JP2010229753A - 袖パネル及び袖パネル付ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】袖パネルが簡単に開けられないように防止又は極力回避されながら、その開き作業の簡単化を図し、住人が居なくても袖パネルの点検整備を可能として、実際の使い勝手が向上する改善された袖パネル、並びに袖パネル付ドアを提供する。
【解決手段】機能設備Eが装備され、かつ、建物の固定部に取付可能な枠体1に支持されるパネル材4を有して成る袖パネル3において、パネル材4が揺動開閉可能に枠体1に枢支され、パネル材4の閉じ姿勢から開き姿勢へ向けての開き揺動を阻止するロック機構Bが装備され、パネル材4を、これを重力によって下方に押圧付勢する力に抗して上方に強制移動させてからの開き方向への操作により、ロック機構Bが解除されてパネル材4の開き揺動移動が可能となるロック解除機構Cが装備される。
【選択図】図4

Description

本発明は、マンション等の玄関ドアに隣接させて配置される袖パネル、並びに袖パネル付ドアの改良に関するものである。
袖パネルは、例えば特許文献1において開示されるように、主にマンションや分譲住宅の玄関ドアの横に隣接して配設されるのが一般的であり、インターホン等の電気設備や新聞受けといった機能設備が装備されている。特許文献1の図6に示されるように、従来の袖パネル(43)は、玄関ドア(42)の横傍において建物の壁(W)に着脱可能に外装配備される縦長矩形形状のものであり、玄関灯(48)、ルームナンバー板(45)、ネーム板(46)、インターホン(47)、新聞や郵便物を受ける外部ポスト(49)等の各種機能設備(E)が装備されたパネル材(44)から構成されている。
袖パネルは、建築時を除いて通常は閉じた姿勢に維持されているが、電気設備の修理、部品交換といった具合に、竣工後における点検や整備など、ごく稀には袖パネルを外してその内側を露呈させる必要がある。従って、一般的にはパネル材を開閉又は着脱することが可能な構造が採られており、その構成例として、特許文献2において開示されたものが知られている。
特許文献2で示される袖パネル付ドアにおいては、袖パネル用のパネル材(4)がその横方向の一側端に設けた縦軸心(Q)回りで揺動開閉可能に枠体(1)に枢支されており、パネル材(4)とドア(2)との間に配備される中間縦枠(16)から通されてパネル材(4)の開き側の側壁(4a)に螺着されるボルト(34)を設けることにより、通常はパネル材(4)が閉じ姿勢に維持されるように構成されている。そして、そのボルト(34)は、ドア(2)を閉じ姿勢に係止保持するための受止め機構(U)における中間縦枠(16)に装備される箱状カバー(23)の裏に位置するようにしてある。
つまり、受止め機構(U)の存在を利用してボルト(34)を装着するための専用の構成が不要とされていて経済的、合理的である。加えて、受止め機構(U)によってボルト(34)が外部から見えないように隠されているので、ドア(2)が閉じられているときは勿論、ドア(2)が開いているときでも、その構造を知る者以外の第三者によって不用意に袖パネル(3)が開かれるおそれがまずないようになる利点もあった。
ところが、上記「ボルト隠し構造」を有する袖パネル又はそれ付ドアにおける実際の使用状況において、次第に次のような不都合のあることが判ってきた。即ち、頻度は少ないにしても、いざ袖パネルを開けるには、いちいちドア用の受止め機構を取り外す作業及び再組付けする作業が必要であって面倒で煩わしい。しかも、受止め機構の不要な着脱によって組付け寸法誤差が生じ、却ってドアの開閉状況に悪影響を与えるおそれもある。
さらに、業者による袖パネル内部の電気工事やメンテナンスを行うときには、前記「その構造を知る者」、通常はそこの住人に在宅しててもらう必要があるから、住人にとっては外出などの行動に制約を受けるとともに、業者もその住人の都合に合わすしかなく、作業日が限られて段取り効率が悪くなるなど、双方にとって芳しいものではなかった。
特開2001−77895号公報 特許第4017615号公報
本発明の目的は、袖パネルが不用意に開けられてしまうことが防止又は極力回避されるようにしながら、袖パネルを開く作業の簡単化を図るとともに、住人が居なくても袖パネルの点検や整備を可能として、実際の使い勝手が向上する改善された袖パネル、並びに袖パネル付ドアを開発して提供する点にある。
請求項1に係る発明は、機能設備Eが装備され、かつ、建物の固定部17に取付可能な枠体1に支持されるパネル材4を有して成る袖パネルにおいて、
前記パネル材4が揺動開閉可能に前記枠体1に枢支され、前記パネル材4の閉じ姿勢から開き姿勢へ向けての開き揺動を阻止するロック機構Bが装備されるとともに、前記パネル材4を、これを揺動軸28の軸心Q方向の一方に押付る付勢力に抗して軸心Q方向の他方に強制移動させてからの開き方向への操作により、前記ロック機構Bが解除されて前記パネル材4の開き姿勢への揺動移動が可能となるロック解除機構Cが装備されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の袖パネルにおいて、前記ロック機構Bが、前記枠体1から枠内側に向けて突設されるストッパ具27と、前記パネル材4から延設されて前記ストッパ具27の裏側に廻り込む引掛り部35aを有する係止片35とから成り、前記ロック解除機構Cが、前記パネル材4の前記他方への強制移動によって前記引掛り部35aと前記ストッパ具27との干渉が解かれて前記パネル材4の開き揺動移動が可能となる状態に、前記ストッパ具27と前記係止片35との干渉量aと前記パネル材4の前記他方への移動量bとを関係付ける構成とされていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の袖パネルにおいて、前記係止片35を着脱可能に前記パネル材4に取付ける構成と、前記ストッパ具27を着脱可能に前記枠体1に取付ける構成との少なくとも一方が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の袖パネルにおいて、前記ロック機構Bによって前記パネル材4の開き揺動が阻止されている状態においては前記係止片35を前記パネル材4へ取付ける螺子34の抜け出しが前記ストッパ具27の存在によって規制される構成と、前記ロック機構Bによって前記パネル材4の開き揺動が阻止されている状態においては前記ストッパ具27を前記枠体1に取付ける螺子33の抜け出しが前記係止片35の存在によって規制される構成との少なくとも一方が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の袖パネルにおいて、前記パネル材4を閉じ姿勢に維持可能な閉じ姿勢維持手段Dが装備されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の袖パネルにおいて、前記閉じ姿勢維持手段Dがマグネットキャッチ32を有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の袖パネルにおいて、前記一方が下方で前記他方が上方となるように前記揺動軸28が前記パネル材4の側方端部に設けた上下向きの縦軸であり、前記パネル材4が重力によって下方に押付けられていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、袖パネル付ドアにおいて、請求項1〜7の何れか一項に記載の袖パネル3と、前記枠体1に開閉自在に支承されるドア材2Aとを有し、閉じ姿勢にある前記ドア材2Aと閉じ姿勢にある前記パネル材4とが横に並ぶ状態に設定されて成ることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、パネル材の閉じ姿勢から開き姿勢へ向けての開き揺動を阻止するロック機構が装備されているので、第三者などが勝手に袖パネルを開けることが抑制又は回避されるようになる。そして、ロック機構が解除されてパネル材の開き姿勢への揺動移動が可能となるロック解除機構も装備されているから、パネル材を揺動軸の軸心方向の一方に押付る付勢力に抗して軸心方向の他方に強制移動させてからの開き方向への操作により、袖パネルを開くことが可能である。つまり、袖パネルを軸心方向他方に強制移動させてから開く、という特殊な操作を行わない限りは開くことができようになっている。換言すれば、その特殊な操作を行えば専用の鍵が無くても(住人が居なくても)袖パネルを開くことが可能である。その結果、袖パネルが不用意に開けられてしまうことが防止又は極力回避されるようにしながら、袖パネルを開く作業の簡単化を図るとともに、住人が居なくても袖パネルの点検や整備を可能として、実際の使い勝手が向上する改善された袖パネルを提供することができる。
請求項2の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、枠体に突設されるストッパ具とパネル材から延設される係止片とを、これら両者の干渉量とパネル材の他方への移動量とを関係付けて設ける簡単で廉価な構成により、請求項1の発明による前記効果を合理的で経済的に奏することができる利点がある。
請求項3の発明によれば、係止片が着脱可能にパネル材に取付けられる構成と、ストッパ具が着脱可能に枠体に取付けられる構成との少なくとも一方が設けられているから、袖パネルの施工時(建築時)には係止片及び/又はストッパ具を外しておき、前述した特殊な操作(袖パネルを軸心方向他方に強制移動させてから開く操作)を行うことなく簡単で便利に袖パネルを開閉できる。そして、施工後には係止片及び/又はストッパ具を装着し、ロック機構及びロック解除機構が機能する本来の状態にセットすることができるものであり、実使用に適した取扱い性に優れる袖パネルを提供することができる。
請求項4の発明によれば、ロック機構が機能しているとき、即ち袖パネルが閉じ姿勢にあるときには、係止片及び/又はストッパ具が互いの存在によってそれらの取付用螺子を介して外れないように牽制されている。従って、無理に開けようとする操作の繰り返しや外部振動などが袖パネルに加えられることで螺子が弛むとか、或いはもともと螺子が弛んでいるといった不測の自体が生じても、係止片やストッパ具が脱落せず信頼性に優れる袖パネルを提供することができる。
請求項5の発明によれば、ごく僅かに開き揺動してからロックされるといった具合に、ロック機構によって開き移動が阻止される状態に多少のガタつきがあっても、閉じ姿勢維持手段によって袖パネルが閉じ姿勢に維持されるようになる。従って、請求項1〜4のいずれかの発明による効果を得ながらも袖パネルを安定的に閉じ姿勢に維持可能となる利点がある。この場合、請求項6のように、閉じ姿勢維持手段として、廉価ながら安定して機能するマグネットキャッチを用いれば好都合である。
請求項7の発明によれば、前述の「特殊な操作」が、袖パネルを持上げながら引張り出すという操作となり、ロック解除機構が、パネル材の揺動軸を縦向きとして上下に多少移動可能とする重力を利用しての簡単で廉価な構造でありながら確実に機能するものとなる利点が得られる。
請求項8の発明によれば、マンション、ビル、或いは戸建住宅に好適な袖パネル付ドアを、請求項1〜7のいずれかの発明による前記効果を奏する状態で提供することができる利点がある。
以下に、本発明による袖パネル及び袖パネル付ドアの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は袖パネル付玄関ドアの略正面図、図2は袖パネル等の支持構造を示す横断面図、図3は袖パネルの揺動支持構造を示す縦断面図、図4は袖パネルの簡易ロック構造を示す要部の縦断面図、図5(a)は袖パネルの単純持上げ工程、(b)は袖パネルの持上げ引張り工程、図6はロック機構及び受止め機構の構造を示す拡大の横断面図、図7は受止め機構の構成を示す分解斜視図、図8〜10は第1別実施例、図11,12は第2別実施例、図13,14は第3別実施例である。
〔実施例1〕
図1はマンション用の袖パネル付玄関ドア(袖パネル付ドアの一例)Aを示している。この袖パネル付玄関ドアAは、建物の躯体側である固定部17に取付けられるドア枠(枠体の一例)1と、ドア枠1に開閉自在に支承される玄関ドア(ドアの一例)2と、各種機能設備Eが装備され、かつ、玄関ドア2の向って左側に隣接する状態でドア枠1に支持されるパネル材4から成る袖パネル3とから構成されている。玄関ドア2は、向って右側の端部に設定される上下向きのドア支点P周りで揺動開閉自在にドア枠1に支承されるドア材2Aに、上下二箇所の鍵5、取っ手(把手)6、デザイン部7等を設けて構成されている。
袖パネル3は、パネル材4をその向って左側の端部に設けた上下向きの揺動支点Q周りで揺動開閉可能にドア枠1に支承されて成り、パネル材4を、閉じ状態の玄関ドア2と平行な姿勢とすべく閉じ揺動された作用姿勢(図1に実線で示す姿勢)と、パネル材4の背面4Hを露呈すべく開き揺動されたメンテナンス姿勢(図1に仮想線で示す姿勢)とに切換可能に構成されている。パネル材4には、上から玄関灯8、ネーム札9、インターホン10、新聞や郵便物等を収容するための外部ポスト11等から成る種々の機能設備Eが装備されている。
ドア枠1は、図1,図2に示すように、型材やチャンネル材等から成る左右の縦枠材12,13、上下の横枠部材14,15、型材やチャンネル材等から成る中間縦枠材(中間縦枠部)16等を有して構成されており、例えば、躯体であり固定部でもある金属枠等の固定部17にボルト止め固定される。これら枠材12〜16は、例えば下側の横枠部材15をステンレス材から形成し、その他の枠材12〜14,16はアルミ合金等から形成する構造が多く採られるが、それに限定されるものではなく、鋼板材を用いても良い。
右縦枠材13と中間縦枠材16は、これらの間に通過用空間Sを形成するとともに、ゴム等によるシール材18,19を支持する部分にも相当するように前後方向に若干の幅を有した内壁面13a,16aが形成されている。尚、図2〜図4に破線で示すように、各枠材12〜16は、それぞれの長手方向の複数箇所に溶着等によって一体的に設けられる板材製のブラケット12r〜16rを用いて固定部17への取付けや補強が行われている。
玄関ドア2は、図1,図2に示すように、上下の横枠材14,15のそれぞれに亘る状態の支軸20を介してドア支点Pを中心に揺動開閉自在にドア枠1に枢支されている。玄関ドア2は、横断面が半円形状を呈する曲面のドア支点側端面2aを有する押出し材製の端面材2cを備えるとともに、内部にはグラスウール等の防音断熱材21が充填されるのが望ましい中空箱状となるように板金材で形成されるドア材2Aを有して構成されている。また、玄関ドア2の向って左端(袖パネル側端)には、中間縦枠材16の前面における略右側半分を覆って隠す庇状部2bが形成されている。
中間縦枠材16には、図6,図7に示すように、玄関ドア2に装備される鍵5(図1参照)の出退シリンダ5sを挿脱自在な受止め機構Uが構成されている。受止め機構Uは、中間縦枠材16の右前側壁(ドア側の側壁部分の一例)16bに形成される縦長の開口部22と、この開口部22に挿入自在な箱状カバー(トロカバー)23と、箱状カバー23の外側から中間縦枠材16にボルト止めされる下地板24と、下地板24を覆う外装品である薄箱状の化粧カバー25とから構成されている。中間縦枠材16における開口部22の上及び下で奥側(屋内側)に寄った箇所には、計2箇所のナット部16nが形成されている。
箱状カバー23は、出退シリンダ5sの挿入及び離脱が自在な右側面開放の箱部23Aと、その上下において折り返された上下一対の取付板部23aとを有したバネ板等の弾性を有した板材で形成されており、箱部23Aが中間縦枠材16の開口部22に丁度嵌り込むように寸法設定されている。下地板24は、出退シリンダ5sの挿通が自在な開口部24aが形成された支持板部24Aと、箱状カバー側に寄った状態に位置する上下一対の取付板部24bとを備えた板金材で形成されている。支持板部24Aの上下夫々にはナット部24nが形成され、各取付板部24bにはボルト挿通用孔24hが形成されている。
化粧カバー25は、出退シリンダ5sの挿入及び離脱が自在な開口部25kを有した頂壁25aと、略台形を呈する左右の(玄関ドアに向って前後の)側壁25bと、上下の傾斜壁25cとを有した箱状のものに構成されている。頂壁25aの上下にはボルト挿通用の貫通孔25hが形成されている。
箱状カバー23、下地板24、化粧カバー25の三者は、図6,図7に示すように、先ず、下地板24を、これと中間縦枠材16の右前側壁16bとの間に上下の取付板部23aを挟み込んだ状態としてから、一対の内ボルト(ナベビス)26を挿通用孔24hを通してナット部16nに螺着することにより、箱状カバー23と共に中間縦枠材16に固定する。つまり、箱状カバー23は、その上下一対の取付板部23aが弾性変形されることによる押圧力によって付勢支持されている。それから、一対の装着ボルト(皿ビス)27を貫通孔25hを通してナット部24nに螺着することにより、箱状カバー23及び下地板24を覆う状態に化粧カバー25を下地板24に、即ち中間縦枠材16に取付ける。
玄関ドア2が閉じられた状態で鍵5が施錠操作されると、出退シリンダ5sが、開口部25k及び開口部24aを通って箱状カバー23の箱部23Aに入り込み(図5参照)、玄関ドア2が閉じ状態から開かないようにロックされる。玄関ドア2が開かれて、中間縦枠材16が露出されても、その開口部22は化粧カバー25で見栄え良く覆われており、受止め機構Uとしての外観向上を果たしている。
次に、袖パネル3について説明する。袖パネル3は、図1〜図4に示すように、中空箱状のパネル材4の向って左端部における前端部の上下に、パネル支点Qを中心とする上下の支軸(揺動軸の一例)28,29を設けてあり、上支軸28は上横枠材14に、かつ、下横枠材15に支持される下支軸29はパネル材4に夫々枢支されている。つまり、パネル材4を揺動開閉可能にドア枠1に枢支することで袖パネル3が構成されている。下支軸29は、下横枠材15に圧入支持される下軸部29aと、パネル材4に溶着固定される長角ブロック40の支持穴40aに挿入自在な上軸部29bと、これら両軸部29a,29bの間のフランジ部29cとから成り、ワッシャ30を介して下横枠材15に固定されている。
上支軸28は、上横枠材14に溶着された角ブロック36の穴36aに挿入されて枢支状態となる突出作用位置と、下方にスライド移動して上横枠材14と高さ方向で干渉しない下降退出位置(図3の仮想線の位置参照)とに切換可能であり、かつ、自由状態では突出作用位置に維持されるように上支軸28を上昇付勢する機構31が装備されている。尚、図3等において、Fは床(マンションの廊下)であり、Wは外壁である。また、パネル材4には、中間縦枠材16の前面の略左側半分を覆って隠す薄板部4b、並びに表面側に積層配備される薄肉の化粧材4cが設けられている。
上昇付勢機構31は、パネル材4に固定される支持金具37と、この支持金具37に対して上支軸28を上方に突出付勢する巻きバネ38とから構成されている。支持金具37は、上支軸28の上下部分を回動自在及び上下スライド移動自在に支持する断面C字形状の軸受部37aと、これら上下の軸受部37aを一体連結する状態でパネル材4の内壁面に溶着固定される断面略L字形状の本体部37Aとから成る板金部材で構成されている。上支軸28の下端部には、手指による上げ下げ操作用の操作片28aが側方突出支持され、その直上位置には上支軸28の上昇移動を規制するためのC字型スナップリング39が外装されている。そして、上支軸28の上部には巻きバネ38の上端受けとなる突起28bが一体形成されており、このような構造により、通常の状態である自由状態では、上支軸28の上端部が角ブロック36に挿入される突出作用位置に付勢維持されている。そして、操作片28aの手指操作により、巻きバネ38の付勢力に抗して上支軸28を下降退出位置に下降スライド移動させることができる。
しかして、袖パネル3を枠体1に装着するには、袖パネル3を枠体1に対して開いた姿勢とした状態で、パネル材4の下部を下横枠材15に植設支持されている下支軸29に嵌め入れてから、上支軸28を巻きバネ31の付勢力に抗して手指で押し下げた状態としてパネル材4の上部を上横枠材14の下方位置に移動し、その状態で手指の押し下げを開放して上支軸28を角ブロック36の穴36aに挿入し、上横枠材14に支承させる、という操作手順になる。外す場合は上述の逆の操作(袖パネル3を開いた状態で上支軸28を下げて上横枠材14から外し、次いで、パネル材4を持上げて下支軸29から抜き出す)を行えば良い。
次に、袖パネル3の特徴構造について説明する。それは、袖パネル3を開き操作できないようにするロック機構Bと、そのロック機構Bのロック機能を解除して袖パネル3の開き操作を可能とするロック解除機構Cとが設けられていることである。即ち、図2,図4に示すように、パネル材4の閉じ姿勢から開き姿勢へ向けての開き揺動を阻止するロック機構Bが装備されるとともに、パネル材4を、これを万有引力によって下方(「揺動軸28,29の軸心Q方向の一方」の一例)に押付る付勢力(重力)に抗して上方(「軸心Q方向の他方」の一例)に強制移動させてからの開き方向への操作により、ロック機構Bが解除されてパネル材4の開き姿勢への揺動移動が可能となるロック解除機構Cが装備されている。
ロック機構Bは、図2,図4に示すように、下横枠部材15の上面に取り付けられる上向き開放状のチャンネル材で成る支持部材26に第1ビス33で螺着されるストッパ具27と、パネル材4の裏面側のフランジ部4dに第2ビス34で螺着される係止片35とから成る。ロック機構Bは、ドア枠1から枠内側に向けて突設されるストッパ具27と、パネル材4から延設されてストッパ具27の裏側に廻り込む引掛り部35aを有する係止片35とから構成されている。袖パネル3が閉じ状態にあるときは、片持ち状に垂下される引掛り部35aの下部と、ストッパ具27の上部とが、上下方向には干渉しないが、パネル支点Q回りの揺動移動方向で重なって干渉する状態(図4参照)に関係付けられて寸法設定されている。従って、閉じ姿勢にあるパネル材4を開き揺動すべく単純に引張っても、引掛り部35aとストッパ具27とが干渉して開き移動が阻止されるようになっている。
ロック解除機構Cは、パネル材4の他方への強制移動によって引掛り部35aとストッパ具27との上下方向の干渉が解かれてパネル材4の開き揺動移動が可能となる状態に、ストッパ具27と係止片35との上下方向での干渉量aとパネル材4の上方への移動量bとを関係付けて設けることで構成されている。具体的には、パネル材4と上横枠部材14との上下間隙の値(=上方移動量)bと、引掛り部35aとストッパ具27との上下方向での重なり長さ、即ち干渉量aとを(b>a)に設定すること、即ち、上下の支軸28,29をガイドとしてパネル材4を所定量でもって上下移動可能にドア枠1に枢支させる構造により、ロック解除機構Cが構成されている。
袖パネル3の開き操作手順を説明すると、まず、図5(a)に示すように、外部ポスト11を持つなどして作用姿勢(閉じ姿勢)にある袖パネル3を所定量、つまりは上下間隙bだけ上方に持上げ、係止片35とストッパ具27との干渉(上下干渉)を解き、ロック機構Bを解除(ロック解除)する。それから、その上方への持上げ状態を維持しながら、パネル材4を手前側(開き姿勢側)に引張って開き揺動移動させ、係止片35とストッパ具27との干渉がなく、従って、袖パネル3を作用姿勢(閉じ姿勢)から開き揺動移動できるものとなる。そして、袖パネル3を若干開き操作したら持上げ力を解いてワッシャ30で支えられる自由状態に戻し、それからは単純に開き操作することにより、図5(b)に示すように、完全な開き姿勢切換えることができる。
開き姿勢にある袖パネル3を閉じるには、まずパネル材4を閉じ方向に揺動移動させ、ほぼ作用姿勢(例:作用姿勢からパネル支点Q回りの角度にして5〜10度開いた姿勢)となるまで単純に閉じ揺動させる。そして、前記ほぼ作用姿勢に到達したら、外部ポスト11を持つなどしてパネル材4を上限まで持上げてからの閉じ揺動、又は持上げながらの閉じ揺動を行い、係止片35とストッパ具27との上下干渉が生じないようにしながら作用姿勢(閉じ姿勢)となる限界まで閉じ揺動させる。それから、持上げを解除してパネル材4を下ろすことにより、係止片35とストッパ具27とが上下に干渉してロック機構Bが機能するロック状態(図4参照)になるのである。
このような構成の袖パネル3では、訪問者等の外観し得ないロック機構Bやロック解除機構Cの存在や構造を知らない者は、もし袖パネル3を開こうとした場合、パネル材4を持上げてから開き揺動させるなど思いも付かず単に引っ張るだけとなることが予測され、まず開くことはできないこととなって十分な施錠効果を得ることが可能である。これに対して、ロック機構B及びロック解除機構Cを知ってる者であれば、持上げて引っ張る操作で袖パネル3を開くことができる。
定期点検や修理等により、業者が袖パネル3を開けて作業する必要がある場合、従来では、袖パネルを開錠すべく作業時にはその住人に居てもらうか、或いは作業時刻を住人の在宅時に合わせるかという段取りが必要であり、作業には制限があった。これに対して本発明による袖パネル3では、ロック機構B及びロック解除機構Cを事前に知ることで、住人の有無に拘らずに袖パネルを開いての作業が可能であるから、作業時には住人が在宅しておく必要があり、その間は外出できないなどの制限が無いとともに、作業側も作業時間の上記制限が無く効率的に作業が行えて便利であり、双方にとって都合の良い袖パネル3又は袖パネル付玄関ドアAを提供することができている。
また、図4に示すように、ブロック体状のストッパ具27は、支持部材26のパネル材側の側壁26aに互いの上端の高さ位置が同じとなる状態で、前側(パネル材側)から第1ビス33で着脱可能に螺着されている。第1ビス33の配置高さは、パネル材4の下端より少し上であり、袖パネル3が作用姿勢にあるときには第1ビス33の前方近傍にパネル材4が存在しているから、第1ビス33を若干弛めること可能であるが、ストッパ具27が支持部材26から外れるまで弛めることはできない構成とされている。
そして、図4に示すように、断面略下向きコ字状の係止片35は、パネル材4のフランジ部4dの内側面に、後側(ストッパ具27側)から第2ビス34で着脱可能に螺着されている。第2ビス34の配置高さは、支持部材26の側壁26aの上部、即ちストッパ具27の上部に相当しており、袖パネル3が作用姿勢にあるときには第2ビス34の後方近傍に支持部材26の側壁26a及びストッパ具27が存在しているから、第2ビス34を若干弛めること可能であるが、係止片35がフランジ部4dから外れるまで弛めることはできない構成とされている。つまり、ロック機構Bによってパネル材4の開き揺動が阻止されている状態においては、係止片35をパネル材4へ取付ける第2ビス(螺子の一例)34の抜け出しがストッパ具27(支持部材26でもある)の存在によって規制される構成が採られている。
パネル材4を作用姿勢(閉じ姿勢)に維持可能な閉じ姿勢維持手段Dが装備されており、この閉じ姿勢維持手段Dは、中間縦枠材16の左張出し部16cの段差全壁16dに磁着可能なマグネットキャッチ32をパネル材4に設けることで構成されている。マグネットキャッチ32は、図2,図6に示すように、パネル材4の右端部の上下中間位置において内装されたマグネット32aと、金属板材製のキャッチ32bとで成り、マグネット32aの磁力を受けるキャッチ32bが中間縦枠材16の段差全壁16dに磁力吸引されることで袖パネル3の作用姿勢を磁力で維持可能になっている。
袖パネル3を作用姿勢に維持可能なマグネットキャッチ32を有する閉じ姿勢維持手段Dを設けてあるので、工事途中で他所に行く等の一旦袖パネル3を閉じる必要の有る場合には、直ぐに開けるよう袖パネル3を簡単に作用姿勢に維持できて便利である。それにより、風が吹くなどによって袖パネル3がばたつくことも無く好都合である。また、袖パネル3を閉じた作用姿勢に係止維持可能なロック機構Bを設けてあるので、不用意に袖パネル3が開いて他物に当たるとか、悪戯されるといったおそれが無く、作用姿勢を良好に維持できる利点がある。
尚、袖パネル3の工事中(建築中)における磁力の弱いマグネットキャッチと、工事終了後(竣工後)の磁力の強いマグネットキャッチとの付け替えが可能にパネル材4を構成しておけば、工事中には開閉操作が行い易く、滅多に開けることがない竣工後には不用意に開くことが無いよう作用姿勢(閉じ姿勢)が強く維持できて好都合である。
〔実施例2〕
袖パネル3のロック機構Bは、図8に示す構成でも良い。即ち、実施例2によるロック機構Bは、パネル材4の下端部、上下中間部、上端部のそれぞれに配備される第1〜第3ロック機構B1〜B3によって構成されている。第1ロック機構B1(B)は、図8,図9に示すように、フランジ部4dにビス止めされる逆L字プレート41にブロック体42が垂下状態でビス止めされて成る第1係止片43と、支持部材26とで構成されている。袖パネル3が作用姿勢にあるとき、支持部材26の側壁26aとブロック体42とが干渉量aでもって揺動移動方向にて干渉する設定になっている。
第2ロック機構B2(B)は、、図8に示すように、パネル材4の中間補強材4eにビス止めされる略Z状プレート44にブロック体42が垂下状態でビス止めされて成る第2係止片45と、左縦枠材12と中間縦枠材16とに亘って架設される中間支持材46に載置固定されるL字受止め材47とで構成されている。袖パネル3が作用姿勢にあるとき、L字受止め材47の縦壁部47aとブロック体42とが干渉量aでもって揺動移動方向にて干渉する設定になっている。
第3ロック機構B3(B)は、図8,図10に示すように、パネル材4の上側のフランジ部4dにビス止めされるL字プレート48にブロック体42が垂下状態でビス止めされて成る第3係止片49と、左縦枠材12と中間縦枠材16とに亘って架設されるチャンネル材製の上部支持材50とで構成されている。袖パネル3が作用姿勢にあるとき、上部支持材50の下フランジ壁50aとブロック体42とが干渉量aでもって揺動移動方向にて干渉する設定になっている。
このように上下3箇所のロック機構Bを有することにより、多少パネル材4の剛性が弱くても、外部ポスト等をもって袖パネル3を開き操作する際にパネル材4が大きく撓んでしまうとか、それによってパネル材4が曲がる等の不都合なく、作用姿勢を維持させることが可能である。尚、図10に示すように、作用姿勢にある袖パネル3のガタツキを回避すべく、パネル材4のフランジ部4dと段差全壁16dとの間に介装される戸当りゴム51を設けておけば好都合である。戸当りゴム51は段差全壁16dに接着等によって止着されるのが望ましいが、フランジ部4dに止着されても良い。
〔実施例3〕
袖パネル3のロック機構Bは、図11,図12に示す構成でも良い。即ち、実施例3によるロック機構Bは、袖パネル3の裏枠部52にビス34で止められる板金製の係合ステー53と、段差前壁16dにビス33で止められる被係合ステー54とで成り、上下の2箇所に設けられている。袖パネル3が作用姿勢にあるときは、図11に示すように、各ステー53,54の先端部53a,54a どうしが上下長さaでもって互いに引っ掛かって干渉しており、パネル材4の開き揺動を阻止している。
各ステー53,54の先端面53b,54bを、袖パネル3を持ち下ろして係合させるときに円滑な重なり挙動が得られるように、斜めにカットされた傾斜面に形成しておけば好都合である。又、係合ステー53と被係合ステー54とは互いに同一の部品であり、部品点数削減による管理の容易化やコストダウンが図られている。袖パネル3を開くときには、パネル材4を上下長さa以上(上下間隙b)持上げつつ手前に引っ張り出し、閉じるときには上下長さa以上持上げつつ限界までパネル材4を閉じ揺動してから下ろせば良く、これらの操作は実施1,2の場合と同じである。
〔実施例4〕
袖パネル3のロック機構Bは、図13,図14に示す構成でも良い。即ち、実施例4によるロック機構Bは、段差前壁16dに形成された上下2箇所の係止用孔55と、その係止用孔55に入り込んで係合可能に袖パネル3の裏面側に設けられる上下の引掛け縦板56とで構成されている。引掛け縦板56は、パネル材4の開き側(揺動軸心側と反対側)である右側壁4aの裏面側に一対のビス34で固定される本体部56Aと、パネル材4の切欠き孔57から突設される本体部56Aの先端部にて下方突出する係合部56Bと、を有する鋼板材で形成されている。尚、符記はしないが、係合部56Bの手前側の角隅は傾斜カットされている。
袖パネル3が閉じされた作用姿勢では、図13に示すように、本体部56A先端部が係止用孔55に入り込み、かつ、係合部56Bが段差前壁16dの係止用孔55の下側となる直下部分58に上下長さa重なる状態で引掛かっていて、袖パネル3の開き揺動を阻止する状態になっている。係止用孔55の上下長さは十分あり、袖パネル3が上下長さbで持上げられた状態での引掛け縦板56の係止用孔55からの離脱が可能である。袖パネル3を開くときには、パネル材4を上下長さa以上(上下間隙b)持上げつつ手前に引っ張り出し、閉じるときには上下長さa以上持上げつつ限界までパネル材4を閉じ揺動してから下ろせば良く、これらの操作は実施1〜3の場合と同じである。
袖パネル付玄関ドアの略正面図(実施例1) 袖パネル等の支持構造を示す横断面図 袖パネルの揺動支持構造を示す縦断面図 袖パネルの簡易ロック構造を示す要部の縦断面図 袖パネルの開け方要領の模式図を示し、(a)は単純持上げ工程、(b)は持上げ引張り工程 ロック機構及び受止め機構の構造を示す拡大の横断面図 受止め機構の構成を示す分解斜視図 ロック機構の第1別構造を示す要部の縦断面図(実施例2) 第1ロック機構の平面図 第2ロック機構の平面図 ロック機構の第2別構造(実施例3)を示し、(a)は要部の縦断面図、(b)は(a)の矢印イ方向から見た要部の正面図 図11のロック機構を示す要部の平面図 ロック機構の第3別構造を示す要部の縦断面図(実施例4) 図13のロック機構を示す要部の平面図
1 枠体
2A ドア材
3 袖パネル
4 パネル材
17 建物の固定部
27 ストッパ具
28 揺動軸
32 マグネットキャッチ
33 ストッパ具を枠体に取付ける螺子
34 係止片をパネル材へ取付ける螺子
35 係止片
35a 引掛り部
B ロック機構
C ロック解除機構
D 閉じ姿勢維持手段
E 機能設備
Q 揺動軸の軸心
a ストッパ具と係止片との干渉量
b パネル材の他方への移動量

Claims (8)

  1. 機能設備が装備され、かつ、建物の固定部に取付可能な枠体に支持されるパネル材を有して成る袖パネルであって、
    前記パネル材が揺動開閉可能に前記枠体に枢支され、前記パネル材の閉じ姿勢から開き姿勢へ向けての開き揺動を阻止するロック機構が装備されるとともに、前記パネル材を、これを揺動軸の軸心方向の一方に押付る付勢力に抗して軸心方向の他方に強制移動させてからの開き方向への操作により、前記ロック機構が解除されて前記パネル材の開き姿勢への揺動移動が可能となるロック解除機構が装備されている袖パネル。
  2. 前記ロック機構が、前記枠体から枠内側に向けて突設されるストッパ具と、前記パネル材から延設されて前記ストッパ具の裏側に廻り込む引掛り部を有する係止片とから成り、前記ロック解除機構が、前記パネル材の前記他方への強制移動によって前記引掛り部と前記ストッパ具との干渉が解かれて前記パネル材の開き揺動移動が可能となる状態に、前記ストッパ具と前記係止片との干渉量と前記パネル材の前記他方への移動量とを関係付ける構成とされている請求項1に記載の袖パネル。
  3. 前記係止片を着脱可能に前記パネル材に取付ける構成と、前記ストッパ具を着脱可能に前記枠体に取付ける構成との少なくとも一方が設けられている請求項2に記載の袖パネル。
  4. 前記ロック機構によって前記パネル材の開き揺動が阻止されている状態においては前記係止片を前記パネル材へ取付ける螺子の抜け出しが前記ストッパ具の存在によって規制される構成と、前記ロック機構によって前記パネル材の開き揺動が阻止されている状態においては前記ストッパ具を前記枠体に取付ける螺子の抜け出しが前記係止片の存在によって規制される構成との少なくとも一方が設けられている請求項2に記載の袖パネル。
  5. 前記パネル材を閉じ姿勢に維持可能な閉じ姿勢維持手段が装備されている請求項1〜4の何れか一項に記載の袖パネル。
  6. 前記閉じ姿勢維持手段がマグネットキャッチを有して構成されている請求項5に記載の袖パネル。
  7. 前記一方が下方で前記他方が上方となるように前記揺動軸が前記パネル材の側方端部に設けた上下向きの縦軸であり、前記パネル材が重力によって下方に押付けられている請求項1〜6の何れか一項に記載の袖パネル。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の袖パネルと、前記枠体に開閉自在に支承されるドア材とを有し、閉じ姿勢にある前記ドア材と閉じ姿勢にある前記パネル材とが横に並ぶ状態に設定されて成る袖パネル付ドア。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012211437A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Seiki Juko Kk スクリーン装置
JP2014055417A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Nihon Funen Co Ltd 回動式パネルセット
JP2015086651A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 株式会社Lixil 開口部装置

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