JP2010228712A - 車体の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイールハウスパネルとフロントピラーとの結合部分の捻り変形を抑制することが可能な車体の前部構造を提供すること。
【解決手段】ステアリングサポート5は、ガセット4の後側結合部18に車幅方向内側から重なり、後側結合部18をフロントピラー2の立設基端部8との間で挟んだ状態でこれら立設基端部8及び後側結合部18に結合されるフランジ部20を両端に有し、左右のフロントピラー2を連結する。左右一対のホイールハウスパネル6は、フロントピラー2の前延部9に結合されてホイールハウスを形成するハウスパネル21基部と、ハウスパネル基部21から後方へ延びてダッシュパネル3に前方から重なり、ダッシュパネル3をガセット4の前側結合部17との間で挟んだ状態でこれら前側結合部17及びダッシュパネル3に結合される後端結合部22と、を各々が有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体の前部構造に関する。
特許文献1には、前輪用ダンパの上端を取付けるダンパハウジングの上部と、エンジン室と車室とを隔てるダッシュボードの上部に取付けられたダッシュボードアッパパネルの前部とにダッシュボードアッパサイドパネルを渡して取付け、ダッシュボードアッパパネルの後部と、ダッシュボードアッパパネルの端部後部に取付けられたフロントピラーのインナパネルとにガセット部材を渡して取付け、フロントピラーのアウタパネルの外面前部にホイールハウスアッパメンバを取付け、フロントピラーのインナパネルの内面後部にステアリングを支持するステアリングハンガビームを取付けた車両の車体前部構造が記載されている。
特許第3848563号公報
上記特許文献1に記載された車両の車体前部構造では、ステアリングハンガビームがフロントピラーのインナパネルの内面後部によってのみ支持されているため、十分な取付強度を得られず、車体の捻り剛性を十分に確保できない可能性がある。
また、一般に、フロントピラーには、ホイールハウスを形成するホイールハウスパネルが結合される。このホイールハウスパネルを備えた車両では、車両走行時に、車体を捻ろうとする捻り力が車輪等を介してホイールハウスパネルに伝達される。このため、ホイールハウスパネルを単にフロントピラーに結合した構造では、ホイールハウスパネルに伝達された捻り力が、フロントピラーとホイールハウスパネルとの結合部分に集中して、このフロントピラーとホイールハウスパネルとの結合部分が大きく変形してしまうおそれがある。かかる場合、車体の捻り剛性を十分に確保できず車両の操縦安定性を損なう可能性がある。
そこで、本発明は、ホイールハウスパネルとフロントピラーとの結合部分の捻り変形を抑制することが可能な車体の前部構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の車体の前部構造は、左右一対のフロントピラーと、ダッシュパネルと、左右一対のガセットと、ステアリングサポートと、左右一対のホイールハウスパネルと、を備えている。
左右一対のフロントピラーは、立設基端部から前方へ延びる前延部を各々が有する。ダッシュパネルは、左右のフロントピラーの間で車幅方向に沿って立設される。左右一対のガセットは、フロントピラーの立設基端部に車幅方向内側から重なる後側結合部と、後側結合部の前方でダッシュパネルに後方から重なる前側結合部と、を各々が有する。
ステアリングサポートは、ガセットの後側結合部に車幅方向内側から重なり、後側結合部をフロントピラーの立設基端部との間で挟んだ状態でこれら立設基端部及び後側結合部に結合されるフランジ部を両端に有し、左右のフロントピラーを連結する。左右一対のホイールハウスパネルは、フロントピラーの前延部に結合されてホイールハウスを形成するハウスパネル基部と、ハウスパネル基部から後方へ延びてダッシュパネルに前方から重なり、ダッシュパネルをガセットの前側結合部との間で挟んだ状態でこれら前側結合部及びダッシュパネルに結合される後端結合部と、を各々が有する。
上記構成では、車体を捻ろうとする捻り力がホイールハウスパネルに入力すると、この捻り力は、ハウスパネル基部とフロントピラーの前延部との結合部分に作用し、この結合部分からフロントピラーへ入力する。
また、ホイールハウスパネルは、その後端結合部がダッシュパネル及びガセットを介してフロントピラーの立設基端部に連結されているため、ホイールハウスパネルに入力した捻り力は、ダッシュパネル及びガセットを介してフロントピラーの立設基端部に伝達される。このガセットの前側結合部は、ダッシュパネルを挟んでホイールハウスパネルの後端結合部と結合されているため、ガセットは、ホイールハウスパネルの後端結合部とフロントピラーの立設基端部との相対的な変位を抑制する。さらに、ガセットの後側結合部は、ステアリングサポートのフランジ部と結合されているため、ガセットは、ホイールハウスパネルの後端結合部とステアリングサポートとの相対的な変位を抑制する。
このように、フロントピラーの立設基端部に対するホイールハウスパネルの取付強度とステアリングサポートに対するホイールハウスパネルの取付強度とがガセットによって向上する。従って、ホイールハウスパネルに入力した捻り力をフロントピラーの立設基端部とステアリングサポートとに十分に伝達させることができ、ホイールハウスパネルとフロントピラーの前延部との結合部分に作用する負荷が軽減され、この結合部分の捻り変形を抑制することができる。
また、左右のフロントピラーの相対的な変位がステアリングサポートによって抑制されるので、車体前部の捻り剛性が向上する。従って、車体前部の弾性変形を的確に減少させて車両の操縦安定性を向上させることができる。
また、取付剛性が向上するので、車両の前面衝突時のホイールハウスパネルの後方への移動を抑制してホイールハウスパネルを確実に変形させることができる。従って、車両衝突時における衝突エネルギを、ダッシュパネルよりも前方のホイールハウスパネルによって効率良く吸収でき、ダッシュパネルの後方の生存空間を確保することができる。
さらに、ステアリングサポートの剛性が向上するため、このステアリングサポートに取り付けられるステアリングの固有振動数が上昇する。このため、車両走行時に、比較的低い周波数の振動が車体に生じてもステアリングが共振せず、ステアリングを操舵する運転者に対して不快感や違和感を与えることがない。
また、ダッシュパネルの車幅方向の外端部は、フロントピラーの立設基端部の車幅方向内側面に結合され、ガセットは、後側結合部から前側結合部に向かって車幅方向内側に傾斜して延び、ダッシュパネルとフロントピラーの立設基端部との間で閉断面を形成してもよい。
上記構成では、ガセットが車幅方向内側に傾斜して延びてダッシュパネルとフロントピラーの立設基端部との間で閉断面を形成しているため、ホイールハウスパネルの後端結合部とフロントピラーの立設基端部との相対変位をさらに抑制することができる。
また、フロントウインドウパネルの下縁を支持するカウルパネルを備えてもよい。カウルパネルは、カウルパネルの車幅方向の両端部は、ホイールハウスパネルに載置されて結合される。
上記構成では、カウルパネルの車幅方向の両端部を左右のホイールハウスパネルに載置しているので、カウルパネルの車幅方向中央部を支持する場合に比べて、カウルパネルを強固に支持することができる。
本発明によれば、ホイールハウスパネルとフロントピラーとの結合部分の捻り変形を抑制することができる。
本実施形態に係る車体前部の斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の要部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る車体前部の斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1の要部拡大図である。以下の説明において、前後方向は車両の進行方向の前後を示し、内外方向は車幅方向の内外を示す。また、左右とは車両前方を向いた状態での左右を意味する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る車体1は、左右一対のフロントピラー2とダッシュパネル3と左右一対のガセット4とステアリングサポート5と左右一対のホイールハウスパネル6とカウルパネル7等を備えている。
左右のフロントピラー2は、立設基端部8と前延部9と上延部10とをそれぞれが有している。なお、左右のフロントピラー2はそれぞれほぼ対称構造であるため、右側のフロントピラー2について説明し、左側のフロントピラー2についてはその説明を省略する。
立設基端部8は、上下方向に延びる略板状部材であり、ドア開口11の前端縁を区画している。立設基端部8の上端部には、取付部12が接合されている。取付部12は、略五角形状の略板状部材であり、複数(例えば3箇所)のボルト挿通孔12aを有している。
前延部9は、立設基端部8の前上端部から前方に延びる略板状部材であり、前後方向の略中央部分に所定間隔を置いて配置されて、車幅方向に貫通する前側貫通孔9a及び後側貫通孔9bを有している。上延部10は、立設基端部8の上端から後上方に延びる略板状部材であり、ドア開口11の前側上端縁を区画している。
ダッシュパネル3は、ダッシュパネル上板部13とダッシュパネル中板部14とダッシュパネル下板部15とを有し、左右のフロントピラー2の間で車幅方向に沿って立設されている。
ダッシュパネル上板部13は、車幅方向に湾曲して延びる略矩形板状部材であり、上端が下端よりも僅かに後方に配置されて後上方に傾斜している。ダッシュパネル上板部13の車幅方向外端面は、立設基端部8の取付部12の前方で立設基端部8の車幅方向内側面に接合されている。また、ダッシュパネル上板部13の車幅方向外端部には、前後方向に貫通するボルト挿通孔(図示せず)が上下方向に複数(例えば2箇所)形成されている。
ダッシュパネル中板部14は、ダッシュパネル上板部13の下端から前方に延びる略板状部材である。また、ダッシュパネル上板部13の下端が湾曲形状を有することから、ダッシュパネル中板部14は、車幅方向外端部の前後方向の長さが、車幅方向略中央部の前後方向の長さよりも大きく設定されている。ダッシュパネル下板部15は、ダッシュパネル中板部14の前端から下方に延びる略板状部材である。
左右のガセット4は、基部16と前側結合部17と後側結合部18とをそれぞれが有し、ダッシュパネル上板部13の車幅方向両端部の後方にそれぞれ配置されている。なお、左右のガセット4はそれぞれほぼ対称構造であるため、右側のガセット4について説明し、左側のガセット4についてはその説明を省略する。
基部16は、断面略凸字状の矩形板状部材であり、後端が前端よりも車幅方向外側に配置されて車幅方向外側に傾斜している。
前側結合部17は、基部16の前端面を構成し、ダッシュパネル上板部13の車幅方向外端部後面に沿って車幅方向外側に僅かに傾斜して延びている。前側結合部17には、複数(例えば2箇所)のネジ孔17aが形成されている。前側結合部17は、ダッシュパネル上板部13の車幅方向外端部後面に面接触した状態で重ねられる。
後側結合部18は、基部16の後端から曲折して後方に延びる略板状部材であり、複数(例えば3箇所)のボルト挿通孔18aを有している。後側基端部18の車幅方向外側面は、立設基端部8の取付部12の車幅方向内側面に面接触した状態で重ねられる。
このように構成されたガセット4は、ダッシュパネル上板部13とフロントピラー2の立設基端部8との間で略三角形状の閉断面を形成する。
ステアリングサポート5は、軸部19と、この軸部19の左右の各端部に設けられたフランジ部20とを有し、左右のフロントピラー2を連結する。なお、左右のフランジ部20はそれぞれほぼ対称構造であるため、右側のフランジ部20について説明し、左側のフランジ部20についてはその説明を省略する。また、図1及び図3では、右側のフランジ部20の図示を省略している。
軸部19は、略円筒形状の部材であり、軸方向に伸縮自在な緩衝機構を有している。この緩衝機構とは、軸方向(車幅方向)に過大な荷重が作用した場合に、予め設定された長さの分だけ軸方向に圧縮させて荷重を吸収するものである。
右側のフランジ部20は、後側結合部18と略同じ大きさで形成された略板状部材であり、複数(例えば3箇所)のボルト挿通孔20aを有している。右側のフランジ部20は、車幅方向外側面が右側のガセット4の後側結合部18の車幅方向内側面に面接触した状態で重ねられる。すなわち、右側のフランジ部20と右側のガセット4の後側結合部18と右側のフロントピラー2の立設基端部8とは、後側結合部18を間に挟んだ状態で車幅方向に三重に重なっており、この重なった状態において、それぞれのボルト挿通孔12a,18a,20aの位置が一致している。これら右側のフランジ部20と右側の後側結合部18と右側の立設基端部8とを重ねた状態で、ボルト挿通孔12a,18a,20aを介してボルト及びナット(図示せず)によって締結することで、右側のフランジ部20と右側の後側結合部18と右側の立設基端部8とが結合される。なお、図2では、右側のフランジ部20と後側結合部18とが車幅方向に重なった状態を示しており、便宜上右側のフランジ部20と後側結合部18とを一体的に図示している。
左右のホイールハウスパネル6は、ハウスパネル基部21と後端結合部22とをそれぞれが有しており、ダッシュパネル3の車幅方向両端部の前方であって左右の前延部9の車幅方向内側に対向配置されている。なお、左右のホイールハウスパネル6はそれぞれほぼ対称構造であるため、右側のホイールハウスパネル6について説明し、左側のホイールハウスパネル6についてはその説明を省略する。
ハウスパネル基部21は、ハウスパネル上板部23とハウスパネル側板部24とハウスパネル下板部25とハウスパネル第2側板部26とハウスパネル横板部27等を有している。
ハウスパネル上板部23は、前後方向に沿って延びる略矩形板形状の部材であり、車幅方向外端縁が前延部9の上端縁に接合されている。ハウスパネル側板部24は、略矩形板形状であり、ハウスパネル上板部23の車幅方向内端縁から下方に延びている。ハウスパネル下板部25は、略矩形板形状であり、ハウスパネル側板部24の下端縁から車幅方向内側に延び、後側の車幅方向内端縁が、前延部9の前側の車幅方向内側面に近接又は接触している。
ハウスパネル第2側板部26は、略矩形板形状であり、ハウスパネル下板部25の車幅方向内端縁から下方に延びている。ハウスパネル横板部27は、略矩形板形状であり、ハウスパネル第2側板部26の下端縁から車幅方向内側に延びてホイールハウスの前後方向の略中央部分を形成をしている。また、ハウスパネル横板部27の車幅方向内端縁にはフランジ板部28が設けられ、下方に向かって僅かに延びている。
後端結合部22は、ハウスパネル上板後延部29とハウスパネル側板後延部30とハウスパネル下板後延部31とハウスパネル第2側板後延部32と、ハウスパネル横板後延部33と等を有している。
ハウスパネル上板後延部29は、ハウスパネル上板部23の後端縁から後方に延びる略板状部材であり、後端部に上方フランジ部34が設けられている。ハウスパネル上板後延部29は、前端から後端に向かって拡幅し、前端部の車幅方向の長さよりも後端部の車幅方向の長さの方が大きく設定されている。
上方フランジ部34は、ハウスパネル上板後延部29の後端縁から上方に僅かに延びてダッシュパネル上板部13の前面に面接触する前面接触部35と、この前面接触部35の上端縁から後方に僅かに延びてダッシュパネル上板部13の上端面に面接触する上面接触部36とを有している。
ハウスパネル側板後延部30は、略矩形板形状であり、ハウスパネル側板部24の後縁から車幅方向内側後方へ傾斜して延びている。ハウスパネル側板後延部30の上端縁は、ハウスパネル上板後延部29の車幅方向内端縁に連続している。また、ハウスパネル側板後延部30の後端縁には、側方フランジ部37が設けられている。
側方フランジ部37は、ハウスパネル側板後延部30の後端縁から車幅方向内側に僅かに延びる略矩形板状部材であり、後端面が、ダッシュパネル上板部13の車幅方向外端部前面に面接触している。また、側方フランジ部37には、前後方向に貫通するボルト挿通孔(図示せず)が上下方向に複数(例えば2箇所)形成されている。この側方フランジ部37とダッシュパネル上板部13と右側のガセット4の前側結合部17とは、ダッシュパネル上板部13を間に挟んだ状態で前後方向に三重に重なっており、この重なった状態において、側方フランジ部37及びダッシュパネル上板部13のボルト挿通孔と前側結合部17のネジ孔17aの位置が一致している。これら側方フランジ部37とダッシュパネル上板部13と右側の前側結合部17とを重ねた状態で、ボルト挿通孔にボルト(図示せず)を挿通し、前側結合部17のネジ孔17aに締め付けることで、側方フランジ部37とダッシュパネル上板部13と右側の前側結合部17とが結合される。
ハウスパネル下板後延部31は、略矩形板状であり、ハウスパネル下板部25の後端縁から後方に延びている。ハウスパネル下板後延部31の上端縁は、ハウスパネル側板後延部30の下端縁と連続している。このハウスパネル下板後延部31の下端面は、ダッシュパネル中板部14の車幅方向外側上面に面接触する。
ハウスパネル第2側板後延部32は、略板形状であり、ハウスパネル第2側板部26の後端縁から後下方に延びている。ハウスパネル第2側板後延部32の上端縁は、ハウスパネル下板後延部31の下端縁に連続している。また、ハウスパネル第2側板後延部32の車幅方向内側面は、ダッシュパネル下板部15の車幅方向外端面と面接触する。
ハウスパネル横板後延部33は、略板形状であり、ホイールハウスの後端部分を形成をしている。ハウスパネル横板後延部33は、ハウスパネル横板部27の後端縁からハウスパネル第2側板後延部32の前下端縁に沿って後下方に湾曲して延びている。ハウスパネル横板後延部33の車幅方向外端縁は、ハウスパネル第2側板後延部32の下端縁に連続している。また、ハウスパネル横板後延部33の車幅方向内端縁にはフランジ板後延部38が設けられ、下方に向かって僅かに延びている。
カウルパネル7は、カウルパネル上板部39とカウルパネル前板部40とを有し、左右のフロントピラー2間で車幅方向に延びてフロントウインドウパネル(図示せず)の下端を支持する。
カウルパネル上板部39は、ハウスパネル上板後延部29及びダッシュパネル上板部13よりも上方に配置される略板状部材である。カウルパネル上板部39の後端縁の車幅方向両端部は、上方フランジ部34の上面接触部36をダッシュパネル上板部13の上面との間で挟んだ状態で、後端縁の車幅方向両端部以外の部分がダッシュパネル上板部13の上面に接合されている。また、カウルパネル上板部39の車幅方向両側は、左右のハウスパネル上板後延部29とそれぞれ上下方向に重なっており、カウルパネル上板部39の下面は、左右のハウスパネル上板後延部29の上面とそれぞれ面接触した状態で接合されている。
カウルパネル前板部40は、略矩形板形状であり、カウルパネル上板部39から下方に延びてダッシュパネル中板部14の前端縁に接合されている。また、カウルパネル前板部40の車幅方向両端縁には、前方に向かって僅かに延びるカウルパネルフランジ部41がそれぞれ設けられている。このカウルパネルフランジ部41は、車幅方向内側面が、ハウスパネル側板後延部30の車幅方向外側面に面接触した状態で接合される。
本実施形態によれば、車体1を捻ろうとする捻り力がホイールハウスパネル6に入力すると、この捻り力は、ハウスパネル基部21とフロントピラー2の前延部9との結合部分に作用し、この結合部分からフロントピラー2へ入力する。
また、ホイールハウスパネル6は、その後端結合部22がダッシュパネル3及びガセット4を介してフロントピラー2の立設基端部8に連結されているため、ホイールハウスパネル6に入力した捻り力は、ダッシュパネル3及びガセット4を介してフロントピラー2の立設基端部8に伝達される。このガセット4の前側結合部17は、ダッシュパネル3を挟んでホイールハウスパネル6の後端結合部18と結合されているため、ガセット4は、ホイールハウスパネル6の後端結合部22とフロントピラー2の立設基端部8との相対的な変位を抑制する。さらに、ガセット4の後側結合部18は、ステアリングサポート5のフランジ部20と結合されているため、ガセット4は、ホイールハウスパネル6の後端結合部22とステアリングサポート5との相対的な変位を抑制する。
このように、フロントピラー2の立設基端部8に対するホイールハウスパネル6の取付強度とステアリングサポート5に対するホイールハウスパネル6の取付強度とがガセット4によって向上する。従って、ホイールハウスパネル6に入力した捻り力をフロントピラー2の立設基端部8とステアリングサポート5とに十分に伝達させることができ、ホイールハウスパネル6とフロントピラー2の前延部9との結合部分に作用する負荷が軽減され、この結合部分の捻り変形を抑制することができる。
また、左右のフロントピラー2の相対的な変位がステアリングサポート5によって抑制されるので、車体1の前部の捻り剛性が向上する。従って、車体1の前部の弾性変形を的確に減少させて車両の操縦安定性を向上させることができる。
また、取付剛性が向上するので、車両の前面衝突時のホイールハウスパネル6の後方への移動を抑制してホイールハウスパネル6を確実に変形させることができる。従って、車両衝突時における衝突エネルギを、ダッシュパネル3よりも前方のホイールハウスパネル6によって効率良く吸収でき、ダッシュパネル3の後方の生存空間を確保することができる。
さらに、ステアリングサポート5の剛性が向上するため、このステアリングサポート5に取り付けられるステアリングの固有振動数が上昇する。このため、車両走行時に、比較的低い周波数の振動が車体に生じてもステアリングが共振せず、ステアリングを操舵する運転者に対して不快感や違和感を与えることがない。
また、ガセット4が車幅方向内側に傾斜して延びてダッシュパネル3とフロントピラー2の立設基端部8との間で略三角形状の閉断面を形成しているため、ホイールハウスパネル6の後端結合部18とフロントピラー2の立設基端部8との相対変位をさらに抑制することができる。
さらに、カウルパネル7の車幅方向の両端部を左右のホイールハウスパネル6に載置しているので、カウルパネル7の車幅方向中央部を支持する場合に比べて、カウルパネル7を強固に支持することができる。
なお、本実施形態では、カウルパネル7を設けた場合を説明したが、カウルパネル7は必ずしも設けられている必要はない。
また、ガセット4がダッシュパネル3とフロントピラー2の立設基端部8との間で略三角形状の閉断面を形成している場合を説明したが、例えば略四角形状の閉断面であってもよい。あるいは、ガセット4がダッシュパネル3とフロントピラー2の立設基端部8との間で閉断面を形成していなくてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明は、ホイールハウスパネルとフロントピラーとを備える車両に適用可能である。
2 フロントピラー
3 ダッシュパネル
4 ガセット
5 ステアリングサポート
6 ホイールハウスパネル
7 カウルパネル
8 立設基端部
9 前延部
17 前側結合部
18 後側結合部
20 フランジ部
21 ハウスパネル基部
22 後端結合部

Claims (3)

  1. 立設基端部から前方へ延びる前延部を各々が有する左右一対のフロントピラーと、
    前記左右のフロントピラーの間で車幅方向に沿って立設されるダッシュパネルと、
    前記フロントピラーの立設基端部に車幅方向内側から重なる後側結合部と、この後側結合部の前方で前記ダッシュパネルに後方から重なる前側結合部と、を各々が有する左右一対のガセットと、
    前記ガセットの後側結合部に車幅方向内側から重なり、この後側結合部を前記フロントピラーの立設基端部との間で挟んだ状態でこれら立設基端部及び後側結合部に結合されるフランジ部を両端に有し、前記左右のフロントピラーを連結するステアリングサポートと、
    前記フロントピラーの前延部に結合されてホイールハウスを形成するハウスパネル基部と、このハウスパネル基部から後方へ延びて前記ダッシュパネルに前方から重なり、このダッシュパネルを前記ガセットの前側結合部との間で挟んだ状態でこれら前側結合部及びダッシュパネルに結合される後端結合部と、を各々が有する左右一対のホイールハウスパネルと、を備えた
    ことを特徴とする車体の前部構造。
  2. 請求項1に記載の車体の前部構造であって、
    前記ダッシュパネルの車幅方向の外端部は、前記フロントピラーの立設基端部の車幅方向内側面に結合され、
    前記ガセットは、前記後側結合部から前記前側結合部に向かって車幅方向内側に傾斜して延び、前記ダッシュパネルと前記フロントピラーの立設基端部との間で閉断面を形成する
    ことを特徴とする車体の前部構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車体の前部構造であって、
    フロントウインドウパネルの下縁を支持するカウルパネルを備え、
    前記カウルパネルの車幅方向の両端部は、前記ホイールハウスパネルに載置されて結合される
    ことを特徴とする車体の前部構造。
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