JP2005335580A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステアリング応答性を向上させる。
【解決手段】 車幅方向へ配設されたインストルメントパネルリインホ−スメント1の両端を、ガセット2を介してそれぞれフロントピラー3に固定する。ガセット2は車両内方へ向く開放容器状をなし、車両外方側に位置するその底面21がフロントピラー3に固定されるとともに、底面21を囲む側壁24にインストルメントパネルリインホ−スメント1の端部11が載置固定される。ガセット2内にその変形を防止する強化部材8を設ける。強化部材8は、ガセット2の容器空間を横切って当該容器空間内を略三角形のトラス状に区画する板体で構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 車幅方向へ配設されたインストルメントパネルリインホ−スメント1の両端を、ガセット2を介してそれぞれフロントピラー3に固定する。ガセット2は車両内方へ向く開放容器状をなし、車両外方側に位置するその底面21がフロントピラー3に固定されるとともに、底面21を囲む側壁24にインストルメントパネルリインホ−スメント1の端部11が載置固定される。ガセット2内にその変形を防止する強化部材8を設ける。強化部材8は、ガセット2の容器空間を横切って当該容器空間内を略三角形のトラス状に区画する板体で構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は自動車の車体前部構造に関し、特に、インストルメントパネルリインホースメントの端部をフロントピラーに結合するためのガセットの構造改良に関する。
図4にはインストルメントパネルリインホースメント(以下、インパネR/Fという)を備える自動車の車体前部構造の一例を示す。図4において、インパネR/F1は円筒状に成形されて車幅方向へ配設されており、その両端部(図4は右端部のみを示す)はガセット2によりフロントピラー3に結合固定されている。ガセット2は車両の左右で共通に使用される構造で、略直角三角形の底板21全周を側壁22,23,24で囲んだ開放容器状をなし、底板21がフロントピラー3のインナパネル31にボルト固定されて車両内方へ向けて開放している。ガセット2は略直交する各短辺に沿った側壁22,23をそれぞれ前方と下方に向けて設けられ、斜辺に沿った斜め上方を向く側壁24上にインパネR/F1の端部11が支持固定されている。
すなわち、上記側壁24は中間部が円弧状に凹陥させられており、この凹陥部241にインパネR/F1の端部11下半周が載置されるとともに、その端部11上半周は、これに沿って湾曲する保持部41を形成した保持具4によって抑えられ、当該保持具4の両端が上記側壁24にボルト固定されている。ガセット2の底面21前縁には車両前後方向へ配設されたブレース5の後端52が溶接固定されている。ブレース5は図5に示すように、板面に長手方向へ延びる複数のリブ51を屈曲形成した略長方形の板体で、垂直姿勢で配設され、その前端53はカウルパネル6の立壁62後面に結合されている。カウルパネル6に付設されたブラケット61の後端は上記立壁62の前面に溶接結合されており、ブラケット61の前端はサスペンションタワー7の後端に結合されている。これにより、サスペンションタワー7に入力する車両後方への作用力が、ブラケット61から、立壁62、ブレース5およびガセット2を介してフロントピラー3で受けられる。なお、特許文献1にはガセットを使用してダッシュパネルとフロントピラーの結合強度を増大させた車体構造が示されている。
実開平6−42542号
ところで、上記従来の車体前部構造では、ガセット2がその内部に大きな空間を有する開放容器状となっているため、インパネR/F1に支持された図略のステアリング装置から図4の矢印で示す車幅方向の作用力が入力するとガセット2が変形し易く、これにより、ステアリング時の応答性が損なわれることがあるという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、ステアリング応答性の向上を実現した自動車の車体前部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車幅方向へ配設されたインストルメントパネルリインホ−スメント(1)の両端を、ガセット(2)を介してそれぞれフロントピラー(3)に固定するようにした自動車の車体前部構造であって、ガセット(2)は車両内方へ向く開放容器状をなし、車両外方側に位置するその底面(21)がフロントピラー(3)に固定されるとともに、底面(21)を囲む側壁(24)の一部にインストルメントパネルリインホ−スメント(1)の端部(11)を載置固定するようにした自動車の車体前部構造において、ガセット(2)内にその変形を防止する強化部材(8)を設ける。ここで、上記強化部材(8)は、ガセット(2)の容器空間(S2)を横切って当該容器空間(S2)内を略三角形のトラス状に区画する板体(81,82)で構成することができる。
本発明においては、ガセット内に強化部材を設けたことによって、インストルメントパネルリインホ−スメントからガセットに車幅方向の作用力が入力しても、ガセットの変形が生じることはない。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の自動車の車体前部構造によれば、ステアリング操作に伴う作用力がインストルメントパネルリインホ−スメントから入力してもガセットは変形しないから、ステアリング操作時の応答性が向上する。
図1にはインパネR/Fを備える自動車の車体前部構造の一例を示す。その基本構造はすでに説明した従来のものと同様で、同一部分には同一符号を付す。図1において、円筒状に成形されて車幅方向へ配設されたインパネR/F1の両端部(図1は右端部のみを示す)がガセット2よりフロントピラー3に結合固定されている。ガセット2は略直角三角形の底板21全周を側壁22,23,24で囲んだ開放容器状をなし、底板21がフロントピラー3のインナパネル31にボルト固定されて車両内方へ向けて開放している。ガセット2は略直交する各短辺に沿った側壁22,23をそれぞれ前方と下方に向けて設けられ、斜辺に沿った斜め上方を向く側壁24にインパネR/F1の端部11が支持固定されている。
すなわち、上記側壁24は中間部が円弧状に凹陥させられており、この凹陥部241にインパネR/F1の端部11下半周が載置されるとともに、その端部11上半周は、これに沿って湾曲する保持部41を形成した保持具4に抑えられている。そして、保持具4の両端が上記側壁24にボルト固定されている。ガセット2の底面前縁と車両前後方向へ配設されたブレース5の後端とは、インナパネル31に突設されたボルトにナットによって共締め固定されている。ブレース5は略長方形の板体で、垂直姿勢に配設され、図2に示すように板面上半には長手方向へ延びるリブ51が屈曲形成されている。そして、ブレース5の板面下半には、長手方向へ延びるリブ91が屈曲形成された補強板9がその上下縁で接合されて、ブレース5の下半は長手方向へ延びる空間S1が形成された筒状の閉断面構造となっている。
ブレース5の前端はカウルパネル6に付設したブラケット61の後端にボルト結合されており、ブラケット61の前端はサスペンションタワー7の後端に結合されている。これにより、サスペンションタワー7に入力する車両後方への作用力が、ブラケット61、ブレース7およびガセット2を介してフロントピラー3で受けられ、サスペンションタワー7の後退変形が防止される。この場合、ブレース5の下半を閉断面構造としたことにより、その長手方向の剛性が向上させられているから、サスペンションタワー7の後退変形がより確実に防止される。
ここで、容器状のガセット2の内空間には、その変形を防止する強化部材8が設けられている。強化部材8の詳細を図3に示す。強化部材8は本実施形態では、ガセット2の側壁22,23,24の高さと同程度の幅の二枚の板体81,82を屈曲成形して構成されている。このうち、一方の板体81は対向間隔が次第に広がる両脚部811,812を有する山形に成形されて、各脚部811,812がガセット2内の空間を横切り、各脚部811,812の屈曲させた先端と山形の頂部813とが側壁22,23,24の対向部にそれぞれ接合されている。また、板体82は脚部812との対向間隔が次第に狭まるようにガセット2内の空間を横切り、その屈曲させた両端が、側壁23,24の対向部にそれぞれ接合されている。
上記保持具4の両端はそれぞれ、板体81の頂部813、および板体82の一端821との間にガセット2の側壁24を挟んでボルト83によってこれらと一体に結合されている。このような構造のガセット2では、強化部材8によってガセット内空間S2が略三角形のトラス状に区画され、インパネR/F1から図1の矢印で示す車幅方向の作用力が入力しても、この作用力は図3の矢印で示すように保持具4から強化部材8の板体81,82に伝達し分散させられて、ガセット2の変形が防止される。したがって、インパネR/F1に支持されたステアリング装置のステアリング応答性が十分に向上させられる。
1...インストルメントパネルリインホ−スメント、11...端部、2...ガセット、3...フロントピラー、21...底面、24...側壁、8...強化部材、81,82...板体、S2...容器空間。
Claims (2)
- 車幅方向へ配設されたインストルメントパネルリインホ−スメントの両端を、ガセットを介してそれぞれフロントピラーに固定するようにした自動車の車体前部構造であって、前記ガセットは車両内方へ向く開放容器状をなし、車両外方側に位置するその底面がフロントピラーに固定されるとともに、底面を囲む側壁の一部に前記インストルメントパネルリインホ−スメントの端部を載置固定するようにした自動車の車体前部構造において、前記ガセット内にその変形を防止する強化部材を設けたことを特徴とする自動車の車体前部構造。
- 前記強化部材を、ガセットの容器空間を横切って当該容器空間内を略三角形のトラス状に区画する板体で構成した請求項1に記載の自動車の車体前部構造。
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---|---|---|---|
JP2004158084A JP2005335580A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 自動車の車体前部構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004158084A JP2005335580A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 自動車の車体前部構造 |
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JP2005335580A true JP2005335580A (ja) | 2005-12-08 |
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JP2009179294A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-13 | Kanto Auto Works Ltd | カウルtoピラーブレース |
WO2010113817A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-07 | イスズモータースカンパニー(タイランド)リミテッド | 車体の前部構造 |
KR101354230B1 (ko) | 2008-11-21 | 2014-01-22 | 현대자동차주식회사 | 프런트 바디 구조 |
JP2016165965A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 富士重工業株式会社 | 車室前部用支持体 |
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-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004158084A patent/JP2005335580A/ja active Pending
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