JP2010228659A - ハンドル装置の取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両のフロントサイドドアの表面に設けられるドアスキン11と、ドアスキン11に設けられるドアアウタハンドル装置40と、を有し、ドアスキン11には、ドアアウタハンドル装置40を表面側に露出するための開口部10が形成され、ドアスキン11の裏面には、ドアアウタハンドル装置40をドアスキン11に固定するためのハンドルパッチ30が開口部10の周縁部に接着されており、ドアアウタハンドル装置40がドアスキン11の裏側からハンドルパッチ30に固定されている。ドアスキン11は、開口部10の周縁部に沿ってドアスキン11の裏側に突出するフランジ部11aを備え、フランジ部11aはドハンドルフレーム42の周壁部47の嵌合溝に嵌合する。
【選択図】図4
Description
請求項1に係る発明は、車両用のドア(例えば、後述する実施例におけるフロントサイドドア1)の表面に設けられるドアスキン(例えば、後述する実施例におけるドアスキン11)と、前記ドアスキンに設けられるハンドル装置(例えば、後述する実施例におけるドアアウタハンドル装置40)と、を有し、前記ドアスキンには、前記ハンドル装置を表面側に露出するための開口部(例えば、後述する実施例における開口部10)が形成され、前記ドアスキンの裏面には、前記ハンドル装置を前記ドアスキンに固定するための取り付けブラケット(例えば、後述する実施例におけるハンドルパッチ30)が前記開口部の周縁部に接着されており、前記ハンドル装置が前記ドアスキンの裏側から前記取り付けブラケットに固定されていることを特徴とするハンドル装置の取り付け構造である。
また、ドアスキンと取り付けブラケットとの組み付けバラツキを調整して、確実な接着を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、補強部材に取り付けブラケットを固定することで、ドアスキンの剛性をさらに高めることができる。
請求項5に係る発明によれば、取り付けブラケットの固定強度を高めることができる。
図1は、この実施例における車両用のドアの外観斜視図であり、図2は同分解斜視図である。この実施例におけるドアは所謂サッシュレスタイプのフロントサイドドアである。このフロントサイドドア1はアルミ材により枠状に形成されたドア本体2を備えている。具体的にはドア本体2は、前側部を構成する前フレーム3と後側部を構成する後フレーム4と、前フレーム3と後フレーム4の上端部と下端部をそれぞれ連結する上フレーム5と下フレーム6とで枠状に形成されている。
前フレーム3はヒンジ装置(図示略)を介して車体に支持されており、これによりフロントサイドドア1は車体に開閉可能に取り付けられている。
前フレーム3の上部には図示しないドアミラーが取り付けられるミラーベース7が形成されている。前フレーム3と後フレーム4との上下方向略中央部に、両者に跨って車室外側にドアビーム14が固定されている。
また、ドアスキン11には、後端上部に裏側からドアアウタハンドル装置40を取り付けるためのハンドルパッチ(取り付けブラケット)30がドアスキン11の開口部10の周りに取り付けられると共に、上縁部に三角形状のドアスキンスティフナ(補強部材)13が取り付けられている。尚、これらハンドルパッチ30とドアスキンスティフナ13は一体化されてドアスキン11に接着固定されるが、図2では図示の都合上、ドア本体2側に示している。
ドアスキン11の上端部が車室外側から内側に回り込むようにしてドアスキンスティフナ13の上縁部に巻き締めにより接続されている。
ここで、ドアスキンスティフナ13は、ドアガラス20を避けてドア本体2(前フレーム3と上フレーム5)に取り付けられる前後の端部13f,13rの他に、延在方向の中間部が支持部13sとしてドアスキン11の折れ部21に接着固定されるため、ドアスキンスティフナ13を三点支持することによってドアスキンスティフナ13による剛性の向上を充分に確保することができる。
また、図4〜図6に示すように、ハンドルフレーム42には、指挿入凹部43の外周縁を包囲する周壁部47に、嵌合溝(嵌合部)47aが設けられている。
上側凹部33の車室外側の面にはドアアウタハンドル装置40の脚部46a,46bに対応する位置にナット60a,60bが固定され、下側凹部34の車室外側の面にはドアアウタハンドル装置40の脚部46c,46dに対応する位置にナット60c,60dが固定されている。
また、ハンドルパッチ30は、接着面部32に連続して、開口部31の下側の周縁部の前後方向略中央から略直角に屈曲しドアスキン11から離間する方向(換言すると、ドアスキン11の裏側)に延びる屈曲片36を備え、屈曲片36の裏面にはナット63が固定されている。
図2,図4に示すように、ドアスキン11の開口部10の下側の周縁部には、フランジ部11aの一部をさらに車室内側へ延長するように形成された舌片(突出部)11bが設けられている。この舌片11bはハンドルパッチ30の屈曲片36に重合されて、ボルト62およびナット63により締結固定されている。つまり、舌片11bと屈曲片36はドアスキン11の意匠面12の表裏方向に直交する方向に軸線を向けたボルト62によって締結(ネジ締結)されている。
また、図4に示すように、ドアアウタハンドル装置40はそのハンドル部41が僅かにドアスキン11の意匠面12から突出するだけ、それ以外の部分は意匠面12よりも内側に位置している。
次に、ハンドルパッチ30の接着面部32およびドアスキンスティフナ13の支持部13s、下縁部13kに熱硬化性の接着剤22を塗布し、接着剤22を塗布した部分をドアスキン11の裏面に密着させる。その際に、ハンドルパッチ30の開口部31をドアスキン11の開口部10に整合させるとともに、ハンドルパッチ30の接着面部32の下縁32aおよびドアスキンスティフナ13の支持部13sをドアスキン11の折れ部21に沿わせて、位置決めする。そして、位置決めしたハンドルパッチ30の接着面部32とドアスキン11との密着状態を保持するために、ハンドルパッチ30の屈曲片36とドアスキン11の舌片11bとをボルト62により締結する。
さらに、ドアスキンスティフナ13の両端部13f,13rをドア本体2の前フレーム3、後フレーム4にボルト18によって固定し、ドア本体2とドアスキンスティフナ13とハンドルパッチ30とドアスキン11とを一体に組み立てる。
この後、ドア本体2の開口部15からドアアウタハンドル装置40をドア本体2とドアスキン11との間に挿入し、ドアアウタハンドル装置40の周壁部47をハンドルパッチ30の開口部31に挿通させるとともに、周壁部47の嵌合溝47aをドアスキン11のフランジ部11aに嵌め込み、脚部46a〜46dをハンドルパッチ30の上側凹部33、下側凹部34に当接させて、ボルト61によってナット60a〜60dに締結する。
このようにして、ドアアウタハンドル装置40をドアスキン11の裏側からハンドルパッチ30に固定した後、ドア本体2の車室内側にレギュレータユニット16を装着し、ベースプレート17でドア本体2の開口部15を塞ぐ。
また、ハンドルパッチ30の接着面部32の下縁32aをドアスキン11の折れ部21に接続させることにより、ハンドルパッチ30の固定強度を高めることができる。
例えば、車両用ドアとしてフロントサイドドア1について説明したが、リヤサイドドアに適用してもよい。
11 ドアスキン
11a フランジ部
11b 舌片(突出部)
13 ドアスキンスティフナ(補強部材)
15 開口部
21 折れ部
30 ハンドルパッチ(取り付けブラケット)
35 上延フランジ部(一部)
40 ドアアウタハンドル装置(ハンドル装置)
47a 嵌合溝(嵌合部)
62 ボルト
Claims (5)
- 車両用のドアの表面に設けられるドアスキンと、前記ドアスキンに設けられるハンドル装置と、を有し、
前記ドアスキンには、前記ハンドル装置を表面側に露出するための開口部が形成され、前記ドアスキンの裏面には、前記ハンドル装置を前記ドアスキンに固定するための取り付けブラケットが前記開口部の周縁部に接着されており、
前記ハンドル装置が前記ドアスキンの裏側から前記取り付けブラケットに固定されていることを特徴とするハンドル装置の取り付け構造。 - 前記ドアスキンは、前記開口部の周縁部から連続し、前記ドアスキンの裏側に突出して形成された突出部を備え、
前記突出部と前記取り付けブラケットとが、前記ドアスキンの表裏方向に直交する方向でねじ締結されることを特徴とする請求項1記載のハンドル装置の取り付け構造。 - 前記ドアスキンは、前記開口部の周縁部に沿って該周縁部から連続し、前記ドアスキンの裏側に突出して形成されるフランジ部を備え、
前記ハンドル装置には、前記フランジ部に前記ドアスキンの裏側から嵌合する嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハンドル装置の取り付け構造。 - 前記ドアスキンの上端部には、該ドアスキンの裏側から取り付けられた補強部材が設けられ、前記取り付けブラケットの一部が前記補強部材に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のハンドル装置の取り付け構造。
- 前記ドアスキンは略水平方向に沿って形成された折れ部を備え、前記取り付けブラケットは前記折れ部に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のハンドル装置の取り付け構造。
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