JP2010226917A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧にかかわらず、起動時間を一定とし、出力電圧の変動を抑制する。
【解決手段】スイッチング電源装置として構成された電源装置10は、変圧開始時の入力電圧値を検出し、目標電圧値に至るまでの時間が一定となるように、検出した入力電圧値に基づいて、容量の端子間電圧を所定の割合で増加させ、端子間電圧に基づくオンデューティー上限値に相当する駆動制御信号を生成し、スイッチング素子に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に係り、特に電力変換用トランスを有し、1次側と2次側とを絶縁した状態で負荷回路に電力を供給するスイッチング電源装置に関する。
従来、フライバックトランスを備えたフライバック型電源装置を始めとして様々な絶縁型のスイッチング電源装置が知られている。
これらのスイッチング電源装置においては、当該スイッチング電源装置の起動時(変圧開始時)の突入電流を抑制するためにスイッチングデューティー(例えば、オンデューティー)を制御し、出力電圧値を一定の出力電圧変化率で変化させるソフトスタート動作を行ない、出力電圧値を徐々に大きくして、ゆっくりと目的の出力電圧値に達するようにソフトスタート動作を行うようにさせたものが知られている。
これらのソフトスタート動作を行うスイッチング電源装置によれば、電源起動時の突入電流を小さくすることができるとともに、起動時の出力電圧のオーバーシュートを抑制することが可能であった。
特開2006−50688号公報
上記従来のスイッチング電源装置におけるソフトスタート動作においては、例えば、定電流源を用いてコンデンサーの充電電圧を検出してオンデューティーの上限値を制限することにより制御していたため、電源電圧に関係なくオンデューティーの変化率は一定であるため、入力電圧(電源電圧)が異なると、起動時間が異なってしまうとともに、入力電圧が高い場合には、抑制されてはいるものの突入電流が高くなるという不具合があった。
この結果、スイッチング電源装置に何らかの回路を接続して駆動する場合に、当該回路の起動タイミング(動作立ち上がりまでの時間)が一定では無くなってしまうため、例えば、異なるスイッチング電源に接続された複数のECU間で通信を行おうとしても、ECUの起動時間が大きく異なる場合には、正しく認証が行えず、通信を確立することができなくなったり、2電源CPUなどにおいては、保護系の電源から先に立ち上がるように構成する必要があるなど、回路設計が複雑になってしまうというような問題点が生じることとなる。
これを解決するために、特許技術文献1記載の技術においては、ソフトスタートの動作時間を設定するための時間設定用コンデンサーを設け、商用交流電源レベルに基づいて時間設定用コンデンサーの両端電圧レベルの単位時間あたりの変化量を可変し、この時間設定用コンデンサーの両端電圧レベルに応じてスイッチング素子のスイッチング周波数を変化させることにより設定されたソフトスタートの動作時間となるように制御し、商用交流電源のレベル(100Vまたは200V)にかかわらず、電源回路におけるソフトスタート動作時間を一定となるようにしていた。
しかしながら、車載用バッテリーのように随時電源電圧が変化するような状況には、必ずしも追従させられるものではなかった。
そこで、本発明の目的は、電源電圧にかかわらず、突入電流を抑制しつつ起動時間を一定とすることが可能となるともに、ソフトスタート動作時における出力電圧の変動を抑制することが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1態様は、スイッチング素子を有し、入力電圧を前記スイッチング素子のオンデューティーに従って変圧して所定の目標電圧値の出力電圧を得るに際し、突入電流を抑制するためにソフトスタート動作を行うスイッチング電源装置であって、前記ソフトスタート動作時における前記スイッチング素子のオンデューティー上限値を端子間電圧として保持するための容量と、前記変圧開始時の入力電圧値を検出し、前記目標電圧値に至るまでの時間が一定となるように、前記検出した入力電圧値に基づいて、前記端子間電圧を所定の割合で増加させるオンデューティー制御回路と、前記容量の端子間電圧に基づくオンデューティー上限値に相当する駆動制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力するスイッチング制御回路と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、オンデューティー制御回路は、変圧開始時の入力電圧値を検出し、目標電圧値に至るまでの時間が一定となるように、検出した入力電圧値に基づいて、端子間電圧を所定の割合で増加させる。
この結果、スイッチング制御回路は、容量の端子間電圧に基づくオンデューティー上限値に相当する駆動制御信号を生成し、スイッチング素子に出力する。
本発明の第2態様は、第1態様において、前記オンデューティー制御回路は、前記検出した入力電圧値に基づいて前記目標電圧を得るための前記スイッチング素子のオンデューティーを算出し、算出したオンデューティーを、一定値とした前記目標電圧値に至るまでの時間で除することによりオンデューティーの単位時間あたりの増加量を算出し、当該単位時間あたりの増加量に相当する割合で前記端子間電圧を増加させる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、オンデューティー制御回路は、検出した入力電圧値に基づいて算出したオンデューティーを、一定値の時間で除することによりオンデューティーの単位時間あたりの増加量を算出し、当該単位時間あたりの増加量に相当する割合で端子間電圧を増加させる。
本発明の第3態様は、第2態様において、前記オンデューティー制御回路は、前記容量へ供給する充電電流量を可変とする電流供給源を有し、前記オンデューティーの単位時間あたりの増加量に合わせて前記端子間電圧が増加するように充電電流を供給する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、オンデューティー制御回路の電流供給源は、オンデューティーの単位時間あたりの増加量に合わせて端子間電圧が増加するように充電電流を供給する。
本発明の第4態様は、第2態様または第3態様において、前記オンデューティー制御回路は、前記目標電圧値を得るためのオンデューティーと、入力電圧値と、の関係を直線あるいは折れ線で近似し、前記検出した入力電圧値に基づいて前記目標電圧を得るための前記スイッチング素子のオンデューティーを算出する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、オンデューティー制御回路は、直線あるいは折れ線で近似したオンデューティーと、入力電圧値と、の関係および検出した入力電圧値に基づいて目標電圧を得るためのスイッチング素子のオンデューティーを算出する。
本発明の第1態様によれば、オンデューティー制御回路は、変圧開始時の入力電圧値を検出し、目標電圧値に至るまでの時間が一定となるように、検出した入力電圧値に基づいて、端子間電圧を所定の割合で増加させ、スイッチング制御回路は、容量の端子間電圧に基づくオンデューティー上限値に相当する駆動制御信号を生成し、スイッチング素子に出力するので、入力電圧値にかかわらず、突入電流を抑制しつつ、目標電圧値に至るまでの時間を一定とすることができるとともに、ソフトスタート動作時における出力電圧の変動を抑制することができる。
本発明の第2態様によれば、第1の態様の効果に加えて、迅速に入力電圧値に対応する目標電圧値を得るためのデューティーを算出できる。
本発明の第3態様によれば、第2の態様の効果に加えて、電流供給源は、オンデューティーの単位時間あたりの増加量に合わせて端子間電圧が増加するように充電電流を供給するので、簡易な構成でオンデューティーの上限値を制御でき、ひいては、目標電圧値に至るまでの時間を確実に制御することができる。
本発明の第4態様によれば、第2の態様または第3の態様の効果に加えて、簡易な構成で迅速に入力電圧値に対応する目標電圧値を得るためのデューティーを算出できる。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、具体的な説明に先立ち、本発明の原理について説明する。
図1は、本発明の概要構成説明図である。
スイッチング電源装置として構成された電源装置10は、スイッチング素子が入力側(1次側)のコイルに接続された電力変換用トランス11を有し、電源12から入力された1次側の入力電圧Vinを所定の出力電圧Voutに変換して2次側に接続された所定の負荷回路13に出力する電力変換回路14と、入力電圧Vinを検出して起動時のオンデューティーを設定するためのデューティー設定信号Sdsetを出力するデューティー設定回路15と、デューティー設定信号Sdsetに基づいて、電源電圧にかかわらず、出力電圧が目標電圧値に至るまでの時間(起動時間)が一定となるようにスイッチング素子のデューティー変化率を変更するソフトスタート設定回路16と、を備えている。
上記構成によれば、電源装置10が起動されると、デューティー設定回路15は、入力電圧Vinを検出して起動時のオンデューティーを設定するためのデューティー設定信号Sdsetをソフトスタート設定回路16に出力する。
ソフトスタート設定回路16は、デューティー設定信号Sdsetに基づいて、出力電圧が目標電圧値に至るまでの時間(起動時間)が一定となるようにスイッチング素子のデューティー変化率を変更する。
これらにより、電力変換回路14は、電源12から入力された1次側の入力電圧Vinを所定の出力電圧Voutに変換して2次側に接続された所定の負荷回路13に出力するに際し、電力変換回路14における出力電圧Voutの変化率は、起動時間が一定となるように制御されることとなる。
以上の説明のように、電力変換回路14は、電源装置1の起動時において、出力電圧Voutの電圧値が所定の目標電圧値に達するまでの時間、すなわち、起動時間を一定とすることが可能となるため、起動時の出力電圧のオーバーシュートを抑制しつつ、負荷回路13側で、回路立ち上がりタイミングの複雑な制御を行う必要がなくなり、負荷回路13の回路構成を簡略化することが可能となる。この場合において、起動時間を一定とするとは、所定のマージンを考慮した所定の時間範囲内に起動時間を収めるということであり、所定のマージンは、電源供給先のシステムあるいは装置に応じて定められる。
図2は、実施形態の電源装置を用いたモーター駆動装置の概要構成図である。
このモーター駆動装置20は、電気自動車あるいはハイブリッド自動車などにおいて、電気モーターを駆動する装置であり、電源であるバッテリー12と、バッテリー12から供給された直流電源の平滑化を行う平滑化コンデンサー22と、モーター駆動装置20を中枢的に制御するコントローラー23と、複数のIGBT(Insulatede Gate Bipolar Transistor)を備えたインバーター回路24と、インバーター回路24を構成するIGBTを駆動するIGBTドライバー部25と、インバーター回路24により駆動される三相交流モーター26と、三相交流モーター26の各相の駆動電流を検出する電流センサー27−U、27−V、27−Wと、を備えている。
この場合において、バッテリー12は、例えば、定格出力24Vとすると、実際の出力電圧範囲は、充電状態にもよるが、エンジン始動時(スターターモーターの駆動時)などの電圧低下も考慮すると、6V〜21V程度となっている。
コントローラー23は、マイクロコンピューターとして構成されており、図示しないMPU、ROM、RAMを備え、MPUがROMに予め記憶した制御プログラムに基づいて、RAMをワークエリアとして、各種処理を行っている。
インバーター回路24は、直列接続された二つのIGBTを有するIGBT直列回路24U、24V、24Wを備え、IGBT直列回路24U、24V、24Wがバッテリー12の正極及び負極間に並列接続されている。
ここで、IGBT直列回路24U、24V、24Wは、同一回路構成であるので、IGBT直列回路24Uを例として説明する。
IGBT直列回路24Uは、正側アームを構成するIGBT31Hと、IGBT31Hのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されたダイオード32Hと、IGBT31Hのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されたコンデンサー33Hと、負側アームを構成するIGBT31Lと、IGBT31Lのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されたダイオード32Lと、IGBT31Lのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されたコンデンサー33Lと、を備えている。
ここで、各IGBT31H、31Lのゲートは、IGBTドライバー部25に接続されている。
IGBTドライバー部25は、U相に対応するU相IGBT駆動部25UH、25UL、V相に対応するV相IGBT駆動部25VH、25VL、W相に対応するW相IGBT駆動部25WH、25WLを備えており、コントローラー23の制御下で、対応するIGBT31H、31Lを駆動する。
電流センサー27−U、27−V、27−Wは、対応する各相を流れる電流を検出し、電流検出信号SIU、SIV、SIWをコントローラー23に出力する。
上記構成において、U相IGBT駆動部25UH、25UL、V相IGBT駆動部25VH、25VL、W相IGBT駆動部25WH、25WLおよび対応するIGBTは、それぞれ系統毎に負荷回路13に相当している。
図3は、コントローラーの概要構成ブロック図である。
コントローラー23は、バッテリーとして構成された電源12からの入力電圧Vinを検出するための分圧回路41と、分圧電圧Vinxと予め定めたオフセット電圧VOFSTを比較して、所定のゲインで電流制御電圧信号VCT1を出力する差動増幅器42と、電流制御電圧信号VCT1に対応する定電流を流す定電流回路43と、定電流回路43から供給された定電流が流されてコンデンサー45を充電するための充電電圧を生成する分圧回路44と、その充電電圧により充電され、出力電圧Voutの電圧変化率を制御するためのオンデューティー上限値に相当する電圧VSFTに保持されるコンデンサー45と、を備えている。
上記構成において、差動増幅器42のオフセット電圧VOFSTおよびゲインは、負荷回路13の構成に応じて調整されており、差動増幅器42が出力する電流制御電圧信号VCT1は、入力電圧Vinが低い場合は、定電流回路43からの電流量を増加させるように制御され、入力電圧Vinが高い場合は、定電流回路43からの電流量を減少させるように制御されている。
さらにコントローラー23は、所定の最大オンデューティーを制限するためのオンデューティリミッタ電圧VDMXを生成するための電流を供給する直流電流源46と、直流電流源から供給された電流の電圧を分圧してオンデューティリミッタ電圧VDMXを生成する分圧回路47と、2次側の負荷回路13に印加される電圧のフィードバック電圧VFBと出力電圧の基準となる基準電圧VREFを比較してその際に相当する出力電圧誤差信号Verrを出力する誤差増幅器48と、出力電圧誤差信号Verrと電圧VSFTとを比較し、電圧VSFTが出力電圧誤差信号Verr未満である場合には、電圧VSFTが出力電圧誤差信号Verrに近づくように、デューティー制御信号電圧Vdutを出力するとともに、出力電圧誤差信号Verrがオンデューティリミッタ電圧VDMXを超えている場合には、オンデューティリミッタ電圧VDMXをデューティー制御信号電圧Vdutとして出力するデューティリミッタ49と、PWM制御用の所定の三角波信号を生成する発振器(三角波生成回路)50と、発振器50の出力した三角波信号とデューティー制御信号電圧Vdutと、を比較して、PWM制御信号CPWMをスイッチングトランジスター52のゲートに出力して、スイッチング動作を行わせる比較器(コンパレータ)51と、を備えている。
さらにコントローラー23は、フライバックトランスとして構成された電力変換用トランス11を有する電力変換回路14を備え、この電力変換回路14は、電力変換用トランス11の1次コイル53に入力電圧Vinが印加され、2次コイル54、出力電圧を整流するダイオード55及び出力電圧安定化用のコンデンサー56を介して、負荷回路13に出力電圧Voutを出力する。
このとき、コンデンサー56と並列に設けられた分圧回路57は、出力電圧Voutを分圧して、フィードバック電圧VFBを生成し、誤差増幅器48に出力する。
次に実施形態の動作について説明する。
電源装置10が起動され、変圧を開始した時点では、比較器51からスイッチングトランジスター52にはPWM制御信号CPWMは出力されておらず、電力変換は行われないので、電源12により供給された電力は、分圧回路41側にのみ流れることとなる。
これにより、電源12からの入力電圧Vinは、分圧回路41により分圧され、その分圧電圧Vinxは、差動増幅器42において、オフセット電圧VOFSTと比較され、その差電圧に相当する電流制御電圧信号VCT1が定電流回路43に供給される。
これにより、定電流回路43は、電流制御電圧信号VCT1に対応する定電流、すなわち、入力電圧Vinに対応する定電流を分圧回路44に供給する。
分圧回路44は、定電流回路43により供給された電流を分圧することとなり、コンデンサー45は、入力電圧Vinに対応する所定の充電電圧で充電されることとなる。
すなわち、コンデンサー45は、入力電圧Vinが低い場合には、高い充電電圧で充電され、入力電圧Vinが高い場合には、低い充電電圧で充電されることとなる。
したがって、デューティリミッタ49には、入力電圧Vinが低い場合には、デューティーが早く増加するように変化する電圧VSFTが入力され、入力電圧Vinが高い場合には、デューティーが遅く増加するように変化する電圧VSFTが入力されることとなる。
この時点においては、誤差増幅器48からデューティリミッタ49に入力される出力電圧誤差信号Verrは、比較的低いので、デューティリミッタ49からは、電圧VSFTに相当するデューティー制御信号電圧Vdutが出力される。
ここで、電源電圧、すなわち、入力電圧Vinが変動した場合でも、所定の目標電圧に至るまでの時間(起動時間)を一定にするためのデューティーの設定について説明する。
電力変換用トランス11の二次側の出力電圧Voutは、トランス巻線比をNとし、オンデューティーをDとすると、次式のようにあらわすることができる。
Vout=N×Vin×D/(1−D)
この式を変形すると、オンデューティーDは次式のように表すことができる。
D=Vout/(N×Vin+Vout)
したがって、上記式を満たすようなオンデューティーDとなるようにデューティー制御信号電圧Vdutを制御すれば、起動時間を一定とすることができる。
なお、上記式は、理想的な回路の場合であり、実回路において、ダイオード55の順電圧Vfおよびスイッチングトランジスター52のコレクタ−エミッタ間飽和電圧Vsatを考慮した場合には、オンデューティーDは、次式のように表される。
D=(Vout+Vf)/{N×(Vin−Vsat)+(Vout+Vf)}
以上の構成とすれば、幅広い入力電圧Vinの範囲で起動時間を一定とすることができるが、除算を行う回路は、構成が複雑となるため、実用的には、より簡略化した構成とするのが好ましい。
図4は、入力電圧とスイッチング素子のオンデューティーとの関係を説明する図である。
また、図5は、入力電圧と、起動時間との関係を説明する図である。
より具体的には、図4に示すように、入力電圧Vinとオンデューティーの関係は、符号L0Dで示すように、下に凸な特性を有し、オンデューティーの値が徐々に低下するものとなるが、符号L1Dで示すように、想定する入力電圧Vinの範囲(図4では、6ボルト〜24ボルト)で、両端の入力電圧におけるオンデューティーの値を直線で結んだ近似的な関係を用いれば、図5に示すように、両端の入力電圧Vinにおける起動時間を基準(正規化して1)として、最も起動時間が早い場合(入力電圧Vin=15ボルト前後)で0.7倍の起動時間となるだけであり、起動時間比として1.4倍程度であるのに対し、オンデューティーを制御しない場合には、最大で0.2倍の起動時間となり、起動時間比としては、5倍と非常に差が生じることとなる。
したがって、本実施形態によれば、起動時間の変化を大きく抑制することができる。さらに、起動時間を一定とする場合には、より起動時間が長い側に合わせることとなるので、突入電流も抑制することとなる。
図6は、入力電圧でオンデューティーを近似するための他の近似手法の説明図である。
以上の説明は、オンデューティーを直線近似するものであったが、1回折れ線で近似する場合には、図6に符号L2で示すように、より目標電圧値に至るまでの時間、すなわち、起動時間の差を小さくすることが可能となる。
図7は、コントローラーの他の態様の説明図である。
図7において、図3と異なる点は、分圧回路44に入力電圧Vinに対応する定電流を流していたのに対し、分圧回路44に差動増幅器42Aの出力電圧VCT2を直接印加している点である。
上記構成によれば、差動増幅器42Aは、出力電圧VCT2を分圧回路44に供給する。
分圧回路44は、差動増幅器42Aにより印加された出力電圧VCT2を分圧することとなり、コンデンサー45は、差動増幅器42Aの出力電圧VCT2に対応する所定の充電電圧で充電されることとなる。
すなわち、コンデンサー45は、差動増幅器42Aの出力電圧VCT2が低く、入力電圧Vinと目標電圧値との差が小さい場合には、高い充電電圧で充電され、入力電圧Vinと目標電圧値との差が大きい場合には、低い充電電圧で充電されることとなる。
したがって、デューティリミッタ49には、入力電圧Vinと目標電圧値との差が小さい場合にはデューティーを早く増加させるような電圧VSFTが入力され、入力電圧Vinと目標電圧値との差が大きい場合には、デューティーを遅く増加させるような電圧VSFTが入力されることとなる。
この時点においては、誤差増幅器48からデューティリミッタ49に入力される出力電圧誤差信号Verrは、比較的低いので、デューティリミッタ49からは、電圧VSFTに相当するデューティー制御信号電圧Vdutが出力される。
以上の説明のように、本構成においても、幅広い入力電圧Vinの範囲で起動時間を一定とすることができる。
以上の説明のように、上記各実施形態によれば、電源電圧にかかわらず、出力電圧を目標電圧値に到達するまでの時間(起動時間)を一定とすることが可能となる。特に、スイッチング周波数を増加させることなく、オンデューティー上限値を増加させて目標電圧値に到達するまでの時間(起動時間)を一定としているので、2次側に整流用のダイオードが設けられていたとしても、カップリング時間を十分に確保することができ、出力電圧の変動を抑制することができる。
以上の説明においては、電力変換用トランスとして、フライバックトランスを用いたスイッチング電源装置の場合について説明したが、これに限られることなく、電力変換用のスイッチング素子を有するスイッチング電源装置であれば、同様に適用が可能である。
本発明の概要構成説明図である。 実施形態の電源装置を用いたモーター駆動装置の概要構成図である。 コントローラーの概要構成ブロック図である。 入力電圧とスイッチング素子のオンデューティーとの関係を説明する図である。 入力電圧と、起動時間との関係を説明する図である。 入力電圧でオンデューティーを近似するための他の近似手法の説明図である。 コントローラーの他の態様の説明図である。
10 電源装置
11 電力変換用トランス
12 電源
13 負荷回路
14 電力変換回路
15 デューティー設定回路(オンデューティー制御回路)
16 ソフトスタート設定回路(オンデューティー制御回路)
41 分圧回路
42、42A 差動増幅器
43 定電流回路(オンデューティー制御回路)
44 分圧回路
45 コンデンサー(容量)
46 直流電流源
47 分圧回路
48 誤差増幅器
49 デューティリミッタ(オンデューティー制御回路)
50 発振器(スイッチング制御回路)
51 比較器(スイッチング制御回路)
52 スイッチングトランジスター(スイッチング素子)
53 1次コイル
54 2次コイル
55 ダイオード
56 コンデンサー
57 分圧回路
CPWM PWM制御信号(駆動制御信号)
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧

Claims (4)

  1. スイッチング素子を有し、入力電圧を前記スイッチング素子のオンデューティーに従って変圧して所定の目標電圧値の出力電圧を得るに際し、突入電流を抑制するためにソフトスタート動作を行うスイッチング電源装置であって、
    前記ソフトスタート動作時における前記スイッチング素子のオンデューティー上限値を端子間電圧として保持するための容量と、
    前記変圧開始時の入力電圧値を検出し、前記目標電圧値に至るまでの時間が一定となるように、前記検出した入力電圧値に基づいて、前記端子間電圧を所定の割合で増加させるオンデューティー制御回路と、
    前記容量の端子間電圧に基づくオンデューティー上限値に相当する駆動制御信号を生成し、前記スイッチング素子に出力するスイッチング制御回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置において、
    前記オンデューティー制御回路は、前記検出した入力電圧値に基づいて前記目標電圧を得るための前記スイッチング素子のオンデューティーを算出し、算出したオンデューティーを、一定値とした前記目標電圧値に至るまでの時間で除することによりオンデューティーの単位時間あたりの増加量を算出し、当該単位時間あたりの増加量に相当する割合で前記端子間電圧を増加させる、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項2記載のスイッチング電源装置において、
    前記オンデューティー制御回路は、前記容量へ供給する充電電流量を可変とする電流供給源を有し、
    前記オンデューティーの単位時間あたりの増加量に合わせて前記端子間電圧が増加するように充電電流を供給する、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項2または請求項3記載のスイッチング電源装置において、
    前記オンデューティー制御回路は、前記目標電圧値を得るためのオンデューティーと、入力電圧値と、の関係を直線あるいは折れ線で近似し、前記検出した入力電圧値に基づいて前記目標電圧を得るための前記スイッチング素子のオンデューティーを算出する、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
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