JP2010225603A - リニアソレノイドの外側ヨーク及び外側ヨークの取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外側ヨーク2は湾曲した複数の外側ヨーク片10,10を上記コイルアセンブリ7の外周面に隙間なく取付け、各外側ヨーク片10,10の両側に形成した凹部11,11・・と凸部12,12・・を互いに噛み合わせると共にカシメることで固定している。
【選択図】 図2
Description
そこで、コイルと、該コイルに隣接させて配設され、磁性体から成るエンド部と、前記コイル及びエンド部を包囲して配設されたヨークと、非磁性体及びエンド部の径方向内方に形成された中空部の内周壁に対して摺動自在に配設されたプランジャとを有する。プランジャは、磁性体から成るベース及び該ベースの外周壁に形成された被覆層を備える。該被覆層はリン化ニッケルにフッ素樹脂を分散・共析することによって形成される。プランジャと内側のヨークとの間の摺動が良好にされ、プランジャを円滑に進退させることができるように構成している。
(a)は所定の縦・横寸法を有す長方形のブランク9を示している。該ブランクは磁性体である大きな金属板を打抜いたり、切断するなどして製作される。ここで、1つの外側ヨーク2の材料として2枚のブランク9,9が用いられる。
(b)は2枚の上記ブランク9,9の両側を打抜き、曲げ成形して製作された外側ヨーク片10である。すなわち、一方側には複数の凹部11,11・・を一定間隔で加工し、他方側には複数の凸部12,12・・を同じく一定間隔で加工している。ここで、凹部11と凸部12とはほぼ同じ形状とし、凹部11に凸部12が嵌合することが出来る。
(c)は上記(b)で製作した外側ヨーク片10,10を組み合わせて筒状にした場合である。このように、両外側ヨーク片10,10は両側に形成した凹部11,11・・に凸部12,12・・を嵌めて噛み合わせることで筒体と成る。すなわち、外側ヨーク2となる。
(d)は上記筒体の両端内周面を切削した場合であり、両端部における肉厚は薄くなり、薄肉部13,13が形成される。これは、後で説明するように、内部に収容したコイルアセンブリ7が抜けないように、後端部と前端部を曲げ成形してツバ14を加工し易くする為である。
(e)は先端に切欠き部15を切削加工した場合である。この切欠き部15にはコイルアセンブリ7へ通電する為のコネクタが嵌ることが出来る。しかし、この切欠き部15はブランク9の段階で打抜き加工することも可能である。
(f)は筒体を分離した2枚の外側ヨーク片10,10を示している。両先端部内周を切削加工したり、切欠き部15を切削する場合には、(d)、(e)のように筒体の状態で行うが、一旦分離してコイルアセンブリ7に取付ける。
(g)はコイルアセンブリ7に2枚の湾曲した外側ヨーク片10,10を取り付けた場合である。このように、外側ヨーク片10,10はコイルアセンブリ7を抱くように取付けられ、そして分離しないようにカシメられる。
(a)は外側ヨーク2となる四角形の板材20を表している。この四角形の板材20は一定幅の帯鋼材をプレス加工によって製作することが出来る。
(b)は上記四角形の板材20の前後端部を面切削して薄肉部21,21とする。この薄肉部21,21は前記図2で説明した場合同じく、外側ヨーク2の後端にツバを設けるために薄くし、曲げ成形し易くする為である。
(c)面加工した四角形の板材20の先端側に切欠き部22と両側(巻いた時の両切口)に凹部23と凸部24が加工される。これらの加工は一般にプレス打抜きされる。ここで、上記凹部23と凸部24を複数設けることもあり、又、(b)の面取り加工の前に凹部23と凸部24、及び切欠き部22をプレス加工することも可能である。さらに、切欠き部22、凹部23、凸部24を打抜き加工する際の打抜き面に破断面が残ることなくせん断面とするには精密打抜き(ファインブランキング)を用いるとよい。
(d)焼鈍することで磁性能力を向上させることが出来る。
(e)磁気焼鈍された板材20をコイルアセンブリ7にセットするが、切欠き部22にコネクタ25が嵌入される。該コネクタ25を介してコイル4に通電する。
(f)そして、切欠き部22にコネクタ25を嵌めた状態で板材20を曲げ成形し、コイルアセンブリ7を包囲する。板材20の両側には凹部23と凸部24が形成されていて、凹部23と凸部24は互いに噛み合うことが出来る。
(g)互いに噛み合った凹部23と凸部24が外れないようにカシメ加工を行う。
2 外側ヨーク
3 ボビン
4 コイル
5 内側ヨーク
6 スプール
7 コイルアセンブリ
8 中心穴
9 ブランク
10 外側ヨーク片
11 凹部
12 凸部
13 薄肉部
14 ツバ
15 切欠き部
16 隙間
17 凹部
18 凸部
19 隙間
20 板材
21 薄肉部
22 切欠き部
23 凹部
24 凸部
25 コネクタ
26 エンド部
27 フランジ
28 エンド部
Claims (7)
- コイルを巻いたコイルアセンブリの中心穴にプランジャを嵌め、上記コイルに通電することで該プランジャを移動することが出来るリニアソレノイドの外側ヨークにおいて、該外側ヨークは湾曲した複数の外側ヨーク片を上記コイルアセンブリの外周面に隙間なく取付け、各外側ヨーク片の両側に形成した凹部と凸部を互いに噛み合わせると共にカシメることで固定したことを特徴とするリニアソレノイドの外側ヨーク。
- 上記外側ヨークを湾曲した2枚の外側ヨーク片にて構成した請求項1記載のリニアソレノイドの外側ヨーク。
- 上記外側ヨーク片の内周半径をコイルアセンブリの外径より僅かに小さくした請求項1、又は請求項2記載のリニアソレノイドの外側ヨーク。
- コイルを巻いたコイルアセンブリの中心穴にプランジャを嵌め、上記コイルに通電することで該プランジャを移動することが出来るリニアソレノイドのコイルアセンブリの外周に外側ヨークを取付ける方法において、磁性体で構成される四角形のブランクの両側に凹部と凸部を形成すると共に所定の半径に曲げ成形して外側ヨーク片を製作し、この湾曲した複数の外側ヨーク片を上記コイルアセンブリの外周面に隙間なく取付け、そして、各外側ヨーク片の両側に形成した凹部と凸部を互いに噛み合わせると共にカシメることで固定したことを特徴とするリニアソレノイドの外側ヨークの取付け方法。
- コイルを巻いたコイルアセンブリの中心穴にプランジャを嵌め、上記コイルに通電することで該プランジャを移動することが出来るリニアソレノイドの外側ヨークにおいて、該外側ヨークは磁性体で構成されて所定の形状をした概略四角形の板材をコイルアセンブリの外周に隙間なく巻付け、両側に形成した凹部と凸部を互いに噛み合わせると共にカシメられたことを特徴とするリニアソレノイドの外側ヨーク。
- 上記コイルアセンブリの後端に設けた底部に当接するツバを形成した請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項5記載のリニアソレノイドの外側ヨーク。
- コイルを巻いたコイルアセンブリの中心穴にプランジャを嵌め、上記コイルに通電することで該プランジャを移動することが出来るリニアソレノイドのコイルアセンブリの外周を被覆する為に外側ヨークを取付ける方法において、磁性体から成る四角形の板材の両側には互いに噛み合うことが出来る凹部と凸部を加工し、又、先端から所定の幅で切欠き部を加工し、この板材を上記コイルアセンブリの外周に隙間なく巻付けて両側の凹部と凸部を互いに噛み合わせると共にカシメ、その後、後端部を曲げ成形してコイルアセンブリの底面に当接するツバを加工したことを特徴とするリニアソレノイドの外側ヨークの取付け方法。
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