JP2010224325A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定された検知体の検知面の清掃を確実に行って、トナー像の読み取りを正確に行う。
【解決手段】画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、発光部と、検知対象から検知面への反射光の光量に応じた電圧を出力する受光部とを有する検知体と、検知体の検知面を清掃する清掃部材と、受光部の出力が入力される制御部と、を備え、制御部は、清掃部材による清掃前の受光部の出力を記憶し、清掃後の受光部の出力と比較して、検知面の汚れが改善されたか否かを判断し、汚れが改善されていないと判断した場合、清掃部材に再度清掃を行わせる。
【選択図】図8

Description

トナー像を読み取る検知体を備えた、複写機、複合機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置に関する。
従来、複写機、複合機、プリンタ等の画像形成装置には、トナー像を形成し、用紙に転写して印刷を行うものがある。そして、特に、カラーの画像形成装置では実際に形成されたトナー像の濃度の確認等のため、トナー像を読み取る検知体が設けられることがある。例えば、この検知体を用いて、理想的な濃度と、実際に形成されたトナー像の濃度とのずれを確認し、濃度補正が行われる。ここで、検知体の検知面が粉塵で汚れていれば、正確な濃度測定が行えないので、検知面の清掃機構が設けられることがある。このような、検知体と清掃機構を具備した画像形成装置が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、トナー像が転写される中間転写体と、基準トナー像の濃度を検知するトナー濃度検知手段と、中間転写体に接離するクリーニングブレードを設け、画像濃度が画像データに応じて一定となるよう制御し、クリーニングブレード接触時は、トナー濃度検知手段の検知面を、中間転写体の対向面から退避する手段を備え、又、トナー濃度検知手段の移動時や、検知用窓の開閉時にトナー濃度検知手段の検知面が清掃されるように清掃手段を設けた画像形成装置が記載されている。この構成により、検知面への汚れの付着を防止し、又、画像濃度センサによる検知作用を良好な状態で行おうとする(特許文献1:請求項7、請求項12、段落[0021]、[0023]、[0041]、図6等参照)。
特開2004−279671
画像形成装置内にはトナー等の粉塵が存在し、印刷が繰り返されることで、検知体の検知面に粉塵が降り積もることがある。検知体がトナー像に光を照射し、反射光を受光するものである場合、検知面が汚れていれば、正確な読み取りが行えない。そこで、特許文献1記載の発明のように、検知面を清掃部材で擦る等によって、検知面の清掃が行われる。
検知面に降り積もる粉塵の量は、機内の粉塵の量や、画像形成装置ごとの個体差や、使用による機内の各部材の劣化の程度や、清掃の実施タイミング等、各種要因によって多様であるところ、検知面に多くの粉塵が降り積もっていれば、1回の清掃動作では清掃しきれない場合がある。又、清掃部材が、既に何回も清掃を行っているため、清掃部材自体に多くの粉塵が付着し、清掃能力が低下している場合もある。
即ち、1回の清掃動作では粉塵を検知面にこすりつけるだけでかえって、清掃前よりも検知対象への光の照射や、反射光の受光が妨げられる場合がある。そうすると、検知面の1回の清掃を行っても、清掃しきれずに検知面に残る粉塵等により、正確にトナー像の読み取りを行えない場合があるという問題がある。又、何回清掃を行えば、検知面の汚れが問題の無いレベルとなるかは、清掃を行ってみなければ分からないという問題もある。
ここで、特許文献1記載の発明をみると、画像濃度センサ15が移動する際に、検知面が清掃部材12に摺動するように清掃部材12を設ける(特許文献1:段落[0042]、図6参照)とある。即ち、画像濃度センサ15の移動に付随して検知面の清掃を行うものであり、適切に清掃されたかを確認しない。従って、清掃しきれずに検知面に残った粉塵により、正確にトナー像の読み取りを行えない場合があるという問題を解決できない。
更に言えば、特許文献1記載の発明では、トナー像の濃度検知のたびに画像濃度センサ15を移動させるものであり、どうしても、移動時のがた等によって、検知動作ごとに、検知対象に対する検知面の傾きや検知対象と検知面との距離が変動する。そうすると、同じトナー像を検知しても検知ごとに検知される濃度が異なる場合があり、特許文献1記載の発明は正確性の点でも問題がある。尚、特許文献1の段落[0038]には、画像濃度センサ15を移動させても「トナー濃度の検知精度が変化することはないものとされる」との記載があるが、画像濃度センサ15を固定しない以上、希望的記載に過ぎない。
本発明は、上記問題点を鑑み、固定された検知体の検知面の清掃を確実に行って、トナー像の読み取りを正確に行うことを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、トナー像と対向させられる検知面から検知対象に光を照射する発光部と、検知対象から前記検知面への反射光の光量に応じた電圧を出力する受光部とを有し、一定の位置で固定され、前記画像形成部が形成したトナー像を読み取る検知体と、前記検知面と接触し、移動して前記検知面を清掃する清掃部材と、画像形成装置の動作を制御するとともに、前記受光部の出力が入力される制御部と、を備え、前記制御部は、前記清掃部材による清掃前の前記受光部の出力を記憶し、清掃後の前記受光部の出力と比較して、前記検知面の汚れが改善されたか否かを判断し、汚れが改善されていないと判断した場合、前記清掃部材に再度清掃を行わせることとした。
この構成によれば、受光部の受光量増加が認められず、検知面の汚れが改善されていないと判断された場合、清掃部材が再度清掃を行うので、清掃によってかえって検知面が汚れたまま、検知体によるトナー像の読み取りが行われない。従って、トナー像の濃度や位置等、形成されたトナー像を正確に読み取ることができる。又、検知体は移動されず固定されるので、検知面の傾きや検知対象との距離に変動が無く、安定して正確にトナー像の読み取りができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、汚れが改善されたと判断できるまで、前記清掃部材に清掃を繰り返させることとした。この構成によれば、制御部は、汚れが改善されたと判断できるまで、清掃部材に清掃を繰り返させるので、確実に検知面の汚れが除去されるまで清掃が行われるようにすることができる。従って、清掃前よりも検知面上の粉塵等は、確実に少なくなる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記制御部は、前記清掃部材の清掃動作中に、前記発光部を発光させ、前記検知面と前記清掃部材との接触による前記受光部の出力変化と、前記清掃部材が前記検知面から退避したことによる前記受光部の出力変化とを確認することで、前記清掃部材が正常に動作しているか否かを認識することとした。
故障によって清掃部材が正常に動作していないため、汚れが改善されず、受光部の受光量が増加しない場合もあるところ、この構成によれば、制御部は、清掃部材が正常に動作しているか否かを認識するので、故障によって検知面の汚れが改善されないのか、清掃が不十分のため検知面の汚れが改善されないのか区別することができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記制御部は、汚れが改善されたと判断できなくても、前記受光部の出力が予め定められた範囲ならば、前記清掃部材の清掃を終了させることとした。受光部の出力が予め定められた範囲内にあれば、検知面が汚れておらず、問題の無いレベルであり、粉塵等によって発光や受光が妨げられていないと判断できるところ、この構成によれば、制御部は検知面の汚れが改善されたと判断できなくても、受光部の出力が予め定められた範囲ならば、清掃部材の清掃を終了させるので、必要以上の清掃動作の繰り返しを防ぐことができる。
尚、予め定められた範囲とは、検知面の汚れが、正確なトナー像の読み取りを行う上で問題のないレベルである際に、例えば、一定の検知対象(例えば、中間転写体)に発光部が光を照射し、受光部が反射光を受光した際の、受光部の出力がとり得る範囲である。予め定められた範囲は、検知体の特性や受光部の構成等によって変わり得るものであり、例えば、繰り返しの実験によって、画像形成装置の機種ごとに適宜定めることができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項4の発明において、前記制御部は、汚れが改善されたと判断されても、前記受光部の出力が前記予め定められた範囲外ならば、前記受光部の出力が前記予め定められた範囲に収まるまで、前記清掃部材の清掃を継続させることとした。この構成によれば、制御部は、受光部の出力が予め定められた範囲に収まるまで、清掃部材の清掃を継続させるので、受光部の受光量が増加し、検知体の汚れが改善されても検知面が、正確なトナー像の読み取りを行う上で十分に清掃されるまで、清掃を継続させることができる。従って、検知面が十分に清掃された状態となり、トナー像の読み取りを正確に行うことができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項3乃至5の発明において、画像形成装置の状態を示す表示部を備え、前記制御部は、所定回数、前記清掃部材に前記検知面を清掃させても、前記検知面の汚れが改善されたと判断できない場合、又は、前記清掃部材が正常に動作していないと認識した場合、前記表示部に警告表示させることとした。この構成によれば、検知面の汚れを除去できないことによる正確なトナー像の読み取りを行えないことや、清掃部材等の異常を使用者に伝達することができる。
又、請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の発明において、前記画像形成部の形成したトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行うための中間転写体を有し、前記検知体は、前記中間転写体に対向して設けられ、前記中間転写体に1次転写されたトナー像を読み取ることとした。この構成よれば、検知体は、中間転写体上のトナー像を読み取るので、検知体の読み取り結果を濃度補正だけでなく、画像形成部から中間転写体への各色のトナー像の転写時の位置ずれの補正にも利用することができる。
本発明によれば、検知体の検知面を、トナー像の読み取りを行う上で問題の無いレベルにまで確実に清掃を行うことができる。従って、トナー像の濃度や位置等、形成されたトナー像の読み取りが正確に行われる。又、検知体は移動されず固定されるので、検知面の傾きや検知対象との距離に変動が無く、安定して正確にトナー像の読み取りができる。
実施形態に係るプリンタの構造の一例を示す模型的正面断面図である。 実施形態に係るプリンタの1つの画像形成ユニットの拡大正面模型的断面図である。 実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る光センサの一例を示す説明図である。 実施形態に係る濃度補正用トナー像の一例を示す図である。 実施形態に係る位置ずれ補正用トナー像の一例である。 (a)は、実施形態に係る光センサの清掃機構を正面から見た一例を示す拡大説明図である。(b)は、通常時の光センサと清掃部材との位置関係の一例を示す斜視図である。(c)は、清掃時の光センサと清掃部材との位置関係の一例を示す斜視図である。 実施形態に係るプリンタでの光センサの検知面の清掃動作制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を参照しつつ説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、本発明は、各種画像形成装置に適用可能であるが、一例として画像形成装置のうちプリンタ1に適用した場合について、図1に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の構造の一例を示す模型的正面断面図である。
まず、図1で破線で示すように、プリンタ1の装置前面上部には、プリンタ1の状態表示や各種設定や処理条件を入力するための操作パネル2(表示部に相当)が設けられる。この操作パネル2には、文字や記号等でプリンタ1の状態を示す液晶表示部21や、設定入力用の複数のキーが設けられる。
次に、プリンタ1内部の構成を説明する。プリンタ1内部には、給紙部3、搬送路4、画像形成部5、中間転写部6、定着部7等が設けられる。
給紙部3は、プリンタ1の最下部に設けられ、カセット31、載置板32、給紙ローラ33等から構成される。カセット31は、プリンタ1から着脱自在であり上面が開口し箱形を呈する。載置板32は、カセット31内部に配され、複数の用紙(用紙束)が載置される。尚、カセット31内部には、各種(普通紙、再生紙、OHPシート、ラベルシート)、各サイズ(A4、A3等のA型用紙や、B4、B5等のB型用紙など)の用紙を載置可能である。載置板32は、最上位の用紙を給紙ローラ33に当接させる。給紙ローラ33は、画像形成の際、搬送路4に用紙を1枚ずつ送り出す。
搬送路4は、給紙部3から中間転写部6、定着部7を通り、排出トレイ41まで用紙が搬送される通路である。そして、搬送路4には、用紙搬送のため、適宜、ガイド42や搬送ローラ対43や、2次転写の際タイミング良く用紙を送り出すレジストローラ対44などが設けられる。
中間転写部6と画像形成部5は、互いに接し装置内部の中央部に設けられる。そして、複数色のトナー像を形成するため、画像形成部5は、4つの画像形成ユニット51と露光装置52を備える。
次に、図2に基づき、各画像形成ユニット51の詳細な説明を行う。図2は本発明の実施形態に係るプリンタ1の1つの画像形成ユニット51の拡大正面模型的断面図である。
画像形成部5は、4つの画像形成ユニット51K、51Y、51C、51Mと露光装置52で構成される(図1参照)。ここで、画像形成ユニット51Kはブラックの、画像形成ユニット51Cはシアンの、画像形成ユニット51Yはイエローの、画像形成ユニット51Mはマゼンタのトナー像形成を行う。尚、各画像形成ユニット51は、使用するトナーの色が異なるがほぼ同一の構成であり、以後、特に説明する場合を除き、色の区別を示すK(ブラック)、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)の文字は省略する。
各画像形成ユニット51は、感光体ドラム53、帯電装置54、現像装置55、クリーニング装置56を含む。感光体ドラム53は、モータ、ギア等からなる駆動機構(不図示)により図2において、反時計方向に回転する。トナー像形成の際、まず、感光体ドラム53の下方に設けられた帯電装置54が、感光体ドラム53の周面を帯電させる。
次に、帯電装置54の更に下方の露光装置52が(図1参照)、入力された画像データに基づく各色に対応したレーザ光(破線で図示)を帯電後の感光体ドラム53の周面に照射する。本実施形態の露光装置52は、レーザユニットであって、その内部に、各色の感光体ドラム53の走査・露光に対応した4つの半導体レーザ装置のほか、ポリゴンミラー、ポリゴンモータ、複数のfθレンズや反射ミラーを内装する(いずれも不図示)。これらの構成により、各感光体ドラム53の軸線方向に1ラインずつ走査・露光が行われる。
そして、形成すべき画像の画像データに併せ、感光体ドラム53が回転しつつ、露光装置52が走査・露光を繰り返すことで、感光体ドラム53の周方向(副走査方向)にも順次静電潜像が形成され、2次元的な静電潜像が感光体ドラム53の周面に形成される。現像装置55は、静電潜像にトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。クリーニング装置56は、1次転写後の感光体ドラム53の周面に残ったトナー等を除去して、クリーニングを行う。
次に、図1に戻り、中間転写部6を説明する。中間転写部6は、駆動ローラ61、従動ローラ62、1次転写ローラ63(63K〜63Mの計4本)、中間転写ベルト64(中間転写体に相当)、2次転写ローラ65等から構成される。
駆動ローラ61は、モータ、ギア等からなる駆動機構(不図示)に接続され、所定の速度で回転駆動する。そして、中間転写ベルト64は、画像形成部5の形成したトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行うための中間転写体として機能し、駆動ローラ61、従動ローラ62、1次転写ローラ63に張架される。そして、駆動ローラ61が回転することで、中間転写ベルト64も周回する。
又、1次転写ローラ63は、計4本設けられ、中間転写ベルト64を感光体ドラム53とで挟む。又、感光体ドラム53で形成されたトナー像を中間転写ベルト64に1次転写するため、所定のタイミングで1次転写ローラ63に所定の電圧が印加される。
具体的には、中間転写ベルト64上の1次転写の開始位置で、画像形成ユニット51Mの感光体ドラム53上のマゼンタのトナー像の転写が開始され、次に、マゼンタと同じ開始位置で画像形成ユニット51Cによるシアンのトナー像が重ねられ、以下同様にイエローのトナー像、ブラックのトナー像が重ねられる。これにより、中間転写ベルト64の表面にフルカラーのトナー像が重畳して1次転写される。
2次転写ローラ65は、中間転写ベルト64に当接し、そのニップに1次転写されたトナー像と搬送されてきた用紙が重なったタイミングで、所定の電圧が印加され、中間転写ベルト64上のトナー像は、用紙に2次転写される。トナー像を転写された用紙は、定着部7に送られ、トナー像の定着がなされる。尚、又、ベルトクリーニング装置66は、中間転写ベルト64上の残トナー等を除去する。
定着部7は、画像形成部5で形成され、その後、シートに転写されたトナー像に対し定着処理を施す。定着部7は、内部に発熱体を備えた加熱ローラ71と、加熱ローラ71に圧接する加圧ローラ72とを備える。そして、トナー像が2次転写されたシートは、加熱ローラ71と加圧ローラ72のニップに進入し、押圧・加熱される。そして、定着処理完了後のシートは、排出トレイ41に排出される。
ここで、本実施形態のプリンタ1には、駆動ローラ61と、画像形成ユニット51Kの間に中間転写ベルト64に対向して、光センサ8(検知体に相当)が設けられる。尚、光センサ8の詳細な構成や機能は後述する。
(画像形成装置のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、プリンタ1内に適宜配される制御基板上に設けられる制御部9を有する。制御部9は、プリンタ1の動作を制御するとともに、光センサ8の受光部82A、82Bの出力が入力される。そして、制御部9は、例えば、CPU91、記憶部92、計時部93等から構成される。
CPU91は、中央演算処理装置であって、記憶部92のROMやHDDに格納され、RAMに展開されている制御プログラムに基づきプリンタ1の各部を制御する。尚、CPU91を複数備え、各CPU91が制御を分担しても良い。記憶部92は、制御プログラムやデータを保存し、ROM、RAM、HDD等の記憶装置で構成される。ROMは、プリンタ1の制御用プログラムや制御用データを格納し、CPU91が制御用プログラム等を読み出す場合などに用いられる。RAMは、制御用プログラムを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。HDDは、大容量の記憶装置であって、制御用プログラムや、画像データの保存や、使用者によるプリンタ1の設定情報を保存する場合などに使用される。
又、制御部9は光センサ8と接続され、光センサ8による濃度補正用トナー像P1(詳細は後述)及び位置ずれ補正用トナー像P2(詳細は後述)の読み取り結果(検知結果)が入力される。これにより、制御部8は各色のトナー像の中間転写ベルト64上での濃度のずれや位置ずれ量を算出し、トナー像形成での濃度や位置(配置)補正を行える。計時部93は、プリンタ1の各部の制御に必要となる各時間を計測する。例えば、本実施形態では、光センサ8が、位置ずれ補正用トナー像P2の読み取りを行う際に、ラインを検知後、他のラインを読み取るまでの時間を計測する。
そして、図3に示すように、制御部9は、プリンタ1を構成する、画像形成部5、中間転写部6等と信号線を介し接続される。これにより、プリンタ1を構成する各部を、制御プログラムにより適宜制御し、品質の高い画像形成が行われるように各部の制御を行う。
又、制御部9は駆動回路部94と接続される。更に、駆動回路部94には、光センサ8の検知面8aの清掃のため、検知面8aと接触し、移動して検知面8aを清掃する清掃部材10が取り付けられるソレノイド95が接続される。具体的に、制御部9は清掃部材10を移動させる際に駆動回路部94に指示を与え、この指示を受け、駆動回路部94は、ソレノイド95に供給する電流を制御する。その結果、清掃部材10を移動し、清掃部材10は、この移動によって光センサ8の検知面8aを摺擦して検知面8aの清掃を行う。
又、制御部9には、コネクタ、ケーブル等を介し、印刷を行う画像データの送信元となるユーザ端末100(パーソナルコンピュータ等)等が接続される。制御部10は、ユーザ端末100から受信した画像データを画像処理し、処理後の画像データを利用して、感光体ドラム9に静電潜像が形成される。即ち、プリンタ1は、ユーザ端末100から送信された画像データに基づき印刷できる。
(光センサ8の構成)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る光センサ8の構成を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る光センサ8の一例を示す説明図である。
まず、光センサ8(検知体に相当)は、トナー像と対向させられる検知面8aから検知対象に光を照射する発光部81と、検知対象から検知面8aへの反射光の光量に応じた電圧を出力する受光部82A、82Bとを有し、一定の位置で固定され、画像形成部5が形成したトナー像を読み取る。言い換えると、光センサ8は、感光体ドラム53上に形成され、中間転写ベルト64に転写されたトナー像(本実施形態では、濃度補正用トナー像P1と位置ずれ補正用トナー像P2)を読み取り、光センサ8の出力を受けた制御部9がトナー像の濃度や位置ずれ量を検知する。即ち、光センサ8は、中間転写ベルト64に対向して設けられ(図1参照)、中間転写ベルト64に1次転写されたトナー像を読み取る。
そこで、図4に基づき、光センサ8の構成を説明する。本実施形態の光センサ8は、発光部81と2つの受光部82A、82Bと、例えばガラス製の2枚の偏光板83(83A、83B)を有し、これらの部材が光センサ8の筐体8b内に収められる。そして、発光部81は、例えば、LEDやレーザダイオード等の発光素子(本実施形態では、外乱光の影響の回避のため赤外のLED81aを具備)で構成できる。そして、発光部81は、測定対象としての濃度補正用トナー像P1や位置ずれ補正用トナー像P2が転写される中間転写ベルト64の表面に光を照射する。
一方、受光部82A、82Bは、それぞれ、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光量により出力電流が変化する受光素子(本実施形態では、LED81aに対応して、赤外光受光用のフォトダイオード82c、82dを具備)で構成できる。そして、受光量に応じて流れる電流を抵抗等によって電圧に変換し、その電圧が光センサ8の出力端子から出力される。本実施形態の偏光板83(83A、83B)は、いずれもP波を透過し、S波を反射して、発光部81から測定対象に照射される光や受光部82A、82Bが受光する光をP波、S波に分離し、発光部81から発せられた光を偏光する。
尚、図4(a)に示すように、制御部9−光センサ8間に、CPU91(制御部9)の指示を受けLED81aの点消灯を制御する点灯回路84や、各フォトダイオードの出力を増幅する増幅回路85、86や、増幅後の各フォトダイオードのアナログ出力をディジタル変換し、制御部9に入力するA/D変換部87、88を設けることができる。尚、点灯回路84、増幅回路85、86、A/D変換部87、88は、筐体8bに内蔵されても良いし、制御部9側に処理回路の一種として設けられていても良い。
一般に、本実施形態の受光素子としてのフォトダイオードの出力は、受光量に比例し、強い光を受けると電流量は増加し、光が弱まると減少する。従って、各受光部82が受ける光の量が多くなると、各受光部82の出力電圧は大きくなり、制御部9に入力される電圧値は大きくなる。
具体的に、偏光板83(83A、83B)は、いずれもP波を透過する偏光板83であり、発光部81から照射された光は、発光部81と測定対象との間の光路上に設けられた偏光板83AによりP波(入射面に平行な光)、S波(入射面に垂直な光)に分離されP波のみが中間転写ベルト64に到達する。中間転写ベルト64のトナー像へ照射された光は、再びP波、S波の成分を持ちながら反射し、反射光の光路上に、偏光板83Bが設けられ、反射光はP波、S波に再び分離され、それぞれの成分が、受光部82A(S波反射光用の受光素子)、82B(P波反射光用の受光素子)に受光される。
ここで、中間転写ベルト64に転写されたトナー像の読み取り(測定)では、誘電体であるトナーに照射されるP波は偏光が乱され、P波とS波を含む反射光となって、偏光板83Bで分離され、受光部82A、82Bで各々受光される。一方、中間転写ベルト64は、離型層等が設けられ、反射光におけるP波とS波の割合は、トナー像と異なる。これにより、制御部9は光センサ8の読み取り領域をトナー像が通過した時点を把握できる。
更に、トナー像に光を照射した場合、発光部81が光を照射する中間転写ベルト64の表面の面積に対し、トナーが付着する領域の割合で、受光部82BでのP波の受光量と、受光部82AでのS波の受光量の比は変化する。従って、トナー像を読み取った場合、トナー像の濃度に応じ、受光部82A、82Bのそれぞれの出力比率は異なる。例えば、トナー像の濃度が高いほど(トナーの分布率が高いほど)、感光体ドラム53からのP波成分が少なく、受光部82Bの出力は小さくなる。
このように、トナー像の濃度と受光部82A、82Bの出力比率には、対応する関係があり、その関係を予め実験等で取得し、例えば、記憶部92に、色ごとにトナー像の濃度と出力比率との対応関係をデータとして、例えば、テーブル化して記憶部92に記憶しておく。そして、濃度測定(検知)の際、制御部9に配されるCPU91(図3、図4参照)が、テーブルを参照し、各受光部82の出力からトナー像の濃度を検知、測定する。
(濃度補正と位置ずれ補正)
次に、図5及び図6に基づき、本実施形態におけるプリンタ1での濃度補正と位置ずれ補正の概要を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る濃度補正用トナー像P1の一例を示す図である。図6は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正用トナー像P2の一例を示す図である。尚、濃度補正用トナー像P1と位置ずれ補正用トナー像P2の画像データは、記憶部92に記憶され、必要に応じて読み出され、利用される。
まず、濃度補正の一例を説明する。図5に示すように、各感光体ドラム53上に形成され、中間転写ベルト64に転写される濃度補正用トナー像P1は、各色ごとに複数の異なる濃度のパッチで構成される。濃度補正用トナー像P1は、形成しようとした各パッチの濃度に問題がないかを確認するためのものである。尚、図5では、1色分の濃度補正用トナー像P1のみ示している。
図5に示す濃度補正用トナー像P1は、例えば、光センサ8の読み取り領域を通過するように中間転写ベルト64の主走査方向の一端側に、周回方向(副走査方向)に延びて形成される。そして、この画像を読み取る位置に光センサ8が配される。尚、トナー像の形成位置及び光センサ8の設置位置は、主走査方向内において適宜設定できる。
そして、受光部82Aと受光部82Bの出力は、制御部9に入力され、受光部82Aと受光部82Bの出力電圧の比率から、制御部9は、記憶部92のデータテーブル等を参照して、各パッチの濃度を測定できる。そして、制御部9は、作成しようとした濃度補正用トナー像P1の各パッチの濃度(理想的な濃度)と、実際にトナー像として形成され、測定された各色、各濃度のパッチの濃度を比較することで、理想的な濃度と実際に印刷される濃度とのずれを把握できる。
そして、本実施形態のプリンタ1では理想的な濃度に対し、ずれがある場合、制御部9は、各画像形成部5に指示して濃度調整を行うことができる。具体的に、制御部9は、各現像ローラ55a(図2参照)に印加する現像バイアス(直流と交流を重畳させた電圧)を調整、制御する現像バイアス印加回路(不図示)に指示を出す。この指示により、現像バイアスの大きさを調整して、感光体ドラム53へのトナー供給量を制御し、トナー像の濃淡の調整を行える。又、制御部9は、各1次転写ローラ63や2次転写ローラ65に印加する電圧を実際に調整、制御する転写電圧印加回路(不図示)に指示を出す。この指示により、転写効率を調整してトナー像の濃度調整がなされる。
次に、図6に基づき、位置ずれ補正の一例を説明する。
まず、図6(a)に基づき、副走査方向のトナー像の位置ずれ検知を説明する。図6(a)に示すように、制御部9は、各画像形成ユニット51に主走査方向と平行な方向に一定の間隔(例えば等間隔)となるように4本のラインからなるラインパターンを形成させ(以下、「第1ラインパターンLP1」という。)、中間転写ベルト64に第1ラインパターンLP1が転写される。この第1ラインパターンLP1は、光センサ8に近い順に、ブラックのラインK1、シアンのラインC1、イエローのラインY1、マゼンタのラインM1の4本で構成できる。尚、図6(a)で示すように、副走査方向に沿って、第1ラインパターンLP1を複数並列させてもよい。そして、中間転写ベルト64が周回し、光センサ8が、各第1ラインパターンLP1の各ラインの通過を読み取ることで、副走査方向の各部分での位置ずれの量を検知することができる。
具体的に、ブラックのラインK1を基準とした位置ずれ量の検知を説明する。第1ラインパターンLP1が転写された中間転写ベルト64を、制御部9は所定の周回速度で周回させる。そして、光センサ8は到達した各ラインの通過を検知し、ラインK1と次のラインC1の検知に要した時間(例えば計時部93が測定)に中間転写ベルト64の所定の周回速度を乗ずれば、ラインK1とラインC1の間隔を算出できる。ここで、ラインK1とラインC1のトナー像は、一定の間隔となるように形成されるところ、この理想的な一定の間隔と算出されたラインK1とラインC1の間隔との差を求めることで、ラインK1を基準としたラインC1の位置ずれ量が求められる。尚、これらの演算は、CPU91、計時部93等を用いて行えばよい。
又、他のラインY1、M1も同様であり、ラインK1を基準とし、他のラインY1、M1との理想的な間隔と、実際に形成されたラインK1とラインY1、M1の間隔の差を算出すれば、ラインY1、M1の位置ずれ量も検知することができる。そして、この第1ラインパターンLP1を副走査方向に複数並べることで、副走査方向の各地点における位置ずれ量を検知できる。尚、ブラックのラインK1を基準とした位置ずれ量検知について説明したが、他の色を基準としても良い。又、ラインK1、ラインC1、ラインY1、ラインM1の順番は固定されたものでなく適宜入れ替えても良い。
次に、光センサ8で主走査方向の位置ずれ検知を行う場合の一例を述べる。主走査方向の位置ずれ検知を行う場合、図6(b)に示すように、平行な複数の斜線のパターンを用いる(例えば、副走査方向に対し45°の斜線、以下、「第2ラインパターンLP2」という)。尚、図6(b)の下方には、第2ラインパターンLP2の拡大図を示している。
この第2ラインパターンLP2は、光センサ8に近い順に、ブラックのラインK2、シアンのラインC2、イエローのラインY2、マゼンタのラインM2の4本で構成できる。尚、図6(b)で示すように、副走査方向に沿って、第1ラインパターンLP2を複数並列させてもよい。
例えば、第2ラインパターンLP2を中間転写ベルト64に転写し、中間転写ベルト64を周回させ、光センサ8が第2ラインパターンLP2の各色の斜線通過を検知する。そして、各斜線の通過時間と中間転写ベルト64の周回速度から各斜線の間隔を算出できる。図6(b)の拡大図に示すように、第2ラインパターンLP2の各斜線の間隔と斜線の角度θにより、主走査方向における斜線の間隔も求めることができる(図6(b)はθ=45°として図示)。この間隔と形成しようとした斜線の理想的な間隔との差を求め、主走査方向での位置ずれ量が求められる。
そして、例えば、制御部9は、主走査方向及び副走査方向の位置ずれ量(例えばドット数)から、露光装置52に走査・露光の開始タイミングを変更する指示を与え、位置ずれ補正を行える。又、位置ずれ量に対応する補正量のデータが格納されたデータテーブルから、走査・露光の開始タイミングの補正用のデータを読み出すようにしてもよい。
(清掃機構)
次に、図7に基づき、本発明の実施形態に係る光センサ8の検知面8aの清掃を説明する。図7(a)は、本発明の実施形態に係る光センサ8の清掃機構を正面から見た一例を示す拡大説明図であり、図7(b)、通常時の光センサ8と清掃部材10との位置関係の一例を示す斜視図であり、図7(c)は、清掃時の光センサ8と清掃部材10との位置関係の一例を示す斜視図である。尚、図7(b)、(c)では、便宜上、中間転写ベルト64の図示を省略している。
まず、図7(a)に示すように、中間転写ベルト64の下方に光センサ8が固定して配され、光センサ8の検知面8a(発光部81からの光が出射し、受光部82A、82Bが受光する光が照射される面)が、中間転写ベルト64に対向する。そして、光センサ8は制御部9と接続され、制御部9は、発光部81の点灯指示を与えるとともに、受光部82A(P波)、82B(S波)の出力電圧を受ける。
そして、図7(a)に示すように光センサ8と中間転写ベルト64の間に、清掃部材10が設けられる。清掃部材10は、例えば、略F字状であり、F字状の樹脂板の下方にフェルトなどの不織布等が貼り付けられる。そして、図7(b)、(c)における清掃部材10の左側がソレノイド95(図3参照、図7では、不図示)と接続される。
そして、図7(b)に示すように、検知面8aの清掃を行わない通常の状態や、トナー像の読み取り時では、清掃部材10は、検知面8aを覆わずに、清掃部材10のコ字状で開口した部分が検知面8aの上方に位置する。この状態では、光センサ8は中間転写ベルト64や中間転写ベルト64に転写されたトナー像を読み取り可能である。言い換えると清掃を行っていない状態では、清掃部材10は、光センサ8の検知面8aを覆わない。
清掃部材10を移動させる機構を例示すると、ソレノイド95に通電を行った際に電磁力によるソレノイド95の鉄心の移動とともに、清掃部材10が図7(c)に示す位置まで移動する。又、ソレノイド95への通電をOFFした際に、鉄心や清掃部材10が図7(b)に示す位置に引き戻されるように、ソレノイド95や清掃部材10に付勢部材(不図示、例えば、バネなどの弾性体)をとりつけておく。
しかし、図7(b)に示す状態では、検知面8aが晒されるので、中間転写ベルト64から落下するトナーや機内で舞うトナーなどの粉塵が検知面8aに降り積もる。検知面8aに降り積もった粉塵は、発光部81から中間転写ベルト64への光の照射や、中間転写ベルト64やトナー像から反射される光の受光の妨げになる。従って、検知面8aに粉塵が降り積もり汚れた状態では、トナー像の読み取りを正確に行うことができない。
そこで、予め定められたタイミングで、制御部9は、駆動回路部94に指示して、図7(c)に示すように、ソレノイド95に通電を行って清掃部材10を移動させる。清掃部材10は、下面が検知面8aを擦るようにして移動する。このように、清掃部材10を検知面8aを摺擦させつつ移動させることにより、検知面8aを清掃することができる。言い換えると、検知面8aに降り積もった粉塵を取り除くことができる。
(清掃動作の制御)
次に、図8に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1での光センサ8の検知面8aの清掃動作制御の一例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係るプリンタ1での光センサ8の検知面8aの清掃動作制御の一例を示すフローチャートである。
まず、スタートは、プリンタ1において主電源が投入された、若しくは、投入されている状態である。次に、制御部9は、検知面8aの清掃を行うタイミングに到ったかを確認する(ステップ♯1)。もし、検知面8aの清掃を行うタイミングで無ければ(ステップ♯1のNo)、ステップ♯1に戻り、制御部9は清掃実行タイミングの到来を待つ。ここで、検知面8aの清掃を行うタイミングは適宜設定することができ、例えば、プリンタ1において、予め定められた枚数(例えば、数百枚〜数千枚)印刷するごとに、検知面8aの清掃が行われても良いし、濃度補正用トナー像P1や位置ずれ補正用トナー像P2の形成前に検知面8aの清掃が行われても良い。
そして、検知面8aの清掃を行うタイミングに到った場合(ステップ♯1のYes)、制御部9は、光センサ8に発光と受光を行わせる(ステップ♯2)。そして、制御部9は中間転写ベルト64の読み取りを行った際の各受光部82の出力電圧を記憶する(ステップ♯3)。次に、制御部9は、駆動回路部94に指示して、ソレノイド95への電流の供給のON/OFFの切替を実行して、清掃部材10を往復移動させて検知面8aの清掃を行わせるとともに、発光部81に発光させ、各受光部82の受光状態を監視する(ステップ♯4)。即ち、制御部9は、清掃部材10による検知面8aの清掃を行わせ、清掃部材10の動きを監視する。
もし、清掃部材10が正常に動作しているのであれば、制御部9に入力される電圧は、各受光部82が受光している状態から、清掃部材10が検知面8aを覆うことによる遮光により、各受光部82の受光量がほとんどゼロ(即ち、各受光部82の出力電圧がほぼゼロ)の状態となり、その後、各受光部82が受光している状態に復帰する。このように、制御部9は、各受光部82の出力の急激な変化を監視することにより、清掃部材10が正常に動作しているか判定することができる。即ち、制御部9は、清掃部材10の清掃動作中に、発光部81を発光させ、検知面8aと清掃部材10との接触による各受光部82の出力変化と、清掃部材10が検知面8aから退避したことによる各受光部82の出力変化とを確認することで、清掃部材10が正常に動作しているか否かを認識する。
そして、制御部9は、ソレノイド95への電流供給のON/OFF後、清掃部材10の動作が正常であったかを確認する(ステップ♯5)。もし、異常と判断されれば(ステップ♯5のNo)、ソレノイド95や駆動回路部94での異常が考えられ、清掃不十分により濃度補正や位置ずれ補正にも支障が出る場合があるので、操作パネル2に清掃部材10を移動させる機構に異常がある旨の警告を操作パネル2に表示する(ステップ♯6)。ステップ♯6の後、エラー発生として清掃に関する制御は終了する(エンド)。
一方、清掃部材10の動作が正常であれば(ステップ♯5のYes)、制御部9は、清掃後の光センサ8に発光と受光を行わせる(ステップ♯7)。そして、制御部9は、中間転写ベルト64の読み取りを行った際の各受光部82の出力電圧を取得する(ステップ♯8)。即ち、清掃後の検知面8aでの中間転写ベルト64を対象として読み取りを行う。次に、制御部9は、清掃前に記憶した各受光部82の出力電圧と、清掃後に取得した各受光部82の出力電圧を比較する(ステップ♯9)。尚、本実施形態のプリンタ1では、後述するように清掃が繰り返されることがあるが、この場合、直近の清掃後の各受光部82の出力電圧と、1回目の清掃前に記憶された各受光部82の出力電圧が比較される。
もし、清掃により、検知面8aの汚れ(降り積もった粉塵)が除去され、汚れが改善されていれば、各受光部82の受光量が増え、その出力電圧は、清掃前よりも大きくなっているはずである。一方、清掃部材10を移動させて清掃を行ったが、例えば、検知面8a上に粉塵を拡散させてしまっただけの場合や、検知面8aでの汚れの固着がひどい場合、各受光部82の受光量が増えず、その出力電圧は清掃前よりも小さくなる場合もある。
そこで、制御部9は清掃前と清掃後の各受光部82の出力電圧を比較結果から、清掃前よりも検知面8aの汚れが改善されたかを判断する(ステップ♯10)。言い換えると、各受光部82の受光量が増加したかを確認する。受光量が増加し、汚れが改善されていれば(ステップ♯10のYes)、制御部9は、清掃後の各受光部82の出力電圧が、予め定められた範囲に収まるか否かを確認する(ステップ♯11)。たとえ、清掃により、検知面8aの汚れの状態が改善されたとしても、正確に濃度補正用トナー像P1や位置ずれ補正用トナー像P2を読み取る上で、十分なほど検知面8aが清掃されたとは限らないため、制御部9は、ステップ♯11の確認を行う。言い換えると、各受光部82の出力電圧が予め定められた範囲に収まるか否かを確認することにより、検知面8aが十分に清浄な状態まで清掃された状態かを確認する。
ここで、予め定められた範囲とは、検知面8aの汚れが、正確なトナー像の読み取りを行う上で問題のないレベルである際に、例えば、中間転写ベルト64に発光部81が光を照射し、各受光部82が反射光を受光した際の、各受光部82の出力がとり得る範囲である。例えば、本実施形態の各受光部82の出力電圧は、受光量が大きくなるほど大きくなるので、清掃後の各受光部82の出力が、それぞれ定められた閾値電圧以上か否かで、予め定められた範囲に収まり、検知面8aの汚れが十分に除去されているか判断できる。
もし、予め定められた範囲に収まるならば(ステップ♯11のYes)、検知面8aは濃度補正用トナー像P1等の読み取りにおいて問題ないほど清浄であり、清掃動作の制御は終了する(エンド)。一方、各受光部82の出力電圧が大きくなって、汚れが改善されたと認められても、予め定められた範囲に収まらないならば(ステップ♯11のNo)、清掃が不十分と考えられるので、ステップ♯4に戻る。即ち、制御部9は、汚れが改善されたと判断されても、各受光部82の出力が予め定められた範囲外ならば、各受光部82の出力が予め定められた範囲に収まるまで、清掃部材10の清掃を継続させる。
尚、予め定められた範囲は、検知体の特性や各受光部82の構成等によって変わり得るものであり、例えば、繰り返しの実験によって、画像形成装置の機種ごとに適宜定めることができる。更に、中間転写ベルト64も使用により、表面が荒れ、発光部81からの光の拡散が生じやすくなって、各受光部82の出力電圧が低下する傾向を示すことがあるので、累計印刷枚数に応じて、予め定められた範囲を変化させても良い。
一方、ステップ♯10において、受光量が増加していなくても(ステップ♯10のNo)、制御部9は、清掃後の各受光部82の出力電圧が、予め定められた範囲に収まるか否かを確認する(ステップ♯12)。受光量が増加していなくても各受光部82の出力電圧が、予め定められた範囲に収まるほど、検知面8aが清浄ならば、検知面8aの清掃を繰り返す必要はないため、制御部9はステップ♯12の確認を行う。
もし、予め定められた範囲に収まれば(ステップ♯12のYes)、清掃の制御を終了する(エンド)。即ち、制御部9は、汚れが改善されたと判断できなくても、各受光部82の出力が予め定められた範囲ならば、清掃部材10の清掃を終了させる。もし、検知面8aの汚れが改善されたと認められず、予め定められた範囲にも収まらなければ(ステップ♯12のNo)、制御部9は、清掃開始からの累計清掃回数(清掃部材10の往復回数)を把握する(ステップ♯13)。そして、制御部9は、累計清掃回数が所定回数以上かを確認する(ステップ♯14)。これにより、必要以上に、清掃部材10の往復(清掃動作)が繰り返されることを防ぐことができる。ここで、所定回数は、任意に定めることができる回数であるが、例えば、2回以上10回以下の範囲で定めることができる。
このように、制御部9は、清掃部材10による清掃前の各受光部82の出力を記憶し(ステップ♯3)、清掃後の各受光部82の出力と比較し(ステップ♯9)、検知面8aの汚れが改善されたか否かを判断し(ステップ♯10)、汚れが改善されていないと判断した場合、清掃部材10に再度清掃を行わせる(ステップ♯4へ)。そして、基本的に、制御部9は、汚れが改善されたと判断できるまで、清掃部材10に清掃を繰り返させる。
もし、清掃回数が所定回数未満であれば(ステップ♯14のNo)、清掃部材10を移動させれば、検知面8aの汚れの改善が見込めるので、ステップ♯4に戻る。一方、清掃回数が所定回数以上となれば(ステップ♯14のYes)、検知面8aの汚れの改善は見込めず、汚れの固着や、検知面8a、光センサ8等の異常や、濃度補正用トナー像P1の読み取りも正確に行えないことが予測される。そこで、制御部9は、検知面8aの清掃が十分に行えない旨の警告を操作パネル2に表示させ(ステップ♯15)、処理を終了する(エンド)。即ち、ステップ♯6とステップ♯15では、プリンタ1に備えられる画像形成装置の状態を示す操作パネル2(表示部)を用い、制御部9は所定回数、清掃部材10に検知面8aを清掃させても、検知面8aの汚れが改善されたと判断できない場合、又は、清掃部材10が正常に動作していないと認識した場合、表示部に警告表示させる。
このようにして、本実施形態の構成によれば、各受光部82の受光量増加が認められず検知面8aの汚れが改善されていないと判断された場合、清掃部材10が再度清掃を行うので、清掃によってかえって検知面8aが汚れたまま、検知体によるトナー像の読み取りが行われない。従って、トナー像の濃度や位置等、形成されたトナー像を正確に読み取ることができる。又、検知体(光センサ8)は移動されず固定されるので、検知面8aの傾きや検知対象との距離に変動が無く、安定して正確にトナー像の読み取りができる。
又、制御部9は、汚れが改善されたと判断できるまで、清掃部材10に清掃を繰り返させるので、確実に検知面8aの汚れが除去されるまで清掃が行われるようにすることができる。従って、清掃前よりも検知面8a上の粉塵等は、確実に少なくなる。又、故障によって清掃部材10が正常に動作していないため、汚れが改善されず、各受光部82の受光量が増加しない場合もあるところ、制御部9は、清掃部材10が正常に動作しているか否かを認識するので、故障によって検知面8aの汚れが改善されないのか、清掃の不十分のため検知面8aの汚れが改善されないのか区別することができる。
又、各受光部82の出力が予め定められた範囲内にあれば、検知面8aが汚れておらず、問題の無いレベルであり、粉塵等によって発光や受光が妨げられていないと判断できるところ、この構成によれば、制御部9は検知面8aの汚れが改善されたと判断できなくても、各受光部82の出力が予め定められた範囲ならば、清掃部材10の清掃を終了させるので、必要以上の清掃動作の繰り返しを防ぐことができる。一方、制御部9は、各受光部82の出力が予め定められた範囲に収まるまで、清掃部材10の清掃を継続させるので、各受光部82の受光量が増加し、検知体の汚れが改善されても、検知面8aが、正確なトナー像の読み取りを行う上で十分に清掃されるまで、清掃を継続させることができる。従って、検知面8aが十分に清掃された状態となり、トナー像の読み取りを正確に行うことができる。又、検知面8aの汚れを除去できないことによる正確なトナー像の読み取りを行えないことや、清掃部材10等の異常を使用者に伝達することができる。更に、検知体は、中間転写体(例えば、中間転写ベルト64)上のトナー像を読み取るので、検知体の読み取り結果を濃度補正だけでなく、画像形成部5から中間転写体への各色のトナー像の転写時の位置ずれの補正にも利用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、光センサ8等の検知体を用いてトナー像の読み取りを行う画像形成装置に利用可能である。
1 プリンタ(画像形成装置) 2 操作パネル(表示部)
5 画像形成部 64 中間転写ベルト(中間転写体)
8 光センサ(検知体) 8a 検知面
81 発光部 82(82A、82B) 受光部
10 清掃部材 9 制御部
95 ソレノイド
P1 濃度補正用トナー像(トナー像の一種)
P2 位置ずれ補正用トナー像(トナー像の一種)

Claims (7)

  1. トナー像を形成する画像形成部と、
    トナー像と対向させられる検知面から検知対象に光を照射する発光部と、検知対象から前記検知面への反射光の光量に応じた電圧を出力する受光部とを有し、一定の位置で固定され、前記画像形成部が形成したトナー像を読み取る検知体と、
    前記検知面と接触し、移動して前記検知面を清掃する清掃部材と、
    画像形成装置の動作を制御するとともに、前記受光部の出力が入力される制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記清掃部材による清掃前の前記受光部の出力を記憶し、清掃後の前記受光部の出力と比較して、前記検知面の汚れが改善されたか否かを判断し、汚れが改善されていないと判断した場合、前記清掃部材に再度清掃を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、汚れが改善されたと判断できるまで、前記清掃部材に清掃を繰り返させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記清掃部材の清掃動作中に、前記発光部を発光させ、前記検知面と前記清掃部材との接触による前記受光部の出力変化と、前記清掃部材が前記検知面から退避したことによる前記受光部の出力変化とを確認することで、前記清掃部材が正常に動作しているか否かを認識することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、汚れが改善されたと判断できなくても、前記受光部の出力が予め定められた範囲ならば、前記清掃部材の清掃を終了させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、汚れが改善されたと判断されても、前記受光部の出力が前記予め定められた範囲外ならば、前記受光部の出力が前記予め定められた範囲に収まるまで、前記清掃部材の清掃を継続させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置の状態を示す表示部を備え、
    前記制御部は、所定回数、前記清掃部材に前記検知面を清掃させても、前記検知面の汚れが改善されたと判断できない場合、又は、前記清掃部材が正常に動作していないと認識した場合、前記表示部に警告表示させることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部の形成したトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行うための中間転写体を有し、
    前記検知体は、前記中間転写体に対向して設けられ、前記中間転写体に1次転写されたトナー像を読み取ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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