JP2008299034A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主走査方向、副走査方向を問わず高精度に位置ずれ検知を行い、又、位置ずれ検知用の濃度センサのコストを削減し、画像品質が高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】複写機1(画像形成装置)は、感光体ドラム52にトナー像を形成する画像形成部5と、感光体ドラム52上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト44(無端状ベルト)を周回させる中間転写部4と、無端状ベルトに転写されたトナー像の位置ずれを検知するための濃度検知センサ(検知体)と、検知体がトナー像の位置ずれを検知する際に、無端状ベルトに対向させつつ、主走査方向に沿って検知体を移動させる移動機構とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は,形成されたトナー像を無端状ベルトにトナー像を1次転写し、その後、シートに2次転写を行う複写機、複合機、プリンタ等の画像形成装置に関する。特に、カラーの画像形成を行う画像形成装置に関する。
従来から、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置では、感光体ドラム上に形成されたトナー像を、無端状ベルトに1次転写し、その後、用紙等のシートに2次転写を行うものがある。特に、カラー対応の画像形成装置では、各色(例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色)のトナー像をそれぞれ形成し、無端状ベルト上で重ね合わせることで、フルカラーの画像を形成することが行われている。
そして、カラー対応の画像形成装置では、形成される画像の品質低下防止のため、各色のトナー像の位置がずれないように各色のトナー像を重ね合わせることが重要となる。そこで、一般に、画像形成装置では、無端状ベルトに転写された各色のトナー像の位置ずれを検知するセンサを設ける。そして、検知された位置ずれの量に基づき位置ずれが補正・修正される。
このような、位置ずれを検知するための構成が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、転写搬送ベルトと画像形成ユニットとを有する画像形成装置のカラー画像形成位置調整装置であって、テスト印字パターンを記憶する記憶手段、テスト印字パターン画像形成制御手段、重ね画像の濃度を検出する近赤外線正反射型トナー濃度センサ、位置ずれ方向と補正すべき補正値を判断する補正値演算手段、該補正値演算手段による補正値に応じ画像形成処理を調整する自動位置ずれ補正手段、を備えるカラー画像形成位置調整装置が記載されている。これによりX方向、Y方向及びθ方向の位置ずれを自動的に補正しようとする(特許文献1:請求項1、段落0143等参照)。
特開2002−148890
まず、特許文献1では、確かに、多数の位置ずれ検知用パターンが開示されているが(特許文献1:各図参照)、特許文献1記載の発明における濃度センサ(特許文献1:段落0051〜0062、図7等参照)は、単に、発光素子から発せられた光の反射をフォトダイオードで検知するものである。即ち、単に反射光の状態変化によりトナーの有無や濃度を検知するに過ぎず、面(2次元)としてトナー像の濃度検知を行うものではない。
従って、特許文献1の各図で示されるパターン画像から位置ずれを検知するには、数ドット単位の位置ずれを検知できる濃度センサを複数設ける必要がある(特許文献1:各図段落0089等参照)。更には、複数の濃度センサに対する配線や検知出力用のインターフェイスも必要になる。従って、画像形成装置のコストが高くなり、又、濃度センサのために大きな空間が必要となるという問題がある。
尚、各図で示されるパターン画像と濃度センサの構成からみると、特許文献1記載の濃度センサでは、いわば1ライン分の検知しか行えないため、無端状ベルトの周回方向と垂直な方向(主走査方向)での位置ずれの検知を行うことはできない。即ち、主走査方向の位置ずれ検知を行うための具体的な構成が開示されていない。
そこで、濃度センサで主走査方向の位置ずれ検知を行う場合の一例を述べる。主走査方向の位置ずれ検知を行う場合、平行な複数の斜線のパターンを用いる場合がある(例えば、副走査方向に対し45°の斜線)。図8に基づきその方法を説明する。図8は、従来の主走査方向の位置ずれ検知の一例を説明するための説明図であり、(a)は、無端状ベルト100の平面図であり(b)は斜線状パターン101の画像の拡大図である。
図8(a)に示すように、例えば、各色の斜線状パターン101を無端状ベルト100に転写し、無端状ベルト100を周回させ、濃度センサ102が斜線状パターン101の通過を検知する。そして、各斜線の通過時間と無端状ベルト100の周回速度から各斜線の間隔を算出できる。図8(b)に示すように、斜線状パターン101の各斜線の間隔と斜線の角度θにより、主走査方向における斜線の間隔も求めることができる(図8(b)はθ=45°として図示)。この間隔と形成しようとした斜線の理想的な間隔との差を求め、位置ずれ量が求められる。
この方法によれば、主走査方向の位置ずれ検知を、副走査方向の位置ずれ検知を行う構成で行えるという利点がある。しかし、斜線の角度θから主走査方向の位置ずれを求め、直接主走査方向の位置ずれを濃度センサで検知しないから、精度が悪くなり得るという問題がある。例えば、主走査方向の位置ずれ量の計算結果には、副走査方向の誤差(位置ずれや無端状ベルトの周回速度等)が加味される点や、斜線状のパターン画像が確実に希望する角度で形成されるとは限らないなどの精度悪化の要因が存在する。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、主走査方向、副走査方向を問わず高精度に位置ずれ検知を行い、又、位置ずれ検知用の濃度センサのコストを削減し、画像品質が高く、低コストの画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、画像形成装置において、1又は複数の感光体ドラムにトナー像を形成する画像形成部と、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写される無端状ベルトを周回させる中間転写部と、前記無端状ベルトに転写されたトナー像の位置ずれを検知するための検知体と、前記検知体がトナー像の位置ずれを検知する際に、前記無端状ベルトに対向させつつ、主走査方向に沿って前記検知体を移動させる移動機構とを有することとした。
この構成によれば、検知体を固定し、トナー像が転写された無端状ベルトを周回させることで、無端状ベルトの周回方向(副走査方向)におけるトナー像の位置ずれを検知することができる。一方、無端状ベルトを停止させ、移動機構により検知体を移動させることで、直接、無端状ベルトの周回方向と垂直な方向(主走査方向)のトナー像の位置ずれを検知することができる。従って、主走査方向、副走査方向を問わず、位置ずれが高精度に検知される。しかも、位置ずれを検知するための検知体は、複数設ける必要がなく、検知体に要するコスト、スペースを削減することができる。
又、請求項2に係る発明は、前記画像形成部は、複数の色のトナー像を形成することが可能であり、前記検知体は、前記無端状ベルトに転写された各色のトナー像について位置ずれの検知を行うこととした。
この構成によれば、複数色のトナー像を形成可能なカラー対応の画像形成装置でも、各色におけるトナー像の位置ずれを検知することができる。特に、カラー対応の画像形成装置では、各色のトナー像の重ね合わせが形成される画像の品質に大きな影響を与えるところ、本構成によれば、トナー像の位置ずれを高精度に検知できるので、カラー対応の画像形成装置での画質向上及び維持を図ることができる。
又、請求項3に係る発明は、前記画像形成部は、前記無端状ベルトの主走査方向と副走査方向にラインパターンからなる位置ずれ確認のためのトナー像を形成し、前記検知体は、前記ラインパターンを読み取ることで位置ずれの検知を行うこととした。
この構成によれば、画像形成部は、位置ずれ検知用のパターンを形成し、位置ずれ検知を行うから、トナー像の位置ずれの検知を容易に行うことができる。
又、請求項4に係る発明は、前記移動機構は、前記検知体がトナー像の位置ずれ検知を行わない時、前記検知体を前記無端状ベルトと対向しない位置である収納位置に退避させることとした。
この構成によれば、トナー像が転写される無端状ベルトに、常に検知体を対向させておくと、飛散したトナー等によって検知面が汚れてしまうが、検知体を収納位置に待機させることで、検知面を汚れ難くすることができる。従って、検知体の検知精度を高い状態で維持することができる。
又、請求項5に係る発明は、前記検知体の移動経路中に、前記検知体の検知面を摺擦して清掃するための清掃部材が設けられることとした。
この構成によれば、画像形成装置内で飛散するトナー等の粉塵などにより、検知体の検知面が汚れ、検知精度が低下してしまうことがあるが、清掃部材により、検知面を清掃することができ、検知体の検知精度を高い状態で維持することができる。
又、請求項6に係る発明は、前記移動機構は、前記検知体を前記無端状ベルトの主走査方向に沿って、等速に移動させることとした。
この構成によれば、移動機構が検知体を等速に移動させ主走査方向の位置ずれの検知を行うから、移動速度と時間から、ラインパターンの間隔を正確かつ容易に算出することができる。そして、この間隔から容易に主走査方向に位置ずれの量を求めることができる。
又、請求項7に係る発明は、前記移動機構は、モータと、前記検知体の移動をガイドするレールとして機能するステーと、前記モータの駆動を前記検知体に伝達し、前記検知体を移動させる駆動伝達部材とからなることとした。
この構成は、移動機構の具体的構成の一例を示すものであり、ステーにより、検知体の移動方向を一定のものとし、検知体の移動が安定する。又、ステーにより、無端状ベルトと検知体を容易に平行とすることができる。
上述したように、本発明によれば、主走査方向、副走査方向について、高精度にトナー像の位置ずれを検知でき、又、検知を行うための構成も、従来よりも安価に構成できる。又、検知体が汚れても清掃されるから、検知体の検知精度が低下しない。従って、低コストであり、又、トナー像の位置ずれがなく形成される画像の品質の高い画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜7を参照しつつ説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、本発明は、各種画像形成装置に適用可能であるが、一例として画像形成装置のうち複写機1に適用した場合について、図1に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複写機1の概略構造を示す模型的正面断面図である。
図1に示すように、複写機1は、箱形を呈した装置本体11と、この装置本体11の上部に設けられた、原稿画像を読み取る画像読取部2とを備える。そして、画像読取部2の上部に原稿自動送り装置3が配される。
前記原稿自動送り装置3は、図1の紙面奥側に設けられた支点により、持ち上げ可能に構成され、原稿カバー31と、原稿搬送部32と、原稿供給トレイ33と、原稿排出トレイ34等から構成される。原稿カバー31は、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取りのため原稿自動送り装置3を持ち上げた際に、原稿をコンタクトガラス24に密着させて押さえるため、コンタクトガラス24を覆うように形成される。
前記原稿搬送部32は、図1の原稿カバー31の左方上部に配され、接続された原稿供給トレイ33上の原稿束から原稿を1枚ずつ内部に取り込み、画像読取部2による原稿面の読み取りに供するため、原稿をコンタクトガラス24に接触させて搬送する。尚、搬送後の原稿は原稿排出トレイ34に排出される(搬送経路を破線で図示)。
前記画像読取部2は、箱形を呈した筐体21と、この筐体21内に図1の左右の水平方向に向けて正逆移動可能に内装される読取ユニット22と、この読取ユニット22からの反射光を集光して画像データとして取り込むCCDユニット23を有する。
前記筐体21は、上面に矩形状の開口が設けられ、この開口に原稿を載置するためコンタクトガラス24が嵌め込まれる。このコンタクトガラス24の下方に、読取ユニット22及びCCDユニット23が配される。そして、コンタクトガラス24の上面には、読み取りを行う原稿が載置され又は原稿自動送り装置3により搬送される原稿が通過する。
前記読取ユニット22は、図1における画像読取部2の左端部から若干右方に寄った位置を起点(ホームポジション)とし、右方に向けて移動しコンタクトガラス24上に載置された原稿を走査する。一方、原稿自動送り装置3からの原稿を読み取る際は、読取ユニット22は、起点近傍で位置が固定され、搬送される原稿を読み取る。この読取ユニット22は、第1移動枠25及び第2移動枠26から構成される。第1移動枠25には、原稿に光を照射する光源27(図1の紙面垂直方向に伸びて形成される)と、光源27の下部に平行に設けられた凹面鏡28と、原稿の反射光を第2ミラー29bに向けて反射する第1ミラー29aが設けられる(尚、光路を図1において破線で図示)。
そして、第2移動枠26には、第1ミラー29aからの光を下方に反射する第2ミラー29bと、第2ミラー29bからの光をCCDユニット23に反射する第3ミラー29cを備える。第3ミラー29cが反射した光は、CCDユニット23に入力される。CCDユニット23は、第3ミラー29cからの光を集光するレンズ23aと、このレンズ23aの図1の右方に配されたイメージセンサとしてのCCD23bとから構成される。CCD23bは、レンズ23aから入力された光の強弱をアナログ量としての電気信号に変換し、反射光がアナログの電気信号に変換され、増幅器(不図示)で増幅された後、量子化され、ディジタルの画像データに変換される。
尚、2点鎖線で示すように、複写機1の装置前面上部には、原稿読み取りや複写処理等に関する処理条件を入力操作するための操作パネル12が設けられる。この操作パネル12には、タッチパネル式の液晶パネルやテンキー、スタートボタン等が設けられる。
次に、装置本体11内部について説明すると、装置本体11内部には、中間転写部4、画像形成部5、定着部6、シート供給部7、シート搬送路74等が設けられる。
前記中間転写部4と画像形成部5は、互いに接して装置本体11内部の中央部に設けられる。そして、複数の色のトナー像を形成するため、画像形成部5は、4つの画像形成ユニット51を備える。尚、中間転写部4と画像形成部5の詳細は、後述する。
前記定着部6は、画像形成部5で形成され、その後、シートに転写されたトナー像に対し定着処理を施す。定着部6は、内部に発熱体を備えた加熱ローラ61と、加熱ローラ61に圧接する加圧ローラ62とを備える。そして、トナー像が転写されたシートは、シート搬送路74を介し、加熱ローラ61と加圧ローラ62のニップに進入し、押圧・加熱される。そして、定着処理完了後のシートは、排出トレイ75に排出される。
前記シート供給部7は、複写機1の最下部に設けられ、カセット71、載置板72、ピックアップローラ73等から構成される。カセット71は、複写機1から着脱自在であり上面が開口し箱形を呈する。載置板72は、カセット71内部に配され、シートの束が載置される。載置板72は、最上位のシートをピックアップローラ73に当接させる。ピックアップローラ73は、画像形成の際、シート搬送路74にシートを1枚ずつ送り出す。
前記シート搬送路74は、シート供給部7から中間転写部4、定着部6を通り、排出トレイ75までシートが搬送される通路である。シート搬送路74には、適宜、ガイドや搬送ローラ対76が設けられる。
次に、図2に基づき、中間転写部4及び画像形成部5の詳細な説明を行う。図2は、本発明の実施形態に係る複写機1の中間転写部4及び画像形成部5の拡大正面模型的断面図である。
前記画像形成部5は、4つの画像形成ユニット51K、51Y、51C、51Mを有する。ここで、画像形成ユニット51Kはブラックの、画像形成ユニット51Yはイエローの、画像形成ユニット51Cはシアンの、画像形成ユニット51Mは、マゼンタの画像形成を行う。尚、各画像形成ユニット51は、使用するトナーの色が異なるが、ほぼ同一の構成であるから、以後、特に説明する場合を除き、K、Y、C、Mの文字は省略する。
各画像形成ユニット51は、感光体ドラム52、帯電装置53、露光装置54、現像装置55、クリーニング装置56を備える。感光体ドラム52は、モータ、ギア等からなる駆動機構(不図示)により反時計方向に回転する。トナー像形成の際は、まず、感光体ドラム52の下方に設けられた帯電装置53が、感光体ドラム52の周面を帯電させる。
次に、帯電装置53の更に下方の露光装置54が、入力された画像データに基づく各色に対応したレーザ光(破線で図示)を帯電後の感光体ドラム52の周面に照射する。本実施形態の露光装置54は、レーザユニットであって、その内部に、各色の感光体ドラム52の走査・露光に対応した4つの半導体レーザ装置、ポリゴンミラー、ポリゴンモータ、fθレンズを内装する(いずれも不図示)。半導体レーザ装置は、ポリゴンミラーに向けてレーザ光を発する。ポリゴンミラーは、周面に複数の平面反射面を持ち、ポリゴンモータによって高速で回転し、レーザ光を反射する。レーザ光は、レーザの走査速度を一定に補正するfθレンズを通過し、レーザ光は、感光体ドラム52の軸線方向に沿って照射される(主走査方向)。その結果、感光体ドラム52の周面に静電潜像が形成される。
そして、形成すべき画像の画像データに併せ、感光体ドラム52が回転しつつ、露光装置54が走査露光を繰り返すことで、感光体ドラム52の周方向(副走査方向)にも順次静電潜像が形成され、2次元的な静電潜像が感光体ドラム52の周面に形成される。
現像装置55は、静電潜像にトナーを供給し、感光体ドラム52上の静電潜像がトナーにより現像される。尚、各画像形成ユニット51は、現像装置55の供給するトナーの色が異なる。本実施形態では、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色が用いられる。クリーニング装置56は、1次転写後の感光体ドラム52の周面に残ったトナー等を除去して、クリーニングを行う。
次に、中間転写部4について説明する。
中間転写部4は、駆動ローラ41、従動ローラ42、1次転写ローラ43、中間転写ベルト44(無端状ベルトに相当)、2次転写ローラ45等から構成される。
駆動ローラ41は、モータ、ギア等からなる駆動機構(不図示)に接続され、所定の速度で回転駆動する。そして、中間転写ベルト44は、駆動ローラ41、従動ローラ42、1次転写ローラ43に張架され、駆動ローラ41が回転することで、中間転写ベルト44も周回する(図2において時計方向に周回)。
又、1次転写ローラ43は、計4本設けられ、中間転写ベルト44を介し感光体ドラム52と当接する。又、感光体ドラム52で形成されたトナー像を中間転写ベルト44に1次転写するため、所定のタイミングで1次転写ローラ43に所定の電圧が印加される。
具体的な1次転写順序は、中間転写ベルト44上の1次転写の開始位置で、画像形成ユニット51Mの感光体ドラム52上のマゼンタのトナー像の転写が開始され、次に、マゼンタと同じ1次転写の開始位置で画像形成ユニット51Cによるシアンのトナー像が重ねられ、以下同様に画像形成ユニット51Yによるイエローのトナー像、画像形成ユニット51Kによるブラックのトナー像が重ねられる。これにより、中間転写ベルト44の表面にフルカラーのトナー像が重畳して形成される。
2次転写ローラ45は、中間転写ベルト44と当接し、そのニップに重畳して形成されたトナー像と搬送されてきたシートが重なったタイミングで、所定の電圧が印加され、中間転写ベルト44上のトナー像は、シートに2次転写される。トナー像を転写されたシートは、定着部6に送られ、トナー像の定着がなされる。又、2次転写後の中間転写ベルト44は、従動ローラ42と中間転写ベルト44を介し当接するベルトクリーニング装置56によって、残トナー等が除去され、清掃される。
そして、本実施形態では、駆動ローラ41と、画像形成ユニット51Kの間に中間転写ベルト44に対向して、濃度センサ8(検知体に相当)が設けられる。この濃度センサ8は、発光部81と受光部82とを有し、受光部82の受光状態の変化により、中間転写ベルト44上のトナーの存在の有無等の検知を行える。そして、濃度センサ8は、具体的には、中間転写ベルト44に転写されたトナー像の位置ずれを検知するために用いられる。
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複写機1を制御するための構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複写機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複写機1は、複写機1内に適宜配される制御基板上に設けられる制御部9を有する。制御部9は、複写機1全体の動作を制御し、例えば、CPU91、メモリ92、位置ずれ補正部93、計時部94等から構成される。
前記CPU91は、中央演算処理装置であって、メモリ92のROMやHDDに格納され、RAMに展開されている制御プログラムに基づき複写機1の各部を制御する。尚、CPU91を複数備え、各CPU91が制御機能を分担しても良い。前記メモリ92は、制御プログラムやデータを保存し、ROM、RAM、HDD等の記憶装置で構成される。ROMは、複写機1の制御用プログラムや制御用データを格納し、CPU91が制御用プログラム等を読み出す場合などに用いられる。RAMは、制御用プログラムを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。HDDは、大容量の記憶装置であって、制御用プログラムや、画像読取部2でスキャンした画像データの保存や、使用者による複写機1の設定情報を保存する場合などに使用される。
前記位置ずれ補正部93は、濃度センサ8のラインパターン(詳細は後述)の検知結果が入力され、各色のトナー像の中間転写ベルト44上での位置ずれ量を算出し、その位置ずれ量に基づき、各色のトナー像形成等における補正を行う部分である。位置ずれ補正部93は、プログラムとして構成されても良いし、CPU91、メモリ92等の各種電子部品により構成されても良い。
位置ずれ補正部93の処理の一例について説明すると、例えば、副走査方向(中間転写ベルト44の周回方向)では、位置ずれ補正部93は、濃度センサ8の出力に基づき、位置ずれ量を算出する。そして、例えば、位置ずれ補正部93は、位置ずれ量(例えばドット数)により、露光装置54の走査・露光の開始タイミングをずらす量(補正量)の計算を行う。又、位置ずれ量に対応する補正量のデータが格納されたデータテーブルからデータを読み出すようにしてもよい。そして、例えば、CPU91は、位置ずれ補正部93の処理に基づき露光装置54の走査・露光を制御し、副走査方向の位置ずれを補正する。
又、主走査方向(中間転写ベルト44の周回方向と垂直な方向)でも、位置ずれ補正部93は、濃度センサ8の出力に基づき、位置ずれ量を算出する。そして、例えば、位置ずれ補正部93は、位置ずれ量(例えばドット数)により、走査・露光の開始タイミングをずらす量(補正量)の計算を行う。又、位置ずれ量に対応する補正量のデータが格納されたデータテーブルからデータを読み出すようにしてもよい。又、1ドット当たりのレーザの照射時間(半導体レーザ装置の駆動時間)を補正するための計算等を行っても良い。そして、例えば、CPU91は、位置ずれ補正部93の処理に基づき露光装置54の走査・露光を制御し、主走査方向の位置ずれを補正する。
前記計時部94は、複写機1の各部の制御に必要となる各時間を計測する。例えば、本実施形態では、濃度センサ8が、位置ずれ検知用のラインパターンの読み取りを行う際に、ラインを検出後、他のラインを読み取るまでの時間を計測する。
そして、図3に示すように、制御部9は、複写機1を構成する、画像形成部5、中間転写部4等と信号線を介し接続される。これにより、複写機1を構成する各部を、制御プログラムにより適宜制御し、品質の高い画像形成が行われるように各部の制御を行う。
又、制御部9は、濃度センサ8や濃度センサ8を移動させるためのモータMとも接続され、濃度センサ8の検知出力を受け取り、中間転写ベルト44に転写されたトナー像の位置ずれを検知する場合に、位置ずれ検知位置に濃度センサ8が移動するように、モータMの回転の制御を行う。
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る濃度センサ8について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る濃度センサ8の構成を説明するための斜視図である。
本実施形態における濃度センサ8は、上述したように、発光部81と受光部82から構成される。前記発光部81は、例えばLEDから構成されるものであり、光を中間転写ベルト44に照射する。尚、発光部81の光源は、LEDに限られるものではない。
前記受光部82には、本実施形態では、フォトダイオード(PD)を採用することができる。受光部82への反射光は、中間転写ベルト44上にトナーがある状態と、ない状態で異なり、受光状態によってPDが発する電圧、電流が変化する。この変化により、中間転写ベルト44上のトナーの有無を検知することができる。この検知により、中間転写ベルト44の適切な位置にトナー像が転写されているか、即ち位置ずれを検知する。
次に、図5に基づき、本発明の実施形態に係る濃度センサ8を移動させる移動機構の配置、構成について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る中間転写ベルト44及び濃度センサ8を斜め上方から見た斜視図である。尚、図5では、画像形成部5の図示は省略している(以下同じ)。
まず、本実施形態における濃度センサ8は、移動機構により移動可能に構成される。そして、図5に示すように、本実施形態における濃度センサ8及び移動機構は、中間転写ベルト44の下方かつ2次転写ローラ45よりも中間転写ベルト44の周回方向上流側に設けられ、画像形成ユニット51Kとの間に配されている(図1及び2参照)。尚、図5では、中間転写部4を破線で示している。
そして、図5に示すように、濃度センサ8は、中間転写ベルト44に濃度センサ8の検知面8aが対向して移動機構に支持される。ここで、移動機構は、濃度センサ8がトナー像の位置ずれを検知する際に、無端状ベルトに対向させつつ、主走査方向に沿って濃度センサ8を移動させる。
具体的には、移動機構は、モータMと、各部材を支持し、濃度センサ8が移動する際のレールとして機能するステー84と、モータMの駆動を伝達して濃度センサ8を移動させるためのスパイラル軸85(駆動伝達部材に相当)からなる。そして、モータMは、スパイラル軸85と接続され、スパイラル軸85は、濃度センサ8と接続される。
そして、ステー84及びスパイラル軸85は、図5で図示する中間転写ベルト44の主走査方向(中間転写ベルト44の周回方向と垂直な方向)と平行に設けられる。言い換えると、中間転写部4の駆動ローラ41の軸線方向と平行に、ステー84及びスパイラル軸85は、設けられる。又、図5に示すように、ステー84及びスパイラル軸85は、中間転写ベルト44の幅よりも長く形成される。これは、中間転写ベルト44と対向しない位置に濃度センサ8を移動可能とするためである。又、モータMは、濃度センサ8を移動させるために設けられ、スパイラル軸85の一端とその回転軸が接するように設けられる。尚、本実施形態では、モータMが配される端部と反対側のステー84の端部に、濃度センサ8の検知面8aを清掃するための清掃部材86が設けられる。
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係る濃度センサ8及び移動機構の詳細について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る濃度センサ8を主走査方向から見た模型的断面図であり、(a)は駆動伝達部材としてスパイラル軸85を用いた場合の図であり、(b)は駆動伝達部材としてタイミングベルト87を用いた場合の図である。
最初に、移動機構を構成する各部材の詳細について説明する。まず、モータMの回転は、濃度センサ8を中間転写ベルト44の主走査方向で自在に移動できるようにするため、正逆自在となっている。そして、モータMは、スパイラル軸85と接続され、スパイラル軸85は濃度センサ8と接続されて、モータMが駆動することにより濃度センサ8が移動する。尚、中間転写ベルト44上のトナー像の主走査方向の位置ずれを高精度に検知するために、濃度センサ8は等速で移動する。
そのため、本実施形態におけるモータMには、ステッピングモータやエンコーダ付きのモータを用いることができる。ステッピングモータは、回転数がモータへの入力パルス信号の周波数に比例するので、入力パルス信号の周波数を一定にしてモータMの回転数を一定とすることができる。又、エンコーダ付きのモータは、モータの回転数を的確に把握され、モータMの回転数を一定のものとする制御を行い易い。このように、モータの回転数を一定にすることができれば、濃度センサ8の移動速度を等速にすることができる。
次に、駆動伝達部材としてのスパイラル軸85には、一定の間隔で螺旋状に歯が設けられており、スパイラル軸85の軸線方向と垂直な方向にモータMの回転軸が接続される。そして、モータMが回転するとスパイラル軸85も主走査方向を軸線方向として回転し、スパイラル軸85に接続される濃度センサ8に適宜、ギア、歯面を設ければ、モータMの回転に応じ濃度センサ8が移動する。
尚、図6(b)に示すように、スパイラル軸85に替えて駆動伝達部材としてタイミングベルト87が用いられてもよい。モータMの回転軸と、濃度センサ8の移動範囲の端部に、モータMの回転軸と平行に別途従動回転軸88を設け、2つの回転軸にタイミングベルト87を張架し、タイミングベルト87と濃度センサ8を接続し濃度センサ8を移動可能としてもよい。尚、従動回転軸88は、ステー84に取り付ける等、適宜配置すればよい。
このような構成により、図6で破線で示す濃度センサ8の検知位置に、濃度センサ8は移動させられる。尚、説明の便宜上、図6の左側の検知位置を第1検知位置P1とし、右側の検知位置を第2検知位置P2とする。
そして、濃度センサ8は、中間転写ベルト44上のトナー像の位置ずれ検知を行う際に第1検知位置P1から第2検知位置P2に移動する。一方、中間転写ベルト44上のトナー像の位置ずれ検知を行わない時、図6の実線で示すように、濃度センサ8は、中間転写ベルト44と対向しない位置である収納位置P3に、移動機構により退避させられる。
これは、濃度センサ8は、中間転写ベルト44の下方に配置されているから、濃度センサ8が中間転写ベルト44に対向した状態のままであると、濃度センサ8の検知面8aにトナーが降り積もり、検知面8aが汚れてしまう場合があるからである。この検知面8aの汚れは、例えば、受光部82の受光量が低下する等、濃度センサ8の精度を低下させる要因となる。しかし、本実施形態では、濃度センサ8を収納位置P3に退避させるので、濃度センサ8の精度が低下し難い。
更に、濃度センサ8の移動経路中に、濃度センサ8の検知面8aを摺擦して清掃するための清掃部材86が設けられる。具体的には、本実施形態では、清掃部材86は、収納位置P3と第1検知位置P1の間に設けられる。例えば、清掃部材86には、フェルトのように細かい毛が数多く立つ不織布や薄い板状の樹脂等を用いることができるが、トナー等の粉塵を吸着、除去等が可能であればよい。この清掃部材86は、濃度センサ8が移動する際に、清掃部材86が検知面8aを摺擦し、汚れを取り除く。従って、濃度センサ8の検知精度は、高いままの状態が維持される。
次に、図7に基づき、本発明の実施形態に係る中間転写ベルト44上のトナー像の位置ずれ検知の一例について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る位置ずれ検知を説明するため、中間転写ベルト44を下方から見た底面図であり、(a)は、副走査方向の位置ずれ検知のためのラインパターンの一例であり、(b)は主走査方向の位置ずれ検知のためのラインパターンの一例である。
まず、中間転写ベルト44等の中間転写体にトナー像を転写する場合、トナー像の転写位置にずれが生ずる場合がある。この位置ずれは、露光装置54における光学系部材の取り付け誤差や、画像形成ユニット51の取り付け誤差等種々の要因により生じる。
特に、本実施形態で示すようなカラー対応の複写機1では、各色のトナー像を形成後、トナー像を重畳し1枚の画像を形成するが、上記の理由により、トナー像の重ね合わせで位置ずれ(色ずれ)が生じ得る。しかし、位置ずれは画像品質の低下を招くため、これを補正する必要がある。そして、この位置ずれ補正を的確に行うには高精度に位置ずれ量を検出する必要がある。ここで、従来、位置ずれ補正を的確に行うため濃度センサは複数設けられていたが、本実施形態の複写機1は、1つの濃度センサ8で主走査方向、副走査方向の位置ずれ量検知を高精度に行える。
尚、この位置ずれ量の検出は、複写機1の電源が投入された際のウォーミングアップ時に自動的に行われてもよいし、温度変化等による画像形成部5や中間転写部4等の特性の変化を考慮して複写機1の電源が投入されてから一定時間経過後や一定枚数複写後、自動的に行われるようにしてもよいし、使用者が、操作パネル12から位置ずれ量の検出及び補正指示を入力することで行われるようにしてもよい。そして、制御部9が、制御プログラムに基づき位置ずれ量の検知制御を行い、トナー像形成の補正を行う。
そこで、本実施形態における複写機1の位置ずれ量の検知の具体例について説明する。
まず、図7(a)に基づき、副走査方向のトナー像の位置ずれ検知について説明する。図7(a)に示すように、制御部9は、各画像形成ユニット51に主走査方向と平行な方向に一定の間隔(例えば等間隔)で4本のラインからなるラインパターンを形成させ(以下、「第1ラインパターンLP1」という。)、中間転写ベルト44に第1ラインパターンLP1が転写される。この第1ラインパターンLP1は、濃度センサ8に近い順に、ブラックのラインK1、イエローのラインY1、シアンのラインC1、マゼンタのラインM1の4本で構成できる。そして、図7(a)で示すように、副走査方向に沿って、第1ラインパターンLP1を複数並列させてもよい。
そして、中間転写ベルト44が周回し、第1検知位置P1で待機する濃度センサ8が、各第1ラインパターンLP1の各ラインの通過を読み取ることで、副走査方向の各部分での位置ずれの量を検知することができる。
具体的に、ブラックのラインK1を基準とした位置ずれ量検知について説明する。第1ラインパターンLP1が転写された中間転写ベルト44を、制御部9は所定の周回速度で周回させる。そして、濃度センサ8は到達した各ラインの通過を検知し、ラインK1と次のラインY1の検知に要した時間(例えば計時部94が測定)に中間転写ベルト44の所定の周回速度を乗ずれば、ラインK1とラインY1の間隔を算出できる。ここで、ラインK1とラインY1のトナー像は、一定の間隔となるように形成されるところ、この理想的な一定の間隔と算出されたラインK1とラインY1の間隔との差を求めることで、ラインK1を基準としたラインY1の位置ずれ量が求められる。尚、これらの演算は、CPU91、位置ずれ補正部93等が行えばよい。
又、他のラインC1、M1も同様であり、ラインK1を基準とし、他のラインC1、M1との理想的な間隔と、実際に形成されたラインKとラインC1、M1の間隔の差を算出すれば、ラインC1、M1の位置ずれ量も検知することができる。そして、この第1ラインパターンLP1を副走査方向に複数並べることで、副走査方向の各地点における位置ずれ量を検知できる。尚、上記説明では、ブラックのラインK1を基準とした位置ずれ量検知について説明したが、他の色を基準としても良い。又、ラインK1、ラインY1、ラインC1、ラインM1の順番は固定されたものでなく適宜入れ替えても良い。
次に、図7(b)に基づき、主走査方向のトナー像の位置ずれ検知について説明する。
図7(b)に示すように、制御部9は、各画像形成ユニット51に副主走査方向と平行な方向に一定の間隔で(例えば等間隔)4本のラインからなる1つのラインパターンを形成させ(以下、「第2ラインパターンLP2」という。)、中間転写ベルト44に第2ラインパターンLP2が転写される。この第2ラインパターンLP2は、中間転写ベルト44の主走査方向の各端部近傍に同時に形成されるようにすることができる。
そして、各第2ラインパターンLP2は、例えば画像形成ユニット51の並びと同様、図7(b)の上方から順に、ブラックのラインK2、イエローのラインY2、シアンのラインC2、マゼンタのラインM2の4本から構成される。次に、中間転写ベルト44を周回させ、第2ラインパターンLP2が濃度センサ8に到達した時点で、中間転写ベルト44の周回を制御部9は停止させる。そして、モータMが駆動し濃度センサ8が移動しつつ、この各第2ラインパターンLP2を濃度センサ8が読み取ることで、副走査方向の各部分での位置ずれの量を検知することができる。
具体的には、副走査方向のずれ量と同様であり、ここでは、ブラックのラインK2を基準とした位置ずれ量検知について説明する。第2ラインパターンLP2が転写された中間転写ベルト44が濃度センサ8に到達した時点で停止されると、濃度センサ8は、モータMの駆動により、第1検知位置P1から第2検知位置P2に向けて移動する。
この移動の際に、濃度センサ8は、各ラインの下方を通過したことを検知する。そして、例えばラインK2から次のラインY2を検知するまでの時間(例えば計時部94が測定)に濃度センサ8の移動速度を乗ずれば、ラインK2とラインY2の間隔を算出できる。尚、上述したように、本実施形態における濃度センサ8は、中間転写ベルト44の主走査方向に沿って、速度変動せず等速に移動させられるので、位置ずれ量の検出精度は高いものとできる。
ここで、ラインK2とラインY2のトナー像は、一定の間隔となるように形成されるところ、この理想的な一定の間隔と、算出されたラインK1とラインY1の間隔との差を求めることで、ラインK1を基準としたラインY1の位置ずれ量が求められる。尚、これらの演算は、CPU91、位置ずれ補正部93等が行えばよい。
又、他のラインC2、M2も同様であり、ラインK2を基準とし、理想的な間隔と、実際に形成されたラインKとラインC2、M2の間隔を算出すれば、ラインC2、M2の位置ずれ量も検知することができる。そして、この第2ラインパターンLP2を主走査方向に複数並べることで、主走査方向の各地点における位置ずれ量を検知でき、位置ずれ補正の際の精度を高めることができる。尚、上記説明では、ブラックのラインK2を基準とした主走査方向の位置ずれ量検知について説明したが、他の色を基準としても良い。又、ラインK2、ラインY2、ラインC2、ラインM2の順番は固定されたものでなく適宜入れ替えても良い。
そして、制御部9、位置ずれ補正部93により位置ずれの補正を行った後、位置ずれのチェックを行うこともできる。その場合は、最初の位置ずれ検知を行った後、濃度センサ8は、図7(b)に示す第2検知位置P2で待機する。そして、制御部9は、補正した第2ラインパターンLP2を画像形成部5に形成させる。濃度センサ8は、補正後の第2ラインパターンLP2を第2検知位置P2から、第1検知位置P1の方向に移動しつつ読み取る。第1検知位置P1に到達した後、補正後の第1ラインパターンLP1を制御部9は、画像形成部5に形成させ、補正後の第1ラインパターンLP1を読み取る。これにより、制御部9は、補正後の主走査方向の位置ずれ量を算出し、許容範囲(例えば1ドット未満)にあるかを確認する。尚、位置ずれ量が許容範囲になければ、位置ずれ量の検知と補正を繰り返すことになる。
このようにして、本実施形態に示す画像形成装置(複写機1)によれば、検知体(濃度センサ8)を固定し、トナー像が転写された無端状ベルト(中間転写ベルト44)を周回させることで、無端状ベルトの周回方向(副走査方向)におけるトナー像の位置ずれを検知することができる。一方、無端状ベルトを停止させ、移動機構により検知体を移動させることで、直接、無端状ベルトの周回方向と垂直な方向(主走査方向)のトナー像の位置ずれを検知することができる。従って、主走査方向、副走査方向を問わず、位置ずれが高精度に検知される。しかも、位置ずれを検知するための検知体は、複数設ける必要がなく、検知体に要するコスト、スペースを削減することができる。
又、複数色のトナー像を形成可能なカラー対応の画像形成装置でも、各色におけるトナー像の位置ずれを検知することができる。特に、カラー対応の画像形成装置では、各色のトナー像の重ね合わせが形成される画像の品質に大きな影響を与えるところ、トナー像の位置ずれを高精度に検知できるので、カラー対応の画像形成装置での画質向上及び維持を図ることができる。
又、画像形成部5は、位置ずれ検知用のパターンを形成し、位置ずれ検知を行うから、トナー像の位置ずれの検知を容易に行うことができる。
又、トナー像が転写される無端状ベルトに、常に検知体を対向させておくと、飛散したトナー等によって検知面8aが汚れてしまうが、検知体を収納位置P3に待機させることで、検知面8aを汚れ難くすることができる。従って、検知体の検知精度を高い状態で維持することができる。
又、画像形成装置内で飛散するトナー等の粉塵などにより、検知体の検知面8aが汚れ、検知精度が低下してしまうことがあるが、清掃部材86により、検知面8aを清掃することができ、検知体の検知精度を高い状態で維持することができる。
又、移動機構が検知体を等速に移動させ主走査方向の位置ずれの検知を行うから、移動速度と時間から、ラインパターンの間隔を容易に算出することができる。そして、この間隔から、容易に主走査方向に位置ずれの量を求めることができる。
又、移動機構の具体的構成の一例を示すものとして、ステー84により、検知体の移動方向を一定のものとし、検知体の移動が安定する。又、ステー84により、無端状ベルトと検知体を容易に平行とすることができる。
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、タンデム式のカラーの複写機1について示したが、ロータリー式のカラーの複写機1等の画像形成装置にも適用可能であり、更には、モノクロの複写機1等の画像形成装置にも適用可能である。
又、上述の実施形態では、中間転写ベルト44の下方に濃度センサ8や濃度センサ8を移動させるための機構を配したが、これに限られるものではなく、中間転写ベルト44の周回方向や画像形成ユニット51の配置等との兼ね合いから、中間転写ベルト44上方や側方に配しても良い。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、複写機、複合機、プリンタ等の画像形成装置等に利用可能である。
本発明の実施形態に係る複写機の概略構造を示す模型的正面断面図である。 本発明の実施形態に係る複写機の中間転写部4及び画像形成部5の拡大正面模型的断面図である。 本発明の実施形態に係る複写機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る濃度センサの構成を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る中間転写ベルト及び濃度センサを斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る中間転写ベルト及び濃度センサを主走査方向から見た模型的断面図であり、(a)は駆動伝達部材としてスパイラル軸を用いた場合の図であり、(b)は駆動伝達部材としてタイミングベルトを用いた場合の図である。 本発明の実施形態に係る位置ずれ検知を説明するため、中間転写ベルトを下方から見た底面図であり、(a)は、副走査方向の位置ずれ検知のためのラインパターンの一例であり、(b)は主走査方向の位置ずれ検知のためのラインパターンの一例である。 従来の主走査方向の位置ずれ検知の一例を説明するための説明図であり、(a)は、無端状ベルトの平面図であり(b)はパターン画像の拡大図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
4 中間転写部
44 中間転写ベルト(無端状ベルト)
5 画像形成部
51 画像形成ユニット(51K、51Y、51C、51M)
52 感光体ドラム
8 濃度センサ(検知体)
83 移動機構
84 ステー(移動機構の一部)
85 スパイラル軸(駆動伝達部材、移動機構の一部)
86 清掃部材
87 タイミングベルト(駆動伝達部材、移動機構の一部)
M モータ(移動機構の一部)
LP1 第1ラインパターン
LP2 第2ラインパターン
P3 収納位置

Claims (7)

  1. 1又は複数の感光体ドラムにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写される無端状ベルトを周回させる中間転写部と、
    前記無端状ベルトに転写されたトナー像の位置ずれを検知するための検知体と、
    前記検知体がトナー像の位置ずれを検知する際に、前記無端状ベルトに対向させつつ、主走査方向に沿って前記検知体を移動させる移動機構と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、複数の色のトナー像を形成することが可能であり、
    前記検知体は、前記無端状ベルトに転写された各色のトナー像について位置ずれの検知を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部は、前記無端状ベルトの主走査方向と副走査方向にラインパターンからなる位置ずれ確認のためのトナー像を形成し、
    前記検知体は、前記ラインパターンを読み取ることで位置ずれの検知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記移動機構は、前記検知体がトナー像の位置ずれ検知を行わない時、前記検知体を前記無端状ベルトと対向しない位置である収納位置に退避させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検知体の移動経路中に、前記検知体の検知面を摺擦して清掃するための清掃部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記移動機構は、前記検知体を前記無端状ベルトの主走査方向に沿って、等速に移動させることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記移動機構は、モータと、前記検知体の移動をガイドするレールとして機能するステーと、前記モータの駆動を前記検知体に伝達し、前記検知体を移動させる駆動伝達部材とからなることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108333899A (zh) * 2017-01-20 2018-07-27 佳能株式会社 传感器单元和成像装置

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