JP2010224208A - 光学ユニット及び該光学ユニットを備えた撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの軸芯が傾斜することを確実に防止することができる光学ユニット及び光学ユニットを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の光学ユニット及び光学ユニットを備えた撮像装置は、フランジ部3A,4A,5Aを有する複数個のレンズ3,4,5が光軸方向に重ねて設けられた光学ユニットにおいて、一方のレンズ3のフランジ部3Aに、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部3Tを設け、突起部3Tを他のレンズ4のフランジ部4Aの面に当接させ、突起部3Tを介して当接状態にされた前記2つのレンズのフランジ部間に隙間15を有し、複数個のレンズ3,4,5同士を光軸方向に押圧して複数個のレンズ3,4,5を固定する固定手段を備えた構成を有している。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の光学ユニット及び光学ユニットを備えた撮像装置は、フランジ部3A,4A,5Aを有する複数個のレンズ3,4,5が光軸方向に重ねて設けられた光学ユニットにおいて、一方のレンズ3のフランジ部3Aに、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部3Tを設け、突起部3Tを他のレンズ4のフランジ部4Aの面に当接させ、突起部3Tを介して当接状態にされた前記2つのレンズのフランジ部間に隙間15を有し、複数個のレンズ3,4,5同士を光軸方向に押圧して複数個のレンズ3,4,5を固定する固定手段を備えた構成を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、フランジ部を有する複数個のレンズが光軸方向に重ねて設けられた光学ユニット及び該光学ユニットを用いて画像を撮像するデジタルカメラやカメラ付き携帯電話などのデジタル撮像機器に搭載される撮像装置に関する。
従来、光学ユニットにおいて、フランジ部を有する複数個のレンズを一体化するには、例えば、特許文献1に示すものが提案されている。
この特許文献1の光学ユニットは、一個のレンズのフランジ部の一方の面に3点以上の突起部を有し、該突起部を他のレンズのフランジ部に当接させた後、両フランジ部を両フランジ部間に形成される隙間に充填される接着剤により接着して一体化される。尚、接着剤としては、変性エポキシ樹脂系、変性アクリレート樹脂系等の合成樹脂接着剤や、紫外線硬化型の樹脂等が用いられる。
特開2004−205776号公報
上記特許文献1の構成によれば、接着剤を充填する際に、突起部の上面とこれに対向するフランジ部の当接面との間にも接着剤が入り込んでしまうことがあった。
このため、温度や湿度の変化、つまり環境変化による接着剤とレンズとの熱膨張係数の差により、光軸方向でのレンズの位置が変化する、あるいはレンズの中心が傾斜する、所謂チルトが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの中心が傾斜することを確実に防止することができる光学ユニット及び該光学ユニットを備えた撮像装置を提供することを課題とする。
本発明に係る光学ユニットは、上記課題を解決するためになされたもので、フランジ部を有する複数個のレンズが光軸方向に重ねて設けられた光学ユニットにおいて、
少なくとも一個のレンズのフランジ部に、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部を設け、前記突起部を他のレンズのフランジ部の面に当接させ、前記突起部を介して当接状態にされた前記2つのレンズのフランジ部間に隙間を有し、複数個のレンズ同士を光軸方向に押圧して複数個のレンズを固定する固定手段を備えたことを特徴としている。
少なくとも一個のレンズのフランジ部に、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部を設け、前記突起部を他のレンズのフランジ部の面に当接させ、前記突起部を介して当接状態にされた前記2つのレンズのフランジ部間に隙間を有し、複数個のレンズ同士を光軸方向に押圧して複数個のレンズを固定する固定手段を備えたことを特徴としている。
かかる構成からなる光学ユニットによれば、接着剤等でレンズ同士を固定するのではなく、レンズ同士を光軸方向に押圧して固定する構成であるから、一度固定しておけば、温度や湿度の変化、つまり環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの中心が傾斜することを確実に防止することができる。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記被当接側のレンズのフランジ部の面は、全面が平滑面であり、その平滑面の平均表面粗さが1.5μm以下であることが好ましい。
かかる構成によれば、レンズ間に空気間隔が設けられ、かつ被当接側のフランジ部の平滑面の平均表面粗さが1.5μm以下であることにより、臨界角以上で光が被当接側のレンズのフランジ部の平滑面で全反射し、迷光を防止することができる。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記被当接側のレンズのフランジ部の外周面を保持する筒状部が、前記当接側のレンズのフランジ部に一体形成されている構成を採用することができる。
かかる構成によれば、当接側のレンズのレンズ中心と被当接側のレンズのレンズ中心との位置ずれを防止することができる。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記当接側のレンズのフランジ部の突起部の径方向内側に面している内面が、突起部の先端からフランジ部側ほど径方向内側に位置するように直線状又は円弧状に傾斜している構成を採用することができる。
かかる構成によれば、突起部に反射した光が撮像素子側に入射するのを抑制することができ、ゴースト現象を防止することができる。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記隙間が、2μm〜50μmである構成を採用することができる。
かかる構成によれば、高さを制限した低い突起とすることによって、温度や湿度等の環境変化により突起が膨張する度合いを低くすることができ、更にレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの中心が傾斜することを良好に防止することができる。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記突起部の先端部にRをつけ、該Rが0.02mm〜0.1mmである構成を採用することができる。
かかる構成によれば、レンズ同士を点で当接させる構成になることから、レンズ間に形成される空気間隔(空気層)により、臨界角以上で光が全反射し、迷光を防止することができる。また、突起部のRが小さければ小さいほど他のレンズとの接地面積が小さくなるため、迷光対策に有効である。
また、本発明に係る光学ユニットは、前記当接側のレンズのフランジ部の突起部を除く面にシボが形成されている構成を採用することができる。
臨界角未満の光をシボにより拡散させ、迷光を防止することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、前記レンズからの透過光を受光するための撮像素子が実装された基板と請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光学ユニットとを搭載した構成を採用することができる。
かかる構成によれば、温度や湿度の変化、つまり環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの中心が傾斜することを確実に防止することができるので、解像度を向上させることができる。また、レンズ間に空気間隔(空気層)が設けられることにより、臨界角以上で光が全反射し、迷光を防止することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、前記突起部を有する当接側のレンズが前記撮像素子側に位置する構成を採用することができる。
かかる構成によれば、本来入射してきてほしくない不要な光が撮像素子側に照射されることを防止することができるので、迷光防止効果が大きくなる。
また、本発明に係る撮像装置は、前記複数個のレンズのうちの最も被写体側に位置するレンズを凸レンズとし、その凸面上に絞りを設けた構成を採用することができる。
かかる構成によれば、凸レンズとすることで低背化することができ、しかも凸面上に絞りを設けることで迷光防止効果が大きくなる。
以上の如く、本発明は、接着剤等でレンズ同士を固定するのではなく、レンズ同士を光軸方向に押圧して固定する構成であるから、温度や湿度の変化、つまり環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの中心が傾斜することを確実に防止することができる光学ユニット及び該光学ユニットを備えた撮像装置を提供することができる。しかも、撮像装置においては、本発明の光学ユニットを用いることで、解像度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1には、本実施形態に係る撮像装置Sを示し、この撮像装置Sは、撮像素子1が実装された基板2と、複数個のレンズ3,4,5を備えた光学ユニットUとを備えている。
光学ユニットUは、フランジ部3A,4A,5Aを有する3個のレンズ3,4,5と、これらレンズ3,4,5を保持するレンズホルダ6とを備えている。
レンズホルダ6の外側には、螺合によって一体化された鏡筒7を備えている。
撮像素子1は、レンズ3,4,5の光軸の延長線上に配置されている。
3つのレンズ3,4,5は、プラスチック樹脂又はガラス等の透光材料で形成され、この実施形態では例えばプラスチック樹脂であるシクロオレフィンポリマーの同質の材料で形成されたものである。また、3つのレンズ3,4,5は、レンズホルダ6の軸心方向に重ねて配置され、すなわち、レンズホルダ6内で、光軸を一致させた状態で一列に配置されている。
本発明では、フランジ部を有する2つのレンズの内、その1つのレンズのフランジ部に、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部を設けものを第1レンズとし、その突起部に他のレンズのフランジ部の平滑面を当接させたものを第2レンズとしている。
具体的には、本実施形態に係る3つのレンズ3,4,5で構成したものでは、レンズ3,4の関係では、レンズ3のフランジ部3Aの突起部3Tを、他のレンズ4のフランジ部4Aの平滑面に当接させるものであり、つまり、レンズ3が他のレンズ4に当接する当接側の第1レンズ、レンズ4がレンズ3に当接される被当接側の第2レンズである。また、レンズ4,5の関係では、レンズ4のフランジ部4Aの突起部4Tを、他のレンズ5のフランジ部5Aの平滑面に当接させるものであり、つまり、レンズ4が他のレンズ5に当接する当接側の第1レンズ、レンズ5がレンズ4に当接される被当接側の第2レンズである。
具体的には、本実施形態に係る3つのレンズ3,4,5で構成したものでは、レンズ3,4の関係では、レンズ3のフランジ部3Aの突起部3Tを、他のレンズ4のフランジ部4Aの平滑面に当接させるものであり、つまり、レンズ3が他のレンズ4に当接する当接側の第1レンズ、レンズ4がレンズ3に当接される被当接側の第2レンズである。また、レンズ4,5の関係では、レンズ4のフランジ部4Aの突起部4Tを、他のレンズ5のフランジ部5Aの平滑面に当接させるものであり、つまり、レンズ4が他のレンズ5に当接する当接側の第1レンズ、レンズ5がレンズ4に当接される被当接側の第2レンズである。
レンズ3は、レンズホルダ6の最も他端側(後述するレンズ規制部9側)に位置している。
レンズ5はレンズホルダ6内で最も一端側(後述するレンズ支持部8側)に位置し、そのフランジ部5Aがレンズホルダ6の一端から水平方向に延出されたレンズ支持部8と対向するように形成されている。すなわち、レンズ5は、そのフランジ部5Aがレンズ支持部8に支持されるように形成されている。
レンズ5はレンズホルダ6内で最も一端側(後述するレンズ支持部8側)に位置し、そのフランジ部5Aがレンズホルダ6の一端から水平方向に延出されたレンズ支持部8と対向するように形成されている。すなわち、レンズ5は、そのフランジ部5Aがレンズ支持部8に支持されるように形成されている。
そして、レンズ4は、レンズ3とレンズ5の間に挟持されるとともに、そのフランジ部4Aの外周面が、レンズ3のフランジ部3Aからレンズ5側に延出された筒状部3Bの内面に当接している。また、レンズ5のフランジ部5Aの外周面の一部が、筒状部3Bの内面に当接している。
レンズホルダ6は、内装されたレンズ5の一方の面側のフランジ部5Aを全体的に支持するレンズ支持部8が一端部に形成されるとともに、内装されたレンズ3の他方の面側のフランジ部3Aの一部を光軸方向で押さえるレンズ規制部9が他端部に形成されている。従って、レンズホルダ6のレンズ支持部8とレンズ規制部9とで、3個のレンズ3,4,5同士を光軸方向に押圧して3個のレンズ3,4,5を固定する固定手段を構成している。
レンズ規制部9は、レンズホルダ6内にレンズ3,4,5を配置した状態で、レンズホルダ6の他端部を熱かしめすることによって、内側に折り曲げられて形成されている。すなわち、レンズ規制部9は、レンズホルダ6に3つのレンズ3,4,5を組付ける時に、レンズホルダ6の他端部を加熱した状態(軟化させた状態)でレンズ3側に押圧することで、レンズホルダ6の他端部が内側に傾倒して形成されたものである。尚、レンズホルダ6の他端部を、熱かしめする前(レンズ規制部9が形成される前)において、レンズホルダ6の他端部が、光軸方向に延びており、他端開口から露呈するレンズ3の外周端部よりも外側に位置するように形成されている。
鏡筒7は、筒状に形成されており、レンズホルダ6が同心又は略同心で螺合されるようになっている。すなわち、鏡筒7の内周面に雌ネジ10が形成されるとともに、レンズホルダ6の外周に雄ネジ11が形成されており、鏡筒7は、レンズホルダ6を螺合することで保持でき、また、レンズホルダ6を回転させることで、内部にあるレンズ3,4,5の焦点が撮像素子1の撮像面上に位置するように調整可能になっているが、焦点位置を調整できないタイプのものであってもよい。
撮像素子1は、いわゆるCMOS又はCCDで、プレート状の基板2に対して直接的又は間接的に支持されている。そして、撮像素子1の撮像面の前方には、ガラス板12及び赤外線カットフィルター13が配置されており、レンズ5,4,3を透過した光(像)が赤外線カットフィルター13、ガラス板12の順で通過して撮像素子1に導かれるようになっている。
基板2上には、中央部に透光部を構成するための開口14Kを有し、撮像素子1の外周縁の外側に位置するベース部材14が固定されている。
レンズ3及びレンズ4は、レンズ3のフランジ部3Aに、そのレンズ支持部8側(被写体側)の面に一体形成された3点以上の突起部3Tを設け、これら突起部3Tをレンズ4のフランジ部4Aのレンズ規制部9側(撮像素子1側)の面に当接させることで、突起部3Tを介してレンズ3のフランジ部3Aとレンズ4のフランジ部4Aとの間に隙間(空気間隔又は空気層ともいう)15を形成することができるように構成している。
また、レンズ4のフランジ部4Aにも、そのレンズ支持部8側(被写体側)の面に一体形成された3点以上の突起部4Tを設け、これら突起部4Tをレンズ5のフランジ部5Aのレンズ規制部9側(撮像素子1側)の面に当接させることで、突起部4Tを介してレンズ4のフランジ部4Aとレンズ5のフランジ部5Aとの間に隙間(空気間隔又は空気層ともいう)16を形成することができるように構成している。
尚、隙間15,16は、2μm〜50μmの範囲であることが好ましい。
レンズ4のフランジ部4Aのレンズ規制部9側(撮像素子1側)の面は、その全面が平滑面であり、その平滑面の平均表面粗さを0.5μmから1.5μmまでの範囲に設定している。
レンズ3の突起部3Tを除く領域、例えば領域3Xの面3Cに、シボが形成されている。また、レンズ4の突起部4Tを除く領域、例えば2つの領域4X,4Yの面4C,4Dのそれぞれにも、シボが形成されており、臨界角未満の光をシボにより拡散させ、迷光を防止することができるようにしている。
レンズ5は、凸レンズであり、その凸面5B上に絞り(図示していない)を設けて実施することもできる。
突起部3T又は4Tの形状としては、例えば図2(a),(b),(c),(d)のものを例に挙げて説明する。
図2(a)では、ほぼ直角三角形の突起部3T又は4Tの先端部にRをつけ、そのRを0.02mm〜0.1mmの範囲とすることが好ましい。尚、突起部3T又は4Tの高さHは、前述したように2μm〜50μmの範囲の隙間となるように、2μm〜50μmの範囲の高さに設定することになる。
また、図2(a)の突起部3T又は4Tの径方向内側に面している内面3S又は4Sが、突起部3T又は4Tの先端からフランジ部3A又は4A側ほど径方向内側に位置するように直線状に傾斜している。図2(a)では、内面3S又は4Sを直線状に形成したが、円弧状に形成してもよい。
図2(b)では、突起部3T又は4Tを、ほぼ円弧状に形成したものを示し、図2(c)では、突起部3T又は4Tを、ほぼ山型状に形成したものを示し、図2(d)では、矩形状に形成された突起部3T又は4Tの上面に、Rに形成された第2の突起部3t又は4tを備えている。
図2(a),(b)に示すようなR形状に突起部3T又は4Tを形成することによって、実線で示す不要な光が破線で示すように反射して、撮像素子1側に入射するのを抑制することができる。その結果、不要な光(破線)によるゴーストを防止することができる。
また、図3(a)に示すように、突起部3Tを有するレンズ3が撮像素子1側に位置することによって、実線で示す光がレンズ4の底面に反射してレンズ3側に照射されることがないようにして、迷光防止効果を高めることができる。図3(b)では、突起部4Tを有するレンズ4が被写体側に位置している場合を示しており、実線で示す光が、突起部4Tを通ってレンズ3側に照射されてしまい、突起部4Tにおける迷光を防止できない例を示している。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、3つのレンズ3,4,5を同一材料で形成したが、これに限らず、突起部3Tを有するレンズ3がレンズ4よりも低屈折率のレンズにする及び、または突起部4Tを有するレンズ4がレンズ5よりも低屈折率のレンズにしてもよい。かかる構成では、突起部を有するレンズ3(又は4)が、その突起部にフランジ部の平滑面を当接させるレンズ4(又は5)よりも低屈折率であるので、臨界角が発生し、迷光防止効果が大きくなる。
上記実施形態において、3つのレンズ3,4,5を同一材料で形成したが、これに限らず、突起部3Tを有するレンズ3がレンズ4よりも低屈折率のレンズにする及び、または突起部4Tを有するレンズ4がレンズ5よりも低屈折率のレンズにしてもよい。かかる構成では、突起部を有するレンズ3(又は4)が、その突起部にフランジ部の平滑面を当接させるレンズ4(又は5)よりも低屈折率であるので、臨界角が発生し、迷光防止効果が大きくなる。
また、上記実施形態では、3つのレンズ3,4,5を備えたものを示したが、要求される解像度や光学特性に応じて、1つのレンズ又は2つのレンズあるいは4つ以上のレンズを備えたものであってもよい。また、各レンズの形状及び配置も自由に変更できる。
また、上記実施形態では、複数個のレンズ3,4,5を固定する固定手段を、レンズホルダ6のレンズ支持部8とレンズ規制部9とで構成したが、別々の部材により複数個のレンズ3,4,5を固定する構成であってもよい。
本発明の撮像装置は、環境変化によりレンズが光軸方向で位置ずれすることや、レンズの軸芯が傾斜することを確実に防止することができるという優れた効果を有し、カメラ機能を備えた携帯電話機、デジタルカメラ、監視用カメラ、車載カメラ等の分野で有用である。
1 撮像素子
2 基板
3 当接側のレンズ
3A フランジ部
3B 筒状部
3C 面
3T,3t 突起部
3X 領域
4 被当接側のレンズ(レンズ3に対し第2レンズ)
4A フランジ部
4C,4D 面
4T,4t 突起部
4X,4Y 領域
5 被当接側のレンズ(レンズ4を当接側のレンズとした場合、またレンズ4を第1レンズとした場合に第2レンズとする)
5A フランジ部
5B 凸面
6 レンズホルダ
7 鏡筒
8 レンズ支持部
9 レンズ規制部
10 雌ねじ
11 雄ねじ
12 ガラス板
13 赤外線カットフィルター
14 ベース部材
14K 開口
15,16 隙間
H 高さ
S 撮像装置
U 光学ユニット
2 基板
3 当接側のレンズ
3A フランジ部
3B 筒状部
3C 面
3T,3t 突起部
3X 領域
4 被当接側のレンズ(レンズ3に対し第2レンズ)
4A フランジ部
4C,4D 面
4T,4t 突起部
4X,4Y 領域
5 被当接側のレンズ(レンズ4を当接側のレンズとした場合、またレンズ4を第1レンズとした場合に第2レンズとする)
5A フランジ部
5B 凸面
6 レンズホルダ
7 鏡筒
8 レンズ支持部
9 レンズ規制部
10 雌ねじ
11 雄ねじ
12 ガラス板
13 赤外線カットフィルター
14 ベース部材
14K 開口
15,16 隙間
H 高さ
S 撮像装置
U 光学ユニット
Claims (10)
- フランジ部を有する複数個のレンズが光軸方向に重ねて設けられた光学ユニットにおいて、少なくとも一個のレンズのフランジ部に、その光軸方向両面のうちの少なくとも一方の面に一体形成された3点以上の突起部を設け、前記突起部を他のレンズのフランジ部の面に当接させ、前記突起部を介して当接状態にされた前記2つのレンズのフランジ部間に隙間を有し、複数個のレンズ同士を光軸方向に押圧して複数個のレンズを固定する固定手段を備えたことを特徴とする光学ユニット。
- 前記被当接側のレンズのフランジ部の面は、全面が平滑面であり、その平滑面の平均表面粗さが1.5μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記被当接側のレンズのフランジ部の外周面を保持する筒状部が、前記当接側のレンズのフランジ部に一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学ユニット。
- 前記当接側のレンズのフランジ部の突起部の径方向内側に面している内面が、突起部の先端からフランジ部側ほど径方向内側に位置するように直線状又は円弧状に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記隙間が、2μm〜50μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記突起部の先端部にRをつけ、該Rが0.02mm〜0.1mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記当接側のレンズのフランジ部の突起部を除く面にシボが形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学ユニット。
- 前記レンズからの透過光を受光するための撮像素子が実装された基板と請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光学ユニットとを搭載したことを特徴とする撮像装置。
- 前記突起部を有する当接側のレンズが前記撮像素子側に位置することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記複数個のレンズのうちの最も被写体側に位置するレンズを凸レンズとし、その凸面上に絞りを設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の撮像装置。
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---|---|---|---|
JP2009071321A JP2010224208A (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | 光学ユニット及び該光学ユニットを備えた撮像装置 |
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- 2009-03-24 JP JP2009071321A patent/JP2010224208A/ja active Pending
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