JP2012002979A - レンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間の隙間を調整可能にすることによって、像面湾曲を抑制し撮像レンズの解像度の低下を防止できるレンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、レンズホルダ3と、レンズホルダ3に挿嵌された3枚以上の複数レンズ2から構成された撮像レンズ1と、撮像レンズ1において、他のレンズ2間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサ6cを設け、前記像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間を押圧して、樹脂スペーサ6cを変形させた状態で位置決め固定されている。そして、樹脂スペーサ6cは、曲げ弾性率が 2000[MPa]〜3000[MPa]にしてある。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ鏡筒は、レンズホルダ3と、レンズホルダ3に挿嵌された3枚以上の複数レンズ2から構成された撮像レンズ1と、撮像レンズ1において、他のレンズ2間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサ6cを設け、前記像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間を押圧して、樹脂スペーサ6cを変形させた状態で位置決め固定されている。そして、樹脂スペーサ6cは、曲げ弾性率が 2000[MPa]〜3000[MPa]にしてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置等に関する。
近年、カメラ付き携帯電話機や情報携帯端末等の携帯端末装置に用いられるレンズ鏡筒は、搭載スペースの縮小化からその小型化が求められ、また撮像素子の大型化や画素の高細化から高解像力の撮像レンズが求められている。
従来、例えばカメラ付き携帯電話機に搭載されるレンズ鏡筒は、環境変化による光学性能の低下を抑制するために、レンズホルダに挿嵌された複数のレンズと、夫々のレンズ間に配されたスペーサと、レンズホルダに設けられており、光軸方向一端側のレンズを他端側に押圧する押圧部と、光軸方向他端側のレンズを前記一端側に押圧して各レンズ及びスペーサを鏡筒に固定するレンズ押さえ部材とを備えるレンズユニットにおいて、押圧部及びレンズ間、又はレンズ押さえ部材及びレンズ間に配されたガタ防止部材を備え、レンズホルダ及びスペーサをアルミニウム又は真鍮で形成したものである(例えば、特許文献1)。
しかしながら、特許文献1のようなレンズ鏡筒を用いた撮像装置では、スペーサやレンズの個体差による厚みばらつきにより、特に、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間の隙間が変動すると、像面湾曲が発生して解像度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間の隙間を調整可能にすることによって、像面湾曲を抑制し撮像レンズの解像度の低下を防止できるレンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置を提供する。
本発明の請求項1に係るレンズ鏡筒では、上記課題を解決するためになされたもので、レンズホルダと、該レンズホルダに挿嵌された3枚以上の複数レンズから構成された撮像レンズとを備え、該撮像レンズにおいて、他のレンズ間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサを設け、前記像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間を押圧して、前記樹脂スペーサを変形させた状態で位置決め固定したものであることを特徴とする。
かかる構成によれば、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間を押圧することにより、樹脂スペーサが光軸方向に弾性変形し、レンズ間隔の調整が可能となる。その結果、像面湾曲を補正することができ、解像力劣化を防止することができる。
本発明の請求項2に係るレンズ鏡筒では、前記樹脂スペーサは、曲げ弾性率が2000[MPa]〜3000[MPa]であることを特徴とする。
かかる構成によれば、上記弾性率にすることで、レンズ間隔が一定に保持され、高解像の撮像レンズを得ることができる。つまり、曲げ弾性率が小さすぎるとレンズが傾いたり、振動や衝撃によりレンズ間隔が変動することがあり、また、曲げ弾性率が高すぎるとレンズ間隔の調整が困難になり、その結果、解像力が劣化する。
本発明の請求項3に係るレンズ鏡筒では、前記樹脂スペーサは、リング形状に形成され、その内壁径が被写体側より撮像素子側の方が大きいテーパ状に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、樹脂スペーサを上記テーパ状に形成することにより、そのテーパ状面における入射光の反射が抑制され、ゴーストの発生を防止することができる。
本発明の請求項4に係るレンズ鏡筒では、撮像素子側の前記樹脂スペーサの外周端部は、前記レンズホルダの内壁との間に隙間を有していることを特徴とする。
かかる構成によれば、前記隙間を有することで、撮像素子側の前記樹脂スペーサの外周端部が径方向に変形されるので、レンズ間隔の容易に調整できる。
本発明の請求項5に係るレンズ鏡筒では、前記樹脂スペーサは、撮像素子側のレンズ面に当接する部分の最小径が被写体側のレンズ面に当接する部分の最大径より大きくなるよう形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、樹脂スペーサを用いることにより、レンズ間で樹脂スペーサを押圧した時、光軸方向に樹脂スペーサが変形し、レンズ間の隙間調整を容易に行うことができる。また、無理な押圧を必要としないため、樹脂スペーサの耐久力が向上する。
本発明の請求項6に係る撮像装置では、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を保持するホルダと、該ホルダに保持された前記レンズ鏡筒の光軸に撮像中心を対応させた状態で配置される撮像素子とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、前記レンズ鏡筒を備えることにより、像面湾曲が補正された高解像力の撮像装置を提供することができる。
本発明の請求項7に係る携帯端末装置では、請求項6に記載の撮像装置を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、請求項6に係る撮像装置を備えることにより、像面湾曲が補正された高解像力の携帯端末装置を提供することができる。
本発明によれば、レンズホルダと、該レンズホルダに挿嵌された3枚以上の複数レンズから構成された撮像レンズと、該撮像レンズにおいて、他のレンズ間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサを設け、前記像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間を押圧して、前記樹脂スペーサを変形させた状態で位置決め固定されていることにより、樹脂スペーサが光軸方向に弾性変形しレンズ間隔を調整することが可能となる。その結果、像面湾曲が補正された高解像力のレンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置を提供することができる。
以下、本発明に係るレンズ鏡筒、撮像装置、携帯端末装置の一実施形態を、図面に基づき順に説明する。図1は、本実施形態に係るレンズ鏡筒1および撮像装置7を示している。
図1に示すように、レンズ鏡筒1は、3枚以上の複数レンズから構成された撮像レンズ2と、撮像レンズ2が挿嵌され、撮像レンズ2を収容するレンズホルダ3と、撮像レンズ2において、他のレンズ2間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサ6cを設け、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ2間を押圧して、樹脂スペーサ6cを変形させた状態で位置決め固定したものである。なお、像面湾曲とはピントの合う面が曲がっている収差であって、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間とは、本発明では像倒れ量[μm]/レンズ間隔[μm]が敏感な所(0.6[μm]/レンズ間隔[μm]の値以上、好ましくは1[μm]/レンズ間隔[μm]の値以上)を意味する。
また、レンズ鏡筒1は、より具体的には、外周縁部にコバ部(例えば、実施形態では、コバ部は光軸方向に対して直交する面が平面状である)を有する4枚のレンズから構成された撮像レンズ2と、撮像レンズ2のそれぞれのレンズ間に設けられた、遮光板である遮光スペーサ6a、6b及び、遮光板であり、かつ光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサ6cと、撮像レンズ2、遮光スペーサ6a、6b及び樹脂スペーサ6cを内壁にて保持する筒状のレンズホルダ3とからなる。
樹脂スペーサ6cは、例えば、ポリカーボネート(PC)、 ポリエチレンテレフタレート (PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT) 、 ポリアミド(PA)、 ポリアセタール(POM)の材料で成形されたもので、好ましくは、曲げ弾性率を2000[MPa]〜3000[MPa]にしてある。この弾性率にすることで、レンズ間隔が一定に保持され、高解像の撮像レンズを得ることができる。つまり、曲げ弾性率が小さすぎるとレンズが傾いたり、振動や衝撃によりレンズ間隔が変動し、また、曲げ弾性率が高すぎるとレンズ間隔の調整が困難になり、その結果、解像力が劣化する。
図2は図1のレンズ鏡筒における樹脂スペーサ6c部の拡大図である。
図2に示すように、樹脂スペーサ6cは、リング状に形成され、その内壁径が被写体側より撮像素子側の方が大きいテーパ形状に形成され、かつ、光軸に対して前記テーパ形状部の傾斜角度を25度〜50度にしてある。これにより、テーパ形状面における入射光の反射が抑制され、ゴーストの発生を防止することができ、像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間隔の調整も簡単になる。なお、テーパ形状部の傾斜角度が小さ過ぎると、押圧時に樹脂スペーサ6cが割れることがあり、前記傾斜角度が大き過ぎると、樹脂スペーサ6cの規定の厚みが取れなくなり樹脂スペーサ6cの厚みの設計裕度が小さくなる。
そして、撮像素子側の樹脂スペーサ6cの外周端部6dは、レンズの外周端部4の平面部に当接し、かつ、レンズホルダ3の内壁3aとの間に隙間λを有している。好ましくは、隙間λが50μm以上、より好ましくは100μm〜500μmである。つまり、隙間λが小さすぎると樹脂スペーサ6cの外周端部6dがレンズホルダ3の内壁3a面に当接しレンズ間隔の調整が困難になったり、また、隙間λが大きすぎるとレンズホルダ3の筒状部の厚みが薄くなりレンズホルダ3の強度が問題やレンズホルダ3の外形寸法が大きくなり大型化するという問題がある。
また、樹脂スペーサ6cは、撮像素子側のレンズ2面に当接する部分の最小径Dが被写体側のレンズ2面に当接する部分の最大径d1又はレンズホルダ3の内壁3a面に当接する部分の最大径d2より大きくなるよう形成されている。これにより、レンズ2間で樹脂スペーサ6cを押圧した時、光軸方向に樹脂スペーサ6cが変形し、レンズ間隔の調整を容易に行うことができる。また、無理な押圧を必要としないため、樹脂スペーサ6cの耐久力が向上する。
なお、本実施の形態では遮光スペーサ6a、6b又は弾性を有する樹脂スペーサ6cを挟むレンズ面は、平面に形成されているが、これに限らず、凸面、或いは、撮像素子側のレンズ面が曲面にすることで樹脂スペーサ6cが弾性変形しやすくなる。また、レンズ間隔の調整する好ましい材料として、摩擦係数の小さいポリアミド(PA)材料がある。
また、撮像レンズ2は、複数枚、例えば4枚の凹凸レンズであり、各々のレンズの直径などの外形寸法や形状は異なる。詳細には、結像面(撮像素子10)の近くに位置するレンズほど、サイズ(直径などの外形寸法)が大きくなり、したがって、結像面に最も遠くに位置する前方レンズ21のサイズが最も小さく、結像面に最も近くに位置する後方レンズ22のサイズが最も大きくなる。後方レンズ22は、図1(あるいは後述の図3)に示すように、その外周端部4に、レンズホルダ3の後述するレンズ保持部32の内径より小さいバレル挿入部41と、該バレル挿入部41に連続し、レンズ保持部32の内径より大きく、かつレンズホルダ3のレンズ保持部32の端面32a(レンズホルダ3のうち、結像面側#の端面)から離間した位置に対向面42aを有するレンズ押圧部42とを備えており、後方レンズ22の外周端部4の外径はレンズ保持部32の外径より小さい。なお、本実施形態では、撮像レンズ2(後方レンズ22を除く)の外周端部の一部は、レンズの加工・成形上などの理由から、カット(Dカットあるいは切り欠き)されている。
レンズホルダ3は、複数(図例では4枚)のレンズからなる撮像レンズ2とレンズ間に設けられた遮光スペーサ6a、6b及び弾性を有する樹脂スペーサ6cが収容されるように構成され、撮像レンズ2の一方面側(被写体側)の外周端部を光軸方向において全体的又は部分的に支持するレンズ支持部31が一端部(被写体側の端部)に形成されるとともに、撮像レンズ2の他方面側(結像面側)の外周端部に対して全体的又は部分的に対向するレンズ保持部32が他端部(結像面側の端部)に形成されている。
図3は、レンズホルダ3のレンズ保持部32の拡大図である。図3に示すように、具体的には、レンズホルダ3のレンズ保持部32の先端部外周面は、先端側ほど小径となるテーパ形状であり、一方、先端部内周面は、先端側ほど大径となるR形状となっている。また、テーパ形状となっているレンズ保持部32の先端部には、その外周面全面に散点的にあるいは所定間隔で複数個のスリット、孔又は凹凸等が形成されている。
また、図1に示すように、レンズホルダ3の上部には、開口部33が設けられている。
この開口部33は、撮像レンズ2の絞りの機能を果たすものである。また、レンズホルダ3の外面には、雄ねじ34(後述のホルダ8と螺合するためのもの)が形成されている。
また、上記のレンズホルダ3のレンズ支持部31からレンズ保持部32にかけて、撮像レンズ2、遮光スペーサ6a、6b及び樹脂スペーサ6cが収納されている。具体的には、上記した撮像レンズ2(後方レンズ22を除く)の外周端部(コバ部)に形成されたカット部分により、図1の右半分に示されるように、撮像レンズ2(後方レンズ22を除く)の外周端部とレンズホルダ3の内周面との間には一部で隙間(空間部)が生じている。遮光スペーサ6a、6b及び樹脂スペーサ6cは、各々のレンズの外周端部間に介設されており、しかし、レンズのカット(Dカットあるいは切り欠き)に合わせたカットは施されていない。また、収納される撮像レンズ2の複数のレンズのうち、レンズホルダ3の開口部33に最も近くに位置する前方レンズ21は、外周端部の上面がレンズホルダ3のレンズ支持部31の下面に当接し、かつ前記外周端部を除く中央部のレンズ外表面がレンズホルダ3の下面から例えば0μmを越えて50μm以下の所定の距離を保って収納されている。さらに、結像面に最も近くに位置する後方レンズ22は、バレル挿入部41がレンズ保持部32に挿入されるようにして、レンズホルダ3に取り付けられている。この挿入された状態において、バレル挿入部41から連続し、かつ、レンズ保持部32の内径より大きいレンズ押圧部42は、レンズ保持部32の端面32aから離間した位置にあるため、レンズホルダ3の先端部と後方レンズ22の外周端部とによって窪み部が形成されている。窪み部は、具体的には、レンズホルダ3のレンズ保持部32、後方レンズ22のバレル挿入部41およびレンズ押圧部42によって形成される凹状でかつ環状の窪み部であって、レンズ保持部32とレンズ押圧部42との離間する部分である。そして、この窪み部に所定の接着剤(以下、第1接着剤)5が充填され、レンズホルダ3と後方レンズ22、詳細には、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aは第1接着剤5により固定されている。なお、レンズ鏡筒を低背化するために、バレル挿入部41と対向面42aとで形成される角部Eは、レンズ光路と接しない位置に設けている。
第1接着剤5は、主成分がアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂の熱硬化型や紫外線硬化型の接着剤、好ましくは、紫外線硬化型の接着剤である。
ここで、以上の構成からなるレンズ鏡筒1の製造方法について説明しておくと、図1に示すように、レンズホルダ3の開口部33に向かって、撮像レンズ2、遮光スペーサ6a、6b等の順にレンズホルダ3に収納されるように、撮像レンズ2、遮光スペーサ6a、6b及び弾性を有する樹脂スペーサ6cを各々挿入する。このとき、レンズホルダ3の内壁径と撮像レンズ2の外周径及び樹脂スペーサ6cの被写体側の外周端部径とのはめあいは、すきまばめにしている。また、レンズホルダ3の開口部に最も近くに位置する前方レンズ21は、その外周端部の上面がレンズホルダ3のレンズ支持部31の下面に当接し、かつ前記外周端部を除く中央部のレンズ外表面がレンズホルダ3の下面から例えば約20μmの所定の距離を保った状態で、レンズホルダ3に収納される。
また、結像面に最も近くに位置する後方レンズ22のレンズホルダ3への挿入にあっては、レンズ押圧部42を後方レンズ22側より光軸方向に押圧して、バレル挿入部41をレンズ保持部32に挿入した状態で、弾性を有する樹脂スペーサ6cが弾性変形し、像面湾曲が抑制された位置において、レンズホルダ3と後方レンズ22とを接着固定する。
具体的には、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aの離間する距離が、例えば、30μm以上1mm以下であって、より好ましくは、50μm以上500μm以下となるように、遮光スペーサ6あるいは治具等の機械的手段によって後方レンズ22のレンズ押圧部42を押圧する。その上で、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の離間する部分に第1接着剤5を挿入し、当該第1接着剤5を介して、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42a、およびバレル挿入部41のうち、レンズ保持部32に挿入されない部分の側面を接着固定する。その際、第1接着剤5が多い場合にはレンズ保持部32の先端部外周面の外部にまで第1接着剤5が到達して接着面積が増大し、第1接着剤5が少ない場合には、離間部の両端の第1接着剤5の形状がフィレット形状となるが、第1接着剤5が多い場合は当然ながら、少ない場合においても、少なくともレンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとが第1接着剤5により固定されるようにする。このように、レンズホルダ3と後方レンズ22とが接着固定されるため、換言すれば、後方レンズ22がレンズホルダ3に嵌め込まれた状態でレンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとの離間部に第1接着剤5を介入させるため、後方レンズ22が嵌め込まれたレンズホルダ3の内側(後方レンズ22以外の他のレンズが収納されている側)に第1接着剤5が侵入することを抑制でき、その結果、第1接着剤5はレンズ表面(入射光の通る面)に付着し難い。
次に、撮像装置7は、図1に示すように、上記のレンズ鏡筒1(撮像レンズ2とレンズホルダ3)と、レンズホルダ3を介して撮像レンズ2を収納する筒状のホルダ8を備えた筐体9と、後方レンズ22から所定距離の位置に配置されるとともにその中央部に受光部を有する撮像素子10と、撮像素子10が搭載される基板11と、撮像素子10を覆うガラス板12と、赤外線カットフィルタ13とから主に構成される。
筐体9は、レンズホルダ3を保持するホルダ8と、ホルダ8側に設けられ、ホルダ8を支持する支持部14とを有する。ホルダ8は筒状に構成されるとともに、その内面に雌ねじ81が形成されている。このホルダ8の雌ねじ81には、レンズホルダ3の雄ねじ34が螺合するようになっている。
支持部14は、その下部に、ホルダ8に保持されている、レンズホルダ3及び撮像レンズ2の主として上下方向の位置決めを行うための位置決め部14aと、撮像素子10(又は基板11)に向かって(下方に)突出する突起部14bとを有する。
位置決め部14aは、所定の面積を有する平面状に形成されている。また、この位置決め部14aの外周は、平面視四角形状に構成されている。位置決め部14aは、撮像素子10の受光部よりも外周部の近傍で、撮像素子10に対する撮像レンズ2の位置決めを行うようになっている。具体的には、位置決め部14aは、撮像素子10の上側に位置するガラス板12の表面(上面)に当接するようになっている。この位置決め部14aは、所定の接着剤(以下、第2接着剤)15を介して、ガラス板12に固定される。本実施形態では、第2接着剤15として、主成分がアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂の熱硬化型や
紫外線硬化型の接着剤、好ましくは、熱硬化型エポキシ系接着剤が使用されている。
紫外線硬化型の接着剤、好ましくは、熱硬化型エポキシ系接着剤が使用されている。
図4は、第2接着剤15及び接着剤16(後述の第3接着剤16)の位置を示す平面断面図である。図4に示すように、第2接着剤15は、複数箇所(図例では計4箇所)で、ホルダ8側に設けられた支持部14を、基板11に搭載されたガラス板12に固着している。第2接着剤15は、この支持部14の下面の4つの角部寄りの位置に塗布されている。
突起部14bは、撮像素子10の外周縁の外側位置で基板11に向かって突出するように構成される。また、突起部14bは、撮像素子10の外周を覆うように、その下面が四角形状(四角筒状)に構成されている。具体的には、突起部14bは、ガラス板12の外周縁の外側位置で基板11に向かって突出するように構成される。また、突起部14bは、ガラス板12の外周を覆うように、その下面が四角形状(四角筒状)に構成されている。
突起部14bは、所定の接着剤(以下、第3接着剤)16を介して基板11の表面(上面)に固定される。本実施形態では、第3接着剤16として、シリコーン樹脂、アリルエステル、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド、ウレタン系樹脂等の接着剤、好ましくは、シリコーン変性ポリマー系弾性接着剤が使用されている。図5(a)は、第3接着剤16による接着の状態の一例を示す部分拡大図である。図5(a)に示すように、突起部14bは、基板11の表面から所定の間隔Sをおいて離間されており、基板11の表面に直接接触していない。本実施形態では、突起部14bの先端と基板11の表面との間隔Sは、0.1mm〜0.5mmの範囲、好ましくは0.2mm〜0.3mmの範囲に設定している。これにより、突起部14bと基板11の間には、第3接着剤16が介在しており、これによって、突起部14bは、基板11に固着(固定)されている。なお、間隔Sが0.5mmを越えた場合には、第3接着剤16が基板11の外周面側に広がるため、基板11の外形寸法を大きくする必要があり、間隔Sが0.1mmより小さい場合には、間隔Sに第3接着剤16が介在しにくくなり、接着強度が低下してホルダ11のずれの問題が発生することがある。
また、図5(a)に示すように、突起部14bは、基板11に塗布された第3接着剤16の上側から食い込んでおり、第3接着剤16が硬化することで、基板11に固定されることとなる。具体的には、所定の厚みに塗布された接着前の第3接着剤16の厚みは、位置決め部14aを撮像素子10が設けられたガラス板12に当接させたときに、突起部14bと基板11の表面との離間間隔Sよりも厚くされており、したがって、位置決め部14aを撮像素子10が設けられたガラス板12に当接させた状態では、突起部14bが第3接着剤16の上から食い込むこととなる。
ここで、突起部14bが第3接着剤16に「食い込む」とは、図5(a)に示すように、基板11に塗布された所定厚みの第3接着剤16の頂部よりも突起部14bの先端が下側(基板11側)に入り込むことをいう。図5(a)では、突起部14bの先端の一部が第3接着剤16に食い込んでいるが、例えば、突起部14bの先端部の全体あるいは他の一部が第3接着剤16に食い込む状態であってもよい。
より具体的に説明すると、図5(b),(c)は、第3接着剤16による接着の状態の他の例を示す部分拡大図であって、図5(b)では、突起部14bのうち、撮像素子10が設けられたガラス板12側の部分が、第3接着剤16に食い込んだ状態となっており、図5(c)では、突起部14bの外周側(撮像素子10が設けられたガラス板12側とは反対側)の部分が第3接着剤16に食い込んだ状態となっている。
第3接着剤16の粘度は、第2接着剤15より高く設定されている。また、この第3接着剤16の厚みは、第2接着剤15の厚みよりも厚くされている。具体的には、上述した範囲から、上記突起部14bの先端と基板11の表面との間の間隔を0.2mmとし、この第3接着剤16の厚みは少なくとも0.2mmを超えた0.3mmとし、第2接着剤15の厚みはこの0.2mmよりも小さい0.01mmとしている。なお、第3接着剤16の厚みは、撮像素子10の撮像領域に第3接着剤16が飛散して付着させないように、ガラス板12の上面より低く設定することが好ましい。
また、第3接着剤16は、図4に示すように、撮像素子10の外周面を覆う(囲む)ように、基板11上に塗布されている。すなわち、撮像素子10およびガラス板12は平面視四角形状に構成されており、第3接着剤16は、撮像素子10が設けられた四角形状のガラス板12の各辺を連続状かつ四角形状に取り囲むように基板11に塗布されている。
この第3接着剤16は、撮像素子10が設けられたガラス板12を完全に取り囲むのではなく、その一部に隙間が残るように基板11に塗布されている。この隙間の部分が、第3接着剤16の内側(撮像素子10が設けられたガラス板12側の領域をいう)と外側(撮像素子10が設けられたガラス板12側とは反対側の領域をいう)とを連通する連通部18となっている。ホルダ8側に設けられた位置決め部14aに第2接着剤15を塗布し、第3接着剤16には、連通部18が形成されていることから、第3接着剤16の内側の撮像素子10の近傍領域の熱及び膨張空気をこの連通部18を介して外部に排出することができる。
この第3接着剤16は、撮像素子10が設けられたガラス板12を完全に取り囲むのではなく、その一部に隙間が残るように基板11に塗布されている。この隙間の部分が、第3接着剤16の内側(撮像素子10が設けられたガラス板12側の領域をいう)と外側(撮像素子10が設けられたガラス板12側とは反対側の領域をいう)とを連通する連通部18となっている。ホルダ8側に設けられた位置決め部14aに第2接着剤15を塗布し、第3接着剤16には、連通部18が形成されていることから、第3接着剤16の内側の撮像素子10の近傍領域の熱及び膨張空気をこの連通部18を介して外部に排出することができる。
また、図1に示すように、第3接着剤16は、その一部が、ホルダ8側に設けられた突起部14bと、ガラス板12とによって挟まれた状態となっている。このように、粘度の高い第3接着剤16が突起部14bとガラス板12との間に介在することで、ホルダ8の位置ずれを効果的に防止できるようになっている。
撮像素子10は、ガラス板12の下面側に固着されている。ガラス板12は、その下面が接続部17を介して基板11に固定されている。
赤外線カットフィルタ13は、後方レンズ22とガラス板12の間の位置に設けられている。具体的には、この赤外線カットフィルタ13は、ホルダ8側に設けられた支持部14に固定されている。より具体的には、赤外線カットフィルタ13は、支持部14の下部よりも内側位置で、この支持部14に固定されている。
次に、上記の撮像装置7を備える携帯端末装置19について説明する。図6(a)は携帯端末装置19の平面図、および、(b)は(a)の背面図を示している。携帯端末装置19は、例えば、カメラ付き携帯電話機であって、本体ケース20と該本体ケース20に搭載されるディスプレイ20a、操作部20b、撮像装置7を備える。
本体ケース20は、折畳み式の二つの長方形状の板状体からなり、二つの板状体の各々の一の短辺同士が連結されて、具体的には、ヒンジ状の連結部によって、当該連結箇所が一方向に折り曲げ可能なように構成され、一方の板状体の一の面と他方の板状体の一の面が対向するように折畳まれる。より詳細には、図6(a)に示すように、本体ケース20を構成する一方の板状体の内側の面にはディスプレイ20aが配設され、また他方の板状体の内側の面には操作部20bが配設されており、ディスプレイ20aの配設された面と操作部20bの配設された面とが近接して対向するように、本体ケース20は折畳まれる。ディスプレイ20aは、例えば、長方形状の液晶画面であって、携帯電話機操作に関連する画面表示がなされる。操作部20bは、携帯電話機の機能を操作するためのものであり、円形および楕円形状のボタンからなる。撮像装置7は、上記の実施形態で述べたものであり、これが、本体ケース20に備えられている。具体的には、図6(b)に示すように、本体ケース20の操作部20bの配設された面と逆の面に、レンズホルダ3の開口部33側(前方レンズ21)が配設されている。
以上に説明した本実施形態に係るレンズ鏡筒1、撮像装置7、携帯端末装置19によれば、レンズ鏡筒1は、結像面に最も近くに位置する後方レンズ22が、その外周端部4に、レンズ保持部32の内径と同じかそれより小さい外径を有するバレル挿入部41を備えるため、後方レンズ22のバレル挿入部41を、レンズホルダ3と同軸状態で、レンズ保持部32に挿入(嵌合)することができる。そのため、レンズホルダ3は、後方レンズ22の最大の外形寸法に合わせずとも、バレル挿入部41のサイズに合わせれば良く、そのため、全体的に外形寸法を小さくすることができる。言い換えれば、レンズホルダ3は、後方レンズ22の最大の外形寸法よりもバレル挿入部41の外形寸法が小さくなっている分だけ、その外形寸法を小さく(小径化)することができる。したがって、レンズホルダ3の外形寸法の縮小に伴って、レンズ鏡筒1を内部に収納する撮像装置7、あるいは、その撮像装置7を収納する携帯端末装置19の小型化ができる。
また、レンズ鏡筒1は、バレル挿入部41に連続し、レンズ保持部32の内径より大きく、かつレンズ保持部32の端面32aから離間した位置に対向面42aを有するレンズ押圧部42を有するため、レンズホルダ3と後方レンズ22とを接着固定する際に、後方レンズ22のバレル挿入部41をレンズ保持部32に挿入すれば、レンズ保持部32の端面32aと該レンズ保持部32の端面32aから離間した対向位置にあるレンズ押圧部42との離間部分が生じる。この離間部分に第1接着剤5を挿入することができ、レンズホルダ3の内側に収納した撮像レンズ2(後方レンズ22以外のレンズ)あるいは結像面に最も近くに位置する後方レンズ22の外側表面に、第1接着剤5が付着し難い。したがって、レンズホルダ3と後方レンズ22との接着の際に用いられる第1接着剤5が撮像レンズ2の表面(入射光が通る)に付着することが妨げられ、レンズ表面に起因するゴーストの発生やレンズの光軸ずれによる解像度の低下を抑制できる。また、撮像レンズ2の複数のレンズのうち、レンズホルダ3の開口部33に最も近くに位置する前方レンズ21は、その外周端部の上面がレンズホルダ3のレンズ支持部31の下面に当接し、かつ前記外周端部を除く中央部のレンズ外表面がレンズホルダ3の下面から0μmを越えて50μm以下の所定の距離を保った状態で、レンズホルダ3に収納されるため、レンズの有効径外を通る開口部からの不要光が撮像素子10へ入射することを妨げ、ゴーストを抑制することができる。なお、同レンズ鏡筒1を利用する撮像装置7ならびに携帯端末装置19においても、第1接着剤5に起因するゴーストの発生や解像度低下の抑制効果を享受可能である。
また、第1接着剤5は、紫外線硬化型のものを用いると、レンズを治具等で所定の位置に固定したまま、数秒で硬化させることができるので、作業時間の短縮やレンズの組立て精度の向上に効を奏する。さらに、紫外線硬化型の接着剤として、硬度が低いもの、つまり、柔らかい目のものを使用すると、レンズに対しての歪等の影響が少なくできる。この場合、衝撃等に対しては、柔らかすぎると、接着剤が破断する可能性があるため、最適な硬度の接着剤を適宜選択する必要がある。
また、レンズ押圧部42を後方レンズ22側よりレンズホルダ3側で光軸方向に押圧後に接着固定するため、撮像レンズ2の光軸方向の位置精度が効果的に安定する。また、後方レンズ22のレンズ押圧部42をレンズホルダ3側に押圧する際に、治具等の機械的手段を用いるため、後方レンズ22の表面を損傷し難い。
さらに、レンズ鏡筒1において、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとの離間した距離を30μm以上1mm以下、好ましくは、50μm以上500μm以下に設定しているため、例えば、第1接着剤5が多い場合にはレンズ保持部32の外面先端部の外部にまで第1接着剤5が到達して接着面積が増大し、第1接着剤5が少ない場合には、離間部の両端の第1接着剤5の形状がフィレット形状となることによって、より効果的に、レンズホルダ3と撮像レンズ2との接着強度の安定化、かつ低背化ができる。なお、接着面積を大きくして、さらに接着強度を高めるために、第1接着剤5が付着するレンズ保持部32の端面32a又はレンズ押圧部42の対向面42a等の表面を粗にしてもよい。
また、撮像レンズ2は、それぞれのレンズの直径が結像面方向に順次大きくなるため、小型で広角化に貢献できる。
また、レンズホルダ3のレンズ保持部32の先端部外周面はテーパ形状であるため、レンズホルダ3の外径方向の第1接着剤5の盛りあがりを抑制でき、かつレンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとの離間した部分に第1接着剤5が挿入されやすくなる。しかも、テーパ形状とすることで、ストレート形状である場合に比べて、接着面積を増大させて接着強度を高くすることができる。
また、レンズホルダ3のレンズ保持部32の先端部内周面はR形状であるため、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとの離間した部分に介在する第1接着剤5がレンズホルダ3のレンズ保持部32とバレル挿入部41との間に挿入され、接着面積を増大させて接着強度を高くすることができる。
また、レンズホルダ3のレンズ保持部32の先端部に複数個のスリット、孔又は凹凸等を備えるため、レンズホルダ3のスリット又は孔等に第1接着剤5が充填されるので後方レンズ22との接着面積が増大し、接着強度が高くなる。
また、撮像装置7は、レンズ鏡筒1を収納しているため、レンズ鏡筒1の上記の全ての効果の他、例えば、レンズ保持部32の端面32aとレンズ押圧部42の対向面42aとの離間した部分に第1接着剤5が挿入されるため、レンズホルダ3の外径方向の第1接着剤5の盛りあがりを抑制することにより、第1接着剤5の外表面と対向する機構部品と当接されることが抑制できる。また他にも、例えば、レンズ鏡筒1のレンズホルダ3の外形寸法を小さくできるため、撮影装置の筐体9のサイズを小さく(小型化)することができる。
また、携帯端末装置19は、撮像装置7を配設しているため、レンズ鏡筒1ならびに撮像装置7の上記の全ての効果の他、例えば、全体として小型化ならびに軽量化できる。
なお、本発明に係るレンズ鏡筒、撮像装置、携帯端末装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
レンズ鏡筒1においては、撮像レンズ2は4枚のレンズからなるが、4枚でなくとも、例えば、2枚であることも可能である。また、レンズの一部はカット(Dカットあるいは切り欠き)されているが、カットを設けないことも可能である。また、レンズホルダ3は、撮像装置7に収納するために、撮像装置7側の雌ねじ81と螺合する雄ねじ34を有するが、雄ねじ34を有さないことも可能であり、またレンズホルダ3のレンズ保持部32の先端部において、前記テーパ形状、あるいは複数個のスリット、孔又は凹凸等を有さないことや、先端部内周面には前記R形状を有さないことも可能である。
また、レンズホルダ3と後方レンズ22との接着の際には、後方レンズ22をレンズホルダ3に押圧後に、つまり、後方レンズ22のバレル挿入部41をレンズホルダ3のレンズ保持部32に嵌め込んだ状態にした上で、接着固定する他にも、後方レンズ22をレンズホルダ3に押圧後に、後方レンズ22の吸引を伴って、後方レンズ22とレンズホルダ3を接着固定することも可能である。この場合には、レンズの一部カットされた部分(Dカットあるいは切り欠き)に合わせたカット(Dカットあるいは切り欠き)を、遮光スペーサ(スペーサ)6に施すことによって、効果的に後方レンズ22を吸引しながら、接着固定できる。
また、第1接着剤5は、紫外線硬化型の接着剤に熱や可視光、湿気、嫌気等でも硬化する機能を付加したものであってもよい。これにより、紫外線では未硬化な箇所があった場合には、当該箇所を補完的に硬化し、完全硬化ができる。
本発明に係るレンズ鏡筒、撮像装置および携帯端末装置は、撮像レンズにおいて像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間に弾性を有する樹脂スペーサを設けることによって、像面湾曲の発生および解像度の低下を抑制する技術分野での用途に適用できる。
1 レンズ鏡筒
2 撮像レンズ
3 レンズホルダ
3a レンズホルダ3の内壁
4 後方レンズの端部
5 第1接着剤
6a、6b 遮光スペーサ
6c 樹脂スペーサ
6d 樹脂スペーサ6cの撮像素子側の外周端部
6e 樹脂スペーサ6cの被写体側の外周端部
7 撮像装置
8 ホルダ
9 筐体
10 撮像素子
11 基板
15 第2接着剤
16 第3接着剤
19 携帯電話機
20 本体ケース
20a ディスプレイ
20b 操作部
21 前方レンズ
22 後方レンズ
31 レンズ支持部
32 レンズ保持部
33 開口部
34 雄ねじ
41 バレル挿入部
42 レンズ押圧部
2 撮像レンズ
3 レンズホルダ
3a レンズホルダ3の内壁
4 後方レンズの端部
5 第1接着剤
6a、6b 遮光スペーサ
6c 樹脂スペーサ
6d 樹脂スペーサ6cの撮像素子側の外周端部
6e 樹脂スペーサ6cの被写体側の外周端部
7 撮像装置
8 ホルダ
9 筐体
10 撮像素子
11 基板
15 第2接着剤
16 第3接着剤
19 携帯電話機
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20a ディスプレイ
20b 操作部
21 前方レンズ
22 後方レンズ
31 レンズ支持部
32 レンズ保持部
33 開口部
34 雄ねじ
41 バレル挿入部
42 レンズ押圧部
Claims (7)
- レンズホルダと、該レンズホルダに挿嵌された3枚以上の複数レンズから構成された撮像レンズと、該撮像レンズにおいて、他のレンズ間より像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間に、光軸方向に弾性を有する樹脂スペーサを設け、前記像面湾曲に影響を与えやすいレンズ間を押圧して、前記樹脂スペーサを変形させた状態で位置決め固定されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
- 前記樹脂スペーサは、曲げ弾性率が 2000[MPa]〜3000[MPa]であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
撮像装置。 - 前記樹脂スペーサは、リング形状に形成され、その内壁径が被写体側より撮像素子側の方が大きいテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒。
- 撮像素子側の前記樹脂スペーサの外周端部は、前記レンズホルダの内壁との間に隙間を有していることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
- 前記樹脂スペーサは、撮像素子側のレンズ面に当接する部分の最小径が被写体側のレンズ面に当接する部分の最大径より大きくなるよう形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を保持するホルダと、該ホルダに保持された前記レンズ鏡筒の光軸に撮像中心を対応させた状態で配置される撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
- 請求項6に記載の撮像装置を備えることを特徴とする携帯端末装置。
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