JP2008242310A - 撮像装置 - Google Patents

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丈也 杉田
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Abstract

【課題】温度変化に伴う光波面変調素子の偏心の影響を抑え性能劣化を抑えることができ、適切な画質の、ノイズの影響が小さい復元画像を得ることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】光学系保持部(バレル)310の光学系210Aの保持構造において、少なくとも光波面変調素子としての第3レンズ213の周縁部との当接部が、第3レンズ213に対して少なくとも光軸方向であってかつ保持部中心方向に押し圧力を作用させ光波面変調素子としての第3レンズ213を所定の位置に保持する押し当て構造を有し、この押し当て構造は、押し圧力に応じて生じる力を受ける弾性体を有する。この弾性体の弾性定数は、光学系保持部310の鏡枠部の弾性定数より低く設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子を用い、光学系を備えた撮像装置に関するものである。
近年急峻に発展を遂げている情報のデジタル化に相俟って映像分野においてもその対応が著しい。
特に、デジタルカメラに象徴されるように撮像面は従来のフィルムに変わって固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが使用されているのが大半である。
このように、撮像素子にCCDやCMOSセンサを使った撮像レンズ装置は、被写体の映像を光学系により光学的に取り込んで、撮像素子により電気信号として抽出するものであり、デジタルスチルカメラの他、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal DigitalAssistant)、画像検査装置、自動制御用産業カメラ等に用いられている。
図28は、一般的な撮像レンズ装置の構成および光束状態を模式的に示す図である。
この撮像レンズ装置1は、光学系2とCCDやCMOSセンサ等の撮像素子3とを有する。
光学系は、物体側レンズ21,22、絞り23、および結像レンズ24を物体側(OBJS)から撮像素子3側に向かって順に配置されている。
撮像レンズ装置1においては、図28に示すように、ベストフォーカス面を撮像素子面上に合致させている。
図29(A)〜(C)は、撮像レンズ装置1の撮像素子3の受光面でのスポット像を示している。
また、位相板により光束を規則的に分散し、デジタル処理により復元させ被写界深度の深い画像撮影を可能にする等の撮像装置が提案されている(たとえば非特許文献1,2、特許文献1〜5参照)。
また、伝達関数を用いたフィルタ処理を行うデジタルカメラの自動露出制御システムが提案されている(たとえば特許文献6参照)。
また、CCD、CMOSなどの画像入力機能を持った装置においては、たとえば風景など、所望の映像とともに、バーコード等の近接静止画像を読み取ることが、極めて有用であることが多い。
バーコードの読み取りは、たとえば第一の例としてレンズを繰り出すオートフォーカスでピントを合わせる技術や、第二の例として深度拡張技術としては、たとえばカメラにおいてF値を絞ることで被写界深度を広げて固定ピントとしているものがある。
さらに、ピントの合う被写界を増やす手法は、たとえば特許文献8に開示されている。
"Wavefront Coding;jointly optimized optical and digital imaging systems",Edward R.Dowski,Jr.,Robert H.Cormack,Scott D.Sarama. "Wavefront Coding;A modern method of achieving high performance and/or low cost imaging systems",Edward R.Dowski,Jr.,Gregory E.Johnson. USP6,021,005 USP6,642,504 USP6,525,302 USP6,069,738 特開2003−235794号公報 特開2004−153497号公報 特開2004−37733号公報 特開2002−27047号公報
上述した各文献にて提案された撮像装置においては、その全ては通常光学系に上述の位相板を挿入した場合のPSF(Point−Spread−Function)が一定になっていることが前提であり、PSFが変化した場合は、その後のカーネルを用いたコンボリューションにより、被写界深度の深い画像を実現することは極めて難しい。
したがって、単焦点でのレンズではともかく、ズーム系やAF系などのレンズでは、その光学設計の精度の高さやそれに伴うコストアップが原因となり採用するには大きな問題を抱えている。
換言すれば、従来の撮像装置においては、適正なコンボリューション演算を行うことができず、ワイド(Wide)時やテレ(Tele)時のスポット(SPOT)像のズレを引き起こす非点収差、コマ収差、ズーム色収差等の各収差を無くす光学設計が要求される。
しかしながら、これらの収差を無くす光学設計は光学設計の難易度を増し、設計工数の増大、コスト増大、レンズの大型化の問題を引き起こす。
また、近年のデジタルスチルカメラや携帯端末用小型カメラ等の民生機器、監視カメラや画像検査装置等の産業機器等を含めた電子画像機器システムでは、性能保証を行う温度領域が広くなっている。
このような背景の下、温度変化によるレンズや鏡枠の形状変化の影響により鏡枠内で位相変調素子が偏心を生じることがある。
ところが、上記技術では、常温においては所望の被写界深度を得ることができるが、高温の場合と低温の場合で深度拡張作用のキーとなる位相変調素子が偏心してしまい、性能劣化につながるという不利益がある。
本発明は、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることができることはもとより、温度変化に伴う光波面変調素子の偏心の影響を抑え性能劣化を抑えることができ、適切な画質の、ノイズの影響が小さい復元画像を得ることが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、光波面変調素子を含む光学系と、前記光学系を保持する光学系保持部と、前記光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、前記光学系保持部は、少なくとも前記光波面変調素子の周縁部との当接部が、前記当該光波面変調素子に対して少なくとも光軸方向であってかつ保持部中心方向に押し圧力を作用させ当該光波面変調素子を所定の位置に保持する押し当て構造を有する。
好適には、前記押し当て構造は、前記押し圧力に応じて生じる力を受ける弾性体を有する。
好適には、前記弾性体の弾性定数は、前記光学系保持部の鏡枠部の弾性定数より低い。
好適には、前記光学系保持部の前記光波面変調素子の周縁部との当接部は光軸方向に対してテーパ状である。
好適には、前記光学系保持部と前記光波面変調素子の周縁部との当接部は面接触して形成され、当該接触面の接触角度θは、次の条件を満足する。
5度<θ<光線入射角度
ただし、角度θは光軸方向に垂直な断面を0度とする。
好適には、前記光学系と前記撮像素子とを保持する鏡枠構造部を有し、前記鏡枠構造部は、前記光学系保持部と、前記撮像素子を保持する撮像素子保持部と、一端が前記光学系保持部を固定し、他端側が前記撮像素子保持部を固定可能な中間部材と、を有する。
好適には、前記光学系保持部と前記撮像素子保持部の相対的な固定位置が前記中間部材により調整可能である。
好適には、前記光学系保持部の材質と前記光波面変調素子の材質との線膨張係数が異なる。
好適には、前記光学系は光波面変調素子の光波面変調機能が、前記光学系の光軸をz軸とし、互いに直交する2軸をx、yとしたとき、位相が下記式で表される。
Figure 2008242310
好適には、前記撮像素子で撮像される被写体分散像は、撮像素子上ではピントが合わず、深度の深い光束とボケ部分が形成された像で、前記撮像素子からの被写体分散画像信号より分散のない画像信号を生成する画像処理部を有する。
本発明によれば、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることができことはもとより、温度変化に伴う光波面変調素子の偏心の影響を抑え性能劣化を抑えることができ、しかも適切な画質の、ノイズの影響が小さい復元画像を得ることができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、撮像装置としての本発明の実施形態に係る情報コード読取装置の一例を示す外観図である。
図2(A)〜(C)は、情報コードを例を示す図である。
図3は、図1の情報コード読取装置に適用される撮像装置の構成例を示すブロックである。
本実施形態に係る情報コード読取装置100は、図1に示すように、本体110がケーブル111を介して図示しない電子レジスタ等の処理装置と接続され、たとえば読み取り対象物120に印刷された反射率の異なるシンボル、コード等の情報コード121を読み取り可能な装置である。
読み取り対象の情報コードとしては、たとえば図2(A)に示すような、JANコードのような1次元のバーコード122と、図2(B)および(C)に示すようなスタック式のCODE49、あるいはマトリックス方式のQRコードのような2次元のバーコード123が挙げられる。
本実施形態に係る情報コード読取装置100は、本体110内に、図示しない照明光源と、図3に示すような撮像装置200とが配置されている。
撮像装置200は、後で詳述するように、光学系に光波面変調素子を適用し、光波面変調素子により光束を規則的に分散し、デジタル処理により復元させ被写界深度の深い画像撮影を可能にする波面収差制御光学系システム、あるいは深度拡張光学系システム(DEOS:Depth Expantion Optical system)というシステムを採用し、JANコードのような1次元のバーコードとQRコードのような2次元のバーコードのような情報コードを的確に高精度で読み取ることが可能に構成されている。
情報コード読取装置100の撮像装置200は、図3に示すように、光学系210、撮像素子220、アナログフロントエンド部(AFE)230、画像処理装置240、カメラ信号処理部250、画像表示メモリ260、画像モニタリング装置270、操作部280、および制御装置290を有している。
光学系210は、被写体物体OBJを撮影した像を撮像素子220に供給する。
本実施形態に係る光学系210は、複数のレンズ、たとえば2枚から5枚のレンズにより構成される。
この複数のレンズのうちの1枚のレンズの物体側または撮像面側の面の光軸を中心とした中央部が所定の曲率を持たせて凹状または凸状に形成されており、この形状により1枚のレンズに光波面変調素子としての機能を持たせている。
そして、本実施形態の光学系210は、後述するように、温度変化に対応した光学系として構成されている。すなわち、光学系210は、深度拡張光学系において温度変化によるレンズや鏡枠の形状変化の影響により生じる可能のある鏡枠内で光波面変調素子が偏心の影響を吸収し、性能劣化を抑えることができるように構成されている。
撮像素子220は、物体側から、ガラス製の平行平面板(カバーガラス)と、たとえばCCDあるいはCMOSセンサ等からなる撮像素子の撮像面が順に配置されている。
撮像光学系210を介した被写体OBJからの光が、撮像素子220の撮像面上に結像される。
なお、撮像素子220で撮像される被写体分散像は、撮像素子220上ではピントが合わず、深度の深い光束とボケ部分が形成された像である。
そして、本実施形態においては、画像処理装置240にてフィルタ処理を加えることにより2物体間の距離の解像を補完することができるように構成されている。
この光学系210については、後でさらに詳述する。
撮像素子220は、光学系210で取り込んだ像が結像され、結像1次画像情報を電気信号の1次画像信号FIMとして、アナログフロントエンド部230を介して画像処理装置240に出力する。
図3においては、撮像素子220を一例としてCCDとして記載している。
アナログフロントエンド部230は、タイミングジェネレータ231、アナログ/デジタル(A/D)コンバータ232と、を有する。
タイミングジェネレータ231では、撮像素子220のCCDの駆動タイミングを生成しており、A/Dコンバータ232は、CCDから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、画像処理装置240に出力する。
信号処理部の一部を構成する画像処理装置(二次元コンボリューション手段)240は、前段のAFE230からくる撮像画像のデジタル信号を入力し、二次元のコンボリューション処理を施し、後段のカメラ信号処理部(DSP)250に渡す。
画像処理装置240、制御装置290の露出情報に応じて、光学的伝達関数(OTF)に対してフィルタ処理を行う。なお、露出情報として絞り情報を含む。
画像処理装置240は、撮像素子220による複数の画像に対して、光学的伝達関数(OTF)のレスポンスを向上させ、物体距離に応じた光学的伝達関数(OTF)の変化をなくすようにフィルタ処理(たとえばコンボリューションフィルタ処理)を行う機能を有し、複数の物体距離に依存しながらも、深い被写界深度を得る。また、画像処理装置240は、最初のステップでノイズ低減フィルタリングを施す機能を有する。
画像処理装置240は、光学的伝達関数(OTF)に対してフィルタ処理を行いコントラストを改善する処理を施す機能を有する。
画像処理装置240の処理については後でさらに詳述する。
カメラ信号処理部(DSP)250は、カラー補間、ホワイトバランス、YCbCr変換処理、圧縮、ファイリング等の処理を行い、メモリ260への格納や画像モニタリング装置270への画像表示等を行う。
制御装置290は、露出制御を行うとともに、操作部280などの操作入力を持ち、それらの入力に応じて、システム全体の動作を決定し、AFE230、画像処理装置240、DSP250、光学系210内の絞り等を制御し、システム全体の調停制御を司るものである。
次に、光学系210の構成、並びにその構成に対応したレンズおよび撮像素子220を保持するいわゆる鏡枠構造部の構成例を第1、第2、および第3の実施形態として説明する。
<第1実施形態>
図4は、第1の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。
図4の光学系210Aは、たとえば情報コード読取装置100に適用した場合に保護部材としても機能する第1レンズ211、第2レンズ212、第3レンズ213、第4レンズ214、および第5レンズ215を有している。
なお、図示していないが、絞りはたとえば第3レンズ213の物体側面の近傍に配置される。
光学系210Aは、物体側から順に、第1レンズ211、第2レンズ212、第2レンズ213、第4レンズ214、第5レンズ215が配置されている。
本実施形態の光学系210Aは、第4レンズ214と第5レンズ215が接合されている。すなわち、本実施形態の光学系210Aのレンズユニットは、接合レンズを含んで構成されている。
また、本実施形態の光学系210は、温度変化に対応した光学系として構成されている。
第1レンズ211、第2レンズ212、第4レンズ214、および第5レンズ215はガラスにより形成され、第3レンズ213は樹脂により形成されている。
そして、ガラスに比べて線膨張が大きく、温度変化に敏感に反応する樹脂レンズのパワーを制御することにより使用環境が低温から高温にまで及んだとしても十分な性能を確保することができ、さらに深度拡張光学系において、被写界深度の温度変化を緩和することができるように構成されている。
より具体的には、は樹脂により形成され、樹脂レンズである第3レンズ213のパワーはガラスレンズである第1レンズ211、第2レンズ212、第4レンズ214、および第5レンズ215のパワーに比べて小さく、かつ、光学系210Aのパワーに比べても小さいようにパワーが設定されている。
さらに、光学系210Aにおいて、レンズを保持する部分(ホルダ、バレル)310の線膨張係数が光波面変調素子の線膨張係数と異なる。
好適には、光学系210Aにおいて、レンズを保持する部分(ホルダ、バレル)310の線膨張係数が樹脂レンズに比べて小さいように設定されることが望ましい。
このように、レンズ保持部(光学系保持部)310と光波面変調機能を有する第3レンズ213の線膨張係数が異なるように構成したことにより、温度変化によりずれが生じることがなく、第3レンズ213の偏心を抑止することが可能で、光学性能の劣化を抑止し、光学性能を高く維持することができる。
また、前述したように、本実施形態の光学系210Aは、光波面変調素子をレンズと別に設ける代わりに、たとえば第3レンズ213にその機能を併せ持たせている。
第3レンズ213の物体側OBJSの面の光軸を中心とした中央部が所定の曲率を持たせて凹状に形成されており、この形状により第3レンズ213は、光波面変調素子の機能を有している。
図5は、樹脂レンズが強い負のパワーを持ったアナログのスポット像のディフォーカス図である。
図6は、樹脂レンズが強い正のパワーを持ったアナログのスポット像のディフォーカス図である。
図7は、本実施形態の光学系のように、樹脂レンズのパワーを抑えたアナログのスポット像のディフォーカス図である。
図5および図6に示すように、樹脂レンズが強い負または正のパワーを持ったアナログのスポット像は、常温、高温側、低温側で異なり、十分な性能を確保することができない。
これに対して、本実施形態の光学系210Aは、樹脂レンズのパワーはガラスレンズのパワーに比べて小さく、光学系210Aのパワーに比べて小さくなるように各パワーが設定されていることから、図7に示すように、使用環境が低温から高温にまで及んだとしても十分な性能を確保することができ、さらに深度拡張光学系において、被写界深度の温度変化を緩和することができる。
また、本実施形態においては、光学系保持部(バレル)310の光学系210Aの保持構造において、少なくとも光波面変調素子としての第3レンズ213の周縁部との当接部が、第3レンズ213に対して少なくとも光軸方向であってかつ保持部中心方向に押し圧力を作用させ光波面変調素子としての第3レンズ213を所定の位置に保持する押し当て構造を有する。
この押し当て構造は、押し圧力に応じて生じる力を受ける弾性体を有する。この弾性体の弾性定数は、光学系保持部310の鏡枠部の弾性定数より低く設定されている。
また、光学系保持部310の第3レンズ213の周縁部との当接部は光軸方向に対してテーパ状である。
また、光学系保持部310と第3レンズ213の周縁部との当接部は面接触して形成され、接触面の接触(傾斜)角度θは、次の条件を満足するにように構成されている。
5度<θ<光線入射角度
ただし、角度θは光軸方向に垂直な断面を0度とする。
まず、傾斜角度θを設定する理由について説明する。
温度変化により、光学系保持部(バレル)310の内径が光波面変調素子の外径が小さくなる場合、バレルと光波面変調素子が接していると応力が発生し、コート剥離を引き起こす可能性がある。
そのため、仕様温度範囲内において、光波面変調素子に過度な応力が生じないように、径方向に隙間を持たせた状態であることが望ましい。
しかし、バレルの内径が光波面変調素子の外径に比べて大きくなる場合、バレル内部でレンズが偏心してしまう可能性がある。
それを防止するために、本実施形態のように、光波面変調素子とバレルとの接触面に適切な傾斜角度を持たせた状態で光軸方向に力をかけると、接触面の法線方向に力が作用し、その力は光軸方向と垂直な力と光軸に向かう力に分解され、光波面変調素子の位置が保持される。
これは、第2レンズ212等にも適用することが可能である。
また、各部材の線膨張率は、以下のように選定することができる。
樹脂は、PCなどレンズに使用する光学グレート樹脂は概ね6〜7×10−5[/K]、ガラスレンズでは50〜150×10−7[/K]、光学系保持部(バレル)に使用する場合、ベースは含有物により異なり概ね3〜5×10−5[/K]である。
ここで、光学系保持部310および押し当て構造を図4に関連付けて具体的に説明する。
光学系保持部310は、中央部が貫通した筒状をなし、その内部に第1レンズ211を保持する第1保持部311、第2レンズ212を保持する第2保持部312、第3レンズ213を保持部する第3保持部313、第4レンズ214を保持する第4保持部314、および第5レンズ215を保持する第5保持部315が形成されている。
光学系保持部310において、第1保持部311の内径r1、第2保持部312の内径r2、第3保持部313の内径r3、第4保持部314の内径r4、および第5保持部315の内径r5は、次の関係を満足する。
r1=(≒)r4=(≒)r5>r2=(≒)r3
また、第1保持部311のさらに物体側には内径r1より大きい内径r6,r7を有する第1押え受け部316が形成されている。同様に、第5保持部315の撮像素子側に内径r4、r5と同様の内径r8を有する第2押え受け部317が形成されている。
第1保持部311には第1レンズ211が嵌め込まれている。第1レンズ211の撮像素子(撮像面)側(第2保持部312との境界部)の撮像に寄与しない領域には環状のスペーサ318が配置されている。
また、第1レンズ211の物体側面の撮像に寄与しない周縁部には、第1押え受け部316に配置される弾性体319が当接し、第1押え受け部316のさらに物体側には、レンズ組み込み後に第1レンズ211の脱落を防止するための押え還320が嵌め込まれる。
接合された第4レンズ214および第5レンズ215は、第5レンズ215の外径が第4レンズ214の外径より小さく形成されている。
第4レンズ214の物体側の撮像に寄与しない周縁部が第3保持部313との境界部に当接させて接合レンズである第4保持部314に第4レンズ214が保持され、第5保持部315に第5レンズ215が保持されている。
そして、第5レンズ315の外周縁部と第5保持部315の内壁との間に弾性体321が配置され、さらに第2押え受け部317に接合された第4レンズ214および第5レンズ215の脱落を防止するための押え環322がねじ込まれる。
第2保持部312と第3保持部313の光軸方向の境界部には、頂部331が光学系保持部310の光軸に向かって突出するように形成された断面が三角形をなす柱状部330が形成されている。
柱状部330は、頂部331を挟んで光軸方向において物体側の当接部としての第1接触面部332と、撮像面側の当接部としての第2接触面部333とが形成されている。
第1接触面部332は、第2保持部312に位置するように形成されており、第2保持部312の内壁から頂部331に向かって所定角度で傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。換言すれば、第1接触面部332は、光学系保持部310の内壁が物体側から撮像素子側でかつ中心部に向かって傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。
第2接触面部333は、第3保持部313に位置するように形成されており、頂部331から第3保持部313の内壁に向かって所定角度で傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。換言すれば、第2接触面部333は、光学系保持部310の内壁が物体側中心部から撮像素子側外方に向かって傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。
第2保持部312に保持される第2レンズ212は、撮像に寄与しないコバ領域に第1接触面部332と面接触する被接触面部212aが形成されている。
図4に示すように、第2レンズ212は撮像素子側に大きな凸状をなすような両凸レンズとして形成され、光学系保持部310の柱状部330の第1接触面部332と被接触面部212aと当接するようにして第2保持部312に保持される。第1接触面部332と被接触面部212aと当接する構造は、位置決め機構としての機能も有する。
第3保持部313に保持される第3レンズ213は、撮像に寄与しない周縁部のコバ領域に第2接触面部333と面接触する被接触面部213aが形成されている。
図4に示すように、第3レンズ213は物体側に大きな凹状をなすようなレンズとして形成され、光学系保持部310の柱状部330の第2接触面部333と被接触面部213aと当接するようにして第3保持部313に保持される。第2接触面部333と被接触面部213aと当接する構造は、位置決め機構としての機能も有する。
また、第3レンズ313の撮像素子側の撮像に寄与しない面領域と第4レンズ314の物体側の撮像に寄与しない面領域との間にスペーサ323が配置される。
上記のレンズ保持構造において、光学系保持部310の柱状部330の第1接触面部332と第2レンズ212の被接触面部212aと当接した状態では、互いに面に垂直な方向の押し圧力を作用するが、第1接触面部332から被接触面部212aに作用する第1押し圧力の方が大きく、この第1押し圧力は物体側でかつ光軸方向に第2レンズ212を押圧する。
この第1押し圧力は、光軸に垂直な方向の力と平行な方向の力に分解することができるが、これらのうち少なくとも光軸に平行な力はスペーサ318、第1レンズ211を介して弾性体319で所定の弾性力をもって受けられる。
このとき、弾性体319に対する押し圧力は、光学系保持部310の柱状部330の第1接触面部332と第2レンズ212の被接触面部212aとの摩擦力より大きく、かつ環境温度が変化した場合においても対応可能であるように、熱変形が最大であるときにもレンズに対して摩擦力より大きくな付勢力が加わるような力とする。
これにより、第2レンズ212は、安定に第2保持部312に保持される。
上記のレンズ保持構造において、光学系保持部310の柱状部330の第2接触面部333と第3レンズ213の被接触面部213aと当接した状態では、互いに面に垂直な方向の押し圧力を作用するが、第2接触面部333から被接触面部213aに作用する第2押し圧力の方が大きく、この第2押し圧力は撮像素子側でかつ光軸方向に第3レンズ213を押圧する。
この第2押し圧力は、光軸に垂直な方向の力と平行な方向の力に分解することができるが、これらのうち少なくとも光軸に平行な力はスペーサ323、第4レンズ214を介して弾性体321で所定の弾性力をもって受けられる。
このとき、弾性体321に対する押し圧力は、光学系保持部310の柱状部330の第2接触面部333と第3レンズ213の被接触面部213aとの摩擦力より大きく、かつ環境温度が変化した場合においても対応可能であるように、熱変形が最大であるときにもレンズに対して摩擦力より大きくな付勢力が加わるような力とする。
これにより、第3レンズ213は、安定に第3保持部313に保持される。
また、必要となる圧力は、下記式によって表せる。この場合、接触面部から押え受け部までに介在する部材の材質や厚さによって圧力は異なってくる。
Figure 2008242310
ここで、第1接触面部332および第2接触面部333の傾斜角度θについて考察する。
前述したように、傾斜角度θは、光学系の光軸方向に対して垂直な断面を0度とした場合、5度<θ<光線入射角度であることが望ましい。
傾斜角度θの下限値は、光学系保持部(バレル)310とレンズの摩擦係数から算出される。すなわち、光軸方向に押し当てる力が接触面部同士の摩擦力より小さいとこれらが当接しながらもずれが生じる。
したがって、温度変化が生じた際のガタにより光軸のずれを生じさせないためには、規定角度以上の傾斜を持ち、接触面部同士が滑る状態とする必要がある。たとえば、摩擦係数が0.1のときθ≧5.7度の条件を満足する必要があり、想定しうる条件の最も摩擦係数が小さい場合で5度以上が必要となる。
なお、摩擦係数をμ、傾斜角度をθ(0度=光軸と垂直)、レンズを押し当てる力をFとすると、摩擦力より押し当てる力が強くないとずれが生じるため、次式を満足する必要がある。
[数3]
Fsinθ>μ・Fcosθ → sinθ>μ・cosθ
したがって、μ=1としてθ>5.7となる。
さらに、傾斜角度θの上限は、標準的な撮像光学系における光線の最大入射角度により規定される。
光線入射角度よりも傾斜角度θが大きい(光軸に平行に近づく方向の)場合、入射光線が直接光学系保持部(バレル)310の第1接触面部332および第2接触面部333に当たってしまうため、フレアとなる可能性が高いことから不適である。したがって、最大入射角度より小さいことが要件となり、45度以内程度になることが好ましい。
上記したように、傾斜角度θを好適は範囲に設定し、弾性体318、321によって押し圧力を受けることにより、光学系210Aを安定に固定することができる。
弾性体318,321は、押し圧力の受け部(押し当て構造)を形成している。この押し当てとは、常温(通常)時のみならず、光学系保持部(バレル)310が伸び、レンズが相対的に変化しない高温状態においても押し当て構造が機能している必要がある。
そこで、弾性体318,321は、光学系保持部(バレル)310の構成材料よりも弾性定数の低い部材で構成され、たとえばゴム、ウレタン等の材質自体がバレルよりも弾性定数が低い樹脂、もしくは金属製の板バネ等の構造的にバレルよりも弾性定数の低い部材(柔らかい部材)などを採用することができる。
弾性定数kはFを力、xを変化量としたとき、次式で表せる
[数4]
k=F/x
弾性体318,321は、光吸収率の高い(光透過率の低い)ように構成することが好ましい。たとえば、弾性体318,321は、黒色等の光吸収率の高い色に形成することにより、入射光の不要な反射を抑止することができる。
図8は、第2の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。
<第2実施形態>
図10の光学系210Bは、3枚のレンズにより構成した例を示す。
すなわち、第1レンズ211B、第2レンズ212B、および第3レンズ213Bを有している。
なお、図示していないが、絞りはたとえば第1レンズ211Bの物体側面の近傍に配置される。
また、前述したように、本第2の実施形態の光学系210Bは、光波面変調素子をレンズと別に設ける代わりに、たとえば第1レンズ211Bにその機能を併せ持たせている。
第1レンズ211Bの物体側OBJSの面の光軸を中心とした中央部が所定の曲率を持たせて凸状に形成されており、この形状により第1レンズ211Bは、光波面変調素子の機能を有している。
第2の実施形態の場合、第1レンズ211Bはガラスレンズにより形成され、第2レンズ212B、第3レンズ213Bは、ガラスまたは樹脂により形成される。
光学系保持部310Bは、中央部が貫通した筒状をなし、その内部に第1レンズ211Bを保持する第1保持部311B、第2レンズ212Bを保持する第2保持部312B、および第3レンズ213Bを保持部する第3保持部313Bが形成されている。
光学系保持部310Bにおいて、第1保持部311Bの内径r1B、第2保持部312Bの内径r2B、および第3保持部313Bの内径r3Bは、次の関係を満足する。
r1B<r2B<r3B
第1保持部311Bには、第1レンズ211Bとの当接部としての接触面部311aが形成されている。接触面部311aは、中央部の物体側端部から第1保持部311Bの内壁に向かって所定角度で傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。換言すれば、接触面部311aは、光学系保持部310Bの内壁が物体側中心部から撮像素子側外方に向かって傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。
第1保持部311Bに保持される第1レンズ211Bは、撮像に寄与しない周縁部の物体側のコバ領域に接触面部311aと面接触する被接触面部211aが形成されている。
図8に示すように、第1レンズ211Bは物体側に大きな凸状をなすようなレンズとして形成され、光学系保持部310Bの接触面部311aと被接触面部211aと当接するようにして第1保持部311Bに保持される。接触面部311aと被接触面部211aと当接する構造は、位置決め機構としての機能も有する。
第2保持部312Bには第2レンズ212Bが保持され、第3保持部313Bに第3レンズ213Bが保持される。
そして、第3レンズ213Bの外周縁部の撮像に寄与しない領域に弾性体324が配置され、レンズ組み込み後に第3レンズ213Bの脱落を防止するための押え還325が嵌め込まれる。
上記のレンズ保持構造において、光学系保持部310Bの第1保持部311Bで接触面部311aと第1レンズ211Bの被接触面部211aと当接した状態では、互いに面に垂直な方向の押し圧力を作用するが、接触面部311aから被接触面部211aに作用する押し圧力の方が大きく、この押し圧力は撮像素子側でかつ光軸方向に第1レンズ211Bの押し圧する。
この押し圧力は、光軸に垂直な方向の力と平行な方向の力に分解することができるが、これらのうち少なくとも光軸に平行な力は第2レンズ212B、第3レンズ213Bを介して弾性体324で所定の弾性力をもって受けられる。
これにより、第1レンズ211Bは、安定に第1保持部311Bに保持される。
このとき、弾性体324に対する押し圧力は、第1の実施形態と同様の原理に基づいて設定される。したがって、ここでは傾斜角度θおよび弾性体についての説明は省略する。
<第3実施形態>
図9は、第3の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。
図9の光学系210Cは、2枚のレンズにより構成した例を示す。
すなわち、第1レンズ211C、および第2レンズ212Cを有している。
なお、図示していないが、絞りはたとえば第1レンズ211Cの物体側面の近傍に配置される。
また、前述したように、本第3の実施形態の光学系210Cは、光波面変調素子をレンズと別に設ける代わりに、たとえば第1レンズ211Cにその機能を併せ持たせている。
第1レンズ211Cの物体側OBJSの面の光軸を中心とした中央部が所定の曲率を持たせて凸状に形成されており、この形状により第1レンズ211Cは、光波面変調素子の機能を有している。
第3の実施形態の場合、第1レンズ211Cはガラスレンズにより形成され、第2レンズ212Cは、ガラスまたは樹脂により形成される。
光学系保持部310Cは、中央部が貫通した筒状をなし、その内部に第1レンズ211Cを保持する第1保持部311C、および第2レンズ212Cを保持する第2保持部312Cが形成されている。
光学系保持部310Cにおいて、第1保持部311Cの内径r1C、および第2保持部312Cの内径r2Cは、次の関係を満足する。
r1C<r2C
第1保持部311Cには、傾斜角度θの傾斜部311bが形成され、この傾斜部311bに第1レンズ211Cとの当接部としての接触球面部311cが形成されている。
傾斜部311bは、中央部の物体側端部から第1保持部311Cの内壁に向かって所定角度で傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。換言すれば、傾斜部311bは、光学系保持部310Cの内壁が物体側中心部から撮像素子側外方に向かって傾斜する角度θのテーパ状の傾斜面として形成されている。
そして、傾斜部311bには第1レンズ211Cとして点接触するように先端部が球面状に形成された接触球面部311cが形成されている。
第1保持部311Cに保持される第1レンズ211Cは、撮像に寄与しない周縁部の物体側のコバ領域に接触球面部311cと点接触する被接触面部211cが形成されている。
図9に示すように、第1レンズ211Cは物体側に大きな凸状をなすようなレンズとして形成され、光学系保持部310Cの接触球面部311cと被接触面部211cと当接するようにして第1保持部311Cに保持される。接触球面部311cと被接触面部211cと当接する構造は、位置決め機構としての機能も有する。
第2保持部312Cには第2レンズ212Cが保持されるが、第1レンズ211Cの撮像素子側の撮像に寄与しない領域との間に第1保持部311Cの傾斜部311bと略同方向、同角度で傾斜する傾斜部326aが形成された楔状のスペーサ326が配置されている。
第2保持部312Cに保持される第2レンズ212Cは、撮像に寄与しない周縁部の領域は、スペーサ326の傾斜部326aと略平行に対向する傾斜部212bが形成され、この傾斜部212bにはスペーサ326の傾斜部326aと点接触する接触球面部212cが形成されている。
第2レンズ312Cは、スペーサ326の傾斜部326aに接触球面部211cが当接するようにして第2保持部312Cに保持される。
そして、第2レンズ212Cの外周縁部の撮像に寄与しない領域に弾性体327が配置され、レンズ組み込み後に第2レンズ212Cの脱落を防止するための押え還328が嵌め込まれる。
上記のレンズ保持構造において、光学系保持部310Cの第1保持部311Cで接触球面部311cと第1レンズ211Cの被接触面部211cと当接した状態では、互いに面に垂直な方向の押し圧力を作用するが、接触球面部311aから被接触面部211cに作用する押し圧力の方が大きく、この押し圧力は撮像素子側でかつ光軸方向に第1レンズ211Cを押圧する。
この押し圧力は、光軸に垂直な方向の力と平行な方向の力に分解することができるが、これらのうち少なくとも光軸に平行な力は第2レンズ212Cを介して弾性体327で所定の弾性力をもって受けられる。
これにより、第1レンズ211Cは、安定に第1保持部311Cに保持される。
このとき、弾性体327に対する押し圧力は、第1の実施形態と同様の原理に基づいて設定される。したがって、ここでは傾斜角度θおよび弾性体についての説明は省略する。
次に、光学系210のレンズおよび撮像素子220を保持するいわゆる鏡枠構造部の構成例を第4および第5の実施形態として説明する。
なお、光学系保持部310の構造はたとえば上述した第1〜第3の実施形態の場合と同様に形成されるが、以下の説明ではその具体的な説明は省略し、符号としては310Dを用い、参照図面においてはその記載も省略する。
<第4実施形態>
本第4の実施形態におけるいわゆる鏡枠構造部300Dは、基本的に、図10および図11に示すように、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340とが別個に構成され、これらの光学系保持部310Dと撮像素子保持部340は中間部材350によって介して固定されており、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の線膨張係数が異なる。
さらにこの線膨張係数による影響は光学系保持部310Dの係数が撮像素子保持部340の係数に比べて大きく、この係数を制御することによりバックフォーカス位置ズレを緩和し使用環境が低温から高温にまで及んだとしても十分な性能を確保することができるように構成することができる。さらにDEOS(深度拡張光学系)において、被写界深度の温度変化も緩和することができるように構成されている。
光学系保持部310Dは、たとえば樹脂により形成される。
撮像素子保持部340は、光学系保持部310Dの外径より大きい外径を有する円筒状に形成され、中央部が軸方向に開口され、底面側(第1面側)341に撮像素子220が固定されている。
また、撮像素子保持部340の上面側(物体側面)342には中間部材350の一端部351が接着剤等により固定されている。
撮像素子保持部340は、たとえば樹脂により形成される。
中間部材350は、光学系保持部310Dの外径より大きな内径を有する円筒状に形成され、その内壁351の一端部には円周上に、光学系保持部310Dを固定する際に注入される接着剤360の溜り部352が形成されている。
また、中間部材350の他端部は、内側に延びるように鍔部353が形成されており、この鍔部353の外側面(底面)が撮像素子保持部340の上面側342と当接するようにして固定されている。
この中間部材350は、線膨張係数が小さい金属材料、たとえばアルミニウム(Al)により形成される。
このように、本第4の実施形態の鏡枠構造部300Dにおいては、撮像素子保持部340と光学系保持部310Dは固定し光学系は固定焦点となっており、光学系保持部310Dの材質と撮像素子保持部340の材質の線膨張係数を異ならせることで駆動機構を持たずに温度変化によるバックフォーカスの位置変動を緩和できる機構をもつようになる。
中間部材350の線膨張係数を光学系保持部310Dおよび撮像素子保持部340の線膨張係数に比べて小さくすることで、たとえば温度によるレンズ系のバックフォーカス位置変動が小さく、バックフォーカスが十分に長い光学系に対し、鏡枠構造部300Dの各レンズの相対的な位置変動量を抑えることができる。
また、本第4の実施形態においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が負であるとき、最終レンズ(図4の例では第5レンズ215)の撮像素子220側の面と撮像素子220の間隔が常温より高温で短くなり、低温で長くなるように構成される。
また、本第4の実施形態においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が正であるとき、最終レンズの撮像素子220側の面と撮像素子の間隔が常温より高温で長くなり、低温で短くなるように構成される。
また、中間部材350と光学系保持部310Dは、光学系保持部310Dの軸方向における中央部より物体側で固定されている。
このように、本第4の実施形態においては、レンズ設計の時点で樹脂レンズのパワーを抑えることで温度による樹脂レンズの変動を抑え、さらに光学系保持部310Dと撮像素子保持部340が別である構成を有し、両部材の線膨張係数を変えることで温度によるバックフォーカス変動の性能劣化を抑えるように構成される。
ここで、撮像素子保持部340と光学系保持部310Dの材質を変えた温度考慮設計について説明する。
温度を考慮しない設計を行うと、高温で枠は樹脂にした場合一方的にバックはのびてしまう。
さらに、レンズ部分は高温になると屈折率は小さくなるため、特に影響力のある樹脂レンズが負のパワーをもつ場合、レンズパワーが弱くなりバックは短い方にシフトしてしまう。つまり鏡枠とレンズが悪い方向に温度変化してしまうことになる。
そのため、撮像素子保持部340が樹脂の場合、レンズ系のプラスチックレンズは正のパワーであることが好ましい。
図10に示す実例では、樹脂レンズが負の場合に鏡枠でどのように緩和するかを示している。
今回の温度補正バレルについて高温の場合を想定すると
<1>:撮像素子保持部340は樹脂で形成されていて撮像素子220面を基準として物体側に大きくバックが伸びる。
<2>:アルミニウムにより形成される中間部材350は樹脂に比べて線膨張が小さいため撮像素子保持部340との受けを基準に小さくバックが伸びる。
<3>:光学系保持部310Dは樹脂で形成されていて接着位置を基準に撮像素子側に大きく伸びる。
以上のことから、鏡枠構造部300Dの部品材料の異なる線膨張係数の組み合わせで高温でも鏡枠によってレンズ最終面から撮像素子面までの間隔は短くすることができ、温度によるバックフォーカス変動を抑えることができる。
逆に、樹脂レンズのパワーが正となった場合、高温でレンズパワーが弱くなりバックは長い方にシフトしてしまう。
そのため、鏡枠の膨張により最終レンズの撮像素子面側から撮像素子220面までの間隔は高温で長くなるようにシフトするのが好ましい。
図11に示す実例では、樹脂レンズのパワーが正の場合に鏡枠でどのように緩和するかを示している。
今回の温度補正バレルについて高温の場合を想定すると、
<1>:撮像素子保持部340は樹脂で形成されていて撮像素子220面を基準として物体側に大きくバックが伸びる。
<2>レンズのバック変動にリンクするように光学系保持部310Dの線膨張を調整して、高温でもバックフォーカスが変動しないようにする。
以上のことから鏡枠部品材料の異なる線膨張係数の組み合わせで高温で伸びるレンズ最終面から撮像素子面までの間隔を適正にして温度によるバックフォーカス変動を抑えることができる。
なお、図10および図11の構成において、光学系保持部310Dの樹脂は、たとえば、PCGF20(線膨張係数0.000065)を想定している。この光学系保持部310Dについては、たとえば樹脂にガラスを含有させて線膨張係数を制御することが好ましい。
なお、本第4の実施形態においては、紫外線を照射することにより硬化する接着剤360を用いる。このような接着剤を用いることにより、レンズ保持部(バレル)を自由に調整した後に(たとえば、光軸と非平行方向にも調整した後に)固定することができるようになる。
なお、本固着は、レンズ保持部(バレル)または中間部材に凸部、反対側に凹部を設けるように構成し、その部分をはめ込むようにして固着してもよい。このような機構的な固着方法により、接着剤を用いた場合に生じるおそれがある経時変化の影響を抑えることができる。
<第5実施形態>
本第5の実施形態における鏡枠構造部300E,300Fは、基本的に、図12、図13、および図14に示すように、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340とが別個に構成され、これらの光学系保持部310Dと撮像素子保持部340は中間部材350によって介して固定されており、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置が中間部材350により調整できるように構成されている。この固定位置を制御することによりバックフォーカス位置ズレを制御し使用環境が低温重視から高温重視と様々なニーズに及んだとしても十分な性能を確保することができる。さらにDEOS(深度拡張光学系)において、被写界深度の温度変化も緩和することができるように構成されている。
撮像素子保持部340は、光学系保持部310Dの外径より大きい外径を有する円筒状に形成され、中央部が軸方向に開口され、底面側(第1面側)341に撮像素子220が固定されている。
また、撮像素子保持部340の上面側(物体側面)342には中間部材350の一端部が接着剤等により固定されている。
撮像素子保持部340は、たとえば樹脂により形成される。
中間部材350は、光学系保持部310Dの外径より大きな内径を有する円筒状に形成され、その側壁351には、軸方向に所定間隔をおいて複数(本実施形態では3)の貫通孔からなる固定部352〜354が形成されている。固定部352〜354は、円周上に所定間隔をおいて複数個ずつ形成される。
また、中間部材350の他端部は、内側に延びるように鍔部355が形成されており、この鍔部355の外側面(底面)が撮像素子保持部340の上面側342と当接するようにして固定されている。
この中間部材350は、たとえば樹脂あるいは金属、たとえばアルミニウム(Al)により形成される。
このように、本第5の実施形態の鏡枠構造部300E,300Fにおいては、撮像素子保持部340と光学系保持部310Dは固定し光学系は固定焦点となっており、駆動機構を持たずに温度変化によるバックフォーカスの位置変動を緩和できる機構をもつ。
また、常温でのバックフォーカスは変化させずに、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置を可変にすることによってレンズユニットを高温から低温まで対応できる機構を有する。
また、本第5の実施形態においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が負であるとき、最終レンズ(図4の例では第5レンズ215)の撮像素子220側の面と撮像素子220の間隔が常温より高温で短くなり、低温で長くなるように構成される。
また、本第5の実施形態においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が正であるとき、最終レンズの撮像素子220側の面と撮像素子の間隔が常温より高温で長くなり、低温で短くなるように構成される。
このように、本第5の実施形態においては、レンズ設計の時点で樹脂レンズのパワーを抑えることで温度による樹脂レンズの変動を抑え、さらに光学系保持部310Dと撮像素子保持部340が別である構成を有し、中間部材350による光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置を可変にすることによって温度によるバックフォーカス変動の性能劣化を抑えるように構成される。
ここで、撮像素子保持部340と光学系保持部310Dの固定位置を変えた温度考慮設計について説明する。
たとえば、図12のように固定位置を3箇所調整できる鏡枠構造部300E,300Fの機構で、レンズの設計としては<2>(固定部353)の位置で常温からある温度までの温度領域で性能確保できるものだったとする。高温になったとしても固定位置を基準に適度にレンズ最終面と撮像素子面の距離が短くなる。ただし樹脂レンズのパワーの合算が強い正になるレンズとなった場合、高温では鏡枠としてバックは伸びて、レンズとしては正のパワーが弱くなり長いバックフォーカスとなる。その場合、図13に示すように、<3>(固定部354)の位置に固定することが好ましい。
<3>の位置に固定すればレンズ最終面と撮像素子までの面の間隔は相殺されない。
樹脂レンズのパワーの合算が強い負になるレンズとなった場合、高温では鏡枠としてバックは伸びて、レンズとしては負のパワーが弱くなり短いバックフォーカスとなる。
その場合、図14に示すように、<1>(固定部352)の位置に固定することが好ましい。<1>の位置に固定すればレンズ最終面と撮像素子220までの面の間隔は相殺されてさらに短くすることができる。
なお、図12の構成において、光学系保持部310Dの樹脂は、たとえば、PCGF20(線膨張係数0.000065)を想定している。この光学系保持部310Dについては、たとえば樹脂にガラスを含有させて線膨張係数を制御するとともに、固定位置を可変することが好ましい。
なお、本第5の実施形態においては、紫外線を照射することにより硬化する接着剤による固定法を用いることも可能であり、また、ねじによる固定方法を用いることも可能である。
接着剤による固定法を用いる場合は、光学系保持部(バレル)310Dを自由に調整した後に(たとえば、光軸と非平行方向にも調整した後に)固定することができ、ねじによる固定方法を用いる場合は、接着剤を用いた場合に生じるおそれがある経時変換の影響を抑えることができる。
以上のような構成を有するレンズおよび撮像素子は、基本的に図15に示すような手順に従って組み立てられ製造される。
<第1ステップST301>
ガラスと樹脂のレンズを含む光学系の各レンズを光学系保持部310Dにセットする。たとえば本第1の実施形態においては、物体側から、第1レンズ211、第2レンズ212、第3レンズ213、第4レンズ214、および第5レンズ215を順となるように光学系保持部310Dに配置する。
<第2ステップST302>
撮像素子220を撮像素子保持部340にセットする。
なお、第1ステップとST301と第2ステップST302の順番がいずれが先であっても後であってもよい。
<第3ステップST303>
最も撮像素子側に配置される最終レンズである第5レンズ215の撮像素子側の面と撮像素子220の受光面とを対向させる。
<第4ステップST304>
温度変化に伴うバックフォーカスの位置の変動を相対的に吸収可能な位置に、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340を選択的に固定する。
本実施形態においては、中間部材350を用いて固定する。
なお、上述したステップST303の処理は、図12から図14に示す本発明の第5の実施形態に関連付けた処理であるが、図10および図11に示す本発明の第4の実施形態に関連付けた処理としては、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置もしくは材料(線膨張係数)の選択によって温度変化に伴うバックフォーカスの位置の変動を相対的に吸収可能に固定するようにしてもよい。
第4ステップST304においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が負であるとき、最も撮像素子側に配置される最終レンズ(第5レンズ215)の撮像素子側の面と撮像素子220の間隔が常温より高温で短くなり、低温で長くなるように光学系保持部310Dと撮像素子保持部340を選択的に固定する。
あるいは、第4ステップST304においては、光学系210に含まれる樹脂レンズのパワーの合算が正であるとき、最も撮像素子側に配置される最終レンズの撮像素子側の面と撮像素子220の間隔が常温より高温で長くなり、低温で短くなるように、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340を選択的に固定する。
以下、本実施形態の光学系、画像処理装置の構成および機能について具体的には説明する。
次に、画像処理装置240のフィルタ処理について説明する。
本実施形態においては、光学系210により収束される光束を規則正しく分散する光学レンズである。この位相板を挿入することにより、撮像素子220上ではピントのどこにも合わない画像を実現する。
換言すれば、光学系210によって深度の深い光束(像形成の中心的役割を成す)とフレアー(ボケ部分)を形成している。
前述したように、この規則的に分散した画像をデジタル処理により、光学系210を移動させずにピントの合った画像に復元する手段を波面収差制御光学系システム、あるいは深度拡張光学系システム(DEOS:Depth Expantion Optical system)といい、この処理を画像処理装置240において行う。
ここで、DEOSの基本原理について説明する。
図16に示すように、被写体の画像fがDEOS光学系Hに入ることにより、g画像が生成される。
これは、次のような式で表される。
(数5)
g=H*f
ただし、*はコンボリューションを表す。
生成された画像から被写体を求めるためには、次の処理を要する。
(数6)
f=H-1*g
ここで、Hに関するカーネルサイズと演算係数について説明する。
ズームポジションをZPn,ZPn−1・・・とする。また、それぞれのH関数をHn,Hn−1、・・・・とする。
各々のスポット像が異なるため、各々のH関数は、次のようになる。
Figure 2008242310
この行列の行数および/または列数の違いをカーネルサイズ、各々の数字を演算係数とする。
ここで、各々のH関数はメモリに格納しておいても構わないし、PSFを物体距離の関数としておき、物体距離によって計算し、H関数を算出することによって任意の物体距離に対して最適なフィルタを作るように設定できるようにしても構わない。また、H関数を物体距離の関数として、物体距離によってH関数を直接求めても構わない。
本実施形態においては、図3に示すように、光学系210からの像を撮像素子220で受像して、絞り開放時には画像処理装置240に入力させ、光学系に応じた変換係数を取得して、取得した変換係数をもって撮像素子220からの分散画像信号より分散のない画像信号を生成するように構成している。
本実施形態においては、DEOSを採用し、高精細な画質を得ることが可能で、しかも、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることが可能となっている。
図17は、本実施形態の光波面変調素子を含む光学系の光軸をz軸とし、互いに直交する2軸をx、yとしたとき、下記式で表される波面収差の形状である。
Figure 2008242310
波面収差が0.5λ以下の範囲では位相の変化が小さく、通常の光学系と変わらないOTFを持つ。したがって波面収差が0.5λ程度になるまで絞って取り付け位置の調整を行う。
図18は、前記波面収差の形状と0.5λ以下の範囲を太線で表したものである。
ただし、λはたとえば可視光領域、赤外領域の波長を用いる。
なお、図17に示す形状は、一例であって、光波面変調素子が、光学系の光軸をz軸とし、互いに直交する2軸をx、yとしたとき、位相が下記式で表されるものであれば適用可能である。
Figure 2008242310
画像処理装置240は、上述したように、撮像素子220による1次画像FIMを受けて、フィルタによるコンボリューション処理によって被写界深度を拡張する処理等を施して高精細な最終画像FNLIMを形成する。
画像処理装置240の構成および処理について説明する。
画像処理装置240は、図3に示すように、生(RAW)バッファメモリ241、2次元コンボリューション演算器242、記憶手段としてのカーネルデータ格納ROM243、およびコンボリューション制御部244を有する。
コンボリューション制御部244は、コンボリューション処理のオンオフ、画面サイズ、カーネルデータの入れ替え等の制御を行い、制御装置290により制御される。
また、カーネルデータ格納ROM243には、図19、図20、または図21に示すように予め用意されたそれぞれの光学系の点像強度分布(PSF)により算出されたコンボリューション用のカーネルデータが格納されており、制御装置290によって露出設定時に決まる露出情報を取得し、コンボリューション制御部244を通じてカーネルデータを選択制御する。
なお、露出情報には、絞り情報が含まれる。
図19の例では、カーネルデータAは光学倍率(×1.5)、カーネルデータBは光学倍率(×5)、カーネルデータCは光学倍率(×10)に対応したデータとなっている。
また、図20の例では、カーネルデータAは絞り情報としてのFナンバ(2.8)、カーネルデータBはFナンバ(4)に対応したデータとなっている。なお、Fナンバ(2.8)、Fナンバ(4)は上記した0.5λの範囲外である。
また、図21の例では、カーネルデータAは物体距離情報が100mm、カーネルデータBは物体距離が500mm、カーネルデータCは物体距離が4mに対応したデータとなっている。
図22は、制御装置290の露出情報(絞り情報を含む)により切り替え処理のフローチャートである。
まず、露出情報(RP)が検出されコンボリューション制御部244に供給される(ST101)。
コンボリューション制御部244においては、露出情報RPから、カーネルサイズ、数値演係数がレジスタにセットされる(ST102)。
そして、撮像素子220で撮像され、AFE230を介して2次元コンボリューション演算部242に入力された画像データに対して、レジスタに格納されたデータに基づいてコンボリューション演算が行われ、演算され変換されたデータがカメラ信号処理部250に転送される(ST103)。
以下に画像処理装置240の信号処理部とカーネルデータ格納ROMについてさらに具体的な例について説明する。
図23は、信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第1の構成例を示す図である。なお、簡単化のためにAFE等は省略している。
図23の例は露出情報に応じたフィルタカーネルを予め用意した場合のブロック図である。
露出設定時に決まる露出情報を取得し、コンボリューション制御部244を通じてカーネルデータを選択制御する。2次元コンボリューション演算部242においては、カーネルデータを用いてコンボリューション処理を施す。
図24は、信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第2の構成例を示す図である。なお、簡単化のためにAFE等は省略している。
図24の例は、信号処理部の最初にノイズ低減フィルタ処理のステップを有し、フィルタカーネルデータとして露出情報に応じたノイズ低減フィルタ処理ST1を予め用意した場合のブロック図である。
露出設定時に決まる露出情報を取得し、コンボリューション制御部244を通じてカーネルデータを選択制御する。
2次元コンボリューション演算部242においては、前記ノイズ低減フィルタ処理ST1を施した後、カラーコンバージョン処理ST2によって色空間を変換、その後カーネルデータを用いてコンボリューション処理ST3を施す。
再度ノイズ処理ST4を行い、カラーコンバージョン処理ST5によって元の色空間に戻す。カラーコンバージョン処理は、たとえばYCbCr変換が挙げられるが、他の変換でも構わない。
なお、再度のノイズ処理ST4は省略することも可能である。
図25は、信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第3の構成例を示す図である。なお、簡単化のためにAFE等は省略している。
図25の例は、露出情報に応じたOTF復元フィルタを予め用意した場合のブロック図である。
露出設定時に決まる露出情報を取得し、コンボリューション制御部244を通じてカーネルデータを選択制御する。
2次元コンボリューション演算部242は、ノイズ低減処理ST11、カラーコンバージョン処理ST12の後に、前記OTF復元フィルタを用いてコンボリューション処理ST13を施す。
再度ノイズ処理ST14を行い、カラーコンバージョン処理ST15によって元の色空間に戻す。カラーコンバージョン処理は、たとえばYCbCr変換が挙げられるが、他の変換でも構わない。
なお、ノイズ低減処理ST11、ST14は、いずれか一方のみでもよい。
図26は、信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第4の構成例を示す図である。なお、簡単化のためにAFE等は省略している。
図26の例は、ノイズ低減フィルタ処理のステップを有し、フィルタカーネルデータとして露出情報に応じたノイズ低減フィルタを予め用意した場合のブロック図である。
なお、再度のノイズ処理ST4は省略することも可能である。
露出設定時に決まる露出情報を取得し、コンボリューション制御部244を通じてカーネルデータを選択制御する。
2次元コンボリューション演算部242においては、ノイズ低減フィルタ処理ST21を施した後、カラーコンバージョン処理ST22によって色空間を変換、その後カーネルデータを用いてコンボリューション処理ST23を施す。
再度、露出情報に応じたノイズ処理ST24を行い、カラーコンバージョン処理ST25によって元の色空間に戻す。カラーコンバージョン処理は、たとえばYCbCr変換が挙げられるが、他の変換でも構わない。
なお、ノイズ低減処理ST21は省略することも可能である。
以上は露出情報のみに応じて2次元コンボリューション演算部242においてフィルタ処理を行う例を説明したが、たとえば被写体距離情報、ズーム情報、あるいは撮影モード情報と露出情報とを組み合わせることにより適した演算係数の抽出、あるいは演算を行うことが可能となる。
図27は、被写体距離情報と露出情報とを組み合わせる画像処理装置の構成例を示す図である。
画像処理装置400は、図27に示すように、コンボリューション装置401、カーネル・数値演算係数格納レジスタ402、および画像処理演算プロセッサ403を有する。
この画像処理装置400においては、物体概略距離情報検出装置500から読み出した被写体の物体距離の概略距離に関する情報および露出情報を得た画像処理演算プロセッサ403では、その物体離位置に対して適正な演算で用いる、カーネルサイズやその演算係数をカーネル、数値算係数格納レジスタ402に格納し、その値を用いて演算するコンボリューション装置401にて適正な演算を行い、画像を復元する。
本例においては、主被写体までの距離を、距離検出センサを含む物体概略距離情報検出装置500により検出し、検出した距離に応じて異なる画像補正の処理を行うことにように構成されている。
上記の画像処理はコンボリューション演算により行うが、これを実現するには、たとえばコンボリューション演算の演算係数を共通で1種類記憶しておき、焦点距離に応じて補正係数を予め記憶しておき、この補正係数を用いて演算係数を補正し、補正した演算係数で適性なコンボリューション演算を行う構成をとることができる。
この構成の他にも、以下の構成を採用することが可能である。
焦点距離に応じて、カーネルサイズやコンボリューションの演算係数自体を予め記憶しておき、これら記憶したカーネルサイズや演算係数でコンボリューション演算を行う構成、焦点距離に応じた演算係数を関数として予め記憶しておき、焦点距離によりこの関数より演算係数を求め、計算した演算係数でコンボリューション演算を行う構成等、を採用することが可能である。
図27の構成に対応付けると次のような構成をとることができる。
変換係数記憶手段としてのレジスタ402に被写体距離に応じて少なくとも位相板に相当する樹脂レンズに起因する収差に対応した変換係数を少なくとも2以上予め記憶する。画像処理演算プロセッサ403が、被写体距離情報生成手段としての物体概略距離情報検出装置500により生成された情報に基づき、レジスタ402から被写体までの距離に応じた変換係数を選択する係数選択手段として機能する。
そして、変換手段としてのコンボリューション装置401が、係数選択手段としての画像処理演算プロセッサ403で選択された変換係数によって、画像信号の変換を行う。
または、前述したように、変換係数演算手段としての画像処理演算プロセッサ403が、被写体距離情報生成手段としての物体概略距離情報検出装置500により生成された情報に基づき変換係数を演算し、レジスタ402に格納する。
そして、変換手段としてのコンボリューション装置401が、変換係数演算手段としての画像処理演算プロセッサ403で得られレジスタ402に格納された変換係数によって、画像信号の変換を行う。
または、補正値記憶手段としてのレジスタ402に光学系210のズーム位置またはズーム量に応じた少なくとも1以上の補正値を予め記憶する。この補正値には、被写体収差像のカーネルサイズを含まれる。
そして、被写体距離情報生成手段としての物体概略距離情報検出装置500により生成された距離情報に基づき、補正値選択手段としての画像処理演算プロセッサ403が、補正値記憶手段としてのレジスタ402から被写体までの距離に応じた補正値を選択する。
変換手段としてのコンボリューション装置401が、第2変換係数記憶手段としてのレジスタ402から得られた変換係数と、補正値選択手段としての画像処理演算プロセッサ403により選択された補正値とに基づいて画像信号の変換を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、1次画像を形成する光学系210および撮像素子220と、1次画像を高精細な最終画像に形成する画像処理装置240とを含み、光学系保持部(バレル)310の光学系210Aの保持構造において、少なくとも光波面変調素子としての第3レンズ213の周縁部との当接部が、第3レンズ213に対して少なくとも光軸方向であってかつ保持部中心方向に押し圧力を作用させ光波面変調素子としての第3レンズ213を所定の位置に保持する押し当て構造を有し、この押し当て構造は、押し圧力に応じて生じる力を受ける弾性体を有する。この弾性体の弾性定数は、光学系保持部310の鏡枠部の弾性定数より低く設定されており、また、光学系保持部310と第3レンズ213の周縁部との当接部は面接触して形成され、接触面の接触(傾斜)角度θは、角度θは光軸方向に垂直な断面を0度とした場合、5度<θ<光線入射角度なる次の条件を満足するにように構成されていることから、以下の効果を得ることができる。
温度変化に伴う光波面変調素子の偏心の影響を抑え性能劣化を抑えることができ、使用環境が低温から高温にまで及んだとしても十分な性能を確保することができ、さらに深度拡張光学系において、被写界深度の温度変化を緩和することができる。
また、本実施形態のレンズ構成以外の枚数構成であっても良いが、第1レンズ211(物体側のレンズ)は物体や外気に接触することがあるために、キズ防止および腐食防止の目的からガラスレンズであることが好ましい。さらに、撮像素子側の最終レンズもガラスレンズとすることにより、樹脂レンズがガラスレンズと鏡筒内で密封されるために、耐環境効果を向上することができるようになる。
また、本実施形態における鏡枠構造部300Dは、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340とが別個に構成され、これらの光学系保持部310Dと撮像素子保持部340は中間部材350によって介して固定されており、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置が中間部材350により調整でき、この固定位置を制御することによりバックフォーカス位置ズレを制御し使用環境が低温重視から高温重視と様々なニーズに及んだとしても十分な性能を確保することができる。さらにDEOS(深度拡張光学系)において、被写界深度の温度変化も緩和することができる。
また、本実施形態における鏡枠構造部300E,300Fは、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340とが別個に構成され、これらの光学系保持部310Dと撮像素子保持部340は中間部材350によって介して固定されており、光学系保持部310Dと撮像素子保持部340の固定位置が中間部材350により調整でき、この固定位置を制御することによりバックフォーカス位置ズレを制御し使用環境が低温重視から高温重視と様々なニーズに及んだとしても十分な性能を確保することができる。さらにDEOS(深度拡張光学系)において、被写界深度の温度変化も緩和することができる。
また、コンボリューション演算時に用いるカーネルサイズやその数値演算で用いられる係数を可変とし、操作部280等の入力により知り、適性となるカーネルサイズや上述した係数を対応させることにより、倍率やディフォーカス範囲を気にすることなくレンズ設計ができ、かつ精度の高いコンボリュ−ションによる画像復元が可能となる利点がある。
また、難度が高く、高価でかつ大型化した光学レンズを必要とせずに、かつ、レンズを駆動させること無く、自然な画像を得ることができる利点がある。
そして、本実施形態に係る撮像装置200は、デジタルカメラやカムコーダー等の民生機器の小型、軽量、コストを考慮されたDEOSの光学システムに使用することが可能である。
また、光学系210の構成を簡単化でき、製造が容易となり、コスト低減を図ることができる。
ところで、CCDやCMOSセンサを撮像素子として用いた場合、画素ピッチから決まる解像力限界が存在し、光学系の解像力がその限界解像力以上であるとエリアジングのような現象が発生し、最終画像に悪影響を及ぼすことは周知の事実である。
画質向上のため、可能な限りコントラストを上げることが望ましいが、そのことは高性能なレンズ系を必要とする。
しかし、上述したように、CCDやCMOSセンサを撮像素子として用いた場合、エリアジングが発生する。
現在、エリアジングの発生を避けるため、撮像レンズ装置では、一軸結晶系からなるローパスフィルタを併用し、エリアジングの現象の発生を避けている。
このようにローパスフィルタを併用することは、原理的に正しいが、ローパスフィルタそのものが結晶でできているため、高価であり、管理が大変である。また、光学系に使用することは光学系をより複雑にしているという不利益がある。
以上のように、時代の趨勢でますます高精細の画質が求められているにもかかわらず、高精細な画像を形成するためには、従来の撮像レンズ装置では光学系を複雑にしなければならない。複雑にすれば、製造が困難になったりし、また高価なローパスフィルタを利用したりするとコストアップにつながる。
しかし、本実施形態によれば、ローパスフィルタを用いなくとも、エリアジングの現象の発生を避けることができ、高精細な画質を得ることができる。
また、図19、図20、および図21のカーネルデータ格納ROMに関しても、光学倍率、Fナンバやそれぞれのカーネルのサイズ、物体距離の値に対して用いられるものとは限らない。また用意するカーネルデータの数についても3個とは限らない。
本発明の実施形態に係る情報コード読取装置の一例を示す外観図である。 情報コードの例を示す図である。 図1の情報コード読取装置に適用される撮像装置の構成例を示すブロックである。 第1の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。 樹脂レンズが強い負のパワーを持ったアナログのスポット像のディフォーカス図である。 樹脂レンズが強い正のパワーを持ったアナログのスポット像のディフォーカス図である。 本実施形態の光学系のように、樹脂レンズのパワーを抑えたアナログのスポット像のディフォーカス図である。 第2の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。 第3の実施形態に係る光学系および光学系保持部を形成する撮像レンズユニットの構成を示す図である。 本第4の実施形態に係る鏡枠構造部の構成例を示す図である。 本第4の実施形態に係る鏡枠構造部の固定方法を説明するための図である。 本第5の実施形態に係る鏡枠構造部の構成例を示す図である。 本第6の実施形態に係る鏡枠構造部の固定方法を説明するための第1図である。 本第6の実施形態に係る鏡枠構造部の固定方法を説明するための第2図である。 本実施形態に係る製造方法の基本的な手順を説明するためのフローチャートである。 DEOSの原理を説明するための図である。 本実施形態の光波面変調素子を含む光学系の光軸をz軸とし、互いに直交する2軸をx、yとしたとき、式で表される波面収差の形状を示す図である。 波面収差の形状と0.5λ以下の範囲を太線で表した図である。 カーネルデータROMの格納データの一例(光学倍率)を示す図である。 カーネルデータROMの格納データの他例(Fナンバ)を示す図である。 カーネルデータROMの格納データの他例(Fナンバ)を示す図である。 露出制御装置の光学系設定処理の概要を示すフローチャートである。 信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第1の構成例を示す図である。 信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第2の構成例を示す図である。 信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第3の構成例を示す図である。 信号処理部とカーネルデータ格納ROMについての第4の構成例を示す図である。 被写体距離情報と露出情報とを組み合わせる画像処理装置の構成例を示す図である。 一般的な撮像レンズ装置の構成および光束状態を模式的に示す図である。 図28の撮像レンズ装置の撮像素子の受光面でのスポット像を示す図であって、(A)は焦点が0.2mmずれた場合(Defocus=0.2mm)、(B)が合焦点の場合(Best focus)、(C)が焦点が−0.2mmずれた場合(Defocus=−0.2mm)の各スポット像を示す図である。
符号の説明
200・・・撮像装置、210,210A〜210C・・・光学系、220・・・撮像素子、230・・・アナログフロントエンド部(AFE)、240・・・画像処理装置、250・・・カメラ信号処理部、280・・・操作部、290・・・制御装置、242・・・コンボリューション演算器、243・・・カーネルデータROM、244・・・コンボリューション制御部、300,300A〜300C・・・鏡枠構造部、310,310A〜310D・・・光学系保持部、340・・・撮像素子保持部、350・・・中間部材、352〜354・・・固定部。

Claims (10)

  1. 光波面変調素子を含む光学系と、
    前記光学系を保持する光学系保持部と、
    前記光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、
    前記光学系保持部は、
    少なくとも前記光波面変調素子の周縁部との当接部が、前記当該光波面変調素子に対して少なくとも光軸方向であってかつ保持部中心方向に押し圧力を作用させ当該光波面変調素子を所定の位置に保持する押し当て構造を有する
    撮像装置。
  2. 前記押し当て構造は、
    前記押し圧力に応じて生じる力を受ける弾性体を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記弾性体の弾性定数は、前記光学系保持部の鏡枠部の弾性定数より低い
    請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記光学系保持部の前記光波面変調素子の周縁部との当接部は光軸方向に対してテーパ状である
    請求項1から3のいずれか一に記載の撮像装置。
  5. 前記光学系保持部と前記光波面変調素子の周縁部との当接部は面接触して形成され、当該接触面の接触角度θは、次の条件を満足する
    請求項1から4のいずれか一に記載の撮像装置。
    5度<θ<光線入射角度
    ただし、角度θは光軸方向に垂直な断面を0度とする。
  6. 前記光学系と前記撮像素子とを保持する鏡枠構造部を有し、
    前記鏡枠構造部は、
    前記光学系保持部と、
    前記撮像素子を保持する撮像素子保持部と、
    一端が前記光学系保持部を固定し、他端側が前記撮像素子保持部を固定可能な中間部材と、を有する
    請求項1から5のいずれか一に記載の撮像装置。
  7. 前記光学系保持部と前記撮像素子保持部の相対的な固定位置が前記中間部材により調整可能である
    請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記光学系保持部の材質と前記光波面変調素子の材質との線膨張係数が異なる
    請求項1から7のいずれか一に記載の撮像装置。
  9. 前記光学系は光波面変調素子の光波面変調機能が、前記光学系の光軸をz軸とし、互いに直交する2軸をx、yとしたとき、位相が下記式で表される
    請求項1から8のいずれか一に記載の撮像装置。
    Figure 2008242310
  10. 前記撮像素子で撮像される被写体分散像は、撮像素子上ではピントが合わず、深度の深い光束とボケ部分が形成された像で、前記撮像素子からの被写体分散画像信号より分散のない画像信号を生成する画像処理部を有する
    請求項1から9のいずれか一に記載の撮像装置。
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