JP2002320149A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002320149A
JP2002320149A JP2001122368A JP2001122368A JP2002320149A JP 2002320149 A JP2002320149 A JP 2002320149A JP 2001122368 A JP2001122368 A JP 2001122368A JP 2001122368 A JP2001122368 A JP 2001122368A JP 2002320149 A JP2002320149 A JP 2002320149A
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light receiving
image sensor
image
leg
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JP2001122368A
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Susumu Yamaguchi
進 山口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価でありながら、部品点数を削減でき、小型
化が図れ、かつ無調整であっても精度良く組み付けで
き、さらには防塵、防湿の構造を有し、また高画質な画
像を提供できる信頼性の高い撮像装置を提供する。 【解決手段】光学部材1の脚部1cの当接部1dが、撮
像素子2bの周囲面2aに当接することで、レンズ部1
aと撮像素子2bの受光面2dとの光軸方向の位置決め
を行うことができ、しかも脚部1cの当接部1dが当接
しても撮像素子2bの撮像性能及び回路部の電気的処理
に悪影響を与えないことから、より高画質な画像を提供
できる信頼性の高い撮像装置となっている。又鏡枠4
が、基板PCに設置されることで、レンズ部1aと撮像
素子2bの受光面2dとの光軸直交方向の位置決めが行
われるので、低コストでありながら高い位置決め精度を
達成できることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
特に携帯電話やパソコンなどに設置可能な撮像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、CPUの高性能化、画
像処理技術の発達などにより、デジタル画像データを手
軽に取り扱えるようになってきた。特に、携帯電話やP
DAにおいて、画像を表示できるディスプレイを備えた
機種が出回っており、近い将来、無線通信速度の飛躍的
な向上が期待できることから、このような携帯電話やP
DA間で画像データの転送が頻繁に行われることが予想
される。
【0003】ところで、現状では、デジタルスチルカメ
ラなどで被写体像を画像データに変換した後に、パソコ
ンなどを介してインターネットを通じて、かかる画像デ
ータを転送することが行われている。しかし、このよう
な態様では、画像データを転送するために、デジタルス
チルカメラとパソコンと双方の機器を有していなくては
ならない。これに対し、携帯電話にCCDなどの撮像素
子を搭載しようとする試みがある。このような試みによ
れば、デジタルスチルカメラやパソコンを所有する必要
はなく、手軽に持ち歩ける携帯電話により画像を撮像し
て相手に送るということが容易に行えることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は携帯電話より遙かに大型のデジタルスチルカメラの有
する機能を、その携帯電話に持たせるとなると、携帯電
話自体が大きく重くなり、手軽に持ち運べなくなるとい
う問題がある。又、その分製造コストも増大する。
【0005】特に、デジタルスチルカメラの主要構成要
素である撮影光学系と、撮像素子とをユニット化すると
しても、撮像光学系の合焦位置に、撮像素子の受光面を
適切にセットしなくてはならず、その調整をどうするか
が問題となる。例えば、撮像素子と撮影光学系とを同一
の基板にそれぞれ設置する場合、基板に取り付けるため
に用いる接着剤の厚みのバラツキや、構成部品の寸法バ
ラツキなどの要因から、撮影光学系の合焦位置に撮影素
子受光面を精度良く組み付けることは困難であるといえ
る。従って、撮影光学系の合焦位置と撮像素子受光面の
組み付け精度を高めるためには、別個に合焦位置を調整
する機構が必要となり、そうすると製造コストが上昇す
るという問題がある。例を挙げて、従来技術の問題点を
指摘する。
【0006】図6は、従来技術の撮像装置の一例を示す
断面図であるが、ガラスエポキシ製の基板PC上に、撮
像素子110が配置され、上面の端子(不図示)から多
数のワイヤWで、基板PCの裏面に配置された画像処理
IC回路111に接続されている。
【0007】撮像素子110を覆うようにして、第1筐
体101が配置され、その上に第2筐体102が載置さ
れて、ボルト103で基板に対して共締めされている。
第1筐体101と第2筐体102との間には、赤外線カ
ットフィルタ104が配置されている。
【0008】第2筐体102の上部は円筒状となってお
り、その内面に形成された雌ねじ102aに雄ねじ10
5aを螺合させることで、レンズ106を内包するレン
ズ鏡筒105が、第2筐体102に対し光軸方向の位置
を調整可能に取り付けられている。レンズ鏡筒105
は、上部に絞り部105bを形成している。
【0009】このように従来技術の撮像装置は、多数の
部品からなる比較的大型の装置となっており、従って上
述した製造コストの問題もさることながら、これら部品
の組み付けに手間取ると共に、組み付け時には、レンズ
鏡筒105を回転させつつ撮像素子110とレンズ10
6との相対位置調整を行う必要もある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
てものであり、安価でありながら、部品点数を削減で
き、小型化が図れ、かつ無調整であっても精度良く組み
付けでき、さらには防塵、防湿の構造を有し、また高画
質な画像を提供できる信頼性の高い撮像装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、第1の本発明の撮像装置は、基板と、受光面を有す
る受光部と回路部とを備え、前記基板上に載置された撮
像素子と、前記撮像素子の受光面に被写体像を結像させ
るレンズ部と、前記レンズ部を支持する脚部とを備えた
光学部材と、を有し、前記撮像素子の前記受光部と前記
回路部の前記レンズ部に対向する表面において、前記撮
像素子の撮像性能及び前記回路部の電気的処理に悪影響
を与えない領域に、前記脚部を当接させたことを特徴と
する。
【0012】更に、第2の本発明の撮像装置は、基板
と、受光面を有する受光部と回路部とを備え、前記基板
上に載置された撮像素子と、前記撮像素子の受光面に被
写体像を結像させるレンズ部と、前記レンズ部を支持す
る脚部とを備えた光学部材と、を有し、前記撮像素子の
前記受光部と前記回路部の前記レンズ部に対向する表面
において、前記撮像素子の撮像性能及び前記回路部の電
気的処理に悪影響を与えない押圧力で、前記脚部を当接
させたことを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の本発明の撮像装置は、基板と、受光面を
有する受光部と回路部とを備え、前記基板上に載置され
た撮像素子と、前記撮像素子の受光面に被写体像を結像
させるレンズ部と、前記レンズ部を支持する脚部とを備
えた光学部材と、を有し、前記撮像素子の前記受光部と
前記回路部の前記レンズ部に対向する表面において、前
記撮像素子の撮像性能及び前記回路部の電気的処理に悪
影響を与えない領域に、前記脚部を当接させたので、前
記脚部を前記基板に当接する場合に比べ、前記レンズ部
と前記撮像素子の受光面との光軸方向の位置決めを精度
良く行うことができ、しかも前記脚部が当接しても前記
撮像素子の撮像性能及び前記回路部の電気的処理に悪影
響を与えないことから、より高画質な画像を提供できる
信頼性の高い撮像装置となっている。尚、撮像素子とし
ては、CMOSが好適であるが、CCD等であっても良
い。
【0014】更に、第2の本発明の撮像装置は、基板
と、受光面を有する受光部と回路部とを備え、前記基板
上に載置された撮像素子と、前記撮像素子の受光面に被
写体像を結像させるレンズ部と、前記レンズ部を支持す
る脚部とを備えた光学部材と、を有し、前記撮像素子の
前記受光部と前記回路部の前記レンズ部に対向する表面
において、前記撮像素子の撮像性能及び前記回路部の電
気的処理に悪影響を与えない押圧力で、前記脚部を当接
させたので、前記脚部を前記基板に当接する場合に比
べ、前記レンズ部と前記撮像素子の受光面との光軸方向
の位置決めを精度良く行うことができ、しかも前記脚部
が当接しても前記撮像素子の撮像性能及び前記回路部の
電気的処理に悪影響を与えないことから、より高画質な
画像を提供できる信頼性の高い撮像装置となっている。
【0015】又、前記光学部材は、前記レンズ部と前記
脚部とが一体的に形成されていると、部品点数が少なく
組み付けの手間がかからないという利点があるが、別体
でも勿論良い。
【0016】更に、前記脚部は、前記受光部以外の領域
に当接すると、前記撮像素子の全画素領域を有効画素領
域とすることができるので好ましい。
【0017】尚、前記撮像素子は、前記受光面と前記回
路部の表面において、少なくとも一部にガラス板などの
平行平板からなる保護部材を設けていても良い。かかる
場合、前記脚部は保護部材を介して前記撮像素子に当接
することとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に
かかる撮像装置の断面図である。図2は、図1の撮像装
置の斜視図である。図3は、光学部材の斜視図であり、
図4は、光学部材の下面図である。図5は、撮像素子の
上面図である。
【0019】光学部材1は、透明なプラスチック材料を
素材とし、図1に示すように、管状の脚部1cと、脚部
1cの一部としてその下端に形成された4つの当接部1
dと、脚部1cの上端周囲に形成された段部1eと、脚
部1cの上端を塞ぐ板状の上面部1bと、上面部1bの
中央に形成された凸レンズ部1aとから一体的に形成さ
れている。尚、上面部1bの上面であって、凸レンズ部
1aの周囲には、遮光性のある素材からなり、凸レンズ
部1aのFナンバーを規定する第1の絞りとしての開口
3aを有する絞り板3が接着等により固定されている。
【0020】光学部材1の外側には、遮光性のある素材
からなる鏡枠4が配置されている。鏡枠4は、図2から
明らかなように、角柱状の下部4aと、円筒状の上部4
bとを設けている。下部4aの下端は、基板PC上に当
接し、接着剤Bにより固着されている。下部4aの上面
は、隔壁4cにより周辺側が覆われており、隔壁4cの
円形内周面には、光学部材1の脚部1cが密着的に嵌合
している。従って、基板PCと鏡枠4とを、例えば自動
組立機に備えられた光学センサ(不図示)などを用いて
位置決め配置するだけで、後述する撮像素子2bの受光
面2dに対してレンズ部1aを、光軸直交方向に精度良
く位置決めすることができる。
【0021】一方、鏡枠4の上部4bの上端には、遮光
板5が接着剤Bにより取り付けられている。遮光板5
は、その中央に第2の絞りとしての開口5aを有してい
る。遮光板5の開口5aの下方には、赤外線吸収特性を
有する素材からなるフィルタ7が、接着剤Bにより取り
付けられている。遮光板5とフィルタ7とでカバー部材
を構成する。
【0022】図1において、遮光板5と、光学部材1の
段部1eとの間には、ゴムなどからなる弾性部材6が配
置され、遮光板5が鏡枠4に取り付けられることで弾性
変形し、その弾性力により、光学部材1を図1中、下方
に向かって押圧している。よって、遮光板5からの力
は、基板PCには伝達されるものの、直接、撮像素子2
bに伝達されることがない。尚、弾性部材を設ける代わ
りに、ばね部材を設けても良い。又、弾性部材6を絞り
板3と一体で形成すれば、部品点数の削減を図ることが
できる。
【0023】図5において、撮像ユニット2は、CMO
S或いはCCDなどの撮像素子2bからなる。矩形薄板
状の撮像素子2bの下面は、基板PCの上面に取り付け
られている。撮像素子2bの上面中央には、画素が2次
元的に配列された受光面2dが形成されており、その周
囲には、撮像素子2bの内部であって且つ内側に画像処
理回路が構成されている周囲面2aが形成されている。
薄い側面に直交するように交差した周囲面2aの外縁近
傍には、多数のパッド2cが配置されている。結線用端
子であるパッド2cは、図1に示すごとくワイヤWを介
して、基板PCに接続されている。ワイヤWは、基板P
C上の所定の回路に接続されている。
【0024】更に、光学部材1の当接部1dは、図4に
示すごとき形状で、脚部1cの下端から突出し脚部1c
の一部を構成してなる。本実施の形態においては、図5
で点線に示すように、撮像素子2bの周囲面2aにおい
て、パッド2cの内側に、当接部1dのみが当接した状
態で配置されることとなる。従って、面平面度に関して
は、当接部1dの下面のみ所定範囲に維持されれば足り
る。ここで、周囲面2aの裏側(図1で下面側)には、
撮像素子の不図示の回路(信号処理回路を含む)が設け
られているが、当接部1dの当接により回路の処理には
影響が及ばないようになっている。ここでは、周囲面2
aを含むその内部を回路部といい、受光面2dを含むそ
の内部を受光部という。
【0025】ここで、当接部1dの当接位置を検討する
に、例えば図5に示す受光面2dのうち、隅部2gなど
は、有効画素領域を全画素領域よりやや小さめにとるこ
とで、画像形成に無関係な領域となるので、そのような
場合は受光面2d内であっても、隅部2gの領域に当接
部1dを当接させても撮像素子2dの撮像性能に影響を
与える恐れは少ないといえる。尚、周囲面2a又は受光
面2dのいずれの領域に当接させるにしろ、当接部1d
からの荷重は500g以下(但し、面圧で1000g/
mm以下)であることが好ましい。この荷重(面圧)
を越えると、撮像素子2bにダメージが付与される恐れ
があるからである。但し、振動などによる画像のブレを
考慮すると、当接部1dからの荷重は、5g以上である
ことが望ましい。
【0026】本実施の形態によれば、当接部1dが、撮
像素子2bの周囲面2aに当接した状態で、光学部材1
の段部1eの下面と、鏡枠4の下部4aの隔壁4cとの
間には、スキマΔが形成されるようになっているので、
レンズ部1aと撮像素子2bの受光面2dとの距離L
(即ち光軸方向の位置決め)は、脚部1cの長さにより
精度良く設定されるようになっている。本実施の形態で
は、4ヶ所の当接部を設けてはいるが、1ヶ所乃至3ヶ
所でもよい。また、パッド2cとの干渉が回避できるの
であれば、光学部材1の円筒状の脚部1cに沿った、輪
帯状の当接部であっても良い。
【0027】又、光学部材1をプラスチック材料で構成
しているので、温度変化時のレンズ部の屈折率変化に基
づく合焦位置のずれを低減することも可能である。すな
わち、プラスチックレンズは温度が上昇するにつれて、
レンズの屈折率が下がり、合焦位置がレンズから離れる
方向に変化する。一方、脚部1cは温度上昇により伸び
るため、合焦位置ずれの低減効果がある。尚、本実施の
形態の光学部材1は、比重が比較的軽いプラスチック材
料からなるので、同一体積でもガラスに比べて軽量であ
り、かつ衝撃吸収特性に優れるため、撮像装置を誤って
落としたような場合でも、撮像素子2bの破損を極力抑
制できるという利点がある。
【0028】又、図5に示すように、光学部材1が鏡枠
4の中で任意に回転できる構造であると、当接部1dが
パッド2cと干渉してしまうので、回転が規制されなが
ら組付けられる構造(例えば回転ストッパを鏡枠4に設
けるなど)が好ましい。
【0029】本実施の形態の動作について説明する。光
学部材1のレンズ部1aは、被写体像を、撮像素子2b
の受光面2dに結像する。撮像素子2bは、受光した光
の量に応じた電気的信号を画像信号等に変換しパッド2
cおよびワイヤWを介して出力できるようになってい
る。
【0030】ここで、光学部材1のレンズ部1aと、撮
像素子2bの受光面2dとの間の距離Lが、所定の狭い
範囲内に収まっていないと、かかる撮像装置から得られ
る画像は、ぼけたものとなってしまう。本実施の形態に
おいては、光学部材1を基板PC上に取り付けるのでは
なく、撮像素子2bの周囲面2a上に取り付けているの
で、光学部材1の脚部1c(当接部1dを含む)の寸法
精度を管理することで、上述した距離Lを所定の範囲に
収めることができる。従って、組み付け時に、レンズ部
1aの合焦位置に関する調整を不要とできる。尚、ここ
で所定の範囲とは、撮像素子2bの受光面2dと、光学
部材1のレンズ部1aの像点のズレが、空気換算長で±
F×2P(F:レンズ部のFナンバー、P:撮像素子の
画素ピッチ)程度の範囲をいう。
【0031】更に、本実施の形態によれば、光学部材1
の脚部1cの当接部1dが、撮像素子2bの周囲面2a
に当接することで、レンズ部1aと撮像素子2bの受光
面2dとの光軸方向の位置決めを行うことができる。
又、鏡枠4が、基板PCに設置されることで、レンズ部
1aと撮像素子2bの受光面2dとの光軸直交方向の位
置決めが行われるので、低コストでありながら高い位置
決め精度を達成できることとなる。
【0032】特に、撮像素子2bの周囲面2aに、撮像
素子2bと基板PCとを接続するためのパッド2c及び
ワイヤWが形成されているような場合、脚部1cの当接
部1dが、パッド2cよりも受光面2d側において周囲
面2aに当接するように構成すれば、撮像素子2bをコ
ンパクトな構成に維持しつつも、当接部1dの当接面積
を大きく確保でき、それにより光学部材1を安定させる
と共に、当接面の面圧を低く抑えることができるため、
撮像素子2bの保護を図りながらも、パッド2cやワイ
ヤWとの干渉が抑制され、しかも高精度の位置決めが達
成されることとなる。尚、鏡枠4が基板PCに接着され
ており、他の2ヶ所の接着部とあわせて、撮像装置の外
部に対して、異物が侵入しないよう密封された状態に維
持されるため、撮像素子2bの受光面2dに対する異物
の悪影響を排除することができる。これらに用いる接着
剤は、防湿性を有するのが好ましい。これにより、湿気
の侵入による撮像素子やパッドの表面劣化を防ぐことが
できる。
【0033】更に、レンズ部1aを、鏡枠4に対して光
軸方向に押圧する弾性部材6を設けているので、かかる
弾性部材6の弾性力を用いて、レンズ部1aを適切な力
で光軸方向に沿って押しつけることができ、内側に回路
や素子が配置された撮像素子2bの周囲面2aに過大な
ストレスが生じることがない。また鏡枠4の光軸方向に
大きな力が加わった場合でもその力は基板PCには伝達
するが、直接撮像素子2bに伝達されることはなく、撮
像素子2bの保護という観点から好ましい。
【0034】又、遮光板5とフィルタ7とで構成するカ
バー部材を、レンズ部1aより被写体側に配置している
ので、レンズ部1aを剥き出しにすることなく、その保
護が図れると共に、レンズ面への異物の付着防止も図れ
る。更に、フィルタ7が、赤外線吸収特性を有する材質
から形成されているので、別個にフィルタを設ける必要
がなくなり、部品点数を削減できるため好ましい。フィ
ルタ7を設ける代わりに、光学部材1自体を赤外線吸収
特性のある素材から形成したり、レンズ1aの表面に、
赤外線カット特性を有する皮膜をコーティングすること
も考えられる。
【0035】更に、組み付け時において、遮光板5を鏡
枠4から取り外した状態で、光学部材1を、鏡枠4に対
して被写体側より挿入することができ、その後、遮光板
5を鏡枠4に組み付けることができる。このような構成
により、光学部材1の組み付け性が向上し、自動組立な
どを容易に行うことができる。この際に、鏡枠4の下部
4aいずれかに空気逃げの孔を形成しておくと、鏡枠4
と光学部材1とのスキマがわずかであっても、容易に組
み付けを行うことができる。但し、かかる空気逃げの孔
は、組み付け後に充填剤などで封止することで、外部か
らの異物の侵入や、湿気による撮像素子およびパッドの
表面劣化などを抑制することが好ましい。また、かかる
場合の充填剤は、光漏れを抑制するように遮光性のある
ものが好ましい。尚、基板PCに鏡枠4を接着した後
に、光学部材1を挿入しても良く、或いは光学部材1を
鏡枠4に取り付けた後に、そのユニット毎基板PCに接
着するようにしても良く、それにより工程の自由度が確
保される。後者の組付手順とする場合は、鏡枠4の隔壁
4cは光学部材1の抜け落ち防止の機能をかねることが
できる。
【0036】光学部材1の脚部1cが、撮像素子2bの
受光面2dの近くに配置されているため、結像に寄与し
ない光束が脚部1cに反射し、受光面2dに入射するこ
とで、ゴーストやフレアが生じる原因となることが懸念
される。これを防止するには、レンズ部1aのFナンバ
ーを規定する第1の絞り(開口3a)の被写体側に、周
辺光束を規制する第2の絞り(開口5a)を配置し、不
要光の入射を低減させるのが効果的である。なお、撮像
素子2bの受光面2dの短辺・長辺、対角方向で画角が
異なるため、第2の絞りの開口5aを矩形とすること
で、より一層の効果が得られる。更に、本実施の形態で
は、遮光板5の開口5aにこの機能を持たせているが、
フィルタ7の被写体側に、遮光性を有する被膜を必要な
開口部以外にコーティングもしくは塗布することで絞り
を形成してもよい。又、同様な理由により、脚部1cの
少なくとも一部に内面反射防止処理を施すのが好まし
い。内面反射防止処理とは、例えば表面粗さを粗くした
面を形成し、結像に寄与しない光束を散乱させるように
すること、反射防止コーティングまたは低反射特性を有
する塗料を塗布することを含む。
【0037】又、開口3aを備えた絞り板3をレンズ部
1aの入射面側に設けているので、撮像素子2bの受光
面2dに入射する光束を、垂直に近い角度で入射させ、
すなわちテレセントリックに近いものとすることがで
き、それにより高画質な画像を得ることができる。更
に、レンズ部1aの形状は、像側に強い曲率の面を向け
た正レンズの形状とすることで、絞り(開口3a)とレ
ンズ部1aの主点との間隔が大きくとれ、よりテレセン
トリックに近い望ましい構成となる。本実施の形態で
は、レンズ部1aを物体側に凸面を向けた正のメニスカ
ス形状としている。また、より高画質な画像を得るため
には、後述する第3の実施の形態のごとく、レンズ部を
複数枚のレンズで構成するのが好ましい。
【0038】図7は、第2の実施の形態にかかる撮像装
置を示す図である。第2の実施の形態においては、上述
した実施の形態に対して、絞り板及び遮光板の構成を変
更した点のみが異なるため、脚部と撮像素子との当接位
置を含む、その他の同様な構成に関しては、同一符号を
付して説明を省略する。
【0039】図7において、鏡枠4の上部4bの上端に
は、薄い遮光シート8を上面に貼り付けた保持部材5’
が、接着剤Bにより取り付けられている。遮光性のある
素材からなる保持部材5’の中央の開口5a’内には、
赤外線吸収特性を有する素材からなるフィルタ7’が嵌
合配置されている。保持部材5’の開口5a’の上縁に
は、テーパ面5b’が形成されており、ここに接着剤B
を付着させることによって、保持部材5’とフィルタ
7’との接合を行うことができる。更に、保持部材5’
は、開口5a’の下方に向かって突出し内径が段々と縮
径する縮径部5c’を設けており、その下端の最も絞ら
れた部分が、第1の絞り5d’を構成する。又、遮光シ
ート8の中央開口8aが第2の絞りを構成する。保持部
材5’とフィルタ7’と遮光シート8とでカバー部材を
構成する。
【0040】本実施の形態によれば、保持部材5’とフ
ィルタ7’と遮光シート8とで構成するカバー部材を、
光学部材1のレンズ部1aより被写体側に配置している
ので、レンズ部1aを剥き出しにすることなく、その保
護が図れると共に、レンズ面への異物の付着防止も図れ
る。更に、かかるカバー部材は一体で形成できることか
ら、撮像装置全体の部品点数の削減に貢献する。
【0041】上述の実施の形態と同様に、光学部材1の
脚部1cが、撮像素子2bの受光面2dの近くに配置さ
れているため、結像に寄与しない光束が脚部1cに反射
し、受光面2dに入射することで、ゴーストやフレアが
生じる原因となることが懸念される。本実施の形態にお
いては、レンズ部1aのFナンバーを規定する第1の絞
り5a’の被写体側に、周辺光束を規制する第2の絞り
(開口8a)を配置し不要光の入射を低減している。な
お、撮像素子2bの受光面2dの短辺・長辺、対角方向
で画角が異なるため、第2の絞りの開口8aを矩形とす
ることで、より一層の効果が得られる。
【0042】図8は、第3の実施の形態にかかる撮像装
置を示す図である。第3の実施の形態においては、図2
の実施の形態に対して、複数のレンズ部を有するように
光学部材の構成を変更した点のみが主として異なるた
め、脚部と撮像素子との当接位置を含む、その他の同様
な構成に関しては、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】図8において、光学部材19は、それぞれ
プラスチック材料からなる像側レンズ1’と被写体側レ
ンズ9とから構成されている。像側レンズ1’は、図1
に示す光学部材1と類似の形状を有しているが、上部に
形成されたリング部1f’の光軸方向高さが増大してい
る。リング部1f’の半径方向内側であって上面部1
b’の上方には、Fナンバーを規定する絞り板3を介し
て被写体側レンズ9が配置されている。被写体側レンズ
9は、リング部1f’の内周に嵌合するフランジ部9b
と、中央に形成されたレンズ部9aとから構成されてい
る。像側レンズ1’のレンズ部1a’が正のレンズであ
るのに対し、被写体側レンズ9のレンズ部9aは、負の
レンズとなっている。尚、本実施の形態では絞り板3
は、レンズ部1a’、9aのレンズ間距離を規制するス
ペーサとして機能し、且つ絞り板3の開口3aがFナン
バーを規定する第1の絞りとして機能する。
【0044】像側レンズ1’のリング部1f’の内周面
と、被写体側レンズ9のフランジ部9bの外周面とは、
互いに同径であり且つ光軸に平行になっているので、か
かる面同士が係合することにより、レンズ部1a’、9
aの光軸直交方向の位置決めを行うことができ、それら
の光軸を容易に一致させることができる。尚、像側レン
ズ1’に対して、被写体側レンズ9は、その周囲に付与
された接着剤Bにより接合されている。
【0045】鏡枠4の上部4bの上端には、薄い遮光シ
ート8を上面に貼り付けた保持部材5’が、接着剤Bに
より取り付けられている。遮光性のある素材からなる保
持部材5’の中央の開口5a’内には、赤外線吸収特性
を有する素材からなるフィルタ7’が嵌合配置されてい
る。保持部材5’の開口5a’の上縁には、テーパ面5
b’が形成されており、ここに接着剤Bを付着させるこ
とによって、保持部材5’とフィルタ7’との接合を行
うことができる。更に、保持部材5’は、開口5a’の
下方に向かって突出し内径が段々と縮径する縮径部5
c’を設けているが、かかる部分は、不要光の侵入を抑
制する遮光部として機能する。尚、遮光シート8の中央
開口8aが第2の絞りを構成する。
【0046】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本実施の形態では、撮像素子
2bと基板PCとの接続は、ワイヤWにより行っている
が、撮像素子2bの内部に配線をはわせて、撮像素子2
bの背面(受光面と反対側)又は側面より、信号を取り
出す構成も考えられる。かかる構成によれば、撮像素子
の周囲面を広く確保できると共に、結線を容易に行うこ
とができる。更に、本実施の形態では、撮像ユニットを
ベアチップである撮像素子のみから構成したが、その上
面又は下面にガラスなどの保護部材を張り付けること
で、一体形の撮像ユニットを構成することも考えられ
る。又、基板はハードなものに限らず、フレキシブルな
ものであっても良い。本発明の撮像装置は、携帯電話、
パソコン、PDA、AV装置、テレビ、家庭電化製品な
ど種々のものに組み込むことが可能と考えられる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、安価でありながら、部
品点数を削減でき、小型化が図れ、かつ無調整であって
も精度良く組み付けでき、さらには防塵、防湿の構造を
有し、また高画質な画像を提供できる信頼性の高い撮像
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる撮像装置の断面図で
ある。
【図2】図1の撮像装置の斜視図である。
【図3】光学部材の斜視図である。
【図4】光学部材の下面図である。
【図5】撮像素子の上面図である。
【図6】従来技術の撮像装置の一例を示す断面図
【図7】第2の実施の形態にかかる撮像装置の断面図で
ある。
【図8】第3の実施の形態にかかる撮像装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
1、19 光学部材 1a、1a’ レンズ部 1c 脚部 1d 当接部 2 撮像ユニット 2a 周囲面 2b 撮像素子 2d 受光面 3 絞り板 4 鏡枠 5 遮光板 6 弾性部材 7 フィルタ 8 遮光シート 9 被写体側レンズ 9a レンズ部 1’ 像側レンズ 5’ 保持部材 7’ フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 受光面を有する受光部と回路部とを備え、前記基板上に
    載置された撮像素子と、 前記撮像素子の受光面に被写体像を結像させるレンズ部
    と、前記レンズ部を支持する脚部とを備えた光学部材
    と、を有し、 前記撮像素子の前記受光部と前記回路部の前記レンズ部
    に対向する表面において、前記撮像素子の撮像性能及び
    前記回路部の電気的処理に悪影響を与えない領域に、前
    記脚部を当接させたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 基板と、 受光面を有する受光部と回路部とを備え、前記基板上に
    載置された撮像素子と、 前記撮像素子の受光面に被写体像を結像させるレンズ部
    と、前記レンズ部を支持する脚部とを備えた光学部材
    と、を有し、 前記撮像素子の前記受光部と前記回路部の前記レンズ部
    に対向する表面において、前記撮像素子の撮像性能及び
    前記回路部の電気的処理に悪影響を与えない押圧力で、
    前記脚部を当接させたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記光学部材は、前記レンズ部と前記脚
    部とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記脚部は、前記受光部以外の領域に当
    接することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の撮像装置。
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