JP2010224102A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/133305—Flexible substrates, e.g. plastics, organic film
Abstract
【課題】 薄型化及び軽量化に好適な曲面型液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられた第2の偏光板と、前記液晶表示パネルを収納するフレームと、を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、前記フレームに収納されていない状態で前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面若しくは凹面となる方向に湾曲している。
【選択図】 図2
【解決手段】 第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられた第2の偏光板と、前記液晶表示パネルを収納するフレームと、を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、前記フレームに収納されていない状態で前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面若しくは凹面となる方向に湾曲している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、液晶表示パネルの観察者側の面及びその面とは反対側の面に偏光板を有する液晶表示装置(液晶表示モジュール)に適用して有効な技術に関するものである。
サブピクセル数が、カラー表示で240×320×3程度の小型の液晶表示パネルを有するTFT(Thin Film Transistor)方式の液晶表示モジュールは、携帯電話機などの携帯機器の表示部として広く使用されている。
携帯電話機などの携帯機器の表示部として使用される液晶表示モジュールは、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面(表示面)に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面(表示面)とは反対側の面(裏面)に貼り付けられた第2の偏光板とを備え、更に前記液晶表示パネルを収納するフレームとして例えば樹脂モールドフレームを備えている。
前記液晶表示パネルは、第1の基板と、第2の基板と、これら第1の基板と第2の基板との間に挟持される液晶層とを有する構成になっている。前記第1の偏光板は、前記液晶表示パネルの第1の基板の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層を介在して貼り付けられ、前記第2の偏光板は、前記液晶表示パネルの第2の基板の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層を介在して貼り付けられている。
携帯電話機などの携帯機器の表示部として使用される液晶表示モジュールは、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面(表示面)に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面(表示面)とは反対側の面(裏面)に貼り付けられた第2の偏光板とを備え、更に前記液晶表示パネルを収納するフレームとして例えば樹脂モールドフレームを備えている。
前記液晶表示パネルは、第1の基板と、第2の基板と、これら第1の基板と第2の基板との間に挟持される液晶層とを有する構成になっている。前記第1の偏光板は、前記液晶表示パネルの第1の基板の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層を介在して貼り付けられ、前記第2の偏光板は、前記液晶表示パネルの第2の基板の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層を介在して貼り付けられている。
なお、液晶表示パネルの観察者側の面及びその面とは反対側の面に偏光板を有する液晶表示モジュールについては、下記の特許文献1に開示されている。
ところで、液晶表示モジュールにおいては、液晶表示パネルの観察者側の面(表示面)を曲面化した曲面型液晶表示モジュールが知られている。この曲面型液晶表示モジュールでは、湾曲状に成形した強固な金属製フレームや樹脂製モールドフレームを使い、これらのフレームに強力なテープで液晶表示パネルを貼り付けることで、液晶表示パネルの表示面を曲面状にしているのが一般的である。
しかしながら、一般的な曲面型液晶表示装置の場合、金属製フレームや樹脂製モールドフレームの湾曲形状(曲げ形状)を保持するために、これらのフレームを頑丈に成形する必要があり、その結果、液晶表示モジュールの重量や層厚が増加してしまう。
また、湾曲形状のフレームは加工性も悪く、部材費が高価になってしまう。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、薄型化及び軽量化に好適な曲面型液晶表示装置(液晶表示モジュール)を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
しかしながら、一般的な曲面型液晶表示装置の場合、金属製フレームや樹脂製モールドフレームの湾曲形状(曲げ形状)を保持するために、これらのフレームを頑丈に成形する必要があり、その結果、液晶表示モジュールの重量や層厚が増加してしまう。
また、湾曲形状のフレームは加工性も悪く、部材費が高価になってしまう。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、薄型化及び軽量化に好適な曲面型液晶表示装置(液晶表示モジュール)を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられた第2の偏光板と、前記液晶表示パネルを収納するフレームと、を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、前記フレームに収納されていない状態で前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面若しくは凹面となる方向に湾曲している。
(2)前記(1)において、
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲している。
(3)前記(1)において、
前記第1の偏光板は、第1の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられ、前記第2の偏光板は、前記第1の粘着層とは粘着力が異なる第2の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられている。
(1)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられた第1の偏光板と、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられた第2の偏光板と、前記液晶表示パネルを収納するフレームと、を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、前記フレームに収納されていない状態で前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面若しくは凹面となる方向に湾曲している。
(2)前記(1)において、
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲している。
(3)前記(1)において、
前記第1の偏光板は、第1の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられ、前記第2の偏光板は、前記第1の粘着層とは粘着力が異なる第2の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられている。
(4)液晶表示装置の製造方法であって、
(a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有する。
(a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有する。
(5)液晶表示装置の製造方法であって、
(a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面が凸面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有する。
(a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面が凸面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有する。
(6)前記(4)又は(5)において、
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲している。
(7)前記(4)乃至(6)の何れかにおいて、
前記(d)工程の後、前記液晶表示パネルをフレームに収納する工程を有する。
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲している。
(7)前記(4)乃至(6)の何れかにおいて、
前記(d)工程の後、前記液晶表示パネルをフレームに収納する工程を有する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
本発明によれば、薄型化及び軽量化に好適な曲面型液晶表示装置を提供することができる。
本発明によれば、薄型化及び軽量化に好適な曲面型液晶表示装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、発明の実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[実施例1]
図1乃至図5は、本発明の実施例1の液晶表示モジュール(液晶表示装置)に係る図であり、
図1は、液晶表示モジュールの概略構成を示す平面図、
図2は、図1の矢印Aの方向から見た側面図、
図3は、液晶表示モジュールにおいて、樹脂モールドフレームから液晶表示パネルを離間させた状態を示す側面図である。
図4は、液晶表示モジュールの製造工程を示す図、
図5は、液晶表示モジュールにおいて、液晶表示パネルの湾曲メカニズムを説明するための図((a)はCF基板側に貼り付けられた偏光板の熱処理による変化を示す図,(b)はTFT基板側に貼り付けられた偏光板の熱処理による変化を示す図,(c)は液晶表示パネルの熱処理後の状態を示す図)である。
なお、図3では、図面を見やすくするため、図2に示すフレキシブル配線基板7及び反射シート9の図示を省略している。
[実施例1]
図1乃至図5は、本発明の実施例1の液晶表示モジュール(液晶表示装置)に係る図であり、
図1は、液晶表示モジュールの概略構成を示す平面図、
図2は、図1の矢印Aの方向から見た側面図、
図3は、液晶表示モジュールにおいて、樹脂モールドフレームから液晶表示パネルを離間させた状態を示す側面図である。
図4は、液晶表示モジュールの製造工程を示す図、
図5は、液晶表示モジュールにおいて、液晶表示パネルの湾曲メカニズムを説明するための図((a)はCF基板側に貼り付けられた偏光板の熱処理による変化を示す図,(b)はTFT基板側に貼り付けられた偏光板の熱処理による変化を示す図,(c)は液晶表示パネルの熱処理後の状態を示す図)である。
なお、図3では、図面を見やすくするため、図2に示すフレキシブル配線基板7及び反射シート9の図示を省略している。
本実施例の液晶表示モジュール10は、画素数が、カラー表示で240×320×3程度の小型の液晶表示パネルDSPを有するTFT方式の液晶表示モジュールであり、携帯電話機などの携帯機器の表示部として使用される。
本実施例の液晶表示モジュール10は、図1及び図2に示すように、液晶表示パネルDSPと、液晶表示パネルDSPの観察者側の面(以下、表示面と言う)SFとは反対側の面(以下、裏面と言う)BS側に配置されるバックライトユニットと、液晶表示パネルDSPの裏面BS側において液晶表示パネルDSP及びバックライトユニットを収納し支持するフレーム8と、液晶表示パネルDSPに接続されるフレキシブル配線基板(FPC)7とを備え、更に液晶表示パネルDSPの表示面(観察者側の面)SFに貼り付けられた偏光板4と、液晶表示パネルDSPの裏面(観察者側の面とは反対側の面)BSに貼り付けられた偏光板5とを備えている。フレーム8としては、例えば白色の樹脂製モールドフレームが用いられている。
本実施例の液晶表示モジュール10は、図1及び図2に示すように、液晶表示パネルDSPと、液晶表示パネルDSPの観察者側の面(以下、表示面と言う)SFとは反対側の面(以下、裏面と言う)BS側に配置されるバックライトユニットと、液晶表示パネルDSPの裏面BS側において液晶表示パネルDSP及びバックライトユニットを収納し支持するフレーム8と、液晶表示パネルDSPに接続されるフレキシブル配線基板(FPC)7とを備え、更に液晶表示パネルDSPの表示面(観察者側の面)SFに貼り付けられた偏光板4と、液晶表示パネルDSPの裏面(観察者側の面とは反対側の面)BSに貼り付けられた偏光板5とを備えている。フレーム8としては、例えば白色の樹脂製モールドフレームが用いられている。
液晶表示パネルDSPは、画素電極、薄膜トランジスタ等が形成された第1の基板(以下、TFT基板と呼ぶ)1と、カラーフィルタ等が形成された第2の基板(以下、CF基板と呼ぶ)2と、TFT基板1とCF基板2との間に設けられ、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせるシール材3と、シール材3の一部に設けられた液晶封入口3aと、TFT基板1とCF基板2との間のシール材3で囲まれた領域内に封入・封止された液晶からなる液晶層と、液晶封入口3aを塞ぐための液晶封止材(図示せず)と、液晶表示パネルDSPを駆動制御する駆動回路が搭載された半導体チップ6と、複数の画素がマトリクス状に配置された表示領域とを有し、複数の画素の各々は、画素電極及び対向電極を有している。
TFT基板1,CF基板2としては、透明な絶縁性基板が用いられており、本実施例では例えばガラス基板が用いられている。シール材3としては、例えば熱硬化型エポキシ樹脂材料が用いられている。
なお、TFT基板1及びCF基板2の材質としては絶縁性であればよく、ガラスに限らずプラスチックなどでもよい。
ここで、本実施例の液晶表示パネルDSPは、IPS方式の液晶表示パネルであり、このIPS方式の場合、対向電極は画素電極と共にTFT基板1側に設けられるが、TN方式やVA方式の液晶表示パネルの場合、対向電極は画素電極とは異なってCF基板側に設けられる。なお、符号8は反射シートである。
TFT基板1,CF基板2としては、透明な絶縁性基板が用いられており、本実施例では例えばガラス基板が用いられている。シール材3としては、例えば熱硬化型エポキシ樹脂材料が用いられている。
なお、TFT基板1及びCF基板2の材質としては絶縁性であればよく、ガラスに限らずプラスチックなどでもよい。
ここで、本実施例の液晶表示パネルDSPは、IPS方式の液晶表示パネルであり、このIPS方式の場合、対向電極は画素電極と共にTFT基板1側に設けられるが、TN方式やVA方式の液晶表示パネルの場合、対向電極は画素電極とは異なってCF基板側に設けられる。なお、符号8は反射シートである。
TFT基板1及びCF基板2の各々の平面形状は方形状(矩形状)になっており、例えば長辺(1a,2a)及び短辺(1b,2b)を有する長方形で形成されている。TFT基板1とCF基板2とは、同一平面内において互いに直交する2つの方向をX方向(第1の方向)とY方向(第2の方向)とした時、X方向においてほぼ同一の大きさで形成されているが、Y方向においては大きさが異なっており、TFT基板1の方が大きくなっている。即ち、TFT基板1は、長辺1aがCF基板2の長辺2aよりも長くなっており、互いに反対側に位置する2つの短辺1bのうちの一方の短辺1b側にCF基板2と重畳しない領域(以下、非重畳領域と呼ぶ)1mを有する構成になっている。
TFT基板1の非重畳領域1mには、半導体チップ6が実装されており、更にTFT基板1の一方の短辺(非重畳領域1m側の短辺)1bに沿って複数の外部接続用端子(図示せず)が配置されている。この複数の外部接続用端子の各々には、フレキシブル配線基板7に設けられた複数の配線の各々の一端側が例えばACF(Anisotropic Conductive Film)と呼ばれる異方性導電膜により電気的にかつ機械的に接続されている。
フレキシブル配線基板7は、一端側がTFT基板1の非重畳領域1m側の短辺1b側に固定され、他端側がTFT基板1の液晶層側とは反対側の裏面側に位置するように折り曲げられている。
ここで、液晶表示パネルDSPの平面形状は、長辺1aがCF基板2の長辺2aよりも長いTFT基板1の平面形状に対応する。本実施例において、TFT基板1の平面形状は長方形になっているため、液晶表示パネルDSPの平面形状も長方形になっている。
TFT基板1の非重畳領域1mには、半導体チップ6が実装されており、更にTFT基板1の一方の短辺(非重畳領域1m側の短辺)1bに沿って複数の外部接続用端子(図示せず)が配置されている。この複数の外部接続用端子の各々には、フレキシブル配線基板7に設けられた複数の配線の各々の一端側が例えばACF(Anisotropic Conductive Film)と呼ばれる異方性導電膜により電気的にかつ機械的に接続されている。
フレキシブル配線基板7は、一端側がTFT基板1の非重畳領域1m側の短辺1b側に固定され、他端側がTFT基板1の液晶層側とは反対側の裏面側に位置するように折り曲げられている。
ここで、液晶表示パネルDSPの平面形状は、長辺1aがCF基板2の長辺2aよりも長いTFT基板1の平面形状に対応する。本実施例において、TFT基板1の平面形状は長方形になっているため、液晶表示パネルDSPの平面形状も長方形になっている。
偏光板4及び5の各々は、図5に示すように、粘着層(4a,5a)を有している。偏光板4は、CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層4aを介在して貼り付けられ(図5(a)参照)、偏光板5は、TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面に粘着層5aを介して貼り付けられている(図5(b)参照)。
ここで、CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面は、液晶表示パネルDSPの表示面(観察者側の面)SFに対応し、TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面は、液晶表示パネルDSPの裏面(観察者側の面とは反対側の面)BSに対応する。
偏光板5と偏光板4は、各々の粘着層(5a,4a)の粘着力が互いに異なっており、本実施例では、これに限定されないが、例えば液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側とは反対側の面)BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力の方が、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側とは反対側の面)SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力よりも強く(高く)なっている。
ここで、CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面は、液晶表示パネルDSPの表示面(観察者側の面)SFに対応し、TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面は、液晶表示パネルDSPの裏面(観察者側の面とは反対側の面)BSに対応する。
偏光板5と偏光板4は、各々の粘着層(5a,4a)の粘着力が互いに異なっており、本実施例では、これに限定されないが、例えば液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側とは反対側の面)BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力の方が、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側とは反対側の面)SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力よりも強く(高く)なっている。
本実施例の液晶表示モジュール10は、図2に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面(観察者側の面)SFが曲面状に形成された曲面型で構成されている。
液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凸面若しくは凹面となる方向に湾曲して(反って)おり、この液晶表示パネルDSPの湾曲によって液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状若しくは凹状の曲面になっている。本実施例では、これに限定されないが、例えば液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凸面となる方向に湾曲しており、これに伴って液晶表示パネルDSPの表示面SFは、凸状の曲面になっている。
なお、本実施例の液晶表示パネルDSPは、長辺及び短辺を有する長方形の平面形状になっており、この平面形状の長辺に沿う方向(図2中のY方向)に湾曲している。
液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凸面若しくは凹面となる方向に湾曲して(反って)おり、この液晶表示パネルDSPの湾曲によって液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状若しくは凹状の曲面になっている。本実施例では、これに限定されないが、例えば液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凸面となる方向に湾曲しており、これに伴って液晶表示パネルDSPの表示面SFは、凸状の曲面になっている。
なお、本実施例の液晶表示パネルDSPは、長辺及び短辺を有する長方形の平面形状になっており、この平面形状の長辺に沿う方向(図2中のY方向)に湾曲している。
液晶表示パネルDSPの湾曲は、液晶表示パネルDSPの表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4a(図5(a)参照))と液晶表示パネルDSPの裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5a(図5(b)参照)との粘着力の違いに起因する曲げ応力によって成されており、液晶表示パネルDSPは、図3に示すように、フレーム8に収納されていない状態で液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸面若しくは凹面(本実施例では凸面)となる方向に湾曲している。
一方、フレーム8は、図3に示すように、液晶表示パネルDSPが収納されていない状態では平坦になっており、図2に示すように、液晶表示パネルDSPを収納することによって湾曲する。液晶表示パネルDSPのフレーム8への収納は、フレーム8に液晶表示パネルDSPを強力なテープで貼り付けることによって行われるため、この収納時において、フレーム8は、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随(追従)して湾曲する。従って、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随してフレーム8を湾曲させる場合は、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随して変形が可能な柔軟性を有するフレーム8を選定する。本実施例ではフレーム8として樹脂製モールドフレームを用いており、この樹脂製モールドフレームの場合は、液晶表示パネルDSPの収納において、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随して変形するように柔軟性を持たせることが容易である。
一方、フレーム8は、図3に示すように、液晶表示パネルDSPが収納されていない状態では平坦になっており、図2に示すように、液晶表示パネルDSPを収納することによって湾曲する。液晶表示パネルDSPのフレーム8への収納は、フレーム8に液晶表示パネルDSPを強力なテープで貼り付けることによって行われるため、この収納時において、フレーム8は、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随(追従)して湾曲する。従って、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随してフレーム8を湾曲させる場合は、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随して変形が可能な柔軟性を有するフレーム8を選定する。本実施例ではフレーム8として樹脂製モールドフレームを用いており、この樹脂製モールドフレームの場合は、液晶表示パネルDSPの収納において、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随して変形するように柔軟性を持たせることが容易である。
液晶表示パネルDSPは、前述したように、液晶表示パネルDSPを湾曲させることによって表示面SFを凸状若しくは凹状の曲面に曲面化しており、本実施例では表示面SFが凸状の曲面となるように液晶表示パネルDSPを湾曲している。この液晶表示パネルDSPの湾曲は、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面)SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aと液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面)BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aとの粘着力の違いに起因する曲げ応力によって成されており、この液晶表示パネルDSPの湾曲メカニズムについて、図5を用いて説明する。
まず、CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面(SF)に貼り付けられる偏光板4においては、図5(a)に示すように、粘着層4aの粘着力が弱いために、熱処理による偏光板4の収縮(周縁から中央に向かって縮む現象)に伴い粘着層4aも動いていく。そのために偏光板4の収縮による応力は緩和される。
一方、TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面(BS)に貼り付けられる偏光板5においては、粘着層5aの粘着力が強いために、熱処理によって偏光板5は収縮(周縁から中央に向かって縮む現象)するが、粘着層5aは伸びることはあっても動かない。そのために偏光板5の収縮による応力が残留する。
以上のように、CF基板2側の偏光板4の収縮による応力は緩和され、TFT基板1側の偏光板5の収縮による応力が残存することで、液晶表示パネルDSP全体に曲げ応力がかかり、液晶表示パネルが湾曲する。
従って、本実施例のように、表示面SFが凸面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる(反らす)には、表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力よりも裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力を強く(高く)し、偏光板4の粘着層4aの粘着力を熱処理による偏光板4の収縮に伴って粘着層4aが動く粘着力とし、偏光板5の粘着層5aの粘着力を熱処理による偏光板5の収縮に伴って粘着層5aが伸びることはあっても動かない粘着力とする。
まず、CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面(SF)に貼り付けられる偏光板4においては、図5(a)に示すように、粘着層4aの粘着力が弱いために、熱処理による偏光板4の収縮(周縁から中央に向かって縮む現象)に伴い粘着層4aも動いていく。そのために偏光板4の収縮による応力は緩和される。
一方、TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面(BS)に貼り付けられる偏光板5においては、粘着層5aの粘着力が強いために、熱処理によって偏光板5は収縮(周縁から中央に向かって縮む現象)するが、粘着層5aは伸びることはあっても動かない。そのために偏光板5の収縮による応力が残留する。
以上のように、CF基板2側の偏光板4の収縮による応力は緩和され、TFT基板1側の偏光板5の収縮による応力が残存することで、液晶表示パネルDSP全体に曲げ応力がかかり、液晶表示パネルが湾曲する。
従って、本実施例のように、表示面SFが凸面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる(反らす)には、表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力よりも裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力を強く(高く)し、偏光板4の粘着層4aの粘着力を熱処理による偏光板4の収縮に伴って粘着層4aが動く粘着力とし、偏光板5の粘着層5aの粘着力を熱処理による偏光板5の収縮に伴って粘着層5aが伸びることはあっても動かない粘着力とする。
次に、本実施例の液晶表示モジュール10の製造について、図4を用いて説明する。
まず、図4(a)に示す液晶表示パネルDSPを準備する。液晶表示パネルDSPは、前述したように、TFT基板1、CF基板2、TFT基板1とCF基板2との間に設けられ、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせるシール材3、シール材3の一部に設けられた液晶封入口3a、TFT基板1とCF基板2との間のシール材3で囲まれた領域内に封入・封止された液晶からなる液晶層、液晶封入口3aを塞ぐための液晶封止材(図示せず)等を有している。
次に、一面側に粘着層4aを有する偏光板4を準備し、その後、図4(b)に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面)SFに粘着層4aを介在して偏光板4を貼り付ける。
次に、一面側に粘着層5aを有する偏光板5を準備し、その後、図4(c)に示すように、液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面)BSに粘着層5aを介在して偏光板5を貼り付ける。
なお、本実施例では、偏光板5よりも先に偏光板4を貼り付けているが、偏光板5の貼り付けを偏光板4の貼り付けよりも先に行ってもよい。
まず、図4(a)に示す液晶表示パネルDSPを準備する。液晶表示パネルDSPは、前述したように、TFT基板1、CF基板2、TFT基板1とCF基板2との間に設けられ、TFT基板1とCF基板2とを貼り合わせるシール材3、シール材3の一部に設けられた液晶封入口3a、TFT基板1とCF基板2との間のシール材3で囲まれた領域内に封入・封止された液晶からなる液晶層、液晶封入口3aを塞ぐための液晶封止材(図示せず)等を有している。
次に、一面側に粘着層4aを有する偏光板4を準備し、その後、図4(b)に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面)SFに粘着層4aを介在して偏光板4を貼り付ける。
次に、一面側に粘着層5aを有する偏光板5を準備し、その後、図4(c)に示すように、液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面)BSに粘着層5aを介在して偏光板5を貼り付ける。
なお、本実施例では、偏光板5よりも先に偏光板4を貼り付けているが、偏光板5の貼り付けを偏光板4の貼り付けよりも先に行ってもよい。
次に、偏光板4及び偏光板5を貼り付けた後、熱処理を施して、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸面若しくは凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる。本実施例では、液晶表示パネルDSPの裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力の方が液晶表示パネルDSPの表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力よりも強いので、液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凸面となる方向に湾曲し、この湾曲に伴ってその表示面SFが凸状の曲面になる。
次に、TFT基板1の非重畳領域1mに半導体チップ6を実装し、その後、TFT基板1の非重畳領域1mに配置された複数の外部接続用端子とフレキシブル配線基板7の複数の配線の各々の一端側とを例えばACFと呼ばれる異方性導電膜により、夫々電気的にかつ機械的に接続し、その後、別途作製しておいたバックライトユニット上に液晶表示パネルDSPを配置し、その後、バックライトユニットと共に液晶表示パネルDSPをフレーム8に収納することにより、本実施例の液晶表示モジュールがほぼ完成する。
次に、TFT基板1の非重畳領域1mに半導体チップ6を実装し、その後、TFT基板1の非重畳領域1mに配置された複数の外部接続用端子とフレキシブル配線基板7の複数の配線の各々の一端側とを例えばACFと呼ばれる異方性導電膜により、夫々電気的にかつ機械的に接続し、その後、別途作製しておいたバックライトユニット上に液晶表示パネルDSPを配置し、その後、バックライトユニットと共に液晶表示パネルDSPをフレーム8に収納することにより、本実施例の液晶表示モジュールがほぼ完成する。
ここで、従来の曲面型液晶表示モジュールでは、湾曲状に成形した強固な金属製フレームや樹脂製モールドフレームを使い、これらのフレームに強力なテープで液晶表示パネルを貼り付けることで、液晶表示パネルの表示面を曲面状にしているのが一般的である。
しかしながら、このような一般的な曲面型液晶表示装置の場合、金属製フレームや樹脂製モールドフレームの湾曲形状(曲げ形状)を保持するために、これらのフレームを頑丈に成形する必要があり、その結果、液晶表示モジュールの重量や層厚が増加してしまう。また、湾曲形状のフレームは加工性も悪く、部材費が高価になってしまう。
これに対し、本実施例では、フレーム8に液晶表示パネルDSPが収納されていない状態で、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸面となる方向に液晶表示パネルDSPが湾曲して(反って)おり、この液晶表示パネルDSPの湾曲によって液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状の曲面になっている。液晶表示パネルDSPの湾曲は、液晶表示パネルDSPの表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aと液晶表示パネルDSPの裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aとの粘着力の違いに起因する曲げ応力によって成されている。
このような構成にすることにより、液晶表示パネルDSPを収納するフレーム8を湾曲状に成形する必要がなく、また、フレーム8の湾曲形状を保持するためにフレーム8を頑丈に成形する必要もないので、液晶表示モジュール10の薄型化及び軽量化を図ることができる。
即ち、本実施例によれば、薄型化及び軽量化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
また、フレーム8を湾曲状に成形する必要がないので、部材費の高価格化を抑制でき、薄型化及び軽量化に加えて低コスト化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
しかしながら、このような一般的な曲面型液晶表示装置の場合、金属製フレームや樹脂製モールドフレームの湾曲形状(曲げ形状)を保持するために、これらのフレームを頑丈に成形する必要があり、その結果、液晶表示モジュールの重量や層厚が増加してしまう。また、湾曲形状のフレームは加工性も悪く、部材費が高価になってしまう。
これに対し、本実施例では、フレーム8に液晶表示パネルDSPが収納されていない状態で、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸面となる方向に液晶表示パネルDSPが湾曲して(反って)おり、この液晶表示パネルDSPの湾曲によって液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状の曲面になっている。液晶表示パネルDSPの湾曲は、液晶表示パネルDSPの表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aと液晶表示パネルDSPの裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aとの粘着力の違いに起因する曲げ応力によって成されている。
このような構成にすることにより、液晶表示パネルDSPを収納するフレーム8を湾曲状に成形する必要がなく、また、フレーム8の湾曲形状を保持するためにフレーム8を頑丈に成形する必要もないので、液晶表示モジュール10の薄型化及び軽量化を図ることができる。
即ち、本実施例によれば、薄型化及び軽量化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
また、フレーム8を湾曲状に成形する必要がないので、部材費の高価格化を抑制でき、薄型化及び軽量化に加えて低コスト化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
なお、本実施例では、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随してフレーム8も湾曲させた構成について説明したが、フレーム8と液晶表示パネルDSPとの固定を工夫することにより、液晶表示パネルDSPの湾曲にフレーム8の形状を追随させずに平坦のままでもよい。
また、本実施例では、液晶表示パネルDSPを収納するフレーム8として、液晶表示パネルDSPを収納する前の段階において平坦なフレームを用いているが、液晶表示パネルDSPの湾曲形状に合わせて予め湾曲形状に形成したフレームを用いてもよい。この場合、液晶表示パネルDSPは、フレーム8に収納する前の段階において既に湾曲しているため、フレームの湾曲形状に追随させて液晶表示パネルを湾曲させる従来の場合と比較してフレームを頑丈に成形する必要がなく、この場合においても、液晶表示モジュール10の薄型化及び軽量化を図ることができる。
また、本実施例では、液晶表示パネルDSPを収納するフレーム8として、液晶表示パネルDSPを収納する前の段階において平坦なフレームを用いているが、液晶表示パネルDSPの湾曲形状に合わせて予め湾曲形状に形成したフレームを用いてもよい。この場合、液晶表示パネルDSPは、フレーム8に収納する前の段階において既に湾曲しているため、フレームの湾曲形状に追随させて液晶表示パネルを湾曲させる従来の場合と比較してフレームを頑丈に成形する必要がなく、この場合においても、液晶表示モジュール10の薄型化及び軽量化を図ることができる。
[実施例2]
図6は、本発明の実施例2である液晶表示モジュールの概略構成を示す側面図である。
本実施例2の液晶表示モジュール10は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
即ち、前述の実施例1では、図2に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状の曲面になっている。
これに対し、本実施例では、図6に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凹状の曲面になっている。この凹状の曲面は、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させることによって成されている。表示面SFが凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる(反らす)には、裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力よりも表示面SFに貼り付けられる偏光板5の粘着層4aの粘着力を強く(高く)し、偏光板5の粘着層5aの粘着力を熱処理による偏光板5の収縮に伴って粘着層5aが動く粘着力とし、偏光板4の粘着層4aの粘着力を熱処理による偏光板4の収縮に伴って粘着層4aが伸びることはあっても動かない粘着力とする。即ち、偏光板4の粘着層4aと偏光板5の粘着層5aとの機能を前述の実施例1の場合と逆にする。
図6は、本発明の実施例2である液晶表示モジュールの概略構成を示す側面図である。
本実施例2の液晶表示モジュール10は、基本的に前述の実施例1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
即ち、前述の実施例1では、図2に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸状の曲面になっている。
これに対し、本実施例では、図6に示すように、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凹状の曲面になっている。この凹状の曲面は、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させることによって成されている。表示面SFが凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる(反らす)には、裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力よりも表示面SFに貼り付けられる偏光板5の粘着層4aの粘着力を強く(高く)し、偏光板5の粘着層5aの粘着力を熱処理による偏光板5の収縮に伴って粘着層5aが動く粘着力とし、偏光板4の粘着層4aの粘着力を熱処理による偏光板4の収縮に伴って粘着層4aが伸びることはあっても動かない粘着力とする。即ち、偏光板4の粘着層4aと偏光板5の粘着層5aとの機能を前述の実施例1の場合と逆にする。
本実施例2の液晶表示モジュール10の製造においては、液晶表示パネルDSPの表示面(CF基板2の液晶層側の面とは反対側の面)SFに粘着層4aを介在して偏光板4を貼り付ける工程と、液晶表示パネルDSPの裏面(TFT基板1の液晶層側の面とは反対側の面)BSに粘着層5aを介在して偏光板5を貼り付ける工程とを実施した後、熱処理を施して、液晶表示パネルDSPの表示面SFが凸面若しくは凹面となる方向に液晶表示パネルDSPを湾曲させる。本実施例では、液晶表示パネルDSPの表示面SFに貼り付けられる偏光板4の粘着層4aの粘着力の方が液晶表示パネルDSPの裏面BSに貼り付けられる偏光板5の粘着層5aの粘着力よりも強いので、液晶表示パネルDSPは、その表示面SFが凹面となる方向に湾曲し、この湾曲に伴ってその表示面SFが凹状の曲面になる。
本実施例2においても、前述の実施例1と同様に、薄型化及び軽量化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。また、薄型化及び軽量化に加えて低コスト化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
なお、本実施例においても、図6に示すように、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随してフレーム8も湾曲させた構成になっているが、フレーム8と液晶表示パネルDSPとの固定を工夫することにより、液晶表示パネルDSPの湾曲にフレーム8の形状を追随させずに平坦のままでもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
本実施例2においても、前述の実施例1と同様に、薄型化及び軽量化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。また、薄型化及び軽量化に加えて低コスト化に好適な曲面型の液晶表示モジュールを提供することができる。
なお、本実施例においても、図6に示すように、液晶表示パネルDSPの湾曲に追随してフレーム8も湾曲させた構成になっているが、フレーム8と液晶表示パネルDSPとの固定を工夫することにより、液晶表示パネルDSPの湾曲にフレーム8の形状を追随させずに平坦のままでもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
1 TFT基板
2 CF基板
1a,2a 長辺
1b,2b 短辺
1m 非重畳領域
3 シール材
3a 液晶封入口
4,5 偏光板
4a,5a 粘着層
6 半導体チップ
7 フレキシブル配線基板
8 フレーム
9 反射シート
10 液晶表示モジュール
DSP 液晶表示パネル
BS 裏面
SF 表示面
2 CF基板
1a,2a 長辺
1b,2b 短辺
1m 非重畳領域
3 シール材
3a 液晶封入口
4,5 偏光板
4a,5a 粘着層
6 半導体チップ
7 フレキシブル配線基板
8 フレーム
9 反射シート
10 液晶表示モジュール
DSP 液晶表示パネル
BS 裏面
SF 表示面
Claims (7)
- 第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられた第1の偏光板と、
前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられた第2の偏光板と、
前記液晶表示パネルを収納するフレームと、
を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、前記フレームに収納されていない状態で前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面若しくは凹面となる方向に湾曲していることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、
前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲していることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、
前記第1の偏光板は、第1の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面に貼り付けられ、
前記第2の偏光板は、前記第1の粘着層とは粘着力が異なる第2の粘着層を介在して前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に貼り付けられていることを特徴とする液晶表示装置。 - (a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面が凸面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - (a)第1の基板と前記第2の基板との間に液晶が挟持された液晶表示パネルを準備する工程と、
(b)前記液晶表示パネルの観察者側の面とは反対側の面に、前記第1の粘着層を介在して第1の偏光板を貼り付ける工程と、
(c)前記液晶表示パネルの観察者側の面に、前記第1の粘着層よりも粘着力が強い第2の粘着層を介在して第2の偏光板を貼り付ける工程と、
(d)前記(b)工程及び前記(c)工程の後、熱処理を施して、前記液晶表示パネルの観察者側の面が凹面となる方向に前記液晶表示パネルを湾曲させる工程と、
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項4又は請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記液晶表示パネルの平面形状は、短辺及び長辺を有する長方形で形成され、
前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの前記長辺に沿う方向に湾曲していることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の液晶表示装置の製造方法において、
前記(d)工程の後、前記液晶表示パネルをフレームに収納する工程を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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