JP2010223387A - 油圧ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度上昇により作動油が大きく膨張する場合でも、装置の破損を防ぐ油圧ダンパを提供する。
【解決手段】油圧ダンパ1は、シリンダ3と、シリンダ3内で往復移動可能に設けられたピストン4と、シリンダ3内でピストン4の両側に形成され、作動油が充填された第1圧力室15及び第2圧力室17と、第1圧力室15と第2圧力室とを結び作動油を流通させる流路6、流路8、流路5a、5b及び流路7a、7b、流路19と、流路5a、5bの間に設けられた調圧弁5と、流路7a、7bの間に設けられた調圧弁7と、流路6、8と流路19との間に設けられた固定絞り9と、流路19に対し作動油の給排を行うアキュムレータ11と、流路19に設けられ作動油の圧力が設定値を超えた場合に外部と連通する解放部13とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は建築物等に用いられる油圧ダンパに関する。
従来、地震や風等による建築物の揺れを低減させるために、制震用油圧ダンパが用いられていた。制震用油圧ダンパは、油の流体抵抗を利用して、建築物の揺れに対する抵抗力(減衰力)を発生させ、建築物の揺れを吸収して耐震性、居住性を向上させる。
即ち、油圧ダンパのシリンダ内に充填された作動油が、調圧部を通過する際の流体抵抗により減衰力を発生させて建築物の揺れを吸収する。ピストンは、作動油が充填されたシリンダを2つの圧力室に区分する。油圧ダンパは、シリンダ内のピストンがいずれの方向に移動しても減衰力が発生するように、調圧部を装備している。
作動油が流通する流路には、アキュムレータが設けられる。アキュムレータは、作動油を流路に対して給排する。これにより、ピストンの往復運動により作動油の温度が上昇したことに伴う作動油の体積増加分を吸収したり、油圧ダンパの性能を安定させたりする。
近年、装置を小型化する必要があることや、外観上の問題から、調圧部やアキュムレータをピストン等の内部に設けた油圧ダンパがあり、特許文献1に示すようなものが知られている。
特開2006−349021号公報
しかしながら、例えば長周期地震など起こった場合に超高層ビル等が長時間揺れる等、様々な理由により油圧ダンパの作動油が大きく温度上昇して体積増加が大きくなる場合が考えられる。このとき、作動油の体積増加分がアキュムレータの容量を超え、装置に過度の油圧が生じ油圧ダンパを破損させる問題がある。
これを解決するため、アキュムレータの容量を大きくすることが考えられるが、装置の小型化等を考えるとアキュムレータの容量には限界がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、温度上昇により作動油が大きく膨張する場合でも、装置の破損を防ぐ油圧ダンパを提供することを目的とする。
前述した目的を達するために本発明は、シリンダと、前記シリンダ内で往復移動可能に設けられたピストンと、前記シリンダ内で前記ピストンの両側に形成され、作動油が充填された2つの圧力室と、2つの前記圧力室を結び、前記作動油を流通させる流路と、前記流路における前記作動油の圧力又は流量を制御するための調圧部と、前記流路に対し前記作動油の給排を行うアキュムレータと、前記作動油の圧力が設定値を超えた場合に外部と連通する解放部と、を具備することを特徴とする油圧ダンパである。
また、前記解放部は、弁体と、前記弁体を支持する弾性体とを備えることが望ましい。また、その一部または全部に油圧ダンパの耐圧強度より弱い強度の破損部を有することも望ましい。
ここで、外部とは通常作動時に作動油が流通している部分以外の部分を指す。
上記の構成により、作動油の圧力が設定値を超えた場合には、解放部が外部と連通するので、膨張した作動油を外部に逃がすことができる。これにより、過度の油圧による装置の破損を防止することができる。また、破損部は、油圧ダンパの通常作動時に解放部に漏れ出す作動油の流出を防ぐ効果を有する。
前記解放部は、前記流路において、前記アキュムレータの機能によって油圧ダンパの通常作動時に前記アキュムレータ内の油圧とほぼ同等の圧力に保たれる範囲に設けられる。
また、前記解放部は、前記アキュムレータ内に設けられるようにしてもよい。
本発明により、温度上昇により作動油が大きく膨張する場合でも、装置の破損を防ぐ油圧ダンパを提供することができる。
第1の実施形態の油圧ダンパの油圧回路を示す図 第1の実施形態の油圧ダンパの例を示す図 解放部の例を示す図 第2の実施形態の油圧ダンパの例を示す図 第2の実施形態の油圧ダンパのアキュムレータを示す図
以下、図面を参照しながら、本発明の油圧ダンパの実施形態について詳細に説明する。なお、油圧ダンパの実施形態は、これを建築物の制震用油圧ダンパとして使用する場合を例に説明する。
まず、図1、図2、図3を用いて、本発明の油圧ダンパの第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態の油圧ダンパの油圧回路を示す図である。
図2は、第1の実施形態の油圧ダンパの例を示す図である。
図3は、解放部の例を示す図である。
第1の実施形態の油圧ダンパ1の油圧回路は図1で表され、シリンダ3と、調圧部としての調圧弁5、7及び固定絞り9と、アキュムレータ11と、解放部13とを有する。
調圧弁5、7はシリンダ3内に形成される2つの圧力室を結ぶ流路に設けられる。また、固定絞り9が設けられた先の流路には、アキュムレータ11と解放部13が設けられる。
図1の油圧回路で表わされる油圧ダンパ1の例が、図2に示される。
油圧ダンパ1において、シリンダ3内には、ピストン4が方向A、方向Bに往復移動可能に設けられる。ピストン4の両側面には、円柱状のピストンロッド21a、21bが、先端部がシリンダ3の外部に突出するように設けられている。ピストン4が往復運動するとき、ピストンロッド21aはシリンダ3と接続する周壁20の内部を移動する。
ジョイント23a、23bはシリンダ3の両側に設けられ、建築物の支持構造部やブレースに固定される。ピストンロッド21bは、ジョイント23bと接続される。ジョイント23aは、周壁20と接続される。
シリンダ3、ピストン4、ピストンロッド21a、21bは、金属で構成される。
シリンダ3内では、ピストン4の両側に第1圧力室15と第2圧力室17が形成される。第1圧力室15と第2圧力室17には、作動油が充填される。
また、弁ブロック10がシリンダ3の外面に接するように設けられる。また、アキュムレータブロック12が弁ブロック10の外面に接するように設けられる。
流路6、流路8は第1圧力室15、第2圧力室17とそれぞれ接続し、シリンダ3の外面を貫通して弁ブロック10の内部に設けられる。流路5a、流路7bは流路6から分岐する。流路5b、流路7aは流路8から分岐する。流路5a、5b、7a、7bは弁ブロック10の内部に設けられる。
第1圧力室15は、流路6、5a、5b、8を介して第2圧力室17と接続される。流路5a、5bの間には、調圧部としての調圧弁5が設けられる。
第2圧力室17は、流路8、7a、7b、6を介して第1圧力室15と接続される。流路7a、7bの間には、調圧部としての調圧弁7が設けられる。
調圧弁5は、ポペット弁の形状の弁体5cと、ばね5dとを有する。弁体5cは流路5aと接し、流路5aを閉じるように設けられる。ばね5dの一端は弁体5cと接続され、弁体5cをその弾性力によって流路5aの方向に付勢して支持する。
流路5aの作動油によって油圧が弁体5cに作用すると、ばね5dが押し縮められて弁体5cが流路5bの方向に押されて流路5aと弁体5cの間に隙間ができ、調圧弁5が開く。
調圧弁5の弁体5cにかかる油圧が小さくなると、弁体5cはばね5dの弾性力により流路5aの方向に押され、再び元の位置にもどって流路5aと接し、調圧弁5が閉じられる。
一方、流路5bの作動油による油圧が増加しても調圧弁5は開かず、作動油が第2圧力室17から第1圧力室15へ流路5b、5aを介して流れることはない。
調圧弁7も、調圧弁5と同様、流路7aと接する弁体7cと、弁体7cを弾性力により流路7aの方向に付勢して支持するばね7dとを有する。
流路7aの作動油によって油圧が弁体7cに作用すると、ばね7dが押し縮められて弁体7cが流路7bの方向に押されて流路7aと弁体7cの間に隙間ができ、調圧弁7が開く。
調圧弁7の弁体7cにかかる油圧が小さくなると、弁体7cはばね7dの弾性力により流路7aの方向に押され、再び元の位置にもどって流路7aと接し、調圧弁7が閉じられる。
一方、流路7bの作動油による油圧が増加しても調圧弁7は開かず、作動油が第1圧力室15から第2圧力室17へ流路7b、7aを介して流れることはない。
また、弁ブロック10及びアキュムレータブロック12には流路6、流路8より分岐する流路19が設けられる。
流路19は、アキュムレータ11、解放部13と接続する。
流路6、流路8と流路19との間には、調圧部として流路19への流量を制限するための固定絞り9がそれぞれ設けられている。
油圧ダンパ1の通常作動時に、流路19における油圧は後述するアキュムレータ11内のばね11cによりほぼ一定の圧力に保持される。その圧力はアキュムレータ11内の油圧とほぼ同等である。
アキュムレータ11はアキュムレータブロック12内に設けられ、例えばアキュムレータ11内を移動するピストン11aと、アキュムレータ11内でピストンの両側に形成される室11b、11dと、ピストンを支持するばね11cとを有するばね式のものを用いることができる。室11bは流路19と接続し、作動油が充填される。室11bにおける作動油の油圧と、ピストン11aを支持するばね11cの弾性力の釣り合いに応じて、ピストン11aが移動して作動油が流路19に給排される。室11dにはピストン11aを弾性力により支持するばね11cが設けられる。
ピストン4の往復運動に伴って作動油が温度上昇した場合、温度上昇に伴って増加した体積分の作動油が流路19を介してアキュムレータ11に給油される。一方、作動油の温度が低下して作動油の体積が減少すると、アキュムレータ11が流路19に作動油を排出する。このように、アキュムレータ11により作動油の体積変動が吸収される。
また、アキュムレータ11は、油圧ダンパ1の作動時に低圧側の圧力室に作動油を供給し、作動油が負圧になることを防止して油圧ダンパ1の性能を安定させる機能等も有する。
図3を参照しながら、解放部13について説明する。図3において、35は解放部13を矢印Cに示す方向から見た正面図である。
解放部13は、リリーフ弁25と、蓋体31とを有する。リリーフ弁25は、ポペット弁の形状を有する弁体27と、ばね29(弾性体)とを有する。弁体27は流路19と接し、流路19を閉じるように設けられる。ばね29の一端は弁体27と接続され、弁体27をその弾性力によって流路19の方向に付勢して支持する。
流路19の作動油によって弁体27にかかる油圧が弁体27を支持するばね29の弾性力をこえると、ばね29が押し縮められ弁体27が押されて流路19と弁体27の間に隙間ができ、リリーフ弁25が開く。
ばね29を予め調整することによって、リリーフ弁25が開く際の油圧を調節できる。即ち、予め定めた設定値の油圧でリリーフ弁25が開くようにすることができる。この値は、油圧ダンパ1の通常作動時のアキュムレータ11内の作動油の油圧よりも大きく、油圧ダンパ1の耐圧強度よりも小さい値に定められる。
リリーフ弁25の弁体27にかかる油圧が弁体27を支持するばね29の弾性力よりも小さくなると、弁体27はばね29の弾性力により流路19の方向に押され、再び元の位置にもどって流路19と接し、リリーフ弁25が閉じられる。
リリーフ弁25で流路19と接続する側と逆の側には、流路30が設けられる。流路30の先には、流路30を閉じるように蓋体31が設けられている。
図3の正面図35に示すように、蓋体31は破損部33を有する。破損部33は、流路30における作動油の圧力が予め定められた値になると破損するよう構成されている。この値は、油圧ダンパ1の耐圧強度よりも小さく、加えて上記定めたリリーフ弁25が開く際の油圧の設定値より小さい値に定められる。これは、所望の強度で破損する部材で破損部33を構成することにより実現される。
破損部33は、解放部13において作動油の圧力がかかる位置に設ければよく、図3に示したものに限らない。
また、蓋体31(破損部33)は、通常作動時に解放部13に漏れ出す作動油の流出を防ぐ効果を有する。
図2に示すように、第1の実施形態では、解放部13はアキュムレータブロック12内に、破損部33を有する蓋体31がアキュムレータブロック12の外面に沿って位置するように設けられる。
次に、油圧ダンパ1の動作について図2、図3を用いて説明する。
建築物に地震や風等の外力が働き、図2のピストン4に方向Aの力が働くとする。
すると、第1圧力室15や流路5a等で作動油が圧縮され、油圧が上昇する。流路5aにおける油圧により調圧弁5が開く。
第1圧力室15の作動油は流路6、流路5aから調圧弁5を介して流路5b、流路8へと流れ、第2圧力室17へ流入する。
第2圧力室17に作動油が流れて第1圧力室15や流路5a等で作動油の圧力が減少し、流路5aにおける油圧が調圧弁5の弁体5cを支持するばね5dの弾性力より低くなると、調圧弁5が閉じて作動油の流れが遮断される。
逆に、ピストン4が方向Bに移動すると、第2圧力室17や流路7a等で作動油が圧縮され、油圧が上昇する。流路7aにおける油圧により調圧弁7が開く。
第2圧力室17の作動油は流路8、流路7aから調圧弁7を介して流路7b、流路6へと流れ、第1圧力室15へ流入する。
第1圧力室15に作動油が流れて第2圧力室17や流路7a等で作動油の圧力が減少し、流路7aにおける油圧が調圧弁7の弁体7cを支持するばね7dの弾性力より低くなると、調圧弁7が閉じて作動油の流れが遮断される。
建築物の振動に伴い、ピストン4は方向Aと方向Bへの移動を繰り返す。方向Aへピストン4が移動するとき、調圧弁5が作動し、方向Bへピストン4が移動するとき、調圧弁7が作動する。
ここで、調圧弁5、7のばね5d、7dを調整することによって作動油の流れ出す油圧を調節できる。即ち油圧ダンパ1の減衰特性を調整することができる。
ピストン4の方向A、Bの往復運動により油圧ダンパ1内の作動油の温度は上昇する。温度が上昇すると作動油が膨張する。通常の振動時では、温度上昇に伴う作動油の体積増加は、アキュムレータ11により吸収される。
しかし、例えば長周期地震の発生により超高層ビル等が長時間揺れる等、様々な理由により油圧ダンパ1の作動油が大きく温度上昇する場合がある。
この場合、作動油は大きく膨張する。その体積増加がアキュムレータ11で吸収可能な容量をこえると、油圧ダンパ1内で作動油の圧力はさらに上昇し、油圧ダンパ1が破損する原因となる。
第1の実施形態の油圧ダンパ1では、流路19における作動油の圧力が予め定めた設定値を超えると、解放部13のリリーフ弁25が開く。流路19からリリーフ弁25内を通じて流路30に流れ込んだ作動油によって蓋体31の破損部33に上記設定値の油圧がかかるので、破損部33が破損して解放部13が外部と連通する。これにより、体積膨張分の作動油を逃がすことができる。
なお、流路19における作動油の油圧が上記設定値より低くなると、弁体27は再び流路19と接し、リリーフ弁25が閉じて作動油の流れを遮断する。
このように、第1の実施形態では、油圧ダンパ1の作動油が温度上昇して大きく体積膨張した場合でも、作動油の圧力が予め定めた設定値に達すると、流路19に接続する解放部13が外部と連通し、体積膨張分の作動油を逃がすことができるので、油圧ダンパ1の破損を防止することができる。
また、解放部13は、油圧がアキュムレータ11内の油圧とほぼ同等に保たれる流路19に設けられているので、安定してその機能を発揮させることができる。
また、第1の実施形態の油圧ダンパ1において、解放部13は、流路19と接続し、且つ破損部33の破損によって外部と連通するように設ければよく、その位置は図2に示したものに限らない。なお、外部とは通常作動時に作動油が流通している部分以外の部分を指し、油圧ダンパ1の外部以外にも例えばアキュムレータ11の室11dなども外部となる。
また、図1や図2ではアキュムレータ11内の油圧とほぼ同等となる流路19に解放部13を設けているが、例えば流路6や流路8のように、シリンダ3内の第1圧力室15や第2圧力室17と同等の油圧となる部分に設けてもよい。また、解放部13において、破損部33もしくはリリーフ弁25を省略することも可能で、破損部33を省略した場合はリリーフ弁25が開くと解放部13が外部と連通するようにしておく。リリーフ弁25を省略した場合は、破損部33に作用する油圧が予め定めた値に達し破損部33が破損すると解放部13が外部と連通するようにしておく。この値は、油圧ダンパ1の通常作動時のアキュムレータ11内の作動油の油圧よりも大きく、油圧ダンパ1の耐圧強度よりも小さい値に定められる。
その他調圧弁5、7やアキュムレータ11、流路19等の油圧ダンパ1における配置も、図2に示したものに限らず、図1の油圧回路が実現される範囲において、様々に定めることができる。
次に、図4、図5を用いて、本発明の油圧ダンパの第2の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態の油圧ダンパの例を示す図である。
図5は、第2の実施形態の油圧ダンパのアキュムレータを示す図である。
第2の実施形態の油圧ダンパは第1の実施形態の油圧ダンパと比べて、解放部13の設けられる位置が異なる。その他第1の実施形態と同様の構成を有するものについては、図に同じ番号を付し、説明を一部省略する。
図4に示すように、第2の実施形態の油圧ダンパ14では、第1圧力室15はピストン4の内部に設けられる流路5a、流路5bを介して第2圧力室17と接続される。流路5a、流路5bの間に調圧弁5が設けられる。第2圧力室17は、ピストン4の内部に設けられる流路7a、流路7bを介して第1圧力室15と接続される。流路7a、流路7bの間に調圧弁7が設けられる。
また、ピストン4の内部には第1圧力室15、第2圧力室17と接続する流路19が設けられる。流路19と第1圧力室15、第2圧力室17との間には、固定絞り9がそれぞれ設けられる。流路19は、アキュムレータ11と接続する。アキュムレータ11はピストンロッド21aの内部に設けられる。解放部13は、アキュムレータ11の内部に設けられる。
第2の実施形態におけるアキュムレータ11及び解放部13について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、アキュムレータ11は、ピストン11aと、アキュムレータ11内でピストン11aの両側に形成される室11b及び室11dと、室11dに設けられ、ピストン11aを弾性力により支持するばね11cとを有する。
室11bには作動油が充填され、流路19と接続する。ばね11cの弾性力と室11bの作動油の圧力の釣り合いに応じてピストン11aの位置が移動し、アキュムレータ11が流路19に対して作動油を給排する。油圧ダンパ14の通常作動時に、流路19における油圧はアキュムレータ11内のばね11cによりほぼ一定の圧力に保持される。その圧力は、アキュムレータ11内の油圧とほぼ同等である。
解放部13は、アキュムレータ11のピストン11a内で室11bと室11dの間を貫通するように設けられ、リリーフ弁25と、蓋体31とを有する。リリーフ弁25は、室11bと接する弁体27と、弁体27をその弾性力により室11bの方向に付勢して支持するばね29とを有する。
第1の実施形態と同様、予め定めた設定値の油圧が弁体27にかかると、ばね29が押し縮められて弁体27が室11d側に移動し、室11bと弁体27との間に隙間ができてリリーフ弁25が開くようになっている。この値は、油圧ダンパ14の通常作動時のアキュムレータ11内の作動油の油圧よりも大きく、油圧ダンパ14の耐圧強度よりも小さい値に定められる。
蓋体31も、第1の実施形態と同様、油圧ダンパ14の耐圧強度よりも小さく、加えて上記定めたリリーフ弁25が開く際の油圧の設定値より小さい、予め定めた値の油圧がかかると破損する破損部33を有する。破損部33を有する蓋体31は、ピストン11aの室11d側の端面に沿って位置する。
図4、図5を用いて、第2の実施形態の油圧ダンパ14の動作について説明する。
ピストン4の往復運動に伴う第1圧力室15と第2圧力室17の間の作動油の流れは第1の実施形態の油圧ダンパ1と同様である。即ち、ピストンAが方向Aに移動すると第1圧力室15や流路5a等の作動油が圧縮され、流路5aの油圧が高くなると、調圧弁5が開いて第1圧力室15の作動油が流路5aから調圧弁5を介して流路5bへ流れ、第2圧力室17に流れ込む。ピストン4が方向Bに移動すると第2圧力室17や流路7a等の作動油が圧縮され、流路7aの油圧が高くなると調圧弁7が開いて第2圧力室17の作動油が流路7aから調圧弁7を介して流路7bへ流れ、第1圧力室15に流れ込む。
通常作動時では、温度上昇に伴う作動油の体積増加は、流路19を介してアキュムレータ11により吸収される。
しかし、前述したように、様々な理由により油圧ダンパ14内の作動油が大きく温度上昇する場合がある。
この場合、作動油の体積増加がアキュムレータ11で吸収可能な容量を超えると、アキュムレータ11の室11b等、油圧ダンパ14における油圧がさらに上昇する。
第2の実施形態の油圧ダンパ14では、室11bの作動油の圧力が予め定めた設定値をこえるとリリーフ弁25が開く。室11bからリリーフ弁25内を通じて流路30に流れ込んだ作動油によって蓋体31の破損部33に上記設定値の油圧がかかるので、破損部33が破損して解放部13が室11d(外部)と連通し、作動油が室11dに流れ出す。これにより、体積膨張分の作動油を逃がすことができる。
このように、第2の実施形態においても、油圧ダンパ14の作動油が温度上昇して大きく体積膨張した場合に、油圧が予め定めた設定値に達すると、アキュムレータ11内に設けられた解放部13が外部と連通し、体積膨張分の作動油を逃がすことができるので、油圧ダンパ14の破損を防止することができる。
なお、本発明の油圧ダンパの実施形態は、これを建築物の制震用油圧ダンパとして使用する場合を例にとり説明したが、本発明の油圧ダンパはこれに限らず、建築物の免震用油圧ダンパとして使用することなども可能である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る油圧ダンパ等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明の油圧ダンパの例として図1の油圧回路を示したが、本発明の油圧ダンパは上記示された油圧回路で表わされるものに限らない。即ち、シリンダ内の2つの圧力室を結ぶ流路と、調圧弁やチェック弁等流路における作動油の圧力や流量を制御する調圧部と、流路に対し作動油の給排を行うアキュムレータと、作動油の油圧が設定値を超えた場合に外部と連通する解放部とを有する範囲において、油圧回路も様々に定め得る。加えて、解放部を、流路において油圧ダンパの通常作動時にアキュムレータ内の油圧とほぼ同等の圧力に保たれる範囲に設ければ、安定してその機能を発揮させることができるので好適である。
また、上記定めた油圧回路を実現する油圧ダンパについても、流路、調圧部、アキュムレータ等の配置構成は図2や図4に示したものに限らず、様々なものが考えられる。特に解放部については、作動油の圧力が予め定めた設定値をこえた場合に外部と連通することができればよく、その構成、配置及び形態は図3等で説明したものに限らず、様々なものが考えられる。
1、14………油圧ダンパ
3………シリンダ
4………ピストン
5、7………調圧弁
9………固定絞り
11………アキュムレータ
13………解放部
15………第1圧力室
17………第2圧力室
25………リリーフ弁
31………蓋体
33………破損部

Claims (5)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内で往復移動可能に設けられたピストンと、
    前記シリンダ内で前記ピストンの両側に形成され、作動油が充填された2つの圧力室と、
    2つの前記圧力室を結び、前記作動油を流通させる流路と、
    前記流路における前記作動油の圧力又は流量を制御するための調圧部と、
    前記流路に対し前記作動油の給排を行うアキュムレータと、
    前記作動油の圧力が設定値を超えた場合に外部と連通する解放部と、
    を具備することを特徴とする油圧ダンパ。
  2. 前記解放部は、
    弁体と、
    前記弁体を支持する弾性体と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の油圧ダンパ。
  3. 前記解放部は、その一部又は全部に油圧ダンパの耐圧強度より弱い強度の破損部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧ダンパ。
  4. 前記解放部は、前記流路において、前記アキュムレータの機能によって油圧ダンパの通常作動時に前記アキュムレータ内の油圧とほぼ同等の圧力に保たれる範囲に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の油圧ダンパ。
  5. 前記解放部は、前記アキュムレータ内に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の油圧ダンパ。
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