JP2010223177A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カムシャフト20とともに回転するカム21、カム21の外周に相対回転可能に組付けられカムシャフト20の中心軸周りを公転するカムリング18、カム21を収容し燃料加圧室50を有するハウジング、カムリング18の公転に追従して往復移動することより燃料加圧室50に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャ30を備える。燃料圧送による反力が作用しない領域のカム21の外周壁に形成された溝221は、カム21の中央部23で折れ曲がり、カム21の回転方向遅角側に突出する平面形状であるため、潤滑液の圧力が溝221の両端側よりもカム21の中央部23で大きくなる。このため、潤滑液の油膜が中央部23で途切れることを防ぎ、カム21とカムリング18との潤滑性を保つことができる。
【選択図】図1
Description
さらに本発明は、カムとカムリングとの相対回転による焼き付きを防止し、かつ潤滑性の向上した燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。
また、請求項3に係る燃料噴射ポンプのように、凹部を形成するカムの外壁の領域を燃料圧送の反力が作用しない領域とすることが望ましい。燃料圧送による反力が作用しない領域は、例えば、回転中心軸からカム面輪郭までの距離が、カム回転方向遅角側へ向かうに従い短くなる領域に存在する。一方、回転中心軸からカム面輪郭までの距離が、カム回転方向遅角側へ向かうに従い長くなる領域は、カムがプランジャを高圧状態の燃料加圧室へ向けて押圧していく領域である。このため、後者の領域に凹部を形成すると、凹部の縁部分のエッジに燃料圧送の反力が集中し、当該エッジでの摩耗及び焼き付きが起こりやすくなってしまう。ここで、凹部を燃料圧送の反力が作用しない領域に形成することにより、凹部におけるエッジでの摩耗及び焼き付きを防ぐことができる。
請求項6に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略U字状に折れ曲がる溝として形成されている。
請求項7に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略台形状に折れ曲がる溝として形成されている。なお、ここでいう平面視略台形状とは、例えば、凹部が一端側と他端側との両側に入口を有しているとき、次のような溝形状をいう。すなわち、カムの一端側および他端側にはそれぞれ、入口から中央部へ近づくに従いカムの回転方向における一箇所へ向かうように傾斜した方向で溝が延びている。カムの中央部には、それぞれの入口から延びた溝同士をカムの回転方向における一箇所で結ぶ溝が延びている。すなわち、このように、凹部は二箇所で折れ曲がる溝であってもよい。なお、凹部が平面視略台形状に折れ曲がる溝である場合、中央部においては溝がカムの回転軸と平行に延びていてもよい。
このようにしても、潤滑液がカムの両端部からカムの中央部に導かれ、カムの中央部における当該潤滑液の圧力が高まることによって、カムとカムリングとの間に油膜を形成しやすくなる。したがって、カムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本形態による燃料噴射ポンプを図1及び図2に示す。本形態の燃料噴射ポンプ10は、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置のコモンレールへの高圧燃料供給に用いられる。本形態では、カムシャフト20の外周には二つのプランジャ30が配置されている。図1は二つのプランジャ30の軸断面を見る方向から見た燃料噴射ポンプ10の構成を示している。
カムシャフト20の回転に伴いカム21が回転し、カム21の回転に伴いカムリング18が公転する。このカムリング18の公転に追従しプランジャ30が往復移動する。カムリング18の公転に伴い上死点にあるプランジャ30が下降すると、フィードポンプ54からの吐出燃料が調量弁55によって調量され、その調量された燃料が燃料流入通路51から逆止弁35を経て燃料加圧室50に流入する。下死点に達したプランジャ30が再び上死点に向けて上昇すると逆止弁35が閉じ、燃料加圧室50の燃料圧力が上昇する。燃料加圧室50の燃料圧力が逆止弁部材38の下流側の燃料圧力よりも上昇するとプランジャ30ごとに設けられた各逆止弁部材38が交互に開弁する。接続部材41から燃料配管を通りコモンレールに供給された燃料はコモンレールで畜圧され一定圧に保持される。そして、コモンレールから図示しないインジェクタに高圧燃料が供給される。
本形態による燃料噴射ポンプを図4に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の溝222は、平面視略台形状に折れ曲がる形として形成されている。なお、ここでいう平面視略台形状とは、溝222が一端211側と他端212側との両側に入口222a、222bを有しているとき、図4(a)に示すような溝222の形状をいう。すなわち、カム21の一端211側および他端212側にはそれぞれ、入口222a、222bから中央部23へ近づくに従い、カム21の回転方向遅角側へ傾斜して溝222が延びている。カム21の中央部には、それぞれの入口222a、222bから延びてきた溝222同士をカム21の回転方向遅角側における一箇所で結ぶ。すなわち、本形態の溝222は二箇所で折れ曲がって、中央部23においてカム21の回転軸と平行に延びている直線溝222cを有する。
本形態による燃料噴射ポンプを図5に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の溝223は、平面視略U字状に折れ曲がる形として形成されている。溝223は、一端211側と他端212側との両側に入口223a、223bを有し、カム21の中央部23を渡って湾曲部223cを有する。溝223が入口223aから湾曲部223cまで延びている方向、および入口223bから湾曲部223cまで延びている方向は、いずれも、中央部23に向かうに従いカム21の回転方向遅角側となっている。
本形態による燃料噴射ポンプを図6に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の場合、カム21の外壁には、二つの溝224、225を有する。二つの溝224、225は、平面視略ハ字状で形成され、それぞれ、入口224a、225bと末端部224c、225cとを有する。溝224が入口224aから末端部224cまで延びている方向、および溝225が入口225bから中央部末端部225cまで延びている方向は、いずれも、カム21の回転軸に対して傾斜し、中央部23に向かうに従いカム21の回転方向遅角側となっている。
また、図7及び図8に示すように、カム21の外壁に、溝224又は溝225を片側のみ有しても構わない。
溝221、222、223、224、225の数は複数でも構わない。溝221、222、223、224、225は、一端211か他端212の一方のみがカム室53に連通していて、溝221、222、223、224、225がカム21の中央部23までとなっていてもよい。(但し、一端211と他端212両方がカム室53に連通している方が、溝221、222、223、224、225内に溜まる金属粉を燃料の流れで流出させて溝221から排出することができるので好ましい。)油膜形成用の潤滑液としてディーゼルエンジンの燃料を用いたが、他の種類の潤滑液であってもよい。上記実施形態ではプランジャが2つであったが、本発明の燃料噴射ポンプは、プランジャが1つのものでもよく、プランジャが3つ以上のものでもよい。ディーゼルエンジンのコモンレールへの燃料噴射用の燃料噴射ポンプ以外の高圧ポンプに、カムシャフトとカムリングとの摺動部分に本発明の溝221、222、223、224、225を採用してもよい。
Claims (10)
- カムシャフトと、
前記カムシャフトとともに回転するカムと、
前記カムの外周に前記カムに対して回転可能に組付けられ、前記カムシャフトの中心軸周りを公転するカムリングと、
燃料加圧室およびカム室を有し、前記カム室に前記カムを収容するハウジングと、
前記カムリングの公転に追従して往復移動することにより前記燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャと、
を備え、
前記カムの外壁には、前記カムと前記カムリングとの間に前記カム室内の潤滑液を導く凹部が形成され、前記凹部は、前記カムの回転軸方向の一端および他端の少なくともいずれか一方に前記カム室と連通する入口を有し、前記入口から流入する前記潤滑液を前記カムの前記一端と前記他端との間の中央部に導くように溝状に延び、かつ、当該凹部を流れる前記潤滑液の圧力が前記入口に比べて前記中央部で高圧となるように構成されていることを特徴とする燃料噴射ポンプ。 - 前記凹部は、前記入口側で溝状に延びる方向が前記カムの回転軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、前記カムの外壁のうち、燃料圧送の反力が作用しない領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、前記中央部に向かうに従い前記カムの回転方向遅角側へと延びる溝であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、平面視略V字状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、平面視略U字状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、平面視略台形状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、平面視略ハ字状の溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
- 前記凹部は、平面視略ハ字状の半分だけの溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
- ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置のコモンレールへの高圧燃料供給に適用されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
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