JP2010223177A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】カムとカムリングの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する燃料噴射ポンプを提供する。
【解決手段】カムシャフト20とともに回転するカム21、カム21の外周に相対回転可能に組付けられカムシャフト20の中心軸周りを公転するカムリング18、カム21を収容し燃料加圧室50を有するハウジング、カムリング18の公転に追従して往復移動することより燃料加圧室50に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャ30を備える。燃料圧送による反力が作用しない領域のカム21の外周壁に形成された溝221は、カム21の中央部23で折れ曲がり、カム21の回転方向遅角側に突出する平面形状であるため、潤滑液の圧力が溝221の両端側よりもカム21の中央部23で大きくなる。このため、潤滑液の油膜が中央部23で途切れることを防ぎ、カム21とカムリング18との潤滑性を保つことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)用の燃料噴射ポンプに関する。
従来、カムシャフトにカムが偏心して組み付けられ、駆動軸の回転に伴い公転するカムリングがプランジャを往復駆動し、プランジャが加圧室の燃料を加圧する燃料噴射ポンプが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。このような燃料噴射ポンプにおいては、カムリングがカムに対して回転するためカムリングとカムとの摺動部分での摩耗及び焼き付きを防止する必要がある。
例えば特許文献1には、燃料噴射ポンプにおけるカムの外周壁にカムリングとカムとの間に燃料を潤滑液として導くための溝を設け、潤滑液による油膜を形成することで摺動部分での摩耗及び焼き付きを防止する技術が開示されている。また、特許文献2においては、カムに接続されたカムシャフトとそれを支持する軸受け部との間に油膜を形成する目的で、上記同様の溝をカムシャフトに設けることが提案されている。
特開2002−310039号公報 特開2007−85270号公報
特許文献1および特許文献2に開示された技術では、潤滑液を導く溝が延びる方向を、カムの回転軸に対して傾斜した方向とすることが提案されている。カムの回転軸に対して溝を傾斜させることによって、カムの回転速度の変動に伴い生じる慣性力を利用して溝に導入される潤滑液の流量を増加させ、潤滑性の向上を図っている。しかし最も焼付やすい、軸受中央部には効果が少なかった。
上記の問題は、プランジャで燃料を加圧することに伴い燃料噴射ポンプ内部を流通する燃料の温度が上昇し、温度上昇によってその粘度が低下するため、たとえカムに形成された溝内に潤滑液として導入されても保持されにくくなることが原因で起こりうる。特に、カムの回転軸方向の一端と他端との間の中央部においては潤滑液の放熱が困難であるため、当該中央部では潤滑液の温度上昇に伴う粘度の低下を避けることができなかった。
本発明は、カムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。
さらに本発明は、カムとカムリングとの相対回転による焼き付きを防止し、かつ潤滑性の向上した燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。
請求項1に係る燃料噴射ポンプは、カムシャフトの中心軸周りを公転するカムリングがカムシャフトとともに回転するカムの外周に対して回転可能に組付けられており、カムリングの公転に追従して往復移動するプランジャによってハウジングの燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するように構成されている。カムの外壁には、カムとカムリングとの間に潤滑液を導く凹部が形成されている。カムの凹部は、回転軸方向の一端および他端の少なくともいずれか一方に、ハウジングのカム室と連通する入口を有している。カム室は、カムを収容しているとともに、例えば燃料を潤滑液として有している空間である。カムの凹部は、カムの回転軸方向の一端と他端との間の中央部に潤滑液を導くように溝状に延びている。なお、凹部は入口から中央部までの範囲に形成された溝であってもよく、カムの一端側と他端側との両側に入口を有して当該カムの両側を連通するように形成された溝であってもよい。また、凹部は一本の溝であってもよく、カムに複数形成されたものであってもよい。
ここで、本発明の特徴は、凹部を流れる潤滑液の圧力が入口に比べて中央部で高圧となるように構成されている点である。一般的に、高温により潤滑液の粘度は小さくなるが、圧力を高めることにより潤滑液の粘度は大きくなる。よって、本発明の構成では、温度が上がりやすいカムの中央部においても、潤滑液の圧力を高めることによって局所的に粘度を向上させることができる。このように、ある程度潤滑液の粘度を向上させることによって、カムの中央部の油膜きれがおきやすい箇所においてもカムとカムリングとの間に油膜を形成することが可能となる。これにより、カムとカムリングとの焼き付きが起こりやすい部分でも摺動部分の潤滑性を向上させることができる。したがって、カムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止することができる。
請求項2に係る燃料噴射ポンプのように、凹部のカム室と連通する入口側では、当該凹部が溝状に延びる方向がカムの回転軸に対して傾斜した方向であることが望ましい。カムの回転速度の変動に伴い生じる慣性力によって潤滑液が入口から中央部に向かって流れ込みやすくなるからである。
また、請求項3に係る燃料噴射ポンプのように、凹部を形成するカムの外壁の領域を燃料圧送の反力が作用しない領域とすることが望ましい。燃料圧送による反力が作用しない領域は、例えば、回転中心軸からカム面輪郭までの距離が、カム回転方向遅角側へ向かうに従い短くなる領域に存在する。一方、回転中心軸からカム面輪郭までの距離が、カム回転方向遅角側へ向かうに従い長くなる領域は、カムがプランジャを高圧状態の燃料加圧室へ向けて押圧していく領域である。このため、後者の領域に凹部を形成すると、凹部の縁部分のエッジに燃料圧送の反力が集中し、当該エッジでの摩耗及び焼き付きが起こりやすくなってしまう。ここで、凹部を燃料圧送の反力が作用しない領域に形成することにより、凹部におけるエッジでの摩耗及び焼き付きを防ぐことができる。
請求項4に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が中央部に向かうに従いカムの回転方向遅角側へと延びる溝として形成されている。例えば、凹部が一端側と他端側との両側に入口を有している場合、凹部はカムの中央部で折れ曲がる形状の溝であることが例示される。この構成では、カムの回転とともに生じる慣性力を利用して、溝内の潤滑液を中央部に向けて流し込むことができる。これにより、カムの中央部で溝内の潤滑液の圧力を高めて粘度を増大させることができるので、焼き付きが起こりやすい中央部において、カムとカムリングとの間で油膜が形成されやすくなる。したがって、油膜の形成によって摺動部分の潤滑性を向上させることが可能となり、カムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止することができる。
請求項5に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略V字状に折れ曲がる溝として形成されている。
請求項6に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略U字状に折れ曲がる溝として形成されている。
請求項7に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略台形状に折れ曲がる溝として形成されている。なお、ここでいう平面視略台形状とは、例えば、凹部が一端側と他端側との両側に入口を有しているとき、次のような溝形状をいう。すなわち、カムの一端側および他端側にはそれぞれ、入口から中央部へ近づくに従いカムの回転方向における一箇所へ向かうように傾斜した方向で溝が延びている。カムの中央部には、それぞれの入口から延びた溝同士をカムの回転方向における一箇所で結ぶ溝が延びている。すなわち、このように、凹部は二箇所で折れ曲がる溝であってもよい。なお、凹部が平面視略台形状に折れ曲がる溝である場合、中央部においては溝がカムの回転軸と平行に延びていてもよい。
このように、凹部を折れ曲がる形状の溝として形成する場合、平面視による溝の形状は、種々の形状とすることができる。本発明では、上記いずれの形状とする場合も、カムの中央部で溝内の潤滑液の圧力を高めることを目的としている。なお、カムの中央部で凹部が配置される回転方向の位置は、凹部の入口側よりもカムの回転方向遅角側であることが望ましいものの、これに限定されない。いずれの場合においても、カムの中央部に潤滑液を導くとともに当該潤滑液の圧力を高めることによって、カムとカムリングとの間に油膜を形成しやすくすることができる。したがって、上述したようにカムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する効果が得られる。
例えば、請求項8に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略ハ字状の溝として形成されている。請求項9に係る燃料噴射ポンプでは、凹部が平面視略ハ字状の半分だけの溝として形成され、つまり、平面視略「ノ」字状の溝として形成されている。
このようにしても、潤滑液がカムの両端部からカムの中央部に導かれ、カムの中央部における当該潤滑液の圧力が高まることによって、カムとカムリングとの間に油膜を形成しやすくなる。したがって、カムとカムリングとの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する効果が得られる。
なお、請求項10によれば、本発明の燃料噴射ポンプをディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置のコモンレールへの高圧燃料供給に適用することが例示される。ディーゼルエンジンのコモンレールに燃料供給を行う場合、コモンレール内に供給される燃料の圧力は高圧であることが要求される。したがって、燃料噴射ポンプによる燃料の吐出圧はコモンレールの内圧よりも大きくなければならず、加圧室の燃料の圧力はプランジャによって大きく高められることになる。このような加圧に伴い、潤滑液としての燃料の温度は上昇し、カムの燃料圧送による反力が作用する領域には大きな面圧がかかる。したがって、カムとカムリングとの間で焼き付きが起こりやすいという問題は、従来、ディーゼルエンジンのコモンレールへの高圧燃料供給を行う燃料噴射ポンプで特に顕著であった。これに対し、本発明の構成を適用すれば、凹部でカムとカムリングとの間に潤滑液を導き、かつ、カムの中央部で潤滑液の圧力を高めることにより、カムとカムリングの相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する燃料噴射ポンプを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態による燃料噴射ポンプの縦断面およびカムシャフトの平面視形状を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態による燃料噴射ポンプを示す横断面図である。 (a)本発明の第1実施形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第1実施形態によるカムを図3(a)に向かって右側から見た図である。 (a)本発明の第2実施形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第2実施形態によるカムを図4(a)に向かって右側から見た図である。 (a)本発明の第3実施形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第3実施形態によるカムを図5(a)に向かって右側から見た図である。 (a)本発明の第4実施形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第4実施形態によるカムを図6(a)に向かって右側から見た図である。 (a)本発明の第4実施形態の別形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第4実施形態の別形態によるカムを図7(a)に向かって右側から見た図である。 (a)本発明の第4実施形態の別形態によるカムおよびカムシャフトを示す平面図である。(b)本発明の第4実施形態の別形態によるカムを図8(a)に向かって右側から見た図である。 カムに作用する反力の範囲を示す説明図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本形態による燃料噴射ポンプを図1及び図2に示す。本形態の燃料噴射ポンプ10は、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置のコモンレールへの高圧燃料供給に用いられる。本形態では、カムシャフト20の外周には二つのプランジャ30が配置されている。図1は二つのプランジャ30の軸断面を見る方向から見た燃料噴射ポンプ10の構成を示している。
図1に示すように、燃料噴射ポンプ10のハウジングは、ハウジング本体11、シリンダヘッド12、軸受けカバー14等から構成される。シリンダヘッド12はプランジャ30を往復移動自在に支持している。シリンダヘッド12の内面と、逆止弁35の逆止弁部材36の端面と、プランジャ30の端面とにより燃料加圧室50が形成されている。また、ハウジング本体11と、軸受けカバー14と、プランジャ30の反燃料加圧室50側の端面とにより、カム室53が形成されている。
軸受カバー14は、ボルト29でハウジング本体11に固定されており、カムシャフト20の軸受けであるメタルブッシュ15を収容している。カムシャフト20のもう1つの軸受けであるメタルブッシュ16はハウジング本体11に収容されている。軸受カバー14とカムシャフト20との間はオイルシール13によりシールされている。
カムシャフト20はハウジング本体11および軸受カバー14に収容され、メタルブッシュ15に回転自在に支持されている。図2に示すようにカムシャフト20には、カム輪郭が円形で、かつカムシャフト20の中心軸に対し偏心するカム21が形成されている。カム21は、カム室53に収容されている。カム室53において、ハウジング本体11及び軸受けカバー14の内壁にはそれぞれカム21の軸方向端面に摺接する環状の摺動プレート171、172が設けられている。カムシャフト20の周囲には複数のプランジャ30が配置されている。カムリング18は外側輪郭が多角形状に形成され内側輪郭が円形に形成されている。カムリング18の内周壁にカム21と摺動自在に環状のメタルブッシュ19が設けられている。メタルブッシュ19はカムリング18の内周壁に圧入固定され、特許請求の範囲に記載されたカムリングの一部を構成する。これらカムリング18及びメタルブッシュ19は、カム21に回転可能に嵌め込まれている。
プランジャ30と対向するカムリング18の外周面とプランジャ30の端面とは平面状に形成され互いに平面で接触している。カムリング18およびプランジャ30のそれぞれの接触面が平面状に形成されているので、カムリング18とプランジャ30との面圧が低下する。このようなカムシャフト20、カム21、メタルブッシュ19及びカムリング18の構成により、カムシャフト20の回転によるカム21の動きに従ってカムリング18はカムシャフト20の中心軸の周りを公転する。さらに、カム21に対してカムリング18は相対的に回転できるが、プランジャ30に押さえつけられることでカムリング18は自転せず、カム21がカムリング18内で回転する。
プランジャ30は、スプリング31によりカムリング18側に付勢されているため、カムリング18の公転に追従し、燃料流入通路51から逆止弁35を通り燃料加圧室50に吸入した燃料を加圧する。逆止弁35は燃料加圧室50から燃料流入通路51に燃料が逆流することを防止する。
シリンダヘッド12にそれぞれ配管接続用の接続部材41が接続されている。シリンダヘッド12および接続部材41により燃料吐出通路52が形成されている。燃料吐出通路52の途中に逆止弁部材38を有する逆止弁が構成されている。この逆止弁は燃料吐出通路52から燃料加圧室50に燃料が逆流することを防止する。各燃料加圧室50で加圧された燃料は、接続部材41から燃料配管を介し図示しないコモンレールに供給される。
ここでカム21とメタルブッシュ19との摺動について詳細に説明する。カム21及びメタルブッシュ19は前述したように相手部材に対して回転可能に組み付けられている。これらの部材間の潤滑性を確保するため、図1〜3に示す如く、本形態ではカム21の外壁に溝221を形成している。カム21等はカム室53内に満たされた潤滑液としての燃料に浸っている。このため、溝221には燃料が満たされ、溝221内の燃料がカム21の外壁面とメタルブッシュ19の内壁面との間に燃料膜を形成する。この燃料によりカム21とメタルブッシュ19の潤滑性が確保される。
溝221はカム21の回転軸方向の一端211からカム21の回転軸方向の他端212に到るように形成され、溝221内の燃料をカム21の両端間で流通させることが望ましい。溝221内の燃料を流通させることにより、金属粉等の異物が溝221内に滞留することを防止し潤滑性を向上させるためである。溝221の断面積は潤滑性を確保するために必要な大きさとすればよい。断面積をある程度大きく設定すれば溝221は1本で足りる。また、断面積を小さく設定し溝221を複数本形成しても良い。なお、溝221は特許請求の範囲に記載された凹部を構成する。
本形態における凹部としての溝221について、さらに詳細に説明する。溝221は、カム21の回転軸方向の一端211および他端212に、カム室53とそれぞれ連通する入口221a、221bを有している。溝221は、両側の入口221a、221bから流入する燃料をカム21の中央部23に導くように平面視略V字状に延び、当該V字の頂点部分は入口221a、221bよりもカム21の回転方向遅角側に位置するとともに折曲部221cを形成している。このため、溝221が入口221aから折曲部221cまで延びている方向、および入口221bから折曲部221cまで延びている方向は、いずれも、カム21の回転軸に対して傾斜し、中央部23に向かうに従いカム21の回転方向遅角側となっている。
溝221を形成することで溝221の縁部にはエッジが形成されるため、エッジ部分でカム21とメタルブッシュ19の潤滑性が低下しないように溝221を形成する領域を設定する。すなわち、カム21の外壁のうち他の領域に比べてメタルブッシュ19から受ける圧力が低い領域に溝221を形成する。また、溝221の縁部にアール加工をするなどの方法で、当該縁部にかかるメタルブッシュ19からの圧力を適宜分散させることも有効である。
図9は、カム21の外周壁におけるA〜Fの各領域についてメタルブッシュ19から受ける圧力を説明するためのものである。領域Dの真上にプランジャ30があるとき、燃料加圧室50内の燃料圧力によって、プランジャ30が領域Aの真上にあるときよりメタルブッシュ19から高い圧力を受ける。プランジャ30が領域Aの真上にあるとき、メタルブッシュ19からカム21に作用する燃料圧送による反力は実質的に生じない。すなわち、この領域が、特許請求の範囲でいう「燃料圧送による反力が作用しない領域」に相当する。なお、逆に、回転中心軸からカム21のカム面輪郭までの距離がカム21の回転方向遅角側へ向かうに従い長くなる領域は、カム21がプランジャ30を高圧状態の燃料加圧室50へ向けて押圧していく領域である。このため、回転中心軸からカム面輪郭までの距離がカム21の回転方向遅角側へ向かうに従い長くなる領域は、燃料圧送の反力を集中して受けるため、溝221を形成すべき領域から除外することが好ましい。
次に、燃料噴射ポンプ10の作動について説明する。
カムシャフト20の回転に伴いカム21が回転し、カム21の回転に伴いカムリング18が公転する。このカムリング18の公転に追従しプランジャ30が往復移動する。カムリング18の公転に伴い上死点にあるプランジャ30が下降すると、フィードポンプ54からの吐出燃料が調量弁55によって調量され、その調量された燃料が燃料流入通路51から逆止弁35を経て燃料加圧室50に流入する。下死点に達したプランジャ30が再び上死点に向けて上昇すると逆止弁35が閉じ、燃料加圧室50の燃料圧力が上昇する。燃料加圧室50の燃料圧力が逆止弁部材38の下流側の燃料圧力よりも上昇するとプランジャ30ごとに設けられた各逆止弁部材38が交互に開弁する。接続部材41から燃料配管を通りコモンレールに供給された燃料はコモンレールで畜圧され一定圧に保持される。そして、コモンレールから図示しないインジェクタに高圧燃料が供給される。
カム21に形成されている溝221をカム21の一端211から他端212まで形成し溝221をカム21の回転軸方向両端で開口させることにより、溝221の入口221a、221bから溝221内にカム室53内の燃料を流入させることができる。ここで、溝221の入口221a、221b側はカム21の回転軸に対して傾斜した方向へ延びているので、カム21の回転速度の変動に伴い生じる慣性力によって燃料が中央部23へ向かって流れやすい。溝221内の燃料がメタルブッシュ19の内壁面とカム21の外壁面との間に漏れ出ることにより、メタルブッシュ19の内壁面とカム21の外壁面との間に燃料膜が形成される。燃料は潤滑液として機能するため、メタルブッシュ19とカム21との潤滑性が向上する。これにより、カム21とカムリング18の相対回転によるメタルブッシュ19及びカム21の摩耗を低減し、焼き付きを防止することができる。
なお、上述したように、カム21は溝221を燃料圧送の反力が作用しない領域に有することにより、溝221の縁部のエッジにおける摩耗および焼き付きを防ぐように構成されている。また、溝221をカム21の回転軸方向両端で開口させることにより、溝221内に十分な燃料を満たすことができ、さらにその燃料を入れ替えることができるためメタルブッシュ19とカムリング18の摩擦により溝221内にスラッジが堆積することがなく、メタルブッシュ19とカムリング18の摩擦により生ずるスラッジをメタルブッシュ19とカムリング18の間から排出することができる。
また、溝221は、中央部23に向かうに従い、カム21の回転方向の遅角側へと伸びていることにより、カム21の回転とともに生じる慣性力を利用して、溝221内の燃料が中央部23に向けて流れるようにすることができる。これにより、カム21の中央部23で溝221内の燃料の圧力を高めて粘度を増大させることができ、焼き付きが起こりやすいカム21の中央部23において、カム21とカムリング18との間で油膜が形成されやすくなる。したがって、油膜の形成によって摺動部分の潤滑性を向上させることができる。
さらに、本形態では、溝221が平面視略V字状に折れ曲がる形として形成され、溝221内を流れる燃料の圧力が入口221a、221bに比べて折曲部221cで高圧となるように構成されている。よって、カム21に形成された溝221のうち、特に温度が下がりにくいカム21の中央部23において、燃料の圧力が高まる。このため、局所的に燃料の粘度を向上させることができる。このように、ある程度燃料の粘度を向上させることによって、カム21の中央部23で面圧が大きくなる箇所においてもカム21とカムリング18との間に油膜を形成することが可能となる。これにより、カム21とカムリング18との間で油膜切れが起こることを防ぎ、焼き付きが起こりやすい部分でも摺動部分の潤滑性を向上させることができる。したがって、カム21とカムリング18との相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止することができる。
(第2実施形態)
本形態による燃料噴射ポンプを図4に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の溝222は、平面視略台形状に折れ曲がる形として形成されている。なお、ここでいう平面視略台形状とは、溝222が一端211側と他端212側との両側に入口222a、222bを有しているとき、図4(a)に示すような溝222の形状をいう。すなわち、カム21の一端211側および他端212側にはそれぞれ、入口222a、222bから中央部23へ近づくに従い、カム21の回転方向遅角側へ傾斜して溝222が延びている。カム21の中央部には、それぞれの入口222a、222bから延びてきた溝222同士をカム21の回転方向遅角側における一箇所で結ぶ。すなわち、本形態の溝222は二箇所で折れ曲がって、中央部23においてカム21の回転軸と平行に延びている直線溝222cを有する。
本形態の直線溝222cがカム21の中央部23を渡って形成されることによって、カム21の中央部23に燃料が導かれ、直線溝222c内の燃料の圧力が高まる。よって、カム21とカムリング18との間に油膜が、カム21の中央部23を渡って容易にかつ幅広く形成することができる。
(第3実施形態)
本形態による燃料噴射ポンプを図5に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の溝223は、平面視略U字状に折れ曲がる形として形成されている。溝223は、一端211側と他端212側との両側に入口223a、223bを有し、カム21の中央部23を渡って湾曲部223cを有する。溝223が入口223aから湾曲部223cまで延びている方向、および入口223bから湾曲部223cまで延びている方向は、いずれも、中央部23に向かうに従いカム21の回転方向遅角側となっている。
このように、溝221、222、223を折れ曲がる形状の形として形成する場合、平面視による溝221、222、223の形状は、種々の形状とすることができる。本発明では、上記いずれの形状とする場合も、カム21の中央部23で溝221、222、223内の燃料の圧力を高めることを目的としている。なお、カム21の中央部23での溝221、222、223の位置は、溝221、222、223の入口側よりもカム21の回転方向遅角側であることが望ましい。いずれの場合においても、カム21の中央部23に燃料を導くとともに当該燃料の圧力を高めることによって、カム21とカムリング18との間に油膜を形成しやすくすることができる。したがって、上述したようにカム21とカムリング18との相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する効果が得られる。
(第4実施形態)
本形態による燃料噴射ポンプを図6に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本形態の場合、カム21の外壁には、二つの溝224、225を有する。二つの溝224、225は、平面視略ハ字状で形成され、それぞれ、入口224a、225bと末端部224c、225cとを有する。溝224が入口224aから末端部224cまで延びている方向、および溝225が入口225bから中央部末端部225cまで延びている方向は、いずれも、カム21の回転軸に対して傾斜し、中央部23に向かうに従いカム21の回転方向遅角側となっている。
また、図7及び図8に示すように、カム21の外壁に、溝224又は溝225を片側のみ有しても構わない。
このように、溝224、225を、カム21の一端211及び/又は他端212から中央部23まで形成しても、カム21の中央部23で溝224、225内の燃料の圧力を高めることができる。なお、カム21の中央部23での溝224、225の末端部の位置は、溝224、225の入口側よりもカム21の回転方向遅角側であることが望ましい。いずれの場合においても、カム21の中央部23に燃料を導くとともに当該燃料の圧力を高めることによって、カム21とカムリング18との間に油膜を形成しやすくすることができる。したがって、上述したようにカム21とカムリング18との相対回転による摩耗を低減し焼き付きを防止する効果が得られる。
(他の実施形態)
溝221、222、223、224、225の数は複数でも構わない。溝221、222、223、224、225は、一端211か他端212の一方のみがカム室53に連通していて、溝221、222、223、224、225がカム21の中央部23までとなっていてもよい。(但し、一端211と他端212両方がカム室53に連通している方が、溝221、222、223、224、225内に溜まる金属粉を燃料の流れで流出させて溝221から排出することができるので好ましい。)油膜形成用の潤滑液としてディーゼルエンジンの燃料を用いたが、他の種類の潤滑液であってもよい。上記実施形態ではプランジャが2つであったが、本発明の燃料噴射ポンプは、プランジャが1つのものでもよく、プランジャが3つ以上のものでもよい。ディーゼルエンジンのコモンレールへの燃料噴射用の燃料噴射ポンプ以外の高圧ポンプに、カムシャフトとカムリングとの摺動部分に本発明の溝221、222、223、224、225を採用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施できる。
10:燃料噴射ポンプ、11:ハウジング本体(ハウジング)、12:シリンダヘッド(ハウジング)、13:オイルシール、14:カバー、14:軸受カバー、15:メタルブッシュ、18:カムリング、19:メタルブッシュ(カムリング)、20:カムシャフト、21:カム、22:溝(凹部)、23:中央部、29:ボルト、30:プランジャ、31:スプリング、35:逆止弁、36:逆止弁部材、38:逆止弁部材、41:接続部材、50:燃料加圧室、51:燃料流入通路、52:燃料吐出通路、53:カム室、54:フィードポンプ、55:調量弁、171:摺動プレート、172:摺動プレート、211:一端、212:他端、221、222、223、224、225:溝、221a、222a、223a、224a:入口、221b、222b、223b、225b:入口、221c:折曲部、222c:直線溝、223c:湾曲部、224c、225c:末端部

Claims (10)

  1. カムシャフトと、
    前記カムシャフトとともに回転するカムと、
    前記カムの外周に前記カムに対して回転可能に組付けられ、前記カムシャフトの中心軸周りを公転するカムリングと、
    燃料加圧室およびカム室を有し、前記カム室に前記カムを収容するハウジングと、
    前記カムリングの公転に追従して往復移動することにより前記燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャと、
    を備え、
    前記カムの外壁には、前記カムと前記カムリングとの間に前記カム室内の潤滑液を導く凹部が形成され、前記凹部は、前記カムの回転軸方向の一端および他端の少なくともいずれか一方に前記カム室と連通する入口を有し、前記入口から流入する前記潤滑液を前記カムの前記一端と前記他端との間の中央部に導くように溝状に延び、かつ、当該凹部を流れる前記潤滑液の圧力が前記入口に比べて前記中央部で高圧となるように構成されていることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記凹部は、前記入口側で溝状に延びる方向が前記カムの回転軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 前記凹部は、前記カムの外壁のうち、燃料圧送の反力が作用しない領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 前記凹部は、前記中央部に向かうに従い前記カムの回転方向遅角側へと延びる溝であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 前記凹部は、平面視略V字状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
  6. 前記凹部は、平面視略U字状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
  7. 前記凹部は、平面視略台形状に折れ曲がる溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
  8. 前記凹部は、平面視略ハ字状の溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
  9. 前記凹部は、平面視略ハ字状の半分だけの溝であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
  10. ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置のコモンレールへの高圧燃料供給に適用されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の燃料噴射ポンプ。
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