JP2010223048A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの出力運転時,バイパスの入口が吸気抵抗とはならず,しかも水滴が吸気道内面を流れる場合でも,その水滴のバイパスへの浸入を防ぐことができるようにした,エンジンの吸気制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】吸気道7を有するスロットルボディ1に,スロットル弁8を迂回して吸気道7に連通するバイパス30を設け,このバイパス30に,それを開閉する弁手段31を設けた,エンジンの吸気制御装置において,バイパス30の入口を,スロットルボディ1の上流端から始まりスロットル弁8の手前で行き止まりとなるように吸気道7に内側面に形成される凹溝32で構成し,この凹溝32に続くバイパス30の他の通路33を,凹溝32の内側面32bから一段隆起した段部32cに開口させた。
【選択図】 図8

Description

本発明は,スロットル弁により開閉される吸気道を有するスロットルボディに,スロットル弁を迂回して吸気道に連通するバイパスを設け,このバイパスに,それを開閉する弁手段を設けた,エンジンの吸気制御装置の改良に関する。
かゝるエンジンの吸気制御装置は,特許文献1及び2に開示されるように,既に知られている。
実開昭59−88236号公報 実開昭63−151965号公報
従来のエンジンの吸気制御装置では,バイパスの入口を吸気道の内面からパイプ状に突出させて形成していたので,スロットル弁を開放したエンジンの負荷運転時には,その突出したバイパスの入口が吸気抵抗となって,エンジンの出力性能に悪影響を及ぼすことになる。そこで,バイパスの入口を吸気道に突出させることなく,吸気道の内面に直接開口させることが考えられるが,そうした場合には,結露等により発生する水滴が吸気道の内面に沿って流れてきたとき,その水滴がバイパスに浸入する可能性がある。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,エンジンの出力運転時,バイパスの入口が吸気抵抗とはならず,しかも水滴が吸気道内面を流れる場合でも,その水滴のバイパスへの浸入を防ぐことができるようにした,エンジンの吸気制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,スロットル弁により開閉される吸気道を有するスロットルボディに,スロットル弁を迂回して吸気道に連通するバイパスを設け,このバイパスに,それを開閉する弁手段を設けた,エンジンの吸気制御装置において,前記バイパスの入口を,スロットルボディの上流端から始まりスロットル弁の手前で行き止まりとなるように吸気道の内側面に形成される凹溝で構成し,この凹溝に続くバイパスの他の通路を,前記凹溝の内側面から一段隆起した段部に開口させたことを第1の特徴とする。尚,前記弁手段は,後述する本発明の実施例中のアイドル調整弁31に対応し,また前記他の通路は弁孔33に対応する。
また,本発明は,第1の特徴に加えて,前記他の通路の前記段部への開口部を,前記段部の周縁から離して配置したことを第2の特徴とする。
さらに,本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記段部33cを,これが前記凹溝の天井面と行き止まり部とに連続するように形成したことを第3の特徴とする。
さらにまた,本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,スロットルボディの円胴部に吸気道を,円胴部の外形の中心に対してスロットル弁の弁軸と直交する方向に偏心させて形成し,この吸気道の偏心方向と反対側の円胴部の厚肉部に前記凹溝を形成したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,バイパスの入口は,吸気道の内面から陥没した凹溝となっているので,その凹溝が吸気道の流路面積を減少させず,またエンジンの負荷運転時,吸気道を直進する吸気の流れを妨げず,これによりエンジンの吸気抵抗を低減して,その出力向上に寄与し得る。
しかも,上記凹溝に続くバイパスの他の通路は,凹溝の内側面から一段隆起した段部に開口するので,凹溝の内側面を流れる水滴が存在しても,その水滴は,流れの慣性により段部の周囲を流れ,前記他の通路の開口部を避けることになり,バイパスの下流への水滴の浸入を防ぐことができる。
本発明の第2の特徴によれば,前記他の通路の前記段部への開口部は,段部の周縁から離して配置されるので,段部の周囲を流れ水滴は前記他の通路に一層浸入し難くなり,バイパスの下流への水滴の浸入を一層防ぐことができる。
本発明の第3の特徴によれば,スロットルボディの型成形時,吸気道及び凹溝からの型抜きを段部に干渉されることなく行うことができる。
本発明の第4の特徴によれば,スロットルボディの強度を低下させることなく,凹溝の流路面積を充分に得ることができると共に,その凹溝に続くバイパスの他の部分を弁軸に邪魔されることなく容易に形成することができる。
本発明実施例に係る自動二輪車用エンジンの吸気制御装置の縦断側面図(図3の1−1線断面図)。 図1の2−2矢視図。 図1の3−3線断面図。 図2の4−4線断面図。 図2の5−5線断面図。 図2の6−6線断面図。 図2の7−7線拡大断面図(アイドル吸気量最小調整状態)。 図7に対応する作用説明図(アイドル吸気量最大調整状態)。 図3の9−9線断面図。 アイドル調整弁の回転角度とアイドル吸気量との関係を示す線図。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
先ず,図1〜図4において,スロットルボディ1は軽合金を素材とするダイカスト鋳造製であり,円胴部1aと,この円胴部1aの一端部から外周に張り出したフランジ部1bとで構成される。そのフランジ部1bは,正面視で(図3参照)略方形をなすと共に,その一方の対角線上の角部に上下一対の第1及び第2締結ボス2,2′が形成され,これら第1及び第2締結ボス2,2′が一対の締結ボルト3,3によりエンジンの吸気管5の接合フランジ部に結合される。また,円胴部1aの外周には,エアクリーナに連なる入口チューブ6が嵌合接続される。
このスロットルボディ1は,入口チューブ6及び吸気管5間を連通する円筒状の吸気道7を有しており,この吸気道7は,スロットルボディ1の円胴部1aの外形中心に対して弁軸8aと直交する下方に偏心させて形成される。この吸気道7を開閉するバタフライ型のスロットル弁8の弁軸8aが,スロットルボディ1に形成される一対の第1及び第2軸受ボス9,9′により回転自在に支承される。上記第1及び第2軸受ボス9,9′は,それらの一半周部が前記円胴部1aに,また他の半周部が前記フランジ部1bにそれぞれ一体に形成される。その際,第1及び第2軸受ボス9,9′は,図示例のように,それらの一側面がフランジ部1bの端面と略面一となるように配置することが望ましい。
こうして,第1及び第2軸受ボス9,9′を円胴部1aからフランジ部1bにかけて形成することで,スロットル弁8を吸気道7の下流端に近接配置することが可能となり,スロットルボディ1のコンパクト化,特に,スロットルボディ1の軸方向寸法の短縮化を大いに図ることができる。
図2〜図4に示すように,上記弁軸8aの一端部にはスロットルドラム10が固着され,このスロットルドラム10には,スロットル弁8を開閉操作するための操作ワイヤ11(図4参照)が接続される。
上側の第1締結ボス2は,平面視で一部が円胴部1aと重ねるように配置され,この第1締結ボス2の外側にステーボス15が一体に連設される。このステーボス15には,上記操作ワイヤ11のガイドチューブ12の端部を支持するガイドチューブステー13が,ステーボス15の円胴部1a側の端面にビス16により固着される。その際,ガイドチューブステー13に穿設されてビス16の下側に隣接する位置決め孔17に,ステーボス15の円胴部1a側の端面に突設される位置決めピン18が嵌合され,その嵌合によりガイドチューブステー13の上記ビス16周りの回転が阻止される。これにより一本のビス16によるガイドチューブステー13のステーボス15への固定が可能となる。この位置決めピン18の先端部は,位置決め孔17を貫通してガイドチューブステー13の外側面より突出しており,その先端部に当接してスロットル弁8の全開位置を規制するストッパアーム10aがスロットルドラム10に一体に形成される。即ち,位置決めピン18は,スロットル弁8の全開位置を規制するストッパピンを兼ねることになるから,それ専用のストッパピンが不要となり,構造の簡素化を図ることができる。
また,フランジ部1bには,第1軸受ボス9を挟んでステーボス15と反対側の個所で全閉ストッパボス20が一体に形成され,この全閉ストッパボス20には,前記ストッパアーム10aを受け止めてスロットル弁8の全閉位置を規制する全閉ストッパボルト21が螺着される。
以上において,第1,第2締結ボス2,2′,ステーボス15の各孔,位置決めピン18,全閉ストッパボス20の孔は,吸気道7と平行に配置される。こうすることで,吸気道7,第1,第2締結ボス2,2′,ステーボス15,位置決めピン18,及び全閉ストッパボス20に対する型成形やドリル加工を一挙に行うことが可能であり,加工性が良好である。
第1軸受ボス9の周りには,ステーボス15及び全閉ストッパボス20との間を離隔するスペース22が形成され,このスペース22を利用して,スロットルドラム10をスロットル弁8の閉じ方向に付勢する捩じりコイル型の戻しばね23が軸受ボス9の外周に配設される。
かくして,ステーボス15,第1軸受ボス9,戻しばね23及び全閉ストッパボス20をフランジ部1bの一側に整列することが可能となり,スロットルボディ1のコンパクト化に寄与し得る。その際,特に,平面視で円胴部1aに一部が重ねるように配置した第1締結ボス2の外側にステーボス15を一体に連設したことで,フランジ部1bの一側からのステーボス15の突出長さを極力短く抑えことができ,これに伴ない,ステーボス15と上下に並ぶ全閉ストッパボス20のフランジ部1bからの突出長さも短く抑えることができ,スロットルボディ1のコンパクト化に一層寄与し得る。
図1及び図3に示すように,前記第2軸受ボス9′の外周には,スロットル弁8の開度を検出するスロットルセンサ25のケーシング25が嵌合される。一方,フランジ部1bには,第2軸受ボス9を挟むように第2締結ボス2′と並ぶセンサ支持ボス27が一体に形成され,このセンサ支持ボス27に,前記ケーシング25が締結するボルト28により締結される。上記センサ支持ボス27は,第2軸受ボス9と平行に配置される。このような配置によれば,第2軸受ボス9及びセンサ支持ボス27に対する型成形やドリル加工を一挙に行うことが可能であり,加工性が良好である。
かくして,第2締結ボス2′,第2軸受ボス9′及びセンサ支持ボス27をフランジ部1bの他側に整列することが可能となり,ステーボス15,第1軸受ボス9,戻しばね23及び全閉ストッパボス20をフランジ部1bの一側に整列したことゝ相俟って,スロットルボディ1全体のコンパクト化を大いに図ることができる。
図2,図3,図5〜図8において,スロットルボディ1には,スロットル弁8を迂回して吸気道7に連通するバイパス30が形成される。このバイパス30はエンジンにアイドリング用の吸気(以下,アイドル吸気という。)を供給するのに供されもので,そのアイドル吸気量の調整のためのアイドル調整弁31がスロットルボディ1に螺着される。それらバイパス30及びアイドル調整弁31について以下に詳細に説明する。
バイパス30は,スロットルボディ1の上流端からスロットル弁8の手前までの範囲で吸気道7に上側面に形成される凹溝32(図2,図5,図6参照)と,この凹溝32から直角に屈曲する方向に延びるシリンダ状の弁孔33(図7参照)と,この弁孔33の途中からスロットルボディ1の下流端に向かって延びる計量孔34と,この計量孔34を吸気道7の下流端部に連通すべく,スロットルボディ1のフランジ部1bの,吸気管5と接合される端面に形成される切欠き部35(図3参照)とで構成される。
凹溝32は,前述のように,スロットルボディ1の円胴部1aの外形中心に対して吸気道7を弁軸8aと直交する下方へ偏心させたことにより,円胴部1aの上部に形成される厚肉部36に形成される。これにより,スロットルボディ1の強度を低下させることなく,凹溝32の流路面積を充分に得ることができると共に,その凹溝32に続くバイパス30の他の部分を弁軸8aに邪魔されることなく容易に形成することができる。
弁孔33の外端側には,順次段階的に大径となるねじ孔38及びガイド孔39が同軸状に連なっており,そのガイド孔39はスロットルボディ1の外側面に開口する。これらガイド孔39,ねじ孔38及び弁孔33は,前記センサ支持ボス27と同様に第2軸受ボス9′と平行に形成される。こうすることで,上記各孔,センサ支持ボス27及び第2軸受ボス9′に対する型成形やドリル加工を一挙に行うことが可能であり,加工性が良好である。
図1,図5及び図6に示すように,前記凹溝32は,その下流側に行き止まり部32aを有しており,前記弁孔33は,上記行き止まり部32aの手前から直角に屈曲する方向に延びるように配置される。また,弁孔33の凹溝32への開口部33aは絞られており,且つその開口部33aは,凹溝32の内側面32bから段差h分,一段隆起した段部32cに開口し,さらに,開口部33aは,段部32cの周縁から離して配置される。
上記段部33cは,凹溝32の天井面と行き止まり部32aとに連続するように形成される。これによれば,スロットルボディ1の型成形時,吸気道7及び凹溝32からの型抜きを段部32cに干渉されることなく行うことができる。
一方,アイドル調整弁31は,主軸41,ねじ軸42及び調整弁軸43を順次段階的に小径となるよう同軸状に一体に連ねて構成され,主軸41は,工具溝44付きの膨大頭部41aを外端に有し,また外周にはOリング45を装着している。そして,調整弁軸43は前記弁孔33に回転及び摺動自在に嵌合され,ねじ軸42は前記ねじ孔38に螺合され,主軸41は,ガイド孔39に上記Oリング45を介して回転及び摺動自在に嵌合され,スロットルボディ1の外側面と膨大頭部41aとの間に,アイドル調整弁31の回り止め用のコイルばね46が縮設される。
調整弁軸43には,その端面に開口して弁孔33と連通する行き止まり孔48と,調整弁軸43の外周を取り巻いて前記計量孔34と連通する環状の計量溝49と,行き止まり孔48の軸方向中間部を前記計量溝49に連通する複数の通孔50,50…とが設けられ,計量溝49の溝幅は,計量孔34の内径より充分に長く設定される。また行き止まり孔48の,通孔50,50…より奥の行き止まり部は異物溜まり51とされる。
前記計量孔34及び通孔50,50…は,調整弁軸43の如何なる調整位置においても,常に,調整弁軸43の軸方向に沿って相互にオフセットするように配置される。
複数の通孔50,50…の個数は,図1に示すように,調整弁軸43の周方向に等間隔に並ぶ4個とすることが望ましい。調整弁軸43の先端部の外周面には,ラビリンスシールを構成する1又は複数条の環状溝52(図6参照)が形成される。
而して,スロットル弁8を全閉にしたエンジンのアイドリング時には,吸気道7に流入した空気がバイパス30,即ち凹溝32,弁孔33,行き止まり孔48,複数の通孔50,50…,計量溝49及び切欠き部35を順次経て,吸気道7の下流側に移り,さらに吸気管5を経てアイドル吸気としてエンジンに供給される。このアイドル吸気の量は,アイドル調整弁31のねじ込み,ねじ戻しによる調整調整弁軸43の進退調整により,計量溝49の,計量孔34との連通幅wを加減することで行うことができる。即ち,図7に示すように,その連通幅wを狭めれば,アイドル吸気量を減少させ,図8に示すように,その連通幅wを広げれば,アイドル吸気量を増加させることができる。
このようなアイドル吸気量の調整時,通孔50,50…及び計量孔34間の,調整弁軸43の軸方向に沿うオフセット量が一定であるとしても,調整弁軸43の周方向における通孔50,50…の位置が変わると,計量孔34と,それに最も近い通孔50との間隔が変化するため,アイドル吸気量に多少の変化が生じる。そこで,アイドル調整弁31の回転角度に対するアイドル吸気量の変化を,調整弁軸43の周方向に2個の通孔50を等間隔に配置した場合(A)と,4個の通孔50を等間隔に配置した場合(B)とについて実際に調べたところ,図10のような結果を得た。それから明らかなように,(B)の場合の方がアイドル吸気量の変化がスムーズであり,アイドル吸気量の調整を容易,的確に行うことができる。しかも(B)の場合は,調整弁軸43に単なる二方向からの孔加工を施すだけで4個の通孔50を形成することができから,加工性が良好である。したがって,(B)を採用することが好ましい。
ところで,凹溝32の内面に結露等による水滴が付着し,その水滴が前記アイドル吸気と共に凹溝32に流れ込むことがある。この場合,この凹溝32に連通する弁孔33は,凹溝32の行き止まり部32aの手前から略直角に屈曲する方向に配置され,且つその弁孔33の凹溝32への開口部33aは,凹溝32の内側面32bから一段高く形成された段部32cに開口しており,さらに開口部33aは,段部33aの周縁から離して配置されるので,凹溝32の内側面32bを流れる水滴は,流れの慣性により図5の矢印a及び図6の矢印bのように段部32cの周囲を流れ,開口部33aを避けることになり,弁孔33への水滴の浸入を防ぐことができる。
また,万一,水滴や微細な塵埃等の異物がアイドル吸気と共に弁孔33に流入した場合には,アイドル吸気は,行き止まり孔48から通孔50,50…へ進路を直角に曲げて環状の計量溝49に移るのに対して,行き止まり孔48に侵入した異物は流れの慣性により直進して,行き止まり孔48の奥の異物溜まり51に捕捉され,アイドル吸気から分離されることになる。
さらに,万一,アイドル吸気と共に通孔50,50…から計量溝49に移った異物があったとしても,通孔50,50…と計量孔34とは,調整弁軸43の如何なる調整位置においても,常に調整弁軸43の軸方向に沿って互いにオフセットしているので,通孔50,50…から計量溝49に移ったアイドル吸気は,直ちに進路を直角に曲げて計量孔34に向かうのに対して,通孔50,50…を通過した異物は,慣性により弁孔33の内周面に衝突して弁孔33の下部に落下し,アイドル吸気から分離される。
かくして,計量溝49及び計量孔34の計量部への異物の付着を防ぐことができるので,アイドル調整弁31により一旦調整したアイドル吸気量を長期間安定させることができる。
エンジンを加速すべく,スロットル弁8を開いていくと,吸気道7に流入した吸気は,スロットル弁8の開度により流量を制御されながら吸気道7を直進してエンジンに吸入される。このとき,バイパス30の入口は,吸気道7の内面から陥没した凹溝32となっているので,吸気道7の流路面積を減少させず,また吸気道7を直進する吸気の流れを妨げない。これによりエンジンの吸気抵抗を低減して,その出力向上に寄与し得る。
また,このようなエンジンの負荷運転時でも,凹溝32の内側面32bに沿って流れる水滴が存在しても,前述のアイドリング時と同様に,段部32cによって,弁孔33の開口部33aへの水滴の侵入を防ぐことができる。
再び,図3及び図7において,フランジ部1bの,吸気管5と対向する端面には,吸気道7の斜め上方に,バイパス30の下流端部となる切欠き状の前記切欠き部35が開口し,この切欠き部35と吸気道7を囲繞する水滴形状のシール溝53がフランジ部1bの端面に形成され,このシール溝53には,フランジ部1bの第1及び第2締結ボス2,2′が締結ボルト3,3により吸気管5に締結されるとき,吸気管5の端面に密接するOリング54が装着される。その際,各締結ボス2,2′には,フランジ部1bのシール溝53形成面より僅かに隆起した座面2a,2a′が形成される。また,前記切欠き部35は,吸気道7を横断して上記第1及び第2締結ボス2,2′の中心間を結ぶ直線55の一側に配置され,その他側においては,フランジ部1bのシール溝53形成面より僅かに隆起した円弧状の当接座56(図3,図9参照)がシール溝53の外側縁の一部に沿うように形成される。この当接座56及び前記座面2a,2a′は,スロットルボディ1の鋳造後,同一平面に仕上げ加工される。
而して,上記締結時,これら座面2a,2a′及び当接座56の三個所が吸気管5の端面に当接することにより,Oリング54の圧縮変形量を正確に規制し,そのシール機能を長期に保つことができる。しかも,フランジ部1bの吸気管5との当接面を同一平面に仕上げ加工する際は,第1及び第2締結ボス2,2′の座面2a,2a′及び当接座56の三個所を仕上げ加工するだけで済み,その加工能率の向上と,加工工具の延命を図ることができる。また,切欠き部35及び当接座56を,両締結ボス2,2′の中心間を結ぶ直線55を挟んで互いに反対側に配置したことで,形状が複雑な部分を分散させることになり,ダイカスト鋳造時,湯回り性の向上を図ることができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,シール溝53は,フランジ部1bに対向する吸気管5の端面に形成することもできる。また,上記実施例では,本発明を,吸気道7を水平にしたホリゾンタル型スロットルボディ1に適用したが,吸気道7を鉛直方向に向けたバーチカル型のスロットルボディにも適用可能である。また,手動式のアイドル調整弁31に代えて,電動式又はワックス式の自動弁をバイパスに設けることもできる。
1・・・・・スロットルボディ
1a・・・・円胴部
7・・・・・吸気道
8・・・・・スロットル弁
8a・・・・弁軸
30・・・・バイパス
31・・・・弁手段(アイドル調整弁)
32・・・・凹溝
32a・・・行き止まり部
32b・・・内側面
32c・・・段部
33・・・・バイパスの他の通路(弁孔)
33a・・・開口部
36・・・・厚肉部

Claims (4)

  1. スロットル弁(8)により開閉される吸気道(7)を有するスロットルボディ(1)に,スロットル弁(8)を迂回して吸気道(7)に連通するバイパス(30)を設け,このバイパス(30)に,それを開閉する弁手段(31)を設けた,エンジンの吸気制御装置において,
    前記バイパス(30)の入口を,スロットルボディ(1)の上流端から始まりスロットル弁(8)の手前で行き止まりとなるように吸気道(7)の内側面に形成される凹溝(32)で構成し,この凹溝(32)に続くバイパス(30)の他の通路(33)を,前記凹溝(32)の内側面(32b)から一段隆起した段部(32c)に開口させたことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの吸気制御装置において,
    前記他の通路(33)の前記段部(32c)への開口部(33a)を,前記段部(32c)の周縁から離して配置したことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
  3. 請求項1又は2記載のエンジンの吸気制御装置において,
    前記段部33cを,これが前記凹溝(32)の天井面と行き止まり部(32a)とに連続するように形成したことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のエンジンの吸気制御装置において,
    スロットルボディ(1)の円胴部(1a)に吸気道(7)を,円胴部(1a)の外形の中心に対してスロットル弁(8)の弁軸(8a)と直交する方向に偏心させて形成し,この吸気道(7)の偏心方向と反対側の円胴部(1a)の厚肉部(36)に前記凹溝(32)を形成したことを特徴とする,エンジンの吸気制御装置。
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