JP2010222190A - けい酸カルシウム板の製造方法 - Google Patents

けい酸カルシウム板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原料として価格の高い針状ワラストナイトを多量に使用しなくとも、耐熱性に優れたけい酸カルシウム板が得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法を提供する。
【解決手段】トバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法は、予め合成したトバモライトスラリーを固形分として1〜15質量%、セメント、石灰質原料及びけい酸質原料からなる群から選択されるマトリックス形成用原料30〜50質量%、充填材25〜50質量%、繊維原料3〜10質量%及び針状ワラストナイト3〜10質量%を湿式で混合し、所定の形状に成形した後、水熱養生を行うことによりけい酸カルシウム水和物を形成して硬化させることからなるトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として建材として使用するトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法に関し、更に詳細には耐熱性に優れたトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法に関する。
けい酸カルシウム板は、軽量で強度が高く、不燃性にも優れていることから、建材として広く使用されている。このようなけい酸カルシウム板は、石灰質原料とけい酸質原料とをオートクレーブ中で水熱養生し、けい酸カルシウム水和物を生成させてマトリックスを形成することにより製造されている。生成されるけい酸カルシウム水和物は、トバモライト(5CaO・6SiO・5HO)やゾノトライト(6CaO・6SiO・HO)があるが、建材用けい酸カルシウム板は、トバモライト系であることが多い。また、繊維原料が、製造工程における成形助材としての役割と、製品強度等の物性を高めるために使用されている。
例えば、特許文献1には、繊維状ウオラストナイト、パルプ、予め水熱合成によって得られたけい酸カルシウム結晶スラリー、けい酸原料および石灰原料に多量の水を加えてスラリー状混合物となし、このスラリー状原料混合物をゲル化処理することなく抄造し、得られた生板を蒸熱処理したのち乾燥することを特徴とする抄造によるアスベストフリーけい酸カルシウム板の製造方法(第1項);繊維状ウオラストナイトの配合量が、全原料重量(固形分)に対して10〜30%である特許請求の範囲第1項記載の製造方法(第2項);パルプの配合量が、全原料重量(固形分)に対して2〜10%である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製造方法(第3項);けい酸カルシウム結晶スラリーの配合量が、全原料重量(固形分)に対して固形分で10〜30%である特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の製造方法(第4項)が開示されている。また、特許文献1の5欄11〜17行には、「けい酸原料としては、例えばけい石、けい藻土、シラス、フェロシリコンダスト、シリコンダスト等が使用され、また石灰原料としては、例えば消石灰、生石灰、カーバイト滓、セメント等が使用される。これらのけい酸及び石灰原料は、CaO/SiOがモル比で0.7〜1.2となる範囲で配合できる。」旨の記載がある。
また、特許文献2には、珪酸質原料中の珪藻土の配合量が40重量%以上で、かつ、全原料中の該珪藻土の配合量が15重量%〜80重量%である珪酸質原料(A)と石灰質原料(B)と補強用繊維(C)とを有する原料スラリーを成形した後、オートクレーブ処理してなる吸放湿性能を有する珪酸カルシウム質成形体(請求項1);珪藻土を含む珪酸質原料(A)と石灰質原料(B)と補強用繊維(C)とを有する原料スラリーを成形した後、オートクレーブ処理してなる珪酸カルシウム質成形体であって、温度25℃で相対湿度を50%から90%にしたときの24時間後の吸湿量が200g/m以上であることを特徴とする吸放湿性能を有する珪酸カルシウム質成形体(請求項2);珪酸質原料は、該珪酸質原料中の珪藻土の配合量が15重量%〜80重量%であることを特徴とする請求項2に記載の吸放湿性能を有する珪酸カルシウム質成形体(請求項3)が開示されている。また、特許文献2の[0013]には、「石灰質原料はCaO成分を供給するものであり、例えば消石灰、生石灰、ポルトランドセメント等が使用できる。珪酸質原料と石灰質原料の割合は特に限定されないが、珪酸カルシウム質マトリックスの生成のため、C/S(珪酸質原料のモル数に対する石灰質原料のモル数の比)が0.2〜1.2が好ましい。」旨の記載もある。
上述のようなけい酸カルシウム板の製造方法において、石灰質原料のCaO成分とけい酸質原料のSiO成分とのモル比(C/S)の設定は、一般的にマトリックスを形成するけい酸カルシウム水和物のC/Sに近い値、例えばトバモライトの場合であると0.8を中心として、また、ゾノトライトの場合であると1.0を中心として上述のように0.2〜1.2に設定されている。これは、マトリックスとなるけい酸カルシウム水和物をより多く生成させることにより、製品の物性を高めることができると考えられているためである。
また、けい酸カルシウム板は、耐火壁を構成する壁材としても広く使用されている。この用途においては、特に加熱収縮率が小さいことが重要である。即ち、加熱収縮率が大きいと、けい酸カルシウム板の繋ぎ目部分(目地部)が開いたり、加熱収縮によってけい酸カルシウム板に亀裂が発生し、目地部や亀裂から火炎が内部に入り込むことにより、耐火壁としての性能が損なわれたり、亀裂が拡大してけい酸カルシウム板が脱落することがあり、耐火壁の性能が著しく低下する。マトリックスであるけい酸カルシウム水和物の耐熱性はゾノトライトの方がトバモライトよりも優れているが、水熱養生の際により多くのエネルギーを必要とする。また、けい酸カルシウム板の加熱収縮率を低下させる方法としては、例えば原料の一つとして針状ワラストナイトを多く使用することが知られている。
例えば、特許文献3には、ケイ酸カルシウム水和物からなるマトリックスと繊維とを含有してなるケイ酸カルシウム材において、前記ケイ酸カルシウム水和物は、トバモライトとゾノトライトとからなるとともに、前記ゾノトライトの(001)面のX線回折強度と前記トバモライトの(002)面のX線回折強度との比が、前者/後者として0.3〜5.0であり、前記ケイ酸カルシウム材は、前記繊維として20〜60質量%の範囲の針状ワラストナイトおよび1〜10質量%の範囲のセルロースパルプを含有することにより、1200℃における加熱残存収縮率が5%以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム材(請求項1);石灰質原料、ケイ酸質原料、繊維原料および水を混合し、原料スラリーを形成し、前記原料スラリーを加熱養生し加圧脱水成形してケーキを形成し、前記ケーキをオートクレーブ養生して硬化させる工程を有するケイ酸カルシウム材の製造方法において、前記石灰質原料とケイ酸質原料のCaO/SiOのモル比を0.9〜1.1とし、前記繊維原料として、前記ケイ酸カルシウム材に占める比率が20〜60質量%の範囲の針状ワラストナイトおよび1〜10質量%の範囲のセルロースパルプを使用し、前記加熱養生の加熱温度は80〜100℃であり、前記加圧脱水成形における圧力は2MPa〜10MPaであり、前記オートクレーブ養生は温度が190〜210℃、かつ養生時間が5時間〜15時間であることにより、ケイ酸カルシウム水和物からなるマトリックスと繊維とを含有してなるケイ酸カルシウム材を形成し、ここで前記ケイ酸カルシウム水和物は、トバモライトとゾノトライトとからなるとともに、前記ゾノトライトの(001)面のX線回折強度と前記トバモライトの(002)面のX線回折強度との比が、前者/後者として0.3〜5.0であり、かつ前記ケイ酸カルシウム材は、1200℃における加熱残存収縮率が5%以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム材の製造方法(請求項4)が開示されている。
特公昭55−49023号公報 特開2002−226255号公報 特開2003−104769号公報
しかしながら、けい酸カルシウム板の耐熱性及び断熱性を向上するために、けい酸カルシウム板に針状ワラストナイトを多量に配合すると、針状ワラストナイトは価格が高いことから、得られるけい酸カルシウム板がコスト高となるという問題点がある。
従って、本発明の目的は、原料として価格の高い針状ワラストナイトを多量に使用しなくとも、耐熱性に優れたけい酸カルシウム板が得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、トバモライト系けい酸カルシウム板において、トバモライトを多く生成させることが、必ずしもけい酸カルシウム板の耐熱性を高めることにはならないことを見出した。そして、マトリックス形成用原料+予め合成したトバモライトスラリーのCaO/SiOモル比を、1.2超え、1.6以下とすること、かつけい酸質原料のブレーン値を6000cm/g以上とし、かつブレーン値が6000cm/g〜15000cm/gの範囲の結晶質シリカを、けい酸質原料の50質量%以上使用し、更に、結晶質シリカのブレーン値(X)に対する予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比(Y)を
2.3×10−5×X+1.1<Y<2.3×10−5×X+1.3
の範囲内とすることにより、価格の高い針状ワラストナイトを多量に使用しなくても、耐熱性に優れ、かつ曲げ強度等の他の物性も従来のトバモライト系けい酸カルシウム板と遜色のないトバモライト系けい酸カルシウム板を製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法は、予め合成したトバモライトスラリーを固形分として1〜15質量%、セメント、石灰質原料及びけい酸質原料からなる群から選択されるマトリックス形成用原料30〜50質量%、充填材25〜50質量%、繊維原料3〜10質量%及び針状ワラストナイト3〜10質量%を湿式で混合し、所定の形状に成形した後、水熱養生を行うことによりけい酸カルシウム水和物を形成して硬化させることからなるトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法であって、予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比が1.2を超え、1.6未満の範囲内にあり、マトリックス形成用原料のけい酸質原料はブレーン値が6000cm/g以上であり、けい酸質原料の50質量%以上がブレーン値6000〜15000cm/gの範囲内の結晶質シリカであり、結晶質シリカのブレーン値(X)に対する予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比(Y)が
2.3×10−5×X+1.1<Y<2.3×10−5×X+1.3
の範囲内にあり、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の曲げ強度が8N/mm以上であることを特徴とする。
本発明によれば、針状ワラストナイトの使用量が3〜10質量%と少量であっても、曲げ強度に優れ、かつ900℃の加熱残存収縮率が1.2%以下という、耐熱性に優れたトバモライト系けい酸カルシウム板を安価かつ容易に製造することができるという効果を奏する。
本発明品4のトバモライト系けい酸カルシウム板の組織を示す走査型電子顕微鏡写真である。 比較品4のけい酸カルシウム板の組織を示す走査型電子顕微鏡写真である。
本明細書において、用語「トバモライト系けい酸カルシウム板」とは、トバモライト、またはトバモライトと結晶度の低いけい酸カルシウム水和物とをマトリックスとする板状成形体を意味する。
本発明のトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法において、後述する繊維原料、充填材及び針状ワラストナイト以外の原料、即ち、予め合成したトバモライトスラリーとマトリックス形成用原料は、マトリックスを形成するための原料である。
本発明のトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法において、原料の一つとして予め合成したトバモライトスラリー(以下、「合成トバモライト」という)を用いる。合成トバモライトは、けい酸カルシウム板の製造工程における成形性を向上させるために、あるいは得られたけい酸カルシウム板の強度等の物性を向上させるために用いられる原料である。また、合成トバモライトは、後述するオートクレーブ養生によりマトリックス形成用原料を反応させてマトリックスを形成する際、マトリックスに組み込まれてマトリックスの一部を構成する原料でもある。本発明の製造方法において、合成トバモライトには結晶度が低いけい酸カルシウム水和物が混在していても、特に問題はない。合成トバモライト(合成トバモライトに結晶度の低いけい酸カルシウム水和物が混在している場合には、その合計)の配合割合は、固形分として、1〜15質量%、好ましくは3〜13質量%である。ここで、合成トバモライトの配合割合が固形分として1質量%未満であると、成形性向上効果が発揮されないために好ましくなく、また、該配合割合が固形分として15質量%を超えると、強度が低下するために好ましくない。
合成トバモライトは、石灰質原料及びけい酸質原料を水とともに混合し、高温高圧下での水熱合成により生成させることができる。石灰質原料としては、生石灰、消石灰等を使用することができ、けい酸質原料としては、けい石、けい藻土、マイクロシリカ、シリカヒューム等を使用することができるが、特に、けい石が好適である。合成トバモライトの製造は、例えば次のようにして行うことができる。石灰質原料とけい酸質原料とを、例えばCaO/SiOモル比を0.3〜1.2となるように配合し、この配合物に対し、質量比で5〜20倍、好ましくは7〜16倍の水を加え、混合分散して原料スラリーとし、この原料スラリーを攪拌可能な圧力容器内にて150〜210℃の温度で、1〜12時間にわたり水熱合成を行う。このようにして、スラリー状の合成トバモライトを得ることができる。合成トバモライトは、スラリー状のまま原料として使用することができる。なお、合成トバモライトの平均粒子径は、30μm〜100μm、好ましくは50μm〜90μmの範囲内である。
次に、マトリックスであるトバモライトを形成するためのマトリックス形成用原料は、セメント、石灰質原料、けい酸質原料からなる群から選択される。石灰質原料としては、けい酸カルシウム成形体用の原料として従来から公知の原料を使用すればよい。例えば、消石灰や生石灰等を使用することができる。一方、けい酸質原料はブレーン値が6000cm/g以上のものを使用し、かつブレーン値が6000cm/g〜15000cm/gの範囲の結晶質シリカを、けい酸質原料の50質量%以上使用することが重要である。特に、結晶質シリカは、ブレーン値が10000cm/g〜15000cm/gの範囲であるのがよい。けい酸質原料のブレーン値が6000cm/g未満であると、本発明の効果が得にくいために好ましくない。また、けい酸質原料に占める結晶質シリカの配合比率が50質量%未満の場合も、本発明の効果を得にくいために好ましくない。また、結晶質シリカのブレーン値が15000cm/gを上回ると、熱収縮が増大することがあるために好ましくない。前記条件を充足する結晶質シリカとしては、微粉化した珪石粉を挙げることができる。けい酸質原料としてブレーン値が6000cm/g以上の非晶質シリカ(例えば、けい藻土、シリカヒューム等)もけい酸質原料として使用することができるが、けい酸質原料に占める配合比率は50質量%以下とすることが好ましい。
また、マトリックス形成用原料としてポルトランドセメントのようなセメントを使用することもできる。セメントは、石灰質原料とけい酸質原料の両方の役割を果たす原料であるが、ブレーン値が6000cm/g以上のけい酸質原料には該当しない。
なお、マトリックス形成用原料の配合割合は、30〜50質量%、好ましくは30〜45質量%の範囲内である。ここで、マトリックス形成用原料の配合割合が30質量%未満であると、強度が低下するために好ましくなく、また、該配合割合が50質量%を超えると、熱収縮が増大するために好ましくない。
なお、合成トバモライト+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比は、1.2を超え、1.6以下となるように、合成トバモライト並びにマトリックス形成用原料のセメント、石灰質原料、けい酸質原料を配合することが重要である。該CaO/SiOモル比が1.2以下であると、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の耐熱性の改善効果が少ないために好ましくない。また、該CaO/SiOモル比が1.6を超えると、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の強度が低下するために好ましくない。
更に、前記結晶質シリカのブレーン値をXとし、予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比をYとした時、結晶質シリカのブレーン値(X)に対する予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比(Y)を
2.3×10−5×X+1.1<Y<2.3×10−5×X+1.3
の範囲内とする。ここで、Yが2.3×10−5×X+1.1以下であると、熱収縮が増大するために好ましくなく、また、2.3×10−5×X+1.3以上であると、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の曲げ強度が低下するために好ましくない。
本発明の製造方法において、原料の一つとして充填材を用いる。充填材は、トバモライト系けい酸カルシウム板の製造工程における成形性を向上させ、また、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の強度や耐熱性等の物性を向上させることができ、更に、けい酸カルシウム板廃材の粉砕粉も使用できることから廃棄物の減容化にも寄与する。充填材としては、例えばマイカ粉、炭酸カルシウム粉、石膏粉、ドロマイト粉、粉末状ワラストナイト、けい酸カルシウム板廃材の粉砕粉等からなる群から選択される1種または2種以上を用いることができる。充填材の配合量は、25〜50質量%、好ましくは30〜45質量%の範囲である。ここで、充填材の配合量が、25質量%未満であると、充填材の配合効果が発現しないために好ましくなく、また、50質量%を超えると、強度が低下するために好ましくない。
本発明の製造方法においては、原料の一つとして繊維原料を用いる。繊維原料は、けい酸カルシウム板の強度等の物性を向上させる役割と、成形助材としての役割を担っている。繊維原料としては、例えばパルプ等の有機繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維を使用することができる。なお、パルプとしては例えばカナディアンフリーネスが50〜700cc程度であることが、けい酸カルシウム板の製造を円滑に行う上で好ましい。
繊維原料の配合割合は、3〜10質量%、好ましくは4〜9質量%の範囲内である。繊維原料の配合割合が3質量%未満であると、強度等が低下するために好ましくない。また、繊維原料の配合割合が10質量%を超えると、成形を行いにくくなるほか、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の表面が粗雑になることがあるために好ましくない。
本発明の製造方法においては、原料の一つとして針状ワラストナイトを用いる。針状ワラストナイトの配合量は3〜10質量%、好ましくは5〜9質量%の範囲内である。本発明の製造方法によれば、針状ワラストナイトを3〜10質量%のような少量で使用しても900℃の加熱残存収縮率が1.2%以下という、耐熱性に優れたトバモライト系けい酸カルシウム板を製造することができる。ここで、針状ワラストナイトの配合量が3質量%未満であると、熱収縮が増大するために好ましくなく、また、針状ワラストナイトの配合量が10質量%を超えると、原料コストの上昇に見合うだけの耐熱性の改善効果が得られないために好ましくない。
上記した各原料に水を加えて均一に混合して原料スラリーを得、この原料スラリーを成形することにより未硬化状態の成形体を得ることができる。原料を混合する際に添加される水の配合量は、原料スラリーの成形方法により異なり、例えば、成形方法として押出成形法を用いる場合は、原料固形分100質量部に対して20〜50質量部の範囲であり、成形方法としてモールド・プレス法を用いる場合は、500〜1500質量部の範囲であり、成形方法として抄造法を用いる場合は、1000〜4000質量部の範囲とすることが好ましい。なお、成形方法としては、上述のように押出成形法、モールド・プレス法、抄造法のような公知の方法を使用することができるが、抄造法を使用することが好適である。
得られた未硬化状態の成形体を水熱養生することにより、セメント、石灰質原料、けい酸質原料及び水分が反応し、けい酸カルシウム水和物が形成されるとともに、合成トバモライトが水熱反応に際してマトリックスの一部に組み込まれることにより、トバモライトと結晶度の低いけい酸カルシウム水和物とからなるトバモライト系マトリックスを形成し、未硬化状態の成形体が硬化する。水熱養生は、オートクレーブを用い、所定の温度の飽和水蒸気圧力下において所定時間行う。その条件は、150〜200℃の飽和水蒸気圧力で2〜20時間である。
上述のような本発明の製造方法により得られたトバモライト系けい酸カルシウム板は、8N/mm以上の曲げ強度を有し、また、1.2%以下の900℃の加熱残存収縮率を有する。
以下に、実施例を挙げて本発明のトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法を更に説明する。
実施例及び比較例に使用した原料は下記の通りである:
合成トバモライト1
生石灰(CaO含量94.3質量%)35質量%、ブレーン値10000cm/gのけい石粉末(SiO含量94.4質量%)65質量%(CaO/SiOモル比=0.58)よりなる混合物100質量部に水1000質量部を加えて混合分散することにより原料スラリーを得、この原料スラリーをオートクレーブ中190℃で、2時間にわたり水熱合成を行うことにより合成トバモライト(固形分含量:8.7質量%、平均粒子径:72μm)を得た。
合成トバモライト2
生石灰(CaO含量94.3質量%)33質量%、ブレーン値10000cm/gのけい石粉末(SiO含量94.4質量%)67質量%(CaO/SiOモル比=0.53)よりなる混合物100質量部に水1000質量部を加えて混合分散することにより原料スラリーを得、この原料スラリーをオートクレーブ中190℃で、2時間にわたり水熱合成を行うことにより合成トバモライト(固形分含量:8.8質量%、平均粒子径:69μm)を得た。
ポルトランドセメント:CaO含量65質量%、SiO含量22質量%
生石灰:CaO含量94.3質量%
けい石粉末A:ブレーン値3500cm/g、SiO含量94.4質量%
けい石粉末B:ブレーン値6000cm/g、SiO含量94.4質量%
けい石粉末C:ブレーン値10000cm/g、SiO含量94.4質量%
けい石粉末D:ブレーン値15000cm/g、SiO含量94.4質量%
針状ワラストナイト:長さ0.25mm、直径5μm、
スクラップ:トバモライト系けい酸カルシウム板製造時に発生する切断屑を粉砕したもの 、及び研磨時に発生する研磨粉
パルプ:カナディアンフリーネス320cc
以下の表1に記載する配合割合にて原料配合物を得、原料配合物の固形分100質量部に1000質量部の水を添加、混合して原料スラリーを得た。次に、原料スラリーを抄造法を模したテーブル試験により、プレス圧5kg/cmにより脱水プレスすることにより幅150mm、長さ200mmの生板を得た。
得られた生板をオートクレーブ中180℃で8時間保持することにより厚さ8mmのけい酸カルシウム板を得た。得られたけい酸カルシウム板の諸特性を表1に併記する。
Figure 2010222190
表1において、曲げ強度は、けい酸カルシウム板を60℃で24時間乾燥後、150mm×200mmサイズによりスパン15cm、クロスヘッドスピード1mm/分により3点曲げ試験法により行ったものである。
また、加熱残存収縮率は、けい酸カルシウム板を60℃で24時間乾燥後、長さ20mm、幅5mm、厚さ5mmの試験片をRIGAKU社製熱機械分析装置TMA8310を用いて、空気中で8℃/分の速度により室温から900℃まで昇温し、900℃到達時における60℃24時間乾燥後の長さを基準として収縮率を測定したものである。
なお、本発明品4のトバモライト系けい酸カルシウム板の組織を示す走査型電子顕微鏡写真を図1に、比較品4のけい酸カルシウム板の組織を示す走査型電子顕微鏡写真を図2に示す。本発明品4の走査型電子顕微鏡写真からトバモライト結晶が余り成長していないことが判る。これとは反対に、比較品4の走査型電子顕微鏡写真からはトバモライト結晶が高度に成長していることが判る。
本発明の製造方法により得られたトバモライト系けい酸カルシウム板は、主として建材として使用することができる。

Claims (1)

  1. 予め合成したトバモライトスラリーを固形分として1〜15質量%、セメント、石灰質原料及びけい酸質原料からなる群から選択されるマトリックス形成用原料30〜50質量%、充填材25〜50質量%、繊維原料3〜10質量%及び針状ワラストナイト3〜10質量%を湿式で混合し、所定の形状に成形した後、水熱養生を行うことによりけい酸カルシウム水和物を形成して硬化させることからなるトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法であって、予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比が1.2を超え、1.6未満の範囲内にあり、マトリックス形成用原料のけい酸質原料はブレーン値が6000cm/g以上であり、けい酸質原料の50質量%以上がブレーン値6000〜15000cm/gの範囲内の結晶質シリカであり、結晶質シリカのブレーン値(X)に対する予め合成したトバモライトスラリー+マトリックス形成用原料のCaO/SiOモル比(Y)が
    2.3×10−5×X+1.1<Y<2.3×10−5×X+1.3
    の範囲内にあり、得られるトバモライト系けい酸カルシウム板の曲げ強度が8N/mm以上であることを特徴とするトバモライト系けい酸カルシウム板の製造方法。
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