JP2010222120A - 給紙装置 - Google Patents

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由季央 塩原
Tetsuo Asada
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Abstract

【課題】カセット本体3に積層状態で収納された用紙Pを最上位の用紙から確実に1枚ずつ分離して給送できる給紙装置を提供する。
【解決手段】カセット本体3に収納された用紙Pに当接して給送する給紙ローラ6bと、給紙ローラ6bにより給送された用紙Pを分離する第1分離片36を有する第1分離部材81とカセット本体3から給紙ローラ6bと第1分離部材81との協働により給送されてきた用紙Pを案内する搬送路9とを備えた給紙装置であり、第2分離部材82に設けられた第2分離体11は、第1分離部材81に設けられた第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されている。第2分離部材82は、第1分離部材81における用紙Pの搬送方向の延長線が第2分離部材82側面に交差するように、間隙をあけて配置されており、用紙Pの先端縁と接触可能な第2分離片37を備えている。
【選択図】図15

Description

本発明は、用紙収納部に収納された用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙装置に関するものである。
従来、プリンタ等の事務機器は、用紙収納部に積層状態で収納された多枚数の用紙を1枚ずつ分離して給送するための給紙装置を備えている。
例えば、特許文献1には、給紙カセット本体10内に侵入可能なピックアップローラ30と、給紙カセット本体10内の印刷用紙進行方向側の側面に設けられている用紙分離ガイド50が記載されている。用紙分離ガイド50は、ピックアップローラ30との協働によりカセット本体10内に積載された印刷用紙1と接触して印刷用紙1を一枚ずつ分離して給紙する。そして、この用紙分離ガイド50の表面には、複数の微少突起が形成されている。
一方、特許文献2に記載されたシート給送装置では、給紙ローラ114の回転により送り出されたシートは、分離板ばね209により付勢されている分離板201に当接して1枚毎に分離される。この分離板201で分離できずに複数枚のシートが分離板201を乗り越えた場合は、分離板201を乗り越えたシートの先端部が摩擦ゴムパット203に当接して押し戻されることにより、シートは1枚毎に分離される。
さらに、摩擦ゴムパット203によっても分離できずに複数のシートが給送された場合には、摩擦ゴムパット203を乗り越えたシートは、摩擦シート204によりプレ分離された状態で給送された後、コロガイド206によって摩擦コルクパット205に圧接されながら給送され、1枚毎に分離される。なお、各構成要素の番号は、特許文献1又は2に記載の番号を示すもので、後述する本願発明の実施形態における番号とは無関係である。
特開2004−67389号公報 特開2005−1786号公報
しかしながら、近年では、事務機器における読取りや印刷等の処理の高速化に伴い、給紙装置においてもより高い給紙速度が要望されるようになってきている。
特許文献1に記載の発明の構成では、給紙高速化のためにピックアップローラ30を高速回転させると、ピックアップローラ30の速度に印刷用紙1が追随できず、ピックアップローラ30が印刷用紙1に瞬間的に食い付くことにより、印刷用紙1の重送が発生するという問題があった。
そこで、特許文献2に記載のシート給紙装置のように、分離する箇所を複数設けたことにより、搬送方向上流側に配置された分離箇所で分離できずに重送したシートは下流側の分離箇所で分離されるため、より確実にシートを1枚ずつに分離して給送を行うことができる。
ところが、特許文献2のシート給紙装置は、分離する箇所を複数設けたため、部品点数が多く、また、分離板ばね209はシートを一定の傾斜で当接させるように分離板201を付勢する必要があり、構造が複雑化するという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、用紙の重送を有効に防止し、確実に1枚ずつ給送できる給紙装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の給紙装置は、用紙を積層可能に収納する用紙収納部と、その用紙収納部に収納された用紙に当接してその用紙を給送する給紙ローラと、その給紙ローラによって給送された用紙を分離する少なくとも一つの第1分離片を有する第1分離部材と、前記用紙収納部から前記給紙ローラと前記第1分離部材との協働により給送されてきた用紙を案内する搬送路とを備えた給紙装置であって、前記第1分離部材から給送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置され、前記第1分離部材により分離されて給送されてきた用紙が複数枚である場合、これらの用紙をさらに分離可能な第2分離片を有する第2分離部材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1分離部材から給送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置され、第1分離部材により分離されて給送されてきた用紙が複数枚である場合、これらの用紙をさらに分離可能な第2分離片を有する、第2分離部材を備えているので、簡単な構成により、用紙の重送を防止して、用紙を確実に分離することができる。
本実施形態に係る画像記録装置の外観斜視図である。 画像記録装置の内部構成を示す側断面図である。 本実施形態に係るカセット本体を示す外観斜視図である。 排紙トレイを回動した状態のカセット本体を示す斜視図である。 本実施形態に係るカセット本体及び搬送路の側断面図である。 本実施形態に係る分離部を示す部分平面図である。 (A)は図6のVIa−VIa線矢視断面図、(B)は図7(A)の部分拡大図である。 図6のVIb−VIb線矢視断面図である。 本実施形態に係る第1分離体を示す斜視図である。 本実施形態に係る第1搬送路体を示す平面図である。 (A)は図10のVIIa−VIIa線矢視断面図、(B)は図11(A)の部分拡大図である。 図10における矢視VIIbの正面図である。 図12の部分拡大図である。 本実施形態に係る第2分離体を示す斜視図である。 本実施形態に係る分離部に関する説明図である。 第1変形例に係る分離部の側断面図である。 第2変形例に係る分離部の側断面図である。
以下、本発明に係る給紙装置及び給紙装置を備えた画像記録装置を、多機能装置である画像記録装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。この画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る画像記録装置1は、合成樹脂製の射出成形品からなるハウジング2を備えている。ハウジング2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における画像読取りを実行する画像読取装置12が配置されている。
この画像読取装置12は、ハウジング2の上部後端側に設けられた枢軸部(図示せず)に上下開閉可能に軸支されている。さらに、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13が画像読取装置12の上面を覆うように配設されている。
ハウジング2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14が設けられており、この操作パネル部14における操作ボタンの操作に応じて、各種機能(例えば、コピー機能、スキャナ機能)が実行される。
また、画像読取装置12の上面には、載置用ガラス板(図示せず)が設けられている。従って、画像記録装置1では、原稿カバー体13を上方に開けることにより、この載置用ガラス板に原稿を載置することができる。そして、載置用ガラス板の下側には、原稿読取用の密着イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)(図示せず)が配設されている。この密着イメージセンサは、ハウジング内部において、図2の紙面と直交する方向(主走査方向、図1におけるX軸方向)に延びるガイドシャフト15に沿って往復移動可能に配設されている。
画像記録装置1のハウジング2内部には、インク貯蔵部(図示せず)が配設されている。このインク貯蔵部には、個別の色毎のカートリッジが収納される。具体的には、インク貯蔵部には、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用の4つのインクカートリッジが収納される。
そして、各インクカートリッジは、可撓性を有するインク供給管により、ハウジング2内部の記録部7を構成する記録ヘッド4と常時接続されている。従って、画像記録装置1は、記録ヘッド4に対して、各インクカートリッジ内のインクをそれぞれ供給することができる。
ハウジング2の前面下部(底部)には、ハウジング2の前方(図2において左側)が開放された開口部2aが形成されている。本実施形態の画像記録装置1では、この開口部2aに対して後述するカセット本体3(本発明の用紙収納部に相当)を挿抜することにより、カセット本体3を脱着することができる。
本実施形態のカセット本体3は、用紙P(例えば、A4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等にカットされた用紙)を積層状態で複数枚収納可能である。そして、カセット本体3において、用紙Pは、その短辺(用紙Pの幅方向)が用紙搬送方向(副走査方向、Y軸方向)と直交するように収納されている。なお、このカセット本体3の詳細な構成については、後述する。
図2に示すように、ハウジング2の内部には、装着されたカセット本体3の上方に、給紙ローラユニット6が配設されている。給紙ローラユニット6は、合成樹脂製の枠状の給紙アーム(本発明の支持部材に相当)6aと、一対の給紙ローラ6bと、駆動軸34と、により構成される。給紙アーム6aは、内部に歯車伝動機構を有しており、給紙アーム6aの基端部は、駆動軸34に対して回動自在に配設されている。
左右一対の給紙ローラ6bは、それぞれ外周にゴム等の高摩擦係数部材が巻回されており、給紙アーム6aの先端部に配設されている。給紙ローラ6bは、駆動軸34と給紙アーム6a内の歯車伝動機構とを介して、駆動源(図示せず)からの駆動力が伝達される。従って、給紙ローラ6bは、駆動源からの駆動力により、用紙Pが用紙搬送方向(図2において矢印A方向)に搬送されるように回転する。
従って、画像記録装置1では、用紙Pを搬送する際に、給紙アーム6aを下方に回動させ、カセット本体3に積層された用紙Pの最上面に、給紙ローラ6bを当接させる。この状態において、駆動源の駆動力により、給紙ローラ6bを回転駆動することで、画像記録装置1は、カセット本体3に収納されている用紙Pを搬送方向(矢印A方向)へ搬送する。
ここで、本実施形態の画像記録装置1では、用紙Pの搬送に際し、給紙ローラ6bと、分離部8に備えられた第1分離片36(図6参照)及び第2分離片37(図6参照)との協働により、用紙Pを最上層から一枚ずつ分離搬送することができる。分離部8は、第1分離部材81(図5参照)及び第2分離部材82(図5参照)により構成されている。なお、この点については、後述する。
給紙ローラ6b、第1分離片36及び第2分離片37の協働により、一枚ずつに分離された用紙Pは、カセット本体3から搬送路9に向かって搬送される。搬送路9は、第1搬送路体91及び第2搬送路体92を対向配置した間隙により構成されており、横向きのU字状のUターンパスを含んでいる。第1搬送路体91は、Uターンパスに係るUターン形状の外周側を構成する部材であり、第2搬送路体92は、Uターン形状の内周側を構成する部材である。そして、この搬送路9では、搬送方向に直交する幅方向(以下、単に幅方向と記載する)の中心線(図示せず)に、用紙Pの幅方向の中心線が位置合わせされるセンター合わせにより、搬送されるように構成されている。また、第1搬送路体91は、その用紙搬送方向上流側端部の回転支点91aを中心に回動可能にされている。従って、画像記録装置1内において用紙詰まりが発生した場合等には、第1搬送路体91を開口することにより、画像記録装置1の内部に滞留している用紙Pを容易に取り出すことができる。
そして、給紙ローラユニット6より搬送された用紙Pは、搬送路9を経由した後、カセット本体3の上方に位置する記録部7に到達する。
キャリッジ5は、記録ヘッド4の主走査方向に往復移動可能である。また、キャリッジ5には、記録部7におけるインクジェット式の記録ヘッド4が搭載されている。この記録ヘッド4の各ノズルは、キャリッジ5の下面側に形成されている。
ここで、図2に示すように、用紙Pの搬送方向は、搬送路9の通過前後で180度転換(A方向からB方向へ転換)されるので、Uターンパスの通過前後において、用紙Pの表裏が反転される。即ち、用紙Pの記録面(例えば、光沢紙のコーティング層形成面)を下向きにしてカセット本体3に積層して収納した場合、記録部7に搬送された用紙Pは、記録面が上面となる。この場合、用紙Pの記録面が記録ヘッド4のノズル面と対面するため、画像記録装置1は、適切な態様で用紙Pに画像を記録することができる。
プラテン26は、キャリッジ5における記録ヘッド4のノズル面と対峙するように形成されている。
画像記録装置1において、プラテン26に対する用紙Pの搬送方向上流側に、駆動ローラ27と、この駆動ローラ27の回転に従って従動する従動ローラが配設されている。駆動ローラ27は、記録ヘッド4の下方且つプラテン26上方に用紙Pを搬送する搬送(レジスト)ローラとして機能する。
一方、プラテン26に対する用紙Pの搬送方向下流側には、記録済みの用紙Pを排紙トレイ33に搬送するように駆動される排紙ローラ28と、この排紙ローラ28の回転に従って従動し排紙ローラ28側に付勢された拍車ローラとが配設されている。
従って、記録ヘッド4によって画像が記録された用紙Pは、さらに搬送方向(図2における矢印B方向)へ搬送され、排紙ローラ28へ到達する。このようにして、画像記録装置1は、用紙Pの記録面に対して、ユーザ所望の画像を記録する。
次に、本実施形態に係るカセット本体3の構成について、図3及び図4を参照しつつ詳細に説明する。給紙装置を構成するカセット本体3は、用紙Pが積層状態で載置される底板31を有している。底板31には、用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に直交する方向(X方向)の両端部に側板32が立設されている。また、底板31には、用紙Pの搬送方向下流側端部に、第1分離部材81が設けられている。第1分離部材81は傾斜分離板83と後述する第1分離体10(図9参照)から構成されている。傾斜分離板83は、底板31に対して傾斜した状態で配設されている。
カセット本体3の上方には、排紙トレイ33が配設されている。この排紙トレイ33は、底板31に載置された用紙Pの搬送方向上流側の一部を覆うように、両側板32の一部に跨って取り付けられている。また、図4に示すように、排紙トレイ33は、回動軸(図示せず)を中心として、カセット本体3上で上下開閉回動可能に取り付けられている。つまり、排紙トレイ33を回動することにより、ユーザは、用紙Pをカセット本体3の底板31に容易に収納することができる。
底板31における搬送方向下流側には、用紙幅ガイド35が配設されている。この用紙幅ガイド35は、底板31の幅方向(即ち、用紙Pの幅方向)に合わせて移動可能に配置されている。これにより、本実施形態においては、用紙Pをカセット本体3の幅方向中心に対して左右対称にセットすることができ、さらに、用紙Pを適切な搬送方向へとガイドすることができる。
次に、分離部8の構成について、図2〜図15を参照しつつ詳細に説明する。図5に示すように、分離部8は、第1分離部材81及び第2分離部材82により構成されている。
まず、第1分離部材81の構成について図2〜図8を参照しつつ詳細に説明する。図2〜図4に示すように、用紙分離用の傾斜分離板83は、カセット本体3の奥側(図3において左側)端部に対して着脱可能に配置される板状部材であり、合成樹脂材の射出成形品である。この傾斜分離板83は、用紙Pの幅方向(X軸方向)の中央側で矢印B方向に突出し、用紙Pの幅方向の左右両端部側に行くに従って矢印A方向に後退するように平面視で凸湾曲状に形成されている。
図3に示すように、傾斜分離板83の背面側には、側面視略三角形状の背面支持部38が、幅方向に沿って適宜間隔にて複数設けられている。背面支持部38は、傾斜分離板83がカセット本体3に装着されたとき、カセット本体3における奥側板39に当接して配置される。背面支持部38及び奥側板39により、用紙Pの搬送等に起因する傾斜分離板83の変形が防止される。
傾斜分離板83の長手方向(X軸方向、用紙Pの幅方向)中央部には、後述する第1分離体10における各第1分離片36を背面側から臨ませるための窓穴44(図8参照)が用紙Pの搬送方向に沿って列設されている。この窓穴44が穿設された中央部において、図8に示すように、傾斜分離板83の背面側には、箱状に形成された取付ケース46が装着される。この取付ケース46内部には、第1分離体10が収納される。
ここで、取付ケース46に収納される第1分離体10の構成について、図9を参照しつつ詳細に説明する。図9に示すように、第1分離体10は、ステンレス等の金属材料により形成されている。第1分離体10は、扁平な本体部分42と、アーム部40、第1分離片36、弾性付与片41を備えている。アーム部40は、本体部分42の中心線に向かって伸びる山形(逆V字状)のアーム部分である。このアーム部40は、本体部分42において、複数形成されている。
そして、第1分離片36は、各アーム部40の中央部において、自由端側が用紙Pと接触するように切り起こされた爪状部分である。各第1分離片36は、所定の間隔をもって形成されており、傾斜分離板83における窓穴44の穿設間隔に対応している。
また、第1分離片36は、本体部分42に対して垂直となるように切り起こされてはおらず、所定の角度で傾斜するように切り起こされている。即ち、第1分離片36は、第1分離体10を傾斜分離板83に取り付けた場合において、傾斜分離板83に対して、用紙Pの搬送方向下流側へ傾斜した状態で、用紙Pの搬送経路上(即ち、傾斜分離板83表面)に突出する。
弾性付与片41は、本体部分42から外向きに延出して形成されている。弾性付与片41は、その先端が箱状の取付ケース46の内壁に当接するように形成されている。従って、第1分離体10を傾斜分離板83に取り付けた場合には、各弾性付与片41の付勢力により、第1分離体10は、本体部分42の全体(全長)が傾斜分離板83の裏面に隙間無く当接する。この結果、各分離片36は、用紙Pの搬送径路上(即ち、傾斜分離板83の用紙P当接面側)に所定量だけ突出し、その突出量にバラツキが生じない。
次に、第2分離部材82の構成について図10〜図13を参照しつつ詳細に説明する。図10に示すように、第2分離部材82は、第1分離部材81を配置したカセット本体3の、用紙Pの搬送方向下流側に設けられた第1搬送路体91から構成されており、この第1搬送路体91は合成樹脂材の射出成形品である。第1搬送路体91における用紙Pの幅方向(X軸方向)中央部の搬送方向上流側(図10における下方向)には、後述する第2分離体11(図14参照)における各第2分離片37を背面側から臨ませるための長孔54と、収納スペース56が用紙Pの搬送方向に沿って形成されている(図13参照)。この収納スペース56内部には、第2分離体11が収納される。また、第2分離部材82に設けられた第2分離体11は、第1分離部材81に設けられた第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されている。
ここで、収納スペース56に収納される第2分離体11の構成について、図13及び図14を参照しつつ詳細に説明する。図14に示すように、第2分離体11は、扁平な本体部分52と、第2分離片37、弾性付与片51を備えている。なお、第2分離体11は、ステンレス等の金属材料により形成されている。
そして、第2分離片37は、本体部分52のX軸方向中央部において、自由端側が用紙Pと接触するように切り起こされた爪状部分である。各第2分離片37は、所定の間隔をもって形成されている。
また、第2分離片37は、本体部分52に対して垂直となるように切り起こされてはおらず、所定の角度で傾斜するように切り起こされている。即ち、第2分離片37は、第2分離体11を第1搬送路体91に取り付けた場合において、第1搬送路体91に対して、用紙Pの搬送方向下流側へ傾斜した状態で、用紙Pの搬送経路上(即ち、第1搬送路体91表面)に突出する。
弾性付与片51は、本体部分52から外向きに延出して形成されている。弾性付与片51は、その先端が第1搬送路体91に設けられた箱状の収納スペース56の内側に当接するように形成されている。従って、第1搬送路体91に第2分離体11を取り付けた場合には、各弾性付与片51の付勢力により、第2分離体11は、本体部分52の全体(全長)が第1搬送路体91の裏面に隙間無く当接する。この結果、各第2分離片37は、用紙Pの搬送径路上(即ち、第1搬送路体91の用紙P当接面側)に所定量だけ突出し、その突出量にバラツキが生じない。
また、上述のように、第2分離体11をステンレス等の金属材料で形成することにより、第2分離片37がゴム製や樹脂製である場合と比べて、耐摩耗性が高くなり、用紙Pとの摩擦による磨耗を抑えることができる。従って、給紙装置としての耐久性を向上することができる。
図13に示すように、第1搬送路体91は、その用紙Pの幅方向(X軸方向)中央部の搬送方向上流側に、第2分離体11における各第2分離片37を背面側から臨ませるための長孔54と、収納スペース56とを有する。収納スペース56は、第2分離体11が挿入可能なサイズに形成されており、用紙Pの搬送方向上流側(図10における下方向)端部が開口したものである。第2分離体11は、収納スペース56の開口側から収納スペース56の奥部(用紙Pの搬送方向下流側端部)へ挿入される。この収納スペース56の底面の奥部には、爪状の突起部(図示せず)が形成されている。この突起部が設けられているため、収納スペース56内に一旦挿入された第2分離体11の抜け外れが防止される。
図11(B)に示すように、第2分離片37は、第1搬送路体91から用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に向かって第1搬送路体91に対して成す角αが鈍角となるように傾斜されている。このような構成により、用紙Pの先端が第2分離片37に当接して最上位の用紙Pが第2分離片37に乗り上げる作用が円滑になるため、用紙Pを確実に分離することができる。
分離部8は、上述のように、カセット本体3に設けられた第1分離部材81と、第1分離部材81における用紙Pの搬送方向下流側にある第1搬送路体91に設けられた第2分離部材82により構成されている。図7(B)に示すように、第2分離部材82に備えられた第2分離体11は、第1分離部材81に備えられた第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されるとともに、第1分離体10における用紙Pの搬送方向の接線H1に対する第2分離体11の角度βが180度未満となるように配置される。
また、第2分離部材82は、第1分離体10における用紙Pの搬送方向の接線(延長線)H1が第2分離体11側面に交差するように間隙をあけて配置されることが望ましい。換言すれば、第2分離部材82は、第1分離体10における用紙Pの搬送方向の接線H1と第2分離体11における用紙Pの搬送方向の接線H2が交点Tを持つように配置することが望ましい。このように配置することにより、第1分離体10における接線H1と第2分離体11における接線H2との間には、距離Lだけ空間を有することができる。
次に、給紙ローラ6bと、分離部8に備えられた第1分離片36及び第2分離片37との協働による用紙Pの分離搬送動作について、図15を参照しつつ詳細に説明する。
給紙ローラユニット6における給紙ローラ6bの回転により、カセット本体3に収納された用紙Pの搬送が開始されると、用紙Pは、傾斜分離板83方向へ、搬送経路(図15における鎖線矢印C方向)に沿って搬送される。この時、搬送された用紙Pの先端は、各第1分離片36に順次当接する。また、第1分離片36は、搬送された用紙Pの先端縁と斜めに摺接するため、用紙Pの先端縁に対する抵抗力により、搬送された複数枚の用紙Pがほぐされ、最上位の用紙Pのみが分離搬送される。換言すれば、最上位の用紙Pは給紙ローラ6bの回転により与えられる垂直荷重により各第1分離片36に順次当接して搬送方向下流側(図15における上方向)へ搬送される。一方、2枚目以降の用紙Pは給紙ローラ6bに直接接していないため、2枚目以降の用紙Pに与えられる垂直荷重は最上位の用紙Pにかかる力より小さくなり、第1分離片36を乗り越えるだけの給送力を得られないことから、傾斜分離板83に当接してカセット本体3上に残留する。従って、重送された場合であっても、用紙Pを捌くことができ、もって、用紙Pを1枚ずつ分離搬送することが出来る。
しかし、給紙ローラ6bを高速回転させた場合等には、給紙ローラ6bの速度に用紙Pが追随できず、給紙ローラ6bが用紙Pに瞬間的に食い付くため、第1分離部材81で分離されず、用紙Pの重送が発生することがある。そこで、用紙Pが第1分離部材81で分離されず、複数枚の用紙Pが第1分離部材81を通過して搬送されてしまった場合について説明する。
第1分離部材81で分離されず通過した複数枚の用紙Pは、図15に示すように、用紙Pが給紙ローラ6bに当接した状態で、第1搬送路体91方向へ、鎖線矢印Dに示す搬送経路に沿って搬送される。この時、搬送された用紙Pの先端は、各第2分離片37に順次当接する。また、上述の通り、第2分離部材82に設けられた第2分離体11は、第1分離部材81に設けられた第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されるとともに、第1分離部材81と第2分離部材82との間には間隙が形成されている(図7(B)参照)。これにより、給紙ローラユニット6によって給送された用紙Pは、第1分離部材81に当接した後、間隙を介して第2分離部材82に当接するため、給紙ローラ6bによる用紙Pの食い付きが一旦開放され、給紙ローラ6bの回転により用紙Pに加わる垂直荷重が低減される。従って、第1分離部材81で分離されずに重送された用紙Pは、第1分離部材81に当接した後、給紙ローラ6bによる用紙Pの食い付きが一旦開放され、給紙ローラ6bの回転により用紙Pに加えられた過剰な垂直荷重が低減された状態で第2分離部材82に当接するため、上述した第1分離部材81における分離動作と同様にして最上位の用紙Pのみが適切な垂直荷重により各第2分離片37に順次当接して搬送方向下流側へ搬送される。一方、2枚目以降の用紙Pに与えられる垂直荷重は間隙を介して第2分離部材82に当接することにより低減されるため、第2分離片37を乗り越えるだけの給送力を得られなくなる。従って、第1分離部材81の搬送方向下流側に第2分離部材82を設けるという簡単な構成により、第1分離部材81で分離されずに重送した用紙Pをも捌くことができ、もって、用紙Pを確実に1枚ずつ分離搬送することが出来る。
また、上述の通り、第2分離部材82に備えられた第2分離体11は、第1分離部材81に備えられた第1分離体10における用紙Pの搬送方向の接線H1に対する第2分離体11の角度βが180度未満となるように配置することにより(図7(B)参照)、横向きのU字状のUターンパスに沿って分離部8が形成されるため、簡単な構成で、用紙Pの重送を防止して、用紙Pをより確実に分離搬送することができる。
図15に示すように、第1分離部材81で1枚ずつに分離された用紙Pは、鎖線矢印Cに示す搬送経路に沿って搬送される。分離部8は、上述の通り、第1分離部材81と第2分離部材82との間に間隙が形成されるように第2分離部材82を配置するため、第1分離部材81で1枚ずつに分離された用紙Pは、第2分離部材82に当接せずに搬送方向下流側に搬送され、用紙Pは第2分離部材82との接触を必要最小限に抑えることができる。従って、給送時に用紙Pと分離部8とが衝突することによって生じる用紙Pの表面の傷を抑制することができる。
また、本実施形態における分離部8は、第1分離部材81をカセット本体3に設け、第2分離部材82を装置本体に備えられた搬送路9を構成する第1搬送路体91に設けたので、カセット本体3の装置本体への挿抜を容易にすることができるとともに、分離部8の交換等のメンテナンスを容易にすることができる。
さらに、上述の通り、第2分離体11は弾性付与片51を備えており、第2分離片37が弾性を有するため、第2分離片37は用紙Pの荷重により撓むことができる。給紙ローラ6bにより第2分離片37に加わる荷重の増大に伴って生じる第2分離片37の撓みがある程度の大きさになると、上位の用紙Pが第2分離片37上を滑るため、用紙Pは1枚ずつ給送される。従って、本実施形態によれば、用紙Pの重送を防止し、用紙Pを確実に分離することができる。
ここで、本実施形態における給紙ローラユニット6は、給紙ローラ6bを、一端が軸支された長尺状の回動可能な給紙アーム6aの他端に取り付けられ、カセット本体3において揺動可能な振り子式の給紙ローラであることが望ましい。振り子式の給紙ローラを採用することにより、給紙ローラ6bと分離部8は常に離間しており、用紙Pは給紙ローラ6bと分離部8との間で挟圧されることなく搬送されるため、用紙Pの搬送を妨げる方向に作用する負荷、すなわちバックテンションの増大を防止することができる。また、振り子式の給紙ローラの場合、給紙ローラ6bの回転中心と第2分離片37との間の距離は、給紙ローラ6bの回転中心と第1分離片36との間の距離に比べて長いため、給送された用紙Pは、第1分離部材81に当接する時より小さい垂直荷重を持って第2分離部材82に当接することとなる。従って、画像記録装置1は、振り子式の給紙ローラを備えることにより、用紙Pの重送をさらに防止して、用紙Pをより一層確実に分離することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様を採ることができる。
上記実施形態では、第1分離部材81により分離されて給送されてきた用紙Pが複数枚である場合、カセット本体3に設けられた第1分離部材81の用紙Pの給送方向下流側に配置された第1搬送路体91に、これらの用紙Pをさらに分離可能な第2分離片37を有する、第2分離部材82を設けることとしたが、本発明に係る分離部8は、第1分離部材81と第2分離部材82とが、カセット本体3に一体的に形成されていてもよい。
以下、上記実施形態の第1変形例について、図16を参照しつつ詳細に説明する。図16に示すように、分離部8は、第1分離部材81と第2分離部材82とが、カセット本体3に一体的に形成されており、用紙Pの給送方向下流側において、給紙ローラ6b側に湾曲するように形成されている。以下、分離部8の直線部分を第1分離部材81、湾曲部分を第2分離部材82とする。分離部8は、用紙分離用の傾斜分離板83、取付ケース46(図示せず)、第1分離体10、第2分離体11から構成されており、第1分離体10と第2分離体11は一体形成されている。第2分離体11は第1分離体10と同様に構成されており、その他の各部材の基本的な構成は、上記実施形態と同一であるので、これらの詳細な説明は省略する。
傾斜分離板83は、カセット本体3の奥側端部に対して着脱可能に配置される板状部材であり、横向きのU字状のUターンパスを形成する搬送経路に沿って、給紙ローラ6b側(図16において左側)に湾曲するように形成されている。
傾斜分離板83の背面側に装着された取付ケース46(図示せず)内部には、一体形成された第1分離体10と第2分離体11が収納される。一体形成された第1分離体10および第2分離体11は、上記実施例と同様に、本体部分42(図示せず)、アーム部40(図示せず)、弾性付与片41(図示せず)を備えている。また、第1分離体10と第2分離体11は、それぞれ第1分離片36、第2分離片37を備えている。本体部分42は、傾斜分離板83に沿って、用紙Pの給送方向下流側において、給紙ローラ6b側(図16において左側)に湾曲するように形成されている。アーム部40、弾性付与片41は、この本体部分42の湾曲に沿うようにして配置される。また、図16に示すように、第1分離体10と一体形成されている第2分離体11は、第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されている。
ここで、給紙ローラ6bと、分離部8に備えられた第1分離片36および第2分離片37との協働による用紙Pの分離搬送動作について説明する。
給紙ローラ6bの回転により、カセット本体3に収納された用紙Pの搬送が開始されると、用紙Pは、傾斜分離板83方向へ、搬送経路に沿って搬送される。この時、搬送された用紙Pの先端は、第1分離部材81に設けられた各第1分離片36に順次当接する。これらの第1分離片36は、搬送された用紙Pの先端縁と斜めに摺接するため、用紙Pの先端縁に対する抵抗力により、搬送された複数枚の用紙Pがほぐされ、最上位の用紙Pのみが分離搬送される。換言すれば、最上位の用紙Pは給紙ローラ6bの回転により与えられる垂直荷重により各第1分離片36に順次当接して搬送方向下流側(図16における上方向)へ搬送される。一方、2枚目以降の用紙Pは給紙ローラ6bに直接接していないため、2枚目以降の用紙Pに与えられる垂直荷重は最上位の用紙Pにかかる力より小さくなり、第1分離片36を乗り越えるだけの給送力を得られないことから、傾斜分離板83に当接してカセット本体3上に残留する。従って、重送された場合であっても、用紙Pを捌くことができ、もって、用紙Pを1枚ずつ分離搬送することが出来る。
一方、上述したように、給紙ローラ6bの用紙Pに対する瞬間的な食い付き等により、複数枚の用紙Pが分離されず、第1分離部材81を通過して搬送された場合において、第1分離部材81で分離されず通過した複数枚の用紙Pは、用紙Pが給紙ローラ6bに当接した状態で、第1搬送路体91方向へ、搬送経路に沿って搬送される。この時、搬送された用紙Pの先端は、第2分離部材82に設けられた各第2分離片37に順次当接する。よって、上述した第1分離部材81における分離動作と同様に、第1分離部材81で分離されず通過した複数枚の用紙Pは、第2分離部材82に設けられた第2分離片37に当接することによりほぐされ、最上位の用紙Pのみが分離搬送される。
また、図16に示すように、第1分離体10と一体形成されている第2分離体11は、第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されることにより、給紙ローラ6bによって給送された用紙Pは、第1分離部材81に当接した後、所定の距離を介して第2分離部材82に当接するため、給紙ローラ6bによる用紙Pの食い付きが一旦開放され、給紙ローラ6bの回転により用紙Pに加わる垂直荷重が低減される。従って、第1分離部材81で分離されずに重送された用紙Pは、第1分離部材81に当接した後、給紙ローラ6bによる用紙Pの食い付きが一旦開放され、給紙ローラ6bの回転により用紙Pに加えられた過剰な垂直荷重が低減された状態で第2分離部材82に当接するため、最上位の用紙Pのみが適切な垂直荷重により各第2分離片37に順次当接して搬送方向下流側へ搬送される。一方、2枚目以降の用紙Pに与えられる垂直荷重は所定の距離を介して第2分離部材82に当接することにより低減されるため、第2分離片37を乗り越えるだけの給送力を得られなくなる。従って、用紙Pをさらに確実に1枚ずつ分離搬送することができる。また、バックテンションを増大させることなく用紙Pを1枚ずつに分離することも可能となる。
このような第1変形例によっても、上記実施形態と同様の作用効果が発揮され、極めて簡単な構成により、用紙Pの重送を有効に防止し、用紙Pを確実に1枚ずつ分離搬送することができる。
また、上記第1変形例では、分離部8は、用紙Pの搬送方向下流側において、給紙ローラ6b側に湾曲するように一体形成された第1分離部材81と第2分離部材82により構成されていたが、本発明に係る分離部8は、用紙Pの搬送方向下流側において、給紙ローラ6b側に屈曲するように一体形成された第1分離部材81と第2分離部材82により構成されていてもよい。
以下、上記実施形態の第2変形例について、図17を参照しつつ説明する。図17に示すように、分離部8は、第1分離部材81と第2分離部材82とが、カセット本体3に一体的に形成されており、給紙ローラ6b側に屈曲するように形成されている。以下、分離部8の直線部分を第1分離部材81、屈曲部分を第2分離部材82とする。分離部8は、用紙分離用の傾斜分離板83、取付ケース46(図示せず)、第1分離体10、第2分離体11から構成されており、第1分離体10と第2分離体11は一体形成されている。第2分離体11は第1分離体10と同様に構成されており、その他の各部材の基本的な構成は、上記実施形態及び第1変形例と同一であるので、これらの詳細な説明は省略する。
傾斜分離板83は、カセット本体3の奥側端部に対して着脱可能に配置される板状部材であり、横向きのU字状のUターンパスを形成する搬送経路に沿って、給紙ローラ6b側(図17において左側)に屈曲するように形成されている。
傾斜分離板83の背面側に装着された取付ケース46(図示せず)内部には、一体形成された第1分離体10と第2分離体11が収納される。一体形成された第1分離体10および第2分離体11は、上記実施例及び第1変形例と同様に、本体部分42(図示せず)、アーム部40(図示せず)、弾性付与片41(図示せず)を備えている。また、第1分離体10と第2分離体11は、それぞれ第1分離片36、第2分離片37を備えている。本体部分42は、傾斜分離板83に沿って、用紙Pの給送方向下流側において、給紙ローラ6b側(図17において左側)に屈曲するように形成されている。アーム部40、弾性付与片41は、この本体部分42の屈曲に沿うように配置される。また、図17に示すように、第1分離体10と一体形成されている第2分離体11は、第1分離体10から用紙Pの搬送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置されている。
このような構成を採ることにより、上記第1変形例と同様にして、給紙ローラ6bと、分離部8に備えられた第1分離片36および第2分離片37との協働による用紙Pの分離搬送動作を行うことができる。
従って、このような第2変形例によっても、上記実施形態と同様の作用効果が発揮され、極めて簡単な構成により、用紙Pの重送を有効に防止し、用紙Pを確実に1枚ずつ分離搬送することができる。また、バックテンションを増大させることなく用紙Pを1枚ずつに分離することも可能となる。
また、上記実施形態及び変形例においては、1つのカセット本体3を配置可能な画像記録装置1であったが、カセット本体3が上下多段に配置された画像記録装置にも適用できることは言うまでもない。
上記実施形態において、図14に示す第2分離体11は、扁平な本体部分52と、第2分離片37、弾性付与片51を備えた簡単な構成を採っているが、図9に示す第1分離体10と同様な構成としてもよい。また、図14に示すように、第2分離体11は、第2分離片37を2つ備えているが、第2分離片37の数は2つに限定されるものではない。
さらに上記実施形態において、第2分離部材82は、第2分離片37を背面側から臨ませるための長孔54と、収納スペース56を設けた構成を説明したが、第1分離部材81と同様な構成とし、第1分離体10と同様にして第2分離体11を取り付けるようにしてもよい。
なお、本明細書において、「用紙」は、紙に限定されるものではなく、OHPフィルムのようなプラスチックフィルム(所謂樹脂シート)や、樹脂と紙を積層した積層シート等、各種シートを含むものであり、本発明は、紙以外に、このような樹脂シートや積層シートを供給する給紙装置(換言すればシート供給装置)であっても、上記実施形態と同様に適用して、同様の効果を得ることができる。
1 画像記録装置
3 カセット本体
6 給紙ローラユニット
8 分離部
9 搬送路
10 第1分離体
11 第2分離体
36 第1分離片
37 第2分離片
40 アーム部
41、51 弾性付与片
42、52 本体部分
44 窓穴
46 取付ケース
54 長孔
81 第1分離部材
82 第2分離部材
83 傾斜分離板
91 第1搬送路体
92 第2搬送路体
6a 給紙アーム
6b 給紙ローラ
P 用紙

Claims (7)

  1. 用紙を積層可能に収納する用紙収納部と、
    その用紙収納部に収納された用紙に当接してその用紙を給送する給紙ローラと、
    その給紙ローラによって給送された用紙を分離する少なくとも一つの第1分離片を有する第1分離部材と、
    前記用紙収納部から前記給紙ローラと前記第1分離部材との協働により給送されてきた用紙を案内する搬送路と
    を備えた給紙装置であって、
    前記第1分離部材から給送方向下流側に所定の距離だけ離間して配置され、前記第1分離部材により分離されて給送されてきた用紙が複数枚である場合、これらの用紙をさらに分離可能な第2分離片を有する第2分離部材を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記第2分離部材は、前記第1分離部材における前記用紙の給送方向の接線に対して180度未満で交差する方向に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第1分離部材は前記用紙収納部に設けられ、前記第2分離部材は前記搬送路に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記第2分離部材は、前記第1分離部材における前記用紙の給送方向の延長線が前記第2分離部材側面に交差するように、間隙をあけて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記第2分離片は、前記第2分離部材から前記給送方向に向かって前記第2分離部材に対して鈍角を成すように傾斜されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記第1分離部材と前記第2分離部材とは、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
  7. 前記給紙ローラは、一端が軸支された長尺状の回動可能な支持部材の他端に取り付けられ、前記用紙収納部において揺動可能な振り子式の給紙ローラであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016183001A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 ブラザー工業株式会社 給送装置及び画像記録装置

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