JP2010221644A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像を記録する記録媒体に浮きやカールがあった場合には、不良画像が記録されまた記録ヘッドのノズル面を損傷する虞がある。
【解決手段】画像記録装置の記録媒体補正機構は、ベルトプラテンに記録媒体を負圧により吸着させて、記録ヘッドのノズル面との位置が規定されるため、媒体中頃の上凸の浮きが発生した記録媒体や端部が下向きにカールした記録媒体は、ベルトプラテンで吸着されやすく浮きやカールの矯正を行い、反対に媒体中頃が下凸の浮きが発生した記録媒体や端部が上向きにカールした記録媒体に対して、記録媒体カール検出機構51が予め定めた判定レベルに基づき判定し、表裏反転機構9により表裏を反転させ、ベルトプラテンに吸着させて矯正を行い、高品質の画像を記録させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体の変形のレベル判定を行い、その記録媒体に好適する画像記録を行うための画像記録装置に関する。
従来、インクを吐出して画像を記録するインクジェットプリンタ等の画像記録装置は、画像を記録するカット紙等の記録媒体に反り(カールや浮き)等の変形があった場合には、その記録媒体の搬送を停止するまたは、画像記録を中止して未記録のまま搬送して排出している。例えば、特許文献1においては、記録媒体の浮き上がりやカールを検知し、この検知結果から不良な記録媒体が検出された場合には、画像記録を停止して、そのまま記録媒体を排出する技術が提案されている。その例としては、記録ヘッドには接触しないが画像記録画質低下する程度の記録媒体浮きの時は、画像記録を行わず記録媒体浮きを矯正して排出する。
また、特許文献2には、カールや浮きに起因する不良画像の発生を防止するため、ペーパーギャップ(記録媒体の搬送間隔)が所定時間を超えている場合には、画像形成に先立って媒体供給した記録媒体に対して画像記録せずに排出する。また、より吸着されるように静電吸着量をアップさせることも開示されている。
また、例えば、特許文献3には、反りによる浮きやカールの発生した記録媒体に対して、その浮き及びカールを検知して、記録ヘッドを保護する技術が提案されている。そのうちの1つは、記録ヘッドにヘッド面を覆うシャッタを設けて、浮きやカールのある記録媒体がヘッドノズル面に接触してダメージを与えることを防止する。他の1つは、記録ヘッドを記録媒体から離間させて、浮きやカールの発生した記録媒体が記録ヘッドに接触しないように退避させる技術である。
特開2002−113910号公報(P2002−113910A) 特開2008−12890号公報 特開2002−36525号公報(P2002−36525A)
前述したように、従来の画像記録装置では、反りによる浮きやカールが生じている記録媒体で、その程度が記録ヘッドに衝突する程に浮きやカールが生じている記録媒体に対しては、直ちに搬送機構を停止させて、エラーを報知したり、シャッターカバーを設けて記録ヘッドのノズル面への損傷を防止したりしている。
一方で、記録ヘッドに衝突しない程度の浮きやカールであれば、画像記録を中止して排出するか、そのまま画像を記録している。画像記録を中止して排出した場合、記録媒体を無駄に破棄又は消費することとなる。また、そのまま画像を記録した場合であっても、画像記録モードが高い画像記録品質に設定されたならば、結果的には、画像記録品質の低い画像となり、再度、記録作業を行うため、記録に要する手間や記録媒体及びインク等を無駄にしている。
そこで本発明は、記録媒体に生じている反りによる浮きやカールの程度が搬送エラーは生じないが画質の低下を招く場合に、その記録媒体の表裏を反転させて裏面側に記録を行わせる画像記録装置の記録媒体補正機構を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録する画像記録手段と、前記画像記録手段よりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、前記搬送手段とは異なる搬送手段であって、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、前記記録媒体浮き検出手段の検出結果に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、前記浮き検出手段は、用紙支持面から第1の高さに設定され、前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こす記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、前記第1の高さよりも低い第2の高さに設定された第2の検知基準とを有し、前記制御部は、第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知した場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、記録媒体を反転手段へ搬送させる画像記録装置を提供する。
本発明によれば、記録媒体に生じている反りによる浮きやカールの程度が搬送エラーは生じないが画質の低下を招く場合に、その記録媒体の表裏を反転させて裏面側に記録を行わせる画像記録装置の記録媒体補正機構を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における、記録媒体補正機構を搭載する画像記録装置の構成を模式的に示す概略図である。 図2は、搬送機構に設けられたプラテン部と、昇降機構周辺の概略斜視図である。 図3は、画像記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図4は、記録媒体の浮き上がりを検出する記録媒体カール検出機構(センサ)の構成例を示す図である。 図5に示すフローチャートを参照して、第1の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明する。 図6は、第2の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明するに示すフローチャートである。 図7は、第3の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明するに示すフローチャートである。 図8は、第4の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明するに示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明による画像記録装置に搭載される記録媒体補正機構の概念について説明する。
記録媒体補正機構は、大別すると、記録媒体の反りによる浮きやカールの有無及びその程度(反り量)を検出する検出部と、検出された反り量からレベル判定を行い、画像記録の実行及び媒体の表裏反転の実行を判定する判定部と、記録媒体の表裏を反転させる媒体反転機構と、で構成される。これらの構成部位においては、既に別の機構を兼ね備えて搭載されている構成部位もあるため、記録媒体補正機構にも共有するように流用する。
以下の説明において、記録媒体の表面を第1面とし、裏面を第2面として説明する。また、記録媒体端部がめくれ上がった反りをカールと称し、記録媒体の中央が凸状に浮き上がった反りを浮きと称している。カールの反り量をカールレベルと称している。
この記録媒体補正機構は、記録媒体の表面(第1面)と記録ヘッドのノズル面に対する浮きやカールの反り量に基づき、レベル判定を行う。このレベル判定において、記録ヘッドには衝突(ヘッドクラッシュ)せず、画質に影響なしと第1の検知基準で判定された記録媒体は、通常の画像記録プロセスで画像記録し排出される。しかし、レベル判定において、記録ヘッドに衝突する可能性があると判定された場合には、記録媒体の搬送を停止しオペレータに報知する。また、記録ヘッドには衝突する可能性はなく、画質に影響があると第2の検知基準で判定された記録媒体は、第1面には画像記録をせずに、媒体反転機構に搬送されて表裏反転され、再度、記録媒体搬送機構(ベルトプラテン)に記録媒体の裏面に画像が記録されて排出される。
次に図1乃至図3を参照して、第1の実施形態の画像記録装置について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態における、記録媒体補正機構を搭載する画像記録装置の構成を模式的に示す概略図、図2は搬送機構に設けられたプラテン部と、昇降機構周辺の概略斜視図である。図3は画像記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。以下の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体の幅方向としている。X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向又は上下方向とする。また記録媒体が搬送される経路を搬送経路と称する。
図1において、本実施形態に係る画像記録装置1は、主要部として、媒体供給部2、搬送機構3(搬送手段)、画像記録部4(画像記録手段)、昇降機構5、メンテナンス機構6、第1の排出部7(排出手段)、メンテナンス移動機構8、両面反転機構9(反転手段)、第2の排出部10(排出手段)、インク供給部(不図示)、及び制御部11(制御手段)から構成されている。これらの構成部位は、図示しない装置フレームに搭載される。
このような構成において、媒体供給部2は、記録媒体トレイ12及び、ピックアップローラ13を備えている。
記録媒体トレイ12は、複数種類及び複数のサイズの記録媒体60を収容可能な記録媒体収容部であり、本実施形態では記録媒体トレイ12に、1サイズのカットシート状の記録媒体60を複数枚収容している。ピックアップローラ13は、記録媒体トレイ12に収容されている複数の記録媒体60を1枚ずつ取り出す(媒体供給する)記録媒体取り出し部である。図示していない装置フレームにより回転可能に支持されている。
搬送機構3は、媒体供給部2の下流方向に配置されている。この搬送機構3は、レジストレーションローラ対14、媒体供給ガイド15、記録媒体カール検出機構51、プラテン部16、搬送力選択可能部17、第1の搬送経路切替ゲート18及び、排出ガイド19を備えている。
ピックアップローラ13の下流に配置されているレジストレーションローラ対14は、ピックアップローラ13により取り出された記録媒体60の先端部分と当接して、搬送方向に対して位置合わせを行うことで斜行を補正する搬送方向調整部である。
また、レジストレーションローラ対14は、位置合わせした後の記録媒体60を搬送する記録媒体搬送部でもある。レジストレーションローラ対14において、一方のローラは、ユーザーが操作可能なレバーにより回転可能に支持されている従動ローラ14aであり、他方のローラは画像記録部4により回転可能に支持されている駆動ローラ14bである。駆動ローラ14bは、従動ローラ14aの下方に配置されている。レジストレーションローラ対14は、ピックアップローラ13によって取り出された記録媒体60を確実に搬送するために、X軸方向においてピックアップローラ13から記録媒体60の寸法(搬送方向の寸法)以内の位置に配置されている。
さらに、表裏反転機構9は、画像記録装置1上方に配置されている。この表裏反転機構9は、第1の搬送経路切り替えゲート18、第2の搬送経路切替ゲート35、反転搬送経路39、スイッチバック部40、及び再媒体供給部41により構成される。媒体搬送ローラ対24,25の下流側には、第1の搬送経路切替ゲート18及び排出ガイド19が設けられている。
この構成により、搬送中の記録媒体60は、先端がレジストレーションローラ対14に当接した際、後端はピックアップローラ13にニップされた状態となる。従って、レジストレーションローラ対14が、少なくとも記録媒体60の先端をニップするまでの間、ピックアップローラ13により記録媒体60の搬送動作が継続される。
これらのピックアップローラ13及びレジストレーションローラ対14は、図示しない駆動力伝達系と接続しており、駆動力伝達系から駆動力が供給されている。駆動力伝達系は、図示しないモータと接続されており、モータの駆動に従って駆動する。
また、モータの回転数を検出するエンコーダが設けられている。エンコーダ及びモータは、制御部11に接続している。尚、制御部11は、エンコーダの出力(回転数等)に基づきモータ及び駆動力伝達系の駆動を制御している。
さらに、前述したピックアップローラ13及びレジストレーションローラ対14は、クラッチによりそれぞれ駆動力伝達系に対する接続を自在に解除できる構成である。さらに、各クラッチは、制御部11に接続されており、制御部11によりon/offが制御される。媒体供給ガイド15は、レジストレーションローラ対14によって搬送された記録媒体60を下流に配置されているプラテン部16へ導くためのガイド部材である。
記録媒体カール検出機構51は、媒体供給ガイド15と最も記録媒体搬送方向の上流側に設置されるインクジェットヘッド42cとの間に設置される。記録媒体60の浮きやカールは、インクジェットヘッド上流の記録開始位置又はその手前に配置された記録媒体センサ70により検出される。記録媒体カール検出機構51の判定部は、記録媒体センサ70により検出された浮きやカールの程度、例えば浮き上がり距離に対応する検出信号に基づき、後述する判定レベルに従い、画像記録の有無や後述する記録媒体の表裏反転の有無を判定する。
記録媒体カール検出機構51の判定部における判定レベルは、2つの検知基準によって分別される、少なくとも3種類の判定レベルA,B,Cを有している。この判定レベルA,B,Cは、搬送される記録媒体の反りによる浮きやカールを検出するものであって、以下のように設定する。
判定レベルA.通常画像記録レベル:ヘッドクラッシュが発生する可能性は無く、画像品質に影響がない。
判定レベルB.記録媒体反転レベル:ヘッドクラッシュが発生する可能性は無いが、画像品質の低下に影響する。
判定レベルC.画像記録停止レベル:ヘッドクラッシュが発生する可能性が高い。
記録媒体カール検出機構51は、第1の検知基準と第2の検知基準を具備している。第1の検知基準は、プラテン部16の用紙を支持面から第1の高さ、例えば1mmに設定されていて、インクジェットヘッドに記録媒体が衝突するおそれのある浮きが、記録媒体に存在しているか否かを検知する。また第2の検知基準は、第1の検知基準の第1の高さよりも低い第2の高さ、例えば0.5mmに設定されていて、高画質の記録画像の記録が可能か否かを検知する。
この記録媒体カール検出機構51としては、機械式と光学式の構成が実現できる。
機械式のものとしては、以下のものがある。
1.先端部が記録媒体の搬送経路に延出している形持ち式の軽量なレバーがある。
このレバーは、記録媒体先端で押し上げられる、レバーの押し上げ量で浮きやカールによる反り量を検出する。
2.上記1.と同様なレバー構成を有しており、記録媒体先端で押し下げられる構成である。このレバーの押し下げ量で浮きやカールの反り量を検出する。尚、所定時間を経過しても、レバーを押し下げられない場合は、浮きやカールの程度が大きいと判断する。
また、レバーの他端で、フォトセンサを遮ることでレバーの移動量を検知し、フォトセンサの光量の増減で、浮きやカールの反り量を検出する。そして、フォトセンサを複数個配置し、検出結果から前述した判定レベルA,B,Cを求める。
図4には、このような機械式の記録媒体カール検出機構の一例を図示している。ほぼ同仕様の2つのカール検出機構52,53を用紙搬送方向に沿って、配設する。用紙搬送方向上流側(図中左側)には、判定レベルCか否かを判定するため用紙支持面から第1の高さの位置にレバー先端が配置されたカール検出機構52が配設され、用紙搬送方向下流側(図中右側)には、判定レベルAかBかを判定するため用紙支持面から第2の高さ(第1の高さよりも低い)の位置にレバー先端が配置されたカール検出機構53が配設される。
この例は、フォトセンサ54により、カール検出機構52,53の動作を検出する構成である。フォトセンサ54は、送・受光素子54aが対向して配置され、この間をカール検出機構52,53の遮光板52a,53aが遮光するように動くことで、浮きやカールの反りを検出する。また、フォトセンサ54に代わって、カール検出機構52,53の動作によって押圧を受ける圧電素子をセンサとして用いてもよい。尚、第1の高さは、用紙支持面とインクジェットヘッドとの間の間隔、すなわちプラテンギャップに基づいて、製品出荷時又はユーザ先で適宜、調整される。同様に、第2の高さも、第1の高さよりも低い、例えばプラテンギャップの半分程度に適宜、調整される。
また、光学式のものとしては、記録媒体の表面(第1面)又は裏面(第2面)に反射型センサを配置し、基準位置に対する変位量で、浮きやカールの反り量を検出する。
次に、プラテン部16は、少なくとも図2に示すように、プラテンベルト20、複数のプラテンベルトローラ21、プラテンフレーム22、プラテン吸引部23及び、プラテン支持フレーム50により構成される。
プラテン部16は、媒体供給部2から送られてきた記録媒体60を下流に搬送する搬送機構である。エンドレスベルトであるプラテンベルト20を回転できるようにプラテンベルトローラ21で支持してベルトコンベヤ形状を成し、協働して記録媒体60を下流に搬送する。
これらのプラテンベルト20とプラテンベルトローラ21は、記録時の記録媒体60の搬送方向を設定する。つまり、プラテンベルト20とプラテンベルトローラ21は、記録媒体60を、X軸方向に搬送するように構成されている。プラテンベルトローラ21は、少なくともプラテンベルト20の対向面が画像記録部4における複数のインクジェットヘッド42のノズル面に対して平面になるように、プラテンベルト20を支持している。
プラテンベルトローラ21の少なくとも1つには、プラテンベルトローラ21を回転させるための駆動モータが接続されている。プラテンベルトローラ21が回転することによりプラテンベルト20が回転し、記録媒体60が搬送される。
また、プラテンベルト20の幅は、画像記録に用いられる記録媒体60の最大の幅以上を有している。またプラテンベルト20には、全体に渡って均一に複数の小径の孔からなる吸引孔20aが設けられている。
プラテンフレーム22は、プラテン支持フレーム50によって支持され、このプラテン支持フレーム50は、プラテンベルトローラ21を回転可能に支持している。また、プラテンフレーム22は、プラテン吸引部23を保持している。また、プラテンフレーム22は、画像記録部4と対向し、且つプラテン吸引部23に対して反対側にプラテンフレームヘッド対向面22aを有している。このプラテンフレームヘッド対向面22aは、画像記録部4との対向する領域において、平面になるように設定されている。プラテンフレームヘッド対向面22aには、X軸方向に延在する複数の溝22dが形成されている。各溝22dの略中央部には、プラテン吸引部23に貫通する孔22eが設けられている。
プラテン吸引部23は、プラテンフレームヘッド対向面22aに負圧を発生させるための負圧発生部である。このプラテン吸引部23は、プラテンフレームヘッド対向面22aの下方に配設され、プラテンフレーム22によって固定されている。搬送された記録媒体60は、プラテン吸引部23によって吸引孔20a及び孔22eを介してプラテンベルト20に吸引される。
プラテン部16の下流には、媒体搬送ローラ対24,25、及び搬送ガイド26が設けられている。媒体搬送ローラ対24,25は、画像記録部4によって画像記録された記録媒体60を下流に搬送する。 次に、プラテン部16に対向配置される画像記録部4について説明する。
画像記録部4は、プラテン部16によって搬送される記録媒体60にインクを吐出するインク吐出部であって、複数のインクジェットヘッド42と、不図示のヘッド保持フレームと、ヘッド冷却部とを有している。
インクジェットヘッド42は、画像を記録するための画像記録部の主要部である。この画像記録部4は、複数色のインク、例えばシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等を吐出するライン状のヘッド(42C、42K、42M及び42Y)を有している。各インクジェットヘッド42(42C、42K、42M及び42Y)は、1つ又は複数の記録ヘッドの繋ぎ合わせにより、プラテンベルト20の幅と同様に画像記録に用いられる記録媒体60の最大幅以上の長さで構成されている。
また、各インクジェットヘッド42には、搬送される記録媒体60に対向する面に図示しない複数のノズルがY軸方向に沿って列状に配置されて形成される。これらのノズルは、図示しないインク供給部から供給されたインクを重力方向(垂直下方向)に吐出する。図示しないヘッド保持フレームは、インクジェットヘッド42を吊り下げて保持する。これによりインクジェットヘッド42は、固定され、昇降移動することはない。
これら複数のインクジェットヘッド42C,42K,42M,42Yのプラテン部16に向かって対向する領域を画像記録領域とし、この画像記録領域において記録媒体に対して所望の画像を記録する。
次に、排出ガイド19より下流に配置されている第1の排出部7について説明する。
第1の排出部7は、画像記録部4により画像が記録された記録媒体60を排出する排出部である。第1の排出部7は、画像記録された記録媒体60を排出(搬送)する搬送ローラ対33、画像記録された記録媒体60を収容できる第1の排出トレイ34を有している。
次に、画像記録装置1上方に配置されている表裏反転機構9について説明する。
表裏反転機構9は、第1の搬送経路切り替えゲート18、第2の搬送経路切替ゲート35、反転搬送経路39、スイッチバック部40、及び再媒体供給部41により構成される。 媒体搬送ローラ対24,25の下流側には、第1の搬送経路切替ゲート18及び排出ガイド19が設けられている。
この第1の搬送経路切替ゲート18は、排出ガイド19、または後述する画像記録装置1上方に設けられている表裏反転機構9及び第1の排出部7のいずれかを選択して切り替える。第2の搬送経路切替ゲート35は、第1の搬送経路切替ゲート18により画像記録装置1上方に搬送された記録媒体60の搬送先を、反転搬送経路39と、第2の排出部10における排出経路38のどちらかに搬送経路を選択して切り替える。反転搬送経路39は、スイッチバック部40に記録媒体60を搬送する。スイッチバック部40は、記録されていない面を画像記録部4に対向させるように記録媒体60を反転させる。
再媒体供給部41は、反転した記録媒体60を再度、レジストレーションローラ対14に搬送させる。そしてプラテン部16は記録媒体60を再び画像記録部4に対向させつつ搬送し、画像記録部4は、インクを吐出して画像記録する。これにより記録媒体60は、両面を画像記録される。
次に、第2の排出部10について説明する。
第2の排出部10は、画像記録装置1上方に設けられ、経路38、搬送ローラ対36、第2の排出トレイ37を有している。第2の搬送経路切替ゲート35により経路38に搬送される記録媒体60は、搬送ローラ対36により第2の排出トレイ37に排出される。
制御部11は、図示していないCPU、タイマ、ROM、RAM並びに入力部などを含むコンピュータによって構成されている。制御部11は、媒体供給部2、搬送機構3、排出部、画像記録部4、表裏反転機構9、図示しないインク供給部などに接続されており、これらの駆動を制御する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、第1の実施形態における画像記録装置1の記録媒体補正の動作について説明する。
まず、記録媒体搬送(供給)において、制御部11が図示していない駆動力伝達系に駆動命令を出し、クラッチをオンし、ピックアップローラ13を回転駆動させて、記録媒体の供給を開始する(ステップS1)。
この記録媒体の供給時、ピックアップローラ13は、記録媒体トレイ12から記録媒体60を1枚ずつ取り出して、X軸方向の下流に設けられたレジストレーションローラ対14に向かって、媒体供給させる。記録媒体60が媒体供給される際、制御部11は、内蔵されているROMに記憶されている記録媒体60の例えば表面の摩擦係数といった種類情報を取得する。
その際、記録媒体60の表面の摩擦係数に応じて、ピックアップローラ13の記録媒体60の取り出し時間に差が生じるため、制御部11は記録媒体60の摩擦係数に応じたピックアップローラ13の駆動時間を設定する。記録媒体トレイ12から取り出された記録媒体60は、ピックアップローラ13により搬送されてレジストレーションローラ対14に当接する。ここで、記録媒体60がレジストレーションローラ対14に当接する際、レジストレーションローラ対14に対して記録媒体60の搬送先端は、傾斜(斜行)した状態で当接する場合がある。
そこで、記録媒体60がレジストレーションローラ対14に当接した後、制御部11は、所定時間、ピックアップローラ13を駆動させる。これにより記録媒体60は、駆動していないレジストレーションローラ対14に向かって、一定のループを形成し当接する。
さらにピックアップローラ13により押圧され記録媒体60の先端部分全域が、レジストレーションローラ対14の長手方向全体に渡って当接する。これにより、斜行が補正され、記録媒体60の長手方向がX軸方向と平行になる。
次に、制御部11は、レジストレーションローラ対14を駆動させ、記録媒体60は下流方向に搬送される。尚、制御部11は、レジストレーションローラ対14の駆動開始時に、記録媒体60の種類情報を参照する。参照した際に、記録媒体60が例えば普通紙より摩擦係数が低い場合、ピックアップローラ13も同時に駆動させる。これにより記録媒体60は、レジストレーションローラ対14に、確実にニップされ、摩擦係数が低い記録媒体60でも、確実に搬送される。即ち、ピックアップローラ13は、レジストレーションローラ対14の記録媒体60の搬送を補助する。
次に、記録媒体カール検出機構51の検出部は、レジストレーションローラ対14と媒体供給ガイド15を通過した記録媒体60における浮きやカールの反り量を検出する。
まず、記録媒体カール検出機構51の判定部は、検出された反り量に応じて、判定レベルCか、すなわち画像記録停止レベルか否か[カールレベルの判定(1)]を判定する(ステップS2)。この判定は、前述した判定レベルによって、画像記録停止レベル(ヘッドクラッシュが発生すると想定される浮きやカールの反り量)であるか否かを判定する。
この判定において、ヘッドクラッシュが発生すると判定されたならば(YES)、判定レベルC、すなわち画像記録停止レベルと判定され、搬送機構を直ちに停止させて(ステップS8)、警告音と共に、エラー表示を行い、操作者に報知する(ステップS9)。
一方、前述したステップS2の判定で、画像記録停止レベルでなければ(NO)、記録媒体反転レベルか否か判定[カールレベルの判定(2)]を行う(ステップS3)。
この判定において、判定レベルA、すなわち通常記録レベルと判定されたならば(NO)、後述する画像記録のステップS6へ移行する。制御部11は、記録媒体カール検出機構51の判定部からの判定結果に応じて、通常画像記録レベルならば、そのまま記録媒体60をプラテン部16に搬送する。
そして、搬送機構3に記録媒体60が搬送される前に、制御部11はプラテン部16のプラテン吸引部23、及び図示されていないベルトローラ駆動モータ(不図示)に駆動命令を通知し、プラテンベルト20を駆動させる。媒体供給部2から記録媒体60が搬送機構3のプラテン部16に搬送されると、記録媒体60はプラテンベルト20に密着保持され、X軸方向に沿って所定速度で搬送される。記録媒体60の先端がインクジェットヘッド42と対向する位置まで搬送されると、制御部11は、画像記録部4に画像記録命令を出す。
そして、インクトジェットヘッド42C,42K,42M及び42Yは、記録媒体60に対してノズル42aからインクを吐出させる。インク吐出は、インクジェットヘッド42毎に行われる。インクジェットヘッド42は、記録媒体60の幅方向全体に渡って延びているため、一度のインク吐出で、記録媒体60の幅全体に渡って記録媒体60に画像を記録する(ステップS6)。
その後、画像記録を伴って、プラテン部16は、記録媒体60をX軸方向に搬送させる。このため、記録媒体60には、記録媒体60の長手方向に順次画像が記録されていく。その際、記録媒体60は、プラテン吸引部23によりプラテンベルト20上に設けられた多数の吸引孔20a及びプラテンフレーム22上に設けられた多数の孔22eを通じて全面をエアー吸引されて、プラテンベルト20に密着搬送される。画像記録された記録媒体60は、媒体搬送ローラ対24,25、さらに第1の排出部7の搬送ローラ33によって搬送され、第1の排出トレイに排出される(ステップS7)。
一方、カールレベル判定(2)において、通常記録レベルではないものの記録画像品質を低下させる程度の浮きやカールレベルであれば(YES)、判定レベルB、すなわち記録媒体反転レベルと判定する。この記録媒体反転レベルと判定されたならば、記録媒体の表面(第1面)への画像記録を行わずに(ステップS4)、両面反転機構9に記録媒体60を受け渡す(ステップS5)。 即ち、制御部11は、画像記録部4に対して画像記録命令を出さずに、プラテン吸引部23で記録媒体60を吸引する状態でプラテンベルト20を駆動させて、媒体搬送ローラ対24,25に導く。この時、制御部11は、第1の搬送経路切替ゲート18及び第2の搬送経路切替ゲート35を駆動させて、記録媒体60の搬送先を反転搬送経路39に切り替える。
記録媒体60は、反転搬送経路39からスイッチバック部40に搬送されて、再度引き出された際に、記録媒体60の表裏が反転され、記録媒体60の裏面(第2面)側が記録ヘッドと対向する面となる。
さらに、スイッチバック部40から再媒体供給部41を経て、プラテンベルト20に受け渡される。この時、制御部は、前回の未記録の画像データによる画像記録命令を出す。その後、前述したステップS6,S7において、画像記録領域にて画像記録部4の裏面側に画像記録されて、排出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、記録媒体の反り量がヘッドクラッシュの可能性があると判定された場合には、搬送機構を停止して、操作者に対して、搬送エラーになったことを報知する。一方、ヘッドクラッシュの可能性はないが、その反り量が画像品質低下を招く可能性があると判定された場合には、その記録媒体に対して直ちに画像記録を行うのではなく、両面記録用の表裏反転機構を利用して、記録媒体の表裏を反転させた上で、裏面側に画像記録を行う。このように記録動作及び媒体搬送を制御することで、廃棄する程の浮きやカールの反り量でなければ、表裏を反転させることで、反りによる浮きやカールを十分に抑えることができ、画像記録画像品質を落とすことがなく画像記録が可能となる。
尚、前述した記録媒体の表裏反転した場合には、本実施形態における画像記録装置の搬送機構がプラテンの内部に設けたファンにより負圧を作り出して、記録媒体を吸引してブラテンに吸着させた状態で搬送を行っている特徴が必要である。つまり、記録媒体を吸引してブラテンに吸着させる場合、記録媒体端部が上に捲れ上がっている(カールが発生している)と、記録媒体を吸引しようとしても、先端部分では、吸引不足となり、プラテンに正しく吸着させることができない。これに対して、記録媒体中央に凸となるような浮きの場合には、記録媒体の内部側(中央近辺)の浮きをつぶして、記録媒体をプラテンに吸着させることができる。従って、カールにより記録媒体端部に捲れ上がりが発生していたとしても、その記録媒体の表裏を反転させることで、記録媒体の浮きの形状が逆転される。このように、記録媒体中央が凸状に浮き上がるように変換することで、記録媒体をプラテンに吸着させることが可能となる。その結果、記録媒体の浮きを小さくすることができ、画像記録が可能となる。また、記録画像の品質の低下を防止することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図6に示すフローチャートを参照して、第2の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明する。
前述した第1の実施形態では、カールレベル判定(2)の結果、記録媒体反転レベルと判定された場合、記録媒体は反転経路に搬送され、スイッチバック部40で表裏反転され、再び画像記録部4に向けて搬送され、直ちに画像記録が行われていた。これに対して、本実施形態では、判定直後に画像記録を行うのではなく、再度、反り量のレベル判定を行う。本実施形態の構成は、前述した第1の実施形態の構成と同等であり、同じ参照符号の構成部位を用いて説明する。
本実施形態では、記録媒体センサ71をスイッチバック部40の経路内に設けられている。まず、ピックアップローラ13で記録媒体60を1枚ずつ取り出す(ステップS11)。その時、反り量のレベル判定の判定回数を示すフラグNの値をリセット(N=0)にする(ステップS12)。
次に、前述した第1の実施形態と同様に、記録媒体カール検出機構51の検出部は、レジストレーションローラ対14と媒体供給ガイド15を通過した記録媒体60における浮きやカールの反り量を検出する。記録媒体カール検出機構51の判定部は、検出された反り量に応じて、画像記録停止レベルか否か[カールレベルの判定(1)]を判定する(ステップS13)。
この判定において、判定レベルC、すなわち画像記録停止レベルと判定されたならば(YES)、搬送機構を直ちに停止させて(ステップS17)、警告音と共にエラー表示を行い、操作者に報知する(ステップS18)。
一方、ステップS13の判定において、判定レベルCでなければ(NO)、判定レベルBか、すなわち記録媒体反転レベルか否か判定[カールレベルの判定(2)]を行う(ステップS16)。
この判定において、判定レベルBではないと判定されたならば(NO)、通常記録レベルであるため、記録媒体60に画像を記録し(ステップS14)、第1の排出部7の搬送ローラ33によって第1の排出トレイに排出される(ステップS15)。
また、ステップS16の判定において、ヘッドクラッシュは発生しないが、画像品質を低下させる程度の浮きやカールレベルであれば(YES)、判定レベルB、すなわち記録媒体反転レベルと判定する。この記録媒体反転レベルと判定されたならば、記録媒体の表面(第1面)への画像記録を行わずに(ステップS19)、プラテンベルト20による搬送を継続し、媒体搬送ローラ対24,25に導く。この時、制御部11はフラグN=0か否かを判定する(ステップS20)。この判定で、フラグN=0と判定されたならば(YES)、制御部11は、記録媒体60を表裏反転経路に搬送して(ステップS21)、スイッチバック部40を通過させる。一方、フラグN=0ではないと判定された、つまり既に判定を行っていたならば(NO)、第2の排出部10へ記録媒体60を排出する(ステップS22)。
次に、記録媒体60がスイッチバック部40を通過したか否かを記録媒体センサ71によって検出される(ステップS24)。この検出結果を受けた制御部11は、フラグN=1に書き換えて(ステップS25)、再度、ステップS13に戻る。つまり、表裏反転された記録媒体60が再び画像記録部4の上流側に搬送されるが、その前に再度、ステップS13,S16におけるカールレベル判定が行われる。
この再判定で、表裏反転により画像記録停止レベルになっていれば(ステップS13:YES)、搬送を停止させる(ここでも、第1回目のカールレベル判定後の処理と同様)。また、画像記録停止レベルの浮き、カールが発生していなければ、第2回目のカールレベル判定(ステップS16)を行ない、記録媒体60に発生している浮きがないのか(通常記録レベルか)、記録画像品質に影響を与えるのか(記録媒体反転レベルか)を判定する。
以上説明したように、記録媒体の反りによる浮きやカールの程度を判定し、記録媒体反転レベルと判定された場合、つまり、記録媒体を裏返せば、画像記録ができると判定される。従って、画像を記録せずに記録ヘッドの前を通過させて、切替ゲート18,35をそれぞれ切り換えて、スイッチバック部40まで搬送し、記録媒体を裏返した後、記録ヘッドの上流側に搬送する。この時、カールレベル判定の回数を示すフラグを1に設定する。これは、2回目の表裏判定後に通常記録レベルが得られなければ、既に一度、記録媒体の表裏を裏返しているため、2度目の表裏反転を行わずに、切替ゲート18,35をそれぞれ制御して、第2の排出部10に排出する。これは、2度の表裏反転を行ってもカールレベル判定で通常記録レベルは得られないためである。
本実施形態によれば、画像記録部4に搬送される記録媒体60に対して、必ずカールレベル判定を行っていることから、より確実に画質が劣化する画像を記録することがなくなる。また、記録媒体に、表裏共に記録画像の品質の低下に影響がある浮きやカールが発生していると判定された場合には、その記録媒体は画像記録が適切に完了された第1の排出部7ではなく、別の第2の排出部10に記録媒体を排出することで、画像記録完了記録媒体と未完了記録媒体(記録不適切紙)とを混在させることなく、区別することができるため、その後の記録媒体の取り扱いが容易となる。
次に、第3の実施形態について説明する。
図7に示すフローチャートを参照して、第3の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明する。本実施形態は、画像記録前に記録される画像の画質モード(高画質又は低画質)の設定を伴う、記録媒体補正である。尚、以下の説明においては、画質モードの設定を例として説明しているが、他のモード例えば、濃淡モードや写真モード等も同様である。尚、本実施形態の動作において、前述した第1,2の実施形態と同等の動作又は処理に対しては、簡略的に説明する。
まず、画像記録を行うにあたって、ユーザーによる画質モード(高画質又は低画質)が設定される(ステップS31)。ここでは、2通りの画質のうち、高画質モード又は低画質モードの一方を選択する。この画質モードは、画像記録装置のオペレーションパネル上の画質モード選定SW52で操作されることで選定される。制御部11は、選定された画質に基づき、高画質モードであればM=Oを、低画質モードであればM=1を設定する。
その後に、スタートボタン(図示せず)を押下して、画像記録動作を開始させる。記録媒体60が取り出されて、搬送系に受け渡される(ステップS32)。この時、レベル判定の判定回数を示すフラグNの値をリセット(N=0)にする(ステップS33)。 次に、前述した第1の実施形態と同様に、記録媒体カール検出機構51の判定部によって、記録媒体60に対する最初のカールレベル判定が行われる。まず、検出された反り量に応じて、判定レベルCか否か[カールレベルの判定(1)]を判定する(ステップS34)。
この判定で判定レベルC即ち、画像記録停止レベルであれば(YES)、判定レベルC即ち、ヘッドクラッシュが発生すると想定される画像記録停止レベルと判定され、搬送機構を停止させて(ステップS38)、警告音と共にエラー表示を行い、操作者に報知する(ステップS39)。
一方、画像記録停止レベルでなければ(NO)、判定レベルBか否か[カールレベルの判定(2)]を判定する(ステップS35)。この判定において、判定レベルBでなければ(NO)、記録媒体60に画像を記録し(ステップS36)、第1の排出部7の搬送ローラ33によって第1の排出トレイ34に排出される(ステップS37)。
また、ステップS35の判定において、判定レベルBであれば(YES)、画像品質を低下させる程度の浮きやカールがある記録媒体反転レベルと判定する。この記録媒体反転レベルであれば、画質モードが高画質モードか否か、即ちM=0か否かが判定される(ステップS40)。このモード判定において、M=0(高画質モード)であれば、前述した第2実施形態と同様に、記録媒体への画像記録を行わずに(ステップS41)、プラテンベルト20による搬送を継続し、媒体搬送ローラ対24,25に導く。
この時、制御部11は、フラグN=0か否かを判定する(ステップS42)。この判定で、フラグN=0と判定されたならば(YES)、制御部11は、記録媒体60を表裏反転経路に搬送して(ステップS44)、スイッチバック部40を通過させる。一方、ステップS42の判定で、フラグN=0でなければ(NO)、つまり既に判定を行っていたならば、第2の排出トレイ37に排出される(ステップS43)。
次に、記録媒体60がスイッチバック部40を通過したか否かを記録媒体センサ71によって検出したならば(ステップS45)、制御部11は、フラグN=1に書き換えて(ステップS46)、再度、ステップS34に戻る。つまり、表裏反転された記録媒体60が再び画像記録部4の上流側に搬送され、前述した第2の実施形態と同様に、再度、ステップS34,S35によるカールレベル判定が行われ、通常記録レベルであれば、画像記録される。一方、記録媒体反転レベル判定されたならば、第2の排出トレイ37へ排出され、又は画像記録停止レベルであれば搬送を停止し、警告を報知する。
また、ステップS40の判定において、画質モードが高画質モードではない(NO)、即ち、低画質モード(M=1)であれば、ステップS36に移行して、その記録媒体60に画像記録を記録して、第1の排出トレイ34へ排出する。
本実施形態における、記録媒体60のカールレベル判定において、記録媒体反転レベルと判定された際に、その記録媒体60の表裏の反転を行わなければ、ヘッドクラッシュはしないが記録画像の画質に影響を及ぼして、必ずしも高画質な記録にはならないことが想定される。そこで、画質モードが判定されて、低画質モードを選択している場合には、記録画像の画質は、低くても構わないとユーザーが認識しているため、画質劣化の可能性があるが、画像記録を実行する。
本実施形態によれば、選択した画像モード(高画質画像又は低画質画像)に応じて、例えば高画質画像モードに設定されていた場合は、表裏反転が必要な記録媒体反転レベルであれば、表裏反転を実施し再度、カールレベル判定を行った後、画像記録を行う。しかし、低画質画像モードに設定されていた場合には、表裏反転が必要な記録媒体反転レベルであっても、そのまま(表裏反転せずに)画像の記録を行う。
従って、記録画像の画質の設定に応じて、画像記録の実行の可否を判断し、低画質が選択されていれば、第2の実施形態に比べて、スループットの向上が見込める。
次に、第4の実施形態について説明する。
図8に示すフローチャートを参照して、第4の実施形態における画像記録装置の記録媒体補正の動作について説明する。本実施形態は、使用する記録媒体が両面画像記録可能な記録媒体又は、片面画像記録のみの記録媒体かを選定するものである。尚、片面画像記録のみの記録媒体は、裏面側(非記録面)に画像記録を行ったとしても所望するような画質は得られないため、記録できないものとして説明している。
以下の説明において、図7に示したフローチャートと同じ動作又は処理のステップは、同じ符号を用いて簡略して説明する。
まず、記録前に、ユーザーが使用する記録媒体として、両面画像記録が可能な記録媒体か、片面画像記録のみの記録媒体かのいずれか一方を選定する(ステップS51)。この選定は、図1には、図示していないが、2つ以上の記録媒体供給トレイ12を備えて、それぞれのトレイに記録媒体の片面画像記録用の記録媒体と、両面画像記録が可能な記録媒体とが装填されている。記録媒体の選択は、装置のオペレーションパネル上の記録媒体選定SW53の操作により決定される。制御部11は、選定された記録媒体に基づき、両面画像記録用であればフラグL=0を、片面画像記録用であればフラグL=1を設定する。
その後に、スタートボタン(図示せず)を押下して、画像記録動作を開始させる。記録媒体60は、選定されたトレイからピックアップローラ13により1枚ずつ取り出されて、前述した第1の実施形態と同様に、搬送系に受け渡される(ステップS32)。この時、反り量のレベル判定の判定回数を示すフラグNの値をリセット(N=0)にする(ステップS33)。
次に、記録媒体カール検出機構51は、選択された記録媒体60における浮きやカールの反り量を検出し、判定レベルCか否かの最初の[カールレベルの判定(1)]が行われる(ステップS34)。この判定において、判定レベルC即ち、画像記録停止レベルであれば(YES)、ヘッドクラッシュが発生すると想定される画像記録停止レベルと判定されたならば、搬送機構を停止させて(ステップS38)、警告音と共にエラー表示を行い、操作者に報知する(ステップS39)。
一方、ステップS34の判定において、判定レベルCではなかった場合には、判定レベルBか否か[カールレベルの判定(2)]を判定する(ステップS35)。この判定において、判定レベルBではない(NO)と判定されたならば、記録媒体60に画像を記録し(ステップS36)、第1の排出部7の搬送ローラ33によって第1の排出トレイ34に排出される(ステップS37)。
ステップS35の判定において、判定レベルBであれば(YES)、記録媒体反転レベルであり、記録媒体60に対して画像記録せずにプラテンベルト20による搬送を行う。その時に、記録媒体60の種別を判定する(ステップS52)。即ち、L=0か否かを判定し、L=0(両面画像記録用)であれば、第2の実施形態と同様、制御部11は搬送されてきた記録媒体60がスイッチバック部を既に通過しているか否か(N=0か否か)を判定する(ステップS42)。この判定で未通過(N=0)であれば(YES)、切替ゲート18,35を切り換えて、記録媒体60を表裏反転経路に搬送して(ステップS44)、スイッチバック部40を通過させる。一方、ステップS42の判定で、既に通過している(N=1)であれば(NO)、再度、表裏反転してもカールは解消しないため、第2の排出部トレイ37へ記録媒体60を排出する(ステップS43)。また、ステップS52において、選定された記録媒体60が片面画像記録用の記録媒体であった場合(L=1)には(NO)、表裏反転しても画像記録できないため、同様に、第2の排出部トレイ37へ記録媒体60を排出する(ステップS43)。
次に、記録媒体60がスイッチバック部40を通過したか否かを記録媒体センサ71によって検出する(ステップS45)。この検出結果を受けた制御部11は、フラグN=1に書き換えて(ステップS46)、再度、ステップS34に戻る。つまり、表裏反転された記録媒体60が再び画像記録部4の上流側に搬送して、再度、ステップS34,S35におけるカールレベル判定を行う。
以上説明したように、本実施形態においては、使用する記録媒体の種別(両面画像記録の可不可)により、記録媒体反転レベルと判定された場合でも、裏面側(非記録層面)に画像記録ができない又は、記録しても所望する画質が得られない記録媒体に対しては、排出トレイへ排出する。
従って、片面画像記録用の記録媒体の裏面(非記録層面)に対して画像記録を行うことがなくなる。これは、無駄な動作がなくなったり、画質の低い画像を記録しなくて済むという効果がある。
以上説明したように、本発明による画像記録装置の記録媒体補正機構は、ベルトプラテンに記録媒体を負圧により吸着させているので、媒体中央に上凸の浮きが発生した記録媒体や、端部が下向きにカールした記録媒体は、ベルトプラテンで吸着されやすく浮きやカールの矯正力が大きい。反対に媒体中央に下凸の浮きが発生した記録媒体や、端部が上向きにカールした記録媒体は、ベルトプラテンで吸着されにくい。
従って、媒体中央に下凸の浮きが発生した記録媒体や、端部が上向きにカールした記録媒体の表裏を反転させることにより、ベルトプラテンに吸着されやすい浮きやカールとなる。また、記録媒体の浮きやカール量を検出し、(1)判定レベルA:通常画像記録レベル[ヘッドクラッシュのおそれ無しで画像品質に影響なし]、(2)判定レベルB:記録媒体反転レベル[ヘッドクラッシュのおそれ無しで画像品質に影響あり]、(3)判定レベルC:画像記録停止レベル[ヘッドクラッシュのおそれ有りの判断基準]とする。
判定レベルBは、画像記録画質低下する記録媒体浮きやカールが発生している時は、記録媒体を反転させて、記録媒体の浮きやカールを矯正しやすい状態にして再度画像記録することで、記録媒体の無駄を発生させることなく、高画質な画像を記録することができる。
尚、前述した各実施形態においては、以下の発明も含んでいる。
(1)記録媒体を供給する記録媒体供給部と、供給された前記記録媒体を吸着して搬送する搬送機構と、搬送される前記記録媒体に画像を記録する画像記録部と、画像記録された記録媒体を排出して収納する排出部と、搬送される記録媒体の表裏を反転させる表裏反転機構とを具備する画像記録装置であって、
画像記録開始位置における前記記録媒体のカールレベルを検出するカール検出部と、
前記カール検出部により検出されたカールレベルに対して、予め定めた判定レベルに基づき、画像記録実施の有無と、前記記録媒体の表裏反転を判定するレベル判定部と、で構成される記録媒体カール検出機構を備え、
前記レベル判定部は、検出された前記カールレベルに対して、
通常画像記録レベルとなるヘッドクラッシュの発生無しで画像品質に影響なしの第1の判定と、
記録媒体反転レベルとなるヘッドクラッシュの発生無しで画像品質に影響ありの第2の判定と、
画像記録停止レベルとなるヘッドクラッシュの発生有りで搬送を停止する第3の判定と、のうちのいずれかの判定を行い、
前記第2の判定時には、前記表裏反転機構により前記記録媒体の表裏を反転させて、前記画像記録部に再度、記録させることを特徴とする画像記録装置の記録媒体補正機構。[根拠:表裏反転の判定、図1]
(2) 前記記録媒体カール検出機構の前記レベル判定部は、
1回目の判定が第2の判定であった場合には、前記表裏反転機構により前記記録媒体の表裏を反転させて、再度、前記記録媒体の裏面側のカールレベルを検出し、その2回目に検出されたカールレベルの判定結果が第2の判定であった場合には、画像記録せずに前記排出部に排出することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置の記録媒体補正機構。[根拠:設定された画質による判定]
(3) 前記記録媒体カール検出機構の前記レベル判定部は、
画像記録前に複数の画質モードから選定された画質を判定基準として、1回目の判定が前記第2の判定であった場合に、前記画質に応じて、
前記表裏反転機構により前記記録媒体の表裏を反転させて画像記録する又は、非反転で前記記録媒体に画像記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置の記録媒体補正機構。[根拠:裏面側のカール判定、図6]
(4) 前記記録媒体カール検出機構の前記レベル判定部は、
供給される記録媒体が両面記録可能な第1の記録媒体と、片面記録のみ可能な第2の記録媒体に対して、
画像記録前に供給される記録媒体が、前記第2の記録媒体が設定され、前記第2の判定として判定された場合には、画像記録せずに前記排出部に排出されることをと特徴とする(1)項に記載の画像記録装置の記録媒体補正機構。[根拠:両面・片面記録媒体のよる判定]
(5)前記画像記録装置の排出部において、
前記記録媒体補正機構の前記レベル判定部による、
前記第1の判定により画像記録された前記記録媒体が排出される第1のトレイと、
前記第2の判定により未画像記録の前記記録媒体が排出される第2のトレイと、
を備えることを特徴とする(1)項に記載の画像記録装置の記録媒体補正機構。[根拠:記録媒体の分離収容、図6,図7及び図8]
1…画像記録装置、2…媒体供給部、3…搬送機構、4…画像記録部、5…昇降機構、6…メンテナンス機構、7…第1の排出部、8…メンテナンス移動機構、9…表裏反転機構、10…第2の排出部、11…制御部、12…記録媒体トレイ、13…ピックアップローラ、14…レジストレーションローラ対、14a…従動ローラ、14a…従動ローラ、15…媒体供給ガイド、16…プラテン部、17…搬送力選択可能部、18…第1の搬送経路切替ゲート、19…排出ガイド、20…プラテンベルト、21…プラテンベルトローラ、22…プラテンフレーム、22a…プラテンフレームヘッド対向面、22d…溝、23…プラテン吸引部、40…スイッチバック部、41…、42…インクジェットヘッド、50…プラテン支持フレーム、51…記録媒体カール検出機構、60…記録媒体。

Claims (11)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録する画像記録手段と、
    前記画像記録手段よりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、
    前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、
    前記搬送手段とは異なる搬送手段であって、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、
    前記記録媒体浮き検出手段の検出結果に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記浮き検出手段は、用紙支持面から第1の高さに設定され、前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こす記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、前記第1の高さよりも低い第2の高さに設定された第2の検知基準とを有し、
    前記制御部は、
    第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知した場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、記録媒体を反転手段へ搬送させることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記記録媒体が前記反転手段によって表裏反転されたか否かを検出する表裏反転検出手段をさらに有し、
    前記制御部は、前記表裏反転検出手段の検出結果に基づいて、前記記録媒体が反転手段によって表裏反転された回数が予め定めた所定回数に達したならば、当該記録媒体を排出手段によって排紙部に向けて排出することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記排紙部は第1の排紙部と第2の排紙部とを有し、
    前記制御部は、画像記録された記録媒体を第1の排紙部に向けて排出し、画像記録されなかった記録媒体を第2の排紙部に向けて排出することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドよりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、
    前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、
    前記搬送手段とは異なる搬送手段であって、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、
    記録媒体に記録する画像の記録モードをユーザーが適宜設定できる画像記録モード設定部と、
    前記記録媒体浮き検出手段の検出結果及び前記画像記録モード設定部の設定内容に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記浮き検出手段は、用紙支持面から第1の高さに設定され、前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こすおそれのある記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、前記第1の高さよりも低い第2の高さに設定された第2の検知基準とを有し、
    前記制御部は、
    前記浮き検出手段が第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知し、かつ前記画像記録モード設定部にて記録する画像の画質がより高い画質に設定されている場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、記録媒体を反転手段へ搬送させることを特徴とする画像記録装置。
  5. 前記制御部は、前記浮き検出手段が第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知し、かつ前記画像記録モード設定部にて記録する画像の画質がより低い画質に設定されている場合、記録媒体への画像記録を行うことを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  6. 前記排紙部は第1の排紙部と第2の排紙部とを有し、
    前記制御部は、画像記録された記録媒体を前記排紙手段によって第1の排紙部に向けて排出し、画像記録されなかった記録媒体を前記排紙手段によって第2の排紙部に向けて排出することを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  7. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドよりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、
    前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、
    前記搬送手段とは異なる搬送手段であり、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、
    記録媒体の種類をユーザーが適宜設定できる記録媒体設定部と、
    前記記録媒体浮き検出手段の検出結果及び前記記録媒体設定部の設定内容に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記浮き検出手段は、用紙支持面から第1の高さに設定され、前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こすおそれのある記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、前記第1の高さよりも低い第2の高さに設定された第2の検知基準とを有し、
    前記制御部は、
    前記浮き検出手段が第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知し、かつ前記記録媒体設定部にて記録媒体が両面記録可能であることが設定されている場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、記録媒体を反転手段へ搬送させることを特徴とする画像記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記浮き検出手段が第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知し、かつ前記記録媒体設定部にて記録媒体が両面記録不可であることが設定されている場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、前記排紙手段によって当該記録媒体を排紙部に向けて排出することを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  9. 前記排紙部は第1の排紙部と第2の排紙部とを有し、
    前記制御部は、画像記録された記録媒体を第1の排紙部に向けて排出し、画像記録されなかった記録媒体を前記排紙手段によって第2の排紙部に向けて排出することを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  10. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドよりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、
    前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、
    前記搬送手段とは異なる搬送手段であって、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、
    前記記録媒体浮き検出手段の検出結果に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記浮き検出手段は、
    前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こすおそれのある記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、
    前記記録媒体のインクジェットヘッドへの衝突を引き起こすおそれがないものの、インクジェットヘッドから吐出されるインク滴の着弾位置が所定位置から外れるおそれのある記録媒体の浮きを検知する第2の検知基準と、を有し、
    前記制御部は、
    第1の検知基準で検知せず、第2の検知基準で記録媒体の浮きを検知した場合、記録媒体への画像記録を中止すると共に、記録媒体を反転手段へ搬送させることを特徴とする画像記録装置。
  11. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送路上に設けられた画像形成領域に配設され、搬送手段によって搬送される記録媒体に対してインク滴を吐出して画像記録するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドよりも記録媒体搬送方向上流側に配設され、搬送される記録媒体の浮きを検出する浮き検出手段と、
    前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体を排紙部に向けて排出する排出手段と、
    前記搬送手段とは異なる搬送手段であり、前記画像記録領域から搬送されてきた記録媒体の表裏を反転させると共に、当該記録媒体を再び画像記録領域に向けて搬送する反転手段と、
    前記記録媒体浮き検出手段の検出結果に応じて、上記各手段の動作を制御する制御手段と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記浮き検出手段は、用紙支持面から第1の高さに設定され、ヘッドクラッシュを引き起こすおそれのある記録媒体の浮きを検知する第1の検知基準と、前記第1の高さよりも低い第2の高さに設定された第2の検知基準とを有することを特徴とする画像記録装置。
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