JP2010220730A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当りの予告を、その回数を減少することなく、かつ正確に予告することができ、先読み機能を充分に活用できる弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】始動口への入球に起因し特別図柄の保留記憶が記憶されたときに、主制御装置30により、保留記憶の始動口当否判定用の乱数が、遊技状態が通常確率時または高確率時で大当りとなる値か確認し、上記保留記憶の特別図柄決定用の乱数が、通常確率に変動する特別図柄または高確率に変動する特別図柄となる値か確認し、上記判定用乱数の確認結果と上記図柄決定用乱数の確認結果に基づいて複数種類の先読み判定信号を設定し、先読み判定信号を副制御装置35へ送信せしめる。先読み判定信号を受信した副制御装置35は、今回受信した先読み判定信号と、その前に受信した先読み判定信号との組み合わせが所定の条件であるとき、将来、大当りとなることを予告する先読み演出を実行するようになした。
【選択図】 図10

Description

本発明は弾球遊技機、特に大当りの当否判定の前に先読み機能を実行する弾球遊技に関する。
弾球遊技機たるパチンコ機として、遊技球が始動口に入球すると、特別図柄の抽選を行ない、その結果が大当りであれば、大入賞口を開放して遊技者にとって賞球の獲得に有利な特別遊技を実行するようにしたもの(第1種のパチンコ機)がある。上記特別図柄の抽選は、上記始動口への入球に起因して抽出された乱数のうちの当否判定用乱数に基づき大当りの当否判定を行い、結果を、上記抽出された乱数のうちの特別図柄決定用乱数に基づいて選定された特別図柄を変動し、その後に確定表示することで報知される。また特別図柄の表示では識別しにくく、特別図柄とは別に特別図柄の擬似図柄を変動表示し、大当り時には擬似図柄として、例えば3つの揃った図柄を確定表示して上記判定結果が遊技者に報知される。
この種のパチンコ機では一般に、大当りの特別遊技の後、大当りとなった特別図柄の種類に応じて上記当否判定の当り確率を低確率(通常確率)から高確率に変動する確率変動機能を有する。
かつ、上記始動口への入球が続いて特別図柄の保留記憶が記憶されると、保留記憶の中に大当りとなる記憶があるか確認し、大当りとなる記憶があれば、将来に大当りがあることを予告表示する先読み機能を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−236112号公報
ところで、従来のパチンコ機の先読み機能は、上記当否判定と同様に、始動口への入球時に抽出された乱数のうち当否判定用乱数を、遊技状態(通常確率状態または高確率状態)に応じて設定された当否判定テーブルと比較して、上記当否判定用乱数が大当りとなる値であるか否か確認する先読みが行われる。しかしながら、従来の先読み機能では、上記確率変動に伴い次のような不具合が生じる。
例えば、確率変動中(高確率状態)に始動口への入球があると、該入球時に抽出された当否判定用乱数は高確率用の当否判定テーブルと比較される。その結果、上記当否判定用乱数が大当りとなる値と確認されて大当り予告をしても、それ以前の保留記憶の中に当たりがあり、この当りによって遊技状況が通常確率状態に戻ってしまうと、実際の当否判定では上記当否判定用乱数が通常確率用の当否判定テーブルで当否判定され、大当りとならず、上記予告に誤りが生じるおそれがある。
そこで確実な予告を行うために、遊技状況が通常確率状態ないし高確率状態に関わらず、先読みでは、当否判定用乱数を通常確率用の当否判定テーブルのみと比較して、予告を行う構成が考えられている。
しかしながらこの構成では、大当り予告の発生頻度が極端に少なくってしまい、先読み機能が充分に発揮されず、遊技の面白みに欠け、遊技者の遊技に対する意欲を低下させるおそれがあった。
そこで本発明は、確率変動に関わらず先読み機能が充分に発揮され、確実な大当り予告を行うことができ、遊技の興趣が向上して遊技者の遊技に対する意欲を向上させる弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
所定の始動口への遊技球の入球に起因して抽出された乱数に基づいて当否判定が行われ、該当否判定の結果を特別図柄の表示により報知せしめる主制御装置と、上記主制御装置からの制御指令を受けて上記特別図柄の擬似図柄を制御して上記当否判定の結果を報知する副制御装置とを備え、上記当否判定の結果が大当りとなると遊技者に有利な特別遊技に移行する弾球遊技機であって、かつ、上記当否判定の確率を低確率状態と高確率状態とに変動せしめる確率変動機能と、上記乱数に基づく上記当否判定を行う前に上記乱数を確認し、該確認結果を示す先読み演出を実行させるための先読み機能を備えた弾球遊技機において、
上記主制御装置は、上記当否判定の前に、上記始動口入球時に抽出された上記乱数のうちの当否判定用乱数が低確率状態で大当りになる値か否か確認する第1の当否乱数確認手段と、
該第1の当否乱数確認手段にて否定された時に、上記当否判定用乱数が高確率状態で大当りになる値か否か確認する第2の当否乱数確認手段と、
上記当否判定の前に、上記抽出された乱数のうちの特別図柄決定用乱数が高確率に変動する特別図柄になる値か否かを確認する図柄乱数確認手段と、
上記当否判定用乱数が大当りになる値のとき、上記第1または第2のいずれの当否乱数確認手段で確認されたのか、および上記図柄乱数確認手段により上記特別図柄決定用乱数が高確率に変動する特別図柄になる値と確認されたか否かの組合せに応じて複数種類の中から1種類の先読み判定信号を設定し、該先読み判定信号を上記副制御装置へ送信する先読み判定信号送信手段を備え、
上記副制御装置は、受信した上記先読み判定信号を記憶する先読み判定信号記憶手段と、
上記先読み演出を実行するか否かを決定する先読み演出決定手段とを備え、
該先読み演出決定手段は、少なくとも新たに上記先読み判定信号を受信したときに、該信号の種類と上記先読み判定信号記憶手段の記憶内容とが所定の条件を満たしたときに先読み演出の実行を決定するように構成する。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、先読み時、主制御装置は、第1および第2の当否乱数確認手段により始動口入球時に抽出された乱数のうちの当否判定用乱数が低確率時に大当りとなる値であるか、または高確率時に大当りとなる値であるか確認することで大当りとなる遊技の条件が確認でき、更に図柄乱数確認手段により上記乱数のうちの特別図柄決定用乱数に基づいて確定される特別図柄が低確率に変動(戻る)する特別図柄になるか高確率に変動する特別図柄になるか確認することで特別図柄の種類が確認でき、細かい先読み判別ができる。
そして先読み判定信号送信手段により、上記遊技条件の判別と上記特別図柄の種類の判別との組み合わせで複数種類の先読み判定信号(少なくとも4種類ないしそれ以上の信号)の中の1種類を設定することができ、副制御装置へ送信する。
上記先読み判定信号を受信した副制御装置は、先読み判定信号記憶手段により信号を記憶する。この場合、先読み判定信号記憶手段は、先読み判定信号送信手段から送信される先読み判定信号の種類または先読み判定信号に含まれていた内容を記憶する。
副制御装置は新たに先読み判定信号を受信したときに、先読み演出決定手段により上記記憶手段の記憶内容と新たな信号との組み合わせに応じ、これらが所定の条件を満たしたかによって先読み演出を実行するか否かを決定する。このように前の先読み判定信号を記憶しておけば、該先読み判定信号に関する乱数の当否判定後の遊技状態(低確率か高確率か)、即ち新たな先読み判定信号に関する乱数の当否判定時の遊技状態が認識でき、新たな信号に対して先読み演出を実行するか否か正確な判断ができる。従って、従来の構造のように先読みによる大当り予告の発生頻度が減少することなく、正確な予告ができ、先読み機能が充分に発揮され、興趣の豊かな弾球遊技機が実現できる。
なお、先読み演出決定手段は、先読み判定信号に関する所定の条件だけでなく、現在の保留記憶数や既に先読み演出を行っている最中であるか否かなども判定して先読み演出を実行するか否かを決定することが望ましい。
また、先読み判定信号記憶手段は、先読み判定信号を受信する毎に、記憶されている先読み判定信号を削除する構成(上書きする構成)でも、大当りするまで、受信した先読み判定信号を全て記憶しておく構成でもよい。全て記憶する構成にした場合は、受信した順番が分かるようにしておき、先読み演出決定手段は、1個前に受信した先読み判定信号と今回受信した先読み判定信号だけで判断するのではなく、記憶している全ての先読み判定信号と今回受信した先読み判定信号とで先読み演出を行うか否かを決定する構成としてもよい。
また、一般に主制御装置は各種乱数の更新処理、入賞確認処理、当否判定処理や各出力処理といったプログラム処理が多いため、請求項1に記載の弾球遊技機は、主制御装置では先読み判定信号を設定し、これを副制御装置へ送信するようになし、副制御装置で先読みの予告の演出決定するようにしたので、主制御装置の処理負担を軽減できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
上記先読み判定信号送信手段は、送信する信号の種類として、
上記第1の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りになる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄になる値であると確認されたときには第1の先読み判定信号を、
上記第1の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄にならない値であると確認されたときには第2の先読み判定信号を、
上記第2の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄になる値であると確認されたときには第3の先読み判定信号を、
上記第2の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄にならない値であると確認されたときには第4の先読み判定信号を送信せしめる。
第1ないし第4の先読み判定信号は、大当りとなる遊技の条件および特別図柄の種類判別に基づく先読み判定信号として好適である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、
上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第1の先読み判定信号であるときは、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号ないし第4の先読み判定信号のいずれの種類の信号であっても先読み演出を実行するようになす。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の弾球遊技機において、
上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第2の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになす。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4に記載の弾球遊技機において、
上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第3の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになす。
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし5に記載の弾球遊技機において、
上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第4の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになす。
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6に記載の弾球遊技機において、
上記特別遊技の開始または終了時に、上記先読み判定信号記憶手段の記憶を消去せしめ、
先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、高確率遊技状態で、上記先読み判定信号記憶手段の記憶がなく、かつ新たに先読み判定信号を受信したときには、新たに受信した先読み判定信号が第1ないし第4のいずれの信号であっても先読み演出を実行するようになす。
請求項3ないし7の記載の条件によれば、正確な先読み演出を実行するのに好適である。
また本発明は、請求項1ないし7に記載の弾球遊技において、第1の始動口と第2の始動口を備え、上記第1の始動口への入球に起因して抽出された乱数を第1の特別図柄の保留記憶として記憶する一方、上記第2の始動口への入球に起因して抽出された乱数を第2の特別図柄の保留記憶として記憶し、第1または第2の特別図柄の保留記憶ごとに大当りの当否判定を行い、かつ第1の特別図柄の保留記憶よりも優先して第2の特別図柄の保留記憶の当否判定を実行するように設定し、
上記第1の特別図柄の保留記憶の当否判定により移行した特別遊技よりも、上記第2の特別図柄の保留記憶の当否判定により移行した特別遊技のほうが、特別遊技中に開放する大入賞口の開放時間が長いまたは上記大入賞口の開放回数が多い特別遊技が選択される確率を高くした構成となし、
高確率の遊技状態では、上記第2の特別図柄の保留記憶について、主制御装置の上記第1の当否乱数確認手段、上記第2の当否乱数確認手段および上記図柄乱数確認手段で確認し、これらの確認結果を先読み判定信号として送信し、
上記副制御装置において新たに上記先読み判定信号を受信したときに、該信号と前の先読み判定信号とが所定の条件を満たしたときに先読み演出の実行を決定するように構成してもよい。
この構成よれば、保留記憶に対する当否判定の順位が変っても、第2の特別図柄の保留記憶に対する先読み判定を正確にできる。
本発明を適用した弾球遊技機の全体斜視図である。 上記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 上記弾球遊技機の電気構成図である。 本発明にかかる弾球遊技機の主制御装置におけるメイン処理の制御内容を示すフローチャートである。 図5(a)は上記主制御装置における保留記憶処理の制御内容を示すフローチャート、図5(b)は先読み判定信号の送信判定を示す図である。 上記主制御装置における当否乱数確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 上記主制御装置における記憶乱数判定処理の制御内容を示すフローチャートである。 上記主制御装置が用いる当否判定テーブルを示す図である。 上記主制御装置における先読み判定信号選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 上記弾球遊技機の副制御装置における先読み演出実行判定処理の制御内容を示すフローチャートである。 上記主制御装置における特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 上記特図当否判定処理の制御内容を示す第2および第3のフローチャートである。 上記主制御装置における特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 上記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 上記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 上記弾球遊技における各種乱数の説明図である。 上記弾球遊技機における普通図柄、特別図柄および乱数と対応する大当り図柄を示す図である。 上記弾球遊技機における第1の特別図柄の大当り図柄と対応する擬似図柄、および大当り遊技の種類を示す図である。 上記弾球遊技機における第2の特別図柄の大当り図柄と対応する擬似図柄、および大当り遊技の種類を示す図である。 上記先読み演出実行判定処理の通常確率テーブルの判定基準、および高確率テーブルの判定基準を示す図である。 上記弾球遊技機の先読み演出表示態様を示す図である。
弾球遊技機たるパチンコ機に本発明を適用した実施形態を説明する。
図1はパチンコ機50の斜視図であり、図1に示すように、パチンコ機50は、長方形の外枠51と前面枠52とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造である。なお、パチンコ機50には、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)が付属することがある。
前面枠52は、左端上下のヒンジ54により外枠51に対し開閉可能に取り付けられており、通常は図示するように閉じた状態とされる。
前面枠52には、窓状の意匠枠60が前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。この意匠枠60には板ガラス61が二重にはめ込まれ、板ガラス61の奥には前面枠52に保持された遊技盤10が収納されている。
意匠枠60の下方には上皿55が配され、前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。
上皿55の下方にては下皿63が前面枠52に固定され、下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられている。発射ハンドル64を時計回りに回動操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿55から供給された遊技球を遊技盤10に向けて発射する。
図2に示すように、遊技盤10には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13には、その中央部にセンターケース14が装着されており、センターケース14の左右両側には普通図柄の始動ゲート(通過口)21と、それらの下方には風車20が設置されている。
センターケース14の直下には入球口たる第1の始動口22Aが設けられ、さらに第1の始動口22Aの直下位置にはチューリップ式普通電動役物からなる第2の始動口22Bが設置されている。
第1の始動口22Aは第1の特別図柄(以下、単に第1特図という)の抽選を実行する始動口であり、第1の始動口22Aに遊技球が入球すると後述の複数の乱数が抽出され、抽出された乱数は第1特図の保留記憶として記憶される。
第2の始動口22Bは第2の特別図柄(以下、単に第2特図という)の抽選を実行する始動口であり、第2の始動口22Bに遊技球が入球すると複数の乱数が抽出され、第2特図の保留記憶として記憶される。第2の始動口22Bの電動役物は、遊技球がゲート21を通過したことに起因する普通図柄抽選で当りとなると所定の時間(約2.6秒)開放する。
なお本パチンコ機では、第1特図の抽選よりも第2特図の抽選を優先して実行する構成で、例えば複数の第1特図の保留記憶がある状態でも、第2特図の保留記憶が発生すると、第1特図の保留記憶よりも先に第2特図の保留記憶の抽選が実行される。
第2の始動口22Bの左右両側位置には普通入賞口24が配されている。また、第2の始動口22Bの下方には、開閉板にて開閉される大入賞口25が配され、盤面最下部にはアウト口28が設けられている。
なお、遊技盤10の遊技領域13には、多数の遊技釘が植設されている。
センターケース14は中央に演出図柄表示装置15(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。該LCDパネルの外周には第1特図、第2特図をそれぞれ表示する特図1、特図2表示装置16A,16B、第1特図、第2特図の保留記憶をそれぞれ表示する特図1、特図2保留数表示装置17A,17Bが配設してある。
またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
図3は本パチンコ機50の電気的構成を示すもので、主制御装置30、払出制御装置32、発射制御装置34、サブ統合装置35および演出図柄制御装置36を備えている。詳細の図示は省略するが、これらの制御装置はいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、主制御装置30には後述する各種乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
主制御装置30は、裏配線中継端子板および外部接続端子板を介して遊技場のホールコンピュータと電気的に接続され、入賞や大当り等の情報を出力する。主制御装置30には、裏配線中継端子板や遊技盤中継端子板を介して、前面枠52および意匠枠60が閉じていることを検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)、意匠枠閉鎖SW、第1、第2の始動口22A,22Bへの入球を検出する特図1、特図2始動SW、遊技球がゲート21を通過したことを検出する普通図柄作動SW、大入賞口25への入賞球を検出するカウントSW、普通入賞口24への入賞球を検出する一般入賞口SW等の検出信号が入力される。
また主制御装置30は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置32や、演出中継端子板を介して副制御装置たるサブ統合装置35にコマンドを出力し、図柄表示装置中継端子板を介して特図1、特図2表示装置16A,16B、特図1、特図2保留数表示装置17A,17B、普通図柄表示装置、普図保留数表示装置の表示制御を行なう。
主制御装置30は、大入賞口25の開閉板を駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口を開放作動せしめる。また第2の始動口22Bを開閉する普通役物ソレノイドの作動を制御する。
払出制御装置32は、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW等の検出信号が入力される。主制御装置30から送られてくるコマンドに応じて払出モータを稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニットと電気的に接続され、精算表示装置を介して球貸および精算SWによる貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニットとデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータを稼働させて貸球を払い出させ、CRユニットに挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置34は、発射停止SW、発射ハンドルに遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW、リミットSW等の検出信号が入力される。払出制御装置32を介して主制御装置30から送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドルの回動信号および発射停止SWの信号に基づいて発射モータを制御して遊技球を発射および停止させ、タッチランプの点灯を制御する。
サブ統合装置35は、音量調節SWや遊技SWなどの検出信号が入力される。主制御装置30から送られてくるコマンドに応じて、スピーカを駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置36へキャラクタなどを表示する演出図柄や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置36は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置15を構成している。上記LCDパネルはLCDパネルユニットの一部である。演出図柄制御装置36は、サブ統合装置35から送られてくるコマンドに応じてLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機50の作動を説明する。
先ず図4を参照して主制御装置30(厳密には、そのCPU)が実行する「メイン処理」の概要を説明する。「メイン処理」は本処理(S100〜S113)と残余処理(S120,S121)とで構成され、2ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(NO)なら初期設定(S113)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みならば(S100:YES)、図16に示すさまざまな乱数の更新処理が実行される(S101〜S108)。初期値乱数1更新処理(S101)は、この処理を実行する毎に初期値乱数1の値を+1ずつインクリメント処理し、初期値乱数1として「0」〜「3999」までの4000個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお初期値乱数1が最大値である「3999」に至ると「0」にループしてインクリメント処理を続行する。
初期値乱数2更新処理(S102)は、初期値乱数1更新処理と同様に、初期値乱数2として「0」〜「996」までの997個の整数を繰り返し昇順に作成する。
初期値乱数1は次の大当り判定用乱数更新処理(S103)の更新初期値のカウンタとして使用され、初期値乱数2は当り判定用乱数更新処理(S104)の更新初期値のカウンタとして使用される。
大当り判定用乱数更新処理(S103)は当否判定用乱数たる大当り判定用乱数のカウンタを構成し、初期値乱数1更新処理と同様に、乱数として「0」〜「3999」までの4000個の整数を繰り返し昇順に作成する。この更新処理では初回の一巡目のカウントで、乱数が最大値である「3999」に至ると、次回のカウントがこのときの上記初期値乱数1の値を更新初期値としてカウントを開始し、最大値「3999」を経て「0」に戻り、更に上記更新初期値よりも「1」少ない値になると、新たな初期値乱数1を更新初期値としてカウントを開始する。これによれば大当り判定用乱数は、その値を予測不可能にでき、更新初期値が変更されても乱数の構成要素たる4000個の整数を一巡する構成は変らないので乱数の出現率を均一にできる。
当り判定用乱数更新処理(S104)は普通図柄抽選に使用する当り判定用乱数のカウンタを構成し、大当り判定用乱数更新処理(S104)と同様に、当り判定用乱数として「0」〜「996」までの997個の整数を繰り返し昇順に作成する。この更新処理では、上記初期値乱数2の値を更新初期値としてカウントを開始する構成で、乱数の値を予測不可能にし、乱数の出現率を均一にしている。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「19」の20個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
小当り図柄決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
リーチ判定用乱数更新処理(S107)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
変動パターン決定用乱数更新処理(S108)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
図16に示す大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は、第1の始動口22Aまたは第2の始動口22Bの入球に起因して抽出される。第1の始動口22Aへの入球時に抽出された各乱数は第1特図の保留記憶として記憶され、第2の始動口22Bの入球時に抽出された各乱数は第2特図の保留記憶として記憶される。
大当り判定用乱数は、特図の抽選に関するもので、大当り判定と小当たり判定に用いられる。乱数は「0」〜「3999」の4000通りで、乱数値が「773〜777」または「1773〜1777」であれば通常確率状態の時に大当りとなる。乱数値が「773〜777」、「1773〜1777」、「2733〜2777」または「3733〜3777」であれば高確率状態の時に大当りとなる。更に乱数値が「301〜361」であれば通常確率、高確率いずれの状態でも小当りとなる。
特別図柄決定用乱数たる大当り図柄決定用乱数は、「0」〜「19」の20通りで、図17(b)に示す20種類の大当り図柄より1つの大当り図柄が決定される。乱数値と大当り図柄の関係は図17(c)に示すとおりである。大当り図柄は第1特図、第2特図共に同じである。
図18、図19は、第1特図、第2特図として確定表示された大当り図柄の種類と、大当り遊技の内容および演出図柄表示装置15に表示される各大当り図柄に対応する擬似図柄の関係を示し、大当り図柄の種類により、大当り遊技後の遊技の種類が、高確率(確変)状態となるもの、通常確率状態となるもの、更に大当り遊技中に大入賞口25が開放する回数(ラウンド)を、15ラウンドとするもの、2ラウンドとするものとに決められる。なお第1特図と第2特図とでは、第2特図のほうが15ラウンドの大当り遊技となる確率が高く、多くの賞球の獲得が可能としてある。
また特図1または特図2表示装置16A,16Bに表示される大当り図柄は表示が小さいため識別しにくく、遊技者は演出図柄表示装置15に表示される擬似図柄を見て遊技する。
小当り図柄決定用乱数(図16)は、「0」〜「9」の10通りで、図17(b)に示す小当たり図柄を選択する。
リーチ判定用乱数は、「0」〜「228」の229通りで、乱数値が「0〜20」であれば通常確率状態で変動時間短縮機能未作動時のリーチとなり、「0〜4」であれば通常確率状態で変動時間短縮機能作動時のリーチとなり、「0〜5」であれば高確率状態のリーチとなる。
変動パターン決定用乱数は、「0」〜「1020」の1021通りで、擬似図柄の変動態様を決定するものである。
当り判定用乱数は普通図柄の始動ゲート21の通過時に抽出され、普図保留記憶として記憶される。当り判定用乱数は普通図柄の抽選の当否判定に用いられる。乱数は「0」〜「996」の997通りで、乱数値が「31〜40」であれば通常確率状態の時に当選となり、「31〜996」であれば高確率状態の時に当選となる。普通図柄の当り図柄は図17(a)に示す「L」の1種類である。
図4の入賞確認処理(S109)では、各入球口22A,22B,24,25への入球があるか否か、および始動ゲート21の通過があるか否かを確認する。続いて、後述する特図当否判定処理(S110)、普図当否判定処理(S111)、および画像出力処理等の各出力処理(S112)が実行される。
各出力処理(S112)では、遊技の進行に応じて主制御装置30は、第1特図、第2特図、普図の表示装置16A,16Bやこれらの保留数表示装置17A,17B、各種ソレノイド、払出制御装置32、発射制御装置34、サブ統合装置35、演出図柄制御装置36等に対してそれぞれ出力処理を実行する。
上記メインルーチンは本処理(S100〜S113)を行った後、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で、初期値乱数1更新処理(S120)および初期値乱数2更新処理(S121)をループ処理する。これらの処理は上記初期値乱数1、初期値乱数2更新処理(S101,S102)と同処理である。
以下、主制御装置30が実行する処理で、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S109)、特図当否判定処理(S110)や各出力処理(S111)等の一部のサブルーチン処理について説明する。
図5に示す「始動入賞確認処理」は入賞確認処理(S109)のサブルーチンで、先ず、第1の始動口22A、第2の始動口22Bに入球があるか確認する(S201)。入球があれば(S201:YES)、入球があった側(第1特図または第2特図)の保留記憶について、保留記憶が満杯か確認する(S202)。満杯で出なければ(S201:NO)、上記始動口への入球時に抽出された大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数を入球が有った側の保留記憶として記憶する(S203)。
なおS201でNO判定、S202でYES判定であればリターンする。
先読み判定信号送信判定処理(S204)では、新たに記憶された保留記憶の先読みを行い、図5(b)に示す先読み判定信号送信判定の基準に基づいて先読み判定信号を送信するか否か判定する。判定基準は、通常確率状態で開放延長機能が作動している時、または高確率状態で開放延長機能が作動している時、更には大当り遊技の条件装置作動中(大当り遊技中)には、第1特図の先読み判定信号は送信しない(先読みを行わない)。第2特図の保留記憶については、いずれの状態でも先読み判定信号を送信する(先読みを行う)。なお、本パチンコ機では高確率状態で開放延長機能が未作動の状態は存在しない構成である。
S204の処理で先読み判定信号が送信可能と判断すると(S205:YES)、先読みの対象となる保留記憶の大当り判定用乱数が大当りとなる値であるか否かを確認する当否乱数確認処理(S206)を実行する。
「当否乱数確認処理」では、第1または第2の始動口22A,22Bの入球に起因して抽出された大当り判定用乱数と、予め設定された当否判定テーブルの判定値とが一致するか否か判定を行う。ここで上記「当否乱数確認処理」の説明に先立って、本実施形態で用いる当否判定テーブルについて説明する。
上記4000通りの数値から抽出される大当り判定用乱数に対して、図8に示すように、当否判定テーブルは内部が4段階に分割してあり、各段階は下限値と上限値とが設定され、これらの間で連続する複数整数の判断値の範囲で構成されている。例えば、第1段階では773(0305H)〜777(0309H)の5通りの判断値からなる範囲で、第2段階では1773(06EDH)〜1777(06F1H)の5通りの判断値からなる範囲で、第3段階では2733(0AADH)〜2777(0AD9H)の45通りの判断値からなる範囲で、第4段階では3733(0E95H)〜3777(0EC1H)の45通りの判断値からなる範囲で構成されている。このように構成された当否判定テーブルは、第1段階および第2段階が通常確率のテーブルをなし、第3段階および第4段階が高確率のテーブルをなすように設定されている。
そして当否判定テーブルは、段階ごとにそれぞれ、判定値の上限値の下位桁、判定値の上限値の上位桁、判定値の下限値の下位桁および判定値の下限値の上位桁を16進数のデータとして、主制御装置30の当否判定テーブル用のメモリの参照アドレスが示す位置に格納してある。
図6に示すように「当否乱数確認処理」は、先ずS301の処理でループ回数を4回に設定する。上記ループ回数とは、本「当否乱数確認処理」では上記当否判定テーブルの段階ごとに大当り判定用乱数と判定値とが一致するかどうか確認処理を実行するようにしており、この処理を当否判定テーブルの何段階にわたってループさせるかを示すものである。
そして、比較値として大当り判定用乱数をCPUにロードし(S302)、「記憶乱数判定処理」を実行する(S303)。
図7、図8に示すように、「記憶乱数判定処理」は、先ず当否判定テーブルの1段階目から、判定値の下位データ(下位桁)として参照アドレス00Hに格納された内容をロードする(S401)とともに、判定値の上位データ(上位桁)として参照アドレス01Hの内容をロードする(S402)。これにより当否判定テーブルの1段階目の判定値の上限値がセットされる。
そして上記比較値と1段階目の判定値の上限値とを比較し、比較値が判定値よりも大きいか否か判定する(S403)。比較値が判定値よりも小さければ(NO)、次に、当否判定テーブルの1段階目から、判定値の下位データ(下位桁)として参照アドレス02Hの内容をロードする(S404)とともに、判定値の上位データとして参照アドレス03Hの内容をロードする(S405)。これにより当否判定テーブルの1段階目の判定値の下限値がセットされる。
続いて比較値と1段階目の判定値の下限値とを比較し、比較値が判定値と同じないしこれ以上か否か判定する(S406)。判定結果がYES判定であれば、比較値(大当り判定用乱数)が当否判定テーブルの1段階目の範囲内の判定値と一致することとなり、大当り判定用乱数が大当りとなる値であると判断される。続いてS407の処理で当否判定テーブルの参照アドレス04Hに格納された戻り値をロードし、既に大当り判定用乱数が大当りとなる値であるため、ループ回数に0をセットして(S408)、「記憶乱数判定処理」を終了する。
S406の判定結果がNO判定の場合、これは当否判定テーブルの1段階目の下限値、即ち当否判定テーブルの最小値よりも比較値が小さいので、大当り判定用乱数が大当りとなる値である可能性がなく、ループ回数を0にセット(S408)して「記憶乱数判定処理」を終了する。
S403の処理で比較値が判定値よりも大きければ(YES)、上記ループ回数から1減算し(S409)、ループ回数が0かどうか確認し(S410)、ループ回数が0であれば(YES)、「記憶乱数判定処理」を終了する。
ループ回数が0でなければ(NO)、当否判定テーブルの段階を一段シフトして(S411)、2段階目の判定処理を1段階目と同様に実行する。
このように「記憶乱数判定処理」では、当否判定テーブルの段階ごとにその判定値の上限値および下限値と比較値(大当り判定用乱数)とを比較して、判定値の範囲内に比較値があるか判定し、あれば肯定判定してこの処理を終了し、なければ当否判定テーブルの次の段階に移行する構成で、これをループ回数分繰り返す。また1段階目の判定で、比較値が判断値の最小値よりも小さいと判定したときには直ちに処理を終了するようにしている。
また「記憶乱数判定処理」では、比較値(大当り判定用乱数)が何段階目の判定値と一致したのかによって、大当り判定用乱数が通常確率時に大当りとなる値であるのか、高確率時に大当りとなる値であるのか判別できる。即ち、1段階目ないし2段海目で一致すれば通常確率時に大当りとなる値であり(戻り値3)、3段階目ないし4段階目で一致すれば高確率時に大当りとなる値である(戻り値7)。
「記憶乱数判定処理」に続いて、図5(a)の先読み判定信号選択処理(S207)を実行する。「先読み判定信号選択処理」は、図9に示すように、先ずS501の処理において、上記「記憶乱数判定処理」のS407の処理でロードした戻り値が「3」であるか否か判定し、戻り値が「3」であれば(S501:YES)、先読みの対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数が高確率(確変)図柄となる値か否か判定し(S502)、高確率の図柄となる値であれば(S502:YES)、先読み判定信号として「先読み判定信号A」(第1の先読み判定信号)を設定する(S503)。
高確率の図柄となる値でなければ(S502:NO)、「先読み判定信号B」(第2の先読み判定信号)を設定する(S504)。
S501の処理で戻り値が「3」でなければ(S501:NO)、S505の処理において、戻り値が「7」であるか否か判定し、戻り値が「7」であれば(S505:YES)、大当り図柄決定用乱数が高確率(確変)図柄となる値か否か判定し(S506)、高確率の図柄となる値であれば(S506:YES)、「先読み判定信号C」(第3の先読み判定信号)を設定する(S507)。
高確率の図柄となる値でなければ(S506:NO)、「先読み判定信号D」(第4の先読み判定信号)を設定する(S504)。
更に戻り値が「7」でなければ(S505:NO)、先読みがはずれであることを示す「先読み判定信号E」を設定する(S509)。
「先読み判定信号選択処理」の後、「始動入賞確認処理」(図5(a))に戻って、サブ統合装置35に向け、「先読み判定信号選択処理」で設定した先読み判定信号を送信する(S208)。この場合、先読み判定信号と共に少なくとも、先読み判定信号が第1特図の保留記憶に基づくものか第2特図の保留記憶に基づくものであるかの情報や、大当り判定用乱数の情報がサブ統合装置35へ送信される。続くS209の処理で、特図1または特図2保留記憶数表示装置17A,17Bに向けて保留記憶数の表示指示を送信するとともに、サブ統合装置35(演出図柄制御装置36)へ向け、演出図柄表示装置15に表示させる擬似保留記憶数の表示指示を送信して、「始動入賞確認処理」を終了する。
図10はサブ統合装置35が実行する「先読み演出実行判定処理」を示す。本処理では先ず、主制御装置30からの先読み判定信号を受信した否か判定し(S601)、信号を受信したならば(S601:YES)、受信した信号が先読み判定信号Eであるのか判定する(S602)。信号を受信していないとき(S601:NO)や先読み判定信号Eであるとき(S602:YES)はリターンする。
受信した先読み判定信号の情報が第1特図の保留記憶のものであるか、即ち先読み判定信号に含まれている乱数(大当り判定用乱数など)が第1特図の保留記憶か否か判定し(S603)、第1特図の保留記憶であれば(S603:YES)、第1特図および第2特図の保留記憶数を合わせた数が2個以上あるかどうかを判定する(S604)。保留記憶数が2個以上あれば(S604:YES)、現在の遊技状態が高確率状態であるか確認する(S605)。
高確率状態であれば(S605:YES)、先読み演出実行の判定基準として、図20(b)に示す高確率状態用テーブルを設定しこれに基づく判定を行う(S606)。高確率状態でなければ(S605:NO)、図20(a)に示す通常確率状態用テーブルを判定基準に設定しこれに基づく判定を行う(S607)。
S608の処理における判定は、上記判定基準として設定された通常確率状態用または高確率状態用の上記テーブルに基づいて実行され、新たに特別図柄の保留記憶が保留されると、これに起因して送信された先読み判定信号の種類と、前回に記憶された先読み判定信号の種類とが上記テーブルに設定された所定の組み合わせであれば「条件成立」として先読み演出を実行する決定を行う。前回の先読み判定信号と今回の先読み判定信号が所定の組み合わせであれば(S608:YES)、先読み演出開始の処理を行ない(S609)、演出図柄制御装置36に向けて先読み演出コマンドを送信する。その後、今回の先読み判定信号を、サブ統合装置35の記憶領域に記憶する(S610)。
なお記憶領域は1つの信号を記憶するように設定してあり、新たに受信された先読み判定信号は上書きされる。
また先読み判定信号の記憶は、この信号が記憶された時点よりも後に特別遊技(大当り遊技)が実行されると、その遊技開始時または遊技終了時に消去される。
S604およびS608の処理でNO判定であり、先読み演出開始の条件が成立せず、先読み演出開始処理を実行しないときでも、S610の処理で先読み判定信号を記憶する。
なお本「先読み演出実行判定処理」では先読み判定信号が「信号E」のとき、これを記憶せずにリターンするが(S602:NO)、先読み判定信号Eを記憶するようにしてもよい。
S603の処理でNO判定のときは、第2特図の保留記憶が2個以上であるか否か確認し(S611)、保留記憶が2個以上あれば(S611:YES)、S605の処理から先読み演出実行の判定を行い(S605〜S608)、判定結果が肯定であれば、先読み演出の開始処理を行い(S609)、先読み判定信号の記憶を行う(S610)。
「先読み演出実行判定処理」は第1,2特図の保留記憶が2個以上あることを条件として先読み演出を実行するように構成している。
先読み判定信号に含まれている乱数値が第1特図の値であるときには第1、第2特図の保留記憶の合計が2個以上あることを条件とし(S603,S604)、先読み判定信号に含まれている乱数値が第1特図の値でないとき(第2特図の値であるとき)は第2特図の保留記憶が2個以上あることを条件とする(S603,S611)。
このように、ある程度保留記憶数があることを条件として先読み演出を実行するようにしたので、先読みの対象となった保留記憶の抽選(変動)までに先読み演出を実行(表示)する時間が充分にとれ、先読み演出を効果的に遊技者にアピールすることができる。
そして、先読み判定信号に含まれている乱数値が第1特図の値であるときは、記憶されている保留記憶が第1特図のものであっても第2特図のものであって、上記先読み判定信号に関する保留記憶の抽選順位は最後となるので、第1、第2特図の保留記憶の合計が2個以上あることを条件とすればよい。
一方、先読み判定信号に含まれている乱数値が第2特図の値であるときは、保留記憶に第1特図のものがあった場合、この第1特図の保留記憶よりも先に上記先読み判定信号に関する第2特図の保留記憶の抽選が行われ、先読み演出を実行する時間が充分にとれない場合がある。このため、第2特図の保留記憶の合計が2個以上あることを条件としている。
「先読み演出実行判定処理」の判定基準順では、図20に示すように、今回新たに受信した先読み判定信号が、通常確率状態で大当りとなる「信号A,B」の時は、遊技状態が通常確率、高確率に関わらず、かつ記憶された信号(前回の信号)がいずれの場合(「なし」、「信号A」ないし「信号D」)でも、先読み演出を実行する条件が成立したと判断し、先読み演出を実行する。
高確率状態で大当りとなる「信号C」を新たに受信した場合は、通常確率状態では、前回の信号が高確率図柄となる「信号A」のときのみ条件成立と判断して先読み演出を実行する。
前回の信号が「なし」または通常確率図柄となる「信号B,D」のときでは、上記新たに受信した「信号C」に関する保留記憶の特図抽選時には遊技状態が通常確率となるので上記保留記憶が大当りとならないため、条件不成立で先読み演出を実行しない。
また特別図柄の保留記憶が3個以上の場合、現在の遊技状態が通常確率状態であっても、前回の信号に関する保留記憶の特図抽選時には確変する可能性がある。このため、前回の信号が「信号C」の場合には、前前回(2回前)の特図抽選により通常確率となるか高確率に確変するかで、前回の「信号C」に関する保留記憶の特図抽選が大当りの場合もはずれの場合も起こり得る。該特図抽選が大当りのときは遊技状態が高確率に確変して、今回の「信号C」に関する保留記憶の特図抽選は大当りとなるが、前回の「信号C」に関する保留記憶の特図抽選がはずれのときは遊技状態が通常確率状態であるため、今回の「信号C」に関する保留記憶の特図抽選もはずれとなる。このため現時点では今回の「信号C」に対する正確な先読みができず、判定では条件不成立として先読み演出を実行しない。
新たに受信した信号が「信号D」の場合は、上記「信号C」の場合と同様に、前回の信号が「信号A」であったときに条件成立として先読み演出を実行するようになし、これ以外、前回の信号が「なし」、「信号B」、「信号C」または「信号D」のときは条件不成立として先読み演出を実行しない。
一方、遊技状態が高確率状態の判定基準は、今回の信号が「信号C」で、前回の信号が「なし」のときに条件成立として先読み演出を実行する点で通常確率の判定基準と異なるが、これ以外の基準は通常確率状態の基準と同じである。
「先読み演出実行判定処理」の先読み演出開始処理(S610)で演出図柄制御装置36に先読み演出コマンドが送信されると、これを受信した演出図柄制御装置36は演出図柄表示装置15に先読み演出を表示させる。
図21は演出表示装置15に表示される演出表示例を示し、図21(a)、(b)に示すように、演出表示装置15の画面中央には特図に対応する3桁の擬似図柄151が変動表示され、その後に確定表示される。演出図柄表示装置15には、「始動入賞確認処理」のS209(図5)により主制御装置30から送信された擬似保留記憶数の表示指示に基づいて、画面の左下に第1特図の擬似保留記憶数を示すひし形マーク152が表示され、画面の右下には第2特図の擬似保留記憶数を表す丸形マーク153が表示されている。
そして、これらの擬似保留記憶数の表示において先読み演出が実行される。「先読み演出実行判定処理」の先読み演出開始処理(S609、図10)で演出図柄制御装置36に送信された先読み演出コマンドにより、大当りとなる上記擬似保留記憶数のマークを点灯または点滅表示させて、他のマークよりも目立つマーク表示154がなされる。図例では、第2特図の第2番目の保留記憶が大当りであることを先読み演出している。
なお先読み演出は、演出図柄表示装置15で表示され、主制御装置30により直接的に制御される特図1および特図2保留数表示装置17A,17Bでは行わない。
また先読み演出は、通常大当り、確変大当りなど大当りの種類に応じて擬似保留記憶数の表示内容を区別してもよい。また第1特図と第2特図とで先読み演出の表示態様を変えてもよい。
第2特図の保留記憶の抽選が進み(図21(c),(d))、先読み演出表示された第2特図の保留記憶の抽選が開始されると(図21(e))、先読み演出がされたマーク表示154は消去される。後に図21(f)に示すように、大当りとなる擬似図柄151が表示されて大当り特別遊技に移行することとなる。
図11ないし図15は主制御装置30により実行される「特図当否判定処理」および「特別遊技処理」のフローチャートを示す。「特図当否判定処理」は図11に示すように、条件装置が作動しておらず(S701:NO)、特図が変動しておらず(S702:NO)、確定図柄が表示されていなければ(S703:NO)、第2特図の保留記憶があるか確認する(S704)。第2特図の保留記憶があれば(S704:YES)、S705において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が確変中(高確率)であるか確認する(確変フラグが立っていれば確変中)。
第2特図の保留記憶がなければ(S704:NO)、S720で第1特図の保留記憶があるか確認し、第1特図の保留記憶があれば(S720:YES)、S705の処理に移る。このように第2特図の保留記憶を第1特図の保留記憶よりも先に確認することで、第1特図の抽選(当否判定)よりも第2特図の抽選を優先して実行するようにしている。
S705の処理で確変フラグが立っておらず、確変中でなければ(S705:NO)、当否判定テーブル内のループ回数を2回にセットし(S706)、確変中(高確率)であれば(S705:YES)ループ回数を4回にセットする(S707)。
その後、比較値として大当り判定用乱数をロードし(S708)、S709の処理で、先読みと同様に「記憶乱数判定処理」(図7)にジャンプしてこれを実行する。そして「記憶乱数判定処理」で確定された戻り値を特図当りフラグにストアする(S710)。
上記戻り値により大当り(戻り値が3または7)であるか否か判定し(S711)、大当りであれば(S711:YES)、大当り図柄および変動パターンを決定する(S712,S713)。
S711で大当り出なければ(S711:NO)、小当りか判定し(S714)、小当りであれば(S714:YES)、小当り図柄および変動パターンを決定する(S715,S716)。一方、小当りでなければ(S714:NO)、はずれ図柄および変動パターンを決定する(S717,S718)。変動パターンを決定(S713,S716,S718)した後、サブ統合装置35へ図柄変動開始コマンドを送信して(S719)「特別遊技処理」へ移行する。
S701で条件作動装置が作動中の場合(S701:YES)や、S704およびS720で第2特図、第1特図の保留記憶がいずれもない場合(S704,S705:NO)は「特別遊技処理」へ移行する。
S702で特図変動中のときは(S702:YES)、図12(a)に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S721:YES)、サブ統合装置35へ図柄変動停止コマンドを送信する(S722)。
確定表示させた特図が大当りを示すものであるか否か判断し(S723)、大当りを示すものであったときは(S723:YES)、確定図柄を表示させておく時間の設定を行い(S724)、条件作動装置の作動を開始させる(S725)。
続いて確変フラグが立っているか確認し(S726)、確変フラグが立っていれば(S726:YES)、確変フラグと時間短縮機能を作動させる時短フラグを落として(S727)「特別遊技処理」へ移行する。
確変フラグが立っていなければ(S726:NO)、時短フラグが立っているか確認し(S728)、時間フラグが立っていれば(S728:YES)時短フラグを落として(S729)「特別遊技処理」へ移行する。
S723で大当りになる図柄の組み合わせでなければ(S723:NO)、S724と同様に確定図柄表示設定を行い(S730)、時短フラグのみが立っているか確認する(S731)。時短フラグのみが立っていれば(S731:YES)、時短回数を1減算し(S732)、時短回数が「0」となったか確認する(S733)。
時短回数が「0」であれば(S733:YES)、S729と同様に時短フラグを落とし(S734)、確定された図柄が小当りなる図柄確認する(S735)。時短回数が「0」でなければ(S733:NO)、時短フラグの終了を行わずにS735へ移行する。
S735で小当りになる図柄の組み合わせであれば(S735:YES)、小当り遊技作動役物開始処理(S736)を行い「特別遊技処理」へ移行する。
S703で確定図柄表示中であれば、図12(b)に示すように確定図柄表示時間が終了した確認し(S741)、表示時間が終了していれば確定図柄表示終了処理を実行して(S742)「特別遊技処理」へ移行する。表示時間が終了していなければ(S741:NO)、表示終了処理を行わずに「特別遊技処理」へ移行する。
図13に示すように、「特別遊技処理」は、条件作動装置が作動中でなく(S801:NO)、小当り遊技作動役物が作動中で(S802:YES)、小当り開始の演出中(S803:YES)で、かつ小当り開始演出時間が終了していれば(S804:YES)、小当り遊技の大入賞口25の開放処理を実行して(S805)リターンする(図16参照)。なお小当り遊技では大入賞口25の0.5秒間の開放を1回行う設定である。
一方、小当り遊技作動役物が作動しておらず(S802:NO)、小当り開始演出時間が終了していなければ(S804:NO)リターンする。
S803で小当り開始演出中でなければ、小当り作動中か確認し(S806)、小当り作動中であれば、大入賞口25に遊技球が10個入賞したか否か確認し(S807)。入賞があれば(S807:YES)、大入賞口25の閉鎖処理を行い(S809)、小当たり終了演出処理を実行して(S810)リターンする。一方、入賞がなくても(S807:NO)、大入賞口25の開放時間が終了していれば(S808:YES)、大入賞口25の閉鎖処理を行い(S809)、小当たり終了演出処理を実行して(S810)リターンする。
S806で小当り作動中でなければ、小当り終了演出の演出時間が終了したか確認し(S811)、終了時間であれば、小当り遊技作動役物の終了処理を実行して(S812)リターンする。
S801で条件装置が作動中であれば(S808:YES)、図14に示すように、大入賞口25が開放中か確認し(S821)、開放中でなければ大当り開始演出中か確認する(S822)。大当り開始演出中であれば(S822:YES)、大当り開始演出の終了時間か確認し(S823)、終了時間であれば(S823:YES)、大当りに対応する大入賞口25の開放処理を実行して(S824)リターンする。
S822で大当り開始演出中でなければ、インターバル中か確認し(S825)、インターバル中であれば、S826でインターバル終了時間か確認し(S826)、終了時間であれば、大入賞口25の開放処理を行い(S827)リターンする。
S825でインターバル中でなく、大当り終了演出中でなければ(S828:NO)、大当り図柄の記憶処理を行い(S829)、大当り開始演出処理(大当り開始コマンド送信)を行ない(S830)リターンする。
なおサブ統合装置35が上記大当り開始コンマドを受信すると、サブ統合装置35はその先読み判定信号の記憶を削除することとなる。
S821で大入賞口25が開放中であれば、図15に示すように、大入賞口25に遊技球が10個入賞したか否か確認し(S831)。入賞があれば(S831:YES)、大入賞口25の閉鎖処理を行う(S833)。
一方、入賞がなくても(S831:NO)、大入賞口25の開放時間が終了していれば(S832:YES)、大入賞口25の閉鎖処理を行う(S833)。
S833の処理の後、大入賞口25の開放が最終ラウンドであったか確認し(S834)、最終ラウンドでなければ大当りインターバル処理を実行して(S835)リターンする。
S834で最終ラウンドであれば、大当り終了演出処理を実行し(S836)、条件装置を停止し(S837)、大当りした図柄は確変図柄か確認する(S838)。確変図柄であれば確変フラグ、時短フラグの作動処理を実行し(S839)、一方、確変図柄でなければ(S838:NO)時短フラグのみの作動処理を実行する(S840)。
S839またはS840のいずれかのフラグ作動処理の後、大当り終了コマンドを送信して(S841)リターンする。
これら「特図当否判定処理」および「特別遊技処理」により特別遊技が選択、実行される。
本実施形態によれば、第1始動口22Aまたは第2始動口22Bに遊技球が入球すると乱数が抽出され、抽出された乱数を特図抽選の保留記憶として記憶されると、保留記憶に対応して、実際の大当りの当否判定を実行する前に、保留記憶が大当りとなるものか確認する先読み機能が実行される。
先読み機能では、主制御装置30(第1の当否乱数確認手段、第2の当否乱数確認手段)により上記保留記憶の大当り判定用乱数が、遊技状態が通常確率の時に大当りとなる値か、または高確率状態で大当りとなる値か確認する。更に主制御装置30(図柄乱数確認手段)により上記保留記憶の大当り図柄決定用乱数が通常確率に変動する特図になる値か、または高確率に変動する特図になる値か確認する。
そして、上記大当り判定用乱数の確認結果と上記特図決定用乱数の確認結果との組み合わせに基づき、少なくとも4種類の先読み判定信号、即ち、通常確率で大当りとなりかつ高確率に変動する特図となる場合の先読み判定信号A、通常確率で大当りとなりかつ通常確率に変動する特図となる場合の先読み判定信号B、高確率で大当りとなりかつ高確率に変動する特図となる場合の先読み判定信号C、および高確率で大当りとなりかつ通常確率に変動する特図となる場合の先読み判定信号Dを設定してサブ統合装置35へ送信する。
サブ統合装置35は受信した先読み判定信号を記憶し(先読み判定信号記憶手段)、更にサブ統合装置35(先読み演出決定手段)により新たに先読み判定信号を受信すると、前の先読み判定信号に関する記憶と今回の先読み判定信号の種類(信号A〜Dのいずれか)の組み合わせが予め設定した条件(判定基準)を達成すれば先読み演出を実行する。従って、前の先読み判定信号の記憶により今回の先読み判定信号の特図保留記憶が当否判定されるときの遊技状態が通常確率であるか高確率であるか確認できることと、今回の先読み判定信号の保留記憶が通常確率で大当りとなるか高確率で大当りとなるのか確認できることにより、判定基準が細かい正確な先読み判定ができる。
本実施形態では、第1および第2の始動口22A,22Bを備え、第1始動口22Aへの入球に起因する第1特図の保留記憶よりも第2始動口22Bへの入球に起因する第2特図の保留記憶の抽選を優先する構成において、保留記憶が2個以上あるときに先読み判定を実行する構成であり、特に第1特図の保留記憶がある場合には第1特図の保留記憶と第2特図の保留記憶が2個以上あるとき、また第1特図の保留記憶がないときは第2特図の保留記憶が2個以上あるときに判定を実行するので、先読み演出の実行開始から特図抽選までの演出時間に充分な余裕があり、先読み演出を効果的にアピールできる。
このように本実施形態によれば、従来の遊技状態が通常確率であっても高確率であっても通常確率用の当否判定テーブルで先読みを行う構成に比べ、先読み演出の実行頻度を増すことがでる。従って、先読み機能が十分に活用され、これにより遊技の興趣が向上して、遊技者を楽しませることができる。
また本実施形態は、主制御装置30において、大当り判定用乱数が通常確率状態で大当りとなる値であることを確認する手段(第1の当否乱数確認手段)と、高確率状態で大当りとなる値であることを確認する手段(第2の当否乱数確認手段)とを分けたので、第1の当否乱数確認手段で大当りとなる値と確認できた場合には第2の当否乱数判定手段で確認しなくて済むこと、更に、主制御装置30で先読み判定信号を設定し、サブ統合装置35で先読み判定を実行するようになし、実質的に判定処理を2つの制御装置で分担するようにしたので、先読み機能以外に遊技プログラムの処理が多い主制御装置30の処理負担を軽減でき、2つの制御装置で先読み判定を進行することで迅速な先読み判定処理ができる。
また特別遊技に移行したときは前の先読み判定信号の記憶を消去し、新たな先読み判定信号に対して、遊技状態が通常確率の時と高確率の時とで異なる判定基準の判定するようにしたので、サブ統合装置35による判定処理の簡素化が図れる。
本実施形態は、本発明にかかる先読み機能を、第1および第2始動口22A,22Bを備え、第1特図の抽選より第2特図の抽選を優先して実行するパチンコ機に適用したが、これに限らず、始動口がひとつで、保留記憶の記憶された順に特図の抽選を実行するパチンコ機に提供してもよい。この場合は、保留記憶が1個以上あれば先読み判定を行うことが望ましい。
また上述の実施形態では、先読み判定において、前回の先読み判定信号と今回の先読み判定信号との組み合わせと、保留記憶数とを判定基準としたが、単に前回と今回との先読み判定信号の組み合わせのみを判定基準としてもよい。
また上述の実施形態は大当りの予告の先読み演出のみを実行する構成であるが、大当りの予告とリーチを伴うはずれの予告との先読み演出するようにしてもよい。この場合、主制御装置で設定される上記先読み判定信号Eを活用することが望ましい。
また先読み演出の表示は、演出図柄表示装置15の保留記憶数の表示を点灯または点滅させるとともに、パチンコ機のテーマのキャラクタ等が登場する演出表示を実行してもよい。勿論、演出図柄表示装置15の保留記憶数の表示を点灯、点滅させることなく、上記キャラクタによる演出表示のみで予告してもよい。
更に上述の実施形態では、「先読み演出実行判定処理」(図10)や先読み判定信号の記憶処理をサブ統合装置35で実行する構成としたが、これらの処理を演出図柄制御装置36で実行する構成としてもよい。
10 遊技盤
15 演出図柄表示装置
16A,16B 特別図柄表示装置
22A,22B 始動口
25 大入賞口
30 主制御装置(第1の当否乱数確認手段、第2の当否乱数確認手段、先読み判定信号送信手段)
35 サブ統合装置(副制御装置、先読み判定信号記憶手段、先読み演出決定手段)
50 弾球遊技機

Claims (7)

  1. 所定の始動口への遊技球の入球に起因して抽出された乱数に基づいて当否判定が行われ、該当否判定の結果を特別図柄の表示により報知せしめる主制御装置と、上記主制御装置からの制御指令を受けて上記特別図柄の擬似図柄を制御して上記当否判定の結果を報知する副制御装置とを備え、上記当否判定の結果が大当りとなると遊技者に有利な特別遊技に移行する弾球遊技機であって、かつ、上記当否判定の確率を低確率状態と高確率状態とに変動せしめる確率変動機能と、上記乱数に基づく上記当否判定を行う前に上記乱数を確認し、該確認結果を示す先読み演出を実行させるための先読み機能を備えた弾球遊技機において、
    上記主制御装置は、上記当否判定の前に、上記始動口入球時に抽出された上記乱数のうちの当否判定用乱数が低確率状態で大当りになる値か否か確認する第1の当否乱数確認手段と、
    該第1の当否乱数確認手段にて否定された時に、上記当否判定用乱数が高確率状態で大当りになる値か否か確認する第2の当否乱数確認手段と、
    上記当否判定の前に、上記抽出された乱数のうちの特別図柄決定用乱数が高確率に変動する特別図柄になる値か否かを確認する図柄乱数確認手段と、
    上記当否判定用乱数が大当りになる値のとき、上記第1または第2のいずれの当否乱数確認手段で確認されたのか、および上記図柄乱数確認手段により上記特別図柄決定用乱数が高確率に変動する特別図柄になる値と確認されたか否かの組合せに応じて複数種類の中から1種類の先読み判定信号を設定し、該先読み判定信号を上記副制御装置へ送信する先読み判定信号送信手段を備え、
    上記副制御装置は、受信した上記先読み判定信号を記憶する先読み判定信号記憶手段と、
    上記先読み演出を実行するか否かを決定する先読み演出決定手段とを備え、
    該先読み演出決定手段は、少なくとも新たに上記先読み判定信号を受信したときに、該信号の種類と上記先読み判定信号記憶手段の記憶内容とが所定の条件を満たしたときに先読み演出の実行を決定することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    上記先読み判定信号送信手段は、送信する信号の種類として、
    上記第1の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りになる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄になる値であると確認されたときには第1の先読み判定信号を、
    上記第1の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄にならない値であると確認されたときには第2の先読み判定信号を、
    上記第2の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄になる値であると確認されたときには第3の先読み判定信号を、
    上記第2の当否乱数確認手段にて上記当否判定用乱数が大当りとなる値であると確認され、かつ上記図柄乱数確認手段にて上記高確率に変動する特別図柄にならない値であると確認されたときには第4の先読み判定信号を送信せしめるようになした弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第1の先読み判定信号であるときは、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号ないし第4の先読み判定信号のいずれの種類の信号であっても先読み演出を実行するようになした弾球遊技機。
  4. 請求項2または3に記載の弾球遊技機において、
    上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第2の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになした弾球遊技機。
  5. 請求項2ないし4に記載の弾球遊技機において、
    上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第3の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになした弾球遊技機。
  6. 請求項2ないし5に記載の弾球遊技機において、
    上記先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、上記先読み判定信号記憶手段に記憶された信号が第4の先読み判定信号であり、新たに受信した先読み判定信号が、第1の先読み判定信号または第2の先読み判定信号であるときには先読み演出を実行するようになした弾球遊技機。
  7. 請求項2ないし6に記載の弾球遊技機において、
    上記特別遊技の開始または終了時に、上記先読み判定信号記憶手段の記憶を消去せしめ、
    先読み演出決定手段は、上記所定の条件として、高確率遊技状態で、上記先読み判定信号記憶手段の記憶がなく、かつ新たに先読み判定信号を受信したときには、新たに受信した先読み判定信号が第1ないし第4のいずれの信号であっても先読み演出を実行するようになした弾球遊技機。
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