以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1に示すように、遊技機Yは、遊技盤取付枠Y1と、遊技盤取付枠Y1に対して回動可能に支持されるガラス扉Y2、遊技球が流下する遊技領域2Aが形成されている遊技盤2とを有する。
遊技盤取付枠Y1は、遊技店の島設備に固定される外枠(図示なし)に回動可能に支持され、脱着可能に取り付けられている。
ガラス扉Y2は、水平方向の一端側においてヒンジ機構部Hを介して遊技盤取付枠Y1に脱着自在に連結されており、ヒンジ機構部Hを支点として回動可能に支持されている。よって、ガラス扉Y2を、ヒンジ機構部Hを支点として扉のように回動することによって、遊技領域2Aおよび遊技盤取付枠Y1の前面部分を開閉することができる。ガラス扉Y2は、遊技盤2を閉鎖した状態で、遊技領域2Aを視認可能に覆っている。
また、ガラス扉Y2の他端側には、ガラス扉Y2を遊技盤取付枠Y1に固定するロック機構Rが設けられている。ロック機構Rによる固定は、遊技店の店員が所持する専用の鍵によって解除することが可能とされている。
ガラス扉Y2には、複数の遊技球を貯留する受け皿50と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置3とが設けられている。発射操作装置3は遊技球を遊技領域2Aに向けて発射可能な遊技球発射装置(図示なし)に接続されている。なお、遊技球発射装置は、遊技盤取付枠Y1の前面に設けられている。受け皿50に貯留されている遊技球が遊技球発射装置に供給される。
発射操作装置3は、ガラス扉Y2に固定されている基体(図示なし)に回動可能に設けられている発射ハンドル31を有する。遊技球発射装置は、発射ハンドル31の回動角度に応じた強さ(以下、「遊技球発射強度」という)で、遊技球を発射する。
遊技盤2の遊技領域2Aには、枠状の飾り枠29Aと、湾曲形状を呈した内側レール部材29Bと、外側レール部材29Cと、後述する大入賞口8の直下に配置され、遊技球を第2始動口7に誘導可能な誘導経路が上面に形成された誘導部材29Dとが設けられている。
飾り枠29Aは、遊技盤2の略中央部に嵌め込まれている。飾り枠29Aの内側には、液晶ディスプレイからなる画像表示装置14が嵌め込まれている。また、飾り枠29Aの内側端部には、演出用役物装置17が設けられている。
内側レール部材29Bが飾り枠29Aの外側に配置され、外側レール部材29Cが内側レール部材29Bの外側に配置されている。所定の遊技球発射強度で発射された遊技球は、内側レール部材29Bと外側レール部材29Cとの間を上昇して遊技領域2Aに進入する。なお、遊技領域2Aには、複数の釘や風車が設けられている。遊技領域2Aに進入した遊技球は、複数の釘や風車によって様々な方向に流下し得る。
遊技領域2Aには、複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口11が設けられている。各一般入賞口11には、一般入賞口検出センサ11aが設けられており、この一般入賞口検出センサ11aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域2Aにおける飾り枠29Aの右斜下側に、遊技球の通過が可能な入賞ゲート10が設けられている。入賞ゲート10には、遊技球を検出する入賞ゲート検出センサ10aが設けられている。入賞ゲート検出センサ10aが遊技球を検出することを条件に、普通図柄抽選が行われる。普通図柄抽選については後述する。
遊技領域2Aの下部で、画像表示装置14の下方に、不変であり、且つ、常時入球可能である第1始動口6が設けられている。第1始動口6には、遊技球を検出する第1始動口検出センサ6aが設けられている。第1始動口検出センサ6aが遊技球を検出することを条件に、第1特別図柄抽選が行われる。第1特別図柄抽選については後述する。また、第1始動口検出センサ6aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出される。
第1始動口6の直下に、可変の第2始動口7が設けられている。第2始動口7は、第2始動口制御装置70によって入賞不可能な基本態様(閉態様)又は入賞可能な特別態様(開態様)のいずれかに制御される。第2始動口7にも、遊技球を検出する第2始動口検出センサ7aが設けられている。第2始動口検出センサ7aが遊技球を検出することを条件に、第2特別図柄抽選が行われる。第2特別図柄抽選については後述する。また、第2始動口検出センサ7aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、3個)の遊技球が賞球として払い出される。
第2始動口制御装置70は、回動可能な普通可動片70A及び普通可動片70Aを回動させる駆動部としての第2始動口開閉ソレノイド70Bを具備している。
普通可動片70Aは、矩形状の扉部材で構成されており、通常は(所定条件が成立する以外は)、表面が遊技領域2Aと面一になる状態で停止し、第2始動口7を閉鎖している。この普通可動片70Aによる第2始動口7の閉鎖が、第2始動口7の基本態様を構成する。
一方、所定条件が成立すると、普通可動片70Aが下端部に形成された回転軸を中心に前方側に回動して第2始動口7を開放する。第2始動口7が入球可能な特別態様に制御される。この普通可動片70Aによる第2始動口7の開放が第2始動口7の特別態様を構成する。普通可動片70Aは、第2始動口7を開放するとき、遊技領域2Aから突出した状態になり、流下する遊技球を受けて第2始動口7へ誘導することが可能となる。
なお、第2始動口制御装置70についての所定条件とは、上述した普通図柄抽選において、当たり普通図柄に決定されることである。
入賞ゲート10の下流側には、可変の大入賞口8が設けられている。大入賞口8は、大入賞口制御装置80によって入賞不可能な基本態様(閉態様)又は入賞可能な特別態様(開態様)のいずれかに制御される。大入賞口8には、遊技球を検出する大入賞口検出センサ8aが設けられている。大入賞口検出センサ8aが遊技球を検出すると、所定個数(例えば、15個)の遊技球が賞球として払い出される。
大入賞口制御装置80は、回動可能な特別可動片80A及び特別可動片80Aを回動させる駆動部としての大入賞口開閉ソレノイド80Bを具備している。
特別可動片80Aは、矩形状の扉部材で構成されており、通常は(所定条件が成立する以外は)、表面が遊技領域2Aと面一になる状態で停止し、大入賞口8を閉鎖している。この特別可動片80Aによる大入賞口8の閉鎖が、大入賞口8の基本態様を構成する。
一方、所定条件が成立すると、特別可動片80Aが下端部に形成された回転軸を中心に前方側に回動して大入賞口8を開放する。大入賞口8が入球可能な特別態様に制御される。この特別可動片80Aによる大入賞口8の開放が大入賞口8の特別態様を構成する。特別可動片80Aは、大入賞口8を開放するとき、遊技領域2Aから突出した状態になり、流下する遊技球を受けて大入賞口8へ誘導することが可能となる。
なお、大入賞口制御装置80についての所定条件とは、上述した第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選(以下、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とをまとめて「特別図柄抽選」と総称する)において、大当たり特別図柄に決定されることである。
遊技盤2の表面であって遊技領域2Aの下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21及び普通図柄表示装置22からなる図柄表示装置、並びに、第1特別図柄保留表示装置23、第2特別図柄保留表示装置24及び普通図柄保留表示装置25からなる保留表示装置が設けられている。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口6に遊技球が入球することを条件に行われる第1特別図柄抽選の結果を表示する可変表示装置、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口7に遊技球が入球することを条件に行われる第2特別図柄抽選の結果を表示する可変表示装置である。
第1特別図柄抽選とは、遊技球が第1始動口6に入球することを条件として、大当たり判定用乱数及び特別図柄判定用乱数を取得し、取得した大当たり判定用乱数に基づいて大当たりであるか否かを判定する大当たり判定を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりであると、取得した特別図柄判定用乱数に基づいて、後述する特別図柄の停止表示において何れの大当たり特別図柄を表示するか否か、換言すれば、大当たりの種類を判定する特別図柄判定を行うことをいう。一方、第2特別図柄抽選とは、遊技球が第2始動口7に入球することを条件として、大当たり判定用乱数及び特別図柄判定用乱数を取得し、取得した大当たり判定用乱数に基づいて大当たりであるか否かを判定する大当たり判定を行い、大当たり判定の判定結果が大当たりであると、取得した特別図柄判定用乱数に基づいて、後述する特別図柄の停止表示において何れの大当たり特別図柄を表示するか否か、換言すれば、大当たりの種類を判定する特別図柄判定を行うことをいう。
第1特別図柄抽選が行われると、第1特別図柄表示装置20において、当該抽選結果に基づいて、特別図柄の変動表示が行われ、当該第1特別図柄抽選の結果を表す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。第2特別図柄抽選と第2特別図柄表示装置21についても同様にある。
例えば、第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21はそれぞれ複数のLEDを具備している。各特別図柄の変動表示において、例えば、対応する第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21の所定のLEDが所定の間隔で点滅する。そして、特別図柄の停止表示においては、各特別図柄抽選の結果を表す特定のLEDが点灯する。
普通図柄表示装置22は、遊技球が入賞ゲート10に入球することを条件として、当たり判定用乱数及び普通図柄判定用乱数を取得し、取得した当たり判定用乱数に基づいて、当たりであるか否かを判定する当たり判定を行い、当たり判定の判定結果が当たりであると、取得した普通図柄判定用乱数に基づいて、後述する普通図柄の停止表示において何れの当たり特別図柄を表示するか否か、換言すれば、当たりの種類を判定する普通図柄判定を行うことをいう。
普通図柄抽選が行われると、普通図柄表示装置22において、当該抽選結果に基づいて、普通図柄の変動表示が行われ、当該普通図柄抽選の結果を表す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄表示装置22における普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
例えば、普通図柄表示装置22はそれぞれ複数のLEDを具備している。普通図柄の変動表示において、例えば、普通図柄表示装置22の所定のLEDが所定の間隔で点滅する。そして、普通図柄の停止表示において、普通図柄抽選の結果を表す特定のLEDが点灯する。
ところで、特別図柄の変動表示中や大入賞口制御装置80が作動する大当たり遊技中に、始動口6、7に遊技球が入球しても、即座に特別図柄の変動表示が行われて特別図柄抽選の結果が報知される訳ではない。すなわち、一定条件下で特別図柄の変動表示が保留されることがある。本実施の形態では、一定条件として、特別図柄の変動表示を保留できる個数に上限値が設けられている。本実施の形態では、その上限値は各始動口6、7に対して「4」に設定されている。すなわち、各始動口6、7への入球に対して特別図柄の変動表示を実行する権利を4個まで保留することができる。なお、以下において、第1始動口6への入球に対して保留されている第1特別図柄の変動表示を実行する権利を「第1特図保留」といい、第2始動口7への入球に対して保留されている第2特別図柄の変動表示を実行する権利を「第2特図保留」といい、「第1特図保留」と「第2特図保留」とをまとめて「特図保留」という。
第1特別図柄保留表示装置23は、第1特別図柄の変動表示(以下、「第1特図変動表示」という)の保留個数(U1:以下、「第1特図保留数」という)を表示する。第2特別図柄保留表示装置24は、第2特別図柄の変動表示(以下、「第2特図変動表示」という)の保留個数(U2:以下、「第2特図保留数」という)を表示する。第1特別図柄保留表示装置23及び第2特別図柄保留表示装置24は、例えばそれぞれ複数のLEDを具備し、各保留数に応じて所定のLEDを点灯する。
なお、普通図柄の変動表示(以下、「普図変動表示」という)についても同様に、上限保留個数が4個に設定されており、その保留個数(G:以下、「普図保留数」という)が、普通図柄保留表示装置25において表示される。普通図柄保留表示装置25は、例えば複数のLEDを具備し、普図保留数に応じて所定のLEDを点灯する。
また、遊技機Yには、様々な演出を実行する演出装置が設けられている。本実施の形態では、演出装置は、画像表示装置14、音声出力装置15、演出用照明装置16、及び、演出用役物装置17で構成されている。画像表示装置14と演出用役物装置17とが遊技盤2に設けられ、音声出力装置15と演出用照明装置16とがガラス扉Y2に設けられている。
画像表示装置14は、様々な静止画や動画を表示することで画像による演出を行う。なお、本実施形態においては、画像表示装置14として液晶ディスプレイが用いられているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等他の方式の表示装置を用いこともできる。
音声出力装置15は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することで音声による演出を行う。演出用照明装置16は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
上記演出用役物装置17は、可動部17Aを具備し、可動部17Aを作動させることで、動作による演出を行う。可動部17Aは上下直進運動(下降及び上昇)並びに回転運動を実行可能である。具体的には、可動部17Aは、図1に示す画像表示装置14の表示部140の上部を初期位置(基準位置)としており、表示部140の中央辺りまで下降して、上昇することが可能である。また、上下直進運動とは独立して、中心Cを中心に回転運動が可能となっている。
また、受け皿50には、後述する種々の演出に係る操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置18及び選択ボタン装置19が設けられている。
演出ボタン装置18は、操作可能な演出ボタン18A及び演出ボタン18Aに接続されて、演出ボタン18Aに対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ18aを具備する(図2参照)。また、演出ボタン装置18は、点灯可能なLED18Bを具備する。
選択ボタン装置19は、操作可能な選択ボタン19A及び選択ボタン19Aに接続されて、選択ボタン19Aに対する操作を検出する選択ボタン検出スイッチ19aを具備する(図2参照)。
選択ボタン19Aは、十字キーで構成され、受け皿50から突出した状態で押圧可能に設けられている。
演出装置は、遊技の進行(状態)に応じて様々な演出を実行する。演出としては、例えば、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選を契機に行われる特図抽選演出がある。特図抽選演出は、画像表示装置14において行われる。特図抽選演出では、演出図柄の変動表示と演出図柄の停止表示とが行われる。
演出図柄の変動表示は、特別図柄の変動表示に対応して行われ、演出図柄が所定の態様で所定時間変動する。演出図柄の停止表示は、特別図柄の停止表示に対応して行われる(以下、演出図柄の変動表示と停止表示をまとめて称呼する場合、「演出図柄表示」という)。演出図柄の停止表示では、演出図柄が当該特別図柄抽選の結果を表す所定の態様で所定時間停止する。
演出図柄は、例えば、画像表示装置14等の表示部140の左側領域、中央領域及び右側領域に配列された3列の装飾図柄(例えば、「1」から「9」までの数字を表す装飾図柄)からなる。演出図柄の変動表示では、各列の装飾図柄が、リールが回転しているかのうように、上から下に移動(変動表示)する。なお、演出図柄の変動表示の態様はこれに限られない。また、演出図柄の変動表示中には、特別図柄抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等のオブジェクト画像といった様々な演出画像、また、ムービー等が表示される。
一方、演出図柄の停止表示においては、画像表示装置14等の表示部140の左側領域、中央領域及び右側領域において、上記の3列の装飾図柄が停止表示する。演出図柄の停止表示が行われたときの所定の有効ライン(例えば、表示部140における中央の水平線)上の装飾図柄の配列が、当該特別図柄抽選の結果を表す。
特図抽選演出の他にも、大当たり遊技が実行されるときに行われる大当たり遊技演出、及び、特別図柄の変動表示又は大当たり遊技が所定期間行われない内部的な待機状態(所謂、客待ち状態)において行われるデモ演出等の様々な演出が行われる。
遊技盤2及びガラス扉Y2の裏面には、遊技に係る種々の制御を行う主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、ランプ制御基板104、画像制御基板105、電源基板107、遊技情報出力端子板108が設けられている。
(遊技機Yの内部構成)
次に、図2を用いて、遊技機Yの内部構成について説明する。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機Yに電源電圧を供給するとともに、遊技機Yに供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、及び、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各種検出センサやタイマ(水晶振動子)等からの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して遊技に関する演算処理を行うとともに、各種制御装置や表示装置を直接制御し、演算処理の結果に基づく所定のコマンドなどを演出制御基板102や払出制御基板103等に送信する。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、入力ポート(図示せず)を介して、第1始動口検出センサ6a、第2始動口検出センサ7a、大入賞口検出センサ8a、入賞ゲート検出センサ10a、及び、一般入賞口検出センサ11aが接続されている。各検出センサは、遊技球を検出すると、検出信号を主制御基板101に出力する。
主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、第2始動口制御装置70の普通可動片70Aを作動させる第2始動口開閉ソレノイド70B、及び、大入賞口制御装置80の特別可動片80Aを作動させる大入賞口開閉ソレノイド80Bが接続されている。主制御基板101は、各ソレノイドを制御するための制御信号を第2始動口開閉ソレノイド70B及び大入賞口開閉ソレノイド80Bに出力する。
また、主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示装置23、第2特別図柄保留表示装置24及び普通図柄保留表示装置25が接続されている。主制御基板101は、各表示装置を制御するための表示制御信号を各表示装置20〜25に出力する。
さらに、主制御基板101の出力側には、出力ポート(図示せず)を介して、遊技情報出力端子板108が接続されている。主制御基板101は、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)を外部信号として遊技情報出力端子板108に出力する。
遊技情報出力端子板108には、遊技情報表示装置が接続されている。遊技情報出力端子板108は、遊技情報表示装置及びホールコンピュータに外部信号を出力する。遊技情報表示装置は、遊技機Yの上に設けられ、上記の所定の遊技情報(外部信号)に基づいて所定の遊技情報を表示し得る。
演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、及び、サブRAM102cを備えている。演出制御基板102は、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。主制御基板101は、遊技に関する処理に基づいて所定のコマンドを演出制御基板102に送信し、演出制御基板102は、所定のコマンドを受信する。
演出制御基板102の入力側には、ランプ制御基板104を介して、演出ボタン検出スイッチ18a及び選択ボタン検出スイッチ19aが接続されている。
演出ボタン検出スイッチ18aは、演出ボタン18Aが操作されると、演出ボタン18Aの操作が行われたことを示す演出ボタン検出信号を、ランプ制御基板104を介して演出制御基板102に出力する。すなわち、ランプ制御基板104は、演出ボタン検出信号が中継する。
選択ボタン検出スイッチ19aは、選択ボタン19Aが操作されると、選択ボタン19Aの操作が行われたことを示す選択ボタン検出信号を、ランプ制御基板104を介して演出制御基板102に出力する。ランプ制御基板104は、選択ボタン検出信号を中継する。
選択ボタン検出スイッチ19aは、十字キーを構成する選択ボタン19Aの操作位置である上、下、左及び右のそれぞれを検出可能であり、操作位置である上、下、左及び右のそれぞれに応じた検出信号(上選択ボタン検出信号、下選択ボタン検出信号、左選択ボタン検出信号及び右選択ボタン検出信号)を出力する。
サブCPU102aは、主制御基板101から出力されたコマンド、演出ボタン装置18から出力された演出ボタン検出信号、選択ボタン装置19から出力された選択ボタン検出信号、タイマ(水晶振動子)からの入力信号等に基づいて、サブROM102bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、ランプ制御基板104及び画像制御基板105に演出を制御するためのコマンドを送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板103は、遊技球を発射させるための発射制御と、遊技球を遊技者に払い出すための払出制御とを行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101及び電源基板107に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU103aの入力側には、タッチセンサ32aと発射ボリュームのつまみ32bが接続されている。タッチセンサ32aは発射ハンドル31内に取り付けられている。タッチセンサ32aは、遊技者や店員等が発射ハンドル31に触れると、発射ハンドル31に人が接触したことを検知し、払出制御基板103に発射ハンドル検出信号を送信する。発射ボリュームのつまみ32bは発射ハンドル31に接続されている。発射ボリュームのつまみ32bは、発射ハンドル31に連動して回動し、回動角度を検出する。
また、払出制御基板103は、出力側で電源基板107を介して発射ソレノイド41に接続されている。払出制御基板103は、タッチセンサ32aから発射ハンドル検出信号を受信すると、発射ソレノイド41の通電を許可する。
そして、発射ハンドル31が操作されて、発射ハンドル31の回転角度が変化すると、発射ハンドル31に連結されているギアが回転すると共に、ギアに連結した発射ボリュームのつまみ32bが回転する。この発射ボリュームのつまみ32bが検出する発射ハンドル31の回動角度に応じた電圧が、発射ソレノイド41に印加される。
発射ソレノイド41に電圧が印加されると、発射ソレノイド41が印加電圧に応じて作動する。このように、払出制御基板103は、タッチセンサ32aからの発射ハンドル検出信号及び発射ボリュームのつまみ32bからの入力信号が有する情報に基づいて、発射ソレノイド41を通電制御し、遊技球を発射させる。
なお、本実施の形態では、発射ソレノイド41の往復速度は、払出制御基板103に設けられた水晶振動子の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。発射ソレノイド41が1往復する毎に1個の遊技球が発射されるため、1分間における発射される遊技球の個数は、約99.9(個/分)となる。
また、払出制御基板103の出力側には、貯留タンク(図示なし)から所定個数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置5の払出駆動部51が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置5を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板104は、上記各基板と同様に、ランプCPU104a、ランプROM104b、ランプRAM104cを備えている。ランプ制御基板104の出力側には、演出用照明装置16、演出用役物装置17及び演出ボタン装置18が接続されている。
ランプCPU104aは、演出制御基板102から送信される演出制御に係るコマンド(以下、「演出制御コマンド」という)に基づいて演出用照明装置16の発光制御、演出用照明装置16の光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御、及び、演出ボタン装置18の演出ボタンLED18Bの発光制御を行う。また、ランプCPU104aは、演出制御コマンドに基づいて演出用役物装置17を作動させるソレノイドやモータに対する駆動制御を行う。
また、ランプ制御基板104の入力側には、演出ボタン装置18の演出ボタン検出スイッチ18a及び選択ボタン装置19の選択ボタン検出スイッチ19aに接続されている。ランプ制御基板104は、演出ボタン検出信号や選択ボタン検出信号が入力すると、それぞれを演出制御基板102に出力する。すなわち、ランプ制御基板104は、演出制御基板102と演出ボタン装置18及び選択ボタン装置19との間で演出ボタン検出信号及び選択ボタン検出信号を中継する。
画像制御基板105は、少なくとも画像表示装置14の表示部140に表示させる動画や静止画等の画像に係る映像信号を生成し、画像表示装置14に出力する画像生成部105Bと、音声出力装置15に出力させる音声に係る音声信号を生成し、音声出力装置15に出力する音声生成部105Cと、画像生成部105B及び音声生成部105Cを統括して制御する統括部105Aとを有する。
画像制御基板105の統括部105Aは、画像表示装置14による画像表示制御を行うため統括CPU105Aa、統括ROM105Ab、及び、統括RAM105Acを備えている。
統括CPU105Aaは、制御プログラム等が記憶されている統括ROM105Abに接続されており、統括CPU105Aaの動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。統括CPU105Aaは、演出制御基板102から送信される演出制御に係るコマンドを受信すると、該コマンドに基づいて画像生成部105Bに画像表示装置14に表示させる画像の指示を出すと共に、音声生成部105Cに音声出力装置15から出力させる音声の指示を出す。
統括RAM105Acは、統括CPU105Aaの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、統括ROM105Abから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、統括ROM105Abは、マスクROMで構成されており、統括ROM105Abの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、画像表示装置14の輝度のパラメータとなるデューティー比等などの各種情報が含まれている。
画像生成部105Bは、画像プロセッサであるVDP(Video Display Processor)105Baと、画像データが格納されたCGROM105Bb、及び、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM105Bcを備えている。
VDP105Baは、画像データが記憶されているCGROM105Bbに接続されており、統括CPU105Aaからの指示に基づいて、画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、画像表示装置14に表示させる画像(フレーム)、例えば、装飾図柄画像や装飾図柄の背景を構成する、景色、キャラクタ、及び台詞等の背景画像等の個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM105Bbは、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
また、CGROM105Bbは、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM105Bbは、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
また、画像生成部105Bは、水晶振動子を有している。水晶振動子は、VDP105Baにパルス信号を出力する。VDP105Baは、このパルス信号を分周することで、画像表示装置14と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、画像表示装置14に出力する。
次に、図3〜図8を参照して、メインROM101bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図3(a−1)、図3(a−2)は、大当たり判定のときに用いられる大当たり判定テーブルの一例を示す図である。大当たり判定とは、特別図柄抽選を構成し、遊技者に有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定することであり、判定対象となる特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始されるときに行われる。
図3(a−1)は、遊技球の第1始動口6への入球を契機に行われる大当たり判定(以下、「第1大当たり判定」という)において参照されるテーブル(以下、「第1大当たり判定テーブル」という)である。一方、図3(a−2)は、遊技球の第2始動口7への入球を契機に行われる大当たり判定(以下、「第2大当たり判定」という)において参照されるテーブル(以下、「第2大当たり判定テーブル」という)である。
いずれの大当たり判定テーブルも、後述する大当たりの当選確率が、相対的に低い(標準値に設定された)状態のときに参照される大当たり判定テーブル(以下、「低確率用大当たり判定テーブル」という)と、相対的に高い(標準値より高く設定された)状態のときに参照される大当たり判定テーブル(以下、「高確率用大当たり判定テーブル」という)とで構成されている。
各大当たり判定テーブルには、大当たり判定値と判定結果(大当たり及びハズレ)とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された大当たり判定用乱数を大当たり判定テーブルに照合することで、「大当たり」又は「ハズレ」のいずれかが決定される。
大当たり判定の結果が「大当たり」であると、当該結果を示す特別図柄の停止表示後に、大入賞口8の開放を伴う大当たり遊技が実行される。
図3(b−1)〜図3(b−2)は、特別図柄判定のときに用いられる特別図柄判定テーブルの一例を示す図である。特別図柄判定とは、特別図柄抽選を構成するものであり、大当たり判定の結果に基づいて特別図柄表示装置20、21において停止表示する特別図柄の種類(特別図柄の停止表示態様)を決定することであり、判定対象となる特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始されるときに行われる。
特別図柄判定テーブルは、大当たり判定の結果(大当たり及びハズレ)に関連付けられている。すなわち、図3(b−1)は、大当たり判定の結果が「大当たり」である場合の特別図柄である大当たり特別図柄に対する特別図柄判定(以下、「大当たり特別図柄判定」という)において参照されるテーブル(以下、「大当たり特別図柄判定テーブル」という)、図3(b−2)は、大当たり判定の結果が「ハズレ」である場合の特別図柄であるハズレ特別図柄に対する特別図柄判定(以下、「ハズレ特別図柄判定」という)において参照されるテーブル(以下、「ハズレ特別図柄判定テーブル」という)である。
大当たり特別図柄判定テーブル及びハズレ特別図柄判定テーブルは、さらに、当該特別図柄判定の契機となる遊技球の入球があった始動口の種類(第1始動口6or第2始動口7)にも関連付けられている。
各特別図柄判定テーブルには、特別図柄判定値と、停止表示される特別図柄とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された特別図柄判定用乱数を特別図柄判定テーブルに照合することで、停止表示される特別図柄が決定される。停止表示される特別図柄の識別情報として、演出図柄指定コマンドが設定されている。
演出図柄指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に(ステップS300の特別図柄記憶判定処理時に)生成されて演出制御基板102に送信される。演出図柄指定コマンドは、当該特別図柄判定に係る特別図柄が停止表示される特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21)を識別するための1バイトのMODEデータと、停止表示される特別図柄を識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。
演出図柄指定コマンドについては、MODEデータが「E1H」であれば、第1特別図柄表示装置20で特別図柄の停止表示が行われることを表し、MODEデータが「E2H」であれば、第2特別図柄表示装置21で特別図柄の停止表示が行われることを表す。なお、MODEデータが「E1H」の演出図柄指定コマンドのことを「第1演出図柄指定コマンド」、MODEデータが「E2H」の演出図柄指定コマンドのことを「第2演出図柄指定コマンド」という。
図4(a)、図4(b)は、特図変動パターン判定のときに用いられる特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図である。特図変動パターン判定とは、特別図柄の変動表示の態様(以下、「特図変動パターン」という)を判定することであり、判定対象となる特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始されるときに行われる。
特図変動パターンには、特別図柄の変動表示に要する時間(以下、「特図変動時間」という)及び当該特別図柄の変動表示に応じた特図抽選演出を構成する変動演出の演出種別が関連付けられている。変動演出についての詳細は後述するが、特別図柄の変動表示が開始してから、当該特別図柄の変動表示が終了までの間に行われる演出のことである。変動演出には、上述した演出図柄の変動表示が含まれ、演出図柄の変動表示の他、画像表示装置14によるキャラクタ等のオブジェクト画像や所定のムービー画像による画像演出、音声出力装置15による音声演出、演出用照明装置16による照明演出及び可動部17Aによる動作演出等で構成される。
また、特図変動パターンは、第1特別図柄表示装置20において表示される第1特別図柄の変動表示の態様である第1特図変動パターンと、第2特別図柄表示装置21において表示される第2特別図柄の変動表示の態様である第2特図変動パターンとで区別される。
特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けられている。さらに、遊技状態に関連付けられている特図変動パターン判定テーブルは、第1特図変動パターンを決定するときに用いられる第1特図変動パターン判定テーブルと、第2特図変動パターンを決定するときに用いられる第2特図変動パターン判定テーブルとに分けられている。図4(a)は、後述する非時短遊技状態において第1特図変動パターンを決定する際に参照される第1特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図、図4(b)は、後述する時短遊技状態において第2特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図である。
各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、特別図柄判定結果にも関連付けられている。特別図柄判定結果がハズレを示すものであれば、第1特図変動パターン判定テーブルは、さらに、第1特図保留数(U1)が「0」〜「1」の場合の第1特図変動パターン判定テーブルと、第1特図保留数(U1)が「2」以上の場合の第1特図変動パターン判定テーブルとに分けられている。同様に、第2特図変動パターン判定テーブルも、さらに、第2特図保留数(U2)が「0」〜「1」の場合の第2特図変動パターン判定テーブルと、第2特図保留数(U2)が「2」以上の場合の第2特図変動パターン判定テーブルとに分けられている。
この特図保留数に基づいて分けられた特図変動パターン判定テーブルは、さらにリーチの有無によっても分けられている。リーチの有無は、リーチ判定用乱数(本実施の形態では、リーチ判定用乱数の乱数範囲は0〜99)を用いたリーチ判定によって決定される。
なお、リーチ判定は、リーチ判定用乱数をリーチ判定テーブルに照合することで行われる(図4(a)及び図4(b)参照)。第1特図変動パターン判定テーブルについては、第1特図保留数(U1)が「0」〜「1」の場合のリーチ判定テーブルと、第1特図保留数(U1)が「2」以上の場合のリーチ判定テーブルとに分けられている。各リーチ判定テーブルには、リーチ判定値とリーチの有無とが一義的に対応付けられて格納されている。第1特図保留数(U1)が「0」〜「1」の場合のリーチ判定テーブルによると、リーチ判定用乱数が0〜69であると「リーチ無し」と判定され、リーチ判定用乱数が70〜99であると「リーチ有り」と判定される。一方、第1特図保留数(U1)が「2」以上の場合のリーチ判定テーブルによると、リーチ判定用乱数が0〜79であると「リーチ無し」と判定され、リーチ判定用乱数が80〜99であると「リーチ有り」と判定される。
また、第2特図変動パターン判定テーブルについても、第2特図保留数(U2)が「0」〜「1」の場合のリーチ判定テーブルと、第2特図保留数(U2)が「2」以上の場合のリーチ判定テーブルとに分けられている。各リーチ判定テーブルには、リーチ判定値とリーチの有無とが一義的に対応付けられて格納されている。第2特図保留数(U2)が「0」〜「1」の場合のリーチ判定テーブルによると、リーチ判定用乱数が0〜69であると「リーチ無し」と判定され、リーチ判定用乱数が70〜99であると「リーチ有り」と判定される。一方、第2特図保留数(U2)が「2」以上の場合のリーチ判定テーブルによると、リーチ判定用乱数が0〜79であると「リーチ無し」と判定され、リーチ判定用乱数が80〜99であると「リーチ有り」と判定される。
よって、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)が「0」〜「1」の場合のリーチ判定では、70%で「リーチ無し」と判定され、30%の確率で「リーチ有り」と判定される。一方、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)が「2」以上の場合のリーチ判定では、80%で「リーチ無し」と判定され、20%の確率で「リーチ有り」と判定される。
各特図変動パターン判定テーブルにおいては、特図変動パターン判定値割合(%)となるように、特図変動パターン判定値と、一又は複数の特図変動パターンとが適宜に関連付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された特図変動パターン判定用乱数を特図変動パターン判定テーブルに照合することで、特図変動パターンが決定される。
特図変動パターンは、各テーブルにおいて予め設定された所定の確率(特図変動パターン判定値割合(%))で割り振られているため、特図変動パターンには大当たり当選の期待度(大当たり期待度)や特定の大当たり当選(例えば、確変大当たり、長当たり等)の期待度が対応付けられていることになる。
なお、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン指定コマンドが設定されている。特図変動パターン指定コマンドは、演出制御基板102に送信され、演出制御基板102における処理で用いられる。特図変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に(ステップS300の特別図柄記憶判定処理時に)生成されて演出制御基板102に送信される。
特図変動パターン指定コマンドは、当該特図変動パターン指定コマンドが決定された特図変動パターン判定に係る特別図柄の変動表示が行われる特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21)を識別するための1バイトのMODEデータと、特図変動パターンを識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。特図変動パターン指定コマンドについては、MODEデータが「E6H」であれば、第1特別図柄表示装置20で特別図柄の変動表示が行われることを表し、MODEデータが「E7H」であれば、第2特別図柄表示装置21で特別図柄の変動表示が行われることを表す。
なお、MODEデータが「E6H」の特図変動パターン指定コマンドのことを「第1特図変動パターン指定コマンド」、MODEデータが「E7H」の特図変動パターン指定コマンドのことを「第2特図変動パターン指定コマンド」という。
また、特図変動パターン判定テーブルの右欄には、その特図変動パターンに基づく特別図柄の変動表示に対応する変動演出の演出種別(大まかな区分)と演出内容とを記載している。
ここで、図4(a)及び図4(b)の特図変動パターンに係る変動演出の演出種別と当該演出種別に対応付けられた演出内容について説明する。
変動演出の演出種別は、大別して、通常変動演出と特別変動演出とに分けられる。通常変動演出は、リーチ(所謂「テンパイ」)が発生しない通常の変動演出のことであり、遊技者に大当たり当選の期待を持たせることが困難な変動演出である。図4(a)及び図4(b)の演出種別の欄に記載の「通常1」、「通常2」及び「通常3」が通常変動演出に該当する。一方、特別変動演出は、リーチ(所謂「テンパイ」)が発生する特別な変動演出のことであり、通常変動演出に比べて遊技者に大当たり当選の期待を持たせることができる変動演出である。図4(a)及び図4(b)の演出種別の欄に記載の「リーチ1」〜「リーチ4」が特別変動演出に該当する。すなわち、変動演出は、大当たり判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を構成する。
「リーチ」とは、演出図柄の変動表示中に画像表示装置14の表示部140の左側領域、中央領域、及び、右側領域のうちの2つの領域で上記の装飾図柄が仮停止し、残り1つの領域における所定の有効ライン上で所定の装飾図柄が停止すれば大当たりの当選を表す装飾図柄の配列(組み合わせ)となる状態のことをいう。なお、以下において、表示部140の左側領域に表示される装飾図柄を「左図柄」、表示部140の中央領域に表示される装飾図柄を「中図柄」、表示部140の右側領域に表示される装飾図柄を「右図柄」とする。
例えば、大当たりを報知する装飾図柄TZ1〜TZ3の組合せとして「777」の3桁の装飾図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、2つの装飾図柄(左図柄)TZ1と装飾図柄(右図柄)TZ3が「7」で仮停止する状態をいう。「仮停止」とは、装飾図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、装飾図柄TZ1〜TZ3が小さく変形したりして、遊技者に装飾図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている態様をいう。
リーチが発生すると、演出図柄の変動表示が終了するまでの間に、リーチが維持されながら様々なリーチ演出が実行され得る。本実施の形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ(図4(a)及び図4(b)において「ノーマル」)、SPリーチ(図4(a)及び図4(b)において「SP」)及びSPSPリーチ(図4(a)及び図4(b)において「SPSP」)が設定されている。変動演出におけるリーチ発生後にいずれのリーチ演出がどのような順番で実行されるかは、特図変動パターンの演出種別に対応付けられている。
「ノーマルリーチ」とは、後述する演出モードに対応付けられた通常の背景画像が表示されている状態でリーチが維持されたまま、残りの1つの装飾図柄が変動するリーチ演出のことである。なお、図4(a)及び図4(b)に記載の「ノーマル(ハズレ)」とは、当該変動演出においてノーマルリーチが最後に行われるため、最後にハズレを示す演出が行われるノーマルリーチのことであり、「ノーマル(大当たり)」とは、最後に大当たりを示す演出が行われるノーマルリーチのことである。
「SPリーチ」とは、リーチが維持され、且つ、残りの1つの装飾図柄が変動したまま、上記の通常の背景画像とは異なる所定時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。なお、図4(a)及び図4(b)に記載の「SP(ハズレ)」とは、当該変動演出においてSPリーチが最後に行われるため、最後にハズレを示す演出が行われるSPリーチのことであり、「SP(大当たり)」とは、最後に大当たりを示す演出が行われるSPリーチのことである。
「SPSPリーチ」とは、リーチが維持され、且つ、残りの1つの装飾図柄が変動したまま、SPリーチに係るムービーより長い時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れる演出のことである。なお、図4(a)及び図4(b)に記載の「SPSP(ハズレ)」とは、最後にハズレを示す演出が行われるSPSPリーチのことであり、「SPSP(大当たり)」とは、最後に大当たりを示す演出が行われるSPSPリーチのことである。
本実施の形態では、リーチ演出に係る大当たり期待度としては、ノーマルリーチ<SPリーチ<SPSPリーチの順で高くなっている。
以上のように、リーチが成立しているときに行われるリーチ演出としてノーマルリーチ、SPリーチ及びSPSPリーチが設定されている。そして、1回の変動演出において、何れの演出がどのような順番で行われるかは特図変動パターンに対応付けられている。なお、特図変動パターンは、何れの演出がどのような順番で行われるかは対応付けられているが、各演出のさらなる詳細な内容については演出制御基板102が演出種別(リーチ1〜リーチ4)に基づいて決定する。
図5(a−1)、図5(a−2)は、事前大当たり判定に用いられる事前大当たり判定テーブルの一例を示す図である。事前大当たり判定とは、始動口6、7に遊技球が入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(大当たり判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、大当たり遊技を実行するか否かを判定することである。
図5(a−1)は、遊技球が第1始動口6に入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(第1大当たり判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、大当たりに当選したか否かを判定する第1事前大当たり判定に用いられるテーブル(以下、「事前第1大当たり判定テーブル」という)である。一方、図5(a−2)は、遊技球が第2始動口7へ入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(第2大当たり判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、大当たりに当選したか否かを判定する第2大当たり判定に用いられるテーブル(以下、「事前第2大当たり判定テーブル」という)である。
本実施の形態では、事前第1大当たり判定テーブルは、第1大当たり判定テーブルと同一の構成となっており、事前第2大当たり判定テーブルは、第2大当たり判定テーブルと同一の構成となっている。
なお、以下において、事前第1大当たり判定と事前第2大当たり判定とをまとめて言う場合は単に「事前大当たり判定」と言い、事前第1大当たり判定テーブルと事前第2大当たり判定テーブルとをまとめて言う場合は単に「事前大当たり判定テーブル」と言う。
図5(b−1)〜図5(b−2)は、事前特別図柄判定に用いられる事前特別図柄判定テーブルの一例を示す図である。事前特別図柄判定とは、始動口6、7に遊技球が入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(特別図柄判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、事前大当たり判定の結果に基づいて特別図柄表示装置20、21において停止表示する特別図柄の種類(特別図柄の停止表示態様)を決定することである。
事前特別図柄判定テーブルは、特別図柄判定テーブルと同様に、事前大当たり判定の結果(大当たり及びハズレ)に関連付けられており、事前大当たり特別図柄判定テーブルと、事前ハズレ特別図柄判定テーブルとからなる。
また、事前大当たり特別図柄判定テーブル及び事前ハズレ特別図柄判定テーブルは、さらに、当該事前特別図柄判定の契機となる遊技球の入球があった始動口の種類(第1始動口6又は第2始動口7)にも関連付けられている。なお、以下において、遊技球の第1始動口6への入球に基づいて行われる事前特別図柄判定のことを事前第1特別図柄判定といい、遊技球の第2始動口7への入球に基づいて行われる事前特別図柄判定のことを事前第2特別図柄判定という。
各事前特別図柄判定テーブルには、事前特別図柄判定値と、当該事前特別図柄判定の判定対象の特図判定情報に基づく特別図柄の停止表示が行われた場合の特別図柄(以下、「事前特別図柄」という)とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された特別図柄判定用乱数を事前特別図柄判定テーブルに照合することで、事前特別図柄が決定される。事前特別図柄の識別情報として、事前特別図柄指定コマンドが設定されている。
事前特別図柄指定コマンドは、演出制御基板102に送信されて、演出制御基板102における処理で用いられる。事前特別図柄指定コマンドは、当該入球時に(ステップS200の入力制御処理時に)生成されて演出制御基板102に送信される。
事前特別図柄指定コマンドは、事前特別図柄判定の判定対象の特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示及び停止表示が行われる特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置20or第2特別図柄表示装置21)を識別するための1バイトのMODEデータと、停止表示される特別図柄を識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。
事前特別図柄指定コマンドについては、MODEデータが「E3H」であれば、第1特別図柄表示装置20で特別図柄の停止表示が行われることを表し、MODEデータが「E4H」であれば、第2特別図柄表示装置21で特別図柄の停止表示が行われることを表す。なお、MODEデータが「E3H」の事前特別図柄指定コマンドのことを「事前第1特別図柄指定コマンド」、MODEデータが「E4H」の事前特別図柄指定コマンドのことを「事前第2特別図柄指定コマンド」という。
図6(a)は、非時短遊技状態において遊技球が第1始動口6に入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(第1特図変動パターン判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、第1特図変動パターンを判定する事前第1特図変動パターン判定に用いられるテーブル(以下、「事前第1特図変動パターン判定テーブル」という)である。図4(a)に記載の第1特図変動パターン判定テーブルと類似の構成をしている。
一方、図6(b)は、非時短遊技状態において遊技球が第2始動口7へ入球し、当該入球に基づいて特図判定情報が取得された場合、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が開始(第2特図変動パターン判定が実行)される前に(本実施の形態では、当該入球時に)、第2特図変動パターンを判定する事前第2特図変動パターン判定に用いられるテーブル(以下、「事前第2特図変動パターン判定テーブル」という)である。事前第2特図変動パターン判定テーブルは、図4(b)に記載の第2特図変動パターン判定テーブルと類似の構成をしている。
なお、以下において、事前第1特図変動パターン判定と事前第2特図変動パターン判定とをまとめて言う場合は単に「事前特図変動パターン判定」と言い、事前第1特図変動パターン判定テーブルと事前第2特図変動パターン判定テーブルとをまとめて言う場合は単に「事前特図変動パターン判定テーブル」と言う。
事前特図変動パターン判定テーブルは、さらに、事前特別図柄判定結果に関連付けられている。ここで、事前特別図柄判定結果がハズレを示すものであれば、事前特図変動パターン判定テーブルは、さらにリーチの有無によっても分けられている。リーチの有無は、上述のリーチ判定と同様に、リーチ判定用乱数を用いた事前リーチ判定によって決定される。なお、事前リーチ判定では、80%で「リーチ無し」と判定され、20%の確率で「リーチ有り」と判定される。
各事前特図変動パターン判定テーブルには、特図変動パターン判定値と、事前特図変動パターン判定の判定対象の特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が行われた場合の特図変動パターン(以下、「事前特図変動パターン」という)とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が第1始動口6又は第2始動口7に入球することを契機に取得された特図変動パターン判定用乱数を事前特図変動パターン判定テーブルに照合することで、事前特図変動パターンが決定される。事前特図変動パターンの識別情報として、事前特図変動パターン指定コマンドが設定されている。
事前特図変動パターンは、特図変動パターンと同様に、特図変動時間及変動演出の演出種別・演出内容が関連付けられている。図4(a)及び図4(b)に記載の特図変動パターン、特図変動時間及び変動演出の演出種別・演出内容と、図6(a)及び図6(b)に記載の特図変動パターン、特図変動時間及び変動演出の演出種別・演出内容とは同一である。
また、事前特図変動パターンは、第1特別図柄表示装置20において表示される第1特別図柄の変動表示の態様である事前第1特図変動パターンと、第2特別図柄表示装置21において表示される第2特別図柄の変動表示の態様である事前第2特図変動パターンとで構成される。
事前特図変動パターンは、各テーブルにおいて予め設定された所定の確率で割り振られているため、事前特図変動パターンには大当たり当選の期待度(大当たり期待度)や特定の大当たり当選(例えば、確変大当たり、長当たり等)の期待度が対応付けられていることになる。
また、事前特図変動パターン指定コマンドは、演出制御基板102に送信され、演出制御基板102における処理で用いられる。事前特図変動パターン指定コマンドは、当該入球時に(ステップS200の入力制御処理時に)生成されて演出制御基板102に送信される。
事前特図変動パターン指定コマンドは、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示が行われる特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置20or第2特別図柄表示装置21)を識別するための1バイトのMODEデータと、特図変動パターンを識別するための1バイトのDATAデータとから構成されている。事前特図変動パターン指定コマンドについては、MODEデータが「E8H」であれば、第1特別図柄表示装置20で特別図柄の変動表示が行われることを表し、MODEデータが「E9H」であれば、第2特別図柄表示装置21で特別図柄の変動表示が行われることを表す。
なお、MODEデータが「E8H」の事前特図変動パターン指定コマンドのことを「事前第1特図変動パターン指定コマンド」、MODEデータが「E9H」の事前特図変動パターン指定コマンドのことを「事前第2特図変動パターン指定コマンド」という。
図7(a)は、大当たり遊技を制御する際に用いられる大当たり遊技制御テーブルの一例を示す図である。
大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技を制御するための条件が格納されている。大当たり遊技を制御するための条件として、大当たり遊技が開始されてから、大入賞口8の最初の開放が行われるまでの期間であるオープニングの時間と、オープニング開始時に演出制御基板102に送信するオープニング指定コマンド、大入賞口8の開閉を制御するために用いるテーブルの種類、大入賞口8の最後の開放が終了してから、大当たり遊技が終了するまでの期間であるエンディングの時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板102に送信するエンディング指定コマンドが設定されている。これらの大当たり遊技を制御するための条件は、大当たりの種類、すなわち、特別図柄判定結果に関連付けられている。すなわち、大当たり遊技の際に、いずれの制御条件を用いるかは特別図柄の種類に基づいて選択される。
図7(b)〜図7(c)は、大当たり遊技における大入賞口8の開閉を制御する際に用いる大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルの一例を示す図である。図7(b)は大当たり遊技を構成する長当たり遊技において参照されるテーブル、図7(c)は大当たり遊技を構成する短当たり遊技において参照されるテーブルである。
大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブルには、大当たり遊技における大入賞口8の開閉を制御するための条件が格納されている。大入賞口8の開閉を制御するための条件として、ラウンド遊技の番号であるラウンド番号(R)、各ラウンド遊技における大入賞口8の開放(大入賞口制御装置80の作動)番号である特電作動番号(K)、及び、大入賞口8の開放時間・閉鎖時間(作動時間・未作動時間)が設定されている。
図7(d)は、大当たり遊技が終了するときに設定する遊技状態を判定する遊技状態判定において用いられる遊技状態判定テーブルの一例を示す図である。大当たり遊技が終了するときに設定する遊技状態として、大当たりの当選確率についての遊技状態(低確率遊技状態・高確率遊技状態)及び始動口入賞容易性についての遊技状態(非時短遊技状態・時短遊技状態)が設定されている。
遊技状態判定テーブルは、当該遊技状態判定に係る大当たり当選を判定結果とする大当たり判定が行われた時の大当たりの当選確率の状態(以下、「当選時遊技状態」という)に関連付けられている。当選時遊技状態によって分けられた遊技状態判定テーブルは、さらに、特別図柄判定結果に関連付けられている。
特別図柄判定結果によって分けられた各テーブルには、高確率遊技状態を示すフラグである高確率フラグのON/OFF及び高確率遊技状態によって実行可能な特別図柄表示の回数(Xa:以下、「高確率実行可能回数」という)と、時短遊技状態を示すフラグである時短フラグのON/OFF及び時短遊技状態によって実行可能な特別図柄表示の回数(Ja:以下、「時短実行可能回数」という)と、が一義的に関連付けられて格納されている。
なお、図7(d)における高確率フラグの「ON」は、大当たり遊技が終了するときに高確率遊技状態を設定することを示し、高確率フラグの「OFF」は、大当たり遊技が終了するときに低確率遊技状態を設定することを示す。また、時短フラグの「ON」は、大当たり遊技が終了するときに時短遊技状態を設定することを示し、時短フラグの「OFF」は、大当たり遊技が終了するときに非時短遊技状態を設定することを示す。
図8(a)〜図8(f)は、入賞ゲート10への入賞に基づく普通図柄系遊技を制御する際に用いられるテーブルの一例を示す。
図8(a)は、当たり判定テーブルの一例を示す図である。当たり判定とは、第2始動口7の開放を伴う補助遊技を実行するか否かを判定することである。当たり判定は、後述するように、遊技球の入賞ゲート10の通過に基づいて取得された当たり判定用乱数に基づいて行われる。
当たり判定テーブルは、始動口入賞容易性に関連付けられている。具体的には、当たり判定テーブルは、非時短遊技状態のときに参照される当たり判定テーブルと、時短遊技状態のときに参照される当たり判定テーブルとで分けられている。
各当たり判定テーブルには、当たり判定値と判定結果とが一義的に対応付けられて格納されている。取得された当たり判定用乱数を当たり判定テーブルに照合することで、「当たり」又は「ハズレ」のいずれかが決定される。「当たり」に当選すると、第2始動口7の開放を伴う補助遊技が実行される。
図8(b)は、普通図柄判定テーブルの一例を示す図である。普通図柄判定とは、普通図柄表示装置22において停止表示される普通図柄を決定することである。普通図柄判定用テーブルは、当たり判定の結果(当たり及びハズレ)に関連付けられている。
各普通図柄判定テーブルには、普通図柄判定値と、停止表示される普通図柄とが一義的に対応付けられて格納されている。後述するように、遊技球が入賞ゲート10を通過することを契機に取得される普通図柄判定用乱数を普通図柄判定テーブルに照合することで、停止表示される普通図柄が決定される。停止表示される普通図柄の識別情報として、普通演出図柄指定コマンドが設定されている。
図8(c)は、普通図柄の変動表示に要する時間(以下、「普図変動時間」という)に対応付けられた普通図柄の変動パターン(以下、「普図変動パターン」という)を判定するための普図変動パターン判定テーブルを示す図である。普図変動パターン判定テーブルは、非時短遊技状態のときに参照される普図変動パターン判定テーブルと、時短遊技状態のときに参照される普図変動パターン判定テーブルとで構成されている。
各テーブルにおいて、普図変動パターン判定値と、一又は複数の普図変動パターンとが一義的に関連付けられて格納されている。後述するように、遊技球が入賞ゲート10を通過することを契機に取得される普図変動パターン判定用乱数を普図変動パターン判定テーブルに照合することで、普図変動パターンが決定される。
図8(d)は、補助遊技参照データ判定テーブルの一例を示す図である。このテーブルには、補助遊技を行う際に参照されるデータ(補助遊技参照データ)が格納されている。図8(d)に示す様に、補助遊技参照データ判定テーブルには、現在の始動口入賞容易性と、補助遊技参照データとが対応付けられている。すなわち、補助遊技参照データは、当該普通図柄判定が行われた際の始動口入賞容易性状態に関する情報を有する。
図8(e)は、補助遊技を制御する際に用いられる補助遊技制御テーブルの一例を示す図である。
補助遊技制御テーブルには、補助遊技を制御するための条件が格納されている。補助遊技を制御するための条件として、補助遊技が開始されてから、第2始動口7の最初の開放が行われるまでの期間であるオープニングの時間と、オープニング開始時に演出制御基板102に送信するオープニング指定コマンド、第2始動口7の開閉を制御するために用いるテーブルの種類、第2始動口7の最後の開放が終了してから、補助遊技が終了するまでの期間であるエンディングの時間、及び、エンディング開始時に演出制御基板102に送信するエンディング指定コマンドが設定されている。これらの補助遊技を制御するための条件は、補助遊技参照データに関連付けられている。
図8(f)は、第2始動口7の開閉を制御する際に用いる第2始動口開閉制御テーブルの一例を示す図である。第2始動口開閉制御テーブルには、補助遊技時の第2始動口7の開閉を制御するための条件が格納されている。第2始動口7の開閉を制御するための条件として、補助遊技における第2始動口7の開放(第2始動口制御装置70の作動)番号である普電作動番号(D)、及び、第2始動口7の開放時間・閉鎖時間(作動時間・未作動時間)が設定されている。
(大当たり遊技の種類の説明)
本実施の形態においては、大入賞口8の開放(大入賞口制御装置80の作動)を伴い、本発明に係る遊技者に有利な特別遊技として、「大当たり」に当選した際に実行される「大当たり遊技」が設けられている。大当たり遊技は、1個の遊技球が大入賞口8へ入賞することによって、1個の遊技球が始動口6、7に入賞する場合に比べて多量な賞球を獲得することができる点で遊技者に有利であり、主に大入賞口8の開閉態様の相違によって「長当たり遊技」、「短当たり遊技」に分けられる。
大当たり遊技では、大入賞口8の1回以上の開放を伴うラウンド遊技が所定回数実行される。各ラウンド遊技において、大入賞口8が開放し得る回数(以下、最大開放回数という)と、開放し得る時間の合計(以下、最大開放時間という)とが予め設定されている。「開放し得る」となっているのは、1回のラウンド遊技中に大入賞口8に入球できる遊技球の個数が制限されているからである(例えば9個)。したがって、大入賞口8が最大開放回数開放していなくても大入賞口8が閉鎖し、そのラウンド遊技が終了することがある。また、最大開放時間が経過していなくても大入賞口8が閉鎖し、そのラウンド遊技が終了することもある。なお、各ラウンド遊技における大入賞口8の最大開放回数及び最大開放時間は、各大当たり遊技で統一されていても統一されていなくてもよい。
(遊技条件の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態において、遊技状態として、大当たり当選確率に係る遊技状態と始動口入賞容易性に係る遊技状態が設定されている。大当たりの当選確率については、低確率遊技状態又は高確率遊技状態のもとで遊技が進行し、遊技球の始動口入賞容易性については時短遊技状態又は非時短遊技状態のもとで遊技が進行する。初期(電源投入時)の遊技状態としては、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態に設定されており、この低確率遊技状態且つ非時短遊技状態を基準として通常遊技状態と称する。
本実施形態において大当たり当選確率についての低確率遊技状態とは、大当たり判定における大当たり当選確率が、1/350と相対的に遊技者に不利に設定されていることをいう。これに対して高確率遊技状態とは、大当たり当選確率が低確率遊技状態より高く、すなわち、相対的に遊技者に有利な1/80に設定されていることである。したがって、大当たり当選確率が高確率遊技状態のときは、低確率遊技状態のときよりも大当たりの当選が容易となり、単位時間当たりの大当たりの当選可能回数が相対的に多くなるので、遊技者に有利な状態と言える。
非時短遊技状態とは、始動口入賞容易性が通常の状態である。具体的には、非時短遊技状態では、普図変動時間が、12秒に設定され、当たり判定において「当たり」に当選したときに作動する第2始動口制御装置70の作動時間(第2始動口7の開放時間)の合計が0.2秒に設定され、普通図柄用の当たり判定において当たりに当選する確率が1/50に設定されていることをいう。なお、「開放時間の合計」となっているのは、1回の当たりに対して第2始動口7が複数回開放することがあり、又、1回の当たりに対して遊技球が入賞できる個数が制限されており、遊技球がその個数入賞すると当該開放時間の経過を待たず閉鎖するからである。
これに対して時短遊技状態とは、非時短遊技状態に比べて、単位時間当たりにおける第2始動口7の開放時間(第2始動口制御装置70の作動時間)が長く、第2始動口7が開放態様になり易い遊技状態のことをいう。始動口入賞容易性が相対的に高いことによって、単位時間当たりにおける第2特別図柄判定の実行可能回数が多くなる。同一の大当たり当選確率のもとでは、単位時間当たりにおける第2特別図柄判定の実行回数が多い方が、必然的に単位時間当たりにおける大当たりの当選回数も多くなることから、時短遊技状態は非時短遊技状態に比して遊技者に有利な状態といえる。
上述したように、本実施の形態では、時短遊技状態では、普図変動時間が3.0秒に設定され、第2始動口7の最大開放時間の合計が5.2秒に設定され、当たりに当選する確率が1/5に設定される。すなわち、始動口入賞容易性の構成要素全てについて非時短遊技状態より遊技者に有利に設定されている。時短遊技状態の態様については、これに限られず、始動口入賞容易性の構成要素の一部について非時短遊技状態より遊技者に有利に設定されていればよい。なお、時短遊技状態では、第2始動口7は1.0秒間の閉鎖(インターバル)を介して2回開放しているが、当該閉鎖がなく、1回開放するだけでも良い。また、閉鎖が複数回設けられていても良い。
なお、本実施の形態では、始動口6、7に遊技球が入球すると、3球の賞球を得ることができるものの、遊技者が適切な発射ハンドル31の操作で遊技球の発射を行っても、遊技者が所持する遊技球の個数が減少し易い。しかしながら、時短遊技状態のときは、非時短遊技状態に比して第2始動口7への入球が容易になるので、遊技者が所持する遊技球の個数の減少を抑えることができる。つまり、遊技者が所持する遊技球の個数の観点からも時短遊技状態は非時短遊技状態に比べて遊技者に有利に設定されている。
このように、大当たりの当選によって、大当たり遊技の種類(長当たり遊技/短当たり遊技)と、大当たり遊技後に新たに設定される遊技状態(低確率遊技状態/高確率遊技状態と非時短遊技状態/時短遊技状態との組み合わせ)とが決定される。このことを鑑みると、実質的な大当たりの種類(遊技者が享受する利益度に基づく大当たりの種類)は、実行される大当たり遊技の種類と、当該大当たり遊技終了後に新たに設定される遊技状態との組合せと言える。そこで、以下、特別図柄判定結果に基づく大当たりの種類とは別に、大当たりによって導かれた大当たり遊技の種類と大当たり遊技後の遊技条件との組合せ、すなわち、遊技者が享受する利益の種類に基づいて、大当たりの種類を分類することができる。
大当たりの当選により長当たり遊技を実行させ、その後に高確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「高確率時短有長当たり(確変長当たり)」、大当たりの当選により長当たり遊技を実行させ、その後に低確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「低確率時短有長当たり(通常長当たり)」、当選により短当たり遊技を実行させ、その後に高確率遊技状態且つ時短遊技状態に設定させる大当たりを「高確率時短有短当たり(確変短当たり)」と称する。
なお、大当たり当選すると、当該大当たり遊技前の状態に関わらず当該大当たり遊技が開始する際に通常遊技状態に設定される。すなわち、大当たり遊技中は、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態になる。
(主制御基板におけるメイン処理)
図10を用いて、主制御基板101におけるメイン処理を説明する。
電源基板107からメインCPU101aに電力が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、メインCPU101aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU101aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、電源投入に応じて、メインROM101bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM101cの各記憶領域を初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU101aは、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン判定用乱数で構成される特別図柄の変動表示における特図変動パターンを決定するための特図変動用乱数を更新する特図変動用乱数更新処理を行う。
ステップS30において、メインCPU101aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数等で構成される初期値乱数を更新する初期値乱数更新処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板におけるタイマ割込処理)
図11を用いて、主制御基板101におけるタイマ割込処理を説明する。主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU101aは、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU101aは、特別図柄の変動時間の更新処理、特別図柄の停止時間の更新処理、大当たり遊技におけるオープニング時間の更新処理、大入賞口8の開閉時間の更新処理等を行う特図系遊技タイマカウンタ、及び、普通図柄の変動時間の更新処理、普通図柄の停止時間の更新処理、並びに、第2始動口7の開閉時間の更新処理等を行う普図系遊技タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS120において、メインCPU101aは、大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数、当たり判定用乱数で構成される特定乱数を更新する特定乱数更新処理を行う。
ステップS130において、メインCPU101aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数を更新する初期値乱数更新処理を行う。
なお、各種の乱数の更新については、乱数の種別毎に設けられた乱数カウンタを「1」加算することで、乱数の更新を行う。各種の乱数には乱数範囲が設けられている。乱数範囲は、「0」から、その乱数に定められた最大値までとなっている。そして、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数が乱数範囲の最大値である場合、乱数カウンタを「1」加算せずに「0」に戻し、その時の初期値乱数からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS200において、メインCPU101aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、所定の検出センサから新たに有効な信号を入力したか否か判定する入力制御処理を行う。詳しくは、図12〜図14を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU101aは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示装置23、第2特別図柄保留表示装置24、及び、大入賞口制御装置80の制御(特別図柄系装置の制御)を行うための特図特電制御処理(特別図柄係処理)を行う。詳しくは、図15〜図22を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU101aは、普通図柄表示装置22、普通図柄保留表示装置25、第2始動口制御装置70の制御(普通図柄系装置の制御)を行うための普図普電制御処理(普通図柄系処理)を行う。詳しくは、図23を用いて後述する。
ステップS500において、メインCPU101aは、払出制御処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、始動口(第1始動口6、第2始動口7)、大入賞口8及び、一般入賞口11に対応する賞球カウンタが「0」を超えているか否かのチェックを行い、「0」を超えている場合、それぞれの入賞口に対応する賞球個数を示す賞球要求信号を払出制御基板103に送信する。そして賞球信号を送信するとき、その信号に係る賞球カウンタを「1」減算する更新処理を行う。
ステップS600において、メインCPU101aは、遊技に関する情報を外部信号として遊技情報表示装置700等の外部装置に出力するための外部信号出力制御データ、第2始動口開閉ソレノイド70B、及び、大入賞口開閉ソレノイド80Bを駆動させるための駆動制御データ(始動口開閉ソレノイド駆動データ及び大入賞口開閉ソレノイド駆動データ)、及び、図柄表示装置20、21、22や保留表示装置23、24、25に所定の図柄を表示させるための表示制御データ(特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ)のデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU101aは、出力制御処理を行う。この処理において、まず上記S600で作成した外部信号出力制御データ、駆動制御データに基づいて信号を出力させるポート出力処理が行われる。次いで、図柄表示装置20、21、22及び保留表示装置23、24、25の各LEDを点灯させるために、上記ステップS600で作成した表示制御データに基づいて信号を出力させる表示装置出力処理を行う。最後に、メインRAM101cの送信バッファにセットされているコマンドを他の基板に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、メインCPU101aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
図12を用いて、入力制御処理を説明する。まず、メインCPU101aは、ステップS210において、一般入賞口検出信号入力処理を行う。一般入賞口検出信号入力処理においては、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口11に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力していない場合には、ステップS220に処理を移す。メインCPU101aは、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
メインCPU101aは、ステップS220において、大入賞口検出信号入力処理を行う。大入賞口検出信号入力処理においては、大入賞口検出センサ8aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口8に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口検出センサ8aから検出信号を入力していない場合には、ステップS230に処理を移す。メインCPU101aは、大入賞口検出センサ8aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口8に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値を加算して更新する。
ステップS230において、メインCPU101aは、第1始動口検出信号入力処理を行う。第1始動口検出信号入力処理については、図13を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU101aは、第2始動口検出信号入力処理を行う。第2始動口検出信号入力処理については、図4を用いて後述する。
ステップS250において、メインCPU101aは、入賞ゲート検出信号入力処理を行う。入賞ゲート検出信号入力処理においては、入賞ゲート検出センサ10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が入賞ゲート10を通過したか否かを判定する。メインCPU101aは、入賞ゲート検出センサ10aから検出信号を入力した場合には、普図保留数が4個未満であることを条件に、当たり判定用乱数カウンタが示す当たり判定用乱数、普通図柄判定用乱数カウンタが示す普通図柄判定用乱数及び普図変動パターン判定用乱数カウンタが示す普図変動パターン判定用乱数を普通図柄保留記憶領域に記憶し、当該入賞ゲート検出信号入力処理を終了する。なお、以降は、当たり判定用乱数、普通図柄判定用乱数及び普図変動パターン判定用乱数をまとめて「普図判定情報」という。普通図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図9(c)参照)、普図判定情報は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図9(d)参照)。
次に、図13を用いて第1始動口検出信号入力処理について説明する。ステップS230−1において、メインCPU101aは、第1始動口検出センサ6aから第1始動口検出信号が入力したか否かを判定する。第1始動口検出信号が入力していなければ第1始動口検出信号入力処理を終了し、第1始動口検出信号が入力していれば、ステップS230−2において、第1始動口入賞処理として、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新すると共に、メインRAM101cの第1始動口入賞フラグ記憶領域に第1始動口入賞フラグをONする。
メインCPU101aは、ステップS230−3において、第1特図保留数(U1)を計数する第1特図保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU101aは、カウンタ値(U1)が4より小さくないと判定すれば第1始動口検出信号入力処理を終了し、第1特図保留数(U1)が4より小さいと判定すれば、ステップS230−4において第1特図保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、ステップS230−4において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留表示装置23に表示される第1特図保留数(U1)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS230−5において、大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示す特図変動パターン判定用乱数を第1特別図柄保留記憶領域に取得する。なお、以降は、大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数をまとめて「特図判定情報」という。
メインCPU101aは、ステップS230−6において、上記ステップS230−5で取得した大当たり判定用乱数及び特別図柄判定用乱数に基づいて、事前大当たり判定処理を行う。ステップS230−6の事前大当たり判定処理は、用いるテーブルが事前大当たり判定テーブル及び事前特別図柄判定テーブルとなっている点と、当該判定処理に伴って演出制御基板102に送信するコマンドが事前第1特別図柄指定コマンドとなっている点で、後述するステップS311の大当たり判定処理と異なっているが、処理内容については同じである。大当たり判定処理については後述する。
そして、メインCPU101aは、ステップS230−7において、事前大当たり判定処理で決定した事前特別図柄に対応する事前第1特別図柄指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
メインCPU101aは、ステップS230−8において、上記ステップS230−5で取得したリーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数に基づいて、事前特図変動パターン判定処理を行う。ステップS230−8の事前特図変動パターン判定処理は、用いるテーブルが事前リーチ判定テーブル及び事前特図変動パターン判定テーブルとなっている点と、当該判定に伴って演出制御基板102に送信するコマンドが事前特図変動パターン指定コマンドとなっている点で、後述するステップS312の特図変動パターン判定処理と異なっているが、処理内容については同じである。特図変動パターン判定処理については後述する。
そして、メインCPU101aは、ステップS230−9において、事前特図変動パターン判定処理で決定した特図変動パターンに対応する事前特図変動パターン指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
メインCPU101aは、ステップS230−10において、ステップS230−5で取得した特図判定情報をメインRAM101cの第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。第1特別図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図9(a)参照)、特図判定情報は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図9(b)参照)。
次いで、図14を用いて、第2始動口検出信号入力処理について説明する。ステップS240−1において、メインCPU101aは、第2始動口検出センサ7aから第2始動口検出信号が入力したか否かを判定する。メインCPU101aは、第2始動口検出信号が入力していないと判定すれば第2始動口検出信号入力処理を終了し、第2始動口検出信号が入力したと判定すれば、ステップS240−2に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS240−2おいて、第2始動口入賞処理として、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新し、第2始動口入球規定カウンタを「1」加算して更新すると共に、メインRAM101cの第2始動口入賞フラグ記憶領域に第2始動口入賞フラグをONする。第2始動口入球規定カウンタは、1回の補助遊技における第2始動口7への入賞個数を計数する。これは、本実施の形態では、1回の補助遊技に対する遊技球の第2始動口7への入賞個数が制限されているからである。
メインCPU101aは、ステップS240−3において、第2特図保留数(U2)を計数する第2特別図柄保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU101aは、カウンタ値(U2)が4より小さくないと判定すれば第2始動口検出信号入力処理を終了し、第2特図保留数(U2)が4より小さいと判定すれば、ステップS240−4に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS240−4において、第2特図保留数カウンタのカウンタ値(U2)を「1」加算して更新する。また、メインCPU101aは、ステップS240−4において、第2特別図柄保留表示装置24に表示される第2特図保留数(U2)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS240−5において、大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示す特図変動パターン判定用乱数を第2特別図柄保留記憶領域に取得する。
メインCPU101aは、ステップS240−6において、上記ステップS240−5で取得した大当たり判定用乱数及び特別図柄判定用乱数に基づいて、事前大当たり判定処理を行う。ステップS240−6の事前大当たり判定処理は、用いるテーブルが事前大当たり判定テーブル及び事前特別図柄判定テーブルとなっている点と、当該判定処理に伴って演出制御基板102に送信するコマンドが事前第2特別図柄指定コマンドとなっている点で、後述するステップS311の大当たり判定処理と異なっているが、処理内容については同じである。ステップS311の大当たり判定処理については後述する。
そして、メインCPU101aは、ステップS240−7において、事前大当たり判定処理で決定した第2特別図柄に対応する事前第2特別図柄指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
メインCPU101aは、ステップS240−8において、上記ステップS240−5で取得したリーチ判定用乱数及び特図変動パターン判定用乱数に基づいて、事前特図変動パターン判定処理を行う。ステップS240−8の事前特図変動パターン判定処理は、用いるテーブルが事前リーチ判定テーブル及び事前特図変動パターン判定テーブルとなっている点と、当該判定処理に伴って演出制御基板102に送信するコマンドが事前特図変動パターン指定コマンドとなっている点で、後述するステップS312の特図変動パターン判定処理と異なっているが、処理内容については同じである。特図変動パターン判定処理については後述する。
そして、メインCPU101aは、ステップS240−9において、事前特図変動パターン判定処理で決定した特図変動パターンに対応する事前特図変動パターン指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域(送信バッファ)にセットする。
メインCPU101aは、ステップS240−10において、ステップS240−5で取得した特図判定情報をメインRAM101cの第2特別図柄保留記憶領域に記憶する。第2特別図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部に分けられており(図9(a)参照)、特図判定情報は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている(図9(b)参照)。
次に、図15を用いて、特図特電制御処理を説明する。ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。詳しくは、図16〜図22を用いて後述する。
図16を用いて、特別図柄記憶判定処理を説明する。まず、ステップS310−1において、メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する。メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中と判定すれば、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中ではないと判定すれば、ステップ310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU101aは、第2特図保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。第2特図保留数(U2)が1以上ではないと判定すると、ステップS310−4に処理を移し、第2特図保留数(U2)が1以上であると判定すると、ステップS310−3に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS310−3において、第2特別図柄保留数カウンタのカウンタ値を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、記憶領域シフト処理として、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第2特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第2特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、第1特別図柄及び第2特別図柄に共通の特別図柄当該記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた特図判定情報は、消去される。これにより、前回の遊技で用いられた特図判定情報が消去される。さらに、前回の遊技で用いた特別図柄判定結果及び遊技条件データも各々に対応する記憶領域から消去される。
一方、ステップS310−4において、メインCPU101aは、第1特図保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。メインCPU101aは、ステップS310−4において、第1特図保留数(U1)が1以上であると判定すると、ステップS310−5に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS310−5において第1特別図柄保留数カウンタのカウンタ値を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、記憶領域シフト処理として、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特別図柄当該記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた特図判定情報は、消去される。これにより、前回の遊技で用いた特図判定情報が消去される。さらに、前回の遊技で用いた特別図柄判定結果もメインRAM101cから消去される。
なお、ステップS310−6における記憶領域シフト処理に伴って、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)を更新するために、具体的には、そのデータに係る始動口の種類に対応する特別図柄保留表示装置23、24の表示内容を変更するために、第1、第2特別図柄保留表示データをメインRAM101cの所定領域にセットする。この保留表示データには、特別図柄保留表示装置の種類に関する情報及び特別図柄保留数(U1又はU2)に関する情報が含まれている。
また、本実施形態では、ステップS310−2〜S310−6において第2特別図柄保留記憶領域を第1特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせることとしたが、遊技球が始動口に入球した順序で、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄保留記憶領域を第2特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS310−4において、第1特図保留数(U1)が1以上でないと判定された場合には、ステップS319−1〜ステップS319−3に処理を移し、客待ち状態を設定するための客待ち状態設定処理を行う。客待ち状態とは、特別図柄の変動表示及び特別遊技が実行されていない状態のことをいう。
メインCPU101aは、客待ち状態設定処理として、最初に、ステップS319−1において、客待ち状態判定フラグ記憶領域に客待ち状態判定フラグ「01H」がセットされているか否かを判定する。メインCPU101aは、客待ち状態判定フラグ記憶領域に客待ち状態判定フラグ「01H」がセットされている場合には特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態判定フラグ記憶領域に客待ち状態判定フラグ「01H」がセットされていない場合にはステップS319−2に処理を移す。
ステップS319−2において、メインCPU101aは、客待ち状態が繰り返し重複して設定されないために、客待ち状態判定フラグ記憶領域に、客待ち状態であることを示す客待ち状態判定フラグ「01H」をセットする。
ステップS319−3において、メインCPU101aは、客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS311において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6においてシフトされて新しく第0記憶部に記憶された特図判定情報に基づいて、大当たり判定処理を実行する。
ここで、図17を用いて、大当たり判定処理を説明する。まず、メインCPU101aは、ステップS311−1において、大当たり判定処理が、遊技球の第1始動口6への入球に基づいて行われるものであるかを判定する。メインCPU101a、大当たり判定処理が、遊技球の第1始動口6への入球に基づいて行われるものであると判定すると、ステップS311−2において、第1大当たり判定を行う一方、該大当たり判定処理が、遊技球の第1始動口6への入球に基づいて行われるものではないと判定すると、ステップS311−3において、第2大当たり判定を行う。なお、以下において、第1大当たり判定及び第2大当たり判定のいずれも指す場合、単に「大当たり判定」という。
メインCPU101aは、ステップS311−2の第1大当たり判定において、最初に、第1大当たり判定テーブルを選択する。次いで、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているか否か、すなわち、現在の大当たり当選確率について高確率遊技状態であるか否かを判定する。これは、第1大当たり判定テーブルが、高確率遊技状態のときに用いる第1始動口用大当たり判定テーブル(以下、「高確率用第1大当たり判定テーブル」という)と、低確率遊技状態のときに用いる第1大当たり判定テーブル(以下、「低確率用第1大当たり判定テーブル」という)とで分けられているからである。
メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定すると、高確率用第1大当たり判定テーブルを選択し、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定すると、低確率用第1大当たり判定テーブルを選択する。
そして、メインCPU101aは、該選択した第1大当たり判定テーブルに、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある大当たり判定用乱数を照合して、「大当たり」又は「ハズレ」のいずれであるかを決定し、ステップS311−4に処理を進める。
メインCPU101aは、ステップS311−3の第2大当たり判定において、最初に、第2大当たり判定テーブルを選択する。次いで、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているか否か、すなわち、現在の大当たり当選確率について高確率遊技状態であるか否かを判定する。これは、第2大当たり判定テーブルが、高確率遊技状態のときに用いる第2大当たり判定テーブル(以下、「高確率用第2大当たり判定テーブル」という)と、低確率遊技状態のときに用いる第2大当たり判定テーブル(以下、「低確率用第2大当たり判定テーブル」という)とで分けられているからである。
メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定すると、高確率用第2大当たり判定テーブルを選択し、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定すると、低確率用第2大当たり判定テーブルを選択する。
そして、メインCPU101aは、該選択した第2大当たり判定テーブルに、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある大当たり判定用乱数を照合して、「大当たり」又は「ハズレ」のいずれであるかを決定し、ステップS311−4に処理を進める。
メインCPU101aは、ステップS311−4において、上記ステップS311−2の第1大当たり判定の判定結果又は上記ステップS311−3の第2大当たり判定の判定結果が「大当たり」であるか否かを判定する。メインCPU101aは、「大当たり」であると判定するとステップS311−5に処理を移し、「大当たり」ではないと判定するとステップS311−7に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS311−5において、現在の遊技状態を表す遊技状態データをメインRAM101cの遊技状態バッファにセットし、ステップS311−6において大当たり特別図柄判定を行う。大当たり特別図柄判定は、大当たり判定の判定結果が「大当たり」であることを示す特別図柄である大当たり特別図柄の種類を判定することである。上述の通り、大当たりは複数種類設けられており、大当たり特別図柄の種類に大当たりの種類が設定されている。
メインCPU101aは、ステップS311−6の大当たり特別図柄判定において、最初に、大当たり特別図柄判定テーブルを選択する。次いで、メインCPU101aは、大当たり判定処理で行った大当たり判定が第1大当たり判定か第2大当たり判定であるかを確認する。これは、大当たり特別図柄判定テーブルが、第1大当たり判定のときに用いる大当たり特別図柄判定テーブル(以下、「第1大当たり特別図柄判定テーブル」という)と、第2大当たり判定のときに用いる大当たり特別図柄判定テーブル(以下、「第2大当たり特別図柄判定テーブル」という)とで分けられているからである。
そして、メインCPU101aは、該選択された大当たり特別図柄判定テーブルに、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある特別図柄判定用乱数値を照合する。
メインCPU101aは、ステップS311−7においてハズレ特別図柄判定を行う。ハズレ特別図柄判定は、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを示す特別図柄であるハズレ特別図柄の種類を判定することである。本実施の形態では、ハズレは1種類設けられている。
メインCPU101aは、ステップS311−7のハズレ特別図柄判定において、最初に、ハズレ特別図柄判定テーブルを選択する。次いで、メインCPU101aは、大当たり判定処理で行った大当たり判定が第1大当たり判定か第2大当たり判定であるかを確認する。これは、大当たり特別図柄判定テーブルが、第1大当たり判定のときに用いるハズレ特別図柄判定テーブル(以下、「第1ハズレ特別図柄判定テーブル」という)と、第2大当たり判定のときに用いるハズレ特別図柄判定テーブル(以下、「第2ハズレ特別図柄判定テーブル」という)とで分けられているからである。
そして、メインCPU101aは、該選択されたハズレ特別図柄判定テーブルに、上記ステップS310−6においてシフトされて第0記憶部にある特別図柄判定用乱数値を照合する。
メインCPU101aは、ステップS311−8において、上記ステップS311−6の大当たり特別図柄判定又は上記ステップS311−7のハズレ特別図柄判定の判定結果に対応する演出図柄指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS311−9において、上記ステップS311−6の大当たり特別図柄判定又は上記ステップS311−7のハズレ特別図柄判定の判定結果をメインRAM101cの所定領域に記憶する。
特別図柄判定の判定結果は、後述するように図18の特図変動パターン判定処理において特図変動パターンを決定する際、図20の特別図柄停止処理において「大当たり特別図柄」等を判断する際、図21の大当たり遊技処理において大入賞口8の開閉態様を決定する際にも用いられる。
上記のようにして大当たり判定処理が終了したら、メインCPU101aは、図16に示す特別図柄記憶判定処理に戻り、ステップS312において、特図変動パターン判定処理を行う。特図変動パターン判定処理では、大当たり判定の結果及び特別図柄判定の結果に基づいて、特図変動時間及び後述する変動演出の演出種別等に関する情報が含まれる特図変動パターンを決定する。
図18を用いて、特図変動パターン判定処理を説明する。まず、メインCPU101aは、ステップS312−1において、後述する高確率フラグのON/OFFと、時短フラグのON/OFFを参照して、現在の遊技状態(高確率遊技状態/低確率遊技状態、且つ、時短遊技状態/非時短遊技状態)を確認して、遊技状態に対応付けられた特図変動パターン判定テーブルを選択する。
メインCPU101aは、ステップS312−2において、メインRAM101cに記憶されている特別図柄判定結果を確認し、特別図柄判定結果に基づいて特図変動パターン判定テーブルを決定する。これは、本実施の形態では、遊技状態によって分けられた特図変動パターン判定テーブルは、さらに特別図柄判定結果に関連付けられているからである。
メインCPU101aは、ステップS312−3において、特別図柄判定結果が「ハズレ特別図柄(図4において「ハズレ」)」であるか否かを判定する。これは、特別図柄抽選の結果がハズレ特別図柄である場合は、特図変動パターン判定テーブルが特図保留数によっても分けられているからである。本実施の形態では、ハズレ特別図柄の場合の特図変動パターン判定テーブルは、特図保留数が「0」〜「1」の場合の特図変動パターン判定テーブルと、特図保留数が「2」以上の場合の特図変動パターン判定テーブルとに分けられている。メインCPU101aは、ステップS312−3で「ハズレ特別図柄」であると判定するとステップS312−4に処理を移し、「ハズレ特別図柄」ではないと判定するとステップS312−6に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS312−4において、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)を確認し、確認した第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)が対応付けられた特図変動パターン判定テーブルを選択する。この第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)が「0」〜「1」の場合のハズレ特別図柄の特図変動パターン判定テーブル、及び、「2」以上の場合のハズレ特別図柄の特図変動パターン判定テーブルは、それぞれ、リーチ判定用乱数値に基づいてリーチの有無が対応付けられている。
「0」〜「1」の場合のハズレ特別図柄の特図変動パターン判定テーブルは、リーチ判定用乱数が「0」〜「69」の場合に「リーチ無し」となっており、リーチ判定用乱数が「70」〜「99」の場合に「リーチ有り」となっている。一方、「2」以上の場合のハズレ特別図柄の特図変動パターン判定テーブルは、リーチ判定用乱数が「0」〜「79」の場合に「リーチ無し」となっており、リーチ判定用乱数が「80」〜「99」の場合に「リーチ有り」となっている。
メインCPU101aは、ステップS312−5において、リーチ判定を行う。具体的には、上記ステップS310−6でシフトされて第0記憶部にあるリーチ判定用乱数値を、上記ステップS312−4で選択した特図変動パターン判定テーブルに含まれているリーチ判定テーブルに照合して、リーチの有無を決定する。
メインCPU101aは、リーチ判定で「リーチ有り」と判定した場合には、上記ステップS312−4で選択した特図変動パターン判定テーブルの中でリーチ有り用の特図変動パターン判定テーブルを選択する。一方、メインCPU101aは、リーチ判定で「リーチ無し」と判定した場合には、上記ステップS312−4で選択した特図変動パターン判定テーブルの中でリーチ無し用の特図変動パターン判定テーブルを選択する。
メインCPU101aは、ステップS312−6において、特図変動パターン判定を行う。具体的には、メインCPU101aは、上記ステップS312−2で選択した大当たり1に係る大当たり特別図柄用の特図変動パターン判定テーブル、大当たり2に係る大当たり特別図柄用の特図変動パターン判定テーブル、大当たり3に係る大当たり特別図柄用の特図変動パターン判定テーブル又はステップS312−5で選択したハズレ特別図柄用の特図変動パターン判定テーブルに特図変動パターン判定用乱数を照合し、特図変動パターンを決定する。
メインCPU101aは、特図変動パターンを決定すると、図16に示す特別図柄記憶判定処理に戻り、ステップS310−7において、特図変動パターンに対応する特図変動パターン指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットする。特図変動パターン指定コマンドは演出制御基板102に送信され、演出制御基板102はこのコマンドを受信することによって、特別図柄の変動表示が開始することを認識し、最終的には特図変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出の内容に関連付けられた変動演出パターンを決定する。
メインCPU101aは、ステップS310−8において、当該特別図柄の変動表示開始時における遊技条件の状態を確認し、その状態が反映された遊技状態指定コマンドをメインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
そして、メインCPU101aは、ステップS310−9において、当該特図変動パターンに対応付けられた特図変動時間(図4(a)又は図4(b)参照)を特図系遊技タイマカウンタにセットする。なお、特図系遊技タイマカウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
メインCPU101aは、ステップS310−10において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21で特別図柄の変動表示を行うために特別図柄変動表示用データをセットする。特別図柄変動表示用データには、作動させる特別図柄表示装置の種類、変動表示の態様、変動時間等の情報が含まれる。
メインCPU101aは、ステップS310−11において、客待ち状態判定フラグ記憶領域にフラグ「00H」をセットする、すなわち、客待ち状態判定フラグ記憶領域をクリアして、ステップS310−12において、特図特電処理データ=1をセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に、図19を用いて、特別図柄変動処理を説明する。メインCPU101aは、最初に、ステップS320−1において、特別図柄の変動表示(特図変動表示)が終了するか否か、換言すれば、セットされた特図変動時間が経過したか否か(特図系遊技タイマカウンタ=0か?)を判定する。その結果、特別図柄の変動表示が終了しないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
メインCPU101aは、特別図柄の変動表示が終了すると判定した場合には、ステップS320−2において、演出制御基板102に特別図柄の変動表示が終了して停止することを伝えるために特図変動停止指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU101aは、ステップS320−3において、特別図柄表示装置20、21に特別図柄を停止表示するために、上記ステップS311−9で記憶された特別図柄判定結果に基づいて特図停止表示用データをセットする。これにより、遊技者に当該特別図柄抽選の結果が報知される。ステップS320−4において、メインCPU101aは、特別図柄の停止表示に要する時間(以下、「特図停止時間」という。例えば、0.8秒)を特図系遊技タイマカウンタにセットする。なお、特図系遊技タイマカウンタは、ステップS110において、4ms毎に減算処理されていく。
そして、メインCPU101aは、ステップS320−5において、特図特電処理データに2をセットし、特別図柄変動処理を終了する。
図20を用いて、特別図柄停止処理を説明する。メインCPU101aは、まず、最初に、ステップS330−1において、特別図柄の停止表示(特図停止表示)が終了するか否か、換言すれば、ステップS320−4で特図系遊技タイマカウンタにセットされた特図停止時間が経過したか否か(特図系遊技タイマカウンタ=0?)を判定する。その結果、特別図柄の停止表示が終了しないと判定した場合には、特別図柄停止処理を終了し、特別図柄の停止表示が終了すると判定した場合には、ステップS330−2に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS330−2において、時短フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。時短フラグ記憶領域にフラグがONされているということは、現在、時短遊技状態であることを意味する。時短フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、時短フラグ記憶領域にフラグがONされていない場合には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU101aは、時短遊技状態による特別図柄の変動表示の残り回数(J:以下「時短遊技状態残り回数」という)を示す時短遊技状態の残り回数カウンタのカウンタ値から「1」を減算した演算値(J−1)を、時短遊技状態残り回数(J)として記憶する。
ステップS330−4において、メインCPU101aは、時短遊技状態残り回数(J)=0か否かを判定する。時短遊技状態残り回数(J)=0であれば、ステップS330−5に処理を移し、時短遊技状態残り回数(J)=0でなければ、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−5において、メインCPU101aは、時短フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記時短遊技状態残り回数(J)が「0」になるということは、時短遊技状態において特別図柄の変動表示が実行可能回数(Ja)行われ、時短遊技状態による特別図柄の変動表示が終了することを意味する。
ステップS330−6において、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判断する。高確率フラグ記憶領域にフラグがONされているということは、現在、高確率遊技状態であることを意味する。高確率フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−7に処理を移し、高確率フラグ記憶領域にフラグがONされていない場合には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU101aは、高確率遊技状態による特別図柄の変動表示の残り回数(X:以下、「高確率遊技状態残り回数」という)を示す高確率遊技状態残り回数カウンタのカウンタ値から「1」を減算した演算値(X−1)を、新たな高確率遊技状態残り回数(X)として記憶する。
ステップS330−8において、メインCPU101aは、高確率遊技状態残り回数(X)=0か否かを判定する。高確率遊技状態残り回数(X)=0であれば、ステップS330−9に処理を移し、高確率遊技状態残り回数(X)=0でなければ、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−9において、メインCPU101aは、高確率フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする。なお、上記高確率遊技状態残り回数(X)が「0」になるということは、高確率遊技状態において特別図柄の変動表示が実行可能回数(Xa)行われ、高確率遊技状態による特別図柄の変動表示が終了することを意味する。
ステップS330−10において、メインCPU101aは、現在の遊技条件の状態を確認し、該遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−11において、メインCPU101aは、特別図柄停止処理に係る特別図柄判定結果が「大当たり特別図柄」であるか否かを判定する。ここで、「大当たり特別図柄」と判定された場合には、ステップS330−13に処理を移し、「大当たり特別図柄」と判定されなかった場合には、ステップS330−12に処理を移す。
ステップS330−12において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU101aは、ステップS330−13において、特図特電処理データに3をセットし、ステップS330−14において、遊技状態リセット処理として、時短フラグ記憶領域及び高確率フラグ記憶領域、高確率遊技状態の残り変動回数カウンタ、及び、時短遊技状態の残り変動回数カウンタをリセットする。
メインCPU101aは、ステップS330−15において、大当たり遊技オープニング処理として、特別図柄判定結果に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。次いで、メインCPU101a、特別図柄判定結果に応じたオープニング時間を特図系遊技タイマカウンタにセットし、特別図柄停止処理を終了する。なお、特図系遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
図21を用いて、大当たり遊技処理を説明する。まず、メインCPU101aは、ステップS340−1において、現在オープニング中であるか否かを判定する。ここでいうオープニングとは、大当たり遊技が開始されてから第1ラウンド遊技(大入賞口8の最初の開放)が開始するまでの期間のことをいう。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、ステップS340−6に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特図系遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特図系遊技タイマカウンタ=0であると、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、設定されたオープニング時間を経過していない場合には、大当たり遊技処理を終了し、次のサブルーチンを実行し、オープニング時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
ステップS340−3において、メインCPU101aは、ラウンド遊技開始処理を行う。具体的には、特別図柄判定結果に応じて、大当たりの種類を確認し、大当たりの種類に応じた大入賞口開閉制御テーブルを選択すると共に、メインRAM101cの所定領域にセットする。具体的には、特別図柄判定結果に応じて、長当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブル、又は、短当たり遊技用大入賞口開閉制御テーブルをメインRAM101cの所定領域にセットする。次に、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されている値(ラウンド番号(R))に「1」を加算して記憶する。なお、ステップS340−3の時点ではラウンド遊技が1回も実行されていないので、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域には「1」を記憶することとなる。
ステップS340−4において、メインCPU101aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、特電作動番号記憶領域に記憶されている値(特電作動番号(K))に「1」を加算して記憶する。そして、メインCPU101aは、大入賞口開閉ソレノイド80Bを通電して大入賞口8を開放するために、大入賞口開閉ソレノイド通電開始データをメインRAM101cの所定領域にセットする。ここで、メインCPU101aは、ステップ340−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、ラウンド番号(R)及び特電作動番号(K)に基づいて、大入賞口8の開放時間(大入賞口制御装置80の作動時間)を特図系遊技タイマカウンタにセットする。なお、特図系遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
ステップS340−5において、メインCPU101aは、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。具体的には、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これは、ラウンド遊技が開始する旨の情報を演出制御基板102に送信するためである。例えば、長当たり遊技の1回目のラウンド遊技の1回目の開放時においては、ラウンド遊技回数記憶領域に「1」がセットされ、特電作動番号記憶領域に「1」がセットされているので、第1ラウンド遊技を示すラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、特電作動番号記憶領域に「1」がセットされていない場合には、ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、本大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンド遊技の開始を意味するので、メインCPU101aは、ラウンドの開始時にのみ、ラウンド指定コマンドを送信する。なお、演出制御基板102がラウンド指定コマンドを受信すると、例えば「ROUND1」といった具合に演出用の表示が画像表示装置14にて行われる。
ステップS340−6において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後(大入賞口8の最後の開放が終了して)から大当たり遊技が終了するまでの期間のことをいう。したがって、現在エンディング中であると判断した場合には、ステップS340−17に処理を移し、エンディング時間を経過したか否かが判断され、現在エンディング中でないと判断した場合には、ステップS340−7に処理を移す。
ステップS340−7において、メインCPU101aは、大入賞口8が開放中であるか否か、すなわち、大入賞口制御装置80が作動中であるか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口8が開放中であると判定した場合には、ステップS340−8において、大入賞口8の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。この「開放終了条件」として、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値がラウンド遊技における規定個数(例えば9個)に達したこと、又は、最大開放時間が経過したこと(特図系遊技タイマカウンタ=0となったこと)が採用されている。そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−9に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−9において、メインCPU101aは、大入賞口閉鎖処理を行う。大入賞口閉鎖処理は、大入賞口8を閉鎖するために大入賞口開閉ソレノイド80Bの通電停止データをサブRAM102cの所定領域にセットするとともに、上記ステップ340−3において決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド番号(R)および特電作動番号(K)に基づいて、大入賞口8の閉鎖時間を特図系遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口8が閉鎖することになる。
ステップS340−10において、メインCPU101aは、1回のラウンド遊技が終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンド遊技は、特電作動番号(K)が当該ラウンド遊技において設定された開放回数となること、又は、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値(C)が規定個数(例えば9個)に達したことを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。そして、1回のラウンド遊技が終了したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には、本大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU101aは、ステップS340−7において、大入賞口8が開放中ではないと判定した場合には、ステップS340−11において、予め設定された閉鎖時間が経過したか否かを判断する。その結果、閉鎖時間が経過していない場合には、大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間が経過している場合にはステップS340−4に処理を移す。
ステップS340−12において、メインCPU101aは、リセット処理を行う。具体的には、特電作動番号記憶領域をクリアすると共に、ラウンド入賞カウンタのカウンタ値をクリアする。
ステップS340−13において、メインCPU101aは、大当たり遊技が終了か否か、すなわち、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶された値(ラウンド番号(R))が当該大当たり遊技で実行されるラウンド遊技回数であるか否かを判定する。メインCPU101aは大当たり遊技が終了と判定する場合には、ステップS340−15に処理を移し、大当たり遊技が終了ではないと判定する場合には、ステップS340−14に処理を移す。
ステップS340−14において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されている現在のラウンド番号(R)に「1」を加算することでラウンド番号(R)を更新して記憶する。
ステップS340−15において、メインCPU101aは、大当たり遊技終了処理を行う。具体的には、ラウンド遊技回数記憶領域に記憶されたラウンド番号(R)をリセットする。
ステップS340−16において、メインCPU101aは、エンディング処理を行う。具体的には、特別図柄判定結果に応じて、大当たりの種類を確認し、演出制御基板102に送信する大当たりの種類に対応付けられたエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。次に、メインCPU101aは、大当たりの種類に応じたエンディング時間を特図系遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−17において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS340−18に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−18において、メインCPU101aは、特図特電処理データに4をセットし、図22に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す。
図22を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。まず、ステップS350−1において、メインCPU101aは、遊技状態バッファにアップしている遊技状態データをロードする。これは、大当たり遊技の終了に伴って新たに設定する遊技状態を判定するテーブルである遊技状態判定テーブルは、本大当たり遊技終了処理に係る大当たりを導出した大当たり判定処理が行われていた時(以下、「当該大当たり当選時」という)の遊技状態に関連付けられているからである。具体的に、本実施の形態では、遊技状態判定テーブルは、当該大当たり当選時の大当たり当選に係る遊技状態が低確率遊技状態の場合の遊技状態判定テーブルと、当該大当たり当選時の大当たり当選に係る遊技状態が高確率遊技状態の場合の遊技状態判定テーブルとで分けられている(図7(d)参照)。
メインCPU101aは、ステップS350−2において、遊技状態データが示す大当たり当選状態を確認して、遊技状態判定テーブルを選択し、メインRAM101cにセットされている特別図柄判定結果を、上記ステップS350−2で選択した遊技状態テーブルに照合する遊技状態判定を行う。
メインCPU101aは、ステップS350−3において、ステップS350−2で行った遊技状態判定の結果、高確率フラグ記憶領域に高確率フラグをONするか否かを行う。メインCPU101aは、高確率フラグをONしないと判定すると、ステップS350−5に処理を移し、高確率フラグをONすると判定すると、ステップS350−4に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS350−4において、メインRAM101cの高確率フラグ記憶領域に高確率フラグ(01H)をONすると共に、高確率遊技状態残り回数カウンタに実行可能回数(Xa)をセットする。
メインCPU101aは、ステップS350−5において、ステップS350−2で行った遊技状態判定の結果、時短フラグ記憶領域に時短フラグをONするか否かを行う。メインCPU101aは、時短フラグをONしないと判定すると、ステップS350−7に処理を移し、時短フラグをONすると判定すると、ステップS350−6に処理を移す。
メインCPU101aは、ステップS350−6おいて、メインRAM101cの時短フラグ記憶領域に時短フラグ(01H)をONすると共に、時短遊技状態残り回数カウンタに実行可能回数(Ja)をセットする。
メインCPU101aは、ステップS350−7において、現在の遊技条件の状態を確認し、現在の遊技条件の状態を示す遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS350−8において、特図特電処理データに0をセットし、図16に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
図23を用いて、普図普電制御処理を説明する。メインCPU101aは、まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐先アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば、入賞ゲート10への入賞に基づいて取得された普図判定情報に基づいて第2始動口7の開放を伴う補助遊技を実行するか否かの当たり判定等を含む普通図柄記憶判定処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば、普通図柄の変動表示中に当該変動表示を停止させるための普通図柄変動処理(ステップS420)に処理を移し、普図普電処理データ=2であれば普通図柄の停止表示中に当該停止表示を終了させるための普通図柄停止処理(ステップS430)に処理を移し、普図普電処理データ=3であれば補助遊技を実行するための(第2始動口制御装置70を作動させるための)補助遊技処理(ステップS440)に処理を移す。
(演出制御基板におけるメイン処理)
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
最初に、図24を用いて、演出制御基板102におけるメイン処理を説明する。電源基板107からサブCPU102aに電力が供給されると、サブCPU102aにシステムリセットが発生し、サブCPU102aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS1001において、サブCPU102aは、初期化処理を行う。この処理において、サブROM102bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、フラグやコマンドなどが記憶されるサブRAM102cを初期化する処理を行う。
ステップS1002において、サブCPU102aは、後述するアイコン最終態様判定用乱数、アイコンシナリオ判定用乱数、変動演出パターン判定用乱数、当該プレゼント予告パターン判定用乱数、混合プレゼント予告実行判定用乱数、先読みプレゼント予告実行判定用乱数、混合プレゼント予告パターン判定用乱数、先読みプレゼント予告パターン判定用乱数、投げキッス予告パターン判定用乱数等からなり演出を制御するための判定に用いる演出用乱数を更新する処理を行う。
なお、演出用乱数を構成する各種乱数毎に、サブRAM102cにおいて乱数カウンタが設けられている。演出用乱数の更新処理においては、乱数の種別毎に設けられた乱数カウンタを「1」加算する。演出用乱数を構成する各種の乱数には乱数範囲が設けられている。乱数範囲は、「0」から、その乱数に定められた最大値までとなっている。そして、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数値が乱数範囲の最大値である場合、乱数カウンタを「1」加算せずに「0」に戻す。
また、乱数範囲の最大値は、乱数の種別によって異なるように設定されている。これは、演出用乱数に係る乱数カウンタが完全に同期し、常時同一の乱数値となることを防ぐためである。演出用乱数に係る乱数カウンタが完全に同期することを防ぐことができれば良いので、各種の乱数範囲の最大値を異ならせるのではなく、各種の演出用乱数に相互に異なる初期値乱数を設け、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数値が乱数範囲の最大値である場合、その時の初期値乱数からそれぞれの乱数値を新たに更新するようにしてもよい。
(演出制御基板におけるタイマ割込処理)
演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(例えば、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図25に示すタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1100において、サブCPU102aは、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1200において、サブCPU102aは、各種の演出に係る時間管理を行うための各タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS1300において、サブCPU102aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。詳しくは、図25〜図32を用いて後述する。
なお、演出制御基板102は、主制御基板101から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板102の受信割込処理を行い、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS1300において受信したコマンドを解析する処理が行われる。
ステップS1400において、サブCPU102aは、後述するプレゼント予告制御処理を行う。プレゼント予告制御処理については、図33〜図34を用いて後述する。
ステップS1500において、サブCPU102aは、客待ち状態において行われる客待ち演出を制御する客待ち演出制御処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU102aは、サブRAM102cの送信バッファにセットされている各種の演出制御に係るコマンドをランプ制御基板104及び画像制御基板105へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1700において、サブCPU102aは、ステップS1100で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
(演出制御基板におけるコマンド解析処理)
図26及び図27を用いて、演出制御基板102におけるコマンド解析処理を説明する。
ステップS1301において、サブCPU102aは、新たにコマンドを受信し、受信バッファにコマンドが記憶されているか否かを判定する。サブCPU102aは、コマンドを受信していないと判定するとコマンド解析処理を終了し、コマンドを受信したと判定するとステップS1302に処理を移す。
ステップS1302において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、客待ち状態指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドであると判定すると、ステップS1303に処理を移し、客待ち状態指定コマンドではないと判定するとステップS1304に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1303において、客待ち演出準備処理を行い、コマンド解析処理を終了する。客待ち演出準備処理では、サブCPU102aは、サブRAM102cの客待ち演出フラグ記憶領域に客待ち演出待機フラグをONすると共に、客待ち演出を開始するまでの待機時間(客待ち演出待機時間:例えば、30秒)を客待ち演出タイマカウンタにセットする。
なお、サブCPU102aは、ステップS1500の客待ち演出制御処理において、客待ち演出タイマカウンタにセットされた客待ち演出待機時間が経過したか否かを判定し、客待ち演出待機時間が経過したと判定すると、客待ち演出待機フラグをOFFして客待ち演出実行フラグをONすると共に、客待ち演出の演出情報を示す客待ち演出制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。セットされた客待ち演出制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、客待ち演出制御コマンドを受信すると、当該コマンドに基づいて所定時間(例えば、20秒)の客待ち演出を繰り返し実行する。なお、客待ち演出の実行及び待機は、特図変動パターン指定コマンドが主制御基板101から演出制御基板102に送信されたことに基づいて、終了する。
サブCPU102aは、ステップS1304において、受信バッファに格納されているコマンドが、事前特別図柄指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが事前特別図柄指定コマンドであると判定すると、ステップS1305に処理を移し、事前特別図柄指定コマンドではないと判定するとステップS1306に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1305において、事前特別図柄指定コマンドをサブRAM102cの演出情報保留記憶領域に記憶した後に、コマンド解析処理を終了する。図35(a)に示すように、演出情報保留記憶領域は、事前第1特別図柄指定コマンド及び事前第1特図変動パターン指定コマンドが記憶される第1演出情報保留記憶領域と、事前第2特別図柄指定コマンド及び事前第2特図変動パターン指定コマンドが記憶される第2演出情報保留記憶領域と、現在行われている特図変動表示(変動演出)に対応し、事前第1特別図柄指定コマンド及び事前第1特図変動パターン指定コマンド、又は、事前第2特別図柄指定コマンド及び事前第2特図変動パターン指定コマンドが記憶される演出情報当該記憶領域とで構成されている。
なお、第1演出情報保留記憶領域及び第2演出情報保留記憶領域は、メインRAM101cの第1特図保留記憶領域及び第2特図保留記憶領域のように、第1記憶部〜第4記憶部に分けられている。
各記憶部は、事前特別図柄指定コマンドが記憶される事前特別図柄指定コマンド領域と、事前特図変動パターン指定コマンドが記憶される事前特図変動パターン指定コマンド領域と、後述するアイコンシナリオを表すアイコンシナリオデータを記憶するアイコンシナリオデータ領域と、を備える。
事前特別図柄指定コマンド及び事前特図変動パターン指定コマンドは、それぞれに対応する演出情報保留記憶領域において事前特別図柄指定コマンド及び事前特図変動パターン指定コマンドが記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、事前第1特別図柄指定コマンド及び事前第1特図変動パターン指定コマンド、又は、事前第2特別図柄指定コマンド及び事前第2特図変動パターン指定コマンドが記憶される演出情報当該記憶領域は、便宜上、第0記憶部として取り扱う。なお、以下において、事前特別図柄指定コマンドと事前特図変動パターン指定コマンドとを合わせて「事前判定結果指定コマンド」という。
サブCPU102aは、ステップS1306において、受信バッファに格納されているコマンドが、事前特図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが事前特図変動パターン指定コマンドであると判定すると、ステップS1307に処理を移し、事前特図変動パターン指定コマンドではないと判定するとステップS1308に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1307において、事前判定結果指定コマンドが示す事前特別図柄判定の判定結果及び事前特図変動パターン判定の判定結果(以下、事前特別図柄判定の判定結果と事前特図変動パターン判定の判定結果とをまとめて「事前判定結果」という)に基づいてアイコンの表示態様に関する判定などを行う始動口入賞時処理を行い、コマンド解析処理を終了する。始動口入賞時処理については、図28を用いて後述する。
サブCPU102aは、ステップS1308において、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであると判定すると、ステップS1309に処理を移し、演出図柄指定コマンドはないと判定すると、ステップS1310に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1309において、演出情報当該記憶領域の事前特別図柄指定コマンド領域に演出図柄指定コマンドを記憶し、当該演出図柄指定コマンドに基づいて、特図抽選演出を構成し、特別図柄の停止表示が行われているときに行われる演出図柄の停止表示における装飾図柄の組み合わせ(演出図柄停止表示パターン)を決定する演出図柄停止表示パターン決定処理を行い、コマンド解析処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1310において、受信バッファに格納されているコマンドが、特図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特図変動パターン指定コマンドであると判定すると、ステップS1311〜ステップS1314に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドはないと判定すると、ステップS1315に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1311において、後述する保留アイコンをシフト(移動)させるための保留アイコンシフト処理を行う。保留アイコンシフト処理については、図29を用いて後述する。
サブCPU102aは、ステップS1312において、特図抽選演出を構成し、特別図柄の変動表示が行われているときに行われる変動演出(演出図柄の変動表示を含む)の演出内容である変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。変動演出パターン決定処理については、図30を用いて後述する。
サブCPU102aは、ステップS1313において、後述する当該プレゼント予告を実行するか否かの判定を含む当該プレゼント予告判定処理を行う。当該プレゼント予告判定処理については、図31を用いて後述する。
サブCPU102aは、ステップS1314において、後述する保留アイコン及び変動中アイコン(以下、保留アイコン及び変動中アイコンのいずれも指す場合を単に「アイコン」という)を変化させるアイコン変化予告を実行するか否かの判定を含むアイコン変化予告判定処理を行い、コマンド解析処理を終了する。アイコン変化予告判定処理については、図32を用いて後述する。
サブCPU102aは、ステップS1315において、受信バッファに格納されているコマンドが、特図変動停止指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが特図変動停止指定コマンドであると判定すると、ステップS1316〜ステップS1317に処理を移し、特図変動停止指定コマンドはないと判定すると、ステップS1318に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1316において、演出図柄変動停止処理として、演出図柄の変動表示を停止させ、演出図柄の停止表示を行うことを示す演出図柄停止制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。演出図柄変動停止制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、演出図柄停止制御コマンドを受信することにより、当該変動演出が終了することを認識し、当該変動演出を終了させると共に、演出図柄の停止表示を行う。
サブCPU102aは、ステップS1317において、特別図柄の変動表示の終了を契機に演出モードを設定するための演出モード設定処理を行い、コマンド解析処理を終了する。
なお、演出モードとは、本実施の形態では、特別図柄抽選(あるいは、特別図柄の変動表示)に対応して画像表示装置14等の演出装置で行われる変動演出の分類態様(カテゴリー)であり、遊技状態等に関連付けられている。
述する。
サブCPU102aは、ステップS1318において、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであると判定すると、ステップS1319に処理を移し、遊技状態指定コマンドはないと判定すると、コマンド解析処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1319おいて、受信した遊技状態指定コマンドが示す遊技状態を示すデータをサブRAM102cの遊技状態記憶領域にセットし、コマンド解析処理を終了する。
(演出制御基板における始動口入賞時処理)
図28を用いて、演出制御基板102における始動口入賞時処理を説明する。
始動口入賞時処理では、事前判定結果などに基づいて行われる保留アイコン表示及び変動中アイコン表示に関する演出内容等の所定事項を決定する。
最初に、始動口入賞時処理の対象となる保留アイコン表示及び変動中アイコン表示について説明する。
保留アイコン表示とは、保留アイコンを表示することである。保留アイコンは、ステップS230の第1始動口検出信号入力処理又はステップS240の第2始動口検出信号入力処理で特図判定情報がメインRAM101cに記憶され、特別図柄の変動表示(あるいは、特別図柄抽選)を実行する権利を得たものの、当該特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示に対する開始条件が成立していないために直ぐには開始できずに保留されている特別図柄の変動表示(以下、「特図保留」という)を表すアイコン(画像)であり、画像表示装置14の表示部140における所定領域に表示される。
保留アイコンは、第1始動口6への入球に基づく第1特図保留を表す第1保留アイコンと、第2始動口7への入球に基づく第2特図保留を表す第2保留アイコンと、を含む(以下、第1保留アイコンと第2保留アイコンの何れも指す場合は、単に「保留アイコン」という)。
一方、変動中アイコン表示は、変動中アイコンを表示することである。変動中アイコンは、保留されている特別図柄の変動表示について特別図柄の変動表示を行う開始条件が成立して実行されている特別図柄の変動表示(メインRAM101cの特別図柄当該記憶領域に記憶されている特図判定情報に対応する実行中の特別図柄の変動表示)を表すアイコン(画像)であり、画像表示装置14の表示部140における所定領域に表示される。換言すれば、保留アイコンが表示されているときに、該保留アイコンが示す特図保留に対して特別図柄の変動表示の開始条件が成立すると、該開始条件の成立に係る特別図柄の変動表示に対応する保留アイコンが変動中アイコンとして表示される。
本実施の形態では、アイコンの表示態様として、通常態様と、特別態様とが設定されている。通常態様は、アイコンについての標準的な表示態様であり、特別態様は、予め設定された所定事項を示唆又は報知する特別な表示態様である。本実施の形態では、通常態様は1種類設定されており、特別態様は、示唆又は報知する内容等によって複数種類に分類されている。本実施の形態では、特別態様は、第1特別態様及び第2特別態様に分類されている。なお、アイコンの表示態様については、これらの通常態様、第1特別態様及び第2特別態様に限られず、適宜に設定することができる。
通常態様は、標準的な表示態様であり、大当たり期待度などの予め設定された所定事項に対する基準となっている。通常態様のアイコンの形象は円形であり、通常態様のアイコンの色彩は白色となっている。
第1特別態様は、通常態様より大当たり期待度が高いことを示唆し、本実施の形態では、1種類のみ設定されている。第1特別態様のアイコンの形象は円形であり、第1特別態様のアイコンの色彩は、白色の点滅となっている。すなわち、第1特別態様は、通常態様が点滅している状態と言える。
第2特別態様は、第1特別態様より大当たり期待度が高いことを示唆する。第2特別態様の種類として、それぞれ示唆する大当たり期待度が異なる第2特別態様1〜第2特別態様5の5種類が設定されている。
第2特別態様1〜第2特別態様5のアイコンの形象は円形であり、第2特別態様1〜第2特別態様5のアイコンの色彩については、種類に応じて異なる。具体的には、第2特別態様1のアイコンの色彩は青色、第2特別態様2のアイコンの色彩は緑色、第2特別態様3のアイコンの色彩は赤色、第2特別態様4のアイコンの色彩はゼブラ柄、第2特別態様5のアイコンの色彩は虹色となっている。
第2特別態様に係る大当たり期待度については、(通常態様<第1特別態様<)第2特別態様1<第2特別態様2<第2特別態様3<第2特別態様4<第2特別態様5の順で高くなっている。なお、第2特別態様5は、大当たり期待度が100%であることを示唆、すなわち、大当たり当選を報知している。
また、第2特別態様1〜第2特別態様4は、保留アイコン及び変動中アイコンの何れについても発生し得るが、第2特別態様5は、変動中アイコンについてのみ発生する。これは、特図保留を表す保留アイコンが第2特別態様5で表示され、当該特図保留に係る特別図柄の変動表示が開始されていない段階で大当たり当選を報知すると、遊技の興趣が低下するおそれがあるため、保留アイコンについては第2特別態様5を発生させないようにしている。しかしながら、当該事項は適宜に設定することができ、保留アイコンについても第2特別態様5で表示させることは可能である。
以上のように、アイコンの表示態様として、通常態様と特別態様とが設定されており、遊技中にアイコンの表示態様を通常態様から特別態様に、また、ある特別態様から異なる特別態様に変化させることで、遊技の興趣を向上させる。アイコンの表示態様の変化パターンについては後述する。
次に、保留アイコンを表示する領域及び変動中アイコンを表示する領域について図47を用いて説明する。表示部140において、第1保留アイコンが表示される第1保留アイコン表示領域141と、第2保留アイコンが表示される第2保留アイコン表示領域142と、変動中アイコンが表示される変動中アイコン表示領域143とが、相互に重ならないように形成されている。
第1保留アイコン表示領域141は、第1表示部141a、第2表示部141b、第3表示部141c及び第4表示部141dに分けられている。各表示部141a〜141dは、メインRAM101cの第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に対応している。
よって、第1表示部141aに表示される第1保留アイコンは、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第1特図保留を表し、第2表示部141bに表示される第1保留アイコンは、第1特別図柄保留記憶領域の第2記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第1特図保留を表し、第3表示部141cに表示される第1保留アイコンは、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第1特図保留を表し、第4表示部141dに表示される第1保留アイコンは、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第1特図保留を表す。
第2保留アイコン表示領域142は、第1表示部142a、第2表示部142、第3表示部142c及び第4表示部142dに分けられている。各表示部142a〜142dは、メインRAM101cの第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に対応している。
よって、第2表示部142aに表示される第2保留アイコンは、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第2特図保留を表し、第2表示部141bに表示される第2保留アイコンは、第2特別図柄保留記憶領域の第2記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第2特図保留を表し、第3表示部141cに表示される第2保留アイコンは、第2特別図柄保留記憶領域の第3記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第2特図保留を表し、第4表示部141dに表示される第2保留アイコンは、第2特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶される特図判定情報に基づく第2特図保留を表す。
また、変動中アイコン表示領域143に表示される変動中アイコンは、特別図柄当該記憶領域(第0記憶部)に記憶される特図判定情報に基づいて現在実行されている特別図柄の変動表示を表す。
なお、変動中アイコンが表示される変動中アイコン表示領域143は、第1保留アイコン表示領域141及び第2保留アイコン表示領域142と明確に区別するために台座画像Dの上に設けられている。なお、図47における破線部は、各表示部や表示領域を示すためのものであり、実際には表示されるものではない。
次に、基本的な保留アイコン表示及び変動中アイコン表示について具体例を用いて説明する。なお、前提として、図47(a)に示すように、演出図柄を構成する装飾図柄TZ1〜TZ3の変動表示(特別図柄の変動表示)の実行中であり、変動中アイコン表示領域143に通常態様の変動中アイコンA10が表示され、第1保留アイコン表示領域141の第1表示部141aに通常態様の保留アイコンA11が表示されているとする。
ここで、遊技球が第1始動口6に入球し、特図判定情報が第1特別図柄保留記憶領域の第2記憶部に記憶されて、第1特図保留が発生すると、図47(b)に示すように、当該第1特図保留を表す通常態様の保留アイコンが第2表示部141bに表示される。
そして、図47(c)に示すように、実行中の演出図柄の変動表示が終了して演出図柄の停止表示が行われると、そのときに、装飾図柄TZ1〜TZ3の停止表示が行われると共に、変動中アイコン表示領域143に表示されていた変動中アイコンA10が消去される。
そして、次の特別図柄の変動表示を開始させるために特図判定情報がシフトされることに応じて、図47(d)に示すように、保留アイコンA11〜A12がシフトし、新たな特別図柄の変動表示が開始されたことに応じて装飾図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。ここで、当該シフト前に第1表示部141aに表示されていた保留アイコンA11は、当該シフトによって変動中アイコン表示領域143にシフトして、変動中アイコンA11となり、当該シフト前に第2表示部141bに表示されていた保留アイコンA12は、第1表示部141aにシフトされる。
このように、特図保留の発生、特別図柄の変動表示の終了、及び、特別図柄の変動表示の開始に応じて、アイコン表示が行われる。
次に、始動口入賞時処理についてのフローチャートを説明する。サブCPU102aは、ステップS1307−1において、ステップS1306で受信したと判定された事前特図変動パターン指定コマンドをサブRAM102cの演出情報保留記憶領域の事前特図変動パターン指定コマンド領域に記憶する。上述の通り、事前特図変動パターン指定コマンドは、該コマンドが対応する演出情報保留記憶領域(第1演出情報保留記憶領域又は第2演出情報保留記憶領域)において事前特図変動パターン指定コマンドが記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。
サブCPU102aは、ステップS1307−2において、現在、大当たり遊技中であるか否かを判定する。大当たり遊技中であるか否かの判定は、例えば、主制御基板101から、大当たり遊技の開始を示すオープニング指定コマンドを受信したが、大当たり遊技の終了を示すエンディング指定コマンドを受信していないか否かで判断するが、判断方法にはこれに限られない。サブCPU102aは、大当たり遊技中であると判定するとステップS1307−10に処理を移し、大当たり遊技中ではないと判定するとステップS1307−3に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1307−3において、後述するアイコン変化予告の実行中であるか又は実行予定であるかを判定する。このように判定するのは、アイコン変化予告が重複して実行されることを防止するためである。
なお、アイコン変化予告が実行中又は実行予定であるか否かは、例えば、後述する記憶されているアイコンシナリオデータを確認し、現在表示中のアイコンの表示態様を変化させるアイコンシナリオがあるか否かに基づいて判断するが、判断方法はこれに限られない。サブCPU102aは、アイコン変化予告の実行中又は実行予定であると判定するとステップS1307−10に処理を移し、アイコン変化予告の実行中又は実行予定ではないと判定するとステップS1307−4に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1307−10において、始動口入賞時処理の対象である事前判定結果指定コマンドに係る特図判定情報に対応するアイコンについて、最初から最後まで通常態様で表示させて特別態様に変化させないことを示すデータ(以下、「通常アイコンシナリオデータ」という)をサブRAM102cの演出情報保留記憶領域に記憶し、ステップS1307−11において、通常アイコンシナリオデータに対応するコマンド(以下、「通常アインコンシナリオ制御コマンド」という)をサブRAM102cの送信バッファにセットし、始動口入賞時処理を終了する。当該通常アイコンシナリオデータの記憶は、ステップS1307−1で事前特図変動パターン指定コマンドを記憶した記憶部と同一の記憶部のアイコンシナリオ領域に行う。
サブCPU102aは、アイコン最終態様を決定するために、ステップS1307−4において、サブRAM102cに設けられているアイコン最終態様判定用乱数カウンタが示す乱数値(アイコン最終態様判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1307−5において、アイコン最終態様を決定するためのアイコン最終態様判定テーブルを選択して、該選択したテーブルにステップS1307−4で取得した最終態様判定用乱数を照合することでアイコン最終態様を決定するアイコン最終態様判定を行う。
アイコン最終態様は、そのアイコンが消滅する直前の最終的な表示態様のことであり、上述した通常態様、第1特別態様又は第2特別態様1〜第2特別態様5で構成される。
最終態様判定テーブルは、始動口入賞時処理に係る入賞があった始動口の種類(第1始動口6又は第2始動口7)に対応する現在の特図保留数(第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2))、及び、事前判定結果に関連付けられている(図36参照)。なお、現在の第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)は、始動口入賞時処理に係る事前判定結果指定コマンドに係る第1特図保留又は第2特図保留を含んだ数となっている。
本実施の形態では、最終態様判定テーブルは、まず事前判定結果に関連付けられている。換言すれば、最終態様判定テーブルは、事前特別図柄判定結果が「大当たり特別図柄」である場合(図36において「大当たり」)の最終態様判定テーブルと、事前特別図柄判定結果が「ハズレ特別図柄」であり、事前特図変動パターン判定結果が事前特図変動パターン「04」〜「06」(演出種別が「リーチ2」〜「リーチ4」)である場合(図36において「特定ハズレ」)の最終態様判定テーブルと、事前特別図柄判定結果が「ハズレ特別図柄」であり、事前特図変動パターン判定結果が事前特図変動パターン「00」〜「03」(演出種別が「通常1」〜「通常3」、「リーチ1」)である場合(図36において「非特定ハズレ」)の最終態様判定テーブルとで分けられている。そして、事前判定結果で分けられた最終態様判定テーブルはさらに、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)によって分けられている。
サブCPU102aは、最終態様判定テーブルを選択する際には、サブRAM102cに記憶されている事前判定結果指定コマンドが示す事前判定結果、及びサブRAM102cの第1演出情報保留記憶領域に記憶されている第1事前判定結果指定コマンドの個数又は第2演出情報保留記憶領域に記憶されている第2事前判定結果指定コマンドの個数を参照する。
各最終態様判定テーブルには、図36に示すアイコン最終態様判定値割合(%)となるように、アイコン最終態様判定値と、アイコン最終態様とが対応付けられて格納されている。また、図36に示すアイコン最終態様判定テーブルに記載されている「アイコンシナリオ判定TBL.No」とは、後述するアイコンシナリオ判定テーブルを選択する際に用いられる識別データとなっている。よって、アイコン最終態様判定で、アイコン最終態様が決定されると共に、アイコンシナリオ判定テーブルが決定されることとなる。
サブCPU102aは、アイコンシナリオを決定するために、ステップS1307−6において、サブRAM102cに設けられているアイコンシナリオ判定用乱数カウンタが示す乱数値(アイコンシナリオ判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1307−7において、アイコンシナリオを決定するためのアイコンシナリオ判定テーブルを選択して、該選択したアイコンシナリオ判定テーブルに上記ステップS1307−6で取得したアイコンシナリオ判定用乱数を照合することでアイコンシナリオを決定するアイコンシナリオ判定を行う。
アイコンシナリオ判定とは、アイコンシナリオを判定することであり、アイコンシナリオとは、アイコンに関する演出の演出内容のことである。アイコンに関する演出の演出内容には、アイコン最終態様、アイコンの表示態様を変化させるか否か(アイコン変化予告の実行の可否)、アイコンを変化させる場合のアイコンが変化するタイミング、アイコンを変化させる場合の変化後のアイコンの表示態様などが含まれている。
アイコンシナリオ判定テーブルは、アイコンシナリオを判定するためのテーブルであり、始動口入賞時処理に係る入賞があった始動口の種類(第1始動口6又は第2始動口7)に対応する現在の特図保留数(第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2))、始動口入賞時処理の対象である事前判定結果指定コマンドが示す事前判定結果、及び、アイコン最終態様が関連付けられたアイコンシナリオ判定TBL.Noに対応付けられている(図36参照)。よって、サブCPU102aは、アイコンシナリオ判定テーブルを選択する際には、ステップS1307−5のアイコン最終態様判定の判定結果として導出されるアイコンシナリオ判定TBL.Noを参照する。
図37に示すアイコンシナリオ判定テーブルは、現在の第1特図保留数(U1)=2の場合のアイコンシナリオ判定テーブルの一例である。アイコンシナリオ判定テーブルには、アイコンシナリオが設けられており、予め設定されたアイコンシナリオパターン判定値割合(%)となるように、アイコンシナリオと、アイコンシナリオ判定値とが適宜に対応付けられて格納されている。本実施の形態では、各アイコンシナリオ判定テーブルに設けられているアイコンシナリオの数は様々であり、各アイコンシナリオ判定テーブルにおいては、当該アイコンシナリオ判定テーブルに設けられている各アイコンシナリオのアイコンシナリオパターン判定値割合が均一又は略均一になるように、各アイコンシナリオに、アイコンシナリオ判定値が適宜に対応付けられているとする。
図37に示すアイコンシナリオ判定テーブルに記載されている「入賞時」、「2変動前→1変動前」、「1変動前」、「1変動前→当該変動」及び「当該変動」は、アイコンが変化可能なタイミングを表している。
「当該変動」は、始動口入賞時処理の対象である事前判定結果指定コマンドに係る特図判定情報に基づく特別図柄の変動表示(以下、「当該変動」という)の実行中を表し、「1変動前」は、当該変動が行われる1つ前の特別図柄の変動表示の実行中を表している。また、「入賞時」は、始動口入賞時処理の対象である事前判定結果指定コマンドに対応する特図保留の発生時を表し、「2変動前→1変動前」は、当該変動が行われる2つ前の特別図柄の変動表示が終了して1つ前の特別図柄の変動表示が開始されるまでの間(保留アイコンのシフト時)を表し、「1変動前→当該変動」は、当該変動が行われる1つ前の特別図柄の変動表示が終了して当該が開始されるまでの間(保留アイコンのシフト時)を表している。
また、図37の「入賞時」の欄に記載されているアイコンの表示態様は、アイコンの表示が開始されるときの最初の表示態様を表している。よって、アイコンは、「入賞時」の欄に記載されているアイコンの表示態様で表示が開始されることとなる。さらに、「2変動前→1変動前」又は「1変動前→当該変動前」の欄に記載されているアイコンの表示態様は、「2変動前から1変動前にシフトする際に」又は「1変動前から当該変動前にシフトする際に」、その表示態様にアイコンが変化することを表している。
よって、現在の第1特図保留数(U1=4)の場合であれば、アイコンの表示態様が変化可能なタイミングとして、「入賞時」、「4変動前→3変動前」、「3変動前」、「3変動前→2変動前」、「2変動前」、「2変動前→1変動前」、「1変動前」、「1変動前→当該変動」及び「当該変動」が設定される。また、現在の第1特図保留数(U1=3)の場合であれば、アイコンの表示態様が変化可能なタイミングとして、「入賞時」、「3変動前→2変動前」、「2変動前」、「2変動前→1変動前」、「1変動前」、「1変動前→当該変動」及び「当該変動」が設定される。現在の第1特図保留数(U1=1)の場合であれば、アイコンの表示態様が変化可能なタイミングとして、「入賞時」、「1変動前→当該変動」及び「当該変動」が設定される。
また、図37に記載されている「変化アクション成功」は、アイコンの表示態様を変化させようとするアクション(以下、「変化アクション」という)が行われて、保留アイコン又は変動中アイコンの表示態様が変化することを示している。変化アクションは、画像表示装置14における画像などの演出装置による演出で構成され、アイコン(保留アイコン・変動中アイコン)の表示態様が、より大当たり期待度の高いことを示唆する表示態様に変化する可能性があることを示唆する前兆演出としての役割を果たす。「変化アクション成功」の直下に記載されているアイコンの表示態様(第1特別態様又は第2特別態様1〜4)は、変化アクションによって表示態様が変化した後の保留アイコン又は変動中アイコンの表示態様を示している。
また、「変化アクション失敗」は、変化アクションが行われるが、保留アイコン又は変動中アイコンの表示態様が変化しないことを示している。このように、「変化アクション」はあくまで、アイコンの表示態様を変化「させようとする」アクションであるため、「変化アクション」が行われたとしても、保留アイコン又は変動中アイコンは必ずしも変化するとは限らない。
例えば、ステップS1307−7におけるアイコンシナリオ判定において、図37に示すアイコンシナリオ判定テーブルに記載されているアイコンシナリオ「70」に決定されると、当該アイコンシナリオ判定の対象となる事前判定結果指定コマンドに対応する特図保留を表すアイコンについては、入賞時に第1特別態様で表示され、当該変動の2つ前の特別図柄の変動表示が終了してから1つ前の特別図柄の変動表示が開始される際に、第2特別態様1に変化し、1つ前の特別図柄の変動表示の実行中において、変化アクションによって第2特別態様2に変化し、1つ前の特別図柄の変動表示が終了してから当該変動が開始される際に、第2特別態様3に変化し、第2特別態様3のまま消滅する。
また、アイコンシナリオ「72」に決定されると、当該アイコンシナリオ判定の対象となる事前判定結果指定コマンドに対応する特図保留を表すアイコンについては、入賞時に通常態様で表示され、当該変動の1つ前の特別図柄の変動表示において、変化アクションが実行されるが、表示態様は変化せず通常態様のままとなり、1つ前の特別図柄の変動表示が終了してから当該変動が開始される際に、第2特別態様2に変化し、当該変動において、変化アクションによって第2特別態様3に変化し、第2特別態様3のまま消滅する。
なお、本実施の形態では、1回の演出図柄の変動表示において「変化アクション成功」又は「変化アクション失敗」が最高で1回しか実行されることがないが、それぞれ複数回実行することが可能であり、また、1回の演出図柄の変動表示において「変化アクション成功」と「変化アクション失敗」の何れも実行するようにすることも可能である。
サブCPU102aは、ステップS1307−8において、アイコンシナリオ判定の判定結果であるアイコンシナリオを示すアイコンシナリオデータを、サブRAM102cの演出情報保留記憶領域のアイコンシナリオデータ領域に記憶し、ステップS1307−9において、当該アイコンシナリオデータに対応するコマンド(アイコンシナリオ制御コマンド)をサブRAM102cの送信バッファにセットし、始動口入賞時処理を終了する。なお、アイコンシナリオデータの記憶は、ステップS1307−1で事前特図変動パターン指定コマンドを記憶した記憶部と同一の記憶部のアイコンシナリオデータ領域に行う。
送信バッファにセットされたアイコンシナリオ制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理でランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。画像制御基板105は、アイコンシナリオ制御コマンドを受信すると、当該アイコンシナリオ制御コマンドに対応したアイコンシナリオが示す第1特図保留数(U1)に対応する表示部(第1表示部141a、第2表示部141b、第3表示部141c及び第4表示部141d)又は第2特図保留数(U2)に対応する表示部(第1表示部142a、第2表示部142b、第3表示部142c及び第4表示部142d)において、当該アイコンシナリオが示す「入賞時」の表示態様となるように、保留アイコンを表示する。
(演出制御基板の保留アイコンシフト処理)
図29を用いて、演出制御基板102による保留アイコンシフト処理を説明する。
サブCPU102aは、ステップS1311−1において、受信した特図変動パターン指定コマンドに係る始動口に対応する事前判定結果指定コマンド(事前特別図柄指定コマンド及び事前特図変動パターン指定コマンド)並びにアイコンシナリオデータからなる演出情報をシフトする。
詳細には、受信した特図変動パターン指定コマンドに係る始動口の種類を確認して、その始動口に対応する演出情報保留記憶領域に記憶された演出情報(事前特別図柄指定コマンド、事前特図変動パターン指定コマンド、及び、アイコンシナリオデータ)のシフトを行う。演出情報のシフトでは、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各演出情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。例えば、第1演出情報保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている演出情報は、第1演出情報保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1演出情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている演出情報は、第1演出情報保留記憶領域及び第2演出情報保留記憶領域に共通の当該変動演出情報保留記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、当該変動演出情報保留記憶領域に記憶されていた演出情報は、消去される。
サブCPU102aは、ステップS1311−2において、受信した特図変動パターン指定コマンドに係る始動口の種類を示す保留アイコンシフト制御コマンド(第1保留アイコンシフト制御コマンド又は第2保留アイコンシフト制御コマンド)をサブRAM102cの送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた保留アイコンシフト制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理でランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。画像制御基板105は、保留アイコンシフト制御コマンドを受信すると、受信した保留アイコンシフト制御コマンドが示す始動口に係る保留アイコンのシフト処理を行う。このシフト処理については後述する。
サブCPU102aは,ステップS1311−3において、サブRAM102cの演出情報保留記憶領域に記憶されているアイコンシナリオデータを確認して、既に表示されているアイコンで、これから行うアイコンのシフトに応じて、表示態様を変化させるものがあるか否かを判定する。サブCPU102aは、変化させるアイコンがあると判定するとステップS1311−4において、その表示態様を変化させるアイコンに係るアイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオに応じた変化内容を示すアイコン変化制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。ここで、「アイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオに応じた変化内容」には、表示態様を変化させる対象のアイコンと、変化させる表示態様とが含まれる。
送信バッファにセットされたアイコン変化制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理でランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。画像制御基板105は、アイコン変化制御コマンドを受信すると、保留アイコンシフト処理に係るアイコンのシフトとともに、受信したアイコン変化制御コマンドが示すアイコンシナリオに応じてアイコンの表示態様を変化させる。
(演出制御基板における変動演出パターン決定処理)
図30を用いて、演出制御基板102による変動演出パターン決定処理を説明する。
ステップS1312−1において、ステップS1310で受信したと判定された特図変動パターン指定コマンドをサブRAM102cの演出情報当該記憶領域の事前特図変動パターン指定コマンド領域に記憶する。すなわち、演出情報当該記憶領域に記憶されていた事前特図変動パターン指定コマンドは、特図変動パターン指定コマンドによって上書きされたこととなる。
ステップS1312−2において、サブRAM102cの演出モードフラグ記憶領域に記憶されている演出モードフラグを参照することで現在の演出モードを確認して、現在の演出モードに対応付けられている変動演出パターン判定テーブルを選択する。これは、変動演出の演出内容を決定するための変動演出パターン判定テーブルが演出モード毎に設けられているからである。
サブCPU102aは、ステップS1312−3において、サブRAM102cの演出情報当該記憶領域に記憶されている演出図柄指定コマンド及び特図変動パターン指定コマンドを参照することで特別図柄判定結果、及び、特図変動パターン判定結果(以下、特別図柄判定結果と特図変動パターン判定結果をまとめて「当該判定結果」という)を確認して、当該判定結果が対応付けられている変動演出パターン判定テーブルを選択する。これは、演出モード毎に設けられた各変動演出パターン判定テーブルが当該判定結果によって分けられているからである。
本実施の形態においては、当該判定結果によって分けられた各変動演出パターン判定テーブルにおいて、1つ又は複数の変動演出パターンが変動演出パターン判定値に対応付けられて格納されている(図38参照)。変動演出パターンとは、変動演出の演出内容を表す識別情報のことであり、画像表示装置14、音声出力装置15、演出用照明装置16、演出用役物装置17、及び、演出ボタン装置18によって行われる変動演出の具体的な演出態様が対応付けられている。
変動演出パターンには、変動演出の時間、演出図柄の変動表示の態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン演出の有無、演出ボタン演出の内容、演出展開構成等の変動演出の構成要素が対応付けられている。なお、画像表示装置14における変動演出の変動演出パターンには、演出図柄の変動表示の表示態様、及び、キャラクタ等で構成されるオブジェクト画像や背景画像に係る表示態様も、変動演出の構成要素として対応付けられている。
サブCPU102aは、ステップS1312−4において、サブRAM102cに設けられた変動演出パターン判定用乱数カウンタが示す乱数値(変動演出パターン判定用乱数)を取得し、ステップS1312−5において、該変動演出パターン判定用乱数を、ステップS1312−3で選択した変動演出パターン判定テーブルに照合して変動演出パターンを決定する変動演出パターン判定を行う。
サブCPU102aは、ステップS1312−6において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出データをサブRAM102cの変動演出データ領域にセットし、ステップS1312−7において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットし、ステップS1312−8において、当該変動演出の演出時間である変動演出時間をサブRAM102cの変動演出タイマカウンタにセットする。
なお、送信バッファにセットされた変動演出制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、変動演出制御コマンドを受信すると、そのコマンドが示す変動演出パターンに基づく変動演出を画像表示装置14等の演出装置に実行させる。
また、変動演出タイマカウンタは、上記ステップS1200において4ms毎に減算処理されていく。サブCPU102aは、変動演出タイマカウンタによって、当該変動演出の残り時間、換言すれば、当該変動演出が開始されてから経過した時間を特定することができる。
(演出制御基板における当該プレゼン予告判定処理)
図31を用いて、演出制御基板102における当該プレゼン予告判定処理を説明する。当該プレゼント予告判定処理では、当該プレゼント予告を実行するか否かと、当該プレゼント予告を実行する場合の当該プレゼント予告の演出パターンとを決定する。
最初に、当該プレゼント予告を含むプレゼント予告について説明する。プレゼント予告とは、演出図柄の変動表示(特別図柄の変動表示)が実行されているときに、図45に示すように、水平方向に複数(本実施の形態においては、「5つ」)配列されたプレゼントが、図45の左端点X1と右端点X2とがつながるように水平方向にスクロール表示され、該スクロール表示中に演出ボタン18Aの操作に対する有効期間が発生し、該有効期間中に演出ボタン18Aが操作されたことに基づいて、スクロール表示していた複数のプレゼントの中の1つのプレゼントが所定位置(表示部140の中央)で停止し(1つのプレゼントが特定され)、該停止したプレゼント(特定されたプレゼント)が予め設定された所定事項を示唆する予告演出である。
プレゼント予告には、当該プレゼント予告と、先読みプレゼント予告と、混合プレゼント予告の3種類のプレゼント予告が設定されている。
当該プレゼント予告は、実行中の演出図柄の変動表示に係る当該判定結果に基づいて実行され、当該予告において、図45に示す第1当該プレゼント又は第2当該プレゼントが、図46(a)又は図46(b)に示すように、表示部140の中央で停止する(第1当該プレゼント又は第2当該プレゼントが特定される)ことで、実行中の演出図柄の変動表示に対する大当たり期待度を示唆する予告演出である。なお、第1当該プレゼント又は第2当該プレゼントの表示は、本発明に係る期待度示唆演出を構成する。
先読みプレゼント予告は、事前判定結果に基づくアイコンシナリオに基づいて実行され、当該予告において、図45に示す先読みプレゼントが、図46(e)に示すように、表示部140の中央で停止する(先読みプレゼントが特定される)ことで、表示中のいずれかのアイコンの表示態様が変化する期待度(以下、「アイコン変化期待度」という)を示唆する予告演出である。なお、詳細は後述するが、先読みプレゼントには、シングルペンライトとダブルペンライトとが設定されており、プレゼント予告において何れがスクロール表示されるかは所定の抽選によって決定されている。
混合プレゼント予告は、実行中の演出図柄の変動表示に係る当該判定結果、並びに、アイコンシナリオに基づいて実行され、当該予告において、図45に示す第1混合プレゼント又は第2混合プレゼントが、図46(c)又は図46(d)に示すように、表示部140の中央で停止する(第1混合プレゼント又は第2混合プレゼントが特定される)ことで、実行中の演出図柄の変動表示に対する大当たり期待度、及び、表示中のいずれかのアイコンに対するアイコン変化期待度を示唆する予告演出である。なお、第1混合プレゼント又は第2混合プレゼントの表示は、本発明に係る期待度示唆演出を構成する。
サブCPU102aは、ステップS1313−1において、ステップS1312−6で記憶した変動演出データが示す変動演出パターンに対応付けられた変動演出時間(特図変動時間)を確認する。
サブCPU102aは、ステップS1313−2において、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上であるか否かを判定する。これは、本実施の形態において当該プレゼント予告に要する時間は10秒に設定されており、当該プレゼント予告を1回の変動演出において完了させて(1回の変動演出に収めて)、複数の変動演出に跨って行われることで当該プレゼント予告の演出効果が低下することを防ぐためである。
サブCPU102aは、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上であると判定するとステップS1313−3に処理を移し、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上ではないと判定すると当該プレゼント予告判定処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1313−3において、サブRAM102cに設けられている当該プレゼント予告パターン判定用乱数カウンタが示す乱数値(当該プレゼント予告パターン判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1313−4において、当該プレゼント予告の実行の可否、及び、当該プレゼント予告を実行する場合の当該プレゼント予告の演出内容(実行1又は実行2)が対応付けられた当該プレゼント予告パターンを決定するための当該プレゼント予告パターン判定テーブルを選択して、該選択したテーブルにステップS1313−3で取得した当該プレゼント予告パターン判定用乱数を照合することで当該プレゼント予告パターンを決定する当該プレゼント予告パターン判定を行う。
当該プレゼント予告パターン判定テーブルは、当該判定結果に関連付けられている(図39参照)。換言すれば、当該プレゼント予告パターン判定テーブルは、特別図柄判定結果が大当たり特別図柄である場合(図39において「大当たり」)の当該プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「04」〜「06」である場合(図39において「特定ハズレ」)の当該プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターンが特図変動パターン「00」〜「03」である場合(図39において「非特定ハズレ」)の当該プレゼント予告パターン判定テーブルとに分けられている。よって、サブCPU102aは、当該プレゼント予告パターン判定テーブルを選択する際には、サブRAM102cに記憶されている演出図柄指定コマンドが示す特別図柄判定結果(大当たり特別図柄orハズレ特別図柄)、及び、特図変動パターン指定コマンドが示す特図変動パターンを参照する。
各当該プレゼント予告パターン判定テーブルには、図39に示す当該プレゼント予告パターン判定値割合(%)となるように、当該プレゼント予告パターン判定値と、当該プレゼント予告パターン(当該プレゼント予告の実行の可否、及び、当該プレゼント予告を実行する場合の当該プレゼント予告の演出内容)とが対応付けられて格納されている。
本実施の形態では、当該プレゼント予告パターンとして、当該プレゼント予告パターン「01」と、当該プレゼント予告パターン「02」と、当該プレゼント予告パターン「03」の3種類が設定されている。当該プレゼント予告パターン「01」は、複数のプレゼントのスクロール表示において、第1当該プレゼントである花束が所定位置で停止し、当該花束を所定のキャラクタにあげ、当該所定のキャラが普通に喜ぶという演出内容の当該プレゼント予告を実行することを表し(実行1)、当該プレゼント予告パターン「02」は、スクロール表示において、第2当該プレゼントであるぬいぐるみが所定位置で停止し、当該ぬいぐるみを所定のキャラクタにあげ、当該所定のキャラが大喜びするという演出内容の当該プレゼント予告を実行することを表し(実行2)、当該プレゼント予告パターン「03」は、当該プレゼント予告を実行しない(不実行)ことを表している。そして、当該プレゼント予告パターン「01」より当該プレゼント予告パターン「02」の方が、大当たり判定において「大当たり」と判定されることに対する期待度(以下、「大当たり期待度」という)が高く設定されている。また、当該判定結果が「非特定ハズレ」の場合は、当該プレゼント予告パターン「02」が選択される確率は0(%)となっている。よって、当該プレゼント予告パターン「02」の当該プレゼント予告が実行されると、大当たり期待度が「リーチ2」以上の特別図柄の変動表示が実行されることが確定する。
また、図示しないが、当該プレゼント予告パターン判定においては、スクロール表示する先読みプレゼントとして、シングルペンライトを用いるかダブルペンライトを用いるかも決定する。ここで、シングルペンライト又はダブルペンライトの何れを用いるかは、当該判定結果に関係なく、それぞれ50%の確率で決定される。
サブCPU102aは、ステップS1313−5において、ステップS1313−4での当該プレゼント予告パターン判定の判定結果が「当該プレゼント予告の実行(当該プレゼント予告パターン「01」、「02」)」であるか否かを判定する。サブCPU102aは、「当該プレゼント予告の実行」であると、ステップS1313−6に処理を移し、「当該プレゼント予告の実行」ではないと、当該プレゼント予告判定処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1313−6において、ステップS1313−4で決定された当該プレゼント予告パターンに対応する当該プレゼント予告制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットし、ステップS1313−7において、サブRAM102cの当該プレゼント予告フラグ領域に、当該プレゼント予告の実行を示す当該プレゼント予告フラグをONし、ステップS1313−8において、サブRAM102cに設けられた操作演出タイマカウンタに、当該プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間を設定するまでの時間(以下、「当該プレゼント予告有効期間待機時間」という)をセットし、当該プレゼント予告判定処理を終了する。
なお、送信バッファにセットされた当該プレゼント予告制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、当該プレゼント予告制御コマンドを受信すると、これから開始される演出図柄の変動表示が開始されてから0.5秒経過後に、そのコマンドが示す演出内容の当該プレゼント予告を画像表示装置14等の演出装置に実行させる。また、本実施の形態では、当該プレゼント予告有効期間待機時間は「1.5秒」に設定されている。
(演出制御基板におけるアイコン変化予告判定処理)
次に、図32を用いてアイコン変化予告判定処理について説明する。
サブCPU102aは、ステップS1314−1において、サブRAM102cの演出情報保留記憶領域に記憶されているアイコンシナリオデータを参照して、現在表示中のアイコンに係るアイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオを確認して、ステップS1314−2において、現在実行中のアイコン変化予告判定処理の対象となる特図変動パターン指定コマンドに対応し、これから開始される変動演出で変化アクションを実行するか否かを判定する。
サブCPU102aは、変化アクションを実行すると判定するとステップS1314−3に処理を移し、変化アクションを実行しないと判定するとアイコン変化予告判定処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1314−3において、当該プレゼント予告フラグがONされているか否かを判定する。これは、後述するように、当該プレゼント予告と、先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告とでは、予告の示唆内容が異なるものの、実行される予告の外観(画像)は最初から途中まで共通しているため、当該プレゼント予告と、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告とが重複して実行され、演出効果が低下することを防ぐためである。
サブCPU102aは、当該プレゼント予告フラグがONされていると判定すると、ステップS1314−22に処理を移し、当該プレゼント予告フラグがONされていないと判定すると、ステップS1314−4に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1313−4において、ステップS1312−6で記憶した変動演出データが示す変動演出パターンに対応付けられた変動演出時間(特図変動時間)を確認する。
サブCPU102aは、ステップS1313−5において、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上であるか否かを判定する。これは、本実施の形態において混合プレゼント予告及び先読みプレゼントに要する時間は10秒に設定されており、当該プレゼント予告を1回の変動演出において完了させて(1回の変動演出に収めて)、複数の変動演出に跨って行われることで当該プレゼント予告の演出効果が低下することを防ぐためである。なお、投げキッス予告に要する時間は3秒に設定されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−5において、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上であると判定するとステップS1314−6に処理を移し、変動演出時間(特図変動時間)が10秒以上ではないと判定するとステップS1314−22に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1314−6において、サブRAM102cに設けられている混合プレゼント予告実行判定用乱数カウンタが示す乱数値(混合プレゼント予告実行判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1314−7において、混合プレゼント予告を実行するか否かを判定するための混合プレゼント予告実行判定テーブルに、ステップS1314−6で取得した混合プレゼント予告実行判定用乱数を照合することで混合プレゼント予告実行判定を実行するか否かを判定する混合プレゼント予告実行判定を行う。
混合プレゼント予告実行判定テーブルは、サブRAM102cに記憶されている演出図柄指定コマンドが示す特別図柄判定結果(これから実行される変動演出に係る特別図柄判定結果)に関連付けられている(図40(a)参照)。具体的には、混合プレゼント予告実行判定テーブルは、特別図柄判定結果が「大当たり特別図柄」の場合(図40(a)において「大当たり」)の混合プレゼント予告実行判定テーブルと、特別図柄判定結果が「ハズレ特別図柄」の場合(図40(a)において「ハズレ」)の混合プレゼント予告実行判定テーブルとに分けられている。
また、各混合プレゼント予告実行判定テーブルには、図40(a)に示す混合プレゼント予告実行判定値割合(%)となるように、混合プレゼント予告実行判定値と、混合プレゼント予告の実行の可否(実行/不実行)とが対応付けられて格納されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−8において、ステップS1314−7での混合プレゼント予告実行判定の結果が「混合プレゼント予告の実行」であるか否かを判定する。サブCPU102aは、混合プレゼント予告の実行であると判定するとステップS1314−9に処理を移し、混合プレゼント予告の実行ではないと判定するとステップS1314−14に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1314−14において、サブRAM102cに設けられている先読みプレゼント予告実行判定用乱数カウンタが示す乱数値(先読みプレゼント予告実行判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1314−15において、先読みプレゼント予告を実行するか否かを判定するための先読みプレゼント予告実行判定テーブルに、ステップS1314−14で取得した先読みプレゼント予告実行判定用乱数を照合することで先読みプレゼント予告実行判定を実行するか否かを判定する先読みプレゼント予告実行判定を行う。
先読みプレゼント予告実行判定テーブルには、図40(b)に示す混合プレゼント予告実行判定値割合(%)となるように、先読みプレゼント予告実行判定値と、先読みプレゼント予告の実行の可否(実行/不実行)とが対応付けられて格納されている。なお、本実施の形態では、変化アクションによってアイコンを変化可能な予告演出は、混合プレゼント予告、先読みプレゼント予告及び投げキッス予告が設けられているため、先読みプレゼント予告の不実行は混合プレゼント予告の実行を表している。
サブCPU102aは、ステップS1314−16において、ステップS1314−15での先読みプレゼント予告実行判定の結果が「先読みプレゼント予告の実行」であるか否かを判定する。サブCPU102aは、先読みプレゼント予告の実行であると判定するとステップS1314−17に処理を移し、先読みプレゼント予告の実行ではないと判定するとステップS1314−22に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1314−9において、サブRAM102cに設けられた混合プレゼント予告パターン判定用乱数カウンタが示す乱数値(混合プレゼント予告パターン判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1314−10において、混合プレゼント予告の演出内容である混合プレゼント予告パターンを決定するための混合プレゼント予告パターン判定テーブルを選択して、該選択したテーブルにステップS1314−9で取得した混合プレゼント予告パターン判定用乱数を照合することで混合プレゼント予告パターンを決定する混合プレゼント予告判定を行う。
混合プレゼント予告パターン判定テーブルは、当該判定結果、及び、変化アクションが成功か否か(アイコンを変化させるか否か)に関連付けられている(図41(a)参照)。換言すれば、混合プレゼント予告パターン判定テーブルは、特別図柄判定結果が大当たり特別図柄(図41(a)において大当たり)で、変化アクションが成功の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果が大当たり特別図柄(図41(a)において大当たり)で、変化アクションが失敗の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「04」〜「06」(図41(a)において特定ハズレ)であり、変化アクションが成功の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「04」〜「06」(図41(a)において特定ハズレ)であり、変化アクションが失敗の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「00」〜「03」(図41(a)において非特定ハズレ)であり、変化アクションが成功の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、特別図柄判定結果がハズレ特別図柄で、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「00」〜「03」(図41(a)において非特定ハズレ)であり、変化アクションが失敗の場合の混合プレゼント予告パターン判定テーブルと、に分けられている。よって、サブCPU102aは、混合プレゼント予告パターン判定テーブルを選択する際には、サブRAM102cに記憶されている演出図柄指定コマンドが示す特別図柄判定結果、及び、特図変動パターン指定コマンドが示す特図変動パターン判定結果、並びに、サブRAM102cに記憶されているアイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオを参照する。
各混合プレゼント予告パターン判定テーブルには、図41(a)に示す混合プレゼント予告パターン判定値割合(%)となるように、混合プレゼント予告パターン判定値と、混合プレゼント予告パターンとが対応付けられて格納されている。本実施の形態では混合プレゼント予告パターンとして、混合プレゼント予告パターン「01」と、混合プレゼント予告パターン「02」の2種類が設定されている。
混合プレゼント予告パターン「01」は、複数のプレゼントのスクロール表示において、第1混合プレゼントであるトレーディングカードが所定位置で停止し(トレーディングカードが特定され)、所定のキャラクタからトレーディングカードをもらい、トレーディングカードが所定のアイコンに移動するという演出内容を表す。一方、混合プレゼント予告パターン「02」は、複数のプレゼントのスクロール表示において、第2混合プレゼントであるサイン色紙が所定位置で停止し(サイン色紙が特定され)、所定のキャラクタからサイン色紙をもらい、サイン色紙が所定のアイコンに移動するという演出内容を表す。そして、混合プレゼント予告パターン「01」より混合プレゼント予告パターン「02」の方が、大当たり期待度及びアイコン変化期待度が高く設定されている。また、図39の当該プレゼント予告実行判定テーブル、図40(a)の混合プレゼント予告実行判定テーブル及び図41(a)の混合プレゼント予告パターン判定テーブルを勘案すると、当該プレゼントである花束、ぬいぐるみ、混合プレゼントであるトレーディングカード、サイン色紙が示唆する大当たり期待度については、ぬいぐるみ>花束>サイン色紙>トレーディングカードの順番で大当たり期待度が高くなるように設定されている。
また、図示しないが、混合プレゼント予告パターン判定においては、スクロール表示する先読みプレゼントとして、シングルペンライトを用いるかダブルペンライトを用いるかも決定する。ここで、シングルペンライト又はダブルペンライトの何れを用いるかは、当該判定結果とアイコンシナリオに関係なく、それぞれ50%の確率で決定される。
サブCPU102aは、ステップS1314−11において、ステップS1314−10で決定した混合プレゼント予告パターンに対応する混合プレゼント予告制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットし、ステップS1314−12において、サブRAM102cの混合プレゼント予告フラグ領域に、混合プレゼント予告の実行を示す混合プレゼント予告フラグをONし、ステップS1314−13において、サブRAM102cに設けられた操作演出タイマカウンタに、混合プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間を設定するまでの時間(以下、「混合プレゼント予告有効期間待機時間」という)をセットし、アイコン変化予告判定処理を終了する。
なお、送信バッファにセットされた混合プレゼント予告制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、混合プレゼント予告制御コマンドを受信すると、これから開始される演出図柄の変動表示が開始されてから0.5秒経過後に、そのコマンドが示す演出内容の混合プレゼント予告を画像表示装置14等の演出装置に実行させる。また、本実施の形態では、混合プレゼント予告有効期間待機時間は「1.5秒」に設定されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−17において、サブRAM102cに設けられた先読みプレゼント予告パターン判定用乱数カウンタが示す乱数値(先読みプレゼント予告パターン判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1314−18において、先読みプレゼント予告の演出内容である先読みプレゼント予告パターンを決定するための先読みプレゼント予告パターン判定テーブルを選択して、該選択したテーブルにステップS1314−17で取得した先読みプレゼント予告パターン判定用乱数を照合することで先読みプレゼント予告パターンを決定する先読みプレゼント予告判定を行う。
先読みプレゼント予告パターン判定テーブルは、変化アクションが成功か否か(アイコンを変化させるか否か)に関連付けられている(図41(b)参照)。換言すれば、先読みプレゼント予告パターン判定テーブルは、変化アクションが成功の場合の先読みプレゼント予告パターン判定テーブルと、変化アクションが失敗の場合の先読みプレゼント予告パターン判定テーブルと、に分けられている。よって、サブCPU102aは、先読みプレゼント予告パターン判定テーブルを選択する際には、サブRAM102cに記憶されているアイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオを参照する。
各先読みプレゼント予告パターン判定テーブルには、図41(b)に示す先読みプレゼント予告パターン判定値割合(%)となるように、先読みプレゼント予告パターン判定値と、先読みプレゼント予告パターンとが対応付けられて格納されている。本実施の形態では、先読みプレゼント予告パターンとして、先読みプレゼント予告パターン「01」と、先読みプレゼント予告パターン「02」の2種類が設定されている。
先読みプレゼント予告パターン「01」は、複数のプレゼントのスクロール表示において先読みプレゼントとしてシングルペンライトが用いられ、当該シングルペンライトが所定位置で停止し(シングルペンライトが特定され)、所定のキャラクタからシングルペンライトをもらい、シングルペンライトが所定のアイコンに移動するという演出内容を表す。一方、先読みプレゼント予告パターン「02」は、複数のプレゼントのスクロール表示において先読みプレゼントとしてダブルペンライトが用いられ、当該ダブルペンライトが所定位置で停止し(ダブルペンライトが特定され)、所定のキャラクタからダブルペンライトをもらい、ダブルペンライトが所定のアイコンに移動するという演出内容を表す。そして、先読みプレゼント予告パターン「01」より先読みプレゼント予告パターン「02」の方が、アイコン変化期待度が高く設定されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−19において、ステップS1314−18で決定した先読みプレゼント予告の演出内容を示す先読みプレゼント予告制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットし、ステップS1314−20において、サブRAM102cの先読みプレゼント予告フラグ領域に、先読みプレゼント予告の実行を示す先読みプレゼント予告フラグをONし、ステップS1314−21において、サブRAM102cに設けられた操作演出タイマカウンタに、先読みプレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間を設定するまでの時間(以下、「先読みプレゼント予告有効期間待機時間」という)をセットし、アイコン変化予告判定処理を終了する。
なお、送信バッファにセットされた先読みプレゼント予告制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、先読みプレゼント予告制御コマンドを受信すると、これから開始される演出図柄の変動表示が開始されてから0.5秒経過後に、そのコマンドが示す演出内容の先読みプレゼント予告を画像表示装置14等の演出装置に実行させる。また、本実施の形態では、先読みプレゼント予告有効期間待機時間は「1.5秒」に設定されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−22において、サブRAM102cに設けられた投げキッス予告パターン判定用乱数カウンタが示す乱数値(投げキッス予告パターン判定用乱数)を取得する。
サブCPU102aは、ステップS1314−23において、投げキッス予告の演出内容である投げキッス予告パターンを決定するための投げキッス予告パターン判定テーブルを選択して、該選択した投げキッス予告パターン判定テーブルにステップS1314−22で取得した投げキッス予告パターン判定用乱数を照合することで投げキッス予告パターンを決定する投げキッス予告パターン判定を行う。
投げキッス予告パターン判定テーブルは、変化アクションが成功か否か(アイコンを変化させるか否か)に関連付けられている(図41(c)参照)。換言すれば、投げキッス予告パターン判定テーブルは、変化アクションが成功の場合の投げキッス予告パターン判定テーブルと、変化アクションが失敗の場合の投げキッス予告パターン判定テーブルとに分けられている。よって、サブCPU102aは、投げキッス予告パターン判定テーブルを選択する際には、サブRAM102cに記憶されているアイコンシナリオデータが示すアイコンシナリオを参照する。
各投げキッス予告パターン判定テーブルには、図41(c)に示す投げキッス予告パターン判定値割合(%)となるように、投げキッス予告パターン判定値と、投げキッス予告パターンとが対応付けられて格納されている。本実施の形態では、投げキッス予告パターンとして、投げキッス予告パターン「01」〜投げキッス予告パターン「03」の3種類が設定されている。投げキッス予告パターン「01」は、後述するように所定のキャラクタが出現するのみであり、アイコンに向けてハートを飛ばさない演出内容を表し、投げキッス予告パターン「02」は、所定のキャラクタが出現して、アイコンに向けて小ハートを飛ばす演出内容を表し、投げキッス予告パターン「03」は、所定のキャラクタが出現して、アイコンに向けて大ハートを飛ばす演出内容を表している。そして、投げキッス予告パターン「01」〜投げキッス予告パターン「03」の中で、投げキッス予告パターン「03」が、アイコン変化期待度について最も高く設定され、投げキッス予告パターン「01」が、アイコン変化期待度について最も低く設定されている。
サブCPU102aは、ステップS1314−24において、ステップS1314−23で決定した投げキッス予告の演出内容を示す投げキッス予告制御コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットし、ステップS1314−25において、サブRAM102cの投げキッス予告フラグ領域に、投げキッス予告の実行を示す投げキッス予告フラグをONし、アイコン変化予告判定処理を終了する。
なお、送信バッファにセットされた投げキッス予告制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104及び画像制御基板105は、投げキッス予告制御コマンドを受信すると、これから開始される演出図柄の変動表示が開始されてから0.5秒経過後に、そのコマンドが示す演出内容の投げキッス予告を画像表示装置14等の演出装置に実行させる。また、投げキッス予告フラグは、投げキッス予告が終了するとOFFされるものとする。
(演出制御基板におけるプレゼント予告制御処理)
図33〜図34を用いて、演出制御基板102によるプレゼント予告制御処理を説明する。
ステップS1401において、サブCPU102aは、当該プレゼント予告フラグ、先読みプレゼント予告フラグ又は混合プレゼント予告フラグ(以下、当該プレゼント予告フラグ、先読みプレゼント予告フラグ又は混合プレゼント予告フラグと言う場合は、「プレゼント予告フラグ」という)がONされているか否かを判定する。サブCPU102aは、プレゼント予告フラグがONされていると判定するとステップS1402に処理を移し、プレゼント予告フラグがONされていないと判定するとプレゼント予告制御処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1402において、サブRAM102cの有効期間フラグ記憶領域に有効期間フラグがONされているか否かを判定する。有効期間フラグのONは、当該プレゼント予告、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間中であることを示す。サブCPU102aは、有効期間フラグがONされていると判定するとステップS1407に処理を移し、有効期間フラグがONされていないと判定するとステップS1403に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1403において、操作演出タイマカウンタに基づいて、当該プレゼント予告、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告に係る有効期間の開始時間であるか否か(ステップS1313−8、ステップS1314−13、又は、ステップS1314−21でセットした有効期間待機時間が経過したか否か)を判定する。サブCPU102aは、当該有効期間の開始時間であると判定するとステップS1404に処理を移し、有効期間の開始時間ではないと判定するとプレゼント予告制御処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1404において、サブRAM102cの有効期間フラグ記憶領域に有効期間フラグをONし、ステップS1405においてサブRAM102cの操作演出タイマカウンタに、当該プレゼント予告、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告に係る有効期間の有効時間をセットし、ステップS1406において、サブRAM102cの送信バッファに操作指示演出制御コマンドをセットし、プレゼント予告制御処理を終了する。
サブRAM102cの送信バッファにセットされた操作指示演出制御コマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104は、操作指示演出制御コマンドを受信すると、演出ボタン装置18のLED18Bを所定の発光態様で発光させる。一方、画像制御基板105は、操作指示演出制御コマンドを受信すると、演出ボタン18Aの操作を指示する(又は、促進する)画像(以下、「操作指示画像」という)及び有効期間の残り時間を示す画像(以下、「有効期間残り時間画像」という)を画像表示装置14の表示部140に表示させる。なお、有効期間残り時間画像は、時間の経過に応じて、有効期間の残り時間を表すように変化する。
サブCPU102aは、ステップS1407において、当該プレゼント予告がONされているか否かを判定する。サブCPU102aは、当該プレゼント予告がONされていると判定すると、ステップS1408に処理を移し、当該プレゼント予告がONされていないと判定するとステップS1414に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1408において、演出ボタン検出信号の入力があったか否か、換言すれば、演出ボタン18Aの操作があったか否かを判定する。サブCPU102aは、演出ボタン18Aの操作があったと判定するとステップS1409に処理を移し、演出ボタン18Aの操作がなかったと判定するとステップS1411に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1409において、サブRAM102cの送信バッファにプレゼントあげるコマンドをセットし、ステップS1410において、操作演出タイマカウンタにセットした有効期間の残り時間をリセットし、ステップS1412に処理を移す。
サブRAM102cの送信バッファにセットされたプレゼントあげるコマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104は、プレゼントあげるコマンドを受信すると、発光させていた演出ボタン装置18のLED18Bを消灯させる。一方、画像制御基板105は、プレゼントあげるコマンドを受信すると、画像表示装置14の表示部140に表示していた操作指示画像及び有効期間残り時間画像を消去すると共に、画像表示装置14の表示部140において、実行中の当該プレゼント予告の当該プレゼント予告パターンに応じたプレゼント(花束又はぬいぐるみ)を表示した後に、当該プレゼントを所定のキャラクタにあげるような画像を表示する。
サブCPU102aは、ステップS1411において、サブRAM102cの操作演出タイマカウンタを確認し、有効期間の残り時間が「0」となり有効期間が終了したか否かを判定する。サブCPU102aは、有効期間が終了したと判定するとステップS1412に処理を移し、有効期間が終了していないと判定するとプレゼント予告制御処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1412において有効期間フラグをOFFし、ステップS1413において、当該プレゼント予告フラグをOFFし、プレゼント予告制御処理を終了する。
なお、本実施の形態では、演出ボタン18Aの操作がなされずに有効期間が終了した場合は、実行中の当該プレゼント予告の当該プレゼント予告パターンに応じたプレゼント(花束又はぬいぐるみ)を表示した後に、当該プレゼントを所定のキャラクタにあげるような画像を表示することはないが、演出ボタン18Aの操作がなされずに有効期間が終了した場合も、プレゼントあげるコマンドが送信されて、実行中の当該プレゼント予告の当該プレゼント予告パターンに応じたプレゼント(花束又はぬいぐるみ)を表示した後に、当該プレゼントを所定のキャラクタにあげるような画像を表示するようにすることもできる。
サブCPU102aは、ステップS1414において、演出ボタン検出信号の入力があったか否か、換言すれば、演出ボタン18Aの操作があったか否かを判定する。サブCPU102aは、演出ボタン18Aの操作があったと判定するとステップS1415に処理を移し、演出ボタン18Aの操作がなかったと判定するとステップS1416に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1415において、操作演出タイマカウンタにセットした有効期間の残り時間をリセットし、ステップS1417に処理を移す。
サブCPU102aは、ステップS1416において、サブRAM102cの操作演出タイマカウンタを確認し、有効期間の残り時間が「0」となり有効期間が終了したか否かを判定する。サブCPU102aは、有効期間が終了したと判定するとステップS1417に処理を移し、有効期間が終了していないと判定するとプレゼント予告制御処理を終了する。
サブCPU102aは、ステップS1417において、サブRAM102cの送信バッファにプレゼントもらうコマンドをセットする。
サブRAM102cの送信バッファにセットされたプレゼントもらうコマンドは、ステップS1600のデータ出力処理によってランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信される。そして、ランプ制御基板104は、プレゼントもらうコマンドを受信すると、発光させていた演出ボタン装置18のLED18Bを消灯させる。一方、画像制御基板105は、プレゼントもらうコマンドを受信すると、画像表示装置14の表示部140に表示していた操作指示画像及び有効期間残り時間画像を消去すると共に、画像表示装置14の表示部140において、先読みプレゼント予告の先読みプレゼント予告パターンに応じたプレゼント(シングルペンライト又はダブルペンライト)、又は、実行中の混合プレゼント予告の混合プレゼント予告パターンに応じたプレゼント(トレーディングカード又はサイン色紙)を表示した後に、当該プレゼントを所定のキャラクタからもらう画像を表示し、アイコンシナリオに応じてアイコンを変化させる又は変化させない。
サブCPU102aは、ステップS1418において有効期間フラグをOFFし、ステップS1419において、先読みプレゼント予告フラグ又は混合プレゼント予告フラグをOFFし、プレゼント予告制御処理を終了する。
(プレゼント予告)
次に、プレゼント予告について説明する。プレゼント予告は、上述したように、当該プレゼント予告、先読みプレゼント予告、及び、混合プレゼント予告からなる。そして、当該プレゼント予告では、第1当該プレゼント(花束)又は第2当該プレゼント(ぬいぐるみ)が停止し(特定され)、停止した(特定された)当該プレゼントによって大当たり期待度が示唆される。先読みプレゼント予告では、先読みプレゼント(シングルペンライト又はダブルペンライト)が(特定され)、停止した(特定された)先読みプレゼントによってアイコン変化期待度が示唆し、保留アイコン又は変動中アイコンが変化し得る。混合プレゼント予告では、第1混合プレゼント(トレーディングカード)又は第2混合プレゼント(サイン色紙)が停止し(特定され)、停止した(特定された)停止した混合プレゼントによって大当たり期待度が示唆されると共に、アイコン変化期待度が示唆し、保留アイコン又は変動中アイコンが変化し得る。
最初に、先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告の演出フローについて図42を用いて説明する。本実施の形態では、先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告は、先読みプレゼント予告の対象となるアイコンに係るアイコンシナリオが示す変化アクションを行う演出図柄の変動表示(例えば、図37において「変化アクション成功」又は「変化アクション失敗」と記載されている1変動前又は当該変動)の開始に伴って、開始される。
先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告が開始されると、最初に所定のキャラクタが表示部140の所定箇所(中央部)に出現し、次に、5つのプレゼント(図45の第1プレゼント〜第5プレゼント)がスクロール表示される。
プレゼントがスクロール表示されているときに、操作指示画像及び有効期間残り時間画像が表示され、演出ボタン18Aの操作に対する有効期間が発生する。この有効期間中に演出ボタン18Aが操作された場合は、当該操作が行われた時に、又は、有効期間中に演出ボタン18Aが操作されない場合は、当該有効期間終了時に、予め設定されていたもらうプレゼント(シングルペンライト若しくはダブルペンライト、又は、トレーディングカード若しくはサイン色紙)が表示部140の中央で停止して、スクロール表示が終了し、停止したもらうプレゼントのみが拡大して表示(プレゼントが特定)される。
そして、拡大して表示されたプレゼントを所定のキャラクタから手渡されてもらうような画像が表示され、そのプレゼントが縮小しながら、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告の対象となるアイコンに移動すると共に、所定のキャラクタが消滅する。
次に、プレゼントがアイコンに吸収されるように消滅すると共に、アイコンが隠れるようなエフェクトが発生する。そして最後に、エフェクトが消えて、アイコンが出現するが、このときに、アイコンの表示態様が変化している場合(変化アクション成功の場合)と、アイコンの表示態様が変化していない場合(変化アクション失敗の場合)とがある。
次に、当該プレゼント予告の演出フローについて図43を用いて説明する。本実施の形態では、当該プレゼント予告は、当該プレゼント予告の対象となる特別図柄の変動表示に対応する演出図柄の変動表示(変動演出)の開始に伴って、開始される。
当該プレゼント予告が開始されると、先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告の場合と同様に、最初に所定のキャラクタが表示部140の所定箇所(中央部)に出現して、5つのプレゼントがスクロール表示され、操作指示画像及び有効期間残り時間画像が表示されて、演出ボタン18Aの操作に対する有効期間が発生する。
この有効期間中に演出ボタン18Aが操作された場合は、当該操作が行われた時に、予め設定されていたあげるプレゼント(花束又はぬいぐるみ)が表示部140の中央で停止して、スクロール表示が終了し、停止したあげるプレゼントのみが拡大して表示(プレゼントが特定)される。
そして、拡大して表示されたプレゼントを所定のキャラクタに手渡してあげるような画像が表示され、所定のキャラクタがプレゼントに応じた態様で喜ぶリアクションを行った後に、所定のキャラクタが消滅する。一方、有効期間中に演出ボタン18Aが操作されない場合は、有効期間の終了と共に、5つのプレゼントがフェードアウトするようにスクロール表示が終了し、所定のキャラクタもそのまま消滅する。
次に、混合プレゼント予告について具体例を用いて説明する。例えば、図47(a)に示すように、第1特図保留数(U1)=1の状況で演出図柄の変動表示(特別図柄の変動表示)が行われており、変動中アイコン表示領域143に通常態様の変動中アイコンA10が表示され、第1保留アイコン表示領域141の第1表示部141aに通常態様の保留アイコンA11が表示されているときに、遊技球が第1始動口6に入賞して、新たに第1特図保留が発生して第1特図保留数(U1)=2となり、ステップS1307の始動口入賞時処理で、アイコンシナリオ「73」(図37参照)に決定されたとする。ここで、アイコンシナリオ「73」によると、新たな第1特図保留の発生に対して、入賞時には通常態様の保留アイコンA12が表示される(図47(b))。なお、変動中アイコンA10に係る大当たり判定結果が「ハズレ」であり、保留アイコンA11に係る事前大当たり判定結果も「ハズレ」であるとする。
そして、この後に、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われると、図47(c)に示すように、変動中アイコン表示領域143に表示されていた変動中アイコンA10が消去されて、図47(d)に示すように、第1表示部141a、第2表示部141bに表示されていた保留アイコンA11、A12が、それぞれ変動中アイコン表示領域142、第1表示部141aにシフトすると共に、演出図柄の変動表示が開始される。なお、アイコンシナリオ「73」によると、このシフト(2変動前→1変動前)のときに、保留アイコンA12の表示態様は変化しない。
そして、さらに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われると、図48(a)に示すように、変動中アイコン表示領域142に表示されていた変動中アイコンA11が消去されて、図48(b)に示すように、第1表示部141aに表示されていた保留アイコンA12が変動中アイコン表示領域142にシフトして変動中アイコンA12となると共に、演出図柄の変動表示が開始される。なお、アイコンシナリオ「73」によると、このシフト(1変動前→当該変動)のときに、保留アイコンA12の表示態様は変化しない。なお、本実施の形態では、アイコン変化可能タイミング「1変動前→当該変動」においてアイコンの表示態様が変化しない場合、アイコンA12が保留アイコンから当該アイコンに切り換わる際に、アイコンの形象は変化しない(円形が保持される)。また、アイコン変化可能タイミング「1変動前→当該変動」においてアイコンの表示態様が変化する場合、表示態様としての色彩については変化するが形象はしない。何れの場合も形象は変化しないが、大きさは拡大されている。すなわち、アイコンは保留アイコンとして表示されているときより、変動中アイコンとして表示されているときの方が大きい。しかしながら、保留アイコンと変動中アイコンの表示態様の関係はこれに限られず、アイコンの形象・大きさについて変化しないようにすることもできる。また、保留アイコンとして表示されているときの形象と、変動中アイコンとして表示されているときの形象とが異なるように設定することもできる。
ここで、アイコンシナリオ「73」によると、これから開始される演出図柄の変動表示は、変動中アイコンA12に対して「当該変動」に該当し、これから開始される演出図柄の変動表示において、変化アクションが行われて、当該変化アクションが成功し、変動中アイコンA12の表示態様が「第2特別態様3」に変化する。そして、ステップS1314のアイコン変化予告判定処理のステップS1314−7の混合プレゼント予告実行判定で「混合プレゼント予告の実行」に決定され、ステップS1314−10の混合プレゼント予告パターン判定で、混合プレゼント予告パターン「02」に決定されたとする。
変動中アイコンA12に対して「当該変動」に該当する演出図柄の変動表示が開始してから0.5秒が経過すると、図49(a)に示すように、プレゼント予告に係るキャラクタC1が出現し、図49(b)〜図49(d)に示すように、第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5の水平方向のスクロールが行われる。ここで、第1プレゼントp1は、花束を表しており、当該プレゼント予告で停止し得る(特定され得る)プレゼント(以下、「当該プレゼント」という)の一種である第1当該プレゼントを構成し、第2プレゼントp2は、ぬいぐるみを表しており、当該プレゼントの一種である第2当該プレゼントを構成し、第3プレゼントp3は、トレーディングカードを表しており、混合プレゼント予告で停止し得る(特定され得る)プレゼント(以下、「混合プレゼント」という)の一種である第1混合プレゼントを構成し、第4プレゼントp4は、サイン色紙を表しており、混合プレゼントの一種である第2混合プレゼントを構成し、第5プレゼントp5は、シングルペンライトを表しており、先読みプレゼント予告で停止し得る(特定され得る)プレゼントである先読みレゼントを構成している。
そして、第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5のスクロール表示が行われているときに、図50(a)〜図50(b)に示すように、操作指示画像G1及び有効期間残り時間画像G2が表示され、演出ボタン18Aの操作に対する有効期間が発生する。なお、本実施の形態では、有効期間は、演出図柄の変動表示が開始してから1.5秒後に開始され、当該有効期間の有効時間は5秒に設定されている。
混合プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間に、演出ボタン18Aが操作されると、当該操作に応じて、スクロール表示している第4プレゼントp4が表示部140の中央で停止し、図50(c)に示すように、第4プレゼントp4が拡大して表示(第4プレゼントp4が特定)される。ここでは、上述したように、混合プレゼント予告パターン「02」に決定されたため、第4プレゼントp4が表示されているが、混合プレゼント予告パターン「01」に決定されていた場合は、第3プレゼントp3が表示部140の中央で停止して拡大表示される。そして、ここでは、第4プレゼントp4が表示部140の中央で停止したので、現在実行されている演出図柄の変動表示(変動演出)に係る大当たり期待度については、第3プレゼントp3が停止した場合より高く、第1プレゼントp1及び第2プレゼントP2が停止した場合より低い。また、第3プレゼントp3が停止した場合より、変動中アイコンに係るアイコン変化期待度が高いということになる。
次に、図51(a)に示すように、遊技者がキャラクタC1から第4プレゼントp4を手渡される(もらう)動作が行われると共に、プレゼントをもらうことを示唆する「あなたにプレゼントよ!」というメッセージが表示され、図51(b)に示すように、第4プレゼントp4が縮小しながら変動中アイコンA12に移動(落下)する。そして、変動中アイコンA12に吸い込まれるように消えると共に、図51(c)に示すように、そのときに表示されている全てのアイコン(図51(c)においては、変動中アイコンA12)を覆い隠すように、エフェクト画像G3が表示される。
そして、エフェクト画像G3が消えると、図51(d)に示すように、第2特別態様3に変化した変動中アイコンA12が表示されて、混合プレゼント予告が終了する。このように、混合プレゼント予告(及び、先読みプレゼント予告)では、演出ボタン18Aが操作された時に混合プレゼント(及び、先読みプレゼント)がアイコンに移動し始めて、エフェクト画像G3でアイコンが覆い隠されているときにアイコンの表示態様が変化する。
なお、上述したように、アイコンシナリオ「73」を例としているため、変動中アイコンA12の表示態様が変化しているが、例えば、アイコンシナリオ「72」に決定されていると、この演出図柄の変動表示では「変化アクション失敗」であるので、エフェクト画像G3が消えたときに、変動中アイコンA12の表示態様は変化しないかたちで混合プレゼント予告が終了する。
なお、本実施の形態では、演出種別がリーチ1〜リーチ4に係る演出図柄の変動表示では、当該演出図柄の変動表示が開始してから13秒経過した時にリーチが成立する。よって、例えば、混合プレゼント予告が終了した後に、リーチ状態が成立して、SPリーチやSPSPリーチに発展する。また、混合プレゼント予告が行われている演出図柄の変動表示に係る大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であり、特図変動パターン判定結果が特図変動パターン「02」であると、混合プレゼント予告が終了した直後に、ハズレを示す演出図柄の停止表示が実行されることとなる。
次に、先読みプレゼント予告について具体例を用いて説明する。なお、先読みプレゼント予告を行うための前提の状況は、上記の混合プレゼント予告の具体例と同一に設定し、混合プレゼント予告と異なって、ステップS1314のアイコン変化予告判定処理のステップS1314−15の先読みプレゼント予告実行判定で「先読みプレゼント予告の実行」に決定されたとする。
また、上述した通り、先読みプレゼント予告と混合プレゼント予告とは、演出フローについて同一である。よって、ここでは、操作指示画像G1及び有効期間残り時間画像G2が表示された後について説明する。また、ステップS1314−18の先読みプレゼント予告パターン判定で、先読みプレゼント予告パターン「01」に決定されたとする。よって、この先読みプレゼント予告では、図49(b)〜図49(d)に示すように、花束の第1プレゼントp1、ぬいぐるみの第2プレゼントp2、トレーディングカードの第3プレゼントp3、サイン色紙の第4プレゼントp4、及び、シングルペンライトの第5プレゼントp5のスクロール表示が行われる。
そして、図52(a)〜図52(b)に示すような先読みプレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間に、演出ボタン18Aが操作されると、当該操作に応じて、スクロール表示されているシングルペンライトの第5プレゼントp5が表示部140の中央で停止し、図52(c)に示すように、第5プレゼントp5が拡大して表示(先読みプレゼントp5が特定)される。
次に、図53(a)に示すように、遊技者がキャラクタC1から第5プレゼントp5を手渡される(もらう)動作が行われると共に、もらうことを示唆する「あなたにプレゼントよ!」というメッセージが表示され、図53(b)に示すように、第5プレゼントp5が縮小しながら変動中アイコンA12に移動する。そして、変動中アイコンA12に吸い込まれるように消えると共に、図53(c)に示すように、そのときに表示されている全てのアイコン(図53(c)においては、変動中アイコンA12)を覆い隠すように、エフェクト画像G3が表示される。
そして、上述した混合プレゼント予告の具体例のように、図53(d)に示すように、エフェクト画像G3が消えると共に、第2特別態様3に変化した変動中アイコンA12が出現して、先読みプレゼント予告が終了する。
なお、上述したように、アイコンシナリオ「73」を例としているため、変動中アイコンA12の表示態様が変化しているが、例えば、アイコンシナリオ「72」に決定されていると、この演出図柄の変動表示では「変化アクション失敗」であるので、エフェクト画像G3が消えたときに、変動中アイコンA12の表示態様が変化しないかたちで、先読みプレゼント予告が終了する。
次に、当該プレゼント予告について具体例を用いて説明する。上述した通り、当該プレゼント予告と混合プレゼント予告とは、所定のキャラクタの出現〜操作指示画像及び有効期間残り時間画像の表示(有効期間の発生)まで共通している。よって、ここでは、操作指示画像G1及び有効期間残り時間画像G2が表示された後について説明する。また、当該プレゼント予告が実行されることの前提として、ステップS1313−4の当該プレゼント予告パターン判定で当該プレゼント予告パターン「01」に決定されていたとする。
当該プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間において、演出ボタン18Aが操作されると、スクロール表示している第1プレゼントp1が表示部140の中央で停止し、図54(a)に示すように、第1プレゼントp1が拡大して表示(第1プレゼントp1が特定)される。ここでは、上述したように、当該プレゼント予告パターン「01」に決定されたため、第1プレゼントp1が表示されているが、当該プレゼント予告パターン「02」に決定されていた場合は、第2プレゼントp2が表示される。そして、ここでは、第1プレゼントp1が停止したので、現在実行されている演出図柄の変動表示(変動演出)に係る大当たり期待度については、第2プレゼントp2が停止した場合より低く、第3プレゼントp3及び第4プレゼントp4が停止した場合より高いということになる。
次に、図54(b)に示すように、遊技者がキャラクタC1に第1プレゼントp1を手渡す(あげる)動作が行われると共に、プレゼントをあげることを示唆する「Aちゃんにプレゼント!」というメッセージが表示され、図54(c)に示すように、キャラクタC1が第1プレゼントp1をもらったことに応じた普通に喜ぶリアクションを行う。なお、当該プレゼント予告パターン「02」に決定されていた場合は、図54(c)では、キャラクタC1は、第2プレゼントp2をもらったことに応じて大喜びするリアクションを行う。そして、図54(d)に示すように、キャラクタC1が消えると共に、例えば、リーチが成立し、又は、大当たり若しくはハズレを示す演出図柄の停止表示が行われる。
一方、当該プレゼント予告に係る演出ボタン18Aの操作に対する有効期間に、演出ボタン18Aが操作されない場合は、図54(a)〜図54(c)に示す演出が行われずに、スクロール表示している第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5がフェードアウトするようにスクロール表示が終了して、図54(d)に示すように、キャラクタC1が消えると共に、例えば、リーチが成立する。
以上のように、プレゼント予告において、大当たり期待度を示唆する第1当該プレゼント及び第2当該プレゼントと、アイコン変化期待度を示唆する先読みプレゼントと、大当たり期待度及びアイコン変化期待度を示唆する第1混合プレゼント及び第2混合プレゼントと、がスクロール表示され、先読みプレゼントが中央に停止して拡大表示(特定)されると、アイコン(保留アイコン又は変動中アイコン)の表示態様を、より大当たり期待度の高い表示態様に変化させることができるので、アイコンの表示態様を変化させる演出の演出効果を向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、先読みプレゼントが特定されて、その先読みプレゼントによってアイコンの表示態様が変化する可能性のあることを示唆するアクション(前兆演出)が実行されるので、遊技者にアイコンの表示態様の変化に気付き易くすることができ、アイコンの表示態様を変化させる演出の演出効果を向上させることができる。
また、混合プレゼント予告においては、第1当該プレゼント又は第2当該プレゼントより大当たり期待度が低い第1混合プレゼント又は第2混合プレゼントが停止して、拡大表示(特定)されても、アイコンの表示態様が変化する可能性があるので、遊技者の大当たりに対する期待感を持続させることができ、アイコンの表示態様を変化させる演出の演出効果を向上させることができる。
(投げキッス予告)
次に、投げキッス予告について説明する。投げキッス予告は、所定のキャラクタによる投げキッス(ハートを飛ばす動作)によってアイコンの表示態様を変化させて、当該アイコンに対応する特別図柄抽選の大当たり期待度を向上させる予告演出であり、事前判定結果に基づいて行われる。最初に、投げキッス予告の演出フローについて図44を用いて説明する。
投げキッス予告が開始されると、最初に所定のキャラクタが表示部140の所定箇所に出現する。なお、本実施の形態では、投げキッス予告は、演出図柄の変動表示(変動演出)の開始に伴って実行される。
出現したキャラクタは、既に表示されているいずれかのアイコン(保留アイコン又は変動中アイコン)に向けてハートを飛ばす投げキッスを行うか、または、投げキッスを行わずに立ち去って表示部140から消える。キャラクタが立ち去って表示部140から消えると当該投げキッス予告は終了する。
キャラクタによって、投げキッスが行われると、当該投げキッスの対象となったアイコンにハートが命中し、当該アイコンに所定のエフェクトが発生する。そして、エフェクトが消えた後に、アイコンの表示態様が変化していれば、キャラクタは表示態様の変化の成功に応じた動作を行ってから、消滅する。
一方、エフェクトが消えた後に、アイコンの表示態様が変化していなければ、キャラクタは表示態様の変化の失敗に応じた動作を行ってから、消滅する。
次に、投げキッス予告について具体例を用いて説明する。なお、投げキッス予告を行うための前提の状況は、上記の混合プレゼント予告の具体例と同一に設定し、混合プレゼント予告と異なって、ステップS1314のアイコン変化予告判定処理のステップS1314−15の先読みプレゼント予告実行判定で「先読みプレゼント予告の不実行(投げキッス予告の実行)」に決定され、ステップS1314−23の投げキッス予告パターン判定で、投げキッス予告パターン「02」に決定されたとする。
変動中アイコンA12に対して「当該変動」に該当する演出図柄の変動表示が開始してから0.5秒が経過すると、図55(a)に示すように、投げキッス予告に係るキャラクタC2が所定位置に出現し、図55(b)に示すように、キャラクタC2が投げキッスを行って、小ハートHを変動中アイコンA12に向けて飛ばす。また、ここでは投げキッス予告の一例として小ハートHが飛ばされているが、ステップS1314のアイコン変化予告判定処理のステップS1314−8の投げキッス予告パターン判定において投げキッス予告パターン「01」に決定されていれば、大ハートがアイコンに向けて飛ばされる。
そして、図55(c)に示すように、変動中アイコンA12に小ハートHが命中すると、図56(a)に示すように、混合プレゼント予告の場合と同様に、そのときに表示されている全てのアイコンを覆い隠すように、エフェクト画像G3が表示される。
そして、図56(b)に示すように、エフェクト画像G3が消えると共に、第2特別態様3に変化した変動中アイコンA12が出現し、図56(c)に示すように、キャラクタC2が、表示態様の変化の成功に応じた動作(図56(c)においては、笑顔で両手を広げる動作)を行ってから、消去されて、投げキッス予告が終了する。ここで、上述したように、アイコンシナリオ「73」を例としているため、変動中アイコンA12の表示態様が変化しているが、例えば、アイコンシナリオ「72」に決定されていると、この演出図柄の変動表示では「変化アクション失敗」であるので、変動中アイコンA12の表示態様は変化せず、エフェクト画像G3が消えた後に、キャラクタC2が、表示態様の変化の失敗に応じた動作を行ってから、消去されて、投げキッス予告が終了する。
なお、本実施の形態では、先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告並びに投げキッス予告が変動中アイコンに対して行われる場合、事前判定結果に基づいて行われているが、変動中アイコンに対応する特別図柄の変動表示に係る特図判定情報に基づく当該判定結果に基づいて行うようにすることも可能である。すなわち、変動中アイコンに対する先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告並びに投げキッス予告を、先読み演出として実行せずに、変動演出のように当該判定結果に基づく演出として実行することができる。
また、本実施の形態における遊技機Yでは、保留アイコンと変動中アイコンの双方が表示され、保留アイコンと変動中アイコンに対して先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告並びに投げキッス予告が実行可能となっているが、何れか一方のアイコンに対してのみ先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告並びに投げキッス予告を実行可能とすることもできる。また、変動中アイコンは表示せずに、保留アイコンのみを表示するようにし、保留アイコンに対してのみ先読みプレゼント予告及び混合プレゼント予告並びに投げキッス予告を実行可能とすることもできる。この場合、アイコンシナリオが示す演出内容に含まれる表示態様の変化可能なタイミングとして、「当該変動」(図37参照)がなくなり、保留アイコンに対応する特別図柄の変動表示の1つ前の特別図柄の変動表示が終了するまでに(図37における「1変動前→当該変動」のタイミングより前の段階までに)、最終態様となるようにアイコンの表示態様が変化するアイコンシナリオを設定する必要がある。
さらに、本実施の形態では、プレゼント予告及び投げキッス予告は、演出図柄の変動表示の開始時に実行されるが、プレゼント予告及び投げキッス予告の実行タイミングは、これに限られず、変動演出の演出内容に応じて適宜に設定することができる。プレゼント予告及び投げキッス予告の他の実行タイミングとしては、疑似連の疑似停止若しくは再変動が実行される時や、所謂ステップアップ予告のステップアップ時、所定のカットイン予告、台詞予告、キャラクタの出現時、又は、SPリーチやSPSPリーチに発展する発展演出の実行時、リーチ状態成立時、演出用役物演出17による所定の動作演出などに適宜に設定することができる。
また、プレゼント予告の演出態様は、本実施の形態には限られない。例えば、プレゼント予告でスクロール表示されるプレゼントの数や種類、並び方は固定されているが、プレゼント予告を実行する度に、当該判定結果や事前判定結果、アイコンシナリオに基づいて、スクロール表示されるプレゼントの数や種類、並び方を抽選することも可能である。また、スクロール表示されるプレゼントが示唆する内容も、本実施の形態のように、大当たり期待度やアイコン変化期待度に限られず、例えば、疑似連が実行されることに対する期待度(疑似連実行期待度)、疑似連が継続することに対する期待度(疑似連継続期待度)、SPリーチやSPSPリーチ(高期待度リーチ継続期待度)、確変大当たり当選に対する期待度(確変大当たり期待度)、長当たり遊技が実行されることに対する期待度(長当たり期待度)、大当たり当選を示唆する所謂先読みゾーンに突入する期待度(先読みゾーン期待度)を示唆するプレゼントをスクロール表示し、これらの様々な期待度を示唆するプレゼントで停止し、拡大表示されるようにすることもできる。また、本実施の形態における第1混合プレゼント及び第2混合プレゼントは、大当たり期待度ではなく、例えば、疑似連実行期待度などの他の所定事項を示唆すると共に、アイコン変化期待度を示唆するようにすることもできる。
また、本実施の形態では、プレゼント予告においてスクロール表示されるプレゼントの配列は一定であるが、変化させるようにすることもできる。例えば、図57〜図58に示すように、スクロール表示されるプレゼントの種類が各々で異なる複数の配列パターンを設けておき、プレゼント予告を実行する際に、用いる配列パターンを当該判定結果又は事前判定結果に基づいて決定し、該決定した配列パターンに含まれる複数のプレゼントの中から、停止して拡大表示するプレゼントを決定するようにすることもできる。
また、この場合、複数の配列パターンには、複数の当該プレゼントのみで構成される配列パターン(第1配列パターン、図57(a)参照)、複数の混合プレゼントのみで構成される配列パターン(第2配列パターン、図57(b)参照)、複数の先読みプレゼントのみで構成される配列パターン(第3配列パターン、図57(c)参照)、複数の当該プレゼントと混合プレゼントで構成される配列パターン(第4配列パターン、図58(a)、図58(b)参照)、複数の混合プレゼントと先読みプレゼントで構成される配列パターン(第5配列パターン、図58(c)、図58(d)参照)、複数の先読みプレゼントと当該プレゼントで構成される配列パターン(第6配列パターン、図58(e)、図58(f)参照)、複数の当該プレゼントと混合プレゼントと先読みプレゼントで構成される配列パターン(第7配列パターン、図45)を設けておくとする。
そして、当該プレゼント予告を実行する場合は、当該判定結果に基づいて、第1配列パターン、第4配列パターン、第6配列パターン及び第7配列パターンの中から1つの配列パターンを選択し、混合プレゼント予告を実行する場合は、当該判定結果及びアイコンシナリオ(変化アクション成功又は失敗など)に基づいて、第2配列パターン、第4配列パターン、第5配列パターン及び第7配列パターンの中から1つの配列パターンを選択し、先読みプレゼント予告を実行する場合は、アイコンシナリオ(変化アクション成功又は失敗など)に基づいて、第3配列パターン、第5配列パターン、第6配列パターン及び第7配列パターンの中から1つの配列パターンを選択する。そして、選択される配列パターンによっても、大当たり期待度やアイコン変化期待度が示唆されるようにすることもできる。なお、第1配列パターン〜第7配列パターンは、それぞれ、含まれるプレゼントの種類及び並び方に基づいて、1種類のみ設けられていても、複数種類設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、プレゼント予告を構成する当該プレゼント予告、先読みプレゼント予告、及び、混合プレゼント予告において、必ず演出ボタン18Aの操作に対する有効期間が発生するが、全てのプレゼント予告については、又は、一部のプレゼント予告については有効期間が発生せずに、スクロール表示が開始してから所定時間経過後(例えば、5秒経過後)に、ステップS1313の当該プレゼント予告判定処理又はステップS1314のアイコン変化予告判定処理で決定されたプレゼント予告パターンに対応付けられたプレゼントで停止する(プレゼントが特定される)ようにすることもできる。また、プレゼント予告を実行する度に、有効期間を発生させるか否かを判定するようにすることも可能である。
また、本実施の形態におけるプレゼント予告では、必ず所定のキャラクタC1が出現すると必ず複数のプレゼントのスクロール表示が実行されるが、投げキッス予告のように、所定のキャラクタC1が出現するが、スクロール表示が実行されない場合もあるようにすることができる。
また、本実施の形態における混合プレゼント予告及び先読みプレゼント予告では、混合プレゼント及び先読みプレゼントがアイコンに向けて移動しても、アイコンの表示態様が変化しない場合があるが、プレゼントが移動したらアイコンの表示態様は必ず変化するようにすることもできる。この場合、例えば、トレーディングカード及びシングルペンライトが移動すると、通常態様から第1特別態様や、第2特別態様2から第2特別態様3というように、アイコンの表示態様が示す大当たり期待度が1段階上昇するようにアイコンの表示態様が変化し、一方、サイン色紙及びダブルペンライトが移動すると、通常態様から第2特別態様3や、第2特別態様2から第2特別態様4というように、アイコンの表示態様が示す大当たり期待度が2段階以上上昇するようにアイコンの表示態様が変化するようにすることもできる。すなわち、プレゼントの種類によって、変化するアイコンの段階の期待度が異なるようにすることもできる。また、この場合、スクロール表示において、トレーディングカード、サイン色紙、シングルペンライト及びダブルペンライトで停止して拡大表示(特定)されたが、例えば、所定のキャラクタが、特定されたプレゼントを手渡さずに、遠くに投げて捨てるなど、遊技者側がもらえないような演出が行われた場合は、アイコンが変化しないようにすることも可能である。
トレーディングカード、サイン色紙、シングルペンライト及びダブルペンライトには、第2特別態様1〜第2特別態様5に対応した複数の色彩が対応付けられており、混合プレゼント予告又は先読みプレゼント予告を実行する際には、アイコンシナリオが示す対象となるアイコンの現在の色彩(表示態様)と変化後の色彩(表示態様)とに基づいて、表示するトレーディングカード、サイン色紙、シングルペンライト及びダブルペンライトの色彩を決定し、対象となるアイコンに移動したプレゼントの色彩が、変化後の色彩となるようにすることもできる。例えば、既に青色(第2特別態様1)で表示されているアイコンに対して混合プレゼント予告又は先読みプレゼント予告を行う場合は、スクロール表示されるトレーディングカード、サイン色紙、シングルペンライト及びダブルペンライトの色彩を、大当たり期待度が青色(第2特別態様1)以上の色彩にすることで、所謂「成り下がり」を防止し、演出効果の低下を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、1回の先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告で1つのプレゼントが1つのアイコンに向けて移動し、1つのアイコンの表示態様が1回変化しているが、1回の先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告で、表示態様が複数回段階的に変化するようにしても良い。そして、プレゼントの種類によって、アイコンの表示態様が変化する回数に対する期待度が異なるようにすることができる。
また、1回の先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告で複数のアイコンの表示態様が変化するようにしても良い。そして、プレゼントの種類によって、表示態様が変化するアイコンの数に対する期待度が異なるようにすることができる。また、あるプレゼントをもらうと第2特別態様3に変化する期待度が高いなど、プレゼントの種類によって、変化する表示態様の期待度が異なるようにすることができる。
また、本実施の形態では、スクロール表示している複数のプレゼント(第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5)の一部(3つ)のプレゼントが表示部140で表示され(視認可能であり)、1つのプレゼントが表示部140の中央で停止して拡大表示されることで、そのプレゼントに特定されているが、プレゼントを特定する方法はこれに限られず、適宜に設定することができる。例えば、複数のプレゼント(第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5)が全て表示部140に表示され、枠状のカーソルが複数のプレゼントを一つずつ移動していき、カーソルが止まったプレゼントに特定されるようにすることもできる。また、プレゼント予告において用いられる複数のプレゼントのスクロール表示及び/又は変化アクション(プレゼントのアイコンに向けた移動)は、表示部140において行われるが、所定の可動部を備えた演出用の役物装置を用いて行うこともできる。この場合、例えば、演出用の役物装置に、複数のプレゼントの各々に対応するLEDを設けておき、各LEDが順に点灯することで複数のプレゼントのスクロール表示が実行されることとなり、第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5(混合プレゼント又は先読みプレゼント)に対応するLEDで点灯が停止すると、可動部が作動し、可動部の作動に応じて、表示部140でアイコンを変化させるエフェクト画像(例えば、雷のような閃光)が表示されて、アイコンを変化させるようにすることもできる。
また、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告では、停止したプレゼント(第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5)がアイコンに移動して吸収され、直接アイコンを変化させるような演出となっている。しかし、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告の演出内容はこれに限られず、変形例として、キャラクタC1がアイコンを変化させたり、プレゼント以外のオブジェクトが変化させるように設定することもできる。例えば、図59(a)に示すように第4プレゼントp4(サイン色紙)が停止して拡大表示された後に、図59(b)に示すように、に第4プレゼントp4がハートG4に変化し、図59(c)に示すように、キャラクタC1がハートG4を持って、図59(d)に示すように、ハートG4から変動中アイコンA12に向けてビームG5を発射させる。そして、図59(e)に示すように、エフェクト画像G3が発生し、例えば、図59(f)に示すように、変動中アイコンA12の表示態様が変化するようにすることもできる。なお、アイコンを変化させるビームG5又は/及びビームG5が出るハートG4の表示態様(例えば、大きさや色彩)は、停止して拡大表示される(特定される)プレゼント(第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5)の種類に関わらず同一であっても、停止するプレゼント(第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5)の種類に応じて異なっても良い。
さらに、先読みプレゼント予告又は混合プレゼント予告において、第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5が停止して、停止した第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5がアイコンに移動する場合と、第3プレゼントp3〜第5プレゼントp5が停止してハートに変化した後に、ビームがアイコンに発射される場合と、を設け、いずれかの場合の方がアイコン変化期待度が高くなるように設定することもできる。
また、本実施の形態では、ステップS1314−15の先読みプレゼント予告実行判定で用いられる先読みプレゼント予告実行判定テーブルは、1種類のみ設定されているが、所定事項に関連付けて分けることができる。例えば、図60(a)及び図60(b)に示すように、まずは先読みプレゼント予告実行判定テーブルを、先読みプレゼント予告の対象となるアイコンの表示態様に関連付けて分ける。具体的には、先読みプレゼント予告実行判定テーブは、先読みプレゼント予告の対象となるアイコンの現在の色彩が白色である通常態様又は第1特別態様の場合の先読みプレゼント予告実行判定テーブル(図60(a))と、先読みプレゼント予告の対象となるアイコンの現在の色彩が白色以外であり、通常態様及び第1特別態様より大当たり期待度が高い第2特別態様1〜4の場合の先読みプレゼント予告実行判定テーブル(図60(b))とに、分けられている。そして、各先読みプレゼント予告実行判定テーブルについて、さらに、これから実行され得る先読みプレゼント予告が「変化アクション成功」に係るものであるか否か(変化アクション「成功」or「失敗」)に関連付けて分けられている。
そして、最終的に「変化アクション成功」に係るものであるか否かに関連付けて分けられた各先読みプレゼント予告実行判定テーブルにおいては、図60(a)及び図60(b)に示すように、先読みプレゼント予告実行判定値割合(%)となるように、先読みプレゼント予告実行判定値と、先読みプレゼント予告の実行の可否(実行/不実行)とが対応付けられて格納されている。
図60(a)及び図60(b)に示す先読みプレゼント予告実行判定テーブルによれば、相対的に大当たり期待度の低い通常態様又は第1特別態様の場合の先読みプレゼント予告実行判定テーブルの方が、変化アクションが成功の場合に「先読みプレゼント予告の実行」となる可能性が高く、変化アクションが失敗の場合に「先読みプレゼント予告の実行」と判定される可能性が低い。換言すれば、アイコンの表示態様が第2特別態様1〜4のときより、通常態様又は第1特別態様のときの方が、先読みプレゼント予告が実行されて、アイコンの表示態様が、より大当たり期待度の高い表示態様に変化し易い(先読みプレゼント予告が示唆するアイコン変化期待度が高い)。よって、相対的に大当たり期待度に低い通常態様又は第1特別態様のアイコンが表示されているときでも、キャラクタC1が出現し、複数のプレゼント(第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5)のスクロール表示が開始されて、第5プレゼントp5で停止する(第5プレゼントp5が特定される)と、遊技者にアイコン変化に対する期待、さらには、大当たり当選に対する期待を持たせることができる。
また、図60(a)及び図60(b)に示す先読みプレゼント予告実行判定テーブルは一例であり、反対に、相対的に大当たり期待度の高い第2特別態様1〜4の場合の先読みプレゼント予告実行判定テーブルの方が、変化アクションが成功の場合に「先読みプレゼント予告の実行」となる可能性が高く、変化アクションが失敗の場合に「先読みプレゼント予告の実行」と判定される可能性が低くなるように先読みプレゼント予告実行判定テーブルを設定することもできる。この場合、アイコンの表示態様が通常態様又は第1特別態様のときより、第2特別態様1〜4のときの方が、先読みプレゼント予告が実行されて、アイコンの表示態様が、より大当たり期待度の高い表示態様に変化し易い(先読みプレゼント予告が示唆するアイコン変化期待度が高い)。よって、相対的に大当たり期待度に高い第2特別態様1〜4のアイコンが表示されているときに、キャラクタC1が出現し、複数のプレゼント(第1プレゼントp1〜第5プレゼントp5)のスクロール表示が開始されて、第5プレゼントp5で停止する(第5プレゼントp5が特定される)と、遊技者にアイコン変化に対する期待、さらには、大当たり当選に対する期待をより一層持たせることができる。
また、図60(a)及び図60(b)に示す先読みプレゼント予告実行判定テーブルでは、先読みプレゼント予告実行判定テーブルが、現在のアイコンの表示態様が、通常態様又は第1特別態様の場合と、第2特別態様1〜4の場合とで分けられているが、分け方はこれに限られず、通常態様の場合と、第1特別態様又は第2特別態様1〜4の場合とで分けることが可能である。また、現在のアイコンの表示態様が、通常態様の場合と、第1特別態様の場合と、第2特別態様1〜4の場合とで先読みプレゼント予告実行判定テーブルを分けることも可能である。さらには、表示態様毎に先読みプレゼント予告実行判定テーブルを分けることも可能である。そして、アイコンの現在の表示態様に関連付けられて分けられた各先読みプレゼント予告実行判定テーブルを、さらに変化アクションが成功か否かで分けることができる。
また、特別図柄判定結果に関連づけられた混合プレゼント予告実行判定テーブルについても、先読みプレゼント予告実行判定テーブルと同様に、さらに、現在のアイコンの表示態様及び変化アクションが成功か否かに関連付けて分けて、例えば、通常態様又は第1特別態様のときと、第2特別態様1〜4のときとで、混合プレゼント予告が示唆するアイコン変化期待度が異なるようにすることもできる。
また、本実施の形態では、1回の投げキッス予告で1つのハートが1つのアイコンに向けて飛ばされて、1つのアイコンに対して表示態様が1回変化しているが、1回の投げキッス予告で複数のハートが同時に又は所定時間間隔毎に1つのアイコンに向けて飛ばされて、1つのアイコンに対して表示態様が複数回変化するようにしても良い。さらには、1回の投げキッス予告で複数のアイコンに向けてハートが飛ばされて、複数のアイコンに対して表示態様が変化するようにしても良い。
また、本実施の形態では、大入賞口8が開放する遊技として、大当たり遊技のみが設けられているが、大当たり判定で、所謂「小当たり」も当選であり、大当たり遊技の他に小当たり遊技も実行可能とし、大当たり遊技と小当たり遊技とで特別遊技を構成するようにすることもできる。
また、本実施の形態では、プレゼント予告は、何れの遊技状態または演出モードにおいても実行可能であるが、例えば、低確率遊技状態且つ非時短遊技状態でのみ実行可能、若しくは、時短遊技状態でのみ実行可能、又は特定の演出モードでのみ実行可能とすることもできる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機Yのようなパチンコ遊技機に限定されることなく、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
本発明の遊技機は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かの判定をおこなう判定手段と、前記判定の結果に基づいて、当該判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する演出実行手段と、前記判定の権利を記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記判定の権利を示す権利図柄を第1の表示部に表示可能な表示手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定結果示唆演出において、期待度示唆画像を含む複数の画像を第2の表示部に表示可能であるとともに、前記複数の画像のうち何れかの画像を特定する特定演出を実行可能であり、前記特定演出において、前記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆するように前記期待度示唆画像を特定するときと、前記期待度示唆画像とは異なる所定の画像を特定するときと、があり、前記表示手段は、前記記憶手段に記憶されている前記判定の権利に対して前記判定がおこなわれたとき、当該判定の権利を示す権利図柄と同じまたは異なる擬似権利図柄を第3の表示部に表示可能にし、前記擬似権利図柄を前記第3の表示部に表示しているときに前記特定演出において前記所定の画像が特定されたとき、当該擬似権利図柄を前記期待度が高いことを示唆する特別表示態様に変更可能であることを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、前記演出実行手段は、前記特定演出において前記所定の画像を特定した後に、当該所定の画像を用いて、前記擬似権利図柄が前記特別表示態様に変更される可能性があることを示唆する前兆演出を実行可能であることを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、前記擬似権利図柄は、第1擬似権利図柄と、前記第1擬似権利図柄とは異なる第2擬似権利図柄と、を含み、前記前兆演出が実行された場合、前記第1擬似権利図柄が表示されているときと前記第2擬似権利図柄が表示されているときとで、前記特別表示態様に変更される確率が互いに異なることを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かの判定をおこなう判定手段と、前記判定の結果に基づいて、当該判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する演出実行手段と、前記判定の権利を記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記判定の権利に対して前記判定がおこなわれる前に、前記特別遊技を実行するか否かの事前判定をおこなう事前判定手段と、前記記憶手段に記憶されている前記権利を示す権利図柄を第1の表示部に表示可能な表示手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定結果示唆演出において、期待度示唆画像を含む複数の画像を第2の表示部に表示可能であるとともに、前記複数の画像のうち何れかの画像を特定する特定演出を実行可能であり、前記特定演出において、前記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆するように前記期待度示唆画像を特定するときと、前記期待度示唆画像とは異なる所定の画像を特定するときと、があり、前記特定演出において前記所定の画像を特定した後に、当該所定の画像を用いて、前記権利図柄が前記期待度が高いことを示唆する特別表示態様に変更される可能性があることを示唆する前兆演出を実行可能にし、前記表示手段は、前記権利図柄を前記第1の表示部に表示しているときに前記特定演出において前記所定の画像が特定された後に前記前兆演出が実行されたとき、前記事前判定の結果に基づいて、当該権利図柄を前記特別表示態様に変更可能であることを特徴とする。
また、本発明の遊技機は、前記権利図柄は、第1権利図柄と、前記第1権利図柄とは異なる第2権利図柄と、を含み、前記前兆演出が実行された場合、前記第1権利図柄が表示されているときと前記第2権利図柄が表示されているときとで、前記特別表示態様に変更される確率が互いに異なることを特徴とする。