JP2010220358A - エンジン回転停止制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン回転停止制御中にバッテリに過電圧が印加されることを防止する。
【解決手段】実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33の要求負荷トルクを算出し、この要求負荷トルクとエンジン回転速度(又はオルタネータ33の回転速度)に基づいてオルタネータ33の発電指令値を算出してオルタネータ33の負荷を制御するエンジン回転停止制御の実行中に、バッテリ印加電圧が所定の上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔV(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、オルタネータ33の発電指令値を発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正することで、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限する。これにより、エンジン回転停止制御の実行中にオルタネータの発電電流が過大になることを抑制してバッテリ32に過電圧が印加されることを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33の要求負荷トルクを算出し、この要求負荷トルクとエンジン回転速度(又はオルタネータ33の回転速度)に基づいてオルタネータ33の発電指令値を算出してオルタネータ33の負荷を制御するエンジン回転停止制御の実行中に、バッテリ印加電圧が所定の上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔV(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、オルタネータ33の発電指令値を発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正することで、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限する。これにより、エンジン回転停止制御の実行中にオルタネータの発電電流が過大になることを抑制してバッテリ32に過電圧が印加されることを防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジン回転停止クランク角を制御する機能を備えたエンジン回転停止制御装置に関する発明である。
近年、特許文献1(特開2008−215182号公報)や特許文献2(特開2008−215230号公報)に記載されているように、エンジン自動停止・始動システム(アイドルストップシステム)を搭載した車両では、再始動性を向上させるために、エンジン停止時(アイドルストップ時)にエンジン回転停止クランク角を始動に適したクランク角範囲に制御することを目的として、エンジン回転が目標停止クランク角で停止するまでの回転挙動を目標軌道として算出し、エンジン回転を停止させる際に実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように発電機(オルタネータ)の負荷トルクを制御するエンジン回転停止制御を行うようにしたものがある。具体的には、実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように発電機の要求負荷トルクを算出し、発電機の負荷トルク特性(発電指令値とエンジン回転速度と負荷トルクとの関係)を用いて、現在のエンジン回転速度と要求負荷トルクに応じた発電指令値を算出し、この発電指令値で発電機の発電制御電流(フィールド電流)を制御して発電機の負荷トルクを制御するようにしている。
一般に、発電機(オルタネータ)の発電電力のうち車載電装品の消費電力を越えた余剰分がバッテリに充電されるようになっているが、図11(a)に示すように、従来のエンジン回転停止制御では、実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように算出される発電機の要求負荷トルクによっては、発電機の発電電流が過大になるような発電指令値が設定される可能性があり、発電機の発電電流が過大になると、バッテリに過電圧が印加されてしまう可能性があり、それによって、バッテリの劣化を早めてバッテリの寿命を短くしてしまうという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、エンジン回転停止制御の実行中にバッテリに過電圧が印加されることを防止して、バッテリ劣化を抑制することができるエンジン回転停止制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、エンジン停止要求が発生したときに燃焼を停止させてエンジン回転を停止させるエンジン回転停止制御装置において、エンジンで駆動される発電機と、エンジン回転が目標停止クランク角で停止するまでの回転挙動(以下「目標軌道」という)を算出する目標軌道算出手段と、エンジン回転を停止させる際に実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように発電機の負荷を制御するエンジン回転停止制御を実行する停止制御手段と、エンジン回転停止制御の実行中に発電機の発電電力により充電されるバッテリの印加電圧を所定の上限ガード値以下に制限するように発電機の制御パラメータを補正する電圧制限手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、エンジン回転停止制御の実行中にバッテリの印加電圧を上限ガード値(例えばバッテリ印加電圧の許容上限値又はそれよりも少し低い値)以下に制限するように発電機の制御パラメータを補正することができるため、エンジン回転停止制御の実行中にバッテリに過電圧(例えば許容上限値を越える電圧)が印加されることを防止することができ、バッテリの劣化を抑制してバッテリの寿命を延ばすことができる。
バッテリの印加電圧を上限ガード値以下に制限する具体的な方法は、例えば、請求項2のように、上限ガード値とバッテリの印加電圧との偏差に応じて発電機の制御パラメータを補正することでバッテリの印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしても良い。このようにすれば、例えば、バッテリの印加電圧が上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリの印加電圧との偏差(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、発電機の制御パラメータを発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正することができる。これにより、バッテリの印加電圧を速やかに上限ガード値以下に低下させて、バッテリの印加電圧を速やかに上限ガード値以下に制限することができる。
更に、請求項3のように、エンジン回転停止制御の際に実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように発電機の要求負荷を算出し、該要求負荷に基づいて発電機の発電指令値を算出するシステムの場合には、発電機の制御パラメータとして発電指令値又は要求負荷を補正することでバッテリの印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしても良い。発電機の要求負荷に応じて発電指令値が変化し、この発電指令値に応じて発電機の発電電流が変化してバッテリの印加電圧が変化するため、バッテリの印加電圧を上限ガード値以下に制限するように発電指令値や要求負荷を補正すれば、発電機の発電電流が過大になることを抑制して、バッテリに過電圧が印加されることを防止できる。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の構成を概略的に説明する。
エンジン11の吸気ポート12に接続された吸気管13の途中には、スロットルバルブ14が設けられ、このスロットルバルブ14の開度(スロットル開度)がスロットル開度センサ15によって検出される。また、スロットルバルブ14の下流側には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられ、各気筒の吸気ポート12の近傍には、それぞれ吸気ポート12に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁19が取り付けられている。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の構成を概略的に説明する。
エンジン11の吸気ポート12に接続された吸気管13の途中には、スロットルバルブ14が設けられ、このスロットルバルブ14の開度(スロットル開度)がスロットル開度センサ15によって検出される。また、スロットルバルブ14の下流側には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられ、各気筒の吸気ポート12の近傍には、それぞれ吸気ポート12に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁19が取り付けられている。
一方、エンジン11の排気ポート20に接続された排気管21の途中には、排気ガス浄化用の触媒22が設置されている。エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ23が設けられている。エンジン11のクランク軸24に取り付けられたシグナルロータ25の外周に対向してクランク角センサ26が設置され、このクランク角センサ26からシグナルロータ25の回転に同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)にクランクパルス信号が出力される。また、エンジン11のカム軸27に取り付けられたシグナルロータ28の外周に対向してカム角センサ29が設置され、このカム角センサ29からシグナルロータ28の回転に同期して所定のカム角でカムパルス信号が出力される。
また、オルタネータ33(発電機)には、クランク軸24に連結されたクランクプーリ34の回転がベルト35を介して伝達される。これにより、エンジン11の動力でオルタネータ33が回転駆動されて発電するようになっている。このオルタネータ33の発電制御電流(フィールド電流)をデューティ制御することで、オルタネータ33の負荷を制御することができる。
このオルタネータ33の発電電力は、各種の車載電装品(例えば、空調装置、オーディオ装置、ヘッドライト、ブレーキランプ等)に供給される。その際、オルタネータ33の発電電力が車載電装品の消費電力よりも大きいときには、その余剰分の電力がバッテリ32に充電される。一方、オルタネータ33の発電電力が車載電装品の消費電力よりも小さいときには、その不足分の電力がバッテリ32から車載電装品に供給される。また、電圧センサ37によってバッテリ電圧(バッテリ32の充電時は印加電圧)が検出される。
上述した各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「エンジンECU」と表記する)30に入力される。このエンジンECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、各種センサで検出したエンジン運転状態に応じて、燃料噴射弁19の燃料噴射量や燃料噴射時期、点火プラグ31の点火時期を制御すると共に、エンジン運転中に所定の自動停止条件(例えばアクセル全閉、ブレーキ操作中、アイドル運転中等の条件)が成立してエンジン停止要求が発生したときに、燃焼(点火及び/又は燃料噴射)を停止させてエンジン回転を停止させるアイドルストップを実行し、このアイドルストップによるエンジン回転停止中(アイドルストップ中)に運転者が車両発進のための準備操作(ブレーキ解除、シフトレバーのドライブレンジへの操作等)や発進操作(アクセル踏み込み等)が行われたとき、或は車載機器の制御システムからの始動要求が発生したときに、所定の自動始動条件が成立してスタータ(図示せず)に通電してエンジン11をクランキングして再始動させる。
更に、エンジンECU30は、後述する図12乃至図14の各ルーチンを実行することで、エンジン回転が目標停止クランク角で停止するまでの回転挙動(以下「目標軌道」という)を算出する目標軌道算出手段として機能すると共に、エンジン回転を停止させる際に実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33の負荷を制御するエンジン回転停止制御を実行する停止制御手段として機能する。
ここで、目標軌道は、目標停止クランク角に至るまでのクランク角と目標エンジン回転速度との関係を所定クランク角間隔で算出してテーブル(図示せず)に割り付けたものである。この目標軌道は、例えば、ロストルクを考慮したエネルギ保存則の関係式を用いて、目標停止クランク角を初期値としてクランク角を溯る方向に算出される(図2参照)。
エネルギ保存則の関係式は次式で表される。
Ne(i+1)2 =Ne(i)2 −2/J×{Tloss( θ(i) ) −Tref(Ne(i))}
ここで、Ne(i+1)は、現時点(i) よりも所定クランク角前の時点(i+1) のエンジン回転速度、Ne(i)は現時点(i) のエンジン回転速度、Jはエンジン11の慣性モーメントである。Tloss( θ(i) )は、現時点(i) のクランク角θ(i) におけるポンピングロスとフリクションロスを合計したロストルクであり、予め設定されたマップ等を用いて現時点(i) のクランク角θ(i) に応じたロストルクTloss( θ(i) )が算出される。Tref(Ne(i))は現時点(i) のエンジン回転速度Ne(i)におけるオルタネータ33の基準負荷トルクである。 上記エネルギ保存則の関係式において、「Tloss( θ(i) )−Tref(Ne(i))」は、ポンピングロスとフリクションロスとオルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))を合計したロストルクに相当する。
Ne(i+1)2 =Ne(i)2 −2/J×{Tloss( θ(i) ) −Tref(Ne(i))}
ここで、Ne(i+1)は、現時点(i) よりも所定クランク角前の時点(i+1) のエンジン回転速度、Ne(i)は現時点(i) のエンジン回転速度、Jはエンジン11の慣性モーメントである。Tloss( θ(i) )は、現時点(i) のクランク角θ(i) におけるポンピングロスとフリクションロスを合計したロストルクであり、予め設定されたマップ等を用いて現時点(i) のクランク角θ(i) に応じたロストルクTloss( θ(i) )が算出される。Tref(Ne(i))は現時点(i) のエンジン回転速度Ne(i)におけるオルタネータ33の基準負荷トルクである。 上記エネルギ保存則の関係式において、「Tloss( θ(i) )−Tref(Ne(i))」は、ポンピングロスとフリクションロスとオルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))を合計したロストルクに相当する。
本実施例では、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))は、図3に示すようにオルタネータ33の制御可能な最大負荷の半分(1/2)に設定されている。このようにすれば、オルタネータ33は、モータジェネレータとは異なり、アシストトルクを出力できないという事情があっても、仮想的にオルタネータ33の負荷トルクを正負両方向に制御することが可能となり(基準負荷Tref 以下の負荷トルクを仮想的に負の負荷トルクとし、基準負荷Tref 以上の負荷トルクを正の負荷トルクとしてオルタネータ33の負荷トルクを制御することが可能となり)、目標軌道へのエンジン回転挙動の追従性を向上することができる。
尚、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))は、最大負荷の半分(1/2)に限定されず、例えば、最大負荷の1/3、1/4、2/3、3/4等であっても良く、要は、オルタネータ33の制御可能な最大負荷よりも小さく、0よりも大きい適宜の負荷を基準負荷トルクTref(Ne(i))に設定すれば良い。
0<Tref(Ne(i))<最大負荷
0<Tref(Ne(i))<最大負荷
図5(a)は、基準負荷トルクTref(Ne(i))=0に設定してエンジン回転停止制御を行った比較例を示している。この比較例では、オルタネータ33の負荷トルクを正方向にしか制御できないため、実エンジン回転挙動がオーバーシュートした場合は、実エンジン回転挙動を目標軌道に一致させることができなくなる。
これに対して、本実施例のように、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))を最大負荷よりも小さい適宜の負荷に設定すれば、図4に示すように、仮想的にオルタネータ33の負荷トルクを正負両方向に制御することが可能となるため、図5(b)に示すように、実回転挙動がオーバーシュートした場合でも、実回転挙動を目標軌道に一致させることができる。
更に、本実施例では、図6に示すように、目標軌道を算出する際に、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))に応じた目標軌道を算出し、エンジン回転停止制御中は、エンジン回転速度Ne(i)に応じた基準負荷トルクTref(Ne(i))を算出すると共に、現時点(i) のクランク角θ(i) における目標エンジン回転速度と実エンジン回転速度との偏差を小さくするようにベース負荷トルクを算出して、このベース負荷トルクに基準負荷トルクTref(Ne(i))を加算して要求負荷トルクTalt を求める(実際には、この要求負荷トルクTalt にプーリ比Ratioを乗算して要求軸トルクTalt.final に変換する)。
この後、図7に示すように、発電指令値算出部38(発電指令値算出手段)で、オルタネータ33の負荷トルク特性(図8参照)を用いて、オルタネータ33の要求負荷トルクTalt (要求軸トルクTalt.final )と、エンジン回転速度Ne (又はエンジン回転速度Ne にプーリ比Ratioを乗算して求めたオルタネータ33の回転速度Nalt )に応じた発電指令値(デューティDuty )を算出する。
尚、図8に示す負荷トルク特性は、オルタネータ33の出力電圧が13.5Vで一定の場合の特性であり、出力電圧毎に同様の特性が設定されている。この発電指令値(デューティDuty )に基づいてオルタネータ33の発電制御電流(フィールド電流)を制御してオルタネータ33の負荷トルクを制御する。
このようなオルタネータ33の負荷トルクの制御を、エンジン回転速度がオルタネータ33の発電限界回転速度Nelow(図3参照)以下に低下するまで所定クランク間隔で周期的に実行することで、実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33の負荷トルクをフィードバック制御するエンジン回転停止制御を行う。
エンジン回転停止制御の際に、エンジンECU30は、所定クランク角周期で発電指令値を演算し、この発電指令値をCAN(Controller Area Network )通信により所定時間周期で電源系ECU36(図1参照)に送信する。更に、電源系ECU36は、受信した発電指令値をLIN(Local Interconnect Network)通信により所定時間周期でオルタネータ33に送信する。
これらの発電指令値の演算周期とCAN通信の送信周期とのずれや、CAN通信の送信周期とLIN通信の送信周期とのずれ等によって、エンジン回転停止制御の際に、エンジンECU30でオルタネータ33の発電指令値が算出されてから該発電指令値が送信されて実際にオルタネータ33が応答する(発電指令値に応じて動作する)までに遅れ時間が生じて、この遅れ時間の間にエンジン回転速度が低下することがある。
そこで、本実施例では、エンジン回転停止制御の際に、オルタネータ33の発電指令値が算出されてから実際にオルタネータ33が応答するまでの指令遅れ時間を算出して、この指令遅れ時間中のエンジン回転速度の変化量を推定し、現在のエンジン回転速度から指令遅れ時間中のエンジン回転速度の変化量を差し引いて指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度を求め、この指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度と要求負荷トルクに応じて発電指令値を算出する。
具体的には、図7に示すように、まず、指令遅れ時間算出部39で、エンジン停止要求の発生に伴ってエンジン回転停止制御が開始される際にオルタネータ33の要求負荷トルクTalt が初期値(例えば基準負荷トルクTref(Ne) )に設定されたときに、この要求負荷トルクTalt に応じた発電指令値が算出された時点から実際にオルタネータ33が応答する時点(例えば発電指令値の変化に応じて発電電流が変化し始めた時点)までの時間をカウントして指令遅れ時間dtを求める。
そして、エンジン回転速度変化量推定部40で、エンジン回転停止制御中に、指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を推定する。この際、例えば、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne) に応じて算出された目標軌道の傾きKt(例えば目標軌道のうち現在のエンジン回転速度付近における単位時間当りのエンジン回転速度の変化量)を算出し、この目標軌道の傾きKtに指令遅れ時間dtを乗算して、指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を求める。
dNe =Kt×dt
dNe =Kt×dt
或は、実エンジン回転挙動の傾きKr(例えば実エンジン回転挙動のうち現在のエンジン回転速度付近における単位時間当りのエンジン回転速度の変化量)を算出し、この実エンジン回転挙動の傾きKrに指令遅れ時間dtを乗算して、指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を求めるようにしても良い。
dNe =Kr×dt
dNe =Kr×dt
この後、現在のエンジン回転速度Ne から指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を差し引いて指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei を求める。
Ne.hosei =Ne −dNe
Ne.hosei =Ne −dNe
更に、指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei にプーリ比Ratioを乗算して、指令遅れ時間経過後のオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei に変換しても良い。
Nalt.hosei =Ne.hosei ×Ratio
Nalt.hosei =Ne.hosei ×Ratio
この後、発電指令値算出部38で、オルタネータ33の負荷トルク特性(図8参照)を用いて、オルタネータ33の要求負荷トルクTalt (要求軸トルクTalt.final )と、指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei (又は指令遅れ時間経過後のオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei )に応じた発電指令値(デューティDuty )を算出する。
この際、要求負荷トルクTalt とエンジン回転速度Ne.hosei (又はオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei )から発電指令値(デューティDuty )を直接算出するようにしても良いが、要求負荷トルクTalt とエンジン回転速度Ne.hosei (又はオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei )から要求フィールド電流(要求励磁電流)を算出し、この要求フィールド電流から発電指令値(デューティDuty )を算出するようにしても良い。
ところで、図11(a)に示すように、従来のエンジン回転停止制御では、実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるように算出されるオルタネータの要求負荷トルクによっては、オルタネータの発電電流が過大になるような発電指令値が設定される可能性があり、オルタネータの発電電流が過大になると、バッテリに過電圧が印加されてしまう可能性があり、それによって、バッテリの劣化を早めてバッテリの寿命を短くしてしまうという問題がある。
この対策として、本実施例では、図11(b)に示すように、エンジン回転停止制御の実行中にバッテリ印加電圧(バッテリ32の印加電圧)を所定の上限ガード値(例えばバッテリ印加電圧の許容上限値又はそれよりも少し低い値)以下に制限するようにオルタネータ33の発電指令値を補正する。オルタネータ33の要求負荷トルクに応じて発電指令値が変化し、この発電指令値に応じてオルタネータ33の発電電流が変化してバッテリ印加電圧が変化するため、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにオルタネータ33の発電指令値を補正すれば、オルタネータ33の発電電流が過大になることを抑制して、バッテリ32に過電圧(例えば許容上限値を越える電圧)が印加されることを防止できる。
具体的には、図9に示すように、電圧制限部41(電圧制限手段)で、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔV(=上限ガード値−バッテリ印加電圧)を算出し、この上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVに応じて補正ゲインKpをマップ又は数式等により算出する。ここで、図10に示すように、補正ゲインKpのマップは、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVが0以上の領域(つまりバッテリ印加電圧が上限ガード値以下の領域)では、補正ゲインKp=0になるように設定され、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVが0よりも小さい領域(つまりバッテリ印加電圧が上限ガード値よりも大きい領域)では、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVが小さくなる(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分が大きくなる)ほど補正ゲインKpが大きくなるように設定されている。
この補正ゲインKpを発電指令値算出部38で算出した発電指令値から減算することで発電指令値を補正して最終的な発電指令値(デューティDuty )を算出する。これにより、バッテリ印加電圧が上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリの印加電圧との偏差ΔV(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、オルタネータ33の発電指令値を発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正する。
以上説明したエンジン回転停止制御は、エンジンECU30によって図12乃至図14の各ルーチンに従って実行される。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
以上説明したエンジン回転停止制御は、エンジンECU30によって図12乃至図14の各ルーチンに従って実行される。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
[目標軌道算出ルーチン]
図12に示す目標軌道算出ルーチンは、エンジンECU30の電源オン中に所定周期(所定クランク角周期)で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、目標軌道算出完了フラグが目標軌道の算出前を意味する「0」にセットされているか否かを判定し、この目標軌道算出完了フラグが目標軌道算出完了を意味する「1」にセットされていれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
図12に示す目標軌道算出ルーチンは、エンジンECU30の電源オン中に所定周期(所定クランク角周期)で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、目標軌道算出完了フラグが目標軌道の算出前を意味する「0」にセットされているか否かを判定し、この目標軌道算出完了フラグが目標軌道算出完了を意味する「1」にセットされていれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、このステップ101で、目標軌道算出完了フラグ=0(目標軌道の算出前)と判定されれば、ステップ102に進み、ロストルクTloss( θ(i) )とオルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))を用いて、次式で表されるエネルギ保存則の関係式を用いて次の時点(i+1) の目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗を算出する。
Ne(i+1)2 =Ne(i)2 −2/J×{Tloss( θ(i) )−Tref(Ne(i))}
Ne(i+1)2 =Ne(i)2 −2/J×{Tloss( θ(i) )−Tref(Ne(i))}
ここで、Jはエンジン11の慣性モーメント、Tloss( θ(i) )は、ポンピングロスとフリクションロスを合計したロストルクであり、予め設定されたマップ等を用いて、現時点(i) のクランク角θ(i) に応じたロストルクTloss( θ(i) )を算出する。
上記エネルギ保存則の関係式において、「Tloss( θ(i) )−Tref(Ne(i))」は、ポンピングロスとフリクションロスとオルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne(i))を合計したロストルクに相当する。
初期値は、i=0、θ(0) =目標停止クランク角、Ne(0)=0rpm(停止時のエンジン回転速度)である。目標軌道は、目標停止クランク角θ(0) を初期値としてクランク角を溯る方向に所定クランク角毎(例えばTDC毎)に算出する。
この後、ステップ103に進み、目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗がエンジン回転停止制御を実行可能な最大エンジン回転速度Nemaxの二乗を越えたか否かを判定し、まだ最大エンジン回転速度Nemaxの二乗を越えていなければ、ステップ104に進み、目標軌道算出完了フラグを「0」に維持する(セットし直す)。
この後、ステップ106に進み、目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗の平方根を算出して目標エンジン回転速度Ne(i+1)を求め、これを目標軌道のテーブル(図示せず)に割り付けて、本ルーチンを終了する。尚、エンジンECU30の演算負荷を低減するため、エンジン回転速度の二乗をそのままテーブルに割り付けても良い。目標軌道のテーブルは、エンジンECU30のメモリに記憶される。
以上のような処理を繰り返して、目標停止クランク角θ(0) を初期値としてクランク角を溯る方向に所定クランク角毎(例えばTDC毎)に目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗を算出して目標軌道のテーブルに目標エンジン回転速度Ne(i+1)を割り付ける処理を繰り返す。そして、上記ステップ103で、目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗がエンジン回転停止制御を実行可能な最大エンジン回転速度Nemaxの二乗を越えたと判定された時点で、ステップ105に進み、目標軌道算出完了フラグを目標軌道算出完了を意味する「1」にセットして、ステップ106に進み、最後の目標エンジン回転速度Ne(i+1)の二乗の平方根を算出して目標エンジン回転速度Ne(i+1)を求め、これを目標軌道のテーブルに割り付けて、本ルーチンを終了する。
[エンジン回転停止制御ルーチン]
図13及び図14に示すエンジン回転停止制御ルーチンは、エンジンECU30の電源オン中に所定周期(所定クランク角周期)で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン停止要求(アイドルストップ信号)が発生したか否かを判定し、エンジン停止要求が発生していなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了して、エンジン運転(燃料噴射制御及び点火制御)を継続する。
図13及び図14に示すエンジン回転停止制御ルーチンは、エンジンECU30の電源オン中に所定周期(所定クランク角周期)で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン停止要求(アイドルストップ信号)が発生したか否かを判定し、エンジン停止要求が発生していなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了して、エンジン運転(燃料噴射制御及び点火制御)を継続する。
その後、上記ステップ201で、エンジン停止要求が発生したと判定された時点で、ステップ202に進み、現在のクランク角θとエンジン回転速度Ne を算出する。この後、ステップ203に進み、現在のクランク角θがオルタネータ33の負荷トルクの制御タイミング(例えばTDC)であるか否かを判定し、オルタネータ33の負荷トルクの制御タイミングでなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
上記ステップ203で、現在のクランク角θがオルタネータ33の負荷トルクの制御タイミングであると判定されれば、ステップ204に進み、現在のエンジン回転速度Ne がエンジン回転停止制御を実行可能な最大エンジン回転速度Nemaxよりも低いか否かを判定し、現在のエンジン回転速度Ne が最大エンジン回転速度Nemax以上であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ204で、現在のエンジン回転速度Ne が最大エンジン回転速度Nemaxよりも低いと判定されれば、ステップ205に進み、エンジン11が燃焼中であるか否かを判定する。このステップ205で、エンジン停止要求が発生した直後でエンジン11がまだ燃焼中であると判定された場合には、ステップ206に進み、エンジン回転停止制御を開始する際のオルタネータ33の要求負荷トルクTalt を初期値(例えば基準負荷トルクTref(Ne) )に設定する。
Talt =Tref(Ne)
Talt =Tref(Ne)
その後、上記ステップ205で、エンジン11の燃焼が停止したと判定された場合には、ステップ207に進み、目標軌道のテーブルを参照して、今回の制御タイミングに対応した目標エンジン回転速度Netg を求める。ここで、車両がMT車(マニュアルミッション車)の場合は、クラッチが開放状態かどうか判断し、クラッチ開放・継合状態に応じた目標軌道を選択するようにしても良い。
この後、ステップ208に進み、現在のエンジン回転速度Ne と目標エンジン回転速度Netg とオルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne) を用いて、次式により要求負荷トルクTalt を算出する。
ここで、Jはエンジン11の慣性モーメント、Kはフィードバックゲイン、Δθはクランク角変化量である。
この後、ステップ209に進み、要求負荷トルクTalt にプーリ比Ratioを乗算して、オルタネータ33の要求軸トルクTalt.final に変換する。
この後、ステップ209に進み、要求負荷トルクTalt にプーリ比Ratioを乗算して、オルタネータ33の要求軸トルクTalt.final に変換する。
この後、図14のステップ210に進み、エンジン回転停止制御が開始される際に算出された指令遅れ時間dtを読み込んだ後、ステップ211に進み、オルタネータ33の基準負荷トルクTref(Ne) に応じて算出された目標軌道の傾きKt(例えば目標軌道のうち現在のエンジン回転速度付近における単位時間当りのエンジン回転速度の変化量)を算出し、この目標軌道の傾きKtに指令遅れ時間dtを乗算して、指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を求める。
dNe =Kt×dt
dNe =Kt×dt
或は、実エンジン回転挙動の傾きKr(例えば実エンジン回転挙動のうち現在のエンジン回転速度付近における単位時間当りのエンジン回転速度の変化量)を算出し、この実エンジン回転挙動の傾きKrに指令遅れ時間dtを乗算して、指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を求めるようにしても良い。
dNe =Kr×dt
dNe =Kr×dt
この後、ステップ212に進み、現在のエンジン回転速度Ne から指令遅れ時間中のエンジン回転速度変化量dNe を差し引いて指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei を求める。
Ne.hosei =Ne −dNe
Ne.hosei =Ne −dNe
次のステップ213で、指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei にプーリ比Ratioを乗算して、指令遅れ時間経過後のオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei に変換する。
Nalt.hosei =Ne.hosei ×Ratio
Nalt.hosei =Ne.hosei ×Ratio
この後、ステップ214に進み、バッテリ電圧(バッテリ32の充電時は印加電圧)を検出した後、ステップ215に進み、バッテリ電圧毎に作成された複数の負荷トルク特性マップ(図8参照)の中から、現在のバッテリ電圧に対応する負荷トルク特性マップを選択して、現在の要求負荷トルクTalt (要求軸トルクTalt.final )と、指令遅れ時間経過後のエンジン回転速度Ne.hosei (又は指令遅れ時間経過後のオルタネータ33の回転速度Nalt.hosei )に応じた発電指令値(デューティDuty )を算出する。
この後、ステップ216〜218の処理により、バッテリ印加電圧を上限ガード値[例えばバッテリ印加電圧の許容上限値又はそれよりも少し低い値(例えば14.5V)]以下に制限するようにオルタネータ33の発電指令値を次のようにして補正する。
まず、ステップ216で、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔV(=上限ガード値−バッテリ印加電圧)を算出した後、ステップ217に進み、図10に示す補正ゲインKpのマップを参照して、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVに応じた補正ゲインKpを算出する。この後、ステップ218に進み、補正ゲインKpを発電指令値から減算することで発電指令値を補正して最終的な発電指令値(デューティDuty )を算出する。これらのステップ216〜218の処理により、バッテリ印加電圧が上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリの印加電圧との偏差ΔV(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、オルタネータ33の発電指令値を発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正する。
以上説明した本実施例では、実エンジン回転挙動を目標軌道に合わせるようにオルタネータ33の負荷を制御してエンジン回転を停止させるエンジン回転停止制御の実行中に、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにオルタネータ33の発電指令値を補正するようにしたので、エンジン回転停止制御の実行中にオルタネータ33の発電電流が過大になることを抑制して、バッテリ32に過電圧が印加されることを防止することができ、バッテリ32の劣化を抑制することができる。これにより、バッテリ32の劣化によってメータやライトの明るさが変化することを抑制して、運転者に違和感を与えることを防止できる。
また、本実施例では、バッテリ印加電圧が上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔV(つまり上限ガード値に対するバッテリ印加電圧の超過分)に応じて、オルタネータ33の発電指令値を発電電流の低下方向(つまりバッテリ印加電圧の低下方向)に補正するようにしたので、バッテリ印加電圧を速やかに上限ガード値以下に低下させて、バッテリ印加電圧を速やかに上限ガード値以下に制限することができる。
尚、上記実施例では、オルタネータ33の発電指令値を補正してバッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしたが、発電指令値以外のオルタネータ33の制御パラメータ(例えば、要求負荷トルク、要求フィールド電流等)を補正してバッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしても良い。
更に、上記実施例では、バッテリ印加電圧が上限ガード値を越えたときに、上限ガード値とバッテリ印加電圧との偏差ΔVに応じてオルタネータ33の発電指令値を補正してバッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしたが、バッテリ印加電圧が上限ガード値を越えたときに、オルタネータ33の制御パラメータ(発電指令値、要求負荷トルク、要求フィールド電流等)を所定補正量(予め設定した一定値)だけ補正してバッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしたり、或は、バッテリ印加電圧が上限ガード値になったきに、オルタネータ33の制御パラメータを所定のガード値でガード処理することで、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限するようにしても良い等、バッテリ印加電圧を上限ガード値以下に制限する方法は、上記実施例で説明した方法に限定されず、適宜変更しても良い。
また、上記実施例では、目標停止クランク角を初期値としてクランク角を溯る方向に目標軌道を求めるようにしたが、例えば、目標停止クランク角でエンジン回転が停止するように停止直前のエンジン回転速度とクランク角(例えばTDC)を初期値として設定しておき、そこからクランク角を溯る方向に目標軌道を求めるようにしても良い等、目標軌道の算出方法を適宜変更しても良い。
また、本発明の適用範囲は、車両の動力源としてエンジンのみを搭載した一般的な車両に限定されず、車両の動力源としてエンジンとモータを搭載したハイブリッド車に本発明を適用しても良い。
11…エンジン、13…吸気管、14…スロットルバルブ、19…燃料噴射弁、21…排気管、26…クランク角センサ、29…カム角センサ、30…エンジンECU(目標軌道算出手段,停止制御手段)、32…バッテリ、33…オルタネータ(発電機)、36…電源系ECU、37…電圧センサ、41…電圧制限部(電圧制限手段)
Claims (3)
- エンジン停止要求が発生したときに燃焼を停止させてエンジン回転を停止させるエンジン回転停止制御装置において、
エンジンで駆動される発電機と、
エンジン回転が目標停止クランク角で停止するまでの回転挙動(以下「目標軌道」という)を算出する目標軌道算出手段と、
エンジン回転を停止させる際に実エンジン回転挙動を前記目標軌道に合わせるように前記発電機の負荷を制御するエンジン回転停止制御を実行する停止制御手段と、
前記エンジン回転停止制御の実行中に前記発電機の発電電力により充電されるバッテリの印加電圧を所定の上限ガード値以下に制限するように前記発電機の制御パラメータを補正する電圧制限手段と
を備えていることを特徴とするエンジン回転停止制御装置。 - 前記電圧制限手段は、前記上限ガード値と前記バッテリの印加電圧との偏差に応じて前記発電機の制御パラメータを補正することで前記バッテリの印加電圧を前記上限ガード値以下に制限する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジン回転停止制御装置。
- 前記停止制御手段は、前記エンジン回転停止制御の際に前記実エンジン回転挙動を前記目標軌道に合わせるように前記発電機の要求負荷を算出し、該要求負荷に基づいて前記発電機の発電指令値を算出する手段を有し、
前記電圧制限手段は、前記発電機の制御パラメータとして前記発電指令値又は前記要求負荷を補正することで前記バッテリの印加電圧を前記上限ガード値以下に制限する手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン回転停止制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009063312A JP2010220358A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | エンジン回転停止制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009063312A JP2010220358A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | エンジン回転停止制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010220358A true JP2010220358A (ja) | 2010-09-30 |
Family
ID=42978586
Family Applications (1)
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JP2009063312A Pending JP2010220358A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | エンジン回転停止制御装置 |
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JP (1) | JP2010220358A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012165589A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Toyota Motor Corp | 車両の発電制御システム |
JP2012241547A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | エンジンの排気後処理システム |
JP2013141085A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用電子制御装置 |
-
2009
- 2009-03-16 JP JP2009063312A patent/JP2010220358A/ja active Pending
Cited By (3)
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