JP2010219772A - 画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の副走査方向の長さを短くして反射部材を筐体に取付けることができ、小型化を図ることができる画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】クリップ93を、筐体41の側板41aの副走査方向端部に形成された切欠き部91に挿通され、副走査方向に曲折されるとともに曲折箇所において反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接する屈曲部94と、屈曲部94の上端から主走査方向と略直交する反射ミラー60aの高さ方向に突出して設けられ、切欠き部91の内周縁の内側に位置する側板41aの内面に係合する係合爪94aと、開口穴92に嵌合され、開口穴92に設けられた突起92aに嵌合する嵌合穴95aを有する嵌合部95と、屈曲部94と嵌合部95を連接し、側板41aに対向する連接部96とを備えたものから構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置に関し、例えば、複写機、ファクシミリ装置、イメージスキャナ等に使用される画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ装置、イメージスキャナ等の画像読取装置にあっては、光源から原稿の照射領域に照射し、原稿の照射領域から反射された光を反射部材である反射ミラーで折り返して結像レンズに結像し、結像レンズの結像位置に設けられたCCD(Charge Coupled Device)によって読み取るようになっている。
これら光源、反射ミラー、結像レンズおよびCCDは、筐体に保持されており、光源から原稿の主走査方向に光を照射しながら筐体を駆動手段によって副走査方向に移動させることにより、原稿面の画像の読取りを行うようになっている。
このような構成を有する画像読取装置にあっては、正確な角度姿勢で筐体に反射ミラーを固定する必要があるため、筐体の副走査方向の両側面に形成された開口穴と、開口穴に嵌合され、反射ミラーを筐体に保持する保持部材とを備えた保持機構が一般に採用されている。
従来のこの種の保持機構としては、図19に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図19において、反射ミラー111は、その裏面111bと筐体112の主走査方向両側面(図19では一側面のみを図示)に形成された開口穴112aとの間に介装された保持部材としてのクリップ120によって上方に付勢されており、開口穴112aに形成された係止突起113にその表面111aが当接するようになっている。
開口穴112aは、副走査方向に長い矩形を有しており、副走査方向の前後下部に係止爪部114をそれぞれ有している。なお、筐体112の主走査方向の他側面の開口穴も開口穴112aと同一形状である。
クリップ120は、板厚の薄いばね鋼板を素材とする略S字断面形状の打抜きプレス成形品であり、反射ミラー111の裏面111bに略平行に対峙する押圧壁121と、押圧壁121の右端からV字状に折り曲げられて斜め下方に延設されて開口穴112aに係合する係合壁122と、押圧壁121の左端から直上に延設されて反射ミラー111の主走査方向一端面に対向する係止壁123と、係止壁123の上端から右方に延設されて反射ミラー111の表面111aに対向する副走査方向の前後に離隔する係止リップ124とを備えている。
押圧壁121の左端側の上面には半球上の押圧突起125が突出しており、この押圧突起125は、反射ミラー111の裏面111bに当接するようになっている。係合壁122は、図19(a)中、左方に向かうに従って幅広に形成されており、係合壁122の前後側端には押圧突起125の下方に位置するように係合凹部126がそれぞれ形成されている。
図19(b) に示すように、クリップ120によって反射ミラー111が筐体112に組付けられた状態では、係合壁122と押圧壁121との間の角度が小さくなるようにクリップ120が弾性変形し、押圧壁121には係合壁122と離間する方向(すなわち、上方)に弾発力が生じる。このため、押圧壁121の押圧突起125が反射ミラー111の裏面111bを押圧することになり、反射ミラー111の表面111aは、所定の弾接力で開口穴112aの係止突起113に係止される。
クリップ120は、係合壁122の係合凹部126に開口穴112aの係止爪部114が嵌合することで筐体112に固定され、押圧壁121の押圧突起125の中心と筐体112とが左右方向で略同位置となる。
このようにしてクリップ120を開口穴112aに嵌合してクリップ120の弾性力によって反射ミラー111を開口穴112aの係止突起113に係止することにより、反射ミラー111を筐体112に保持することができる。
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、筐体112に形成された開口穴112aに反射ミラー111の主走査方向両端部を挿通してクリップ120の弾性力を利用して反射ミラー111を筐体112に保持するようになっているため、筐体112が副走査方向に長くなる保持機構となってしまう。
すなわち、図19(a)、(b)に示すように、係合壁122が開口穴112aの一方の当接面A1に当接するとともに、押圧突起125が反射ミラー111を押圧して反射ミラー111を開口穴112aの他方の面に当接するように反射ミラー111を付勢することにより、反射ミラー111を筐体112に保持するようにしているため、開口穴112aの一方の当接面A1を筐体112に設けるために、反射ミラー111およびクリップ120の係合壁122を取り囲むような開口穴112aが必要となってしまう。
このため、図20に示すように、筐体112の側壁に開口穴112aではなく切欠き部130がある場合には、反射ミラー111をクリップ120によって筐体112に保持することができない。
したがって、切欠き部130に反射ミラー111の主走査方向両端部を支持してクリップ120で取付けることができれば、筐体112を副走査方向に短くすることができるが、従来の保持機構では、図19に示すように、開口穴112aの一方の当接面A1に確保しなければならないため、開口穴112aを筐体112の端部を除いた部分に形成しなければならず、必然的に筐体112の副走査方向が長くなってしまうのである。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、筐体の副走査方向の長さを短くして反射部材を筐体に取付けることができ、小型化を図ることができる画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の画像読取装置は、上記目的を達成するため、(1)筐体と、前記筐体に設けられ、原稿の照射領域に光を照射する照射手段と、前記筐体に設けられ、原稿の照射領域から反射された光を反射させる少なくとも1つ以上の反射部材と、前記筐体に設けられ、前記反射部材で反射された光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズの結像位置に位置するように前記筐体に設けられ、原稿の画像を読み取る撮像素子と、前記筐体に前記反射部材の少なくとも1つを保持する保持機構とを含んで構成され、前記照射手段により原稿の主走査方向に光を照射しながら前記筐体を原稿の副走査方向に移動させることにより、原稿を読み取るようにした原稿読取装置において、前記保持機構が、前記筐体の主走査方向両側板の副走査方向一端部にそれぞれに形成され、前記反射部材の少なくとも1つの主走査方向両端部の副走査方向一側面が当接する当接面を有するとともに、前記反射部材の副走査方向他側面側に対向する部位が開放される切欠き部と、前記切欠き部の近傍の前記筐体の主走査方向両側板に形成された少なくとも1つ以上の開口穴とを有する前記筐体と、前記筐体の主走査方向両側板にそれぞれ取付けられ、前記反射部材を前記筐体に保持する複数の保持部材とを含んで構成され、前記保持部材が、前記切欠き部に挿通され、副走査方向に曲折されるとともに曲折箇所において前記反射部材の副走査方向他側面に当接する曲折部と、前記曲折部の上端から主走査方向と略直交する前記反射部材の高さ方向に突出して設けられ、前記切欠き部の内周縁の内側に位置する前記筐体の主走査方向側板の内面に係合する係合爪と、前記開口穴に嵌合され、前記開口穴に設けられた突起に嵌合する嵌合穴を有する嵌合部と、前記曲折部と前記嵌合部を連接し、前記筐体の両側面に対向する連接部とを備えたものから構成されている。
この構成により、保持部材の曲折部が筐体の切欠き部に挿通されたときに、係合爪が切欠き部の内周縁の内側に位置する筐体の主走査方向側板の内面に係合した状態で、曲折部の曲折箇所が反射部材の副走査方向他側面に当接するとともに、保持部材の嵌合部に形成された嵌合穴が筐体の開口穴に形成された突起に嵌合するようにして開口穴に嵌合する。
このため、嵌合部および曲折部によって反射部材が挟持されるようにして筐体に取付けられたときに、曲折部が副走査方向において嵌合部側に撓んで曲折部の曲折箇所が反射部材を切欠き部の当接面に押圧し、反射部材を筐体に保持する。
また、係合爪が切欠き部の内周縁の内側に位置する筐体の主走査方向側板の内面に係合するとともに、嵌合部が開口穴に嵌合されたときに保持部材の嵌合部に形成された嵌合穴が筐体の開口穴に形成された突起に嵌合するので、保持部材が切欠き部および開口穴から抜け出てしまうのを防止することができる。
この結果、筐体の主走査方向両側板の副走査方向一端部に形成された切欠き部に反射部材を挿通した場合でも、反射部材を筐体に確実に保持することができる。このため、保持部材および反射部材を取り囲むようにして反射部材が挿通される開口穴を不要にでき、筐体の副走査方向長さを短くして筐体を小型化することができる。この結果、画像読取装置を小型化することができる。
また、本発明の画像読取装置は、(2)前記連接部に形成された穴部と、前記筐体の主走査方向両側板に設けられ、前記穴部に嵌合する突起を有するものから構成されている。
この構成により、連接部に形成された穴部に筐体の主走査方向両側板に設けられた突起を嵌合させているので、突起および嵌合穴の位置を基準にして、切欠き部の内周縁の内側における係合爪の位置を決定することができる。この結果、係合爪の位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明の画像読取装置は、(3)前記嵌合部から前記連接部が複数に分岐され、複数の連接部にそれぞれの曲折部が連接されるとともに、前記曲折部の1つに前記係合爪が形成され、複数の前記曲折部を前記切欠き部および前記開口穴に嵌合することにより、前記曲折部の曲折箇所によって複数の反射部材の副走査方向他側面を押圧するものから構成されている。
この構成により、一対の保持部材によって複数の反射部材を筐体に保持することができ、保持機構の構成を簡素化して画像読取装置の製造コストを低減することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上述した画像読取装置を備えた画像形成装置であって、前記画像読取手段によって読み取った画像を記録媒体上に形成する画像形成手段を有するものから構成されている。
この構成により、筐体の副走査方向の長さを短くして反射部材を筐体に取付けることができ、小型な画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
以上説明したように、筐体の副走査方向の長さを短くして反射部材を筐体に取付けることができ、小型化を図ることができる画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、カラー複写機の概略構成図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、画像読取装置の概略斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、一体型走査光学ユニットの断面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、LEDユニットの斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、筐体の外観図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、筐体の要部側面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、反射ミラーをクリップによって筐体に取付けた状態を示す筐体の斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、反射ミラーをクリップによって筐体に取付けた状態を示す筐体の要部側面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、クリップの斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、反射ミラーをクリップによって筐体に取付けた状態を示す筐体の要部上面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、図8のC−C方向矢視断面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、筐体にクリップを取付ける手順を示す図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、一体型走査光学ユニットの断面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、筐体の斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、反射ミラーをクリップによって筐体に取付けた状態を示す筐体の要部側面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、クリップの斜視図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、反射ミラーをクリップによって筐体に取付けた状態を示す筐体の要部上面図である。 本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、図15のD−D方向矢視断面図である。 (a)は、従来のクリップと筐体および反射ミラーとの分解図、(b)は、従来のクリップにより反射ミラーを筐体に保持した状態を示す図である。 従来のクリップと切欠き部が形成された筐体および反射ミラーの分解図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図12は、本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示す図である。なお、画像読取装置は、イメージスキャナに適用してもよく、画像形成装置としては、イメージスキャナを有する複写機やファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等に適用することができる。
まず、構成を説明する。
図1において、画像形成装置としてのカラー複写機1は、自動原稿搬送部(以下、ADFともいう)2と、給紙部3と、画像読取装置4と、画像形成部5とを含んで構成されている。
ADF2は、原稿トレイ11と、原稿トレイ11に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してコンタクトガラス7に向かって搬送する各種ローラ等からなる給紙部13とを備えている。
ADF2は、給紙部13によって分離された原稿をコンタクトガラス7上に搬送する搬送ベルト8を備えている。また、ADF2は、各種ローラ等からなる排紙部9を備えており、コンタクトガラス7上の原稿が画像読取装置4によって読み取られると、搬送ベルト8によってコンタクトガラス7から排紙される原稿は、排紙部9によって原稿トレイ11の下方の排紙トレイ12に排紙されるようになっている。また、ADF2は、画像読取装置4に対して図示しないヒンジ等の開閉機構を介して開閉自在に取付けられている。
給紙部3は、用紙サイズの異なる記録媒体としての記録紙を収納する給紙カセット21、22と、給紙カセット21、22に収納された記録紙を画像形成部5の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを備えている。
画像読取装置4は、図2に示すように、画像読取装置4の筐体4a内に一体型走査光学ユニット40を備えており、この一体型走査光学ユニット40は、後述するLEDユニット44から主走査方向(図2の矢印A方向)に光を照射するとともに、画像読取装置4に備えられる図示しない駆動手段によって全照射領域W内において副走査方向(図1、図2の矢印B方向)に走査(移動)されることによって、原稿の2次元カラー画像を読み取るようになっている。また、コンタクトガラス7は、画像読取装置4の筐体4aの上部に設けられており、筐体4aの上面を構成している。
なお、駆動手段は、一体型走査光学ユニット40に固定されたワイヤ、ワイヤに橋架される複数の従動プーリおよび駆動プーリと、駆動プーリを回転させるモータ等によって構成されるものであり、公知であるため、図示省略する。
画像形成部5は、画像形成手段を構成するものであり、露光装置31と、複数の感光体ドラム32と、各感光体ドラム32の周囲に設置された異なる色(シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk))のトナーを有する現像装置33と、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。
画像形成部5は、画像読取装置4によって読み取られて色別分解された画情報に基づいて複数の感光体ドラム32に色分けして画像を形成し、給紙部3から供給された記録紙に感光体ドラム32上のトナーを重ね合わせて転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
また、カラー複写機1は、図示しない画像送受信装置によって読み取った画像を相手先の装置に送信する機能も備えている。
次に、図3〜図12に基づいて一体型走査光学ユニット40の構成を説明する。
図3に示すように、一体型走査光学ユニット40は、筐体41と、筐体41に着脱自在に設けられ、LEDパッケージ46からの光を導く反射部48、49を支持する第1の支持部材としての遮蔽部材42と、遮蔽部材42に着脱自在に設けられるとともに、遮蔽部材42との間に原稿Pの照射領域W1にLEDパッケージ46から照射を行うための開口43aを有し、LEDパッケージ46からの光を導く反射部47を支持する第2の支持部材としてのカバー部材43とを備えている。なお、筐体41、遮蔽部材42およびカバー部材43は、それぞれ樹脂製である。なお、カバー部材43および遮蔽部材42は支持部材を構成している。
また、遮蔽部材42とカバー部材43には光源としてのLEDユニット44が取付けられており、このLEDユニット44は、図4に示すように、LED基板45上に発光素子である複数(本実施の形態では7個)のLEDパッケージ46が主走査方向に略直線状に配置されたものから構成されている。
本実施の形態のLEDパッケージ46は、所謂、トップビュータイプと称されるものであり、出射面がLED基板45の実装面と直交する方向になっている。
このトップビュータイプのLEDパッケージ46は、発光強度分布に指向性を有し、出射光の強度分布は、出射角に対して発光面の直交方向を基準とするランバートの余弦則に倣う強度分布(ランバート分布と呼ぶ)を有している。なお、図3は、一体型走査光学ユニット40の断面図であり、1つのLEDパッケージ46が示されている。
図3において、カバー部材43の下面には、LEDパッケージ46からの光を導く導光部材として反射部47が設けられており、カバー部材43に対向する遮蔽部材42の上面にはLEDパッケージ46からの光を導く導光部材として反射部48、49が設けられている。
すなわち、反射部47は、カバー部材43の下面である対向面43bに設けられており、反射部48、49は、カバー部材43の対向面43bに対向する遮蔽部材42の上面である対向面42aに設けられている。本実施の形態では、LEDユニット44および反射部47〜49が照射手段を構成している。
一方、カバー部材43の先端の上面には光拡散部材としてのシート状部材からなる光拡散シート81の一端部が取付けられており、この光拡散シート81の他端部は、LEDパッケージ46側と逆方向に延在している。
この光拡散シート81は、筐体41内を、LEDユニット44および反射部48、49が収納された第1の空間57および反射部49が収納された第2の空間82に離隔している。
また、光拡散シート81の他端部には複数の係合突起81bが設けられており、この係合突起81bは、主走査方向に3つに離隔して設けられている。また、係合突起81bは、遮蔽部材42に設けられた穴42cに係合させるようになっており、光拡散シート81は、カバー部材43と遮蔽部材42に装着されている。
また、LEDユニット44は、遮蔽部材42およびカバー部材43の間で、LEDパッケージ46からの出射光の中心光軸が略水平に向くような方向にLED基板45が配置されており、このLED基板45は、カバー部材43の対向面43bに設けられた位置決め用の溝50と、遮蔽部材42の対向面42aに設けられた位置決め用の溝51とその上下端部が嵌合されることにより、LEDパッケージ46の位置が一義的に決定されている。
また、LEDユニット44は、LED基板45が溝50、51に嵌合されることにより、遮蔽部材42およびカバー部材43に挟持され、また、LED基板45が溝50、51から抜け出ることにより、遮蔽部材42およびカバー部材43から取り外されるようになっている。すなわち、LEDユニット44は、遮蔽部材42およびカバー部材43に対して着脱自在となっている。
また、カバー部材43は、外部から一体型走査光学ユニット40に進入する外乱光を防ぐために設けられており、対向面43bに設けられた反射部47によってLEDパッケージ46から照射された光が反射部49に導かれるようになっている。
本実施の反射部47〜49は、遮蔽部材42およびカバー部材43の対向面42a、43bの形状に沿った反射面形状に成型された母材の表面にアルミ箔等の反射シートを接着させるようにして構成されている。
なお、反射部47〜49は、反射面に成型された母材の表面にアルミを蒸着することにより構成してもよいし、反射面に反射材を練り込んだ塗装を施したものから構成したり、反射材料によるメッキを施すことにより構成してもよい。
また、光拡散シート81は、光を拡散する作用があるものであれば、どのようなタイプでも構わない。例えば、第1の空間57側のシート面に拡散作用を有するように構成したものや、第2の空間82側のシート面に拡散作用を有するように構成したもの、あるいは、光拡散シート81の内部で拡散作用を有する構成にしたものであってもよい。
本実施の形態では、遮蔽部材42およびカバー部材43のそれぞれに設けられたLED基板45の位置決め用の溝50、51をコンタクトガラス7面に対して直角の方向になるように配置しているので、LED基板45を垂直に保持することができる。このため、発光面をLED基板45と平行に配置されたLEDパッケージ46から出射した光の中心光軸を水平方向に指向させることができる。
このように発光面をLEDパッケージ46から出射した光の中心光軸を水平方向に指向させることができるため、LEDパッケージ46から出射された照明光は、ある角度で広がりながら略水平方向に進行する。
遮蔽部材42の反射部48によって反射させられたLEDパッケージ46の照明光は、光拡散シート81を通してさらにある角度で広がりながら図3において原稿Pの照射領域W1に対して左側から照射されるようになっており、光拡散シート81を通してある角度で広がった後、カバー部材43の反射部47で反射させられた照明光は、遮蔽部材42の反射部49でさらに反射し、若しくは、直接LEDパッケージ46から反射部49に到達して反射する光も照射領域W1に対して図3の右側から照射される。
なお、照射領域W1は、コンタクトガラス7上のある一定範囲である。また、図3において、照射領域W1に対して右側を走査方向の前側とし、照射領域W1に対して左側を走査方向の後側とすると、本実施の形態では、上述した反射部47〜49からの照明作用により、照射領域W1に対して副走査方向の前後方向から光が略均等に照射されることになり、立体物の原稿や切り貼りされた原稿等も影が出ないようにすることができる。
したがって、カバー部材43および遮蔽部材42の形状は、LEDパッケージ46から照射される光を照射領域W1に対して副走査方向に一定の照度分布で導くように設計された折り曲げ形状となっている。
すなわち、本実施の一体型走査光学ユニット40は、筐体41に設けられ、発光するLEDユニット44と、LEDパッケージ46からの光を原稿Pの照射領域W1に照射する反射部47とある一定の角度で広がらせる光拡散シート81を有するカバー部材43と、LEDパッケージ46からの光を原稿Pの照射領域W1に照射する反射部48、49を有する遮蔽部材42とからなる原稿照明装置としての原稿照明部56を備えたものとなる。
また、遮蔽部材42は、筐体41に着脱自在に設けられており、図3に示すように、筐体41内を、LEDユニット44が設けられた第1の空間57および第2の空間82と、第1の空間57の下方に位置し、画像読取部54が設けられた第3の空間58とに隔離するようになっている。
すなわち、遮蔽部材42は、筐体41内に画像読取部54が収納された空間としての第3の空間58が画成されるように原稿照明部56と画像読取部54とを隔離している。
この遮蔽部材42の対向面42aは、画像読取部54の底面を構成するものであり、遮蔽部材42は、第3の空間58に原稿Pからの反射光以外の照明光が進入しないように第1の空間57および第2の空間82から遮断する(隔離する)機能を有しており、原稿照明部56の下方を覆うとともに、筐体41との間で隙間が生じないように筐体41に取付けられている。
本実施の形態では、反射部47を第1の空間57および第2の空間82に対向するカバー部材43の対向面43bに設けるとともに、反射部48、49を第1の空間57および第2の空間82に対向する遮蔽部材42の対向面42aに設けることで、第3の空間58と隔離された第1の空間57および第2の空間82を画成することができる。
また、遮蔽部材42には主走査方向に延在するスリット59が形成されており、このスリット59は、LEDユニット44から遠く離れて位置している(図3中、右方)。
また、スリット59は、反射部48および反射部49の間に位置するようにして設けられており、原稿Pからの反射光(原稿像の光)を第1の空間57から第2の空間82を通して第3の空間58に導くようになっている。
また、スリット59は、上下方向に開口しており、開口の高さはLEDパッケージ46の中心よりも高い位置、すなわち、原稿Pに近い位置に設けられている。このため、LEDパッケージ46からの照射光を第1の空間57から第2の空間82を通して第3の空間58に進入し難くして、原稿Pからの反射光のみを第3の空間58に導くことができる。
なお、反射部48、49を除いたスリット59の近傍の遮蔽部材42の表面やスリット59内の垂直方向の内周側面は、反射率の低い表面処理または、黒色に構成されており、反射部48、49を除いた遮蔽部材42の対向面42aで光を反射し難くしている。
一方、第3の空間58に位置する筐体41には反射部材としての反射ミラー60a〜60e、結像レンズ61および撮像素子としてのCCD(ChargeCoupled Device)63が設けられており、これら反射ミラー60a〜60e、結像レンズ61およびCCD63は、読取手段としての画像読取部54を構成している。
反射ミラー60a〜60eは、LEDユニット44から反射部47〜49を介して原稿Pの照射領域W1が照射されたときに、照射領域W1における原稿Pのライン上(主走査方向)の反射光L、すなわち、読取光軸が遮蔽部材42のスリット59を介して第3の空間58に導かれると、反射ミラー60a、60b、60c、60d、60eの順に反射するようになっている。したがって、反射ミラー60a〜60eは、反射光Lを結像レンズ61に導くように筐体41の所定箇所に取付けられている。なお、反射ミラー60a、60b、60c、60d、60eは、筐体41に直接取付けられており、特に、反射ミラー60cは、筐体41の保持部41dに固定されている。
この結像レンズ61は、筐体41の底部に取付けられており、反射ミラー60eによって反射された光を結像させるようになっている。CCD63は、結像レンズ61の結像位置に配置されるように筐体41の副走査方向一側面に取付けられており、原稿Pの画像を読み取るようになっている。本実施の形態のCCD63は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎に設けられており、カラー画像の読取りを行うことができる。
このCCD63は、SBU(スキャナボードユニット)64上に配置されており、このSBU64は、筐体41の副走査方向一側面に取付けられている。このSBU64にはCCD63の他にICチップやチップコンデンサ等の電子部品が実装されており、CCD63によって読み取られた原稿Pの画像を処理し、露光装置31に送信するようになっている。
また、本実施の形態では、反射ミラー60aが保持機構によって筐体41に保持されるようになっている。この保持機構は、図5〜図8に示すように、筐体41の主走査方向の両側に位置する側板41a、41bの副走査方向一端部、すわなち、側板41a、41bを接続するように主走査方向に延在する側板41e側に形成された切欠き部91と、切欠き部91の近傍の筐体41の側板41a、41bに形成された開口穴92とを有する筐体41と、筐体41に取付けられ、反射ミラー60aを筐体41に保持する保持部材としての一対のクリップ93とを含んで構成されている。
図9に示すように、クリップ93は、曲折部としての屈曲部94と、嵌合穴95aを有する嵌合部95と、屈曲部94および嵌合部95を連結する連接部96とが一体化されて構成されている。
図8、図10、図11に示すように、屈曲部94は、切欠き部91に挿通されるようになっており、副走査方向に屈曲するとともに屈曲箇所94bが反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接するようになっている。
なお、図8において、点線は、側板41eの内周面であり、反射ミラー60aは、その下端が側板41eの内周面に当接した状態でクリップ93によって筐体41に保持されている。
また、図11に示すように、切欠き部91を構成する筐体41の側板41a、41bの肉厚H1に対して連接部96から屈曲部94の屈曲箇所94bの距離H2は小さく(短く)なっている。このため、切欠き部91を小さくして筐体41の剛性が低下するのを防止することができる。
また、屈曲部94には係合爪94aが形成されており、図8に示すように、係合爪94aは、屈曲部94の上端から主走査方向と略直交する反射ミラー60aの高さ方向に突出して設けられ、切欠き部91の内周縁の内側に位置する筐体41の側板41a、41bの内面に係合するようになっている。
また、図8、図11に示すように、嵌合部95の嵌合穴95aは、開口穴92に設けられた突起92aに嵌合するようになっており、嵌合部95は、屈曲部94と共に反射ミラー60aを挟み込むようになっている。
このとき、屈曲部94が嵌合部95側に撓むことにより、反射ミラー60aの主走査方向両端部の副走査方向一側面を切欠き部91の当接面91aに当接させるようになっている。
すなわち、本実施の形態の切欠き部91は、反射ミラー60aの主走査方向両端部の副走査方向一側面A1が当接する当接面91aを有するとともに、反射ミラー60aの主走査方向両端部の副走査方向他側面B1に対向する部位が開放されており(以下、この部分を開放部91bという)、当接面91aは、反射ミラー60aの副走査方向一側面A1と平行に延在している。
また、連接部96は、筐体41の側板41a、41bに対向しており、側板41a、41bと平行に延在している。また連接部96には穴部96aが形成されており、この穴部96aは、図8、図11に示すように、筐体41の側板41a、41bに設けられた突起41cに嵌合するようになっている。
次に、反射ミラー60aを筐体41に取付ける方法を説明する。
反射ミラー60aを側板41a側の切欠き部91に挿通した後、図12(a)に示すように、屈曲部94を切欠き部91に挿通する。このとき、屈曲部94の屈曲箇所94bを反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に押し付けながら、図12(b)に示すように、係合突起94を切欠き部91の内周縁の内側に位置する筐体41の側板41aの内面に係合させる。このため、反射ミラー60aの副走査方向一側面A1が切欠き部91の当接面91aに押し付けられる。
次いで、図12(c)に示すように、嵌合部95を開口穴92に挿通して嵌合穴95aを開口穴92の突起92aに嵌合させた後、連接部96の穴部96aに側板41aの突起41cを嵌合させる。また、側板41b側も同様の手順でクリップ93を側板41bに取付ける。
このように本実施の形態では、保持機構を、筐体41の主走査方向の両側に位置する側板41a、41bの副走査方向一端部にそれぞれに形成され、反射ミラー60aの副走査方向一側面A1が当接する当接面91aを有するとともに反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に開放部91bを有する切欠き部91と、切欠き部91の近傍の側板41a、41bに形成された開口穴92とを有する筐体41と、筐体41に取付けられ、反射ミラー60aを筐体41に保持するクリップ93とを含んで構成し、クリップ93を、切欠き部91に挿通され、副走査方向に曲折されるとともに屈曲箇所94bにおいて反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接する屈曲部94と、屈曲部94の上端から主走査方向と略直交する反射ミラー60aの高さ方向に突出して設けられ、切欠き部91の内周縁の内側に位置する側板41a、41bの内面に係合する係合爪94aと、開口穴92に嵌合され、開口穴92に設けられた突起92aに嵌合する嵌合穴95aを有する嵌合部95と、屈曲部94と嵌合部95を連接し、側板41a、41bに対向する連接部96とを備えたものから構成した。
このため、クリップ93の屈曲部94が筐体41の切欠き部91に挿通されたときに、係合爪94aが切欠き部91の内周縁の内側に位置する側板41a、41bの内面に係合した状態で、屈曲部94の屈曲箇所94bを反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接させることができるとともに、クリップ93の嵌合部95に形成された嵌合穴95aを筐体41の開口穴92に形成された突起92aに嵌合するようにして開口穴92に嵌合させることができる。
このため、嵌合部95および屈曲部94によって反射ミラー60aを挟持するようにして筐体41に取付けられたときに、屈曲部94を副走査方向において嵌合部95側に撓ませて屈曲部94の屈曲箇所94bにより反射ミラー60aを切欠き部91の当接面91aに押圧させて、反射ミラー60aを筐体41に保持させることができる。
また、係合爪94aを切欠き部91の内周縁の内側に位置する側板41a、41bの内面に係合させるとともに、嵌合部95を開口穴92に嵌合させたときにクリップ93の嵌合部95に形成された嵌合穴95aを開口穴92に形成された突起92aに嵌合させることができるため、クリップ93が切欠き部91および開口穴92から抜け出てしまうのを防止することができる。
この結果、筐体41の側板41a、41bに形成された切欠き部91に反射ミラー60aを挿通した場合でも、反射ミラー60aを筐体41に確実に保持することができる。このため、クリップ93および反射ミラー60aを取り囲むようにして反射ミラー60aを挿通するための従来のような開口穴を不要にでき、筐体41の副走査方向の長さを短くして筐体41を小型化することができる。この結果、画像読取装置4を小型化することができ、小型化された画像読取装置4を有するカラー複写機1を得ることができる。
また、本実施の形態では、保持機構が、クリップ93の連接部96に形成された穴部96aと、筐体41の側板41a、41bに設けられ、穴部96aに嵌合する突起41cを有するので、突起41cおよび穴部96aの位置を基準にして、切欠き部91の内周縁の内側における係合爪94aの位置を決定することができる。この結果、係合爪94aの位置決めを容易に行うことができる。
なお、本実施の形態では、クリップ93に曲折部として屈曲部94を設けているが、屈曲部94に代えて湾曲部を設け、湾曲部の湾曲箇所を反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接させるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図13〜図18は、本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図13に示すように、反射ミラー60a、60cは、筐体41に対してフリーの状態になっており、後述するクリップ102によって側板41a、41bに保持されるものである。
図14において、筐体41の側板41a、41bには開口穴92および切欠き部91の下方に開口穴101が形成されており、この開口穴101には反射ミラー60cが挿通されるようになっており、この反射ミラー60cは、反射ミラー60aと共に保持部材としての一対のクリップ102によって筐体41の側板41a、41bに保持されるようになっている。
図16に示すように、クリップ102は、曲折部としての屈曲部103および屈曲部104と、嵌合穴105aを有する嵌合部105と、屈曲部103および屈曲部104と嵌合部105とを連結する連接部106とが一体化されて構成されている。また、連接部106は、嵌合部105から二股状に分岐されており、嵌合部105に一対の屈曲部103および屈曲部104が連接されている。
図15に示すように、屈曲部103は、切欠き部91に挿通されるようになっており、副走査方向に屈曲するとともに屈曲箇所103bが反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に当接するようになっている。
また、屈曲部104は、開口穴101に挿通されるようになっており、図18に示すように、副走査方向に屈曲するとともに屈曲箇所104aが反射ミラー60cの副走査方向他側面B1に当接するようになっている。
また、図18に示すように、切欠き部91を構成する筐体41の肉厚H1に対して連接部106から屈曲部103の屈曲箇所103bの距離H2は短くなっている。このため、切欠き部91を小さくして筐体41の剛性が低下するのを防止することができる。
また、屈曲部103には係合爪103aが形成されており、図15に示すように、係合爪103aは、屈曲部103の上端から主走査方向と略直交する反射ミラー60aの高さ方向に突出して設けられ、切欠き部91の内周縁の内側に位置する筐体41の側板41a、41bの内面に係合するようになっている。
また、図15、図18に示すように、嵌合部105の嵌合穴105aは、開口穴92に設けられた突起92aに嵌合するようになっており、嵌合部105は、屈曲部103および屈曲部104と共に反射ミラー60aおよび反射ミラー60cを挟み込むようになっている。
このとき、屈曲部103および屈曲部104が嵌合部105側に撓むことにより、反射ミラー60aおよび反射ミラー60cの副走査方向一側面A1を切欠き部91の当接面91aおよび開口穴101の当接面101aに当接させるようになっている。すなわち、本実施の形態の切欠き部91および開口穴101は、反射ミラー60aおよび反射ミラー60cの副走査方向一側面A1が当接する当接面91a、101aを有しており、この当接面91a、101aは、反射ミラー60aおよび反射ミラー60cの副走査方向一側面A1と平行に延在している。
また、連接部106は、筐体41の側板41a、41bに対向しており、側板41a、41bと平行に延在している。また連接部106には穴部106aが形成されており、この穴部106aは、図15、図18に示すように、筐体41の側板41a、41bに設けられた突起41cに嵌合するようになっている。
次に、反射ミラー60aおよび反射ミラー60cを筐体41に取付ける方法を説明する。
反射ミラー60aを側板41a側の切欠き部91に挿通するとともに、反射ミラー60cを開口穴101に挿通した後、屈曲部103および屈曲部104を切欠き部91および開口穴101に挿通する。このとき、屈曲部103の屈曲箇所103bを反射ミラー60aの副走査方向他側面B1に押し付けながら、係合爪103aを切欠き部91の内周縁の内側に位置する筐体41の側板41aの内面に係合させる。このため、反射ミラー60aの副走査方向一側面A1が切欠き部91の当接面91aに押し付けられるとともに、反射ミラー60cの副走査方向一側面A1が開口穴101の当接面101aに押し付けられる。
次いで、嵌合部105を開口穴92に挿通して嵌合穴105aを開口穴92の突起92aに嵌合させた後、連接部106の穴部106aに側板41aの突起41cを嵌合させる。また、側板41b側も同様の手順でクリップ102を側板41bに取付ける。
このように本実施の形態では、嵌合部105から連接部106を二股状に分岐して連接部106に屈曲部103および屈曲部104を連接するとともに、屈曲部103に係合爪103aを形成し、屈曲部103および屈曲部104を切欠き部91および開口穴101に嵌合することにより、屈曲部103の屈曲箇所103bによって反射ミラー60aの副走査方向他側面B1を押圧するとともに、屈曲部104の屈曲箇所104aによって反射ミラー60cの副走査方向他側面B1を押圧するようにしたので、一対のクリップ102によって複数の反射ミラー60aおよび反射ミラー60cを筐体41に保持することができ、保持機構の構成を簡素化して画像読取装置4の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、クリップ102に曲折部として屈曲部103および屈曲部104を設けているが、屈曲部103および屈曲部104に代えて湾曲部を設け、湾曲箇所を反射ミラー60aおよび反射ミラー60cの副走査方向他側面B1に当接させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、連接部106を二股状に分岐して一対の反射ミラー60aおよび反射ミラー60cを筐体41に保持するようにしているが、連接部106を三叉状またはそれ以上に分岐して3つ以上の反射ミラーを筐体41に取付けるようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置は、筐体の副走査方向の長さを短くして反射部材を筐体に取付けることができ、画像読取装置の小型化を図ることができるという効果を有し、複写機、ファクシミリ装置、イメージスキャナ等に使用される画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置等として有用である。
1 カラー複写機(画像形成装置)
4 画像読取装置
5 画像形成部(画像形成手段)
41 筐体(保持機構)
41a、41b 側板
41c 突起
44 LEDユニット(照射手段)
47〜49 反射部(照射手段)
60a〜60e 反射ミラー(反射部材)
61 結像レンズ
63 CCD(撮像素子)
91 切欠き部(保持機構)
91a 当接面
92、101 開口穴(保持機構)
92a 突起
93、102 クリップ(保持部材、保持機構)
94、103、104 屈曲部(曲折部)
94a、103a 係合爪
94b、103b、104a 屈曲箇所
95、105 嵌合部
95a、105a 嵌合穴
96、106 連接部
96a、106a 穴部
101a 当接面
P 原稿
W1 照射領域
特開2007−139873号公報

Claims (4)

  1. 筐体と、前記筐体に設けられ、原稿の照射領域に光を照射する照射手段と、前記筐体に設けられ、原稿の照射領域から反射された光を反射させる少なくとも1つ以上の反射部材と、前記筐体に設けられ、前記反射部材で反射された光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズの結像位置に位置するように前記筐体に設けられ、原稿の画像を読み取る撮像素子と、前記筐体に前記反射部材の少なくとも1つを保持する保持機構とを含んで構成され、前記照射手段により原稿の主走査方向に光を照射しながら前記筐体を原稿の副走査方向に移動させることにより、原稿を読み取るようにした原稿読取装置において、
    前記保持機構が、前記筐体の主走査方向両側板の副走査方向一端部にそれぞれに形成され、前記反射部材の少なくとも1つの主走査方向両端部の副走査方向一側面が当接する当接面を有するとともに、前記反射部材の副走査方向他側面側に対向する部位が開放される切欠き部と、前記切欠き部の近傍の前記筐体の主走査方向両側板に形成された少なくとも1つ以上の開口穴とを有する前記筐体と、前記筐体の主走査方向両側板にそれぞれ取付けられ、前記反射部材を前記筐体に保持する複数の保持部材とを含んで構成され、
    前記保持部材が、
    前記切欠き部に挿通され、副走査方向に曲折されるとともに曲折箇所において前記反射部材の副走査方向他側面に当接する曲折部と、前記曲折部の上端から主走査方向と略直交する前記反射部材の高さ方向に突出して設けられ、前記切欠き部の内周縁の内側に位置する前記筐体の主走査方向側板の内面に係合する係合爪と、
    前記開口穴に嵌合され、前記開口穴に設けられた突起に嵌合する嵌合穴を有する嵌合部と、
    前記曲折部と前記嵌合部を連接し、前記筐体の両側面に対向する連接部とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記連接部に形成された穴部と、前記筐体の主走査方向両側板に設けられ、前記穴部に嵌合する突起を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記嵌合部から前記連接部が複数に分岐され、複数の連接部にそれぞれの曲折部が連接されるとともに、前記曲折部の1つに前記係合爪が形成され、
    複数の前記曲折部を前記切欠き部および前記開口穴に嵌合することにより、前記曲折部の曲折箇所によって複数の反射部材の副走査方向他側面を押圧することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えた画像形成装置であって、
    前記画像読取装置によって読み取った画像を記録媒体上に形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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