JP2010219471A - パターン描画装置およびパターン描画方法 - Google Patents

パターン描画装置およびパターン描画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の歪みに高精度に合わせつつパターンを描画する。
【解決手段】パターン描画装置では、基板上に既に形成されているパターンが有するマークの位置がマーク検出位置として検出され(ステップS11)、基板が歪む前のマークの位置であるマーク参照位置からのマークの変位が求められる(ステップS12)。そして、マークの変位を拘束条件として有限要素解析が行われ、複数のマークの間の位置である補間参照位置における変位が求められる(ステップS13)。パターン描画装置では、マーク参照位置の変位および補間参照位置の変位に従ってパターンが変形されて描画が行われる(ステップS14,S15)。これにより、基板9の歪みに高精度に合わせつつパターンを描画することが実現される。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板上にパターンを描画する技術に関連する。
従来より、プリント配線基板や半導体基板、表示装置用のガラス基板等では、配線や回路等の複数層のパターンが積層される。各層のパターンが形成される工程には、予め形成されたレジスト膜に光を照射してパターンを描画する工程が含まれる。このとき、下層のパターンが形成される際の外力や内部応力等により基板には変形が生じている。したがって、レジスト膜に最下層以外のパターンを描画する際には、下層パターンとの正確な位置合わせが必要となる。特に、描画されるパターンの高精細化に伴い、下層のパターンの歪みに合わせて描画を行う技術は重要となる。
特許文献1では、任意方向に歪みが生じたプリント配線板に対し、位置決め穴の実際の位置を示す位置情報を取得する画像記録装置が開示されている。画像記録装置では、位置情報に基づいて配線パターン画像を示すラスタデータが仮想的に分割され、プリント配線板に歪みがないものと想定したときの対応する分割領域と整合するようにラスタデータが幾何学的に変換される。そして、変換後のラスタデータに基づいて、画像が記録ヘッドによりプリント配線板に記録される。
特許文献2では、基板の変形度合いに合わせてガーバデータを補正して補正ラスタデータに変換し、補正ラスタデータをさらに検査装置に出力する露光装置が開示されている。露光装置の露光部は補正ラスタデータに基づいて基板を露光し、検査装置は配線パターンが形成された基板をスキャンしたスキャンデータと補正ラスタデータとに基づいて露光された配線パターンの欠陥を検査する。
特開2005−37911号公報 特開2006−350012号公報
ところで、基板の変形は基板内で一様ではなく、場所により変形の度合いや方向等が異なる。したがって、特許文献1および2に示されるように、測定された基板の変形に合わせてパターンが幾何学的な補間により補正される場合、測定点を十分に多く設けないと描画されるパターンを基板の変形に正確に合わせることができない。また、測定点の数を多くするには物理的な限界があり、測定時間も増大する。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板の歪みに高精度に合わせつつパターンを描画することを主たる目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上にパターンを描画するパターン描画装置であって、歪んだ基板上に設けられた複数のマークの位置をマーク検出位置として取得するマーク位置取得部と、前記基板が歪む前の前記複数のマークの位置であるマーク参照位置から前記マーク検出位置への変位を拘束条件として前記基板の歪みを有限要素法を用いて解析することにより、前記マーク参照位置が存在する領域中の前記マーク参照位置とは異なる補間参照位置における変位を求める演算部と、前記基板の歪みによる前記マーク参照位置および前記補間参照位置の変位に従って、前記基板上にパターンを歪ませつつ描画する描画部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパターン描画装置であって、前記マーク参照位置および前記補間参照位置が、前記基板に歪みが存在しないと仮定した場合の前記基板上の位置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のパターン描画装置であって、前記基板上において、前記マーク検出位置の密度が高い領域と低い領域とが存在する。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のパターン描画装置であって、前記描画部が、変調された光を走査しつつ前記基板に照射することにより前記基板上にパターンを描画する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のパターン描画装置であって、前記基板が、プリント配線基板、ガラス基板または半導体基板である。
請求項6に記載の発明は、基板上にパターンを描画するパターン描画方法であって、歪んだ基板上に設けられた複数のマークの位置をマーク検出位置として取得する工程と、前記基板が歪む前の前記複数のマークの位置であるマーク参照位置から前記マーク検出位置への変位を拘束条件として前記基板の歪みを有限要素法を用いて解析することにより、前記マーク参照位置が存在する領域中の前記マーク参照位置とは異なる補間参照位置における変位を求める工程と、前記基板の歪みによる前記マーク参照位置および前記補間参照位置の変位に従って、前記基板上にパターンを歪ませつつ描画する工程とを備える。
本発明によれば、有限要素法を用いて基板の歪みを求めることにより、基板の歪みに高精度に合わせつつパターンを描画することができる。また、請求項3の発明では、特定の位置で高い精度にて変位を求める必要がある場合にマークの位置の検出回数の増大を抑制することができる。
パターン描画装置の構成を示す図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 パターン描画装置の動作の流れを示す図である。 変形前の基板を例示する図である。 変形後の基板を例示する図である。 描画データに歪補正が行われる様子を示す図である。 基板上のマーク参照位置および評価点を示す図である。 基板上のマーク参照位置および評価点を示す図である。 マーク検出位置の数と補間算出位置との関係を示す図である。
図1は本発明の一の実施の形態に係るパターン描画装置1の構成を示す図である。図1では装置の内部構造を示すために装置の一部を破線にて示している。パターン描画装置1は、フォトレジスト膜が形成されたプリント配線基板である基板9を保持するステージ2、ステージ2を図1中のY方向へと移動するステージ移動機構31、光ビームを基板9に向けて出射する描画ヘッド4、描画ヘッド4を図1中のX方向へと移動する描画ヘッド移動機構32、基板9に設けられたマークを撮像する撮像部6、および、描画ヘッド4に入力される描画用のデータを生成する制御部5を備える。パターン描画装置1はいわゆる直描装置であり、パターン描画装置1により基板9上に回路等のパターンが直接描画される。
描画ヘッド4は、光を出射するランプである光源41、および、姿勢が個別に変更可能な複数の微小ミラーが配列されたDMD(Digital Micromirror Device)42を有し、微小ミラー群により光源41からの光ビームが反射されることにより空間変調された光ビームが導き出される。
具体的には、光源41から出射された光はミラー431およびレンズ432により光量調整フィルタ44へと導かれ、光量調整フィルタ44において、光ビームが所望の光量に調整される。光量調整フィルタ44を透過した光ビームはロッドインテグレータ433、レンズ434およびミラー435を介してミラー436へ導かれ、ミラー436は光ビームを集光させつつDMD42へと導く。光ビームは所定の入射角(例えば、24度)でDMD42の微小ミラー群に均一に照射される。
ON状態に対応する姿勢にある微小ミラーからの反射光のみにより形成される空間変調された光ビームはズームレンズ437へと入射し、ズームレンズ437により倍率が調整されてミラー438を介して投影レンズ439へと導かれる。投影レンズ439からの光ビームは微小ミラー群に対して光学的に共役な基板9上の領域へと照射される。
ステージ2はリニアモータであるステージ移動機構31の移動体側に固定されており、制御部5がステージ移動機構31を制御することにより、微小ミラー群からの光が照射される光照射領域がフォトレジスト膜上を図1中のY方向に相対的に移動する。すなわち、光照射領域は描画ヘッド4に対して相対的に固定され、基板9の移動により光照射領域が基板9上を移動する。
描画ヘッド4は描画ヘッド移動機構32の移動体側に固定され、光照射領域の主走査方向(図1中のY方向)に対して垂直な副走査方向(X方向)に間欠的に移動する。すなわち、主走査が終了する毎に描画ヘッド移動機構32は次の主走査の開始位置へと描画ヘッド4をX方向に移動させる。描画ヘッド4、ステージ移動機構31および描画ヘッド移動機構32等により、パターンを基板9上に描画する描画部が構成される。
図2は制御部5の機能構成を示すブロック図である。制御部5は各種情報を記憶する記憶部51、演算処理を行う演算部52、パターン描画装置1の各部の制御を行う描画制御部53を備える。記憶部51には描画されるパターンを示すベクトルデータである描画データ511が記憶される。演算部52は描画データ511をラスタデータに変換するラスタ変換部521、基板9上のマークの位置を求めるマーク位置算出部522、基板9の変形を求める変位取得部523、有限要素法(Finite Element Method)により基板9の構造解析を行うFEM演算部524、および、描画データ511に歪補正を行う歪補正部525を有する。
図3はパターン描画装置1による基板9へのパターンの描画の流れを示す図である。基板9には下層のパターンが既に形成されており、次のパターンを形成するための感光材料であるフォトレジスト膜が最上層に形成されている。基板9は下層のパターンの形成時に、外力や熱等の影響により僅かに歪んでいる。
まず、図1および図2に示すステージ移動機構31および描画ヘッド移動機構32により、基板9上の下層のパターンが有するマークが撮像部6の下方へと移動され、撮像部6によりマークの画像(以下、「マーク画像」という。)が取得される。マーク画像の取得は基板9上の全てのマーク、または、必要なマークに対して順次行われる。なお、マークは、いわゆるアライメントマークには限定されず、マークとして機能するものであればパターンの他の部分であってもよい。例えば、マークは回路の一部であってもよい。
マーク画像は、マーク位置算出部522へと送られ、マーク位置算出部522ではマーク画像が示すマークの中心と、ステージ移動機構31および描画ヘッド移動機構32からの位置情報とにより、基板9に対するマークの位置が正確に求められる(ステップS11)。このように、パターン描画装置1では、撮像部6およびマーク位置算出部522が、マークの位置(以下、「マーク検出位置」という。)を取得するマーク位置取得部として機能する。
次に、変位取得部523にマーク検出位置および描画データ511が入力され、描画データ511が示す設計上のマークの位置とマーク検出位置との差、すなわち、基板9の歪みによるマークの変位が取得される(ステップS12)。設計上のマークの位置は基板9が歪む前のマークの位置であり、以下、「マーク参照位置」という。
図4および図5はマークが変位する様子を簡略化して示す図である。図4では基板9が歪む前のマークの位置であるマーク参照位置911を黒い丸にて示しており、マーク参照位置911を細線にて結んでいる。多くの場合、実際のマークは不規則に配置される。白い丸はマーク参照位置911の間に位置する補間参照位置921であり、詳細については後述する。図5は歪んだ後の基板9を示す図であり、基板9が歪んだ後のマークの位置であるマーク検出位置912を黒い四角にて示し、補間参照位置921の変位後の位置922を白い四角にて示している。実際には、基板9の変形は微小であり、図5では変形を誇張して示している。変位取得部523では、マーク参照位置911からマーク検出位置912への変位(以下、「測定変位」という。)が取得される。
測定変位はFEM演算部524に入力され、FEM演算部524では有限要素法を用いて構造解析が行われる。具体的には、パターンが描画される領域が、図4に示すマーク参照位置911および補間参照位置921を節点に含む多数の要素へと分割され、各要素の要素剛性マトリクスが生成され、基板9の全体に対応する全体剛性マトリクスが生成される。そして、概念的には、全体剛性マトリクスをK、全体の変位ベクトルをU、全体の荷重ベクトルをFとして、全体方程式(KU=F)が作成され、測定変位を拘束条件として全体方程式が解かれることにより、全体の変位ベクトルUが求められる。これにより、図4に示すように、マーク参照位置911が存在する領域中(すなわち、マーク参照位置911に囲まれる領域中)のマーク参照位置911とは異なる補間参照位置921の変位および変位後の位置922(以下、「補間算出位置」という。)が求められる(ステップS13)。なお、同時に、基板9における内部応力も求められる。
一方、描画データ511はラスタ変換部521によりラスタ変換され、ラスタ変換された描画データが歪補正部525に入力される。歪補正部525にはマーク検出位置912および補間算出位置922も入力され、これらの位置に基づいてパターンを歪ませる歪補正が行われる(ステップS14)。
その後、歪補正が行われた描画データに従って、描画制御部53により図1および図2に示すDMD42、ステージ移動機構31および描画ヘッド移動機構32が制御され、基板9上に歪んだパターンが描画される(ステップS15)。具体的には、描画データに従ってDMD42の各微小ミラーが傾くことにより空間変調された光ビームが生成され、光ビームの変調に同期して、ステージ移動機構31による照射領域の主走査、および、描画ヘッド移動機構32による照射領域の副走査が行われる。
図6は、ラスタ変換後の描画データに歪補正が行われる様子を示す図である。図6では、歪補正前の描画データが示すパターン71(以下、「元パターン」という。)を破線にて示し、歪補正後の描画データが示すパターン72(以下、「補正済パターン72」という。)を実線にて示す。元パターン71の格子点は、図4に示すマーク参照位置911または補間参照位置921に対応し、補正済パターン72の格子点は、図5に示すマーク検出位置912または補間算出位置922に対応する。
元パターン71では、互いに隣接する4つの格子点を結ぶことにより補正の単位となる元ブロック711が定められており、補正済パターン72では変位後の格子点を結ぶことにより補正済ブロック721が定められる。そして、元ブロック711内の各描画位置の補正後の位置が、補正済ブロック721の4つの格子点の変位を線形に補間することにより求められる(より高度な幾何学的補間が行われてもよい。)。これにより、例えば、元パターン71にて符号712を付す直線が、ブロック単位で折れ曲がる折れ線722へと変形される。
なお、歪補正は、ラスタデータの変換ではなく、生成されたラスタデータを記憶するメモリからの読み出しアドレスを補正することにより行われてもよい。これにより、歪補正後のラスタデータを記憶する必要がなくなり、メモリ空間を有効に利用することができる。
また、CADデータであるベクトルデータに歪補正を行う場合は基板毎にラスタ変換が必要になるが、パターン描画装置1ではラスタ変換(RIP(Raster Image Processing))された同一のデータに対して描画時の歪補正が行われるため、描画時の演算量を削減することができる。
次に、従来の線形補間ではなく有限要素解析を利用することにより、パターンを適切に補正することができることを示すために行った評価作業について説明する。図7は基板9上の元ブロックの配列を示す図であり、黒丸にて示す格子点がマーク参照位置911を示し、他の格子点が補間参照位置921を示す。評価作業では、まず、準備作業として位置931,932に矢印にて示す力加わったと仮定して有限要素解析を行い、マーク参照位置911および評価点941の計算上の変位後の位置(以下、「評価点941の理想変位位置」という。)が求められた。図7においてマーク参照位置911が配列される領域の一辺の長さはX方向およびY方向共に500mmであり、左下の格子点には位置および回転の変位がないものとした。
次に、上記演算により求められた計算上のマーク検出位置を用いて、補間参照位置921の1つである評価点941の変位が従来の線形補間および有限要素解析を用いて求められた。有限要素解析では、荷重が未知である条件において、各マーク検出位置から導かれるマーク参照位置911の変位を拘束条件として解析が行われ、評価点941の変位が求められた。その結果、線形補間では、評価点941の変位後の位置は、理想変位位置からX方向に(+1.42754(mm))、Y方向に(−0.69870(mm))相違し、有限要素解析では、X方向に(−0.00001(mm))、Y方向に(−0.00001(mm))相違する結果が得られた。
以上の評価作業にて示されるように、線形補間に比べて有限要素解析を用いることにより、補間参照位置921の変位を正確に求めることができる。これにより、図3のステップS11にて取得されるマーク検出位置912(図5参照)の数が少ない場合であっても補間算出位置922を正確に求めることができ、短時間にマーク検出位置912を取得して描画データの補正を適切に行うことができる。その結果、基板9の歪みに高精度に合わせつつパターンを描画することが実現される。
次に、基板9上において特に正確に変位を求める必要がある補間参照位置921が存在する場合のパターン描画装置1の動作について説明する。図8はマーク参照位置911および評価点941を示す図であり、図8では符号911a,911b,911cを付す位置もマーク参照位置とされる。図8に示す例では、荷重が与えられる位置は図7と同様であり、マーク参照位置911の間隔は図7よりも狭い。
基板9では、評価点941に位置する補間参照位置921の変位を正確に求める必要がある場合を例示しており、この場合においてもパターン描画装置1の動作は図3と同様である。換言すれば、変位を正確に求める必要がある補間参照位置921が存在する場合は、当該補間参照位置921近傍がマーク検出位置の密度が高い領域とされ、その他の領域ではマーク検出位置の密度が低くされる。その結果、マーク検出位置の数を極端に増加させることなく、重要な補間参照位置921の変位を速やかに求めることができる。
図9は、マーク検出位置の数と、有限要素解析により求められたX方向およびY方向における補間算出位置との関係を示す図である。図9において、符号950は評価点941の理想変位位置を示し、符号951は図8におけるマーク参照位置911に対応するマーク検出位置から有限要素解析により求められた評価点941の位置を示し、符号951aはマーク参照位置911,911aに対応するマーク検出位置から求められた評価点941の位置を示し、符号951bはマーク参照位置911,911a,911bから求められた評価点941の位置を示し、符号951cはマーク参照位置911,911a,911b,911cから求められた評価点941の位置を示す。ただし、図9におけるX座標およびY座標はオフセットされている。図9に示すように、補間参照位置921の1つである評価点941の周囲においてマーク検出位置の密度が高くされることにより、評価点941の変位の精度が大幅に向上することが判る。換言すれば、特定の位置で高い精度にて変位を求める必要がある場合におけるマークの位置の検出回数の増大を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、マーク参照位置911および補間参照位置921は基板9に歪みが存在しないと仮定した場合(歪みが存在しないとみなす場合を含む。)の基板9上の位置とされるが、マーク参照位置911は既に歪んでいる基板9におけるマークの位置とされてもよい。この場合、既に歪んでいる基板9の内部応力が解析等により既知であれば、有限要素解析時にその内部応力の一部が拘束条件として利用されてもよい。
パターン描画装置1によるパターンの描画は、フォトレジスト膜への光の照射には限定されず、他の感光材料への光の照射や電子ビームの照射によるものであってもよい。また、歪補正が施されたパターンが一括露光により描画されてもよく、歪補正を反映しつつ微小なパターン要素が繰り返し描画されてもよい。感光材料に走査されつつ照射される変調された光はDMDにより空間変調されたもの以外に、GLV(Grating Light Valve)により変調された光や複数のLEDからの光であってもよい。また、光の走査はポリゴンミラーやガルバノミラー等により行われてもよい。
上記実施の形態では歪補正時に参照される補間参照位置921は有限要素解析における節点とされるが、節点での変位を補間することにより、任意の位置を補間参照位置921とすることも可能である。
パターン描画装置1にてパターンが描画される基板9は、液晶表示装置、有機EL表示装置用等のガラス基板や半導体基板等であってもよい。
1 パターン描画装置
4 描画ヘッド
5 演算部
6 撮像部
9 基板
31 ステージ移動機構
32 描画ヘッド移動機構
522 マーク位置算出部
523 変位取得部
524 FEM演算部
525 歪補正部
911,911a〜911c マーク参照位置
912 マーク検出位置
921 補間参照位置
922 補間算出位置
S11〜S15 ステップ

Claims (6)

  1. 基板上にパターンを描画するパターン描画装置であって、
    歪んだ基板上に設けられた複数のマークの位置をマーク検出位置として取得するマーク位置取得部と、
    前記基板が歪む前の前記複数のマークの位置であるマーク参照位置から前記マーク検出位置への変位を拘束条件として前記基板の歪みを有限要素法を用いて解析することにより、前記マーク参照位置が存在する領域中の前記マーク参照位置とは異なる補間参照位置における変位を求める演算部と、
    前記基板の歪みによる前記マーク参照位置および前記補間参照位置の変位に従って、前記基板上にパターンを歪ませつつ描画する描画部と、
    を備えることを特徴とするパターン描画装置。
  2. 請求項1に記載のパターン描画装置であって、
    前記マーク参照位置および前記補間参照位置が、前記基板に歪みが存在しないと仮定した場合の前記基板上の位置であることを特徴とするパターン描画装置。
  3. 請求項1または2に記載のパターン描画装置であって、
    前記基板上において、前記マーク検出位置の密度が高い領域と低い領域とが存在することを特徴とするパターン描画装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のパターン描画装置であって、
    前記描画部が、変調された光を走査しつつ前記基板に照射することにより前記基板上にパターンを描画することを特徴とするパターン描画装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のパターン描画装置であって、
    前記基板が、プリント配線基板、ガラス基板または半導体基板であることを特徴とするパターン描画装置。
  6. 基板上にパターンを描画するパターン描画方法であって、
    歪んだ基板上に設けられた複数のマークの位置をマーク検出位置として取得する工程と、
    前記基板が歪む前の前記複数のマークの位置であるマーク参照位置から前記マーク検出位置への変位を拘束条件として前記基板の歪みを有限要素法を用いて解析することにより、前記マーク参照位置が存在する領域中の前記マーク参照位置とは異なる補間参照位置における変位を求める工程と、
    前記基板の歪みによる前記マーク参照位置および前記補間参照位置の変位に従って、前記基板上にパターンを歪ませつつ描画する工程と、
    を備えることを特徴とするパターン描画方法。
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