JP2010219341A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧および低損失な超接合半導体基板を用いた半導体装置を提供すること。製造工程の増大や製造効率の低下を抑えつつ超接合半導体基板を用いて半導体装置を製造すること。
【解決手段】半導体装置100は、n+基板1の表面側に形成されたp型ベース領域9、n型ドリフト領域2aを備える活性領域18、ソース電極15、n型ストッパー領域19、非活性領域17、ドレイン電極16を備える。非活性領域17では、n型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとが交互に配置されており、n型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bは、第1の界面32に沿って延びるとともに、n型ストッパー領域19側で曲がって第2の界面31に沿って延びている。
【選択図】図1

Description

この発明は、大電力用の縦型半導体装置およびその製造方法に関するものであり、特に、半導体基板の一部に超接合層を有する大電力用の縦型半導体装置およびその製造方法に関する。
従来、パワーエレクトロニクス分野における電源機器の小型化や高性能化のため、電力用半導体装置では、高耐圧化や大電流化とともに、低損失化、高破壊耐量化、高速化が求められている。このために、半導体装置の基板構造としては、超接合型基板が提案されており、表面構造としては、縦型MOSパワーデバイス構造が提案されている。
超接合型基板とは、第1導電型の半導体基板と、第2導電型の半導体層と、の間に、第1導電型と第2導電型の半導体領域が交互に繰り返し接合された超接合層を有したものである(たとえば、下記特許文献1、下記特許文献2参照。)。この超接合型基板は、超接合層を形成することによって、第1導電型と第2導電型の半導体領域の濃度がそれぞれ高い場合でも、オフ時に超接合層全体に空間電荷領域を広げることができる。したがって、特に高耐圧の半導体装置において、単一の導電型を有する半導体基板を用いるよりも、オン抵抗を小さくすることができる。
なお、本明細書において、nまたはpを冠した半導体は、それぞれ電子、正孔が多数キャリアであることを意味する。また、n+やn-などのように、nやpに付す「+」または「−」は、それぞれそれらが付されていない半導体の不純物濃度よりも比較的高濃度または比較的低濃度であることを表す。
このような縦型MOSデバイスの一例について説明する。図23は、第1従来例の超接合型MOSデバイスの構成について示す断面図である。図23に示すように、n+ドレイン領域である抵抗率の低いn+基板1の第1主面に、半導体装置がオン状態のときに電流が流れる活性領域18、活性領域18を囲む非活性領域17、および非活性領域17を囲むn型ストッパー領域19が設けられている。活性領域18および非活性領域17には、ストライプ状のn型ドリフト領域2およびストライプ状のp型仕切領域3からなる超接合層が設けられている。n型ドリフト領域2とp型仕切領域3とのpn接合面は、n+基板1の第1主面に垂直である。n型ドリフト領域2の不純物濃度とp型仕切領域3の不純物濃度は等しい。
非活性領域17において、活性領域18との境界近傍および基板の分断部近傍を除く、超接合型基板の第1主面には、膜厚が一定のフィールドプレート絶縁膜12が形成されている。フィールドプレート絶縁膜12は、ソース電極15と接している。n型ストッパー領域19の表面層には、n+ストッパー領域5が設けられている。n+ストッパー領域5の表面には、ストッパー電極6が形成されている。このストッパー電極6は、フィールドプレート絶縁膜12の表面の一部にまで伸びている。ドレイン電極16は、超接合型基板の第2主面、すなわちn+基板1の第2主面の表面に形成されている。
フィールドプレート絶縁膜12の表面の一部には、フィールドプレート電極14が形成されている。このフィールドプレート電極14は、非活性領域17から活性領域18にかけて形成され、ソース電極15の端部をフィールドプレート絶縁膜12上にまで伸ばして形成している。
図24は、図23に示す超接合型MOSデバイスに電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。半導体基板に耐圧電圧がかかったとき、図24に示すように、フィールドプレート電極14の端部直下の半導体基板の表面(図24の領域A)で電界が集中する。これにより、非活性領域17における半導体基板の耐圧が、活性領域18における半導体基板の耐圧よりも低下してしまう。つまり、非活性領域17の耐圧が全体の耐圧を決める要因となってしまうため、半導体基板全体の耐圧は低くなってしまう。
このような問題を解決する方法として、次のような方法が提案されている。図25は、第2従来例の超接合型MOSデバイスの構成について示す平面図である。第2従来例の超接合型MOSデバイスでは、図25に示すように、第1従来例の超接合型MOSデバイスの構成において、非活性領域17の超接合構造に代えて、p型仕切領域3より不純物濃度が低いp-エピタキシャル層51を設けている(たとえば、下記特許文献3参照。)。
図26は、図25に示す超接合型MOSデバイスに電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。図26に示すように、第2従来例の超接合型MOSデバイスにおいては、n型ストッパー領域19からp-エピタキシャル層51、およびn+基板1からp-エピタキシャル層51に向かって空乏層が広がるリサーフ構造となる。このため、半導体基板表面(図26の領域A‘)での電界が緩和され、非活性領域17における耐圧を第1従来例の超接合型MOSデバイスと比較して向上させることができる。
ここで、第2従来例の超接合型MOSデバイスの製造工程について説明する。第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層は、たとえば多段エピタキシャル方式やトレンチ埋め込み方式を用いて形成することができる。
まず、多段エピタキシャル方式で第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層を形成する場合の工程について説明する。図27〜図32は、多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。まず、図27に示すように、n+基板1の第1主面に不純物濃度が7×1013〜2.5×1014/cm3の薄いp-エピタキシャル層51aを堆積する。つぎに、マスク52aを用いてp-エピタキシャル層51aの一部にn型不純物(たとえば、リン(P))をイオン注入する。つづいて、図28に示すようにマスク52aを除去し、別のマスク52bを用いてp-エピタキシャル層51aの一部にp型不純物(たとえば、ホウ素(B))をイオン注入する。
図29に示すように、マスク52bを除去した後、p-エピタキシャル層51aの表面にp-エピタキシャル層51bをさらに堆積する。そして、マスク52cを用いてp-エピタキシャル層51bの一部(図27でn型不純物イオンを注入した箇所の上)にn型不純物(P)をイオン注入する。つづいて、図30に示すように、マスク52cを除去し、別のマスク52dを用いてp-エピタキシャル層51bの一部(図28でp型不純物イオンを注入した箇所の上)にp型不純物(B)をイオン注入する。
以上のような手順を繰り返して、図31に示すような所定の厚さを有する基板を形成する。そして、この基板に熱拡散を施し、図32に示すような超接合層を形成する。この後、通常のプレーナ型MOSFETの製造工程に従って表面素子等を形成すれば、図25に示す第2従来例の超接合型MOSデバイスを得ることができる。
なお、図25および図26では、n型ドリフト領域2とp型仕切領域3との接合面が平面状になっているが、上述した多段エピタキシャル方式で超接合構造を形成すると、図32に示すようにn型ドリフト領域2とp型仕切領域3との接合面は多少波面状になる。
つぎに、トレンチ埋め込み方式で超接合構造を形成する場合の工程について説明する。まず、n+基板の第1主面にn型エピタキシャル層を形成し、その表面に酸化膜でマスクを形成する。つづいて、マスクをパターニングし、トレンチエッチングをおこなって活性領域18に幅の狭いトレンチを形成し、このトレンチにp型仕切領域3を埋め込む。エッチングによってマスクを除去した後、表面を平坦化させて新たにマスクを形成する。このマスクをパターニングして非活性領域17に幅の広いトレンチを形成し、このトレンチにp-エピタキシャル層51を埋め込む。エッチングによってマスクを除去した後、表面を平坦化させる。この後、通常のプレーナ型MOSFETの製造工程に従って表面素子等を形成すれば、図25に示す第2従来例の超接合型MOSデバイスを得ることができる。トレンチ埋め込み方式で超接合構造を形成した場合には、n型ドリフト領域2とp型仕切領域3との接合面は平面状になる。
また、第1従来例の超接合型MOSデバイスの構成において、非活性領域17のn型ドリフト領域2の不純物濃度を、活性領域18のn型ドリフト領域2の不純物濃度よりも低くし、非活性領域17のp型仕切領域3の不純物濃度も同様に、活性領域18のp型仕切領域3の不純物濃度よりも低くした構造の超接合型MOSデバイスが提案されている(たとえば、下記特許文献4参照。)。
特許文献4の技術により、非活性領域17では、活性領域18の最外周近傍に限らず、活性領域18の最外周から幅方向および奥行き方向に向かって、さらに半導体基板の第1主面から第2主面方向に向かって空乏層が広がる。そのため、電界を緩和するためのガードリングやフィールドプレート電極14を設けなくても、非活性領域17における半導体基板の耐圧を、活性領域18における半導体基板の耐圧よりも高くすることができる。
また、超接合構造をたとえば同心円状等の環状構造にして、各n領域、あるいはp領域の端面をなくして、超接合構造と周辺構造部との間の境界部分での電界集中を回避する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献5参照)。
また、超接合構造をセル部にのみ形成することによって低オン抵抗を実現するとともに、終端部には低不純物濃度のn-層を形成することによってセル部よりも高い耐圧を得て、高アバランシェ耐量を実現する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献6参照)。
特開平9−266311号公報 特開2004−119611号公報 特開2007−335658号公報 特開2001−298190号公報 特開2003−124465号公報 特開2008−182054号公報
しかしながら、上述した特許文献3に示された第2従来例の超接合型MOSデバイスを多段エピタキシャル方式で形成する場合、p-エピタキシャル層にn型不純物を注入し熱拡散させることによって活性領域18のn型ドリフト領域2を形成する。このとき、注入したn型不純物の一部が、p-エピタキシャル層中のp型不純物との間で相殺されるため、n型エピタキシャル層またはノンドープ型(真性型)エピタキシャル層にn型不純物を注入して熱拡散させる場合と比較して、キャリアの移動度が低くなる。その結果、単位面積あたりのオン抵抗が上がり、オン抵抗と耐圧とのトレードオフが悪化してしまうという問題点がある。
このような問題を回避するため、p-エピタキシャル層に代えてn型エピタキシャル層を用いることもできる。しかし、非活性領域17のp-層の不純物濃度を活性領域18のp型仕切領域3の不純物濃度よりも低くする必要がある。このため、p-層およびp型仕切領域3を形成する際に、別々のマスクを用いてイオン注入しなければならず、製造工程が増えてしまうという問題点がある。また、n型エピタキシャル層を用いた場合、非活性領域17では、n型エピタキシャル層にp型不純物を注入して熱拡散させることによってp-層を形成するため、p-層の深さ方向の不純物濃度が不均一となり、非活性領域17の耐圧が低下してしまうという問題点がある。また、p-エピタキシャル層に代えてノンドープ型エピタキシャル層を用いるとすると、空乏層がn型ストッパー領域19に広がりすぎてデバイスの耐圧が低下してしまうという問題点がある。
また、トレンチ埋め込み方式で第2従来例の超接合型MOSデバイスを形成する場合、幅の広いトレンチにp-エピタキシャル層51を埋め込む際にボイドや欠陥を生じさせないためには、エピタキシャル膜の成長速度をたとえば0.3μm/min程度に遅くする必要がある。p-エピタキシャル層51の厚さをたとえば45μmとする場合、上記の成長速度では埋め込み時間がおよそ2.5時間となる。このように、トレンチ埋め込み方式で第2従来例の超接合型MOSデバイスを形成すると、製造効率が低いという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、高耐圧で低損失な半導体装置を提供することを目的とする。また、この発明は、製造工程の増大や製造効率の低下を抑えつつ超接合半導体基板を用いて半導体装置を製造することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる半導体装置は、半導体基板の表面側に選択的に形成された第2導電型ベース領域、半導体基板の裏面側の半導体基板層、および半導体基板層と第2導電型ベース領域との間のドリフト層を備えた活性領域と、第2導電型ベース領域に電気的に接続される第1主電極と、半導体基板の分断面に沿って形成される第1導電型ストッパー領域と、活性領域を囲み、かつ活性領域から第1導電型ストッパー領域までの間にかけて形成される非活性領域と、半導体基板の裏面側に電気的に接続される第2主電極と、を備えている。非活性領域は、第1導電型第1半導体領域と第2導電型第2半導体領域とが交互に配置されており、第1導電型第1半導体領域と第2導電型第2半導体領域とのpn接合は、半導体基板層と非活性領域との第1の界面に沿って延びるとともに、第1導電型ストッパー領域側で曲がって第1導電型ストッパー領域と非活性領域との第2の界面に沿って延びるL字型である。
非活性領域において、第1の界面および第2の界面には第1導電型第1半導体領域が接していてもよいし、第2導電型第2半導体領域が接していてもよい。また、第1の界面と第2の界面とのなす角度は45°以上135°以下としてもよい。また、ドリフト層は、第1導電型第3半導体領域と第2導電型第4半導体領域とが交互に配置され、第1導電型第3半導体領域と第2導電型第4半導体領域とのpn接合が第2の界面と平行であるとよい。また、非活性領域において、第1導電型第1半導体領域と第2導電型第2半導体領域とのpn接合は、活性領域側で曲がって活性領域と非活性領域との第3の界面に沿って延びていてもよい。
また、第1の界面および第2の界面に近い側からk番目(k=1,2,・・)の第1導電型第1半導体領域の厚さの最大値および最小値をそれぞれWnmax,k[μm]およびWnmin,k[μm]とし、第1導電型第1半導体領域の不純物濃度の平均値をNnave,k[1/cm3]とし、第1の界面および第2の界面に近い側からk番目の第2導電型第2半導体領域の厚さの最大値および最小値をそれぞれWpmax,k[μm]およびWpmin,k[μm]とし、第2導電型第2半導体領域の不純物濃度の平均値をNpave,k[1/cm3]とし、真空中の誘電率をε0[F/cm]とし、シリコンの非誘電率をεsiとし、臨界電界強度をEcr[V/cm]とし、電気素量をq[c]とすると、
Figure 2010219341
Figure 2010219341
としてもよい。
また、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した半導体装置を製造する場合において、半導体層を堆積する第1の工程と、半導体層に不純物イオンを選択的に注入する第2の工程と、を全て開口部が異なるマスクを用いて交互に複数回おこなって第1導電型第1半導体領域および第2導電型第2半導体領域を形成する。
この第1の工程では、半導体層として第1導電型半導体層を堆積し、第2の工程では、第1導電型半導体層に第1導電型の不純物イオンおよび第2導電型の不純物イオンを選択的に注入してもよい。また、第1の工程では、半導体層として真性半導体層を堆積し、第2の工程では、真性半導体層に第1導電型の不純物イオンおよび第2導電型の不純物イオンを選択的に注入してもよい。さらに、第1の工程では、半導体層として第1導電型半導体層を堆積し、第2の工程では、第1導電型半導体層に第2導電型の不純物イオンを選択的に注入してもよい。
本発明にかかる半導体装置によれば、高耐圧で低損失な半導体装置が得られるという効果を奏する。また、本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、製造効率の低下を抑えつつ超接合半導体基板を用いて高耐圧で低損失な半導体装置を製造することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置に電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。 非活性領域のn型ドリフト領域およびp型仕切領域の厚さ(最大値および最小値)と不純物濃度との関係を示すグラフである。 非活性領域のp型仕切領域の平均不純物濃度と終端構造部の耐圧との関係を示すグラフである。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置に電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置におけるp型仕切領域の平均不純物濃度と終端構造部の耐圧との関係を示すグラフである。 実施の形態2にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。 第1従来例の超接合型MOSデバイスの構成について示す断面図である。 図23に示す超接合型MOSデバイスに電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。 第2従来例の超接合型MOSデバイスの構成について示す平面図である。 図25に示す超接合型MOSデバイスに電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。 多段エピタキシャル方式による第2従来例の超接合型MOSデバイスの超接合層形成工程を説明する説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下、実施の形態の説明およびすべての添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態1にかかる半導体装置100は、n+ドレイン領域である抵抗率の低いn+基板1の第1主面の表面に、活性領域18においてはn型ドリフト領域(第1導電型第1半導体領域)2aおよびp型仕切領域(第2導電型第2半導体領域)3aからなる第1の超接合層と、非活性領域17においてはn型ドリフト領域(第1導電型第3半導体領域)2bおよびp型仕切領域(第2導電型第4半導体領域)3bからなる第2の超接合層が設けられている。また、第2の超接合層の終端部にはn型ストッパー領域19が設けられている。
活性領域18は、半導体装置がオン状態のときに電流が流れる領域である。非活性領域17は、活性領域18を囲んでいる。活性領域18において、n型ドリフト領域2aとp型仕切領域3aとのpn接合面は、n+基板1の第1主面に垂直である。一方、非活性領域17において、n型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとのpn接合面は、n型ストッパー領域19側においてはn+基板1の第1主面に垂直であるが、活性領域18側においてはn+基板1の第1主面に平行となるよう屈曲している。
より詳細には、n型ストッパー領域19と非活性領域17との界面を第2の界面31、n+基板1と非活性領域17との界面を第1の界面32、非活性領域17と活性領域18との界面を第3の界面33とすると、非活性領域17において、n型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとのpn接合面は、n型ストッパー領域19側においては第2の界面31と平行になり、活性領域18側においては第1の界面32と平行になるように屈曲している。このため、活性領域18の超接合層のピラー方向と非活性領域17の超接合層のピラー方向は第3の界面33において概ね直角となる。
なお、半導体装置100の他の構成は一般的なプレーナ型のMOS構造と同様である。具体的には、活性領域18のp型仕切領域3aの表面層には、p型ベース領域9、n+ソース領域11、p+コンタクト領域10が設けられており、その表面にはゲート絶縁膜13、ゲート電極4、ソース電極15が設けられている。また、n+基板1の第2主面の表面にはドレイン電極16が形成されている。
非活性領域17と活性領域18との境界近傍のp型仕切領域3bの表面層には、p型半導体領域7およびp+高濃度半導体領域8が設けられている。p+高濃度半導体領域8は、ソース電極15と接している。また、非活性領域17には、活性領域18との境界近傍および基板の分断部近傍を除いてフィールドプレート絶縁膜12が形成されている。フィールドプレート絶縁膜12の表面の一部はフィールドプレート電極14により覆われている。n型ストッパー領域19の表面層にはn+ストッパー領域5が設けられている。n+ストッパー領域5の表面の一部はストッパー電極6により覆われている。
図2は、実施の形態1にかかる半導体装置に電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。図2の領域Bに示すように、半導体装置100においては、フィールドプレート電極14の端部直下での電界が緩和される。また、空乏層がn型ストッパー領域19側およびn+基板1側から広がり、非活性領域17において等電位線はn型ドリフト領域2bおよびp型仕切領域3bに沿って曲がる。このため、n型ストッパー領域19側の電界が緩和され、非活性領域17の耐圧を向上させることができる。
(第2の界面31と第1の界面32とのなす角度θ1
つぎに、半導体装置100各部の設計条件について説明する。第2の界面31と第1の界面32とのなす角度をθ1とすると、45°≦θ1≦135°とすることが望ましい。その理由は、空乏層が第2の界面31および第1の界面32から非活性領域17に向かって広がるので、θ1を45°より小さくすると図2に示す領域Bで電界が集中しやすくなるためである。また、θ1を135°より大きくするとエッジ長さが長くなりすぎてしまうためである。なお、図1および図2には、θ1=90°の場合が図示されている。
(n型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bの厚さおよび不純物濃度)
非活性領域17において、n型ドリフト領域2bの直線部分における厚さWn(図1参照)とp型仕切領域3bの直線部分における厚さWp(図1参照)は、下記式(1)および(2)を満たすことが望ましい。ここで、第2の界面31および第1の界面32に近い順にk番目(k=1,2,3・・・)のn型ドリフト領域2bの厚さの最大値をWnmax,k[μm]とし、厚さの最小値をWnmin,k[μm]とし、平均不純物濃度をNnave,k[1/cm3]とする。同様に、p型仕切領域3bの厚さの最大値をWpmax,k[μm]とし、厚さの最小値をWpmin,k[μm]とし、平均不純物濃度をNpave,k[1/cm3]とする。また、真空中の誘電率をε0[F/cm]とし、シリコンの非誘電率をεsiとし、臨界電界強度をEcr[V/cm]とし、電気素量をq[c]とする。
Figure 2010219341
Figure 2010219341
上記式(1)においてWpmax,kが右辺より大きい場合、または上記式(2)においてWnmax,kが右辺より大きい場合、空乏層の最大幅を超えるため無効領域が大きくなってしまう。また、上記式(1)においてWpmin,kが左辺より小さい場合、または上記式(2)においてWnmin,kが左辺より小さい場合、パンチスルーが発生して耐圧が低下してしまう。
図3は、非活性領域のn型ドリフト領域およびp型仕切領域の厚さ(最大値および最小値)と不純物濃度との関係を示すグラフである。多段エピタキシャル方式において1回に堆積するn-エピタキシャル層の膜厚を7μmとする場合、無効領域をなくし、かつ非活性領域17の耐圧を高くするには、n型ドリフト領域2bおよびp型仕切領域3bの平均不純物濃度を2×1015〜6×1015/cm3程度にすればよい。
また、図4は、非活性領域のp型仕切領域の平均不純物濃度と終端構造部の耐圧との関係を示すグラフである。図4は、p型仕切領域3bの平均不純物濃度を1×1014〜1×1016とした時に、n型ドリフト領域2bの平均不純物濃度を1×1014〜1×1016とした時の耐圧を示す。図4に示すように、p型仕切領域3bの平均不純物濃度が3×1015/cm3程度で終端構造部の耐圧が最大となる。終端構造部の耐圧を700V程度以上にするためには、n型ドリフト領域2bの平均不純物濃度を2×1015〜4×1015/cm3とすればよい。なお、エッジ長さは60μm程度まで縮めることができる。
(半導体装置の製造方法)
つぎに、半導体装置100の製造方法について説明する。図5〜図13は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。まず、図5に示すように、n+基板1の表面にn-エピタキシャル層41aを堆積する。つぎに、n-エピタキシャル層41aの表面に、n型ストッパー領域を形成するための開口部43aと、活性領域18のn型ドリフト領域を形成するための開口部43bを有するマスク42aを形成する。このマスク42aを用いてn-エピタキシャル層41aの一部にn型不純物(たとえば、リン(P))をイオン注入する。
つづいて、図6に示すようにマスク42aを除去し、n-エピタキシャル層41aの表面に、活性領域18のp型仕切領域を形成するための開口部43cと、非活性領域17の、n+基板1の側から1番目のp型仕切領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部43dを有する別のマスク42bを形成する。非活性領域17における開口部43dの幅をWB1とする。このマスク42bを用いてn-エピタキシャル層41aの一部にp型不純物(たとえば、ホウ素(B))をイオン注入する。
図7に示すように、マスク42bを除去した後、n-エピタキシャル層41aの表面に2層目のn-エピタキシャル層41bをさらに堆積する。そして、別のマスク42cを用いて2層目のn-エピタキシャル層41bの一部にn型不純物(P)をイオン注入する。このとき、マスク42cには、図5に示した開口部43aと同じ位置にn型ストッパー領域を形成するための開口部43eを設け、図5に示した開口部43bと同じ位置に活性領域18のn型ドリフト領域を形成するための開口部43fを設け、垂直方向に同じ種類のイオンが注入されるようにする。また、マスク42cは、非活性領域17の、n+基板1の側から1番目のn型ドリフト領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部43gを有する。この開口部43gの幅をWP1とする。
つづいて、図8に示すように、マスク42cを除去し、別のマスク42dを用いて2層目のn-エピタキシャル層41bの一部にp型不純物(B)をイオン注入する。このとき、マスク42dには、図6に示した開口部43cと同じ位置に活性領域18のp型仕切領域を形成するための開口部43hを設ける。また、マスク42dは、非活性領域17の、n型ストッパー領域の側から1番目のp型仕切領域のうち、n+基板1と垂直な面の部分を形成するための開口部43iを有する。
さらに、図9に示すように、マスク42dを除去した後、n-エピタキシャル層41bの表面に3層目のn-エピタキシャル層41cを堆積する。そして、別のマスク42eを用いて3層目のn-エピタキシャル層41cの一部にn型不純物(P)をイオン注入する。マスク42eには、n型ストッパー領域を形成するための開口部43j、活性領域18のn型ドリフト領域を形成するための開口部43k、および非活性領域17の、n型ストッパー領域の側から1番目のn型ドリフト領域のうち、n+基板1と垂直な面の部分を形成するための開口部43lを設ける。
つづいて、図10に示すように、マスク42eを除去し、別のマスク42fを用いて3層目のn-エピタキシャル層41cの一部にp型不純物(B)をイオン注入する。マスク42fには、活性領域18のp型仕切領域を形成するための開口部43m、非活性領域17の、n型ストッパー領域の側から1番目のp型仕切領域のうち、n+基板1と垂直な面の部分を形成するための開口部43n、および非活性領域17の、n+基板1の側から2番目のp型仕切領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部43oを設ける。ここで、開口部43oの幅をWB2とすると、図6に示した開口部43dの幅WB1よりも、開口部43oの幅を狭くする(WB2<WB1)。以降の工程においても、非活性領域17においてp型仕切領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部の幅を徐々に狭めていくことにより、図1に示すような屈曲した超接合層を形成する。
そして、図11に示すように、マスク42fを除去した後、n-エピタキシャル層41cの表面に4層目のn-エピタキシャル層41dを堆積する。そして、別のマスク42gを用いてn-エピタキシャル層41dの一部にn型不純物(P)をイオン注入する。マスク42gには、n型ストッパー領域を形成するための開口部43p、活性領域18のn型ドリフト領域を形成するための開口部43q、非活性領域17の、n型ストッパー領域の側から1番目のn型ドリフト領域のうち、n+基板1と垂直な面の部分を形成するための開口部43r、および非活性領域17の、n+基板1の側から2番目のn型ドリフト領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部43sを設ける。このとき開口部43sの幅をWP2とすると、図7に示した開口部43gの幅WP1よりも開口部43sの幅WP2を狭くする(WP2<WP1)。以降の工程においても、非活性領域17においてn型ドリフト領域のうち、n+基板1と平行な面の部分を形成するための開口部の幅を徐々に狭めていく。
そして、図12に示すように、マスク42gを除去し、別のマスク42hを用いて4層目のn-エピタキシャル層41dの一部にp型不純物(B)をイオン注入する。マスク42hには、活性領域18のp型仕切領域を形成するための開口部43t、非活性領域17の、n型ストッパー領域の側から1番目と2番目のp型仕切領域のうち、n+基板1と垂直な面の部分を形成するための開口部43uを設ける。
以上のような工程を繰り返し、図13に示すような多層構造の半導体基板を形成する。図13では、n-エピタキシャル層41a〜41gが堆積され、それぞれの層にイオン注入されている。この後、この半導体基板に熱拡散を施し、通常のプレーナ型MOSFETの製造工程に従って表面素子等を形成すれば、図1に示す半導体装置100を形成することができる。
なお、上述した説明では、n-エピタキシャル層41a〜41gにp型不純物およびn型不純物をそれぞれ注入したが、n-エピタキシャル層41a〜41gの不純物濃度を、たとえば4×1015/cm3程度とやや高くすれば、n-エピタキシャル層41a〜41gにn型不純物を注入する工程を省略することができる。また、n-エピタキシャル層41a〜41gの不純物濃度を低くして、活性領域18およびn型ストッパー領域19にのみp型不純物を注入してもよい。また、n-エピタキシャル層41a〜41gに代えて真性半導体エピタキシャル層を堆積させ、各エピタキシャル層にp型不純物およびn型不純物を注入することとしてもよい。
また、図1では、第2の界面31と第1の界面32とが交差する部分が角張っており、また非活性領域17においてn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部が角張っているが、多段エピタキシャル方式を用いた場合、図14〜図16のように、それらの部分が角張らずに丸味を帯びる場合がある。図14〜図16は、実施の形態1にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。図14は第2の界面31と第1の界面32とが交差する部分が丸味を帯びている。図15はn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部が丸味を帯びている。図16は第2の界面31と第1の界面32とが交差する部分、およびn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部の両方が丸味を帯びている。いずれの場合であっても、半導体装置の特性は図1に示す構成の半導体装置100の特性と同じである。
また、図1では、非活性領域17の超接合層のうち第2の界面31および第1の界面32に最も近い層をp型仕切領域3bとしたが、n型ドリフト領域2bとしてもよい。この場合であっても半導体装置の特性は、図1に示す構成の半導体装置100の特性と同じである。
以上説明したように、実施の形態1にかかる半導体装置は、n-エピタキシャル層(または真性半導体エピタキシャル層)にn型不純物をイオン注入するので、キャリアの移動度が低下するのを防止することができる。よって、オン抵抗を従来と同程度またはそれ以下に保ちつつ耐圧を改善することができる。また、実施の形態1にかかる半導体装置は、薄いエピタキシャル層を半導体基板に繰り返し堆積させるので、エピタキシャル層の成長速度を下げることなく、製造効率を下げずに製造することができる。
(実施の形態2)
図17は、実施の形態2にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態2にかかる半導体装置200では、非活性領域17の超接合層の接合面が、n型ストッパー領域19側においては第2の界面31と平行に曲がっており、非活性領域17の中央付近においては第1の界面32と平行に延びており、さらに、活性領域18側においては第3の界面33と平行になるように曲がっている。
図18は、実施の形態2にかかる半導体装置に電圧が印加されたときの等電位線分布を示す断面図である。半導体装置200は、フィールドプレート電極14直下(図18の領域C)が半超接合構造となっているため、フィールドプレート電極14近傍からストッパー電極6近傍付近に等電位線が均等に分布する。よって、同じ条件で設計した実施の形態1の半導体装置と比較して、耐圧を100V程度高めることができ、超接合層の厚さ(堆積するn-エピタキシャル層の厚さの合計)を7μm程度薄くすることができる。また、超接合層の厚さを同じにした場合、実施の形態1の半導体装置と比較して、n型ドリフト領域2とp型仕切領域3の高濃度側にマージンを広く取ることができる。
図19は、実施の形態2にかかる半導体装置における非活性領域のp型仕切領域3bの平均不純物濃度と終端構造部の耐圧との関係を示すグラフである。図19に示すグラフは、図4に示した実施の形態1にかかる半導体装置のグラフと、n-エピタキシャル層の厚さおよび段数を一致させている。実施の形態2にかかる半導体装置200も実施の形態1にかかる半導体装置100と同様に、p型仕切領域3の平均不純物濃度が3×1015/cm3程度で終端構造部の耐圧が最大となる(図4参照)が、全体として耐圧が100V程度向上している。また、終端構造部の耐圧を700V以上にするためには、n型ドリフト領域2の平均不純物濃度を1.5×1015〜5×1015/cm3とすればよく、実施の形態1と比較してマージンを広く取ることができる。なお、エッジ長さは60μm程度まで縮めることができる。
半導体装置200は、図17に示した超接合層の構造に対応したマスクを用いることにより、実施の形態1と同様の製造方法で形成することができる。また、図17では、第2の界面31、第1の32、および第3の界面33が交差する部分が角張っており、また非活性領域17においてn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部が角張っているが、図20〜図22のように、それらの部分が角張らずに丸味を帯びていてもよい。図20〜図22は、実施の形態2にかかる半導体装置の他の構成を示す断面図である。図20は第2の界面31と第1の界面32、および第1の界面32と第3の界面33とが交差する部分が丸みを帯びている。図21はn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部が丸味を帯びている。図22は第2の界面31と第1の界面32とが交差する部分、第1の界面32と第3の界面33とが交差する部分、およびn型ドリフト領域2bとp型仕切領域3bとの接合面の屈曲部の両方が丸味を帯びている。図20〜図22のように各接合面が湾曲している場合であっても、半導体装置の特性は図17に示す構成の半導体装置200の特性と同じである。
以上において本発明は、上述した各実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、上述した実施の形態では、活性領域18を複数のn型ドリフト領域とp型仕切領域とからなる超接合層で構成したものについて説明したが、これに限らず、活性領域18がn型ドリフト領域のみからなる従来型の縦型MOSデバイスに適用しても同様の効果が得られる。
なお、上述の半導体装置の説明においては、n+ドレイン領域である抵抗率の低いn+基板の第1主面側の表面に、超接合構造を形成した、MOSFETについて示したが、抵抗率の低いp+基板の第1主面側の表面に、超接合構造を形成した、IGBT等の構造にも適用可能である。また、上述の半導体装置の説明においては第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
以上のように、本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、大電力用半導体素子の製造に有用であり、特に、超接合型基板を有し、高耐圧化とオン抵抗の特性の改善を両立させることのできる半導体装置に適している。
1 n+基板
2a n型ドリフト領域(第1導電型第1半導体領域)
2b n型ドリフト領域(第1導電型第3半導体領域)
3a p型仕切領域(第2導電型第2半導体領域)
3b p型仕切領域(第2導電型第4半導体領域)
9 p型ベース領域
15 ソース電極(第1の主電極)
16 ドレイン電極(第2の主電極)
17 非活性領域
18 活性領域
19 n型ストッパー領域
31 界面(第2の界面)
32 界面(第1の界面)
33 界面(第3の界面)

Claims (11)

  1. 半導体基板の表面側に選択的に形成された第2導電型ベース領域、前記半導体基板の裏面側の半導体基板層、および該半導体基板層と前記第2導電型ベース領域との間のドリフト層を備える活性領域と、
    前記第2導電型ベース領域に電気的に接続される第1主電極と、
    前記半導体基板の分断面に沿って形成される第1導電型ストッパー領域と、
    前記活性領域を囲み、かつ前記活性領域から前記第1導電型ストッパー領域までの間にかけて形成される非活性領域と、
    前記半導体基板の裏面側に電気的に接続される第2主電極と、を備え、
    前記非活性領域は、第1導電型第1半導体領域と第2導電型第2半導体領域とが交互に配置されており、該第1導電型第1半導体領域と該第2導電型第2半導体領域とのpn接合は、前記半導体基板層と前記非活性領域との第1の界面に沿って延びるとともに、前記第1導電型ストッパー領域側で曲がって前記第1導電型ストッパー領域と前記非活性領域との第2の界面に沿って延びるL字型であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の界面および前記第2の界面に前記第1導電型第1半導体領域が接していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の界面および前記第2の界面に前記第2導電型第2半導体領域が接していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記ドリフト層は、第1導電型第3半導体領域と第2導電型第4半導体領域とが交互に配置され、第1導電型第3半導体領域と第2導電型第4半導体領域とのpn接合が前記第2の界面と平行であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記第1導電型第1半導体領域と前記第2導電型第2半導体領域とのpn接合は、前記活性領域側で曲がって前記活性領域と前記非活性領域との第3の界面に沿って延びていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第1の界面および前記第2の界面に近い側からk番目(k=1,2,・・)の前記第1導電型第1半導体領域の厚さの最大値および最小値をそれぞれWnmax,k[μm]およびWnmin,k[μm]とし、当該第1導電型第1半導体領域の不純物濃度の平均値をNnave,k[1/cm3]とし、前記第1の界面および前記第2の界面に近い側からk番目の前記第2導電型第2半導体領域の厚さの最大値および最小値をそれぞれWpmax,k[μm]およびWpmin,k[μm]とし、当該第2導電型第2半導体領域の不純物濃度の平均値をNpave,k[1/cm3]とし、真空中の誘電率をε0[F/cm]とし、シリコンの非誘電率をεsiとし、臨界電界強度をEcr[V/cm]とし、電気素量をq[c]とすると、
    Figure 2010219341
    Figure 2010219341
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の界面と前記第2の界面とのなす角度が45°以上135°以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 半導体基板の表面側に選択的に形成された第2導電型ベース領域、前記半導体基板の裏面側の半導体基板層、および該半導体基板層と前記第2導電型ベース領域との間のドリフト層を備える活性領域と、前記第2導電型ベース領域に電気的に接続される第1主電極と、前記半導体基板の分断面に沿って形成される第1導電型ストッパー領域と、前記活性領域を囲み、かつ前記活性領域から前記第1導電型ストッパー領域までの間にかけて形成される非活性領域と、前記半導体基板の裏面側に電気的に接続される第2主電極と、を備え、前記非活性領域が、第1導電型第1半導体領域と第2導電型第2半導体領域とが交互に配置されている構造を有し、該第1導電型第1半導体領域と該第2導電型第2半導体領域のpn接合が、前記半導体基板層と前記非活性領域との第1の界面に沿って延びているとともに、前記第1導電型ストッパー領域側で曲がって前記第1導電型ストッパー領域と前記非活性領域との第2の界面に沿って延びている構造を備えた半導体装置の製造方法であって、
    半導体層を堆積する第1の工程と、
    前記半導体層に不純物イオンを選択的に注入する第2の工程と、
    を全て開口部が異なるマスクを用いて交互に複数回おこなって前記第1導電型第1半導体領域および前記第2導電型第2半導体領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の工程では、前記半導体層として第1導電型半導体層を堆積し、前記第2の工程では、前記第1導電型半導体層に第1導電型の不純物イオンおよび第2導電型の不純物イオンを選択的に注入することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の工程では、前記半導体層として真性半導体層を堆積し、前記第2の工程では、前記真性半導体層に第1導電型の不純物イオンおよび第2導電型の不純物イオンを選択的に注入することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1の工程では、前記半導体層として第1導電型半導体層を堆積し、前記第2の工程では、前記第1導電型半導体層に第2導電型の不純物イオンを選択的に注入することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
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