JP2010219061A - 電気コネクタのラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】クリック音を発生させ、レバーラッチの過大応力を防止し、かつ分離容易な電気コネクタのラッチを提供する。
【解決手段】電気接触子と、第1のハウジング部材と、第2のハウジング部材とを有している。第1のハウジング部材は、複数の接触子受け入れエリア56を有している。電気接触子は、これら接触子受け入れエリア中に位置されている。第2のハウジング部材は、第1のハウジング部材に接続され、マッチング形式の電気コネクタのラッチ60を有している。このラッチは、ラッチの前端部のところのラッチ面62と、このラッチの前端部から後方に延びているレバーアーム70とを有している。このレバーアームは、第2のハウジング部材の一部分の上端で回動するようになっている。
【選択図】図3
【解決手段】電気接触子と、第1のハウジング部材と、第2のハウジング部材とを有している。第1のハウジング部材は、複数の接触子受け入れエリア56を有している。電気接触子は、これら接触子受け入れエリア中に位置されている。第2のハウジング部材は、第1のハウジング部材に接続され、マッチング形式の電気コネクタのラッチ60を有している。このラッチは、ラッチの前端部のところのラッチ面62と、このラッチの前端部から後方に延びているレバーアーム70とを有している。このレバーアームは、第2のハウジング部材の一部分の上端で回動するようになっている。
【選択図】図3
Description
本発明は、電気コネクタに関するものであって、より詳細には、マッチング形式の第2の電気コネクタとラッチするための電気コネクタのラッチに関する。
電気コネクタをマッチングした後にこれらを一緒に保持させるためのラッチが、技術的に一般に良く知られている。特許文献1は、コネクタ位置付け保証(CPA)部材によりラッチ位置にロックされることができるねじれアームを有する回動ラッチを開示している。
比較的大きく聞こえるクリック音と比較的大きなラッチ力とのために傾させる強い力を必要とする電気コネクタに対するラッチを与えることが望まれている。また、より機械的可撓性とコネクタ部分の製造のための簡単な工具仕上げとを与えるラッチ回動システムを提供することが望まれている。さらに、電気コネクタのレバーラッチの過大応力を防止し、コネクタを分離するための使用者によるハウジングの優れた把持を可能にするシステムが望まれている。
本発明の一態様に従えば、複数の電気接触子と、第1のハウジング部材と、第2のハウジング部材とを有する電気コネクタが与えられる。第1のハウジング部材は、複数の接触子受け入れエリアを有している。電気接触子は、これら接触子受け入れエリア中に位置されている。第2のハウジング部材は、第1のハウジング部材に接続されている。第2のハウジング部材は、また、ラッチの前端部の所のラッチ面と、ラッチの前端部から後方に延びているレバーアームとを有するマッチング形式の電気コネクタのラッチを備えている。このレバーアームは、第2のハウジング部材の一部分の上端で回動するようになっている。
本発明の他の態様に従えば、第1のハウジング部材と第2のハウジング部材とを有する電気コネクタハウジングが与えられる。第1のハウジング部材は、マッチング形式の電気コネクタの可動なラッチを有している。このラッチは、ラッチ面を有した第1の端部と、これに対向した第2の端部とを有している。第2のハウジング部材は、第1のハウジング部材に接続されている。また、第2のハウジング部材は、ラッチの第2の端部が外方へと移動するのを制限するように、ラッチの第2の端部により接触されるようになっている第2のハウジング部材の一部分を備えたラッチ過大応力防止部分を有している。
本発明の他の態様に従えば、主ハウジングとシールリテイナーとを有する電気コネクタハウジングが与えられる。主ハウジングは、マッチング形式の電気コネクタの可動なラッチを有している。このラッチは、ラッチ面を有した前端部と、これに対向し、かつ指接触部分を有した後端部とを備えている。シールリテイナーは、主ハウジング内にシールを保持するように主ハウジングに接続されるようになっている。シールリテイナーは、上で回動するラッチのための支点部分と、ラッチの後端部の後の把持用リブとを有している。この把持用リブは、ラッチの後端部が内方に押し下げられている時のみ、ラッチの後端部より上方に垂直方向に位置される上面を有している。
本発明の前述の態様並びに他の特徴は、添付図面と一緒に以下の記述で説明されている。
図1を参照すると、導電体の2つのグループ12,14を互いに電気的に接続させるための既知の電気的に接続システム10の分解斜視図が示されている。この電気的に接続システム10は、導電体13の第1のグループ12に接続されている第1の電気コネクタ16と、導電体の第2のグループ14に接続されている第2の電気コネクタ18とを有している。第1の電気コネクタ16は、ハウジング20と、このハウジング20内に位置されている複数の電気接触子22とを有している。ハウジング20は、第2の電気コネクタ18の雄型接触子26を受けるように、ハウジングの前面に受け入れエリア28を有している。この受け入れエリア28には、第2の電気コネクタ18の複数の分極リブ(polarizing ribs)34をそれぞれ受けるためのスロット32が形成されている。ハウジング20は、また、この受け入れエリア28中に延びているラッチ36を有している。このラッチ36は、第2の電気コネクタ18のハウジング30のラッチ突出部38とスナップ・ロック・ラッチ係合(snap lock latch)するのに適している。
図2並びに3をまた参照すると、本発明の特徴を有する電気コネクタ40が示されている。本発明は、図面に示されている例示的な実施形態を参照して説明されるが、本発明が、実施形態の多くの変形例に組み込まれ得ることは理解されるべきである。さらに、適切なサイズ、形状、若しくはタイプの部材又は材料が使用されることができる。
この電気コネクタ40は、第1の電気コネクタ16に取って代わるか、第1の電気コネクタの代わりに使用されるように意図されている。特に、この電気コネクタ40は、導電体の第1のグループ12に接続されるのに適し、また第2の電気コネクタ18に取り外し可能に接続されるのに適している。この電気コネクタ40は、ハウジング42と複数の電気接触子44とを有している。これら電気接触子44は、単なる明瞭のために図3に示されていない。これら電気接触子44は、導電体の第1のグループ12の導電体13にカップリングされる接触部を有している。これら接触子44は、また、第2の電気コネクタ18の雄型接触子26を受けるのに適した雌型接触部分を有している。適切なタイプの電気接触子が、前記ハウジング42中に設けられることができる。
このハウジング42は、主ハウジング部材46とシールリテイナー48とを有している。このシールリテイナー48は、シールリテイナー48と主ハウジング部材46との間にシール50を支持するように、例えばスナップロック接続によって主ハウジング部材46の後方端部に固定するように接続されている。シール50は、導電体13とのシールを供給している。電気コネクタ40は、また、主ハウジング部材46の受け入れエリア54内で、第2の導電体18のハウジング30に係合するのに適した第2のシール52を有している。前方シールリテイナー53が、この前方シール52を主ハウジング部材46に保持させるように、主ハウジング部材46の前部に取着されている。
この主ハウジング部材46は、複数の接触子受け入れエリア56を有している。前記電気接触子44は、これら接触子受け入れエリア56内にそれぞれ位置されている。主ハウジング部材46の前方端部は、これら接触子受け入れエリア56内にアパチャ58をそれぞれ有している。これらアパチャ58は、雄型接触子26を接触子受け入れエリア56中に挿入可能にして、電気接触子44とマッチング形式で電気的に接続させるのを可能にしている。前記導電体13は、この導電体が電気接触子44に接続される場合、前記シールリテイナー48のアパチャ61を貫通して接触子受け入れエリア56中に延びるのに適している。前記シール50は、導電体13が主ハウジング部材46の後方端部中を通る、この主ハウジング部材46の後方端部のところで、接触子受け入れエリア56の後方端部をシールするのに適している。
前記主ハウジング部材46は、マッチング形式の電気コネクタのラッチ60を有している。電気コネクタ40が第2の電気コネクタ18に接続されているとき、このラッチ60は、第2の電気コネクタ18の前記ラッチ突出部38と取り外し可能にラッチされるのに適している。図4並びに5をまた参照すると、このラッチ60は、前端部64の所にラッチ面62を有し、かつ後端部68のところに使用者の指の接触面66を有するレバーアーム70と、2つの撓みが可能な(deflectable)アーム72とを有している。
前記主ハウジング部材46は、モールド成形プラスチック若しくはポリマー材で形成された単一部材であることが好ましい。かくして、前記ラッチ60は、主ハウジング部材46の残りの部分と一体的に形成されることが好ましい。前記レバーアーム70の前端部64は、前記受け入れエリア54中に延びている。レバーアーム70の後端部68は、主ハウジング部材の上方後側で主ハウジング部材46から外方に延びている。前記両撓みが可能なアーム72は、レバーアーム70の両側にそれぞれ位置されている。
これら撓みが可能なアーム72は、レバーアーム70の前部64に取着された第1の端部74を有している。これら撓みが可能なアーム72は、また、主ハウジング部材46の上側レール78に装着された第2の端部76をそれぞれ有している。撓みが可能なアーム72は、互いに内方に延び、そしてレバーアーム70の前端部64に向けて前方に延びている。撓みが可能なアーム72は、主ハウジング部材46の残りの部分に対するレバー70の回動を可能にするように、ねじれバーとばね板との組み合わせを形成している。前記第2の端部76は、前記後端部68に近接したレバーアーム70の中部、即ち中央部分近くに位置されている。本発明では、これら撓みが可能なアーム72は、比較的大きく聞こえるクリック音と比較的大きなラッチ力とのために、マッチング形式の電気コネクタ18のラッチ突出部38に傾斜させる強い力を与えるように、主ハウジング部材と一体的で、前方に面したラッチビーム(latch beams)を形成している。主ハウジング部材46にシールリテイナー48を接続する前では、レバーアーム70は、ほぼ自由なフローティング状態にあり、前端部64のところで撓みが可能なアーム72との接続によって支持されているだけである。
図2並びに3に最も良く見られるように、前記シールリテイナー48は、このシールリテイナーの上面に隆起部分80を有している。この隆起部分80は、前方レール82と後方レール84とを有している。この前方レール82は、レバーアーム70の下に位置されている。より詳細には、シールリテイナー48が主ハウジング部材46に接続されると、レバーアーム70の下面は、この前方レール82の上面上に位置される。この前方レール82は、以下の説明からさらに理解されるように、レバーアーム70のための支点リブを形成している。また、前方レール82は、主ハウジング部材46上ではなくシールリテイナー48上に設けられている。この結果、比較的大きな機械的可撓性と簡単な工具仕上げとを可能にする回動形態が、シールリテイナーによって与えられている。前記後方レール84は、これの上側のところで前方に突出したレッジ86を有している。後方レール84は、把持用のリブと、以下にさらに説明されるような、ラッチの過大応力を防止するシステムの一部分とを形成している。
図2に見られるように、前記隆起部分80は、また、前方レール82と後方レール84との間に配置された2つの側壁90を有している。これら側壁90は、レバーアーム70の後端部68が、これら側壁間で自由に移動するのを可能にするように互いに離間されている。これら側壁90は、主ハウジング部材46ではなくシールリテイナー48により設けられた非障害壁(anti-snag wall)を形成し、この結果、後端部68のラッチボタン形態が、複雑な工具仕上げを必要とすることなく密に保護されることを可能にしている。この他の場合では、複雑な工具仕上げが、同様の特徴を主ハウジング46にもたらすために必要とされるであろう。非障害状態の側壁90を有したシールリテイナー48の製造者は、複雑な工具仕上げを必要としない。
前記レバーアーム70の後端部68は、2つの突出部88を有している。これら突出部88は、前記後方レール84のレッジ86の下に位置されている。これら突出部88は、例えば後端部68が遠く外部へと移動される場合に永久的な変形をもたらし得る前記ラッチ60の過大応力を防止するように、レッジ86の下面に接触するようになっている。この結果、工具仕上げが容易で、人間工学的に扱いやすいラッチ過大応力の防止機構を与えるように、シールリテイナーと主ハウジング部材との係合によってもたらされた過大応力防止機構の特徴が与えられている。
前記第2の電気コネクタ18が、電気コネクタ40に装着されると、前記ハウジング30の前部は、ハウジング42の前記受け入れエリア54中へと延びる。そして、前記ラッチ突出部38は、ラッチの前端部64に接触し、このラッチ突出部38が前端部を通り過ぎるまでこの前端部64を外部に偏向する。このような処理の間に、前記撓みが可能なアーム72は、前端部64が外部に偏向するのを可能にするように曲げられ、また、レバーアーム70は、前記前方レール82の上方で回動する。ラッチ突出部38が前端部64を通り過ぎると、この前端部64は、撓みが可能なアーム72により与えられる力のために、ラッチ面62をラッチ突出部38の後に位置させるようにスナップバック適合する。
図3に最も良く見られるように、レバーアーム70の後端部68の所にある使用者接触面66の上端は、後方レール84の上面より上方に通常位置されている。電気コネクタ40を第2の電気コネクタ18から外すために、使用者は、最初に、ラッチ60をラッチ突出部38から外さなければならない。これを達成するために使用者は、矢印96により示されているように、使用者接触部分66を内方に押し下げる。この結果、レバーアーム70は、矢印98により示されているように、前端部64を外方に移動させてラッチ突出部38の後端部から離すように、前方レール82上で回動することができる。使用者接触面66が内方に移動されるのに従って、使用者接触面66の上面は、後方レール84の上面より下方に移動されることができる。後方レール84の上面は、ラッチの後端部68が内方に押し下げられた時のみラッチの後端部より上方に垂直方向に位置されるような上面を有する把持用リブをラッチの後端部の後で形成している。後方レール84の上面により形成されたこの把持用リブは、使用者のための向上された接触面を与え、電気コネクタ40の第2の電気コネクタ18からの取り外しをより容易に達成させる。主ハウジング部材46ではなくシールリテイナー48により与えられた把持用リブは、コネクタの分離のための優れた把持を可能にしている。
図2に示されている実施形態において、主ハウジング部材46の前記上側レール78には、コネクタの位置付け保証(CPA)部材(図示されず)の外側部を受けるのに適した側方スロット92が形成されている。かくして、主ハウジング部材46は、ラッチ60の上方に、CPA部材のためのチャネルを設けている。このCPA部材は、ラッチ60がラッチ突出部38から偶発的に非係合されるのを防止するように、ラッチ60の上方で主ハウジング部材46中に、またレバーアーム70の上で位置94中に摺動することができる。しかし、別の実施形態では、CPA部材は、設けられなくても良い。レバーアーム70の後端部68は、CPA部材が電気コネクタ40から不意に分離されるのを防止するように、CPA部材の対応(reward)パス中に位置されることができる。また、この後端部68は、CPA部材が主ハウジング部材46から外され得るように、CPA部材の後方移動の間に押し下げられる必要がある。
以上の説明は、本発明を説明するだけのためのものであることは理解されるべきである。様々な変更並びに修正が、本発明から逸脱することなく当業者により考え出されることができる。従って、本発明は、添付された請求項の範囲内にあるこのような変更、修正、並びに変形の全てを含むように意図されている。
40…電気コネクタ、42…ハウジング、46…主ハウジング部材、48…シールリテイナー、50…シール、52…第2のシール、53…前方シールリテイナー、54…受け入れエリア、56…接触子受け入れエリア、58…アパチャ、60…ラッチ、61…アパチャ、62…ラッチ面、66…使用者接触面、68…後端部、70…レバーアーム、80…隆起部分、82…前方レール、84…後方レール、86…レッジ、88…突出部、94…位置
Claims (9)
- ラッチ面を有した第1の端部並びにこれに対向した第2の端部を備えたマッチング形式の電気コネクタの可動なラッチを有する第1のハウジング部材と、
この第1のハウジング部材に接続された第2のハウジング部材とを具備し、
この第2のハウジング部材は、ラッチの前記第2の端部が外方向へと移動するのを制限するように前記ラッチの第2の端部によって接触されるようになっている前記第2のハウジング部材の一部分を形成しているラッチ過大応力防止部分を有する電気コネクタハウジング。 - 前記第2のハウジング部材は、回動リブを有し、前記ラッチは、この回動リブの上端に位置され、前記ラッチ面を内方並びに外方に移動させるように前記回動リブ上で回動するようになっている請求項1の電気コネクタハウジング。
- 前記第1のハウジング部材は、前記ラッチをこの第1のハウジング部材に接続している第1の撓みが可能なアームを有しており、この第1の撓みが可能なアームは、前記ラッチの第1の端部の所でこのラッチに接続されている請求項1の電気コネクタ。
- 前記第1のハウジング部材は、前記ラッチをこの第1のハウジング部材に接続している第2の撓みが可能なアームを有しており、この第2の撓みが可能なアームは、前記ラッチの第1の端部の所でこのラッチに接続されている請求項3の電気コネクタ。
- 前記第1の撓みが可能なアームと第2の撓みが可能なアームとは、前記ラッチの中央部分近くで前記第1のハウジング部材に接続されている請求項4の電気コネクタ。
- 前記ラッチの第2の端部は、指接触部分を有しており、前記第2のハウジング部材の一部分は、前記第1の端部と第2の端部との間でレバーの下面に接触している支点リブをなしている請求項1の電気コネクタ。
- 前記ラッチの第2の端部は、前記第2のハウジング部材のラッチ過大応力防止部分の下に位置された突出部を有している請求項1の電気コネクタ。
- 導電体シールをさらに具備し、また、前記第2のハウジング部材は、前記第1のハウジング部材によりこの導電体シールを保持するように前記第1のハウジング部材に接続されたシールリテイナーを有している請求項1の電気コネクタ。
- 前記第2のハウジング部材は、前記ラッチの第2の端部が内方に押し下げられた時のみ、前記ラッチの第2の端部より上方に垂直方向に位置される上面を有した把持用リブを、前記ラッチの第2の端部の後ろに有している請求項1の電気コネクタ。
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