JP2010218074A - ペダルアームのスプリング係止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリットの加工が容易で、該スリットへのブッシュやスプリングの嵌め込み作業性を害することなく、ブッシュとスプリングのスリットからの脱落を確実に防ぐことができるペダルアームのスプリング係止構造を提供すること。
【解決手段】ペダルブラケットにペダルアームを回動可能に軸支し、前記ペダルアームを回動方向に付勢するターンオーバースプリング17を該ペダルアームと前記ペダルブラケット間に介装し、前記ペダルアームに結着されたアームブラケット19に形成されたU字状のスリット19aに変形可能なU字型のブッシュ20を嵌合し、前記ターンオーバースプリング17の一端を前記アームブラケット19に形成されたスリット19aに前記ブッシュを20介して回動可能に係止するペダルアームのスプリング係止構造において、前記アームブラケット19に形成されたスリット19aの開放端部の幅を奥側の幅よりも狭くする。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両のクラッチペダル等に設けられる踏力軽減機構を構成するスプリングの一端を係止するペダルアームのスプリング係止構造に関するものである。
車両のクラッチペダル等にはドライバの踏力を軽減(アシスト)するためのターンオーバー機構が設けられているが、このターンオーバー機構は、ペダルアームを戻り方向に付勢するリターンスプリングとは別のターンオーバースプリングを備えている(例えば、特許文献1参照)。
ターンオーバー機構に備えられたターンオーバースプリングは、ペダルアームとこれを回動可能に軸支するペダルブラケット間に介装されており、ペダルアームのストローク範囲の間にターンオーバー点を有しており、このターンオーバー点を境として付勢方向が切り替わることによってドライバの踏力を軽減するものである。即ち、ターンオーバースプリングは、ペダルの踏み込みを開始してターンオーバー点に至るまでの範囲ではペダルアームを戻り方向に付勢し、ペダルが更に踏み込まれてターンオーバー点を超えると、ペダルアームを踏み込み方向に付勢して踏力を軽減する。
ところで、ターンオーバースプリングは、その端部がペダルアームとペダルブラケットに係止されているが、ペダル側係止部にはU字状のスリットがペダルアームに形成されており、このスリットには、振動等に起因する異音の発生を防ぐために変形可能なU字型のブッシュが嵌合されており、ターンオーバースプリングの一端はブッシュを介してスリットに嵌め込まれて係止されている。
而して、ターンオーバースプリングの付勢力がターンオーバーするためには、該ターンオーバースプリングのペダル側係止部がペダルアームの回動面上でブラケット側係止部とペダルアームの回動軸とを結ぶ直線を一方側から他方側に横切るように構成すれば良い。 ところが、上述のようにターンオーバースプリングのアーム側係止部が移動すると、その作動角度が大きく変化し、ペダル操作時にターンオーバースプリングの反力がスリットの開放端側に向くことがあり、このような場合にはターンオーバースプリングとブッシュがペダルアームのスリットから抜け易いという問題がある。
そこで、特許文献2には、図9に示すように、不図示のペダルアームに結着されたブラケット(アシストアーム)119にくの字状の屈曲するスリット(切込み)119aを形成し、このスリット119aに嵌合するブッシュ120を介してターンオーバースプリング117の一端をスリット119aに係止する構成が提案されている。
実公昭63−027216号公報 実開昭63−050730号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、スリット119aがくの字状に屈曲しているため、その加工が困難であるとともに、そのスリット119aへのブッシュ120やターンオーバースプリング117の嵌め込み作業が容易でないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、スリットの加工が容易で、該スリットへのブッシュやスプリングの嵌め込み作業性を害することなく、ブッシュとスプリングのスリットからの脱落を確実に防ぐことができるペダルアームのスプリング係止構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ペダルブラケットにペダルアームを回動可能に軸支し、前記ペダルアームを回動方向に付勢するスプリングを該ペダルアームと前記ペダルブラケット間に介装し、前記ペダルアームに形成されたU字状のスリットに変形可能なU字型のブッシュを嵌合し、前記スプリングの一端を前記ペダルアームに形成されたスリットに前記ブッシュを介して回動可能に係止するペダルアームのスプリング係止構造において、前記ペダルアームに形成されたスリットの開放端部の幅を奥側の幅よりも狭くしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記スリットの相対向する各内面に、奥側のスリット幅を開放端部のスリット幅に変更する斜面部を形成するとともに、前記ブッシュのスリットへの嵌合面に、スリットの前記斜面部に当接する斜面を形成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ブッシュの相対向する各内面に突起を形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ペダルアームに形成されたスリットの開放端部の幅を奥側の幅よりも狭くしたため、ブッシュとスプリングがスリットから抜けにくくなり、操作ペダルの操作中にスプリングの反力がスリットの開放端側に向いても(スプリングとブッシュをスリットから離脱させる力が作用しても)、スプリングとブッシュのスリットからの脱落が確実に防がれる。この場合、ブッシュには金属製のスプリングが嵌り込んでいるためにブッシュはスリット内で変形しにくく、そのスリットからの脱落が確実に防がれる。そして、このような効果を得るためには、ペダルアームに形成されるスリットを途中で屈曲させる等の加工が不要となるため、スリットの加工が比較的容易であり、又、スリットへのブッシュやスプリングの嵌め込み作業性が害されることがない。
請求項2記載の発明によれば、スリットの相対向する各内面に形成された斜面部及びブッシュのスリット嵌合面に形成された斜面がカム面として作用してブッシュの内径寸法を小さく変形させるため、該ブッシュとスプリングのスリットからの脱落が確実に防がれる。
請求項3記載の発明によれば、ブッシュの相対向する各内面に形成された突起にスプリングが引っ掛かり、スプリングの移動に伴ってブッシュが移動した場合、ブッシュのスリット嵌合面に形成された斜面のカム作用が促進されてブッシュとスプリングのスリットからの脱落が一層確実に防がれる。
本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルの側面図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルの正面図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルの分解斜視図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルのターンオーバースプリングの係止状態を示す部分斜視図である。 (a),(b)は本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルの動作説明図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルのターンオーバースプリングのペダルアームへの係止構造を示す部分側面図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルのアームブラケットのスリット部分の拡大詳細図である。 本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルのブッシュの側面図である。 特許文献2において提案されたターンオーバースプリングの係止構造を示す部分側面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るスプリング係止構造を備えたクラッチペダルの側面図、図2は同クラッチペダルの正面図、図3は同クラッチペダルの分解斜視図、図4はターンオーバースプリングの係止状態を示す部分斜視図、図5(a),(b)はクラッチペダルの動作説明図である。
図1及び図2に示すクラッチペダル1は、ドライバの踏力を軽減するターンオーバー機構を備えるものであって、その上端部が支軸であるボルト2によってペダルブラケット3に回動可能に軸支されたペダルアーム4を備えており、該ペダルアーム4は、その下端に取り付けられたペダル5をドライバが踏むことによってボルト2を中心として回動して所定のクラッチ動作を行う。尚、ベダル5は、図3に示すように、ペダルアーム4の下端に結着された略矩形のペダルプレート5aにゴム等の弾性体から成るペダルパッド5bを接着して構成されている。
上記ペダルブラケット3は、車両後方(図1の右方)に向かって開口する平断面コ字状の固定部材であって、図1に示す4本のボルト6によって車体に取り付けられている。そして、このペダルブラケット3の左右の側壁3aの相対向する位置には上方から係合孔7、ボルト挿通孔8及び係止孔9がそれぞれ形成されている。又、ペダルブラケット3の左右の側壁3a間にはコの字状を成す上下の枠体10,11が架設されている。
又、前記ペダルアーム4の上端部には、図3に示すように、パイプ状のボス12が横方向に挿通固着されており、このボス12の内部には円筒状のカラー13が挿通している。そして、ボス12の両端にはブッシュ14が嵌着され、ボス12とカラー13とはブッシュ14によって相対回動が容易とされており、ペダルアーム4の上端部は、内部にカラー13が通されたボス12をペダルブラケット3の左右の側壁3aに形成されたボルト挿通孔8の位置に合わせた状態で、一方のボルト挿通孔8からボルト2を通し、このボルト2をカラー13と他方のボルト挿通孔8に通し、該ボルト2の端部にナット15を締め付けることによってペダルブラケット3にボルト2を中心として回動可能に軸支される。
ところで、図2に示すように、ペダルアーム4のボス12の外周には、ペダルアーム4を戻し側に付勢するリターンスプリング16が巻装されており、該リターンスプリング16の一端はペダルアーム4に係止されており、他端はペダルブラケット3の一方の側壁3aに形成された前記係合孔7に係合することによってペダルブラケット3に係止されている。
又、ペダルアーム4とペダルブラケット3の間には、ターンオーバー機構を構成するターンオーバースプリング17が介装されている。ここで、ターンオーバースプリング17は、図3に示すように、左右に2つのコイル部17Aを有する捩りコイルバネであって、その左右方向に延びる両端部は、ペダルブラケット3の左右の側壁3aに形成された前記係止孔9にブッシュ18を介して回動可能に挿通係止されている(ブラケット側係止部)。
他方、ターンオーバースプリング17の2つにコイル部17Aを連結する左右方向に平行な中間部は、ペダルアーム4の上部に斜めに結着されたアームブラケット19に本発明に係る係止構造によって係止されている。この中間部の係止構造の詳細は後述するが、図3に示すように、アームブラケット19には一端が開放されたU字状のスリット19aが形成されており、このスリット19aには弾性変形可能なU字型のブッシュ20が嵌合している。そして、ターンオーバースプリング17の中間部は、図4に示すように、ブッシュ20に嵌め込まれることによって、該ブッシュ20を介してアームブラケット19のスリット19aに回動可能に係止されている(ペダル側係止部)。
次に、以上のように構成されたクラッチペダル1の作用について説明する。
ドライバが変速操作に際してペダルアーム4の下端に設けられたペダル踏面5を踏むと、ペダルアーム4は、ボルト2を中心として図1の実線位置から鎖線位置まで回動するが、ターンオーバースプリング17によって構成されたターンオーバー機構は、ペダルアーム4のストローク範囲の間にターンオーバー点を有しており、このターンオーバー点を境として付勢方向が切り替わることによってドライバの踏力を軽減する。
即ち、ペダル5の踏み込みを開始してターンオーバー点に至るまでの範囲では、図5(a)に示すように、ターンオーバースプリング17のペダルアーム4への係止点(ペダル側係止点)Pは、ペダルアーム4の回動中心Oとターンオーバースプリング17のペダルブラケット3への係止点(ブラケット側係止点)Qとを結ぶ直線Kの下方に位置しており、ターンオーバースプリング17のペダル側係止点Pには図示の反力(付勢力)Rが作用する。
従って、ペダルアーム4には、反力Rの分力R1(ペダルアーム4の回動中心Oとターンオーバースプリング17のペダル側係止点Pとを結ぶ直線Nに垂直な成分)に基づく反時計方向(ペダルアーム4を戻す方向)のモーメントMが作用する。ここで、モーメントMは、直線Nの長さをL1とすると、次式で表される。
M=R1×L1 … (1)
このため、ペダル5の踏み込みを開始してターンオーバー点に至るまでの範囲では、ドライバは、リターンスプリング16とターンオーバースプリング17の付勢力に抗してペダル5を踏み込む必要がある。
その後、ペダル5が更に踏み込まれ、図5(b)に示すようにターンオーバースプリング17のペダル側係止点Pが直線Kを横切ってこれの上方に移動すると(ターンオーバー点を越えると)、ターンオーバースプリング17のペダル側係止点Pには図示の反力(付勢力)R’が作用する。そして、この反力R’はペダルアーム4を踏み込み方向に付勢する時計方向のモーメントM’を発生させるため、ペダル5を踏み込むドライバの踏力が軽減される。ここで、モーメントM’は、反力R’の分力R1’(直線Nに対して垂直な成分)と直線Nの長さをL2を用いて次式で表される。
M’=R1’×L2 … (2)
次に、ターンオーバースプリング17のペダルアーム4への係止構造の詳細を図6〜図8に基づいて説明する。
図6はターンオーバースプリングのペダルアームへの係止構造を示す部分側面図、図7はアームブラケットのスリット部分の拡大詳細図、図8はブッシュの側面図である。
前述のようにペダルアーム4に結着されたアームブラケット19にはU字状のスリット19aが形成され、図6に示すように、スリット19aには変形可能なU字型のブッシュ20が嵌合しており、ターンオーバースプリング17の両端部はブッシュ20に嵌め込まれて係止されている。
而して、図7に詳細に示すように、アームブラケット19に形成されたU字状のスリット19aは、その開放端部の幅が奥側の幅よりも狭く設定されている。具体的には、スリット19aの奥側は直径D1の半円形状に形成され、開放端側の幅W1は直径D1よりも小さく設定されている(W1<D1)。そして、スリット19aの相対向する各内面には、奥側の幅(直径)D1を開放端側の幅W1に徐々に変更(縮小)する斜面部S1が形成されている。
又、ブッシュ20は、アームブラケット19に形成されたスリット19aの内面と周縁を覆うものであって、比較的軟質な樹脂材料(本実施の形態では、含油性POM)で構成されており、弾性変形することによってアームブラケット19のスリット19aに嵌合される。このブッシュ20は、図8に示すように、アームブラケット19のスリット19aに嵌合する軸受部20Aと、該軸受部20Aの両側からアームブラケット19の板面に沿って放射状に延びるフランジ部20Bを備えており、軸受部20Aの外周面がアームブラケット19のスリット19aに嵌合され、両フランジ部20Bの間の溝にアームブラケット19のスリット19aの周縁部が嵌り込むことによって当該ブッシュ20がアームブラケット19に取り付けられる。そして、図6に示すように、ブッシュ20の軸受部20Aに形成されたU字状のスリット20aにターンオーバースプリング17の中間部が挿入されて該中間部が回動可能に係止される。
ここで、上記ブッシュ20の軸受部20Aの奥部は、外径D2、内径D3の半円筒を形成しており、外径D2はアームブラケット19のスリット19aの奥側幅(直径)D1とほぼ同一寸法に設定されている(D2≒D1)。又、ブッシュ20の軸受部20Aの開放端側の外径寸法(外面幅)W2は奥側の外径D2よりも小さく設定されており(W2<D2)、軸受部20Aの外周面には、奥側の外径D2を開放端部の幅(内面幅)W3に徐々に変更(縮小)する斜面S2が形成されており、この斜面S2がアームブラケット19のスリット19aに形成された前記斜面部S1と当接する。尚、ブッシュ20の軸受部20Aの外面幅W2は、アームブラケット19のスリット19aの開放端側の幅W1とはほぼ同一寸法に設定され(W2≒W1)、ブッシュ20の軸受部20Aの内面幅W3は奥側の内径D3とほぼ同一寸法に設定されている(W3≒D3)。
又、図8に示すように、ブッシュ20の相対向する各内面であって、軸受部20Aの最奥部に挿入係止されたターンオーバースプリング17の中間部と干渉しない位置で且つターンオーバースプリング17よりもスリット20aの開放端側位置には、内側に向かって突出する突起20bが一体に形成されている。ここで、両突起20b間の距離W4は、ターンオーバースプリング17の中間部の通過を許容する程度の値に設定されている。又、突起20bは、ターンオーバースプリング17の中間部の挿入作業性の向上とターンオーバースプリング17の抜け防止のために、入口側と奥側で傾き形状が異なっている。更に、突起20bは、ターンオーバースプリング17の挿入方向において斜面S2と同じ位置かそれよりも奥側に設けられている。
而して、以上のように構成されたターンオーバースプリング17の係止構造によれば、アームブラケット19に形成されたスリット19aの開放端部の幅W1を奥側の幅(直径)D1よりも狭くしたため(W1<D1)、ブッシュ20とターンオーバースプリング17がスリット19aから抜けにくくなり、クラッチペダル1の操作中にターンオーバースプリング17の反力がスリット19aの開放端側に向いても(ターンオーバースプリング17とブッシュ20をスリット19aから離脱させる力が作用しても)、ターンオーバースプリング17とブッシュ20のスリット19aからの脱落が確実に防がれる。この場合、ブッシュ20には金属製のターンオーバースプリング17が嵌り込んでいるためにブッシュ20はスリット19a内で変形しにくく、そのスリット19aからの脱落が確実に防がれる。そして、このような効果を得るためには、アームブラケット19に形成されるスリット19aを途中で屈曲させる等の加工が不要となるため、スリット19aの加工が比較的容易となり、又、スリット19aへのブッシュ20やターンオーバースプリング17の嵌め込み作業性が害されることがない。
又、ターンオーバースプリング17がスリット19aから抜け出そうとすると、アームブラケット19に形成されたスリット19aの相対向する各内面に形成された斜面部S1及びブッシュ20のスリット19aへの嵌合面に形成された斜面S2がカム面として作用してブッシュ20の内径寸法を小さく変形させるため、該ブッシュ20とターンオーバースプリング17のスリット19aからの脱落が確実に防がれる。
更に、ブッシュ20の相対向する各内面に形成された突起20bによってターンオーバースプリング17の移動に伴ってブッシュ20を移動させることができ、ブッシュ20のスリット19aへの嵌合面に形成された斜面S2のカム作用が促進され、突起20b間の距離W4が縮小してブッシュ20がターンンオーバースプリング17の中間部をつかむとともに、ブッシュ20の軸受部20Aの外径D2がペダルブラケット19に形成されたスリット19aの開放端部の幅W1よりも大きい(D2>W1)ためにブッシュ20の軸受部20Aがペダルブラケット19のスリット19aの開放端部に干渉し、ブッシュ20とターンオーバースプリング17のスリット19aからの脱落が一層確実に防がれる。この場合は、ブッシュ20には金属製のターンオーバースプリング17が挿通しているため、該ブッシュ20は組付時のように変形することができない。
尚、以上は本発明をクラッチペダルのスプリング係止構造に対して適用した形態について説明したが、本発明は、ブレーキペダルを含む他の任意の操作ペダルのスプリング係止構造に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 クラッチペダル
2 ボルト
3 ペダルブラケット
3a ペダルブラケットの側壁
4 ペダルアーム
5 ペダル踏面
5a ペダルプレート
5b ペダルパッド
6 ボルト
7 係合孔
8 ボルト挿通孔
9 係止孔
10,11 枠体
12 ボス
13 カラー
14 ブッシュ
15 ナット
16 リターンスプリング
17 ターンオーバースプリング
17A ターンオーバースプリングのコイル部
18 ブッシュ
19 アームブラケット
19a アームブラケットのスリット
20 ブッシュ
20A ブッシュの軸受部
20B ブッシュのフランジ部
20a ブッシュのスリット
20b ブッシュの突起
D1 アームブラケットのスリットの奥側の幅(直径)
D2 ブッシュの軸受部の外径
D3 ブッシュの軸受部の内径
K 直線
L1,L2 直線Nの長さ
M,M’ モーメント
N 直線
O ペダルアームの回動中心
P ターンオーバースプリングのペダル側係止点
Q ターンオーバースプリングのブラケット側係止点
R,R’ ターンオーバースプリングの反力(付勢力)
S1 斜面部
S2 斜面
W1 アームブラケットのスリットの開放端幅
W2 ブッシュの軸受部の外面幅
W3 ブッシュの軸受部の内面幅
W4 ブッシュの突起間の距離

Claims (3)

  1. ペダルブラケットにペダルアームを回動可能に軸支し、前記ペダルアームを回動方向に付勢するスプリングを該ペダルアームと前記ペダルブラケット間に介装し、前記ペダルアームに形成されたU字状のスリットに変形可能なU字型のブッシュを嵌合し、前記スプリングの一端を前記ペダルアームに形成されたスリットに前記ブッシュを介して回動可能に係止するペダルアームのスプリング係止構造において、
    前記ペダルアームに形成されたスリットの開放端部の幅を奥側の幅よりも狭くしたことを特徴とするペダルアームのスプリング係止構造。
  2. 前記スリットの相対向する各内面に、奥側のスリット幅を開放段部のスリット幅に変更する斜面部を形成するとともに、前記ブッシュのスリットへの嵌合面に、スリットの前記斜面部に当接する斜面を形成したことを特徴とする請求項1記載のペダルアームのスプリング係止構造。
  3. 前記ブッシュの相対向する各内面に突起を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のペダルアームのスプリング係止構造。
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