JP2010216637A - 産業用機器の回転連結構造 - Google Patents

産業用機器の回転連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010216637A
JP2010216637A JP2009067461A JP2009067461A JP2010216637A JP 2010216637 A JP2010216637 A JP 2010216637A JP 2009067461 A JP2009067461 A JP 2009067461A JP 2009067461 A JP2009067461 A JP 2009067461A JP 2010216637 A JP2010216637 A JP 2010216637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
shaft
key member
inclined surface
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009067461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5152057B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2009067461A priority Critical patent/JP5152057B2/ja
Publication of JP2010216637A publication Critical patent/JP2010216637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5152057B2 publication Critical patent/JP5152057B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

【課題】貫通キーを用いてシャフトの長さ寸法の短縮化を図り、キーと貫通孔との間、及びキーと凹溝部との間の磨耗を少なく抑え、キー周囲のがたを生じにくくする。
【解決手段】シャフト12に直径方向に貫通する貫通孔15を設け、フランジ13の円筒部16の内周面に2箇所の凹溝部17を設ける。貫通孔15を貫通する貫通キー14を打込み、その両端部を各凹溝部17に夫々嵌合させることにより、シャフト12とフランジ13とを連結する。貫通キー14を、直径方向に2分割した形態の第1キー部材19及び第2キー部材20から構成する。第1キー部材19の先端部に断面台形状の凸部21を形成すると共に、第2キー部材20の先端部に凹部22を形成する。凸部21の傾斜面21aの立上り傾斜角度θ1に対し、凹部22の傾斜面22aの立下り傾斜角度θ2を数°程度だけ大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャフトと、このシャフトの外周に嵌合する円筒部を有する回転部材とを、キーによって結合するための産業用機器の回転連結構造に関する。
産業用機器例えば産業用ロボットにおいては、サーボモータの駆動力を、減速機やベルト伝達機構等を介してアームに伝達するようにしたものがある。この場合、サーボモータ(あるいは減速機)の出力軸(シャフト)には、円筒部を有する回転部材例えばプーリ部材が連結されるのであるが、従来では、一般に、図9に示すようなキーによる回転連結構造が採用されていた。
即ち、サーボモータ1(減速機)のシャフト2の外周の一部には、該シャフト2の軸方向に延びるキー溝2aが形成されている。一方、プーリ部材3は、前記シャフト2の外周に嵌合する円筒部4を有し、その円筒部4の内周面に、前記キー溝2aに対応するキー溝4aが設けられている。そして、それらキー溝2a及びキー溝4aの形成する隙間に、断面が正方形状又は長方形状をなすキー5を打込むことにより、シャフト2とプーリ部材3とを連結する構造となっている。
ところで、上記のようなキー5を用いた連結構造における回転(トルク)の伝達能力は、キーとプーリ部材3(円筒部4)との接触面積に比例して決まってくる。このため、回転伝達能力を高めるためには、キー5を軸方向に長くする必要があるが、それでは、図9に示すシャフト2の長さ寸法L0がどうしても大きくなる不都合が生ずる。特に、例えば産業用ロボットに採用されるような場合には、シャフト2の長さ寸法L0の増大が、ロボットの小型化(省スペース化)を図る際の障害となる虞がある。これに対し、例えば特許文献1では、シャフトと連結筒とを連結する構造において、上記したようなキー5を用いずに、両者を直径方向に貫通する貫通孔にボルトを挿通し、ナットの締付けによって連結する構成が開示されている。
特開平7−71465号公報
本発明者は、従来の一般的なキーを用いる連結構造に代えて、シャフト側に形成されるキー溝を直径方向に貫通する貫通孔とすると共に、回転部材(円筒部)の内周面の貫通孔の両側部分に凹溝部を形成し、前記貫通孔を貫通する形状の貫通キーを用いて、シャフトと回転部材とを連結する構成を考えた。これによれば、同等の回転伝達能力を得ながらも、キーの軸方向の長さ寸法(ひいてはシャフトの長さ寸法)を短くする(単純計算で半分にする)ことが可能となる。
しかしながら、このような貫通キーを用いた構成では、キーを貫通孔の一方から挿入して貫通状態にする必要があり、キーの外面と貫通孔の内面との間の摺動量が大きくなってそれらの間の磨耗が大きくなる虞がある。また、キーを貫通孔に挿入した後に、キー付きシャフトを回転部材に挿入する際にも、キーの外面と凹溝部の内面との間に磨耗が生じ、全体として、キー周囲における摩耗が大きくなっていわゆるがたが生じやすくなる不具合が予測される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、いわゆる貫通キーを用いることによってシャフトの長さ寸法の短縮化を可能としたものであって、キーと貫通孔との間、及びキーと凹溝部との間の磨耗を少なく抑えることができ、キー周囲のがたの生じにくい産業用機器の回転連結構造を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の産業用機器の回転連結構造は、シャフトと、このシャフトの外周に嵌合する円筒部を有する回転部材とを、キーによって結合するための構造であって、前記シャフトには、該シャフトの直径方向に貫通し且つ軸方向に延びる貫通孔が形成されており、前記回転部材の円筒部の内周面の前記貫通孔に対応する2箇所に凹溝部が形成されており、前記キーは、直径方向に2分割された形態の第1キー部材及び第2キー部材からなり、それら2個のキー部材が前記貫通孔内で互いに相手側のキー部材と先端部同士が接触すると共に、それら両キー部材の前記先端部とは反対側の基端部が夫々前記凹溝部に嵌合するように構成されており、前記第1キー部材の先端部には、両側が先端側に行くに従って細くなるような傾斜面とされた断面台形状の凸部が形成されており、前記第2キー部材の先端部には、前記凸部に対応して断面台形状に凹む凹部が形成されており、前記第1キー部材の凸部の傾斜面の立上り傾斜角度に対し、前記第2キー部材の凹部の傾斜面の立下り傾斜角度の方が大きく構成されているところに特徴を有する。
これによれば、キーは、全体としてシャフトの貫通孔を貫通した形態に配置されるので、回転伝達能力を確保しながら、キーの軸方向の長さ寸法ひいてはシャフトの長さ寸法を短くすることができる。そして、キーは、直径方向に第1キー部材及び第2キー部材に2分割された形態で設けられるので、両キー部材をシャフトの貫通孔に挿入する際には、互いに貫通孔の反対側から夫々挿入すれば良い。従って、挿入時のキー部材と貫通孔内面との間の摺動量ひいては磨耗量を少なく抑えることができる。
さらに、第1キー部材の先端部と第2キー部材の先端部との接触が、断面台形状の凸部の傾斜面と、断面台形状の凹部の傾斜面とが突き当たる状態でなされるのであるが、それら傾斜面の傾斜角度が相違していることによって、2つのキー部材の先端同士が弾性変形しながら互いに押付けられる形態となり、それら接触部分にばね弾性を付与することができる。このため、両キー部材を貫通孔に挿入した後に、キー付きシャフトを回転部材に挿入する際にも、両キー部材を相互に貫通孔内に押込んでキー全体の直径方向長さ寸法を縮めた如き状態として、各キー部材の基端部を凹溝部に嵌合させることができ、各キー部材の基端部と凹溝部の内面との間の磨耗を抑えることができる。しかも、両キー部材間のばね力つまり押込み後の反力によって、各キー部材の基端部と凹溝部との嵌合を、がたつきなく行うことができる。
尚、請求項1の記載中の、「(断面台形状の)凸部の傾斜面の立上り傾斜角度」とは、上底、この上底よりも長い下底、一対の斜辺からなる等脚台形を考えたときに、下底と一方の斜辺とのなす角度のことをいう。同様に、「(断面台形状に凹む)凹部の傾斜面の立下り傾斜角度」とは、上記等脚台形を上下にひっくり返した、上底の方が下底よりも長い等脚台形の、上底と一方の斜辺とのなす角度のことをいう(図2(c)参照)。
本発明においては、上記請求項1の構成に加えて、前記第1キー部材及び第2キー部材の基端部に、軸方向に見て両側が基端側に行くに従って細くなる傾斜面とされた断面台形状の基端側凸部を形成すると共に、前記回転部材の円筒部の内周面の凹溝部の底面部に、前記基端側凸部に対応して前記軸方向に見て断面台形状に凹む溝側凹部を形成し、前記基端側凸部の傾斜面と前記溝側凹部の傾斜面とが面接触するように構成することもできる(請求項2の発明)。
これによれば、第1キー部材及び第2キー部材の基端部が、夫々回転部材の各凹溝部に嵌合したときに、基端側凸部の傾斜面と溝側凹部の傾斜面とが面接触することによって、傾斜面がない場合に比べて、それらの接触面積を大きくすることができ、回転伝達性能をより高めることができる。
本発明の第1の実施例を示すもので、シャフト、フランジ、貫通キーの結合構造を示す縦断正面図(a)及びそのB部の拡大図(b)並びにC部の拡大図(c) キー部材の挿入の様子を示す縦断正面図で、キー部材の挿入前(a)及び挿入後(b)並びにそのD部の拡大図(c) 第1キー部材及び第2キー部材の斜視図 フランジの正面図 キー付きシャフトとフランジとの嵌合時の様子を示す縦断側面図 モータにフランジを取付けた様子を示す横断平面図 本発明の第2の実施例を示すもので、図1(a)、(b)相当図 図3相当図 従来例を示す図6相当図
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図6を参照しながら説明する。本実施例では、産業用機器として、例えば可搬重量が5〜7kg程度の小型〜中型程度の産業用ロボットを具体例としている。図6に示すように、この産業用ロボットにおいては、例えばサーボモータ11の駆動力を、減速機やベルト伝達機構等を介してアームに伝達するようになっており、前記サーボモータ(減速機)11のシャフト(出力軸)12には、回転部材としてのフランジ(プーリ部材)13が連結される。
以下、前記シャフト12とフランジ13とを、キー14(以下貫通キー14という)によって結合するための本実施例に係る回転連結構造について述べる。図2、図5等にも示すように、前記シャフト12には、該シャフト12の直径方向(図2等で上下方向)に貫通し且つ軸方向(図5で左右方向)に延びる貫通孔15が形成されている。この貫通孔15は、例えば全体が均一の幅寸法(例えば3mm程度)となるように形成されている。
一方、記フランジ13は、図1、図4、図5に示すように、前記シャフト12の外周に嵌挿される(シャフト12が貫通する)円筒部16を有して構成されている。前記円筒部16の内周面には、前記貫通孔15に対応する2箇所(図で上下2箇所)に位置して、凹溝部17,17がこの場合軸方向全体に延びて形成されている。このとき、本実施形態では、図1(c)及び図4に示すように、各凹溝部17の底部には、軸方向に見て両側が傾斜面18a,18aとされた断面台形状(等脚台形状)に窪む溝側凹部18が形成されている。
さて、前記貫通キー14は、前記シャフト12の貫通孔15を貫通するように打込まれ、貫通孔15から突出した両端部が前記各凹溝部17に夫々嵌合することにより、シャフト12とフランジ13とを連結する機能を果たすものである。この貫通キー14は、例えばS45C等の炭素鋼から、全体として、前記貫通孔15に対応した均等な幅寸法(例えば3mm)を有する矩形板状に構成されているのであるが、図2、図3等に示すように、全体を直径方向(図で上下)に2分割した形態の、第1キー部材19及び第2キー部材20の2部品から構成される。
これら第1キー部材19及び第2キー部材20は、前記貫通孔15内に、互いに逆方向(上下方向)から挿入され、貫通孔15内の中間部で、先端部同士が接触するように設けられる。これら第1キー部材19及び第2キー部材20においては、貫通孔15に挿入されて相手側と接触する側を先端部、それとは反対側を基端部としている。従って、第1キー部材19の基端部及び第2キー部材20の基端部が、夫々前記各凹溝部17に嵌合するようになっている。
さて、図1〜図3に示すように、前記第1キー部材19の先端部には、例えば前記軸方向に見て両側が先端側に行くに従って細くなるような傾斜面21a、21aとされた断面台形状(等脚台形状)の凸部21が形成されている。これに対し、前記第2キー部材20の先端部には、端縁部を除いた位置に前記凸部21に対応して、例えば前記軸方向に見て断面台形状(等脚台形状)に凹む凹部22が形成されている。
このとき、図では誇張して表示しているが、図2(c)に示すように、前記第1キー部材19の凸部21の傾斜面21aの立上り傾斜角度θ1に対し、前記第2キー部材20の凹部22の傾斜面22aの立下り傾斜角度θ2の方が数°程度だけ大きく構成されている。具体例をあげると、傾斜角度θ1が例えば8°、傾斜角度θ2が例えば15°、凸部21の突出高さ寸法が、例えば0.093mm、凹部22の凹み深さ寸法が、例えば0.2mmとされている。尚、この場合の傾斜角度θ1,θ2の差は、例えば10°以下とすることが望ましい。
さらに本実施形態では、図1(c)等に示すように、前記第1キー部材19及び第2キー部材20の基端部に、軸方向に見て両側が基端側に行くに従って細くなる傾斜面23aとされた断面台形状の基端側凸部23が形成されている。この基端側凸部23は、前記フランジ13の凹溝部17の底部に設けられた溝側凹部18対応して(傾斜面の角度が同等となるように)形成されており、この基端側凸部23の傾斜面23aと前記溝側凹部18の傾斜面18aとが面接触するように構成されているのである。
次に、上記構成において、シャフト12とフランジ13とを、貫通キー14(第1キー部材19及び第2キー部材20)によって結合(連結)する手順について述べる。結合にあたっては、まず、シャフト12の貫通孔15に、第1キー部材19及び第2キー部材20を挿入する作業が行われる。この挿入作業は、図2(a)に示すように、第1キー部材19を貫通孔15に対し上方から挿入し、第2キー部材20を貫通孔15に対し下方から挿入するといったように、互いに貫通孔15の反対側から夫々挿入することにより行われる。従って、挿入時の各キー部材19,20と貫通孔15内面との間の摺動量ひいては磨耗量を少なく抑えることができる。
第1キー部材19及び第2キー部材20を貫通孔15に挿入した状態では、図2(b)、(c)に示すように、第1キー部材19と第2キー部材20との接触が、凸部21の傾斜面21aと、凹部22の傾斜面22aとが突き当たる状態でなされる。それら傾斜面21aの傾斜角度θ1と、傾斜面22aの傾斜角度θ2とが相違していることによって、2つのキー部材19,20を相互に押込むことにより、それらの先端同士が弾性変形しながら互いに押付けられる形態となり、それら接触部分にばね弾性が付与されるようになるのである。
前記第1キー部材19及び第2キー部材20を貫通孔15に挿入した後、図5に示すように、貫通キー14付きシャフト12を、フランジ13の円筒部16内に対し、貫通キー14と凹溝部17との位置合せ状態で、軸方向に挿入する作業を行う。この際にも、図1(b)に示すように、両キー部材19,20を相互に貫通孔15内に押込んで貫通キー14全体の直径方向長さ寸法を縮めた如き状態とすることにより、摺動抵抗を小さくすることができ、各キー部材19,20の基端部を凹溝部17,17に対し、比較的小さな力で容易に嵌合させることができる。
このときには、各キー部材19,20の基端部と凹溝部17,17の内面との間の嵌合時における磨耗を抑えることができ、しかも、両キー部材19,20間のばね力つまり押込み後の反力によって、各キー部材19,20の基端部と凹溝部17,17との嵌合を、がたつきなく行うことができる。また、上記したキー部材19,20と貫通孔15内面との間の磨耗量を少なく抑えることと併せて、全体としてのがたの発生を僅かに抑えることができる。
このように本実施例の回転連結構造によれば、貫通キー14は、全体としてシャフト12の貫通孔15を貫通した形態に配置されるので、従来例(図9)で述べたような一般的なキー構造に比べて、回転伝達能力を確保しながら、貫通キー14の軸方向の長さ寸法ひいてはシャフト12の長さ寸法L1(図6参照)を短くすることができる。ひいては、ロボット全体の小型化(省スペース化)を図ることにつながるのである。ちなみに、図9に示したシャフト2の長さ寸法L0が、例えば38.5mmであったのに対し、本実施例のシャフト12の長さ寸法L1を、例えば22mmと約半分にすることができた。
また、特に本実施例では、第1キー部材19の基端部及び第2キー部材20の基端部に、夫々基端側凸部23,23を設けると共に、各凹溝部17,17の底部に、溝側凹部18、18を設けるようにしたので、基端側凸部23の傾斜面23aと溝側凹部18の傾斜面18aとが面接触することによって、傾斜面がない場合に比べて、それらの接地面積を大きくすることができる。このとき、第1キー部材19の基端部及び第2キー部材20の基端部の端面(先端)は、その形状に係わらず凹溝部17に接しない(図1(c)参照)。よって、それら基端部の先端が直角な辺を持っている場合には、凹溝部17に接するのは、基端部の側面のみとなる。これに対し、基端部が基端側凸部23の傾斜面23aを持っている場合には、凹溝部17に接するのは、基端部の側面と傾斜面23aになる。そして、傾斜面23aは、角度が付いている分だけ、基端部先端までの表面積が単に直線となる側面のみの場合に比べて大きくなる。そのため、凹溝部17への接地面積も、基端部先端が直角な辺を持っている場合よりも多くなることから、回転伝達性能をより高めることができるといった利点も得ることができる。
そして、本実施例では、貫通キー14を、直径方向に第1キー部材19及び第2キー部材20に2分割された形態で設けると共に、それら第1キー部材19の先端(凸部21)と第2キー部材20の先端(凹部22)との接触部分にばね弾性を付与することができるように構成したので、組立時等の、貫通キー14と貫通孔15との間、及び貫通キー14と凹溝部17,17との間の磨耗を少なく抑え、貫通キー14周囲のがたを生じにくくすることができたのである。
図7及び図8は、本発明の第2の実施例を示すものであり、以下、上記第1の実施例と異なる点についてのみ説明する。この第2の実施例では、シャフト12の貫通孔15に挿入される貫通キー31を構成する第1キー部材32及び第2キー部材32の構成(形状)、及び、フランジ13の円筒部16の内周面に形成される凹溝部34,34の形状が上記第1の実施例と異なっている。
即ち、第1キー部材32は、先端部に凸部21を有しているのであるが、基端部には基端側凸部23を設けることなく、基端面をフラットな形状としている。また、第2キー部材33についても、先端部に凹部22を有しているのであるが、基端部には基端側凸部23を設けることなく、基端面をフラットな形状としている。そして、凹溝部34,34は、それら第1キー部材32及び第2キー部材33の基端部形状に合せて、溝側凹部18をも設けることなく、底面がフラットな形状に形成されている。
このような第2の実施例によっても、いわゆる貫通キー31を用いることによってシャフト12の長さ寸法の短縮化を可能とすることができ、貫通キー31と貫通孔15との間、及び貫通キー31と凹溝部34との間の磨耗を少なく抑えることができ、貫通キー31周囲のがたの生じにくいものとすることができる。また、上記第1の実施例に比べて、形状が単純になるので、各キー部材32,33や凹溝部34の加工をより簡単に済ませることができる。
尚、上記各実施例では、本発明を産業用ロボットに適用するようにしたが、シャフトと回転部材とをキーにより連結する構造を備える産業用機器全般に適用することができる。また、上記実施例に記載した角度や寸法等の具体的な数値についても、あくまでも一例を示したに過ぎないなど、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11はサーボモータ、12はシャフト、13はフランジ(回転部材)、14,31はキー、15は貫通孔、16は円筒部、17,34は凹溝部、18は溝側凹部、18aは傾斜面、19、32は第1キー部材、20,33は第2キー部材、21は凸部、21aは傾斜面、22は凹部、22aは傾斜面、23は基端側凸部、23aは傾斜面、θ1,θ2は傾斜角度を示す。

Claims (2)

  1. シャフトと、このシャフトの外周に嵌合する円筒部を有する回転部材とを、キーによって結合するための産業用機器の回転連結構造であって、
    前記シャフトには、該シャフトの直径方向に貫通し且つ軸方向に延びる貫通孔が形成されており、
    前記回転部材の円筒部の内周面の前記貫通孔に対応する2箇所に凹溝部が形成されており、
    前記キーは、前記直径方向に2分割された形態の第1キー部材及び第2キー部材からなり、それら2個のキー部材が前記貫通孔内で互いに相手側のキー部材と先端部同士が接触すると共に、それら両キー部材の前記先端部とは反対側の基端部が夫々前記凹溝部に嵌合するように構成されており、
    前記第1キー部材の先端部には、両側が先端側に行くに従って細くなるような傾斜面とされた断面台形状の凸部が形成されており、
    前記第2キー部材の先端部には、前記凸部に対応して断面台形状に凹む凹部が形成されており、
    前記第1キー部材の凸部の傾斜面の立上り傾斜角度に対し、前記第2キー部材の凹部の傾斜面の立下り傾斜角度の方が大きく構成されていることを特徴とする産業用機器の回転連結構造。
  2. 前記第1キー部材及び第2キー部材の基端部には、前記軸方向に見て両側が基端側に行くに従って細くなる傾斜面とされた断面台形状の基端側凸部が形成されており、
    前記回転部材の円筒部の内周面の凹溝部の底部には、前記基端側凸部に対応して前記軸方向に見て断面台形状に凹む溝側凹部が形成されており、
    前記基端側凸部の傾斜面と前記溝側凹部の傾斜面とが面接触するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の産業用機器の回転連結構造。
JP2009067461A 2009-03-19 2009-03-19 産業用機器の回転連結構造 Expired - Fee Related JP5152057B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009067461A JP5152057B2 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 産業用機器の回転連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009067461A JP5152057B2 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 産業用機器の回転連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010216637A true JP2010216637A (ja) 2010-09-30
JP5152057B2 JP5152057B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=42975687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009067461A Expired - Fee Related JP5152057B2 (ja) 2009-03-19 2009-03-19 産業用機器の回転連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5152057B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116989119A (zh) * 2023-07-17 2023-11-03 广东今科机床有限公司 一种适用于高精度加工设备的传动间隙消除装置

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825942U (ja) * 1971-08-03 1973-03-28
JPS4843075U (ja) * 1971-09-28 1973-06-02
JPS5589823U (ja) * 1978-12-13 1980-06-21
JPS55109371U (ja) * 1979-01-23 1980-07-31
JPS58193931A (ja) * 1982-05-07 1983-11-11 Toshiba Corp 可撓軸継手
JPS6327719U (ja) * 1986-08-08 1988-02-23
JPS6388308A (ja) * 1986-10-01 1988-04-19 株式会社日立製作所 キ−付軸継手
JPH0250504U (ja) * 1988-10-04 1990-04-09
JPH0477011U (ja) * 1990-11-19 1992-07-06
JPH05209606A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Yoshiharu Miki 締結具
JPH061901U (ja) * 1992-06-16 1994-01-14 バンドー化学株式会社 プーリ取付ボルト
JPH079245U (ja) * 1993-07-20 1995-02-10 富士重工業株式会社 床面清掃機の清掃ブラシ着脱装置
JPH0710560U (ja) * 1993-07-30 1995-02-14 青木精密工業株式会社 スリーブ継手
JPH0722105U (ja) * 1991-10-11 1995-04-21 株式会社妙徳 動力伝達部材の固着装置
JP2005098382A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Antum Kogyo:Kk 自在継手

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825942U (ja) * 1971-08-03 1973-03-28
JPS4843075U (ja) * 1971-09-28 1973-06-02
JPS5589823U (ja) * 1978-12-13 1980-06-21
JPS55109371U (ja) * 1979-01-23 1980-07-31
JPS58193931A (ja) * 1982-05-07 1983-11-11 Toshiba Corp 可撓軸継手
JPS6327719U (ja) * 1986-08-08 1988-02-23
JPS6388308A (ja) * 1986-10-01 1988-04-19 株式会社日立製作所 キ−付軸継手
JPH0250504U (ja) * 1988-10-04 1990-04-09
JPH0477011U (ja) * 1990-11-19 1992-07-06
JPH0722105U (ja) * 1991-10-11 1995-04-21 株式会社妙徳 動力伝達部材の固着装置
JPH05209606A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Yoshiharu Miki 締結具
JPH061901U (ja) * 1992-06-16 1994-01-14 バンドー化学株式会社 プーリ取付ボルト
JPH079245U (ja) * 1993-07-20 1995-02-10 富士重工業株式会社 床面清掃機の清掃ブラシ着脱装置
JPH0710560U (ja) * 1993-07-30 1995-02-14 青木精密工業株式会社 スリーブ継手
JP2005098382A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Antum Kogyo:Kk 自在継手

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116989119A (zh) * 2023-07-17 2023-11-03 广东今科机床有限公司 一种适用于高精度加工设备的传动间隙消除装置
CN116989119B (zh) * 2023-07-17 2024-02-23 广东今科机床有限公司 一种适用于高精度加工设备的传动间隙消除装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5152057B2 (ja) 2013-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012011533A (ja) 打撃工具
JP2008275027A (ja) 動力伝達装置の製造方法およびその方法で製造された動力伝達装置
JP2011032783A (ja) 杭継手構造及び連結部材
JP2008095814A (ja) パイプ接続構造
JP5152057B2 (ja) 産業用機器の回転連結構造
JP2007064264A (ja) 固定型等速自在継手
CN107749695B (zh) 一种用于电机输出轴与旋转轴的连接结构
KR101549586B1 (ko) 입력 샤프트 구조
JP2010185541A (ja) ボール型等速ジョイント
JP6544207B2 (ja) ボールねじ
JPH0610641U (ja) 回転伝達緩衝装置
CN103890426A (zh) 连接装置和其制造方法
JPWO2017033571A1 (ja) 動力伝達装置
JP2009191973A (ja) 自在継手用ヨーク及び自在継手
CN208595143U (zh) 动力工具用传动轴
JP2011058550A (ja) 等速ジョイント
JP2013090384A (ja) トルク伝達装置
JP2008039081A (ja) 動力伝達機構
TWI513921B (zh) Shaft coupler
JP5802173B2 (ja) 極短ビット
JP4356937B2 (ja) オルダム継手
CN202326815U (zh) 动力工具的离合器
JP2009127637A (ja) 等速自在継手
JP2009250266A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2007177862A (ja) 歯車装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5152057

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees