JP2010215310A - 搬送用ベルト - Google Patents
搬送用ベルト Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010215310A JP2010215310A JP2009061499A JP2009061499A JP2010215310A JP 2010215310 A JP2010215310 A JP 2010215310A JP 2009061499 A JP2009061499 A JP 2009061499A JP 2009061499 A JP2009061499 A JP 2009061499A JP 2010215310 A JP2010215310 A JP 2010215310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- roll
- paper
- black
- polyimide resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
【解決手段】ポリイミド樹脂を含有する搬送用ベルトであって、ベルト内径が30〜150mm、ベルトの引張弾性率が2200〜3500MPaであることを特徴とする搬送用ベルト。
【選択図】図1
Description
ところで、近年、画像形成装置の小型化が進み、例えばインクジェットプリンターで用いる搬送用ベルトのサイズも小さくなってきている。かかる搬送用ベルトはロールに掛け渡して使用するが、装置の小型化に追従して、ロール径も小さくなってきており、通常そのロール径は5〜30mmである。かかる小径のロールに該ベルトを掛け渡して長時間静止状態で放置しているとロールの癖がベルトに残り、この癖のついた部分でインクジェットヘッドとベルトのギャップが変動し、画像不良や走行性不良が発生する問題があった。
すなわち、本発明は次の通りである。
(2)ベルト内径が30〜150mmである、上記(1)記載の搬送用ベルト。
(3)ベルト内面の長手方向に、蛇行防止ガイド部材が設けられていることを特徴とする、上記(1)又は(2)記載の搬送用ベルト。
(4)直径が5〜30mmのロールに掛け渡して使用される、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の搬送用ベルト。
前記カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液を用いて、本発明の搬送用ベルトは次のように作製される。まず、30〜150mmの円筒金型を用意する。円筒金型内に前記溶液を供給し、回転遠心成形法により金型内周面に遠心力により均一に展開する。製膜後、加熱により溶媒を除去した後、さらに300〜450℃の高温で加熱することにより、閉環イミド化反応を進行させた後、金型から取り出す。この金型への加熱は均等に行う必要がある。不均等であると、溶剤蒸発時においてもカーボンブラックの凝集バラツキが発生し、ベルトの抵抗値にバラツキが生じるからである。均等に加熱する方法としては、金型を回転させながら加熱する熱風循環の改善等の方法や、低温で投入し、昇温速度を小さくする等の方法がある。
877gのNMP中に53.1g(ポリイミドに対し22重量%)のデグサジャパン社製乾燥カーボンブラックスペシャルブラック4をポールミルで室温にて6時間分散混合した。このNMPにBPDA158.1gとPDA5.8g、DDE96.8gをモル比1:9(PDA:DDE)で溶解し、窒素雰囲気中において、75℃で6時間反応させて冷却し、室温で触媒2PZ8.8g(ポリアミド酸1モル当量に対して0.2モル等量)を60分間攪拌混合し、110Pa・Sポイズの触媒添加カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液を得た。金型内径80mm、長さ500mmの内面に上記触媒添加カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液をディスペンサーで厚さ170μmに塗布後、1500rpmで10分間回転させ均一な塗布面を得た。次に、20rpmで回転させながら、金型の外側より100℃の熱風を30分間あてた後、その後320℃まで2℃/分の昇温速度で昇温し、320℃で15分保持した後冷却し、金型内面からベルトを離型し、内径79.9mmのポリイミド樹脂製ベルトを得た。該ベルトに蛇行防止ガイドとして、厚さ1.0mm、幅5mmのウレタンゴム(タイガースポリマー製、タイプレンTR100−50)を両面テープで、ベルト内面側の両端部の位置に貼り付けた。ベルトの表面抵抗率を測定したところ、常用対数値12.0 logΩ/□であった。厚さは75μmで、引張弾性率は2900MPaであった。得られたベルトをインクジェットプリンターの紙搬送用ベルトとしてロール径12mmにベルトを掛け渡して装着し、カラーインク、記録シートとしてA4版の用紙を用いて、速度6ppmで3分間印字した。その後、室温、湿度50%Rhの環境下で12時間静止した後、上記と同様に再び印字したところ鮮明で良好な画像が得られ、ベルトにロール跡の癖は見られなかった。
モル比7:3(PDA:DDE)で溶解した以外は、実施例1と同様にして搬送用ベルトを得た。得られたベルトは、厚さ76μm、内径80mm、引張弾性率は3700MPaで表面抵抗率は常用対数値12.2 logΩ/□であった。このベルトに実施例1と同様に得られた搬送用ベルトをインクジェットプリンターの紙搬送用ベルトとしてロール径12mmにベルトを掛け渡して装着し、カラーインク、記録シートとしてA4版の用紙を用いて、速度6ppmで3分間印字した。その後、室温、湿度50%Rhの環境下で12時間静止した後、上記と同様に再び印字したところ、ベルトにロール跡の癖が残り、この部分の画像ににじみ、かすれ、色抜けの異常が見られた。
実施例1のカーボンブラックの添加量をポリイミドに対し25重量%とした以外は、実施例1と同様にして搬送用ベルトを得た。得られたベルトは、厚さ75μm、内径80mm、引張弾性率は3000MPaで表面抵抗率は常用対数値5.5 logΩ/□であった。実施例1と同様に得られたベルトをインクジェットプリンターの紙搬送用ベルトとしてロール径12mmにベルトを掛け渡して装着し、カラーインク、記録シートとしてA4版の用紙を用いて、速度6ppmで印字を開始したが、紙がベルトに吸着せず搬送できなかった。
2 インクジェットヘッド
3 用紙
4 帯電器
5 ロール
6 蛇行防止ガイド部材
Claims (4)
- ポリイミド樹脂を含有する搬送用ベルトであって、ベルトの表面抵抗率が常用対数値6〜15logΩ/□であり、かつ、ベルトの引張弾性率が2200〜3500MPaであることを特徴とする搬送用ベルト。
- ベルト内径が30〜150mmである、請求項1記載の搬送用ベルト。
- ベルト内面の長手方向に、蛇行防止ガイド部材が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の搬送用ベルト。
- 直径が5〜30mmのロールに掛け渡して使用される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送用ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009061499A JP2010215310A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 搬送用ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009061499A JP2010215310A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 搬送用ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010215310A true JP2010215310A (ja) | 2010-09-30 |
Family
ID=42974580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009061499A Pending JP2010215310A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 搬送用ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010215310A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003113306A (ja) * | 2001-10-05 | 2003-04-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂組成物、ポリイミドフィルム、ポリイミド管状物及び電子写真用管状物 |
JP2003146469A (ja) * | 2001-11-05 | 2003-05-21 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 媒体搬送ベルト及びその製造方法 |
JP2008070497A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008094605A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用搬送ベルトおよびインクジェット記録装置 |
JP2008203787A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Fuji Xerox Co Ltd | エンドレスベルト及び画像形成装置 |
-
2009
- 2009-03-13 JP JP2009061499A patent/JP2010215310A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003113306A (ja) * | 2001-10-05 | 2003-04-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリイミド樹脂組成物、ポリイミドフィルム、ポリイミド管状物及び電子写真用管状物 |
JP2003146469A (ja) * | 2001-11-05 | 2003-05-21 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 媒体搬送ベルト及びその製造方法 |
JP2008070497A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008094605A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用搬送ベルトおよびインクジェット記録装置 |
JP2008203787A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Fuji Xerox Co Ltd | エンドレスベルト及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5522774B2 (ja) | 搬送用ベルト | |
JP5128893B2 (ja) | 導電性ポリイミドベルト | |
JP2006133510A (ja) | 半導電性ポリイミドベルトおよびその製造方法 | |
JP5220576B2 (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト及びその製造方法 | |
JP2004287005A (ja) | 半導電性シームレスベルト及びその製造方法 | |
JP2004284164A (ja) | 半導電性シームレスベルトの製造方法 | |
KR101376438B1 (ko) | 심리스 벨트 및 그 제조방법 | |
JP2007163639A (ja) | 無端ベルトとその製造方法、およびこれを備えた電子写真装置 | |
JP2010215310A (ja) | 搬送用ベルト | |
JP4945308B2 (ja) | ポリアミド酸溶液の製造方法及び半導電性ポリイミドベルトの製造方法 | |
JP2005249952A (ja) | 半導電性フィルム及びその製造方法 | |
JP2010195879A (ja) | カーボンブラック分散液およびこれを用いた半導電性ポリイミドベルトの製造方法 | |
JP2009115965A (ja) | 半導電性シームレスベルト | |
JP4404312B2 (ja) | 半導電性シームレスベルトの製造方法 | |
JP2003345084A (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト | |
JP2004099709A (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト | |
JP2007302769A (ja) | カーボンブラック分散液及び導電性ポリイミドベルトの製造方法 | |
JP2000305377A (ja) | 半導電性ベルト及びその製造方法 | |
JP2010208803A (ja) | 搬送用ベルト | |
JP6950283B2 (ja) | ポリイミドシームレスベルトの製造方法 | |
JP2004012951A (ja) | シームレスベルト | |
JP5466422B2 (ja) | シームレスベルト及びその製造方法 | |
JP4390715B2 (ja) | 半導電性ベルト及びその製造方法 | |
JP2009250711A (ja) | シームレスイミドベルトの検査方法及びシームレスイミドベルトの製造方法 | |
JP2004284166A (ja) | 半導電性シームレスベルトの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20111201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20130219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130418 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131105 |