JP2010214969A - カーテンエアバッグおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグ本体と固定布との縫製作業が容易であり、展開時にも十分な引っ張り強度を有するカーテンエアバッグおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されるように、または、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されるように、または、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法である。
【選択図】図1
【解決手段】エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されるように、または、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されるように、または、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、エアバッグ本体と固定布との縫製作業が容易であり、展開時にも十分な引っ張り強度を有するカーテンエアバッグおよびその製造方法に関する。
車両が衝突したときの衝撃から乗員を保護する乗員保護用の安全装置として、エアバッグ装置が普及している。その種類については、従来の運転席や助手席用のエアバッグ装置に加えて、近年では、カーテンエアバッグ装置も車両に搭載されるようになっている。なお、カーテンエアバッグとは、側面衝突の衝撃から乗員を保護するために車内側壁と乗員との間に展開するエアバッグをいう。このカーテンエアバッグは、車両サイドガラス上側に沿って数箇所を固定布によって固定されており、バッグ膨張時にはサイドガラスを覆うように上側から下側に展開するため、固定布は引張強度を満足する必要がある。そのため、固定布の枚数を増やしたり、特許文献1のように、固定布にかかる張力を分散させるように固定布をエアバッグ本体に取り付けたりすることが提案されている。
しかし、特許文献1では、一枚の基布を二つ折りにし、その中心部を上縁部にして、該上縁部を挟み込むように固定布を縫製しているため、縫製時には、必ず固定布の一部がミシン台に接触することになる。このとき、ミシン台に接触した固定布がめくれ、折れ曲がったまま縫製される事態が生じる場合がある。このような不具合を解消するためには、ミシン台との接触面が折れ曲がってないかを確認しながら縫製を行う必要があり、縫製作業が煩雑なものになるため、生産効率が低下してしまう。さらに、折れ曲がらないまでも、ミシン台との接触により固定布がずれてしまい、そのまま縫製される事態も生じる。この場合、わずかなズレであれば外見から判断しにくく、また、明らかな不具合とは判断しにくいため、結果として、固定布の縫い代にばらつきが生じ、引張強度が低下するという問題もある。
また、通常行われている固定布の取り付け方法は、特許文献1と同様に、図7に示すようにエアバッグ本体を挟み込むようにして固定布を縫製してなるため、枚数を増やす場合は、前記の理由によりさらに作業が煩雑になりやすい。
また、接着剤によりエアバッグ本体と固定布とを結合する場合、一般的に、常温硬化型の樹脂が接着剤として用いられている。この場合、接着剤付与後、硬化するまでの間は、トレイ等に載せて静置させる。エアバッグ本体の上縁部を挟み込むように固定布を接着すると、必ず固定布の一部(片面)がトレイ等に接触することになるため、やはり縫製の場合と同様に、固定布が接触によりずれてしまい、そのまま硬化される事態が生じる。
本発明は、エアバッグ本体と固定布との縫製作業が容易であり、展開時にも十分な引っ張り強度を有するカーテンエアバッグおよびその製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法に関する。
また、本発明は、エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されてなるカーテンエアバッグに関する。
また、本発明は、少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法に関する。
また、本発明は、少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されてなるカーテンエアバッグに関する。
また、本発明は、少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてを該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込んで縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法に関する。
さらにまた、本発明は、少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれて結合されてなるカーテンエアバッグに関する。
本発明によれば、固定布の縫製工程の作業を容易にし、かつ、展開時にも十分な引っ張り強度を有するカーテンエアバッグおよびその製造方法を提供することができる。
本発明のカーテンエアバッグは、エアバッグ本体とエアバッグ固定布(以下、単に固定布と称す)とが別体化されており、該固定布を特定の位置に配して、エアバッグ本体に結合されていることを特徴とする。
前記エアバッグ本体を構成する基布と固定布を構成する基布とは、同じ材質のものでも良いし、異なっていても良い。
前記基布は、繊維からなるものであり、これを布帛の形態にして用いる。
用いられる繊維としては、例えば、ナイロン6、66および46などのポリアミド繊維、パラフェニレンテレフタルアミドと芳香族エーテルとの共重合体などに代表される芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維、ポリオキシメチレン繊維、パラフェニレンサルフォンおよびポリサルフォンなどのサルフォン系繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエーテルイミド繊維およびポリイミド繊維などの有機繊維、および、ガラス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維および金属繊維などの無機繊維などがあげられ、これらを単独または併用して使用しても良い。なかでも、強度、耐久性およびコストなど総合的な観点から、ナイロン6、66および46などのポリアミド繊維が好ましい。
また、前記布帛の組織としては、織物、編物または不織布などの何れであってもよい。例えば、織物の場合は、平織、朱子織、綾織、パナマ織および袋織などがあげられ、編物の場合は、経編および丸編などがあげられる。なかでも、布帛の伸度および強度の点から織物が好ましい。
また、使用される合成繊維の単糸強度については、エアバッグとしての物理的特性を満足させるために5.4cN/デシテックス以上であることが好ましい。
また、これら合成繊維の総繊度については、155〜500デシテックスであることが好ましい。155デシテックス未満では布帛の強度を維持することができないおそれがあり、500デシテックスより大きくなると、基布の厚みが増大し、バッグの収納性が悪くなるおそれがある。
また、これら合成繊維の単繊維の断面形状については、丸、扁平、三角、長方形、平行四辺形、中空、星型など特に限定されるものではないが、生産性やコスト面からは丸断面のものが好ましく、また、基布の厚みを薄くでき、バッグの収納性がよくなるという点では、扁平断面のものが好ましい。
前記基布が織物である場合のカバーファクターについては、1500〜2500であることが好ましい。カバーファクターが1500より小さいと、織物の開口部が大きくなってしまいバッグの気密性を得ることが困難であり、またカバーファクターが2500より大きいと、織物の厚みが増大し、バッグの収納性が悪くなるおそれがある。ここで、カバーファクターとは基布のタテ糸総繊度をD1(dtex)、タテ糸密度をN1(本/2.54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD2(dtex)、ヨコ糸密度をN2(本/2.54cm)とすると(D1×0.9)1/2×N1+(D2×0.9)1/2×N2で表される。
これらの布帛は、耐熱性の向上および通気度の低下を目的として、樹脂などによりコーティングされていてもよい。
コーティングに用いられる樹脂としては、例えば、クロロプレンゴム、ハイバロンゴム、フッ素ゴムなどの含ハロゲンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレン三元共重合ゴム、ニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソブチレンイソプレンゴム、ウレタンゴムおよびアクリルゴムなどのゴム類、および、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂およびフッ素樹脂などの含ハロゲン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、オレフィン樹脂およびシリコーン樹脂などの樹脂類があげられ、これらは単独または併用して使用される。なかでも、耐熱性および耐候性に優れる点で、シリコーンゴムおよびシリコーン樹脂が好ましい。
さらに、エアバッグを滑らかに展開させる目的で、前記コーティング樹脂膜の摩擦を低減する処理をおこなうことが好ましい。前記処理としては、具体的には、コーティング樹脂膜にタルク等の微粉体を塗布する方法、コーティング樹脂に有機チタン化合物等の硬化後の粘着性を低減する物質を配合してコーティングをおこなう方法、および、コーティング樹脂膜にエンボス加工装置などを用いて凹凸を付与する方法などがあげられる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の特定の実施形態を詳細に説明するものであり、本発明は係る実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
図1は、本発明のカーテンエアバッグ1を示す概略平面図であり、固定布を構成する基布の少なくとも1枚がエアバッグ本体の外側面に縫製されている場合を示している。図2、3および4は、別のカーテンエアバッグにおいて、固定布3を有する部分での断面図を示している。
本発明に使用されるエアバッグ本体2は、図示されていないが、ナイロン66繊維(平織)からなる同型の2枚の基布を重ね合わせなるものであり、一部を除く周辺部を外周縫製糸4 により縫製されている。なお、縫製されていない開口部分において、インフレータ(図示せず)に取り付けられている。
なお、前記エアバッグ本体は、後述するように、固定布をエアバッグ本体に挟み込まない場合は、必ずしも前記のように2枚の基布からなる必要は無く、1枚の基布を2つ折りにして、その折り曲げ部を上縁部としてもよいし、袋織りにより形成されていてもよく、ガスによりエアバッグ本体が展開、膨張することができるような構造であればよい。
また、後述するように、固定布をエアバッグ本体に挟み込む場合は、前記のように同型の2枚の基布からなるものの他、1枚の基布を2つ折りにして、その折り曲げ部を下縁、端部同士をあわせて上縁部として、該上縁部付近で縫製してなるものや、袋織りからなり、上縁部になるところを連結せずに開口するように組織して、該上縁部付近で縫製してなるものなどのように、見かけ上2枚の基布からなるようなものでもよい。すなわち、固定布の少なくとも一部をエアバッグ本体に挟み込むことができるよう、少なくとも上縁部付近では、見かけ上2枚の基布を有しているものであればよい。
固定布3は、エアバッグ本体2の上縁部に固定布縫製糸5により複数個取り付けられている。また、固定布3には、ボルトなどの取り付け部材を車内側から挿入して、ピラーなどに固定できるように、取り付け孔6が設けられている。
次に、本発明のカーテンエアバッグの製造方法について説明する。ここでは、固定布をエアバッグ本体に縫製して結合する場合を示している。
まず、カーテンエアバッグの形状に裁断された2枚の基布を外周縫製糸4により縫合し、エアバッグ本体2とする。
ついで、図2、3または4に図示されるように、固定布3を配置し、固定布縫製糸5によりエアバッグ本体2に結合する。このように、エアバッグ本体2を構成する基布の少なくともいずれか一方の外側面に、固定布3が位置しないように配置することが本発明の特徴である。このことにより、縫製の際に固定布3とミシン台とを接触させずに行うことができるため、固定布3がミシン台に引っ掛かってめくれが生じたまま縫製してしまうことを防ぐことができる。また、固定布3がめくれていないことを確認しながら作業することを必要としないため、作業効率が向上し、歩留まりも向上する。さらには、ミシンとの接触による固定布のズレが生じず、縫い代を一定に保つことができるため、これによる引張強度の低下を引き起こさない。
なお図1では、固定布4は、固定布縫製糸5により、その端部を1つにつき2箇所で直線的に縫合しているが、縫合の場所は特に限定されず、またその縫い方もとくに限定されるものではない。
また、縫合以外にも、接着により固定布をエアバッグ本体に結合しても良い。
接着に使用される接着剤としては、エアバッグ本体との接着性を考慮して、シリコーン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリアミド系接着剤、ニトリルゴム系接着剤などから適宜選定すればよく、熱可塑性のものであっても熱硬化のものであってもかまわない。また硬化機構としては、室温湿気硬化型、室温縮合反応型、室温付加反応型、加熱硬化型などのものが挙げられるが、加工時間の短縮という観点からみると加熱硬化型のものが好ましい。
前記接着剤の形状としては、1液、2液、3液以上の液状、粉体、フィルム、テープなどがあるが、繊維束間や単繊維間への浸透が容易であるということから液状のものや加熱することにより流動性を有する、いわゆるホットメルトタイプのものがより好ましい。
前記接着剤の塗布方法として、液状のものについては、ディスペンサー、スクリーンプリント、スプレーなどにて塗布、接着する方法、粉体のものについては、型枠を通して塗布、接着する方法、フィルム状やテープ状のものについては、所望の形状に裁断して、貼付、接着する方法などが挙げられ適宜選択すればよい。
その塗布形状、塗布量は特に限定されないが、固定布の形状、バッグとした場合の収納性、接着力などを考慮して、適宜決定すればよい。
図2は、エアバッグ本体2の一方の外側面に、固定布3のすべての基布を配置した場合を示している。図3は、エアバッグ本体2の一方の外側面に、固定布3の基布の一部を配置し、残りの基布をエアバッグ本体に挟み込んだ場合を示している。また、図4は、固定布3の基布のすべてをエアバッグ本体に挟み込んだ場合を示している。なかでも、図2または図3のように固定布を配置することが、縫製の際に固定布が目視できるため、位置決めやミシン掛けがしやすく好ましい。また、作業効率の点では、図2のようにエアバッグ本体2の一方の外側面に固定布3のすべての基布を配置することが好ましい。
このとき、エアバッグ本体2に結合される固定布3の数は、2個以上であればよく、求められる引張り強度や、基布の材質などにより適宜決定することができる。なかでも、強度の点で、3個以上であることが好ましい。
また、固定布同士の間隔は、強度の点で、100mm以上400mm以下であることが好ましい。
また、固定布3の形状も、とくに限定されるものではないが、通常は、矩形である。
固定布3は、引裂き強度の点で、2枚以上の基布から構成されている。また、車体組付け部の容量(厚み)の点で、6枚以下であることが好ましい。
前記固定布3は、図5に示すように、固定布の形状に裁断され、取り付け孔6が形成された同型の基布を2枚以上重ね合わせ、その一端を結合する、または結合せずに重ね合わせた状態で、エアバッグ本体と縫合することができる。基布同士を結合する場合は、縫製または接着により行えばよい。
また、図6に示すように、1枚の基布をたとえば半分に折り重ねて作製されたものも、見かけ上、2枚の布帛が重なっており、本発明で使用される固定布に含まれる。なかでも、1〜3枚の基布を、たとえば半分に折り重ねることにより作製した固定布は、取り付け孔上部でループしているため、エアバッグ展開時に引っ張られても基布滑脱が極めて起こり難く、好ましい。
実施例
以下に、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもその実施例に限定されるものではない。
以下に、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもその実施例に限定されるものではない。
評価方法
引張強度(破断強度)は、(株)島津製作所製 オートグラフ(AG−IS)を用いて、固定布の取り付け孔にボルトを通して、本体布側を掴み、500mm/分の速度で引っ張り、破断したときの強度を測定した。さらに、そのときの破断モードを確認した。
引張強度(破断強度)は、(株)島津製作所製 オートグラフ(AG−IS)を用いて、固定布の取り付け孔にボルトを通して、本体布側を掴み、500mm/分の速度で引っ張り、破断したときの強度を測定した。さらに、そのときの破断モードを確認した。
実施例1
総繊度470dtex、72フィラメントのナイロン66繊維を経糸、緯糸の織密度がともに46本/2.54cmになるようにウォータージェットルームで製織し、カバーファクターが1885の平織物を得た。
前記織物を精練、185℃×30秒間で熱セットした後、シリコーンコーティング樹脂(主成分メチルビニルシリコーンゴム、加熱硬化型)を用いてナイフコーターにより塗布量が35g/m2になるようにてコーティング後、180℃×2分間で熱処理おこなってコーティング布帛を得た。
次いで前記コーティング布帛を図1の形状に2枚裁断し、1400dtexのナイロン66縫製糸を用いて運針数3.5針/cmの本縫いで縫製してエアバッグ本体を得た。
総繊度470dtex、72フィラメントのナイロン66繊維を経糸、緯糸の織密度がともに46本/2.54cmになるようにウォータージェットルームで製織し、カバーファクターが1885の平織物を得た。
前記織物を精練、185℃×30秒間で熱セットした後、シリコーンコーティング樹脂(主成分メチルビニルシリコーンゴム、加熱硬化型)を用いてナイフコーターにより塗布量が35g/m2になるようにてコーティング後、180℃×2分間で熱処理おこなってコーティング布帛を得た。
次いで前記コーティング布帛を図1の形状に2枚裁断し、1400dtexのナイロン66縫製糸を用いて運針数3.5針/cmの本縫いで縫製してエアバッグ本体を得た。
別途、前記コーティング布帛を、128cm×34cmの長方形に24枚裁断し、3枚を重ね合わせて1つの固定布とし、計8個の固定布を作製した。
得られた固定布を2つ折りにしたものを(見かけ上6枚)、図2のようにしてエアバッグ本体に組み合わせ、1400dtexのナイロン66縫製糸を用いて運針数3.5針/cmの2本針本縫いで、縫代を13mmとして縫製した。なお、固定布8個は、100〜400mm間隔でエアバッグ本体上縁部に配置した。
縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。引張強度は、2092.2Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、縫製糸の破断によるものであった。
得られた固定布を2つ折りにしたものを(見かけ上6枚)、図2のようにしてエアバッグ本体に組み合わせ、1400dtexのナイロン66縫製糸を用いて運針数3.5針/cmの2本針本縫いで、縫代を13mmとして縫製した。なお、固定布8個は、100〜400mm間隔でエアバッグ本体上縁部に配置した。
縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。引張強度は、2092.2Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、縫製糸の破断によるものであった。
実施例2
見かけ上6枚の基布からなる固定布について、図3のように、うち3枚の基布をエアバッグ本体に挟み込み、残りを一方の外側面に配置したこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。また、引張強度は、2441.3Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、基布滑脱によるものであった。
見かけ上6枚の基布からなる固定布について、図3のように、うち3枚の基布をエアバッグ本体に挟み込み、残りを一方の外側面に配置したこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。また、引張強度は、2441.3Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、基布滑脱によるものであった。
実施例3
エアバッグ本体との組み合わせを図4のようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。また、引張強度は、2466.0Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、基布滑脱によるものであった。
エアバッグ本体との組み合わせを図4のようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。縫合された8個の固定布は、いずれも折れやズレがなく、一定の縫い代を保っていた。また、引張強度は、2466.0Nであり、固定布として十分な値であった。また、破断は、基布滑脱によるものであった。
比較例1
エアバッグ本体との組み合わせを図7のようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。
引張強度は、2369.1Nであり、固定布として十分な値であったが、ミシン台と接触した方の面の基布にはズレが見られ、縫い代がすべて一定ではなかった。なお、破断は、基布滑脱によるものであった。
エアバッグ本体との組み合わせを図7のようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてカーテンエアバッグを得た。
引張強度は、2369.1Nであり、固定布として十分な値であったが、ミシン台と接触した方の面の基布にはズレが見られ、縫い代がすべて一定ではなかった。なお、破断は、基布滑脱によるものであった。
実施例1について、固定布の引張強度はやや劣るものの固定布としての性能は十分に満たしており、エアバッグ本体の一方の外側面に固定布を構成する基布すべてが結合する構成のため、エアバッグ本体と固定布との縫製作業が極めて簡単であり、作業効率の点から最も優れているといえる。
比較例1は、ミシン台と固定布の一部が接触するためにやはりズレが生じてしまい、実施例2および3と比較して、引張強度が低い結果となっている。さらに、基布のめくれがないことを確認しながらの縫製作業であるため、効率の面で非常に劣るものであった。
1 カーテンエアバッグ
2 エアバッグ本体
3 エアバッグ固定布
4 外周縫製糸
5 固定布縫製糸
6 取り付け孔
2 エアバッグ本体
3 エアバッグ固定布
4 外周縫製糸
5 固定布縫製糸
6 取り付け孔
Claims (6)
- エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法。
- エアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該エアバッグ本体の上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の一方の外側面に結合されてなるカーテンエアバッグ。
- 少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されるように縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法。
- 少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布のうち少なくとも1枚の基布が該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれ、残りの基布が一方の外側面に結合されてなるカーテンエアバッグ。
- 少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられ、2枚以上の基布からなる複数のエアバッグ固定布とを備えたカーテンエアバッグの製造方法であって、該エアバッグ固定布の基布すべてを該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込んで縫製または接着する工程を有するカーテンエアバッグの製造方法。
- 少なくとも上縁部付近において2枚の基布を有してなるエアバッグ本体と、該エアバッグ本体を車内に固定するために該上縁部に取り付けられた複数のエアバッグ固定布とを備えており、該エアバッグ固定布は2枚以上の基布からなり、該エアバッグ固定布の基布すべてが該エアバッグ本体の2枚の基布に挟み込まれて結合されてなるカーテンエアバッグ。
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