JP2010214012A - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010214012A
JP2010214012A JP2009066821A JP2009066821A JP2010214012A JP 2010214012 A JP2010214012 A JP 2010214012A JP 2009066821 A JP2009066821 A JP 2009066821A JP 2009066821 A JP2009066821 A JP 2009066821A JP 2010214012 A JP2010214012 A JP 2010214012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative body
rotation
frame
moving
driving force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009066821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5313734B2 (ja
Inventor
Giichi Adachi
義一 足立
Izumi Kimura
泉 木村
Mari Hara
真理 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pachinko Parts Co Ltd filed Critical Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority to JP2009066821A priority Critical patent/JP5313734B2/ja
Publication of JP2010214012A publication Critical patent/JP2010214012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5313734B2 publication Critical patent/JP5313734B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 遊技盤に対して回動可能な装飾体と、所定の移動方向へ移動可能な移動体とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別の駆動源にて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることのできる遊技機用可動演出装置とそれを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】 昇降枠50の前枠50Fは、中文字板30Cと回動枠10の背面枠10Rとに挟まれて配置されている。昇降枠50(前枠50F)は、回動枠10の前方側にて前後で重なり合った状態を保持しつつ、回動枠10とは独立して上下方向に昇降移動可能である。前方側ユニット9は、昇降枠50を昇降移動するための駆動系として、昇降枠50を駆動するための昇降枠モータ150及び駆動アーム151と、平行クランク機構140と中文字板30Cとの間に配置される案内機構160とを備えている。
【選択図】 図15

Description

本発明は、パチンコ機のセンター役物等に用いられる遊技機用可動演出装置と、そのような可動演出装置を備えるパチンコ機等の遊技機に関する。
例えば、パチンコ機の装飾部材(センター役物)において、演出表示用の可変表示装置の側方に配置された2つの演出用可動体を、単一の駆動モータ(駆動源)により同一方向に揺動させて一連の演出動作を実行する可動演出装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−312847号公報
このような可動演出装置によれば、2つの演出用可動体を単一の駆動モータで一連に演出動作させることによって、構成の簡略化を図りつつ遊技者の一層の関心を惹くことができる。ところが、2つの演出用可動体を異なる軌道で可動するとはいえ、これら一連の演出動作は単一の駆動モータにより同一方向にかつ同時に実行されるので動きが単調になりがちであり、演出動作に意外性や躍動感が乏しく遊技者の興趣を高めるには十分とは言えなかった。また、例えば文字で表示されたロゴマークのように上下に方向性を有する第3の演出用可動体を設ける場合には、回動の前後で方向が変化すると遊技者が演出動作の内容を理解できなくなるおそれがあり、遊技者の興趣が急激に薄れることになる。そして、このような事態は、第3の演出用可動体が2つの演出用可動体のいずれかと同一の軌道で一体に回動する場合であっても同様に発生する。
本発明の課題は、遊技盤に対して回動可能な装飾体と、所定の移動方向へ移動可能な移動体とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別の駆動源にて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることのできる遊技機用可動演出装置とそれを備えた遊技機を提供することにある。また、上記装飾体及び移動体に加え、方向性を有する表示対象が表示された表示体を装飾体の駆動源によって連動して回動するときでも、回動の前後を通じて表示体に一定の方向性を維持することのできる遊技機用可動演出装置とそれを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置は、
遊技盤に対して交差状をなして所定位置に配置された装飾体回動軸線周りに、所定の回動角で回動可能な装飾体と、
その装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
遊技者側を前方側としたとき、前記装飾体と前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にて所定の移動方向へ移動可能な移動体と、
その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、を備え、
前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置の具体的態様は、
遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って(例えば遊技盤の盤面と平行状で)所定の方向に長尺状(かつ平板状)に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差(例えば直交)状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
その片持ち状の装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
前記装飾体と前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にてその長手方向と交差(例えば直交)する移動方向へ移動可能な移動体と、
その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、を備え、
前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする。
これらの遊技機用可動演出装置では、装飾体駆動源(例えば回動枠モータ)からの駆動力によって装飾体(例えば片持ち支持された長尺状の回動枠)が装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、移動体(例えば昇降枠)は、移動体駆動源(例えば昇降枠モータ)からの駆動力によって所定の移動方向(例えば、装飾体の長手方向と直交し、かつ遊技盤の盤面と平行な移動方向;一例として上下方向)に往復移動可能である。つまり、遊技盤に対して回動可能な装飾体と、所定の移動方向へ移動可能な移動体とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別の駆動源にて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることができる。このように、装飾体は装飾体駆動源からの駆動力によって回動し、移動体は移動体駆動源からの駆動力によって装飾体の前方側で往復移動するため、迫力に富んだ演出動作により遊技者の興趣を持続させることができる。
なお、「装飾体駆動源」や「移動体駆動源」には、ロータリアクチュエータ(例えばステッピングモータ)、リニアアクチュエータ(例えばリニアステッピングモータ)のいずれを用いてもよい。また、装飾体の長手方向の一部を移動体とし、両者を前後方向で重ね合わせることによって、構成を簡素化することができる。
そして、このような遊技機用可動演出装置において、
回動位置を回動角の範囲内において任意の位置に設定できるとともに、移動体が移動方向に往復移動中に装飾体の回動位置を変更調整可能とすることができる。
このように、移動体の往復移動と同時に装飾体を回動させることによって、さらに迫力に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることができる。
また、移動体を、片持ち支持された長尺状の装飾体の基端部と先端部との間の長手方向中途部に配置することができる。
装飾体に搭載された移動体の往復運動は装飾体に振動として伝播する。したがって、移動体を片持ち状態の装飾体の長手方向中途部に配置することによって、装飾体の先端部では振幅が拡大され、より大きな揺れとなって視認可能となる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置は、
遊技盤に対して交差状をなして所定位置に配置された装飾体回動軸線周りに、所定の回動角で回動可能な装飾体と、
その装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に対して前後方向以外の方向性を有する文字・数字・記号・図形等の表示対象を表記する、又は象るとともに、前記装飾体の前方側において、対応する表示体回動軸線周りに前記装飾体との相対回動可能に各々装着された、1又は複数の表示体と、
前記装飾体に装着されるとともに、前記装飾体の回動につれて、その回動方向と同一方向へ、かつ前記装飾体回動軸線周りに前記回動角と同一の回動角度範囲で回動する回動機構と、
その回動機構と前記表示体とに連結されるとともに、前記回動機構の回動角度範囲をそれと等価な回動角度範囲として前記表示体に伝えるリンク機構と、
前記表示体から選ばれた選択表示体と前記装飾体とに挟まれる形でそれらと前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にて所定の移動方向へ前記選択表示体とともに移動可能な移動体と、
その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、
前記リンク機構と選択表示体との間に配置され、前記移動体駆動源からの駆動力により前記移動体が前記選択表示体とともに前記移動方向に移動する際に、前記リンク機構の一部を前記移動方向に沿って移動案内するための案内機構と、を備え、
前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動するとき、その装飾体の回動が前記回動機構及びリンク機構を介して前記表示体に伝達可能とされ、前記表示体は、前記装飾体の回動の前後において、前記遊技盤に対して一定の方向性を維持する一方、
前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記案内機構を介して前記選択表示体とともに、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置の具体的態様は、
遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って(例えば遊技盤の盤面と平行状で)所定の方向に長尺状(かつ平板状)に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差(例えば直交)状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
その片持ち状の装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
遊技盤の盤面に対して前後方向以外の方向性を有する文字・数字・記号・図形等の表示対象を表記する、又は象るとともに、前記装飾体の前方側において、対応する表示体回動軸線周りに回動可能に各々装着された、1又は複数の表示体と、
前記装飾体に装着されるとともに、前記装飾体の回動につれて、その回動方向と同一方向へ、かつ前記装飾体回動軸線周りに前記回動角と同一の回動角度範囲で回動する回動機構と、
その回動機構と前記表示体とに連結されるとともに、前記回動機構の回動角度範囲をそれと等価な回動角度範囲として前記表示体に伝えるリンク機構と、
前記表示体から選ばれた選択表示体と前記装飾体とに挟まれる形でそれらと前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にてその長手方向と交差(例えば直交)する移動方向へ前記選択表示体とともに移動可能な移動体と、
その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、
前記リンク機構と選択表示体との間に配置され、前記移動体駆動源からの駆動力により前記移動体が前記選択表示体とともに前記移動方向に移動する際に、前記リンク機構の一部を前記移動方向に沿って移動案内するための案内機構と、を備え、
前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動するとき、その装飾体の回動が前記回動機構及びリンク機構を介して前記表示体に伝達可能とされ、前記表示体は、前記装飾体の回動の前後において、前記遊技盤に対して一定の方向性を維持する一方、
前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記案内機構を介して前記選択表示体とともに、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする。
これらの遊技機用可動演出装置でも、上記したと同様に、装飾体駆動源(例えば回動枠モータ)からの駆動力によって装飾体(例えば片持ち支持された長尺状の回動枠)が装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、移動体(例えば昇降枠)は、移動体駆動源(例えば昇降枠モータ)からの駆動力によって所定の移動方向(例えば、装飾体の長手方向と直交し、かつ遊技盤の盤面と平行な移動方向;一例として上下方向)に往復移動可能である。つまり、遊技盤に対して回動可能な装飾体と、所定の移動方向へ移動可能な移動体とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別の駆動源にて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることができる。このように、装飾体は装飾体駆動源からの駆動力によって回動し、移動体は移動体駆動源からの駆動力によって装飾体の前方側で往復移動するため、迫力に富んだ演出動作により遊技者の興趣を持続させることができる。
また、これらの遊技機用可動演出装置では、それに加えて、装飾体が装飾体回動軸線周りに回動するとき、装飾体の回動が回動機構(例えば遊星歯車機構)及びリンク機構(例えば平行クランク機構)を介して表示体(例えば文字板)に伝達可能とされ、表示体は、装飾体の回動の前後において、遊技盤に対して一定の方向性を維持する。つまり、装飾体駆動源の駆動力によって装飾体が回動するとき、装飾体の動きが回動機構及びリンク機構を介して伝達された表示体は、回動の前後を通じて一定の方向性(例えば文字の向きが不変)を維持することができる。このように、回動の前後で表示体の方向性が変化しないため、演出動作の内容を見誤ったり理解できなくなったりすることなく、遊技者に対して興趣を持続させることができる。そして、このことは、表示体が装飾体と同一の軌道で一体に回動している場合、異なる軌道で別体に回動している場合のいずれにおいても同様である。
さらに、これらの遊技機用可動演出装置では、リンク機構と選択表示体との間に案内機構(例えばリンク支点軸移動用案内溝)が配置されているので、移動体は、案内機構を介して選択表示体とともに、移動体駆動源からの駆動力によって移動方向に往復移動可能である。これによって、装飾体、移動体及び表示体の三者による極めて迫力に富んだ演出動作が可能となり、しかも装飾体駆動源、移動体駆動源等の駆動系とともに可動演出装置をコンパクトに構成できる。
なお、複数の表示体が装飾体と同一の軌道で一体に回動している場合には、「回動機構」として遊星歯車機構、「リンク機構」として平行クランク機構をそれぞれ用いることが望ましいが、これらに限定されるわけではない。
さらに、「表示体」の表示対象としては、
(1)ひらかな・カタカナ・漢字・アルファベットのような各種の文字;
(2)算用数字・ローマ数字のような各種の数字;
(3)国旗・紋章・地図記号のような各種の記号;
(4)人物・動物・植物・擬人化されたキャラクタのような各種の図形;
等を含み、これらの表示対象を書き表したり(表記したり)、象形物としたり(象ったり)することによって表示体を形成する。
「表示体の方向性」について、遊技盤が鉛直方向に固定されている場合には主として上下方向に着目すればよいが、左右方向等に考慮してもよい。
そして、このような遊技機用可動演出装置において、
回動位置を回動角と同一の回動角度範囲内において任意の位置に設定できるとともに、
選択表示体が配置された移動体は、その選択表示体が遊技盤に対して一定の方向性を維持しながら、移動方向に往復移動する一方、
移動体が移動方向に往復移動中に装飾体の回動位置を変更調整可能とすることができる。
このように、方向性を維持する選択表示体を移動体とともに往復移動させ、さらに移動体の往復移動と同時に装飾体を回動させることによって、演出動作の多様性を向上させて遊技者の興趣を一層高めることができる。
また、選択表示体及び移動体を、片持ち支持された長尺状の装飾体の基端部と先端部との間の長手方向中途部において、前後方向に重なり合った状態で配置することができる。
装飾体に搭載された選択表示体及び移動体の往復運動は装飾体に振動として伝播する。したがって、選択表示体及び移動体を片持ち状態の装飾体の長手方向中途部に配置することによって、装飾体の先端部では振幅が拡大され、より大きな揺れとなって視認可能となる。
そして、このような遊技機用可動演出装置において、
複数の表示体のうちいずれか1つは基準表示体を構成し、
その基準表示体は、装飾体の基端部に配置された装飾体回動軸線と同心状に、かつ装飾体の回動とは独立して遊技盤に対して固定的に設けられている場合がある。
このように、いずれか1つの表示体を、例えば片持ち支持された長尺状の装飾体や円盤状の装飾体に配置された装飾体回動軸線と同心状にかつ遊技盤に対して固定的に設けて基準表示体とする場合には、基準表示体の方向性に関しては装飾体の回動位置にかかわらず不変となる。したがって、その他の表示体の方向性を一定に保つために、調整機構である回動機構やリンク機構の構成を簡略化することができる。
具体的には、
回動機構は、遊技盤に対して固定配置された太陽歯車と、その太陽歯車と直接又は中間歯車を介して噛み合うように装飾体に軸支された遊星歯車とを含む遊星歯車機構として構成され、
さらに基準表示体は太陽歯車に対して回動不能に固定されるとともに、その他の1又は複数の表示体は追随表示体として装飾体に軸支され、
装飾体が装飾体回動軸線周りに回動するとき、遊星歯車は、太陽歯車の周囲を自転しつつ公転することによって、装飾体の回動方向と同方向又は逆方向へ回動することができる。
このようにして、既知の機構である遊星歯車機構を用い、遊星歯車による進み回転作用(同方向回動)又は戻り回転作用(逆方向回動)を追随表示体の方向性維持に利用する。これによって、追随表示体の方向性調整機構を簡素に構成することができ、装飾体の回動位置にかかわらず追随表示体は一定の方向性を容易にかつ安定して維持することができる。
例えば、太陽歯車と同一モジュールで同一ピッチ円直径の遊星歯車が、中間歯車を介して太陽歯車と噛み合わされる場合には、遊星歯車は、装飾体の回動方向と逆方向へ、かつ回動角と同一の回動角度範囲で回動する。このように、遊星歯車による回動角相当分の戻り回転作用(逆方向回動)を追随表示体の方向性維持に利用することができるので、遊星歯車機構を最も簡素に構成でき、かつ最も効率的に作動させることができる。
なお、太陽歯車が外歯車で構成され、かつ太陽歯車と遊星歯車とが同一モジュールで同一ピッチ円直径の場合には、中間歯車が奇数個であれば遊星歯車は戻り回転(逆方向回動)し、中間歯車が0又は偶数個であれば遊星歯車は進み回転(同方向回動)する。他方、太陽歯車が内歯車で構成される場合には、ピッチ円直径の差(比率)や中間歯車の個数(0を含む)によって、遊星歯車の回転(回動)方向を調整する(切り換える)ことができる。
さらに、追随表示体は複数個で構成されるとともに、
リンク機構は、各追随表示体の表示体回動軸線と遊星歯車機構とを連結するために、装飾体の長手方向に沿って配置された平行クランク機構として構成され、
装飾体が装飾体回動軸線周りに回動するとき、各々の追随表示体は、平行クランク機構によって遊星歯車の回動方向と同一方向へ回動し、基準表示体及び遊技盤に対して共通の方向性を維持することができる。
このようにして、既知の機構である平行クランク機構を用い、上記した遊星歯車による方向性維持機能を複数の追随表示体に等しく享受させる。これによって、追随表示体の方向性調整機構を簡素に構成することができ、追随表示体はその個数にかかわらず、一定の方向性を容易にかつ共通して維持することができる。なお、太陽歯車が外歯車で構成され、かつ太陽歯車と遊星歯車とが同一モジュールで同一ピッチ円直径の場合であって、中間歯車が奇数個(例えば1個)であれば、このとき各々の追随表示体は、遊星歯車の戻り回転作用(逆方向回動)によって装飾体の回動方向と逆方向へ回動する。
そして、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、以上のような遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする。
このように、遊技盤に対して回動可能な装飾体と、所定の移動方向へ移動可能な移動体とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別の駆動源にて駆動する遊技機用可動演出装置を備えることによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技機における遊技の興趣を高めることができる。また、上記装飾体及び移動体に加え、方向性を有する表示対象が表示された表示体を装飾体の駆動源によって連動して回動するときでも、回動の前後を通じて表示体に一定の方向性を維持することのできる遊技機用可動演出装置を備えることによって、演出動作の内容を見誤ったり理解できなくなったりすることなく、遊技機における遊技の興趣を持続させることができる。
なお、本発明の遊技機には、(1)パチンコ機等の弾球遊技機、(2)スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、(3)ポーカーゲーム機、雀球遊技機等の各種ゲーム機、等が含まれる。
本発明に係る可動演出装置を含むセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図。 可動演出装置の一例を示す正面図。 図2のA−A断面図。 図2の可動演出装置を前方側ユニットと後方側ユニットとに分解して示す後方からの斜視図。 図4の可動演出装置の後方側ユニットを分解して示す前方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 回動枠が斜め位置(中間位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 図4の可動演出装置の前方側ユニットを一部分解して示す前方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 回動枠が斜め位置(中間位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 図4の可動演出装置の前方側ユニットを一部分解して示す後方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の駆動系を示す背面図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びB−B断面図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びC−C断面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の駆動系を示す背面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びB’−B’断面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びC’−C’断面図。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用可動演出装置(以下、単に可動演出装置ともいう)を含むセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面(前面)には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2aが形成されている。遊技領域2aの中央には、遊技盤2上での遊技状態の変化に応じた演出表示を行う液晶表示部3(可変表示手段)が配置されている。この液晶表示部3と、液晶表示部3を保持する矩形枠状の中央フレーム4と、中央フレーム4の前方にて液晶表示部3の上方に前側装飾部として配置された可動演出装置5と、を含むセンター役物100が遊技盤2に搭載されている。液晶表示部3の下方(遊技領域2aの中央下部)に大入賞口6(アタッカー)が配置されている。また、液晶表示部3と大入賞口6との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口7が配置されている。
なお、本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者に対面する側(手前側)が前面側(前方側)であり、その反対側(奥側)が後面側(後方側)となる。
図2は可動演出装置の一例を示す正面図、図3はそのA−A断面図、図4は可動演出装置を前方側ユニットと後方側ユニットとに分解して示す後方からの斜視図である。図2〜図4に示すように、可動演出装置5は、遊技盤2(図1参照)に対して固定状態で取り付けられる、擬似直方体形状の後方側ユニット8と、前後方向の軸線(後述する回動枠回動軸線O1)周りで回動可能な、左右方向に長尺状かつ平板状の前方側ユニット9とを備えている。
全体として箱状を呈する後方側ユニット8は、フロントケース8Fとリアケース8Rとの間に、前方側ユニット9を回動するための駆動系(詳細は後述する)を内蔵し、ユニットベース(図示せず)を介して中央フレーム4(図1参照)に固定されている。前方側ユニット9の主要部を構成する回動枠10(装飾体)は、長手方向一端側(左端側)の回動座10Z(回動枠回動軸線O1(装飾体回動軸線);図3及び図9参照)を基端部とし、長手方向他端側(右端側)を先端部とする片持ち状態で回動する。回動枠10は、前面枠10Fと背面枠10Rとが全体として箱状を呈するとともに、背面枠10Rとリアフレーム9Rとの間に、後述する昇降枠50(移動体)を上下方向に往復移動するための駆動系(詳細は後述する)が配置されている。下方に開口した箱状を呈する昇降枠50は、前枠50Fと後枠50Rとから構成され、回動枠10に対して上方から跨設されている。前方側ユニット9のリアフレーム9Rは、回動枠10を構成する背面枠10Rの背面側に固定されている。
回動枠10を構成する前面枠10Fの前方側には、その長手方向(図2に実線で示す初期位置では左右水平方向)に沿って、複数(例えば3個)の文字板30L,30C,30R(表示体;装飾部材)がそれぞれ配設されている。このうち、中文字板30C(追随表示体;選択表示体)と右文字板30R(追随表示体)とは、文字板回動軸線O4(表示体回動軸線)周りで回動枠10に対して相対回動可能となるように、それぞれ前面枠10Fに軸支されている。他方、残りの左文字板30L(基準表示体)は、後方側ユニット8を構成するフロントケース8Fに固定されている。そこで、回動する回動枠10から見ると、左文字板30Lも、回動枠回動軸線O1と共有関係にある文字板回動軸線O4(表示体回動軸線)周りで回動枠10に対する相対的な回動が可能であると見做すことができる(詳細は後述する)。なお、昇降枠50を構成する前枠50Fは、中文字板30Cと前面枠10Fとの間に配置されている。
次に、図5は後方側ユニットを分解して示す前方からの斜視図である。また、図6〜図8は後方側ユニット8(リアケース8R)の正面図及び斜視図であり、図6は回動枠が水平位置(初期位置)にあるとき、図7は回動枠が斜め位置(中間位置)にあるとき、図8は回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、前方側ユニット9(具体的には回動枠10)を回動するための駆動系を説明する。
図5に示すように、後方側ユニット8には、回動枠10を回動するための駆動系として、片持ち状の回動枠10を駆動(回動)するための駆動セクタギア111(回転駆動体)と、駆動セクタギア111の駆動力を回動枠10に伝達するための揺動アーム112(伝達部材)と、揺動アーム112と駆動セクタギア111とを接続・保持するための保持機構120とが内蔵されている。駆動セクタギア111は、リアケース8Rの背面側に固定された回動枠モータ110(装飾体駆動源)からの駆動力をモータ歯車110aを介して受けることによって、所定の回転角度範囲(回動枠10の回動角に対応する)で回転する。
揺動アーム112は、駆動セクタギア111と回動枠10との間に配置され、一端部(左端部)が駆動セクタギア111に接続され、他端部(右端部)が回動枠10の基端部と先端部との間の長手方向中途部に連結されている。具体的には、揺動アーム112の左端部では、後述する保持機構120を介して駆動セクタギア111に接続され、その右端部に貫通形成された長孔112b(係合部)には、リアフレーム9Rから後方側に(回動枠回動軸線O1と平行に)突出形成された連結軸9b(係合部)が挿通されている。これによって、揺動アーム112は、回動枠回動軸線O1と平行な揺動軸線O2を有し、両ケース8F,8Rに軸支された揺動軸112a周りに揺動し、保持機構120と係合部112b,9bとを介して、駆動セクタギア111の駆動力をリアフレーム9R(回動枠10)に伝達する。
保持機構120は、駆動セクタギア111に装着されて揺動アーム112の左端部を挟み込むように保持している。具体的には、駆動セクタギア111における非歯車形成領域の外周縁部には、保持体121が揺動軸線O2と平行な保持体回動軸線O3周りで回動可能に装着されている。この保持体121は、揺動アーム112の左端部に対してその移動方向の両側から摺接する摺接部122を有している。さらに具体的には、摺接部122は、駆動セクタギア111の外周縁部において、保持体回動軸線O3と同軸状に突出形成された回動軸122a(主摺接部)と、揺動アーム112を挟んで回動軸122aとは反対側において、保持体121から保持体回動軸線O3と平行状に突出形成された突出軸122b(副摺接部)とを含む。
したがって、図6において、駆動セクタギア111が所定の方向(例えば時計回り)に所定の回転角度範囲で回転するとき、揺動アーム112の左端部は回動軸122aと突出軸122bとで両側から挟み込まれて保持されつつ揺動軸線O2周りに揺動する。したがって、駆動セクタギア111の駆動力は、揺動アーム112の右端部において、係合部112b,9bを介し回動枠10の長手方向中途部を下方に押す押圧力としてに伝達される。これによって、回動枠10は、その先端部(右端部)が、基端部(左端部)の回動枠回動軸線O1周りに所定の回動角(例えば45°で図7の斜め位置(中間位置)、90°で図8の垂下位置(終端位置))で回動する。
なお、保持体回動軸線O3(回動軸122a)の設置位置について、揺動アーム112の右端部側に回動枠10の自重が作用するときに、自重に基づく揺動軸線O2周りのモーメントを受け止めるように、揺動アーム112の左端部において右側(駆動セクタギア111側)に配置してある。
リアケース8Rの内面には、水平位置(初期位置;図6)に対応させて、揺動アーム112の変動状態を非接触式にて検知するために、フォトセンサ113(検知手段)が設置されている。また、揺動アーム112の揺動軸112a付近には、フォトセンサ113の所定領域を通過する(すなわち、光を遮る)ことによって各位置へ到達したことを感知し、回動枠モータ110の駆動を停止させるための遮蔽板112c(通過部)が固定されている。
一方、駆動セクタギア111の前端面には、周方向に所定の角度範囲(例えば約半周)にわたって係止壁111aが突出形成されている。また、揺動アーム112の左端部には、係止壁111aに向かって凸部112dが突出形成されている。揺動アーム112が垂下位置(終端位置;図8)を超えて回動するとき、係止壁111aと凸部112dとが当接し、揺動アーム112がそれ以上回動するのを阻止する。
以上で説明した回動枠10の回動について、図6〜図8を参照しつつさらに説明する。
<水平位置(初期位置)>(図6)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している。揺動アーム112は図6の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。このとき、揺動アーム112の左端部は回動軸122aと突出軸122bとで両側から挟み込まれて保持されている。
<斜め位置(中間位置)>(図7)
回動枠モータ110が駆動され、駆動セクタギア111が図6(a)の矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図7の中間位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば45°)で斜め位置(図2の仮想線位置)に達する。揺動アーム112の左端部が移動するにつれて保持体121も保持体回動軸線O3周りで回動し、回動軸122aと突出軸122bとによる揺動アーム112の左端部の挟み込み状態(保持状態)を維持する。
<垂下位置(終端位置)>(図8)
駆動セクタギア111が図7(a)からさらに矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに引き続き揺動して図8の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、保持体121も保持体回動軸線O3周りで引き続き回動し、回動軸122aと突出軸122bとによる揺動アーム112の左端部の挟み込み状態(保持状態)を継続する。この実施例では回動枠モータ110の回転数(ステップ数)で停止制御しているが、終端位置検知用のフォトセンサを別途設けてもよい。なお、慣性等によって終端位置を通り過ぎた場合には、凸部112dが係止壁111aに当接して、揺動アーム112がそれ以上回動するのを阻止する。
なお、図8に示す垂下位置(終端位置)から図6に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、回動枠モータ110で駆動される駆動セクタギア111と、長尺状の回動枠10の長手方向中途部とを揺動アーム112を介して接続することによって、片持ち支持する基端部に過大な負荷をかけることなく回動枠10を円滑に回動でき、また種々の回動角にて回動した位置に回動枠10を安定して保持できる。その際、揺動アーム112の左端部は、回動軸122aと突出軸122bとによる挟み込み(保持)によって、保持機構120での大きな荷重(負荷)支持が可能となり、回動枠10の基端部での支持負担を軽減することができ、可動演出装置5の耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。また、揺動アーム112の左端部が保持機構120により挟み込み保持されるので、輸送時・運搬時・取付時等において、梱包材等を用いなくても回動枠10を損傷から防護できる。
さらに、揺動アーム112の左端部を挟んで回動軸122aと突出軸122bとを配置したので、回動枠10の自重に基づく揺動軸線O2周りのモーメントを容易に受け止めることができる。したがって、後述するように、昇降枠50と昇降枠モータ150(移動体駆動源)とを回動枠10(リアフレーム9R)に搭載し、昇降枠50を上下方向に往復移動することによって、昇降枠50の往復移動が振動となって回動枠10に付加される場合にも、種々の回動角にて回動した位置に回動枠10を安定して保持できる。
次に、図9は前方側ユニットを一部分解して示す前方からの斜視図である。また、図10〜図12は文字板の位置関係を示す正面図であり、図10は回動枠が水平位置(初期位置)にあるとき、図11は回動枠が斜め位置(中間位置)にあるとき、図12は回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、回動枠10の回動と文字板30L,30C,30Rの回動とを関連させるための連動系について説明する。
図9に示すように、前方側ユニット9(回動枠10の前面枠10F)の前方側において、文字板回動軸線O4周りで回動枠10に対して相対回動可能な複数(例えば3個)の文字板30L,30C,30Rには、遊技盤2(図1参照)の盤面に対して上下方向の方向性を有するアルファベット文字(例えば『N』、『P』、『B』)がそれぞれ表記されている。また、回動枠10には、回動枠10の回動につれて、回動枠回動軸線O1周りに回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で回動する遊星歯車機構130(回動機構)と、その遊星歯車機構130の回動角度範囲と等価な回動角度で各文字板30L,30C,30Rを回動するための平行クランク機構140(リンク機構)とが内蔵されている。
図10に示すように、遊星歯車機構130は、後方側ユニット8のフロントケース8Fに回動枠回動軸線O1と同心状に固定配置(図2参照)された太陽歯車131(外セクタ歯車)と、太陽歯車131と噛み合うように回動枠10の前面枠10Fに軸支(図2参照)された複数(例えば2個)の遊星歯車132A,132B(外セクタ歯車)とを含む。各々の遊星歯車132A,132Bは太陽歯車131と同一モジュールで同一ピッチ円直径を有する。太陽歯車131に近い方の第一遊星歯車132Aは、1個の中間歯車131aを介して太陽歯車131と噛み合わせてある。一方、遠い方の第二遊星歯車132Bは、連結フレーム133の両端部に形成されたラック部133a,133aを介して第一遊星歯車132Aと噛み合っている。連結フレーム133は回動枠10の長手方向に沿って背面枠10Rに摺動可能に保持され、両遊星歯車132A,132B間に架設されている。したがって、第二遊星歯車132Bは、ラック部133a,133aを中間歯車とし、第一遊星歯車132Aとラック部133a,133aとを介して太陽歯車131と噛み合っている。
このように、上記遊星歯車機構130は、回動枠10を腕とし、太陽歯車131と2個の遊星歯車132A,132Bとで構成され、太陽歯車131を固定して腕(回動枠10)を回動させる方式で用いられる。
3個の文字板30L,30C,30Rのうち、『N』が表記された左文字板30Lは、固定軸134により太陽歯車131(回動枠回動軸線O1)と同心状にかつ回動不能に配置され(図2参照)、基準となる文字板(基準表示体)を構成している。そして、『P』が表記された中文字板30Cと、『B』が表記された右文字板30Rとは、それぞれ支軸135(文字板回動軸線O4)により回動枠10の前面枠10Fに軸支され(図2参照)、平行クランク機構140により回動枠10の回動に追随して回動する文字板(追随表示体)を構成している。
平行クランク機構140は、回動枠10の長手方向に沿って連結フレーム133と平行状に配置されるリンクフレーム141と、前面枠10Fに軸支される中文字板30C及び右文字板30Rの支軸135,135とリンクフレーム141とをそれぞれ繋ぐ連接リンク142,142とを含む。したがって、リンクフレーム141と連接リンク142,142とは平行四辺形を形成する。
したがって、回動枠10(遊星歯車機構130の腕)が回動枠回動軸線O1周りに回動するとき、各遊星歯車132A,132Bは、それぞれ太陽歯車131の周囲を回動枠10の回動方向と同方向(例えば時計回り)へ公転しつつ逆方向(例えば反時計回り)へ自転する。すなわち、各々の遊星歯車132A,132Bは、回動枠10と同方向へ回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で公転しながら、自身は逆方向へ回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で戻り回転(自転)する。このとき、平行クランク機構140によって連接リンク142,142は、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動し、中文字板30C及び右文字板30Rの表記文字である『P』及び『B』の上下方向を回動前とそれぞれ一致させる。
ところで、回動枠10が回動しても、基準の文字板である左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。したがって、追随して回動する文字板である中文字板30C及び右文字板30Rのように、文字板回動軸線O4周りに回動可能であるとは言えない。しかし、本来回動枠10とともに回動枠回動軸線O1周りで回動するはずの左文字板30Lは回動前の上下方向を維持して静止しているので、回動する回動枠10側から見ると、あたかも自身の回動角分だけ回動枠回動軸線O1周りで逆方向に回動したかのごとく看取される。回動枠10側から見た状況は左文字板30Lに限らず、中文字板30C及び右文字板30Rについても同様である。そこで、回動する回動枠10から見る場合を判定基準とすれば、左文字板30Lも、回動枠回動軸線O1と共有関係にある文字板回動軸線O4周りで回動枠10に対する相対的な回動が可能であると見做すことができる。
図3に戻り、中文字板30Cの裏蓋30a(中文字発光基板を兼ねる場合あり)に貫通形成された凹部の内周面と、前枠50F(昇降枠50)の前面から前方側へ一体的に突出形成され、中文字板30Cに固定された支軸135を挿通軸支する円筒状のボス部50aの外周面との間に環状隙間SCが形成されている。また、右文字板30Rの裏蓋30a(右文字発光基板を兼ねる場合あり)に貫通形成された凹部の内周面と、前面枠10F(回動枠10)の前面から前方側へ一体的に突出形成され、右文字板30Rに固定された支軸135を挿通軸支する円筒状のボス部10aの外周面との間に環状隙間SRが形成されている。そして、図3に示すように、右文字用の環状隙間SRは中文字用の環状隙間SCよりも広幅に形成されている。
ところで、回動枠10が回動枠回動軸線O1周りで時計回り(又は反時計回り)に回動して停止したとき(図2参照)、中文字板30C及び右文字板30Rには、自身の重量に加えて遊星歯車機構130や平行クランク機構140の重量も慣性力として作用する。したがって、中文字板30C及び右文字板30Rは、それぞれの表記文字である『P』及び『B』の上下方向を回動前と一致させた状態にてすぐには停止できず、それぞれの文字板回動軸線O4周りでしばらく揺動回転することになる。このとき、中文字板30Cよりも長手方向遠方側(右端部側)に位置する右文字板30Rには、遊星歯車機構130や平行クランク機構140の全重量が掛かるためより大きなモーメントが作用するが、右文字用の環状隙間SRを中文字用の環状隙間SCよりも広幅に形成しているので、中文字板30Cよりも大きく揺動回転できる。
なお、右文字板30Rにおける支軸135の外周面とボス部10aの内周面との間のリング状隙間や、中文字板30Cにおける支軸135の外周面とボス部50aの内周面との間のリング状隙間を大きくすることによっても、上記した揺動回転を許容することができる。その際、上記と同様に、右文字用のリング状隙間を中文字用のリング状隙間よりも広幅に形成してもよい。
以上で説明した回動枠10の回動に連動する文字板30L,30C,30Rの回動について、図6〜図8及び図10〜図12を参照しつつさらに説明する。
<水平位置(初期位置)>(図6,図10)
揺動アーム112が図6の初期位置で停止し、回動枠10が水平位置(図2の実線位置)で停止している。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ水平方向に位置しているので、文字板30L,30C,30Rの表記文字『N』、『P』、『B』は通常の上下方向で表示される。
<斜め位置(中間位置)>(図7,図11)
揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図7の中間位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば45°)で斜め位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ斜め方向に位置する。連接リンク142,142は、遊星歯車機構130と平行クランク機構140とによって、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動するので、文字板30C,30Rの表記文字『P』、『B』の上下方向は回動前と一致する。なお、左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。
<垂下位置(終端位置)>(図8,図12)
揺動アーム112は揺動軸線O2周りに引き続き揺動して図8の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ垂下方向に位置する。連接リンク142,142は、遊星歯車機構130と平行クランク機構140とによって、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動するので、文字板30C,30Rの表記文字『P』、『B』の上下方向は回動前と一致する。なお、左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。
なお、図8及び図12に示す垂下位置(終端位置)から図6及び図10に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、回動枠モータ110の駆動力によって回動枠10が回動するとき、回動枠10の動きが遊星歯車機構130及び平行クランク機構140を介して文字板30L,30C,30Rに伝達されると、表記文字『N』、『P』、『B』の上下方向は回動の前後を通じて変わらない。回動の前後で表記文字『N』、『P』、『B』の上下方向が変化しないため、演出動作の内容を見誤ったり理解できなくなったりすることなく、遊技者に対して興趣を持続させることができる。
次に、図13は前方側ユニットを一部分解して示す後方からの斜視図である。また、図14及び図17は回動枠と昇降枠の駆動系を示す背面図であり、図14は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図17は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときをそれぞれ表している。さらに、図15・図16及び図18・図19は回動枠と昇降枠の位置関係を示す正面図、背面図及び断面図であり、図15は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図16は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるとき、図18は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図19は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、昇降枠50を昇降移動するための駆動系を説明する。
図13〜図15に示すように、昇降枠50の前枠50Fは、中文字板30C(選択表示体)と回動枠10の背面枠10Rとに挟まれて配置されている。昇降枠50(前枠50F)は、回動枠10の前方側にて前後で重なり合った状態を保持しつつ、回動枠10とは独立して上下方向に昇降移動(すなわち、回動枠10の長手方向と交差(例えば直交)し、かつ遊技盤2(図1参照)の盤面と平行な移動方向へ移動)可能である。前方側ユニット9は、昇降枠50を昇降移動するための駆動系として、昇降枠50を駆動するための昇降枠モータ150及び駆動アーム151と、平行クランク機構140と中文字板30Cとの間に配置される案内機構160とを備えている。
昇降枠モータ150は回動枠10のリアフレーム9Rに搭載され、昇降枠50に対して上下方向の駆動力を及ぼす。駆動アーム151は、一端部が回動枠10の背面枠10Rに軸支されるとともに、他端部に貫通形成された長孔151a(係合部)に昇降枠50の後枠50Rから後方側へ突出形成された駆動ピン50a(係合部)が挿入されている。
案内機構160は、昇降枠モータ150からの駆動力により昇降枠50が中文字板30Cとともに移動方向に移動する際に、平行クランク機構140の一部を上下方向に沿って移動案内する。具体的には、リンクフレーム141において、昇降枠50が昇降移動する際に、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が上下方向に移動できるように、上下方向に延びる案内溝162が長孔状に貫通形成されている。
なお、昇降枠50の後枠50Rには、上下方向に延びる複数(例えば2つ)のガイド溝50b(係合部)が長孔状かつ平行状に貫通形成され、回動枠10の背面枠10Rに固定される同数のガイドピン10a(係合部)がそれぞれガイド溝50bに挿通されている。昇降枠50が駆動アーム151で駆動されて昇降移動する際に、昇降枠50のガイド溝50bはガイドピン10aに案内されて円滑に作動できる。また、背面枠10Rの背面には、昇降枠50の下降位置(第一位置;図15)に対応させて、駆動アーム151の変動状態を非接触式にて検知するために、フォトセンサ152(検知手段)が設置されている。そして、駆動アーム151の一端部には、フォトセンサ152の所定領域を通過する(すなわち、光を遮る)ことによって各位置へ到達したことを感知し、昇降枠モータ150の駆動を停止させるための遮蔽板151b(通過部)が固定されている。
以上で説明した昇降枠50の昇降移動について、図14〜図19を参照しつつさらに説明する。
<回動枠10が水平位置(初期位置);昇降枠50が下降位置(第一位置)>(図14,図15)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している(図6(a)参照)。揺動アーム112は図14の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。一方、フォトセンサ152が遮蔽板151bを検知することによって、昇降枠モータ150の駆動が停止している。駆動アーム151は図15の第一位置で停止し、昇降枠50は下降位置で停止している。
<回動枠10が水平位置(初期位置);昇降枠50が上昇位置(第二位置)>(図14,図16)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している(図6(a)参照)。揺動アーム112は図14の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。一方、昇降枠モータ150が駆動され、駆動アーム151が図15(b)の矢印方向に回転すると、駆動アーム151は図16の第二位置に達し、昇降枠50は上昇位置に達する。このとき、平行クランク機構140及び案内機構160では、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が案内溝162内を上昇する(図10参照)。
<回動枠10が垂下位置(終端位置);昇降枠50が下降位置(第一位置)>(図17,図18)
駆動セクタギア111が図14から矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図17の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。一方、フォトセンサ152が遮蔽板151bを検知することによって、昇降枠モータ150の駆動が停止している。駆動アーム151は図18の第一位置で停止し、昇降枠50は下降位置で停止している。
<回動枠10が垂下位置(終端位置);昇降枠50が上昇位置(第二位置)>(図17,図19)
引き続き回動枠モータ110の駆動が停止している。揺動アーム112は図17の終端位置で停止し、回動枠10は垂下位置(図2の仮想線位置)で停止している。一方、昇降枠モータ150が駆動され、駆動アーム151が図18(b)の矢印方向に回転すると、駆動アーム151は図19の第二位置に達し、昇降枠50は上昇位置に達する。このとき、平行クランク機構140及び案内機構160では、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が案内溝162内を上昇する(図12参照)。
なお、回動枠10が斜め位置(中間位置)の場合について説明を省略したが、図7や図11と同様に可能である。また、回動枠10が図17に示す垂下位置(終端位置)から図14に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合、あるいは昇降枠50が図16及び図19に示す上昇位置(第二位置)から図15及び図18に示す下降位置(第一位置)に復帰する(戻る)場合には、それぞれ以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、片持ち支持されて回動する長尺状の回動枠10と、上下方向へ移動可能な昇降枠50とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別のモータにて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることができる。すなわち、回動枠10は回動枠モータ110からの駆動力によって片持ち状態で回動し、昇降枠50は昇降枠モータ150からの駆動力によって回動枠10の前方側で往復移動するため、迫力に富んだ演出動作により遊技者の興趣を持続させることができる。
さらに、平行クランク機構140と中文字板30Cとの間にリンク支点軸161の移動のための案内溝162が配置されているので、昇降枠50は、案内溝162を介して中文字板30Cとともに、昇降枠モータ150からの駆動力によって往復移動可能である。これによって、回動枠10、昇降枠50及び中文字板30Cの三者による極めて迫力に富んだ演出動作が可能となり、しかも回動枠モータ110、昇降枠モータ150等の駆動系とともに可動演出装置5をコンパクトに構成できる。
以上の実施例では、複数の文字板30L,30C,30Rを長尺状の回動枠10の長手方向に沿って各々相対回動可能に装着したが、例えば円盤状の回動枠の回動中心及び中心から所定距離隔てた周方向に沿って各々相対回動可能に装着してもよい。また、遊技機用可動演出装置をパチンコ機に搭載する場合についてのみ説明したが、アレンジパチンコ等のその他の弾球遊技機は勿論、スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、ポーカーゲーム機や雀球遊技機等の各種ゲーム機、等で実施してもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
3 液晶表示部(可変表示手段)
4 中央フレーム
5 可動演出装置(遊技機用可動演出装置;前側装飾部)
8 後方側ユニット
8F フロントケース
8R リアケース
9 前方側ユニット
9R リアフレーム
9b 連結軸(係合部)
10 回動枠(装飾体)
10F 前面枠
10R 背面枠
10Z 回動座
30 文字板(表示体;装飾部材)
30L 左文字板(基準表示体)
30C 中文字板(追随表示体;選択表示体)
30R 右文字板(追随表示体)
50 昇降枠(移動体)
50F 前枠
50R 後枠
100 センター役物
110 回動枠モータ(装飾体駆動源)
111 駆動セクタギア(回転駆動体)
112 揺動アーム(伝達部材)
112a 揺動軸
112b 長孔(係合部)
120 保持機構
121 保持体
122 摺接部
122a 回動軸(主摺接部)
122b 突出軸(副摺接部)
130 遊星歯車機構(回動機構)
131 太陽歯車
131a 中間歯車
132A,132B 遊星歯車
133 連結フレーム
133a ラック部
134 固定軸
135 支軸
140 平行クランク機構(リンク機構)
141 リンクフレーム
142 連接リンク
150 昇降枠モータ(移動体駆動源)
151 駆動アーム
160 案内機構
161 リンク支点軸
162 案内溝
O1 回動枠回動軸線(装飾体回動軸線)
O2 揺動軸線
O3 保持体回動軸線
O4 文字板回動軸線(表示体回動軸線)

Claims (6)

  1. 遊技盤に対して交差状をなして所定位置に配置された装飾体回動軸線周りに、所定の回動角で回動可能な装飾体と、
    その装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
    遊技者側を前方側としたとき、前記装飾体と前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にて所定の移動方向へ移動可能な移動体と、
    その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、を備え、
    前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  2. 遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って所定の方向に長尺状に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
    その片持ち状の装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
    前記装飾体と前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にてその長手方向と交差する移動方向へ移動可能な移動体と、
    その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、を備え、
    前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  3. 遊技盤に対して交差状をなして所定位置に配置された装飾体回動軸線周りに、所定の回動角で回動可能な装飾体と、
    その装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
    遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に対して前後方向以外の方向性を有する文字・数字・記号・図形等の表示対象を表記する、又は象るとともに、前記装飾体の前方側において、対応する表示体回動軸線周りに前記装飾体との相対回動可能に各々装着された、1又は複数の表示体と、
    前記装飾体に装着されるとともに、前記装飾体の回動につれて、その回動方向と同一方向へ、かつ前記装飾体回動軸線周りに前記回動角と同一の回動角度範囲で回動する回動機構と、
    その回動機構と前記表示体とに連結されるとともに、前記回動機構の回動角度範囲をそれと等価な回動角度範囲として前記表示体に伝えるリンク機構と、
    前記表示体から選ばれた選択表示体と前記装飾体とに挟まれる形でそれらと前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にて所定の移動方向へ前記選択表示体とともに移動可能な移動体と、
    その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、
    前記リンク機構と選択表示体との間に配置され、前記移動体駆動源からの駆動力により前記移動体が前記選択表示体とともに前記移動方向に移動する際に、前記リンク機構の一部を前記移動方向に沿って移動案内するための案内機構と、を備え、
    前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動するとき、その装飾体の回動が前記回動機構及びリンク機構を介して前記表示体に伝達可能とされ、前記表示体は、前記装飾体の回動の前後において、前記遊技盤に対して一定の方向性を維持する一方、
    前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記案内機構を介して前記選択表示体とともに、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  4. 遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って所定の方向に長尺状に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
    その片持ち状の装飾体に対して、前記装飾体回動軸線周りの駆動力を及ぼすための装飾体駆動源と、
    遊技盤の盤面に対して前後方向以外の方向性を有する文字・数字・記号・図形等の表示対象を表記する、又は象るとともに、前記装飾体の前方側において、対応する表示体回動軸線周りに回動可能に各々装着された、1又は複数の表示体と、
    前記装飾体に装着されるとともに、前記装飾体の回動につれて、その回動方向と同一方向へ、かつ前記装飾体回動軸線周りに前記回動角と同一の回動角度範囲で回動する回動機構と、
    その回動機構と前記表示体とに連結されるとともに、前記回動機構の回動角度範囲をそれと等価な回動角度範囲として前記表示体に伝えるリンク機構と、
    前記表示体から選ばれた選択表示体と前記装飾体とに挟まれる形でそれらと前後方向において少なくとも部分的に重なり合った状態を保持しつつ、前記装飾体とは独立して、当該装飾体の前方側にてその長手方向と交差する移動方向へ前記選択表示体とともに移動可能な移動体と、
    その移動体に対して前記移動方向の駆動力を及ぼすために、前記装飾体に搭載された移動体駆動源と、
    前記リンク機構と選択表示体との間に配置され、前記移動体駆動源からの駆動力により前記移動体が前記選択表示体とともに前記移動方向に移動する際に、前記リンク機構の一部を前記移動方向に沿って移動案内するための案内機構と、を備え、
    前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動するとき、その装飾体の回動が前記回動機構及びリンク機構を介して前記表示体に伝達可能とされ、前記表示体は、前記装飾体の回動の前後において、前記遊技盤に対して一定の方向性を維持する一方、
    前記装飾体駆動源からの駆動力によって前記装飾体が前記装飾体回動軸線周りに回動した後、その回動位置を基準として、前記移動体は、前記案内機構を介して前記選択表示体とともに、前記移動体駆動源からの駆動力によって前記移動方向に往復移動可能であることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  5. 前記回動位置は前記回動角と同一の回動角度範囲内において任意の位置に設定できるとともに、
    前記選択表示体が配置された移動体は、その選択表示体が遊技盤に対して一定の方向性を維持しながら、前記移動方向に往復移動する一方、
    前記移動体が前記移動方向に往復移動中に前記装飾体の回動位置を変更調整可能である請求項3又は4に記載の遊技機用可動演出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする遊技機。
JP2009066821A 2009-03-18 2009-03-18 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 Expired - Fee Related JP5313734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009066821A JP5313734B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009066821A JP5313734B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010214012A true JP2010214012A (ja) 2010-09-30
JP5313734B2 JP5313734B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=42973500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009066821A Expired - Fee Related JP5313734B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5313734B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012143268A (ja) * 2011-01-06 2012-08-02 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2013059523A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2016067395A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ニューギン 遊技機
JP2016144708A (ja) * 2016-05-17 2016-08-12 サミー株式会社 遊技機
JP7471013B2 (ja) 2017-03-14 2024-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7471014B2 (ja) 2017-03-14 2024-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299524A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Erc:Kk 多目的台
JP2003190401A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006051111A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Adachi Light Co Ltd 遊技機
JP2008018009A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Samii Kk 遊技機
JP2008295565A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299524A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Erc:Kk 多目的台
JP2003190401A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006051111A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Adachi Light Co Ltd 遊技機
JP2008018009A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Samii Kk 遊技機
JP2008295565A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012143268A (ja) * 2011-01-06 2012-08-02 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2013059523A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2016067395A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ニューギン 遊技機
JP2016144708A (ja) * 2016-05-17 2016-08-12 サミー株式会社 遊技機
JP7471013B2 (ja) 2017-03-14 2024-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7471014B2 (ja) 2017-03-14 2024-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5313734B2 (ja) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5313734B2 (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP4887416B2 (ja) 装飾体ユニット、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機
JP4739053B2 (ja) 遊技機用の可動式演出装置
JP4754389B2 (ja) 遊技機用の可動式演出装置
JP5722274B2 (ja) 遊技機
JP5221426B2 (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP5588840B2 (ja) 遊技機
JP2011131018A (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを用いた遊技機
JP5615676B2 (ja) 遊技機
JP2010213894A (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP4800042B2 (ja) 遊技機
JP2007319374A (ja) 遊技機の可動式演出装置
JP5222196B2 (ja) 可動役物装置
JP2009136465A (ja) 遊技機
JP5221427B2 (ja) 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP6594604B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP5477334B2 (ja) 遊技機の演出装置
JP2004187729A (ja) 遊技機
JP5406170B2 (ja) 遊技機
JP2010148820A (ja) 遊技機用移動演出装置及びそれを備えた遊技機
JP6476763B2 (ja) 遊技機
JP2022033280A (ja) 遊技機
JP5763008B2 (ja) 遊技機
JP5560421B2 (ja) 遊技機の回転表示装置
JP5650505B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees