JP2010212414A - 基板の処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム - Google Patents

基板の処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】基板上に形成される被処理膜のパターンの線幅を基板面内で均一にする。
【解決手段】検査用ウェハの被処理膜にパターンを形成する(ステップS1)。被処理膜のパターンの線幅を測定する(ステップS2)。線幅測定結果に基づいて、PEB装置における加熱温度を補正する(ステップS3)。外周部の線幅測定結果が目標線幅より大きい場合には、現像処理においてウェハの外周部に供給する現像液の供給量を増加させ、当該現像液の供給量を補正する(ステップS4)。外周部の線幅測定結果が目標線幅より小さい場合には、現像処理後においてウェハの外周部に処理液を供給させ、当該処理液の供給量を設定する(ステップS5)。ウェハにフォトリソグラフィー処理を行い、レジストパターンを形成する(ステップS6)。ウェハにエッチング処理を行い、被処理膜に所定のパターンを形成する(ステップS7)。
【選択図】図16

Description

本発明は、被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する基板の処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システムに関する。
例えば半導体デバイスの製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光後にレジスト膜の化学反応を促進させるために加熱するポストエクスポージャーベーキング処理(以下、「PEB処理」という。)、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などを順次行うフォトリソグラフィー処理が行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。このレジストパターンをマスクとして、ウェハ上の被処理膜のエッチング処理が行われ、その後レジスト膜の除去処理などが行われて、被処理膜に所定のパターンが形成される。
上述したエッチング処理は、例えばプラズマ化された所定のガスをウェハ上の被処理膜に供給することにより行われる。エッチング処理では、通常、ウェハの外周部から処理室内の雰囲気が排気されるため、エッチング処理の際に発生するパーティクルはウェハの中心部に比べて外周部に集まり易い。そうすると、ウェハの外周部ではエッチング処理が適切に行われず、被処理膜のパターンの外周部の線幅が不均一になり易くなる。このため、基板の外周部に対するエッチング処理の処理条件を調整することが行われているが、外周部の線幅の不均一を改善するには至っていないのが現状である。
そこで、被処理膜に所定のパターンを形成するため、フォトリソグラフィー処理で形成されるレジストパターンの線幅の適正化を図ることが提案されている。かかる場合、例えば初めに検査用のウェハ上にフォトリソグラフィー処理を行ってウェハの被処理膜上にレジストパターンを形成し、そのレジストパターンの線幅を測定する。その後、線幅の測定結果に基づいて、ウェハに対して行われるフォトリソグラフィー処理の各種処理条件を補正している。
補正する処理条件としては、例えば露光処理の処理条件が提案されている。露光処理の処理条件の補正は、例えばウェハに照射する光の露光量を補正することにより行われる。
また、補正する別の処理条件としては、例えばPEB処理の処理条件が提案されている。PEB処理の処理条件の補正は、例えばウェハを載置して加熱する熱板の温度を補正することにより行われる。熱板には例えば給電により発熱するヒータが内蔵されており、このヒータの温度を調節することによって、熱板は所定の温度に調節される(特許文献1)。
特開2006−228816号公報
しかしながら、例えばウェハ上に疎密のレジストパターンを混在させて形成する場合に、露光処理の露光量を補正すると、密のレジストパターンの変化量と比べて疎のレジストパターンの変化量が大きくなる。このため、露光量を補正することによりレジストパターンの適正化を図るのは困難であった。
また、PEB処理の加熱温度を補正する場合、熱板を複数の領域に分割して当該複数の領域の加熱温度を個別に補正しても、熱板が熱緩衝するため、当該熱板の外周部の温度だけ大きく補正するのは難しい。しかも、ウェハは熱伝導性が高いため、ウェハの外周部だけ加熱温度を大幅に補正するのは難しい。このため、加熱温度を補正することによりレジストパターンの適正化を図るのは困難であった。
したがって、従来提案されている方法では、被処理膜のパターンの外周部の線幅を均一にすることができず、当該パターンの線幅をウェハ面内で均一にするには至らなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板上に形成される被処理膜のパターンの線幅を基板面内で均一にすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する基板の処理方法であって、基板上の被処理膜にパターンを形成した後、当該被処理膜のパターンの外周部の線幅を測定する線幅測定工程と、前記線幅測定工程で測定された線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、フォトリソグラフィー処理の現像処理において、基板の外周部に供給する現像液の供給量を増加させ、又は前記線幅測定工程で測定された線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、フォトリソグラフィー処理の現像処理後において、基板の外周部に耐エッチング性を有する処理液を供給させる、補正工程と、を有し、前記補正工程の条件に基づいて基板にフォトリソグラフィー処理を行い、被処理膜上にレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして基板にエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成することを特徴としている。なお、ここでいう外周部とは、例えば基板や被処理膜の周縁から20mm〜30mmの領域をいう。
本発明によれば、例えば測定された被処理膜のパターンの外周部の線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、現像処理において基板の外周部に供給する現像液の供給量を増加させるので、当該基板に形成されるレジストパターンの外周部の線幅を小さくすることができる。また、例えば測定された被処理膜のパターンの外周の線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、現像処理後に基板の外周部に耐エッチング性を有する処理液を供給するので、当該基板に形成されるレジストパターンの外周部には薄い処理膜が形成され、外周部の線幅を大きくすることができる。そして、このようにして外周部の線幅が調整されたレジストパターンをマスクとして基板にエッチング処理を行い、被処理膜にパターンを形成するので、当該パターンの外周部の線幅を目標線幅にすることができる。したがって、被処理膜のパターンの線幅を基板面内で均一にすることができる。
前記線幅測定工程では、前記被処理膜のパターンの外周部以外の線幅も測定し、前記補正工程では、前記線幅測定工程で測定された外周部の線幅と外周部以外の線幅に基づいて、フォトリソグラフィー処理中の露光処理後であって、現像処理前に行われる加熱処理において、基板の外周部の加熱温度と基板の外周部以外の加熱温度も個別に補正してもよい。
前記処理液は、現像液に対する不溶性を有していてもよい。
別な観点による本発明によれば、前記基板の処理方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
さらに別な観点による本発明は、被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する基板処理システムであって、基板にフォトリソグラフィー処理を行う塗布現像処理装置と、基板にエッチング処理を行うエッチング処理装置と、被処理膜のパターンの外周部の線幅を測定する線幅測定装置と、前記線幅測定装置で測定された線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、前記塗布現像処理装置で行われる現像処理において、基板の外周部に供給する現像液の供給量を増加させ、又は前記線幅測定装置で測定された線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、前記塗布現像処理装置で行われる現像処理後において、基板の外周部に耐エッチング性を有する処理液を供給させる制御装置と、を有することを特徴としている。
前記線幅測定装置は、前記被処理膜のパターンの外周部以外の線幅も測定し、前記制御装置は、前記塗布現像処理装置で行われる、露光処理後であって現像処理前の加熱処理において、基板の外周部の加熱温度と基板の外周部以外の加熱温度も個別に補正してもよい。
前記処理液は、現像液に対する不溶性を有していてもよい。
本発明によれば、基板上に形成される被処理膜のパターンの外周部の線幅を目標線幅にすることができ、当該被処理膜のパターンの線幅を基板面内で均一にすることができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す説明図である。 塗布現像装置の構成の概略を示す平面図である。 塗布現像装置の正面図である。 塗布現像装置の背面図である。 現像処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 現像処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 PEB装置の構成の概略を示す縦断面図である。 PEB装置の熱板の構成を示す平面図である。 分割されたウェハの領域を示す説明図である。 エッチング処理装置の構成の概略を示す平面図である。 線幅測定装置の構成の概略を示す縦断面図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 ウェハの外周に供給する現像液の供給量と被処理膜のパターンの外周の線幅との第1の相関を示すグラフである。 ウェハの外周に供給する処理液の供給量と被処理膜のパターンの外周の線幅との第2の相関を示すグラフである。 PEB装置における加熱温度と被処理膜のパターンの線幅との第3の相関を示すグラフである。 ウェハ処理の各工程を示したフローチャートである。 ウェハ上に現像液が供給される様子を示した説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。
基板処理システム1は、図1に示すようにウェハにフォトリソグラフィー処理を行う塗布現像処理装置2と、ウェハ上の被処理膜にエッチング処理を行うエッチング処理装置3とを有している。
塗布現像処理装置2は、図2に示すように例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理装置2に対して搬入出したり、カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション10と、フォトリソグラフィー処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置している処理ステーション11と、この処理ステーション11に隣接して設けられている露光装置12との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台14が設けられ、当該カセット載置台14は、複数のカセットCをX方向(図2中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション10には、搬送路15上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体16が設けられている。ウェハ搬送体16は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセス可能である。
ウェハ搬送体16は、Z軸周りのθ方向に回転可能であり、後述する処理ステーション11側の第3の処理装置群G3に属する温度調節装置50やウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置51に対してもアクセス可能である。
カセットステーション10に隣接する処理ステーション11は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を有している。処理ステーション11のX方向負方向(図2中の下方向)側には、カセットステーション10側から第1の処理装置群G1、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション11のX方向正方向(図2中の上方向)側には、カセットステーション10側から第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置17が設けられている。第1の搬送装置17は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置18が設けられている。第2の搬送装置18は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送することができる。
図3に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えばウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布装置20、21、22、露光処理時の光の反射を防止する反射防止膜を形成するボトムコーティング装置23、24が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40、41がそれぞれ設けられている。
図4に示すように第3の処理装置群G3には、温度調節装置50、トランジション装置51、精度の高い温度管理下でウェハWを温度調節する高精度温度調節装置52〜54及びウェハWを高温で加熱処理する高温度熱処理装置55〜58が下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4には、例えば高精度温度調節装置60、レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理するプリベーキング装置61〜64(以下、「PAB装置」という。)及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置65〜69(以下、「POST装置」という。)が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5には、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば高精度温度調節装置70〜73、露光後のウェハWを加熱処理するポストエクスポージャーベーキング装置74〜79(以下、「PEB装置」という。)が下から順に10段に重ねられている。
図2に示すように第1の搬送装置17のX方向正方向側には、複数の処理装置が配置されており、図4に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置80、81、ウェハWを加熱する加熱装置82、83が下から順に4段に重ねられている。図2に示すように第2の搬送装置18のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置84が配置されている。
インターフェイスステーション13には、図2に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路90上を移動するウェハ搬送体91と、バッファカセット92が設けられている。ウェハ搬送体91は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイスステーション13に隣接した露光装置12と、バッファカセット92及び第5の処理装置群G5に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
次に、上述した現像処理装置30〜34の構成について説明する。現像処理装置30は、図5に示すように処理容器100を有し、その処理容器100内の中央部には、ウェハWを保持して回転させるスピンチャック110が設けられている。スピンチャック110は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWをスピンチャック110上に吸着保持できる。
スピンチャック110は、例えばモータなどを備えたチャック駆動機構111を有し、そのチャック駆動機構111により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動機構111には、シリンダなどの昇降駆動源が設けられており、スピンチャック110は上下動可能になっている。
スピンチャック110の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ112が設けられている。カップ112は、上面にスピンチャック110が昇降できるようにウェハWよりも大きい開口部が形成されている。カップ112の下面には、回収した液体を排出する排出管113と、カップ112内の雰囲気を排気する排気管114が接続されている。
図6に示すようにカップ112のX方向負方向(図6の下方向)側には、Y方向(図6の左右方向)に沿って延伸するレール120が形成されている。レール120は、例えばカップ112のY方向負方向(図2の左方向)側の外方からY方向正方向(図2の右方向)側の外方まで形成されている。レール120には、例えば3本のアーム121、122、123が取り付けられている。
第1のアーム121には、図5及び図6に示すように現像液を供給する現像液ノズル124が支持されている。第1のアーム121は、図6に示すノズル駆動部125により、レール120上を移動自在である。これにより、現像液ノズル124は、カップ112のY方向正方向側の外方に設置された待機部126からカップ112内のウェハWの中心部上方まで移動できる。また、第1のアーム121は、ノズル駆動部125によって昇降自在であり、現像液ノズル124の高さを調整できる。
現像液ノズル124には、図5に示すように、現像液供給源127に連通する供給管128が接続されている。現像液供給源127内には、現像液が貯留されている。供給管128には、現像液の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群129が設けられている。
第2のアーム122には、純水を供給する純水ノズル130が支持されている。第2のアーム122は、図6に示すノズル駆動部131によってレール120上を移動自在となっている。これにより、純水ノズル130は、カップ112のY方向正方向側の外側に設けられた待機部132から、カップ112内のウェハWの中心部上方を通って、カップ112のY方向負方向側の外側に設けられた待機部133まで移動することができる。待機部132は、カップ112のX方向負方向側の外側と待機部126との間に設けられている。また、ノズル駆動部131によって、第2のアーム122は昇降自在であり、純水ノズル130の高さを調節できる。
純水ノズル130には、図5に示すように純水供給源134に連通する供給管135が接続されている。純水供給源134内には、純水が貯留されている。供給管135には、純水の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群136が設けられている。
第3のアーム123には、処理液を供給する処理液ノズル137が支持されている。第3のアーム123は、図6に示すノズル駆動部138によってレール120上を移動自在となっている。これにより、処理液ノズル137を、純水ノズル130の待機部133のY方向負方向側に設けられた待機部139から、カップ112内のウェハWの中心部上方まで移動することができる。また、ノズル駆動部138によって、第3のアーム123は昇降自在であり、処理液ノズル137の高さを調節できる。なお、処理液は、耐エッチング性を有し、かつ現像液に対する不溶性を有する材料であって、例えばアミン系のシリコン化合物を含有している。
処理液ノズル137には、図5に示すように処理液供給源140に連通する供給管141が接続されている。処理液供給源140内には、純水が貯留されている。供給管141には、純水の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群142が設けられている。
以上の現像液ノズル124による現像液の供給、純水ノズル130による純水の供給、処理液ノズル137による処理液の供給は、例えば後述する制御装置400により行われる。
なお、以上の構成では、現像液を供給する現像液ノズル124、純水を供給する純水ノズル130、処理液を供給する処理液ノズル137は別々のアームに支持されていたが、同じアームに支持され、そのアームの移動の制御により、現像液ノズル124、純水ノズル130、処理液ノズル137の移動と供給タイミングを制御してもよい。
なお、現像処理装置31〜34の構成については、上述した現像処理装置30と同様であるので説明を省略する。
次に、上述したPEB装置74〜79の構成について説明する。PEB装置74内には、図7に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体200と、下側に位置して蓋体200と一体となって処理室Kを形成する熱板収容部201が設けられている。
蓋体200は、下面が開口した略円筒形状を有している。蓋体200の上面中央部には、排気部200aが設けられている。処理室K内の雰囲気は、排気部200aから均一に排気される。
熱板収容部201は、熱板210を収容して熱板210の外周部を保持する環状の保持部材211と、その保持部材211の外周を囲む略筒状のサポートリング212を有している。
熱板210は、図8に示すように複数、例えば2つの熱板領域RとRに区画されている。熱板210は、例えば上方から見て中心部に位置して円形の熱板領域Rと、その外周部の熱板領域Rに区画されている。
熱板210の各熱板領域R、Rには、給電により発熱するヒータ213が個別に内蔵され、各熱板領域R、R毎に加熱できる。各熱板領域R、Rのヒータ213の発熱量は、温度制御装置214により調整されている。温度制御装置214は、ヒータ213の発熱量を調整して、各熱板領域R、Rの温度を所定の加熱温度に制御できる。温度制御装置214における加熱温度の設定は、例えば後述する制御装置400により行われる。そして、この熱板210により、図9に示すようなウェハWの中心部Wと外周部Wが個別に加熱される。なお、外周部Wは、例えばウェハWの周縁から20mm〜30mmの領域である。
図7に示すように熱板210の下方には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン220が設けられている。昇降ピン220は、昇降駆動機構221により上下動できる。熱板210の中央部付近には、熱板210を厚み方向に貫通する貫通孔222が形成されており、昇降ピン220は、熱板210の下方から上昇して貫通孔222を通過し、熱板210の上方に突出できる。
なお、PEB装置75〜79の構成については、上述したPEB装置74と同様であるので説明を省略する。
エッチング処理装置3は、図10に示すようにエッチング処理装置3に対するウェハWの搬入出を行うカセットステーション300、ウェハWの搬送を行う共通搬送部301、ウェハW上の被処理膜を所定のパターンにエッチングするエッチング装置302、303、被処理膜のパターンの線幅を測定する線幅測定装置304、305を有している。
カセットステーション300は、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構310が内部に設けられた搬送室311を有している。ウェハ搬送機構310は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム310a、310bを有しており、これら搬送アーム310a、310bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。搬送室311の側方には、ウェハWを複数枚並べて収容可能なカセットCが載置されるカセット載置台312が備えられている。図示の例では、カセット載置台312には、カセットCを複数、例えば3つ載置できるようになっている。
搬送室311と共通搬送部301は、真空引き可能な2つのロードロック装置313a、313bを介して互いに連結させられている。
共通搬送部301は、例えば上方からみて略多角形状(図示の例では六角形状)をなすように形成された密閉可能な構造の搬送室チャンバー314を有している。搬送室チャンバー314内には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構315が設けられている。ウェハ搬送機構315は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム315a、315bを有しており、これら搬送アーム315a、315bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。
搬送室チャンバー314の外側には、エッチング装置302、303、線幅測定装置304、305、ロードロック装置313b、313aが、搬送室チャンバー314の周囲を囲むように配置されている。エッチング装置302、303、線幅測定装置304、305、ロードロック装置313b、313aは、例えば上方からみて時計回転方向においてこの順に並ぶように、また、搬送室チャンバー314の6つの側面部に対してそれぞれ対向するようにして配置されている。
次に、線幅測定装置304の構成について説明する。線幅測定装置304内には、図11に示すようにウェハWを水平に載置する載置台320と、光学式表面形状測定計321が設けられている。載置台320は、例えば水平方向の2次元方向に移動できる。光学式表面形状測定計321は、ウェハWに対して斜方向から光を照射する光照射部322と、光照射部322から照射されウェハWで反射した光を検出する光検出部323と、当該光検出部323の受光情報に基づいてウェハW上の被処理膜のパターンの線幅を算出する測定部324を有している。線幅測定装置304は、例えばスキャトロメトリ(Scatterometry)法を用いて被処理膜のパターンの線幅を測定するものであり、測定部324において、光検出部323により検出されたウェハ面内の光強度分布と、予め記憶されている仮想の光強度分布とを照合し、その照合された仮想の光強度分布に対応する被処理膜のパターンの線幅を求めることにより、被処理膜のパターンの線幅を測定できる。この被処理膜のパターンの測定結果は、例えば後述する制御装置400に出力される。
なお、線幅測定装置304は、光照射部322及び光検出部323に対してウェハWを相対的に水平移動させることによって、ウェハ面内の複数領域、例えば図9に示した各ウェハWの中心部Wと外周部Wの被処理膜のパターンの線幅をそれぞれ測定することができる。
なお、線幅測定装置305の構成については、上述した線幅測定装置304と同様であるので説明を省略する。
次に、上述した現像処理装置30〜34における現像液又は処理液の供給の制御と、PEB装置74〜79における加熱温度の制御とを行う制御装置400について説明する。制御装置400は、例えばCPUやメモリなどを備えた汎用コンピュータにより構成されている。
制御装置400は、図12に示すように例えば線幅測定装置304、305からの線幅測定結果が入力される入力部401と、線幅測定結果から現像処理装置30〜34とPEB装置74〜79の処理条件を算出するために必要な各種情報が格納されるデータ格納部402と、現像処理装置30〜34とPEB装置74〜79の処理条件を算出するプログラムPを格納するプログラム格納部403と、プログラムPを実行して処理条件を算出する演算部404と、算出された処理条件を現像処理装置30〜34とPEB装置74〜79に出力する出力部405などを有している。
データ格納部402には、図13に示すように現像処理装置30〜34においてウェハWの外周部Wに供給する現像液の供給量と被処理膜のパターンの外周の線幅との第1の相関M1を示すデータが格納されている。また、データ格納部402には、図14に示すように現像処理装置30〜34においてウェハWの外周部Wに供給する処理液の供給量と被処理膜のパターンの外周の線幅との第2の相関M2を示すデータが格納されている。さらに、データ格納部402には、図15に示すようにPEB装置74〜79における加熱温度と被処理膜のパターンの線幅との第3の相関M3を示すデータが格納されている。この第3の相関M3は、ウェハWの中心部、外周部W及び熱板210の熱板領域R、R毎に格納されている。
なお、制御装置400の機能を実現するためのプログラムPは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置400にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1におけるウェハWの処理プロセスについて、検査用ウェハTの検査処理と共に説明する。図16は、これら検査用ウェハTの検査処理工程とウェハWの主な工程を説明したフローチャートである。なお、本実施の形態において、検査用ウェハTの中心部Tと外周部Tは、上述したウェハWの中心部Wと外周部Wと同様の範囲である。
先ず、現像処理装置30〜34とPEB装置74〜79の処理条件を補正するために、塗布現像処理装置2おいて検査用ウェハTに一連のフォトグラフィー処理を行い、検査用ウェハTの被処理膜上にレジストパターンを形成する。このフォトリソグラフィー処理の詳細については、後述のウェハWの処理において説明する。
その後、検査用ウェハTはエッチング処理装置3に搬送され、上述のレジストパターンをマスクとして検査用ウェハTの被処理膜にエッチング処理を行い、当該被処理膜にパターンが形成される(図16のステップS1)。その後、検査用ウェハTは、エッチング処理装置3内の線幅測定装置304に搬送される。
線幅測定装置304に搬入された検査用ウェハTは、載置台320に載置される。次に、検査用ウェハTの所定部分に光照射部322から光が照射され、その反射光が光検出部323により検出される。そして、測定部324において検査用ウェハT上の被処理膜のパターンの線幅が、各検査用ウェハTの中心部Tと外周部T毎に測定される(図16のステップS2)。この被処理膜のパターンの線幅の測定結果は、制御装置400に出力される。
制御装置400では、演算部404において、検査用ウェハTの被処理膜のパターンの線幅測定結果に基づき、データ格納部402の第3の相関M3とプログラム格納部403のプログラムPを用いて、PEB装置74〜79における加熱温度を熱板領域R、R毎の補正値を算出する(図16のステップS3)。
さらに、演算部404では、検査用ウェハTの外周部Tにおける被処理膜のパターンの線幅測定結果が目標線幅より大きい場合には、データ格納部402の第1の相関M1とプログラム格納部403のプログラムPを用いて、現像処理装置30〜34においてウェハWの外周部Wに供給する現像液の供給量が増加するように、当該現像液の供給量の補正値を算出する(図16のステップS4)。
また、演算部404では、検査用ウェハTの外周部Tにおける被処理膜のパターンの線幅測定結果が目標線幅より小さい場合には、データ格納部402の第2の相関M2とプログラム格納部403のプログラムPを用いて、現像処理装置30〜34において現像処理後にウェハWの外周部Wに供給する処理液の供給量を算出する(図16のステップS5)。
なお、被処理膜のパターンの中心部と外周部の線幅測定結果が目標線幅になっている場合には、上述したPEB装置74〜79の加熱温度は補正されず、また現像処理装置30〜34における現像液の供給量も補正されない。すなわち、ウェハWには、検査用ウェハTに行ったPEB処理と現像処理における処理条件と同じ条件でこれらの処理が行われる。
そして、これら算出された処理条件は、出力部405から現像処理装置30〜34とPEB装置94〜99に出力される。
次に、例えば製品用のウェハWに一連のウェハ処理を行う。先ず、ウェハ搬送体16によって、カセット載置台14上のカセットC内からウェハWが一枚取り出され、第3の処理装置群G3の温度調節装置50に搬送される。温度調節装置50に搬送されたウェハWは、所定温度に温度調節され、その後第1の搬送装置17によってボトムコーティング装置23に搬送され、反射防止膜が形成される。反射防止膜が形成されたウェハWは、第1の搬送装置17によって加熱装置82、高温度熱処理装置55、高精度温度調節装置60に順次搬送され、各装置で所定の処理が施される。その後ウェハWは、レジスト塗布装置20に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。
レジスト塗布装置20においてウェハW上にレジスト膜が形成されると、ウェハWは第1の搬送装置17によってPAB装置61に搬送され、続いて第2の搬送装置18によって周辺露光装置84、高精度温度調節装置73に順次搬送されて、各装置において所定の処理が施される。その後、インターフェイスステーション13のウェハ搬送体91によって露光装置12に搬送され、ウェハW上のレジスト膜に所定のパターンが露光される。露光処理の終了したウェハWは、ウェハ搬送体91によってPEB装置74に搬送される。
PEB装置74に搬送されたウェハWは、予め上昇して待機していた昇降ピン220に受け渡され、蓋体200が閉じられた後、昇降ピン220が下降して、ウェハWが熱板210上に載置される。このとき、熱板210の各熱板領域R、Rは、上述のステップS3で補正された加熱温度に加熱されている。そして、ウェハWは、この加熱された熱板210によって、その中心部W、外周部W毎に所定の温度に加熱される。
PEB装置74における熱処理が終了すると、ウェハWは第2の搬送装置18によって高精度温度調節装置71に搬送されて温度調節され、その後現像処理装置30に搬送される。
現像処理装置30に搬送されたウェハWは、スピンチャック110に吸着保持される。続いて、チャック駆動機構111によりスピンチャック110上のウェハWを所定の速度で回転させる。このウェハWの回転と同時に、第1のアーム121により待機部126の現像液ノズル124をウェハWの外周部W上方まで移動させる。
そして、現像液ノズル124からウェハWの外周部Wに現像液を供給する。このとき、検査用ウェハTの外周部Tにおける線幅測定結果が目標線幅より大きい場合には、ウェハWの外周部Wには、制御装置400で補正された供給量の現像液が供給される。そして、この現像液の供給量は、上述したように検査用ウェハTの外周部Tに供給された現像液の供給量よりも増加している。なお、このウェハWの外周部Wに供給される現像液の供給量は、現像液ノズル124から供給される現像液の供給速度を速くしたり、あるいは後述する現像液ノズル124の移動速度を遅くすることにより制御される。
一方、検査用ウェハTの外周部Tの線幅測定結果が目標線幅より小さい場合には、ウェハWの外周部Wに供給される現像液の供給量は、検査用ウェハTの外周部Tに供給された現像液の供給量と同量である。
その後、現像液ノズル124は、ウェハWの中心部に移動しながら、ウェハW上に現像液を供給する。そうすると、図17に示すように現像液ノズル124から供給された現像液は、螺旋状にウェハW上に供給される。そして、現像液をウェハWの全面に拡散させて、ウェハWを現像する。
ウェハWの現像が終了すると、第1のアーム121により現像液ノズル124をウェハWの中心部上方から待機部126に移動させる。同時に、第2のアーム122により待機部133の純水ノズル130をウェハWの中心部上方まで移動させる。その後、純水ノズル130から純水がウェハWの中心部Wに供給され、ウェハWの洗浄処理が行われる。
その後、純水ノズル130からの純水の供給を停止して待機部132に移動させると共に、ウェハWを加速回転させて、ウェハW上の純水Pを乾燥させて除去する。ここで、検査用ウェハTの外周部Tの線幅測定結果が目標線幅より大きい場合には、一連のウェハWの現像処理が終了する。
一方、検査用ウェハTの外周部Tの線幅測定結果が目標線幅より小さい場合には、その後さらに、第3のアーム123により待機部139の処理液ノズル137をウェハWの外周部W上方まで移動させる。続いて、処理液ノズル137から外周部W上に、制御装置400で設定された供給量の処理液が供給される。これにより、レジストパターンの外周部には所定の膜厚の処理膜が形成される。こうして一連のウェハWの現像処理が終了する。
以上のようにウェハWに現像処理を行うことによって、ウェハW上のレジストパターンの外周部を所定の線幅に形成することができる。
現像処理装置30における現像処理が終了すると、ウェハWは、第2の搬送装置18によってPOST装置65に搬送され、加熱処理が施された後、高精度温度調節装置73に搬送され温度調節される。その後ウェハWは、第1の搬送装置17によってトランジション装置51に搬送され、ウェハ搬送体16によってカセットCに戻されて、一連のフォトグラフィー処理が終了する。すなわち、ウェハW上にレジストパターンが形成される(図16のステップS6)。
塗布現像処理装置2においてウェハW上にレジストパターンが形成されると、ウェハWを収納したカセットCは、塗布現像処理装置2から搬出され、次にエッチング処理装置3に搬入される。
エッチング処理装置3では、先ず、ウェハ搬送機構310によって、カセット載置台312上のカセットCから1枚のウェハWが取り出され、ロードロック装置313a内に搬入される。ロードロック装置313a内にウェハWが搬入されると、ロードロック装置313a内が密閉され、減圧される。その後、ロードロック装置313a内と大気圧に対して減圧された状態(例えば略真空状態)の搬送室チャンバー314内とが連通させられる。そして、ウェハ搬送機構315によって、ウェハWがロードロック装置313aから搬出され、搬送室チャンバー314内に搬入される。
搬送室チャンバー314内に搬入されたウェハWは、次にウェハ搬送機構315によってエッチング装置302の処理室321に搬入され、ウェハW上の被処理膜がエッチングされる。その後、レジストパターン及び反射防止膜が除去されて、被処理膜に所定のパターンが形成される(図16のステップS7)
その後、ウェハ搬送機構315によって再び搬送室チャンバー314内に戻される。そして、ロードロック装置313bを介してウェハ搬送機構310に受け渡され、カセットCに収納される。その後、ウェハWを収納したカセットCがエッチング処理装置3から搬出されて一連のウェハ処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、線幅測定装置304で測定された検査用ウェハTの外周部Tにおける被処理膜のパターンの線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、現像処理装置30において、ウェハWの外周部Wに供給する現像液の供給量を増加しているので、ウェハWに形成されるレジストパターンの外周部の線幅を小さくすることができる。また、検査用ウェハTの外周部Tにおける被処理膜のパターンの線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、現像処理装置30の現像処理後において、ウェハWの外周部Wに耐エッチング性を有する処理液を供給しているので、ウェハWに形成されるレジストパターンの外周部には薄い処理膜が形成され、当該外周部の線幅を大きくすることができる。そして、このようにして外周部の線幅が調整されたレジストパターンをマスクとしてウェハWにエッチング処理を行い、被処理膜にパターンを形成するので、当該パターンの外周部の線幅を目標線幅にすることができる。したがって、被処理膜のパターンの線幅をウェハ面内で均一にすることができる。
また、本実施の形態では、線幅測定装置304で測定された検査用ウェハTの被処理膜のパターンの線幅に基づいて、PEB装置74〜79における加熱温度を熱板領域R、R毎に補正しているので、ウェハWを中心部W、外周部W毎に加熱することができる。そうすると、ウェハWの外周部Wに形成されるパターンの線幅をある程度まで目標寸法に近づけることができる。これによって、被処理膜のパターンのさらに精度よくウェハ面内で均一にすることができる。また、現像処理装置30において、ウェハWの外周部Wに追加で供給する現像液又は処理液の供給量を少量に抑えることもできる。
以上の実施の形態では、検査用ウェハTの外周部Tの線幅測定結果が目標線幅より大きい場合には、ウェハWの現像処理中にウェハWの外周部Wに制御装置400で設定された供給量の現像液を供給していた。これに対して、例えばウェハWに静止現像を行う場合には、現像処理の終了後、すなわちウェハWの洗浄処理後に、ウェハWの外周部Wに制御装置400で設定された供給量の現像液を供給してもよい。
また、以上の実施の形態では、検査用ウェハTの外周部Tの線幅測定結果が目標線幅より小さい場合には、ウェハWの洗浄処理後に、ウェハWの外周部Wに制御装置400で設定された供給量の処理液を供給していた。これに対して、処理液が現像液に対する不溶性を有する材料であれば、ウェハWの洗浄処理前に制御装置400で設定された供給量の処理液を供給してもよい。
以上の実施の形態では、処理液を供給する処理ノズル137は、現像処理装置30〜34内にそれぞれ設けられていたが、塗布現像処理装置2内に別の処理装置を配置して、当該処理装置内に処理ノズル137を設けてもよい。かかる場合、処理装置は、上述した現像処理装置30〜34とほぼ同じ構成を有し、現像液ノズル124及び純水ノズル130に代えて、処理ノズル137が設けられる。
また、線幅測定装置304、305は、エッチング処理装置3内に配置されていたが、エッチング処理装置3の外部に独立して設けられていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する際に有用である。
1 基板処理システム
2 塗布現像処理装置
3 エッチング処理装置
30〜34 現像処理装置
74〜79 PEB装置
124 現像液ノズル
130 純水ノズル
137 処理液ノズル
210 熱板
304、305 線幅測定装置
400 制御装置
M1 第1の相関
M2 第2の相関
M3 第3の相関
P プログラム
、R 熱板領域
T 検査用ウェハ
中心部
外周部
W ウェハ
中心部
外周部

Claims (8)

  1. 被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する基板の処理方法であって、
    基板上の被処理膜にパターンを形成した後、当該被処理膜のパターンの外周部の線幅を測定する線幅測定工程と、
    前記線幅測定工程で測定された線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、フォトリソグラフィー処理の現像処理において、基板の外周部に供給する現像液の供給量を増加させ、又は前記線幅測定工程で測定された線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、フォトリソグラフィー処理の現像処理後において、基板の外周部に耐エッチング性を有する処理液を供給させる、補正工程と、を有し、
    前記補正工程の条件に基づいて基板にフォトリソグラフィー処理を行い、被処理膜上にレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして基板にエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成することを特徴とする、基板の処理方法。
  2. 前記線幅測定工程では、前記被処理膜のパターンの外周部以外の線幅も測定し、
    前記補正工程では、前記線幅測定工程で測定された外周部の線幅と外周部以外の線幅に基づいて、フォトリソグラフィー処理中の露光処理後であって、現像処理前に行われる加熱処理において、基板の外周部の加熱温度と基板の外周部以外の加熱温度も個別に補正することを特徴とする、請求項1に記載の基板の処理方法。
  3. 前記処理液は、現像液に対する不溶性を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板の処理方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の基板の処理方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  6. 被処理膜が形成された基板にフォトリソグラフィー処理とエッチング処理を行い、前記被処理膜に所定のパターンを形成する基板処理システムであって、
    基板にフォトリソグラフィー処理を行う塗布現像処理装置と、
    基板にエッチング処理を行うエッチング処理装置と、
    被処理膜のパターンの外周部の線幅を測定する線幅測定装置と、
    前記線幅測定装置で測定された線幅が所定の目標線幅より大きい場合には、前記塗布現像処理装置で行われる現像処理において、基板の外周部に供給する現像液の供給量を増加させ、又は前記線幅測定装置で測定された線幅が所定の目標線幅より小さい場合には、前記塗布現像処理装置で行われる現像処理後において、基板の外周部に耐エッチング性を有する処理液を供給させる制御装置と、を有することを特徴とする、基板処理システム。
  7. 前記線幅測定装置は、前記被処理膜のパターンの外周部以外の線幅も測定し、
    前記制御装置は、前記塗布現像処理装置で行われる、露光処理後であって現像処理前の加熱処理において、基板の外周部の加熱温度と基板の外周部以外の加熱温度も個別に補正することを特徴とする、請求項6に記載の基板処理システム。
  8. 前記処理液は、現像液に対する不溶性を有することを特徴とする、請求項6又は7に記載の基板処理システム。
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