JP2010208455A - スライド機構の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温による熱歪みを回避することができ、固定側レールの車体フレームに対する取付個所と力の作用点との距離を最も短く設定することができて、スライド機構の取付個所にかかる負荷を小さくして不具合の発生を抑える。
【解決手段】スライド機構20は、フロア60側に取り付けられるロアレール30と、ロアレール30に対して相対的にスライド移動し且つ車両用シート側に取り付けられるアッパーレール40とを備える。ロアレール30は、フロア60に固定設置されたレッグ50に対して、熱歪みの生じることの無いレーザー溶接(図示符号J1,J2で示す網掛け個所)によって、フロア60側に取り付けられたものとなっている。ロアレール30の取付個所は、ロアレール30の最外端に位置するスライド移動方向後端部33となって、スライド移動方向後端部33の外方に存する力の作用点との距離を最も短くすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に設置される車両用シートをスライド移動させるために設けられるスライド機構の設置構造に関する。
従来、自動車等の車両に設置される車両用シートにあっては、着座姿勢前後方向にスライド移動可能に構成するために、スライド機構が設置されているものが知られている。
図7は、従来のスライド機構が設置される車両用シート110を模式的に示す車両用シート110の側面図である。図7に示すように、スライド機構120は、車体を構成するフロア101と、車両用シート110を構成するシートフレーム111との間に設置される。スライド機構120は、フロア101に固定設置されるレッグ130に取り付けられるロアレール121と、シートフレーム111に取り付けられ且つロアレール121に対して相対移動するアッパーレール122とを備える。このロアレール121に対するアッパーレール122の相対移動によって、車両用シート110はフロア101に対してスライド移動(スライド移動前後方向S1,S2)することができる。
一方、上記したロアレール121をフロア101側(レッグ130)に取り付けるにあたっては、このロアレール121を歪ませることなく取り付けたいため、高温で熱歪みが生じてしまう溶接(例えば、CO2溶接やガス溶接)を用いることはできなかった。このため、図示においては見えないが、ロアレール121とレッグ130との双方には挿通孔が設けられ、この挿通孔にカシメピン140を挿通し、このカシメピン140をかしめ加工することにより、ロアレール121をレッグ130に取り付けていた(特許技術文献1参照)。このようにロアレール121をレッグ130に取り付けると、変形するのはカシメピン140だけとなり、ロアレール121には歪みが生じず、アッパーレール122を滑らかにスライド移動させることができる。なお、図示符号123aは、レッグ130が取り付けられるロアレール121の(前側)取付個所であり、図示符号123bは、レッグ130が取り付けられるロアレール121の(後側)取付個所である。
特開2008−254599号公報
他方、上記した車両用シート110にあっては、例えば、腰を下ろすシートクッション112と背凭れシートバック113とを連結する連結個所116に連結されるシートベルト115から、引張り荷重F1を受けたりする。この引張り荷重F1は、連結個所116(力の作用点)にかかることとなり、ロアレール121を取り付ける取付個所123bは、この連結個所116の引張り荷重F1を受けて(鉛直方向成分)負荷F2がかかる。この負荷F2は、「てこの原理」より引張り荷重F1の鉛直方向成分『F1cosθ』に対して、連結個所116から取付個所123bまでの距離『L1』を乗じたものに依存する。
ここで、取付個所123bにかかる負荷F2は、スライド機構120を破損させたりあるいは変形させたりする不具合を生じさせる負荷となり得る。このため、負荷F2をなるべく小さくしておきたい。この負荷F2を小さくするには、上記した「てこの原理」より、連結個所116から取付個所123bまでの距離『L1』を、なるべく短い距離に設定したい。
しかしながら、上記したカシメピン140が挿通される挿通孔は、設けるにあたって適宜のスペースを要するので、ロアレール121のスライド移動方向後端部124から内側に入り込んだスペースに設けられるものとなっていた。このため、上記した引張り荷重F1がかかる連結個所116から取付個所123bまでの距離『L1』は、連結個所116からスライド移動方向後端部124までの距離『L2』に対して、スライド移動方向後端部124から内側に入り込んだ距離『L3』を加えた長さとなってしまっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両に設置される車両用シートをスライド移動させるために設けられるスライド機構の設置構造において、高温による熱歪みを回避することができ、従前から用いられる固定側レールの車体フレームに対する取付個所を、この固定側レールのスライド移動方向端部に設定できるようにして、この取付個所と力の作用点との距離を最も短く設定することができて、もってスライド機構の取付個所にかかる負荷を小さくして不具合の発生を抑えることにある。
上記した課題を解決するため本発明に係るスライド機構の設置構造は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るスライド機構の設置構造は、車両に設置される車両用シートをスライド移動させるために設けられるスライド機構の設置構造であって、スライド機構は、車両を構成する車体フレーム側に取り付けられる固定側レールと、該固定側レールに対して相対的にスライド移動し且つ前記車両用シート側に取り付けられる可動側レールとを備え、前記固定側レールは、該固定側レールのスライド移動方向端部を前記車体フレーム側にレーザー溶接することによって、前記車体フレーム側に取り付けられたものとなっていることを特徴とする。
このスライド機構の設置構造によれば、固定側レールは、車体フレーム側にレーザー溶接することによって、車体フレーム側に取り付けられたものとなっているので、固定側レールを車体フレーム側に取り付けるにあたって、熱歪みの生じることの無い低温で溶接することができる。つまり、CO2溶接やガス溶接のような高温で熱歪みが生じる溶接と異なる低温で溶接するので、従前のようにカシメピンを挿通させるためのスペースを設ける必要が無くなり、車体フレーム側に対する固定側レールの取付個所を、固定側レールの最外端に位置するスライド移動方向端部に設定することができるようになる。
これによって、固定側レールの取付個所をスライド移動方向端部に設定するので、この固定側レールの取付個所と、スライド移動方向端部の外方に存する力の作用点との距離を最も短くすることができる。
したがって、高温による熱歪みを回避することができ、従前から用いられる固定側レールの車体フレームに対する取付個所を、この固定側レールのスライド移動方向端部に設定できるようにして、この取付個所(スライド移動方向端部)と力の作用点との距離を最も短く設定することができて、もってスライド機構の取付個所にかかる負荷を小さくして不具合の発生を抑えることができる。
また、従前においては、1つの車両用シートを設置するにあたって複数のカシメピンを用いており、設置される車両用シートが複数となる場合には、相当数のカシメピンを用いることとなっていたが、このスライド機構の設置構造によれば、このような相当数のカシメピンを用いる必要も無くなるので、車両自体の軽量化を図ることができる上、コストの削減にも寄与することができる。
第2の発明に係るスライド機構の設置構造は、前記第1の発明に係るスライド機構の設置構造において、前記固定側レールは、前記車体フレームに固定設置された連結部材にレーザー溶接することによって、前記車体フレーム側に取り付けられたものとなっていることを特徴する。
このスライド機構の設置構造によれば、固定側レールは、車体フレームに固定設置された連結部材にレーザー溶接することによって、車体フレーム側に取り付けられたものとなっているので、構成が多様化しつつある様々な車体フレームに対しても連結部材を変更するだけで取り付けることができるようになる。
これによって、車体フレーム自体の製造を簡単にすることができ、スライド機構の共通化も図ることができ、もって製造コストを安価にすることができる。
第1の発明に係るスライド機構の設置構造によれば、高温による熱歪みを回避することができ、従前から用いられる固定側レールの車体フレームに対する取付個所を、この固定側レールのスライド移動方向端部に設定できるようにして、この取付個所(スライド移動方向端部)と力の作用点との距離を最も短く設定することができて、もってスライド機構の取付個所にかかる負荷を小さくして不具合の発生を抑えることができる。
第2の発明に係るスライド機構の設置構造によれば、車体フレーム自体の製造を簡単にすることができ、スライド機構の共通化も図ることができ、もって製造コストを安価にすることができる。
スライド機構が設置される車両用シートを模式的に示す車両用シートの側面図である。 図1におけるスライド機構の設置構造を拡大して示す斜視図である。 図1におけるスライド機構の設置構造を拡大して示す側面図である。 図3における側面視とは交差する方向の側面視によるスライド機構の設置構造を示す側面図である。 図3と同様の側面視による第2の実施の形態のスライド機構の設置構造を拡大して示す側面図である。 図5における側面視とは交差する方向の側面視による第2の実施の形態のスライド機構の設置構造を示す側面図である。 従来のスライド機構が設置される車両用シートを模式的に示す車両用シートの側面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を実施するための第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、スライド機構20が設置される車両用シート10を模式的に示す車両用シート10の側面図である。
図2は、図1におけるスライド機構20の設置構造を拡大して示す斜視図である。図3は、図1におけるスライド機構20の設置構造を拡大して示す側面図である。図4は、図3における側面視とは交差する方向の側面視によるスライド機構20の設置構造を示す側面図である。
すなわち、図1に示すように、車両用シート10は、車両としての自動車に設置される車両用シートである。車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション11と、着座者の背凭れとなるシートバック12と、着座者の頭凭れとなるヘッドレスト13とを備える。また、これらシートクッション11、シートバック12、ヘッドレスト13のそれぞれは、骨組みとなるシートクッションフレーム16、シートバックフレーム17、ヘッドレストステー18を備える。
また、この車両用シート10には、シートベルト19が取り付けられている。このシートベルト19は、シートクッションフレーム16とシートバックフレーム17とが連結される連結個所15に連結されている。また、図示符号60は、この自動車の車体を構成する車体フレームとしてのフロアである。
この車両用シート10には、この車両用シート10をスライド移動(スライド移動前後方向S1,S2)させるためにスライド機構20が設けられている。
スライド機構20は、図1および図2に示すように、概略、固定側レールとしてのロアレール30と、可動側レールとしてのアッパーレール40とを備える。
ロアレール30は、連結部材としてのレッグ50を介してフロア60側に固定して取り付けられるものであり、具体的取り付けについては後に詳述する。このロアレール30は、スライド移動前後方向S1,S2に延びる略長尺形状にて形成される。このロアレール30は、図2および図4に示すように、上方が開く側面視略コ字状に形成される。このロアレール30は、次に説明する略長尺形状にて形成されるアッパーレール40をスライド移動可能に収容する収容凹部31が、スライド移動前後方向S1,S2に沿って延びるように形成されている。この収容凹部31内には、適宜折り曲げ加工されることにより形成されたガイド雌部32が設けられている。このガイド雌部32は、アッパーレール40のスライド移動を案内するためのものである。また、後に詳述するが、ロアレール30のスライド移動方向後端部33のうち、端縁底部33aおよび両端縁側部33b,33bの外周が、後に説明するレッグ50に溶接される個所に設定されている。なお、このスライド移動方向後端部33は、スライド移動前方向S1に対する後端部である。
アッパーレール40は、ロアレール30に対して相対的にスライド移動するものであり、上記したシートクッションフレーム16に固定して取り付けられる。このアッパーレール40は、図1および図2に示すように、上記したロアレール30に設けられた収容凹部31にスライド移動可能に収容されるものであり、スライド移動前後方向S1,S2に沿って延びる略長尺形状にて形成されている。このアッパーレール40は、図2および図4に示すように、適宜の折曲加工により、下方が開く側面視略コ字状に形成される。このアッパーレール40は、上記したシートクッションフレーム16に固定して取り付けられる上方凸部41と、上記したロアレール30のガイド雌部32に嵌められて案内されるガイド雄部42とを備える。
このように構成されるアッパーレール40は、ロアレール30の収容凹部31に収容され、スライド機構20を構成する。この際、図2および図4に示すように、アッパーレール40のガイド雄部42は、ロアレール30のガイド雌部32に嵌められるようになっている、また、図4に示すように、これらロアレール30とアッパーレール40との間には、アッパーレール40を支持した状態で滑らかにスライド移動させるための転動ボール(ベアリング)70が介在されている。
上記したように構成されるスライド機構20を構成するロアレール30にあっては、次のようにフロア60側に固定して取り付けられる。
なお、図示においては、スライド移動前方向S1に対する後端部となるスライド移動方向後端部33を、ロアレール取付用側壁部52にレーザー溶接して接合すること説明するが、スライド移動前方向S1に対する先端部となるスライド移動方向前端部34(図1参照)にあっても、スライド移動方向後端部33と同様にレッグ50に対してレーザー溶接して接合される。
すなわち、フロア60には、図2〜図4に示すように、ロアレール30を取り付けるためのレッグ50が固定設置されている。具体的には、フロア60には、レッグ50を取り付けるために隆起する取付隆起部61が形成されており、この取付隆起部61に、レッグ50がボルト57とナット58とによって取り付けられている。
取り付けられるレッグ50は、上記した取付隆起部61に面するフロア取付用底板部51と、このフロア取付用底面部51と直交方向に起立するロアレール取付用側壁部52とを備える。このロアレール取付用側壁部52の両サイドには、ロアレール取付用側壁部52の延びる方向に対して交差方向に延びフロア取付用底板部51と連結する支持用側壁部53,53が設けられている。なお、フロア取付用底板部51は、取付隆起部61に対してボルト57とナット58とにより取り付けるため、不図示のボルト挿通孔が設けられている。
ロアレール取付用側壁部52は、上記したロアレール30のスライド移動方向後端部33の形状に対応した形状を有して形成されている。すなわち、ロアレール取付用側壁部52は、上記したロアレール30のスライド移動方向後端部33のうち、端縁底部33aおよび両端縁側部33b,33bを当接させる当接面を有する形状にて形成されている。なお、このロアレール取付用側壁部52は、アッパーレール40をロアレール30の収容凹部31に出し入れすることができるように、上方の一部が切り欠かれた凹状部52aを有して形成されている。
ここで、ロアレール30のスライド移動方向後端部33を構成する端縁底部33aおよび両端縁側部33b,33bは、ロアレール取付用側壁部52にレーザー溶接される。具体的には、図3および図4に示すように、この端縁底部33aおよび両端縁側部33b,33bをロアレール取付用側壁部52に当接した状態で、この当接している端縁底部33aの外周をレーザー溶接する(図示符号J1で示す網掛け個所)とともに、両端縁側部33b,33bの外周もレーザー溶接する(図示符号J2で示す網掛け個所)。この際、用いられるレーザー溶接としては、例えば70℃くらいで互いの部材を溶接するレーザー溶接である。これによって、端縁底部33aおよび両端縁側部33b,33bは、このレーザー溶接個所(図3および図4における図示符号J1,J2で示す網掛け個所)にて、ロアレール取付用側壁部52に接合される。このようにして、ロアレール30は、フロア60側に取り付けられたものとなる。
この後、上記したようにフロア60に固定設置されたレッグ50に取り付けられたロアレール30の収容凹部31内には、上記したシートクッションフレーム16に取り付けられるアッパーレール40を収容する。これをもって、スライド機構20は、車両用シート10とフロア60間に設置されたものとなる。
上記したスライド機構20の設置構造によれば、次の作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したスライド機構20の設置構造によれば、ロアレール30は、フロア60に固定設置されたレッグ50にレーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられたものとなっているので、ロアレール30をフロア60側に取り付けるにあたって、熱歪みの生じることの無い低温(70℃)で溶接することができる。つまり、CO2溶接やガス溶接のような高温で熱歪みが生じる溶接と異なる低温で溶接するので、従前のようにカシメピンを挿通させるためのスペースを設ける必要が無くなり、フロア60側に対するロアレール30の取付個所を、ロアレール30の最外端に位置するスライド移動方向後端部33に設定することができるようになる。
これによって、ロアレール30の取付個所は、ロアレール30の最外端に位置するスライド移動方向後端部33となって、このロアレール30の取付個所とスライド移動方向後端部33の外方に存する力の作用点との距離を最も短くすることができる。具体的には、図1に示すように、例えばシートベルト19から引張り荷重F1を受けたりした場合には、この引張り荷重F1は連結個所15にかかることとなる。そうすると、ロアレール30を取り付ける取付個所となるスライド移動方向後端部33には、力の作用点となる連結個所15の引張り荷重F1を受けて(鉛直方向成分)負荷F3がかかることとなる。この負荷F3は、「てこの原理」より、引張り荷重F1の鉛直方向成分『F1cosθ』に対して、連結個所15から取付個所となるスライド移動方向後端部33までの距離『L2』を乗じたものに依存する。なお、連結個所15から取付個所となるスライド移動方向後端部33までの距離『L2』は、図7に示し上記したように、従前の距離『L1』に対して距離『L3』だけ短いものである。したがって、負荷F3は、従前の負荷F2より小さくなっている。
したがって、上記したスライド機構20の設置構造によれば、高温による熱歪みを回避することができ、従前から用いられるロアレール30のフロア60に対する取付個所を、このロアレール30のスライド移動方向後端部33に設定できるようにして、この取付個所(スライド移動方向後端部33)と力の作用点との距離を短くすることができて、もってスライド機構20の取付個所にかかる負荷を小さくして不具合の発生を抑えることができる。
また、上記したスライド機構20の設置構造によれば、従前においては、1つの車両用シート10を設置するにあたって8個のカシメピンを用いており、設置される車両用シートが4脚の場合には計32個のカシメピンを用いることとなっていたが、このスライド機構20の設置構造によれば、このような32個のカシメピンを用いることも無くなるので、車両自体の軽量化を図ることができる上、コストの削減にも寄与することができる。
また、上記したスライド機構20の設置構造によれば、ロアレール30は、フロア60に固定設置されたレッグ50にレーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられたものとなっているので、構成が多様化しつつある様々なフロア60に対してもレッグ50を変更するだけで取り付けることができるようになる。これによって、フロア60自体の製造を簡単にすることができ、スライド機構20の共通化も図ることができ、もって製造コストを安価にすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、上記した第1の実施の形態とは異なる実施の形態となる、本発明を実施するための第2の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この第2の実施の形態にて説明するスライド機構20の設置構造は、上記した連結部材としてのレッグの形状が相違する点、上記したレーザー溶接する個所が相違する点で、上記した第1の実施の形態の設置構造と相違する。このため、スライド機構20の構造やフロア60の構成については、上記した第1の実施の形態と同一の構成となっている。このため、以下においては、第1の実施の形態と同一に構成される個所については図示同一の符号を付して説明を省略し、主としてレッグ80の形状とレッグ80にレーザー溶接する個所(図示符号J3,J4で示す網掛け個所)について説明する。
図5は、図3と同様の側面視による第2の実施の形態のスライド機構20の設置構造を拡大して示す側面図である。図6は、図5における側面視とは交差する方向の側面視による第2の実施の形態のスライド機構20の設置構造を示す側面図である。
すなわち、第2の実施の形態におけるレッグ80の形状としては、図5および図6に示すように、フロア60の取付隆起部61に面するフロア取付用底板部81と、このフロア取付用底面部81と直交方向に起立するロアレール取付用側壁部82と、このロアレール取付用側壁部82から交差方向に延びるロアレール支持用延在部83とを備える。フロア取付用底板部81は、取付隆起部61に対してボルト57とナット58とにより取り付けるため、不図示のボルト挿通孔が設けられている。ロアレール取付用側壁部82は、上記したロアレール30のスライド移動方向後端部33のうち、両端縁側部33b,33bを当接させる当接面を有する形状にて形成されている。このロアレール取付用側壁部82は、アッパーレール40をロアレール30の収容凹部31に出し入れすることができるように切り欠かれた凹状部82aを有して形成されている。ロアレール支持用延在部83は、ロアレール取付用側壁部82からロアレール30の内側に向かって突出するように延びて形成される。このロアレール支持用延在部83の上面には、ロアレール30が載置されるようにロアレール30の下面33cが面して配置される。
また。上記した第1の実施の形態と同様、ロアレール30のスライド移動方向後端部33を構成する両端縁側部33b,33bは、ロアレール取付用側壁部82にレーザー溶接される。具体的には、図5および図6に示すように、この両端縁側部33b,33bをロアレール取付用側壁部82に当接した状態で、この当接している両端縁側部33b,33bの外周をレーザー溶接する(図示符号J3で示す網掛け個所)。また、ロアレール支持用延在部83にあっては、上面にロアレール30を載置するように、ロアレール30の下面をロアレール支持用延在部83の上面に面するように配置した状態で、この面している個所の外周(スライド移動前後方向S1,S2のみ)をレーザー溶接する(図示符号J4で示す網掛け個所)。この際、用いられるレーザー溶接としては、上記した第1の実施の形態と同様、70℃くらいで互いの部材を溶接するレーザー溶接である。このようにして、ロアレール30は、レッグ80に取り付けられたものとなって、フロア60側に取り付けられたものとなる。
この第2の実施の形態のスライド機構20の設置構造によれば、上記した第1のスライド機構次の作用効果を奏することができる上、ロアレール30を下側から支持することもでき、レーザー溶接される範囲も拡大するので、レッグ80に対する接合力を高める。したがって、スライド機構20を設置するにあたっての設置強度を高めることができる。
なお、本発明に係る連結装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記した実施の形態におけるスライド機構20の設置構造にあっては、固定側レールとしてのロアレール30は、フロア(車体フレーム)60に固定設置されたレッグ(連結部材)50,80にレーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられるものとなっていた。しかしながら、本発明に係るスライド機構の設置構造にあっては、これに限定されることなく、例えばレッグ50,80を無くして、ロアレール30のスライド移動方向端部33,34を、フロア60に直接レーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられたものとするものであってもよい。
また、上記した実施の形態におけるスライド機構20の設置構造にあっては、説明を分かり易くするために、固定側レールとしてのロアレール30を設置するにあたって、ロアレール30のスライド移動方向端部33,34のうちスライド移動方向後端部33のみを重点的に取り上げて説明するものであった。しかしながら、本発明に係るスライド機構の設置構造にあっては、固定側レールのスライド移動方向前後端部のうち、スライド移動方向後端部33あるいはスライド移動方向前端部34の何れかをレーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられるものとしてもよいし、また上記した実施の形態のように何れのスライド移動方向端部33,34もレーザー溶接することによって、フロア60側に取り付けられるものとしてもよい。
また、上記した実施の形態におけるスライド機構20の設置構造にあっては、スライド機構20を車両用シート10とフロア60間に設置する手順としては、まずロアレール30をレーザー溶接することによりレッグ50に取り付け、このロアレール30が取り付けられたレッグ50をフロア60に固定設置し、このフロア60に固定設置されたレッグ50に取り付けられたロアレール30の収容凹部31内に、シートクッションフレーム16に取り付けられるアッパーレール40を収容することにより、もってスライド機構20は設置されたものとなっていた。しかしながら、本発明に係るスライド機構の設置構造にあっては、これに限定されることなく、設置する手順としては、シートクッションフレーム16に取り付けられるアッパーレール40をロアレール30に収容した状態で、このロアレール30をレーザー溶接することによりレッグ50に取り付け、次いでレッグ50をフロア60に固定設置することにより、もってスライド機構20が設置されたものとするものであってもよい。
また、上記した実施の形態におけるスライド機構20の設置構造にあっては、着座姿勢前後方向に車両用シートをスライド移動させるにあたって設置されるスライド機構20の設置構造について説明するものであった。しかしながら、本発明に係るスライド機構の設置構造にあっては、これに限定されることなく、着座姿勢左右方向に車両用シートをスライド移動させるにあたって設置されるスライド機構に関しても利用できるものである。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
15 連結個所
16 シートクッションフレーム
17 シートバックフレーム
18 ヘッドレストステー
19 シートベルト
20 スライド機構
30 ロアレール(固定側レール)
31 収容凹部
32 ガイド雌部
33 スライド移動方向後端部
33a 端縁底部
33b 端縁側部
33c ロアレールの下面
34 スライド移動方向前端部
40 アッパーレール(可動側レール)
41 上方凸部
42 ガイド雄部
50 レッグ
51 フロア取付用底板部
52 ロアレール取付用側壁部
52a 凹状部
53 支持用側壁部
57 ボルト
58 ナット
60 フロア(車体フレーム)
61 取付隆起部
80 レッグ(連結部材)
81 フロア取付用底板部
82 ロアレール取付用側壁部
82a 凹状部
83 ロアレール支持用延在部
F1 引張り荷重
F3 負荷
S1 スライド移動前方向
S2 スライド移動後方向

Claims (2)

  1. 車両に設置される車両用シートをスライド移動させるために設けられるスライド機構の設置構造であって、
    スライド機構は、車両を構成する車体フレーム側に取り付けられる固定側レールと、該固定側レールに対して相対的にスライド移動し且つ前記車両用シート側に取り付けられる可動側レールとを備え、
    前記固定側レールは、該固定側レールのスライド移動方向端部を前記車体フレーム側にレーザー溶接することによって、前記車体フレーム側に取り付けられたものとなっていることを特徴とするスライド機構の設置構造。
  2. 請求項1に記載のスライド機構の設置構造において、
    前記固定側レールは、前記車体フレームに固定設置された連結部材にレーザー溶接することによって、前記車体フレーム側に取り付けられたものとなっていることを特徴するスライド機構の設置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160263702A1 (en) * 2013-09-03 2016-09-15 Austem Co., Ltd. Method of welding upper rail and adapter bracket in a seat track for vehicle seat

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