JP2010207893A - プレス機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下金型取着部材1Aを備えた下部フレーム1と、下部フレーム1に対して相対的に昇降動作可能に連結され上金型取着部材2Aを備えた上部フレーム2とを備えたプレス機Aにおいて、前記上部フレーム2あるいは下部フレーム1の少なくともいずれか一方のフレームに、該フレーム1(2)における金型取着部材1A(2A)の上下方向の固着位置を調整する調整装置4として、該フレーム2(1)の基部2B(1B)と金型取着部材2A(1A)との間を連結する連結部材3の上下いずれかの方向への位置を固定するねじ機構3a,5を配置するとともに、該上下いずれか残りの方向への位置を固定し前記ねじ機構3a,5の遊びをなくすべく液圧機構6,7,8を配置した。
【選択図】 図1
Description
さらには、複雑な構成を付加することなく、精度の高い金型を損傷から守る安全装置を必要としていた。
前記上部フレームあるいは下部フレームの少なくともいずれか一方のフレームに、該フレームにおける金型取着部材(下金型取着部材又は上金型取着部材)の上下方向の固着位置を調整する調整装置として、該フレームの基部と金型取着部材との間を連結する連結部材の上下いずれかの方向への位置を固定するねじ機構を配置するとともに、該上下いずれか残りの方向への位置を固定し前記ねじ機構の遊びをなくすべく液圧機構を配置したことを特徴とする。
さらに、前記液圧機構にリリーフ弁を設けたり、あるいは圧力検出スイッチと停止回路等を設けておけば、過負荷が作用した場合、例えば、上金型と下金型と干渉するような状態になった場合にも、前記リリーフ弁が作用したり、圧力検出スイッチと停止回路が作用して、プレス機や金型が損傷したりするような状況を回避することができる安全装置として機能させることができる。
しかも、機構的に極めてシンプルに構成されていることから、複雑な且つ煩雑で微妙な調整や、メンテナンスが不要となる。
前記一方のフレームが上部フレームであり、
前記金型取着部材が上金型取着部材であり、
前記連結部材が、前記上部フレームの基部と上金型取着部材とを連結する柱状のポスト部材であり、
前記ねじ機構が、前記ポスト部材に対する上金型取着部材側の上方向への位置決め、または下方向への位置決めをするねじ機構であり、
前記液圧機構が、ポスト部材に対する上金型取着部材側の下方向への位置決め、または上方向への位置決めをする液圧機構であると、好ましい構成のプレス機となる。
該ねじ機構が、前記ポスト部材の外周に形成されたおねじと、このおねじに螺着し前記上金型取着部材側の上方への移動を阻止する位置決めナットとにより構成され、
前記液圧機構が、ポスト部材に対する上金型取着部材側の下方向への位置決め、または前記ポスト部材に対する上フレームの基部の上方向への位置決めをする液圧機構であり、
該液圧機構が、前記上金型取着部材側の前記ナットにより上方への移動を阻止する、ナットと上下反対の部位に形成されたシリンダ部と、該シリンダ部内を通過する前記ポスト部材の一部に形成されたピストン部と、前記シリンダ部とピストン部の間の空間に圧液を供給する圧液供給装置によって構成されていると、好ましい構成のプレス機となる。
前記下部フレームの基部と下金型取着部材側との間、または上部フレームの基部と上金型取着部材側との間を連結して、プレス加工動作のために昇降動作するポスト部材を、該プレス機の平面視において平面的に離間して少なくとも1対以上配置するとともに、
前記対をなして配置されるポスト部材に対応して、前記昇降動作のための駆動手段を配置したことを特徴とする。
これら4本のポスト部材が、2対のポスト部材を構成し、
前記駆動杆が前記2対の各対をなすポスト部材とポスト部材間にそれぞれ対をなして配置されていると、好ましい構成のプレス機となる。
以下、本発明を実施例に基づいて図面を参照しながら具体的に説明する。
そして、前記上部フレーム2の基部2Bとその上方に位置する上金型取着部材2A側とは、平面視においてこのプレス機Aの四隅部分に配置された円柱状のポスト部材(連結部材)3を介して連結されている。
また、前記上部フレーム2は、前記ポスト部材3によって前記下部フレーム1側にガイドされて上下方向に前述のように昇降するよう構成されている。前記ガイドは、この実施例の場合には、ポスト部材3の下端部と上部の二箇所においてなされている。
一方、前記上部フレーム2は、正面視および側面視において、略門形(略鳥居形)の形態を有する。そして、前記上部フレーム2には、上金型取着プレートと呼ばれる上金型21を固着する前記上金型取着部材2Aが、前記下金型取着部材1Aに対して、上下に対峙して設けられている。
そして、前記駆動杆10の前後方向(プレス機Aの前後方向)の両端部には、図2に図示するように、エキセントリック機構11が配置され、これらのエキセントリック機構11の各偏心軸13をその一部に有する1本の駆動軸12が下部フレーム1に回転自在に配置されている。そして、かかる駆動軸12は、下部フレーム1に載置された電動モータ(駆動装置:駆動モータ)Mにより駆動されるよう構成されている。
前記上金型取着部材2Aの位置調整は、前記調整装置4によっておこなう。つまり、オペレータが操作ボタンを操作することによって、前記位置調整用電動モータが前記位置決めナット5を所定回転角度だけ回転させてその上下方向の位置を調整する。例えば、前記おねじ部3aと位置決めナット5のねじピッチが1mmとすると、該位置決めナット5を360度回転させることによって、1mm上下方向に移動させることが可能となる。従って、例えば、前記位置決めナット5を1度だけ回転させると1/360mmだけ昇降させることができ、360度回転させることによって1mmだけ昇降させることができる。従って、例えば、1度毎に目盛りが付されていれば、1/1000mm程度の設定は容易に可能となる。
この結果、前記上金型取着部材2Aは、簡単に、所望の位置に厳格な意味において正確にセットすることが可能となる。
しかも、機構的に極めてシンプルに構成されていることから、複雑な且つ煩雑な調整や、メンテナンスが不要となる。
ところで、図4,図5に図示するように、プレス機のポスト部材の昇降動作を、以下のような構成で実現することもできる。つまり、
このプレス機A1の上部フレーム102を下部フレーム101に対して相対的に昇降動作させるのに、該上部フレーム102の基部102Bと上金型取着部材102Aを連結する合計4本からなる2対のポスト部材103(103Rfと103Lf,103Rrと103Lr)の、各対になったポスト部材103同士を、前後(別の実施例としては左右であってもよい)に対をなして配置された駆動杆114(114F,114R)で、それぞれ接続する。なお、図4において、前記ポスト部材103Rrは、前記ポスト部材103Rfの紙面奥方に隠れており、前記ポスト部材103Lrは、前記ポスト部材103Lfの紙面奥方に隠れている。また、図4あるいは図5において、前記駆動杆114Rは駆動杆114Fの紙面奥方に隠れている。
前記4本のポスト部材103は、前記実施例と同じく、プレス機A1の平面視において四隅部分に相互に離間して配置されている。
また、図5に図示するように、前記駆動軸112Rには、一体に被駆動歯車117Rが一体に配置されている。また、前記偏心軸113Lは、駆動軸112Lの一部に形成されている。また、かかる駆動軸112Lは、図5に図示するように、一体に被駆動歯車117Lが一体に配置されている。
そして、図5に図示するように、前記被駆動歯車117Rと前記被駆動歯車117Lは相互に噛合しており、且つ、前記被駆動歯車117Rには駆動歯車118が噛合している。
さらに、図5に図示するように、前記駆動歯車118には、4個の駆動モータであるサーボモータM1〜M4の回転軸に取着されているピニオンギヤG1〜G4が噛合して、これらのサーボモータM1〜M4で前記駆動歯車118が駆動されるように構成されている。
1…下部フレーム
1A…下金型取着部材
2…上部フレーム
2A…上金型取着部材
2B…上部フレームの基部
3…ポスト部材(連結部材)
3a…おねじ部
4…調整装置
5…位置決めナット(ナット)
6…ピストン部
7…シリンダ部
8…空間(油室)
Claims (6)
- 下金型取着部材を備えた下部フレームと、該下部フレームに対して相対的に昇降動作可能に連結され上金型取着部材を備えた上部フレームとを有するプレス機において、
前記上部フレームあるいは下部フレームの少なくともいずれか一方のフレームに、該フレームにおける金型取着部材の上下方向の固着位置を調整する調整装置として、該フレームの基部と金型取着部材との間を連結する連結部材の上下いずれかの方向への位置を固定するねじ機構を配置するとともに、該上下いずれか残りの方向への位置を固定し前記ねじ機構の遊びをなくすべく液圧機構を配置したことを特徴とするプレス機。 - 前記プレス機が、アンダードライブ型のプレス機であり、
前記一方のフレームが上部フレームであり、
前記金型取着部材が上金型取着部材であり、
前記連結部材が、前記上部フレームの基部と上金型取着部材とを連結する柱状のポスト部材であり、
前記ねじ機構が、前記ポスト部材に対する上金型取着部材側の上方向への位置決め、または下方向への位置決めをするねじ機構であり、
前記液圧機構が、ポスト部材に対する上金型取着部材側の下方向への位置決め、または上方向への位置決めをする液圧機構であることを特徴とする請求項1記載のプレス機。 - 前記ねじ機構が、前記ポスト部材に対する上金型取着部材側の上方向への位置決めをするねじ機構であり、
該ねじ機構が、前記ポスト部材の外周に形成されおねじと、このおねじに螺着し前記上金型取着部材側の上方への移動を阻止する位置決めナットとにより構成され、
前記液圧機構が、ポスト部材に対する上金型取着部材側の下方向への位置決め、または前記ポスト部材に対する上フレームの基部の上方向への位置決めをする液圧機構であり、
該液圧機構が、前記上金型取着部材側の前記ナットにより上方への移動を阻止する、該ナットと上下反対の部位に形成されたシリンダ部と、該シリンダ部内を通過する前記ポスト部材の一部に形成されたピストン部と、前記シリンダ部とピストン部の間の空間に圧液を供給する圧液供給装置によって構成されていることを特徴とする請求項2記載のプレス機。 - 下金型取着部材を備えた下部フレームと、該下部フレームに対して相対的に昇降動作可能に連結され上金型取着部材を備えた上部フレームとを有するプレス機において、
前記下部フレームの基部と下金型取着部材側との間、または上部フレームの基部と上金型取着部材側との間を連結して、プレス加工動作のために昇降動作するポスト部材を、該プレス機の平面視において平面的に離間して少なくとも1対以上配置するとともに、
前記対をなして配置されるポスト部材に対応して、前記昇降動作のための駆動手段を配置したことを特徴とするプレス機。 - 前記駆動手段が、前記駆動手段が、前記1対以上配置されているポスト部材の該対をなすポスト部材間を接続するよう配置される駆動杆と、該駆動杆に一体的に設けられ該駆動杆を一体に昇降動作させるべく前記ポスト部材に対応して対をなすよう設けられたエキセントリック機構と、該対をなすよう設けられたエキセントリック機構の各偏心軸を駆動する各駆動軸と、該各駆動軸に一体的に回転するよう配置され且つ互いに直接または間接的に噛合するよう対をなして設けられた被駆動歯車と、前記対をなす被駆動歯車の一方を駆動する駆動歯車と、該駆動歯車を駆動する駆動モータとを有することを特徴とする請求項4記載のプレス機。
- 前記ポスト部材が、該プレス機の平面視において四隅部分にそれぞれ配置されており、
これら4本のポスト部材が、2対のポスト部材を構成し、
前記駆動杆が前記2対の各対をなすポスト部材とポスト部材間にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項5記載のプレス機。
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