JP2010202265A - フラップ付きコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】フラップを水平姿勢に保持可能なフラップ付きコンテナを提供する
【解決手段】本発明のコンテナ10は、第2水平方向H2で直動可能な1対の閂部材23と、閂部材23,23に連動する操作スライダ24をフラップに備えている。そして、閂部材23,23の先端部が、長辺側壁12,12のロック孔17,17に係合してフラップ20が水平姿勢に保持される。また、操作スライダ24をスライド操作すると、閂部材23,23が互いに接近するように移動してロック孔17,17から離脱し、フラップ20を起立姿勢に変更することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテナ本体の上面開口に1対のフラップを回動可能に連結して備え、両フラップを水平姿勢にすると、コンテナ本体の上面開口における両端部が閉塞されかつ中央部のみが開放した状態になり、両フラップを起立姿勢にすると、上面開口の全体が開放されるフラップ付きコンテナに関する。
従来、この種のフラップ付きコンテナとして、コンテナ本体における1対の側壁の上縁部に1対のフラップを回動可能に備え、他の1対の側壁の上縁部にフラップの両側縁部を載置してフラップを水平姿勢にするコンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−205938号公報(第1図) 特開平8−258842号公報(第1図、第2図)
ところで、フラップが水平姿勢になると、隣り合った側壁同士がフラップによって直交した状態に維持されるので、コンテナ本体の捻れ強度が増す。特に、コンテナ本体が折畳状態と組立状態とに変更可能な構造になっている場合には、フラップが1対の側壁間に収まってそれら側壁の内倒れを防ぐので、コンテナ本体の組立状態の強度が増す。しかしながら。従来のコンテナでは、外力を受けて捻られると、フラップが1対の側壁の間から弾き出されるように開き、これによりコンテナ本体の捻れ強度が低下して変形したり、折畳式のコンテナの場合は組立状態が維持できなくなり、荷物がこぼれてしまう事態が起こり得た。また、上記した従来のコンテナでは、例えば、搬送中に内部の荷物がフラップを下方から突き上げて開き、荷物がコンテナから飛び出し易い状態になるという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、フラップを水平姿勢に保持可能なフラップ付きコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るフラップ付きコンテナは、上面開放箱形のコンテナ本体のうち第1水平方向で対向した1対の第1側壁の上縁部に1対のフラップを回動可能に連結して備え、両方のフラップを水平姿勢にすると、コンテナ本体の上面開口における両端部が閉塞されかつ中央部のみが開放した状態になり、両方のフラップを起立姿勢にすると、上面開口の全体が開放されるフラップ付きコンテナにおいて、フラップの両側部に配置されて、ロック位置とロック解除位置との間を往復動可能な1対のロック部と、1対のロック部をロック位置に付勢するロック付勢バネと、ロック付勢バネの付勢力に抗して1対のロック部をロック解除位置に移動操作するためのロック解除操作部とを各フラップに設ける一方、コンテナ本体のうち第1水平方向と直交する第2水平方向で対向した1対の第2側壁には、水平姿勢のフラップのロック位置に配置されたロック部と係合し、フラップの回動することを禁止すると共に、ロック部がロック解除位置に移動操作されると、ロック部との係合が解除されてフラップの回動を許容するロック係合部が設けられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のフラップ付きコンテナにおいて、第2水平方向で直動可能な1対のロック部材をフラップに設けて、それらロック部材のうち互いに離れた側の端部を1対のロック部とすると共に、ロック付勢バネにて1対のロック部材を互いに離れるように付勢し、フラップの回動半径方向でスライド操作可能な操作スライダをロック解除操作部として設けて、ロック付勢バネの付勢力に抗した操作スライダのスライド操作に連動して1対のロック部材同士が互いに接近するように、操作スライダとロック部材とをカム結合し、第2水平方向に開放したロック孔をロック係合部として各第2側壁に設け、ロック部がロック位置に配置されたときにロック孔に凹凸係合し、ロック部がロック解除位置に移動してロック孔から離脱するところに特徴を有する。
請求項3の発明に係るフラップ付きコンテナは、上面開放箱形のコンテナ本体のうち第1水平方向で対向した1対の第1側壁の上縁部に1対のフラップを回動可能に連結して備え、両方のフラップを水平姿勢にすると、コンテナ本体の上面開口における両端部が閉塞されかつ中央部のみが開放した状態になり、両方のフラップを起立姿勢にすると、上面開口の全体が開放されるフラップ付きコンテナにおいて、フラップの両側部に、1対の被係合部を形成し、コンテナ本体のうち第1水平方向と直交する第2水平方向で対向した1対の第2側壁に形成されてロック位置とロック解除位置との間を移動し、ロック位置に配置されると水平姿勢のフラップの被係合部に係合してフラップの回動を禁止し、ロック解除位置に配置されると被係合部との係合が解除されてフラップの回動を許容する側壁側ロック部と、側壁側ロック部をロック位置に付勢する側壁側ロック付勢バネとを各第2側壁に設け、フラップの両側部に配置されて、ロック許可位置とロック解除作用位置との間を往復動可能な1対のロック作用部と、ロック作用部をロック許可位置に付勢するロック付勢バネと、ロック付勢バネの付勢力に抗して1対のロック作用部をロック解除作用位置に移動操作するためのロック解除操作部とを各フラップに設け、1対のロック作用部は、ロック許容位置に配置されたときに、ロック位置の側壁側ロック部に突き合わされ、ロック解除作用位置に移動したときに側壁側ロック部を押圧してロック解除位置に移動させるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のフラップ付きコンテナにおいて、第1側壁及び第2側壁は、コンテナ本体の底壁の外縁部に回動可能に連結されて、コンテナ本体は、第1側壁及び第2側壁が底壁から起立して互いに連結した組立状態と、第1側壁及び第2側壁が底壁の上に重なった折畳状態とに変更可能であるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のフラップ付きコンテナにおいて、コンテナ本体の組立状態で、1対の第2側壁は、1対の第1側壁の間に嵌合され、1対のフラップは、1対の第1側壁の上縁部に回動可能に支持されかつ、水平姿勢になると1対の第2側壁の間に嵌合されるように構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のフラップ付きコンテナによれば、水平姿勢のフラップの両側部においてロック位置に配置されたロック部が、コンテナ本体の1対の第2側壁におけるロック係合部に係合してフラップの回動が禁止され、フラップが水平姿勢に保持される。これにより、コンテナ本体の捻れ強度が増す。また、フラップを起立姿勢にする際には、ロック解除操作部を操作してロック部をロック解除位置に移動操作すればよい。これにより、ロック部とロック係合部との係合が解除されてフラップの回動が許容され、フラップを起立姿勢にすることができる。
[請求項2の発明]
請求項2のフラップ付きコンテナによれば、水平姿勢のフラップの両側部において1対のロック部材の先端部が1対の第2側壁に備えたロック孔に係合し、フラップの回動が禁止され、フラップが水平姿勢に保持される。また、フラップを起立姿勢にする際には、操作スライダを操作して1対のロック部材を互いに接近させればよい。これにより、ロック部材の先端部がロック孔から離脱し、フラップの回動が許容され、フラップを起立姿勢にすることができる。
[請求項3の発明]
請求項3のフラップ付きコンテナによれば、フラップを水平姿勢にすると、フラップの両側部の1対の被係合部が、コンテナ本体の1対の第2側壁におけるロック位置に配置された側壁側ロック部と係合してフラップの回動が禁止され、フラップが水平姿勢に保持される。これにより、コンテナ本体の捻れ強度が増す。また、フラップを起立姿勢にする際には、ロック解除操作部を操作してフラップの両側部の1対のロック作用部を、ロック許可位置からロック解除作用位置へと移動する。すると、1対のロック作用部が側壁側ロック部を押圧してロック解除位置に移動させ、これにより、側壁側ロック部と被係合部との係合が解除されてフラップの回動が許容され、フラップを起立姿勢にすることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、折り畳み可能なコンテナ本体の組立状態における強度をフラップによって従来より向上させることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、コンテナ本体の組立状態で、水平姿勢のフラップが1対の第2側壁の間に嵌合されて、それら第2側壁の内倒れを規制し、それら1対の第2側壁が、1対の第1側壁の間に嵌合されてそれら第1側壁の内倒れを規制する。即ち、水平姿勢のフラップによって第1と第2の側壁の両方の回動が規制され、コンテナ本体の組立状態における強度が向上する。
本発明の第1実施形態に係るコンテナの斜視図 フラップを水平姿勢にしたコンテナの斜視図 折畳状態のコンテナの斜視図 フラップの分解斜視図 フラップの分解斜視図 (A)ロック状態のフラップの斜視図、(B)ロック解除状態のフラップの斜視図 第2実施形態に係るコンテナの斜視図 (A)ロック状態のフラップの斜視図、(B)ロック解除状態のフラップの斜視図 フラップの分解斜視図 第3実施形態に係るコンテナの部分拡大斜視図 フラップの分解斜視図 (A)ロック状態のフラップの斜視図、(B)ロック解除状態のフラップの斜視図 第4実施形態に係るコンテナの部分拡大斜視図 そのコンテナのフラップのロック解除状態の斜視図 (A)フラップの外面側の分解斜視図、(B)フラップの内面側の分解斜視図 (A)ロック状態のフラップの斜視図、(B)ロック解除状態のフラップの斜視図 (A)ロック状態のフラップの一部破断斜視図、(B)ロック解除状態のフラップの一部破断斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示した本実施形態のフラップ付きコンテナ10(以下、単に「コンテナ10」という)のコンテナ本体10Hは、折り畳み可能な構造になっている。即ち、コンテナ本体10Hは、長方形の底壁13における1対の短辺側縁部に、1対の短辺側壁11,11(本発明の「第1側壁」に相当する)を回動可能に連結して備え、底壁13における1対の長辺側縁部に、1対の長辺側壁12,12(本発明の「第2側壁」に相当する)を回動可能に連結して備えている。そして、コンテナ本体10Hは、短辺及び長辺の側壁11,12を底壁13から起立させて互いに連結した組立状態(図1参照)と、図3に示すように、底壁13の上に1対の長辺側壁12,12を折り畳ねてから、それら長辺側壁12,12の上に1対の短辺側壁11を折り重ねた折畳状態に変更することができる。
なお、本実施形態では、1対の短辺側壁11,11が本発明の「第1側壁」に相当し、1対の長辺側壁12,12が、本発明の「第2側壁」に相当する。また、1対の短辺側壁11,11の対向方向が本発明に係る第1水平方向H1になっており、1対の長辺側壁12,12の対向方向が本発明に係る第2水平方向H2になっている。
短辺側壁11及び長辺側壁12は、底壁13との間のヒンジ機構によって起立姿勢より外側に回動しないように規制されている。これに加え、隣り合った短辺と長辺の両側壁11,12間にも、それら側壁11,12を起立姿勢より外側に回動しないように互いに規制する機構が設けられている。具体的には、図1に示すように、短辺側壁11,11の両側縁部における上端部からは、連結突片14,14が長辺側壁12側に向かって突出している。また、各連結突片14には、上下の2箇所に係止孔14A,14Aが貫通成形されている。これに対応して、各長辺側壁12の両側縁部における上端部には、1対の係止突部15,15が突出形成されている。そして、折り畳み状態から短辺側壁11,11を起立姿勢にした後で、長辺側壁12,12を起立姿勢にすると、各長辺側壁12の両側縁部における上端部が、両隣の短辺側壁11,11の連結突片14,14に当接して、長辺側壁12,12が起立姿勢より外側に回動することを規制する。また、各連結片14の各係止孔14Aに、各長辺側壁12の各係止突部15が凹凸係合して、短辺側壁11,11が起立姿勢より外側に回動することを規制する。
本実施形態のコンテナ10では、1対のフラップ20,20が、コンテナ本体10Hにおける1対の短辺側壁11,11の上端部に設けられている。各フラップ20は、短辺側壁11の上縁部(第2水平方向H2)に沿って延びた帯板状になっており、その幅方向の一端側の縁部から複数のヒンジ脚部21が突出している。そして、これらヒンジ脚部21が、短辺側壁11の上縁部に係合されて、フラップ20が短辺側壁11の上縁部に回動可能に連結されている。なお、本実施形態のフラップ20は、ヒンジ脚部21を除いた部分の幅が、コンテナ本体10Hにおける第1水平方向H1の大きさの1/12〜1/10程度になっている。
フラップ20は、短辺側壁11との間のヒンジ機構(ヒンジ脚部21を含む)により、短辺側壁11の内側に倒れた水平姿勢と短辺側壁11の延長上方に起立した起立姿勢との間で回動が許容されると共に、フラップ20の水平姿勢より下方への回動と、起立姿勢より外側への回動が規制されている。これに加え、フラップ20と長辺側壁12との間には、短辺側壁11の水平姿勢より下方への回動を規制する機構が設けられている。
具体的には、フラップ20の長手方向の両端に位置したフラップ側面20S,20Sには、フラップ20の回動中心から離れた側の端部に1対の水平支持突起22,22が突出形成されている。これに対し、各長辺側壁12の先端面には、短辺側壁11寄りの端部に上面開放の凹部16が形成されている。そして、フラップ20を水平姿勢にすると、水平支持突起22,22が、長辺側壁12の凹部16の底面に当接して、各フラップ20が、水平姿勢より下方に回動しないように規制される。
さらに、長辺側壁12の内側面の上端寄り位置には段差面12Dが形成され、その段差面12Dとフラップ20の側縁部との当接によっても、各フラップ20が、水平姿勢より下方に回動しないように規制されている。
ここで、フラップ20が水平姿勢になると、水平支持突起22,22を除くフラップ20全体が、起立姿勢の長辺側壁12,12の間に嵌合された状態になり、それら長辺側壁12,12が内倒れを規制する。また、起立姿勢の長辺側壁12は、起立姿勢の短辺側壁11,11の間に嵌合した状態になって、それら短辺側壁11,11の内倒れを規制する。従って、フラップ20が水平姿勢に保持されれば、長辺側壁12及び短辺側壁11の起立姿勢の保持が強固になり、延いては、コンテナ本体10Hの組立状態も強固になる。そこで、本実施形態のコンテナ10には、フラップ20を水平姿勢に保持するための機構が備えられている。
即ち、図2に示すように、本実施形態のフラップ20には、1対の閂部材23,23(本発明の「ロック部材」に相当する)が第2水平方向H2に直動可能に設けられている。各閂部材23が直動範囲の一端側に配置さると、その閂部材23の先端部(本発明の「ロック部」に相当する)が、フラップ側面20Sから側方に突出したロック位置に配置される。また、各閂部材23が直動範囲の他端側に配置されると、その閂部材23の先端部がフラップ側面20Sの内側に後退したロック解除位置に配置される。これに対し、各長辺側壁12には、各凹部16より短辺側壁11側位置に、ロック孔17が第2水平方向H2に貫通成形されている。そして、フラップ20を水平姿勢にして閂部材23,23の各先端部をロック孔17,17に突入させることで、フラップ20が水平姿勢に保持される。
詳細には、図4に示すように、フラップ20は、第2水平方向H2に延びた帯板状の主板部30を備え、その主板部30の外面(フラップ20を水平姿勢にした際に上方を向く面)には、主板部30の長手方向の両端部で主板部30の幅方向に延びた1対の側部縦長区画壁28,28と、主板部30の長手方向の両端寄り位置で主板部30の幅方向に延びた1対の中間縦長区画壁29,29とが備えられている。これらに加え、主板部30の外面には、ヒンジ脚部21から離れた側の端部において、1対の中間縦長区画壁29,29の間には、先端横長突壁31が第2水平方向H2に延び、中間縦長区画壁29,29より外側には、先端横長突壁31の延長線上に先端横長突壁31より幅広の角柱突壁31A,31Aが延び、それら角柱突壁31A,31Aの端部が主板部30の側面から側方に突出して前記水平支持突起22,22になっている。主板部30の外面のうちヒンジ脚部21側の端部においては、1対の側部縦長区画壁28,28の間で、基端横長突壁32が第2水平方向H2に延びている。
各側部縦長区画壁28は、角柱突壁31Aと基端横長突壁32との間に差し渡されて、主板部30との間に隙間を有した側部架橋板壁28Aと、側部架橋板壁28Aのうち中間縦長区画壁29側の側縁部と主板部30との間を連絡した側部橋桁壁28Bとからなる。その側部橋桁壁28Bのうち角柱突壁31Aと基端横長突壁32との間の中央には、側部閂挿通孔28Cが形成されている。なお、側部架橋板壁28Aのうち側部橋桁壁28Bと反対側の側面は主板部30の側面と面一になって前記したフラップ側面20Sを構成している。
各中間縦長区画壁29は、先端横長突壁31と基端横長突壁32との間に差し渡されて、主板部30との間に隙間を有し、かつ、側部縦長区画壁28側の側縁部の一部が角柱突壁31Aに接続された中間架橋壁29Aと、角柱突壁31Aと基端横長突壁32の間で中間架橋壁29Aの側部縦長区画壁28側の側縁部のと主板部30との間を連絡した中間橋桁壁29Bとからなる。その中間橋桁壁29Bにも、側部閂挿通孔28Cと同様に中間閂挿通孔29Cが形成されている。
フラップ20のうち先端横長突壁31と基端横長突壁32と1対の中間縦長区画壁29,29に囲まれた矩形収容部20Aには、ヒンジ脚部21から離れた端部における第2水平方向H2の中央に矩形操作孔20Bが件通形成されている。また、矩形収容部20Aのうちフラップ20の幅方向の中央部分には、中間縦長区画壁29,29寄りの2位置に1対の弾性片当接突部27,27が突出形成されている。なお、図5に示すように、フラップ20を内面側から見ると、先端横長突壁31は、矩形操作孔20Bに対応して部分の基端側が切り欠かれている。
図4に示すように、各閂部材23は、主板部30の幅の略1/4の幅、フラップ20の略1/3の長さの長板状になっている。そして、1対の閂部材23,23が、フラップ20の長手方向の両端部において、それぞれ側部及び中間の閂挿通孔28C,29Cに挿通された状態で、主板部30の外面に重ねられている。また、各閂部材23のうち互いに接近した側の端部には、主板部30との重ね合わせ面と反対側にエンボス23Aが突出形成されている。さらに、各閂部材23のうち互いに離れた側の端部には、図5に示すように、主板部30との当接面側に摺接斜面23Tが形成されて、閂部材23の先端が先細り形状になっている。
矩形収容部20Aには、閂部材23,23を操作するための操作スライダ24が収容されている。操作スライダ24は、先端横長突壁31と基端横長突壁32との間隔より幅狭でかつ、中間架橋壁壁29A,29A同士の間隔より僅かに第2水平方向H2に長い長板構造をなしている。そして、操作スライダ24は、長手方向の両端部が中間架橋壁壁29Aと主板部30との間に狭持された状態で矩形収容部20Aに収容されている。操作スライダ24の長手方向の両端部には、1対のカム溝26,26が形成されている。これら1対のカム溝26,26は、基端横長突壁32側に向かうに従って互いに離れるように傾斜している。そして、これらカム溝26,26に閂部材23,23のエンボス23A,23Aが係合している。
図5に示すように、操作スライダ24のうち主板部30の外面と対向した内面には、操作スライダ24の一部を主板部30に向けて四角形に膨出させた矩形突部24Aが形成され、その矩形突部24Aの裏側が操作凹部24L(図4参照)になっている。また、矩形突部24Aの両側面から弾性片持梁25,25(本発明の「ロック付勢バネ」に相当する)が張り出している。そして、弾性片持梁25,25の各先端部が主板部30の弾性片当接突部27,27に当接して、操作スライダ24を矩形収容部20A内で先端横長突壁31側に付勢している。さらに、操作スライダ24の内面には、先端横長突壁31側の縁部から横リブ24Dが突出し、操作スライダ24の内面のうち長手方向の両端寄り位置からは、弾性片持梁25と閂部材23との間を横切って延びた縦リブ24Eが突出している。
矩形突部24Aと先端横長突壁31とが交差した角部には、矩形突部24Aと先端横長突壁31とに跨って操作突部24Cが形成されている。そして、その操作突部24Cが矩形操作孔20Bに受容され、この操作突部24Cに指を掛けるか、操作凹部24Lに指を掛けて、操作スライダ24を弾性片持梁25の弾発力に抗してヒンジ脚部21側にスライド操作することができる。
また、両閂部材23,23のエンボス23A,23Aと操作スライダ24のカム溝26,26とのカム連結により、操作スライダ24が弾性片持梁25の付勢により先端横長突壁31側に配置されている状態では、図6(A)に示すように、閂部材23,23の先端部がフラップ側面20Sから突出した前記ロック位置に配置される。そして、弾性片持梁25に抗して操作スライダ24をヒンジ脚部21側にスライド操作することで、図6(B)に示すように、閂部材23,23の先端部がフラップ側面20Sの内側に後退した前記ロック解除位置に移動する。
本実施形態のコンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、コンテナ10の作用効果について説明する。本実施形態のコンテナ10に荷物を出し入れする場合には、図1に示すように、フラップ20を起立姿勢にすればよい。これにより、コンテナ本体10Hの上面開口が全開し、効率よく荷物を出し入れすることができる。
コンテナ10に荷物を収容したらフラップ20を内側に倒す。すると、フラップ20における閂部材23,23の先端部の摺接斜面23T,23T(図4参照)が、長辺側壁12,12の上端に当接する。そこで、その当接位置からフラップ20を押し下げると、摺接斜面23T,23Tが、長辺側壁12,12の上端に摺接して、閂部材23,23が長辺側壁12,12から離れるように後退する。このとき、閂部材23,23の動作に連動して操作スライダ24がフラップ20のヒンジ脚部21側にスライドし、弾性片持梁25,25(図4参照)が撓む。そして、フラップ20が水平姿勢になると、弾性片持梁25の弾発力によって操作スライダ24がヒンジ脚部21から離れる側にスライドし、閂部材23,23の先端部がロック孔17,17に向かって突入する。これにより、閂部材23,23の先端部がロック孔17,17に凹凸係合し、フラップ20が水平姿勢に保持される。
フラップ20が水平姿勢に保持されと、図1に示すように、コンテナ本体10Hの上面開口における中央部のみが開口し、両端部が閉塞した状態になる。これにより、搬送時にコンテナ10から荷物が外に飛び出ることを規制することができる。また、水平姿勢のフラップ20は、1対の長辺側壁12,12の間に嵌合されてそれら長辺側壁12,12が内倒れを規制し、それら長辺側壁12,12は、短辺側壁11,11の間に嵌合されて短辺側壁11,11の内倒れを規制する。これにより、コンテナ10が組立状態の強固に維持される。また、フラップ20によって、隣り合った短辺側壁11と長辺側壁12とが直交状態を維持されるので、コンテナ10全体の捻り変形も防がれる。即ち、捻れ強度が向上すうR
コンテナ10は、折畳状態にすれば、嵩張らずに搬送先から返却することができる。コンテナ10を折り畳み状態にするには、フラップ20を起立姿勢にする。そのためには、例えば、操作スライダ24の操作突部24C(または、操作凹部24L)に指を掛けてフラップ20の回動中心側にスライド操作する。これにより、閂部材23,23が互いに接近するように移動して、閂部材23,23の先端部がロック孔17,17から離脱する。そして、操作スライダ24の操作突部24Cに掛けた指の位置を変えることなく上方に引き上げればよい。これにより、フラップ20を起立姿勢にすることができる。
次いで、長辺側壁12,12を底壁13の上に折り重ね、それら長辺側壁12,12の上に、短辺側壁11,11を折り重ねる。これにより、図3に示すように、コンテナ10を折畳状態にすることができる。
このように、本実施形態のコンテナ10によれば、ロック機構によってフラップ20を水平姿勢に保持することができ、コンテナ本体10Hの強度を向上することができると共に、操作スライダ24の操作によってフラップ20の水平姿勢へのロックを容易に解除することができ、折畳操作をスムーズに行うことができる。
[第2実施形態]
本実施形態のコンテナ10Vは、図7〜図9に示されており、フラップ20Vの構成のみが前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同じ構成に関しては、第1実施形態と同一の符号を付して重複説明を省略する。図9に示すように、本実施形態のフラップ20Vでは、主板部30のうちヒンジ脚部21から離れた側の縁部において、角柱突壁31A,31Aが第2水平方向H2における両端部からそれぞれ中央寄り位置まで延び、それら中央寄り位置から徐々に細くなって先端横長突壁31になっている。また、主板部30の外面のうち第2水平方向H2における中央には、中央縦長区画壁33が先端横長突壁31と基端横長突壁32との間に延びている。そして、角柱突壁31A及び先端横長突壁31と側部縦長区画壁28と基端横長突壁32と中央縦長区画壁33とに四方を囲まれた1対の閂収容部33A,33Aが主板部30の外面側に対をなして形成されている。
各閂収容部33A,33Aのうち中央縦長区画壁33寄り位置には、それぞれ弾性片持梁25V,25Vが設けられている。これら弾性片持梁25V,25Vは、先端横長突壁31から基端横長突壁32に向かって中央縦長区画壁33から徐々に離れるように延びている。
各閂収容部33A,33Aのうち弾性片持梁25V寄り位置には、角柱突壁31Aと基端横長突壁32から閂収容部33A内に向けてスライド係合爪34,34がそれぞれ突出している。各スライド係合爪34,34は、閂収容部33Aの奥面から離間した位置に配置されている。
1対の閂部材23V,23Vは、1対の閂収容部33A,33Aにそれぞれ収容されている。各閂部材23Vの先端寄り位置には、段差ストッパ面23Dが形成されて、その段差ストッパ面23Dより先端側が薄くなっている。また、閂部材23Vの基端側には、指掛リング部23B(本発明の「ロック解除操作部」に相当する)が形成されている。指掛リング部23Bは、第2水平方向H2に長い略長方形になっている。そして、指掛リング部23Bのうち角柱突壁31A及び基端横長突壁32との対向面には、第2水平方向H2に延びたスライド係合突条23C,23Cがそれぞれ形成されている。
各閂部材23Vは、閂収容部33Aに収容されて、閂部材23Vの先端が側部縦長区画壁28の側部閂挿通孔28Cに挿通されかつ、閂部材23Vのスライド係合突条23C,23Cがスライド係合爪34,34に係止して閂収容部33A内に抜け止めされている。また、図7に示すように、指掛リング部23Bの端部が弾性片持梁25Vに押し付けられている。そして、通常は、弾性片持梁25Vの弾発力によって段差ストッパ面23Dが側部縦長区画壁28に当接した位置に配置されて、閂部材23Vの先端部(本発明の「ロック部」に相当する)がフラップ20Vのフラップ側面20Sより側方に突出している。
本実施形態のコンテナ10Vの構成に関する説明は以上である。コンテナ10Vでは、フラップ20Vを起立姿勢から水平姿勢に変更する場合には、第1実施形態のコンテナ10と同様に、単に内側に向けて回動すればよい。すると、各閂部材23Vの摺接斜面23Tと長辺側壁12との摺接によって、各閂部材23Vが一度後退してから前進し、閂部材23Vの先端がロック孔17に凹凸係合する。これにより、図8(A)に示すように、フラップ20Vが水平姿勢に保持される。
フラップ20Vを水平姿勢から起立姿勢に変更する場合には、例えば、指掛リング部23B,23Bに親指と人差し指を挿入して摘み、閂部材23V,23Vを互いに引き寄せる。すると、図8(B)に示すように、閂部材23Vの先端部がフラップ20Vのフラップ側面20Sより内側に後退したロック解除位置に移動し、ロック孔17,17との係合が解除される。そして、指掛リング部23B,23Bを摘んだ状態で引き上げれば、フラップ20Vが起立姿勢になる。
[第3実施形態]
本実施形態のコンテナ10Wは、図10〜図12に示されており、フラップ20Wとフラップ20Wが係合する長辺側壁12Wの上端部の構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同じ構成に関しては、第1実施形態と同一の符号を付して重複説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態のフラップ20Wでは、先端横長突壁31と基端横長突壁32が主板部30における第2水平方向H2全体に亘って延び、それら先端横長突壁31及び基端横長突壁32の互いに対向した両端部間が側部縦長区画壁28D,28Dによって連絡されている。各側部縦長区画壁28Dには、第2水平方向H2にスリット28Eが貫通形成されている。各スリット28Eは、側部縦長区画壁28Dのうち基端横長突壁32寄りの中間部から先端横長突壁31に亘る範囲に形成されている。なお、スリット28Eを形成したことで、側部縦長区画壁28Dのうちスリット28Eに対応した部分は、主板部30から離間した長板構造になっている。
フラップ20Wにおける両フラップ側面20S,20Sからは、水平支持突起28Hが突出している。水平支持突起28Hは、フラップ側面20Sのうち先端横長突壁31と基端横長突壁32との間の中間に配置され、主板部30を側方に延長した矩形板部28Gと側部縦長区画壁28Dのうちスリット28Eより基端横長突壁32側部分から矩形板部28Gの縁部に沿って側方に延びた角柱部28Fとからなる。
フラップ20Wのうち先端横長突壁31と基端横長突壁32と側部縦長区画壁28D,28Dとに四方を囲まれた矩形収容部20Cにはロックスライダ24Wがスライド可能に収容されている。ロックスライダ24Wは、矩形収容部20Cと第2水平方向H2の長さが同じで、幅が矩形収容部20Cより小さいスライド長板35(本発明の「ロック解除操作部」に相当する)の両側面からロック片36,36(本発明の「ロック部」に相当する)を側方に張り出した構造になっている。ロック片36,36は、スライド長板35の側面における先端横長突壁31側の端部に配置され、それらロック片36,36をスリット28E,28Eに挿入した状態で、ロックスライダ24Wが矩形収容部20C内を幅方向で直動する。また、各ロック片36は、フラップ側面20Sから側方への突出量が、矩形板部28Gより若干小さくなっており、ロック片36の幅は、矩形板部28Gの幅より若干小さくなっている。そして、ロックスライダ24Wが直動方向の基端横長突壁32側に移動すると、ロック片36が角柱部28Fに当接してロックスライダ24Wがロック解除位置に配置されて、ロック片36全体が矩形板部28G上に重なる。一方、ロックスライダ24Wが直動方向の先端横長突壁31側に移動すると、スライド長板35が先端横長突壁31に当接してロックスライダ24Wがロック位置に位置決めされ、ロック片36の一部が矩形板部28Gに対して先端横長突壁31側に張り出す。
スライド長板35における長手方向の中央には、基端横長突壁32との対向面から1対の弾性片持梁25W,25Wが張り出している。これら1対の弾性片持梁25W,25Wは、基端横長突壁32に向かうに従って互いに離れるように開脚した構造になっている。そして、弾性片持梁25W,25Wの先端が基端横長突壁32に当接し、ロックスライダ24Wを先端横長突壁31側に付勢している。
図10に示すように、長辺側壁12Wには、水平支持突起28Hを受容可能な凹部19が形成されている。凹部19は、長辺側壁12Wの上端部を第1水平方向H1において水平支持突起28Hと略同一幅分切除してなる。また、凹部19のうち短辺側壁11から離れた側の開口縁には、ガイド傾斜面19Sが形成されている。さらに、長辺側壁12Wの内面には、凹部19より短辺側壁11から離れた側にロック溝19Aが形成され、そのロック溝19Aが凹部19の内側面に開放している。
本実施形態のコンテナ10Wの構成に関する説明は以上である。このコンテナ10Wでは、フラップ20Wを起立姿勢から水平姿勢に変更する場合には、第1実施形態のコンテナ10と同様にフラップ20Wを内側に向けて単に回動すればよい。すると、各ロック片36のうち水平支持突起28Hから回動先端側に突出しているロック片36が、凹部19におけるガイド傾斜面19Sに摺接して、ロックスライダ24Wが弾性片持梁25Wの付勢力に抗してロック解除位置側に移動する。
そして、フラップ20Wが水平姿勢になると、水平支持突起28Hが凹部19の底面に当接すると共に、ロック片36が第1水平方向H1でロック溝19Aに対向した状態になる。すると、弾性片持梁25Wの弾発力によってロックスライダ24Wがロック位置に移動し、図12(A)に示すように、ロック片36がロック溝19Aに係合する。これにより、フラップ20Wが水平姿勢に保持される。
フラップ20Wを水平姿勢から起立姿勢に変更する場合には、例えば、操作凹部24Lに指を掛けてロックスライダ24Wをロック解除位置に移動する。すると、図12(B)に示すように、ロック片36,36がロック溝19A,19Aから離脱するので、その状態でフラップ20Wを起こせば、フラップ20Wが起立姿勢になる。
[第4実施形態]
本実施形態のコンテナ10Xは、図13〜図17に示されており、フラップ20Xとフラップ20Xが係合する長辺側壁12Xの上端部の構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同じ構成に関しては、第1実施形態と同一の符号を付して重複説明を省略する。
図15(A)に示した本実施形態のフラップ20Xの操作スライダ24X(本発明の「ロック解除操作部」に相当する)は、図4及び図5に示した前記第1実施形態の操作スライダ24Xに対し、1対のカム溝26X,26Xの傾斜方向が逆向きになって点のみが異なる。即ち、第1実施形態の1対のカム溝26,26は、ヒンジ脚部21に向かって互いに離間するように傾斜しているのに対し、本実施形態の1対のカム溝26X,26Xは、ヒンジ脚部21に向かって互いに接近するように傾斜している。
図15(B)に示した本実施形態のフラップ20Xの閂部材23X(本発明の「ロック作用部」に相当する)は、図5に示した前記第1実施形態の閂部材23に対し、摺接斜面23Tを廃止した形状になっている点のみが異なる。
図15(A)に示した本実施形態のフラップ20Xのフラップ側面20S,20Sからは、水平姿勢維持突部37,37(本発明の「被係合部」に相当する)がそれぞれ突出している。水平姿勢維持突部37は、前記第1実施形態で説明した水平支持突起22と、主板部30から延長して延びた矩形板部37Aとからなり、矩形板部37Aの側縁部と水平支持突起22とが一体になっている。
図13に示すように、長辺側壁12Xの内面には、水平姿勢維持突部37を受容可能な縦溝40が形成されていて、縦溝40の上端は長辺側壁12Xの上面に向かって開放し、縦溝40の下端は、長辺側壁12Xの上端寄り位置に形成された段差面40Dによって閉塞されている。そして、フラップ20Xを水平姿勢にすると、図17(A)に示すように、水平姿勢維持突部37がこの縦溝40に上方から受容されて、段差面40Dに当接する。
図13に示すように、縦溝40における上下方向の中間位置には、片持ち梁41(本発明の「側壁側ロック付勢バネ」に相当する)が設けられている。片持ち梁41は、長辺側壁12Xに門形のスリットを形成することで長辺側壁12Xの一部を、片持ち梁形状に切り取ってなる。また、図17(A)に示すように、片持ち梁41は、縦溝40の幅方向のうち短辺側壁11から離れた側の端部から短辺側壁11に向かって延び、その先端部から内側に向けて係止爪42(本発明の「側壁側ロック部」に相当する)が突出形成されている。係止爪42は、縦溝40の上下方向の中間に配置されて、フラップ20Xの水平姿勢維持突部37と干渉する。また、係止爪42には、段差面40Dと平行になって対向した係止面42Aと、内側に向かって徐々に下るように傾斜した傾斜面42Sとが形成されている。
本実施形態のコンテナ10Xの構成に関する説明は以上である。このコンテナ10Xでは、フラップ20Xを起立姿勢から水平姿勢に変更する場合には、第1実施形態のコンテナ10と同様にフラップ20Xを内側に向けて単に回動すればよい。すると、水平姿勢維持突部37の矩形板部37Aが、係止爪42の傾斜面42Sに摺接して片持ち梁41を外側に撓ませる。これにより、係止爪42が縦溝40から退避し、水平姿勢維持突部37が係止爪42を通過して縦溝40の下端の段差面40Dに当接する。すると、片持ち梁41が復元して係止爪42が水平姿勢維持突部37に上方から係止する。これにより、図13及び図17(A)に示すように、フラップ20Xが水平姿勢に保持される。このとき、閂部材23Xは係止爪42に第2水平方向H2で突き合わされた状態になる。
フラップ20Xを水平姿勢から起立姿勢に変更する場合には、操作スライダ24Xの操作突部24C(又は操作凹部24L)に指を掛けてフラップ20の回動中心側にスライドさせる。これにより、図16(A)から図16(B)に示すように、閂部材23X,23Xが、互いに離間するように移動し、各閂部材23Xが係止爪42を第2水平方向H2で押圧する。これにより、図14及び図17(B)に示すように、係止爪42が縦溝40から退避し、水平姿勢維持突部37と係止爪42とが干渉しなくなるので、フラップ20Xを上方に回動して起立姿勢にすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1〜第4の実施形態は、コンテナ本体10Hが折畳可能になっていたが、折り畳み不能なコンテナにフラップを設けて本発明を適用してもよい。
(2)前記第1実施形態では、短辺側壁11と長辺側壁12のうち短辺側壁にフラップ20が取り付けられていたが、長辺側壁にフラップを取り付けた構成にしてもよい。
(3)前記第1実施形態では、折り畳まれた状態で、上側に配置される側壁(短辺側壁11)にフラップ20が取り付けられていたが、下側に配置される側壁(長辺側壁12)にフラップを取り付けもよい。このような構成によれば、組立状態から折畳状態にする際に、フラップを回動操作し、その手を離さずに、側壁を内側に折り畳むことができ、折り畳み操作が容易になる。
10,10V,10W,10X コンテナ
10H コンテナ本体
11 短辺側壁
12,12W,12X 長辺側壁
13 底壁
17 ロック孔
19 凹部
19A ロック溝
20,20V,20W,20X フラップ
23B 指掛リング部(ロック解除操作部)
24,24X 操作スライダ(ロック解除操作部)
24W ロックスライダ
25,25V,25W 弾性片持梁(ロック付勢バネ)
28G 矩形板部
28H 水平支持突起
35 スライド長板
36 ロック片(ロック作用部)
37 水平姿勢維持突部(被係合部)
40 縦溝
40D 段差面
41 片持ち梁
42 係止爪
H1 第1水平方向
H2 第2水平方向

Claims (5)

  1. 上面開放箱形のコンテナ本体のうち第1水平方向で対向した1対の第1側壁の上縁部に1対のフラップを回動可能に連結して備え、両方の前記フラップを水平姿勢にすると、前記コンテナ本体の上面開口における両端部が閉塞されかつ中央部のみが開放した状態になり、両方の前記フラップを起立姿勢にすると、前記上面開口の全体が開放されるフラップ付きコンテナにおいて、
    前記フラップの両側部に配置されて、ロック位置とロック解除位置との間を往復動可能な1対のロック部と、前記1対のロック部を前記ロック位置に付勢するロック付勢バネと、前記ロック付勢バネの付勢力に抗して前記1対のロック部を前記ロック解除位置に移動操作するためのロック解除操作部とを前記各フラップに設ける一方、
    前記コンテナ本体のうち前記第1水平方向と直交する第2水平方向で対向した1対の第2側壁には、前記水平姿勢の前記フラップの前記ロック位置に配置された前記ロック部と係合し、前記フラップの回動することを禁止すると共に、前記ロック部が前記ロック解除位置に移動操作されると、前記ロック部との係合が解除されて前記フラップの回動を許容するロック係合部が設けられたことを特徴とするフラップ付きコンテナ。
  2. 前記第2水平方向で直動可能な1対のロック部材を前記フラップに設けて、それらロック部材のうち互いに離れた側の端部を前記1対のロック部とすると共に、前記ロック付勢バネにて前記1対のロック部材を互いに離れるように付勢し、
    前記フラップの回動半径方向でスライド操作可能な操作スライダを前記ロック解除操作部として設けて、前記ロック付勢バネの付勢力に抗した前記操作スライダのスライド操作に連動して前記1対のロック部材同士が互いに接近するように、前記操作スライダと前記ロック部材とをカム結合し、
    前記第2水平方向に開放したロック孔を前記ロック係合部として前記各第2側壁に設け、
    前記ロック部が前記ロック位置に配置されたときに前記ロック孔に凹凸係合し、前記ロック部が前記ロック解除位置に移動して前記ロック孔から離脱することを特徴とする請求項1に記載のフラップ付きコンテナ。
  3. 上面開放箱形のコンテナ本体のうち第1水平方向で対向した1対の第1側壁の上縁部に1対のフラップを回動可能に連結して備え、両方の前記フラップを水平姿勢にすると、前記コンテナ本体の上面開口における両端部が閉塞されかつ中央部のみが開放した状態になり、両方の前記フラップを起立姿勢にすると、前記上面開口の全体が開放されるフラップ付きコンテナにおいて、
    前記フラップの両側部に、1対の被係合部を形成し、
    前記コンテナ本体のうち前記第1水平方向と直交する第2水平方向で対向した1対の第2側壁に形成されてロック位置とロック解除位置との間を移動し、前記ロック位置に配置されると前記水平姿勢の前記フラップの前記被係合部に係合して前記フラップの回動を禁止し、前記ロック解除位置に配置されると前記被係合部との係合が解除されて前記フラップの回動を許容する側壁側ロック部と、前記側壁側ロック部をロック位置に付勢する側壁側ロック付勢バネとを前記各第2側壁に設け、
    前記フラップの両側部に配置されて、ロック許可位置とロック解除作用位置との間を往復動可能な1対のロック作用部と、前記ロック作用部を前記ロック許可位置に付勢するロック付勢バネと、前記ロック付勢バネの付勢力に抗して前記1対のロック作用部を前記ロック解除作用位置に移動操作するためのロック解除操作部とを前記各フラップに設け、
    前記1対のロック作用部は、前記ロック許容位置に配置されたときに、前記ロック位置の前記側壁側ロック部に突き合わされ、前記ロック解除作用位置に移動したときに前記側壁側ロック部を押圧して前記ロック解除位置に移動させることを特徴とするフラップ付きコンテナ。
  4. 前記第1側壁及び前記第2側壁は、前記コンテナ本体の底壁の外縁部に回動可能に連結されて、前記コンテナ本体は、前記第1側壁及び前記第2側壁が底壁から起立して互いに連結した組立状態と、前記第1側壁及び前記第2側壁が前記底壁の上に重なった折畳状態とに変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のフラップ付きコンテナ。
  5. 前記コンテナ本体の前記組立状態で、前記1対の第2側壁は、前記1対の第1側壁の間に嵌合され、前記1対のフラップは、前記1対の第1側壁の上縁部に回動可能に支持されかつ、前記水平姿勢になると前記1対の第2側壁の間に嵌合されるように構成したことを特徴とする請求項4に記載のフラップ付きコンテナ。
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