JP2010200999A - 診療用インスツルメントホルダ、診療用ユニット及びアダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】診療用インスツルメントホルダ128は、ホルダ本体130とアダプタ132とを備える。ホルダ本体130には、収容孔134が形成される。収容孔134の内底面136には、充電位置に保持されたコードレス診療用インスツルメントを充電する電力を供給する供給経路となる充電端子138が設けられる。アダプタ132には、コードレス診療用インスツルメントを収容する収容孔144が形成される。収容孔144は、コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する孔形状を有する。アダプタ132は、コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持する。アダプタ132は、ホルダ本体130の収容孔134の空間形状に適合する外形形状を有し、収容孔134に収容される。
【選択図】図1
Description
{診療用ユニット102の概略}
図1は、第1実施形態の診療用ユニット102の模式図である。図1は、診療用ユニット102の斜視図となっている。
図2は、診療用トレー110の模式図である。図2は、診療用トレー110の斜視図となっている。
図3及び図4は、診療用インスツルメントホルダ128の模式図である。図3及び図4は、診療用インスツルメントホルダ128の斜視図となっている。図3は、診療用インスツルメントホルダ128の本体(以下では、「ホルダ本体」という)130にアダプタ132を取り付けた状態を示し、図4は、ホルダ本体130からアダプタ132を取り外した状態を示している。
チューブ接続診療用インスツルメントは、主に、診療用インスツルメントのうち、エア流、水流等の流体流で駆動されるもの、内蔵の充電池では供給が困難な比較的大きな電力で駆動されるもの等である。チューブ接続診療用インスツルメントには、例えば、エア流の供給を受けて切削工具を回転させるエアタービンハンドピース及びエアモータハンドピース、エア流の供給を受けてスケーラチップを振動させるエアスケーラ、電力の供給を受けて切削工具を回転させる電気モータハンドピースのうち駆動に必要な電力が比較的大きなもの、電力の供給を受けてスケーラチップを振動させる超音波スケーラのうち駆動に必要な電力が比較的大きなもの、エア流及び水流の供給を受けてエア及び水の両方又は片方を噴射するスリーウェイシリンジ等がある。
コードレス診療用インスツルメントは、主に、診療用インスツルメントのうち、内蔵の充電池でも供給が容易な比較的小さな電力で駆動されるもの等である。コードレス診療用インスツルメントには、例えば、電力の供給を受けて光重合レジンを重合させる光を照射する光重合照射器、電力の供給を受けて口腔内を撮像する口腔内カメラ、電力の供給を受けて切削工具を回転させる電気モータハンドピースのうち駆動に必要な電力が比較的小さなもの、電力の供給を受けてスケーラチップを振動させる超音波スケーラのうち駆動に必要な電力が比較的小さなもの、根管に充填される充填材を加熱及び/又は押圧する根管充填器等がある。なお、ここで例示した診療用インスツルメント以外の診療用インスツルメントがコードレス診療用インスツルメントとなることもある。
図4に示すように、ホルダ本体130は、チューブ接続診療用インスツルメントを収容する空間となる収容孔134が形成された収容空間形成体である。収容孔134の内底面136には、充電位置に保持されたコードレス診療用インスツルメントを充電する電力(以下では、「充電電力」という)を供給する供給経路となる充電端子138が設けられる。なお、収容孔134の内底面136以外、例えば、収容孔134の内側面140に充電端子138を設けてもよい。充電端子138を備える有接点の給電機構158(図4には不図示、図5に図示)ではなく、無接点の給電機構を採用してもよい。無接点の給電機構を採用する場合、コイル等の電磁結合用の部品がホルダ本体130に埋め込まれる。
アダプタ132には、コードレス診療用インスツルメントを収容する空間となる収容孔144が形成される。収容孔144は、コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する孔形状(空間形状)を有する。これにより、アダプタ132は、コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持する。ここでいう「適合」は、コードレス診療用インスツルメントの外形形状と収容孔144の孔形状とが完全に同一であることを要求しない。したがって、コードレス診療用インスツルメントの外側面と収容孔144の内側面149との間には、コードレス診療用インスツルメントの挿抜を容易にするための隙間がある。この隙間は、収容孔144の中でコードレス診療用インスツルメントが動いてもコードレス診療用インスツルメントの充電が可能な充電位置に保持した状態が維持される程度の幅を有する。つまり、「充電位置」は、収容孔144の径方向に若干の広がりを有している。
図5は、診療用ユニット102の内部構成要素のブロック図である。
図5に示すように、複数個の診療用インスツルメントホルダ128に保持された複数個のコードレス診療用インスツルメント152から充電の対象を選択する選択回路170をユニット本体104に設けることも望ましい。これにより、充電の必要性が高いコードレス診療用インスツルメント152が優先的に充電される。
図5に示すように、充電の完了を報知する報知機構174と、コードレス診療用インスツルメント152の充電の完了を検出し、充電の完了の検出に同期して報知機構174を動作させる充電完了検出回路176をユニット本体104に設けることも望ましい。報知機構174は、発光ダイオード等のランプの点灯状態の変化、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示機構の表示状態の変化等により充電が完了したことを術者の視覚に訴える。又は、報知機構174は、ブザーを鳴らしたり、スピーカからメッセージを流したりして、充電が完了したことを術者の聴覚に訴える。これにより、コードレス診療用インスツルメント152の充電の完了が容易に認識されるので、診療用ユニット102の利便性が向上する。
図5に示す診療用ユニット102では、アダプタ132に固有の抵抗値を有する、すなわち、アダプタ132ごとに抵抗値が異なる電気抵抗156をアダプタ132に設け、識別回路160により電気抵抗156の抵抗値を読み取り、電気抵抗156の抵抗値からアダプタ132の種類を識別し、その結果として、コードレス診療用インスツルメント152の種類を識別する。
第2実施形態は、第1実施形態のアダプタ132に代えて採用することができるアダプタ202に関する。図6は、第2実施形態のアダプタ202及びアダプタ202の収容孔208に収容されるコードレス診療用インスツルメント204,206の模式図である。図6は、アダプタ202及びコードレス診療用インスツルメント204,206の斜視図となっている。
第3実施形態は、第1実施形態のアダプタ132に代えて採用することができるアダプタ302に関する。図7は、第3実施形態のアダプタ302の模式図である。図7は、第3実施形態のアダプタ302の斜視図となっている。
第4実施形態は、第1実施形態の診療用インスツルメントホルダ128に代えて採用することができる診療用インスツルメントホルダ402に関する。図8は、診療用インスツルメントホルダ402の模式図である。図8は、診療用インスツルメントホルダ402の斜視図となっている。図8は、第1実施形態の図4に相当し、ホルダ本体404からアダプタ406を取り外した状態を示している。
図8に示すように、診療用インスツルメントホルダ402は、チューブ接続診療用インスツルメントを保持するホルダ本体404と、コードレス診療用インスツルメントをホルダ本体404に保持させるためのアダプタ406とを備える。診療用インスツルメントホルダ402は、チューブ接続診療用インスツルメント及びコードレス診療用インスツルメントのホルダを兼ねる。診療用インスツルメントホルダ402は、ホルダ本体404にアダプタ406を取り付けた状態においては、コードレス診療用インスツルメントを保持し、ホルダ本体404からアダプタ406を取り外した状態においては、チューブ接続診療用インスツルメントを保持する。これにより、コードレス診療用インスツルメント専用の診療用インスツルメントホルダを設けることなくコードレス診療用インスツルメントを保持し充電することができるので、診療用ユニット102の構造が簡素になる。
図8に示すように、ホルダ本体404は、チューブ接続診療用インスツルメントを収容する空間となる収容孔408が形成された収容空間形成体である。ただし、第1実施形態のホルダ本体104と異なり、第4実施形態のホルダ本体404には、給電機構は設けられていない。
アダプタ406には、コードレス診療用インスツルメントを収容する空間となる収容孔412が形成されている。収容孔412は、コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する孔形状(空間形状)を有する。これにより、アダプタ406は、コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持する。ここでいう「適合」は、コードレス診療用インスツルメントの外形形状(外径)と収容孔412の孔形状(内径)とが完全に同一であることを要求しない。したがって、コードレス診療用インスツルメントの外側面と収容孔412の内側面414との間には、コードレス診療用インスツルメントの挿抜を容易にするための隙間がある。この隙間は、収容孔412の中でコードレス診療用インスツルメントが動いてもコードレス診療用インスツルメントを充電が可能な充電位置に保持した状態が維持される程度の幅を有する。
第5実施形態は、第1実施形態の診療用ユニット102に充電の完了までの残り時間を検出し表示する機能(以下では、「残り時間表示機能」という)を付加するための構成物に関する。図9及び図10は、残り時間表示機能を付加するために追加される構成物を説明する図である。図9は、ホルダ本体502の模式図である。図9は、ホルダ本体502の斜視図となっている。図10は、残り時間表示機能を付加するために追加される構成物のブロック図である。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において例示であって、この発明はその例示に限定されない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得る。特に、第1実施形態から第5実施形態までに説明した技術を組み合わせることは当然に予定されている。
110 診療用トレー
106 診療用インスツルメント
130,404 ホルダ本体
132,202,302,406 アダプタ
134,144,208 収容孔
138 充電端子
204,206 コードレス診療用インスツルメント
304,306,308 アダプタ構成部材
Claims (15)
- 診療用ユニットに備えられ、充電された電力により動作するコードレス診療用インスツルメントを保持する診療用インスツルメントホルダであって、
第1の収容空間が形成され、充電位置に保持された前記コードレス診療用インスツルメントを充電する電力を供給する給電機構を備える収容空間形成体と、
前記コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する空間形状を有し前記コードレス診療用インスツルメントを収容する第2の収容空間が形成され、前記コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持し、前記第1の収容空間に適合する外形形状を有し前記第1の収容空間に収容されるアダプタと、
を備える診療用インスツルメントホルダ。 - 前記第1の収容空間は、前記診療用ユニットの本体とチューブで接続されるチューブ接続診療用インスツルメントを収容する請求項1の診療用インスツルメントホルダ。
- 前記収容空間形成体に対して前記アダプタが着脱自在である請求項1又は請求項2の診療用インスツルメントホルダ。
- 前記第2の収容空間は、前記コードレス診療用インスツルメントの複数の外形形状に適合する空間形状を有し、前記アダプタは、前記コードレス診療用インスツルメントの外形形状ごとに決まった充電位置に前記コードレス診療用インスツルメントを保持する請求項1ないし請求項3のいずれかの診療用インスツルメントホルダ。
- 前記アダプタは、前記コードレス診療用インスツルメントの複数の外形形状の各々に適合する空間形状を有する前記第2の収容空間が形成された複数の部材を入れ子状に重ね合わせた重ね合わせ体であり、前記重ね合わせ体における前記複数の部材の重ね合わせが解消自在である請求項1ないし請求項3のいずれかの診療用インスツルメントホルダ。
- 前記収容空間形成体は、
充電条件の決定の基礎となる前記第2の収容空間に収容された前記コードレス診療用インスツルメントの種類を識別する識別機構、
を備える請求項1ないし請求項5のいずれかの診療用インスツルメントホルダ。 - 前記識別機構は、前記アダプタの種類を識別することにより前記コードレス診療用アダプタの種類を識別する請求項6の診療用インスツルメントホルダ。
- 請求項1ないし請求項7のいずれかの診療用インスツルメントホルダと、
前記給電機構に電力を供給する電源と、
前記第2の収容空間に収容され、充電された電力により動作するコードレス診療用インスツルメントと、
を備える診療用ユニット。 - 複数個の前記診療用インスツルメントホルダに保持された複数個の前記コードレス診療用インスツルメントから充電の対象を選択する選択回路、
をさらに備える請求項8の診療用ユニット。 - 前記コードレス診療用インスツルメントの充電残量を検出する充電残量検出回路、
をさらに備え、
前記選択回路は、前記充電残量検出回路により検出された充電残量が最も少ない前記コードレス診療用インスツルメントを充電の対象とする請求項9の診療用ユニット。 - 前記コードレス診療用インスツルメントの充電の完了を検出する充電完了検出回路と、
前記充電完了検出回路による充電の完了の検出に同期して充電の完了を報知する報知機構と、
をさらに備える請求項8ないし請求項10のいずれかの診療用ユニット。 - 前記コードレス診療用インスツルメントの充電の完了までの残り時間を検出する残り時間検出回路と、
前記残り時間検出回路が検出した残り時間を表示する表示機構と、
をさらに備える請求項8ないし請求項11のいずれかの診療用ユニット。 - 昇降及び傾動して被術者を仰臥位で着座させる診療台と、
診療用トレーと、
を備え、
前記診療用インスツルメントホルダが、前記診療台の背もたれ、前記診療台の頭部支え及び前記診療用トレーの少なくともいずれかに設けられる請求項8ないし請求項12のいずれかの診療用ユニット。 - 診療用ユニットに備えられ、充電された電力により動作するコードレス診療用インスツルメントを保持する診療用インスツルメントホルダであって、
前記診療用ユニットの本体とチューブで接続されるチューブ接続診療用インスツルメントを収容する第1の収容空間が形成された収容空間形成体と、
前記コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する空間形状を有し前記コードレス診療用インスツルメントを収容する第2の収容空間が形成され、前記コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持し、前記診療用ユニットの本体に着脱される給電用チューブを経由して前記診療用ユニットの本体から電力の供給を受け充電位置に保持された前記コードレス診療用インスツルメントを充電する電力を供給する給電機構を備え、前記第1の収容空間に適合する外形形状を有し前記第1の収容空間に収容されるアダプタと、
を備える診療用インスツルメントホルダ。 - 第1の収容空間が形成された収容空間形成体に充電された電力により動作するコードレス診療用インスツルメントを保持させるためのアダプタであって、
前記コードレス診療用インスツルメントの外形形状に適合する空間形状を有し前記コードレス診療用インスツルメントを収容する第2の収容空間が形成され、前記コードレス診療用インスツルメントを充電位置に保持し、前記第1の収容空間に適合する外形形状を有し前記第1の収容空間に収容されるアダプタ。
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