JP2010200787A - 放射線画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示された画像内で方向を判別可能な放射線画像表示装置を提供する。
【解決手段】被験者の乳房Nに対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報に基づいて乳房Nを立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す矢印94を含んだ右目用の画像と左目用の画像を作成し、作成した右目用の画像と左目用の画像をステレオ表示装置80に表示する。
【選択図】図10

Description

本発明は、放射線画像表示装置に係り、特に被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された放射線画像のステレオ表示を行なう放射線画像表示装置に関する。
従来、医療診断を目的とした放射線撮影を行なう放射線撮影装置が知られている。この種の放射線撮影装置として、例えば、乳がんの早期発見などを目的として被験者の乳房を撮像するマンモグラフィが挙げられる。
ところで、放射線撮影装置による撮影によって得られる放射線画像は、2次元画像であるため、病変等の立体的分布が判断しずらい。
そこで、診断精度を向上させる技術としてステレオ撮影方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、被験者に異なる2方向からX線を曝射してステレオ画像を取得し、取得したステレオ画像から奥行き方向の情報を求めることで3次元情報を求め、3次元情報に直交3軸に関する座標回転処理を施して表示部に疑似3次元表示を行なう技術が記載されている。
特開昭64-2628号公報
ところで、放射線画像は、被験者を透過した放射線により撮影された画像である。このため、撮影された2枚の放射線画像を右目用の画像と左目用の画像としてステレオ表示を行なった場合、左右の画像を入れ替えて表示することにより、見ている対象を表側から見ているようにも、裏側から見ているように表示することもできる。
このため、特許文献1に記載の技術では、左右の画像を入れ替えて観察対象部位を表側から観察しても裏側から観察しても違和感がなく、表示された画像内で方向ががわからない、という問題点があった。
特に医療診断を目的とした放射線画像表示装置では、撮影された放射線画像の裏か表かを間違えることは重大なミスに繋がりかねず、読影者が表裏を間違えないようにすることが重要である。例えば、マンモグラフィでは、乳房内の異常な陰影等を見つけた場合、その陰影が圧迫した乳房Nの上の方に位置するのか下の方に位置するのかを正しく知る必要がある。このためには読影中のステレオ画像が上から観察しているものなのか、下から観察しているかを間違えずに知る必要がある。通常、画像を観察しているだけではそのステレオ画像が表側から観察しているのか裏側から観察しているのかを観察者が判別するのは極めて難しい。
一方、通常の景色を撮影した2枚の画像を右目用の画像と左目用の画像としてステレオ表示を行なった場合、物体の透過像でないため、対象物を裏側から見ると不自然に感じ、手前側から見ている場合と裏側から見ている場合を間違えることはない。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、表示された画像内で方向を判別可能な放射線画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の放射線画像表示装置は、被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報をそれぞれ取得する取得手段と、右目用の画像及び左目用の画像を表示可能な表示手段と、前記取得手段により取得された各画像情報に基づいて前記撮影対象部位を立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を前記表示手段に表示するように制御する制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、取得手段は、被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報をそれぞれ取得し、表示手段は、右目用の画像及び左目用の画像を表示可能とし、制御手段は、取得手段により取得された各画像情報に基づいて撮影対象部位を立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を前記表示手段に表示するように制御する。なお、この知覚対象物は、記号や図形を含んでおり、2次元的形状としてもよく3次元的形状としてもよい。
このように、請求項1に記載の発明によれば、被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報に基づいて撮影対象部位を立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を表示するので、知覚対象物から基準方向を判別できるため、表示された画像内で方向を判別できる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記制御手段が、前記知覚対象物を立体視可能に前記表示手段に表示するように制御してもよい。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記知覚対象物を、前記基準方向を示した矢印としてもよい。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記制御手段が、前記記号を画像内の非撮影対象部位領域に表示するように制御してもよい。
さらに、本発明は、請求項5に記載の発明のように、前記表示手段に表示された前記撮影対象部位の観察方向の指定を受け付ける受付手段をさらに備え、前記制御手段が、前記受付手段で受付けた観察方向から前記撮影対象部位を観察すると共に前記基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を前記表示手段に表示するように制御してもよい。
本発明によれば、被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報に基づいて撮影対象部位を立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を表示するので、知覚対象物から基準方向を判別できるため、表示された画像内で方向を判別できる、という効果が得られる。
実施の形態に係る撮像装置の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る撮像装置のCC撮影時における構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る撮像装置のMLO撮影時における構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るステレオ表示装置の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るステレオ表示装置の画像を立体視する場合を示す図である。 実施の形態に係る撮影時の放射線照射部と撮影台の位置関係を示す図である。 実施の形態に係るステレオ画像作成処理プログラムの処理の処理の流れ示すフローチャートである。 実施の形態に係る乳房内の部位の3次元的な位置と右目用の画像と左目用の画像の関係を示す図である。 実施の形態に係る表示画像の一例を模式的に示した図である。
以下、図面を参照して本発明を放射線画像を撮影してステレオ表示を行なう放射線画像撮影システムに適用した場合について説明する。
最初に、図1〜図3を参照して放射線画像を撮影する放射線撮影装置10について説明する。
本実施の形態に係る放射線撮影装置10は、被験者が立った立位状態において、その被験者Wの乳房Nを放射線(例えば、X線)により撮影する装置であり、例えば、マンモグラフィと称される。なお、以下では、撮影の際に放射線撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wに近い手前側を放射線撮影装置10の装置前方側とし、放射線撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wから離れた奥側を放射線撮影装置10の装置後方側とし、放射線撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wの左右方向を放射線撮影装置10の装置左右方向として説明する(図1、図2の矢印参照)。
また、放射線撮影装置10の撮影対象は、乳房Nに限られず、例えば、身体の他の部位、物体であっても良い。また、放射線撮影装置10としては、被験者Wがいす等に座った座位状態において、その被験者Wの乳房Nを撮影する装置であってもよく、少なくとも被験者Wの上半身が立位した状態でその被験者Wの乳房Nが撮影される装置であればよい。
放射線撮影装置10は、図1に示すように、装置前方側に設けられた側面視略C字状(コの字状)の測定部12と、測定部12を装置後方側から支える基台部14と、を備えている。
測定部12は、図1及び図2に示すように、立位状態にある被験者Wの乳房Nに当接する平面状の撮影面20が形成された撮影台22と、乳房Nを撮影面20に押し付ける圧迫板26と、撮影台22と圧迫板26とを保持する保持部28と、を備えている。
また、測定部12は、管球などの放射線源30(図4参照。)が設けられその放射線源30から撮影面20に向けて検査用の放射線を照射する放射線照射部24と、保持部28とは分離され放射線照射部24を支持する支持部29とを備えている。
測定部12には、基台部14に回動可能に支えられている回動軸16が設けられている。回動軸16は、支持部29に対して固定されており、回動軸16と支持部29は一体に回動するようになっている。
保持部28に対しては、回動軸16が連結されて一体に回動する状態と、回動軸16が分離されて空転する状態とに切り替え可能とされている。具体的には、回動軸16及び保持部28にそれぞれギアが設けられ、このギア同士の噛合状態・非噛合状態を切替えるようになっている。
なお、回動軸16の回動力の伝達・非伝達の切替えは、種々の機械要素を用いることができる。
保持部28は、撮影面20と放射線照射部24とが所定間隔離れるように撮影台22と放射線照射部24とを保持するとともに、圧迫板26と撮影面20との間隔が可変であるように圧迫板26をスライド移動可能に保持している。
乳房Nが当接する撮影面20は、放射線透過性や強度の観点から、例えば、カーボンで形成されている。撮影台22の内部には、乳房N及び撮影面20を通過した放射線が照射され、その放射線を検出する放射線検出器42が配置されている。放射線検出器42が検出した放射線が可視化されて放射線画像が生成される。
本実施形態に係る放射線撮影装置10は、少なくとも、乳房NをCC撮影(頭尾方向の撮影)とMLO撮影(内外斜位方向の撮影)との両者を行うことができる装置とされている。図1及び図2は、CC撮影時における放射線撮影装置10の姿勢を示し、図3は、撮影装置のMLO撮影時における放射線撮影装置10の姿勢を示している。
図1に示すように、CC撮影時においては、撮影面20が上方を向いた状態に保持部28の姿勢が調整されると共に、放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢が調整される。これにより、立位状態の被験者Wの頭側から足側に向かって、放射線照射部24から乳房Nへ放射線が照射されて、CC撮影(頭尾方向の撮影)がなされる。
また、撮影台22の装置前方側の面には、CC撮影時において、被験者Wの乳房Nよりも下方の胸部分を当接させる胸壁面25が形成されている。胸壁面25は平面状とされている。
また、MLO撮影時では、図3に示すように、一般的に、CC撮影時に比べて撮影台22を45°以上90°未満回転させた状態に保持部28の姿勢が調整され、撮影台22の装置前方側の側壁角部22Aに被験者Wの腋窩を当てるようにポジショニングされる。これにより、被験者Wの胴体の軸中心側から外側へ向かって、放射線照射部24から乳房Nへ放射線が照射されて、MLO撮影(内外斜位方向の撮影)がなされる。
放射線撮影装置10では、図2に示すように、ステレオ撮影を行う場合、保持部28に対して回動軸16が空転して撮影台22と圧迫板26が動かず、支持部29が回動することにより放射線照射部24のみが円弧状に移動する。
このように、放射線照射部24のみを回動させることにより、視差がある複数位置に放射線照射部24を位置させることが可能となる。
これにより、視差のある複数位置で撮影された複数の画像の一方を右目で視認させ、他方を左目で視認させることで画像の立体視が可能となる。
図4には、本実施の形態に係る放射線画像撮影システム5の詳細な構成を示すブロック図が示されている。
放射線画像撮影システム5は、上述した放射線撮影装置10と、撮影した放射線画像に対して所定の画像処理を行なう画像処理装置50と、処理された画像のステレオ表示を行なうステレオ表示装置80と、を備えている。
放射線撮影装置10は、放射線検出器42と、撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示が入力される操作パネル44と、装置全体の動作を制御する撮像装置制御部46と、LAN等のネットワーク56に接続され、当該ネットワーク56に接続された他の機器との間で各種情報を送受信する通信I/F部48と、さらにを備えている。
撮像装置制御部46は、CPU、ROM及びRAMを含むメモリ、HDDやフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部を備えており、放射線照射部24、放射線検出器42、操作パネル44、及び通信I/F部48と接続されている。
操作パネル44で指定される撮影条件には、管電圧、管電流、照射時間等の情報が含まれており、姿勢情報には、撮影姿勢がCC撮影かMLO撮影かを表す情報が含まれている。なお、この撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示は、他の制御装置から得るようにしてもよい。
撮像装置制御部46は、姿勢情報で指定された撮影姿勢がCC撮影であれば、撮影面20が上方を向いた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整し、姿勢情報で指定された撮影姿勢がMLO撮影であれば、撮影台22を45°以上90°未満回転させた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整する。そして、撮像装置制御部46は、支持部29を回動させて放射線照射部24を円弧状に移動させて曝射条件に基づいて放射線照射部24に設けられた放射線源30から撮影面20に対して異なる角度で個別に放射線Xを照射させる。
放射線検出器42は、画像情報を担持する放射線の照射を受けて画像情報を記録し、記録した画像情報を出力するものであり、例えば、放射線感応層を配置し、放射線をデジタルデータに変換して出力するFPD(Flat Panel Detector)として構成されている。放射線検出器42は、放射線が照射されると、照射された放射線画像を示す画像情報を撮像装置制御部46へ出力する。
撮像装置制御部46は、通信I/F部48及びネットワーク56を介して画像処理装置50と通信が可能とされており、画像処理装置50との間で各種情報の送受信を行なう。
一方、画像処理装置50は、サーバ・コンピュータとして構成されており、操作メニューや各種情報等を表示するディスプレイ52と、複数のキーを含んで構成され、各種情報や操作指示が入力される操作入力部54と、を備えている。
また、画像処理装置50は、装置全体の動作を司るCPU60と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM62と、各種データを一時的に記憶するRAM64と、各種データを記憶して保持するHDD66と、ディスプレイ52への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ68と、操作入力部54に対する操作状態を検出する操作入力検出部70と、ネットワーク56を介して放射線撮影装置10に接続され、放射線撮影装置10との間で各種情報の送受信を行う通信I/F部72と、ディスプレイケーブル58を介してステレオ表示装置80に対して画像信号を出力する画像信号出力部74と、を備えている。
CPU60、ROM62、RAM64、HDD66、ディスプレイドライバ68、操作入力検出部70、通信I/F部72、及び画像信号出力部74は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU60は、ROM62、RAM64、HDD66へのアクセスを行うことができる。また、CPU60は、ディスプレイドライバ68を介したディスプレイ52への各種情報の表示の制御、通信I/F部72を介した放射線撮影装置10との各種情報の送受信の制御、及び画像信号出力部74を介したステレオ表示装置80に表示される画像の制御、を行うことができる。さらに、CPU60は、操作入力検出部70を介して操作入力部54に対するユーザの操作状態を把握することができる。
図5には、本実施の形態に係るステレオ表示装置80の構成の一例が示されている。
同図に示すように、ステレオ表示装置80は、2つの表示部82が上下に並んで配置されており、上側に表示部82が前方に傾斜して固定されている。2つの表示部82は、表示光の偏光方向が直交しており、上側の表示部82が右目用の画像を表示する表示部82Rとされ、下側の表示部82が左目用の画像を表示する表示部82Lとされている。この表示部82L、82Rの間には、表示部82Lからの表示光を透過し、表示部82Rからの表示光を反射するビームスプリッターミラー84が設けられている。ビームスプリッターミラー84は、観察者が正面からステレオ表示装置80を見た際に、表示部82Lに表示される画像と表示部82Rに表示される画像が重なるように角度が調整されて固定されている。
観察者は、図6に示すように、右のレンズと左のレンズで偏光方向を直交させた偏光メガネ85をかけてステレオ表示装置80を見ることにより、右目と左目で表示部82Lに表示された画像と表示部82Rに表示された画像を別々に見ることができる。
次に、本実施の形態に係る放射線画像撮影システム5の作用について説明する。
放射線画像の撮影を行なう場合、放射線撮影装置10は、操作パネル44に対して撮影条件や姿勢情報が入力される。
放射線撮影装置10は、姿勢情報で指定された撮影姿勢がCC撮影の場合、図2に示すように、撮影面20が上方を向いた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整し、姿勢情報で指定された撮影姿勢がMLO撮影の場合、図3に示すように、撮影台22を45°以上90°未満回転させた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整する。
被験者Wは、放射線撮影装置10の撮影面20に乳房Nを当接させる。放射線撮影装置10は、この状態で操作パネル44に対して圧迫開始の操作指示が行なわれると、圧迫板26が撮影面20に向けて移動する。圧迫板26が乳房Nに当接して更に圧迫し、圧迫板26の圧迫力が設定圧迫力に到達すると、撮像装置制御部46の制御により圧迫板26の移動が停止する。
本実施形態に係る放射線撮影装置10は、この状態で操作パネル44に対して曝射開始の操作指示が行なわれると、図2及び図3に示すように、支持部29のみを回動させて放射線照射部24を円弧状に移動させて、図7に示すように、撮影面20に対して所定のなす角θ(例えば、10°)で放射線照射部24の放射線源30から放射線を個別に照射する。このなす角θは、固定値としてもよく、また、例えば、撮影対象部位や観察する病変部、撮影対象部位の厚さなど応じて変更するようにしてもよい。放射線照射部24から個別に照射された放射線は、それぞれ乳房Nを透過した後に放射線検出器42に到達する。
放射線検出器42は、放射線が照射されると、照射された放射線画像を示す画像情報をそれぞれ撮像装置制御部46へ出力する。撮像装置制御部46は、撮影された2つの放射線画像を示す画像情報や放射線画像を撮影する際の撮影条件を関連付けて通信により画像処理装置50へ送信する。
画像処理装置50は、画像情報や属性情報、撮影条件を通信I/F部72で受信することにより、撮影された2つの放射線画像を示す画像情報をそれぞれ取得する。画像処理装置50は、受信した各画像情報に対してシェーディング補正などの各種の画像補正処理を行ない、補正後の2つの放射線画像を属性情報、撮影条件等と関連付けて1回の撮影で得られた撮影情報としてHDD66に記憶する。
画像処理装置50は、ステレオ画像をステレオ表示装置80に表示させることが可能とされている。画像処理装置50は、操作入力部54に対してステレオ画像表示開始の所定の操作指示が行なわれると、HDD66に1回の撮影情報として記憶した2つの放射線画像に基づいて乳房N内の各部位の3次元情報を生成する。そして、画像処理装置50は、生成した3次元情報に基づいて右目用の画像と左目用の画像を作成するステレオ画像作成処理を行ない、作成した右目用の画像を表示部82Rに表示させると共に、作成した左目用の画像を表示部82Lに表示させる。このステレオ画像を表示させる際、画像処理装置50は、操作入力部54に対して表示空間内で乳房Nを観察する観察方向の指定を受け付ける。なお、観察方向が予め定められている場合は観察方向の指定を必ずしも受け付けるものではない。
図8には本実施の形態に係るCPU60により実行されるステレオ画像作成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROM62の所定の領域に予め記憶されている。
同図のステップ100では、HDD66に記憶された3次元情報に基づいて立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ右目用の画像と左目用の画像を作成する。この基準方向は、何れの方向としてもよいが、本実施の形態では、上記撮影方向を基準方向とする。
図9には、右目用の画像と左目用の画像を作成する流れが模式的に示されている。なお、図9は、2つの観察方向からそれぞれ右目用の画像と左目用の画像を作成した場合を示している。
同図に示すように、3次元情報には、乳房N内の各部位92A、92B、92Cの3次元的な位置が記憶されている。
本実施の形態では、観察方向に対して垂直に仮想的な撮影面21があるものとし、撮影面21上の中央の垂線を中心として所定の視差角φ(例えば、6°)の2つの視点31L、31Rから各部位92A、92B、92Cを撮影面21に投影した右目用の画像と左目用の画像を作成する。この右目用の画像と左目用の画像には、上記知覚対象物として基準方向を示した矢印94を立体視可能に含ませる。
図10(A)には、観察方向を撮影方向とした場合の画像(例えば、右目用の画像)の一例が示されており、図10(B)には、観察方向を撮影方向に対する逆方向とした場合の画像の一例が示されている。
矢印94は撮影方向を示している。本実施の形態では、矢印94を画像内の乳房領域以外の領域に配置している。
次のステップ102では、作成した右目用の画像を表示部82Rに表示させると共に、作成した左目用の画像を表示部82Lに表示させる。
これにより、医師などの観察者は、放射線画像の読影や診断等を行うことが可能となる。観察者は、偏光メガネ85をかけてステレオ表示装置80を見ることにより、乳房N内を立体的に見ることができる。また、観察者は、矢印94の方向から撮影方向を判別することができ、乳房N内の異常な陰影等を見つけた場合、その陰影が圧迫した乳房Nの上の方に位置するのか下の方に位置するのかを正しく判別することができる。特に、本実施の形態では、矢印94も立体的に見ることができるので方向の把握が行いやすくなる。
次のステップ104では、操作入力部54に対して、観察方向を変更する指示がされたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ100へ移行し、否定判定となった場合はステップ106へ移行する。
これにより、観察者が観察方向が変更された場合は、ステレオ表示装置80に変更された観察方向からのステレオ画像が表示される。
ステップ106では、操作入力部54に対して、ステレオ画像表示終了の操作指示が行なわれたか否かを判定し、肯定判定となった場合は処理終了となり、否定判定となった場合はステップ104へ移行する。
以上のように、本実施の形態によれば、被験者の乳房Nに対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報に基づいて乳房Nを立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す矢印94を含んだ右目用の画像と左目用の画像を作成し、作成した右目用の画像と左目用の画像をステレオ表示装置80に表示するので、矢印94から基準方向を判別できるため、表示された画像内で方向を判別できる。
なお、上記実施の形態では、マンモグラフィにより撮影された放射線画像に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の放射線画像撮影装置に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、放射線撮影装置10と画像処理装置50を設け、ステレオ表示装置80を画像処理装置50に接続した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、放射線撮影装置10と画像処理装置50を1つの装置で構成し、当該装置にステレオ表示装置80を接続してもよい。
また、上記実施の形態では、2つの表示部82が上下に並んで配置されたステレオ表示装置80を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、奇数ラインと偶数ラインで表示光の偏光方向が直交した1つの表示部の奇数ラインと偶数ラインに右目用の画像と左目用の画像を別々に表示するようにしてもよい。また、右目用の画像と左目用の画像で表示する色を変え、右のレンズと左のレンズで別々の色を透過するメガネを用いて立体視するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、所定のなす角θで2つの放射線画像を撮影する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、角度を変えて2以上の放射線画像を撮影し、2以上の放射線画像から3次元情報を生成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、2つの放射線画像に基づいて3次元情報を生成し、3次元情報に基づいてステレオ画像を作成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つの放射線画像をそのまま又は拡大、縮小等の画像処理を行なって表示するようにしてもよい。この場合、指定可能な観察方向は、撮影方向及び撮影方向の反対方向となる。また、この場合、3次元情報を生成や右目用の画像と左目用の画像の作成をする必要はなく、撮影された2つの放射線画像に基準方向を示した矢印94を立体視可能に合成する画像処理を行なえばよい。
また、上記実施の形態では、放射線検出器42によって放射線画像を示すデジタルの画像情報を直接得る場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、イメージングプレートやX線フィルム等を内蔵したカセットなどに放射線を照射し、カセットに内蔵されたイメージングプレートやX線フィルムを読み取ることにより、デジタルの画像情報を得るようにしてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した放射線画像撮影システム5、放射線撮影装置10、放射線源30、画像処理装置50、及びステレオ表示装置80の構成(図1〜図6参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の実施の形態で説明したステレオ画像作成処理プログラムの処理の処理の流れ(図8参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
50 画像処理装置
54 操作入力部(受付手段)
60 CPU(制御手段)
72 通信I/F部(取得手段)
80 ステレオ表示装置(表示手段)
94 矢印
N 乳房(撮影対象部位)

Claims (5)

  1. 被験者の撮影対象部位に対して異なる方向から放射線が個別に照射されて撮影された複数の放射線画像を示す画像情報をそれぞれ取得する取得手段と、
    右目用の画像及び左目用の画像を表示可能な表示手段と、
    前記取得手段により取得された各画像情報に基づいて前記撮影対象部位を立体視可能でかつ表示空間内で基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を前記表示手段に表示するように制御する制御手段と、
    を備えた放射線画像表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記知覚対象物を立体視可能に前記表示手段に表示するように制御する
    請求項1記載の放射線画像表示装置。
  3. 前記知覚対象物を、前記基準方向を示した矢印とした
    請求項1又は請求項2記載の放射線画像表示装置。
  4. 前記制御手段は、前記記号を画像内の非撮影対象部位領域に表示するように制御する
    請求項1〜請求項3の何れか1項記載の放射線画像表示装置。
  5. 前記表示手段に表示された前記撮影対象部位の観察方向の指定を受け付ける受付手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記受付手段で受付けた観察方向から前記撮影対象部位を観察すると共に前記基準方向を示す知覚対象物を含んだ画像を前記表示手段に表示するように制御する
    請求項1〜請求項4の何れか1項記載の放射線画像表示装置。
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