JP5813553B2 - 放射線画像診断装置、放射線画像診断方法およびプログラム - Google Patents

放射線画像診断装置、放射線画像診断方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線画像診断装置、放射線画像診断方法およびプログラムに関し、特に、被写体を透過した放射線により示される診断用の放射線画像を撮影して表示する放射線画像診断装置、放射線画像撮影方法およびプログラムに関する。
従来、医療診断を目的として医療用画像の撮影を行う医療用画像撮影装置が知られている。この種の医療用画像撮影装置としては、例えば、乳がんの早期発見などを目的として患者の乳房のX線撮影を行う乳房X線撮影(マンモグラフィ)装置が挙げられる。マンモグラフィ撮影では、撮影台上に載せられた被写体の乳房を圧迫板で圧迫し、撮影台と圧迫板との間に固定された状態の乳房を撮影する。
また、マンモグラフィ装置には、ステレオ撮影機能を搭載したものがある。このステレオ撮影機能によれば、複数の方向から放射線を照射して撮影(ステレオ撮影)を行い、撮影された複数の画像から2つの画像を左目用画像および右目用画像として選択的に適用して表示させることにより、ステレオ画像を表示させることができる。
一方、バイプレーン撮影及びステレオ撮影等のように複数系統の撮影手段を有する放射線画像診断装置において、互いに関連性のある複数の放射線画像データを記録/転送/再生する場合に、もとの関連性を再現して再生可能とする技術が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載の放射線画像診断装置は、放射線画像データに関する付帯情報をタグデータとして作成し、それをヘッダとして放射線画像データに付加する機能を有している。そして、この付帯情報には、ファイル名や、X線照射装置の撮影時の管電流及び管電圧などの一般的な情報の他に、放射線画像の相互の関連性を示す関連性タグが含まれており、関連性タグとしては、例えばバイプレーン撮影の場合には、フロンタルとラテラルとのペアの相手方ファイルを特定する情報が含まれ、ステレオ撮影の場合には、右目用と左目用のペアの相手方ファイルを特定する情報が含まれる。
特開2001−190534号公報
特許文献1に記載の技術では、付加情報によって右目用と左目用のペアの相手方ファイルを特定することができるため、放射線技師等の医療従事者は、面倒な操作を行うことなく立体画像を閲覧することができる。しかしながら、診療目的や、撮影を行う医療従事者の撮影時の癖や、閲覧を行う医療従事者の好み等によって、右目用と左目用のペアの組み合わせ方を独自に決定したい場合が考えられる。また、医療従事者の好みや状況によって、ステレオ撮影によって得られた画像を平面画像として閲覧したい場合も考えられる。それらのような場合には、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、当該医療従事者の所望の放射線画像を表示することができない、という問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、所望の放射線画像を表示させることができる放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線画像撮影装置は、被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定手段と、表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付手段と、前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御手段と、を備え、前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定する。
本発明の放射線画像撮影装置によれば、取得手段によって、被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報が取得される。
ここで、本発明では、設定手段によって、前記取得手段により取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定される。
また、本発明では、受付手段によって、表示手段に表示された放射線画像の表示変更が受付けられる。
また、本発明では、制御手段によって、前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かが判定され、立体視可能に表示すると判定された場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段が制御され、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段が制御される。
さらに、本発明では、前記設定手段によって、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定される。
このように、本発明の放射線画像撮影装置によれば、撮影により得られた複数の画像情報に立体視に用いる画像情報の組があった場合に、その画像情報の組を立体表示用に設定し、立体表示用に設定された画像情報の組を表示する際に立体表示させるように制御し、立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、表示変更前に表示手段に表示されていた一組の画像情報が一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に表示手段に表示される一組の画像情報が一組の画像情報に含まれるように設定するので、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、所望の放射線画像を表示させることができる。
なお、本発明は、前記制御手段は、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報のうち表示変更が受け付けられなかった放射線画像の画像情報、及び、表示変更後に表示された放射線画像の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御し、前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報のうち表示変更が受け付けられなかった放射線画像の画像情報、及び、表示変更後に表示された放射線画像の画像情報が一組の画像情報に含まれるように設定するようにしてもよい。
また、本発明は、前記設定手段は、各々の組の画像情報の少なくとも一方の画像情報に、他方の画像情報を識別する識別情報を付加することにより、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する付加手段であり、制御手段は、画像情報に一組の画像情報の他方の画像情報を識別する識別情報が付加されている場合に、立体視可能に表示すると判定し、立体視可能に表示すると判定された場合に、前記付加手段により識別情報が付加された第1の画像情報、及び前記第1の画像情報に付加された識別情報に対応する第2の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御するようにしてもよい。これにより、画像情報によって立体視可能に表示するか否かが判断でき、簡易に所望の放射線画像を表示させることができる。
また、本発明は、前記設定手段は、各々の組の画像情報の一方の画像情報を識別する識別情報と、他方の画像情報を識別する識別情報とを対応させて記憶することにより、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する記憶手段であり、制御手段は、前記記憶手段に記憶された識別情報と対応させて、一組の画像情報の他方の画像情報を識別する識別情報が記憶されている場合に、立体視可能に表示すると判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、前記記憶手段に記憶された識別情報で示される第1の画像情報、及び前記第1の画像情報の識別情報に対応して記憶された識別情報により示される第2の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御するようにしてもよい。これにより、簡易に所望の放射線画像を表示させることができる。
また、本発明は、前記受付手段は、前記表示手段に一組の画像情報が立体視可能に表示されている際、前記受付手段により平面視可能な表示への変更指示を受け付け、前記設定手段は、前記受付手段によって平面視可能な表示への変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれないように設定するようにしてもよい。これにより、放射線画像の表示方法を表示切り替えに応じて設定することができる。
また、本発明は、前記受付手段は、前記表示手段に画像情報が平面視可能に表示されている際、前記受付手段により立体視可能な表示への変更指示を受け付け、前記設定手段は、前記受付手段により立体視可能な表示への表示変更が受付けられた場合、表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定するとしてもよい。これにより、放射線画像の表示方法を表示切り替えに応じて設定することができる。
また、本発明は、前記設定手段は、前記取得手段により取得された画像情報のうちボケ度が予め定められた閾値以上である画像情報を、前記一組の画像情報に含まないように設定するようにしてもよい。これにより、撮影の失敗等により放射線画像がボケてしまった場合に、ボケた画像が立体視可能に表示されることを防止できる。
また、本発明は、前記取得手段は、前記被写体の複数の姿勢での撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得し、前記設定手段は、前記取得手段により取得された画像情報のうち同一の姿勢での撮影により得られた画像情報同士が前記一組の画像情報となるように設定するようにしてもよい。これにより、それぞれ異なった姿勢での撮影により得られた複数の画像情報が立体視可能に表示されることを防止できる。
また、本発明は、前記制御手段は、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する際、前記表示手段に表示される一組の画像情報がそれぞれ同一の方向からの撮影によって得られた画像情報であった場合、前記一組の画像情報に基づいて、平面視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御するようにしてもよい。これにより、同一の角度からの撮影によって得られた複数の画像情報が立体視可能に表示されることを防止できる。
一方、上記目的を達成するために、本発明の放射線画像撮影方法は、被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定ステップと、表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付ステップと、前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、前記受付ステップにより立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御ステップと、を備え、前記設定ステップでは、前記受付ステップで前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定する。
従って、本発明の放射線画像撮影方法によれば、本発明の放射線画像撮影装置と同様に作用するので、当該放射線画像撮影装置と同様に、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、所望の放射線画像を表示させることができる。
さらに、上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、コンピュータを、被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定手段と、表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付手段と、前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御手段と、として機能させるためのものであって、前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定するものである。
従って、本発明のプログラムによれば、コンピュータを本発明の放射線画像撮影装置と同様に作用させることができるので、当該放射線画像撮影装置と同様に、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、所望の放射線画像を表示させることができる。
本発明によれば、医療従事者が放射線画像を用いて診断を行う際に、所望の放射線画像を表示させることができる、という効果を奏することができる。
実施の形態に係る放射線画像診断システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影装置の構成の一例を示す斜視図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影装置の左右方向の中心線に沿った断面図である。 (A)及び(B)は、実施の形態に係る放射線画像撮影装置の可動アームの動作状態を示す正面図である。 実施の形態に係る放射線画像診断システムにおいてステレオ撮影の様子を説明するための模式図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影システムの電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る表示装置の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る表示装置の偏光メガネの構成と偏光メガネによる立体視の説明に供する概略図である。 実施の形態に係る放射線画像診断システムにおける対応付け処理について説明するための概略図である。 実施の形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る対応付け処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る撮影画像参照表の一例を示す模式図である。 実施の形態に係る各放射線画像の画像データの一例を示すデータ構成図である。 実施の形態に係る表示処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る対応付け表の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1は、被写体Pに対して放射線(本実施形態では、例えばX線)を照射し、被写体Pを透過した放射線を検出して得られた放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置10と、撮影された複数の放射線画像を立体表示させる際の対応付け処理等を行う画像処理装置60と、放射線画像撮影装置10により撮影された放射線画像を表示する表示装置80とを備えている。
まず、放射線画像撮影装置80の構成について説明する。ここでは、放射線画像撮影装置を、ステレオ撮影機能を搭載したマンモグラフィ装置として構成した例について説明する。
図2は、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の構成の一例を示す斜視図である。また、図3は、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の左右方向の中心線に沿った断面図である。なお、上下方向、左右方向、前後方向とは、被写体Pである患者から見た場合の方向である。
図2及び図3に示すように、放射線画像撮影装置10(以下、「撮影装置10」という。)は、立設状態に設置される基台部12と、基台部12に設けられたガイド部13に沿って移動可能に構成された回転軸14と、回転軸14に取り付けられた可動アーム部16とを備えている。可動アーム部16は、回転軸14の移動により上下方向に移動可能に構成されると共に、回転軸14の回転により左回り及び右回りに回転可能に構成されている。
可動アーム部16は、回転軸14に固定された第1の回転部18と、回転軸14と切り離し可能に連結された第2の回転部20とを備えている。第2の回転部20は、第1の回転部18の被写体P側に配置されている。回転軸14は、第1の回転部18の回転中心に固定されると共に、第2の回転部20の回転中心に連結されている。回転軸14と第2の回転部20とは、例えば、双方にギアが設けられ、ギアが噛み合った状態で回転軸14と連結され、ギアが噛み合っていない状態で回転軸14と切り離される。
第1の回転部18には、L字状の支持部24の一端が固定されている。支持部24の他端には、被写体Pの乳房Mに対し放射線を照射する放射線照射部28が設けられている。放射線照射部28は、管球等の放射線源26を備えている。放射線照射部28に収納された放射線源26は、回転軸14の回転により第1の回転部18と共に回転軸14の周りに回転する。なお、放射線源26が回転していない状態で左右方向の中央に在る場合の位置が、放射線源26の初期位置とされる。
第2の回転部20には、撮影台32を保持する第1の保持部34が取り付けられている。また、第1の保持部34のように被写体Pの腕が接触する部材には、取っ手46が設けられていてもよい。撮影台32は、被写体Pの乳房Mに当接される撮影面32Aを有している。筐体である撮影台32の内部には、被写体Pの乳房Mを透過した放射線を検出する放射線検出器36が収納されている。
放射線検出器36は、透過放射線を検出して放射線画像を示す画像データを記録し、記録した画像データを出力するものであり、例えば、放射線感応層を配置し、放射線をデジタルデータに変換して出力する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)として構成されている。放射線検出器36は、放射線が照射されると、放射線画像を示す画像データを後述する撮影装置制御部50に出力する(図6参照)。
また、第2の回転部20には、圧迫板40を保持する第2の保持部38が取り付けられている。圧迫板40は、第2の保持部38に取り付けられた支持機構42により、上下方向に移動可能に支持されている。圧迫板40が下降することで、被写体Pの乳房Mが圧迫されて、撮影面32Aと圧迫板40との間に固定される。
撮影台32に収納された放射線検出器36は、回転軸14と第2の回転部20とが連結された状態で、回転軸14の回転により第2の回転部20と共に回転軸14の周りに回転する。一方、回転軸14と第2の回転部20とが切り離された状態では、回転軸14が回転しても第2の回転部20は回転せず、撮影台32及び放射線検出器36も回転しない。即ち、放射線照射部28及び放射線源26と、撮影台32及び放射線検出器36とは、互いに独立に移動可能とされている。
また、後述する通り、撮影装置10は、撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示が入力される操作パネル48を備えている(図6参照)。操作パネル48は、撮影装置10の一部として設けられていてもよく、撮影装置10と別体の操作卓に通信可能な状態で設けられていてもよい。図示はしていないが、本実施の形態では、操作パネル48が撮影装置10の一部として設けられている場合について説明する。
次に、放射線画像撮影装置の可動アーム部16の動作について説明する。本実施の形態に係る撮影装置10は、上述した通り、放射線照射部28及び放射線源26と、撮影台32及び放射線検出器36とを、互いに独立に移動できる可動アーム部16を備えている。従って、CC撮影(頭尾方向の撮影)、MLO撮影(内外斜位方向の撮影)、ステレオ撮影(異なる2方向からの撮影)、トモシンセシス撮影を含む、種々の撮影条件・撮影姿勢での撮影が可能である。
図4(A)及び図4(B)は、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の可動アームの動作状態を示す正面図である
例えば、被写体Pが立った立位状態でのCC撮影時には、図4(A)に実線で示すように、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態とし、撮影面32Aに対向するように放射線照射部28を撮影面32Aの上方に配置する。放射線源26から射出された放射線は、立位状態の被写体Pの乳房Mに対し、上側から下側に照射される。これにより、CC撮影が行われる。
また、被写体Pが椅子などに座った座位状態でのMLO撮影時には、図4(A)に点線で示すように、可動アーム部16を下方に移動させ、回転軸14の周りに回転させて斜めに傾ける。具体的には、撮影面32Aが斜め上方を向いた状態となるまで撮影台32を(例えば45°)傾けて、撮影面32Aに対向するように放射線照射部28を撮影面32Aの斜め上方に配置する。
その後、撮影台32の前側の側壁角部に被写体Pの腋窩を当てるように、技師等によるポジショニングが行われる。放射線源26から射出された放射線は、座位状態の被写体Pの乳房Mに対し、内側から外側で且つ上側から下側に向かって斜めに照射される。これにより、MLO撮影が行われる。
次に、ステレオ撮影機能について説明する。図5は、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1においてステレオ撮影の様子を説明するための模式図である。ステレオ撮影機能によれば、複数の方向から放射線を照射して撮影(トモシンセシス撮影)を行い、撮影された複数の投影放射線画像を用いて立体画像を生成することができる。
被写体Pの立位状態でのステレオ撮影時には、図4(B)に示すように、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態とし、撮影面32Aの上方に配置された放射線照射部28を回転軸14の周りに回転させながら、放射線源26から放射線を複数回照射する。放射線源26から射出された放射線は、立位状態の被写体Pの乳房Mに対し、複数の方向から照射される。これにより、ステレオ撮影が行われる。
図5に示すように、放射線照射部28が回転軸14の周りに回転することにより、放射線源26は、放射線検出器36から一定の距離に位置する軌跡で円弧を描くように移動する。本実施の形態では、正方向の回転の場合には、放射線源26を角度−X°から角度+X°まで、角度θ°ずつ右周りに回転させることができ、第1の角度(本実施の形態では、0°)と、第2の角度(本実施の形態では、4°)の2箇所ので撮影が行われる。これにより、被写体Pの乳房Mについて複数の投影放射線画像が取得される。
次に、放射線画像撮影システムの構成の一例について説明する。
図6は、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1の電気的構成を示すブロック図である。図6に示すように、撮影装置10は、上述した通り、放射線源26を備えた放射線照射部28、放射線検出器36、及び操作パネル48を備えている。また、撮影装置10は、装置全体の動作を制御する撮影装置制御部50、撮影時に回転軸14、可動アーム部16及び圧迫板40等の各部を駆動する撮影駆動機構52、及びLAN等のネットワーク56に接続され当該ネットワーク56に接続された他の機器との間で各種情報を送受信する通信I/F部54を、さらに備えている。
撮影装置制御部50は、CPU(Central Processing Unit)50A、ROM(Read Only Memory)50B、RAM(Random Access Memory)50C、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の外部記憶部装置50Dを備えている。撮影装置制御部50は、放射線照射部28、放射線検出器36、操作パネル48、撮影駆動機構52、及び通信I/F部54の各々と接続されている。外部記憶部装置50D又はROM50Bには、CPU50Aが実行するプログラムや各種データ等が記憶されている。
操作パネル48で指定される撮影条件、姿勢情報には、管電圧、管電流、照射時間、CC撮影かMLO撮影かの姿勢を表す情報、右乳房か左乳房かを表す情報、及びステレオ撮影を選択したことを表す情報等が含まれている。ステレオ撮影が選択された場合には、ステレオ撮影の撮影角度、撮影枚数等が撮影条件として指定される。また、被写体PのID情報を、操作パネル48から入力するようにしてもよい。なお、これら各種の操作情報や各種の操作指示は、他の制御装置から得るようにしてもよい。
放射線照射部28及び撮影駆動機構52の各々は、撮影装置制御部50により駆動制御される。放射線検出器36は、放射線画像が撮影されると、放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50へ出力する。
撮影装置制御部50は、通信I/F部54及びネットワーク56を介して画像処理装置60と通信が可能とされており、画像処理装置60との間で各種情報の送受信を行う。このネットワーク56には、管理サーバ58が更に接続されている。管理サーバ58は、記憶部58Aを含んで構成されている。撮影装置制御部50は、通信I/F部54及びネットワーク56を介して管理サーバ58と通信が可能とされている。撮影された画像データは、被写体のID情報等と関連付けられて記憶部58Aに記憶され、管理サーバ58により管理される。
一方、画像処理装置60は、サーバ・コンピュータとして構成されている。画像処理装置60は、操作メニューや各種情報等を表示するディスプレイ76と、各種情報や操作指示が入力される操作入力部79とを備えている。
また、画像処理装置60は、装置全体の動作を司るCPU62、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM64、各種データを一時的に記憶するRAM66、各種データを記憶して保持するHDD68、ディスプレイ76への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ74、操作入力部79に対する操作状態を検出する操作入力検出部78、ネットワーク56を介して撮影装置10に接続されて撮影装置10との間で各種情報の送受信を行う通信I/F部70、及びディスプレイケーブル81を介して表示装置80に対して画像信号を出力する画像信号出力部72を備えている。
CPU62、ROM64、RAM66、HDD68、ディスプレイドライバ74、操作入力検出部78、通信I/F部70、及び画像信号出力部72は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU62は、ROM64、RAM66、HDD68へのアクセスを行うことができる。
また、CPU62は、ディスプレイドライバ74を介したディスプレイ76への各種情報の表示の制御、通信I/F部70を介した撮影装置10との各種情報の送受信の制御、及び画像信号出力部72を介した表示装置80に表示される画像の制御、を行うことができる。さらに、CPU62は、操作入力検出部78を介して操作入力部79に対するユーザの操作状態を把握することができる。
図7は、本実施の形態に係る表示装置80の構成を示す斜視図である。図7に示すように、表示装置80は、2つの表示部82が上下に並んで配置されており、上側に表示部82が前方に傾斜されて固定されている。2つの表示部82は、上側の表示部82が右目用の画像を表示する表示部82Rとされ、下側の表示部82が主に左目用の画像を表示する表示部82Lとされている。
本実施の形態に係る表示装置80では、表示部82Lの解像度が、その用途等に応じて放射線画像表示システム10に要求される予め定められた解像度とされる一方、表示部82Rの解像度が表示部82Lより低い(本実施の形態にでは、水平方向および垂直方向の双方ともに表示部82Lの2分の1の解像度)とされている。これにより、表示部82Rの解像度を表示部82Lと同一にする場合に比較して、表示装置80のコストを低減させることができる。
この表示部82Lと表示部82Rとの間には、表示部82Lからの表示光を透過し、表示部82Rからの表示光を反射する、平面視矩形状で、かつ板状のビーム・スプリッター・ミラー84が設けられている。本実施の形態に係る表示装置80では、ビーム・スプリッター・ミラー84が、表示部82Rの表示部82Lに固定されている側の端部に、ヒンジ86を介して、当該ヒンジ86の回転軸を中心として図7矢印A方向に回動可能に設置されている。
本実施の形態に係るビーム・スプリッター・ミラー84は、ハーフミラーを基台として、当該ハーフミラーにおける表示部82Lの表示面側の面に、予め定められた偏光方向(本実施の形態では、水平方向)に入射光を偏光する偏光フイルム84Aが貼り付けられる一方、表示部82Rの表示面側の面に、上記予め定められた偏光方向とは直交する方向(本実施の形態では、垂直方向)に入射光を偏光する偏光フイルム84Bが貼り付けられている。
なお、本実施の形態に係る表示装置80では、ビーム・スプリッター・ミラー84の回動範囲が、医師等の読影者が正面から表示装置80を目視した際に、表示部82Lに表示される画像と表示部82Rに表示される画像とが重なるように角度が調整された全開位置(図7に示される位置)と、ビーム・スプリッター・ミラー84の偏光フイルム84Bが貼り付けられている側の面が表示部82Rの表示面に重なる全閉位置との間の範囲に制限されている。また、本実施の形態に係る表示装置80は、ビーム・スプリッター・ミラー84が全閉位置とされている際には、ビーム・スプリッター・ミラー84のヒンジ86に取り付けられた側の辺を除く3辺の何れか1つに対して下方への力が加わらない限りは全閉位置を維持し、当該力が加わった場合に全開位置まで回動するものとされている。
図8は、本実施の形態に係る表示装置80の偏光メガネの構成と偏光メガネによる立体視の説明に供する概略図である。読影者は、図8に示すように、ビーム・スプリッター・ミラー84を全開位置に位置決めし、かつ表示部82Lに左目用画像を、表示部82Rに右目用画像を各々表示させた状態で、右のレンズと左のレンズとで偏光方向が直交方向とされている偏光メガネ85をかけてビーム・スプリッター・ミラー84を参照することにより、左目と右目とで表示部82Lに表示された左目用画像と表示部82Rに表示された右目用画像とを各々別々に見ることができ、この結果として立体画像を見ることができる。
ここで、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1では、画像処理装置60において、放射線画像撮影装置10でステレオ撮影された複数の放射線画像に対して、立体表示させる際に対となる放射線画像を相互に対応付ける対応付け処理を行う。
図9は、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1における対応付け処理について説明するための概略図である。図9に示すように、画像処理装置60は、ユーザ操作等に基づいて放射線画像撮影装置10に対して撮影指示を示す情報を送信する。放射線画像撮影装置10は、画像処理装置60から撮影指示を示す情報を受信すると、複数の角度(本実施の形態では、0°と4°)で放射線画像を撮影する。そして放射線画像撮影装置10は、撮影した放射線画像を画像処理装置60に送信する。画像処理装置60は、放射線画像撮影装置10に上述した撮影指示を示す情報を送信した後に放射線画像撮影装置10から放射線画像を受信する。画像処理装置60は、受信した放射線画像を、記憶部58Aに記憶されている患者情報(被写体PのID情報)と紐付け、当該放射線画像がどの患者を撮影した放射線画像なのかを認識できるようにする。画像処理装置60は、受信した放射線画像の各々に、立体表示を行う際に対とする、すなわち立体視に用いる一組の画像情報の相手方となる放射線画像の識別情報を参照情報として付与する。そして、画像処理装置60は、ユーザ操作に基づいて、表示させたい放射線画像(単体表示させたい場合は1枚、立体表示させたい場合は2枚)の画像データを、表示指示を示す情報と併せて表示装置80に対して送信する。表示指示を示す情報を受信した表示装置80は、受信した画像データが示す放射線画像を表示させる。
次に、図10を参照して、ステレオ撮影を行う際の本実施の形態に係る放射線画像診断システム1の作用について詳細に説明する。なお、図10は、ステレオ撮影の撮影を指示する指示情報が画像処理装置60に入力された際に画像処理装置60に制御されて放射線画像撮影装置10のCPU50Aにより実行される撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはメモリ58BのROMに予め記憶されている。
画像処理装置60のCPU62は、ユーザ操作等により操作入力部79を介して撮影条件が入力されると、または、予め選択肢として記憶されている複数の撮影条件のうち何れかの撮影条件が選択されて入力されると、入力された撮影条件を放射線画像撮影装置10に送信する。そこで、ステップS101において、CPU58Bは、ユーザ操作等により操作パネル48を介して撮影条件を受信するまで待機する。ステップS101において撮影条件を受信した場合、ステップS103において、CPU58Bは、受信した撮影条件を取得する。
被写体Pは、撮影装置10の撮影面32Aに撮影部位である乳房Mを当接させる。そして、技師等による乳房Mのポジショニングが行われる。放射線技師は、撮影台32の前側の側壁角部に被写体Pの腋窩を当てるようにポジションニングを行った後、操作パネル48を介して圧迫を指示するための情報を入力する。そこで、ステップS105において、CPU58Bは、圧迫を指示するための情報が入力されることにより圧迫指示が入力されるまで待機する。ステップS105において圧迫指示が入力されると、ステップS107において、CPU58Bは、圧迫板40を駆動して乳房Mを圧迫するように制御する。圧迫の際には、圧迫板40が撮影面32Aに向けて移動し、乳房Mに当接して更に押圧し、圧迫板40の押圧力が設定押圧力に到達すると、撮影装置制御部50の制御により圧迫板40の移動が停止するように制御される。
放射線技師は、乳房Mの圧迫が完了すると、操作パネル48を介して撮影開始(放射線照射開始)の指示を示す情報を入力する。そこで、ステップS109において、CPU58Bは、撮影開始の指示が入力されるまで待機する。ステップS109において撮影開始の指示が入力されると、ステップS111において、CPU58Bは、放射線照射部28の放射線源26から放射線を照射してプレビュー画像を撮影する。これにより、放射線検出器36は被写体Pを透過した放射線を検出して放射線画像を表す画像データを生成し、撮影装置制御部50へ出力する。
プレビュー画像の撮影時には、放射線源26は初期位置に在る。CC撮影時と同様に、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態であり、撮影面32Aに対向するように放射線照射部28が撮影面32Aの上方に配置されている。プレビュー画像の撮影が終了すると、次のステップS113において、ステップS111で撮影されたプレビュー画像の画像データを画像処理装置60に送信する。なお、画像処理装置60のCPU62による制御により、プレビュー画像が表示装置80に表示される。技師等は、このプレビュー画像を見て、撮影状態等を確認することができる。
次に、CPU58Bは、CC撮影及びMLO撮影について、それぞれ右乳房、左乳房の撮影を行う。上述した通り、ステレオ撮影を行う場合には、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態とし、撮影面32Aの上方に配置された放射線照射部28を回転軸14の周りに回転させながら複数の角度で撮影を行う。なお、本実施の形態では、0°と4°の角度で撮影を行う。すなわち、右乳房についてCC撮影を0°、4°でそれぞれ行い、MLO撮影を0°、4°でそれぞれ行うとともに、左乳房についてもCC撮影を0°、4°でそれぞれ行い、MLO撮影を0°、4°でそれぞれ行い、合わせて8回の撮影を行う。
ステップS115において、CPU58Bは、回転軸14を回転駆動して、放射線源26を1枚目の撮影位置(0°の位置)に移動させる。回転軸14を左回りに回転させると、放射線源26は第1の回転部18と共に回転軸14の周りに左回りに回転する。
ステップS117において、放射線照射部28の放射線源26から放射線を照射して、ステレオ撮影の1枚目の放射線画像(0°)を撮影する。放射線検出器36は、1枚目の放射線画像を表す画像データを生成し、撮影装置制御部50へ出力する。撮影が終了すると、ステップS119において、CPU58Bは、ステップS117で撮影された1枚目の放射線画像の画像データを、撮影角度(0°か4°か)、撮影種別(CC撮影かMLO撮影か、及び右乳房か左乳房か)及び撮影時刻を示す情報と併せて画像処理装置60に送信する。
次に、ステップS121において、CPU58Bは、回転軸14を回転駆動して、放射線源26を2枚目の撮影位置(4°の位置)に移動させる。ステップS123で、CPU58Bは、放射線照射部28の放射線源26から放射線を照射して、ステレオ撮影の2枚目の放射線画像(4°)を撮影する。放射線検出器36は、2枚目の2Dトモ画像を表す画像データを生成し、撮影装置制御部50へ出力する。撮影が終了すると、ステップS125において、CPU58Bは、ステップ123で得られた2枚目の放射線画像の画像データを撮影角度(0°か4°か)、撮影種別(CC撮影かMLO撮影か、及び右乳房か左乳房か)及び撮影時刻を示す情報と併せて画像処理装置60に送信する。
ステップS115乃至S125の一連の撮影処理が終了すると、ステップS127において、CPU58Bは、圧迫板40を駆動して乳房Mの圧迫を解除する。そして、ステップS129において、CPU58Bは、全ての撮影、すなわち上述した8回の撮影が完了したか否かを判定する。ステップS129において完了していないと判定された場合は、ステップS105に移行し、放射線技師が、撮影部位を変更する場合や姿勢を変更する場合等に、必要に応じて、撮影台32の前側の側壁角部に被写体Pの腋窩を当てるようにポジションニングを行った後、操作パネル48を介して圧迫を指示するための情報を入力する。そして、再びステップS105乃至S129の処理を行う。一方、ステップS129において全ての撮影が完了したと判定された場合は、CPU58Bは、撮影処理プログラムを終了させる。
次に、図11を参照して、本実施の形態に係る対応付け処理の流れについて説明する。なお、図11は、上述した撮影処理が開始されるタイミングで画像処理装置60のCPU62により実行される対応付け処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM64に予め記憶されている。
ステップS201において、CPU62は、全ての画像データ、すなわち上述した8回の撮影により得られた画像データを全て受信するまで待機する。ステップS201において全ての画像データを取得した場合は、CPU62は、受信した画像データを撮影画像参照表91としてHDD68に記憶させる。
図12は、本実施の形態に係る撮影画像参照表91の一例を示す模式図である。図12に示すように、撮影画像参照表91は、放射線画像の識別情報である識別番号91a、撮影角度(0°か4°か)91b、撮影種別(CC撮影かMLO撮影か、及び右乳房か左乳房か)91c、及び撮影時刻91dが対応付けられた情報である。なお、撮影画像参照表91に記憶される情報は上述した情報に限定されず、管電流や管電圧等の撮影条件等も併せて記憶されるようにしても良い。
ステップS205において、CPU62は、撮影画像参照表91から、各放射線画像の識別番号91aを取得する。また、ステップS207において、CPU62は、撮影画像参照表91から、各放射線画像の撮影角度91b及び撮影種別91cを取得する。
そして、ステップS209において、CPU62は、撮影種別が等しい放射線画像であって、撮影角度が異なる放射線画像を選出して、立体表示の際に対となる放射線画像として相互の識別番号を対応付ける。同一の撮影種別で同一の撮影角度の放射線画像が複数あった場合には、撮影時刻が最も近いものが選択されても良い。なお、ステレオ撮影ではなく1つの角度での撮影を行った場合や、ステレオ撮影を行う際に何れかの撮影に失敗して何れかの放射線画像が存在しない場合等、ステップS209において該当する放射線画像が存在しない場合には、立体表示の際に対にできる放射線画像が存在しないので、対応付けを行わない。
立体表示の際に対となる放射線画像の選択方法は、撮影を行う放射線技師や診断を行う医師等によって異なっており、何れかの選択方法を予め設定することができる。例えば、ステレオ撮影によって撮影された画像であっても、立体表示でなく平面表示により表示させる場合もある。医療従事者は、選択方法を予め設定してHDD68等に記憶しておき、CPU62は、記憶された選択方法に基づいて、立体表示の際に対となる放射線画像を選択して対応付ける。平面表示を行う選択方法が設定されている場合には、その放射線画像について、立体表示の際に対となる放射線画像がないものとする。
また、放射線画像撮影装置10から受信した放射線画像のボケ度が予め定めた閾値以上であった場合には、当該画像を立体表示の際に対となる放射線画像として選択されないようにしても良い。なお、放射線画像のボケ度は、例えば当該放射線画像の空間周波数で判断することができ、その場合には、空間周波数が予め定めた閾値以下である場合に、ボケ度が予め定めた閾値以上であるとする。
さらに、立体表示の際に対となる放射線画像の選択方法は、医療従事者等により操作入力部79を介した操作入力によって各々の放射線画像が選択される方法であっても良い。
ステップS211において、CPU62は、ステップS209において対応付けられたそれぞれの放射線画像の画像データに、立体表示の際に対となる放射線画像の識別番号を付加し、対応付け処理を終了する。
図13は、本実施の形態に係る各放射線画像の画像データ92A、92Bの一例を示すデータ構成図である。画像データ92A及び画像データ92Bは、それぞれ立体表示の際に対となる放射線画像の画像データである。図13において、各々の放射線画像の画像データが例えばDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)のフォーマットで記されている。図13に示すように、1つのDICOMデータは、タグデータの集合92aと画像データ92bとから構成されており、タグデータの集合92aには自身の識別情報を示すタグの他に、「Referenced Image Sequence」のタグを備えている。「Referenced Image Sequence」のタグにその放射線画像と組み合わせて立体表示するための相手側の放射線画像の識別番号が付与される。なお、タグデータには、管電流や管電圧等の撮影条件や、撮影角度等を示すデータも含まれていると良い。
次に、図14を参照して、本実施の形態に係る表示処理の流れについて説明する。なお、図14は、上述した撮影処理が開始されるタイミングで画像処理装置60のCPU62により実行される表示処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM64に予め記憶されている。
上述した撮影処理及び対応付け処理が完了した際に、放射線技師は、撮影した放射線画像を表示装置80に表示させたい場合、画像処理装置60の操作入力部79を介して表示対象とする放射線画像を選択し、選択した放射線画像の表示を指示するための指示情報を入力する。
そこで、ステップS301において、CPU62は、ユーザ操作等により操作入力部79を介して放射線画像の表示を指示する指示情報が入力されるまで待機する。ステップS301において指示情報が入力されると、CPU62は、選択された放射線画像の画像データを表示装置80に出力する。この際、画像データのタグデータにおいて対応付けられている放射線画像の画像データも併せて出力される。
表示装置80は、画像処理装置60から入力した画像データが示す放射線画像を表示部82R、82Lに表示させる。この際、入力した画像データが1枚で合った場合には、表示部82R、82Lの一方で入力した画像データを平面表示させる。一方、表示装置80は、入力した画像データが2枚で、それらの放射線画像が異なる角度から撮影された放射線画像であった場合には、表示部82R、82Lで入力した画像データをそれぞれ表示させることで、立体表示させる。また、表示装置80は、画像処理装置60から入力した画像データが2枚であった場合であっても、それらの放射線画像が同一の角度から撮影された放射線画像であった場合、表示部82R、82Lで入力した画像データを平面表示させる。
表示装置80に放射線画像が表示されている際に、放射線技師が、立体表示する2枚の放射線画像の組み合わせを変更したい場合や、立体表示を平面表示に変更したい場合、あるいは平面表示を立体表示に変更したい場合等が想定される。このような場合、放射線技師は、画像処理装置60の操作入力部79を介して変更対象とする放射線画像を選択し、選択した放射線画像の代わりに表示する放射線画像がある場合にはその放射線画像を選択し、変更を指示するための指示情報を入力する。
そこで、ステップS305において、CPU62は、変更指示が入力されたか否かを判定する。ステップS305において変更指示が入力された場合は、ステップS307において、CPU62は、ステップS305において入力された情報に基づいて、出力する画像データを変更して、変更した画像データを再出力する。そして、ステップS309において、CPU62は、撮影画像参照表91において、各放射線画像に、ステップS305において入力された情報に基づいて、タグデータに付与されている放射線画像の識別情報を変更する。
この際、立体表示の際に対とする放射線画像の変更指示が入力された場合には、そのとき表示に用いている2枚の放射線画像、及び変更後に表示されている2枚の放射線画像について、タグデータに付与されている放射線画像の識別情報を変更する。また、立体表示を平面表示に変更する変更指示が入力された場合には、そのとき表示されている2枚の放射線画像のタグデータに付与されている放射線画像の識別情報をNULLとする。さらに、平面表示を立体表示に変更する変更指示が入力された場合には、そのとき表示されている放射線画像及び変更後に表示されている放射線画像のタグデータに付与される放射線画像の識別情報をそれぞれ相互の放射線画像の識別情報とする。
表示装置80に放射線画像が表示されている際に、放射線技師は、表示装置80による表示を終了させたい場合、放射線画像の表示の終了を指示するための指示情報を入力する。
そこで、ステップS309の処理を完了した場合、またはステップS305において変更指示が入力されなかった場合は、ステップS313に移行し、CPU62は、表示終了を指示する支持情報が入力されたか否かを判定する。ステップS313において指示情報が入力されなかった場合は、ステップS305に移行して、CPU62は、表示装置80による表示を継続させる。一方、ステップS313において指示情報が入力された場合は、表示装置80に放射線画像の表示を終了させて、表示処理プログラムを終了させる。
このようにして、本実施の形態に係る放射線画像診断システム1では、被写体Pに対して異なる方向から照射されかつ被写体Pを透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得し、立体表示を行う場合には立体画像に用いる放射線画像を表す複数の画像情報にそれぞれ相手方の放射線画像を示す識別情報を付加する。また、各放射線画像に対して相手方の放射線画像を示す識別情報を対応付けて記憶する。そして、表示装置80において表示を行う際、異なる撮影角度の識別情報が付加されていた場合、それらの複数の画像情報に基づいて立体視可能な画像が表示される。
なお、本実施の形態では、放射線画像撮影装置10は、0°と4°の2つの角度から撮影するが、これに限定されず、3以上の異なる角度(例えば0°と4°と8°)から撮影しても良い。この場合には、各放射線画像について、立体表示を行う際に対となる放射線画像を、同一の撮影種別の放射線画像であって異なる角度から撮影された放射線画像の何れかが選択される。例えば0°と4°と8°の角度で放射線画像の撮影を行った場合には、0°と4°、4°と8°、8°と0°の何れかを組み合わせる。
医療従事者によって、ステレオ撮影により撮影された画像であっても平面表示を行う場合や、同一の撮影種別の撮影を3以上の異なる角度から撮影した場合に、放射線技師の撮影時の癖や医療従事者の好み等によって立体表示の際に対となる放射線画像の組み合わせ方が異なっている。そこで、対応付けを行う際の規則(「0°と4°とを組み合わせる」等)を記憶しておき、当該規則によって立体表示の際に対となる放射線画像を選択する。3以上の角度の異なる角度で撮影した場合、放射線画像のボケ度が最も低く(例えば空間周波数が最も高く)かつ異なる角度の2枚の放射線画像を選出して、相互に立体表示の際に対となる放射線画像としても良い。
また、本実施の形態では、各撮影種別で右乳房、左乳房について角度を変えながら1枚ずつ撮影するが、これに限定されず、それぞれ複数枚ずつ撮影しても良い。この場合にも、立体表示の際に対となる放射線画像は、予め設定されHDD68に記憶された選択方法により選択される。
また、本実施の形態では、立体表示の際に対となる放射線画像として、0°と0°、4°と4°等、同じ角度で撮影された放射線画像がそれぞれ選択されている場合には、表示装置80により双方の放射線画像を用いて平面表示を行うと良い。
また、本実施の形態では、各放射線画像に対して立体表示の際に対となる放射線画像の情報を付加する際、画像データにタグデータとして付加するが、これに限定されず、各放射線画像の識別情報に対して、対となる放射線画像を示す識別情報が対応付けられた対応表ファイル(図12に示すような撮影画像参照表91が格納されたファイル等)を別個に作成して、HDD68等に記憶させても良い。
図15は、本実施の形態に係る対応付け表93の一例を示す模式図である。図13に示すように、ステップS209において対応付けされた、立体表示の際に対となる放射線画像の識別番号をそれぞれ第1の画像(例えば右目用画像)93a及び第2の画像(例えば左目用画像)93bとして対応付けてHDD68に記憶しても良い。この場合には、表示装置80に放射線画像を表示させる際に、上記対応表ファイルを参照して、表示対象とする識別番号000001の放射線画像Aに識別番号000002の放射線画像Bが対応付けられている場合には、放射線画像A及び放射線画像Bの一方を右目用画像、他方を左目用画像として用いて立体表示が行われる。また、ステップS309において対応付けが変更された場合には、上記対応表93が書き換えられる。
1 放射線画像撮影システム
10 放射線画像撮影装置
12 基台部
13 ガイド部
14 回転軸
16 可動アーム部
18 第1の回転部
20 第2の回転部
24 支持部
26 放射線源
28 放射線照射部
32 撮影台
32A 撮影面
34 第1の保持部
36 放射線検出器
38 第2の保持部
40 圧迫板
42 支持機構
48 操作パネル
50 撮影装置制御部
52 撮影駆動機構
60 画像処理装置
80 表示装置
M 乳房
P 被写体

Claims (11)

  1. 被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定手段と、
    表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付手段と、
    前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御し、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定する放射線画像診断装置。
  2. 前記制御手段は、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報のうち表示変更が受け付けられなかった放射線画像の画像情報、及び、表示変更後に表示された放射線画像の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御し、
    前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報のうち表示変更が受け付けられなかった放射線画像の画像情報、及び、表示変更後に表示された放射線画像の画像情報が一組の画像情報に含まれるように設定する
    請求項1記載の放射線画像診断装置。
  3. 前記設定手段は、各々の組の画像情報の少なくとも一方の画像情報に、他方の画像情報を識別する識別情報を付加することにより、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する付加手段であり、
    制御手段は、画像情報に一組の画像情報の他方の画像情報を識別する識別情報が付加されている場合に、立体視可能に表示すると判定し、
    立体視可能に表示すると判定された場合に、前記付加手段により識別情報が付加された第1の画像情報、及び前記第1の画像情報に付加された識別情報に対応する第2の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御する
    請求項1又は2記載の放射線画像診断装置。
  4. 前記設定手段は、各々の組の画像情報の一方の画像情報を識別する識別情報と、他方の画像情報を識別する識別情報とを対応させて記憶することにより、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する記憶手段であり、
    制御手段は、前記記憶手段に記憶された識別情報と対応させて、一組の画像情報の他方の画像情報を識別する識別情報が記憶されている場合に、立体視可能に表示すると判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、
    前記記憶手段に記憶された識別情報で示される第1の画像情報、及び前記第1の画像情報の識別情報に対応して記憶された識別情報により示される第2の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御する
    請求項1又は2記載の放射線画像診断装置。
  5. 前記受付手段は、前記表示手段に一組の画像情報が立体視可能に表示されている際、前記受付手段により平面視可能な表示への変更指示を受け付け、
    前記設定手段は、前記受付手段によって平面視可能な表示への変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれないように設定す
    請求項1乃至4の何れか1項記載の放射線画像診断装置。
  6. 前記受付手段は、前記表示手段に画像情報が平面視可能に表示されている際、前記受付手段により立体視可能な表示への変更指示を受け付け、
    前記設定手段は、前記受付手段により立体視可能な表示への表示変更が受付けられた場合、表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定する
    請求項1乃至5の何れか1項記載の放射線画像診断装置。
  7. 前記設定手段は、前記取得手段により取得された画像情報のうちボケ度が予め定められた閾値以上である画像情報を、前記一組の画像情報に含まないように設定する
    請求項1乃至の何れか1項記載の放射線画像診断装置。
  8. 前記取得手段は、前記被写体の複数の姿勢での撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得し、
    前記設定手段は、前記取得手段により取得された画像情報のうち同一の姿勢での撮影により得られた画像情報同士が前記一組の画像情報となるように設定する
    請求項1乃至の何れか1項記載の放射線画像診断装置。
  9. 前記制御手段は、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する際、前記表示手段に表示される一組の画像情報がそれぞれ同一の方向からの撮影によって得られた画像情報であった場合、前記一組の画像情報に基づいて、平面視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御する
    請求項1乃至の何れか1項記載の放射線画像診断装置。
  10. 被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定ステップと、
    表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付ステップと、
    前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、前記受付ステップにより立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御ステップと、
    を備え
    前記設定ステップでは、前記受付ステップで前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定する放射線画像診断方法。
  11. コンピュータを、
    被写体に対して異なる方向から照射されかつ該被写体を透過した放射線を用いた撮影により得られた複数の放射線画像の各々を表す画像情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像情報のうち立体視に用いる一組の画像情報の複数組について、各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視に用いる一組の画像情報が同じ組に含まれ、かつ各々の組の画像情報と他の画像情報とが識別できるように設定する設定手段と、
    表示手段に表示された放射線画像の表示変更を受付ける受付手段と、
    前記各画像情報を識別する識別情報に基づいて立体視可能に表示するか否かを判定し、立体視可能に表示すると判定した場合に、設定された一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように表示手段を制御し、前記受付手段により立体視表示された一方の放射線画像の表示変更が受け付けられた場合に、表示変更が受け付けられた放射線画像の画像情報を含む一組の画像情報に基づいて、立体視可能に放射線画像が表示されるように前記表示手段を制御する制御手段と、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記設定手段は、前記受付手段によって前記一方の画像情報の変更指示が受け付けられた場合、表示変更前に前記表示手段に表示されていた一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれず、かつ表示変更後に前記表示手段に表示される一組の画像情報が前記一組の画像情報に含まれるように設定するプログラム
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