JP2010199970A - Δς変調回路およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの積分器を用いて、安定かつ、3次以上のノイズシェーピング特性を有するΔΣ変調回路を簡易なフィードバック回路を用いて形成する。
【解決手段】 ΔΣ変調回路は、直列に接続された第1積分器および第2積分器と、第2積分器の出力に接続される量子化器と、量子化器の出力から第1および第2積分器の入力へのフィードバック経路に配置された遅延器を有する。また、ΔΣ変調回路は、量子化器の出力と入力との差分を生成する加算器と、加算器の出力を第1および第2積分器のいずれかの出力に接続する遅延器を含むフィードバック回路を有する。これにより、2つの積分器を用いて3次以上のノイズシェーピング特性を有するΔΣ変調回路が構成できる。第1積分器の入力にフィードバックしたΔΣ変調回路に比べ、フィードバック回路の回路規模を小さくでき、ΔΣ変調回路が搭載される半導体のチップサイズを削減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ΔΣ変調回路およびΔΣ変調回路を有するシステムに関する。
一般に、ΔΣ変調回路は、ノイズシェーピング特性を有している。ΔΣ変調回路の次数(積分器の数)が多いほど急峻なノイズシェーピング特性が得られ、高いS/N比を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。また、入力信号のレベルに応じて係数が変化するフィルタをフィードバック経路に挿入するΔΣ変調回路が提案されている(例えば、特許文献2参照)。サンプリング周波数に応じてΔΣ変調回路の次数を切り替えるΔΣ変調回路が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、量子化器の入力信号および出力信号の差分により得られる量子化誤差に微分処理回路をフィードバック経路に挿入するΔΣ変調回路が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
ΔΣ変調回路は、特に次数が3次以上のとき、フィードバック信号の位相が入力信号に対して180°以上回転してしまう可能性があるため、出力信号が発振するという可能性がある。また、3次以上の急峻なノイズシェーピング特性を持続するためには、発振防止機能や発振時の自動復帰機能を付加する必要性が生じる。
本発明の目的は、2つ以下の積分器を用いて安定性を確保しながら、かつ、3次以上のノイズシェーピング特性を有するΔΣ変調回路を簡易なフィードバック回路を用いて形成することである。
ΔΣ変調回路は、直列に接続された第1積分器および第2積分器と、第2積分器の出力に接続される量子化器と、量子化器の出力から第1および第2積分器の入力へのフィードバック経路に配置された遅延器を有する。また、ΔΣ変調回路は、量子化器の出力と入力との差分を生成する加算器と、加算器の出力を第1および第2積分器のいずれかの出力に接続する遅延器を含むフィードバック回路を有する。
遅延器を含むフィードバック回路の出力を第1および第2積分器のいずれかの出力にフィードバックすることにより、2つの積分器を用いて3次以上のノイズシェーピング特性を有するΔΣ変調回路が構成できる。これは、第1積分器の入力にフィードバックした従来例と比べ、フィードバック回路の回路規模を小さくできる。
本発明の第一の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。 図1に示したΔΣ変調回路の周波数特性のシミュレーション波形を示している。 図1に示したΔΣ変調回路の時間応答シミュレーション波形を示している。 図1に示したΔΣ変調回路が搭載されるシステムの例を示している。 一般的な3次ΔΣ変調回路例を示している。 図5に示したΔΣ変調回路の時間応答シミュレーション波形を示している。 2つの積分器で3次のノイズシェーピング特性を持つ従来のΔΣ変調回路例を示している。 本発明の第二の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。 本発明の第三の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。 本発明の第四の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。 本発明の第五の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。 本発明の第六の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。図中、”+”を付けた丸印は、加算器を示している。加算器の入力に付した”−”は減算を示している。加算器において、”−”のない入力は加算を示している。積分器および微分器の各々は、加算器および遅延器(Z−1)を有していることを示している。
図1は、本発明の第一の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。ΔΣ変調回路MOD1は、直列に接続された加算器10、積分器12、加算器14、積分器16、量子化器18と、遅延器20、加算器22およびフィードバック回路24を有している。入力信号Xは加算器10に入力される。出力信号Yは量子化器18から出力される。遅延器20は、出力信号Yを受け、その出力を加算器10、14にそれぞれフィードバックする。
加算器10は、入力信号Xおよび遅延器20の出力を受け、加算結果を積分器12に出力する。加算器14は、積分器12の出力、フィードバック回路24の出力Q’および遅延器20の出力を受け、演算結果を積分器16に出力する。
加算器22は、量子化器18の入力と出力の差を量子化ノイズQとして抽出する。フィードバック回路24は、直列に接続された遅延器24aおよび微分器24bを有している。フィードバック回路24は、量子化ノイズQからフィードバック信号Q’を生成し、加算器14に出力する。
一般に、積分器12、16の入出力特性(信号伝達特性)は、Z関数によって「1/(1−Z−1)」で表される。微分器24bの入出力特性は、「1−Z−1」で表される。これより、図1に示したΔΣ変調回路MOD1の入出力特性は、Z関数によって式(1)で表される。
Y(z)=((X(z)-Y(z)Z-1)/(1-Z-1)-Y(z)Z-1-QZ-1(1-Z-1))/(1-Z-1)+Q ‥‥(1)
式(1)において、「X(z)−Y(z)Z−1」は、加算器10の動作を示す。「−Y(z)Z−1」は、遅延器20から加算器10または加算器14へのフィードバック動作を示す。「QZ−1(1−Z−1)」は、フィードバック回路24の動作(すなわちQ’)を示す。
式(1)をY(z)について解くことにより式(2)が得られる。
Y(z)=X(z)+Q(1-Z-1)3 ‥‥(2)
式(2)より、図1に示したΔΣ変調回路MOD1は、2つの積分器を用いているにもかかわらず、3次のシェーピング特性を有していることが分かる。
図2は、図1に示したΔΣ変調回路MOD1の周波数特性のシミュレーション波形を示している。図2において、縦軸は、信号強度(Magnitude)、横軸は、規格化周波数(入力周波数f/サンプリング周波数fs)を示している。図2の周波数特性におけるノイズ成分は、60dB/decの傾きを持っている。これにより、シミュレーションからも、図1に示したΔΣ変調回路MOD1は、3次のノイズシェーピング特性を有することが分かる。
図3は、図1に示したΔΣ変調回路MOD1の時間応答シミュレーション波形を示している。図3において、縦軸は、入力信号Xおよび出力信号Yの電圧振幅を示し、横軸は時間を示している。振幅の大きい入力信号XがΔΣ変調回路MOD1に与えられたとき、出力信号Yは一時的にHighレベルまたはLowレベルに固定されるが、フィードバック回路24からの信号がすぐに加算器14に反映されるため、発振することなく通常の動作に復帰し、正常な出力信号Yを出力する。
図4は、図1に示したΔΣ変調回路MOD1が搭載されるシステムSYSの例を示している。システムSYSは、例えば携帯電話等の携帯端末である。特に限定されないが、システムSYSは、送信回路TCを含む半導体チップSCおよびこの半導体チップSCに接続されたアンテナANTを有する。図中のEXTは、半導体チップSCの外部端子を示している。送信回路TCは、I成分とQ成分とをそれぞれ受けるローパスフィルタLPF、直交変調器QM、パワーアンプPAおよびPLL等のシンセサイザFSYN(Fractional Synthesizer)を有している。
送信回路TCは、ローパスフィルタLPFを介して受ける送信情報のI成分とQ成分(アナログ信号)を、直交変調器QMにより直交変調し、送信信号を生成する。パワーアンプPAは、送信信号を所定の送信電力に増幅し、アンテナANTに出力する。シンセサイザFSYNは、図1に示したΔΣ変調回路MOD1を有しており、直交変調器QMの変調動作に必要なクロックCKを生成する。なお、シンセサイザFSYNは、ΔΣ変調回路MOD1の代わりに、後述するΔΣ変調回路MOD2、MOD3、MOD4、MOD5、MOD6のいずれかを搭載してもよい。
この例では、シンセサイザFSYNから出力されるクロックCKの周波数を細かく切り替えるためのFractional設定値をΔΣ変調することによって、シンセサイザFSYNの帯域内ノイズを高周波(帯域外)にシェーピングさせることができる。一般的な3次のΔΣ変調回路を用いた場合と比べ、本発明のΔΣ変調回路を用いた方が安定であり、また、一般的な2次のΔΣ変調回路を用いた場合に比べ、急峻なノイズシェーピング特性を持つことができる。このため、シンセサイザFSYNの帯域内ノイズを安定して低減させることができる。
図5は、一般的な3次のΔΣ変調回路例を示している。このΔΣ変調回路は、直列に接続された3つの積分器を有しており、式(2)と同様に3次のノイズシェーピング特性を有している。
図6は、図5に示した一般的な3次のΔΣ変調回路の時間応答シミュレーション波形の例を示している。振幅の大きい入力信号XがΔΣ変調回路に与えられると、入力信号を加算する加算器へのフィードバックが間に合わず(位相差が180°以上)、出力信号YはHighレベルとLowレベルを繰り返し図6に示すように発振する。この場合、発振から復帰する処理を施さない限りは、通常動作に戻れず、この期間中ずっとΔΣ変調回路としての動作ができなくなる。
図7は、2つの積分器で3次のノイズシェーピング特性を持つΔΣ変調回路を示している。この回路は、フィードバック回路26の出力が、積分器12の入力にある加算器10に与えられる。ΔΣ変調回路に3次のノイズシェーピング特性を持たせるために、フィードバック回路26は、直列に接続された遅延器26aおよび2つの微分器26b、26cを有している。これに対して、図1に示したΔΣ変調回路MOD1では、フィードバック回路24の出力を積分器12の入力ではなく、積分器12の出力にフィードバックしている。これにより、フィードバック回路24を、遅延器24aおよび微分器24bのみで形成でき、フィードバック回路24の次数、およびΔΣ変調回路の回路規模を小さくすることができる。
以上、この実施形態では、2つの積分器を有し、3次のノイズシェーピング特性が安定して得られるΔΣ変調回路MOD1を、回路規模が小さいフィードバック回路24を用いて形成でき、よりSN比の高いΔΣ変調回路を実現することができる。この結果、同じ3次のシェーピング特性を安定して得られる従来例に比べ、本発明のΔΣ変調回路MOD1は半導体チップSCのチップサイズを小さくでき、システムSYSのコストを削減できる。特にフィードバック回路に含まれる微分器が少なくできるため、ΔΣ変調回路MOD1およびΔΣ変調回路MOD1が搭載される半導体チップSCの消費電力を削減できる。
図8は、本発明の第二の実施形態におけるΔΣ変調回路の例を示している。図1と同じ要素については、詳細な説明は省略する。ΔΣ変調回路MOD2は、図1の加算器14およびフィードバック回路24の代わりに加算器28およびフィードバック回路30を有している。フィードバック回路30は、遅延器30aのみで形成されている。また、ΔΣ変調回路MOD2は、積分器16と量子化器18の間に、加算器32を有している。その他の構成は、図1に示したΔΣ変調回路MOD1と同じである。ΔΣ変調回路MOD2の周波数特性と時間応答のシミュレーション波形は、それぞれ図2、図3と同じである。ΔΣ変調回路MOD2は、図4に示したシステムSYSに搭載される。
加算器28は、積分器12の出力および遅延器20の出力を受け、演算結果を積分器16に出力する。加算器32は、積分器16の出力およびフィードバック回路30の出力を受け、演算結果を量子化器18および加算器22に出力する。フィードバック回路30は、量子化ノイズQからフィードバック信号Q’を生成し、加算器32に出力する。
図8に示したΔΣ変調回路MOD2の信号伝達特性は、式(3)で表される。
Y(z)=((X(z)-Y(z)Z-1)/(1-Z-1)-Y(z)Z-1)/(1-Z-1)-QZ-1+Q (3)
式(3)を解くことにより上述した式(2)が得られる。すなわち、図8に示したΔΣ変調回路MOD2は、ΔΣ変調回路MOD1と同様に3次のシェーピング特性を有していることがわかる。
以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、フィードバック回路30の回路規模を図1に示したフィードバック回路24より小さくできる。この結果、ΔΣ変調回路MOD2が搭載される半導体チップSCのチップサイズをΔΣ変調回路MOD1を用いた場合に比べさらに小さくでき、システムSYSのコストをさらに削減できる。フィードバック回路に含まれる微分器が必要なくなるため、ΔΣ変調回路MOD2およびΔΣ変調回路MOD2が搭載される半導体チップSCの消費電力をさらに削減させることができる。
図9は、本発明の第三の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。図1と同じ要素については、詳細な説明は省略する。ΔΣ変調回路MOD3は、いわゆるMASH(Multi-stAge noise SHaping)方式を採用して形成されており、カスケード接続された2つのΔΣ変調器MOD31、MOD32を有している。ΔΣ変調回路MOD3の周波数特性と時間応答のシミュレーション波形は、それぞれ図2、図3と同じである。ΔΣ変調回路MOD3は、図4に示したシステムSYSに搭載される。
ΔΣ変調器MOD31は、直列に接続された加算器101、積分器121、量子化器181と、遅延器201および加算器221を有している。入力信号Xは加算器101に入力される。出力信号Y1は量子化器181から出力される。遅延器201は、出力信号Y1を受け、その出力を加算器101にフィードバックする。加算器101は、入力信号Xおよび遅延器201の出力を受け、演算結果を積分器121に出力する。加算器221は、量子化器181の入力と出力の差を量子化ノイズQ1として抽出し、ΔΣ変調器MOD32の加算器102に出力する。
ΔΣ変調器MOD32は、直列に接続された加算器102、積分器122、加算器282、量子化器182と、遅延器202、加算器222およびフィードバック回路302を有している。出力信号Y2は量子化器182から出力される。遅延器202は、出力信号Y2を受け、その出力を加算器102にフィードバックする。加算器102は、ΔΣ変調器MOD31からの量子化ノイズQ1および遅延器202の出力を受け、演算結果を積分器122に出力する。加算器282は、積分器122の出力およびフィードバック回路302の出力Q2’を受け、演算結果を量子化器182および加算器222に出力する。 加算器222は、量子化器182の入力と出力の差を量子化ノイズQ2として抽出する。フィードバック回路302は、遅延器302aのみで形成されている。フィードバック回路302は、量子化ノイズQ2からフィードバック信号Q2’を生成し、加算器282に出力する。
MASH方式では、前段の出力が後段の入力に接続され、最終段より前の変調器で発生する量子化誤差を相殺するように系が組まれる。このために、ΔΣ変調回路MOD3は、出力信号Y2を受ける微分器34aと、出力信号Y1および微分器34aの出力を受け、演算結果を出力信号Yとして出力する加算器36aを有している。
図9に示したΔΣ変調回路MOD3の信号伝達特性は、式(4)、(5)、(6)で表される。
Y1(z)=(X(z)-Y1(z)Z-1)/(1-Z-1)+Q1 ‥‥(4)
Y2(z)=(-Q1-Y2(z)Z-1)/(1-Z-1)-Q2Z-1+Q2 ‥‥(5)
Y(z)=Y1(z)+Y2(z)(1-Z-1) ‥‥(6)
ここで、式(4)は、ΔΣ変調器MOD31の信号伝達特性を示す。式(5)は、ΔΣ変調器MOD32の信号伝達特性を示す。式(6)は、微分器34aおよび加算器36aを含むΔΣ変調回路MOD3の信号伝達特性を示す。
式(6)を解くことにより式(7)が得られる。
Y(z)=X(z)+Q2(1-Z-1)3 ‥‥(7)
図9に示したΔΣ変調回路MOD3は、MASH方式で各々の段数に1つの積分器、すなわち計2つの積分器を用いているにもかかわらず、3次のノイズシェーピング特性を有していることが式(7)からわかる。
以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。MASH方式で一般的に3次のノイズシェーピング特性を実現する場合、もう1段の変調器をカスケード接続させる必要がある。このため、本発明のΔΣ変調回路を用いた場合、同じ3次のノイズシェーピング特性をより小さい回路規模で実現することができる。この結果、ΔΣ変調回路MOD3が搭載される半導体チップSCのチップサイズをさらに小さくでき、システムSYSのコストをさらに削減できる。
図10は、本発明の第四の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。図1および図9と同じ要素については、詳細な説明は省略する。ΔΣ変調回路MOD4は、MASH方式を採用して形成されており、カスケード接続された2つのΔΣ変調器MOD41、MOD42を有している。ΔΣ変調回路MOD4の周波数特性と時間応答のシミュレーション波形は、それぞれ図2、図3と同じである。ΔΣ変調回路MOD4は、図4に示したシステムSYSに搭載される。
この例では、ΔΣ変調回路MOD4は、図9に示したΔΣ変調器MOD31、MOD32を互いに入れ替えることで形成されている。すなわち、ΔΣ変調器MOD41は、ΔΣ変調器MOD32と同じ回路構成である。ΔΣ変調器MOD41のフィードバック回路301は、遅延器301aのみで形成されている。ΔΣ変調器MOD42は、ΔΣ変調器MOD31から加算器221を削除した回路と同じである。さらに、ΔΣ変調回路MOD4は、量子化誤差Q1を相殺するために、出力信号Y2を受ける直列に接続された微分器34a、34bと、出力信号Y1および微分器34bの出力を受け出力信号Yを出力する加算器36aを有している。
図10に示したΔΣ変調回路MOD4の信号伝達特性は、式(8)、(9)、(10)で表される。
Y1(z)=(X(z)-Y1(z)Z-1)/(1-Z-1)-Q1Z-1+Q1 ‥‥(8)
Y2(z)=(-Q1-Y2(z)Z-1)/(1-Z-1)+Q2 ‥‥(9)
Y(z)=Y1(z)+Y2(z)(1-Z-1)2 ‥‥(10)
ここで、式(8)は、ΔΣ変調器MOD41の信号伝達特性を示す。式(9)は、ΔΣ変調器MOD42の信号伝達特性を示す。式(10)は、微分器34a、34bおよび加算器36aを含むΔΣ変調回路MOD4の信号伝達特性を示す。
式(10)を解くことにより上述した式(7)が得られる。すなわち、図10に示したΔΣ変調回路MOD4は、ΔΣ変調回路MOD3と同様に2つの積分器を用いて3次のシェーピング特性を実現する。以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明の第五の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。図1および図9と同じ要素については、詳細な説明は省略する。ΔΣ変調回路MOD5は、MASH方式を採用して形成されており、カスケード接続された3つのΔΣ変調器MOD51、MOD52、MOD53を有している。ΔΣ変調回路MOD5は、図4に示したシステムSYSに搭載される。
ΔΣ変調器MOD51、MOD52は、図9に示したΔΣ変調器MOD31、MOD32と同じ回路構成である。ΔΣ変調器MOD53は、図10のΔΣ変調器MOD42と同じである。さらに、ΔΣ変調回路MOD5は、量子化誤差Q1、Q2を相殺するために、微分器34a、34b、34c、34dおよび加算器36aを有している。微分器34aは、出力信号Y2を受ける。微分器34b、34c、34dは、直列に接続され、微分器34bで出力信号Y3を受ける。加算器36aは、出力信号Y1、微分器34aの出力および微分器34dの出力を受け、演算結果を出力信号Yとして出力する。
図11に示したΔΣ変調回路MOD5の信号伝達特性は、式(11)、(12)、(13)、(14)で表される。
Y1(z)=(X(z)-Y1(z)Z-1)/(1-Z-1))+Q1 ‥‥(11)
Y2(z)=(-Q1-Y2(z)Z-1)/(1-Z-1)-Q2Z-1+Q2 ‥‥(12)
Y3(z)=(-Q2-Y3(z)Z-1)/(1-Z-1)+Q3 ‥‥(13)
Y(z)=Y1(z)+Y2(z)(1-Z-1)+Y3(z)(1-Z-1)3 ‥‥(14)
ここで、式(11)、式(12)、式(13)は、それぞれ、ΔΣ変調器MOD51、MOD52、MOD53の信号伝達特性を示す。式(14)は、微分器34a〜34dおよび加算器36aを含むΔΣ変調回路MOD5の信号伝達特性を示す。
式(14)を解くことにより式(15)が得られる。
Y(z)=X(z)+Q3(1-Z-1)4 ‥‥(15)
すなわち、図11に示したΔΣ変調回路MOD5は、2つの積分器を用いているにもかかわらず、4次のノイズシェーピング特性を有していることがわかる。以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
図12は、本発明の第六の実施形態におけるΔΣ変調回路例を示している。図1および図9と同じ要素については、詳細な説明は省略する。ΔΣ変調回路MOD6は、MASH方式を採用して形成されており、カスケード接続された2つのΔΣ変調器MOD41(図10と同じ回路構成)、MOD32(図9と同じ回路構成)を有している。ΔΣ変調回路MOD6は、図4に示したシステムSYSに搭載される。
ΔΣ変調回路MOD6は、量子化誤差Q1を相殺するために、出力信号Y2を受ける直列に接続された微分器34a、34bと、出力信号Y1および微分器34bの出力を受け、演算結果を出力信号Yとして出力する加算器36aを有している。
図12に示したΔΣ変調回路MOD6の信号伝達特性は、上述した式(8)、(5)、(10)で表される。式(8)、(5)は、ΔΣ変調器MOD41、MOD32の信号伝達特性をそれぞれ示す。式(10)は、微分器34a、34bおよび加算器36aを含むΔΣ変調回路MOD6の信号伝達特性を示す。
式(10)に式(8)、(5)を代入して解くことにより式(16)が得られる。Y(z)=X(z)+Q2(1-Z-1)4 ‥‥(16)
すなわち、図12に示したΔΣ変調回路MOD6もΔΣ変調回路MOD5と同様に、2つの積分器で4次のノイズシェーピング特性を実現することができる。以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、ΔΣ変調回路を送信回路TCのシンセサイザFSYN内に形成する例を述べたが、これは送信回路TCに限定されることなく、受信回路に用いられてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
10‥加算器;12‥積分器;14‥加算器;16‥積分器;18‥量子化器;20‥遅延器;22‥加算器;24‥フィードバック回路;26‥フィードバック回路;28‥加算器;30‥フィードバック回路;32‥加算器;34a〜34d‥微分器;36a‥加算器;ANT‥アンテナ;FSYN‥シンセサイザ;LPF‥ローパスフィルタ;MOD1〜6‥ΔΣ変調回路;MOD31、MOD32、MOD41、MOD42、MOD51、MOD52、MOD53‥ΔΣ変調器;PA‥パワーアンプ;QM‥直交変調器;SC‥半導体チップ;SYS‥システム;TC‥送信回路
特開2002−368620号公報 特開平7−15281号公報 特開2006−101531号公報 特開2004−80430号公報

Claims (6)

  1. 直列に接続された第1積分器および第2積分器と、
    前記第2積分器の出力に接続される量子化器と、
    前記量子化器の出力から前記第1および第2積分器の入力へのフィードバック経路に配置された遅延器と、
    前記量子化器の出力と入力との差分を生成する加算器と、
    前記加算器の出力を前記第1および第2積分器のいずれかの出力に接続する遅延器を含むフィードバック回路と
    を備えていることを特徴とするΔΣ変調回路。
  2. 前記加算器の出力は、前記第1積分器の出力に接続され、
    前記フィードバック回路は、直列に接続された前記遅延器と微分器とを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のΔΣ変調回路。
  3. 前記加算器の出力は、前記第2積分器の出力に接続され、
    前記フィードバック回路は、前記遅延器のみを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のΔΣ変調回路。
  4. 直列に接続された積分器および量子化器と、量子化器の出力から前記積分器の入力へのフィードバック経路に配置された遅延器とを含み、前段の量子化器の出力と入力との差分を次段の入力に出力する複数のΔΣ変調器と、
    前記ΔΣ変調器の出力を加算する加算器と、
    2段目以降の前記ΔΣ変調器の出力と前記加算器との間にそれぞれ配置された少なくとも1つの微分器と、
    を備え、
    前記ΔΣ変調器の少なくとも1つは、前記差分を自身の前記積分器の出力にフィードバックするための遅延器を含むフィードバック回路を
    備えていることを特徴とするΔΣ変調回路。
  5. 前記フィードバック回路は、前記遅延器のみを含むこと
    を特徴とする請求項4に記載のΔΣ変調回路。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載のΔΣ変調回路を備えていることを特徴とするシステム。
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