JP3143344B2 - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

Info

Publication number
JP3143344B2
JP3143344B2 JP06293266A JP29326694A JP3143344B2 JP 3143344 B2 JP3143344 B2 JP 3143344B2 JP 06293266 A JP06293266 A JP 06293266A JP 29326694 A JP29326694 A JP 29326694A JP 3143344 B2 JP3143344 B2 JP 3143344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modulation circuit
circuit
input
bit string
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06293266A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08154057A (ja
Inventor
博則 寺澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP06293266A priority Critical patent/JP3143344B2/ja
Publication of JPH08154057A publication Critical patent/JPH08154057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143344B2 publication Critical patent/JP3143344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はA/D変換器に係り、詳
しくは、オーバーサンプルA/D変換器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的なオーバサンプルA/D
変換器(以下、単にA/D変換器という)50の回路図
である。A/D変換器50は、アナログ信号Ainを入力
し、そのアナログ信号Ainを所定の標本化周波数fs で
サンプリングし量子化したディジタルデータDout を生
成し出力するようになっている。
【0003】A/D変換器50には、2次のデルタ・シ
グマ(ΔΣ)変調回路(ΣΔ変調回路という場合もあ
る)51とデシメーションフィルタ52とが設けられて
いる。ΔΣ変調回路51は、直列に接続された積分回路
53,54と量子化器としてのコンパレータ55に対し
て、直列に接続された遅延回路56と1ビットD/A変
換器57とによりフィードバック系を構成している。
【0004】ΔΣ変調回路51は、アナログ信号Ainを
入力し、標本化周波数fs の数十〜数百倍(例えば64
倍)の周波数64fs でアナログ信号Ainをオーバサン
プリングする。そして、ΔΣ変調回路51は、そのサン
プリングしたデータを1ビットに量子化し、モジュレー
タビット列データとして出力するようになっている。
【0005】デシメーションフィルタ52は、ΔΣ変調
回路51からのビット列データを入力し、そのビット列
データの周波数64fs を標本化周波数fs に低減し、
ディジタルデータDout を出力するようになっている。
【0006】ところで、デシメーションフィルタ52
は、ディジタル回路により構成されているので、ノイズ
の発生源となる。このデシメーションフィルタ52によ
り発生したノイズは、入力端子58からΔΣ変調回路5
1までの間や、ΔΣ変調回路51内の信号に混入する場
合がある。すると、A/D変換器50から出力されるデ
ィジタルデータDout には、ノイズが含まれてしまい、
正確にA/D変化することができない場合がある。その
ノイズの影響を低減するために、差動型のA/D変換器
が用いられている。
【0007】例えば、図4に示すように、差動型A/D
変換器60には、2つのΔΣ変調回路61,62とディ
ジタル引き算回路63とが設けられている。一方のΔΣ
変調回路61には、外部に接続されたバッファ回路64
を介して正極性のアナログ信号Ainが入力され、他方の
ΔΣ変調回路62には、外部に接続された反転回路65
を介して逆極性のアナログ信号Ainが入力される。ΔΣ
変調回路61は、入力した正極性のアナログ信号Ainを
1ビットに量子化したビット列データDp を生成し出力
する。ΔΣ変調回路62は、入力した逆極性のアナログ
信号Ainを1ビットに量子化したビット列データDn を
生成し出力する。ディジタル引き算器63は、ΔΣ変調
回路61,62から出力されたビット列データDp ,D
n を入力し、その差を取りデシメーションフィルタ66
へ出力するようになっている。
【0008】デシメーションフィルタ66により発生し
たノイズは、入力端子67,68からΔΣ変調回路6
1,62までの間や、ΔΣ変調回路61,62内に混入
する。その結果、ΔΣ変調回路61,62からは、それ
ぞれ同様にノイズを含んだビット列データDp ,Dn が
ディジタル引き算回路63へ出力される。ディジタル引
き算回路63は、入力したビット列データDp ,Dn の
引き算を行い、その引き算結果を出力する。このとき、
ビット列データDp ,Dn に含まれるアナログ信号Ain
は互いに逆相であって、ノイズは同相になっている。従
って、引き算を行った結果、ノイズは互いに相殺され、
ディジタル引き算回路63から出力される演算結果に
は、ノイズが含まれなくなるので、ノイズの影響を低減
することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
A/D変換器60の場合、その外部にバッファ回路64
及び反転回路64の外付け部品が必要なので、作成が面
倒であるという問題がある。バッファ回路64及び反転
回路65を、A/D変換器60に内蔵することも考えら
れるが、回路規模が大きくなり、A/D変換器60を小
型化することができないという問題がある。そのため、
図5に示すように、反転回路71のみを内蔵したA/D
変換器70が考えられる。
【0010】しかし、図5のA/D変換器70の場合、
反転回路71とΔΣ変調回路62との間に混入したノイ
ズは差分により相殺されるが、反転回路71の入力端子
までに混入したノイズは相殺されないので、ディジタル
データDout にはそのノイズが含まれ出力されるという
問題があった。
【0011】また、図5のA/D変換器70の場合、一
方のΔΣ変調回路61は直接アナログ信号Ainを入力
し、他方のΔΣ変調回路62は反転回路71を介してア
ナログ信号Ainを入力している。そのため、反転回路7
1を通過する分、アナログ信号Ainが遅延されるので、
ΔΣ変調回路61,62から出力されるビット列データ
Dp ,Dn の対称性が崩れ、アナログ信号Ainに対応し
たディジタルデータDout が出力されなくなるという問
題があった。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、簡単な構成で回路内のノイズによる
影響を低減することができるA/D変換器を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、連続的に変化するアナログ信号を入力し、そのアナ
ログ信号を標本化周波数の整数倍の周波数に従って量子
化し、その量子化した値に対応する第1のビット列デー
タを生成する第1のΔΣ変調回路と、予め設定された基
準電圧を入力し、その基準電圧を前記第1のΔΣ変調回
路の量子化周波数と同一の周波数に従って量子化し、そ
の量子化した値に対応する第2のビット列データを生成
する第2のΔΣ変調回路と、前記第1のΔΣ変調回路か
ら出力される第1のビット列データと、第2のΔΣ変調
回路から出力される第2のビット列データとの差を算出
し、その算出結果を出力する引き算回路とから構成され
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のA/D変換器において、単一の半導体基板上に前記第
1のΔΣ変調回路及び前記第2のΔΣ変調回路が集積化
され、前記第1のΔΣ変調回路には入力端子を介してア
ナログ信号が入力され、前記第2のΔΣ変調回路には前
記入力端子近傍に配置される基準電圧の伝達配線上の接
続点から基準電圧が入力される。
【0015】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、第1
のΔΣ変調回路には、連続的に変化するアナログ信号が
入力され、そのアナログ信号が標本化周波数の整数倍の
周波数に従って量子化され、その量子化された値に応じ
た第1のビット列データが生成される。第2のΔΣ変調
回路には、予め設定された基準電圧が入力され、その基
準電圧は第1のΔΣ変調回路の量子化周波数と同一の周
波数に従って量子化され、その量子化された値に応じた
第2のビット列データが生成される。引き算回路には、
第1のΔΣ変調回路から出力される第1のビット列デー
タと、第2のΔΣ変調回路から出力される第2のビット
列データとが入力され、第1のビット列データと第2の
ビット列データとの差が算出され、その算出結果が出力
される。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のA/D変換器において、単一の半導体基板上には、第
1のΔΣ変調回路及び第2のΔΣ変調回路が集積化さ
れ、第1のΔΣ変調回路には入力端子を介してアナログ
信号が入力され、第2のΔΣ変調回路には入力端子近傍
に配置される基準電圧の伝達配線上の接続点から基準電
圧が入力される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1及
び図2に従って説明する。図1に示すように、オーバサ
ンプルA/D変換器(以下、単にA/D変換器という)
1は、入力端子T1からアナログ信号Ainを入力し、そ
のアナログ信号Ainを所定の標本化周波数fs で量子化
したディジタルデータDout を出力端子T2から出力す
るようになっている。A/D変換器1には、第1,第2
のΔΣ変調回路2,3、ディジタル引き算回路4、ディ
ジタルデシメーションフィルタ5が設けられている。
【0018】第1のΔΣ変調回路2は2次のΔΣ変調回
路であって、積分回路11,12、量子化器としてのコ
ンパレータ13、遅延回路14、1ビットD/A変換器
15及び加算回路16,17により構成されている。積
分回路11,12は直列に接続されている。積分回路1
1,12の入力端子には、それぞれ加算回路16,17
が接続されている。積分回路12の出力端子は、コンパ
レータ13のプラス入力端子に接続され、コンパレータ
13のマイナス入力端子にはリファレンス電圧Vref1が
入力されている。このリファレンス電圧Vref1は、コン
パレータ13の動作範囲内で選択され、通常は、コンパ
レータ13の動作範囲の中間電圧に設定されている。コ
ンパレータ13の出力端子は、遅延回路14,D/A変
換器15を介して加算回路16,17に接続されてい
る。即ち、積分回路11,12及びコンパレータ13に
は、直列に接続された遅延回路14と1ビットD/A変
換器15とが並列に接続されフィードバック系が構成さ
れている。
【0019】第1のΔΣ変調回路2は、入力端子T1に
接続され、外部からアナログ信号Ainを入力する。第1
のΔΣ変調回路2に入力されたアナログ信号Ainは、積
分回路11,12を介してコンパレータ13に入力され
る。コンパレータ13は、積分回路11,12により積
分された値と予め設定されたリファレンス電圧Vref1と
を比較して1ビットに量子化したビット列データDp を
生成し、ディジタル引き算回路4へ出力する。
【0020】また、第1のΔΣ変調回路2は、コンパレ
ータ13から出力されたビット列データDp を、遅延回
路14及びD/A変換器15を介してアナログデータに
変換する。そして、加算回路16,17によりその変換
したアナログデータと次に入力したアナログ信号Ainと
の差をとり積分回路11,12へ入力し積分する。これ
により、第1のΔΣ変調回路2は、積分回路11,12
の積分値が最小となるようにフィードバック制御する。
この構成により、コンパレータ13から出力されるビッ
ト列データDp に含まれる量子化雑音は、高い周波数へ
偏って分布するようになる。
【0021】ところで、コンパレータ13及び遅延回路
14は、標本化周波数fs の64倍の周波数64fs に
従って動作する。従って、入力したアナログ信号Ain
は、周波数64fs の間隔でオーバサンプリングされ、
1ビットに量子化されたビット列データDp として、デ
ィジタル引き算回路4へ出力されるようになっている。
【0022】第2のΔΣ変調回路3は、第1のΔΣ変調
回路2と同様に2次のΔΣ変調回路であって、積分回路
21,22、量子化器としてのコンパレータ23、遅延
回路24、1ビットD/A変換器25及び加算回路2
6,27により構成されている。積分回路21,22は
直列に接続されている。積分回路21,22の入力端子
には、それぞれ加算回路26,27が接続されている。
積分回路22の出力端子は、コンパレータ23のプラス
入力端子に接続され、コンパレータ13のマイナス入力
端子には、第1のΔΣ変調回路2のコンパレータ13と
同一のリファレンス電圧Vref1が入力されている。コン
パレータ23の出力端子は、遅延回路24,D/A変換
器25を介して加算回路26,27に接続されている。
即ち、積分回路21,22及びコンパレータ23には、
直列に接続された遅延回路24と1ビットD/A変換器
25とが並列に接続されフィードバック系が構成されて
いる。
【0023】第2のΔΣ変調回路3は、外部から供給さ
れるリファレンス電圧Vref2(通常は、コンパレータ2
3に供給するリファレンス電圧Vref1と同じでよい)を
入力する。そして、第2のΔΣ変調回路3に入力された
リファレンス電圧Vref2は、積分回路21,22を介し
てコンパレータ23に入力される。コンパレータ23
は、その入力したリファレンス電圧Vref2と予め設定さ
れたリファレンス電圧Vref1とを比較して1ビットに量
子化したビット列データDr を生成し、ディジタル引き
算回路4へ出力する。
【0024】また、第2のΔΣ変調回路3は、コンパレ
ータ23から出力されたビット列データDr を、遅延回
路24及びD/A変換器25を介してアナログデータに
変換する。そして、加算回路21,22によりその変換
したアナログデータと次に入力したリファレンス電圧V
ref2との差をとり積分回路21,22へ入力し積分す
る。即ち、第2のΔΣ変調回路3は、この積分回路2
1,22の積分値が最小となるようにフィードバックす
るようになっている。
【0025】即ち、第2のΔΣ変調回路3は、入力した
リファレンス電圧Vref2を周波数64fs の間隔でオー
バサンプリングし、1ビットに量子化したビット列デー
タDr を生成し、ディジタル引き算回路4へ出力するよ
うになっている。
【0026】第1,第2のΔΣ変調回路2,3は、同じ
形状に形成され、電気的特性が同じになっている。ま
た、第2のΔΣ変調回路3は、第1,第2のΔΣ変調回
路2,3を単一の半導体基板上に集積化する際、リファ
レンス電圧Vref2を第1のΔΣ変調回路2に入力される
アナログ信号Ainの入力端子T1の近傍から入力するよ
うになっている。
【0027】即ち、図2に示すように、A/D変換器1
のチップの周辺上には、アナログ信号Ainの入力端子
(パッド)T1が形成されており、第1,第2のΔΣ変
調回路2,3は、その入力端子T1に対して対称となる
ように形成れされている。第1のΔΣ変調回路2は、そ
の入力端子T1に配線L1を介して接続され、アナログ
信号Ainを入力するようになっている。
【0028】入力端子T1の近傍には、リファレンス電
圧Vref2を伝達する配線L2が形成され、その配線L2
からリファレンス電圧Vref2が第1,第2のΔΣ変調回
路2,3に供給されている。そして、第2のΔΣ変調回
路3は、入力端子T1の近傍の接続点T3で配線L3を
介してリファレンス電圧Vref2を伝達する配線L2に接
続され、リファレンス電圧Vref2を入力するようになっ
ている。即ち、第1のΔΣ変調回路2と第2のΔΣ変調
回路3は、同様の経路でアナログ信号Ainとリファレン
ス電圧Vref2とをそれぞれ入力するようになっている。
【0029】尚、図2において、実際には、チップの周
辺上には複数のパッドが形成されているが、入力端子T
1と出力端子T2のみを示し、図が煩雑になるのを防い
でいる。また、チップには、複数の配線層が設けられ、
例えば配線L2は第1配線層、配線L1,L3は第2配
線層に形成されている。そして、接続点T3において、
配線L2,L3が互いにコンタクトホール等により接続
されている。
【0030】ディジタル引き算回路4は、第1,第2の
ΔΣ変調回路2,3からのビット列データDp ,Dr を
入力する。そして、ディジタル引き算回路4は、入力し
たビット列データDp ,Dr の引き算を行い、その演算
結果をディジタルデシメーションフィルタ5へ出力する
ようになっている。
【0031】ディジタルデシメーションフィルタ5は、
ディジタル引き算回路4の演算結果を入力する。そし
て、フィルタ5は、その入力した演算結果の帯域制限
(LPF)を行うとともに、その周波数64fs を所定
の標本化周波数fs に低減するデシメーション処理を行
い、その処理結果をディジタルデータDout として出力
するようになっている。
【0032】次に、上記のように構成れされたA/D変
換器の作用を説明する。A/D変換器1に入力されたア
ナログ信号Ainは、入力端子T1から第1のΔΣ変調回
路2に入力される。第1のΔΣ変調回路2は、入力した
アナログ信号Ainをオーバサンプリングし、1ビットに
量子化したビット列データDp を生成し、出力する。
【0033】第2のΔΣ変調回路3は、入力端子T1の
近傍の接続点T3からリファレンス電圧Vref2を入力
し、そのリファレンス電圧Vref2をオーバサンプリング
して1ビットに量子化したビット列データDr を生成
し、出力する。
【0034】この時、ディジタルデシメーションフィル
タ5により発生したノイズは、第1,第2のΔΣ変調回
路2,3内の信号に混入する。また、ノイズは、入力端
子T1から第1のΔΣ変調回路2までの間のノードN1
に混入する。更に、ノイズは、接続点T3から第2のΔ
Σ変調回路3までの間のノードN2に混入する。
【0035】入力端子T1の近傍には、接続点T3が設
けられている。そして、第1,第2のΔΣ変調回路2,
3は、同様な経路で入力端子T1と接続点T3とにそれ
ぞれ接続されている。従って、入力端子T1から第1の
ΔΣ変調回路2までの間と、接続点T3から第2のΔΣ
変調回路3までの間には、ほぼ同じノイズが混入するこ
とになる。また、第1のΔΣ変調回路2と第2のΔΣ変
調回路3とは、同じに形成されているので、同程度のノ
イズが混入することになる。従って、第1,第2のΔΣ
変調回路2,3からそれぞれ出力されるビット列データ
Dp ,Dr に含まれるノイズは、同等になる。
【0036】そして、ディジタル引き算回路4は、ビッ
ト列データDp からビット列データDr を引き算し、そ
の演算結果を出力する。ビット列データDp ,Dr に
は、同じノイズがふくまれているので、ディジタル引き
算回路4は、ビット列データDp からビット列データD
r に含まれるノイズを引き算する。
【0037】従って、ビット列データDp からビット列
データDr を引き算した場合、両ビット列データDp ,
Dr の差分、即ち、ノイズだけが引き算されることにな
る。そして、引き算回路4は、その演算結果を出力す
る。
【0038】ディジタルデシメーションフィルタ5は、
引き算回路4の演算結果を入力し、その演算結果に対し
てデシメーション処理を行い、その処理結果をディジタ
ルデータDout として出力する。引き算回路4の演算結
果には、ビット列データDpからビット列データDr に
含まれるノイズが引き算されている。その結果、ディジ
タルデータDout は、入力端子T1から第1のΔΣ変調
回路2までの間と、第1のΔΣ変調回路2内とに混入す
るノイズが含まれずに、アナログ信号Ainに応じた値と
なる。
【0039】このように、本実施例のA/D変換器1に
よれば、図5に示す従来のA/D変換器70の反転回路
71を必要としないので、簡単な構成で回路内のノイズ
の影響を低減することができる。また、アナログ信号A
inは第1のΔΣ変調回路2にのみ入力されるので、従来
のA/D変化器70のようにアナログ信号Ainの対称性
が崩れることなく、ディジタルデータDout を生成し出
力することができる。
【0040】尚、本発明は上記実施例の他、以下のよう
に実施してもよい。 1)上記実施例では、2次のΔΣ変調回路2,3を用い
たA/D変換器1に具体化したが、1次又は3次以上の
ΔΣ変調回路を用いたA/D変換器に具体化して実施し
てもよい。
【0041】また、ΔΣ変調回路2,3に代えて、Δ変
調回路とΔΣ変調回路とを用いたA/D変換器に具体化
して実施してもよい。 2)上記実施例では、アナログ信号Ainを入力する入力
端子T1の近傍の接続点T3でリファレンス電圧Vref2
の配線L2と配線L3とを接続し、その配線L3を介し
てリファレンス電圧Vref2を第2のΔΣ変調回路3に入
力するようにしたが、リファレンス電圧Vref2を入力す
る入力端子をアナログ信号Ainを入力する入力端子T1
に隣接して設けるようにしてもよい。
【0042】また、第2のΔΣ変調回路3にリファレン
ス電圧Vref2を入力する端子と、第1,第2のΔΣ変調
回路2,3内のコンパレータ13,24等のリファレン
ス電圧Vref2を入力する端子とを別々に設ける。そし
て、第2のΔΣ変調回路3のリファレンス電圧Vref2を
入力する入力端子を、アナログ信号Ainを入力する入力
端子T1に隣接して設けるようにしてもよい。
【0043】3)上記実施例では、第1,第2のΔΣ変
調回路2,3において、周波数64fs でオーバサンプ
リングするようにしたが、標本化周波数fs の任意の整
数倍、例えば16,32,128倍等の周波数でオーバ
サンプリングするようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
単な構成で回路内のノイズの影響を低減することが可能
なA/D変換器を提供することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例のA/D変換器
の回路図である。
【図2】 一実施例のA/D変換器のレイアウト図であ
る。
【図3】 一般的なΔΣ変調回路を用いたA/D変換器
の回路図である。
【図4】 従来の差動型A/D変換器の回路図である。
【図5】 従来の差動型A/D変換器の回路図である。
【符号の説明】
1 オーバサンプルA/D変換器 2 第1のΔΣ変調回路 3 第2のΔΣ変調回路 4 引き算回路としてのディジタル引き算回路 5 ディジタルデシメーションフィルタ Ain アナログ信号 Dp 第1のビット列データ Dr 第2のビット列データ L2 伝達配線としての配線 T1 入力端子 T3 接続点 Vref2 基準電圧としてのリファレンス電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に変化するアナログ信号(Ain)
    を入力し、そのアナログ信号(Ain)を標本化周波数の
    整数倍の周波数に従って量子化し、その量子化した値に
    対応する第1のビット列データ(Dp)を生成する第1
    のΔΣ変調回路(2)と、予め設定された基準電圧(V
    ref2)を入力し、その基準電圧(Vref2)を前記第1の
    ΔΣ変調回路(2)の量子化周波数と同一の周波数に従
    って量子化し、その量子化した値に対応する第2のビッ
    ト列データ(Dr)を生成する第2のΔΣ変調回路
    (3)と、前記第1のΔΣ変調回路(2)から出力され
    る第1のビット列データ(Dp)と、第2のΔΣ変調回
    路(3)から出力される第2のビット列データ(Dr)
    との差を算出し、その算出結果を出力する引き算回路
    (4)と、を備え、前記第1のΔΣ変調回路(2)及び
    前記第2のΔΣ変調回路(3)が入力に対して対称に形
    成されるA/D変換器。
  2. 【請求項2】 単一の半導体基板上に前記第1のΔΣ変
    調回路(2)及び前記第2のΔΣ変調回路(3)が集積
    化され、前記第1のΔΣ変調回路(2)には入力端子
    (T1)を介してアナログ信号(Ain)が入力され、前
    記第2のΔΣ変調回路(3)には前記入力端子(T1)
    近傍に配置される基準電圧(Vref2)の伝達配線(L
    2)上の接続点(T3)から基準電圧(Vref2)が入力
    される請求項1に記載のA/D変換器。
JP06293266A 1994-11-28 1994-11-28 A/d変換器 Expired - Lifetime JP3143344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06293266A JP3143344B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 A/d変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06293266A JP3143344B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 A/d変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08154057A JPH08154057A (ja) 1996-06-11
JP3143344B2 true JP3143344B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=17792603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06293266A Expired - Lifetime JP3143344B2 (ja) 1994-11-28 1994-11-28 A/d変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3143344B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7057449B1 (en) * 1997-04-21 2006-06-06 Lsi Logic Corporation Noise cancellation in mixed signal environment
JPH1127151A (ja) * 1997-07-02 1999-01-29 Sony Corp シグマデルタ変調器
US7423568B2 (en) * 2004-07-17 2008-09-09 Robert Bosch Gmbh Sigma delta modulator

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08154057A (ja) 1996-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0185999B1 (ko) 다수의 시그마-델타 변조기로 구성된 a/d 신호 변환기
FI80548C (fi) Foerfarande foer kaskadkoppling av tvao eller flera sigma-deltamodulatorer samt ett sigma-delta-modulatorsystem.
US4866442A (en) Analog to digital converter employing delta-sigma modulation
JPH04229723A (ja) 高次シグマ・デルタアナログ/デジタル変換器
JPS62269423A (ja) アナログ・デイジタル変換器のデルタ・シグマ変調回路
JPH07162307A (ja) アナログ−ディジタル変換器
US7034728B2 (en) Bandpass delta-sigma modulator with distributed feedforward paths
US8400340B2 (en) Achieving high dynamic range in a sigma delta analog to digital converter
US7952506B2 (en) ΔΣ-type A/D converter
US6940438B2 (en) Method and circuit for reducing quantizer input/output swing in a sigma-delta modulator
US5835044A (en) 1-Bit A/D converting device with reduced noise component
US8427350B2 (en) Sigma-delta modulator
US5144306A (en) Noise shaping circuit
US9641190B1 (en) Continuous-time cascaded sigma-delta analog-to-digital converter
JP3785361B2 (ja) Δςモジュレータ、a/dコンバータおよびd/aコンバータ
JP2002076898A (ja) ノイズシェーパ
JP3143344B2 (ja) A/d変換器
US7009539B2 (en) Modulator providing only quantization error component to delta sigma modulator
US5202685A (en) Digital sigma-delta modulator having a limiter circuit
KR100462483B1 (ko) 디지털 신호의 양자화 및 양자화 잡음 필터링 회로
JPH073953B2 (ja) コード変換器
JPH02186719A (ja) アナログ/デジタル変換器回路
Wei et al. Limit Cycle Suppression Technique Using Random Signal In Delta-Sigma DA Modulator
JP3438018B2 (ja) A/d変換装置及びd/a変換装置
RoyChowdhury et al. Verilog Modeling of 24 Bit Stereo DAC Using Multibit SDM

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term