JP2010196476A - 廃熱回収装置搭載車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速時に余剰となる回生動力の有効利用し、燃費をさらに向上させる。
【解決手段】エンジン10と、前記エンジン10の廃熱を動力として回生し(以下、この動力を「回生動力」という。)、該回生動力を前記エンジン10に伝達する廃熱回収装置と、を備えた廃熱回収装置搭載車両であって、前記エンジン10によって駆動される補機と、アクセルペダルが離されて前記車両が減速する際に、前記エンジン10の燃料カットを行う燃料カット制御手段と、前記燃料カット中、前記補機に仕事をさせることで前記車両の減速エネルギーを回生する補機回生と、前記回生動力を用いて前記エンジン10をアシストする回生動力アシストとを行う減速時制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの廃熱を動力として回生する廃熱回収装置を搭載した車両に関する。
エンジンの排気、冷却水から車外へ捨てられていた熱エネルギーを動力として回生する廃熱回収装置を備え、回生された動力(以下、この動力を「回生動力」という。)を用いてエンジンをアシストすることで、燃費を向上させる技術が提案されている。
廃熱回収装置がエンジンの廃熱を受け取ってから回生動力が発生するまでには、5秒程度の遅れがある。したがって、車両が加速状態から一定走行状態や減速状態、あるいは、一定走行状態から減速状態に移行した場合、回生動力が余剰になる場合がある。
この点に関し、特許文献1では、減速時、回生動力に応じてエンジンの出力を減少させ、駆動力が過剰になるのを防止している。
特開2002−115574公報
特許文献1が開示する技術によれば、減速時に余剰となる回生動力を利用してエンジンの燃費を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1が開示する方法は、エンジンの出力を減少させることができる状況でのみ可能である。したがって、アクセルペダルが離されて減速する場合は、余剰な回生動力に見合っただけエンジンの出力を減少させることができず、このような場合は回生動力を廃棄せざるを得ない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、減速時に余剰となる回生動力の有効利用し、燃費をさらに向上させることを目的とする。
本発明のある態様によればエンジンと、前記エンジンの廃熱を動力として回生し(以下、この動力を「回生動力」という。)、該回生動力を前記エンジンに伝達する廃熱回収装置と、を備えた廃熱回収装置搭載車両であって、前記エンジンによって駆動される補機と、アクセルペダルが離されて前記車両が減速する際に、前記エンジンの燃料カットを行う燃料カット制御手段と、前記燃料カット中、前記補機に仕事をさせることで前記車両の減速エネルギーを回生する補機回生と、前記回生動力を用いて前記エンジンをアシストする回生動力アシストとを行う減速時制御手段と、を備えたことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両が提供される。
上記態様によれば、エンジンの減速燃料カット中、回生動力を用いた回生動力アシストが行われ、補機回生による車両減速度の増大を抑えることができる。これにより、補機回生による回生量を増やし、燃費を向上させることができる。
また、燃料カットの終了条件が、車両減速度が許容減速度を超える、エンジン回転速度や車速が所定の燃料カットリカバ値まで低下する等の場合は、燃料カットの終了条件が成立するまでの時間が長くなるので、燃料カットの継続時間が長くなり、これによっても燃費を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る廃熱回収装置搭載車両の概略構成図である。 電子制御ユニット(ECU)の制御内容を示したフローチャートである。 本発明の実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートで、本発明を適用しない場合(比較例)を示す。 本発明の実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートで、本発明を適用する場合を示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る廃熱回収装置搭載車両の概略構成図である。車両は、エンジン10と、廃熱回収装置としてのランキンサイクルシステム20を備える。
エンジン10のクランク軸は自動変速機を介して図示しない駆動輪に接続される。また、クランク軸には図示しないプーリが連結されており、エンジン10の出力が該プーリに掛け回されるベルトを介してオルタネータ12(図中、「ALT」)、エアコンコンプレッサ13(図中、「COMP」)等の補機へと伝達される。
エンジン10はエンジン制御モジュール51により制御される。エンジン制御モジュール51は、エンジン10の運転状態(回転速度、アクセル開度、吸気量等)に基づき、燃料噴射量、スロットル開度を制御する。また、車両が加速状態あるいは一定走行状態からアクセルペダルが離され、車両が減速状態になると、エンジン制御モジュール51は、エンジン10の燃料噴射を停止する燃料カットを開始する。エンジン制御モジュール51は、エンジン10の回転速度、車速が所定の燃料カットリカバ値まで低下したとき、あるいは、車両減速度が許容減速度を超えて後述するように電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)40から燃料カット終了の指示を受けたときには、燃料カットを終了し、エンジン10の燃料噴射を再開する。
オルタネータ12は、例えば、交流発電機と整流器で構成され、交流発電機から出力される三相交流電力を整流器で直流電力に変換する。オルタネータ12は図示しないバッテリに電気的に接続されており、オルタネータ12から出力される直流電力によりバッテリを充電することができる。オルタネータ12の発電量(以下、「仕事量」と表現する。)は発電制御モジュール52により監視・制御される。
エアコンコンプレッサ13は、容量可変型の斜板式コンプレッサであり、内部に収装されるピストンの往復動により図示しないエアコンの冷媒を吸入、圧縮する。また、エアコンコンプレッサ13は、圧力制御弁で内部の圧力バランスを変更してピストンに連結される斜板の角度を変更することにより、ピストンストローク量を変更し、吐出量を変更することができる。エアコンコンプレッサ13の吐出量(以下、「仕事量」と表現する。吐出圧、ピストンストローク量でも代用可)はエアコン制御モジュール53により監視・制御される。
ランキンサイクルシステム20は、エンジン10の排気からエンジン10の廃熱を回収し、回収した廃熱を動力として回生するシステムである。ランキンサイクルシステム20は、ポンプ21、蒸発器22、アキュムレータ23、開閉弁24、膨張機25、及び、凝縮器26を備え、各構成要素は、冷媒としての水が流通する流路27により接続される。
ポンプ21は電動ポンプである。蒸発器22は、エンジン10の排気と冷媒との間で熱交換を行わせ、冷媒を加熱して蒸発させる熱交換器である。
アキュムレータ23は、冷媒蒸気を蓄える耐圧容器であり、断熱性の高い外壁に覆われている。アキュムレータ23には、アキュムレータ23内の冷媒蒸気の圧力を検出する圧力センサ31と温度を検出する温度センサ32が取り付けられている。センサ31、32はECU40に電気的に接続されており、センサ31、32の検出信号はECU40に入力される。
開閉弁24は、アキュムレータ23に冷媒蒸気を蓄え始めるタイミング、及び、蓄えられた冷媒蒸気を放出するタイミングを制御する開閉弁である。開閉弁24は、ECU40に電気的に接続され、ECU40によって開閉制御される。
膨張機25は、冷媒蒸気を膨張させることにより熱を回転エネルギーに変換する蒸気タービンである。膨張機25で取り出された動力(以下、「回生動力」という。)は、動力伝達機構15によりエンジン10のクランク軸に伝達され、エンジン10のアシストが行われる。動力伝達機構15は、ギヤ列あるいはベルトにより構成される。
凝縮器26は、外気と冷媒蒸気との間で熱交換を行わせ、冷媒蒸気を冷却し液化する熱交換器である。凝縮器26により液化された冷媒は、ポンプ21により再び蒸発器22に送られ、ランキンサイクルシステム20の各構成要素を循環する。
ECU40は、CPU41、RAM・ROMからなる記憶装置42、入出力インターフェース43等で構成される。記憶装置42には、後述する減速時制御を実行するプログラムが格納されている。入出力インターフェース43には、センサ31、32の検出信号の他、エンジン制御モジュール51からの車速信号及び燃料カット制御信号、発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53からのオルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量を表す信号が入力される。
CPU41は、記憶装置42に格納されるプログラムを読み出して実行し、入力される各種信号に基づき、開閉弁24の制御信号を生成し、該制御信号を入出力インターフェース43から開閉弁24に出力する。また、CPU41は、ECU40が減速制御中に各制御モジュール51〜53と協調動作するために必要な信号を、入出力インターフェース43から各制御モジュール51〜53に出力する。
減速時制御について説明する。車両が加速状態あるいは一定走行状態からアクセルペダルが離され車両が減速状態となり、エンジン10の燃料カットが開始されると、ECU40は、開閉弁24を閉じ、アキュムレータ23に冷媒蒸気を蓄え始める。同時に、オルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量を増やすよう発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53に指示し、補機による車両の減速エネルギーの回生を開始する(以下、この回生を「補機回生」という。)。これにより、車両減速度は時間の経過とともに増加する。
ECU40は、車両減速度を監視し、車両減速度が許容減速度に到達するまでの時間を予測する。そして、ECU40は、車両減速度が許容減速度に到達したタイミングで回生動力によりエンジン10のアシスト(以下、このアシストを「回生動力アシスト」という。)が開始されるよう開閉弁24を開き、回生動力アシストを開始させる。
回生動力アシスト中、ECU40は、アキュムレータ23に蓄えられている冷媒蒸気の圧力、温度に基づき回生動力の大きさを予測する。そして、ECU40は、予測された回生動力の大きさに基づき、発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53を介して補機回生による回生量を調整し、回生動力アシスト中の車両減速度を許容減速度に維持する。
その後、アキュムレータ23に蓄えられている冷媒蒸気が少なくなると、回生動力が消滅し、車両減速度が再び増加に転じる。車両減速度が許容減速度を超えると、ECU40は、エンジン制御モジュール51に燃料カットを終了するよう指示を出す。指示を受けたエンジン制御モジュール51はエンジン10の燃料噴射を再開し、車両減速度が許容減速度を超えて増大しないようにする。
図2を参照しながら減速時制御の詳細についてさらに説明する。図2は、ECU40が実行する減速時制御の内容を示しており、ECU40において実行される。
まず、S11では、ECU40は、エンジン制御モジュール51から入力される車速信号、燃料カット制御信号に基づき、車両が減速状態かつ燃料カット状態にあるか判定する。肯定的な判定がなされたときは処理がS12に進み、否定的な判定がなされたときは処理が終了する。
S12では、ECU40は、開閉弁24を閉じ、アキュムレータ23に冷媒蒸気を蓄え始める。これと同時に、オルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量を増やすよう発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53に指示を出し、車両の減速エネルギーを回生する補機回生を開始する。補機回生では、例えば、減速当初は、エアコンコンプレッサ13の仕事量を増大させ、その後、エアコンの冷媒温度が十分に低下したところで、オルタネータ12の仕事量を増大させるようにする。このとき、運転者に違和感を与えないように、ECU40は、車両減速度が一定の割合で増加するよう発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53を介してオルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量を調整する。
S13では、ECU40は、車両減速度が許容減速度を超えているか判定する。車両減速度は車速信号に基づき演算することができる。車両減速度が許容減速度を超えていない場合は処理がS14に進み、超えている場合は処理がS16に進む。
S14では、ECU40は、車両減速度が許容減速度に到達するまでの時間を予測する。例えば、ECU40は、許容減速度と車両減速度の現在値の差を、車両減速度の現在値の単位時間あたりの変化量で割って、車両減速度が許容減速度に到達するまでの時間を予測する。
S15では、ECU40は、車両減速度が許容減速度に到達するまでの時間が回生遅れ時間以下か判定する。回生遅れ時間とは、開閉弁24を開いてからアキュムレータ23内の冷媒蒸気が膨張機25に供給され、回生動力が実際に発生するまでの時間である。車両減速度が許容減速度に到達するまでの時間が回生遅れ時間以下になると、処理がS16に進む。そうでない場合は、S14、S15の処理が繰り返される。
S16では、ECU40は、開閉弁24を開き、アキュムレータ23に蓄えられている冷媒蒸気を膨張機25に供給することで、回生動力を発生させる。回生動力は回生遅れ時間だけ遅れて発生するが、S15の処理により、車両減速度が許容減速度に到達するタイミングよりも回生遅れ時間だけ先に開閉弁24が開かれるので、回生動力は車両減速度が許容減速度に到達するタイミングで発生する。また、ECU40は、発生する回生動力の大きさに応じて、発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53を介してオルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量を調整し、車両減速度を許容減速度に維持する協調回生を開始する。このとき、エアコンコンプレッサ13よりもオルタネータ12の方が仕事量を調整しやすいので、エアコンコンプレッサ13が動作しているときはエアコンコンプレッサ13を停止し、オルタネータ12の仕事量を調整して車両減速度を許容減速度に維持するようにする。
S17では、ECU40は、車両減速度が許容減速度を超えているか再び判定する。アキュムレータ23に蓄えられていた冷媒蒸気が少なくなって回生動力が消滅すると、車両減速度が再び増加に転じる。車両減速度が許容減速度を超えていると判定された場合は、処理がS18に進む。そうでない場合は、S16、S17の処理が繰り返される。
S18では、ECU40は、オルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量をゼロにするよう、発電制御モジュール52及びエアコン制御モジュール53に指示を出し、協調回生を終了する。さらに、ECU40は、エンジン制御モジュール51に燃料カット終了を指示し、エンジン10の燃料噴射を再開させる。
S19では、ECU40は、減速時制御を終了する。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。
上記実施形態によれば、エンジン10の減速燃料カット中、回生動力を用いた回生動力アシストが行われ、補機回生(上記実施形態ではオルタネータ12、エアコンコンプレッサ13による車両の減速エネルギーの回生)による車両減速度の増大を抑えることができる。これにより、補機による回生量を増やし、燃費を向上させることができる。
また、燃料カットの終了条件が、車両減速度が許容減速度を超える、エンジン回転速度や車速が所定の燃料カットリカバ値まで低下する等の場合は、燃料カットの終了条件が成立するまでの時間が長くなるので、燃料カットの継続時間が長くなり、これによっても燃費を向上させることができる。
また、補機回生を開始するタイミングよりも遅らせて回生動力アシストを開始する、より好適には、車両減速度が許容減速度に到達するタイミングで回生動力アシストを開始するようにした。これにより、減速当初は適度な減速感を得つつ減速度が過大になるのを抑えることができ、運転者にとって自然な減速を実現することができる。
さらに、上記実施形態では、回生動力によりエンジン10をアシストしている間、補機回生による回生量(上記実施形態ではオルタネータ12、エアコンコンプレッサ13の仕事量)を調整して車両減速度が許容減速度に維持されるようにした。これにより、回生動力アシストにより車両減速度が変動するのを抑え、車両減速度の変動により運転性が損なわれるのを防止することができる。
図3は、上記減速時制御を行わない場合(比較例)の減速時の様子を示したタイムチャートである。図4は、上記減速時制御を行う場合(本実施形態)の減速時の様子を示したタイムチャートである。
いずれも時刻t1で、アクセルペダルが離されて車両が減速し始めるのに合わせて燃料カットと補機回生が開始される。補機回生が行われることにより、車両減速度は時間の経過とともに増大し、時刻t2には車両減速度が許容減速度に到達する。
比較例(図3)では、ここで車両減速度が許容減速度を超えることになり、燃料カットが終了される。したがって、比較例では、燃料カット及び補機回生の継続時間はT1(=t2−t1)となる。
これに対し、本実施形態(図4)では、車両減速度が許容減速度に到達する時刻t2に合わせて回生動力が発生するように開閉弁24が開かれ、時刻t2に回生動力を用いた回生動力アシストが開始される。なお、この回生動力は本来、図中波線で示すように減速開始直後に発生するものであるが、アキュムレータ23と開閉弁24の働きにより、本来の発生タイミングよりも遅延して発生する。
そして、回生動力が発生している間(時刻t2〜t3)は、車両減速度が許容減速度に維持されるよう回生動力の大きさに応じて補機回生の回生量が調整され、車両減速度の変動により運転性が損なわれるのが防止される。
その後、アキュムレータ23に蓄えられていた冷媒蒸気が少なくなり、回生動力が消滅すると、車両減速度が再び増加に転じる(時刻t3)。減速度が許容減速度を超えると燃料カットが終了するが、本実施形態では、燃料カット及び補機回生の継続時間はT2(=t3−t1)となり、比較例と比べΔT(=t3−t2)だけ長くなり、その分、燃費が向上する。
なお、回生動力の発生タイミングを遅らせる方法としては、上記実施形態のように、廃熱回収装置がランキンサイクルシステム20であれば、冷媒蒸気を蓄えるアキュムレータ23と、アキュムレータ23から膨張機25への冷媒蒸気の供給を制御する開閉弁24とで構成することができる。ただし、この構成では、開閉弁24を開いてから回生動力が発生するまでに遅れ(回生遅れ時間)が生じるので、車両減速度が許容減速度に到達するタイミングよりも回生遅れ時間だけ先に開閉弁24を開くようにする。これにより、車両減速度が許容減速度に到達するタイミングで回生動力を発生させることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態におけるランキンサイクルシステム20は、エンジン10の排気からエンジン10の廃熱を回収するシステムであるが、エンジン10の冷却水からエンジン10の廃熱を回収するシステムであってもよい。この場合、冷媒としてはより沸点の低いR134a等を用いる。
さらに、廃熱回収装置はランキンサイクルシステム20に限定されず、スターリングエンジン、ブレイトンサイクル等、ランキンサイクルシステム以外の廃熱回収装置を用いることも可能である。
10…エンジン
12…オルタネータ(補機)
13…エアコンコンプレッサ(補機)
20…ランキンサイクルシステム(廃熱回収装置)
22…蒸発器
23…アキュムレータ(遅延手段)
24…開閉弁(遅延手段)
25…膨張機
40…電子制御ユニット(ECU)
51…エンジン制御モジュール(燃料カット制御手段)
52…発電制御モジュール
53…エアコン制御モジュール
S11〜S19…減速時制御手段

Claims (7)

  1. エンジンと、前記エンジンの廃熱を動力として回生し(以下、この動力を「回生動力」という。)、該回生動力を前記エンジンに伝達する廃熱回収装置と、を備えた廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記エンジンによって駆動される補機と、
    アクセルペダルが離されて前記車両が減速する際に、前記エンジンの燃料カットを行う燃料カット制御手段と、
    前記燃料カット中、前記補機に仕事をさせることで前記車両の減速エネルギーを回生する補機回生と、前記回生動力を用いて前記エンジンをアシストする回生動力アシストとを行う減速時制御手段と、
    を備えたことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  2. 請求項1に記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記回生動力の発生タイミングを遅延させる遅延手段を備え、
    前記減速時制御手段は、前記回生動力アシストを開始するタイミングを前記遅延手段により遅延させ、前記補機回生を開始するタイミングよりも遅くする、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  3. 請求項2に記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記燃料カット制御手段は、車両減速度が許容減速度を超えたら前記燃料カットを終了し、
    前記減速時制御手段は、前記車両減速度が前記許容減速度に到達するタイミングで前記回生動力アシストを開始する、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  4. 請求項3に記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記減速時制御手段は、前記回生動力アシストを行っている間、前記補機回生による回生量を調整して前記車両減速度を前記許容減速度に維持する、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  5. 請求項2から4のいずれか一つに記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記廃熱回収装置は、前記エンジンの廃熱で冷媒を蒸発させる蒸発器と、冷媒蒸気により駆動されて前記回生動力を出力する膨張機と、を備えるランキンサイクルシステムであり、
    前記遅延手段は、前記蒸発器と前記膨張機の間に配置されて冷媒蒸気を蓄えるアキュムレータと、該アキュムレータから前記膨張機への冷媒蒸気の流れを制御する開閉弁とで構成される、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  6. 請求項5に記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記減速時制御手段は、前記アキュムレータ内に蓄えられる冷媒蒸気の状態に基づき、前記開閉弁が開かれてから前記回生動力が発生するまでの遅れ時間を予測し、前記回生動力アシストを開始するタイミングよりも前記遅れ時間だけ前に前記開閉弁を開く、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
  7. 請求項5または6に記載の廃熱回収装置搭載車両であって、
    前記アキュムレータ内に蓄えられる冷媒蒸気の状態に基づき前記回生動力の大きさを予測し、
    前記減速時制御手段は、前記回生動力アシストを行っている間、前記予測される前記回生動力の大きさに応じて前記補機回生による回生量を調整し、前記車両減速度を前記許容減速度に維持する、
    ことを特徴とする廃熱回収装置搭載車両。
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