JP2010196086A - 半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板 - Google Patents

半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板 Download PDF

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Abstract

【課題】半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板を提供する。
【解決手段】Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn/(Zn+Sn)が0.001〜0.045で,前記塩の20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上であり,水溶液中でZnからFeに流れるカップル電流Iについて、NaCl水溶液中のカップル電流I1と,前記塩を含むNaCl水溶液中のカップル電流I2の関係が,I1−I2が負である半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。前記塩が、飽和溶液濃度が10mass%以上であるタングステン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩とクエン酸塩の混合塩、モリブデン酸塩とクエン酸塩の混合塩、ケイ酸塩、りんタングステン酸塩、りんモリブデン酸塩のいずれか一つまたは二つ以上の混合塩である。
【選択図】なし

Description

本発明は半田濡れ性に優れ,且つ端面耐食性に優れためっき鋼板に関する。
一般に,半田濡れ性を要求される電気製品の電子部品に対しては,鋼板表面にSnめっき層を有するブリキと呼ばれる表面処理鋼板が使用されていた。しかし,近年の電気製品の小型化により電子部品の間隔が狭まった結果,ブリキではSnめっき層から成長した針状の単結晶(以下ホイスカー)が直接短絡や絶縁層の破壊等の問題を起こすことがあった。このようなホイスカーの発生防止のため,例えば特許文献1ではSn−Pb系合金めっき鋼板が,特許文献2,特許文献3ではSn−Zn系合金めっき鋼板の技術が開示されている。
当初,これらのめっき鋼板には耐食性向上のため,他のめっき鋼板同様にクロメート処理が施されていたが,近年の環境意識の高まりから,環境負荷物質であるクロメート処理の使用は激減している。また,環境負荷物質であるPbを含むめっき鋼板の使用も減っている。
クロメート代替処理の開発は各種めっき鋼板で進められており,Znめっき鋼板や無垢の鋼板に対するクロメートフリー処理として,特許文献4ではチオカルボニルを含む処理の技術が開示されている。また,Sn系めっき鋼板用の処理技術としてもチオカルボニルを含むクロメートフリー処理技術が特許文献5に開示されている。
りん酸およびりん酸塩系のクロメートフリー処理も多く開発されており,特許文献6では水に対して溶解性の低いりん酸マグネシウム皮膜を形成するもの,特許文献7,特許文献8ではりん酸またはりん酸塩により処理を施し,りん酸錫皮膜を形成する技術が開示されている。
その他にも特許文献9では,Ti,V,Mn,Zr,Mo,W,Siなどを含む塩の水溶液とめっき層を反応させて皮膜を形成する方法,特許文献10ではVを表層にめっきする技術が開示されている。
このように,環境対応型で半田濡れ性並びに耐ホイスカー性の両方に優れた電子部品用表面処理鋼板提供の強い要請がある。
特開昭49−129号公報 特開昭63−266089号公報 特開平2−270970号公報 特開2000−144020号公報 特開2000−297385号公報 特開2002−249885号公報 特開2003−253469号公報 特開2003−253470号公報 特開2002−53975号公報 特開2003−105587号公報
これらクロメートフリー処理を施しためっき鋼板は,表面の耐食性に優れ,半田の濡れ性も優れるが,コイルからスリットや,プレス成型前後の打ち抜きにより,めっき層が被覆されていない端面が露出され,その状態で長時間放置されると,端面に赤錆が発生することがあった。
端面耐食性を向上するには,めっき層中のZn量を増やす必要があるが,Zn量を増やすと半田濡れ性を悪化させてしまう。
また,処理皮膜によって耐食性を向上する技術も考えられるが,代表的な鋼板用の防錆剤の一つであるチオカルボニル基をもつ化合物は,条件によっては端面耐食性を悪化させてしまうことがあった。
本発明者らは,上記課題を解決するために鋭意検討した結果,半田の濡れ性向上のために合金めっき層中のZnをZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045とし,それによって低下した端面耐食性を向上するため,水に対する溶解性が高く,Feを選択的に防錆する塩からなる被覆層を形成すれば良いことを見いだし,かかる知見を基に本発明を完成させたものであって,本発明がその要旨とするのは,以下のとおりである。
(1)Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,前記被覆層表層に存在する塩の20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上であり,前記塩の10mass%溶液にNaClを1mass%となるように溶解した塩を含むNaCl水溶液と,純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,FeとZnのカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中でZnからFeに流れるカップル電流をI1とし,塩を含むNaCl水溶液でZnからFeに流れるカップル電流をI2とした場合,I1−I2が負であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
(2)Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,20℃,100mLの純水中に端面シールしめっき露出面積が50cm2である前記めっき鋼板を10分間浸漬,攪拌するという作業を10枚繰り返し,表面の被覆物を溶出させた液にNaClを1mass%となるように溶解した溶出物を含むNaCl水溶液と100mLの純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした前記めっき板と前記めっき鋼板のめっき層を剥離し,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした鋼板のカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI3とし,溶出物を含むNaCl水溶液で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI4とした場合,I3−I4が正であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
(3)Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,前記被覆層表層に存在する塩の20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上で、前記塩がタングステン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩とクエン酸塩の混合塩、モリブデン酸塩とクエン酸塩の混合塩、ケイ酸塩、りんタングステン酸塩、りんモリブデン酸塩のいずれか一つまたは二つ以上の混合塩であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
(4)鋼板母材とSn−Zn系合金めっき層界面近傍にNi合金相を有し,Ni付着量がめっき層全体で0.03〜0.6g/m2である(1)、(2)または(3)記載の半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
(5)前記被覆層の前記合金めっき層界面近傍に水に難溶性のりん酸塩層を有する(1)、(2)または(3)記載の半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
本発明によれば,これまで洋白のように高価な材料でしか達成できなかった半田の濡れ性と端面耐食性を安価なめっき鋼板で達成できるようになった。したがって,本発明は極めて産業上の価値の高い発明であると言える。
まず,本発明が対象とするめっき鋼板のめっき層構造および成分範囲を限定した理由を述べる。
Sn−Zn系合金めっき層中のZn濃度については,Zn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001未満であるとウィスカーが発生してしまうため,0.001以上であると良い。また,Zn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.045超であると半田の濡れ性が悪化してしまうため,0.045以下であると良い。
次に被覆層を形成する塩(以下防錆剤)に求められる条件について述べる。
防錆剤の水に対する溶解性が低いと,結露した際にめっき表面から鋼板端面まで防錆剤が回りこみにくい。そのため,20℃における飽和溶液濃度は10%以上必要である。
Sを含む化合物は,様々な金属に対して防錆効果を有するが,特にZnに対して高い防錆効果を発揮しやすく,ZnによるFeの犠牲防食効果を阻害する可能性が高いため,端面防錆を目的とした防錆剤として用いるべきでない。そこで本発明では、「Sを含まない塩」と規定した。Sを含まない塩とは、塩の化学式中にSを有しない意味である。
防錆剤はZnの犠牲防食効果を最大限に発揮する必要があり,Znの溶解を妨げてはならない。そのため,前記防錆剤10mass%溶液にNaClを1mass%となるように溶解した防錆剤を含むNaCl水溶液と,純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,FeとZnのカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中でZnからFeに流れるカップル電流をI1とし,防錆剤を含むNaCl水溶液で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI2とした場合,I1−I2が負となると良い。
被覆層を形成する防錆剤はめっき面から溶解しやすい必要があり,100mLの純水中に端面シールしめっき露出面積が50cm2である前記めっき鋼板を10分間浸漬,攪拌するという作業を10枚繰り返し,表面の被覆物を溶出させた液にNaClを1mass%となるように溶解した溶出物を含むNaCl水溶液と100mLの純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした前記めっき板と前記めっき鋼板のめっき層を剥離し,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした鋼板のカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI3とし,溶出物を含むNaCl水溶液で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI4とした場合,I3−I4が正となると良い。
Znの溶出を妨げず、ZnによるFeに対する犠牲防食効果が高い防錆剤としては、タングステン酸ナトリウム、タングステン酸カリウムなどのタングステン酸塩、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸リチウム、モリブデン酸カリウム、モリブデン酸アンモニウムなどのモリブデン酸塩、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどのケイ酸塩、りんタングステン酸ナトリウムなどのりんタングステン酸塩、りんモリブデン酸ナトリウムなどのりんモリブデン酸塩などが挙げられ、タングステン酸塩やモリブデン酸塩については、安定した効果を得ようとした場合、クエン酸塩と共に塗布した方が良い。そのときのタングステン酸塩、モリブデン酸塩とクエン酸塩との混合比は物質量比で1:1が最も安定である。これらの塩であって、20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上のものを、本発明の被覆層として用いることができる。
表面の平滑さ,美麗性を求められる場合,鋼板母材とSn−Zn系合金めっき層界面近傍にNi合金相を有していると,Ni合金が微小で均一な結晶を形成するため,下地が均一となり,表面も平滑で美しい外観を得ることができる。ただし,Ni付着量がめっき層全体で0.03g/m2未満では十分な効果が得られないため,0.03g/m2以上であると良い。また,Ni付着量がめっき層全体で0.6g/m2超では,Znの犠牲防食効果が阻害され,端面耐食性が低下する恐れがあるため0.6 g/m2以下であると良い。
めっき層と防錆剤層の反応を抑制するため,その中間にりん酸マグネシウム,りん酸錫などの難溶性のりん酸塩層を有していると良い。そうすることで,防錆剤がめっき表面で反応しにくくなり,鋼板端面に回りこみやすくなる。また,防錆剤は金属との反応性が高いものが少なくなく,防錆剤がめっき層と反応すると変色が起き易い。中間に難溶性りん酸塩層を有することで,防錆剤とめっき層の直接反応を抑制できるため,防錆剤を効率的に端面に回りこませるためでなく,防錆剤とめっき層とが反応してしまうことによる変色も防止することができる。
半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板の製造方法について述べる。
まず,めっき鋼板の製造方法について,いずれも特に限定するものではないが,次のように製造することができる。鋼板に電気めっきでNi,Sn,Znの順にめっきし,それを250〜350℃で0.5秒以上加熱することで拡散すると良い。また,Niめっきのみを単独で行い,Sn−Znは同時に電気めっきして,それを250〜350℃で0.5秒以上加熱することで拡散しても良いし,Niめっき後,Sn−Zn溶融浴に鋼板を浸漬し,引き上げ後,エアワイピングで付着量を制御しても良い。このとき,Sn−Zn溶融浴温はその組成における融点の+10〜100℃にすると良い。鋼板をめっき浴に浸漬する前に無酸化雰囲気か還元雰囲気でSn−Zn溶融浴温〜Sn−Zn溶融浴温+15℃に過熱しておくと,良好なめっき濡れ性が得られる。
次に,防錆剤層の被覆方法について,このめっき鋼板に防錆剤層を形成するポイントは,めっき層と防錆剤をなるべく反応させないことにある。そのような方法として、いずれも特に限定されるものではないが、次のような方法で製造することができる。
まず,めっき鋼板を1mol/dm2炭酸ナトリウム溶液中で電流密度10A/cm2,0.1秒間アノード処理し,酸化皮膜を形成し,その後に塗布する防錆剤との反応性を落とす。その上に直接防錆剤溶液を塗布し,直ちに乾燥するか,その前にりん酸塩溶液を塗布し,直ちに乾燥した後に防錆剤溶液を塗布,乾燥すると良い。このとき,長時間防錆剤の水溶液とめっき鋼板を触れさせてしまうと,防錆剤とめっき表面が反応してしまうため,10秒以内に乾燥することが好ましい。また,防錆剤が水以外の溶媒に溶解するのであれば,防錆剤を水以外の溶媒に溶解して塗布すると,アノード処理や,塗布から乾燥の時間を管理しなくても防錆剤とめっき表面との反応を抑制することができる。
実施例に基づき,本発明をさらに説明する。
防錆剤のスクリーニング方法について述べる。
1.防錆剤の水に対する溶解性の確認方法について
水90gに防錆剤を10g添加する。それを40℃の恒温槽に1時間浸漬する。その後,20℃の恒温室に24時間放置し,沈殿の有無を確認した。
2.防錆剤のFeへの選択的な防錆効果の確認方法について
・試験液の調合
防錆剤を含むNaCl水溶液:防錆剤10mass%溶液にNaClを1mass%となるように溶解し,その溶液を20℃で保持した。
NaCl水溶液:純水にNaClを1mass%となるように溶解し,その溶液を20℃で保持した。
・電極の作成
Fe極:ニラコ製99.99%のFe板を1cm2だけ残してテープシールした。
Zn極:ニラコ製99.5%のZn板を1cm2だけ残してテープシールした。
・カップル電流の測定
Fe極,Zn極を同時に1N−H2SO4に浸漬し,30秒後に引き上げ,それを直ちに純水で洗浄し,乾燥工程を経ないまま,1N−H2SO4から引き上げた15秒後に試験液に浸漬した。浸漬から15秒後にFe極とZn極を無抵抗電流計で短絡させ,短絡から60秒後にZn極からFe極へ流れる電流を測定した。
このとき,防錆剤を含むNaCl水溶液で測定したカップル電流をI1,NaCl水溶液で測定したカップル電流をI2とし,I1−I2が負になるかを確認した。
3.防錆剤層溶出物の母材への選択的な防錆効果の確認方法について
・試験液の調合
溶出物を含むNaCl水溶液:20℃,100mLの純水中に端面シールしめっき露出面積が50cm2である前記めっき鋼板を10分間浸漬,攪拌するという作業を10枚繰り返し,表面の被覆物を溶出させた液にNaClを1mass%となるように溶解し,その溶液を20℃で保持した。
NaCl水溶液:純水にNaClを1mass%となるように溶解し,その溶液を20℃で保持した。
・電極の作成
めっき鋼板極:防錆剤層を有するめっき鋼板を1cm2だけ残してテープシールした。それを20℃,100mLの純水中に10分間浸漬,攪拌し,防錆剤層を溶解し,エアブロアで常温乾燥した。
母材極:防錆剤層を有するめっき鋼板を20℃,5N−HClに浸漬してめっき層を剥離し,それを直ちに流水で洗浄し,エアブロアで常温乾燥した。その板を1cm2だけ残してテープシールした。
・カップル電流の測定
めっき鋼板極,母材極を同時に1N−H2SO4に浸漬し,30秒後に引き上げ,それを直ちに純水で洗浄し,乾燥工程を経ないまま,1N−H2SO4から引き上げた15秒後に試験液に浸漬した。浸漬から15秒後にめっき鋼板極と母材極を無抵抗電流計で短絡させ,短絡から60秒後に母材極からめっき鋼板極へ流れる電流を測定した。
このとき,溶出物を含むNaCl水溶液で測定したカップル電流をI3,NaCl水溶液で測定したカップル電流をI4とし,I3−I4が正になるかを確認した。
4.めっき鋼板性能の評価方法について
(a)端面耐食性テスト
那覇市の海岸から1kmの地点で,空調の無い室内に1年間放置し,端面に赤錆が発生するかどうかで確認し、赤錆の発生が無いか、あっても幅が1mm未満のものを○、幅1mm以上の赤錆が発生したものを×とした。
(b) 半田濡れ性テスト
半田濡れ性テストは、半田メニスカスの時間変化を記録する装置(タルチンケスター社製SWET−2100)を用いて、Sn−Ag−Bi系無鉛半田(タルチンケスター社製SA2515)および非塩素系の非活性フラックス(タムラ技研社製NA200)と塩素含有の活性フラックス(日本スペリア社製NS828)を使用し、供試材はレトルト加速試験を105℃×8時間行った後、濡れ性を試験した。評価は、非活性フラックスで濡れ時間(ゼロクロスタイム)が5秒未満であるものを優、活性フラックスで5秒未満のものを良、活性フラックスで5秒以上、10秒未満のものを可、活性フラックスで10秒以上のものを不可とした。
(c) 耐ホイスカーテスト
耐ホイスカーテストは供試材を90°曲げ及び張り出し加工を行った後に,耐湿テスト60℃,90%RHの雰囲気中で3ケ月経時させた。評価は目視および走査型電子顕微鏡にて行い,ホイスカーの発生が認められないか、認められても100μm未満のものを○,100μm以上のホイスカーが認められたものを×とした。
(d) 外観ムラ評価
10cm×10cmのサンプル同一面内の重ならない位置5箇所の色を色彩計で計測し、JIS Z 8730に準拠したL*a*b*表色系で示した場合、それぞれの色差ΔEを計算して求め,最大値が3以下のものを優,3より大きく,5以下のものを良,5より大きいものを可とした。ここでのΔEはA、B二箇所の色座標をそれぞれL*A、a*A、b*AとL*B、a*B、b*Bとした場合ΔE={(L*B−L*A)2+(a*B−a*A)2+(b*B−b*A)2(1/2)のとして計算することができる。また, 外観ムラの評価は本発明の必須要件である(a)端面耐食性テスト,(b) 半田濡れ性テスト,(c) 耐ホイスカーテストで基準を満たしたもののみ,追加として実施した。
(e)光沢均一性
めっきそのものの光沢の均一性を10cm×10cmのサンプル内で目視で評価し,その結果を優,良,可の3段階に分けた。また,光沢均一性についても,本発明の必須要件である(a)端面耐食性テスト,(b)半田濡れ性テスト,(c)耐ホイスカーテストで基準を満たしたもののみ,追加として実施した。
5.サンプル作成方法について
・めっき層の形成方法
原板には板厚0.4mmの低炭冷延焼鈍板を用い,それを通常の方法で脱脂・酸洗を行った後,順に(1)に示す処理条件でNiめっきがあるものはNiめっきを,(2)に示す処理条件でSnめっき,(3)に示す条件でZnめっきを施した。そして引き続いて通電抵抗加熱方式によって鋼板表面温度250〜350℃で0.5秒以上の加熱処理を大気中で実施し,表層にSn−Zn合金皮膜を形成させた。
(1)Niめっき
(i)浴条件
NiSO4・7H2O: 200〜300g/L
2SO4: 0〜50g/L
3BO3 :40g/L
(ii)めっき条件
浴温度 :40〜50℃
電流密度: 5〜30A/dm2
(2) Snめっき
(i) 浴条件
硫酸錫 :20〜30g/L
フェノールスルフォン酸:20〜30g/L
エトキシ化α−ナフトールスルフォン酸:2〜3g/L
(ii) めっき条件
浴濃度 :35〜45℃
電流密度:2〜30A/dm2
(3)Znめっき
(i) 浴条件
2価Znイオン:60〜120g/L
フェノールスルフォン酸:50〜150g/L
エトキシ化α−ナフトール:2〜7g/L
(ii) めっき条件
浴温度 :40〜50℃
電流密度: 5〜30A/dm2
・被覆層の形成方法
めっき鋼板を1mol/dm2炭酸ナトリウム溶液中で電流密度10A/cm2,0.1秒間アノード処理し,直ちに水洗,乾燥しめっき層表面に酸化皮膜を形成した。その上に各種防錆剤水溶液を#3のバーコーターで塗布し,200℃の熱風乾燥炉で塗布から8秒以内に乾燥した。
防錆剤としては,ケイ酸ナトリウム,タングステン酸ナトリウム,クエン酸三ナトリウム,モリブデン酸ナトリウム,チオ尿素,L−システイン,バナジン酸ナトリウム,りん酸アルミニウム,りん酸錫,りん酸マグネシウム,りん酸を用いた。また,実施例の表中でタングステン酸Na+クエン酸三Naとなっているものは,それぞれを物質量比で1:1の割合で混合した溶液を塗布したものである。
・りん酸塩層の形成方法
被覆層のめっき層との界面付近に中間層として水に難溶性のりん酸塩層を有するものは,アノード処理後、防錆剤塗布前に、重りん酸マグネシウム水溶液を#3のバーコーターで塗布し200℃の熱風乾燥炉で塗布から8秒以内に乾燥することでリン酸マグネシウム層を得た。
6.評価結果
防錆剤のスクリーニング結果とそれを実際にめっき鋼板に塗布して作成した被覆層を有するめっき鋼板の性能評価結果について述べる。
原板としては表1に示すめっき層を有するめっき鋼板を用いた。防錆剤の付着量,中間層としてりん酸マグネシウム層を有するものはその付着量と各種試験の評価結果を表2に示した。
Figure 2010196086
Figure 2010196086
防錆剤の付着量が少なかった比較例1と比較例4では,端面耐食性が基準を満たさなかった。逆に防錆剤の付着量が多かった比較例2,比較例5と,防錆剤とりん酸マグネシウムの付着量を合計すると被覆している塩の付着量が基準値を超えてしまう比較例3と比較例6では,半田の濡れ性が基準を満たさなかった。硫黄を含む比較例7,比較例8とともに防錆剤のスクリーニングでFeへの選択的な防錆効果が規定を満たさなかった比較例9では,端面耐食性が基準を満たさなかった。防錆剤のスクリーニングで溶解性が規定を満たさなかった比較例10,比較例11,比較例12では端面耐食性が基準を満たさなかった。塩ではなく酸であった比較例13では,端面耐食性が基準を満たさなかった。被覆層を形成しなかった比較例14では端面耐食性が基準を満たさなかった。
一方,実施例ではいずれも良好な端面耐食性,半田濡れ性,耐ホイスカー性,外観を示した。
実施例1から実施例22と比較例1から比較例14で用いたサンプルを用い,防錆剤層溶出物の母材への選択的な防錆効果を評価した。結果を表3に示す。
Figure 2010196086
母材への選択的な防錆効果が高く,付着量が規定範囲内のものと,(a)端面耐食性テスト,(b) 半田濡れ性テスト,(c) 耐ホイスカーテストすべての基準を満たしたものは一致した。
次に被覆層を表4の組成とし,めっき層組成の違いの影響を評価した。結果を表5に示す。
Figure 2010196086
Figure 2010196086
Znの比率が規定より低い比較例15,比較例16では,端面耐食性が基準を満たさず,耐ホイスカー性も基準を満たさなかった。
Znの比率が規定より高い比較例17では,端面耐食性,耐ホイスカー性は基準を満たしたが,半田濡れ性が基準を満たさなかった。
一方,実施例についてはいずれも良好な端面耐食性,半田濡れ性,耐ホイスカー性,外観を示した。また,光沢ムラについては,評価したサンプルの中ではNiめっき付着量が少ないか無い実施例28,実施例29は許容できる範囲ながらムラが認められたが,その他は良好な光沢均一性をしめした。
また,被覆層を表6とし、めっき層組成を表5と同様にしたものでも同様の結果が得られた。
Figure 2010196086
以上,本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (5)

  1. Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5(mg/m2)以上,100(mg/m2)以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,前記被覆層表層に存在する塩の20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上であり,前記塩の10mass%溶液にNaClを1mass%となるように溶解した塩を含むNaCl水溶液と,純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,FeとZnのカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中でZnからFeに流れるカップル電流をI1とし,塩を含むNaCl水溶液でZnからFeに流れるカップル電流をI2とした場合,I1−I2が負であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
  2. Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,20℃,100mLの純水中に端面シールしめっき露出面積が50cm2である前記めっき鋼板を10分間浸漬,攪拌するという作業を10枚繰り返し,表面の被覆物を溶出させた液にNaClを1mass%となるように溶解した溶出物を含むNaCl水溶液と100mLの純水にNaClを1mass%となるように溶解したNaCl水溶液で,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした前記めっき板と前記めっき鋼板のめっき層を剥離し,端面をシールしめっき露出面積を1cm2とした鋼板のカップル電流を測定すると,NaCl水溶液中で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI3とし,溶出物を含むNaCl水溶液で前記鋼板から前記めっき鋼板にカップル電流をI4とした場合,I3−I4が正であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
  3. Sを含まない塩からなる被覆層を少なくとも片面に5mg/m2以上,100mg/m2以下有するSn−Zn系合金めっき鋼板であって,その合金めっき層のZn(g/m2)/(Zn(g/m2)+Sn(g/m2))が0.001〜0.045で,前記被覆層表層に存在する塩の20℃における飽和溶液濃度が10mass%以上で、前記塩がタングステン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩とクエン酸塩の混合塩、モリブデン酸塩とクエン酸塩の混合塩、ケイ酸塩、りんタングステン酸塩、りんモリブデン酸塩のいずれか一つまたは二つ以上の混合塩であることを特徴とする半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
  4. 鋼板母材とSn−Zn系合金めっき層界面近傍にNi合金相を有し,Ni付着量がめっき層全体で0.03〜0.6g/m2である請求項1、2または3記載の半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
  5. 前記被覆層の前記合金めっき層界面近傍に水に難溶性のりん酸塩層を有する請求項1、2または3記載の半田濡れ性と端面耐食性に優れためっき鋼板。
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