JP2010195964A5 - - Google Patents
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本発明は以下のとおりである。
(1)少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなるポリマーアロイを製造する際に、該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とするポリマーアロイの製造方法。
(2)重合反応後の、前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする(1)に記載のポリマーアロイの製造方法。
(3)前駆体(A)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)がポリエステル樹脂および/またはポリアミド樹脂の前駆体であることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリマーアロイの製造方法。
(4)熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のポリマーアロイの製造方法。
(5)少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなり、構造周期が0.001〜10μmの両相連続構造、または粒子間距離0.001〜10μmの分散構造であるポリマーアロイにおいて、溶融滞留した際に、溶融滞留前の構造周期または粒子間距離を(S1)、60分間溶融滞留させた後の構造周期または粒子間距離を(S2)とするとき、式
(V)=((S2)−(S1))/(S1)
で示す変化率(V)が3.0以下であるポリマーアロイ。
(6)構造周期または粒子間距離が0.001μm以上0.1μm未満の場合は小角X線散乱測定において、構造周期または粒子間距離が0.1μm以上10μm以下の場合は光散乱測定において、散乱光の波数に対して散乱強度をプロットしたスペクトルにおけるピーク半値幅(a)、該ピークの極大波数(b)とするとき0<(a)/(b)≦1.2であることを特徴とする(5)に記載のポリマーアロイ。
(7)該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とする(5)または(6)に記載のポリマーアロイ。
(8)重合反応後の、前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする(7)に記載のポリマーアロイ。
(9)前駆体(A)が、ポリエステル、ポリアミドから選ばれる少なくとも1種の樹脂の前駆体であることを特徴とする(7)または(8)に記載のポリマーアロイ。
(10)熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(7)〜(9)のいずれかに記載のポリマーアロイ。
(11)熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)が、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、およびポリアクリロニトリルから選ばれる少なくとも1種の前駆体であることを特徴とする(7)〜(10)のいずれかに記載のポリマーアロイ。
(12)(5)〜(11)のいずれかに記載のポリマーアロイを成型してなる成形品。
(1)少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなるポリマーアロイを製造する際に、該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とするポリマーアロイの製造方法。
(2)重合反応後の、前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする(1)に記載のポリマーアロイの製造方法。
(3)前駆体(A)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)がポリエステル樹脂および/またはポリアミド樹脂の前駆体であることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリマーアロイの製造方法。
(4)熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のポリマーアロイの製造方法。
(5)少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなり、構造周期が0.001〜10μmの両相連続構造、または粒子間距離0.001〜10μmの分散構造であるポリマーアロイにおいて、溶融滞留した際に、溶融滞留前の構造周期または粒子間距離を(S1)、60分間溶融滞留させた後の構造周期または粒子間距離を(S2)とするとき、式
(V)=((S2)−(S1))/(S1)
で示す変化率(V)が3.0以下であるポリマーアロイ。
(6)構造周期または粒子間距離が0.001μm以上0.1μm未満の場合は小角X線散乱測定において、構造周期または粒子間距離が0.1μm以上10μm以下の場合は光散乱測定において、散乱光の波数に対して散乱強度をプロットしたスペクトルにおけるピーク半値幅(a)、該ピークの極大波数(b)とするとき0<(a)/(b)≦1.2であることを特徴とする(5)に記載のポリマーアロイ。
(7)該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とする(5)または(6)に記載のポリマーアロイ。
(8)重合反応後の、前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする(7)に記載のポリマーアロイ。
(9)前駆体(A)が、ポリエステル、ポリアミドから選ばれる少なくとも1種の樹脂の前駆体であることを特徴とする(7)または(8)に記載のポリマーアロイ。
(10)熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(7)〜(9)のいずれかに記載のポリマーアロイ。
(11)熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)が、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、およびポリアクリロニトリルから選ばれる少なくとも1種の前駆体であることを特徴とする(7)〜(10)のいずれかに記載のポリマーアロイ。
(12)(5)〜(11)のいずれかに記載のポリマーアロイを成型してなる成形品。
Claims (12)
- 少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなるポリマーアロイを製造する際に、該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とするポリマーアロイの製造方法。
- 重合反応後の、前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリマーアロイの製造方法。
- 前駆体(A)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)がポリエステル樹脂および/またはポリアミド樹脂の前駆体であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリマーアロイの製造方法。
- 熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリマーアロイの製造方法。
- 少なくとも2成分以上の熱可塑性樹脂からなり、構造周期が0.001〜10μmの両相連続構造、または粒子間距離0.001〜10μmの分散構造であるポリマーアロイにおいて、溶融滞留した際に、溶融滞留前の構造周期または粒子間距離を(S1)、60分間溶融滞留させた後の構造周期または粒子間距離を(S2)とするとき、式
(V)=((S2)−(S1))/(S1)
で示す変化率(V)が3.0以下であるポリマーアロイ。 - 構造周期または粒子間距離が0.001μm以上0.1μm未満の場合は小角X線散乱測定において、構造周期または粒子間距離が0.1μm以上10μm以下の場合は光散乱測定において、散乱光の波数に対して散乱強度をプロットしたスペクトルにおけるピーク半値幅(a)、該ピークの極大波数(b)とするとき0<(a)/(b)≦1.2であることを特徴とする請求項5に記載のポリマーアロイ。
- 該ポリマーアロイを構成する熱可塑性樹脂成分のうち少なくとも1つの熱可塑性樹脂成分の前駆体(A)と、残りの熱可塑性樹脂成分(B1)および/または熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)を相溶後固化し、固体状態で(A)および/または(B2)を重合反応させることにより得られることを特徴とする請求項5または6に記載のポリマーアロイ。
- 重合反応後の前駆体(A)が重合したものおよび/または前駆体(B2)が重合したものの数平均分子量が8000以上であることを特徴とする請求項7に記載のポリマーアロイ。
- 前駆体(A)が、ポリエステル、ポリアミドから選ばれる少なくとも1種の樹脂の前駆体であることを特徴とする請求項7または8に記載のポリマーアロイ。
- 熱可塑性樹脂成分(B1)がポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリアルキレンオキサイド類およびセルロース類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のポリマーアロイ。
- 熱可塑性樹脂成分の前駆体(B2)が、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、およびポリアクリロニトリルから選ばれる少なくとも1種の前駆体であることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のポリマーアロイ。
- 請求項5〜11のいずれかに記載のポリマーアロイを成型してなる成形品。
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