JP2010192427A - 有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光位置がずれたときに色度変化が少ない混合発光による有機EL素子を提供する。
【解決手段】陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に配置された発光部とを有し、前記発光部は2以上の発光層を有し、該発光層のそれぞれは発光色の異なる複数の一次発光層を有し、且つ、前記一次発光層のそれぞれの厚みが5nm以下である有機電界発光素子。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機電界発光素子(以下、有機EL素子と略記する。)に関する。特に白色発光有機EL素子に関する。
電流を通じることによって励起され発光する薄膜材料を用いた有機電界発光素子が知られている。有機電界発光素子は、低電圧で高輝度の発光が得られるために、携帯電話ディスプレイ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータディスプレイ、自動車の情報ディスプレイ、TVモニター、あるいは一般照明を含む広い分野で幅広い潜在用途を有し、それらの分野でデバイスの薄型化、軽量化および省電力のなどの利点を有する。このため、将来の電子ディスプレイ市場の主役としての期待が大きい。しかしながら、実用的にこれらの分野で従来ディスプレイに代わって用いられるためには、発光輝度と色調、広い使用環境条件下での耐久性、安価で大量の生産性など多くの技術改良が課題となっている。
また、有機EL素子は、複数の発光色を組み合わせてさまざまな発光色の発光が可能である。
特に白色発光の有機EL素子のニーズは高く、白色発光する有機EL素子は、一般照明における省電力に寄与し、車載ディスプレイあるいはバックライトとしても活用できる。さらに、カラーフィルタを用いて青、緑、赤の画素に分けることが可能であるため、フルカラー表示装置も可能である。
しかしながら、単一で白色発光が得られる材料は少なく、白色発光を得る場合には異なる発光色の材料、すなわち異なる励起子エネルギーを持つ材料を組み合わせて白色発光を得るのが一般的である。その場合、励起子エネルギーの異なる発光材料間では、エネルギー移動等によって、励起子エネルギーの高い材料から励起子エネルギーの低い材料にエネルギーが移り、消光したり、発光色が変化したりするなどの問題が生じる場合があることが指摘されている。そこで、互いのエネルギー移動を無くして、各々の発光材料が所定の発光をするために、互いに発光材料を隔離する手段が提案されている。
例えば、発光色の異なる発光材料を膜厚4nm以下、島状、あるいはストライプ状に基板上に設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、該手段では、発光色の異なる発光材料を島状に面内に均一に分布させることは製造工程上困難を伴うこと、また、単に発光層の形状をストライプ状とした場合、隣接層へのエネルギー移動が起こることが予想され、発光層を超薄膜とすると、発光層への電荷及び電界の集中などにより、耐久性の低下を引き起こすことが懸念される。
また、短波長発光の発光層を長波長発光の発光層で挟んだ3層を積層することにより、両発光層の混色として白色の発光を得るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、このような発色の異なる(即ち異なるエネルギー準位の)発光層を上記のように単に積層させた構成では、素子にかける電圧を変化させたりすることによって、電子とホールが再結合して発光する位置が変化し、発光色が変動する問題の解決に対して、まだ十分とは言えない。
特開2000−340361号公報 特開2003−187977号公報
本発明の課題は、発光位置がずれたときに色度変化が少ない混合発光による有機EL素子を提供することを課題とするものである。特に、異なる発光ピークを有する3色の混合発光、例えば、青、緑、赤の3色の混合発光素子において、駆動電圧変化などに起因する発光位置ずれが少ない白色発光が得られ、製法が簡便な有機EL素子を提供することを課題とするものである。
本発明の上記課題は、下記の手段によって解決する事を見出された。
<1> 陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に配置された発光部とを有し、前記発光部は2以上の発光層を有し、前記発光層のそれぞれは発光色の異なる複数の一次発光層を有し、且つ、前記一次発光層のそれぞれの厚みが5nm以下である有機電界発光素子。
<2> 前記発光層のそれぞれにおいて、発光色の異なる複数の一次発光層が互いに隣接している<1>に記載の有機電界発光素子。
<3> 前記発光部は、前記発光色の異なる複数の一次発光層の発光の混合により、白色発光する<1>又は<2>に記載の有機電界発光素子。
<4> 前記発光層のそれぞれにおいて、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2倍以上である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
<5> 前記発光層のそれぞれにおいて、前記発光色の異なる複数の一次発光層は、各々独立に、発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
<6> 前記発光層のそれぞれにおいて、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層の厚みの2倍以上であり、且つ、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度が、最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
<7> 前記発光部は、発光色の異なる複数の一次発光層よりなる発光層を4以上有する<1>〜<6>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
<8> 前記発光層のそれぞれにおいて、前記一次発光層は、赤色一次発光層、緑色一次発光層、及び青色一次発光層を含む<1>〜<7>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
<9> 前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、前記発光層のそれぞれにおいて前記青色一次発光層の発光材料の濃度が、前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の2倍以上である<8>に記載の有機電界発光素子。
<10> 前記発光層のそれぞれにおいて、前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、前記青色一次発光層の厚みが、前記赤色一次発光層の2倍以上であり、さらに、前記青色一次発光層の発光材料の濃度が、前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の2倍以上である<8>に記載の有機電界発光素子。
<11> 前記発光材料が、燐光発光の金属錯体を含む<5>、<6>、<9>、および<10>のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
本発明によれば、発光位置がずれたときに色度変化が少ない混合発光による有機EL素子を提供することができる。特に、異なる発光ピークを有する3色の混合発光、例えば、青、緑、赤の3色の混合発光素子において、駆動電圧変化などに起因する発光位置ずれが少ない白色発光が得られ、製法が簡便な有機EL素子を提供することができる。
本発明の有機電界発光素子の層構成を示す断面模式図である。
以下、本発明の有機EL素子について詳細に説明する。
(構成)
本発明の有機電界発光素子は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に配置された発光部とを有し、前記発光部は2以上の発光層を有し、該発光層のそれぞれは発光色の異なる複数の一次発光層を有し、且つ、前記一次発光層のそれぞれの厚みが5nm以下であることを特徴とする。
発光素子の性質上、前記一対の電極のうち少なくとも一方の電極は、透明であることが好ましい。
本発明における有機化合物層の積層の形態としては、更に、正孔輸送層と陽極との間に正孔注入層、及び/又は発光部と正孔輸送層との間に、正孔輸送性中間層を有することが好ましい。また、発光部と電子輸送層との間に電子輸送性中間層を、同様に陰極と電子輸送層との間に電子注入層を設けてもよい。
本発明の有機電界発光素子における有機化合物層の好適な態様は、陽極側から順に、少なくとも、(1)正孔注入層、正孔輸送層(正孔注入層と正孔輸送層は兼ねてもよい。)、正孔輸送性中間層、発光部、電子輸送層、及び電子注入層(電子輸送層と電子注入層は兼ねてもよい。)、を有する態様、(2)正孔注入層、正孔輸送層(正孔注入層と正孔輸送層は兼ねてもよい。)、発光部、電子輸送性中間層、電子輸送層、及び電子注入層(電子輸送層と電子注入層は兼ねてもよい。)、を有する態様、(3)正孔注入層、正孔輸送層(正孔注入層と正孔輸送層は兼ねてもよい。)、正孔輸送性中間層、発光部、電子輸送性中間層、電子輸送層、及び電子注入層(電子輸送層と電子注入層は兼ねてもよい。)、を有する態様である。
上記正孔輸送性中間層は、発光部への正孔注入を促進する機能及び発光部からの電子をブロックする機能の少なくとも一方を有することが好ましい。
また、上記電子輸送性中間層は、発光部への電子注入を促進する機能及び発光部からの正孔をブロックする機能の少なくとも一方を有することが好ましい。
更に、上記正孔輸送性中間層及び上記電子輸送性中間層の少なくとも一方は、発光部で生成する励起子をブロックする機能を有することが好ましい。
上記の正孔注入促進、電子注入促進、正孔ブロック、電子ブロック、励起子ブロックといった機能を有効に発現させるためには、該正孔輸送性中間層および該電子輸送性中間層は、発光部に隣接していることが好ましい。
尚、各層は複数の二次層に分かれていてもよい。
次に、本発明の有機EL素子の構成について、詳細に説明する。
本発明の有機EL素子は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に配置された発光部とを有し、前記発光部は2以上の発光層を有し、該発光層のそれぞれは発光色の異なる複数の一次発光層を有し、且つ、前記一次発光層のそれぞれの厚みが5nm以下であることを特徴とする。
好ましくは、前記発光色の異なる複数の一次発光層が互いに隣接している。
好ましくは、前記発光部は、前記発光色の異なる複数の一次発光層の発光の混合により、白色発光する。
好ましくは、前記発光色の異なる複数の一次発光層の内、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが、最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2倍以上である。より好ましくは、3倍以上である。
一次発光層の厚みが5nm以下と薄くなると、最も短波長の発光材料を含む一次発光層から最も長波長の発光材料を含む一次発光層へとエネルギーが移り易くなる。そのため、最も長波長の発光材料を含む一次発光層に含まれる発光材料の総量を多くし過ぎるのは好ましくない。よって、最も長波長の発光材料を含む一次発光層に比べて最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚さを2倍以上厚くするのが好ましい。しかしながら、最も長波長の発光材料を含む一次発光層に比べて最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚さが20倍以上になると、最も長波長の発光材料を含む一次発光層の膜厚が0.3nm程度の極薄層になり、膜厚の制御が困難となる。従って、最も長波長の発光材料を含む一次発光層に対する最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚さの比率は、2倍以上20倍以下が好ましい。
また、前記発光色の異なる複数の一次発光層は、各々独立に、発光材料とホスト材料とを少なくとも含有し、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上であるのが好ましい。最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度に対する最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の比率は、より好ましくは、10倍以上、更に好ましくは、15倍以上、最も好ましくは、30倍以上である。
好ましくは、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2倍以上であり、且つ、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上である。
尚、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2.0倍未満であるときは、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の10倍以上が好ましく、より好ましくは、30倍以上、100倍以上が更に好ましい。
また、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2倍以上2.5倍以下であるときは、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の3倍以上が好ましく、より好ましくは、5倍以上、15倍以上が更に好ましい。
更にまた、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2.5倍を超え4倍以下であるときは、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上が好ましく、より好ましくは、3倍以上、5倍以上が更に好ましい。
最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの4倍より厚いときは、最も短波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上が好ましい。
また、一次発光層が3種類以上有るとき、最も短波長の発光材料を含む一次発光層と最も長波長一次発光層以外の一次発光層の厚み及び濃度は、最も短波長の発光材料を含む一次発光層と最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚み範囲および濃度範囲の中に入ることが好ましい。
好ましくは、前記発光部は発光色の異なる複数の一次発光層よりなる発光層を4以上有し、より好ましくは、6以上有する。
好ましくは、前記発光層は、赤色一次発光層、緑色一次発光層、及び青色一次発光層を有する。
好ましくは、前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、前記青色一次発光層の発光材料の濃度が前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の10倍以上である。
好ましくは、前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、前記青色一次発光層の厚みが前記赤色一次発光層の2倍以上であり、且つ、前記青色一次発光層の発光材料の濃度が前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の10倍以上である。
好ましくは、前記発光材料が燐光発光の金属錯体である。
また、積層するパターンとしては、青色一次発光層/緑色一次発光層/赤色一次発光層と繰り返してもよく、青色一次発光層/赤色一次発光層/青色一次発光層/緑色一次発光層/青色一次発光層と繰り返してもよく、青色一次発光層/緑色及び赤色混合一次発光層/青色一次発光層と繰り返してもよい。
本発明における有機EL素子は、共振器構造を有してもよい。例えば、透明基板上に、屈折率の異なる複数の積層膜よりなる多層膜ミラー、透明または半透明電極、発光部、および金属電極を重ね合わせて有する。発光部で生じた光は多層膜ミラーと金属電極を反射板としてその間で反射を繰り返し共振する。
別の好ましい態様では、透明基板上に、透明または半透明電極と金属電極がそれぞれ反射板として機能して、発光部で生じた光はその間で反射を繰り返し共振する。
共振構造を形成するためには、2つの反射板の有効屈折率、反射板間の各層の屈折率と厚みから決定される光路長を所望の共振波長の得るのに最適な値となるよう調整される。第一の態様の場合の計算式は特開平9−180883号明細書に記載されている。第2の態様の場合の計算式は特開2004−127795号明細書に記載されている。
有機化合物層を構成する各層は、蒸着法やスパッタ法等の乾式製膜法、転写法、印刷法、塗布法、インクジェット法、およびスプレー法等いずれによっても好適に形成することができる。
次に、本発明の有機EL素子を構成する要素について詳細に説明する。
(発光部)
発光部は、電界印加時に、陽極、正孔注入層、正孔輸送層または正孔輸送性中間層から正孔を受け取り、陰極、電子注入層、電子輸送層または電子輸送性中間層から電子を受け取り、正孔と電子の再結合の場を提供して発光させる機能を有する層である。
本発明の発光部は、発光色の異なる複数の一次発光層よりなる発光層を2以上有する。好ましくは、4以上有し、より好ましくは、6以上、更に好ましくは、8以上有する。
図1は、本発明の有機EL素子の層構成を示す断面模式図である。基板1上に、陽極2、正孔輸送層3を備え、その上に、発光部が成膜される。発光部は、青色一次発光層4B−1、緑色一次発光層4G−1、及び赤色一次発光層4R−1よりなる発光層1、青色一次発光層4B−2、緑色一次発光層4G−2、及び赤色一次発光層4R−2よりなる発光層2、及び青色一次発光層4B−3、緑色一次発光層4G−3、及び赤色一次発光層4R−3よりなる発光層3が順次積層されて構成される。青色一次発光層4B−1、4B−2、及び4B−3は、互いに同一組成であってもよい。緑色一次発光層4G−1、4G−2、及び4G−3も、互いに同一組成であってもよく、赤色一次発光層4R−1、4R−2、及び4R−3も、互いに同一組成であってもよい。
好ましくは、青色一次発光層の厚みが緑色一次発光層及び赤色一次発光層の厚みより厚く、好ましくは、赤色一次発光層の厚みの2倍以上であり、より好ましくは、3倍以上、更に好ましくは、5倍以上である。
好ましくは、各々の一次発光層は、各々独立に、少なくとも発光材料とホスト材料を含有し、青色一次発光層、緑色一次発光層及び赤色一次発光層の中で、発光層中の発光材料の濃度が、青色一次発光層が最も高く、好ましくは、青色一次発光層中の発光材料濃度が赤色一次発光層における発光材料濃度の2倍以上であり、より好ましくは、10倍以上、更に好ましくは、15倍以上、最も好ましくは、30倍以上である。
好ましくは、青色一次発光層の厚みが赤色一次発光層の厚みの2倍以上であり、且つ、青色一次発光層における発光材料濃度が赤色一次発光層における発光材料濃度の2倍以上である。
発光部の上に、電子輸送層5及び陰極6が成膜される。
該有機EL素子に電流を通じると、各々の一次発光層からのB,G,R光の混合により、白色発光が射出される。
各々の一次発光層中における全化合物質量に対して、発光材料は、0.1質量%〜30質量%含有されるのが好ましく、耐久性、外部量子効率の観点から1質量%〜15質量%含有されることがより好ましい。発光層中における全化合物質量に対して、ホスト材料の量は、70質量%〜99.9質量%含有されるのが好ましく、耐久性、外部量子効率の観点から85質量%〜99質量%含有されることがより好ましい。
<膜厚>
発光部の膜厚としては、駆動電圧・耐久性の観点から、10nm以上200nm以下であることが好ましく、20nm以上60nm以下であることが好ましい。
各々の一次発光層の厚みは、表面粗さと膜厚を同程度にする観点から、5nm以下であり、好ましくは、0.1nm以上3.0nm以下、より好ましくは、0.3nm以上2.0nm以下である。
発光部の膜厚が薄過ぎると、高輝度で低い電圧での駆動が可能となるが、素子抵抗が小さくなることで、電圧低下による輝度変化の影響を受けやすくなり、輝度ムラの増加を招く結果となる。発光部の膜厚が厚過ぎると、駆動電圧が高くなり、発光効率の低下を招き、用途を限定する原因となってしまう。
一次発光層の膜厚が薄過ぎると、膜厚制御が困難となるために好ましくない。一次発光層の膜厚が厚過ぎると、色ずれを防ぐための膜厚が厚くなり、電圧上昇を引き起こすために好ましくない。
<発光材料>
発光材料として、蛍光発光材料及び燐光発光材料が知られているが、有機EL素子の発光効率の観点で、本発明には好ましくは燐光発光材料が用いられる。また、燐光材料は励起子寿命が長いため、複数の発光材料を用いたとき、よりエネルギー移動が起こりやすい系であるため、蛍光材料よりも本発明の構成の効果が大きいと考えられる。
本発明に用いることのできる燐光発光材料について説明する。
燐光発光材料としては、一般に、遷移金属原子又はランタノイド原子を含む錯体を挙げることができる。
例えば、該遷移金属原子としては、特に限定されないが、好ましくは、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、及び白金が挙げられ、より好ましくは、レニウム、イリジウム、及び白金であり、更に好ましくはイリジウム、白金である。
ランタノイド原子としては、例えばランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、およびルテシウムが挙げられる。これらのランタノイド原子の中でも、ネオジム、ユーロピウム、及びガドリニウムが好ましい。
錯体の配位子としては、例えば、G.Wilkinson等著,Comprehensive Coordination Chemistry,Pergamon Press社1987年発行、H.Yersin著,「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」 Springer−Verlag社1987年発行、山本明夫著「有機金属化学−基礎と応用−」裳華房社1982年発行等に記載の配位子などが挙げられる。
具体的な配位子としては、好ましくは、ハロゲン配位子(好ましくは塩素配位子)、芳香族炭素環配位子(例えば、シクロペンタジエニルアニオン、ベンゼンアニオン、またはナフチルアニオンなど)、含窒素ヘテロ環配位子(例えば、フェニルピリジン、ベンゾキノリン、キノリノール、ビピリジル、またはフェナントロリンなど)、ジケトン配位子(例えば、アセチルアセトンなど)、カルボン酸配位子(例えば、酢酸配位子など)、アルコラト配位子(例えば、フェノラト配位子など)、一酸化炭素配位子、イソニトリル配位子、シアノ配位子であり、より好ましくは、含窒素ヘテロ環配位子である。
上記錯体は、化合物中に遷移金属原子を一つ有してもよいし、また、2つ以上有するいわゆる複核錯体であってもよい。異種の金属原子を同時に含有していてもよい。
これらの中でも、発光材料の具体例としては、例えば、US6303238B1、US6097147、WO00/57676、WO00/70655、WO01/08230、WO01/39234A2、WO01/41512A1、WO02/02714A2、WO02/15645A1、WO02/44189A1、特開2001−247859、特開2002−302671、特開2002−117978、特開2002−225352、特開2002−235076、特開2003−123982、特開2002−170684、EP 1211257、特開2002−226495、特開2002−234894、特開2001−247859、特開2001−298470、特開2002−173674、特開2002−203678、特開2002−203679、特開2004−357791、特開2006−256999、特願2005−75341等の特許公報に記載の燐光発光化合物などが挙げられる。
本発明に好ましく用いられる具体的な白金錯体及びイリジウム錯体の例を以下に例示するが、本発明はこれらに限定されものではない。
これらの中から、青色発光を示す燐光発光材料、緑色発光を示す燐光発光材料、及び赤色発光を示す燐光発光材料を選んで、本発明に用いることができる。
<ホスト材料>
本発明に於ける発光層は、上記の発光材料をゲストとして、ホスト材料を含有するのが好ましい。ホスト材料としては、電子輸送性ホスト材料及び正孔輸送性ホスト材料のいずれも本発明に用いることが出来る。好ましくは、電子輸送性発光材料をゲストとした場合は、正孔輸送性ホスト材料を用いられる。また、正孔輸送性発光材料をゲストとした場合は、電子輸送性ホスト材料を用いるのが好ましい。
以下に、電子輸送性ホスト材料及び正孔輸送性ホスト材料について説明する。
<正孔輸送性ホスト材料>
本発明の発光層に用いられる正孔輸送性ホスト材料としては、耐久性向上、駆動電圧低下の観点から、イオン化ポテンシャルIpが5.1eV以上6.4eV以下であることが好ましく、5.4eV以上6.2eV以下であることがより好ましく、5.6eV以上6.0eV以下であることが更に好ましい。また、耐久性向上、駆動電圧低下の観点から、電子親和力Eaが1.2eV以上3.1eV以下であることが好ましく、1.4eV以上3.0eV以下であることがより好ましく、1.8eV以上2.8eV以下であることが更に好ましい。
このような正孔輸送性ホスト材料としては、具体的には、例えば、以下の材料を挙げることができる。
ピロール、カルバゾール、インドール、ピラゾール、イミダゾール、ポリアリールアルカン、ピラゾリン、ピラゾロン、フェニレンジアミン、アリールアミン、アミノ置換カルコン、スチリルアントラセン、フルオレノン、ヒドラゾン、スチルベン、シラザン、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマチオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、有機シラン、カーボン膜、及びそれらの誘導体等が挙げられる。
中でも、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、芳香族第三級アミン化合物、チオフェン誘導体が好ましく、特に分子内にカルバゾール骨格および/またはインドール骨格および/または芳香族第三級アミン骨格を複数個有するものが好ましい。更には、カルバゾール骨格および/またはインドール骨格を有するものが好ましい。
このような正孔輸送性ホスト材料としての具体的化合物としては、例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
<電子輸送性ホスト材料>
本発明に用いられる電子輸送性ホスト材料としては、耐久性向上、駆動電圧低下の観点から、電子親和力Eaが2.5eV以上3.5eV以下であることが好ましく、2.6eV以上3.4eV以下であることがより好ましく、2.8eV以上3.3eV以下であることが更に好ましい。また、耐久性向上、駆動電圧低下の観点から、イオン化ポテンシャルIpが5.7eV以上7.5eV以下であることが好ましく、5.8eV以上7.0eV以下であることがより好ましく、5.9eV以上6.5eV以下であることが更に好ましい。
このような電子輸送性ホストとしては、具体的には、例えば、以下の材料を挙げることができる。
ピリジン、ピリミジン、トリアジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、フルオレノン、アントラキノジメタン、アントロン、ジフェニルキノン、チオピランジオキシド、カルボジイミド、フルオレニリデンメタン、ジスチリルピラジン、フッ素置換芳香族化合物、ナフタレン、ペリレン等の芳香環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン、およびそれらの誘導体(他の環と縮合環を形成してもよい)、8−キノリノール誘導体の金属錯体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾ−ルやベンゾチアゾ−ルを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体等を挙げることができる。
電子輸送性ホストとして好ましくは、金属錯体、アゾール誘導体(ベンズイミダゾール誘導体、イミダゾピリジン誘導体等)、アジン誘導体(ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体等)であり、中でも、本発明においては耐久性の点から金属錯体化合物が好ましい。金属錯体化合物は金属に配位する少なくとも1つの窒素原子または酸素原子または硫黄原子を有する配位子をもつ金属錯体がより好ましい。
金属錯体中の金属イオンは特に限定されないが、好ましくはベリリウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、ガリウムイオン、亜鉛イオン、インジウムイオン、錫イオン、白金イオン、またはパラジウムイオンであり、より好ましくはベリリウムイオン、アルミニウムイオン、ガリウムイオン、亜鉛イオン、白金イオン、またはパラジウムイオンであり、更に好ましくはアルミニウムイオン、亜鉛イオン、またはパラジウムイオンである。
前記金属錯体中に含まれる配位子としては種々の公知の配位子が有るが、例えば、「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」、Springer−Verlag社、H.Yersin著、1987年発行、「有機金属化学−基礎と応用−」、裳華房社、山本明夫著、1982年発行等に記載の配位子が挙げられる。
前記配位子として、好ましくは含窒素ヘテロ環配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数3〜15であり、単座配位子であっても2座以上の配位子であってもよい。好ましくは2座以上6座以下の配位子である。また、2座以上6座以下の配位子と単座の混合配位子も好ましい。
配位子としては、例えばアジン配位子(例えば、ピリジン配位子、ビピリジル配位子、ターピリジン配位子などが挙げられる。)、ヒドロキシフェニルアゾール配位子(例えば、ヒドロキシフェニルベンズイミダゾール配位子、ヒドロキシフェニルベンズオキサゾール配位子、ヒドロキシフェニルイミダゾール配位子、ヒドロキシフェニルイミダゾピリジン配位子などが挙げられる。)、アルコキシ配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ配位子(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシ、2,4,6−トリメチルフェニルオキシ、4−ビフェニルオキシなどが挙げられる。)、
ヘテロアリールオキシ配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、およびキノリルオキシなどが挙げられる。)、アルキルチオ配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、アリールチオ配位子(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオなどが挙げられる。)、ヘテロアリールチオ配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばピリジルチオ、2−ベンズイミダゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、および2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。)、シロキシ配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数3〜25、特に好ましくは炭素数6〜20であり、例えば、トリフェニルシロキシ基、トリエトキシシロキシ基、およびトリイソプロピルシロキシ基などが挙げられる。)、芳香族炭化水素アニオン配位子(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜25、特に好ましくは炭素数6〜20であり、例えばフェニルアニオン、ナフチルアニオン、およびアントラニルアニオンなどが挙げられる。)、芳香族ヘテロ環アニオン配位子(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数2〜25、特に好ましくは炭素数2〜20であり、例えばピロールアニオン、ピラゾールアニオン、ピラゾールアニオン、トリアゾールアニオン、オキサゾールアニオン、ベンゾオキサゾールアニオン、チアゾールアニオン、ベンゾチアゾールアニオン、チオフェンアニオン、およびベンゾチオフェンアニオンなどが挙げられる。)、インドレニンアニオン配位子などが挙げられ、好ましくは含窒素ヘテロ環配位子、アリールオキシ配位子、ヘテロアリールオキシ基、またはシロキシ配位子であり、更に好ましくは含窒素ヘテロ環配位子、アリールオキシ配位子、シロキシ配位子、芳香族炭化水素アニオン配位子、または芳香族ヘテロ環アニオン配位子である。
金属錯体電子輸送性ホストの例としては、例えば特開2002−235076、特開2004−214179、特開2004−221062、特開2004−221065、特開2004−221068、特開2004−327313等の各公報に記載の化合物が挙げられる。
このような電子輸送性ホストとしては、具体的には、例えば、以下の材料を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
(正孔注入層、正孔輸送層)
正孔注入層、正孔輸送層は、陽極又は陽極側から正孔を受け取り陰極側に輸送する機能を有する層である。正孔注入層、正孔輸送層は、具体的には、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、有機シラン誘導体、カーボン、等を含有する層であることが好ましい。
正孔注入層、正孔輸送層の厚さは、駆動電圧を下げるという観点から、各々50nm以下であることが好ましい。
正孔輸送層の厚さとしては、5nm〜50nmであることが好ましく、10nm〜40nmであることが更に好ましい。また、正孔注入層の厚さとしては、0.5nm〜50nmであることが好ましく、1nm〜40nmであることが更に好ましい。
正孔注入層、正孔輸送層は、上述した材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
(電子注入層、電子輸送層)
電子注入層、電子輸送層は、陰極又は陰極側から電子を受け取り陽極側に輸送する機能を有する層である。電子注入層、電子輸送層は、具体的には、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフタレン、ペリレン等の芳香環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、8−キノリノール誘導体の金属錯体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体、有機シラン誘導体、等を含有する層であることが好ましい。
電子注入層、電子輸送層の厚さは、駆動電圧を下げるという観点から、各々50nm以下であることが好ましい。
電子輸送層の厚さとしては、5nm〜50nmであることが好ましく、10nm〜50nmであることが更に好ましい。また、電子注入層の厚さとしては、0.1nm〜50nmであることが好ましく、0.5nm〜20nmであることが更に好ましい。
電子注入層、電子輸送層は、上述した材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
電子輸送層が発光層に隣接する層である場合には、耐久性向上の観点から、当該層を構成する材料としては、イオン化ポテンシャルが6.0eV以下のものが用いられる。
(基板)
本発明で使用する基板としては、有機化合物層から発せられる光を散乱又は減衰させない基板であることが好ましい。その具体例としては、ジルコニア安定化イットリウム(YSZ)、ガラス等の無機材料、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)等の有機材料が挙げられる。
例えば、基板としてガラスを用いる場合、その材質については、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アルカリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライムガラスを用いる場合には、シリカなどのバリアコートを施したものを使用することが好ましい。有機材料の場合には、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、及び加工性に優れていることが好ましい。
基板の形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、発光素子の用途、目的等に応じて適宜選択することができる。一般的には、基板の形状としては、板状であることが好ましい。基板の構造としては、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、また、単一部材で形成されていてもよいし、2以上の部材で形成されていてもよい。
基板は、無色透明であっても、有色透明であってもよいが、有機発光層から発せられる光を散乱又は減衰等させることがない点で、無色透明であることが好ましい。
基板には、その表面又は裏面に透湿防止層(ガスバリア層)を設けることができる。
透湿防止層(ガスバリア層)の材料としては、窒化珪素、酸化珪素などの無機物が好適に用いられる。透湿防止層(ガスバリア層)は、例えば、高周波スパッタリング法などにより形成することができる。
熱可塑性基板を用いる場合には、更に必要に応じて、ハードコート層、アンダーコート層などを設けてもよい。
(電極)
<陽極>
陽極は、通常、有機化合物層に正孔を供給する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。前述のごとく、陽極は、通常透明陽極として設けられる。
陽極の材料としては、例えば、金属、合金、金属酸化物、導電性化合物、又はこれらの混合物が好適に挙げられ、仕事関数が4.0eV以上の材料が好ましい。陽極材料の具体例としては、アンチモンやフッ素等をドープした酸化錫(ATO、FTO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の導電性金属酸化物、金、銀、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性材料、及びこれらとITOとの積層物などが挙げられる。この中で好ましいのは、導電性金属酸化物であり、特に、生産性、高導電性、透明性等の点からはITOが好ましい。
陽極は、例えば、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式などの中から、陽極を構成する材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って、前記基板上に形成することができる。例えば、陽極の材料として、ITOを選択する場合には、陽極の形成は、直流又は高周波スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等に従って行うことができる。
本発明の有機電界発光素子において、陽極の形成位置としては特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて適宜選択することができる。が、前記基板上に形成されるのが好ましい。この場合、陽極は、基板における一方の表面の全部に形成されていてもよく、その一部に形成されていてもよい。
なお、陽極を形成する際のパターニングとしては、フォトリソグラフィーなどによる化学的エッチングによって行ってもよいし、レーザーなどによる物理的エッチングによって行ってもよく、また、マスクを重ねて真空蒸着やスパッタ等をして行ってもよいし、リフトオフ法や印刷法によって行ってもよい。
陽極の厚みとしては、陽極を構成する材料により適宜選択することができ、一概に規定することはできないが、通常、10nm〜50μm程度であり、50nm〜20μmが好ましい。
陽極の抵抗値としては、103Ω/□以下が好ましく、102Ω/□以下がより好ましい。陽極が透明である場合は、無色透明であっても、有色透明であってもよい。透明陽極側から発光を取り出すためには、その透過率としては、60%以上が好ましく、70%以上がより好ましい。
なお、透明陽極については、沢田豊監修「透明電極膜の新展開」シーエムシー刊(1999)に詳述があり、ここに記載される事項を本発明に適用することができる。耐熱性の低いプラスティック基材を用いる場合は、ITO又はIZOを使用し、150℃以下の低温で成膜した透明陽極が好ましい。
<陰極>
陰極は、通常、有機化合物層に電子を注入する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。
陰極を構成する材料としては、例えば、金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化合物、これらの混合物などが挙げられ、仕事関数が4.5eV以下のものが好ましい。具体例としてはアルカリ金属(たとえば、Li、Na、K、Cs等)、アルカリ土類金属(たとえばMg、Ca等)、金、銀、鉛、アルミニウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム−アルミニウム合金、マグネシウム−銀合金、インジウム、イッテルビウム等の希土類金属、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいが、安定性と電子注入性とを両立させる観点からは、2種以上を好適に併用することができる。
これらの中でも、陰極を構成する材料としては、電子注入性の点で、アルカリ金属やアルカリ土類金属が好ましく、保存安定性に優れる点で、アルミニウムを主体とする材料が好ましい。
アルミニウムを主体とする材料とは、アルミニウム単独、アルミニウムと0.01〜10質量%のアルカリ金属又はアルカリ土類金属との合金若しくはこれらの混合物(例えば、リチウム−アルミニウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金など)をいう。
なお、陰極の材料については、特開平2−15595号公報、特開平5−121172号公報に詳述されており、これらの広報に記載の材料は、本発明においても適用することができる。
陰極の形成方法については、特に制限はなく、公知の方法に従って行うことができる。例えば、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式などの中から、前記した陰極を構成する材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って形成することができる。例えば、陰極の材料として、金属等を選択する場合には、その1種又は2種以上を同時又は順次にスパッタ法等に従って行うことができる。
陰極を形成するに際してのパターニングは、フォトリソグラフィーなどによる化学的エッチングによって行ってもよいし、レーザーなどによる物理的エッチングによって行ってもよく、マスクを重ねて真空蒸着やスパッタ等をして行ってもよいし、リフトオフ法や印刷法によって行ってもよい。
本発明において、陰極形成位置は特に制限はなく、有機化合物層上の全部に形成されていてもよく、その一部に形成されていてもよい。
また、陰極と前記有機化合物層との間に、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のフッ化物、酸化物等による誘電体層を0.1nm〜5nmの厚みで挿入してもよい。この誘電体層は、一種の電子注入層と見ることもできる。誘電体層は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等により形成することができる。
陰極の厚みは、陰極を構成する材料により適宜選択することができ、一概に規定することはできないが、通常10nm〜5μm程度であり、50nm〜1μmが好ましい。
また、陰極は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。なお、透明な陰極は、陰極の材料を1〜10nmの厚さに薄く成膜し、更にITOやIZO等の透明な導電性材料を積層することにより形成することができる。
(保護層)
本発明において、有機EL素子全体は、保護層によって保護されていてもよい。
保護層に含まれる材料としては、水分や酸素等の素子劣化を促進するものが素子内に入ることを抑止する機能を有しているものであればよい。
その具体例としては、In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、Ni等の金属、MgO、SiO、SiO、Al、GeO、NiO、CaO、BaO、Fe、Y、TiO等の金属酸化物、SiNx、SiNxOy等の金属窒化物、MgF、LiF、AlF、CaF等の金属フッ化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率0.1%以下の防湿性物質等が挙げられる。
保護層の形成方法については、特に限定はなく、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング法、印刷法、転写法を適用できる。
(封止)
さらに、本発明の有機電界発光素子は、封止容器を用いて素子全体を封止してもよい。
また、封止容器と発光素子の間の空間に水分吸収剤又は不活性液体を封入してもよい。水分吸収剤としては、特に限定されることはないが、例えば、酸化バリウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、五酸化燐、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化銅、フッ化セシウム、フッ化ニオブ、臭化カルシウム、臭化バナジウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、酸化マグネシウム等を挙げることができる。不活性液体としては、特に限定されることはないが、例えば、パラフィン類、流動パラフィン類、パーフルオロアルカンやパーフルオロアミン、パーフルオロエーテル等のフッ素系溶剤、塩素系溶剤、シリコーンオイル類が挙げられる。
(駆動)
本発明の有機電界発光素子は、陽極と陰極との間に直流(必要に応じて交流成分を含んでもよい)電圧(通常2ボルト〜15ボルト)、又は直流電流を印加することにより、発光を得ることができる。
本発明の有機電界発光素子の駆動方法については、特開平2−148687号、同6−301355号、同5−29080号、同7−134558号、同8−234685号、同8−241047号の各公報、特許第2784615号、米国特許5828429号、同6023308号の各明細書、等に記載の駆動方法を適用することができる。
(用途)
本発明の有機EL素子の用途は特に限定されないが、携帯電話ディスプレイ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータディスプレイ、自動車の情報ディスプレイ、TVモニター、あるいは一般照明等広い分野に適用できる。
以下に、本発明の有機EL素子の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
実施例1
1.有機EL素子の作製
(本発明の有機EL素子1の作製)
0.5mm厚み、2.5cm角の酸化インジウム錫(ITOと略記)を100nmの厚みに蒸着したガラス基板(ジオマテック(株)製、表面抵抗10Ω/□)を洗浄容器に入れ、2−プロパノール中で超音波洗浄した後、30分間UV−オゾン処理を行った。この透明陽極上に真空蒸着法にて以下の層を蒸着した。本発明の実施例における蒸着速度は特に断りのない場合は0.2nm/秒である。蒸着速度は水晶振動子を用いて測定した。以下に記載の膜厚も水晶振動子を用いて測定したものである。
正孔注入層:4,4’,4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATAと略記する)を厚みは150nmに蒸着した。
正孔輸送層:N,N’−ジナフチル−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(α−NPDと略記する)と厚み20nmに蒸着した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:1,3−bis(carbazol−9−yl)benzene(mCPと略記)と、青色発光材料B1をmCPに対して10質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
続いて、発光層の上に、下記の電子輸送層、および電子注入層を設けた。
電子輸送層:bis−(2−methyl−8−quinolinolate)−4−(phenylphenolate) aluminium(BAlqと略記する)を厚み40nmに蒸着した。
電子注入層:LiFを厚み1nmに蒸着した。
さらに、シャドウマスクによりパターニングして陰極として厚み100nmのAlを設けた。
各層はいずれも抵抗加熱真空蒸着により設けた。
作製した積層体を、窒素ガスで置換したグロ−ブボックス内に入れ、有機EL用乾燥剤を貼り付けたステンレス製の封止缶および紫外線硬化型の接着剤(XNR5516HV、長瀬チバ製)を用いて封止した。
(本発明の有機EL素子2の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、8ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子3の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、3ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
(本発明の有機EL素子4の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:N,N’−di−carbazolyl−4,4’−biphenyl(CBPと略記)と、FIrpicをCBPに対して10質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
緑色一次発光層:CBPに対して、Ir(ppy)をCBPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子5の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:CBP)と、FIrpicをCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
緑色一次発光層:CBPに対して、Ir(ppy)をCBPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子6の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、3ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:CBPと、FIrpicをCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
緑色一次発光層:CBPと、Ir(ppy)をCBPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
赤色一次発光層:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
(本発明の有機EL素子7の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、10ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
緑色一次発光層:mCPと、緑色発光材料G1をmCPに対して0.15質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して0.15質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子8の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、10ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:H−27と、青色発光材料B2をH−27に対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
緑色一次発光層:H−27と、緑色発光材料G1をH−27に対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:H−27に対して、赤色発光材料R1をH−27に対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(比較の有機EL素子1の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の3層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は20nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
(比較の有機EL素子2の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の6層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
発光層4:mCPに対して、青色発光材料B1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層5:mCPに対して、緑色発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層6:mCPに対して、赤色発光材料R1をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
(比較の有機EL素子3の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の3層の発光層に変更した。
発光層1:CBPと、FIrpicをCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は20nmであった。
発光層2:CBPと、Ir(ppy)をCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
発光層3:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
(比較の有機EL素子4の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の6層の発光層に変更した。
発光層1:CBPと、FIrpicをCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層2:CBPと、Ir(ppy)をCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層3:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
発光層4:CBPと、FIrpicをCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層5:CBPと、Ir(ppy)をCBPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層6:CBPに対して、PtOEPをCBPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
実施例に用いた化合物の構造を下記に示す。
2.性能評価結果
得られた比較有機EL素子及び本発明の有機EL素子について、下記の評価を行った。
《色ずれの評価》
発光色をCIE UCS色度図(uniform−chromaticity−scale diagram)により数値化した。該表色系はRGB加色法に基づき、u’v’色度図が作成され、色度座標(u’、v’)により色を表現するものである(日本写真学会編、「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、609頁、1998年発行を参照)。
作製した素子を10cd/mで発光させたときの色度のu’v’座標を(u,v)とし、10000cd/mで発光させたときの色度のu’v’座標を(u,v)としたとき、以下の数式1で表される△uvの値で色ずれを評価した。
尚、色度座標(x,y)をu’v’座標に変換するときは、以下の数式2に従って変換して求めた。
得られた結果を表1に示した。
表1の結果より、比較の素子に対して本発明の素子は色ずれの指標△uvの値が0.03以下と小さいこと、すなわち、電圧を変えて輝度を変えたときの色ずれが少ないという好ましい結果が得られた。
(本発明の有機EL素子9の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色の発光材料B3をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色の発光材料G1をmCPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色の発光材料R2をmCPに対して1質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子10の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色の発光材料B4をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色の発光材料G2をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色の発光材料R3をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(本発明の有機EL素子11の作製)
有機EL素子1の作製において、発光部を下記に変更した。
発光部;下記の青色一次発光層、緑色一次発光層、および赤色一次発光層より構成される発光層を1ユニットとして、6ユニットの発光層を積層して、発光部を形成した。
青色一次発光層:mCPと、青色の発光材料B5をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
緑色一次発光層:mCPに対して、緑色の発光材料G3をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
赤色一次発光層:mCPに対して、赤色の発光材料R4をmCPに対して0.5質量%となるように共蒸着した。膜厚は1nmであった。
(比較の有機EL素子5の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の3層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B3をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は20nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R2をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
(比較の有機EL素子6の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の6層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B3をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R2をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
発光層4:mCPに対して、青色の発光材料B3をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層5:mCPに対して、緑色の発光材料G1をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層6:mCPに対して、赤色の発光材料R2をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
(比較の有機EL素子7の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の3層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B4をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は20nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G2をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R3をmCPに対して4質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
(比較の有機EL素子8の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の6層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B4をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G2をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R3をmCPに対して4質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
発光層4:mCPに対して、青色の発光材料B4をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層5:mCPに対して、緑色の発光材料G2をmCPに対して15質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層6:mCPに対して、赤色の発光材料R3をmCPに対して5質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
(比較の有機EL素子9の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の3層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B5をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は20nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G3をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R4をmCPに対して4質量%となるように共蒸着した。膜厚は5nmであった。
(比較の有機EL素子10の作製)
本発明の有機EL素子1の作製において、発光部を下記の6層の発光層の積層に変更した。
発光層1:mCPに対して、青色の発光材料B5をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層2:mCPに対して、緑色の発光材料G3をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層3:mCPに対して、赤色の発光材料R4をmCPに対して4質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
発光層4:mCPに対して、青色の発光材料B5をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は10nmであった。
発光層5:mCPに対して、緑色の発光材料G3をmCPに対して8質量%となるように共蒸着した。膜厚は3nmであった。
発光層6:mCPに対して、赤色の発光材料R4をmCPに対して4質量%となるように共蒸着した。膜厚は2nmであった。
得られた本発明の有機EL素子9〜11、および比較の有機EL素子5〜10について、本発明の有機EL素子1と同様にして、色ずれの評価を行った。結果を表2に示した。
表2の結果より、表1で用いた錯体以外でも、比較の素子に対して本発明の素子はいずれも色ずれの指標△uvの値が0.03以下と小さいこと、すなわち、電圧を変えて輝度を変えたときの色ずれが少ないという結果が得られた。
1:基板
2:陽極
3:正孔輸送層
4B−1:青色一次発光層
4G−1:緑色一次発光層
4R−1:赤色一次発光層
4B−2:青色一次発光層
4G−2:緑色一次発光層
4R−2:赤色一次発光層
4B−3:青色一次発光層
4G−3:緑色一次発光層
4R−3:赤色一次発光層
5:電子輸送層
6:陰極

Claims (11)

  1. 陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に配置された発光部とを有し、前記発光部は2以上の発光層を有し、前記発光層のそれぞれは発光色の異なる複数の一次発光層を有し、且つ、前記一次発光層のそれぞれの厚みが5nm以下である有機電界発光素子。
  2. 前記発光層のそれぞれにおいて、発光色の異なる複数の一次発光層が互いに隣接している請求項1に記載の有機電界発光素子。
  3. 前記発光部は、前記発光色の異なる複数の一次発光層の発光の混合により、白色発光する請求項1又は請求項2に記載の有機電界発光素子。
  4. 前記発光層のそれぞれにおいて、最も短波長の発光材料を含む一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む一次発光層の厚みの2倍以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  5. 前記発光層のそれぞれにおいて、前記発光色の異なる複数の一次発光層は、各々独立に、発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度が最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  6. 前記発光層のそれぞれにおいて、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層の厚みが最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層の厚みの2倍以上であり、且つ、最も短波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度が、最も長波長の発光材料を含む前記一次発光層における発光材料の濃度の2倍以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  7. 前記発光部は、発光色の異なる複数の一次発光層よりなる発光層を4以上有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  8. 前記発光層のそれぞれにおいて、前記一次発光層は、赤色一次発光層、緑色一次発光層、及び青色一次発光層を含む請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  9. 前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、前記発光層のそれぞれにおいて前記青色一次発光層の発光材料の濃度が、前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の2倍以上である請求項8に記載の有機電界発光素子。
  10. 前記発光層のそれぞれにおいて、前記赤色一次発光層、前記緑色一次発光層、及び前記青色一次発光層が、各々発光材料とホスト材料とを含有し、且つ、前記青色一次発光層の厚みが、前記赤色一次発光層の2倍以上であり、さらに、前記青色一次発光層の発光材料の濃度が、前記赤色一次発光層の発光材料の濃度の2倍以上である請求項8に記載の有機電界発光素子。
  11. 前記発光材料が、燐光発光の金属錯体を含む請求項5、請求項6、請求項9、および請求項10のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
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