JP2010191330A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】装置本体後方の設置条件によらずフタを開けたときに後方への転倒が防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置１の設置位置において、設置箇所Ａの範囲で装置本体２の後方側に空間が有るときには、フタ４の開閉動作に連動して補助足９が装置本体２から突出し、あるいは装置本体２内へ収納される。画像形成装置１の設置位置において、設置箇所Ａの範囲の装置本体２の後方側に壁面１１が存在するなどして空間が無い時には、補助足９がフタ４の開動作の途中で壁面１１に当接するが、弾性体１０によってスライド部８の移動、すなわちフタ４の開動作にほとんど影響しないため、フタ４を開くことができる。
【選択図】図１

Description

本発明は印刷機、プリンタ、ファックス、コピーあるいはこれらの機能を二つ以上有する複合機などの画像形成装置に関する。

従来、開閉可能なフタを有する画像形成装置においては、フタに重量物を搭載した場合等に、フタを開くと重心が本体の外側にずれて転倒することがある。この問題を解決するため、装置本体の設置面積を大きくして重心が常に本体内部に存在させるものが、
（1）例えば特許文献１に記載されているように、装置本体を設置面に完全固定するもの、
（2）例えば特許文献２に記載されているように、補助足を追加延長するもの、
（3）例えば特許文献３に記載されているように、本体内部で重量物を移動させることで重心位置を常に本体内部に存在させるもの
が知られている。

しかしながら前記特許文献１、２に開示されている構造では、装置本体を設置したした後に装置本体を固定するか、または補助足を延長して固定するという作業が必要であり、また特許文献３に開示されている構造では、装置本体内部に重量物が移動する空間が必要となり、装置全体が大きくなるという問題がある。

そこで本発明は、装置本体や補助足を固定する作業が必要なく、フタを開けたときに、通常状態では本体の転倒防止部品が突き出し、後方に壁面があって装置本体の転倒の可能性がない時には転倒防止の補助足が壁面に突き当たって止まるがフタの開閉動作に影響を与えないようにした画像形成装置を提供することを目的としている。

本発明の画像形成装置のうち請求項１に係るものは、上方に開口部のある装置本体と、該本体に取り付けられた支点と、該支点を中心に回転運動を行い開口部を閉じることが可能なフタと、該フタの開閉動作によって連動する開閉連動部と、該開閉連動部によって前記フタの開閉動作に従動して回転する回転部と、該回転部の回転によって前後方向に移動するスライド部と、該スライド部に付随して前後方向に移動する補助足と、前記スライド部と前記補助足の間に弾性体を設けた画像形成装置であって、画像形成装置の設置箇所の後方に隙間がある場合には前記フタの開動作、閉動作によって転倒防止を行うための補助足を設置箇所後方に向けて突出、収納可能とし、また画像形成装置の設置箇所の後方に壁面がある場合には前記フタの開動作の途中で前記補助足が該壁面に接触し、その状態で前記フタをさらに開いても、前記スライド部と前記補助足の間に設けられた前記弾性体の弾性によって前記補助足が前記壁面に接触した状態のままでも、前記スライド部の動作に影響しないようにした構造としてなることを特徴とする。

請求項２に係るものは、請求項1に記載の画像形成装置において、前記補助足がある一定量以上に突出しないようにするための抜け止めを設けたことを特徴とする。

請求項３に係るものは、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記補助足を、前記装置本体に設けたレールによって突出、収納可能としてなることを特徴とする。

請求項４に係るものは、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記装置本体の左右に前記補助足を設置し、左右それぞれの前記補助足を独立して突出、収納可能としてなることを特徴とする。

請求項５に係るものは、請求項1から４のいずれかに記載の画像形成装置において、前記支点と前記回転部、または前記回転部と前記スライド部に回転連結部を設け、前記フタの開閉角度が少量でも前記スライド部の移動量を大きくして前記補助足を突出、収納可能としてなることを特徴とする。

請求項６に係る画像読取装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記装置本体の下方に取付可能で前記回転連結部に連結する第二回転連結部と、該第二回転連結部によって前後方向に移動する第二スライド部と、該第二スライド部に付随して前後方向に移動する第二補助足と、前記第二スライド部と前記第二補助足の間に弾性体を設けた増設装置を前記装置本体に取り付け、前記フタの開閉に連動して前記第二補助足を突出、収納可能としてなることを特徴とする。

請求項７に係るものは、請求項６に記載の画像形成装置において、前記増設装置の下方にさらに新規な増設装置を取り付け可能とし、前記装置本体下方の増設装置の前記第二回転連結部に該新規な増設装置の第二回転連結部を連結可能とし、前記フタの開閉に連動して前記新規な増設装置の第二補助足を突出、収納可能としてなることを特徴とする。

請求項８に係る画像形成装置は、請求項６または7に記載の画像形成装置において、前記装置本体の前記回転連結部、または前記増設装置の前記第二回転連結部を可動して最下方の増設装置の第二回転連結部により、前記装置本体内で前記回転連結部と前記スライド部、または前記上方の増設装置内で前記第二回転連結部と前記第二スライド部が離れる、前記フタの開閉動作により前記装置本体の前記補助足または前記上方の増設装置の第二補助足が可動せず、最下の増設装置の補助足のみ突出、収納可能としてなることを特徴とする。

本発明によれば、装置本体後方の設置条件によらずフタを開けたときに後方への転倒が防止できる。

本発明にかかる画像形成装置の一実施例を示した断面図である。 図１のフタを開いた時の断面図である。 図１で本体の後方に壁面がある場所に設置し、フタを開いた時の断面図である。 図１の本体下方に増設装置を設置した時の一実施例を示した断面図である。 図４のフタを開いた時の断面図である。 本発明にかかる画像形成装置のスライド部を拡大した図である。

以下本発明の実施形態を、図に示す実施例を参照して説明する。なお本発明は図示の画像形成装置への実施には限定されず、画像形成を行う種々の装置に適用可能である。

図１は本発明に係る画像形成装置の実施例１の断面図、図２、図３は図１の装置の動作例を示す断面図である。

図１に示す画像形成装置１は、装置本体２と、支点３と、装置本体２の支点３を中心に回転して開閉するフタ４と、フタ４の開閉に連動して可動するラック５と、ラック５に連動して回転するギヤ６と、装置本体２の前後方向（図では左右方向）に可動のスライド部８と、ギヤ６の回転をスライド部８の前後方向への動作に連結し、スライド部８と離接が可能な回転連結部７と、スライド部８に連動して可動し、装置本体２の後方（図では右側）への転倒動作を支えるための補助足９と、補助足９とスライド部８の間に設けた弾性体１０とを備えた構成になっている。図中Ａは画像形成装置１の設置箇所あるいは設置スペースを示す。

本実施形態では図２のように画像形成装置１の設置位置において、設置箇所Ａの範囲で装置本体２の後方側に空間Ｘが有るときには、フタ４の開閉動作に連動して補助足９が装置本体２から突出し、あるいは装置本体２内へ収納される。

また図３のように画像形成装置１の設置位置において、設置箇所Ａの範囲の装置本体２の後方側に壁面１１が存在するなどして空間が無い時には、補助足９がフタ４の開動作の途中で壁面１１に当接するが、弾性体１０によってスライド部８の移動、すなわちフタ４の開動作にほとんど影響しないため、フタ４を図２の場合と同様に開くことができる。すなわち、フタ４の開いた角度が小さくても転倒防止用の補助足９が突き出し、転倒を防止できるようになっている。

図４は本発明に係る画像形成装置の実施例２の断面図、図５は図４の装置の動作例を示す断面図である。この実施例では、増設装置１２を装置本体２の下方に設置してあり、増設装置１２は、装置本体２の回転連結部７に連結可能な第２回転連結部７'と第２回転連結部7'により増設装置１２内で前後方向に移動可能な第２スライド部８'と、第２スライド部８'に連動して可動し、装置本体２が後方へ転倒しないように支える第２補助足９'と、第２補助足９'と第２スライド部８'の間に設けた第２弾性体１０'とを備えた構成となっている。

そして増設装置１２を装置本体２の下方に設置すると、第２回転連結部７'により装置本体２内の回転連結ギヤ７の回転力がスライド部８に伝達しなくなる。これによりフタ４を開けると補助足９は装置本体２の後方へ突出せず、増設装置１２の第２補助足９'が増設装置１２が無い時の装置本体２の補助足９と同様の動作を行う。すなわち本実施例は、装置本体２の下方に増設装置を設置した時に転倒防止用の補助足のうち最下方のものが突出できるにしている。

図６は、上述した実施例１、２のスライド部８、あるいは第２スライド部８'の一例を示す概念図である。スライド部８、あるいは第２スライド部８'は、スライド部Ａ（８ａ）とスライド部Ｂ（８b）と増幅ギヤ（８ｃ）からなり、回転連結部７または第２回転連結部７'から伝達した回転をスライド部Ａ（８ａ）で前後方向に変換し、そのスライド部Ａ（８ａ）のスライド量を増幅ギヤ（８ｃ）で増幅してスライド部Ｂ（８ｂ）に伝達させ、少ない回転量すなわちフタ４の開閉角度が少なくてもスライド部８のスライド量を大きくしている。

１…画像形成装置
２…装置本体
３…支点
４…フタ
５…ラック
６…回転部
７…回転連結部
７'…第２回転連結部
８…スライド部
８'…第２スライド部
９…補助足
９'…第２補助足
１０…弾性体
１０'…第２弾性体
１１…壁面
１２…増設装置

特開平１０‐２４６９９９号公報 特開平９‐２３６９６０号公報 特開２００２-２４０３９５号公報

Claims (8)

1. 上方に開口部のある装置本体と、
   該本体に取り付けられた支点と、
   該支点を中心に回転運動を行い開口部を閉じることが可能なフタと、
   該フタの開閉動作によって連動する開閉連動部と、
   該開閉連動部によって前記フタの開閉動作に従動して回転する回転部と、
   該回転部の回転によって前後方向に移動するスライド部と、
   該スライド部に付随して前後方向に移動する補助足と、
   前記スライド部と前記補助足の間に弾性体を設けた画像形成装置であって、
   画像形成装置の設置箇所の後方に隙間がある場合には前記フタの開動作、閉動作によって転倒防止を行うための補助足を設置箇所後方に向けて突出、収納可能とし、また画像形成装置の設置箇所の後方に壁面がある場合には前記フタの開動作の途中で前記補助足が該壁面に接触し、その状態で前記フタをさらに開いても、前記スライド部と前記補助足の間に設けられた前記弾性体の弾性によって前記補助足が前記壁面に接触した状態のままでも、前記スライド部の動作に影響しないようにした構造としてなることを特徴とする画像形成装置。
2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
   前記補助足がある一定量以上に突出しないようにするための抜け止めを設けた
   ことを特徴とする画像形成装置。
3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
   前記補助足を、前記装置本体に設けたレールによって突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。
4. 請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置において、
   前記装置本体の左右に前記補助足を設置し、
   左右それぞれの前記補助足を独立して突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。
5. 請求項1から４のいずれかに記載の画像形成装置において、
   前記支点と前記回転部、または前記回転部と前記スライド部に回転連結部を設け、
   前記フタの開閉角度が少量でも前記スライド部の移動量を大きくして前記補助足を突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。
6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置において、
   前記装置本体の下方に取付可能で前記回転連結部に連結する第二回転連結部と、
   該第二回転連結部によって前後方向に移動する第二スライド部と、
   該第二スライド部に付随して前後方向に移動する第二補助足と、
   前記第二スライド部と前記第二補助足の間に弾性体を設けた増設装置を前記装置本体に取り付け、
   前記フタの開閉に連動して前記第二補助足を突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。
7. 請求項６に記載の画像形成装置において、
   前記増設装置の下方にさらに新規な増設装置を取り付け可能とし、
   前記装置本体下方の増設装置の前記第二回転連結部に該新規な増設装置の第二回転連結部を連結可能とし、
   前記フタの開閉に連動して前記新規な増設装置の第二補助足を突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。
8. 請求項６または7に記載の画像形成装置において、
   前記装置本体の前記回転連結部、または前記増設装置の前記第二回転連結部を可動して最下方の増設装置の第二回転連結部により、前記装置本体内で前記回転連結部と前記スライド部、または前記上方の増設装置内で前記第二回転連結部と前記第二スライド部が離れる、
   前記フタの開閉動作により前記装置本体の前記補助足または前記上方の増設装置の第二補助足が可動せず、最下の増設装置の補助足のみ突出、収納可能としてなる
   ことを特徴とする画像形成装置。