JP2010191212A - 画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】架橋表面層を有する像担持体と、像担持体を帯電するコロナ帯電手段と、静電潜像を像担持体に形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段とからなる画像形成ユニットを用い、各色毎の画像形成ユニットで作成した単色画像を順次重ね合わせて画像を形成するタンデム型の画像形成装置において、コロナ帯電手段が表面に少なくともゼオライトと導電剤と結着樹脂とを含むコート層を有し、且つ開口率が70〜95%である帯電グリッドを有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図8
Description
具体的には長期使用においてきわめて高い機械的耐久性および安定した電気特性を維持し、さらにコロナ帯電器より発生する放電生成物に起因する画像ボケや画像濃度変動等の異常画像が発生しない高い信頼性を長期間に渡り実現した画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジに関する。
画像形成装置は、この感光体上のトナー画像を転写部で転写紙(記録紙、或いは中間転写体)に転写した後、定着部で転写紙上に転写したトナーを加熱・加圧して定着させ、感光体表面に残留したトナーをクリーニング部で掻き取る等の方法により回収するという画像形成プロセスが行なわれている。
コロナ放電は、不均一な電界中で行なわれる局所的な空気の絶縁破壊によって生じる持続的な放電である。
一般には、微小径のワイヤをアルミなどのシールドケース中に張り、そのシールドケースの一部を削除したような構造をしており、その削除された領域からコロナイオンが放出される構成となっている。コロナワイヤに印加する電圧を増加していくと、ワイヤの周囲に局所的な強い電場が形成され、部分的な空気の絶縁破壊が起こり、放電が持続する。これがコロナ放電である。
コロナ放電の放電形態は、印加電圧の極性により大きく左右される。
すなわち、正コロナ放電の場合は、コロナワイヤ面に均一な放電が形成される。負コロナ放電の場合は、ストリーマ放電が点在する形の放電形態となる。
正コロナ放電は帯電の均一性が良好であるが、負コロナ放電では放電ムラが発生する。
また、放電により発生するオゾンの量は負コロナの方が正コロナよりも一桁程度多く、環境に対する負荷も大きい。
次にコロナ帯電器およびその特徴について、形態別に説明を行なう。
コロトロン型コロナ帯電器とそれを用いた帯電法の構成を図1(a)に示す。
コロトロン型コロナ帯電器は直径50〜100μmのタングステンワイヤを1cm程度離して金属でシールドした構成である。
開口面を被帯電体に対向して配置した状態で、コロナワイヤに5〜10kVの高電圧を印加し、これによって発生した正または負イオンを被帯電体表面に移動させて帯電する。
図2(a)に示すようにコロトロン型コロナ帯電器は継続的に一定量の電荷発生を行なうので、被帯電体表面を均一に一定電位に帯電することは必ずしも得意ではない。一定電荷を記録紙に与えることを目的とする転写用の帯電器としては特に有効である。
スコロトロン型コロナ帯電器は、被帯電体表面の帯電電位のムラを少なくするために考案されたものである。
図1(b)に示すようにコロトロンの開口面に数本のワイヤ或いはメッシュをグリッド電極として配置した構成である。このスコロトロン型帯電器の開口面を被帯電体に対向させ、グリッド電極にバイアス電圧を印加する。
スコロトロン型コロナ帯電器の帯電特性を図2(b)に示す。
スコロトロン型コロナ帯電器の特徴は帯電時間が長くなってもグリッド電極に印加された電圧によって帯電電位が規制され、表面電位が飽和することである。この飽和値はグリッド印加電圧により制御できる。
スコロトロン型コロナ帯電器は、コロトロン型に比べて構造が複雑で帯電効率も劣るが、帯電電位の均一性に優れ、広く使用される。電子写真方式の画像形成装置におけるグリッド電極は帯電グリッドとも呼ばれる。
その中には酸素が酸化されたオゾン(O3)や、オゾンによって窒素が酸化された一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO2)等の窒素酸化物(NOx)が含まれている。
オゾンは0.1ppm程度で臭気を感じ、呼吸器系に悪影響を与える物質である。窒素酸化物はその中でも二酸化窒素(NO2)が人の呼吸器に悪影響を与えるため、環境基準で一時間値の一日平均値が0.04〜0.06ppm以下と定められているのに加え、窒素酸化物は紫外線による光化学反応で光化学オキシダント(Ox)といわれる物質に変化するが、この物質も0.06ppm以下と環境基準が定められている。放電によるそれぞれの発生量はオゾンが数10ppm、窒素酸化物が数ppmであり、現状においては活性炭等のフィルターを用いて画像形成装置外への排出量を削減することで環境への負荷を低減している。
具体的には長時間放電後の放置によるコロナ帯電器直下の像担持体部分において、画像濃度ムラが発生する場合がある。これは画像形成動作中の放電時に発生し、コロナ帯電器の内壁に付着した放電生成物が、装置が停止している間に徐々に像担持体を汚染し、コロナ帯電器直下部とそれ以外の部分において表面電位差が生じ、結果として画像濃度ムラが発生するというものである。この課題は20%RH程度の低湿環境下でより顕著に発生し、常温常湿環境下に置かれることで次第に回復する。
像担持体表面が放電生成物と可逆的に反応し、静電容量が増大または抵抗が低下しているために電位差が生じることが確認されている。いずれの像担持体においても発生が確認されているが、特に高い機械的耐久性を有する架橋表面層を設けた感光体での発生が顕著である。
さらに放電生成物は画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)といった解像度低下を引き起こす場合もある。これは、紙粉付着や使用環境にも依存するが、主たる要因は放電生成物であり、放電を伴う帯電方式を使用している現状においては程度に差こそあれ、画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)が生じている。
放電生成物の発生量が少ない注入帯電方式においても、画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)は発生するのが実情である。前記要因で起こる画像流れは原因物質を除去するために感光体を必要最小限に研摩したり、研摩できない場合には感光体を加熱することによって放電生成物を揮発させ、感光体表面を清浄な状態に回復することができるが、感光体の寿命の低下、電力やスペース、制御手段などが課題となる。
また、近年開発が進められている高耐久感光体では、感光体の摩耗量が著しく少ないため、画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)の原因物質の除去が従来よりも困難になっており、機械的耐久性と放電生成物に起因した異常画像の発生を抑制することの両立が本分野の大きな課題となっている。
放電生成物が付着しても初期段階では画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)は起こらないが、これが除去されないと次第に付着面積が広がり、感光体表面には吸湿性の低抵抗領域が形成される。
画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)は、画像形成中の電荷が感光体表面もしくはその近傍で拡散して露光パターンに忠実な形状の静電潜像が形成されず、エッジが不鮮明でぼやけた画像になる現象である。すなわち、静電潜像が形成される際に、感光体に低抵抗領域があるとそこで電荷の拡散が生じ、静電潜像が乱れるために発生する現象である。
図4では電荷が拡散した様子を示しているが、これに対して感光体としては抵抗値の変化が少ないほど電荷の拡散が抑制できるため、画像流れ(又は像流れ、画像ボケなど)については余裕度が高く、解像度低下も小さくなる。
抵抗値の変化が大きく、体積抵抗率が1012(Ω・cm)以下になると明らかな画像流れが発生し、解像度が著しく低下する。この時、電位形状としては矩形波の電位形状とならず、鈍った電位形状となり、帯電電位の低下、露光部電位の上昇が起こり、電位コントラストが狭い電位形状を示す。これらの現象は感光体の使用経時や、湿度の上昇と共に悪化する傾向にある。
導電性皮膜が放電生成物を吸収するとしているが、導電性粒子による吸着は、本来の吸着剤による顕著な吸着を期待できないため、経時での使用においては吸収効果が薄れてしまうことが予想される。
オゾン吸着粒子にはゼオライトおよび活性炭が用いられている。この発明によるとオゾンの拡散をある程度、抑制することは可能であるが、被帯電体側への拡散を充分に抑制することができておらず、つまり被帯電体汚染も充分に抑制できないため、画像ボケ等の異常画像の発生が免れなかった。
また、吸着剤を被帯電体とコロナ帯電器との間に配置させると被帯電体の帯電が不安定となることが予想される。
以上のように現状においては長期間に渡り満足できる高画質画像出力が実現されていない。
すなわち、本発明は以下(1)〜(9)の構成要件により完成するに至った。
(1)「架橋表面層を有する像担持体と、像担持体を帯電するコロナ帯電手段と、静電潜像を像担持体に形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段とからなる画像形成ユニットを用い、各色毎の画像形成ユニットで作成した単色画像を順次重ね合わせて画像を形成するタンデム型の画像形成装置において、コロナ帯電手段が表面に少なくともゼオライトと導電剤と結着樹脂とを含むコート層を有し、且つ開口率が70〜95%である帯電グリッドを有することを特徴とする画像形成装置」、
(2)「前記開口率が80〜90%であることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形成装置」、
(3)「前記コート層の膜厚が5〜50μmであることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載の画像形成装置」、
(4)「前期コート層を形成する前の帯電グリッドの開口率が80〜95%であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の画像形成装置」、
(5)「前記コロナ帯電手段が複数本の放電ワイヤを有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の画像形成装置」、
(6)「画像形成時において前記像担持体の露光された部分がトナー像で現像されるまでの時間が150msec以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の画像形成装置」、
(7)「前記架橋表面層は、少なくとも電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物と、電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物との反応物からなることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の画像形成装置」、
(8)「前記像担持体が、導電性支持体上に少なくとも中間層、電荷発生層、電荷輸送層及び架橋表面層を順次積層したことを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の画像形成装置」、
(9)「前記第(1)項乃至第(8)項のいずれか一項に記載の画像形成装置に用いるプロセスカートリッジであって、少なくともコロナ帯電手段によって帯電させられた感光体表面に静電潜像を形成する潜像形成器と、潜像形成器によって形成された静電潜像にトナーを付着させる現像器と、現像器よって形成されたトナー像を被転写体に転写させる転写器と、転写後に感光体表面に残留したトナーを感光体表面から除去するクリーニング器の1つ以上と像担持体とを組み合わせて造られ、画像形成装置本体に着脱可能であることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ」。
図5は、本発明の感光体の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(31)上に、感光層(33)と架橋表面層(39)が設けられている。
図6は、本発明の感光体の別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体(31)上に、電荷発生層(35)、電荷輸送層(37)と架橋表面層(39)が設けられている。
図7は、本発明の更に別の構成を表わす断面図であり、導電性支持体(31)上に、中間層(41)、電荷発生層(35)、電荷輸送層(37)と架橋表面層(39)が設けられている。
また、エンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体として用いることができる。
また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂があげられる。
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエチルケトン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。
具体的には、JIS 1000番台、3000番台、6000番台のアルミニウム、あるいはアルミニウム合金が最も適している。
陽極酸化皮膜は各種金属、各種合金を電解質溶液中において陽極酸化処理したものであるが、中でもアルミニウムもしくはアルミニウム合金を電解質溶液中で陽極酸化処理を行なったアルマイトと呼ばれる被膜が本発明に用いる感光体には最も適している。特に、反転現像(ネガ及びポジ現像)に用いた際に発生する点欠陥(黒ポチ、地汚れ)を防止する点で優れている。
一例を挙げると、硫酸濃度:10〜20%、浴温:5〜25℃、電流密度:1〜4A/dm2、電解電圧:5〜30V、処理時間:5〜60分程度の範囲で処理が行なわれるが、これに限定するものではない。このように作製される陽極酸化皮膜は、多孔質であり、また絶縁性が高いため、表面が非常に不安定な状況である。このため、作製後の経時変化が存在し、陽極酸化皮膜の物性値が変化しやすい。これを回避するため、陽極酸化皮膜を更に封孔処理することが好ましい。
封孔処理には、フッ化ニッケルや酢酸ニッケルを含有する水溶液に陽極酸化皮膜を浸漬する方法、陽極酸化皮膜を沸騰水に浸漬する方法、加圧水蒸気により処理する方法などがある。このうち、酢酸ニッケルを含有する水溶液に浸漬する方法が最も好ましい。封孔処理に引き続き、陽極酸化皮膜の洗浄処理が行なわれる。これは、封孔処理により付着した金属塩等の過剰なものを除去することが主な目的である。これが支持体(陽極酸化皮膜)表面に過剰に残存すると、この上に形成する塗膜の品質に悪影響を与えるだけでなく、一般的に低抵抗成分が残ってしまうため、逆に地汚れの発生原因にもなってしまう。
洗浄は純水1回の洗浄でも構わないが、通常は多段階の洗浄を行なう。この際、最終の洗浄液が可能な限りきれい(脱イオンされた)ものであることが好ましい。
また、多段階の洗浄工程のうち1工程に接触部材による物理的なこすり洗浄を施すことが好ましい。
以上のようにして形成される陽極酸化皮膜の膜厚は、5〜15μm程度が好ましい。これより薄すぎる場合には陽極酸化皮膜としてのバリア性の効果が充分でなく、これより厚すぎる場合には電極としての時定数が大きくなりすぎて、残留電位の発生や感光体のレスポンスが低下する場合がある。
中間層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶媒で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが好ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、中間層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
この他、本発明の中間層には、Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて設けたものも良好に使用できる。このほかにも公知のものを用いることができる。中間層の膜厚は0〜5μmが適当である。
以下に、電荷ブロッキング層とモアレ防止層の機能分離型中間層について説明する。
負帯電の場合には正孔注入防止、正帯電の場合には電子注入防止の機能を有する。
電荷ブロッキング層としては、酸化アルミ層に代表される陽極酸化被膜、SiOに代表される無機系の絶縁層、金属酸化物のガラス質ネットワークから形成される層、ポリフォスファゼンからなる層、アミノシラン反応生成物からなる層、この他には絶縁性の結着剤樹脂からなる層、硬化性の結着剤樹脂からなる層等が挙げられる。中でも湿式塗工法で形成可能な絶縁性の結着樹脂あるいは硬化性の結着樹脂から構成される層が良好に使用できる。電荷ブロッキング層は、その上にモアレ防止層や感光層を積層するものであるから、これらを湿式塗工法で設ける場合には、これらの塗工溶媒により塗膜が侵されない材料あるいは構成からなることが肝要である。
この場合活性水素を複数個含有する化合物としては、例えばポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ヒドロキシエチルメタアクリレート基等の活性水素を含有するアクリル系樹脂等があげられる。
イソシアネート基を複数個含有する化合物としては、たとえば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等とこれらのプレポリマー等があげられ、エポキシ基を複数有する化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等があげられる。中でも、成膜性、環境安定性、溶剤耐性の点などから、ポリアミドが最も良好に用いられる。その中でもN−メトキシメチル化ナイロンが最も好ましい。ポリアミド樹脂は、電荷の注入を抑制する効果が高い上に残留電位に与える影響が少ない。また、これらのポリアミド樹脂は、アルコール可溶性の樹脂であって、ケトン系溶媒には不溶性を示し、また浸漬塗工においても均一な薄膜を形成することができ、塗工性に優れている。
特に、この中間層は残留電位上昇の影響を最小限にするために薄膜にする必要がある上、膜厚の均一性が要求されるため、塗工性は画質安定性において重要な意味を持っている。
N−メトキシメチル化ナイロンを用いたことによる上記効果は、メトキシメチル化度によって影響され、メトキシメチル基の置換率がこれより高い場合には、湿度依存性が増加したり、これより低い場合はアルコール溶液とした場合に白濁したりする傾向が見られ、塗工液の経時安定性がやや低下する場合がある。
また、整流性のある導電性高分子や、帯電極性に合わせてアクセプター(ドナー)性の樹脂・化合物などを加えて、基体からの電荷注入を制抑するなどの機能を持たせてもよい。
また、電荷ブロッキング層の膜厚は0.1μm以上2.0μm未満、好ましくは0.3μm以上2.0μm未満程度が適当である。電荷ブロッキング層が厚くなると、帯電と露光の繰返しによって、特に低温低湿で残留電位の上昇が著しく、また、膜厚が薄すぎるとブロッキング性の効果が小さくなる。
また電荷ブロッキング層には、必要に応じて硬化(架橋)に必要な薬剤、溶剤、添加剤、硬化促進材等を加えて、常法により、ブレード塗工、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート法などにより基体上に形成される。塗布後は乾燥や加熱、光等の硬化処理により乾燥あるいは硬化させる。
基本的には、前記書き込み光の光散乱を起こす機能を有する。このような機能を発現するために、モアレ防止層は屈折率の大きな材料を有することが有効である。
一般には、無機顔料とバインダー樹脂を含有し、無機顔料がバインダー樹脂に分散された構成からなる。特に、無機顔料の中でも白色の顔料が有効に使用され、例えば、酸化チタン、フッ化カルシウム、酸化カルシウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどが良好に用いられる。中でも、隠蔽力の大きな酸化チタンが最も有効に使用できる。
バインダー樹脂としては、熱硬化型樹脂が良好に使用される。
特に、アルキッド/メラミン樹脂の混合物が最も良好に使用される。この際、アルキッド/メラミン樹脂の混合比は、モアレ防止層の構造及び特性を決定する重要な因子である。
両者の比(重量比)が5/5〜8/2の範囲が良好な混合比の範囲として挙げることができる。5/5よりもメラミン樹脂がリッチであると、熱硬化の際に体積収縮が大きくなり塗膜欠陥を生じやすくなり、感光体の残留電位を大きくする方向にあり望ましくない。
また、8/2よりもアルキッド樹脂がリッチであると、感光体の残留電位低減には効果があるものの、バルク抵抗が低くなりすぎて地汚れが悪くなる方向になり望ましくない。
両者の容積比が1/1未満である場合には、モアレ防止能が低下するだけでなく、繰り返し使用における残留電位の上昇が大きくなる場合が存在する。
一方、容積比が3/1以上の領域ではバインダー樹脂における結着能が劣るだけでなく、塗膜の表面性が悪化し、上層の感光層の成膜性に悪影響を与える場合がある。この影響は感光層が積層タイプで構成され、電荷発生層のような薄層を形成する場合に深刻な問題になり得るものである。
また容積比が3/1以上の場合には、無機顔料表面をバインダー樹脂が覆い尽くせない場合が存在し、電荷発生物質と直接接触することで、熱キャリア生成の確率が大きくなり、地汚れに対して悪影響を与える場合がある。
また、一方の酸化チタン(T1)の平均粒径に対する他方の酸化チタン(T2)の平均粒径の比が大きすぎる場合(D2/D1>0.5)は、導電性基体に対する隠蔽力が低下し、モアレや異常画像に対する抑制力が低下する。ここでいう平均粒径は、水系で強分散を行なったときに得られる粒度分布測定から得られる。
一方、0.20μm以上の場合には、モアレ防止層の酸化チタンの充填率を低下させ、地汚れ抑制効果が充分に発揮できない。
また、2種の酸化チタンの混合比率(重量比)も重要な因子である。T2/(T1+T2)が0.2よりも小さい場合には、酸化チタンの充填率がそれほど大きくなく、地汚れ抑制効果が充分に発揮できない。一方、0.8よりも大きな場合には、隠蔽力が低下し、モアレを発生させる場合がある。従って、0.2≦T2/(T1+T2)≦0.8であることが重要である。
また、モアレ防止層の膜厚は1〜10μm、好ましくは2〜5μmとするのが適当である。膜厚が1μm未満では効果の発現性が小さく、10μmを越えると残留電位の蓄積を生じるので望ましくない。
感光層は電荷発生物質と電荷輸送物質を含む単層構成の感光層(図5)でも構わないが、電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層型(図6)が感度、耐久性において優れた特性を示し、良好に使用される。
説明の都合上、積層構成からなる感光層について先に述べる。
電荷発生物質としては、特に限定はなく、公知の材料を用いることができる。中でも、CuKαの特性X線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンは有用に用いることができる。特に、特開2001−19871号公報に記載の結晶型、CuKαの特性X線(波長1.542Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有し、更に9.4゜、9.6゜、24.0゜に主要なピークを有し、最も低角側の回折ピークとして7.3゜にピークを有し、7.3°のピークと9.4゜のピークの間にピークを有さないチタニルフタロシアニン結晶が良好に用いられ、更に26.3°にピークを有さない結晶は有効に使用できる。
更に、上記結晶型を有し、結晶合成時あるいは分散濾過処理により、平均粒子サイズを0.25μm以下にし、粗大粒子の存在しないチタニルフタロシアン結晶(特開2004−83859号公報、特開2004−78141号公報)は最も有用に使用できる。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。
ここで用いられる溶剤としては、例えばイソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられる。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
また、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体等、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体等その他公知の材料が挙げられる。これらの電荷輸送物質は単独、または2種以上混合して用いられる。
結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。
また、電荷輸送層の膜厚は5〜100μm程度とすることが好ましい。
具体的には、テトラヒドロフランやジオキソラン、ジオキサン等の環状エーテルやトルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、及びそれらの誘導体が良好に用いられる。
また、電荷輸送層には電荷輸送物質としての機能とバインダー樹脂の機能を持った高分子電荷輸送物質も良好に使用される。これら高分子電荷輸送物質から構成される電荷輸送層は耐摩耗性に優れたものである。
高分子電荷輸送物質としては、公知の材料が使用できるが、特に、トリアリールアミン構造を主鎖および/または側鎖に含むポリカーボネートが良好に用いられる。中でも、式(I)〜(X)式で表わされる高分子電荷輸送物質が良好に用いられ、これらを以下に例示し、具体例を示す。
(VI)式中、R15,R16,R17,R18は置換もしくは無置換のアリール基、Ar13,Ar14,Ar15,Ar16は同一又は異なるアリレン基、Y1,Y2,Y3は単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし同一であっても異なってもよい。X,k,jおよびnは、(I)式の場合と同じである。尚、(VI)式は2つの共重合種が交互共重合体の形で記載されているが、ランダム共重合体でも構わない。
(IX)式中、R22,R23,R24,R25は置換もしくは無置換のアリール基、Ar24,Ar25,Ar26,Ar27,Ar28は同一又は異なるアリレン基を表わす。X,k,jおよびnは、(I)式の場合と同じである。尚、(IX)式は2つの共重合種が交互共重合体の形で記載されているが、ランダム共重合体でも構わない。
更に電荷輸送層の構成として、架橋構造からなる電荷輸送層も有効に使用される。架橋構造の形成に関しては、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能し、高い耐摩耗性を発現するものである。
このような網目構造を有する電荷輸送層は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラックなどを生じる場合がある。このような場合には、電荷輸送層を積層構造として、下層(電荷発生層側)には低分子分散ポリマーの電荷輸送層を使用し、上層(表面側)に架橋構造を有する電荷輸送層を形成してもよい。
通常、電子写真プロセスにおいては、帯電電位(未露光部電位)は一定であるため、繰り返し使用により感光体の表面層が摩耗すると、その分だけ感光体にかかる電界強度が高くなってしまう。この電界強度の上昇に伴い、地汚れの発生頻度が高くなるため、感光体の耐摩耗性が高いことは、地汚れに対して有利である。
これら電子供与性基を有する重合体から構成される電荷輸送層は、自身が高分子化合物であるため成膜性に優れ、低分子分散型高分子からなる電荷輸送層に比べ、電荷輸送部位を高密度に構成することが可能で電荷輸送能に優れたものである。このため、高分子電荷輸送物質を用いた電荷輸送層を有する感光体には高速応答性が期待できる。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂に対して0〜30重量%程度が適当である。
レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいは、オリゴマーが使用され、その使用量は結着樹脂に対して、0〜1重量%が適当である。
また、単層感光層には電荷輸送物質を併用することで、高い光感度、高いキャリア輸送特性、低い残留電位が発現され、良好に使用できる。この際、使用する電荷輸送物質は、感光体表面に帯電させる極性に応じて、正孔輸送物質、電子輸送物質の何れかが選択される。更に、上述した高分子電荷輸送物質もバインダー樹脂と電荷輸送物質の機能を併せ持つため、単層感光層には良好に使用される。
機械的耐久性の観点から重合性官能基の数は分子内に3つ以上有している重合性化合物が好ましく用いられる。つまり3官能以上の重合性化合物を重合することで3次元の網目構造が発達し、架橋密度が非常に高い高硬度且つ高弾性な表面層が得られ、かつ均一で平滑性も高く、高い耐摩耗性、耐傷性が達成される。
このように感光体表面の架橋密度すなわち単位体積あたりの架橋結合数を増加させることが重要であるが、重合反応において瞬時に多数の結合を形成させるため体積収縮による内部応力が発生する。この内部応力は架橋型保護層の膜厚が厚くなるほど増加するため架橋表面層全層を硬化させると、クラックや膜剥がれが発生しやすくなる。この現象は初期的に現れなくても、電子写真プロセス上で繰り返し使用され帯電、現像、転写、クリーニングのハザード及び熱変動の影響を受けることにより、経時で発生しやすくなることもある。
これに対し、本発明の感光体は、感光層上に3次元の網目構造が発達した架橋密度の高い架橋表面層を好ましくは1μm以上、15μm以下の膜厚で設けることで、上記のクラックや膜剥がれが発生せず、且つ非常に高い耐摩耗性が達成される。かかる架橋表面層の膜厚を2μm以上、10μm以下の膜厚にすることにより、さらに上記問題に対する余裕度が向上することに加え、更なる耐摩耗性向上に繋がる高架橋密度化の材料選択が可能となる。
さらに、一般的には架橋表面層全層にわたる厚膜をエネルギー照射により重合する場合、酸化防止剤のエネルギー吸収のために膜内部へのエネルギー透過が制限され、重合反応が充分に進行しないことがあったり、また酸化防止剤が重合反応で生じるラジカルを捕捉したり、重合開始反応を抑制するといった重合を抑制する現象が起こることがあるが、本発明の架橋表面層においては重合終了後に酸化防止剤を注入することにより、エネルギー照射による重合阻害や酸化防止剤の劣化が全くなく、内部まで均一に硬化反応が進行し、表面と同様に内部でも高い耐摩耗性が維持され、安定した電気特性を長期間の間維持することが可能となる。
また、本発明の架橋表面層の形成においては、重合性化合物に加え、電荷輸送性化合物(重合性官能基の有無は問わないが、機械的耐久性の観点からは重合性官能基を有するものの方が好ましく使用できる)を含有することも可能である。重合性官能基を有する電荷輸送性化合物としては硬化樹脂構造の歪みや、架橋表面層の内部応力の観点から官能基数が少ない方が好ましく、1官能の電荷輸送性化合物が良好に用いることができる。
本発明に用いられる重合性化合物のうち、電荷輸送性構造を有しない重合性化合物としては、例えばトリアリールアミン、ヒドラゾン、ピラゾリン、カルバゾールなどの正孔輸送性構造、例えば縮合多環キノン、ジフェノキノン、シアノ基やニトロ基を有する電子吸引性芳香族環などの電子輸送構造を有しておらず、且つ重合性官能基を有するモノマーを指す。この重合性官能基とは、炭素−炭素2重結合を有し、重合可能な基であれば何れでもよい。これら重合性官能基としては、例えば、下記に示す1−置換エチレン官能基、1,1−置換エチレン官能基等が挙げられる。
(1)1−置換エチレン官能基としては、例えば以下の式で表わされる官能基が挙げられる。
CH2=CH−X1−・・・・式10
(ただし、式10中、X1は、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基等のアリレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、−CO−基、−COO−基、−CON(R10)−基(R10は、水素、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基、ナフチルメチル基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基を表わす。)、または−S−基を表わす。)
これらの官能基を具体的に例示すると、ビニル基、スチリル基、2−メチル−1,3−ブタジエニル基、ビニルカルボニル基、アクリロイルオキシ基、アクリロイルアミド基、ビニルチオエーテル基等が挙げられる。
CH2=C(Y)−X2−・・・・式11
(ただし、式11中、Yは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メトキシ基あるいはエトキシ基等のアルコキシ基、−COOR11基(R11は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル、フェネチル基等のアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、または−CONR12R13(R12およびR13は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル基、ナフチルメチル基、あるいはフェネチル基等のアラルキル基、または置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表わし、互いに同一または異なっていてもよい。))、また、X2は上記式10のX1と同一の置換基及び単結合、アルキレン基を表わす。ただし、Y、X2の少なくとも何れか一方がオキシカルボニル基、シアノ基、アルケニレン基、及び芳香族環である。)
なお、これらX1、X2、Yについての置換基にさらに置換される置換基としては、例えばハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
また、メタクリロイルオキシ基を有する化合物も同様にして得ることができる。また、重合性官能基を2個以上有する単量体中の重合性官能基は、同一でも異なってもよい。
例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソブチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、フェノキシテトラエチレングリコールアクリレート、セチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、ステアリルアクリレート、スチレンモノマー、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ビスフェノールA−EO変性ジアクリレート、ビスフェノールF−EO変性ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキシ変性(以後EO変性)トリアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキシ変性(以後PO変性)トリアクリレート、トリメチロールプロパンカプロラクトン変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンアルキレン変性トリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)、グリセロールトリアクリレート、グリセロールエピクロロヒドリン変性(以後ECH変性)トリアクリレート、グリセロールEO変性トリアクリレート、グリセロールPO変性トリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル化ジペンタエリスリトールトリアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート(DTMPTA)、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、リン酸EO変性トリアクリレート、2,2,5,5,−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンテトラアクリレートなどが挙げられ、これらは単独又は2種類以上を併用しても差し支えない。
また、架橋表面層に用いられる電荷輸送性構造を有しない重合性モノマーの成分割合は、架橋表面層全量に対し20重量%以上、好ましくは30重量%以上である。モノマー成分が20重量%未満では架橋表面層の3次元架橋結合密度が少なく、従来の熱可塑性バインダー樹脂を用いた場合に比べ飛躍的な耐摩耗性向上が望めない傾向がある。
また、80重量%を超えると電荷輸送性化合物の含有量が低下し、電気特性の劣化が生じる傾向がある。使用されるプロセスによって要求される電気特性や耐摩耗性が異なり、それに伴い本感光体の架橋表面層の膜厚も異なるため一概にはいえないが、両特性のバランスを考慮すると30重量%以上が最も好ましい。
また、電気特性的には光エネルギー照射時には電荷輸送性化合物は含まないことが好まれるが、さらなる機械的耐久性の向上等の高機能化を目的としては、重合性官能基を有する電荷輸送性化合物も同時に光硬化してもよい。重合性官能基を有しない電荷輸送性化合物としては電荷輸送層の部分で記載した電荷輸送材料が良好に用いられる。
また、重合性官能基を有するものとしては従来から知られているもの(特開2005−107401号公報、特開2006−011014号公報、特開2006−154796号公報等参照)が良好に用いられるが、例えばトリアリールアミン、ヒドラゾン、ピラゾリン、カルバゾールなどの正孔輸送性構造、例えば縮合多環キノン、ジフェノキノン、シアノ基やニトロ基を有する電子吸引性芳香族環などの電子輸送構造を有しており、且つ重合性官能基を有する化合物を指す。この重合性官能基としては、先の電荷輸送性構造を有しない重合性モノマーで示したものが挙げられ、特にアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基が有用である。
また、電荷輸送性構造としてはトリアリールアミン構造が高い効果を有し、中でも下記一般式(1)又は(2)の構造で示される化合物を用いた場合、感度、残留電位等の電気的特性が良好に持続される。
前記一般式(1)、(2)において、R1の置換基中、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基が、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等がそれぞれ挙げられ、これらは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等により置換されていてもよい。
R1の置換基のうち、特に好ましいものは水素原子、メチル基である。
Ar3、Ar4は置換もしくは無置換のアリール基を表わし、本発明においては該アリール基としては縮合多環式炭化水素基、非縮合環式炭化水素基及び複素環基が含まれる。
また、前記Ar3、Ar4で表わされるアリール基は例えば以下に示すような置換基を有してもよい。
(1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等。
(2)アルキル基。好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−プロピル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR2)。R2は(2)で定義したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
(4)アリールオキシ基。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基等が挙げられる。
(5)アルキルメルカプト基またはアリールメルカプト基。具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。
(6)
具体的には、アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(トリール)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基等が挙げられる。
(7)メチレンジオキシ基、又はメチレンジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチオ基等が挙げられる。
(8)置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等。
前記Xは単結合、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わす。
置換もしくは無置換のアルキレン基としては、C1〜C12、好ましくはC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基であり、これらのアルキレン基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。
具体的にはメチレン基、エチレン基、n−ブチレン基、i−プロピレン基、t−ブチレン基、s−ブチレン基、n−プロピレン基、トリフルオロメチレン基、2−ヒドロキシエチレン基、2−エトキシエチレン基、2−シアノエチレン基、2−メトキシエチレン基、ベンジリデン基、フェニルエチレン基、4−クロロフェニルエチレン基、4−メチルフェニルエチレン基、4−ビフェニルエチレン基等が挙げられる。
置換もしくは無置換のシクロアルキレン基としては、C5〜C7の環状アルキレン基であり、これらの環状アルキレン基にはフッ素原子、水酸基、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ基を有していてもよい。
具体的にはシクロヘキシリデン基、シクロへキシレン基、3,3−ジメチルシクロヘキシリデン基等が挙げられる。
置換もしくは無置換のアルキレンエーテル基としては、エチレンオキシ、プロピレンオキシ、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコールを表わし、アルキレンエーテル基アルキレン基はヒドロキシル基、メチル基、エチル基等の置換基を有してもよい。
ビニレン基は、
前記Zは置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル2価基、アルキレンオキシカルボニル2価基を表わす。
置換もしくは無置換のアルキレン基としては、前記Xのアルキレン基と同様なものが挙げられる。
置換もしくは無置換のアルキレンエーテル2価基としては、前記Xのアルキレンエーテル2価基が挙げられる。
アルキレンオキシカルボニル2価基としては、カプロラクトン2価変性基が挙げられる。
置換基としては、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、ベンジル基、ハロゲン原子が挙げられる。また、上記アルキル基、アルコキシ基は、さらにハロゲン原子、フェニル基を置換基として有していてもよい。
Ar6は、少なくとも1個の3級アミノ基を有する芳香族炭化水素骨格からなる一価基または二価基もしくは少なくとも1個の3級アミノ基を有する複素環式化合物骨格からなる一価基または二価基を表わすが、ここで、3級アミノ基を有する芳香族炭化水素骨格とは下記一般式(A)で表わされる。
R13、R14のアシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
R13、R14の置換もしくは無置換のアルキル基はAr5の置換基で述べたアルキル基と同様である。
R13、R14の置換もしくは無置換のアリール基は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基に加えて下記一般式(B)で表わされる基を挙げることができる。
R21のアルコキシ基の具体例としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
R21のハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
R21のアミノ基としては、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ジベンジルアミノ基、4−メチルベンジル基等が挙げられる。
Ar7のアリール基としてはフェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基を挙げることができる。
Ar7、R13、R14は、Ar5で定義されたアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい。
また、3級アミノ基を有する複素環式化合物骨格としては、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ジオキサゾール、インドール、イソインドール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾイソキサジン、カルバゾール、フェノキサジン等のアミン構造を有する複素環化合物が挙げられる。これらは、Ar5で定義されたアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい。
B1、B2はアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基又はビニル基を有するアルキル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基又はビニル基を有するアルコキシ基を表わす。アルキル基、アルコキシ基は、Ar5で述べたものが同様に適用される。これら、B1、とB2は、どちらか一方のみが存在し、両方の存在は除外される。
一般式(4)のアクリル酸エステル化合物においてより好ましい構造として前記一般式(5)の化合物を挙げることができる。
アリール基は、R13、R14で定義されたアリール基と同様である。アリレン基は、そのアリール基から誘導される二価基である。
B1〜B4は、一般式(4)におけるB1、B2と同様であり、B1〜B4の内、どれか一つだけが存在し、二つ以上の存在は除外される。uは0〜5の整数、vは0〜4の整数を表わす。
また、重合性の高いアクリロイルオキシ基、又はメタクリロイルオキシ基を分子中に有しており、重合時に速やかにゲル化するとともに過度な架橋歪を生じない。分子中のスチルベン構造部の二重結合が部分的に重合に参加し、しかもアクリロイルオキシ基、又はメタクリロイルオキシ基よりも重合性が低いために架橋反応に時間差が生じることで歪みを最大に大きくすることがなく、しかも分子中の二重結合を使用するために分子量当りの架橋反応数を上げることができるために、架橋密度を高めることができ、耐摩耗性のさらなる向上が実現可能となった。
また、この二重結合は、架橋条件により重合度を調整することができ、容易に最適架橋膜を作製できる。このような重合への架橋参加は、アクリル酸エステル化合物の特異的な特徴であり、前述したようなα−フェニルスチルベン型の構造では起こらない。
以下に本発明において用いられる電荷輸送性構造を有する重合性化合物の具体例を示すが、これらの構造の化合物に限定されるものではない。
機能性モノマーとしては、例えば、オクタフルオロペンチルアクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルアクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、2−パーフルオロイソノニルエチルアクリレートなどのフッ素原子を置換したもの、特公平5−60503号公報、特公平6−45770号公報記載のシロキサン繰り返し単位:20〜70のアクリロイルポリジメチルシロキサンエチル、メタクリロイルポリジメチルシロキサンエチル、アクリロイルポリジメチルシロキサンプロピル、アクリロイルポリジメチルシロキサンブチル、ジアクリロイルポリジメチルシロキサンジエチルなどのポリシロキサン基を有するビニルモノマー、アクリレート及びメタクリレートが挙げられる。重合性オリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系オリゴマーが挙げられる。
但し、官能基数の低い1官能及び2官能の機能性重合性モノマーや重合性オリゴマーを多量に含有させると架橋表面層の3次元架橋結合密度が実質的に低下し、耐摩耗性の低下を招く。このためこれらの含有量は架橋表面層全量に対して50質量%以下、好ましくは30質量%以下である。
熱重合開始剤としては、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルベルオキサイド、t−ブチルヒドロベルオキサイド、クメンヒドロベルオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ)プロパンなどの過酸化物系開始剤、アゾビスイソブチルニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスイソ酪酸メチル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸などのアゾ系開始剤が挙げられる。
また、レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが利用でき、その使用量は塗工液の総固形分に対し3質量%以下が適当である。
溶媒による希釈率は組成物の溶解性、塗工法、目的とする膜厚により変わり、任意である。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコート法などを用いて行なうことができる。
熱のエネルギーを加える方法としては、空気、窒素などの気体、蒸気、あるいは各種熱媒体、赤外線、電磁波を用い塗工表面側あるいは支持体側から加熱することによって行なわれる。
加熱温度は80℃以上、170℃以下が好ましく、80℃未満では反応速度が遅く、完全に反応が終了しない。170℃より高温では反応が不均一に進行し架橋表面層中に大きな歪みが発生する。重合反応を均一に進めるために、50℃未満の比較的低温で加熱後、更に100℃以上に加温し反応を完結させる方法も有効である。
光エネルギーとしては主に紫外光に発光波長をもつ高圧水銀灯やメタルハライドランプなどのUV照射光源が利用できるが、重合性含有物や光重合開始剤の吸収波長に合わせ可視光光源の選択も可能である。照射光量は50mW/cm2以上、好ましくは500mW/cm2以上、より好ましくは1000mW/cm2以上である。1000mW/cm2より強い照射光を用いることで重合反応の進行速度が大幅に速くなり、より均一な架橋表面層を形成することが可能となる。
放射線のエネルギーとしては電子線を用いるものが挙げられる。これらのエネルギーの中で、反応速度制御の容易さ、装置の簡便さから熱と光のエネルギーを用いたものが有用である。
コロナ帯電器の制御電極である帯電グリッドの基材としては従来使用されているものを用いることができる。
帯電グリッドの材質としては、電極として機能するため導電体である金属が用いられる。電極の機能としては金属であるアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属のほとんどが使用できるが、帯電器はコロナ放電により発生するオゾンやNOx等に曝露されるため、耐蝕性の高い金属が好ましく、クロムやニッケルを含んだステンレス等が用いられている。形状としてはコロナ放電で発生した電荷を感光体上へ移動させ、かつ制御電極としての機能を有する必要性から金属薄板にパンチング、エッチング等により開口部を設けたもの、または金属ワイヤを並べたものが通常用いられる。
つまりコート層についてはその膜厚にもよるが、これを設ける前後で比較するとコート膜形成後の方が小さな開口率となる。これはコート膜により閉口領域が広がる一方で開口領域が狭められるからである。
具体例を一つ挙げるが、例えば帯電グリッド用の基材としては、厚さ0.1mm、長さ285mm、幅40mmのSUS304製板を用い、開口部長さ250mm、幅36mm部分に0.1mmの格子を45度の角度で0.5mm間隔で配したもの等を用いることができる。この帯電グリッドの外観形状を図8に示す。図8中、(2)はシールドケース、(6)は帯電グリッドを示す。
本発明では放電生成物を除去するためにゼオライトを用いている。
目的の物質を除去できるものであれば天然ゼオライト、合成ゼオライト、人工ゼオライト等の種類はいずれでも構わない。
ゼオライトは天然ゼオライト又は合成ゼオライトを出発原料として鉱酸等を用いた脱アルミニウム処理等によって調製する方法、或はシリカ源、アルミナ源、アルカリ源及び有機鉱化剤を混合し結晶化する直接合成法等により得られる。
ゼオライトは結晶形と結晶の有する陽イオンの種類により細孔の大きさが変化するため吸着できる分子が異なる。そのため目的物質により結晶形と陽イオン種を選択すると効果的な除去が可能となる。結晶形にはA型・X型・Y型・L型・モルデナイト型・フェリエライト型・ZSM‐5型・ベータ型等があり、陽イオン種にはカリウム・ナトリウム・カルシウム・アンモニウム・水素等があるが、本発明においてもいずれも好適に用いることができる。
金属板の加工品である帯電グリッドは本来導電性を有するが、ゼオライトとバインダー樹脂に覆われるため電気抵抗が大きくなり、表面電位制御の役割を果たさない。そのため導電性を付与させる目的で、導電剤をバインダー樹脂中に分散させている。
また、これらにイオン電導性導電剤として、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジル、アンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グルセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウム、などを併用してもよい。
分散安定性、導電性および使用経時における耐久性の観点から酸化インジウムスズが良好に用いられる。また、導電剤は含有率が少ないほど、他の機能である膜の密着性や放電生成物除去機能を阻害しないため、粒子自体の導電性は高く、粒径は小さいほうが好ましく、粒径としては0.01μm〜15μmが好ましく用いられる。
バインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルトルエン、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられ、耐久性の観点から熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。
本発明に用いられる樹脂は公知のものであれば如何なるものを用いてもよく、樹脂を1種類または2種類以上混合して用いることができる。
ここで用いられるものとしてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられる。
中でも、環境への負荷低減等の意図から、非ハロゲン系溶媒の使用は望ましい。これらの溶媒は単独または2種以上を混合して用いてもよい。
溶媒による希釈率は組成物の溶解性、塗工法、目的とする膜厚により変わり、任意である。
それぞれの混合比率については放電生成物の除去効果、被帯電体の均一帯電性、コート層の接着性の点から好ましい範囲があり、ゼオライトは20〜70wt%、導電剤は5〜40wt%、樹脂は20〜40wt%の範囲が好ましく用いられる。
ゼオライトについては20wt%より少ない場合は放電生成物の除去効果が低下し、70wt%より多い場合は帯電グリッドの抵抗値が高くなり、被帯電体の均一帯電性が損なわれる。導電剤については5wt%より少ない場合は被帯電体の均一帯電性が損なわれ、40wt%より多い場合は放電生成物の除去効果やコート層の接着性が低下する。
樹脂については20wt%より少ない場合はコート層の接着性が低下し、40wt%より多い場合は放電生成物の除去効果や被帯電体の均一帯電性が低下する。溶媒については用いられる塗工方法で適切な範囲に調整可能であるが、一般的には塗工液の固形分濃度が10〜50wt%範囲が良好に用いられる。
コート層の膜厚は塗工条件により調整可能であるが、放電生成物の除去効果の持続性については厚いものが好ましく、一方、帯電均一性の観点からは薄いものが好ましい。両方の特性を両立できる範囲としてコート層の膜厚は5〜50μmの範囲が良好に用いることができる。
熱のエネルギーを加える方法としては、空気、窒素などの気体、蒸気、あるいは各種熱媒体、赤外線、電磁波を用いた加熱によって行なわれる。
加熱温度は80℃以上が好ましく、80℃未満では脱溶剤や硬化が充分ではない場合があり、特に硬化樹脂を用いた場合は充分な接着性や塗膜強度が得られない。また、200℃より高温での加熱は加熱設備がおおがかりになることもあり、コスト面から有効ではなく、加熱温度は80〜200℃の範囲から好ましく、100〜150℃がより好ましい。
また、熱硬化樹脂を用いる場合は50℃未満の比較的低温で加熱後、更に100℃以上に加温し反応を完結させる方法も有効に用いられる。
図9は画像形成装置の模式図である。
本発明に係るコロナ帯電装置(101)により感光体(100)に(±)600〜1400Vが帯電される。電荷の付与(荷電)が行なわれた後、画像露光系(102)により潜像形成が行なわれる。
アナログ複写機の場合、露光ランプで照射された原稿像がミラーにより逆像の形で感光体に可視光投影され結像されるが、デジタル複写機の場合にはCCD(電荷結合素子)で読み取られた原稿像は波長400〜780nmのLDやLEDのデジタル信号に変換されて、感光体上に結像される。従って、アナログとデジタルの波長域は異なる。
結像によって感光層では電荷分離が行なわれ、感光体に潜像形成が行なわれる。
原稿に応じた潜像形成が行なわれた感光体(100)は、現像装置(103)で現像剤により現像が行なわれ、原稿像は顕像化(トナー像)される。
転写で印加する電圧は感光体に流れる電流が一定となるよう定電流制御となっている。
一方、感光体(100)は転写後、クリーニング装置(105)(クリーニングブラシ(106)及び弾性ゴムクリーニングブレード(107)で構成)でトナー像が清掃され清浄化される。クリーニング後の感光体にはトナー像を形成されたあとの潜像(原稿像)が多少なりとも保持されているため、消去し均一化するために除電装置(108)(一般に赤色光が使用される)で除電され、次の潜像形成の準備を終え一連の複写プロセスが終了する。
上記、画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンタ内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形態でそれら装置内に組み込まれ、着脱自在としたものであってもよい。
本発明における電荷輸送性構造を有する化合物は、例えば特許第3164426号公報記載の方法にて合成される。
また、下記にこの一例を示す。
(1)ヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式B)の合成
メトキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式A)113.85g(0.3mol)と、ヨウ化ナトリウム138g(0.92mol)にスルホラン240mlを加え、窒素気流中で60℃に加温した。
この液中にトリメチルクロロシラン99g(0.91mol)を1時間で滴下し、約60℃の温度で4時間半撹拌し反応を終了させた。
この反応液にトルエン約1.5Lを加え室温まで冷却し、水と炭酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した。
その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマト処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン:酢酸エチル=20:1)にて精製した。
得られた淡黄色オイルにシクロヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして下記構造式Bの白色結晶88.1gを得た。(収率=80.4%融点:64.0〜66.0℃)
元素分析結果を表2に示す。
上記(1)で得られたヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(構造式B)82.9g(0.227mol)をテトラヒドロフラン400mlに溶解し、窒素気流中で水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:12.4g,水:100ml)を滴下した。
この溶液を5℃に冷却し、アクリル酸クロライド25.2g(0.272mol)を40分かけて滴下した。
その後、5℃で3時間撹拌し反応を終了させた。この反応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。
この抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液と水で繰り返し洗浄した。
その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマト処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン)にて精製した。
得られた無色のオイルにn−ヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして例示化合物NO.54の白色結晶80.73gを得た。(収率=84.8%、融点:117.5〜119.0℃)
元素分析結果を表3に示す。
<2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルの調製>
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、2−ヒドロキシベンジルアルコール(東京化成品製)38.4g、o−キシレン80mlを入れ、窒素気流下、亜リン酸トリエチル(東京化成品製)62.8gを80℃でゆっくり滴下し、さらに同温度で1時間反応を行なった。
その後、減圧蒸留により、生成したエタノール、溶媒のo−キシレン、未反応の亜リン酸トリエチルを除去し、66gの2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルを得た。(沸点120.0℃/1.5mmHg)(収率90%)
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、カリウム−tert−ブトキサイド14.8g、テトラヒドロフラン50mlを入れ、窒素気流下、2−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチル9.90gと4−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)ベンズアルデヒド5.44gとをテトラヒドロフランに溶解させた溶液を室温でゆっくり滴下し、その後、同温度で2時間反応させた。
その後、水冷下、水を加え、次いで2規定の塩酸水溶液を加えて酸性化したのち、テトラヒドロフランをエバポレーターにより除き、粗生成物をトルエンで抽出した。
トルエン相を水、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムを加えて脱水した。
ろ過後、トルエンを除いてオイル状の粗収物を得、さらにシリカゲルによりカラム精製を行なった後、ヘキサン中で晶析させ、5.09gの2−ヒドロキシ−4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベンを得た。(収率72%、融点136.0〜138.0℃)
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、2−ヒドロキシ−4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベン14.9g、テトラヒドロフラン100ml、12%濃度の水酸化ナトリウム水溶液21.5gを入れ、窒素気流下、5℃でアクリル酸クロリド5.17gを30分かけて滴下した。
その後、同温度で3時間反応させた。反応液を水にあけ、トルエンで抽出した後、濃縮してシリカゲルによるカラム精製を行なった。
得られた粗収物をエタノールで再結晶し、黄色針状晶の4’−(N,N−ビス(4−メチルフェニル)アミノ)スチルベン−2−イルアクリレート(例示化合物NO.105)13.5gを得た。(収率79.8%、融点104.1〜105.2℃)
元素分析結果を表4に示す。
なお、記載の「部」は全て「質量部」である。
続いて下記組成の電荷発生層用塗工液を用いて塗布後、100℃/20分間乾燥を行ない、約0.2μmの電荷発生層を形成した。
さらに、下記組成の電荷輸送層用塗工液を用いて塗布後、130℃/20分間乾燥を行ない、約20μmの電荷輸送層を形成して感光体1を作製した。これまでの塗布はいずれも浸漬塗工法を用いた。
上記のようにして得られた感光体について下記組成の架橋表面層用塗工液をスプレー塗工により塗布後、ウシオ製UVランプシステムを用いて、UV照射時間を60秒として光硬化を行ない、更に70℃/30分乾燥を行なうことで約7μmの架橋表面層を設けた。
[電荷ブロッキング層塗工液]
N−メトキシメチル化ナイロン(鉛市製、FR101): 5部
メタノール: 70部
n−ブタノール: 30部
[モアレ防止層塗工液]
酸化チタン(石原産業社製、CR-EL): 126部
アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコライトM6401-50-S): 33.6部
メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンL-121-60): 18.7部
2−ブタノン: 100部
[電荷発生層用塗工液]
Y型チタニルフタロシアニン: 6部
シリコーン樹脂溶液(信越化学製、KR5240): 70部
メチルエチルケトン: 200部
[電荷輸送層用塗工液]
ポリカーボネートZポリカ(帝人化成製): 10部
下記構造式で示される電荷輸送性化合物: 7部
シリコーンオイル(信越化学工業社製、KF50-100cs): 0.002部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 10部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.54): 10部
帯電グリッド用の基材として、厚さ0.1mm、長さ465mm、幅44mmのSUS304製板を用い、開口部(432mm×40mm)は図11に示すもの(開口率は90%)を用いた。
図11はグリッド開口部の模式図であり、グレー部は0.1mmの細線部、白抜き部分は開口部分でサイズが1.0mm×9.9mm(縦×横)である。
塗工液はまずバインダー樹脂を任意の溶媒に対して固形分濃度が5〜30wt%となるように調製し、ゼオライトおよび導電剤を加えることにより作製し、最終的な塗工液の固形分濃度は20wt%以下となるように調製した。
塗工方法にはスプレー塗工を選択しており、帯電グリッドの長さ方向について両端からテンションを与えて、帯電グリッドに弛みがないように張りを与えて治具に固定し、この治具を長さ方向を軸として100rpmの速度で回転させた。この回転軸に水平な方向にスプレー装置を10mm/secの速度で走査させることによりスプレー塗工を行なった。
帯電グリッドの両面を均一に塗工するために、片面のスプレー塗工終了後にはもう一方の面について同様にスプレー塗工を行なった。
スプレー塗工後は乾燥機を用いて150℃で60分加熱し本発明の帯電グリッドを得た。帯電グリッドへの塗工膜厚は約15μmとした。
コート層形成後の帯電グリッドの開口率は88%であった。
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
Y型、水素含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-320HOA): 12部
<導電剤>
アンチモン酸亜鉛(日産化学工業製、セルナックスCX-Z210IP): 7部
<結着樹脂>
オイルフリーアルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコライト46-118): 3部
ブチル化メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンG821-60): 2部
<溶媒>
メチルエチルケトン: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
5.5官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD DPHA): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.54): 10部
重合開始剤(東京化成製、2,4‐ジエチルチオキサントン): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
A型ゼオライト(東ソー製、A-3): 12部
<導電剤>
アンチモン酸亜鉛(日産化学工業製、セルナックスCX-Z210IP-F2): 7部
<結着樹脂>
共重合ナイロン(東レ製、CM8000): 5部
<溶媒>
メタノール: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
6官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD DPCA-120): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.54): 10部
重合開始剤(東京化成製、2‐メチル‐1[4‐(メチルチオ)フェニル]‐2‐モリフォリノプロパン‐1‐オン): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
X型ゼオライト(東ソー製、F-9): 12部
<導電剤>
アンチモン酸亜鉛(日産化学工業製、セルナックスCX-Z610M-F2): 7部
<結着樹脂>
ポリアミド樹脂(鉛市製、FR101): 5部
<溶媒>
メタノール: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
4官能アクリル樹脂(化薬サートマー製、SR‐295): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.54): 10部
重合開始剤(東京化成製、フェニルビス(2,4,6‐トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキサイド): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
L型、カリウム含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-500KOA): 12部
<導電剤>
アンチモン酸亜鉛(日産化学工業製、セルナックスCX-Z603M-F2): 7部
<結着樹脂>
オイルフリーアルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコライト46-118): 3部
ブチル化メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンG821-60): 2部
<溶媒>
2−ブタノン: 60部
[橋表面層用塗工液]
4官能アクリル樹脂(化薬サートマー製、SR‐355): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.54): 10部
重合開始剤(東京化成製、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニル‐プロパン‐1‐オン): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
ベータ型、水素含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-980HOA): 12部
<導電剤>
酸化インジウムスズ(シーアイ化成製、NanoTekPowder): 7部
<結着樹脂>
オイルフリーアルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコライト6405-50): 3部
ブチル化メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンL-166-60):2部
<溶媒>
2−ブタノン: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
6官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD DPCA‐60): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.105): 10部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
多官能アクリル樹脂(新中村化学製、U15HA): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.106): 10部
重合開始剤(東京化成製、ベンゾフェノン): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
モルデナイト型、ナトリウム含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-642NAA): 12部
<導電剤>
活性炭(クラレケミカル製、RP‐20): 7部
<結着樹脂>
焼付け型アルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコゾールER-3653-60): 3部
メチル化メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンL-105-60):2部
<溶媒>
2−ブタノン: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
多官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD DPHA40H): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.106): 10部
重合開始剤(東京化成製、2‐クロロチオキサントン): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
フェリエライト型、カトリウム含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-720KOA): 12部
<導電剤>
酸化スズ(三菱マテリアル製、S2000): 7部
<結着樹脂>
ビニル変性アルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、スチレゾール4250): 3部
メチル化メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンG821-60): 2部
<溶媒>
2−ブタノン: 60部
[架橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
多官能アクリル樹脂(東亜合成製、M7100): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.180): 10部
[橋表面層用塗工液]
3官能アクリル樹脂(日本化薬製、KAYARAD TMPTA): 5部
多官能アクリル樹脂(東亜合成製、M8530): 5部
電荷輸送性構造を有する重合性化合物(例示化合物番号:NO.180): 10部
重合開始剤(東京化成製、ベンゾインエチルエーテル): 1部
テトラヒドロフラン: 50部
[帯電グリッド用塗工液]
ベータ型、水素含有ゼオライト(東ソー製、980HOA): 13部
アンチモン酸亜鉛(日産化学工業製、セルナックスCX‐Z210IP): 7部
オイルフリーアルキド樹脂(大日本インキ化学工業製、ベッコライト46‐118): 3部
メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、スーパーベッカミンG‐821‐60): 2部
メチルエチルケトン: 60部
実施例1の架橋表面層を設けず、電荷輸送層を27μmとした以外は実施例1と同様に比較例1の感光体および帯電グリッドを作製した。
実施例1の帯電グリッドに塗工しない以外は実施例1と同様に比較例2の感光体および帯電グリッドを得た。
実施例1の帯電グリッド用塗工液を以下のように変更した以外は実施例1と同様に比較例3の感光体および帯電グリッドを得た。
[帯電グリッド用塗工液]
<導電剤>
酸化インジウムスズ(住友金属鉱山製、SUFP): 7部
<結着樹脂>
レゾール型フェノール樹脂(群栄化学工業製、PL‐4804): 5部
<溶媒>
エタノール: 30部
実施例1の帯電グリッド用塗工液を以下のように変更した以外は実施例1と同様に比較例4の感光体および帯電グリッドを得た。
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
ベータ型、水素含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-980HOA): 13部
<結着樹脂>
レゾール型フェノール樹脂(群栄化学工業製、PL‐4804): 5部
<溶媒>
エタノール: 45部
実施例1の帯電グリッド用塗工液を以下のように変更した以外は実施例1と同様に比較例4の感光体および帯電グリッドを得た。
[帯電グリッド用塗工液]
<ゼオライト>
ベータ型、水素含有ゼオライト(東ソー製、HSZ-80HOA): 13部
<導電剤>
酸化インジウムスズ(住友金属鉱山製、SUFP): 7部
<溶媒>
エタノール: 50部
実施例12の帯電グリッドの塗工膜厚を30μmとした以外は実施例12と同様に帯電グリッドおよび感光体を作製した。
この帯電グリッドの開口率は67%であった。
実施例1の帯電グリッド用の基材の開口部のサイズを4.0mm×9.9mmとし、帯電グリッドの塗工膜厚を5μmとした以外は実施例1と同様に帯電グリッドおよび感光体を作製した。この帯電グリッドの開口率は96%であった。
実施例1の帯電グリッド用塗工液を以下のように変更した以外は実施例1と同様に比較例3の感光体および帯電グリッドを得た。
[帯電グリッド用塗工液]
<導電剤>
酸化インジウムスズ(住友金属鉱山製、SUFP): 3部
活性炭(クラレケミカル製、RP‐20): 4部
<結着樹脂>
レゾール型フェノール樹脂(群栄化学工業製、PL‐4804): 5部
<溶媒>
エタノール: 30部
(膜密着性評価)
実施例1〜15および比較例1〜8の感光体および帯電グリッドについて帯電グリッドに形成された塗膜の密着性の評価として、帯電グリッドの塗工面をウエスで力を入れて強く10回擦った場合と、指を乗せる程度の負荷で10回拭いた場合の塗膜剥がれの程度を評価した。
また、耐久性評価として200時間コロナ帯電器を放電させた後にも同様に評価を行なった。
評価結果は四段階にて行ない、以下にそれぞれの程度を示す。
◎:強く擦ってもウエスに付着せず
○:強く擦ると微量にウエスに付着するが実使用に耐えられる
△:普通に擦ると微量にウエスに付着するが実使用に耐えられる
×:普通に擦ると多量にウエスに付着し、実使用に耐えられない
実施例1〜15および比較例1〜4、6〜8の感光体および帯電グリッドを10℃15%RH環境下に置いたプロセスカートリッジ(模式図は図10)を有するタンデム型フルカラー画像形成装置(模式図は図12)であるRICOH Pro C900(放電ワイヤーは2本)に取り付けた。
放電ワイヤーに一定電流が流れるように電圧を印加することでコロナ放電を行ない、感光体の未露光部電位が−800Vになるように帯電グリッドに印加する電圧を調整し、その後中間調(ハーフトーン)画像を出力した。
出力画像において局所的な帯電不良時に発生する雨だれ状の濃度ムラの有無を確認した。
また、耐久性評価として200時間コロナ帯電器を放電させた後にも、雨だれ状の濃度ムラの有無を確認した。評価結果は三段階にて行ない、以下表6にそれぞれの程度を示す。
◎:雨だれ状ムラは発生せず
○:雨だれ状ムラは若干発生するが、許容レベル
×:雨だれ状ムラ発生
また、帯電グリッドに塗工を行なっていない比較例2も良好な結果が得られている。
帯電グリッド用塗工液のアンチモン酸亜鉛でない実施例5〜8については200時間放電後に雨だれ状の濃度ムラが若干見られている。これはアンチモン酸亜鉛に比べると導電剤の分散性が悪化し、期待される導電持続性が低下しているためと推定される。
導電剤を含まない比較例4および帯電グリッドの開口率が67%の比較例6は初期化から異常画像が発生していることがわかる。
実施例1〜15および比較例1〜3、7、8の感光体および帯電グリッドについて帯電グリッドを10℃15%RH環境下に置いたプロセスカートリッジを有するRICOH Pro C900に取り付けた。画像形成動作を行なうことでコロナ帯電器を3時間放電後、機械の電源を切り15時間そのままの状態で感光体および帯電グリッドを静置した。
その後、再度機械の電源を入れ、中間調(ハーフトーン)画像を出力しコロナ帯電器直下の画像濃度ムラを評価した。
また、耐久性評価として200時間コロナ帯電器を放電させた後にも、濃度ムラについて評価を行なった。
評価結果は3段階にて行ない、以下表7にそれぞれの程度を示す。
○:コロナ帯電器直下の濃度ムラが発生しない
△:コロナ帯電器直下の濃度ムラが発生するが、許容レベル
×:コロナ帯電器直下の濃度ムラがくっきり発生し、許容できないレベル
実施例1〜15および比較例1の感光体および帯電グリッドをRICOH Pro C900に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電器としてスコロトロン帯電器、転写部材として転写ベルト、除電光源として780nmLEDを用いた。
試験前のプロセス条件として感光体帯電電位が−800V、現像バイアスが−500Vになるように設定した。通紙条件としては書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続200万枚印刷を行なった。
評価は、200万枚の画像印刷前後における感光体未露光部電位および露光部電位を測定した。
測定方法としては、現像部位置に、表面電位計を搭載し、感光体が初期状態で−800Vに帯電されるように調整した帯電グリッド印加電圧に固定し、現像部位置における未露光部表面電位及び露光部電位を測定した。
また、全ての感光体について試験前後における膜厚現象量(摩耗量)を評価した。
尚、膜厚の測定は、感光体長手方向の両端5cmを除き、1cm間隔に測定し、その平均値を膜厚とした。更に、200万枚印刷後において全白画像を出力し、地肌部の汚れを評価した。尚、地肌部の画像評価は4段階にて行ない、きわめて良好なものを◎、良好なものを○、やや劣るものを△、非常に悪いものを×で表わした。
また、200万枚の印刷後において、ISO/JIS−SCID画像N1(ポートレート)を出力して、カラー色の再現性について評価した。それぞれの結果を表8に示す。
尚、色再現性評価は4段階にて行ない、きわめて良好なものを◎、良好なものを○、やや劣るものを△、非常に悪いものを×で表わした。
したがって本発明の架橋表面層を有する像担持体と、像担持体を帯電するコロナ帯電手段と、静電潜像を像担持体に形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段とからなる画像形成ユニットを用い、各色毎の画像形成ユニットで作成した単色画像を順次重ね合わせて画像を形成するタンデム型の画像形成装置において、コロナ帯電手段が表面に少なくともゼオライトと導電剤と結着樹脂とを含むコート層を有し、且つ開口率が70〜95%である帯電グリッドを有することを特徴とする画像形成装置において高い耐久性を維持しながら、環境および感光体の汚染を大幅に抑制できることで、きわめて安定した電気特性を長期間に渡り維持できる信頼性のきわめて高い画像形成装置が実現されることが明らかとなった。
31 導電性支持体
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 架橋表面層
41 中間層
(図8について)
1 スコロトロン帯電器
2 シールドケース
3 エンドブロック(絶縁性)
4 エンドブロック(絶縁性)
4a 位置決め爪
6 帯電グリッド
8 グリッドを張るための爪
9 グリッドバイアス印加電極
9a グリッドを張るための爪
9b グリッドを張るための爪
(図9について)
100 感光体
101 帯電装置
102 画像露光系
103 現像装置
104 転写装置
105 クリーニング装置
106 クリーニングブラシ
107 クリーニングブレード
108 除電装置
109 コピー用紙
(図10について)
101 感光ドラム
102 帯電装置
103 露光
104 現像装置
105 転写体
107 クリーニングブレード
108 転写装置
(図12について)
1C、1M、1Y、1K 感光体
2C、2M、2Y、2K 帯電部材
3C、3M、3Y、3K レーザー光
4C、4M、4Y、4K 現像部材
5C、5M、5Y、5K クリーニング部材
6C、6M、6Y、6K 画像形成要素
7 中間転写ベルト
8 転写手段
9 定着手段
Claims (9)
- 架橋表面層を有する像担持体と、像担持体を帯電するコロナ帯電手段と、静電潜像を像担持体に形成する露光手段と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段とからなる画像形成ユニットを用い、各色毎の画像形成ユニットで作成した単色画像を順次重ね合わせて画像を形成するタンデム型の画像形成装置において、コロナ帯電手段が表面に少なくともゼオライトと導電剤と結着樹脂とを含むコート層を有し、且つ開口率が70〜95%である帯電グリッドを有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記開口率が80〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記コート層の膜厚が5〜50μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前期コート層を形成する前の帯電グリッドの開口率が80〜95%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記コロナ帯電手段が複数本の放電ワイヤを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 画像形成時において前記像担持体の露光された部分がトナー像で現像されるまでの時間が150msec以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記架橋表面層は、少なくとも電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物と、電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物との反応物からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が、導電性支持体上に少なくとも中間層、電荷発生層、電荷輸送層及び架橋表面層を順次積層したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置に用いるプロセスカートリッジであって、少なくともコロナ帯電手段によって帯電させられた感光体表面に静電潜像を形成する潜像形成器と、潜像形成器によって形成された静電潜像にトナーを付着させる現像器と、現像器よって形成されたトナー像を被転写体に転写させる転写器と、転写後に感光体表面に残留したトナーを感光体表面から除去するクリーニング器の1つ以上と像担持体とを組み合わせて造られ、画像形成装置本体に着脱可能であることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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