JP2010190839A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部端子の電気特性を測定することによって、製造上の不具合を検出すること。
【解決手段】出力バッファ回路18を有する第1のデバイス11と、内部に入力バッファ回路20を有する第2のデバイス12とを内部に具備し、第1のデバイス11の内部出力端子15と、第2のデバイスの内部入力端子16とがワイヤ14によって接続された半導体装置であって、第2のデバイス12は、さらに内部入力端子16にそれぞれ接続された抵抗21a、21bと、これらの抵抗21a、21bにそれぞれ接続されたスイッチ22a、22bとを有している。これらのスイッチ22a、22bを制御し、かつ、第1のデバイス11の内部出力端子15の電圧を制御することにより、出力バッファ回路18の出力電流または、入力バッファ回路20の入力リーク電流を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一つのパッケージ内に複数の半導体デバイスを含む半導体装置に関し、特に、複数の半導体デバイスを相互に接続する内部端子の試験を行うことができるシステムLSI等のSIP(System In Package)製品に関するものである。
従来、一つのパッケージ内に複数の半導体デバイスを封入したSIP製品においては、パッケージ内部の個々の半導体デバイスを接続する内部端子の試験を行うことは困難であった。
これに対し、パッケージ内部の半導体デバイスを接続する内部端子の試験を行うことができる構成として、以下のマルチチップモジュールが知られている。
これは、検査対象チップと検査実施チップとを有するマルチチップモジュールであって、検査対象チップは、出力バッファ回路と、この出力バッファ回路から出力端子に供給するハイレベル又はローレベルの電圧を設定することができる出力レベル設定レジスタと、を有している。一方で検査実施チップは、入力バッファ回路と、定電流源を任意に選択することにより、閾値を任意の値に設定可能なコンパレータと、を有している。
このようなマルチチップモジュールにおいて、コンパレータの閾値は、検査対象チップのハイレベル出力またはローレベル出力が正常な値であれば、コンパレータの出力レベルが反転するように設定されている。従って、コンパレータの出力を観測することにより、検査対象チップから検査実施チップへの電圧の供給が正常であるか否かを確認することが可能である(特許文献1参照)。
しかし、上述のSIP製品において、内部のデバイス同士を互いに接続するために用いられる内部端子についての試験は、基本的には個々のデバイスの内部端子同士がボンディングされているか否かを確認するのみである。従って、内部端子の電気特性を測定することはできなかった。このため、内部端子に不具合が生じても、製造上の不具合を検出することはできなかった。
例えば入力端子に不具合が生じた場合、定常的にリーク電流が流れ、余計な消費電力を消費する。しかし、このリーク電流を検出することはできなかった。また、出力端子に不具合が生じた場合、出力電流が不足し、何らかの影響で接続経路に抵抗成分が加わり、ドライブ能力が足りずに正常な動作を阻害する。しかし、このような動作の異常を検出することはできなかった。
特開2007−17231号公報
本発明は、内部端子の電気特性を測定することが可能であり、これによって製造上の不具合を検出することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、第1の内部端子を有する第1のデバイスと、第2の内部端子を有する第2のデバイスとを内部に具備し、前記第1の内部端子と前記第2の内部端子とが相互に接続された半導体装置であって、前記第1のデバイスは、第1の信号処理回路と、この信号処理回路に接続され、前記第1の内部端子から出力される電圧を制御する出力バッファ回路と、を具備し、前記第1の信号処理回路及び前記出力バッファ回路は、それぞれ第1の電源に接続され、かつ接地されるとともに、前記第2のデバイスは、前記第2の内部端子に接続される入力バッファ回路と、この入力バッファ回路に接続される第2の信号処理回路と、前記第2の内部端子にそれぞれ一端が接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、この第1抵抗の他端に一端が接続され、他端が第2の電源に接続される第1のスイッチと、前記第2抵抗の他端に一端が接続され、他端が接地される第2のスイッチと、を具備し、前記第2の信号処理回路及び前記入力バッファ回路は、それぞれ前記第2の電源に接続され、かつ接地されることを特徴とするものである。
また、本発明の半導体装置は、第1の内部端子を有する第1のデバイスと、第2の内部端子を有する第2のデバイスとを内部に具備し、前記第1の内部端子と前記第2の内部端子とが相互に接続された半導体装置であって、前記第1のデバイスは、第1の信号処理回路と、この信号処理回路に接続され、前記第1の内部端子から出力される電圧を制御する第1の出力バッファ回路と、を具備し、前記第1の信号処理回路及び前記第1の出力バッファ回路は、それぞれ第1の電源に接続され、かつ接地されるとともに、前記第2のデバイスは、前記第2の内部端子に接続される入力バッファ回路と、この入力バッファ回路に接続される第2の信号処理回路と、前記第2の内部端子に一端が接続される抵抗と、この抵抗の他端に接続され、前記第2の内部端子の電圧を制御する第2の出力バッファ回路と、を具備し、前記第2の信号処理回路、前記第2の出力バッファ回路及び前記入力バッファ回路は、それぞれ第2の電源に接続され、かつ接地されることを特徴とするものである。
本発明によれば、内部端子の電気特性を測定することが可能であり、これによって製造上の不具合を検出することが可能な半導体装置を提供することができる。
本発明の全体構成を説明するための上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品が内部に有するデバイスの出力バッファ回路の構成を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品が内部に有するデバイスの入力バッファの構成を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第4の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。 本発明の第4の実施形態に係るSIP製品の構成を示す上面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各実施形態に係る半導体装置はSIP製品である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るSIP製品について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るSIP製品の全体構造を模式的に示す上面図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るSIP製品は、パッケージ内部に半導体デバイスである第1のデバイス11と第2のデバイス12とを有している。これらの第1のデバイス11と第2のデバイス12とは、それぞれがパッケージ側面に形成された複数の外部接続端子13に例えば金等のワイヤ14がボンディングされることによって接続されている。さらに、第1のデバイス11は内部出力端子15を有しており、一方で第2のデバイス12は内部入力端子16を有している。この第1のデバイス11の内部出力端子15と第2のデバイス12の内部入力端子16とは、例えば金等のワイヤ14がボンディングされることによって接続されている。
図2、図5は、図1に示すSIP製品の要部を示す上面図である。
図2、図5に示すように、第1のデバイス11は、この内部に、第1の電源VDD1に接続され、かつ接地された第1の信号処理回路17および出力バッファ回路18を有している。第1の信号処理回路17は、出力バッファ回路18の入力端に接続されており、この出力バッファ回路18の出力端は、第1のデバイス11の内部出力端子15に接続されている。
第1のデバイス11の出力バッファ回路は、図3に示すように、例えばCMOSからなる。CMOSのpチャネル側のドレイン端子には第1の電源VDD1に接続されており、nチャネル側のソース端子は、接地されている。
第2のデバイス12は、この内部に、第2の電源VDD2に接続され、かつ接地された第2の信号処理回路19および入力バッファ回路20を有している。第2の信号処理回路19は、入力バッファ回路20の出力端に接続されており、この入力バッファ回路20の入力端は、第2のデバイス12の内部入力端子16に接続されている。
第2のデバイス12の入力バッファ回路20も、図4に示すように、例えばCMOSからなる。図3と同様に入力バッファ回路20を構成するCMOSのpチャネル側のドレイン端子には第2の電源VDD2に接続されており、nチャネル側のソース端子は、接地されている。
また、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の内部入力端子16には、第1の抵抗21aおよび第2の抵抗21bの一端がそれぞれ接続されている。この第1の抵抗21aの他端には、第1のスイッチ22aの一端が接続されており、この第1のスイッチ22aの他端は、第2の電源VDD2に接続されている。また、第2の抵抗21bの他端には、第2のスイッチ22bの一端が接続されており、この第2のスイッチの他端は、接地されている。
第1のスイッチ22aは、第1のテスト信号sig1が、第2の信号処理回路19に含まれるテスト信号生成回路(図示せず)から第1のスイッチ22aに供給されることによってオンとなるものである。同様に、第2のスイッチ22bは、第2のテスト信号sig2が、第2の信号処理回路19に含まれるテスト信号生成回路(図示せず)から第2のスイッチ22bに供給されることによってオンとなるものである。これらの第1のスイッチ22aおよび第2のスイッチ22bは、例えばそれぞれMOSFETからなる。
第1の抵抗21aおよび第2の抵抗21bは、ドライブ能力を測定するための電流パスを作るために設けるものである。例えば、ドライブ能力が4mAであれば、この電流が流れる程度の抵抗値の抵抗を用いる。
(出力端子の測定)
次に、上述したSIP製品による第1のデバイス11の内部出力端子15の試験方法について説明する。
まず、図3に示す第1のデバイス11の出力バッファ回路18のnチャネル側の出力電流IOLを測定する場合について、図2を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がローレベルとなるように設定する。すなわち、図3に示すCMOSのpチャネル側の出力をオフ、nチャネル側の出力をオンに設定する。このとき、第2のデバイス12が有する第1、第2のスイッチ22a、22bをオフにする。この状態において、図2に示す第2のデバイス12の第2の信号処理回路19を流れる電流IOLaを測定する。測定は、テスターを用いて図1に示すSIP製品の外部接続端子13から測定する。
次に、第2のデバイス12の第1のスイッチ22aに第1のテスト信号sig1を供給することによって、第1のスイッチ22aをオンにする。このとき電流は、図2に示すように、電流IOLaの他に、第1の抵抗21aを通り、第2のデバイス12の内部入力端子16と第1のデバイス11の内部出力端子15とを接続するワイヤ14を通って第1のデバイス11の出力バッファ回路18のnチャネル側にも電流IOLが流れる。これらIOLaとIOLとの合計(これを電流IOLbと称す)を、先にIOLaを測定したのと同様に、テスターを用いて図1に示すSIP製品の外部接続端子13から測定する。
このように測定された電流IOLaと電流IOLbとの差分をとることによって、第1のデバイス11の出力バッファ回路18のnチャネル側の出力電流IOLを検出することができる。
次に、図3に示す第1のデバイス11の出力バッファ回路18のpチャネル側の出力電流IOHを測定する場合について、図5を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がハイレベルとなるように設定する。すなわち、CMOSのpチャネル側の出力をオン、nチャネル側の出力をオフに設定する。このとき、第2のデバイス12が有する第1、第2のスイッチ22a、22bを、オフにする。この状態において、第1のデバイス11の第1の信号処理回路17を流れる電流IOHaを測定する。
次に、第2のデバイス12の第2のスイッチ22bに第2のテスト信号sig2を供給することによって、第2のスイッチ22bをオンにする。このとき電流は、図5に示すように、電流IOHaの他に、第1のデバイス11の出力バッファ回路18のpチャネル側を通り、第1のデバイス11の内部出力端子15と第2のデバイス12の内部入力端子16とを接続するワイヤ14を通って第2の抵抗21bにも電流IOHが流れる。これらIOHaとIOHとの合計(これを電流IOHbと称す)を、先にIOHaを測定したのと同様に測定する。
このように測定された電流IOHaと電流IOHbとの差分をとることによって、第1のデバイス11の出力バッファ回路18のpチャネル側の出力電流IOHを検出することができる。
以上に説明したように、第1の実施形態のSIP製品によれば、第1のデバイス11の出力バッファ回路18のnチャネル側の出力電流IOLと、pチャネル側の出力電流IOHと、を検出することができる。従って、第1のデバイス11の内部出力端子15に異常が発生していることを検出することができる。
(入力リーク電流の測定)
次に、上述したSIP製品による第2のデバイス12の内部入力端子16の試験方法について説明する。なお、内部入力端子16の試験方法においては、上述した第1のスイッチ22aおよび第2のスイッチ22bは、常にオフの状態で試験を行う。
なお、第2のデバイス12の入力リーク電流については、ローレベルの入力リーク電流IDDl(入力バッファ回路20のnチャネル側のゲートからソースに流れる電流)と、ハイレベルの入力リーク電流IDDh(入力バッファ回路20のpチャネル側のドレインからゲートに流れる電流)と、が考えられる。しかし通常の場合において、入力リーク電流が発生する場合は、どちらか一方にのみ発生する。従って、以下のローレベルの入力リーク電流IDDlの測定方法においては、ハイレベルの入力リーク電流IDDhはないものと考える。ハイレベルの入力リーク電流IDDhの測定方法においても同様である。
まず、図4に示す第2のデバイス12のローレベルの入力リーク電流IDDlを測定する場合について、図6を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がローレベルとなるように設定する。この状態で、図6に点線で示すように、第1のデバイス11の第1の信号処理回路17を流れる電流IDDaを測定する。
次に、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がハイレベルとなるように設定する。このとき電流は、図6に示すように、電流IDDaの他に、第1のデバイス11の出力バッファ回路18のpチャネル側を通り、内部入出力端子15、16を接続するワイヤ14を通って第2のデバイス12の入力バッファ回路20のnチャネル側にも電流IDDlが流れる。これらIDDaとIDDlとの合計(これを電流IDDbと称す)を、先にIDDlを測定したのと同様に測定する。
このように測定された電流IDDaと電流IDDbとの差分をとることによって、第2のデバイス12の入力バッファ回路20のnチャネル側の入力リーク電流IDDlを検出することができる。通常、MOS入力の入力リーク電流は数μA以下である。従って、IDDaとIDDbとの差分、すなわちIDDlが数μA以上で有れば、第2のデバイス12の内部入力端子16にて異常な電流が流れていることが明らかとなる。
次に、図4に示す第2のデバイス12のハイレベルの入力リーク電流を測定する場合について、図7を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がハイレベルとなるように設定する。この状態で、図7に点線で示すように、第1のデバイス11の第1の信号処理回路17を流れる電流IDDaを測定する。
次に、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がローレベルとなるように設定する。このとき電流は、図7に示すように、電流IDDaの他に、第2のデバイス12の入力バッファ回路20のpチャネル側を通り、内部入出力端子15、16を接続するワイヤ14を通って第1のデバイス11の出力バッファ回路18のnチャネル側にも電流IDDhが流れる。これらIDDaとIDDhとの合計(これを電流IDDbと称す)を、先にIDDaを測定したのと同様に測定する。
このように測定された電流IDDaと電流IDDbとの差分をとることによって、第2のデバイス12の入力バッファ回路20のnチャネル側の入力リーク電流IDDhを検出することができる。従って、IDDaとIDDbとの差分、すなわちIDDhが数μA以下で有れば、第2のデバイス12の内部入力端子16にて異常な電流が流れていることが明らかとなる。
以上に説明したように、第1の実施形態のSIP製品によれば、第1のデバイス11の出力バッファ回路18の出力電流と、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の入力リーク電流とを測定することができる。従って、第1のデバイス11の内部出力端子15および、第2のデバイス12の内部入力端子16の電気特性を測定することが可能であるため、製造上での不具合を検出することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るSIP製品について、図8、図9を参照して説明する。なお、この本発明の第2の実施形態に係るSIP製品の説明については、第1の実施形態に係るSIP製品との相違点について説明する。
図8、図9は、本発明の第2の実施形態に係るSIP製品の要部を示す上面図である。第2の実施形態に係るSIP製品の第1のデバイス11は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、説明の都合上、第1の実施形態の第1のデバイス11を、以降の各実施形態においては、第1の出力バッファ回路18と称す。
図8、図9に示す第2のデバイス12は、この内部に、第1の電源VDD1に接続され、かつ接地された第2の信号処理回路19、入力バッファ回路20および第2の出力バッファ回路23を有している。第2の信号処理回路19は、入力バッファ回路20の出力端に接続されており、この入力バッファ回路20の入力端は、第2のデバイス12の内部入出力端子24に接続されている。
第2のデバイス12の入力バッファ回路20は、第1の実施形態と同様に、例えば図4に示すようなCMOSからなり、このCMOSのpチャネル側のドレイン端子には第1の電源VDD1に接続されており、nチャネル側のソース端子は、接地されている。
第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23は、第2の信号処理回路19に含まれるテスト信号生成回路(図示せず)から出力されたテスト信号sig_tが供給されることにより、第2のデバイス12の内部入出力端子24を出力とすることが可能なものであり、かつ、ローレベル出力またはハイレベル出力のいずれかに設定することが可能なものである。この第2の出力バッファ回路23は、例えば図3に示したようなCMOSからなり、このCMOSのpチャネル側のドレイン端子には第2の電源VDD2に接続されており、nチャネル側のソース端子は、接地されている。
また、第2のデバイス12の内部入出力端子24には、抵抗25の一端が接続されている。この抵抗25の他端には、第2の出力バッファ回路23が接続されている。
第2のデバイス12の抵抗25は、第2のデバイス12のドライブ能力を、第1のデバイス11のドライブ能力よりも小さくするために設けられている。
次に、上述したSIP製品による第1のデバイス11の内部出力端子15の試験方法について説明する。
まず、図3に示す第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18のnチャネル側の出力電流IOLを測定する場合について、図8を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がローレベルとなるように設定する。さらに、第2のデバイス12の内部入出力端子24を入力端子とする。この状態において、図8において点線で示すように、第2のデバイス12の第2の信号処理回路19を流れる電流IOLaを測定する。測定手段は、第1の実施形態と同様に、テスターを用いて図1に示すSIP製品の外部接続端子13から測定する。
次に、第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23にテスト信号sig_tを供給することにより、第2のデバイス12の内部入出力端子24の電圧がハイレベルになるように設定する。このとき電流は、図8に示すように、電流IOLaの他に、抵抗25を通り、第2のデバイスの内部入出力端子24と第1のデバイス11の内部出力端子15とを接続するワイヤ14を通って第1の出力バッファ回路18のnチャネル側にも電流IOLが流れる。これらIOLaとIOLとの合計(これを電流IOLbと称す)を、先にIOLaを測定したのと同様に、テスターを用いて図1に示すSIP製品の外部接続端子13から測定する。
このように測定された電流IOLaと電流IOLbとの差分をとることによって、第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18のnチャネル側の出力電流IOLを検出することができる。
次に、図3に示す第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18のpチャネル側の出力電流IOHを測定する場合について、図9を参照して説明する。
始めに、第1のデバイス11の内部出力端子15の出力電圧がハイレベルとなるように設定する。さらに、第2のデバイス12の内部入出力端子24を入力端子とする。この状態において、図9において点線で示すように、第1のデバイス11の第1の信号処理回路17を流れる電流IOHaを測定する。
次に、第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23にテスト信号sig_tを供給することにより、第2のデバイス12の内部入出力端子24の電圧がローレベルになるように設定する。このとき電流は、図9に示すように、電流IOHaの他に、第1の出力バッファ回路18のpチャネル側を通り、内部端子24、16を接続するワイヤ14を通って第2のデバイス12の抵抗25にも電流IOHが流れる。これらIOHaとIOHとの合計(これを電流IOHbと称す)を、先にIOHaを測定したのと同様に測定する。
このように測定された電流IOHaと電流IOHbとの差分をとることによって、第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18のpチャネル側の出力電流IOHを検出することができる。
また、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の入力リーク電流の測定方法については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。だたし、第1の実施形態においては、第1、第2のスイッチ22a、22bを常にオフの状態にして測定したが、第2の実施形態においては、第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23にディセーブル信号を供給することにより、第2のデバイス12の内部入出力端子24を常に入力状態にして測定する点は異なる。
以上に説明したように、第2の実施形態のSIP製品によれば、第1のデバイス11の第1の第1の出力バッファ回路18の出力電流と、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の入力リーク電流とを測定することができる。従って、第1のデバイス11の内部出力端子15および、第2のデバイス12の内部入出力端子24の電気特性を測定することが可能であるため、製造上での不具合を検出することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るSIP製品について、図10、図11を参照して説明する。
図10、図11は、第3の実施形態に係るSIP製品の要部を示す上面図である。この図10および図11に示すSIP製品は、第2の実施形態のSIP製品とほぼ同様の構成である。ただし、第2のデバイス12のドライブ能力は、第1のデバイス11のドライブ能力よりも小さいものである。従って、第2の実施形態のSIP製品における第2のデバイス12に使用された抵抗25は、第3の実施形態のSIP製品においては使用されておらず、第2のデバイス12の内部入出力端子24には、第2の出力バッファ回路23が直接接続されている。
この第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23は、第1のデバイス11の内部出力端子15の試験を行う場合には、第2の信号処理回路19に含まれる出力イネーブル信号生成回路(図示せず)から出力された出力イネーブル信号sig_iが供給されることによって、第2の実施形態の第2の出力バッファ回路23と同様に作動する。また、第2のデバイス12の内部入出力端子24の試験を行う場合には、第2の実施形態と同様にディセーブル信号が供給されることによって、第2の実施形態の第2の出力バッファ回路23と同様に作動する。
なお、上述した第3の実施形態のSIP製品による第1のデバイス11の内部出力端子15の試験方法及び、第2のデバイス12の内部入出力端子24の試験方法については、第2の実施形態のSIP製品による試験方法と同一であるため、説明を省略する。
このような第3の実施形態のSIP製品であっても、第2の実施形態のSIP製品と同様に、第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18の出力電流と、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の入力リーク電流とを測定することができる。従って、第1のデバイス11の内部出力端子15および、第2のデバイス12の内部入出力端子24の電気特性を測定することが可能であるため、製造上での不具合を検出することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係るSIP製品について、図12、図13を参照して説明する。
図12、図13は、第4の実施形態に係るSIP製品の要部を示す上面図である。この図12および図13に示すSIP製品は、第3の実施形態のSIP製品とほぼ同様の構成である。ただし、第2のデバイス12のドライブ能力と、第1のデバイス11のドライブ能力とは等しいものである。従って、第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23には、上述した出力イネーブル信号sig_iの他に、この第2の出力バッファ回路23のドライブ能力を制御する信号sig_dが、第2の信号処理回路19に含まれるドライブ能力制御信号生成回路(図示せず)より供給される。このドライブ能力制御信号sig_dを第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23に供給することによって、第2のデバイス12のドライブ能力を、第1のデバイス11のドライブ能力よりも小さくする。
このような第4の実施形態に係るSIP製品の構成であっても、第3の実施形態のSIP製品と同様に、第1のデバイス11の第1の出力バッファ回路18の出力電流と、第2のデバイス12の入力バッファ回路20の入力リーク電流とを測定することができる。従って、第1のデバイス11の内部出力端子15および、第2のデバイス12の内部入出力端子24の電気特性を測定することが可能であるため、製造上での不具合を検出することが可能となる。
以上に、本発明の実施形態について説明した。しかし発明の実施形態は、上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の各実施形態のSIP製品は、パッケージ内部に2個のデバイスが封入されたものであった。しかし、封入されるデバイスは2個以上であってもよい。この場合、測定対象となる内部端子を有する2個のデバイスに対して、上述の測定方法を適用すればよい。
また、実施形態1にて説明した第1、第2のスイッチ22a、22bに供給されるテスト信号Sig1、Sig2や、実施形態2乃至実施形態4にて説明した第2のデバイス12の第2の出力バッファ回路23に供給されるテスト信号Sig_t、出力イネーブル制御信号Sig_i、ドライブ能力制御信号Sig_dは、外部接続端子13から供給されてもよい。
11・・・第1のデバイス、12・・・第2のデバイス、13・・・外部接続端子、14・・・ワイヤ、15・・・内部出力端子、16・・・内部入力端子、17・・・第1の信号処理回路、18・・・出力バッファ回路、19・・・第2の信号処理回路、20・・・入力バッファ回路、21a・・・第1の抵抗、21b・・・第2の抵抗、22a・・・第1のスイッチ、22b・・・第2のスイッチ、23・・・第2の出力バッファ回路、24・・・内部入出力端子、25・・・抵抗。

Claims (5)

  1. 第1の内部端子を有する第1のデバイスと、第2の内部端子を有する第2のデバイスとを内部に具備し、前記第1の内部端子と前記第2の内部端子とが相互に接続された半導体装置であって、
    前記第1のデバイスは、
    第1の信号処理回路と、
    この信号処理回路に接続され、前記第1の内部端子から出力される電圧を制御する出力バッファ回路と、
    を具備し、
    前記第1の信号処理回路及び前記出力バッファ回路は、それぞれ第1の電源に接続され、かつ接地されるとともに、
    前記第2のデバイスは、
    前記第2の内部端子に接続される入力バッファ回路と、
    この入力バッファ回路に接続される第2の信号処理回路と、
    前記第2の内部端子にそれぞれ一端が接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、
    この第1抵抗の他端に一端が接続され、他端が第2の電源に接続される第1のスイッチと、
    前記第2抵抗の他端に一端が接続され、他端が接地される第2のスイッチと、
    を具備し、
    前記第2の信号処理回路及び前記入力バッファ回路は、それぞれ前記第2の電源に接続され、かつ接地されることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の内部端子を有する第1のデバイスと、第2の内部端子を有する第2のデバイスとを内部に具備し、前記第1の内部端子と前記第2の内部端子とが相互に接続された半導体装置であって、
    前記第1のデバイスは、
    第1の信号処理回路と、
    この信号処理回路に接続され、前記第1の内部端子から出力される電圧を制御する第1の出力バッファ回路と、
    を具備し、
    前記第1の信号処理回路及び前記第1の出力バッファ回路は、それぞれ第1の電源に接続され、かつ接地されるとともに、
    前記第2のデバイスは、
    前記第2の内部端子に接続される入力バッファ回路と、
    この入力バッファ回路に接続される第2の信号処理回路と、
    前記第2の内部端子に一端が接続される抵抗と、
    この抵抗の他端に接続され、前記第2の内部端子の電圧を制御する第2の出力バッファ回路と、
    を具備し、
    前記第2の信号処理回路、前記第2の出力バッファ回路及び前記入力バッファ回路は、それぞれ第2の電源に接続され、かつ接地されることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記第2の出力バッファ回路は、前記第2の内部端子に直接接続され、前記第1の出力バッファ回路よりもドライブ能力が低いことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の出力バッファ回路は、ドライブ制御信号が供給されることによって前記第1の出力バッファ回路よりもドライブ能力が低くなることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1、第2の出力バッファ回路及び前記入力バッファ回路は、それぞれCMOSからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10574238B2 (en) 2017-02-06 2020-02-25 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Inspection circuit, semiconductor storage element, semiconductor device, and connection inspection method

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