JP2010190336A - スラストベアリング構造 - Google Patents

スラストベアリング構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010190336A
JP2010190336A JP2009036120A JP2009036120A JP2010190336A JP 2010190336 A JP2010190336 A JP 2010190336A JP 2009036120 A JP2009036120 A JP 2009036120A JP 2009036120 A JP2009036120 A JP 2009036120A JP 2010190336 A JP2010190336 A JP 2010190336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side edge
cylindrical roller
diameter side
cage
straight line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009036120A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Furuya
暢彦 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2009036120A priority Critical patent/JP2010190336A/ja
Publication of JP2010190336A publication Critical patent/JP2010190336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】円筒コロのスリップを抑えてスラストベアリングの耐久性を向上させる。
【解決手段】円環形状の保持器20のポケット60で自転可能に保持された円筒コロ50が、保持器20の回転中心O回りに公転するようにされたスラストベアリング1において、保持器20の周方向におけるポケット60の一方の側縁61と他方の側縁62のうちの少なくとも一方を、回転中心Oを通る直線Xに対して傾斜して設けて、傾斜角をθとし、円筒コロの直径をa、円筒コロの転動径をrとしたとき、θ=tan−1((a/2)/r)の関係を満たすようにし、基準位置において保持器20の径方向に自転軸Axを向けていた円筒コロ50が、外周面を側縁61または側縁62に当接する位置まで傾いて、自転軸Axを直線Xに対して角度θ傾けた状態で自転するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、スラストベアリング構造に関する。
特許文献1、2には、円筒コロを採用したスラストベアリングが開示されている。
特許文献1、2のスラストベアリングは、円環形状の保持器を有しており、保持器には、円筒コロを自転可能に保持するためのポケットが、周方向に沿って複数形成されている。円筒コロは、ポケット内の基準位置において、その自転軸をスラストベアリングの回転中心を通る直線に一致させており、スラストベアリングでは、複数の円筒コロが回転中心回りで放射状に配置されている。
保持器の両側には、円環形状の回転部材が設けられており、これら回転部材は、保持器で保持された円筒コロにより、互いに相対回転可能とされている。
特開2003−329046号公報 特開2007−192252号公報
回転部材が互いに相対回転すると、円筒コロは、ポケット内で自転しながら保持器と共に回転中心回りに公転する。
しかし、円筒コロが接する回転部材の内径側と外径側は、回転中心からの距離(回転半径)が異なり、回転部材の内径側と外径側との間に周速差があるので、円筒コロには、回転中心を通る直線に対して自転軸を傾けようとする力が作用して、円筒コロは、自転軸を基準位置から傾けた状態で、スリップしながら自転する。
特許文献1の保持器100の場合、図8の(a)に示すように、円筒コロ101は、自転軸を、回転中心を通る直線Xに一致させた状態でポケット102において保持されている。保持器100では、円筒コロ101とポケット102との間に、円筒コロ101の自転を許容するための隙間Sが存在する。そのため、保持器100の両側に位置する回転部材が相対回転すると、円筒コロ101は、図中2点差線で示すように、ポケット102の側縁102aと干渉する位置まで傾いてスリップしながら自転する。そのため、スリップに起因する円筒コロ101の摩耗や、円筒コロ101とポケット102の側縁102aとの干渉に起因する摩耗(アグレッシブ摩耗)による保持器100の損傷などが起こり、スラストベアリングの耐久性が悪化してしまう。
ここで、円筒コロの代わりに円錐コロを用いるとスリップを防止できるが、スラストベアリングの厚みが厚くなってしまう。
特許文献2の保持器200の場合、図8の(b)に示すように、ポケット202は、平行四辺形形状を有しているので、円筒コロ201は、ポケット202の側縁に当接するまで傾いた状態で滑らかに回転する。
しかし、特許文献2では、傾き角度について十分な検討が行われておらず、円筒コロ201のスリップやポケット202との干渉を防止するための傾き角度の最適化は行われていなかった。
そのため、依然として、スリップに起因する円筒コロ201の摩耗や、円筒コロ201とポケット202との干渉が起こり、スラストベアリングの耐久性を悪化させていた。
そこで、円筒コロのスリップやポケットとの干渉を抑えて、スラストベアリングの耐久性を向上させることが求められている。
円環形状の保持器を厚み方向に貫通して設けられたポケットで自転可能に保持された円筒コロが、保持器の回転中心回りに公転するようにされたスラストベアリングにおいて、保持器の周方向におけるポケットの一方の側縁と他方の側縁のうちの少なくとも一方を、回転中心を通る直線に対して傾斜して設けて、側縁の傾斜角をθとし、円筒コロの直径をa、円筒コロの転動径をrとしたとき、θ=tan−1((a/2)/r)の関係を満たすようにした構成のスラストベアリング構造とした。
本発明によれば、円筒コロは、保持器の回転中心を通る直線に対して角度θ傾斜したポケットの側縁に外周面を当接させるまで傾き、外周面を側縁に倣わせて、保持器の回転中心を通る直線に対して自転軸を角度θ傾斜した状態で自転する。
ここで、角度θは、発明者が鋭意検討の結果見出した、円筒コロのスリップを抑えると共に、円筒コロとポケットとの干渉が抑えられる角度に設定されているので、スラストベアリングの耐久性を向上させることができる。
第1実施形態にかかるスラストベアリングを説明する図である。 第1実施形態にかかるスラストベアリングの保持器を説明する図である。 第1実施形態にかかるスラストベアリングの作用を説明する模式図である。 第2実施形態にかかるスラストベアリングを説明する図である。 第2実施形態にかかるスラストベアリングの保持器を説明する図である。 第2実施形態にかかるスラストベアリングの作用を説明する模式図である。 保持器のポケット形状の変形例を説明する図である。 従来例にかかるスラストベアリングの保持器を説明する図である。
以下、本発明にかかるスラストベアリング構造の実施形態を説明する。
図1は、実施形態にかかるスラストベアリング構造を採用したスラストベアリング1を説明する図であって、(a)は、一部を切り欠いて示した平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
図1の(a)、(b)に示すように、スラストベアリング1は、回転軸(回転中心)O回りに回転可能な円環形状の部材であり、レース10と、保持器20と、プレート30と、フレーム40と、円筒コロ50とを備える。
図1の(b)に示すように、レース10は、円板部11と、円板部11の内径側の端部から軸方向に延びる筒部12とから構成され、軸方向から見て円環形状を有している。
円板部11の筒部12とは反対側の面11aは、回転中心O回りで回転する第1の回転体(図示せず)の当接面であり、第1の回転体の回転によるスラスト荷重を受ける面である。円板部11のプレート30側の面11bは、円筒コロ50の転動面である。
プレート30側に延出する筒部12の延出高さh1は、円筒コロ50の直径aよりも大きく設定されており、筒部12の先端12aは、外径側にカシメられて、保持器20の内径側の当接部22に係止されている。
筒部12は、保持器20よりも内径側に位置して、保持器20の内径方向への移動範囲を規定している。
保持器20は、レース10とプレート30の間の空間内に配置されており、軸方向から見て円環形状を有している。
保持器20の円環領域の径方向の中央部には、円筒コロ50を保持するための保持部21がレース10側に突出して形成されている。保持器20は、保持部21を挟んで内径側の当接部22と、外径側の当接部23とをプレート30側に向けた状態で設けられており、レース10とプレート30の間には、円筒コロ50が転動するための空間が、保持器20により確保されている。
保持部21には、円筒コロ50を自転可能に保持するためのポケット60が、保持部21の周方向に所定間隔で複数設けられており、円筒コロ50が、保持器20の回転中心O回りに放射状に配置されるようになっている。
保持器20の高さh2は、円筒コロ50の直径aよりも若干短く形成されており、スラストベアリング1が組み立てられた状態で、円筒コロ50の外周が、レース10の面11bと、プレート30の面30aとに接するようになっている。
プレート30は、保持器20を挟んでレース10の反対側に設けられており、軸方向から見て円環形状の板状部材である。
プレート30のレース10側の面30aは、円筒コロ50の転動面である。
プレート30の面30bは、回転中心O回りで回転する第2の回転体(図示せず)の当接面であり、第2の回転体の回転によるスラスト荷重を受ける面である。
プレート30の外径側の端部には、環状のフレーム40がレース10側に突出した状態で取り付けられている。
フレーム40の先端40a側は、内径側(回転中心O側)に曲げられており、保持器20の径方向外側と、プレート30から離れる方向への移動可能範囲を規定している。
このフレーム40により、保持器20とプレート30とフレーム40とが組み付けられた状態における保持器20のプレート30からの脱落が防止されている。
実施形態にかかるスラストベアリング1は、保持器20とプレート30とフレーム40を組み付けたのちに、レース10の先端12aを、保持器20の内径側の当接部22に係止させることで組み立てられる。
この状態において、レース10、保持器20、プレート30は、回転中心O回りに回転可能であると共に、保持器20を挟んで位置するレース10とプレート30とは、相対回転可能となっている。
また、保持器20は、レース10、プレート30、そしてフレーム40により形成される空間内で、軸方向および径方向に移動可能となっている。
保持器20のポケット60を説明する。
図2は、スラストベアリング1の保持器20を説明する図であって、(a)は、保持器20のポケット60を拡大して模式的に示した図であり、(b)は、(a)におけるB−B断面図である。
図2の(a)、(b)に示すように、ポケット60は、保持器20の保持部21を厚み方向に貫通して設けられている。
保持部21は、保持器20の円環領域の径方向の中央部から、レース10(図1参照)側に突出して設けられている。
保持部21は、当接部22および当接部23と平行な壁部21aと、壁部21aと当接部22または当接部23とを接続する傾斜部21bとを有しており、保持部21の突出高さh3および径方向幅h4は、ポケット60で保持された円筒コロ50の外周に当接可能となるように設定されている。
図2の(a)に示すように、ポケット60は、保持器20の周方向(回転方向)における一方側の側縁61および他方側の側縁62と、側縁61、62の内径側の端部同士を繋ぐ内径側縁63および外径側の端部同士を繋ぐ外径側縁64と、で囲まれて形成される。
内径側縁63および外径側縁64は、保持器20の回転中心を通る直線Xに直交して、直線状に形成されている。側縁61、62は、直線Xに対して所定角度θ傾斜して、直線状に形成されており、直線Xを挟んで対称に設けられている。
実施形態では、内径側縁63の長さL1のほうが、外径側縁64の長さL2よりも短くなっており、側縁61、62は、保持器20の径方向において、内径側から外径側に向かうにつれて直線Xから離れるように設けられている。
そのため、ポケット60は、軸方向から見て台形形状を有しており、当該台形の下底を保持器20の外径側に、上底を内径側に、それぞれ向けている。
なお、内径側縁63の長さL1は、円筒コロ50の直径a(図1参照)よりも若干大きい長さに設定されている。
ポケット60内で保持された円筒コロ50は、基準位置において、自転軸Axを保持器20の回転中心Oを通る直線X(保持器20の径方向)に一致させている。
そして、例えば図1に示したレース10とプレート30とが互いに相対回転する場合には、円筒コロ50は、レース10またはプレート30の転動面(11bまたは30a)における内径側と外径側の周速差により、側縁61または側縁62に外周面を当接させるまで傾いて、外周面を側縁61または側縁62に倣わせると共に自転軸Axを直線Xに対して角度θ傾けた状態で自転するようになっている(図3参照)。
実施形態では、側縁61、62の直線Xに対する傾斜角θは、転動面の内径側と外径側との周速差に起因するスリップと、円筒コロとポケットとの干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に設定されており、円筒コロ50が傾いて外周面を側縁61または側縁62に当接させたときに、円筒コロ50の自転軸Axが理想転動角となるようにしている。
具体的には、図1に示すように、側縁61、62の直線Xに対する傾斜角θを、円筒コロ50の直径a、円筒コロ50の転動径rに基づいて、下記式(1)から算出した角度に設定している。
θ=tan−1((a/2)/r)・・・(1)
ここで、転動径rは、円筒コロ50が自転軸Axを直線Xに一致させた(基準位置)にある場合における、回転中心Oから円筒コロ50の幅方向の中心までの長さであり、回転中心Oから円筒コロ50の外径までの距離r1と、内径までの距離r2とから、下記式(2)に基づいて算出される。
=(r1+r2)/2 ・・・(2)
なお、実施形態の保持器20の場合、当接部22、23の径方向幅は同じであるので、転動径rは、保持器20の外径r1’と内径r2’とに基づいて、下記式(3)から算出しても良い。
=(r1’+r2’)/2 ・・・(3)
かかる構成のスラストベアリング1によると、例えば図1に示したレース10とプレート30とが互いに相対回転する場合であって、レース10の反時計回り方向の回転速度の方が、プレート30の反時計回り方向の回転速度よりも速い場合には、円筒コロ50は、レース10の転動面11bにおける内径側と外径側の周速差により、側縁61に外周面を当接させるまで傾いたうえで自転する(図3の(a)参照)。
また、プレート30の反時計回り方向の回転速度の方が、レース10の反時計回り方向の回転速度よりも速い場合には、側縁62に外周面を当接させるまで傾いたうえで自転する(図3の(b)参照)。
ここで、円筒コロ50の自転軸Axは、外周面を側縁61、62に当接させた状態において、側縁61、62の傾斜角θと同じになる。
傾斜角θは、円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50とポケット60との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に設定されているので、円筒コロ50は、レース10とプレート30回転速度に応じて決まる側縁61または62に、外周面を倣わせた状態でスリップを抑えつつ滑らかに自転する。これにより、円筒コロ50の摩耗が抑えられる。
さらに、図3の(a)に示すように、円筒コロ50の自転軸Axの直線Xに対する傾き角(スキュー角)が、理想転動角θよりも大きくなると、円筒コロ50は、角部α、γ、δをポケット60の側縁61、62、および内径側縁63に干渉させた状態で自転し、小さくなると、円筒コロ50は、角部α、β、δをポケット60の側縁61、62、および外径側縁64に干渉させた状態で自転するので、保持部21が摩耗して破損するおそれがある。
実施形態の場合、側縁61、62により、スキュー角が理想転動角に保持された状態で円筒コロ50が自転するので、円筒コロ50の角部とポケット60との干渉が抑えられて、保持部21の破損が防止される。
さらに、スラストベアリング1に作用するスラスト荷重が増加しても、円筒コロ50の角部とポケット60との干渉が抑えられるので、保持器20が径方向に移動して、レース10の筒部12やフレーム40と干渉することもない。よって、保持器20が接触する部品の耐久性が向上する。
以上の通り、実施形態では、円環形状の保持器20を厚み方向に貫通して設けられたポケット60で自転可能に保持された円筒コロ50が、保持器20の回転中心O回りに公転するようにされたスラストベアリング1において、保持器20の周方向におけるポケット60の一方の側縁61と他方の側縁62のうちの少なくとも一方を、回転中心Oを通る直線Xに対して傾斜して設けて、傾斜角をθとし、円筒コロの直径をa、円筒コロの転動径をrとしたとき、θ=tan−1((a/2)/r)の関係を満たすようにし、基準位置において保持器20の径方向に自転軸Axを向けていた円筒コロ50が、外周面を側縁61または側縁62に当接する位置まで傾いて、自転軸Axを直線Xに対して角度θ傾けた状態で、外周面を側縁61または側縁62に倣わせて滑らかに自転するようにした。
傾斜角θは、円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50とポケット60との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度に設定されているので、円筒コロ50は、スリップが抑えられた状態、かつ円筒コロ50と保持器20のポケット60の縁(側縁61、62、内径側縁63、外径側縁64)との干渉が抑えられた状態で、外周面を側縁61または側縁62に倣わせて滑らかに回転する。
これにより、スリップに起因する円筒コロ50の摩耗量が低減すると共に、ポケット60との干渉に起因する保持器20の破損が防止されるので、スラストベアリング1の耐久性が向上する。
また、円錐コロを用いる必要がないので、スラストベアリングの厚みを薄くできる。
特に、ポケット60の側縁61と側縁62の両方が、保持器20の回転中心Oを通る直線Xに対して角度θ傾斜して設けて設けられており、側縁61と側縁62とが、保持器20の回転中心Oを通る直線Xを挟んで対称に設けられている構成とした。
これにより、保持器20の両側に位置するレース10とプレート30とが互いに相対回転する場合において、レース10とプレート30の何れの回転が速くなっても、円筒コロ50は、保持器20のポケット60内で周方向の一方側(側縁61側)と他方側(側縁62側)の何れの方向にも傾くことができる。
すなわち、相対回転によるスラスト荷重がレース10側にかかる場合とプレート30にかかる場合の何れの場合でも、円筒コロ50の自転軸Axの直線Xに対する傾斜角(スキュー角)を、円筒コロ50のスリップと円筒コロ50とポケット60との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に保持できる。よって、円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50と保持器20との干渉を、より確実に抑えることができる。
実施形態では、内径側縁63の長さL1のほうが、外径側縁64の長さL2よりも短くなっている場合を例示したが、L1の方がL2よりも長くなっているようにして、台形形状のポケットが、当該台形の上底を保持器20の外径側に、下底を内径側に、それぞれ向けているようにしても良い。
第2実施形態にかかるスラストベアリングを説明する。
図4は、第2実施形態にかかるスラストベアリング2を説明する図であって、(a)は、一部を切り欠いて示した平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
図5は、スラストベアリング2の保持器20を説明する図であって、(a)は、保持器20のポケット70を拡大して模式的に示した図であり、(b)は、(a)におけるB−B断面図であり、(c)は、(a)におけるC−C矢視図である。
図4の(a)に示すように、第2実施形態にかかるスラストベアリング2では、保持器20のポケット70の形状が、第1実施形態のスラストベアリング1と相違する。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図5に示すように、ポケット70の内径側縁73および外径側縁74は、保持器20の回転中心を通る直線Xに直交して、直線状に形成されており、それぞれ同じ長さL3で形成されている。
側縁71は、直線Xに対して所定角度θ傾斜して外径側縁74から延びる外径側縁部71aと、直線Xに対して所定角度θ傾斜して内径側縁73から延びる内径側縁部71bとから構成される。
側縁72も側縁71と同様に、直線Xに対して所定角度θ傾斜して外径側縁74から延びる外径側縁部72aと、直線Xに対して所定角度θ傾斜して内径側縁73から延びる内径側縁部72bとから構成される。
外径側縁部71a、72aは、外径側に向かうに連れて直線Xから離れる方向に傾斜しており、内径側縁部71b、72bは、内径側に向かうに連れて直線Xから離れる方向に傾斜している。さらに、外径側縁部71a、72aと内径側縁部71b、72bは、ぞれぞれ、ポケット70の径方向幅hの略中間位置h/2で互いに接続している。
そのため、ポケット70は、軸方向から見て、径方向における中央部がくびれた形状(鼓形状)を有している。
図中仮想線で示す円筒コロ50は、ポケット70内の基準位置において、自転軸Axを保持器の回転中心Oを通る直線X(保持器20の径方向)に一致させている。
そして、例えば図4に示したレース10とプレート30とが互いに相対回転する場合には、円筒コロ50は、レース10またはプレート30の転動面(11bまたは30a)における内径側と外径側の周速差により、外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに外周面を当接させるまで傾いて、自転軸Axを直線Xに対して所定角度θ傾けた状態で自転するようになっている(図6参照)。
この状態において円筒コロ50は、外周面を、外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに倣わせて自転する。
実施形態では、外径側縁部71a、72a、内径側縁部71b、71bの各々の直線Xに対する傾斜角θは、第1実施形態の場合と同様に、転動面の内径側と外径側との周速差に起因する円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50とポケット70との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に設定されており、円筒コロ50が傾いて、外周面を側縁71、72(外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71b)に当接させたときに、円筒コロ50の自転軸Axが理想転動角となるようにしている。
具体的には、外径側縁部71a、外径側縁部72a、内径側縁部71b、そして内径側縁部71bの各々の直線Xに対する傾斜角θを、第1実施形態の場合と同様に、円筒コロ50の直径a、円筒コロ50の転動径rに基づいて、下記式(1)から算出した角度(理想転動角)に設定している。
θ=tan−1((a/2)/r)・・・(1)
なお、転動径rは、前記式(2)、(3)から算出される。
かかる構成のスラストベアリング2によると、例えば図4に示したレース10とプレート30とが互いに相対回転する場合であって、レース10の反時計回り方向の回転速度の方が、プレート30の反時計回り方向の回転速度よりも速い場合には、外径側縁部71aおよび内径側縁部72bに外周面を当接させるまで傾いたうえで自転する(図6の(a)参照)。
また、プレート30の反時計回り方向の回転速度の方が、レース10の反時計回り方向の回転速度よりも速い場合には、外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに外周面を当接させるまで傾いたうえで自転する(図6の(b)参照)。
ここで、円筒コロ50の自転軸Axは、円筒コロ50の外周面を外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに当接させた状態において、これらの傾斜角θと同じになる。
傾斜角θは、円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50とポケット60との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に設定されているので、円筒コロ50は、レース10とプレート30回転速度に応じて決まる外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに、外周面を倣わせた状態でスリップを抑えつつ滑らかに自転する。これにより、円筒コロ50の摩耗が抑えられる。
さらに、レース10とプレート30の何れの回転速度が速い場合でも、円筒コロ50の自転軸Axの直線Xに対する傾き角(スキュー角)が理想転動角θに保持された状態となるので、円筒コロ50の角部とポケット60との干渉が抑えられて、保持部21の破損が防止される。
また、第2実施形態では、内径側縁部71bと、内径側縁部72bとの離間距離が、保持器20の内径側に向かうに連れて大きくなっているので、例えば円筒コロが、図6の(a)に示す位置まで傾いた場合には、内径側縁部71bと円筒コロ50との間に空間S1が、図6の(b)に示す位置まで傾いた場合には、内径側縁部72bと円筒コロ50との間に空間S2がそれぞれ形成される。
図4に示すように、スラストベアリング2が自動変速機に適用された場合、回転中心側には、図中仮想線で示す回転軸3が位置しており、回転軸には、潤滑油を遠心力で径方向外側に供給するための潤滑油供給口3aが設けられている。
ここで、スラストベアリング2の保持器20では、図5に示すように、内径側の当接部22から斜めに立ち上がる傾斜部21bが、回転中心O側と対峙しており、回転中心O側から供給された潤滑油の径方向の移動を阻害している。そのため、保持器20に到達した潤滑油は、傾斜部21bにおいて回転中心O側に開口している空間S1、S2に集められて、空間S1、S2が油溜まりとして機能するようになっている。
これにより、空間S1、S2に集められた潤滑油が、図6において矢印で示す方向に流れて円筒コロ50の外周面と側縁71a、71b、72a、72bとの間に導かれて、円筒コロ50の外周面に沿って潤滑油が流れることになり、円筒コロ50が十分に潤滑されるので、外周面を外径側縁部71a、72aおよび内径側縁部72b、71bに倣わせた状態で自転する円筒コロ50の摩耗がいっそう抑えられる。
以上の通り、円環形状の保持器20を厚み方向に貫通して設けられたポケット70で自転可能に保持された円筒コロ50が、保持器20の回転中心O回りに公転するようにされたスラストベアリング2において、保持器20の周方向におけるポケット70の一方の側縁71と他方の側縁72とが、回転中心Oを通る直線Xに対して傾斜して設け設けられており、側縁71、72は、保持器20の径方向における外径側の外径側縁部71a、72aと、内径側の内径側縁部71b、72bとから構成され、外径側縁部71a、72aは、保持器20の外径側に向かうにつれて直線Xから離れるように直線Xに対して角度θ傾斜して、かつ直線Xを挟んで対称に設けられており、内径側縁部71b、72bは、保持器20の内径側に向かうにつれて直線Xから離れるように直線Xに対して角度θ以上傾斜して設けられている構成とし、傾斜角をθとし、円筒コロの直径をa、円筒コロの転動径をrとしたとき、θ=tan−1((a/2)/r)の関係を満たすよう設定し、基準位置において保持器20の径方向に自転軸Axを向けていた円筒コロ50が、外周面を外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに当接する位置まで傾いて、自転軸Axを直線Xに対して角度θ傾けた状態で自転するようにした。
傾斜角θは、円筒コロ50のスリップと、円筒コロ50とポケット70との干渉とを抑えつつ、円筒コロ50を自転させることのできる角度(理想転動角)に設定されているので、円筒コロ50は、スリップが抑えられた状態で、外周面を、外径側縁部71aおよび内径側縁部72b、または外径側縁部72aおよび内径側縁部71bに倣わせて滑らかに回転する。
さらに、円筒コロ50と保持器20のポケット70の縁(側縁71、72、内径側縁73、外径側縁74)との干渉が抑えられる。
これにより、円筒コロ50摩耗量が低減すると共に、保持器20の破損が防止されるので、スラストベアリング2の耐久性が向上する。
さらに、内径側縁部71b、72bは、保持器20の内径側に向かうにつれて直線Xから離れるように直線Xに対して少なくとも角度θ傾斜しているので、内径側縁部71bと円筒コロ50との間、そして内径側縁部72bと円筒コロ50との間に、油溜まりとして機能する空間S1、S2がそれぞれ形成される。これにより、油溜まりに導かれた潤滑油により、円筒コロ50が十分に潤滑されるので、円筒コロ50の摩耗がいっそう抑えられる。
第2実施形態では、外径側縁部71a、72aと、内径側縁部71b、72bとを、それぞれポケット70の径方向幅hの略中間位置h/2で互いに接続したが、円筒コロ50の自転軸Axを、回転中心Oを通る直線Xに対して角度θ傾斜させて設けることができる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、外径側縁部71a、72aの径方向長さを、内径側縁部71b、72bよりも長くして、円筒コロ50の外周面が保持される範囲を広げることで、円筒コロ50の自転軸Axが回転中心Oを通る直線Xに対して角度θで確実に保持されるようにしても良い。
図7は、ポケット70の形状の変形例を示す図である。
第2実施形態では、内径側縁部71bと内径側縁部72b(図5参照)とを、回転中心Oを通る直線Xに対して角度θ傾斜させて設けたが、図7の(a)に示すように、傾斜角を、角度θよりも大きい角度θ’(θ’≧θ)に設定した内径側縁部71b2と内径側縁部72b2にするようにしても良い。
この場合、ポケット70の内径側縁73側の幅が広がって、前記した空間S1,S2をより広げることができるので、回転中心O側から供給された潤滑油をより確実に円筒コロ50に導いて潤滑に用いることができる。
また、図7の(a)の場合において、内径側縁部71b2、72b2に円筒コロ50側に突出する突起を設けて、この突起を、外径側縁部71a、72aを通る直線上で円筒コロ50の外周面に当接させて、円筒コロ50の内径側を保持するようにしても良い。
この場合には、潤滑油を導く空間S1、S2を確保しつつ、円筒コロ50の直線Xに対する傾斜角をθで保持できるようになる。
さらに、図7の(b)に示すように、内径側縁部71b1、72b1の内径側縁73側の端部に、ポケット70の内径側縁73の長さを拡大する切り欠き75が設けられている構成としても良い。
このようにすることによっても、前記した空間S1,S2をより広げることができるので、回転中心O側から供給された潤滑油をより確実に円筒コロ50に導いて潤滑に用いることができる。
また、内径側縁部71b1、72b1に円筒コロ50の外周を倣わせることができるので、円筒コロ50の自転軸Axが回転中心Oを通る直線Xに対して角度θで確実に保持することができる。
この場合において、切り欠き75を、保持器20の回転中心O側と対峙する傾斜部21bに設けることで、より多くの潤滑油を円筒コロ50側に導くことができる。
なお、図7の(b)に示す切り欠き75は、例えば図3に示す第1実施形態にかかるポケット60の、側縁61、62の内径側縁63側に設けても良い。
このようにすることによっても、回転中心O側から供給された潤滑油をより確実に円筒コロ50に導いて潤滑に用いることができる。
1、2 スラストベアリング
3a 潤滑油供給口
10 レース
11 円板部
12 筒部
20 保持器
21 保持部
21a 壁部
21b 傾斜部
22、23 当接部
30 プレート
40 フレーム
50 円筒コロ
60 ポケット
61 側縁
62 側縁
63 内径側縁
64 外径側縁
70 ポケット
71 側縁
71a 外径側縁部
71b、71b1、71b2 内径側縁部
72 側縁
72a 外径側縁部
72b、72b1、72b2 内径側縁部
73 内径側縁
74 外径側縁
Ax 自転軸
O 回転中心
S1 空間
S2 空間
X 直線

Claims (5)

  1. 円環形状の保持器を厚み方向に貫通して設けられたポケットで自転可能に保持された円筒コロが、前記保持器の回転中心回りに公転するようにされたスラストベアリングにおいて、
    前記保持器の周方向における前記ポケットの一方の側縁と他方の側縁のうちの少なくとも一方を、前記回転中心を通る直線に対して傾斜して設けて、
    前記側縁の傾斜角をθとし、円筒コロの直径をa、円筒コロの転動径をrとしたとき、
    θ=tan−1((a/2)/r
    の関係を満たすようにしたことを特徴とするスラストベアリング構造。
  2. 前記一方の側縁と前記他方の側縁の両方が、前記直線に対して角度θ傾斜して設けられており、前記一方の側縁と前記他方の側縁とは、前記直線を挟んで対称に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスラストベアリング構造。
  3. 前記一方の側縁と前記他方の側縁のうちの少なくとも一方には、前記保持器の径方向における前記ポケットの内径側を前記周方向に拡大する切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスラストベアリング構造。
  4. 前記側縁は、前記保持器の径方向における外径側の側縁部と、内径側の側縁部とから構成され、
    前記一方の側縁と他方の側縁の前記外径側の側縁部は、前記保持器の外径側に向かうにつれて前記直線から離れるように前記直線に対して前記角度θ傾斜して、かつ前記直線を挟んで対称に設けられており、
    前記一方の側縁と他方の側縁の前記内径側の側縁部は、前記保持器の内径側に向かうにつれて前記直線から離れるように前記直線に対して前記角度θ以上傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスラストベアリング構造。
  5. 前記内径側縁部には、前記ポケットの内径側を、前記周方向に拡大する切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスラストベアリング構造。
JP2009036120A 2009-02-19 2009-02-19 スラストベアリング構造 Pending JP2010190336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036120A JP2010190336A (ja) 2009-02-19 2009-02-19 スラストベアリング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036120A JP2010190336A (ja) 2009-02-19 2009-02-19 スラストベアリング構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010190336A true JP2010190336A (ja) 2010-09-02

Family

ID=42816591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009036120A Pending JP2010190336A (ja) 2009-02-19 2009-02-19 スラストベアリング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010190336A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4850137A (ja) * 1971-10-22 1973-07-14
JPS49124447U (ja) * 1973-02-27 1974-10-24
JPS52114844A (en) * 1976-03-22 1977-09-27 Torrington Co Assembling of cages and rollers for roller thrust bearing
JPH11351261A (ja) * 1998-05-29 1999-12-24 Torrington Co:The ロ―ラポケットを通る油の流れを改良したツ―ピ―ススラスト軸受保持器
JP2002235752A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Nsk Ltd ころ軸受用保持器
JP2003097566A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Nsk Ltd スラストころ軸受
JP2004162910A (ja) * 2002-10-22 2004-06-10 Nsk Ltd スラストニードル軸受
JP2005201339A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Denso Corp スラスト受け機構とこれを備えた密閉型圧縮機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4850137A (ja) * 1971-10-22 1973-07-14
JPS49124447U (ja) * 1973-02-27 1974-10-24
JPS52114844A (en) * 1976-03-22 1977-09-27 Torrington Co Assembling of cages and rollers for roller thrust bearing
JPH11351261A (ja) * 1998-05-29 1999-12-24 Torrington Co:The ロ―ラポケットを通る油の流れを改良したツ―ピ―ススラスト軸受保持器
JP2002235752A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Nsk Ltd ころ軸受用保持器
JP2003097566A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Nsk Ltd スラストころ軸受
JP2004162910A (ja) * 2002-10-22 2004-06-10 Nsk Ltd スラストニードル軸受
JP2005201339A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Denso Corp スラスト受け機構とこれを備えた密閉型圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104937291B (zh) 推力轴承
JP6039568B2 (ja) 歯車伝動装置
JP6922928B2 (ja) 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受
JP2007032612A (ja) ころ軸受
JP5621352B2 (ja) スラストころ軸受
JP4946881B2 (ja) 転がり軸受
JP4757254B2 (ja) 針状ころ軸受
JP4661424B2 (ja) 回転支持部
JP2008267400A (ja) 玉軸受
JP2004028342A (ja) スラストころ軸受
JP2007192252A (ja) スラストころ軸受
JP2010190336A (ja) スラストベアリング構造
WO2006109353A1 (ja) スラストころ軸受
JP2006214533A (ja) スラスト円筒ころ軸受
JP2007120540A (ja) 円すいころ軸受
JP4305187B2 (ja) スラストころ軸受
JP2007100775A (ja) スラスト円筒ころ軸受
JP2006258262A (ja) 複列転がり軸受
JP2010025191A (ja) 自動調心ころ軸受
JP4457601B2 (ja) シェル型ニードル軸受
JP5909893B2 (ja) ラジアルニードル軸受
JP5218231B2 (ja) 転がり軸受用保持器、並びにこれを備えた内輪組立体、外輪組立体、および転がり軸受
JP2008039055A (ja) ローラ支持用軸受装置
JP2006308043A (ja) 保持器付自動調心ころ軸受
JP6653115B2 (ja) レース付きスラストころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121002