JP2007263316A - ころがり軸受の高効率潤滑構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸を回転可能に支持するころがり軸受において、そのころがり軸受内部に供給される潤滑油を効率よく供給することができるころがり軸受の高効率潤滑構造を提供することにある。
【解決手段】深溝玉軸受10の第1間隙H1を挟む内周輪14および外周輪12の少なくとも一方の端部において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた複数枚の環状凸部24を設けることで、この環状凸部24によって潤滑油を強制的に供給することが可能となり、しかも内周輪14および外周輪12の少なくとも一方に設けることで、内周輪14と保持器18間および外周輪12と保持器18間の回転速度差を利用した従来の構造に比べて回転速度差が大きくなるため、従来よりも効率よく潤滑剤が供給される。
【選択図】図1
【解決手段】深溝玉軸受10の第1間隙H1を挟む内周輪14および外周輪12の少なくとも一方の端部において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた複数枚の環状凸部24を設けることで、この環状凸部24によって潤滑油を強制的に供給することが可能となり、しかも内周輪14および外周輪12の少なくとも一方に設けることで、内周輪14と保持器18間および外周輪12と保持器18間の回転速度差を利用した従来の構造に比べて回転速度差が大きくなるため、従来よりも効率よく潤滑剤が供給される。
【選択図】図1
Description
本発明は、たとえば車両用駆動装置などに備えられる回転軸を回転可能に支持するころがり軸受に関し、特にそのころがり軸受の潤滑の高効率化に関するものである。
従来、たとえば車両用駆動装置などに備えられる回転軸は、玉軸受やころ軸受などのころがり軸受によって回転可能に支持されている。一般に、ころがり軸受は、内周輪と外周輪との間に保持器によって回転可能に保持された球状のボールやころなどの転動体を介して構成される。回転軸が回転させられると、これら内周輪および外周輪と転動体とは互いにころがり接触しあうため、摩擦が発生する。この摩擦による摩耗や焼損を抑制するために互いの接触部の間には、油等の潤滑剤が供給される。
近年の回転軸の高回転化に伴い、ころがり軸受にかかる負荷が大きくなるため、摩耗や焼損が発生しやすくなり、ころがり軸受の耐久性が低下する恐れがあった。この摩擦に対処するための1つの方法として潤滑剤を効率よくころがり軸受内に供給する方法がある。ころがり軸受に効率よく潤滑剤を供給するため、たとえば特許文献1では、ころがり軸受の保持器の外周面に傾斜を設けることで、ころがり軸受の軸心方向の両端で発生する遠心力の大きさに差を生じさせ、ころがり軸受内部に強制的に潤滑剤を供給する技術が開示されている。また、特許文献2では、スラスト軸受の保持器に溝を設けることで、その溝を介して強制的に潤滑剤を供給する技術が開示されている。
ところで、上述の特許文献1および2のころがり軸受では、共に内周輪および外周輪と保持器との回転速度差を利用することで潤滑剤を強制的に供給しているが、保持器の回転速度は、比較的遅いために、十分に潤滑剤を軸受内部に供給することは困難であった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、回転軸を回転可能に支持するころがり軸受において、そのころがり軸受内部に供給される潤滑剤を効率よく供給することができるころがり軸受の高効率潤滑構造を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)共通の軸心を有する内周輪および外周輪と、その内周輪および外周輪の間に介在させられた複数個の転動体とを含むころがり軸受であって、(b)前記内周輪および外周輪の軸心方向の両端部において、一方の端部間に設けられた第1間隙および他方の端部間にその第1間隙よりも大きく設けられた第2間隙と、(c)前記第1間隙を挟む前記内周輪および外周輪の一方の端部の少なくとも一方において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた複数枚のポンプ羽根とを、含むことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1のころがり軸受において、前記内周輪および外周輪の軸心方向の両端部間の間隙のうちで一方の端部間の間隙を他方の端部間よりも小さくするためにその内周輪の一方の端部およびその外周輪の一方の端部の少なくとも一方から径方向に突き出した環状凸部を含み、その環状凸部によって前記ポンプ羽根が構成されていることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2のころがり軸受において、前記ポンプ羽根は、前記内周輪および外周輪のうちの回転側に設けられることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至3の何れかのころがり軸受において、前記ポンプ羽根は、一軸心方向に向かうに伴って一周方向に向かう斜面に沿って形成されていることを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至4の何れかのころがり軸受において、前記内周輪の外周面および外周輪の内周面には周方向に案内凹溝がそれぞれ形成され、その案内凹溝には複数個の球状の転動体が嵌め入れられ、その複数個の転動体は保持器によって相互間隔が保持されていることを特徴とする。
請求項1にかかる発明のころがり軸受によれば、ころがり軸受の第1間隙を挟む内周輪および外周輪の少なくとも一方の端部において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた複数枚のポンプ羽根を設けることで、このポンプ羽根によって強制的に潤滑剤を供給することが可能となり、しかも内周輪および外周輪の少なくとも一方に設けることで、内周輪と保持器間および外周輪と保持器間の回転速度差を利用した従来の構造に比べて回転速度差が大きくなるため、従来よりも効率よく潤滑剤が供給される。
また、請求項2にかかる発明のころがり軸受によれば、内周輪の一方の端部および外周輪の一方の端部の少なくとも一方から径方向に突設された環状凸部によってポンプ羽根が構成されることで、ポンプ羽根を比較的容易に設けることができる。
また、請求項3にかかる発明のころがり軸受によれば、ポンプ羽根は、内周輪および外周輪のうちの回転側に設けられることで、ポンプ羽根が回転させられるため、効率よく潤滑剤が供給される。
また、請求項4にかかる発明のころがり軸受によれば、ポンプ羽根は、一軸心方向に向かうに伴って一周方向に向かう斜面に沿って形成されているため、そのポンプ羽根の斜面によって、ころがり軸受内の軸心方向の流れがさらに促進され、効率よく潤滑剤が供給される。
また、請求項5にかかる発明のころがり軸受によれば、ころがり軸受の転動体は球状の転動体であり、外周輪の内周面および内周輪の外周面にそれぞれ形成された案内凹溝に複数個の転動体が嵌め入れられることで、軸径方向に働くラジアル荷重および軸心方向に働くスラスト荷重に対しても耐えることができる。また、複数個の転動体は、保持器によって転動体の相互間隔が保持され、転動体同士の接触や周方向の一部への偏りが阻止される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された深溝玉軸受10の部分断面図である。深溝玉軸受10は、たとえば図示しない車両用駆動装置を構成する変速機の入力軸などの回転軸を回転可能に支持するために配設されている。なお、図1の深溝玉軸受10は軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受10が、本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受10は、共通の軸心を有する環状の外周輪12および内周輪14と、外周輪12と内周輪14との間に介在させられた複数個の球状のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、外周輪12の内周面および内周輪14の外周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受10は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。なお、本実施例のボール16が本発明の転動体に対応している。
また、内周輪14および外周輪12の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪14と外周輪12との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の内周輪14の端部には、端部より径方向外側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部24が設けられている。この環状凸部24が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。
図2および図3は、環状凸部24の2つの実施例における外周側からそれぞれ示す図であって、一部を周方向に沿って展開した展開図である。なお、環状凸部24は展開図においては等間隔に連続するものであり、内周輪14が回転させられた際は、図2および図3において、環状凸部24が上方に相対移動するものとする。
環状凸部24は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受10において、たとえば内周輪14にしまり嵌めされた図示しない変速機の入力軸が回転すると、内周輪14も同様に回転し、内周輪14に設けられている環状凸部24がポンプ羽根として回転させられる。すなわち、本実施例では、内周輪14が回転側となり、外周輪12が非回転側となる。また、この深溝玉軸受10を潤滑するために、深溝玉軸受10内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図1において、環状凸部24が図2に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印A方向から供給される。内周輪14が回転させられ、図2において環状凸部24が上方に移動すると、図2の斜面26によって潤滑油が深溝玉軸受10内から押し出される方向(図2おいて左から右方向)に流れが発生する。すなわち、図1においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受10内から排出されることで、第1間隙H1側では圧力が低下する。この第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差よって第2間隙H2から第1間隙H1方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受10内に供給される。
一方、環状凸部24が図3に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印B側から供給される。内周輪14が回転させられ、図3において環状凸部24が上方に移動すると、図3の斜面28によって潤滑油が深溝玉軸受10内に流入する方向(図3において右から左方向)に流れが発生する。すなわち、図1においては、潤滑油が強制的に流入させられることで第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受10内に供給される。
上述のように、本実施例によれば、深溝玉軸受10の第1間隙H1を挟む内周輪14および外周輪12の少なくとも一方の端部において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部24を設けることで、この環状凸部24によって潤滑油を強制的に供給することが可能となり、しかも内周輪14および外周輪12の少なくとも一方に設けることで、内周輪14と保持器18間および外周輪12と保持器18間の回転速度差を利用した従来の構造に比べて回転速度差が大きくなるため、従来よりも効率よく潤滑油が供給される。
また、前述の実施例によれば、内周輪14の一方の端部および外周輪12の一方の端部の少なくとも一方から径方向に突設された環状凸部24によってポンプ羽根が構成されることで、ポンプ羽根を比較的容易に設けることができる。
また、前述の実施例によれば、環状凸部24は、内周輪14および外周輪12のうちの回転側に設けられることで、環状凸部24が回転させられるため、効率よく潤滑油が供給される。
また、前述の実施例によれば、環状凸部24は、一軸心方向に向かうに伴って一周方向に向かう斜面26、28に沿って形成されているため、その環状凸部24の斜面26、28によって、深溝玉軸受10内の軸心方向の流れがさらに促進され、効率よく潤滑油が供給される。
また、前述の実施例によれば、深溝玉軸受10の転動体は球状のボール16であり、外周輪14の内周面および内周輪12の外周面にそれぞれ形成された案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、軸径方向に働くラジアル荷重および軸心方向に働くスラスト荷重に対しても耐えることができる。また、複数個のボール16は、保持器18によってボール16の相互間隔が保持され、ボール16同士の接触や周方向の一部への偏りが阻止される。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明が適用された深溝玉軸受30の部分断面図である。深溝玉軸受30は、たとえば図示しない固定軸に内周輪14が嵌め入れられ、外周輪12が図示しない回転可能な円筒軸の内周面に嵌め入れられているものとする。すなわち本実施例では、外周輪12が回転側となり、内周輪14が非回転側となる。なお、図4の深溝玉軸受30は軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受30が、本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受30は、共通の軸心を有する環状の外周輪12および内周輪14と、外周輪12と内周輪14との間に介在させられた複数個の球状のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、外周輪12の内周面および内周輪14の外周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受30は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。
また、内周輪14および外周輪12の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪14と外周輪12との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の外周輪12の端部には、端部より径方向内側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部32が設けられている。この環状凸部32が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。
環状凸部32の内周側から示す展開図は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受30において、前述した図示しない円筒軸が回転することにより、外周輪12が回転させられると、外周輪14に設けられている環状凸部32がポンプ羽根として機能し回転させられる。また、この深溝玉軸受30を潤滑するために、深溝玉軸受30内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図4において、環状凸部32が、図2に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印A側から供給される。外周輪12が回転することで環状凸部32が回転させられると、図2において、環状凸部32が上方に移動する。これより、斜面26によって、潤滑油が深溝玉軸受30から押し出される方向(図2において左から右方向)に流れが発生する。すなわち、図4においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受30内から排出されることで第1間隙H1側では圧力が低下し、第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙H1への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受30内に供給される。
一方、環状凸部32が図3に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印B側から供給される。外周輪12が回転することで環状凸部32が回転させられると、図3において環状凸部32が上方に移動する。これより、斜面28によって潤滑油が深溝玉軸受30内に流入する方向(図3において右から左)に流れが発生する。すなわち、図4においては、潤滑油が強制的に流入させられることで第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受30内に供給される。
上述のように、本実施例によれば、外周輪12に設けられている環状凸部32がポンプ羽根として機能し、前述の実施例の深溝玉軸受10と同様の効果が得られる。
図5は、本発明が適用された深溝玉軸受40の部分断面図である。深溝玉軸受40は、たとえば図示しない固定軸に後述する内周輪42が嵌め入れられ、後述する外周輪44が図示しない回転可能な円筒軸の内周面に嵌め入れられているものとする。すなわち、本実施例では、外周輪44が回転側となり、内周輪42が非回転側となる。なお、図5の深溝玉軸受40は、軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受40が本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受40は、共通の軸心を有する環状の外周輪44および内周輪42と、外周輪44と内周輪42との間に介在させられた複数個のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、外周輪44の内周面および内周輪42の外周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受40は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。
また、内周輪42および外周輪44の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪42と外周輪44との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の外周輪44の端部には、端部より径方向内側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部46が設けられている。この環状凸部46が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。
環状凸部46の内周側から示す展開図は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受40において、前述した図示しない円筒軸が回転することにより、外周輪44が回転させられると、外周輪44に設けられている環状凸部46がポンプ羽根として機能させられる。また、この深溝玉軸受40を潤滑するために、深溝玉軸受40内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図5において、環状凸部46が、図2に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印A側から供給される。外周輪44が回転することで環状凸部46が回転させられると、図2において、環状凸部46が上方に移動する。これより、斜面26によって、潤滑油が深溝玉軸受40内から押し出される方向(図2において左から右)に流れが発生する。すなわち、図5においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受40内から排出されることで第1間隙H1側では圧力が低下し、第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙H1への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受40内に供給される。
一方、環状凸部46が、図3に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印B側から供給される。外周輪44が回転することで環状凸部46が回転させられると、図3においては環状凸部46が上方に移動する。これより、斜面28によって潤滑油が深溝玉軸受40内に流入する方向(図3において右から左)に流れが発生する。すなわち、図5においては、潤滑油が強制的に流入させられることで第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受40内に供給される。
上述のように、本実施例によれば、外周輪44に設けられている環状凸部46がポンプ羽根として機能し、前述の実施例の深溝玉軸受10と同様の効果が得られる。
図6は、本発明が適用された深溝玉軸受50の部分断面図である。深溝玉軸受50は、たとえば図示しない変速機の入力軸などの回転軸を回転可能に支持するために配設されている。なお、図6の深溝玉軸受50は、軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受50が、本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受50は、共通の軸心を有する環状の外周輪44および内周輪42と、外周輪44と内周輪42との間に介在させられた複数個の球状のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、外周輪44の内周面および内周輪42の外周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受50は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。
また、内周輪42および外周輪44の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪42と外周輪44との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の内周輪42の端部には、端部より径方向外側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部52が設けられている。この環状凸部52が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。
環状凸部52の外周側から示す展開図は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受50において、たとえば内周輪42にしまり嵌めされた図示しない変速機の入力軸が回転すると、内周輪42も同様に回転し、内周輪42に設けられている環状凸部52がポンプ羽根として回転させられる。すなわち、本実施例では、内周輪42が回転側となり、外周輪44が非回転側となる。また、この深溝玉軸受50を潤滑するために、深溝玉軸受50内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図6において、環状凸部52が、図2に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印A側から供給される。内周輪42が回転させられ、図2において環状凸部52が上方に移動すると、図2の斜面26によって潤滑油が深溝玉軸受50内から押し出される方向(図2おいて左から右方向)に流れが発生する。すなわち、図6においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受50から排出されることで、第1間隙H1側では圧力が低下する。この第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙H1方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受50内に供給される。
一方、環状凸部52が図3に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印B側から供給される。内周輪42が回転させられ、図3において環状凸部52が上方に移動すると、図3の斜面28によって潤滑油が深溝玉軸受50内に流入する方向(図3において右から左方向)に流れが発生する。すなわち、図6においては、潤滑油が強制的に流入させられることで第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受50内に供給される。
上述のように、本実施例によれば、内周輪42に設けられている環状凸部52がポンプ羽根として機能し、前述の実施例の深溝玉軸受10と同様の効果が得られる。
図7は、本発明が適用された深溝玉軸受60の部分断面図である。深溝玉軸受60は、たとえば図示しない回転可能な回転軸に後述する内周輪62が嵌め入れられると共に、図示しない回転可能な円筒軸の内周面に後述する外周輪64が嵌め入れられているものとする。すなわち、本実施例では、内周輪62および外周輪64が共に回転側となる。なお、図7の深溝玉軸受60は、軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受60が本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受60は、共通の軸心を有する環状の内周輪62および外周輪64と、内周輪62と外周輪64との間に介在させられた複数個のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、内周輪62の外周面および外周輪64の内周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受60は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。
また、内周輪62および外周輪64の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪62と外周輪64との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の内周輪62の端部には、端部より径方向外側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部66が設けられいると共に、外周輪64の端部には、端部より径方向内側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部68が設けられている。この環状凸部66、68が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。
環状凸部66の外周側および環状凸部68の内周側から示す展開図は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受60において、前述した図示しない回転軸が回転することにより内周輪62が回転させられると、内周輪62に設けられている環状凸部66がポンプ羽根として機能させられると共に、前述した図示しない円筒軸が回転することにより外周輪64が回転させれると、外周輪64に設けられている環状凸部68がポンプ羽根として機能させられる。また、この深溝玉軸受60を潤滑するために、深溝玉軸受60内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図7において、内周輪62の環状凸部66が、図2に示される向きの形状で配置される場合、潤滑油が矢印A側から供給される。内周輪62が回転することで環状凸部66が回転させられると、図2において環状凸部66が上方に移動する。すなわち、図6においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受60内から排出されるため、第1間隙H1側では圧力が低下し、この第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙H1への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受60内に供給される。
さらに、深溝玉軸受60では、外周輪64の環状凸部68も機能し、回転方向に対して図2に示される向き、すなわち、潤滑油を深溝玉軸受60内から排出する向きの形状に配置される。これにより、第1間隙H1側では圧力が低下し、この第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙への流れが促進され、潤滑油が効率よく供給される。
一方、内周輪62の環状凸部66が、図3に示される向きの形状で配置される場合、潤滑油が矢印B側から供給される。これにより、図7において、潤滑油が強制的に深溝玉軸受60内に流入させられるため、第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受60内に供給される。さらに、外周輪64の環状凸部68も同様に機能し、環状凸部68は、図3に示される向きの形状、すなわち回転によって潤滑油が流入する形状に配置され、図7において、潤滑油が強制的に深溝玉軸受60内に流入させられる。これにより、第1間隙H1から第2間隙H2方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく供給される。
上述のように、本実施例によれば、内周輪62に設けられている環状凸部66および外周輪64に設けられている環状凸部68がポンプ羽根として機能し、前述の実施例の深溝玉軸受10と同様の効果が得られる。
図8は、本発明が適用された深溝玉軸受70の部分断面図である。深溝玉軸受70は、たとえば図示しない変速機の入力軸などの回転軸を回転可能に支持するために配設されている。なお、図8の深溝玉軸受70は、軸心Cに対して略対称に構成されているため、下半分が省略されている。また、本実施例の深溝玉軸受70が本発明のころがり軸受に対応している。
深溝玉軸受70は、共通の軸心を有する環状の内周輪72および外周輪74と、内周輪72と外周輪74との間に介在させられた複数個の球状のボール16とを備えている。また、複数個のボール16は、保持器18によって周方向に相互間隔が保持されており、隣り合っているボール16の接触や周方向の一方への偏りが阻止されている。さらに、外周輪74の内周面および内周輪72の外周面にはそれぞれ周方向に案内凹溝20および22が形成されており、その案内凹溝20、22に複数個のボール16が嵌め入れられることで、深溝玉軸受70は、軸径方向に作用するラジアル荷重および軸心方向に作用するスラスト荷重に対しても耐えることができる。
また、内周輪72および外周輪74の軸心方向の両端部において、一方の端部には内周輪72と外周輪74との間に第1間隙H1が設けられていると共に、他方の端部には第2間隙H2が設けられており、第2間隙H2は第1間隙H1よりも大きく設けられている。第1間隙H1を挟む側の内周輪72の端部には、端部より径方向外側に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた溝により分割された複数枚の環状凸部76が設けられている。この環状凸部76が潤滑油の流れを強制的に作り出すポンプ羽根として機能する。また、第1間隙H1を挟む側の外周輪74の端部には、テーパ状に開口する環状の環状斜面78が形成されている。
環状凸部76の外周側から示す展開図は、図2または図3に示されるように、軸心方向の一方(右方向)および他方(左方向)に向かうに従って、周方向(回転方向)に向かう斜面26(図2)または斜面28(図3)に沿って形成されており、斜面の向き、すなわち斜面26および斜面28の使い分けは、後述する潤滑油の流れを促進させる方向となるように回転方向に応じて選択的に使用される。
このように構成される深溝玉軸受70において、たとえば内周輪72にしまり嵌めされた図示しない変速機の入力軸が回転すると、内周輪72も同様に回転し、内周輪72に設けられている環状凸部76がポンプ羽根として回転させられる。すなわち、本実施例では、内周輪72が回転側となり、外周輪74が非回転側となる。また、この深溝玉軸受70を潤滑するために、深溝玉軸受70内に第1間隙H1および第2間隙H2の一方側から潤滑油が供給される。たとえば、図8において、環状凸部76が、図2に示される向きの形状で配置される場合は、潤滑油が矢印A側から供給される。内周輪72が回転させられ、図2において環状凸部76が上方に移動すると、図2の斜面26によって潤滑油が深溝玉軸受70内から押し出される方向(図2おいて左から右方向)に流れが発生する。すなわち、図8においては、潤滑油が強制的に深溝玉軸受70から排出され、第1間隙H1側では圧力が低下する。この第1間隙H1と第2間隙H2との間の圧力差によって第2間隙H2から第1間隙H1方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受70内に供給される。
さらに、環状凸部76の回転によって、潤滑油は前述した軸心方向の流れと共に、径方向に押し出されるが、この径方向の流れに対して、環状斜面78を設けることで、軸心方向の流れに変換させる。これにより、さらに軸心方向への流れが促進され、潤滑油が効率よく深溝玉軸受70内に供給される。
上述のように、本実施例によれば、内周輪72に設けられている環状凸部76がポンプ羽根として機能し、前述の実施例の深溝玉軸受10と同様の効果が得られる。さらに、環状斜面78を設けることで、径方向の流れを軸心方向の流れに変換させることができ、深溝玉軸受70内の流れをさらに促進させ、潤滑油を効率よく供給することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の深溝玉軸受10乃至70は、転動体が球状のボール16であったが、特にボール16に限定されるものではなく、転動体がころなどからなる円筒ころ軸受や針状ころ軸受などの他のころがり軸受についても本発明は適用することができる。
また、前述の実施例の環状凸部24乃至76は、それぞれ斜面26、28が形成されているが、斜面26、28は、必ずしも必要なものではなく、軸心に対して平行な平羽根であっても構わない。
また、前述の実施例では、環状凸部24乃至76は、外周輪および内周輪に溝を設けることで分割され、一体的に設けられているが、別体の部材から構成される環状凸部を溶接するなど、環状凸部は他の方向で設けることもできる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、30、40、50、60、70:深溝玉軸受 12、44、64、74:外周輪 14、42、62、72:内周輪 16:ボール(転動体)18:保持器 20、22:案内凹溝 24、32、46、52、66、68、76:環状凸部(ポンプ羽根) 26、28:斜面
Claims (5)
- 共通の軸心を有する内周輪および外周輪と、該内周輪および外周輪の間に介在させられた複数個の転動体とを含むころがり軸受であって、
前記内周輪および外周輪の軸心方向の両端部において、一方の端部間に設けられた第1間隙および他方の端部間に該第1間隙よりも大きく設けられた第2間隙と、
前記第1間隙を挟む前記内周輪および外周輪の一方の端部の少なくとも一方において、径方向に突き出し且つ周方向に所定の間隔で設けられた複数枚のポンプ羽根と
を、含むことを特徴とするころがり軸受。 - 前記内周輪および外周輪の軸心方向の両端部間の間隙のうちで一方の端部間の間隙を他方の端部間よりも小さくするために該内周輪の一方の端部および該外周輪の一方の端部の少なくとも一方から径方向に突き出した環状凸部を含み、該環状凸部によって前記ポンプ羽根が構成されていることを特徴とする請求項1のころがり軸受。
- 前記ポンプ羽根は、前記内周輪および外周輪のうちの回転側に設けられることを特徴とする請求項1または2のころがり軸受。
- 前記ポンプ羽根は、一軸心方向に向かうに伴って一周方向に向かう斜面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかのころがり軸受。
- 前記内周輪の外周面および外周輪の内周面には周方向に案内凹溝がそれぞれ形成され、該案内凹溝には複数個の球状の転動体が嵌め入れられ、該複数個の転動体は保持器によって相互間隔が保持されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかのころがり軸受。
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JP2006091980A JP2007263316A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | ころがり軸受の高効率潤滑構造 |
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-
2006
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