JP2007303598A - 2分割ころ軸受 - Google Patents

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    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods

Abstract

【課題】ころのスキューを極力少なくして、軌道輪につば等を設けることなくころの軸方向移動を防ぐことができ、かつ接触面圧の増大を防いで転動疲労寿命の延長を図ることができる2分割ころ軸受を提供する。
【解決手段】このころ軸受は、内輪1と、外輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころ3とを備え、外輪1および保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割されたものである。上記ころ軸受において、内輪1の外周面1a,1bは、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、ころ3は、軸方向の中央部3aの外周面が円筒面に形成され、この中央部3aが外輪の内周面と接触し、かつ軸方向の両端部3bが先細り形状に形成され、この両端部3bが内輪1の外周面1bと接触する。
【選択図】図3

Description

この発明は、特に自動車用エンジンのクランク軸やカムシャフトの支持部、あるいはコンロッドとクランク軸およびピストンとの連結部等のような変動荷重を受ける箇所に使用するに適した2分割ころ軸受に関する。
図7は自動車用エンジンのクランク軸およびコンロッドを示している。クランク軸10は、回転中心軸10aと、バランスウェイト10bと、クランクピン10cとで構成され、回転中心軸10aが軸受12により回転自在に支持されている。コンロッド11は、両端の大径端部11aおよび小径端部11bにそれぞれピン挿入穴11cが形成されており、大径端部11aのピン挿入穴11cには前記クランクピン10cがコンロッド11に対して軸受13を介して回転自在に挿入され、小径端部11bのピン挿入穴11cにはピストンピン(図示せず)が軸受(図示せず)を介してコンロッド11に対して回転自在に挿入されている。
上記クランク軸10の支持部の軸受12や、コンロッド11とクランク軸10の連結部の軸受13に対し、組立を容易にするために、2分割ころ軸受とすることが求められる場合がある。2分割ころ軸受の従来例としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来例は、外輪に当たるハーフシェルが分割され、それがスリットの設けられた弾性的リングで取り囲んだ構造としたものである。
ところで、自動車用エンジンに用いられる前記軸受12,13は、ピストンの爆発的な往復運動に伴う変動荷重を受けるため、ころ軸受または針状ころ軸受が使用される場合、振動や騒音が大きいという問題がある。また、転動疲労により軸受寿命が短いことも問題となっている。これらの問題は、カムシャフトを支持する軸受についても言える。
このような問題に対する従来技術として、クランクシャフト用のものについては、転がり軸受のアウターレースの外周面とシャフト穴内周面との間にオイルフィルム部を形成して騒音の防止を図ったものがある(特許文献2)。また、金属メッキ槽等の高温、高荷重状態で使用されるものについては、ころの中間部が円筒状の内輪と接触し、ころの両端を凸状とし、凹球面の外輪と接触するようにしたものがある(特許文献3)。
特表2002−525533号公報 特開平6−229415号公報 特開平5−149328号公報
自動車用エンジンに用いられる前記軸受12,13は、変動荷重により、ころが正規の転動面に対して傾くスキューという現象が生じやすい。スキューが生じると、ころの転動面と軌道輪の軌道面との接触部にすべりが生じて、ころが軸方向に移動し、軸受としての機能低下を招いてしまう。また、スキューは、軸受温度上昇、潤滑油劣化、軸受寿命低下の原因ともなる。ころの軸方向移動を防ぐには、軌道輪につばを設けることが考えられるが、つばを設けるのは、ころと軌道輪との接触抵抗が増大するという問題がある。
特許文献2に記載の軸受は、アウターレースの外周面とシャフト穴内周面との間に形成された間隙に潤滑油を充填してオイルフィルムとし、このオイルフィルムのクッション作用でラジアル方向の軸荷重を吸収しようとするものであり、スキューに対しては特別な対策がとられていない。また、特許文献3に記載の軸受は、軸の熱変形に対する対策が主眼であり、スキューによるころの軸方向移動を積極的に防止しようとするものではない。
この発明の目的は、ころのスキューを極力少なくして、軌道輪につば等を設けることなくころの軸方向移動を防ぐことができ、かつ接触面圧の増大を防いで転動疲労寿命の延長を図ることができる2分割ころ軸受を提供することである。
この発明における第1の発明の2分割ころ軸受は、内輪と、外輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記外輪および保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割され、前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部が外輪の内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものである。
また、この発明における第2の発明の2分割ころ軸受は、内輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割され、前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部がこの軸受の組み込まれるハウジングの内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものである。
上記第1および第2の発明の2分割ころ軸受において、前記ころと内輪の寸法関係につき、
Rr1を、ころと内輪の外周面とが接触する接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側のころ半径、
Rr2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側のころ半径、
Ri1を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側の内輪半径、
Ri2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側の内輪半径、
としたとき、
(Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)
が成り立つ関係とした、ことを特徴とする。
上記関係が成り立つと、次の作用が得られる。すなわち、ころにスキューが生じ、ころが軸方向に移動しようとする場合、ころが内輪幅方向端部側へ移動する側のころと内輪との接触部において、ころの軸方向移動に伴うころの回転半径増大量の方が、ころの軸方向移動に伴う内輪の回転半径増大量よりも大きいことから、内輪幅方向端部側へ移動した側のころの周速度が増大して、同側のころと内輪との接触部が内輪幅方向中央側に戻されるようにころが動作する。これにより、ころのスキューおよび軸方向移動が規制される。そのため、ころの軸方向移動を拘束するつば等の拘束手段を設ける必要がない。また、スキューの発生を抑えることができるため、接触面圧の増大を防ぐことができ、軸受の疲労寿命の延長を図ることができる。
また、第1の発明の2分割ころ軸受の場合は、外輪および保持器が2つの分割体に分割され、第2の発明の2分割ころ軸受の場合は、保持器が2つの分割体に分割されているため、予め内輪を軸に装着しておくことで、組込性が良好なものとすることができる。
この発明の2分割ころ軸受は、内輪が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割されたものとしても良い。内輪も2分割されていると、予め内輪を軸に装着しておくことができない場合でも、組込性が良好なものとすることができる。
この発明の2分割ころ軸受は、前記ころと内輪の寸法関係による前記作用が得られると共に、組込性が良好であるため、自動車用エンジンのクランク軸、またはコンロッドの支持軸受用として好適に使用することができる。
この発明の2分割ころ軸受は、第1の発明については、内輪と、外輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記外輪および保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割され、前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部が外輪の内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものであり、また、第2の発明については、内輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割され、前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部がこの軸受が組み込まれるハウジングの内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものであり、第1および第2の発明のいずれについても、前記ころと外輪の寸法関係につき、
Rr1を、ころと内輪の外周面とが接触する接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側のころ半径、
Rr2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側のころ半径、
Ri1を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側の内輪半径、
Ri2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側の内輪半径、
としたとき、
(Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)
が成り立つ関係としたため、ころのスキューを極力少なくして、軌道輪につば等を設けることなくころの軸方向移動を防ぐことができ、かつ接触面圧の増大を防いで転動疲労寿命の延長を図ることができる。
この発明の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この2分割ころ軸受は、内輪1と、外輪2と、内輪1の外周面および外輪2の内周面に転接する複数のころ3と、リング状の保持器4とを有する。保持器4は円周方向に並ぶ複数のポケット4aを有し、各ポケット4aにころ3が保持されている。外輪2および保持器4は、図2に示すように、それぞれ円周方向に並ぶ2個の外輪分割体2,2および保持器分割体4,4に2分割されている。図1はこのころ軸受を軸に組み込んだ状態を示すものであり、内輪1の内周に、内輪1と一体回転するように軸5が挿通されている。
図3に示すように、内輪1の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形に形成されている。詳しくは、内輪1の外周面における軸方向中央部1aはころ3と接触しないため任意の形状でよく、例えば円筒状であり、軸方向両端部1bは円すい台周面状とされている。また、ころ3は、軸方向の中央部3aの外周面が円筒面に形成され、軸方向の両端部3bが先細り形状に形成されている。詳しくは、軸方向の両端部3bは、外径側に凸となる曲面、例えば軸方向に沿う断面が円弧状となる曲面とされている。そして、ころ3の中央部3aが外輪2の内周面と接触し、かつころ3の両端部3bが内輪1の外周面軸方向両端部1bと接触している。
内輪1の外周面、およびころ3を上記形状としたことにより、両者の寸法関係につき次の関係が成り立つ(図3参照)。
(Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)
ここで、
Rr1は、ころ3の端部3bと内輪1の外周面軸方向両端部1bとが接触する接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向中央側のころ半径、
Rr2は、前記接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向端部側のころ半径、
Ri1は、前記接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向中央側の内輪半径、
Ri2は、前記接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向端部側の内輪半径、
とする。
ころ3の端部3bと内輪1の外周面軸方向端部1bとの接触部は、幾何学上は点であるが、実際には内輪1およびころ3が変形するため、両者は面または線で接触する。接触部の軸方向中央6とは、この接触面における軸方向の中央位置のことである。Rr1,Ri1は、接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向中央側の任意位置7におけるころ半径および内輪半径のことであり、上記任意位置7は、前記接触部の軸方向中央6に限りなく近い位置から内輪1の軸方向中央部1aまでの位置、またはころの中央部3aまでのどの位置にとってもよい。また、Rr2,Ri2は、接触部の軸方向中央6よりも内輪幅方向中央側の任意位置8におけるころ半径および内輪半径のことであり、上記任意位置8は、前記接触部の軸方向中央6に限りなく近い位置から内輪1の末端、またはころ3の末端までのどの位置にとってもよい。図において、xは、上記2つの任意位置7,8間の軸方向距離である。
上記関係が成り立つと、次の作用が得られる。すなわち、ころ3にスキューが生じ、ころ3が軸方向に移動しようとする場合、ころ3が外輪幅方向端部側へ移動する側のころ3と内輪1との接触部において、ころ3の軸方向移動に伴うころ3の回転半径増大量の方が、ころ3の軸方向移動に伴う内輪1の回転半径増大量よりも大きいことから、内輪幅方向端部側へ移動した側のころ3の周速度が増大して、同側のころ3と内輪1との接触部が外輪幅方向中央側に戻されるようにころ3が動作する。これにより、ころ3のスキューおよび軸方向移動が規制される。そのため、ころ3の軸方向移動を拘束するつば等の拘束手段を設ける必要がない。また、スキューの発生を抑えることができるため、接触面圧の増大を防ぐことができ、軸受の疲労寿命の延長を図ることができる。
図4は、内輪1の外周面およびころ3の形状が異なる例を示す。この内輪1の外周面は、軸方向中央部1aに関しては、ころ3と接触しないため任意の形状でよく、例えば円筒状であり、軸方向両端部1bが外径側に凸となる曲面、例えば軸方向に沿う断面が円弧状となる曲面とされている。この場合も、内輪1の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形である。また、ころ3は、軸方向の中央部3aの外周面が円筒面に形成され、軸方向の両端部3bが円すい台周面状とされている。この場合も、ころ3は、軸方向の両端部が先細り形状である。そして、ころ3の中央部3aが外輪2の内周面と接触し、かつころ3の両端部3bが内輪1の外周面軸方向両端部1bと接触している。
内輪1の外周面およびころ3を上記形状とした場合も、図3に示す形状である場合と同様に、(Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)の関係が成り立ち、ころ3の軸方向移動を拘束するつば等の拘束手段を設けることなく、ころ3のスキューおよび軸方向移動を規制することができ、接触面圧の増大を防いで、軸受の疲労寿命の延長を図ることができる。
この2分割ころ軸受は、上記作用が得られるため、例えば図7に示すクランク軸10支持用の軸受12や、コンロッド11とクランク軸10の連結部の軸受13に好適に使用することができる。その場合、外輪2および保持器4が2分割されているので、予め内輪1を軸5に装着しておくことにより、軸受の組込みを容易に行なうことができる。なお、軸受12に使用する場合、軸5はクランク軸10の回転中心軸10aである。また、軸受13に使用する場合、軸5はクランク軸10のクランクピン10cである。このころ軸受は、上記軸受12,13の他に、コンロッド11の小径端部11bとピストンピン(図示せず)との連結部の軸受や、カムシャフト支持部の軸受にも使用することもできる。さらに、これら以外の変動荷重を受ける箇所の軸受として使用することができる。
諸事情により予め内輪1を軸5に装着しておくことができない場合は、図5に示すように、内輪1も円周方向に並ぶ2個の内輪分割体1,1に分割した構成としておけば、軸受の組込みが容易になる。
図6は異なる実施形態を示す。このころ軸受は、外輪が無く、ころ3がこのころ軸受が組み込まれるハウジング9の内周面に転接している。それ以外は前記実施形態と同じ構成であり、構成が同じ箇所については同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の場合も、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。
(A)はこの発明の実施形態にかかる2分割ころ軸受の一部を省略した断面図で、同図(B)のIA−1A断面図、(B)はそのIB−O−IB断面図である。 同2分割ころ軸受の正面図である。 同2分割ころ軸受の内輪およびころの形状を示す説明図である。 異なる2分割ころ軸受の内輪およびころの形状を示す説明図である。 異なる2分割ころ軸受の正面図である。 (A)はさらに異なる2分割ころ軸受の一部を省略した断面図で、同図(B)のVIA−VIA断面図、(B)はそのVIB−O−VIB断面図である。 自動車用エンジンのクランク軸およびコンロッドを示す説明図である。
符号の説明
1…内輪
,1…内輪分割体
1a…内輪外周面の軸方向中央部
1b…内輪外周面の軸方向端部
2…外輪
,2…外輪分割体
3…ころ
3a…ころの軸方向中央部
3b…ころの軸方向端部
4…保持器
,4…保持器分割体
4a…ポケット
5…軸
6…接触部の軸方向中央

Claims (4)

  1. 内輪と、外輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記外輪および保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割された2分割ころ軸受であって、
    前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部が外輪の内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものであり、
    前記ころと内輪の寸法関係につき、
    Rr1を、ころと内輪の外周面とが接触する接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側のころ半径、
    Rr2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側のころ半径、
    Ri1を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側の内輪半径、
    Ri2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側の内輪半径、
    としたとき、
    (Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)
    が成り立つ関係とした、
    ことを特徴とする2分割ころ軸受。
  2. 内輪と、円周方向に並ぶ複数のポケットを有するリング状の保持器と、この保持器の前記各ポケット内に保持された複数のころとを備え、前記保持器が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割された2分割ころ軸受であって、
    前記内輪の外周面は、軸方向の両端部が側縁に近づくに従って大径となる溝形であり、前記ころは、軸方向の中央部の外周面が円筒面に形成され、この中央部がこの軸受の組み込まれるハウジングの内周面と接触し、かつ軸方向の両端部が先細り形状に形成され、この両端部が前記内輪の外周面と接触するものであり、
    前記ころと内輪の寸法関係につき、
    Rr1を、ころと内輪の外周面とが接触する接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側のころ半径、
    Rr2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側のころ半径、
    Ri1を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向中央側の内輪半径、
    Ri2を、前記接触部の軸方向中央よりも内輪幅方向端部側の内輪半径、
    としたとき、
    (Rr2/Rr1)<(Ri2/Ri1)
    が成り立つ関係とした、
    ことを特徴とする2分割ころ軸受。
  3. 請求項1または請求項2において、内輪が円周方向に並ぶ2つの分割体に分割された2分割ころ軸受。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、自動車用エンジンのクランク軸、またはコンロッドの支持軸受用として用いられるものとした2分割ころ軸受。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8360656B2 (en) 2007-12-04 2013-01-29 Jtekt Corporation Bearing apparatus
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WO2020246620A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 隆志 浜口 ベアリング

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